JP2000211945A - ガラスペ―スト組成物 - Google Patents
ガラスペ―スト組成物Info
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C8/00—Enamels; Glazes; Fusion seal compositions being frit compositions having non-frit additions
- C03C8/14—Glass frit mixtures having non-frit additions, e.g. opacifiers, colorants, mill-additions
- C03C8/16—Glass frit mixtures having non-frit additions, e.g. opacifiers, colorants, mill-additions with vehicle or suspending agents, e.g. slip
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Abstract
ラスペースト組成物を提供すること。 【解決手段】 ガラスペースト組成物中の含水量が0.
15〜0.60重量%であることを特徴とするガラスペ
ースト組成物。
Description
に優れたガラスペースト組成物(以下単にガラスペース
トという)に関する。
の製造にガラスペーストが幅広く使用されている。これ
らのガラスペーストは、ガラスフリット、溶剤、および
バインダー機能を有する有機樹脂とからなり、それぞれ
の用途において、必要に応じて顔料、感光剤、可塑剤等
が適宜添加されて使用されている。このようなガラスペ
ーストは、ガラスあるいはセラミックス基板上に印刷ま
たは塗布され、焼成工程を経て製品とされる。
は、長期間保存した場合に粘度変化を起こすことがあ
る。このような粘度変化は、その使用時、印刷または塗
工特性の面から問題となることがあり、例えば、粘度が
変化すると、印刷後の膜厚が変化して、製品の歩留を悪
くする一因となっている。従って、本発明の目的は、長
期間保存した場合にも粘度変化の少ない、粘度の経時安
定性に優れたガラスペーストを提供することである。
明によって達成される。即ち、本発明は、有機樹脂を有
機溶剤に溶解した有機ビヒクルと該ビヒクル中に分散し
たガラスフリットとからなるガラスペーストにおいて、
該ガラスペースト中の含水量が0.15〜0.60重量
%であることを特徴とするガラスペーストを提供する。
本発明者は検討を重ねた結果、ガラスペーストの粘度の
経時変化が該ガラスペースト中の含水量の変化に起因す
ることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成する
に至った。
発明をさらに詳細に説明する。本発明のガラスペースト
は、少なくともガラスフリット、溶剤およびバインダー
機能を有する有機樹脂を含有し、該ガラスペースト中の
含水量を0.15〜0.60重量%に調整したことを特
徴としている。
は、従来からガラスペースト用として使用されているも
のはいずれも使用でき、特に制限されない。例えば、具
体的にはケイ酸鉛系、ホウケイ酸鉛系等の公知のガラス
フリットが挙げられる。ガラスフリットのガラスペース
ト中の含有量は、通常、60〜90重量%程度である。
好ましくは70〜80重量%である。
る有機樹脂としては、従来からガラスペースト用として
使用されている有機溶剤に可溶なものはいずれも使用で
き、特に制限されない。例えば、エチルセルロース、ア
クリル樹脂、スチレン樹脂、フェノール樹脂およびブチ
ラール樹脂等が挙げられる。該有機樹脂は、有機溶剤に
溶解して、通常、1〜30重量%の濃度で使用される。
好ましくは10〜20重量%の濃度である。
量は、0.1〜10重量%が好ましく、さらに好ましく
は1〜6重量%である。有機樹脂の含有量が0.1重量
%未満である場合には、ガラスペースト中の含水量の変
化に対して粘度変化が大きくなり、安定した粘度のガラ
スペーストを得ることが困難となる恐れがあり、また、
10重量%を超える場合には、焼成時に起こる有機樹脂
の分解が不充分になる恐れがある等の点で好ましくな
い。
脂を溶解するものであれば特に限定されない。例えば、
α−テルピネオール、2,2,4−トリメチルペンタジ
オール、1,3−モノイソブチレート等が挙げられる。
特に、α−テルピネオールを含むガラスペーストは、含
水量の変化に対して粘度変化が小さく、この溶剤は望ま
しい溶剤である。また、必要に応じて、ジメチルフタレ
ート、ジブチルフタレート等の可塑剤やポリホスフェー
ト、ホスフェートエステル等の界面活性剤を加えること
もできる。
の通りであるが、該ガラスペーストが長期保存中にも粘
度変化を生じることなく、粘度の経時安定性を保持する
ためには、ガラスペーストを調製した時点の該ペースト
中の含水量(初期含水量)を、0.15〜0.60重量
%とすることが必要である。好ましくは0.2〜0.5
重量%とする。含水量が0.15重量%未満では長期保
存中に含水量が増加して粘度低下を生じることがあり、
一方、0.6重量%を超えると長期保存中に含水量が減
少して粘度増加を生じることがある。
ヒクルとガラスフリットとを十分に混合することにより
調製することができる。この際、得られるガラスペース
トの含水量は、その製造時の雰囲気、特に湿度によって
変化するので、上記ガラスペーストの製造は、該ガラス
ペーストが保存される一般的な雰囲気条件と同様な雰囲
気条件において製造することにより、得られるガラスペ
ーストの含水量を好ましい範囲にすることができる。一
般的な保存条件は、例えば、25℃および50%RH程
度であるので、このような雰囲気において製造すること
がことが好ましい。
囲気条件と著しく異なる場合には、使用する各種原料の
水分含有率を予め調べておき、必要に応じてこれらの原
材料を乾燥してから使用してもよい。また、得られたガ
ラスペーストの含水量を検査し、含水量が前記範囲より
も少ない場合には、必要な水分を補給し、あるいは含水
量が前記範囲を超える場合には、加熱あるいは減圧等の
適当な方法により過剰の水分を除去し、ガラスペースト
の含水量を前記範囲内とすることもできる。
に応じて、着色剤としての顔料、熱膨張率を調整するた
めのコージェライト、チタン酸鉛、アルミナ等のセラミ
ックフィラー等を適宜添加することができる。以上の如
き本発明のガラスペーストは、例えば、PDP用透明誘
電体用ペースト、PDP背面リブ用ペースト等の用途に
有用である。
尚、以下における%は特に断りのない限り重量%であ
る。 例1〜5 容器内にエチルセルロースおよびその濃度が10%とな
る量の溶剤(α−テルピネオール)を採り、85℃に加
熱し、攪拌しながらエチルセルロースを溶解して有機ビ
ヒクルを得た。この有機ビヒクル25gと軟化点が57
0℃であるPbO−B2O3−SiO2系ガラスフリット
(PbO68.9%、B2O31.4%、SiO229.
