JP2000211930A - 製瓶方法及び製瓶装置 - Google Patents
製瓶方法及び製瓶装置Info
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Abstract
ャQを挿入して仕上形状のパリソンRを形成するプレス
工程と、このパリソンRを冷却金型Sに移動して冷却金
型Sの内部に送風される外部冷却エアーとパリソンの内
部に送風される内部冷却エアーとでパリソンの外周面と
内側面とを強制的に冷却する冷却工程とから成る。冷却
工程において、パリソンRの口部R1と底部R2とを冷
却金型Sで支持し、冷却金型SとパリソンRの外周面と
の間に形成される間隙に外部冷却エアーを送風して冷却
する。パリソンRの内部形状を保持する圧力で内部冷却
エアーを送風する。 【効果】肉厚のガラス瓶の大量生産を可能とし、これま
でのプレスアンドブロー製瓶では成形困難であった形状
の製瓶ができる。
Description
用する瓶の製造工程において、ブロー工程を省略して肉
厚の製瓶を可能にする製瓶方法及び製瓶装置に関する。
は、ISマシーン(インディビジュアルセクションマシ
ーン)を使用した所謂プレスアンドブロー製法で行なわ
れている。この装置による製造方法は、ゴブと称する溶
解したガラス塊を粗型内に充填し、この粗型内にプラン
ジャを挿入してパリソンを形成し(プレス工程)、次
に、このパリソンを仕上金型に移動して再加熱後パリソ
ン内部をブローして膨らませ(ブロー工程)、仕上金型
の形に成型する製瓶方法である。
による製瓶方法では、肉厚のガラス瓶を製造することが
困難であった。すなわち、肉厚のパリソンをプランジャ
で成型し、この状態で冷却しようとすると、肉厚のパリ
ソンを冷却するまでに時間がかかることになる。する
と、この肉厚のパリソンが有する多量の熱によって、パ
リソンがプランジャや金型に焼き付いてパリソンの離型
や形状を維持することが困難になり、製造に支障を来す
ものであった。また、パリソンが充分に冷却される前に
プランジャを抜き取ってしまうと、パリソン内部の形が
崩れて容量が変動してしまうおそれがある。このよう
に、ISマシーンを使用する製瓶工程で、肉厚のパリソ
ンをそのままの形状で製瓶することは極めて困難であ
り、肉厚のガラス瓶の大量生産は不可能とされていた。
創出されたもので、肉厚のガラス瓶の大量生産を可能と
し、これまでのプレスアンドブロー製瓶では成形困難で
あった形状のガラス瓶を提供できる製瓶方法及び製瓶装
置の提供を目的とする。
発明の第1の手段は、ゴブGを充填した仕上金型P内に
プランジャQを挿入して仕上形状のパリソンRを形成す
るプレス工程と、このパリソンRを冷却金型Sに移動し
て冷却金型Sの内部に送風される外部冷却エアーとパリ
ソンの内部に送風される内部冷却エアーとでパリソンの
外周面と内側面とを強制的に冷却する冷却工程とから成
る製瓶方法にある。
ンRの口部R1と底部R2とを冷却金型Sで支持し、冷
却金型SとパリソンRの外周面との間に形成される間隙
に外部冷却エアーを送風して冷却する。
金型SとプランジャQとの接触によってパリソンRの表
面が一定形状を保持するまで冷却し、前記冷却工程にお
いて、パリソンRの内部形状を保持する圧力で内部冷却
エアーを送風することにある。
Tとを使用して仕上げ形状のパリソンRを冷却する製瓶
装置において、冷却金型Sに、パリソンRの口部R1を
支持する支持部S1と、パリソンRの底部R2を載置す
る載置部S2とを設け、パリソンRの外周部と冷却金型
Sとの間に設けた間隙S3に、外部冷却エアーを挿通す
る挿通孔S4を設け、一方、パリソンRの内部に内部冷
却エアーを送風するブローへッドTを、パリソンRの口
部R1開口端から離して設置することを課題解消のため
の手段とする。
詳細に説明する。
て肉厚のガラス瓶を製造する方法であり、特に、従来の
ブロー工程を冷却工程に変更することで、肉厚のガラス
瓶の大量生産を可能にする製造方法であり、本発明製瓶
方法の主な工程は、仕上形状のパリソンRを形成するプ
レス工程と、このパリソンRを仕上形状を保持しながら
冷却する冷却工程とからなる。
填し(図1(イ)(ロ)参照)、更に、この仕上金型P
内にプランジャQを挿入して仕上形状のパリソンRを形
成する(図1(ハ)参照)工程である。このプレス工程
では、プランジャQによって、パリソンRを仕上形状に
プレス成形すると共に、仕上金型SとプランジャQとの
接触によって、パリソンRの表面が一定形状を保持する
までパリソンRの表面を冷却するものである。このと
き、プランジャQの挿入時間を長時間に設定すると、一
旦冷却されたパリソンRの表面がパリソンRの内部の熱
により再び加熱され、プランジャQや冷却金型Sがゴブ
Gに焼き付くなどの支障が生じるので、パリソンRの表
面が一旦冷却される時間、すなわち、従来のプランジャ
Q挿入時間よりやや長くなり、次の冷却工程に移る。ま
た、プランジャQの挿入によって製造されるガラス瓶U
の内部形状と容量とが決定される。そこで、プランジャ
Qの形状は、パリソンRから抜き取り可能な形状であれ
ば任意の形状に形成することができる。例えば、ガラス
瓶Uの内部形状が平面円形状のほか、平面多角形状に形
成することもできる。
ンRを冷却金型Sの内部に送風される外部冷却エアー
と、ブローへッドTからパリソンRの内部に送風される
内部冷却エアーとでパリソンRの外周面と内側面とを強
制的に冷却する工程である。この工程では、パリソンR
の表面形状を維持しながら、パリソンRの芯内部まで冷
却する。そこで、表面が一旦冷却された状態のパリソン
Rを仕上金型Pから冷却金型Sに移動し(図1(ニ)参
照)、パリソンRの口部R1と底部R2とを冷却金型S
で支持する(図1(ホ)参照)。そして、冷却金型Sと
パリソンRの外周面との間に形成される間隙S3に外部
冷却エアーを送風して冷却する。この外部冷却エアー
は、パリソンRの外周囲から強制的に冷却するものであ
る。このとき、外部冷却エアーの圧力は製品によって異
なる。
で冷却する(図1(ホ)参照)。この内部冷却エアー
は、プランジャQで形成されたパリソンR内部の空間形
状を冷却するもので、前記外部冷却エアーよりも約1.
5倍の圧力をかけて冷却することで、パリソンRの内部
形状を保つことが可能になる。ところが、内部冷却エア
ーの圧力が強過ぎると、パリソンRの内部が、あたかも
ブロー成形されたように広がるおそれもある。そこで、
内部冷却エアーを2系統に別けて排出するようにしてい
る。すなわち、内部エアーを送風するブローへッドTに
設けた排出口T2の他に、冷却金型Sに支持されたパリ
ソンRの口部R1開口端とブローへッドTとの間に間隙
T3を設け、この間隙T3からも内部冷却エアーを排出
している。このように内部冷却エアーを排出すること
で、内部冷却エアーによるブロー作用を防止しながら、
パリソンR内部の形状を保った状態で冷却することがで
きる。これらの工程で仕上形状のパリソンRが冷却され
てガラス瓶Uが製造される。製造されたガラス瓶Uは、
冷却金型SやブローへッドTを外して取り出される(図
1(ヘ)参照)。
に示すような肉厚のガラス瓶Uを製造することが可能に
なり、例えば図4に示すような従来のプレスアンドブロ
ーで製瓶したガラス瓶Uのように、内部に膨らみを形成
した形状に限定されることがなくなった。この図3に示
す肉厚のガラス瓶Uによると、高級感のあるガラス瓶U
を提供できるので、例えば、化粧品のクリーム容器や、
自動車の室内に配置するカーコロン用の容器などに好適
である。また、化粧品のクリーム容器等として使用した
場合は、ガラス瓶Uの内部空間に、図4に示すような膨
らみや段差を有しないので、クリーム等の取り出しが容
易に行えるなど、使用性が向上する利点もある。
として使用されているISマシーンを使用するもので、
ゴブGを充填する従来の粗型の変わりに仕上金型Pを使
用し、この仕上金型PにプランジャQを挿入した時点で
仕上げ形状のパリソンRがプレス成型される。また、従
来の再加熱処理とブロー処理とを省略し、冷却金型Sと
ブローへッドTとを使用して仕上げ形状のパリソンRを
冷却するものである。
ンRの口部R1を支持する支持部S1と、パリソンRの
底部R2を載置する載置部S2とを設けてある。また、
パリソンRの外周部と冷却金型Sとの間に間隙S3を設
けると共に、この間隙S3に外部冷却エアーを通す挿通
孔S4を設けている。
ドTを配し、このブローへッドTからパリソンRの内部
に内部冷却エアーを送風している。このブローへッドT
は、ISマシーンのブローへッドTを利用するもので、
ブローへッドTは、冷却金型Sの支持部S1が支持した
パリソンRの口部R1開口端とブローへッドTとの間に
間隙T3を設けて配設する。このブローへッドTには、
内部エアーを送風する送風孔T1と、この内部エアーを
排出する排出口T2とが設けられている(図2参照)。
達成する。すなわち請求項1により、肉厚のガラス瓶を
大量に生産することが可能になった。また、肉厚形状の
製瓶や、ガラス瓶Uの内部形状を平面多角形状に形成す
るなど、これまでのプレスアンドブローでは成形困難で
あった形状のガラス瓶を提供することができる。
て、パリソンRの口部R1と底部R2とを支持しながら
冷却するので、パリソンRの仕上形状の全長を縮めるこ
となく支持冷却することができる。
よるブロー作用を防止しながら、パリソンR内部の形状
を保った状態で冷却することができる。
ス瓶の大量生産を可能とし、これまでのプレスアンドブ
ロー製瓶では成形困難であった形状の製瓶ができるなど
といった有益な種々の効果を奏するものである。
ーへッドの断面図。
の断面図。
Claims (4)
- 【請求項1】 ゴブを充填した仕上金型内にプランジャ
を挿入して仕上形状のパリソンを形成するプレス工程
と、このパリソンを冷却金型に移動して冷却金型の内部
に送風される外部冷却エアーとパリソンの内部に送風さ
れる内部冷却エアーとでパリソンの外周面と内側面とを
強制的に冷却する冷却工程とから成ることを特徴とする
製瓶方法。 - 【請求項2】 前記冷却工程において、パリソンの口部
と底部とを冷却金型で支持し、冷却金型とパリソンの外
周面との間に形成される間隙に外部冷却エアーを送風し
て冷却する請求項1記載の製瓶方法。 - 【請求項3】 前記プレス工程において、仕上金型とプ
ランジャとの接触によってパリソンの表面が一定形状を
保持するまで冷却し、前記冷却工程において、パリソン
の内部形状を保持する圧力で内部冷却エアーを送風する
請求項1又は2記載の製瓶方法。 - 【請求項4】 冷却金型とブローへッドとを使用して仕
上げ形状のパリソンを冷却する製瓶装置において、冷却
金型に、パリソンの口部を支持する支持部と、パリソン
の底部Rを載置する載置部とを設け、パリソンの外周部
と冷却金型との間に設けた間隙に、外部冷却エアーを挿
通する挿通孔を設け、一方、パリソンの内部に内部冷却
エアーを送風するブローへッドを、パリソンの口部開口
端から離して設置することを特徴とする製瓶装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01157699A JP3809630B2 (ja) | 1999-01-20 | 1999-01-20 | 製瓶方法及び製瓶装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Family
ID=11781753
Family Applications (1)
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- 1999-01-20 JP JP01157699A patent/JP3809630B2/ja not_active Expired - Lifetime
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