JP2000212828A - ポリビニルアルコ―ル系繊維及びその製造方法 - Google Patents

ポリビニルアルコ―ル系繊維及びその製造方法

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JP2000212828A
JP2000212828A JP867899A JP867899A JP2000212828A JP 2000212828 A JP2000212828 A JP 2000212828A JP 867899 A JP867899 A JP 867899A JP 867899 A JP867899 A JP 867899A JP 2000212828 A JP2000212828 A JP 2000212828A
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Shinya Inada
真也 稲田
Masahiro Sato
政弘 佐藤
Akio Omori
昭夫 大森
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保管時に繊維間膠着が生じることないポリビ
ニルアルコール系繊維、及び該繊維を製造する際に繊維
間膠着が生じることなく安定に紡糸することができる方
法を提供する。 【解決手段】 ビニルアルコール系ポリマーを溶媒に溶
解し、得られた紡糸原液から溶媒を抽出した後、乾燥、
必要により延伸・熱処理してポリビニルアルコール系繊
維を製造するにあたり、乾燥工程に入る直前で、抽出浴
中に分散させた平均粒径0.1〜5μmの無機微粒子を
繊維に対して0.05〜5重量%付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維間膠着を防止
する技術に関するものであって、特定の無機微粒子が表
面に付与されたポリビニルアルコール(以下PVAと略
記)系繊維に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来PVA系繊維は、PVAを水に溶解
した溶液を紡糸原液として繊維を製造する方法により製
造されている(以下水系と呼称する)。この水系方法の
場合には、脱水能を有する塩類水溶液で凝固を行い、湿
延伸、乾燥、乾熱延伸、熱処理することで製造するが、
乾燥前に塩類を除去しない場合は、コストが安くしかも
膠着も生じない反面、乾熱延伸性が悪く高強度が得られ
ないという問題点を有している。一方、乾燥前にこれら
塩類を十分水洗すると、延伸性が改善され高強度を得る
ことが可能であるが、乾燥により膠着が生じやすくなる
という問題が生じ、乾燥前に膠着防止を目的に油剤を付
与することが行われる。
【0003】一方、1980年代から特開昭60−12
6311号公報に見られるように、PVAをジメチルス
ルホキシドで代表される有機溶剤に溶解して紡糸原液と
し、これをメタノールで代表されるアルコール浴に湿式
または乾湿式紡糸し、得られる糸条からメタノール等の
アルコール類で溶剤を抽出し、該アルコール類を乾燥
後、乾熱延伸・熱処理するという新しい試みがなされは
じめた(以下溶剤系と呼称する)。
【0004】従来の水系の製造方法では、乾燥工程で水
を乾燥させるため、水に分散させた油剤を付与して乾燥
していたのに対し、この新規な溶剤系ではアルコール類
を乾燥させることとなる。一般にアルコール類はPVA
の貧溶媒であり、溶解・膠着は生じにくいと考えられる
が、実際にはPVAはアルコール類で膨潤され、乾燥工
程で加熱され、或いはローラーで圧着されることで膠着
が生じるのである。
【0005】また、製品を高温多湿な厳しい条件下で保
管することでも膠着が生じることがある。特にPVA系
水溶性繊維に関してはそのような環境での保管は困難
で、厳重な梱包と管理が必要となっていた。
【0006】そこで、特開平7−42019号公報で
は、ケン化度50〜95モル%のPVAを溶剤系で繊維
化する際に、ケトンで代表される含酸素炭化水素で抽出
・乾燥することで膠着を防止することが提案されてい
る。しかしながらこの提案も、90モル%以上の比較的
高ケン化度のPVAでは含酸素炭化水素を乾燥除去しが
たく、製品に多くの含酸素炭化水素が残留し、商品価値
を低下せしめることになる。またこの提案では製品の膠
着防止効果はなく、この改善についても求められてい
た。
【0007】また、膠着の防止には油剤が有効に作用す
ることが多く、一般的に油剤を水分散させた状態で多用
されている。しかし、有機溶剤で抽出を行う該技術にお
いては、油剤が溶剤に溶解するためか、ほとんど膠着防
止効果が認められない状況であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、溶剤系
の従来の技術では、繊維間膠着を抑制することが不十分
であった。本発明の課題は、PVA系繊維の繊維間膠着
を十分に防止することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上のような状況に鑑
み、本発明者等は膠着抑制の目的で鋭意検討し、本発明
を達成した。すなわち本発明は、平均粒径0.1〜5μ
mの無機微粒子が、繊維の表面に繊維当たり0.05〜
5重量%存在していることを特徴とするPVA系繊維で
ある。好ましくは、平均粒径0.1〜5μmの該無機微
粒子が水及び有機溶剤に不溶である場合であり、また該
無機微粒子以外に分子量が1000以上の集束成分が繊
維に対して0.01〜1重量%存在している場合であ
り、また該無機微粒子以外に平滑油剤が繊維に対して
0.01〜1重量%存在している場合である。
【0010】また本発明は、PVA系繊維の表面に、水
に溶解しない平均粒径0.1〜5μmの無機微粒子をP
VAを溶解しない有機溶剤に分散させた液を付与して該
無機微粒子を繊維表面に繊維当たり0.05〜5重量%
存在させることを特徴とするPVA系繊維の製造方法で
あり、より好ましくは、PVAを溶媒に溶解し、得られ
た紡糸原液をを凝固浴に湿式または乾湿式紡糸し、湿延
伸した後、繊維中に含まれている紡糸原液溶媒を抽出除
去し、そして乾燥し、必要により乾熱延伸し、更に必要
に応じて熱処理やアセタール化してPVA系繊維を製造
するにあたり、下記条件(1)及び(2) (1)原液溶媒及び固化溶媒が有機溶媒であること、
(2)乾燥前の抽出浴に、平均粒径0.1〜5μmの無
機微粒子を分散させ、繊維表面に繊維に対して0.05
〜5重量%付与すること、を満足することを特徴とする
PVA系繊維の製造方法である。
【0011】以下に本発明の繊維について詳細に説明す
る。本発明繊維においては、平均粒径0.1〜5μmの
無機微粒子が、繊維表面に繊維当たり0.05〜5重量
%存在していなければならない。無機微粒子が繊維表面
に存在していることにより、繊維同士の接触が少なくな
るため、繊維製造中及び製品保管中の膠着発生が低減で
きる。本発明者等は、膠着が生じている繊維の膠着部を
SEM観察した結果、PVA溶出により形成したと推定
されるフィルム状の糸引き物が単繊維間隔0〜0.1μ
mの部位に繊維間を橋架けるように存在していることを
確認した。これが膠着の原因となっていると推察され
る。従って、このフィルム状の糸引き物の形成を抑制す
るために、平均粒径は0.1μm以上でなければならな
い。また5μmを越えて大きい場合には、無機微粒子が
繊維から脱落しやすいのみならず、繊維に対して膠着抑
制に必要な無機微粒子の重量が多くなるため、コスト的
にも不都合である。好ましくは0.1〜3μm、更に好
ましくは0.1〜1μmの無機微粒子である。
【0012】また存在量としては、0.05重量%未満
の場合には、膠着を抑制するのに不十分であり、一方5
重量%を越えると繊維取り扱い時に無機微粒子が脱落し
やすくなるため、0.05〜5重量%が用いられる。好
ましくは0.2〜1重量%である。繊維表面に存在させ
るものは、無機微粒子でなければならない。膠着を防止
するためには、繊維の中に浸透せず、かつ溶融せず、そ
のままの形を保持して単繊維間隔を好ましくは1μm以
上に維持可能であるものが繊維表面に存在する必要があ
り、そのため無機微粒子でなければならないのである。
また無機微粒子としては、水及び有機溶剤に実質的に不
溶であることが好ましい。これらに可溶であると、繊維
に付与する際に繊維中に吸収されるため、繊維表面に積
極的に存在させるのが困難となったり、さらに繊維保存
中に、湿気により溶解を生じたりするからである。なお
ここで言う有機溶媒とは、PVAを溶媒に溶解した紡糸
原液を吐出して繊維を製造する方法を用いる場合には、
好適にはその製造工程において固化浴に使用した有機溶
媒を通常意味するが、それ以外に30℃における繊維構
成PVAの溶解度が1g以下、好ましくは0.1g以下
の液も意味し、具体的には、メタノール、エタノールな
どのアルコール類、アセトン、メチルイソブチルケトン
等のケトン類が挙げられる。また本発明でいう水または
有機溶媒に不溶とは、対象無機微粒子を30℃の水また
は有機溶媒中に入れた場合に溶解度が1mg以下、好ま
しくは0.1mg以下であることを意味する。またPV
A系繊維の製造方法が溶融紡糸方法である場合には、有
機溶媒とは、30℃における繊維構成PVAの溶解度が
1g以下、好ましくは0.1g以下の液を意味し、具体
的には、メタノール、エタノールなどのアルコール類、
アセトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類が挙げ
られる。
【0013】以上のことから、無機微粒子としては、タ
ルク、酸化珪素、酸化チタン等の無機酸化物が好まし
く、どれも膠着防止に有効である。一方、これらの付与
により単繊維間の摩擦が増加し、高倍率延伸が必要な場
合糸切れが生じる問題が生じてくるため、単繊維間の滑
りをよくするものが好ましく、中でも安全性、平滑性、
コストの点でタルクが好ましい。なお、本発明において
無機微粒子とは、上記のように完全に無機化合物から構
成されている粒子の他に、有機化合物により変性された
無機化合物からなる微粒子で、水及び有機溶剤に実質的
に不溶である微粒子も含む。
【0014】本発明でいうPVAとは、ビニルアルコー
ルユニットを主たる繰り返し単位とするポリマーを意味
しており、したがってエチレン、酢酸ビニル、イタコン
酸、ビニルアミン、アクリルアミド、ピバリン酸ビニ
ル、無水マレイン酸、スルホン酸含有ビニル化合物など
のモノマーが共重合されていてもよい。ケン化度は、目
的とする繊維の用途によって異なるが、水溶性を目的と
する場合には75〜99モル%が、また非水溶性繊維を
目的とする場合には、99モル%以上が一般に用いられ
る。PVAの重合度に関しては、200〜20000の
範囲が適当であり、特に1500〜5000の範囲が最
適である。200未満の場合には、十分な強度のものが
得られず、また20000を越えるものは、PVAの工
業的生産が難しい。また耐水性改善のため繊維化後の後
反応により、ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒド、
ノナンジアールなどのモノアルデヒド類やジアルデヒド
類或いはそのアセタール化物などの誘導体によりPVA
の分子内または分子間がアセタール化されて架橋結合が
形成されていてもよく、さらにこれら以外の架橋性薬剤
などにより架橋されていてもよい。
【0015】なおエチレンで代表されるオレフィンを1
〜10モル%共重合した平均重合度200〜1000の
PVAは溶融紡糸が可能でかつ得られたPVA系繊維は
水溶性であることから、このようなPVAから水溶性P
VA系繊維が溶融紡糸により得られるが、本発明のPV
A系繊維はこのような繊維をも包含する。さらにこのよ
うな溶融紡糸可能なPVAと他の溶融紡糸可能なポリマ
ー、例えばポリエチレンテレフタレートやポリブチレン
テレフタレート、あるいはこれらを主たる繰り返し単位
とするポリエステルなどのポリエステル系ポリマーや、
ナイロンー6、ナイロンー66、ナイロンー610など
で代表されるポリアミド類、ポリオレフィン類等とを複
合溶融紡糸あるいは混合溶融紡糸することにより得られ
る、水溶性PVAを一成分とする複合紡糸繊維や混合紡
糸繊維なども本発明の対象であり、このような繊維の表
面に前記した無機微粒子を含有するメタノールを付与し
乾燥することにより、繊維保存中に膠着を生じにくいP
VA系繊維が得られる。このような複合紡糸繊維および
混合紡糸繊維において水溶性PVA成分が繊維の表面の
少なくとも一部に露出している必要がある。
【0016】また本発明繊維が湿式紡糸法や乾湿式紡糸
方法、乾式紡糸方法を用いて得られる繊維である場合に
も、繊維にはPVA以外のポリマーがブレンドされてい
てもよい。そのようなポリマーとしては、紡糸原液に用
いる溶媒に溶解可能なポリマーであり、例えば、ポリア
クリロニトリル系ポリマー、酢酸セルロース系ポリマ
ー、ポリ塩化ビニル系ポリマー、ポリメタクリル酸メチ
ル系ポリマー、セルロース系ポリマーなどが挙げられ
る。
【0017】また、溶剤系においては、無機微粒子以外
に分子量が1000以上の集束成分が繊維に対して0.
01〜1重量%存在していることが好ましい。無機微粒
子の付与により膠着が十分に抑制される結果、繊維のバ
ラケが激しくなり、延伸工程上問題となる場合があるか
らである。ただし本目的は延伸工程安定化のためであっ
て、延伸後も収束効果を保持するものでない。すなわ
ち、延伸前で収束させることで安定に延伸を行うことが
可能で、かつ延伸により収束がほぐれ、延伸後は膠着の
ない状態とすることを目指すものである。そのため集束
剤としては、アルコール類やケトン類に可溶な分子量1
000以上のものが有効である。分子量が1000以上
でなければ、集束効果が得られず、また油剤同様繊維の
内部に浸透してしまう。具体的には、重合度が200〜
750程度のポリ酢酸ビニルや同ポリマーの部分ケン化
物(ケン化度25〜55モル%)やアクリル酸系共重合
体などが好ましい。
【0018】また、無機微粒子以外に平滑油剤が繊維に
対して0.01〜1重量%存在することも好ましい。前
記したように、無機微粒子の付与は単繊維間の摩擦力を
増加させるため、高倍率延伸時に単糸切れが生じやすく
なる。従って、延伸前に平滑油剤が存在することが重要
となってくるのである。平滑油剤としては、具体的には
アクリル酸系共重合体やWAX−PEG系油剤等が好ま
しい。
【0019】次に本発明繊維の好適な製造方法について
説明する。まずPVAを溶媒に溶解し紡糸原液とする。
溶媒としては、ジメチルスルホキシド(以下DMSOと
略記)、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド
などの極性有機溶媒などがあげられる。水、ロダン塩な
どの膨潤性塩類水溶液でもよいが、極性有機溶媒の方
が、冷却ゲル化による均一固化のため高強度が得やすい
こと、また水系では紡糸不能であった低ケン化度のPV
Aでも繊維化できることより好ましい。原液中のポリマ
ー濃度としては、5〜35重量%の範囲が好ましい。ま
た紡糸原液には、PVA繊維の架橋剤となるような化合
物、各種安定剤、着色料、充填剤などを添加することも
可能である。紡糸原液の紡糸温度としては、50〜14
0℃が好ましい。
【0020】このようにして得られた紡糸原液を紡糸ノ
ズルを通して固化浴(凝固浴)中に湿式紡糸、あるいは
乾湿式紡糸する。固化浴を紡糸ノズルに直接接触させる
湿式紡糸方法は、ノズル孔ピッチを狭くしても繊維同士
が膠着せずに紡糸できるため、多孔ノズルを用いた紡糸
に適しており、一方固化浴と紡糸ノズルの間にエアギャ
ップを設ける乾湿式紡糸の場合は、エアギャップ部での
紡糸原液の伸びが大きいことより、高速紡糸に適してい
る。本発明においては、湿式紡糸を用いるか乾湿式紡糸
を用いるかは目的や用途に応じて適宜選択することがで
きる。
【0021】本発明において用いる固化浴は、原液溶媒
が有機溶媒の場合と原液が水溶液の場合で異なる。有機
溶媒を用いた原液の場合は、得られる繊維強度等の点か
ら固化溶媒と原液溶媒からなる混合液が好ましく、そし
てその固化溶媒としては、メタノール、エタノールなど
のアルコール類や、アセトン、メチルエチルケトンなど
のケトン類などのPVAに対して固化能を有する有機溶
媒が好ましく、かつ固化浴中での固化溶媒/原液溶媒の
組成重量比は25/75〜95/5、特にメタノールと
DMSOからなり,かつその組成重量比が55/45〜
80/20である混合液が、工程性及び溶剤回収の点で
好ましい。また固化浴の温度は30℃以下が好ましく、
均一冷却ゲル化のためには特に20℃以下が、さらによ
り一層好ましくは15℃以下である。
【0022】一方、紡糸原液が水溶液の場合には、芒硝
水溶液からなる固化浴を用いる。また硼酸を添加した原
液については、苛性ソーダと芒硝の混合水溶液を用い
る。なお、水系固化浴を用いた場合よりも、低温の有機
溶媒系固化浴を用いた方が均一固化の点で優れ、強度や
乾湿寸法安定性が優れる反面、繊維間膠着が生じ易く、
本発明の効果が顕著に達成できるため好ましい。
【0023】次に固化された糸条から紡糸原液の溶媒を
抽出除去する。抽出の際に糸条を湿延伸することが、乾
燥時の繊維間膠着を抑制するうえでも、さらに得られる
繊維の強度を高めるうえでも好ましく、湿延伸倍率とし
ては2〜6倍が一般的である。抽出は、通常は複数の抽
出浴を通すことにより行われる。抽出浴としては、固化
溶媒或いは固化溶媒と原液溶媒の混合液が用いられ、ま
た抽出浴の温度としては0〜50℃が採用される。
【0024】本発明においては、乾燥前抽出浴、すなわ
ち最終抽出浴に、平均粒径0.1〜5μmの無機微粒子
を、繊維に対して0.05〜5重量%付与し得るように
分散させる。このことが本発明の好適製造方法において
最も重要な点である。繊維表面に無機微粒子を存在させ
ることで、乾燥時の単繊維間膠着を防止させるのであ
る。繊維表面に無機微粒子を存在させる方法としては、
無機微粒子を原液に添加する方法も考えられるが、原液
中に無機微粒子が存在すると、糸の強度低下を起こすだ
けでなく、繊維表面への存在確率も少なくなるため、乾
燥前の浴でこれらを付与する。
【0025】前記したように、膠着抑制のためには平均
粒径は0.1μm以上でなければならない。また5μm
を越えると、繊維束の単繊維間に無機微粒子が浸透しに
くくなり、これも膠着防止効果が不十分となる。上記し
たような量を繊維表面に付与するためには、無機微粒子
分散浴の粒子分散濃度としては、通常、最終固化浴液中
に0.05〜6重量%となるようにするのが好ましい。
もちろん固化浴で固化が終了した後の繊維に、無機微粒
子含有有機溶媒液を付与してもよいが、工程の簡略さの
点から最終固化浴に添加する方法が最も好ましい。
【0026】無機微粒子を浴に分散することにおいて
は、浴への無機微粒子の投入性及び浴中での無機微粒子
の分散性が重要となってくる。浴への投入性について
は、無機微粒子の嵩比容が重要である。嵩比容が5ml
/gより大きいと、浮かんでママコを形成しやすくな
り、また投入する嵩も多いため、分散に非常な労力及び
時間がかかり不都合である。一方嵩比容が5ml/g以
下であると、上記問題がなくなるため好ましい。ここ
で、たとえ嵩比容が5ml/g以下であっても、平均粒
径0.1〜5μmの無機微粒子でなければならないのは
もちろんのことである。
【0027】浴中での微粒子分散性については、糸条の
動きと共に浴も流動するため、完全分散系でなくても浴
の流れで微粒子が分散するならばそれでもよいが、単糸
間に浸透させるのが目的であるため、容易に沈降するの
は不都合であり、分散性良好とすることが重要である。
粒子の沈降は、粒子自身の重力による沈降、粒子同士の
衝突による凝集、電荷の中和、親媒性等が大きな要因で
ある。そのため、分散性良好とするには、粒径が小さ
く、親媒性がよい無機微粒子を使用することが好まし
く、また膠着抑制効果が発現する最低量の微粒子を浴に
添加することが好ましい。本発明では平均粒径0.1〜
5μmの無機微粒子を使うことが膠着抑制上重要である
が、このような粒径の無機微粒子を使用することは、浴
中での微粒子分散性の点からも有効である。またアルコ
ール類やケトン類及び水と親媒性のよいもの、例えば表
面にOH基があるようなものが好ましい。この点からも
タルクやシリカは好ましい。またPVAや縮合ナフタレ
ンスルホン酸ナトリウム等の分散助剤を抽出浴に添加す
ることももちろん可能である。
【0028】無機微粒子を付与された糸条は、乾燥を経
て、必要に応じ乾熱延伸処理を行う。乾熱延伸温度とし
ては170〜250℃が用いられ、乾熱延伸倍率として
は2〜8倍、湿延伸倍率と乾熱延伸倍率との積で表され
る総延伸倍率としては8倍以上、特に10倍以上とする
ことが得られる繊維を高強力化するうえで好ましい。無
論、目的が水溶性のPVA繊維を得ることにある場合に
は、湿延伸だけで、乾熱延伸を殆ど行わないこともあ
る。得られた繊維に寸法安定性を付与するために、通常
は、乾熱延伸温度より高い温度で熱処理する方法が用い
られる。
【0029】また前記したように、集束剤や平滑剤を繊
維に付与することも好ましい。この添加方法としては、
乾燥前に烏口やローラータッチで繊維に直接付与する方
法や、無機微粒子及びその他の成分と共に最終抽出浴に
添加して繊維に付与する方法いずれも採用することがで
きる。ただし収束剤添加量としては、前記したように延
伸により収束がほぐれる必要があるため、収束剤の収束
効果に応じて適宜調整する必要がある。
【0030】また、無機微粒子を繊維間に浸透させるた
めの浸透剤を繊維に対して0.01〜1重量%付与する
ことも好ましい。無機微粒子の平均粒径が0.1〜5μ
mであれば、単繊維間に浸透し膠着抑制効果を発揮する
が、その範囲内でも粒径の大きいものは浸透しにくく、
必要に応じて分散量を増やすのが好ましい。従って、浸
透剤を添加することも重要なのである。浸透剤として
は、具体的にはエーテルエステル化合物が好ましい。ま
た、添加量としては繊維に対して0.01〜1重量%で
ある。
【0031】
【実施例】次に本発明を実施例にてさらに説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。実施
例中、%や比率は特に断りがない限り重量に基づく値で
ある。また例中の開繊度とは膠着が防止された度合いを
示す指標であり、以下の方法で測定するものである。糸
束(トウまたはマルチフィラメントヤーン)を50mm
にカットし、任意に100本の単糸を分繊するに際し、
切糸やフィブリル割れなどの損傷を受けることなく分繊
できる単繊維の比率であり、本発明でいうところの膠着
がない状態とは90%以上の開繊度の糸条である。また
本発明で言う、無機微粒子の平均粒子径とは、(株)島
津製作所製レーザー回折式粒度分布測定装置SALD−
1000を用いた粒度分布測定における、ふるい上50
%に対応する値である。
【0032】実施例1 重合度1750、ケン化度99.8モル%のPVAをD
MSO中窒素気流下90℃で5時間撹拌溶解し、PVA
濃度20%の紡糸原液を得た。得られた90℃の紡糸原
液を孔径0.08mm、孔数1000ホールのノズルを
通して、メタノール/DMSOの重量比が70/30で
ある5℃の固化浴中に湿式紡糸した。次いでメタノール
でDMSOを抽出しながら3.5倍に湿延伸し、平均粒
径が2.0μm、嵩比容が2.7ml/gである(株)
日本タルク製スーパータルク(30℃のメタノールおよ
び水に対する溶解度はそれぞれ0mg、0mgである)
を1重量%添加した乾燥前の最終メタノール浴を通過さ
せた後、150℃の熱風でメタノールを乾燥除去し、2
28℃で4.0倍乾熱延伸を施し、単繊維太さが1.8
デニールの繊維を得た。この繊維のタルク付着量は繊維
当たり0.9重量%であった。得られた繊維の開繊度は
99%と膠着がほとんどないものであった。但し延伸前
のトウがバラケ気味で、延伸毛羽も少し見られた。なお
上記スーパータルクは、水及びメタノールに全く溶解し
ない。更に保管時においても、高温高湿度条件下(30
℃、湿度80%)で30日間放置しても全く繊維同士の
付着は見られなかった。
【0033】比較例1 乾燥前の最終浴にスーパータルクを添加しない以外は実
施例1と同様に繊維を製造した。得られた繊維の開繊度
は70%と低く、膠着の多いものであった。
【0034】比較例2 乾燥前の最終浴に、平均粒径が0.01〜0.02μm
の(株)日産化学製メタノールシリカゾルを1重量%添
加する以外は実施例1と同様に繊維を製造した。この繊
維のシリカ付着量は繊維当たり0.9重量%であった。
得られた繊維の開繊度は75%と低く、膠着の多いもの
であった。本比較例において、本発明の目的を達成でき
なかった原因は、無機微粒子の粒径が小さすぎたことに
ある。
【0035】実施例2 乾燥前の最終浴に、スーパータルクを1重量%と共に、
(株)クラレ製LM10―HD(ポリ酢酸ビニル:重合
度500、ケン化度40モル%)0.5重量%を添加
し、繊維と置換させる以外は実施例1と同様に繊維を製
造した。この繊維のタルク付着量は繊維当たり1重量%
であった。得られた繊維の開繊度は98%と、実施例1
と同様の膠着のない繊維となったが、延伸前のバラケが
収まったため、延伸性が良好で、毛羽の少ないものが得
られた。更に保管時においても、高温高湿度条件下(3
0℃、湿度80%)で30日間放置しても全く繊維同士
の付着は見られなかった。
【0036】実施例3 乾燥前の最終浴に、スーパータルクを1重量%と共に、
(株)クラレ製LM10―HD(ポリ酢酸ビニル:重合
度500、ケン化度40モル%)0.5重量%、及び炭
素数30の直鎖アルキル基にエチレンオキサイドを45
モル付加したもの0.5重量%を添加し、繊維と置換さ
せる以外は実施例1と同様に繊維を製造した。この繊維
のタルク付着量は繊維当たり0.9重量%であった。得
られた繊維の開繊度は99%と、ほとんど膠着のない繊
維となったが、延伸前のバラケが収まり、また繊維間摩
擦も減少したため、延伸性が非常に良好で、ほとんど毛
羽のないものが得られた。更に保管時においても、高温
高湿度条件下(30℃、湿度80%)で30日間放置し
ても全く繊維同士の付着は見られなかった。
【0037】実施例4 重合度1750、ケン化度88モル%のPVAを使用
し、最終抽出浴にスーパータルクを2重量%添加し、2
28℃で4.0倍乾熱延伸を施す以外は実施例1と同様
に繊維を製造した。この繊維のタルク付着量は繊維当た
り1.8重量%であった。得られた繊維の開繊度は97
%と膠着がほとんどないものであった。更に保管時にお
いても、高温高湿度条件下(30℃、湿度80%)で3
0日間放置しても全く繊維同士の付着は見られなかっ
た。
【0038】比較例3 スーパータルクを2重量%添加しない以外は実施例4と
同様に繊維を製造した。得られた繊維の開繊度は45%
と低く、膠着の非常に多いものであった。
【0039】実施例5 重合度330、エチレン単位の含有量10モル%、酢酸
ビニル単位のケン化度98.4モル%のPVAを、溶融
押出機を用いて240℃で溶融混練し、溶融したポリマ
ー流を紡糸頭に導き、ギヤポンプで計量し、孔径0.2
5mm、ホール数24のノズルから吐出させた糸条を8
00m/分の速度で巻き取った(せん断速度:8,20
0sec−1、ドラフト:52)。得られた紡糸原糸を
ローラー温度75℃、プレート温度170℃で2.0倍
にローラープレート延伸し、75d/24fの延伸糸を
得た。得られた延伸糸の断面形状は均一な真円状であっ
た。この延伸糸を、スーパータルクを1重量%添加した
メタノール浴に浸漬させた後、150℃の熱風でメタノ
ールを乾燥除去し、繊維を得た。この繊維のタルク付着
量は繊維当たり0.8重量%であった。得られた繊維の
開繊度は99%と膠着がほとんどないものであった。更
に保管時においても、高温高湿度条件下(30℃、湿度
80%)で30日間放置しても全く繊維同士の付着は見
られなかった。
【0040】比較例4 スーパータルクを添加しない以外は実施例5と同様に繊
維を製造した。得られた繊維の開繊度は97%と高く、
膠着の少ないものであったが、高温高湿度条件下(30
℃、湿度80%)で30日間放置すると開繊度が80%
に低下し、膠着の多いものとなった。
【0041】
【発明の効果】本発明繊維は、単繊維間の膠着を抑制す
ることを目指したもので、無機微粒子が付与しているこ
とにより、膠着の少ない繊維が得られるだけでなく、製
品保管時に発生する膠着も抑制できるようになった。本
発明は、湿式及び乾湿式法、乾式法、溶融法で製造され
る、あらゆるポリビニルアルコール系繊維に適応可能で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4L031 AA16 AB01 BA09 BA19 BA33 CA08 CA09 DA00 4L035 BB02 BB03 BB06 BB18 BB60 BB61 BB72 BB89 BB91 CC20 4L038 AA09 AB09 BA01 BA14 BB02 CA06 DA15 DA20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒径0.1〜5μmの無機微粒子
    が、繊維の表面に繊維当たり0.05〜5重量%存在し
    ていることを特徴とするポリビニルアルコール系繊維。
  2. 【請求項2】 平均粒径0.1〜5μmの無機微粒子が
    水及び有機溶剤に不溶である請求項1に記載の繊維。
  3. 【請求項3】 無機微粒子以外に分子量が1000以上
    の集束成分が繊維に対して0.01〜1重量%存在して
    いる請求項1に記載の繊維。
  4. 【請求項4】 無機微粒子以外に平滑油剤が繊維に対し
    て0.01〜1重量%存在している請求項1に記載の繊
    維。
  5. 【請求項5】 ポリビニルアルコール系繊維の表面に、
    水に溶解しない平均粒径0.1〜5μmの無機微粒子を
    ポリビニルアルコールを溶解しない有機溶剤に分散させ
    た液を付与して、該無機微粒子を繊維表面に繊維当たり
    0.05〜5重量%存在させることを特徴とするポリビ
    ニルアルコール系繊維の製造方法。
  6. 【請求項6】 ポリビニルアルコール系ポリマーを溶媒
    に溶解し、得られた紡糸原液を凝固浴に湿式または乾湿
    式紡糸し、湿延伸した後、繊維を抽出浴に浸漬して繊維
    から原液溶媒を抽出し、そして乾燥し、必要により乾熱
    延伸し、更に必要に応じて熱処理やアセタール化してポ
    リビニルアルコール系繊維を製造するにあたり、下記条
    件(1)及び(2) (1)紡糸原液溶媒及び凝固浴溶媒が有機溶媒であるこ
    と、(2)乾燥前抽出浴に、平均粒径0.1〜5μmの
    無機微粒子を分散させ、繊維表面に繊維に対して0.0
    5〜5重量%付与すること、を満足することを特徴とす
    るポリビニルアルコール系繊維の製造方法。
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