7%)75gとを、下記表1に記載のそれぞれのペース
ト作製時の温度および湿度(RH)において、自動乳鉢
と3本ロールを用いて十分に混練して、例1〜5のガラ
スペーストを得た。
湿度(RH)、ガラスペーストの初期含水量を後記表1
に示す。また、それぞれのガラスペーストの作製直後、
および25℃、50%RHの雰囲気下で10日間保存後
の粘度を、B型粘度計(BROOKFIELD ENGINEERING LABOR
ATORIES 社製モデルDV-III、スピンドル(No.1
4))で測定した(測定条件;スピンドル回転数=10
rpm)。作製直後の粘度と10日間保存後の粘度から
求めた保存後の粘度変化を表1に示す。また、25℃、
50%RHの雰囲気下で10日間保存後の含水量も表1
に示す。
ガラスペーストの作製条件とガラスペーストの保存条件
とが余り変わらない例2〜4(本発明の実施例に相当)
では、保存後のガラスペーストの含水量はガラスペース
ト作製時と殆ど変わらず、保存後の粘度変化も殆どな
い。それに対して、例2より低い湿度下に作製された例
1(比較例に相当)(初期含水量は本発明の下限量未
満)、および例4より高い湿度下に作製された例5(比
較例に相当)(初期含水量は本発明の上限量を超える)
では、保存後のガラスペーストの含水量が例1では増加
し、例5では減少し、それに伴い粘度もそれぞれ減少お
よび増加している。以上のことから、ガラスペースト中
の含水量を0.15〜0.60%に調整しておくことに
より、保存後のガラスペーストの粘度の経時変化を防止
できることが分かる。
の含水量を保存時の湿度を考慮した含水量に調整してお
くことにより、保存後の粘度の経時変化が極めて少ない
ガラスペーストが提供される。従って、本発明のガラス
ペーストを用いることにより、長期保存後のガラスペー
ストであっても、ガラスまたはセラミック基板に印刷ま
たは塗工した場合にも、ガラスペーストの粘度変化によ
る印刷膜厚の変化等の不具合を少なくすることができ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】有機樹脂を有機溶剤に溶解した有機ビヒク
ルと該ビヒクル中に分散したガラスフリットとからなる
ガラスペースト組成物において、該ガラスペースト組成
物中の含水量が0.15〜0.60重量%であることを
特徴とするガラスペースト組成物。 - 【請求項2】有機ビヒクル中の有機樹脂の含有量が、1
〜30重量%である請求項1に記載のガラスペースト組
成物。 - 【請求項3】ガラスペースト組成物中の有機樹脂の含有
量が、0.1〜10重量%である請求項1に記載のガラ
スペースト組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1569099A JP2000211945A (ja) | 1999-01-25 | 1999-01-25 | ガラスペ―スト組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1569099A JP2000211945A (ja) | 1999-01-25 | 1999-01-25 | ガラスペ―スト組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000211945A true JP2000211945A (ja) | 2000-08-02 |
JP2000211945A5 JP2000211945A5 (ja) | 2005-04-07 |
Family
ID=11895767
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1569099A Pending JP2000211945A (ja) | 1999-01-25 | 1999-01-25 | ガラスペ―スト組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000211945A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006233031A (ja) * | 2005-02-25 | 2006-09-07 | Jsr Corp | 無機粒子含有組成物、転写フィルムおよびプラズマディスプレイパネルの製造方法 |
JP2016199423A (ja) * | 2015-04-09 | 2016-12-01 | 旭硝子株式会社 | ガラスペーストおよび電子部品 |
-
1999
- 1999-01-25 JP JP1569099A patent/JP2000211945A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006233031A (ja) * | 2005-02-25 | 2006-09-07 | Jsr Corp | 無機粒子含有組成物、転写フィルムおよびプラズマディスプレイパネルの製造方法 |
JP2016199423A (ja) * | 2015-04-09 | 2016-12-01 | 旭硝子株式会社 | ガラスペーストおよび電子部品 |
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