JP2000212667A - 耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金押出し管 - Google Patents

耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金押出し管

Info

Publication number
JP2000212667A
JP2000212667A JP11015095A JP1509599A JP2000212667A JP 2000212667 A JP2000212667 A JP 2000212667A JP 11015095 A JP11015095 A JP 11015095A JP 1509599 A JP1509599 A JP 1509599A JP 2000212667 A JP2000212667 A JP 2000212667A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aluminum alloy
corrosion resistance
tube
extruded
heat exchanger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11015095A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakazu Edo
正和 江戸
Shu Kuroda
周 黒田
Ken Toma
建 当摩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MA Aluminum Corp
Original Assignee
Mitsubishi Aluminum Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Aluminum Co Ltd filed Critical Mitsubishi Aluminum Co Ltd
Priority to JP11015095A priority Critical patent/JP2000212667A/ja
Publication of JP2000212667A publication Critical patent/JP2000212667A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating By Spraying Or Casting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱交換器などのチューブ材として用いる弱酸
性からアルカリ性に渡る広範囲pHに対する耐食性に優
れた押出し管を提供する。 【解決手段】 Ce:0.01〜0.5%を含有し、さ
らに、下記の(a)〜(d)の内の1種または2種以上
を添加した組成のAl合金からなる。 (a)Fe:0.3〜1.5%、(b)Mn:0.1〜
1.0%、(c)Cu:0.05〜0.7%、Si:
0.1〜1.0%の内の1種または2種、(d)Ti:
0.01〜0.25%、Zr:0.01〜0.25%の
内の1種または2種。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、耐食性、特にア
ルカリ環境下から酸性環境下に渡る広範囲pH領域での
耐食性に優れた熱交換器などの構造用部材として用いる
アルミニウム合金押出し管に関するものであり、特にL
LC(ロングライフクーラント)を含む冷却水が冷媒と
して使用する自動車用のラジエータ、ヒーターコア、オ
イルクーラーなどの熱交換器の構造部材として使用可能
な耐食性に優れたアルミニウム合金押出し管に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のラジエーターやヒーター
コアのチューブとしては、Al−Mn系合金からなる芯
材の片面にAl−Si系あるいはAl−Si−Zn系ろ
う材をクラッドし、芯材の他方の片面に、犠牲陽極皮材
としてAl−Zn系合金をクラッドした3層のブレージ
ングシートをろう付けまたは高周波溶接して得られた溶
接管が使用されている。このブレージングシートをろう
付けまたは高周波溶接して得られた溶接管は、内部に犠
牲陽極皮材が形成されているところから耐食性に優れて
いるが、ブレージングシートをろう付けまたは高周波溶
接して製造するために、厚さの薄い板を溶接するのが困
難で薄肉化に限界がある。また、これらの方法では、溶
接部の強度低下や溶接部の腐食による冷媒の漏れなどが
問題となっている。
【0003】さらに、クラッド材の製造には非常に高価
な圧延設備や優れた溶接技術を必要とし、作製までの工
程数が多いため製造コストがかかり過ぎるなどの問題が
ある。自動車熱交換器用のチューブは性能の向上とコス
トの削減が求められており、特に新規に設備を作製する
場合、アルミニウム合金を押出し加工して得られた押出
し管を製造する方が溶接して製造するよりも格段に製造
コストが低いと云う利点がある。
【0004】内部に仕切り壁を有する複雑断面形状の押
出し管には、押出し性を重視する必要があるところか
ら、現在はJIS 1050合金に代表される純Al系
合金、または純Al系合金より高強度のJIS 300
3合金(重量%で、Mn:1.0〜1.5%、Fe:
0.05〜0.20%、Si:0.6%以下、Zr:
0.7以下%、Zn:0.10以下%、残部:Alおよ
び不可避不純物)に代表されるAl−Mn系合金が用い
られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記純Al系
合金およびAl−Mn系合金からなる押出し管はいずれ
も孔食型の腐食形態で耐食性が劣るため、前記純Al系
合金およびAl−Mn系合金からなる押出し管で作製し
たチューブは、冷媒として腐食性の弱いフロンなどの気
体や液体が用られる熱交換器に限られており、冷媒とし
て微量の塩素イオンを含む弱酸性の水道水または酸性雨
などの影響による弱酸性の雨水を使うような熱交換器の
チューブの構成部材としては適さない。また、近年、冷
媒として水に不凍液と防錆剤からなるLLC(ロングラ
イフクーラント)を添加した冷却水が使用されている
が、このLLCが粗悪品であると冷却水がpH9以上の
アルカリ性になることが分かっており、したがって、前
記粗悪なLLC(ロングライフクーラント)を含む冷却
水を使うような環境では早期に貫通孔が発生するため
に、現行の押出しチューブは熱交換器の構成部材として
は適さない。
【0006】この発明は、弱酸性の水道水もしくは雨水
または粗悪なLLCを含むアルカリ性の冷却水を冷媒と
しても使うことのできる(すなわち、弱酸性溶液からア
ルカリ性溶液に渡る広範囲pH領域の水溶液に対して優
れた耐食性を示す)熱交換器のチューブを製造するため
の押出し管を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、弱酸性溶
液からアルカリ性溶液に渡る広範囲pH領域の水溶液に
対して従来よりも一層耐食性に優れたアルミニウム合金
押出し管を得るべく研究を行った結果、(イ)重量%
で、Ce:0.01〜0.5%を含有し、残りがAlお
よび不可避不純物からなる組成のAl合金は、押出し加
工が可能であり、またこのAl合金を押出し加工して得
られた押出し管は、弱酸性溶液からアルカリ性溶液まで
の広い範囲のpH領域の水溶液に対して耐食性が優れて
いる、(ロ)前記(イ)記載の組成を有するAl合金
に、さらに、下記の(a)〜(d)の内の1種または2
種以上を添加した組成のAl合金も、押出し加工が可能
であり、またこれらAl合金を押出し加工して得られた
押出し管は、弱酸性溶液からアルカリ性溶液までの広い
範囲のpH領域の水溶液に対して耐食性が優れている、
(a)Fe:0.3〜1.5%、(b)Mn:0.1〜
1.0%、(c)Cu:0.05〜0.7%、Si:
0.1〜1.0%の内の1種または2種、(d)Ti:
0.01〜0.25%、Zr:0.01〜0.25%の
内の1種または2種、という知見を得たのである。
【0008】この発明は、かかる知見に基づいて成され
たものであって、(1)重量%で、Ce:0.01〜
0.5%を含有し、残りがAlおよび不可避不純物から
なる組成のAl合金からなる耐食性に優れた熱交換器用
アルミニウム合金押出し管、(2)重量%で、Ce:
0.01〜0.5%を含有し、さらにFe:0.3〜
1.5%を含有し、残りがAlおよび不可避不純物から
なる組成のAl合金からなる耐食性に優れた熱交換器用
アルミニウム合金押出し管、(3)重量%で、Ce:
0.01〜0.5%を含有し、さらにMn:0.1〜
1.0%を含有し、残りがAlおよび不可避不純物から
なる組成のAl合金からなる耐食性に優れた熱交換器用
アルミニウム合金押出し管、(4)重量%で、Ce:
0.01〜0.5%を含有し、さらにSi:0.1〜
1.0%、Cu:0.05〜0.7%の内の1種または
2種を含有し、残りがAlおよび不可避不純物からなる
組成のAl合金からなる耐食性に優れた熱交換器用アル
ミニウム合金押出し管、(5)重量%で、Ce:0.0
1〜0.5%を含有し、さらにMn:0.1〜1.0%
を含有し、さらにSi:0.1〜1.0%、Cu:0.
05〜0.7%の内の1種または2種を含有し、残りが
Alおよび不可避不純物からなる組成のAl合金からな
る耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金押出し
管、(6)重量%で、Ce:0.01〜0.5%を含有
し、さらにFe:0.3〜1.5%を含有し、さらにM
n:0.1〜1.0%を含有し、残りがAlおよび不可
避不純物からなる組成のAl合金からなる耐食性に優れ
た熱交換器用アルミニウム合金押出し管、(7)重量%
で、Ce:0.01〜0.5%を含有し、さらにFe:
0.3〜1.5%を含有し、さらにSi:0.1〜1.
0%、Cu:0.05〜0.7%の内の1種または2種
を含有し、残りがAlおよび不可避不純物からなる組成
のAl合金からなる耐食性に優れた熱交換器用アルミニ
ウム合金押出し管、(8)重量%で、Ce:0.01〜
0.5%を含有し、さらにFe:0.3〜1.5%を含
有し、さらにMn:0.1〜1.0%を含有し、さらに
Si:0.1〜1.0%、Cu:0.05〜0.7%の
内の1種または2種を含有し、残りがAlおよび不可避
不純物からなる組成のAl合金からなる耐食性に優れた
熱交換器用アルミニウム合金押出し管、(9)前記
(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、
(7)または(8)記載のAl合金に、さらにTi:
0.01〜0.25%、Zr:0.01〜0.25%の
内の1種または2種を含有する組成のAl合金からなる
耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金押出し管、
に特徴を有するものである。
【0009】前記(1)、(2)、(3)、(4)、
(5)、(6)、(7)、(8)または(9)記載のア
ルミニウム合金押出し管の外表面にZnを溶射して被覆
管を作製し、この被覆管を熱交換器のチューブ材として
使用することができる。したがって、この発明は、(1
0)前記(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、
(6)、(7)、(8)または(9)記載のアルミニウ
ム合金押出し管の外表面にZnを溶射してなる耐食性に
優れた熱交換器用アルミニウム合金押出し管、に特徴を
有するものである。
【0010】前記(1)、(2)、(3)、(4)、
(5)、(6)、(7)、(8)または(9)記載のア
ルミニウム合金押出し管の外表面に粉末ろう材を塗布し
て被覆管を作製し、この被覆管を熱交換器のチューブ材
として使用することができる。したがって、この発明
は、(11)前記(1)、(2)、(3)、(4)、
(5)、(6)、(7)、(8)または(9)記載のア
ルミニウム合金押出し管の外表面に粉末ろう材を塗布し
てなる耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金押出
し管、に特徴を有するものである。
【0011】前記(10)記載のアルミニウム合金押出し
管の外表面にZnを被覆してなる耐食性に優れた熱交換
器用アルミニウム合金押出し管、または前記(11)記載
のアルミニウム合金押出し管の外表面に粉末ろう材を塗
布してなる耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金
押出し管は、いずれもフィンと、ヘッダープレートをろ
う付けにより接合して耐食性に優れた熱交換器を製造す
ることができる。
【0012】この発明の耐食性に優れた熱交換器用アル
ミニウム合金押出し管の成分組成を上述のごとく限定し
た理由を述べる。
【0013】Ce:Ceは、鋳造時の晶出物を微細に
し、さらに、ろう付け時に過飽和に固溶した溶質元素の
析出を促進するため、強度を向上させる作用を有すると
共に、微細な析出物を数多く析出させるため、孔食ピッ
トの発生起点が多くなり、面食の腐食形態となって巨大
な孔食の発生を抑制する作用があり、特にアルカリ環境
中の耐食性を非常に向上させる。しかしその含有量が
0.01%未満では所望の効果が得られず、一方、0.
5%を越えると自己腐食性が増大して耐食性が低下する
と共に押出し加工性が低下するので好ましくない。した
がって、Ceの含有量は、0.01〜0.5%に定め
た。Ceの含有量の一層好ましい範囲は0.03〜0.
2%である。
【0014】Fe:Feは、素地中にAl−Fe金属間
化合物として、またMnあるいはMn、Siが共存する
場合はAl−Mn−Fe金属間化合物あるいはAl−M
n−Fe−Si金属間化合物として晶出または析出して
ろう付け後の強度を向上させ、またこれら金属間化合物
を微細に均一に分散させるために、これらが孔食の発生
源となり、面食の腐食形態となって耐食性を向上させる
ところから、必要に応じて含有させるが、その含有量が
0.3%未満では所望の効果が得られず、一方、1.5
%を越えると耐食性および押出し性が低下し、さらに押
出し加工時に表面肌荒れや形状不良を発生させるので好
ましくない。したがって、Feの含有量は、0.3〜
1.5%に定めた。Feの含有量の一層好ましい範囲は
0.5〜1.0%である。
【0015】Mn:Mnは、金属間化合物として晶出ま
たは析出してろう付け後の強度を向上させ、Siが共存
する場合はAl−Mn−Si金属間化合物として晶出ま
たは析出してろう付け後の強度を向上させ、さらにチュ
ーブの電位を貴にするためにフィンとの電位差を大きく
取れてフィンの防食効果をより有効にし、外部耐食性を
向上させる作用を有するので、必要に応じて添加する
が、その含有量が0.1%未満では所望の効果が得られ
ず、一方、1.0%を越えて含有すると粗大なAl−M
n金属間化合物となって素地中に分散し、高温での変形
抵抗を大きくするために押出し性を著しく低下させるの
で好ましくない。したがって、Mnの含有量を0.1〜
1.0%に定めた。Mnの含有量の一層好ましい範囲は
0.3〜0.8%である。
【0016】Si、Cu:これら成分は、共にマトリッ
クスに固溶してろう付け後の強度を向上させる作用を有
し、Siはさらに押出し加工温度での変形抵抗を小さく
して押出し性を向上させる作用を有し、またCuはチュ
ーブの電位を貴にするためにフィンとの電位差を大きく
取れてフィンの防食効果をより有効にすることにより外
部耐食性を向上させるので必要に応じて添加するが、S
iの含有量が0.1%未満、Cuの含有量が0.05%
未満では所望の効果が得られず、一方、Siの含有量が
1.0%を越えて含有すると融点を低下させてろう付け
時に材料の溶融を招き、さらに押出し性および耐食性を
低下させ、またCuの含有量が0.7%を越えて含有す
ると腐食速度が早くなり、孔食が深さ方向に成長しやす
くなって耐食性が低下するので好ましくない。したがっ
て、Siの含有量を0.1〜1.0%に定め、Cuの含
有量を0.05〜0.7%に定めた。Cuの含有量の一
層好ましい範囲は0.05〜0.5%であり、Siの含
有量の一層好ましい範囲は0.3〜0.7%である。
【0017】Ti、Zr:これら成分は、押出し温度で
の変形抵抗を小さくし、押出し性を向上させると共にろ
う付け後に微細な金属間化合物として素地中に分散し、
強度を向上させる作用を有するので必要に応じて添加す
るが、その含有量が0.01%未満では所望の効果が得
られず、一方、0.25%を越えても更なる効果が期待
できない。したがって、Ti:0.01〜0.25%
(一層好ましくは0.05〜0.2%)、Zr:0.0
1〜0.25(一層好ましくは0.05〜0.2%)%
に定めた。
【0018】
【発明の実施の形態】表1〜表6に示す成分組成のAl
合金を溶解し、鋳造して直径:400mmのビレットを
製造し、このビレットを580℃、12時間保持の条件
で均質化処理を行い、この均質化処理を行ったビレット
を温度:450℃で押出し加工することにより冷媒通路
用穴が7個有し、断面寸法が幅:16mm、高さ:2m
m、肉厚:0.5mmである偏平状の本発明押出し管1
〜42、比較押出し管1〜4および従来押出し管を作製
した。前記条件の押出し加工を行った結果、本発明押出
し管1〜42はいずれもJIS 3003からなる従来
押出し管とほぼ同程度の押出し加工性を有することが分
かった。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】
【0022】
【表4】
【0023】
【表5】
【0024】
【表6】
【0025】これら表1〜表6に示される成分組成の本
発明押出し管1〜42、比較押出し管1〜4および従来
押出し管を用いて熱交換器用のチューブを作製したの
ち、このチューブに600℃に3分間保持した後、冷却
速度:100℃/min.で室温まで冷却するろう付け
を想定した熱処理を施し、その後、下記の条件の腐食試
験を行った。
【0026】腐食試験1 Cl- :170ppm,SO4 2-:50ppm,F
3+:20ppm,Cu2+:1ppmを含むpH:3.
0の水溶液を用意し、この水溶液を自動車用熱交換器の
冷却水と想定して、前記本発明押出し管1〜42、比較
押出し管1〜4および従来押出し管で作製したチューブ
に、温度:80℃の前記水溶液を流速:1m/sec.
で8時間循環させたのち室温で16時間保持すると云う
温度サイクル操作を30日間行い、30日間経過後のチ
ューブ内部の孔食の最大腐食深さを測定し、その測定結
果を表7〜表11に示した。
【0027】腐食試験2 Cl- :170ppm,SO4 2-:50ppm,F
3+:20ppm,Cu2+:1ppmを含む水溶液をN
aOHでpH11に調整した水溶液を用意し、この水溶
液を自動車用熱交換器の冷却水と想定して、前記本発明
押出し管1〜42、比較押出し管1〜4および従来押出
し管で作製したチューブに、温度:80℃の前記水溶液
を流速:1m/sec.で8時間循環させたのち室温で
16時間保持すると云う温度サイクル操作を60日間行
い、60日間経過後のチューブ内部の孔食の最大腐食深
さを測定し、その測定結果を表7〜表11に示した。
【0028】
【表7】
【0029】
【表8】
【0030】
【表9】
【0031】
【表10】
【0032】
【表11】
【0033】表7〜表11に示される結果から、本発明
押出し管1〜42は、従来押出し管に比べて、表面から
の最大腐食深さが極めて小さいところから、耐食性に優
れていることが分かる。また、構成成分の内の少なくと
も1種の含有量がこの発明の範囲から外れている比較押
出し管1〜4は耐食性またはその他の特性が劣ることも
分かる。
【0034】
【発明の効果】上述のように、この発明の押出し管は耐
食性に優れているため、この発明の押出し管を用いて作
製した熱交換器は、広範囲のpHの冷却水を使用しても
貫通することなく長期間使用することができ、産業上優
れた効果をもたらすものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 当摩 建 静岡県裾野市平松85番地 三菱アルミニウ ム株式会社技術開発センター内 Fターム(参考) 4D075 CA33 DA15 DA20 DB07 DC16 EA15 EA37 EB01 4K031 AA01 AA08 AB09 CB39

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、 Ce:0.01〜0.5%、を含有し、残りがAlおよ
    び不可避不純物からなる組成のAl合金からなることを
    特徴とする耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金
    押出し管。
  2. 【請求項2】 重量%で、 Ce:0.01〜0.5%、を含有し、さらに、 Fe:0.3〜1.5%、を含有し、残りがAlおよび
    不可避不純物からなる組成のAl合金からなることを特
    徴とする耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金押
    出し管。
  3. 【請求項3】 重量%で、 Ce:0.01〜0.5%、を含有し、さらに、 Mn:0.1〜1.0%、を含有し、残りがAlおよび
    不可避不純物からなる組成のAl合金からなることを特
    徴とする耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金押
    出し管。
  4. 【請求項4】 重量%で、 Ce:0.01〜0.5%、を含有し、さらに、 Si:0.1〜1.0%、 Cu:0.05〜0.7%、の内の1種または2種を含
    有し、残りがAlおよび不可避不純物からなる組成のA
    l合金からなることを特徴とする耐食性に優れた熱交換
    器用アルミニウム合金押出し管。
  5. 【請求項5】 重量%で、 Ce:0.01〜0.5%、を含有し、さらに、 Mn:0.1〜1.0%、を含有し、さらに、 Si:0.1〜1.0%、 Cu:0.05〜0.7%、の内の1種または2種を含
    有し、残りがAlおよび不可避不純物からなる組成のA
    l合金からなることを特徴とする耐食性に優れた熱交換
    器用アルミニウム合金押出し管。
  6. 【請求項6】 重量%で、 Ce:0.01〜0.5%、を含有し、さらに、 Fe:0.3〜1.5%、を含有し、さらに、 Mn:0.1〜1.0%、を含有し、残りがAlおよび
    不可避不純物からなる組成のAl合金からなることを特
    徴とする耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金押
    出し管。
  7. 【請求項7】 重量%で、 Ce:0.01〜0.5%、を含有し、さらに、 Fe:0.3〜1.5%、を含有し、さらに、 Si:0.1〜1.0%、 Cu:0.05〜0.7%、の内の1種または2種を含
    有し、残りがAlおよび不可避不純物からなる組成のA
    l合金からなることを特徴とする耐食性に優れた熱交換
    器用アルミニウム合金押出し管。
  8. 【請求項8】 重量%で、 Ce:0.01〜0.5%、を含有し、さらに、 Fe:0.3〜1.5%、を含有し、さらに、 Mn:0.1〜1.0%、を含有し、さらに、 Si:0.1〜1.0%、 Cu:0.05〜0.7%、の内の1種または2種を含
    有し、残りがAlおよび不可避不純物からなる組成のA
    l合金からなることを特徴とする耐食性に優れた熱交換
    器用アルミニウム合金押出し管。
  9. 【請求項9】 請求項1、2、3、4、5、6、7また
    は8記載のAl合金に、さらに、 Ti:0.01〜0.25%、 Zr:0.01〜0.25%、の内の1種または2種を
    含有する組成のAl合金からなることを特徴とする耐食
    性に優れた熱交換器用アルミニウム合金押出し管。
  10. 【請求項10】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8または9記載のアルミニウム合金押出し管の外表面に
    Znを溶射してなることを特徴とする耐食性に優れた熱
    交換器用アルミニウム合金押出し管。
  11. 【請求項11】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8または9記載のアルミニウム合金押出し管の外表面に
    粉末ろう材を塗布してなることを特徴とする耐食性に優
    れた熱交換器用アルミニウム合金押出し管。
JP11015095A 1999-01-25 1999-01-25 耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金押出し管 Pending JP2000212667A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11015095A JP2000212667A (ja) 1999-01-25 1999-01-25 耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金押出し管

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11015095A JP2000212667A (ja) 1999-01-25 1999-01-25 耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金押出し管

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000212667A true JP2000212667A (ja) 2000-08-02

Family

ID=11879294

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11015095A Pending JP2000212667A (ja) 1999-01-25 1999-01-25 耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金押出し管

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000212667A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101773319B1 (ko) * 2017-02-01 2017-08-30 엘에스전선 주식회사 초고내식성 알루미늄 합금 및 이로부터 제조되는 열교환기 배관
KR101776684B1 (ko) * 2016-04-29 2017-09-11 한국생산기술연구원 내식성 및 강도가 향상된 알루미늄 합금 및 이의 용도
KR101776687B1 (ko) * 2016-04-29 2017-09-11 한국생산기술연구원 내식성 및 성형성이 향상된 알루미늄 합금 및 이의 용도
CN110273086A (zh) * 2019-07-26 2019-09-24 江苏胜翔轻合金科技有限公司 换热器用铝合金材料及其用途
KR20200032865A (ko) * 2018-09-19 2020-03-27 현대제철 주식회사 박물주조용 고강도 및 고성형성 알루미늄 합금판재 및 이의 제조방법
CN116676512A (zh) * 2023-06-02 2023-09-01 佛山市营鑫新材料有限公司 一种灶头用高耐温Al-Mn-Fe-Ce压铸铝合金及其制备方法和用途

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101776684B1 (ko) * 2016-04-29 2017-09-11 한국생산기술연구원 내식성 및 강도가 향상된 알루미늄 합금 및 이의 용도
KR101776687B1 (ko) * 2016-04-29 2017-09-11 한국생산기술연구원 내식성 및 성형성이 향상된 알루미늄 합금 및 이의 용도
KR101773319B1 (ko) * 2017-02-01 2017-08-30 엘에스전선 주식회사 초고내식성 알루미늄 합금 및 이로부터 제조되는 열교환기 배관
KR20200032865A (ko) * 2018-09-19 2020-03-27 현대제철 주식회사 박물주조용 고강도 및 고성형성 알루미늄 합금판재 및 이의 제조방법
KR102190501B1 (ko) 2018-09-19 2020-12-11 현대제철 주식회사 박물주조용 고강도 및 고성형성 알루미늄 합금판재 및 이의 제조방법
CN110273086A (zh) * 2019-07-26 2019-09-24 江苏胜翔轻合金科技有限公司 换热器用铝合金材料及其用途
CN116676512A (zh) * 2023-06-02 2023-09-01 佛山市营鑫新材料有限公司 一种灶头用高耐温Al-Mn-Fe-Ce压铸铝合金及其制备方法和用途

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4166613B2 (ja) 熱交換器用アルミニウム合金フィン材および該フィン材を組付けてなる熱交換器
JP5614829B2 (ja) アルミニウム合金製熱交換器
KR101193364B1 (ko) 알루미늄합금 브레이징 시트
JP4955418B2 (ja) 自然冷媒用熱交換器に用いられるアルミニウム合金押出材
JP4822277B2 (ja) ろう付性と耐食性に優れた熱交換器管用アルミニウム合金ブレージングシートおよび耐食性に優れた熱交換器管
WO2010150727A1 (ja) アルミニウム合金製熱交換器および該熱交換器に使用する冷媒通路管の製造方法
JP2005060790A (ja) 熱交換器用アルミニウム合金ブレージングフィン材
JP2015014035A (ja) 熱交換器用ブレージングシート及びその製造方法
JP3756439B2 (ja) 熱交換器用高強度高耐食性アルミニウム合金押出材及びその製造方法並びに熱交換器
JP2000212668A (ja) 耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金押出し管
JP2000087162A (ja) 耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金クラッド材
JPH11335764A (ja) 押出性に優れた熱交換器用高強度アルミニウム押出合金および熱交換器用高強度アルミニウム合金押出材の製造方法
JP2000008130A (ja) 耐食性に優れたアルミニウム合金製熱交換器用部材
JP2000212667A (ja) 耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金押出し管
JP2004017116A (ja) ろう付造管チューブ用アルミニウム合金ブレージングシートおよびその製造方法
JP4574036B2 (ja) 熱交換器のフィン材用アルミニウム合金、及び熱交換器のフィン材の製造方法
JPS6248743B2 (ja)
JP3170202B2 (ja) アルミニウム合金クラッドフィン材およびその製造方法
JP6738667B2 (ja) 大気環境における耐食性に優れるアルミニウム合金製熱交換器及びアルミニウム合金製熱交換器の製造方法
JP2000212666A (ja) 耐食性に優れた熱交換器用高強度アルミニウム合金押出し管
JP3759441B2 (ja) 熱交換器用高強度高耐食性アルミニウム合金押出チューブ及びその製造方法並びに熱交換器
JP2000084661A (ja) 耐食性に優れた熱交換器の製造方法
JP2000212669A (ja) 耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金押出し管
JP2000087170A (ja) 耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金クラッド材
JPH1088267A (ja) アルミニウム合金クラッドフィン材および該クラッドフィン材を使用したアルミニウム合金製熱交換器

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090512

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090512

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110512

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120512

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130512

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees