JP6556576B2 - ガラス容器成形用金型 - Google Patents

ガラス容器成形用金型 Download PDF

Info

Publication number
JP6556576B2
JP6556576B2 JP2015185232A JP2015185232A JP6556576B2 JP 6556576 B2 JP6556576 B2 JP 6556576B2 JP 2015185232 A JP2015185232 A JP 2015185232A JP 2015185232 A JP2015185232 A JP 2015185232A JP 6556576 B2 JP6556576 B2 JP 6556576B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
bottle
glass container
glass
split
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015185232A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017057125A5 (ja
JP2017057125A (ja
Inventor
邦和 大西
邦和 大西
佐藤 明宏
明宏 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Yamamura Glass Co Ltd
Original Assignee
Nihon Yamamura Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Yamamura Glass Co Ltd filed Critical Nihon Yamamura Glass Co Ltd
Priority to JP2015185232A priority Critical patent/JP6556576B2/ja
Publication of JP2017057125A publication Critical patent/JP2017057125A/ja
Publication of JP2017057125A5 publication Critical patent/JP2017057125A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6556576B2 publication Critical patent/JP6556576B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)

Description

この発明は、首部に胴部が連なるガラス容器、例えば細口びんや軽量細口びんのようなガラスびんを成形するのに適したガラス容器成形用金型に関し、この発明は特に、首部に連なる胴部の少なくとも上部位置にコンタクトポイントが設定されたガラス容器を成形するのに適したガラス容器成形用金型に関する。
ガラスびんを製造するための典型的な製びん機は、複数のセクションにおいて粗型装置と仕上型装置とをそれぞれ含んでおり、粗型装置による成形工程と仕上型装置による成形工程とを順次実施してガラスびんを各セクションで成形するものである。ガラスびんの製法として、例えば、ナロー・ネック・プレス&ブロー方式が知られている。この方式では、粗型装置の粗型内に投入された溶融ガラスの塊(以下「ゴブ」という。)よりパリソンを成形した後、このパリソンを仕上型装置の仕上型内へ移し、型内のパリソンに空気を吹き込んでガラスびんを成形する。
図8は、軽量細口びんの成形に適用されるナロー・ネック・プレス&ブロー方式によるガラスびんの成形手順を示している(例えば、特許文献1参照)。まず、ゴブGが粗型9内の空洞部90に受け入れられると(図8(1))、バッフル91が降りてきて空洞部90を塞ぐ一方、プランジャ92が上昇を開始し、口型93内を通って粗型9の空洞部90内へ進入する。これによりゴブGは空洞部90において加圧される(図8(2))。この加圧によって空洞部90にガラスが行き渡り、空洞部90に対応する形状のパリソンPが成形される(図8(3))。
粗型9は、一対の割型9A,9Bにより構成されている。各割型9A,9Bの内側の面が合わされることで前記空洞部90が形成される。この空洞部90内でパリソンPが成形されると、粗型9の割型9A,9Bが開き、パリソンPは口型93で支えられた状態でインバート装置95により上下反転させられて仕上型96へ移される(図8(4))。パリソンPは粗型9に接していた表面が硬化しているが、パリソンPの肉厚内部が高温であるため、この温度が伝わってパリソンPの表面の硬化層が軟化する(図8(5))。
仕上型96にブローヘッド97がセットされると、パリソンPの内部に高圧空気が吹き込まれ、仕上型96および底型98によりガラスびん8が成形される(図8(6))。ガラスびん8の成形が完了すると、ブローヘッド97が退き仕上型96が開放された後、ガラスびん8はその口部がテイクアウトトング99に把持され(図8(7))、宙づり状態で搬出される(図8(8))。
軽量細口びんには、首部80に連なる胴部81の少なくとも上部位置(図9に示すガラスびん8では上部位置と下部位置)に、同じガラスびん同士の接触に備えて強度が補強された厚肉状の補強部分82,83がそれぞれ一周形成されている。これらの補強部分82,83は一般に「コンタクトポイント」と呼ばれている。これに対して、上下の補強部分82,83間は強度補強がなされておらず、この非補強部分84は一般に「リセス面」と呼ばれ、ラベルなどが貼設される。各補強部分82,83は、非補強部分84よりわずかに突出しており、同じガラスびん同士が隣接したとき、外方へ突出する補強部分82,83においてガラスびん同士が接触するので、各ガラスびんが損傷するおそれはない(例えば、特許文献2参照)。
特許第5442019号公報 特開2014−190810号公報
しかしながら、ナロー・ネック・プレス&ブロー方式により軽量細口びんを成形したとき、首部80に配分されるガラスの量が、首部が必要とするガラスの量より過剰となり、余分なガラスが首部80に止まって胴部81へ移動しない。このため、胴部81に配分されるガラスの量が不足気味となり、特に、胴部81の補強部分82.83に十分なガラスの量が配分されないことから、強度に優れたコンタクトポイントが得られず、ガラスびんの強度低下を招くという問題があった。
この発明は、上記の問題に着目してなされたもので、首部の余剰なガラスの量を胴部、特に胴部の補強部分へ移すことが可能な構成とすることによりガラスびんの強度を高めることができるガラス容器成形用金型を提供することを目的とする。
この発明によるガラス容器成形用金型は、首部に胴部が連なるガラス容器を成形するためのものであって、内側の面を合わせることにより内部に空洞部が形成される開閉可能な一対の割型よりなる。各割型の本体部には、成形するガラス容器の首部に対応する前記空洞部の領域を外側より取り囲む断熱空間としての中空部が、割型の下端面に割型の開放部に沿って開口する溝によりそれぞれ形成されるとともに、前記中空部により各割型の本体部が内側の本体部領域と外側の本体部領域とに区分されている。前記内側の本体部領域と外側の本体部領域とは、前記中空部を構成する各溝の両方の端部と割型の内側の面との間の角度の範囲において連続している。
この発明の上記した構成において、「割型の本体部」とは、割型の固体部分(中実部分)を指している。また、「成形するガラス容器の首部に対応する空洞部の領域」とは、ガラス容器の首部の成形に関わる空洞部の領域のことであり、粗型についていえば、ガラス容器の首部を形づくるパリソンの首に当たる部分を成形する空洞部の特定領域のことである。
この発明によるガラス容器成形用金型を用いて軽量細口びんのようなガラス容器を製造するとき、各割型の本体部に形成された中空部がガラス容器の首部に対応する空洞部の領域を外側より取り囲むので、前記中空部が断熱空間として機能し、中空部の内側の本体部領域の温度低下が抑えられ、前記内側の本体部領域に接するガラスの温度が高温に保たれる。したがって、首部のガラスの量が余剰である場合、余剰のガラスが熱により伸びてガラスが胴部の側へ移動する。その結果、胴部の側に配分されるガラスの量が増し、特に、胴部の補強部分に十分な溶融ガラスが供給されることになり、強度に優れたコンタクトポイントが得られる。
この発明の好ましい実施態様においては、前記中空部を構成する各溝は、幅が0.1mm以上であって、深さが、成形するガラス容器のコンタクトポイントに対応する前記空洞部の領域に達しない深さに設定されている。
この実施態様によれば、中空部内の空気の断熱作用によって中空部の内側の本体部領域は温度低下が抑えられるとともに、首部の余剰のガラスが熱により伸びて胴部へ移動する場合に、ガラス容器のコンタクトポイントを越えて移動するのが防止され、その結果、強度に優れたコンタクトポイントが確実に得られる。
この発明の好ましい実施態様においては、前記中空部は、金型の中心に対する両方の各端部と割型の内側の面とがなす角度が一致するように金型の中心線に対して左右対称の形状に形成されている。
この実施態様によれば、中空部内の空気の断熱作用によって中空部の内側の本体部領域は左右に偏ることなく均等に保温される結果、成形されるガラス容器の肉厚のばらつきが抑えられる。
この発明によれば、首部の余剰なガラスの量を胴部、特に胴部の補強部分へ移すことができるので、強度に優れたコンタクトポイントが得られ、ガラスびんの強度が大幅に向上する。
この発明の一実施例である粗型を有する粗型装置の構成並びに粗型内の空洞部を示す断面図である。 割型が合わさった状態の粗型の底面図である。 図2の粗型の中心線zに沿う断面図である。 粗型内のパリソンの形状と、そのパリソンより得られるガラスびんの形状との対応を示す断面図である。 図1の粗型により成形されたパリソンから得られたガラスびんと従来の粗型により成形されたパリソンから得られたガラスびんについての肉厚の平均値をプロットしてグラフ化した説明図である。 図1の粗型により成形されたパリソンから得られたガラスびんと従来の粗型により成形されたパリソンからガラスびんについての肉厚の最小値をプロットしてグラフ化した説明図である。 ガラスびんの肉厚の測定箇所を示す説明図である。 軽量細口びんの成形に適用されるナロー・ネック・プレス&ブロー方式によるガラスびんの成形手順を示す説明図である。 胴部の上部位置と下部位置とにコンタクトポイントが設定されたガラスびんを示す一部を破断した正面図である。
図1は、この発明の一実施例である粗型2を有する粗型装置1の構成並びに粗型2内の空洞部20の構成を示している。また、図2は、割型2A,2Bが合わさった状態の粗型2を下方から見た外観図である。この粗型装置1により図4に示すパリソンPが成形された後、図示しない仕上型装置によりパリソンPから図4において2点鎖線で示す外形のガラスびん(以下、単に「びん」という。)8が成形される。びん8は、例えば軽量細口びんであって、首部80に連なる胴部81の上部位置と下部位置とに「コンタクトポイント」と呼ばれる補強部分82,83が形成されている。なお、図4において、Xは、成形するびん8の首部80を形づくるパリソンPの首に当たる部分である。
粗型装置1は、粗型2と、粗型2の上面に開口するゴブ導入口23を塞ぐバッフル11と、粗型2の下面に開口するプランジャ出入口24と連通する口型12と、口型12内を通ってプランジャ出入口24より粗型2内に進入するプランジャ13とを備えている。
粗型2は、内部にパリソンPを成形するための空洞部20を有しており、開閉可能な一対の割型2A,2Bにより構成されている。なお、図1は一方の割型2Aの構成を示しているが、図示しない他方の割型2Bの構成も同じであり、対応する構成の符号を括弧書きで示してある。図1において、20a,20bは各割型2A,2Bの型内面であり、ゴブGを所定の側周形状のパリソンPに成形する姿面を示している。また、21a,21bは各割型2A,2Bの内側の面(以下「合わせ面」という。)であって、割型2A,2Bを閉じたときに合わせ面21a,21bが互いに合わされることで前記空洞部20が形成される。
各割型2A,2Bは、上端面に半円形をなす開放部23a,23b、及び下端面に半円形をなす開放部24a,24bをそれぞれ有している。各割型2A,2Bを閉じ、合わせ面21a,21bを合わせたとき、各割型2A,2Bの上端面の開放部23a,23bが合わさってゴブ導入口23が形成されるとともに、各割型2A,2Bの下端面の開放部24a,24bが合わさってプランジャ出入口24が形成される。
各割型2A,2Bの中実部分である本体部25a,25bには、図2及び図3に示すように、平面視が円弧状に湾曲する形状の中空部3a,3bが形成されている。図示例の中空部3a,3bは、割型2A,2Bの下端面に開放部24a,24bに沿って開口する有底の溝30により形成されている。各中空部3a,3bを構成する溝30は、成形するびん8の首部80に対応する空洞部20の領域、すなわち、成形するびん8の首部80を形づくるパリソンPの首に当たる部分Xを成形する空洞部20の特定領域を外側より取り囲んでいる。溝30の幅tは0.1mm以上であればよく、外側の溝壁は割型2A,2Bの径の半分の位置まで達していてもよい。この実施例では、溝30の幅tは15mmであって、溝30の全長にわたって一定である。また、成形するびん8は上部位置のコンタクトポイントが首部の上端から32mmに設定されているのに対し、溝30の深さhは16mmであって、溝30の全長にわたって一定である。さらに、この実施例の溝30は、粗型2の中心cに対する内外の溝壁の各半径r1,r2は、r1が18mm、r2が33mmであって、全深さにわたって一定となる円筒状に形成されているが、これに限らず、図3において一点鎖線で示すように、上に拡がった逆錐状に形成してもよい。
さらにまた、中空部3a,3bを構成する各溝30は、粗型2の中心cに対する両方の端部30L,30Rと前記合わせ面21a,21bとがなす角度θ1,θ2が一致するように割型2A,2Bの中心線zに対して左右対称の形状に形成されている。粗型2の中心cに対する溝30の角度範囲θは80〜120度(この実施例では100度)、前記の各角度θ1,θ2は30〜50度(この実施例では共に40度)にそれぞれ設定する。各割型2A,2Bの本体部25a,25bは、中空部3a,3bによって中空部3a,3bの内側の本体部領域26a,26bと中空部3a,3bの外側の本体部領域27a,27bとに区分される。内側の本体部領域26a,26bは空洞部20の外周に沿っており、中空部3a,3b内の空気の断熱作用によってその空気層がない場合に比べて高い温度に保温される。内側の本体部領域26a,26bと外側の本体部領域27a,27bとは溝30の両端部30L,30Rと合わせ面21a,21bとの間の角度θ1,θ2の範囲において連続している。なお、中空部3a,3bの断熱性を高めるために、蓋をしてもよく、熱伝導率の低い断熱材等を詰めてもよい。
各割型2A,2Bの合わせ面21a,21bを合わせたとき、空洞部20沿いの突き合わされた部分の外側の合わせ面21a,21b間に微少な隙間部が生じる。この隙間部内の空気の断熱作用によって前記の突き合わされた部分が高い温度に維持される。この隙間部と溝30の両端部30L,30Rとの隔たり量、すなわち、前記の角度θ1,θ2の大小によって内側の本体部領域26a,26b及び前記突き合わされた部分の保温状態に差異が生じる。
上記した構成の粗型2を有する粗型装置1と図示しない仕上型装置とを用いてびん8を製造するとき、粗型2の各割型2A,2Bの本体部25a,25bに形成された円弧状に湾曲する中空部3a,3bは、びん8の首部80を形づくるパリソンPの首に当たる部分Xを成形する空洞部20の特定領域を外側より取り囲んでいる。これにより、中空部3a,3bが断熱空間として機能し、中空部3a,3bの内側の本体部領域26a,26bの温度低下が抑えられ、前記内側の本体部領域26a,26bに接するガラスの温度が高温状態に保たれる。したがって、パリソンPが仕上型へ移されたとき、首部80のガラスの量が余剰であれば、余剰のガラスが伸びてガラスが胴部81の側へ移動する。その結果、胴部81の側に配分されるガラスの量が増し、特に、胴部81の補強部分82,83に十分な溶融ガラスが供給されることから、強度に優れたコンタクトポイントが得られ、びん8の強度は高められる。
また、中空部3a,3bは、各割型2A,2Bの下端面に開放部24a,24bに沿って開口した溝30により構成されており、その溝30の幅tおよび深さhが全長にわたって一定であるので、中空部3a,3b内の空気の断熱作用によって中空部3a,3bの内側の本体部領域26a,26bは等しく温度低下が抑えられ、温度が均一な高温状態に保たれる結果、仕上型において首部80の余剰のガラスが伸びてガラスが胴部81の側へ移動する。
さらに、前記中空部3a,3bは、両方の各端部30L,30Rと割型2A,2Bの内側の合わせ面21a,21bとがなす角度θ1,θ2が一致するように割型2A,2Bの中心線zに対して左右対称の形状に形成されているので、中空部3a,3b内の空気の断熱作用によって中空部3a,3bの内側の本体部領域26a,26bは左右に偏ることなく均等に保温される結果、成形されるびん8の肉厚のばらつきが抑えられる。
図5は、各割型2A,2Bに上記の中空部3a,3bが設けられた粗型2(以下、「本粗型」という。)を用いて成形されたびん8(以下「適正びん」という。)について、10mm毎の各高さ位置において、図7に示すように、45度毎の各角度位置で肉厚を測定して得られた8個の肉厚測定データd1〜d8の平均値をプロット(◆で示す)してグラフ化した折線グラフD1(AVE)と、各割型に上記の中空部3a,3bが設けられていない粗型(以下、「従来粗型」という。)を用いて成形されたびん8(以下「比較びん」という。)について、10mm毎の各高さ位置において、45度毎の各角度位置(図7参照)で肉厚を測定して得られた8個の肉厚測定データd1〜d8の平均値をプロット(●で示す)してグラフ化した折線グラフD2(AVE)とを対比して示したものである。
また、図6は、上記の適正びんから得られた8個の肉厚測定データd1〜d8の最小値をプロット(◆で示す)してグラフ化した折線グラフD1(MIN)と、上記の比較びんから得られた8個の肉厚測定データd1〜d8の最小値をプロット(●で示す)してグラフ化した折線グラフD2(MIN)とを対比して示したものである。なお、図5及び図6は、縦軸がびんの高さ(mm)、横軸がびんの肉厚(mm)である。
適正びん及び比較びんは、図5及び図6に示されているように、口部までの高さが150mm、首部の長さが30mmであり、首部80に連なる胴部81の上部位置と下部位置とに、コンタクトポイントP1,P2が設定されている。図5及び図6において、垂直方向の点線T1は上下のコンタクトポイントP1,P2の肉厚の規格値、点線T2は首部、胴部の肉厚の規格値、点線T3は底周辺部の肉厚の規格値をそれぞれ示しており、肉厚の平均値または最小値が規格値T1〜T3を下回ると、そのびんは不良びんとなる。
本粗型を用いて成形した適正びんの肉厚と従来粗型を用いて成形した比較びんの肉厚を平均値(図5)について対比すると、上部位置のコンタクトポイントP1ではD1(AVE)>D2(AVE)であり、比較びんより適正びんの方が肉厚の平均値が大きくなっており、コンタクトポイントP1の強度が高められている。さらに、胴部81の全体についても、概ねD1(AVE)>D2(AVE)であり、比較びんより適正びんの方が肉厚の平均値が全体的に大きくなっている。一方、首部80はD1(AVE)<D2(AVE)であり、適正びんは比較びんより肉厚の平均値が小さくなっている。
以上のことから、適正びんでは、首部80の余剰のガラスの量が胴部81へ移ったものと推測できる。なお、下部位置のコンタクトポイントP2や底部に近い胴部81の下部については、適正びんと比較びんとは肉厚の平均値に殆ど差異がない。
つぎに、本粗型を用いて成形した適正びんの肉厚と従来粗型を用いて成形した比較びんの肉厚を最小値(図6)について対比すると、上部位置のコンタクトポイントP1ではD1(MIN)>D2(MIN)であり、比較びんより適正びんの方が肉厚の最小値が大きく、さらに、下部位置のコンタクトポイントP2でもD1(MIN)>D2(MIN)であり、比較びんより適正びんの方が肉厚の最小値が大きくなっている。胴部81についても概ねD1(MIN)>D2(MIN)であり、比較びんより適正びんの方が全体的に肉厚の最小値が大きくなっている。
以上のことから、比較びんより適正びんの方が全体的に肉厚の最小値が大きく、このことは規格値に対して肉厚の余裕があることを意味し、比較びんより適正びんの方が不良品の出現頻度は小さくなる。
上記した実施例では、中空部3a,3bを構成する各溝30を、割型2A,2Bの中心線zに対して左右対称の形状に形成するとともに、粗型2の中心cに対する溝30の角度範囲θを100度、粗型2の中心cに対する溝30の両方の各端部30L,30Rと割型2A,2Bの内側の合わせ面21a,21bとがなす角度θ1,θ2を共に40度に設定したもので、中空部3a,3bを上記の構成とすることにより、図5及び図6に示したような、好ましい肉厚の適正びんが得られる。
1 粗型装置
2 粗型
2A,2B 割型
3a,3b 中空部
8 びん
20 空洞部
23 ゴブ導入口
23a,23b 開放部
24 プランジャ出入口
24a,24b 開放部
25a,25b 本体部
30 溝
80 首部
81 胴部
P1,P2 コンタクトポイント

Claims (3)

  1. 首部に胴部が連なるガラス容器を成形するためのガラス容器成形用金型であって、
    内側の面を合わせることにより内部に空洞部が形成される開閉可能な一対の割型よりなり、各割型の本体部には、成形するガラス容器の首部に対応する前記空洞部の領域を外側より取り囲む断熱空間としての中空部が、割型の下端面に割型の開放部に沿って開口する溝によりそれぞれ形成されるとともに、前記中空部により各割型の本体部が内側の本体部領域と外側の本体部領域とに区分されており、
    前記内側の本体部領域と外側の本体部領域とは、前記中空部を構成する各溝の両方の端部と割型の内側の面との間の角度の範囲において連続して成るガラス容器成形用金型。
  2. 前記中空部を構成する各溝は、幅が0.1mm以上であって、深さが、成形するガラス容器のコンタクトポイントに対応する前記空洞部の領域に達しない深さに設定されている請求項1に記載のガラス容器成形用金型。
  3. 前記中空部は、金型の中心に対する両方の各端部と割型の内側の面とがなす角度が一致するように金型の中心線に対して左右対称の形状に形成されている請求項1または2に記載のガラス容器成形用金型。
JP2015185232A 2015-09-18 2015-09-18 ガラス容器成形用金型 Expired - Fee Related JP6556576B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015185232A JP6556576B2 (ja) 2015-09-18 2015-09-18 ガラス容器成形用金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015185232A JP6556576B2 (ja) 2015-09-18 2015-09-18 ガラス容器成形用金型

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2017057125A JP2017057125A (ja) 2017-03-23
JP2017057125A5 JP2017057125A5 (ja) 2018-08-16
JP6556576B2 true JP6556576B2 (ja) 2019-08-07

Family

ID=58389580

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015185232A Expired - Fee Related JP6556576B2 (ja) 2015-09-18 2015-09-18 ガラス容器成形用金型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6556576B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6907756B2 (en) * 2002-10-28 2005-06-21 Joseph W. Kozora Plunger for bottle forming I.S. machine
JP4383765B2 (ja) * 2003-03-31 2009-12-16 日本山村硝子株式会社 製びん機の金型装置とこれに用いる粗型およびバッフル
JP4799381B2 (ja) * 2006-11-30 2011-10-26 麒麟麦酒株式会社 びんの製造方法
CN101891371A (zh) * 2010-07-13 2010-11-24 常熟市建华模具有限责任公司 制造玻璃容器用的模具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017057125A (ja) 2017-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102398863B1 (ko) 수지제 용기의 제조방법, 금형 유닛 및 성형기
US10392287B2 (en) Machine for manufacturing a hollow article made of thin glass
JP6017462B2 (ja) 薄肉中空ガラス製品を製造する方法及び装置
JP6556576B2 (ja) ガラス容器成形用金型
CN211871795U (zh) 一种异形玻璃瓶的成型系统
JP4799381B2 (ja) びんの製造方法
JP4558603B2 (ja) ガラス容器の製造装置及びガラス容器の製造方法
US20170044043A1 (en) One-Press Manufacturing Method for Glass Container
JP2018158856A (ja) ガラス容器成形用金型
US20120036894A1 (en) Method of fabricating a multi-tone glass vessel from at least two disparately-colored gobs
JP7194086B2 (ja) ガラスびん製造装置及びガラスびんの製造方法
MX2012014807A (es) Botellas de vino de vidrio y metodo para moldearlas.
JP2000211930A (ja) 製瓶方法及び製瓶装置
US10934202B2 (en) Method for producing glass bottles by automatic forming and apparatus to carry out the method
CN104163558A (zh) 玻璃模具口模结构
US2861397A (en) Method for the manufacture of hollow glass-ware
JPS63295446A (ja) 硝子瓶の製造方法
JPH11105845A (ja) ボトルの底部形状
US477336A (en) Manufacture of glassware
JP2021050109A (ja) ガラス容器成形用の粗型およびガラス容器成形装置
US1626575A (en) Fabricating glassware in suction-fed molds
US208662A (en) Improvement in molds for bottle-stopper cages
WO2012017332A2 (en) Method of fabricating a multi-tone glass vessel from at least two disparately-colored gobs
JPS6132261B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180704

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180704

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190318

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190326

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190611

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190710

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6556576

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees