JP2000212684A - 板幅方向における伸びのバラツキが改善された高強度高延性冷延鋼板、および高強度高延性冷延鋼板の製造方法 - Google Patents
板幅方向における伸びのバラツキが改善された高強度高延性冷延鋼板、および高強度高延性冷延鋼板の製造方法Info
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- JP2000212684A JP2000212684A JP11012469A JP1246999A JP2000212684A JP 2000212684 A JP2000212684 A JP 2000212684A JP 11012469 A JP11012469 A JP 11012469A JP 1246999 A JP1246999 A JP 1246999A JP 2000212684 A JP2000212684 A JP 2000212684A
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Abstract
た高強度高延性冷延鋼板、および高強度高延性冷延鋼板
を効率よく製造することのできる方法を提供する。 【解決手段】 フェライト、ベイナイト及び3%以上の
残留オーステナイトを有する高強度高延性冷延鋼板であ
って、更に、下記方法で測定される4個のΔElのう
ち、最大値が2.0%以下に抑制されることにより板幅
方向における伸びのバラツキが改善された高強度高延性
冷延鋼板である。冷延鋼板の板幅をw(mm)としたと
き、JIS5号引張試験片の圧延方向中心線が上記冷延
鋼板の両端部から夫々40mmずつの位置,及び一方の
端部からw/4,w/2,3w/4となる各位置から合
計5点採取して夫々引張試験を行ったとき、w/2の位
置における引張試験片の伸びと、それ以外の各位置にお
ける引張試験片の伸びの差をΔElとする。
Description
伸びのバラツキが改善された均質な高強度高延性冷延鋼
板、および高強度高延性冷延鋼板の製造方法に関する。
本発明の高強度高延性冷延鋼板は、自動車部品等の如く
プレス成形時に加工性が問題となる工業分野に広く用い
られる。
目的としてプレス成形性、とりわけ延性に優れた高強度
冷延鋼板が汎用されており、残留オーステナイトの変態
誘起塑性を利用して延性を高める方法が種々提案されて
いる。
は、熱処理の均熱温度をAc3 温度以上に加熱すると共
に、その後の冷却工程を適切に制御する方法が開示され
ており、これにより、10%以上の残留オーステナイト
相に基づく変態誘起塑性による均一伸びの向上、細粒化
したフェライト相による局部伸びの上昇または衝撃特性
向上、および残留ベイナイト相またはマルテンサイト相
による強度確保を図っている。しかしながら、上記方法
の如くAc3 温度以上に均熱温度を高めるとフェライト
析出に時間がかかる為、その後の冷却工程でオーステナ
イト中へのC,Mn等の濃化が迅速に進まず、目標とす
る残留オーステナイト量が得られない恐れがある。
冷間圧延後、Ac1 変態点以上の700〜800℃に加
熱し、所定の冷却速度で冷却する方法が開示されてお
り、これは、均熱時からオーステナイト中にC,Mn等
を濃化させ、フェライトマトリックスの間に残留オース
テナイト及びベイナイトを微細分散化させようとするも
のである。しかしながら、この様な熱サイクルでは均熱
時のオーステナイト化面積率が低い為、オーステナイト
化されないフェライト部分では熱延時の組織や冷延の影
響を受け易く、焼鈍後に板幅方向における伸びのバラツ
キが大きくなり、均質な組織を得ることは困難である。
Ac1 〜Ac3 変態温度の二相域に均熱した後、一段冷
却で1〜10℃/秒の緩冷却を行ってフェライトを析出
させてから、続く二段冷却で10〜200℃/秒の急冷
却を450℃以下まで行う方法が開示されている。しか
しながら、この様な緩冷却→急冷却を行うと冷却ムラに
より均質な鋼板が得られない恐れがある。
鋼板の組織に応じて焼鈍時の均熱温度を変化させ、その
後、概ね上記に記載の方法で緩冷却→急冷却を行う方
法が開示されている。上記公報によれば、熱延鋼板の組
織をフェライト+ベイナイトとした場合、焼鈍時の均熱
温度はAcl 〜Ac3 の間の比較的低温で焼鈍すること
になるが、この様な低温域で焼鈍すると、オーステナイ
ト化されないフェライト部は熱延前の組織や冷延による
影響を受け易く、焼鈍後に均質な組織を得ることが困難
であることは前述した通りである。一方、熱延時にフェ
ライト+パーライト組織となる高温で巻取った場合、高
Si鋼では、熱延時の鋼板表面における粒界酸化が発生
し易く、鋼板表面にスケール状の欠陥が発生して美麗な
表面を得ることは困難である。
は、600℃以上で熱延巻取した後、冷延、連続焼鈍す
るに当たり、600〜480℃の温度範囲を20℃/秒
以上の冷却速度で冷却する方法が開示されている。しか
しながら、上記方法では高Si鋼を用いており、巻取温
度が600℃以上と高くなると、粒界酸化により美麗な
表面が得られ難い。
みてなされたものであり、その目的は、板幅方向におけ
る伸びのバラツキが改善された高強度高延性冷延鋼板、
および高強度高延性冷延鋼板を効率よく製造することの
できる方法を提供することにある。
のできた本発明に係る高強度高延性冷延鋼板とは、フェ
ライト、ベイナイト及び3%以上の残留オーステナイト
を有する高強度高延性冷延鋼板であって、更に、下記方
法で測定される4個のΔElのうち、最大値が2.0%
以下に抑制されることにより板幅方向における伸びのバ
ラツキが改善された高強度高延性冷延鋼板であるところ
に要旨を有する。
JIS5号引張試験片の圧延方向中心線が上記冷延鋼板
の両端部から夫々40mmずつの位置,及び一方の端部
からw/4,w/2,3w/4となる各位置から合計5
点採取して夫々引張試験を行ったとき、w/2の位置に
おける引張試験片の伸びと、それ以外の各位置における
引張試験片の伸びの差をΔElとする。
ss%,以下同じ),Si:0.5〜2.0%,Mn:
1.0〜2.0%,Al:0.01〜2.0%を含有す
るもの;更に、Ni≦1.0%(0%を含まない),C
r≦1.0%(0%を含まない),及びMo≦0.5%
(0%を含まない)よりなる群から選択される少なくと
も1種を含有するものは本発明の好ましい態様である。
度高延性冷延鋼板を製造する方法は、熱延鋼板を冷間圧
延した後、焼鈍して冷延鋼板を製造する方法において、
800℃超Ac3 点未満で30秒〜5分間均熱する工
程、450〜550℃の温度範囲まで一次冷却する工
程、450〜400℃までの温度範囲を、一次冷却速度
に比べて小さい冷却速度で二次冷却する工程、及び45
0〜400℃で1分間以上保持する工程を含むところに
要旨を有する。
秒を超える冷却速度で冷却し、二次冷却工程は10℃/
秒未満の冷却速度で冷却することが好ましい。
し、曲げ戻し応力を1回以上付与するもの;熱間圧延後
550℃以下で巻取ってから冷間圧延するもの;C:
0.05〜0.15%,Si:0.5〜2.0%,M
n:1.0〜2.0%,Al:0.01〜2.0%を含
有するもの;更に、Ni≦1.0%(0%を含まな
い),Cr≦1.0%(0%を含まない),及びMo≦
0.5%(0%を含まない)よりなる群から選択される
少なくとも1種を含有するものは本発明の好ましい態様
である。
トの変態誘起塑性を利用することにより加工性を向上さ
せる方法は広く知られている。しかしながら、残留オー
ステナイト量はたとえ僅かな変化であっても伸びに著し
く影響する為、所定の残留オーステナイトを効率よく得
る為に保持温度を厳密に管理する必要があるのに対し、
従来の方法ではその保持温度域まで冷却するに当たり、
冷却速度の範囲が広過ぎる為、鋼板の板幅方向(長さ方
向)における材質のバラツキが生じ易いことが分かっ
た。更に、未変態オーステナイト中に炭素を効果的に濃
化させ、オーステナイトの安定化を図る為に高Si鋼が
用いられているが、Siの粒界酸化により表面性状が劣
化し、美麗な表面が得られ難いことも懸念される。
性冷延鋼板であって、更に鋼板の板幅方向における伸び
のバラツキも改善された均質な鋼板を提供すべく鋭意検
討してきた。その結果、冷延鋼板を均熱した後、450
〜550℃の温度範囲まで一次冷却し、450〜400
℃の温度範囲を、該一次冷却速度に比べて小さい冷却速
度で二次冷却するという「急冷→徐冷」の二段冷却方法
を採用すれば所期の目的を達成し得ることを見出し、本
発明を完成した。この方法によれば、所望の高強度高延
性冷延鋼板が効率よく得られるのみならず、板幅方向に
おける伸びのバラツキも少ない均質な鋼板が得られ、且
つ、たとえ高Si鋼であっても表面性状の美麗な鋼板が
得られる点で極めて有用である。
ステナイトを導入することにより延性を改善すると共
に、特に、連続焼鈍時の冷却工程を「急冷→徐冷」とい
う二段冷却することによりオーステナイトからベイナイ
トへの変態を速やかに行って残留オーステナイト量を一
層増加させ、延性を著しく高めて板幅方向の材質を均質
化させたところに最重要ポイントが存在する。焼鈍時の
冷却を「急冷→徐冷」することにより残留オーステナイ
ト量を一層高めるという本発明の技術的思想は従来より
知られておらず、新規である。
〜の方法には焼鈍時の冷却を二段冷却する方法が開
示されている。しかしながら、これらの方法はいずれ
も、一次冷却に比べ、二次冷却時の冷却速度を大きくす
る「徐冷→急冷」方法を採用しており、本発明における
「急冷→徐冷」方法とは相違する。上記〜の如く
「徐冷→急冷」する方法では、冷却ムラが起こり、板幅
方向における伸びのバラツキが大きくなってしまう(後
記する実施例を参照)。また、上記の方法には、連続
焼鈍するに当たり、600〜480℃の温度範囲を20
℃/秒以上の冷却速度で冷却する旨記載されているのみ
であり、二段冷却すること自体全く記載されていない。
このことは、そもそも従来の方法は、「強度及び延性」
を高めることのみを目的としており、板幅方向における
伸びのバラツキを改善しようという課題すら提起されて
いなかったことを裏付けるものである。高強度高延性に
加えて、更に、板幅方向における伸びのバラツキ(均質
化)を改善し得る冷延鋼板を提供しようという課題のも
とに検討されたものは従来知られておらず、この様な新
規な課題のもと、該課題を解決する為に上記要件を特定
したところに本発明の技術的意義が存在するのである。
以下、本発明の冷延鋼板について詳述する。
ト、ベイナイト及び3%以上の残留オーステナイトを有
する高強度高延性冷延鋼板であって、更に、上記方法で
測定される4個のΔElのうち、最大値が2.0%以下
に抑制されることにより板幅方向における伸びのバラツ
キが改善されたものである。本発明鋼板は強度および延
性の高められた冷延鋼板であることが前提であり、具体
的には、引張強度(TS)が550MPa以上であり、
且つ3%以上の残留オーステナイトを生成させることに
より高延性を付与するものである。しかしながら、この
点に本発明の技術的特徴があるのではなく、上記ΔEl
の最大値が2.0%以下に抑制されたものであるところ
に最重要ポイントが存在するのであり、これにより、従
来の方法では達成されなかった、板幅方向における伸び
のバラツキを著しく改善し得るという極めて顕著な効果
が得られるのである。
のバラツキを改善させたところに最大の特徴を有してお
り、鋼板の成分組成によって本発明を限定する趣旨では
決してないが、以下、本発明に適用される好ましい成分
組成について説明する。
以上の残留オーステナイトを生成させる為に重要な元素
であり、その為には0.05%以上添加することが好ま
しい。より好ましくは0.07%以上である。しかしな
がら、過剰に添加するとスポット溶接性が著しく阻害さ
れ、実用的でない。より好ましくは0.14%以下であ
る。
イトを生成させる為に重要であり、その為には、0.5
%以上の添加が好ましい。より好ましくは0.8%以上
である。しかしながら、2.0%を超えて過剰に添加す
ると、鋼の製造費用が上昇するのみならず、スラブ割れ
や表面拉界酸化に対する感受性が高まるので好ましくな
い。より好ましくは1.7%以下である。
元素として有用であり、この様な効果を有効に得るため
には1.0%以上添加することが好ましい。より好まし
くは1.2%以上である。しかしながら、2.0%を超
えて過剰に添加すると、延性に有害なバンド状組織とな
り易く、伸びの低下を招く。より好ましくは1.8%以
下である。
様、炭化物の生成を抑制し、安定な残留オーステナイト
を生成させるのに有用である。この様な効果を有効に発
揮させる為には0.01%以上添加することが好まし
い。より好ましくは0.03%以上である。しかしなが
ら、2.0%を超えて過剰に添加すると、必要以上にオ
ーステナイトを安定化させ、いわゆる変態誘起組成(T
RIP効果)が起こらない為、伸びが低下してしまう。
より好ましくは1.8%以下である。
し、残部:Fe及び不可避的不純物であるものが好まし
いが、残留オーステナイト量の更なる上昇を目指して、
更に、下記成分を積極的に含有することが推奨される。
≦1.0%(0%を含まない),及びMo≦0.5%
(0%を含まない)よりなる群から選択される少なくと
も1種Ni,Cr及びMoは、いずれも焼入れ性向上元
素として知られており、生成したオーステナイト量を低
温域でも確保するのに有効である。この様な効果を有効
に発揮させる為には、Ni:0.1%以上、Cr:0.
1%以上、Mo:0.1%以上添加することが推奨され
る。しかしながら、Ni>1.0%,Cr>1.0%,
Mo>0.5%になると、その効果が飽和すると共に、
鋼板の製造費用が上昇する為、好ましくない。より好ま
しくは、Ni≦0.2%,Cr≦0.2%,Mo≦0.
2%である。尚、これらの元素は一種のみ添加しても良
いし、或いは、二種以上を添加しても構わない。次に、
本発明の製造方法について説明する。
を冷間圧延した後、焼鈍して冷延鋼板を製造する方法に
おいて、(1)800℃超Ac3 点未満で30秒〜5分
間均熱する工程、(2)450〜550℃の温度範囲ま
で一次冷却する工程、(3)450〜400℃までの温
度範囲を、一次冷却速度に比べて小さい冷却速度で二次
冷却する工程、及び(4)450〜400℃で1分間以
上保持する工程を含むところに特徴を有するものであ
り、この様にして得られた鋼板は、強度及び延性の非常
に高められたものとなる。更に上記方法を採用すれば、
強度及び延性の上昇に加え、板幅方向における伸びのバ
ラツキも改善することができ、そのうえ、美麗な表面性
状が得られる等、非常に優れた冷延鋼板を得ることがで
きる点で極めて有用である。以下、上記(1)〜(4)
の各工程について詳述する。
5分間均熱する工程 均熱は800℃超Ac3 点未満の二相域で行うことが必
要である。800℃以下では、均熱時のオーステナイト
化率が小さい為、オーステナイト化しないフェライト中
に熱延時の組織が残存したり、冷延による影響を払拭す
ることができず、所望の均質な鋼板が得られない。一
方、Ac3 点以上で均熱すると、均熱後の冷却過程にお
いてオーステナイトが十分に濃化せず、残留オーステナ
イト量が低下し、所望の伸びを得るのに悪影響を及ぼ
す。好ましくは830℃以上、870℃以下である。
要である。30秒未満では、炭化物が十分に溶解せずオ
ーステナイト中のC濃度が低下する為、残留オーステナ
イト量が低下してしまう。一方、5分を超えて均熱して
も均熱効果は飽和してしまう他、製造ラインを長くする
必要がある等、不経済である。好ましくは60秒以上で
ある。
次冷却する工程、及び(3)450〜400℃までの温
度範囲を、一次冷却速度に比べて小さい冷却速度で二次
冷却する工程 上記の均熱に続く冷却工程が本発明において最も重要で
あり、詳細には、(2)の一次冷却工程と、(3)の二
次冷却工程に分けられる。
後、(2)の一次冷却を行う。本発明では、一次冷却工
程の冷却速度を、二次冷却速度の冷却速度よりも大きい
速度で冷却する、即ち「急冷→徐冷」という二段冷却す
るところに最重要ポイントが存在し、これにより、所望
の均質化特性を付与することができる。
450〜550℃の温度範囲までを、10℃/秒を超え
る速度で冷却することが推奨される。この様に一次冷却
工程を急速冷却することにより、ベイナイト変態へのド
ライビングフォースが高まり、オーステナイトからベイ
ナイトへの変態をより速やかに行うことが可能になる。
10℃/秒以下の冷却速度では、冷却途中でパーライト
が析出し易くなり、残留オーステナイト量が減少して伸
びが低下してしまう。
〜400℃の温度範囲を、一次冷却速度に比べて小さい
冷却速度で冷却することが必要であり、具体的には、1
0℃/秒未満の冷却速度で冷却することが推奨される。
残留オーステナイト組織を効率よく得る為には、(4)
で後述する通り、ベイナイトへ効率よく変態させる為
に、400〜450℃という非常に狭い温度範囲で等温
保持することが必要であるが、二次冷却工程における冷
却速度が10℃/秒以上では、所望の保持温度に調整す
るのが極めて困難であり、また、板幅方向での冷却ムラ
が生じ易くなるからである。冷却ムラは鋼板温度の不均
一化を招き、鋼板の残留オーステナイト量に悪影響を及
ぼす為、本発明で目的とするところの所望の均質特性を
発揮でき難くなる。冷却速度は小さくなればなる程好ま
しく、8℃/秒以下、より好ましくは6℃/秒以下に制
御することが推奨される。
し、曲げ戻し応力を1回以上(より好ましくは4回以
上)付与することは、ベイナイト変態を一層促進し、結
果的に残留オーステナイト量の更なる増加、ひいては伸
びの向上が得られる点で極めて有効である。その理由は
詳細には不明であるが、ベイナイト変態温度近傍でフェ
ライト中に歪みを加えることにより、Cの拡散が一層容
易になってオーステナイト中へCの濃化が進み、残留オ
ーステナイト量が増加するのではないかと考えられる。
一層優れた特性を得るためには、歪み量が1.0%以下
になる様曲げることが推奨される。
する工程 この工程はベイナイト変態を極めて効率的に生成させる
のに重要であり、本発に用いられる好ましい鋼成分組成
等を考慮すれば、400〜450℃という非常に狭い温
度範囲で等温保持することが必要である。保持時間が1
分間未満では、所望の効果が得られない。好ましくは2
分間以上、より好ましくは2.5分間以上である。一
方、保持時間が長過ぎると、ライン長が必要以上に長く
なる為、不経済であることから、より好ましくは10分
以下に制御することが推奨される。
を必須工程として含むものであり、その他の条件は特に
限定されないが、更に一層優れた特性の付与を目指し
て、熱間圧延後550℃以下で巻取ってから冷間圧延す
ることが推奨される。巻取温度が550℃を超えると熱
延鋼板表面において粒界酸化が起こり易くなり、美麗な
表面が得られないからである。より好ましくは520℃
以下である。尚、その下限は特に限定されないが、巻取
温度の安定性、冷却帯が余計に長くなる等の経済性等を
考慮すれば、350℃以上に制御することが推奨され
る。
を常法に従ってAr3 点以上の温度で熱間圧延を終了し
た後、上記温度で巻取れば良い。
説明するが、本発明は、もとより下記実施例によって制
限されるものでは決してなく、前・後記の主旨に適合し
得る範囲で適切に変更して実施することも勿論可能であ
り、いずれも本発明の技術的範囲内に包含される。
溶製してスラブとした後、1200℃まで加熱して88
0℃で熱延を終了し、板厚2.0mm×板幅1200m
mの鋼板を得た。次に、表2に示す温度で巻取った後、
酸洗して冷間圧延を行い、板厚0.8mmの鋼板を得
た。更に、表2に併記するa〜mの条件で連続焼鈍し、
0.3%の調質圧延を行った後、JIS5号引張試験片
の圧延方向中心線が冷延鋼板の端部から40mm、30
0mm(w/4,w=1600mm),600mm(w
/2),3w/4(900mm)、及び1160mmと
なる各位置から合計5点採取して夫々引張試験を行った
とき、600mm(w/2)の位置における引張試験片
の伸びと、それ以外の各位置における引張試験片の伸び
の差をΔElとして算出すると共に、残留オーステナイ
ト量をX線にて測定した。更に、引張試験を行って降伏
点(YP)、引張強度(TS)、及び伸び(El)を夫
々測定すると共に、[TS×El]も算出した。また、
得られた各鋼板の表面性状を肉眼観察し、下記三段階に
て評価した。 ◎:表面性状に優れる ○:粒界酸化による肌荒れの程度が軽微 ×:粒界酸化による肌荒れの程度が大きい これらの結果を表3及び表4に示す。
ができる。まず、No.1〜4、8、13、15、17〜
19、25は本発明の要件を満足する実施例であり、い
ずれも残留オーステナイト量を3%以上含有し、強度及
び延性が著しく高められると共に、ΔElも2.0%以
下に抑制されている為、板幅方向における伸びのバラツ
キも抑制された均質な冷延鋼板が得られた。尚、二次冷
却工程で歪みを加えたNo.2,4及び13では、残留オ
ーステナイト量が更に上昇し、伸びが一層向上している
ことが分かる。
の他の鋼板は、夫々以下の様な不具合を有している。
速度(第一次冷却速度)と二次冷却工程における冷却速
度(第二次冷却速度)が等しい比較例であり、所望の残
留オーステナイト量が得られず、伸びが低下した。
却速度に比べて小さい比較例(徐冷→急冷)であり、Δ
Elが2.0%超える為、均質な冷延鋼板が得られなか
った。
分が本発明の好ましい要件を満足しない比較例であり、
No.7はC量が少ない為、No.10はSi量が少ない
為、No.11はMn量が少ない為、いずれも3%以上の
残留オーステナイト量が得られず;No.12はMn量が
多い為、バンド状組織が生じ、伸びが低下した。
均熱時間が短い比較例であり、均熱時のオーステナイト
化率が不足して所望のオーステナイト量が得られなっ
た。
トが安定化しており、歪みを付与しても変態誘起塑性が
起こらず、伸びが低下した。
であり、オーステナイトの濃化が腐食し、残留オーステ
ナイト量が低下した。
イトが効率的に濃化されず、残留オーステナイト量が減
少し、結果的にマルテンサイト量が増加して伸びが低下
した。
テナイト量が少なく、所望の高い延性が得られなかっ
た。
イトがパーライトまたはベイナイトに変態してしまい、
強度の低下および残留オーステナイト量の減少による伸
びの低下を招いた。
面が美麗であり、且つ板幅方向における伸びのバラツキ
が改善された高強度高延性冷延鋼板を効率よく得ること
ができた。
Claims (9)
- 【請求項1】 フェライト、ベイナイト及び3%以上の
残留オーステナイトを有する高強度高延性冷延鋼板であ
って、 更に、下記方法で測定される4個のΔElのうち、最大
値が2.0%以下に抑制されることにより板幅方向にお
ける伸びのバラツキが改善された高強度高延性冷延鋼
板。冷延鋼板の板幅をw(mm)としたとき、JIS5
号引張試験片の圧延方向中心線が上記冷延鋼板の両端部
から夫々40mmずつの位置,及び一方の端部からw/
4,w/2,3w/4となる各位置から合計5点採取し
て夫々引張試験を行ったとき、w/2の位置における引
張試験片の伸びと、それ以外の各位置における引張試験
片の伸びの差をΔElとする。 - 【請求項2】 C:0.05〜0.15%(mass
%,以下同じ),Si:0.5〜2.0%,Mn:1.
0〜2.0%,Al:0.01〜2.0%を含有するも
のである請求項1に記載の高強度高延性冷延鋼板。 - 【請求項3】 更に、Ni≦1.0%(0%を含まな
い),Cr≦1.0%(0%を含まない),及びMo≦
0.5%(0%を含まない)よりなる群から選択される
少なくとも1種を含有するものである請求項1または2
に記載の高強度高延性冷延鋼板。 - 【請求項4】 熱延鋼板を冷間圧延した後、焼鈍して冷
延鋼板を製造する方法において、 800℃超Ac3 点未満で30秒〜5分間均熱する工
程、 450〜550℃の温度範囲まで一次冷却する工程、 450〜400℃までの温度範囲を、一次冷却速度に比
べて小さい冷却速度で二次冷却する工程、及び450〜
400℃で1分間以上保持する工程を含むことを特徴と
する高強度高延性冷延鋼板の製造方法。 - 【請求項5】 前記一次冷却工程は10℃/秒を超える
冷却速度で冷却し、前記二次冷却工程は10℃/秒未満
の冷却速度で冷却するものである請求項4に記載の製造
方法。 - 【請求項6】 二次冷却工程において、歪みを付与し、
曲げ戻し応力を1回以上付与するものである請求項4ま
たは5に記載の製造方法。 - 【請求項7】 熱間圧延後550℃以下で巻取ってから
冷間圧延するものである請求項4〜6のいずれかに記載
の製造方法。 - 【請求項8】 高強度高延性冷延鋼板がC:0.05〜
0.15%,Si:0.5〜2.0%,Mn:1.0〜
2.0%,Al:0.01〜2.0%を含有するもので
ある請求項4〜7のいずれかに記載の製造方法。 - 【請求項9】 高強度高延性冷延鋼板が更に、Ni≦
1.0%(0%を含まない),Cr≦1.0%(0%を
含まない),及びMo≦0.5%(0%を含まない)よ
りなる群から選択される少なくとも1種を含有するもの
である請求項4〜8のいずれかに記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01246999A JP3583306B2 (ja) | 1999-01-20 | 1999-01-20 | 板幅方向における伸びのバラツキが改善された高強度高延性冷延鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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