JP2000211610A - アノ―ドスクラップ処理装置 - Google Patents

アノ―ドスクラップ処理装置

Info

Publication number
JP2000211610A
JP2000211610A JP11014378A JP1437899A JP2000211610A JP 2000211610 A JP2000211610 A JP 2000211610A JP 11014378 A JP11014378 A JP 11014378A JP 1437899 A JP1437899 A JP 1437899A JP 2000211610 A JP2000211610 A JP 2000211610A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
anode
stacked
binding
scraps
anode scrap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11014378A
Other languages
English (en)
Inventor
Okiyoshi Hondo
起由 本道
Harumasa Kurokawa
晴正 黒川
Nobumitsu Iwasaki
伸光 岩崎
Yoshiki Imai
良樹 今井
Tsutae Murakami
傳 村上
Osamu Nakai
修 中井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Mining Co Ltd filed Critical Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority to JP11014378A priority Critical patent/JP2000211610A/ja
Publication of JP2000211610A publication Critical patent/JP2000211610A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Basic Packing Technique (AREA)
  • Stacking Of Articles And Auxiliary Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の枚数の積み重ね状態のアノードスクラ
ップ2を搬送過程で結束バンド3により結束し、その後
の工程で積み重ね状態のアノードスクラップ2を取り扱
いやすい状態とする。 【解決手段】 積み重ね状態のアノードスクラップ2の
移送経路で、積み重ね状態のアノードスクラップ2の移
送を許す状態として結束装置7を設け、この結束装置7
の前後に旋回装置8、9を設置し、この旋回装置8、9
によって、結束装置7の前後で積み重ね状態のアノード
スクラップ2を90度旋回させることにより、移送経路
で、積み重ね状態のアノードスクラップ2の胴部に対
し、所定の方向に結束バンド3を掛ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、金属、特に銅の電解精製
工程から産出されるアノードスクラップを互い違いの状
態で所定の枚数積み重ね、結束バンドにより結束して処
理する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、銅、鉛などの金属の電解精製で
は、粗金属を板状体として鋳造し、この鋳造時に板状体
の一縁から左右に突出する耳状のフックを有するもの、
いわゆるショルダー型アノードを製造し、左右のフック
を電解槽の槽壁上面の導電体部分に引っ掛けて、アノー
ドを電解槽内に吊るした状態として、電解が行われる。
この電解終了後のアノードは、電解液に浸漬された下部
のみ溶解して薄く、不規則な形状となるが、液面より上
のフック側の上部は、電解前の形状で元のままの厚さを
有する状態となる。この状態のものは、アノードスクラ
ップと呼ばれている。
【0003】このようなアノードスクラップは、銅製錬
の場合に、20枚程度の積み重ね状態とし、鋳返しのた
めに、転炉工程に運ばれ、再溶解されている。前記のと
おり電解後、アノードスクラップの上部の厚みと下部の
厚みは、異なっている。このため、複数枚のアノードス
クラップを同一方向の状態として積み重ねると、一方の
側のみ高くなり、積み重ね状態が不安定になるので、例
えば実公平7−14290号公報記載の集積装置は、ア
ノードスクラップを1枚ずつ交互に180度ずつ回転
し、20枚程度のアノードスクラップを積み重ね状態と
して転炉工程に送り返している。
【0004】積み重ね状態のアノードスクラップは、産
出した当初、表面部分で湿っているため、そのまま電解
工場から台車やトラックなどで鋳返し先である通常数十
メートル以上離れた転炉等の製錬工場へ運ぶと、湿った
面どうしの滑りによって、荷崩れを起こしてしまう。こ
のため、通常、作業員は、一旦、積み重ね状態のアノー
ドスクラップを仮置き場に仮置きし、アノードスクラッ
プ表面の接触部分の乾燥を待って、台車あるいはトラッ
クなどにより処理先に運んでいる。
【0005】一方、従来よりアノードスクラップは、転
炉の冷材としても利用されるが、特公昭57−4214
0号公報に記載されているように、転炉の送風中に、積
み重ね状態のアノードスクラップを転炉内に装入できる
装置が開発されている。積み重ね状態のアノードスクラ
ップを転炉内に装入するとき、通常、特公昭57−42
140号公報に記載されている装入装置を使用する。そ
の装入装置には、積み重ね状態のアノードスクラップを
転炉の炉の上まで運ぶためのコンベアが付属しており、
このコンベアの上や装入装置部での積み重ね状態のアノ
ードスクラップの崩れを防止するため、作業員は、手作
業で左右のフックを番線などを用いて結束している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法
は、人手による非常に手間のかかる仕事であり、また1
枚当り60kg程度もあるアノードスクラップを積み上
げた山を人手によって結束するので、積み重ね状態のア
ノードスクラップに対する結束力が弱く、その後のハン
ドリング時、例えば炉の上へ運ぶコンベア上で荷崩れを
起こすというトラブルがしばしば発生していた。
【0007】専用の機械や治具を用いて、積み重ね状態
のアノードスクラップを強固に結束すれば、積み重ね状
態のアノードスクラップの荷崩れは防止できるが、アノ
ードスクラップの形状は、現状の電解精製技術によれ
ば、どうしても不揃いになることから、積み重ねられた
アノードスクラップのフックの位置も不揃いであり、こ
の部分を結束するのであれば、充分な結束は、期待でき
ない。
【0008】アノードスクラップの胴の部分を機械や治
具で結束すればよいが、崩れやすいアノードスクラップ
の山の胴部を結束するには危険がともない、また自動機
械を使う場合は、積み重ね状態のアノードスクラップの
山を自動機械の所まで運ぶといった作業が発生し、結束
作業に要する手間が多大なものとなるという欠点があ
る。
【0009】また、積み重ね状態のアノードスクラップ
の山が産出してきたところから仮置き場まで運搬する作
業、荷崩れしなくなるまでしばらく仮置きしたアノード
スクラップの山を台車あるいはトラックなどに積んで、
これを処理先である製錬工場まで運搬する作業、このア
ノードスクラップの山を荷下ろししてその後のハンドリ
ング時の荷崩れを防止するために、耳部を番線などで結
束する作業がそれぞれの場所で発生し、これらの多大な
物流コストも問題となっていた。
【0010】本発明の目的は、所定の枚数の積み重ね状
態のアノードスクラップを搬送過程で結束し、その後の
工程で積み重ね状態のアノードスクラップを取り扱いや
すい状態とすることである。
【0011】
【発明が課題を解決する手段】上記課題の解決のため
に、本発明は、積み重ね状態のアノードスクラップを自
動機械により結束する。結束作業の場所は、一旦、仮置
きしてからでないと搬送できないという事情から、産出
してすぐの位置に設置する。したがって、本発明は、搬
送設備によるアノードスクラップの送り方向の下流側
で、所定の枚数のアノードスクラップを積み上げる装置
に移送設備を連結し、この移送設備にアノードスクラッ
プの結束装置を設置することとした。
【0012】積み重ね状態のアノードスクラップを移送
設備で移送するとき、送り方向は、通常、アノードスク
ラップの左右のフックを結ぶ線と直角の方向に設定す
る。これは、アノードスクラップの形状が電解条件のば
らつきなどにより下部側で不揃いであり、左右のフック
のある上部だけがばらつきなく、強度があるため、左右
のフックの上部辺に対して直角の方向に、移送設備の2
本あるいは3本のコンベアチェーンを配置して、移送し
ないと、積み重ね状態のアノードスクラップの姿勢が保
てず、荷崩れを起こしたり、アノードスクラップの一部
が設備に引っ掛かったりするトラブルが発生するからで
ある。
【0013】結束装置は、通常、産業用に使われる自動
式のものでよい。被結束物となる積み重ね状態のアノー
ドスクラップは、重量物であるため、好ましい結束バン
ドはスチール製のものである。結束位置は、前記したよ
うに、左右のフック部では結束が不充分であること、結
束状態が安定し、一番強度が得られることから、積み重
ね状態のアノードスクラップの胴部とする。また、結束
バンドの結束方向つまり巻き掛け方向は、チェーンコン
ベアでの送り方向が左右のフックを結んだ線と直角の方
向であること、通常、ハンドリングに用いるフォークリ
フトのフォークを差し込む方向が上記送り方向と同じで
あること、さらに結束バンドが緩んだときに引っ掛かっ
たりするトラブルを防止するため、左右のフックの間を
縦方向、つまり左右のフックを結んだ線と直角方向に設
定する。
【0014】このように、積み重ね状態のアノードスク
ラップの送り方向や、結束バンドの巻き掛け方向は、そ
の特殊な形状から上記のように設定される。上記のよう
な設定のもとで、通常市販されている自動式の結束装置
を採用して、積み重ね状態のアノードスクラップの移送
経路の中に、積み重ね状態のアノードスクラップの移送
を許す状態として、自動式の結束装置を組み込むと、結
束時の積み重ね状態のアノードスクラップの方向は、移
送設備での送り方向に対して90度回転した方向とな
る。
【0015】そこで、本発明は、積み重ね状態のアノー
ドスクラップの移送経路で、積み重ね状態のアノードス
クラップの移送を許す状態として結束装置を設け、この
結束装置の前後の位置に旋回装置を設置し、この旋回装
置によって、結束装置の前後で積み重ね状態のアノード
スクラップを90度旋回させることにより、移送経路
で、積み重ね状態のアノードスクラップの胴部に対し、
所定の方向に結束バンドを掛けるようにしている。
【0016】具体的に記載すれば、本発明のアノードス
クラップ処理装置(1)は、アノードスクラップ(2)
の左右のフックを結ぶ線と直角の送り方向にアノードス
クラップ(2)を1枚ずつ搬送する搬送設備(4)と、
この搬送設備(4)により搬送されてくるアノードスク
ラップ(2)を1枚ずつ交互に180度回転させ、アノ
ードスクラップ(2)を互い違いの状態で所定の枚数積
み上げる積み重ね装置(5)と、この積み重ね装置
(5)によって積み上げられた積み重ね状態のアノード
スクラップ(2)をアノードスクラップ(2)の左右の
フックを結ぶ線に対して直角の送り方向に移送させる移
送設備(6)と、この移送設備(6)による移送経路で
積み重ね状態のアノードスクラップ(2)に対してアノ
ードスクラップ(2)の胴部の左右のフックを結ぶ線と
直角の送り方向に結束バンド(3)を巻き掛けて結束す
る結束装置(7)と、この結束装置(7)の前後で移送
設備(6)の移送経路上の積み重ね状態のアノードスク
ラップ(2)を90度旋回させる旋回装置(8、9)と
を備える。
【0017】上記の旋回装置(8)は、積み重ね状態の
アノードスクラップ(2)を搬送設備(4)により移送
する過程で、結束装置(7)の前方で、積み重ね状態の
アノードスクラップ(2)を垂直方向の軸回りに90度
旋回させる。ここで、結束装置(7)は、積み重ね状態
のアノードスクラップ(2)を結束バンド(3)により
強固に結束する。この後、旋回装置(9)は、結束装置
(7)の後方で、結束後の積み重ね状態のアノードスク
ラップ(2)を垂直方向の軸回りに90度旋回させて元
の送り方向に復帰させて、移送設備(6)により移送で
きるようにしている。
【0018】このように、結束されて出てきた積み重ね
状態のアノードスクラップは、従来と違い、荷崩れの心
配がないので、仮置きする手間を省くため、すぐに台車
あるいはトラック等に積み込んで処理先である製錬工程
へ搬送される。この後に、結束された積み重ね状態のア
ノードスクラップは、フォークリフトなどを使用して台
車などに載せられ、処理先である転炉などの製錬設備に
順次搬送される。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のアノードスクラ
ップ処理装置1の全体的な構成および配置を示してい
る。アノードスクラップ処理装置1は、所定の枚数のア
ノードスクラップ2を積み重ね状態とし、結束バンド3
により結束して処理する装置であり、アノードスクラッ
プ2の送り方向にそって、搬送設備4、積み重ね装置
5、複数の移送設備6、結束装置7、および結束装置7
の前後で旋回装置8、9を備えている。
【0020】なお、図2は、アノードスクラップ2を示
す。アノードスクラップ2は、左右の上部で耳状のフッ
ク2aを有しており、電解精製前に、ほぼ一定の厚みの
長方形状であるが、電解精製後に、不規則な形状とな
り、電解精製時の上部で一定の厚みであるが、電解作用
により下部で薄くなっている。
【0021】次に、図3、4、5は、搬送設備4および
積み重ね装置5を示している。搬送装置4で送り方向の
左右一対のチェーンコンベア10は、アノードスクラッ
プ2の左右のフック2aの部分を支えながら、送り爪1
1によって、アノードスクラップ2を1枚ずつ積み重ね
る位置、つまり傾斜状態の左右一対のスライドレール1
3の位置まで搬送する。このように、アノードスクラッ
プ2の送り方向は、左右のフック2aを上として、左右
のフック2aを結ぶ線と直角の方向に設定されている。
【0022】チェーンコンベア10の終端位置で、落下
コンベア14は、下側の2つのアタッチメント14a、
14bをアノードスクラップ2の送り方向に移動させる
ことにより、チェーンコンベア10により送られてくる
アノードスクラップ2のフック2aを挟み込み、積み重
ね装置5の上方に移動させる。なお、可動のアタッチメ
ント14aは、図4に例示するように、時計方向にのみ
回動して、フック2aの進入を許す。また、固定のアタ
ッチメント14bは、落下コンベア14に対して固定さ
れていて、進入してきたフック2aの背部に当たって、
アノードスクラップ2を送り方向に押す。
【0023】このため、アノードスクラップ2の左右の
フック2aは、スライドレール13の上に乗り、さらに
アタッチメント14bに押されて、積み重ね装置5の積
み重ね位置まで案内され、その位置でスライドレール1
3から落下して、積み重ね装置5のターンテーブル15
の上に乗り移る。この過程で、チェーンコンベア10の
下側で、案内板12は、スライドレール13により吊り
下げられているアノードスクラップ2をターンテーブル
15の上方で水平な向きに設定する。ターンテーブル1
5は、垂直方向の回転軸に対する回転・昇降駆動手段1
6によって、一方向に180度ずつ、または両方向に1
80度回転可能であり、かつ回転軸の上昇または下降運
動により、昇降自在に支持されている。
【0024】ターンテーブル15は、スライドレール1
3から1枚のアノードスクラップ2を受け取るごとに、
180度回転して、停止し、この状態でスライドレール
13から2枚目のアノードスクラップ2を受け取る。こ
れによって、所定の枚数のアノードスクラップ2は、タ
ーンテーブル15の上で、1枚ずつ交互に180度互い
違いの状態で所定枚数例えば20枚だけ積み上げられ
る。この所定枚数のアノードスクラップ2は、後の作業
で結束するための単位となる。
【0025】所定枚数のアノードスクラップ2がターン
テーブル15の上に積み重ねられたとき、ターンテーブ
ル15は、所定の高さまで下降する。この状態で、押し
出しシリンダ23は、シリンダーロッド先端のプッシャ
32により積み重ね状態のアノードスクラップ2を送り
方向に向けて押し出し、積み重ね状態のアノードスクラ
ップ2をほぼ同じ高さの昇降テーブル24aの上に移載
する。昇降テーブル24aは、例えば油圧ユニット内蔵
型のパンタグラフ類似の機構による昇降リフター24に
よって昇降自在に支持されており、移載後に、下降する
ことにより、積み重ね状態のアノードスクラップ2を移
送設備6の第1のチェーンコンベア17の上に載せる。
この第1のチェーンコンベア17は、3列構成となって
おり、積み重ね状態のアノードスクラップ2を移送設備
6の第2のチェーンコンベア18の方向に移送する。
【0026】図6、7は、移送設備6の第1のチェーン
コンベア17の送り方向下流側で、第2のチェーンコン
ベア18と第3のチェーンコンベア19との間に設けた
結束装置7および第2のチェーンコンベア18、第3の
チェーンコンベア19の各位置に設けた旋回装置8、9
を示している。
【0027】第1のチェーンコンベア17は、減速機付
の駆動モータ20により駆動され、積み重ね状態のアノ
ードスクラップ2を送り方向に移送し、第2のチェーン
コンベア18の上に積み重ね状態のアノードスクラップ
2を載せる。第2のチェーンコンベア18は、2列構成
で、減速機付の駆動モータ21によって駆動され、結束
装置7の前の旋回装置8の回転テーブル26の位置で積
み重ね状態のアノードスクラップ2を一時停止させる。
なお、チェーンコンベア17、18、19は、それぞれ
独立のフレーム25などによって水平な状態で支持され
ている。
【0028】旋回装置8の回転テーブル26は、シリン
ダなどの昇降手段28によって駆動され、昇降板27と
ともに第2のチェーンコンベア18の移送面から上昇す
ることによって、回転テーブル26の上で積み重ね状態
のアノードスクラップ2を保持し、第2のチェーンコン
ベア18の上から持ち上げ、シリンダ駆動クランク式ま
たはウォーム減速機駆動式などの旋回駆動手段30によ
って旋回軸29を中心として90度回転させることによ
り、積み重ね状態のアノードスクラップ2を結束装置7
による結束バンド3の巻き掛け方向に設定する。
【0029】このあと、回転テーブル26は、昇降手段
28によって駆動され、下降することにより、向きを変
えた後の積み重ね状態のアノードスクラップ2を再び第
2のチェーンコンベア18の上に載せる。したがって、
その後、第2のチェーンコンベア18は、向きを変えた
後の積み重ね状態のアノードスクラップ2を結束装置7
の方向に移動させる。なお、昇降手段28は、この具体
例によれば、支持台33に対し滑り軸受け34および滑
り軸35などによって上下方向に移動できるように支持
されているが、油圧ユニット内蔵型のパンタグラフ類似
の機構などにより構成することもできる。
【0030】移動中に積み重ね状態のアノードスクラッ
プ2がチェーンコンベア18によって結束装置7のほぼ
中心まで送り込まれたとき、一対の光電センサ31は、
アノードスクラップ2の一部を検出して、チェーンコン
ベア18を停止させる。このようにして、積み重ね状態
のアノードスクラップ2は、左右のフック2aを送り方
向の前方および後方として結束装置7の中心位置まで案
内され、そこで位置決めされる。
【0031】図8は、結束装置7を示している。結束装
置7は、案内パイプ36から結束バンド3を引き込み、
積み重ね状態のアノードスクラップ2の胴部の外周に沿
って設けられているバンド案内37に沿って結束バンド
3を送り込み、締め付け手段38により結束バンド3を
締め上げることによって、積み重ね状態のアノードスク
ラップ2の胴の部分に対し結束バンド3を強い締め付け
力で巻き掛け、その後に、加締め・切断具39により結
束バンド3の重ね部分を加締め、かつ切断することによ
って、積み重ね状態のアノードスクラップ2に結束バン
ド3を強い力で結束する。これにより、積み重ね状態の
アノードスクラップ2は、フック2aを結ぶ直線と直交
する方向で、結束バンド3によって強い力で結束され
る。
【0032】このあとに、第2のチェーンコンベア18
および第3のチェーンコンベア19は、減速機付の駆動
モータ21、22に駆動されて、結束後の積み重ね状態
のアノードスクラップ2を旋回装置9の回転テーブル4
0の上まで移動させ、一時停止させる。
【0033】旋回装置9の回転テーブル40は、シリン
ダなどの昇降手段42によって駆動され、昇降板41と
ともに第3のチェーンコンベア19の移送面から上昇す
ることによって、回転テーブル40の上で、結束後の積
み重ね状態のアノードスクラップ2を保持し、第3のチ
ェーンコンベア19の上から持ち上げ、シリンダ駆動ク
ランク式またはウォーム減速機駆動式などの旋回駆動手
段44によって旋回軸43を中心として90度回転させ
ることにより、結束後の積み重ね状態のアノードスクラ
ップ2を結束前の元の方向に戻す。
【0034】最後に、回転テーブル40は、昇降手段4
2によって駆動され、下降することにより、結束後の積
み重ね状態のアノードスクラップ2を第3のチェーンコ
ンベア19の上に載せる。したがって、その後、第3の
チェーンコンベア19は、結束後の積み重ね状態のアノ
ードスクラップ2を送り出し方向に移動させる。この送
り出し過程で、結束後の積み重ね状態のアノードスクラ
ップ2は、ストッパ46に当たって、フォークリフトな
どによる搬出を待つ。この具体例で、昇降手段42は、
前記の昇降手段28と同様に、支持台47に対し滑り軸
受け48および滑り軸45などによって上下方向に移動
できるように支持されているが、油圧ユニット内蔵型の
パンタグラフ類似の機構などにより構成することもでき
る。
【0035】アノードスクラップ処理装置1の一連の動
作は、アノードスクラップ2の送り位置や、積み重ね状
態あるいは結束状態などを確認しながら、作業員の運転
操作により行われるか、または光電センサ31と同じよ
うな各種のセンサを用いて、アノードスクラップ2の送
り位置や、積み重ね状態あるいは結束状態などを順次に
検出あるいは確認し、シーケンス自動制御装置を用いて
行われる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、積み重ね状態のアノー
ドスクラップのハンドリング時に従来発生していた荷崩
れがなくなり、またアノードスクラップの仮置きと例え
ば人手による結束作業を省略でき、物流コストの削減が
可能となる。
【0037】すなわち、自動の結束装置を用いてアノー
ドスクラップの胴部を強固に結束することで、その後の
ハンドリング時の荷崩れによるトラブルを防止できる。
そして、このときのための作業の増加は一切発生しない
だけでなく、逆に従来発生していたアノードスクラップ
の山が産出してきたところから仮置き場所まで搬送する
作業、荷崩れしなくなるまでしばらく仮置きしたアノー
ドスクラップの山を台車あるいはトラック等に積んで、
処理先である製錬工程まで運搬する作業、アノードスク
ラップの山を荷下ろしして、その後のハンドリング時の
荷崩れを防止するために、左右のフックを番線等で結束
する作業のうち、アノードスクラップの山が産出してき
たところから仮場所まで搬送する作業と、ハンドリング
時の荷くずれを防止するために耳部を番線等で結束する
作業とを省略するができ、物流コストを削減できる。
【0038】特に、積み重ね状態のアノードスクラップ
の搬送方向を最も安定な方向に維持しながら、結束作業
の前後位置で積み重ね状態のアノードスクラップを90
度旋回させることにより、移送設備の移送過程で、結束
装置が組み込める状態となるため、アノードスクラップ
の積み重ね結束作業がアノードスクラップの搬送・移送
過程で能率よく行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアノードスクラップ処理装置1の概略
的な平面図である。
【図2】アノードスクラップ2の外形の説明図である。
【図3】搬送設備4および積み重ね装置5の平面図であ
る。
【図4】落下コンベア14の一部の拡大側面図である。
【図5】搬送設備4および積み重ね装置5の側面図であ
る。
【図6】移送設備6、結束装置7および旋回装置8、9
の平面図である。
【図7】移送設備6、結束装置7および旋回装置8、9
の側面図である。
【図8】結束装置7の正面図である。
【符号の説明】
1 アノードスクラップ処理装置 2 アノードスクラップ 2a フック 3 結束バンド 4 搬送設備 5 積み重ね装置 6 移送設備 7 結束装置 8 旋回装置 9 旋回装置 10 チェーンコンベア 11 送り爪 12 案内板 13 スライドレール 14 落下コンベア 14a アタッチメント 14b アタッチメント 15 ターンテーブル 16 回転・昇降駆動手段 17 第1のチェーンコンベア 18 第2のチェーンコンベア 19 第3のチェーンコンベア 20 駆動モータ 21 駆動モータ 22 駆動モータ 23 押し出しシリンダ 24 昇降リフター 24a 昇降テーブル 25 フレーム 26 回転テーブル 27 昇降板 28 昇降手段 29 旋回軸 30 旋回駆動手段 31 光電センサ 32 プッシャ 33 支持台 34 滑り軸受け 35 滑り軸 36 案内パイプ 37 バンド案内 38 締め付け手段 39 加締め・切断具 40 回転テーブル 41 昇降板 42 昇降手段 43 旋回軸 44 旋回駆動手段 45 滑り軸 46 ストッパ 47 支持台 48 滑り軸受け
フロントページの続き (72)発明者 岩崎 伸光 愛媛県新居浜市西原町3−5−3 住友金 属鉱山株式会社別子事業所内 (72)発明者 今井 良樹 愛媛県新居浜市西原町3−5−3 住友金 属鉱山株式会社別子事業所内 (72)発明者 村上 傳 愛媛県新居浜市西原町3−5−3 住友金 属鉱山株式会社別子事業所内 (72)発明者 中井 修 愛媛県新居浜市西原町3−5−3 住友金 属鉱山株式会社別子事業所内 Fターム(参考) 3E052 AA36 BA12 CA01 CB01 CB03 CB05 CB07 DA02 DA04 DB02 EA01 FA02 LA01 LA02 LA14 3F029 BA09 CA32 DA04

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の枚数のアノードスクラップ(2)
    を積み重ね状態で結束バンド(3)により結束して処理
    する装置であって、 アノードスクラップ(2)の左右のフックを結ぶ線と直
    角の送り方向にアノードスクラップ(2)を1枚ずつ搬
    送する搬送設備(4)と、この搬送設備(4)により搬
    送されてくるアノードスクラップ(2)を1枚ずつ交互
    に180度回転させ、アノードスクラップ(2)を互い
    違いの状態で所定の枚数積み上げる積み重ね装置(5)
    と、この積み重ね装置(5)によって積み上げられた積
    み重ね状態のアノードスクラップ(2)をアノードスク
    ラップ(2)の左右のフックを結ぶ線に対して直角の送
    り方向に移送させる移送設備(6)と、この移送設備
    (6)による移送経路で積み重ね状態のアノードスクラ
    ップ(2)の胴部に対してアノードスクラップ(2)の
    左右のフックを結ぶ線と直角方向に結束バンド(3)を
    巻き掛けて結束する結束装置(7)と、この結束装置
    (7)の前後で移送設備(6)の移送経路上の積み重ね
    状態のアノードスクラップ(2)を90度旋回させる旋
    回装置(8、9)とを備え、 積み重ね状態のアノードスクラップ(2)を移送設備
    (4)により移送する過程で、結束装置(7)の前で積
    み重ね状態のアノードスクラップ(2)を旋回装置
    (8)により90度旋回させ、結束装置(7)により積
    み重ね状態のアノードスクラップ(2)を結束バンド
    (3)により結束した後、結束装置(7)の後で旋回装
    置(9)により結束後の積み重ね状態のアノードスクラ
    ップ(2)を90度旋回させて元の送り方向に復帰させ
    て、移送設備(6)により移送することを特徴とするア
    ノードスクラップ処理装置(1)。
JP11014378A 1999-01-22 1999-01-22 アノ―ドスクラップ処理装置 Pending JP2000211610A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11014378A JP2000211610A (ja) 1999-01-22 1999-01-22 アノ―ドスクラップ処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11014378A JP2000211610A (ja) 1999-01-22 1999-01-22 アノ―ドスクラップ処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000211610A true JP2000211610A (ja) 2000-08-02

Family

ID=11859396

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11014378A Pending JP2000211610A (ja) 1999-01-22 1999-01-22 アノ―ドスクラップ処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000211610A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6868847B2 (en) Method and apparatus for producing wall panels
CN114572680B (zh) 一种钢筋桁架自动卸料码垛设备
CN217437163U (zh) 一种合金锭用翻转型码垛抓取设备
JP2000211610A (ja) アノ―ドスクラップ処理装置
JP2012121113A (ja) 型鋼の切断方法及び型鋼の切断ライン
JP4352360B2 (ja) スタッカ・リクレーマ
CN209850912U (zh) 一种机器人自动抓取等待装置
JPH07315566A (ja) 印刷機のために枚葉紙パイルを自動的に準備するための方法及び装置
CN114604631B (zh) 一种新型托盘整理工作站及其整理工艺
JP2000280117A (ja) 金属管の切断装置
JPH09132326A (ja) パレタイジング装置
JPH07165384A (ja) アングル鋼材つかみ装置
JP2003053640A (ja) 鋼材搬送装置および鋼材搬送方法
JP2001015348A (ja) 変圧器中身のコア締め金具解体装置及びこれを用いたコア締め金具解体方法
CN212686844U (zh) 一种砖块码垛机
CN216945294U (zh) 一种全自动框架式码垛机
CN217437165U (zh) 机器人泥炮装置加炮泥设备
CN216509350U (zh) 一种移动式倾斜顶托捆扎设备、系统
CN218113093U (zh) 一种捆扎设备
CN218840699U (zh) 一种自动脚锭翻锭机构
CN210133692U (zh) 建筑工地的码垛系统
JP2978273B2 (ja) レーザ加工システム
JPH0318510A (ja) 生タイヤのセット掛け装置
JP2003290898A (ja) 遠心鋳造設備における中子装着設備
JPH0215463B2 (ja)