JP2000212374A - ガラスチップとアクリル系樹脂からなる透水性複合体 - Google Patents
ガラスチップとアクリル系樹脂からなる透水性複合体Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 価格も低廉で、透水性を有し、耐候性に優
れ、 美観も良好で、環境にもマッチした地面、道路など
の舗装材を提供する。 【解決手段】 （ａ）ガラスチップ１００重量部、
（ｂ）アクリル系樹脂３乃至６０重量部を主成分とする
舗装用透水性複合体。
れ、 美観も良好で、環境にもマッチした地面、道路など
の舗装材を提供する。 【解決手段】 （ａ）ガラスチップ１００重量部、
（ｂ）アクリル系樹脂３乃至６０重量部を主成分とする
舗装用透水性複合体。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐候性に優れ、且
つ美観もあり、価格も低廉な透水性複合体に関し、
（１）ガラススクラップリサイクル産業に大きく寄与
し、（２）又その製品は道路地面などの舗装用に使用し
雨水の地面への還元を助けるもので、 地面、道路などの
舗装関連分野に新規な材料、技術を提供するものであ
る。
つ美観もあり、価格も低廉な透水性複合体に関し、
（１）ガラススクラップリサイクル産業に大きく寄与
し、（２）又その製品は道路地面などの舗装用に使用し
雨水の地面への還元を助けるもので、 地面、道路などの
舗装関連分野に新規な材料、技術を提供するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】道路などの地面の舗装材としては、従来
は主としてコンクリート、石材、アスファルトなどが基
材として利用され、 又一部煉瓦なども使われているが、
これらはいずれも雨水を透過せず、降った雨水は川や下
水道などに放流処理され、 時には処理しきれず災害の原
因ともなっている。最近、 舗装面に降った雨水の地面へ
の透水あるいは浸透の重要性が認識されるようになり、
例えばもみがらとアスファルトの混練したもので道路を
舗装し、 雨水に対し浸透性をもたせるなど一部行われる
ようになったが、ガラスチップを基材としたものは見当
たらない。
は主としてコンクリート、石材、アスファルトなどが基
材として利用され、 又一部煉瓦なども使われているが、
これらはいずれも雨水を透過せず、降った雨水は川や下
水道などに放流処理され、 時には処理しきれず災害の原
因ともなっている。最近、 舗装面に降った雨水の地面へ
の透水あるいは浸透の重要性が認識されるようになり、
例えばもみがらとアスファルトの混練したもので道路を
舗装し、 雨水に対し浸透性をもたせるなど一部行われる
ようになったが、ガラスチップを基材としたものは見当
たらない。
【０００３】従来の舗装は、上記のようにコンクリー
ト、アスファルトなどを主として使用するもので、 大部
分は透水性に欠け、又、原料としてもセメント、アスフ
ァルトなどの一次製品を使用し、リサイクル的なものの
使用はごくわずかである。 一方、 ガラス瓶等のスクラ
ップは大量に排出されており、ガラスとして再生するこ
とができないものの処分に困っているのが現状である。
ト、アスファルトなどを主として使用するもので、 大部
分は透水性に欠け、又、原料としてもセメント、アスフ
ァルトなどの一次製品を使用し、リサイクル的なものの
使用はごくわずかである。 一方、 ガラス瓶等のスクラ
ップは大量に排出されており、ガラスとして再生するこ
とができないものの処分に困っているのが現状である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、 この処
分に困っている大量に排出されるガラススクラップの有
効な再利用方法として、これを地面、道路などの舗装に
使用することに着目し、鋭意検討した結果、透水性を有
し、耐候性に優れ、 その透明性ゆえに美観も良好で、環
境にもマッチするなどの特徴を有する本発明に到達した
ものである。
分に困っている大量に排出されるガラススクラップの有
効な再利用方法として、これを地面、道路などの舗装に
使用することに着目し、鋭意検討した結果、透水性を有
し、耐候性に優れ、 その透明性ゆえに美観も良好で、環
境にもマッチするなどの特徴を有する本発明に到達した
ものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、（１）（ａ）
ガラスチップ１００重量部、（ｂ）アクリル系樹脂３乃
至６０重量部を主成分とする舗装用透水性複合体、
（２）該ガラスチップは、その粒度が約１０メッシュも
しくはそれより粗いものである、上記（１）に記載の舗
装用透水性複合体、（３）該ガラスチップは、色分けし
単色で、 或いは色分けせず混合物のままの形で使用す
る、 上記（１）又は（２）に記載の舗装用透水性複合
体、（４）該アクリル系樹脂は、一般式（１）：
ガラスチップ１００重量部、（ｂ）アクリル系樹脂３乃
至６０重量部を主成分とする舗装用透水性複合体、
（２）該ガラスチップは、その粒度が約１０メッシュも
しくはそれより粗いものである、上記（１）に記載の舗
装用透水性複合体、（３）該ガラスチップは、色分けし
単色で、 或いは色分けせず混合物のままの形で使用す
る、 上記（１）又は（２）に記載の舗装用透水性複合
体、（４）該アクリル系樹脂は、一般式（１）：
【０００６】
【化２】 （式中、 Ｒ１はＨ又はＣＨ３を、Ｒ２はＨ又は炭素原子
数１乃至１８のアルキル基、アリール基、 これらの複合
基、ヒドロキシエチル基又はヒドロキシプロピル基を表
す）で表されるモノマーの、単独又は共重合により得ら
れる樹脂である、上記（１）乃至（３）のいずれか１項
に記載の舗装用透水性複合体、である。
数１乃至１８のアルキル基、アリール基、 これらの複合
基、ヒドロキシエチル基又はヒドロキシプロピル基を表
す）で表されるモノマーの、単独又は共重合により得ら
れる樹脂である、上記（１）乃至（３）のいずれか１項
に記載の舗装用透水性複合体、である。
【０００７】本発明により、 価格も低廉で、透水性を有
し、耐候性に優れ、 その透明性ゆえに美観も良好で、環
境にもマッチした地面、道路などの舗装を実施すること
ができる。
し、耐候性に優れ、 その透明性ゆえに美観も良好で、環
境にもマッチした地面、道路などの舗装を実施すること
ができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明は、大量に排出されるガラ
ススクラップチップを主原料とし、これを少量のアクリ
ル系樹脂により接着することにより得られる複合体であ
る。本発明で使用される（ａ）ガラスチップは、多量に
排出されるビン類を主体として、原則としては色分けな
どの手間を省き、混合物のまま破砕処理する。もっと
も、美観のため色分けしたものを使用してもよい。その
粒度、形に特に制限はないが、 一般的には製造時の目詰
まり等を考慮すれば、 １０メッシュ程度もしくはそれよ
り粗いものが便宜である。このガラスチップ間の接着に
使用される（ｂ）アクリル系樹脂は、アクリル酸及びメ
タクリル酸又はこれらの誘導体モノマーの、単独又は共
重合により得られる樹脂を指すもので、これらのアクリ
ル系樹脂は耐候性の最も優れた樹脂に含まれるもので、
これを複合体を形成するガラスチップ間の接着に使用す
ることは、耐候性に優れた複合体を得る上で重要なこと
である。アクリル系樹脂は、前記一般式（１）で表され
るモノマーの、単独又は共重合により得られる樹脂であ
ればいずれの樹脂もガラスとの接着性能を有するが、こ
れを強固にするため、アクリル系、メタクリル系モノマ
ーとして酸基、ヒドロキシル基などの官能基を導入した
モノマーを、一部でも樹脂製造原料用モノマーとして使
用することが望ましい。又、アクリル系樹脂にスチレン
等のエチレン系モノマーとの共重合樹脂も使用可能であ
る。この場合、エチレン系モノマーの共重合樹脂として
の混入比は、その耐久性を考慮して決定されるべきもの
である。 （ａ）ガラスチップを（ｂ）アクリル系樹脂により接着
させて本発明の複合体を得る方法は各種考えられるが、
次の二法によるのが便宜と考えられる。但し、特にこれ
らに限定されるものではなく、ガラスチップ間が接着で
きる方法ならいずれも可である。 方法（１）：適当な粘度（大体３００乃至１，０００ｃ
ｐ程度）のアクリル系シラップに、常温硬化開始剤［Ｖ
−６５、Ｖ−７０（和光純薬製）］などを１００乃至
１，５００ｐｐｍ程度添加、あるいはレドックス系の低
温開始剤［ＢＰＯ(日本油脂製)−ジメチルパラトルイジ
ン（和光純薬製）］を夫々１００乃至１，５００ｐｐｍ
程度−５０乃至１，０００ｐｐｍ程度加え、 この開始剤
添加シラップ１０乃至３０部程度を１００部のガラスチ
ップ（１０メッシュもしくはそれより粗いもの）に添加
し、 良く混練りし、これを砂利と小石で固めた舗装用地
面に注型する。 常温（２０℃内外）で１乃至２時間程度
で硬化完了する。 得られた硬化物は充分な硬度と耐候性
を有し、又ガラスとアクリル系樹脂の透明性、美しい外
観を有する透水性の複合体となり、透水性舗装の機能を
果すものである。 方法（２）：透水性の舗装用煉瓦の製作については、ア
ルコール類、ベンゼン類、エステル類等該アクリル系樹
脂に良好な可溶性を示す溶剤に高濃度（２０乃至５０％
程度）にアクリル系樹脂を溶解したものを準備し、 一方
１０メッシュ程度もしくはそれより粗いガラスチップ
を、煉瓦形の天板のない型容器（ポリプロピレンなど離
型性を考慮した材質のもの）の底板に直径約３ｍｍの小
穴を多数あけたものに充填し、このガラスチップを充填
した容器を適当な受器上に設置する。 この型容器の上部
から前記シラップを注入すると、チップ間隙から余分の
樹脂溶液が流れ落ち下の受器にたまり、これを数回循環
させる。常温（２０℃内外）では３乃至５回位で循環を
止め、 室温で数時間放置して樹脂溶液を受器に出しき
り、ついで乾燥器で処理し、溶剤を完全に蒸発除去し、
冷却後型より離型することにより、ガラスチップ間がア
クリル系樹脂で接着された透水性の煉瓦が得られる。
ススクラップチップを主原料とし、これを少量のアクリ
ル系樹脂により接着することにより得られる複合体であ
る。本発明で使用される（ａ）ガラスチップは、多量に
排出されるビン類を主体として、原則としては色分けな
どの手間を省き、混合物のまま破砕処理する。もっと
も、美観のため色分けしたものを使用してもよい。その
粒度、形に特に制限はないが、 一般的には製造時の目詰
まり等を考慮すれば、 １０メッシュ程度もしくはそれよ
り粗いものが便宜である。このガラスチップ間の接着に
使用される（ｂ）アクリル系樹脂は、アクリル酸及びメ
タクリル酸又はこれらの誘導体モノマーの、単独又は共
重合により得られる樹脂を指すもので、これらのアクリ
ル系樹脂は耐候性の最も優れた樹脂に含まれるもので、
これを複合体を形成するガラスチップ間の接着に使用す
ることは、耐候性に優れた複合体を得る上で重要なこと
である。アクリル系樹脂は、前記一般式（１）で表され
るモノマーの、単独又は共重合により得られる樹脂であ
ればいずれの樹脂もガラスとの接着性能を有するが、こ
れを強固にするため、アクリル系、メタクリル系モノマ
ーとして酸基、ヒドロキシル基などの官能基を導入した
モノマーを、一部でも樹脂製造原料用モノマーとして使
用することが望ましい。又、アクリル系樹脂にスチレン
等のエチレン系モノマーとの共重合樹脂も使用可能であ
る。この場合、エチレン系モノマーの共重合樹脂として
の混入比は、その耐久性を考慮して決定されるべきもの
である。 （ａ）ガラスチップを（ｂ）アクリル系樹脂により接着
させて本発明の複合体を得る方法は各種考えられるが、
次の二法によるのが便宜と考えられる。但し、特にこれ
らに限定されるものではなく、ガラスチップ間が接着で
きる方法ならいずれも可である。 方法（１）：適当な粘度（大体３００乃至１，０００ｃ
ｐ程度）のアクリル系シラップに、常温硬化開始剤［Ｖ
−６５、Ｖ−７０（和光純薬製）］などを１００乃至
１，５００ｐｐｍ程度添加、あるいはレドックス系の低
温開始剤［ＢＰＯ(日本油脂製)−ジメチルパラトルイジ
ン（和光純薬製）］を夫々１００乃至１，５００ｐｐｍ
程度−５０乃至１，０００ｐｐｍ程度加え、 この開始剤
添加シラップ１０乃至３０部程度を１００部のガラスチ
ップ（１０メッシュもしくはそれより粗いもの）に添加
し、 良く混練りし、これを砂利と小石で固めた舗装用地
面に注型する。 常温（２０℃内外）で１乃至２時間程度
で硬化完了する。 得られた硬化物は充分な硬度と耐候性
を有し、又ガラスとアクリル系樹脂の透明性、美しい外
観を有する透水性の複合体となり、透水性舗装の機能を
果すものである。 方法（２）：透水性の舗装用煉瓦の製作については、ア
ルコール類、ベンゼン類、エステル類等該アクリル系樹
脂に良好な可溶性を示す溶剤に高濃度（２０乃至５０％
程度）にアクリル系樹脂を溶解したものを準備し、 一方
１０メッシュ程度もしくはそれより粗いガラスチップ
を、煉瓦形の天板のない型容器（ポリプロピレンなど離
型性を考慮した材質のもの）の底板に直径約３ｍｍの小
穴を多数あけたものに充填し、このガラスチップを充填
した容器を適当な受器上に設置する。 この型容器の上部
から前記シラップを注入すると、チップ間隙から余分の
樹脂溶液が流れ落ち下の受器にたまり、これを数回循環
させる。常温（２０℃内外）では３乃至５回位で循環を
止め、 室温で数時間放置して樹脂溶液を受器に出しき
り、ついで乾燥器で処理し、溶剤を完全に蒸発除去し、
冷却後型より離型することにより、ガラスチップ間がア
クリル系樹脂で接着された透水性の煉瓦が得られる。
【０００９】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例によって限定される
ものではない。尚、 実施例中、部とは重量部を示す。
明するが、本発明はこれらの実施例によって限定される
ものではない。尚、 実施例中、部とは重量部を示す。
【００１０】［実施例１］メタクリル酸メチル（三菱ガ
ス化学製）９５部とメタクリル酸（三菱ガス化学製）５
部の混合物に重合開始剤としてアゾビスイソブチロニト
リル（和光純薬製）を０．２部加え、 ９５乃至１０５℃
に１分間加熱後急冷し、粘度８５０ｃｐを示す共重合樹
脂シラップを得た。 このシラップ１００部に対し、レド
ックス系重合開始剤の過酸化ベンゾイル（日本油脂製）
−ジメチルパラトルイジン（和光純薬製）各々１部を添
加混合し、これとガラスチップ（１０乃至３メッシュ程
度）１，５００部とをよく混練し、砂利と小石でかため
た道路地面上に注型し舗装した。１８℃の気温で約１時
間２０分程度で硬化し、ガラスとアクリル系樹脂の複合
体よりなる透水性舗装ができあがった。
ス化学製）９５部とメタクリル酸（三菱ガス化学製）５
部の混合物に重合開始剤としてアゾビスイソブチロニト
リル（和光純薬製）を０．２部加え、 ９５乃至１０５℃
に１分間加熱後急冷し、粘度８５０ｃｐを示す共重合樹
脂シラップを得た。 このシラップ１００部に対し、レド
ックス系重合開始剤の過酸化ベンゾイル（日本油脂製）
−ジメチルパラトルイジン（和光純薬製）各々１部を添
加混合し、これとガラスチップ（１０乃至３メッシュ程
度）１，５００部とをよく混練し、砂利と小石でかため
た道路地面上に注型し舗装した。１８℃の気温で約１時
間２０分程度で硬化し、ガラスとアクリル系樹脂の複合
体よりなる透水性舗装ができあがった。
【００１１】［実施例２］メタクリル酸メチル（三菱ガ
ス化学製）６０部とヒドロキシエチルアクリレート（日
本触媒製）３０部、 ヒドロキシメタクリレート（三菱レ
ーヨン製）３０部の混合物に、重合開始剤としてアゾビ
スイソブチロニトリル（和光純薬製）を０．１５部加
え、 ９５乃至１０５℃に加温し、すぐに急冷し、粘度７
００ｃｐを示す共重合樹脂シラップを得た。 このシラッ
プ１００部に対し、重合開始剤Ｖ−７０（和光純薬製）
１部を加え混合し、これとガラスチップ（１０乃至３メ
ッシュ程度）１，６５０部とをよく混練し、砂利と小石
でかためた道路地面上に注型し舗装した。 ２０℃の気温
で６時間程度で硬化完了し、透水性の機能を有する舗装
が得られた。
ス化学製）６０部とヒドロキシエチルアクリレート（日
本触媒製）３０部、 ヒドロキシメタクリレート（三菱レ
ーヨン製）３０部の混合物に、重合開始剤としてアゾビ
スイソブチロニトリル（和光純薬製）を０．１５部加
え、 ９５乃至１０５℃に加温し、すぐに急冷し、粘度７
００ｃｐを示す共重合樹脂シラップを得た。 このシラッ
プ１００部に対し、重合開始剤Ｖ−７０（和光純薬製）
１部を加え混合し、これとガラスチップ（１０乃至３メ
ッシュ程度）１，６５０部とをよく混練し、砂利と小石
でかためた道路地面上に注型し舗装した。 ２０℃の気温
で６時間程度で硬化完了し、透水性の機能を有する舗装
が得られた。
【００１２】［実施例３］メタクリル酸メチル（三菱ガ
ス化学製）９０部とヒドロキシエチルメタクリレート
（三菱レーヨン製）１０部との共重合体樹脂を３０％溶
解したトルエン溶液４５０ｇで、次記のようにガラスチ
ップ集積物２２５０ｇを処理した。ガラスチップ集積物
は、天板のないポリプロピレン製の容器（Ｗ２０ｃｍ×
Ｄ１０ｃｍ×Ｈ７ｃｍ）で底板に直径３ｍｍの孔を多数
あけてあり、これに１０乃至３メッシュ程度の前記ガラ
スチップが一杯になるように充填し、適当な受器の上に
置いた。この上から前記のアクリル系樹脂のトルエン溶
液をゆっくり流し、底板からの流出液は回収し、これら
の操作を３回程繰り返した。このものを３時間程常温
（２０℃）で放置後、 乾燥器中９５乃至１００℃で２時
間程加熱処理し、溶剤のトルエンを完全に蒸発除去し
た。 型から離型すると、ガラスチップ間がアクリル系樹
脂で接着された透水性煉瓦が得られ、 透水性舗装用に使
用することができた。
ス化学製）９０部とヒドロキシエチルメタクリレート
（三菱レーヨン製）１０部との共重合体樹脂を３０％溶
解したトルエン溶液４５０ｇで、次記のようにガラスチ
ップ集積物２２５０ｇを処理した。ガラスチップ集積物
は、天板のないポリプロピレン製の容器（Ｗ２０ｃｍ×
Ｄ１０ｃｍ×Ｈ７ｃｍ）で底板に直径３ｍｍの孔を多数
あけてあり、これに１０乃至３メッシュ程度の前記ガラ
スチップが一杯になるように充填し、適当な受器の上に
置いた。この上から前記のアクリル系樹脂のトルエン溶
液をゆっくり流し、底板からの流出液は回収し、これら
の操作を３回程繰り返した。このものを３時間程常温
（２０℃）で放置後、 乾燥器中９５乃至１００℃で２時
間程加熱処理し、溶剤のトルエンを完全に蒸発除去し
た。 型から離型すると、ガラスチップ間がアクリル系樹
脂で接着された透水性煉瓦が得られ、 透水性舗装用に使
用することができた。
【００１３】
【発明の効果】本発明によれば、 価格も低廉で、透水性
を有し、耐候性に優れ、 その透明性ゆえに美観も良好
で、環境にもマッチした地面、道路などの舗装用の透水
性複合体を得ることができ、大量に排出されるガラスス
クラップの有効な利用を果すことができる。
を有し、耐候性に優れ、 その透明性ゆえに美観も良好
で、環境にもマッチした地面、道路などの舗装用の透水
性複合体を得ることができ、大量に排出されるガラスス
クラップの有効な利用を果すことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｃ０４Ｂ 26/06 Ｃ０４Ｂ 26/06 Ｃ０４Ｂ 111:40 Ｆターム(参考） 2D051 AA02 AF06 AG17 DA01 4J002 BG041 BG051 BG061 BG071 DL006 FA016 GL00
Claims (4)
- 【請求項１】 （ａ）ガラスチップ１００重量部、
（ｂ）アクリル系樹脂３乃至６０重量部を主成分とする
舗装用透水性複合体。 - 【請求項２】 該ガラスチップは、その粒度が約１０メ
ッシュもしくはそれより粗いものである、請求項１に記
載の舗装用透水性複合体。 - 【請求項３】 該ガラスチップは、色分けし単色で、 或
いは色分けせず混合物のままの形で使用する、 請求項１
又は２に記載の舗装用透水性複合体。 - 【請求項４】 該アクリル系樹脂は、一般式（１）： 【化１】 （式中、 Ｒ１はＨ又はＣＨ３を、Ｒ２はＨ又は炭素原子
数１乃至１８のアルキル基、アリール基、 これらの複合
基、ヒドロキシエチル基又はヒドロキシプロピル基を表
す）で表されるモノマーの、単独又は共重合により得ら
れる樹脂である、請求項１乃至３のいずれか１項に記載
の舗装用透水性複合体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1450099A JP2000212374A (ja) | 1999-01-22 | 1999-01-22 | ガラスチップとアクリル系樹脂からなる透水性複合体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1450099A JP2000212374A (ja) | 1999-01-22 | 1999-01-22 | ガラスチップとアクリル系樹脂からなる透水性複合体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000212374A true JP2000212374A (ja) | 2000-08-02 |
Family
ID=11862792
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1450099A Pending JP2000212374A (ja) | 1999-01-22 | 1999-01-22 | ガラスチップとアクリル系樹脂からなる透水性複合体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000212374A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008500409A (ja) * | 2004-05-28 | 2008-01-10 | ジョン アーサー カミンズ， | 流体透過性複合材料及びその製法 |
-
1999
- 1999-01-22 JP JP1450099A patent/JP2000212374A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008500409A (ja) * | 2004-05-28 | 2008-01-10 | ジョン アーサー カミンズ， | 流体透過性複合材料及びその製法 |
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