JP2000211418A - シ―トセンサ - Google Patents

シ―トセンサ

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JP2000211418A
JP2000211418A JP11018962A JP1896299A JP2000211418A JP 2000211418 A JP2000211418 A JP 2000211418A JP 11018962 A JP11018962 A JP 11018962A JP 1896299 A JP1896299 A JP 1896299A JP 2000211418 A JP2000211418 A JP 2000211418A
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seat
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尚文 久保木
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浩代 岡村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート装置における乗員或いは物の存在を判
断したり、乗員の体格を判断してシート周辺機器の利用
性を高めるシートセンサを提供する 【解決手段】 シート着座部2における乗員或いは物の
存在を検知する誘電体センサ11、感圧センサ12の出
力に基づきシート着座部に乗員が座っているか物が存在
するかを判断するか、シート着座部における誘電体セン
サ、感圧センサと、背もたれ部における誘電体センサ1
3と、シート着座部と背もたれ部とのなす角度を検知す
る角度センサ14に基づき乗員の体格を判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート装置におけ
る乗員或いは物の存在を判断したり、乗員の体格を判断
したりするシートセンサに関する。
【0002】
【関連する背景技術】例えば、自動車のシート装置の周
辺には、乗員の安全性を確保するため、エアバック装
置、シートベルトプリテンショナ、フォースリミッタ等
の乗員拘束装置が備えられていることが多い。しかし、
これらの乗員拘束装置の使用状況が適切でなかったり使
用方法を誤ったりすると、乗員拘束装置によって逆に乗
員が負傷する場合がある。例えば、小柄な女性がハンド
ルに顔を接近させて運転している時にエアバックが作動
すると、エアバックの急激な展開によって顔を負傷して
しまうことがある。又、助手席の前方に子供が座ってい
る状態でエアバックが作動すると、同じくエアバックの
展開によって負傷してしまうことがある。
【0003】かかる乗員の安全を図るべき拘束装置の作
動による弊害を防止するために、座席に着座している乗
員の体格に応じてシート装置周辺の乗員拘束装置を適切
に作動させることが望ましい。例えば、エアバック装置
の場合、シート装置にシートセンサを取り付けて乗員の
体格を判断し、乗員が標準的なサイズの成人と判断され
た場合は通常通りにエアバックを展開し、乗員が小柄な
成人と判断された場合はエアバックの展開速度を遅め、
乗員が子供と判断された場合はエアバックを作動させず
にシートベルトのみによって安全を確保する等の制御が
求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような乗員の体格
を判断するのに使用されるシートセンサの一例として、
荷重を測定するセンサをシート着座面(シートクッショ
ンとシート表皮との間)に配置し、着座面に加わる荷重
を測定することで乗員体重の大小を推定して乗員の体格
を判断するシートセンサが考えられている。
【0005】しかし、かかるシートセンサを用いて着座
面に加わる荷重を測定した場合、同一人物が着座して
も、例えばバックレストの角度を変えるだけでも着座面
に加わる荷重が大きく変化してしまい、乗員体重の大小
を推定するのが難しい。又、例えば、小柄な女性がバッ
クレストを完全に起こして着座した場合と、標準的なサ
イズの男性がバックレストを少し倒して着座した場合と
では、着座面に加わる荷重が近似してしまい、体格の正
確な判断が行えない。
【0006】一方、シート装置には、チャイルドシート
(インファントシートやブースターシートも含む)を利
用して子供が着座する場合があるが、このような場合、
チャイルドシートの重さと子供の重さとが直接シート着
座部にかかり、小柄な女性がバックレストを倒した場合
の着座面に加わる荷重と近似してしまい、これらを区別
することができない。尚、チャイルドシート側にタグを
備え、このタグに向けてシート装置から電波を出してタ
グの存在を検出することで、チャイルドシートを使用中
であるか否かを判断するアンテナ/タグ方式がある。こ
の方式を採用してチャイルドシート使用中か否かを判断
することも可能であるが、このようなタグがチャイルド
シートに必ずしも備わっているとは限らず、かかるタグ
を有さないチャイルドシートをシート装置に装着した場
合、大人がシート装置に着座しているとシートセンサが
誤って判断し、エアバック等の拘束装置を不必要に作動
させてしまう恐れがある。
【0007】従って、本来、乗員の安全を図るべき拘束
装置の作動によって、逆に乗員の身体が損傷を受けてし
まうのを防止することが必要とされる。本発明の目的
は、シート装置における乗員或いは物の存在を判断した
り、乗員の体格を判断して、例えば乗員拘束装置等のシ
ート周辺機器の利用性を高めるシートセンサを提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係るシートセンサは、着座部における乗
員或いは物の存在を検知する第1の検出手段と、第1の
検出手段に基づき着座部に乗員が座っているか物が存在
するかを判断する判断手段とを備えていることを特徴と
している。
【0009】シート装置の着座部に物が載っている状態
を正確に判断できるので、例えば、自動車のシート装置
にシートセンサを利用した場合、シート装置にチャイル
ドシートや荷物が載っている場合なのか、比較的小柄な
乗員が座っているのか判断でき、エアバック等の乗員安
全用の拘束機器やその他シート周辺機器を適切に作動さ
せることができる。
【0010】又、車両や飛行機等の乗客用シート装置に
シートセンサを利用した場合、シート装置の乗客占有状
態も遠隔で検知することが可能となる。又、本発明の請
求項2に係るシートセンサは、請求項1に記載のシート
センサにおいて、第1の検出手段が、少なくとも誘電体
センサと圧力センサとを有することを特徴としている。
【0011】圧力センサの検出結果に基づき着座部にお
いて乗員や物が存在するか否かを判断すると共に、誘電
体センサによって乗員であるか物であるかを判断するの
で、着座部における乗員や物の有無のみならず乗員か物
かの区別をも確実に行う。又、本発明の請求項3に係る
シートセンサは、請求項1に記載のシートセンサにおい
て、第1の検出手段が、少なくとも誘電体センサと温度
センサとを有することを特徴としている。
【0012】温度センサ及び誘電体センサが共に一定条
件を満たしたときだけ乗員が着座していると判断し、温
度センサ及び誘電体センサのいずれか一方が一定条件を
満たしている場合は、着座部に物が載っていると判断す
る。又、本発明の請求項4に係るシートセンサは、請求
項1に記載のシートセンサにおいて、判断手段が、誘電
体センサと圧力センサとの検出結果又は前記誘電体セン
サと温度センサとの検出結果に基づき、着座部の水分付
着の有無をも判断することを特徴としている。
【0013】誘電体センサと圧力センサとの検出結果に
基づいて判断する場合、圧力センサの検出結果により乗
員や物の存在を検出せず、且つ誘電体センサが一定の条
件を満たした場合に、着座部に水分が付着していると判
断する。又、本発明の請求項5に係るシートセンサは、
着座部における乗員の存在及び着座状態を検知する第2
の検出手段と、背もたれ部における乗員の接触状態を検
知する第3の検出手段と、着座部と背もたれ部とのなす
角度を検知する角度検出手段と、第2の検出手段と第3
の検出手段と角度検出手段に基づき乗員の有無及び体格
を判断する判断手段とを備えたことを特徴としている。
【0014】着座部における乗員の着座状態のみから乗
員の体格を判断するのではなく、背もたれ部における乗
員の接触状態と、着座部と背もたれ部とのなす角度とを
併せて乗員の体格を判断するので、背もたれ部の傾斜角
度の如何に係わらず乗員の体格を正確に判断できる。従
って、例えば、自動車のシート装置にシートセンサを利
用した場合、エアバック等の乗員安全用の拘束機器やそ
の他シート周辺機器を適切に作動させることができる。
【0015】又、車両や飛行機等のシート装置にシート
センサを利用した場合、かかるシート装置に占める成
人、子供等の割合を大まかに遠隔で知ることができ、車
内(機内)サービス等に利用することができる。又、本
発明の請求項6に係るシートセンサは、請求項5に記載
のシートセンサにおいて、第2の検出手段が、誘電体セ
ンサ、圧力センサ、温度センサの少なくとも1つを有す
ることを特徴としている。
【0016】誘電体センサや温度センサの場合は出力の
端部位置から、圧力センサの場合は出力のピーク位置か
ら着座部における乗員の臀部位置を正確に求め、乗員の
体格判断に役立てることができる。又、本発明の請求項
7に係るシートセンサは、請求項5に記載のシートセン
サにおいて、第3の検出手段が、誘電体センサ、圧力セ
ンサ、温度センサの少なくとも1つを有することを特徴
としている。
【0017】第2の検出手段として用いるセンサと異な
る種類のセンサを第3の検出手段に使用することがで
き、且つセンサの検出出力の端部位置から背もたれ部に
おける乗員の肩位置を正確に求め、乗員の体格判断に役
立てることができる。又、本発明の請求項8に係るシー
トセンサは、請求項5に記載のシートセンサにおいて、
第2の検出手段が、請求項1に記載の第1の検出手段の
少なくとも1つを利用していることを特徴としている。
【0018】第2の検出手段として第1の検出手段の少
なくとも1つを兼用することで、少ない検出手段でシー
ト装置における乗員又は物の存在及びこれらの区別と、
乗員の体格の判断を同時に行うことができる。又、本発
明の請求項9に係るシートセンサは、請求項2に記載の
シートセンサにおいて、圧力センサが、着座部にマトリ
ックス状に配置された複数の独立した圧力センサエレメ
ントからなり、判断手段は、誘電体センサと圧力センサ
エレメントの検出結果に基づき、着座部に乗員が座って
いるか物が存在するかを判断すると共に、着座部に乗員
が座っている場合に乗員の体格をも判断することを特徴
としている。
【0019】着座部に配置された圧力センサと誘電体セ
ンサとの組み合わせにより、着座部に乗員が座っている
か物が存在するかを区別して判断すると共に、圧力セン
サエレメントが着座部にマトリックス状に配置されてい
るので、着座部側だけで乗員の体格を正確に判断するこ
とができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態に係るシートセンサについて説明する。本発明
の一実施形態に係るシートセンサ10は、図1に示すよ
うに、シート着座部2に装着された誘電体センサ11及
び感圧センサ(圧力センサ)12と、バックレスト(背
もたれ部)3に装着された誘電体センサ13と、シート
着座部2とバックレスト3とのなす角度(リクライニン
グ角度)を測定する角度センサ14と、これらセンサの
測定結果に基づきシート装置における乗員或いは物の存
在を判断したり、乗員の体格を判断したりする判断ユニ
ット17等とから構成されている。
【0021】尚、シート着座部側の誘電体センサ11と
感圧センサ12の測定値は、シート着座部2の下部に収
容された着座部側測定ユニット15によって信号処理さ
れ、バックレスト側の誘電体センサ13及び角度センサ
14の測定値は、バックレスト3の内部に収容されたバ
ックレスト側測定ユニット16によって信号処理され、
共に判断ユニット17に伝達されるようになっている。
【0022】シート着座部2に装着された誘電体センサ
11と感圧センサ12とは、シートクッションとシート
表皮との間に積層状態で介装されている。誘電体センサ
11は、放射電波の出力電流が誘電体の有無で増減する
ことを利用して乗員の有無を検出するもので、図2に示
すように、シート着座部2の前方から後方にかけて独立
して並行に複数配置された誘電体センサエレメント11
a,11b,・・・から構成されている。かかる誘電体セン
サエレメント11a,11b,・・・は、送信アンテナと受
信アンテナとの組合せからなり、高周波を各送信アンテ
ナから送信し、各受信アンテナに生じる電流を検出する
ようになっている。尚、各エレメント11a,11b,・・
・で検出された電流は、判断ユニット17において各エ
レメント11a,11b,・・・の配置位置と対応させて乗
員の臀部が存在する範囲を求め、シート着座部2におけ
る乗員の着座位置(着座状態)を判断するようになって
いる。
【0023】即ち、各誘電体センサエレメント11a,
11b,・・・毎の出力電流Iと所定の閾値とを比較すると
共に各エレメント11a,11b,・・・の配置位置からシ
ート着座部2における乗員の臀部の後端位置を求め、こ
の後端位置から乗員の着座位置を判断する。誘電体セン
サ11の下側に配置された感圧センサ12は、カーボン
粉末や銀粉末や銅粉末等の導電性粒子が添加されている
導電インクを公知の印刷手段によってPETフィルム上
に印刷することで形成されており、押圧力に応じて接触
抵抗が変化することを利用して、シート着座部2におけ
る乗員や物の存在を検出する。
【0024】かかる感圧センサ12は、誘電体センサ1
1と同様に図2に示すように、複数の独立した感圧セン
サエレメント12a,12b,・・・がシート着座部2の前
後方向に配置されることで構成されている。そして、各
感圧センサエレメント12a,12b,・・・毎の圧力に応
じた電圧値を検出し、この検出結果を着座部側測定ユニ
ット15で信号処理して、判断ユニット17において出
力電圧Pのピーク値を求めると共に、このピーク値が生
じた感圧センサエレメントの配置位置からシート着座部
2における乗員の臀部の中心位置(座骨結節位置)を求
める。
【0025】尚、感圧センサ12は、感圧インクの代わ
りに感圧ゴムを用いた素子やロードセルを利用しても良
い。又、誘電体センサ11と感圧センサ12は、上述の
通り検出原理が全く異なるので、両者がシート着座部2
に積層状態で配置されていても出力特性に関して互いに
悪影響を及ぼすことはない。又、感圧センサ12の代わ
りに温度センサを用いて着座状態を検出しても良い。即
ち、温度変化を検出する素子を着座部の前後方向に複数
個配置し、乗員の臀部が接触している部分と接触してい
ない部分の温度差から、例えば臀部の終端位置を検出
し、これに基づき乗員の着座状態を判断しても良い。
【0026】バックレスト3に装着された誘電体センサ
13は、シート着座部2に装着された誘電体センサ11
と同様の誘電体センサを使用している。かかる誘電体セ
ンサ13は、図2に概略的に示すように、送信アンテナ
と受信アンテナの組合せからなる誘電体センサエレメン
ト13a,13b,・・・をバックレスト3の上下方向に表
皮の裏側に並列配置することで構成されている。
【0027】各誘電体センサエレメント13a,13b,
・・・からの出力電流は、着座部側測定ユニット15と同
様にバックレスト側測定ユニット16によって信号処理
され、判断ユニット17によって乗員の背中がバックレ
スト3に接触している領域を求める。そして、この領域
の最上部の位置を乗員の肩位置と判断する。尚、バック
レスト3に誘電体センサ13を配置する代わりに、シー
ト着座部2に使用したような感圧センサ12を配置して
バックレスト3における乗員の接触状態を検出しても良
く、若しくは温度センサを配置してバックレスト3にお
ける乗員の接触状態を検出しても良い。即ち、バックレ
スト3に配置された複数の感圧センサエレメントや複数
の温度検出素子から乗員のバックレスト3への接触圧や
接触部分の温度変化を検出することで、乗員の背中がバ
ックレスト3に接触している領域を求めることもでき
る。
【0028】しかし、乗員の背中は臀部ほどシート装置
1に密着しないので、単に人体がセンサに接触した状態
でも人体の存在を確実に検出できる誘電体センサ13を
用いる方が好ましい。これによって、乗員が上半身を起
こし気味にした姿勢をとった場合でも、バックレストの
接触領域をより正確に求めることができる。シート着座
部2とバックレスト3とのなす角度を測定する角度セン
サ14は、図1に概略的に示すように、バックレスト3
の回動部に装着された傾斜角計からなる。
【0029】尚、電動シート装置のように、電動モータ
によってシートリクライニングを行う場合は、かかる電
動モータのエンコーダ出力を利用してバックレスト3の
傾斜角度を求めても良い。又、シート着座部2の前後方
向の傾きも調整可能な場合には、シート着座部2にもバ
ックレスト3と同様に傾斜角計を装着し、両傾斜角計か
ら得られた出力に基づき、バックレスト側測定ユニット
16によってシート着座部2とバックレスト3とのなす
角度を演算処理しても良い。
【0030】以上のように配置されたシート着座部側の
誘電体センサ11と感圧センサ12との出力は、上述の
ように判断ユニット17によって乗員又は物の有無と乗
員が着座している場合は乗員の臀部の位置情報を求める
のに利用される。又、シート着座部2の表皮に水分が付
着している場合は、誘電体センサ11が反応し感圧セン
サ12が反応しないので、判断ユニット17においてシ
ート着座部2に水分が付着していると判断できる。
【0031】一方、バックレスト側の誘電体センサ13
の出力は、判断ユニット17において乗員の肩位置情報
を求めるのに利用されると共に、角度センサ14の出力
もバックレスト側測定ユニット16を介して判断ユニッ
ト17に伝達される。処理装置(CPU)17c及びメ
モリ17mから構成される判断ユニット17では、上述
の各センサからの検出信号を基に、シート着座部2にお
ける乗員或いは物の存在の有無、水分付着の有無、並び
にシート装置1に乗員が着座している場合は、乗員の体
格の判断を行う。
【0032】以下、かかる判断手順を図3及び図4のフ
ロー図に基づき説明する。判断フローの開始と同時に、
着座部側感圧センサ12の測定を行い(ステップS
1)、続いて着座部側誘電体センサ11の測定を行う
(ステップS2)。続いて、着座部側感圧センサ12の
検出信号があるか否かを判断し(ステップS3)、着座
部側感圧センサ12の検出信号がない場合は、着座部側
誘電体センサ11の検出信号があるか否かを判断する
(ステップS4)。着座部側誘電体センサ11の検出信
号がない場合は、着座部側感圧センサ12と着座部側誘
電体センサ11の双方とも反応していないので、シート
着座部2には人も物も存在しないとして、空席と判断す
る(ステップS5)。又、着座部側誘電体センサ11の
検出信号がある場合は、シート着座部2に何も載ってい
ず且つ誘電体が存在するので、空席であるが座席が濡れ
ていると判断する(ステップS6)。オープンカー等で
は、にわか雨やスコールによって座席が濡れてしまう場
合があるので、この判断ルーチンを備えることに非常に
意義がある。
【0033】着座部側感圧センサ12の検出信号がある
場合、着座部側誘電体センサ11の検出信号があるか否
かを判断する(ステップS11)。そして、着座部側誘
電体センサ11の検出信号がない場合は、非誘電体であ
るチャイルドシート(CSR)や荷物等がシート着座部
2に載っていると判断する(ステップS12)。着座部
側誘電体センサ11の検出信号がある場合は、感圧セン
サ信号有りの領域(エリア)と誘電体センサ信号有りの
領域とが同等であるか否かを判断する(ステップS1
3)。尚、上述のようにシート着座部2には複数の感圧
センサエレメント12a,12b,・・・と誘電体センサエ
レメント11a,11b,・・・とが積層配置されているの
で、シート着座部2におけるセンサ出力領域を正確に検
出し比較することが可能である。
【0034】ステップS13において両領域が同等でな
い、即ち一致しないと判断した場合は、例えば、チャイ
ルドシート上の子供の手や足がシート着座部2に触れて
いる場合が考えられ、チャイルドシート(CSR)等が
シート着座部2にあると判断する(ステップS14)。
ステップS13において両領域が同等である判断した場
合は、シート着座部2に乗員が座っていると判断し(ス
テップS15)、シート着座部2における臀部の位置を
検出する(ステップS16)。この着座部臀部位置は、
着座部側誘電体センサ11の検出端部位置を利用しても
良く、若しくは着座部感圧センサ12の検出信号のピー
ク位置を利用して求めても良い。
【0035】続いて、背もたれ部(バックレスト)側誘
電体センサ13の測定を行い(ステップS17)、この
測定結果から背もたれ部の肩位置を検知する(ステップ
S18)。この肩位置は、上述の通り、バックレスト3
の上下方向に誘電体センサエレメント13a,13b,・・
・が複数並行して配置されているので、これらエレメン
ト13a,13b,・・・の出力端部位置に基づいて求める
ことができる。
【0036】次に、角度センサ14からリクライニング
角度を測定し(ステップS19)、ステップS16にお
ける臀部位置、ステップS18における背もたれ部(バ
ックレスト)肩位置、及びバックレスト3のリクライニ
ング(傾斜)角度とから乗員の上体サイズを算出し(ス
テップS20)、乗員の体格を判断する(ステップS2
1)。
【0037】このステップ20においては、臀部位置が
シート着座部2の前方にあるほど、肩位置がバックレス
ト3の上方にあるほど、バックレスト3のリクライニン
グ角度が大きいほど、上体サイズが大きいと判断し、ス
テップ21で乗員の体格が大きいと判断する。例えば、
臀部位置がシート着座部2の後方にあり、肩位置がバッ
クレスト3の下方にあり、バックレスト3のリクライニ
ング角度がそれほど大きくない場合は、子供がシート装
置1に着座していると判断し、逆に臀部位置がシート着
座部2の前方にあり、肩位置がバックレスト3の上方に
あり、バックレスト3のリクライニング角度が大きい場
合は、標準サイズの成人がシート装置1に着座している
と判断する。又、これらの中間の場合は、小柄な成人が
シート装置1に着座していると判断する。
【0038】以上の判断結果に基づき、例えば、エアバ
ック等の乗員の安全を確保する拘束機器を適切に作動さ
せることができる。具体的には、例えば、着座者の体格
に応じてエアバックの展開速度を変えたり展開しないよ
うにしたりすることが考えられる。即ち、小柄な成人が
着座していると判断した場合は、標準サイズの成人が着
座していると判断したときよりエアバックを遅い速度で
展開し、子供が着座していると判断した場合は、エアバ
ックを展開しないようにすることで、エアバック作動時
に小柄な女性や子供がエアバックによって負傷するのを
防止することができる。
【0039】又、車両や飛行機等において全ての乗客用
シート装置にシートセンサ10を装着し、各シートセン
サ10において上述の判断を行えば、各シート装置の空
席状態、各シート装置を占有する荷物等の有無を判断で
きるだけでなく、各シート装置に着座した乗客に占める
成人、子供等の割合を遠隔で大まかに把握することがで
き、車内(機内)サービス等に役立てることができる。
【0040】一方、上述の実施形態に係る判断フローの
一部を図5に示す判断フローに置き換えて乗員の体格を
判断しても良い。尚、図5に示す判断フローを行うに当
たって、シート着座部側に配置された感圧センサ22の
少なくとも一部が、図10に示すように、m×nのマト
リックス状に配列された感圧センサエレメントを有し、
この構成によって乗員が着座したときシート着座部2の
前後方向のみならず幅方向の着座状態をも検出できるよ
うにすることが必要とされる。
【0041】図5に示す判断フローは、図2及び図3の
ステップ15に示す判断フローまで上述の実施形態と同
様の判断ルーチンが行われ、ステップ15でシート装置
1に乗員が着座していると判断したとき、乗員の臀部が
存在する範囲をシート着座部2の前後方向のみならず幅
方向にも検出する。検出されたマトリックス状のセンサ
エレメントの数及び配置位置から乗員の臀部のサイズを
検知し(ステップS31)、この臀部のサイズから乗員
の体格を判断する(ステップS32)。
【0042】従って、後述する実施例5に記載したよう
に子供が横向きに着座している場合や、成人がバックレ
ストをリクライニングして横向きに座っている状態等を
正確に判断することができ、この判断情報をシート装置
周辺機器の適切な作動に役立てることができる。尚、本
発明に係るシートセンサ10の判断結果は、上述のよう
に乗員の安全を確保する拘束機器の適切な作動や空席の
検出等に使用することには限定されず、例えば家庭用マ
ッサージ機に利用して使用者がいない場合の電源自動カ
ットや使用者の体格に応じた最適なマッサージメニュー
の自動選択等に役立てても良い。
【0043】又、本発明に係るシートセンサ10を車両
のシート装置に利用した場合、スライドモータ、前後バ
ーチカルモータ、ヘッドレスト上下モータ、ランバーサ
ポートモータ等のシート姿勢制御用の種々のモータを乗
員の体格に応じて制御し、最適なシート姿勢に自動調整
したり、その他のシート装置周辺機器、例えば、ルーム
ミラーやドアミラーを乗員(運転者)の体格に応じて自
動調整するようにしても良い。
【0044】
【実施例】(実施例1)図1に示したシートセンサ10
の構成において、小柄な成人女性が着座した場合(図6
(a))、チャイルドシートをシート着座部2に載せた場
合(図6(b))、シート着座部2を水で濡らした場合
(図6(c))の各場合におけるシート着座部2の感圧セ
ンサ12と誘電体センサ11との出力を測定したとこ
ろ、図6に夫々示すセンサ出力特性が測定できた(上段
の圧力Pと検出位置の関係が感圧センサ12による出力
特性、下段の電流Iと検出位置の関係が誘電体センサ1
1による出力特性)。この検出結果に基づき、上記シー
トセンサ判断フローのステップS3、ステップS11、
ステップS12から図6(b)のチャイルドシートが載っ
ている状態を判断でき、ステップS3、ステップS4、
ステップS6から図6(c)のシート着座部2が水で濡れ
ている状態を判断でき、ステップS3、ステップS1
1、ステップS13、ステップS15〜ステップS21
によって小柄な成人が着座している状態を容易に判断す
ることができた。
【0045】(実施例2)同じく、図1に示したシート
センサ10の構成において、小柄な成人女性が着座した
場合(図7(a))、子供が着座した場合(図7(b))にお
けるシート着座部2の誘電体センサ11とバックレスト
3の誘電体センサ13との出力を測定したところ、図7
に夫々示すセンサ出力特性が測定できた(シート着座部
側、バックレスト側における誘電体センサの電流Iと検
出位置の関係を夫々図示)。この出力電流Iの端部(図
中、白丸の箇所)を夫々乗員の臀部と肩部の存在位置と
して求めたところ、小柄な成人女性の臀部が子供の臀部
よりも若干シート着座部2の前方に存在し、小柄な成人
女性の肩部が子供の肩部よりもバックレスト3の上方に
存在するように検出した。これらの検出結果を基に、上
記シートセンサ判断フローのステップS19〜ステップ
S21をへて図7(a)の場合は小柄な成人が着座し、図
7(b)の場合は子供が着座していると容易に判別するこ
とができた。
【0046】(実施例3)同じく、図1に示したシート
センサ10の構成において、小柄な成人女性が臀部を前
方にずらして着座した場合(図8(a))、子供が着座し
た場合(図8(b))におけるシート着座部2の感圧セン
サ12とバックレスト3の誘電体センサ13との出力を
測定したところ、図8に夫々示すセンサ出力特性が測定
できた(シート着座部側の圧力Pと検出位置の関係が感
圧センサ12による出力特性、シートクッション側の電
流Iと検出位置の関係が誘電体センサ13による出力特
性)。乗員の肩部の位置を示す誘電体センサ13の出力
電流Iの端部位置(図中、白丸の箇所)は、両者ともほ
ぼ一致して検出されているが、乗員の臀部の位置を示す
感圧センサ12の出力電圧Pのピーク位置が、小柄な成
人女性の場合の方が子供の場合よりもシート着座部2の
かなり前方に検出された。これらの検出結果を基に、上
記シートセンサ判断フローのステップS19〜ステップ
S21をへて図8(a)の場合は小柄な成人が着座し、図
8(b)の場合は子供が着座していると容易に判別するこ
とができた。
【0047】(実施例4)同じく、図1に示したシート
センサ10の構成において、子供がバックレスト3に寄
りかかった状態(図9(a))と、小柄な成人女性が着座
した場合(図9(b))におけるシート着座部2の感圧セ
ンサ12とバックレスト3の誘電体センサ13との出力
を測定したところ、図9に夫々示すセンサ出力特性が測
定できた(シート着座部側の圧力Pと検出位置の関係が
感圧センサ12による出力特性、シートクッション側の
電流Iと検出位置の関係が誘電体センサ13による出力
特性)。
【0048】乗員の肩部の位置を示す誘電体センサ13
の出力電流Iの端部位置(図中、白丸の箇所)は、子供
の場合の方が小柄な成人女性の場合よりもシートクッシ
ョン3の僅か上方に検出されたが、乗員の臀部の位置を
示す感圧センサ12の出力電圧Pのピーク位置は、子供
の場合の方が小柄な成人女性の場合よりもシート着座部
2の後方に検出された。これらの検出結果を基に、上記
シートセンサ判断フローのステップS19〜ステップS
21をへて図9(a)の場合は子供が着座し、図9(b)の場
合は小柄な成人が着座していると判別することができ
た。
【0049】(実施例5)本実施例におけるシート着座
部2の感圧センサ22は、図10(a),(b)に示すよう
に、シート着座部前方に5つの帯状感圧センサを平行に
配置するとともに、シート着座部後方には6×8個のス
ポット状感圧センサをマトリックス状に配置したものを
使用した。尚、シート着座部2の誘電体センサ21とバ
ックレスト3の誘電体センサ23、及び傾斜角センサ
(図示せず)は、図1に示す構成と同様な構成のセンサ
を使用した。
【0050】かかるシートセンサ20を用いて、子供が
横向きに着座した状態(図11(a))と、小柄な成人女
性が着座した場合(図11(b))におけるシート着座部
2の感圧センサ22とバックレスト3の誘電体センサ2
3との出力を測定したところ、図9に夫々示すセンサ出
力特性が測定できた(シート着座部側の圧力Pと検出位
置の関係が感圧センサ22による出力特性、またこの出
力特性の下方にシート着座部の圧力分布を図示、シート
クッション側の電流Iと検出位置の関係は誘電体センサ
23による出力特性)。
【0051】マトリックス状に配置されたスポット状感
圧センサの圧力分布からシート着座部に占める乗員の臀
部の大きさを容易に求めることができた。従って、図5
に示すステップS31、ステップS32から図11(a)
の場合が子供が着座し、図11(b)の場合が小柄な成人
が着座していると容易に判断できた。即ち、本実施例に
ついては、シート着座部2に配置されたセンサの構成を
工夫することで、シート着座部2における乗員や物の有
無、並びに乗員の体格を判断できた。
【0052】以上の実施例の結果から、本発明に係るシ
ートセンサ10をシート装置1に利用することで、シー
ト着座部2にチャイルドシート等が載っている場合や水
分が付着している場合を判別できると共に、標準的なサ
イズの成人とは別に小柄な成人が着座しているか子供が
着座しているかを容易に判断でき、乗員の体格に応じ
て、例えば、エアバックの作動速度を遅くしたり作動さ
せなかったりすることが可能となることが分かった。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るシー
トセンサは、着座部における乗員或いは物の存在を検知
する第1の検出手段と、第1の検出手段に基づき着座部
に乗員が座っているか物が存在するかを判断する判断手
段とを備えているので、シート装置の着座部に物が載っ
ている状態を正確に判断できる。
【0054】従って、例えば、自動車のシート装置にシ
ートセンサを利用した場合、シート装置にチャイルドシ
ートや荷物が載っている場合なのか、比較的小柄な乗員
が座っているのかを判断でき、エアバック等の乗員安全
用の拘束機器やその他シート周辺機器を適切に作動させ
ることができる。又、車両や飛行機等の乗客用シート装
置にシートセンサを利用した場合、シート装置の乗客占
有状態も遠隔で検知することができる。
【0055】又、本発明の請求項2に係るシートセンサ
は、請求項1に記載のシートセンサにおいて、第1の検
出手段が、少なくとも誘電体センサと圧力センサとを有
するので、圧力センサの検出結果に基づき着座部におい
て乗員や物が存在するか否かを判断すると共に、誘電体
センサによって乗員であるか物であるかを判断する。従
って、着座部における乗員や物の有無のみならず乗員か
物かの区別をも確実に行う。
【0056】又、本発明の請求項3に係るシートセンサ
は、請求項1に記載のシートセンサにおいて、第1の検
出手段が、少なくとも誘電体センサと温度センサとを有
するので、温度センサ及び誘電体センサが共に一定条件
を満たしたときだけ乗員が着座していると判断し、温度
センサ及び誘電体センサのいずれか一方が一定条件を満
たしている場合は、着座部に物が載っていると判断す
る。
【0057】又、本発明の請求項4に係るシートセンサ
は、請求項1に記載のシートセンサにおいて、判断手段
が、誘電体センサと圧力センサとの検出結果又は前記誘
電体センサと温度センサとの検出結果に基づき、着座部
の水分付着の有無をも判断するので、誘電体センサと圧
力センサとの検出結果に基づいて判断する場合、圧力セ
ンサの検出結果により乗員や物の存在を検出せず、且つ
誘電体センサが一定の条件を満たした場合に、着座部に
水分が付着していると判断する。
【0058】又、本発明の請求項5に係るシートセンサ
は、着座部における乗員の存在及び着座状態を検知する
第2の検出手段と、背もたれ部における乗員の接触状態
を検知する第3の検出手段と、着座部と背もたれ部との
なす角度を検知する角度検出手段と、第2検出手段と第
3の検出手段と角度検出手段に基づき乗員の有無及び体
格を判断する判断手段とを備えているので、着座部にお
ける乗員の着座状態のみから乗員の体格を判断するので
はなく、背もたれ部における乗員の接触状態と、着座部
と背もたれ部とのなす角度とを併せて乗員の体格を判断
する。
【0059】その為、背もたれ部の傾斜角度の如何に係
わらず、乗員の体格を正確に判断できる。従って、例え
ば、自動車のシート装置にシートセンサを利用した場
合、エアバック等の乗員安全用の拘束機器やその他シー
ト周辺機器を適切に作動させることができる。
【0060】又、車両や飛行機等のシート装置にシート
センサを利用した場合、かかる多数のシート装置に占め
る成人、子供等の割合を大まかに遠隔で知ることがで
き、車内(機内)サービス等に利用することができる。
又、本発明の請求項6に係るシートセンサは、請求項5
に記載のシートセンサにおいて、第2の検出手段が、誘
電体センサ、圧力センサ、温度センサの少なくとも1つ
を有するので、誘電体センサや温度センサの場合は出力
の端部位置から、圧力センサの場合は検出出力のピーク
位置から着座部における乗員の臀部位置を正確に求め、
乗員の体格判断に役立てることができる。
【0061】又、本発明の請求項7に係るシートセンサ
は、請求項5に記載のシートセンサにおいて、第3の検
出手段が、誘電体センサ、圧力センサ、温度センサの少
なくとも1つを有するので、第2の検出手段として用い
るセンサと異なる種類のセンサを第3の検出手段に使用
することができ、且つセンサの検出出力の端部位置から
背もたれ部における乗員の肩位置を正確に求め、乗員の
体格判断に役立てることができる。
【0062】又、本発明の請求項8に係るシートセンサ
は、請求項5に記載のシートセンサにおいて、第2の検
出手段が、請求項1に記載の第1の検出手段の少なくと
も1つを利用しているので、第2の検出手段として第1
の検出手段の少なくとも1つを兼用することができ、少
ない検出手段でシート装置における乗員又は物の存在及
びこれらの区別と、乗員の体格の判断を同時に行うこと
ができる。
【0063】又、本発明の請求項9に係るシートセンサ
は、請求項2に記載のシートセンサにおいて、圧力セン
サが、着座部にマトリックス状に配置された複数の独立
した圧力センサエレメントからなり、判断手段は、誘電
体センサと圧力センサエレメントの検出結果に基づき、
着座部に乗員が座っているか物が存在するかを判断する
と共に着座部に乗員が座っている場合に乗員の体格をも
判断している。
【0064】着座部に配置された圧力センサと誘電体セ
ンサとの組み合わせにより、着座部に乗員が座っている
か物が存在するかを区別して判断すると共に、圧力セン
サエレメントが着座部にマトリックス状に配置されてい
るので、着座部側だけで乗員の体格を正確に判断するこ
とができる。従って、バックレストに乗員接触状態を検
出するセンサを備えることなく、シート着座部とバック
レストとの回動部に角度センサを備えることなしに乗員
の体格を判断することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るシートセンサ10を
シート装置1に利用した状態を概略的に示す図である。
【図2】図1におけるシート装置1をリクライニング状
態で概略的に示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るシートセンサ10を
用いてシート装置1における乗員又は物の存在、及び乗
員の体格判断を行う手順を説明するフロー図である。
【図4】図3に続く手順を示すフロー図である。
【図5】図4におけるフロー図とは別の実施形態に係る
手順を示すフロー図である。
【図6】本発明の(実施例1)を説明するための図であ
る。
【図7】本発明の(実施例2)を説明するための図であ
る。
【図8】本発明の(実施例3)を説明するための図であ
る。
【図9】本発明の(実施例4)を説明するための図であ
る。
【図10】本発明の(実施例5)に使用したシートセン
サ20の構成を説明するための図である。
【図11】本発明の(実施例5)を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
10 シートセンサ 2 シート着座部 3 バックレスト 11 誘電体センサ 11a,11b,・・・ 誘電体センサエレメント 12 感圧センサ 12a,12b,・・・ 感圧センサエレメント 13 誘電体センサ 13a,13b,・・・ 誘電体センサエレメント 14 角度センサ 15 着座部側測定ユニット 16 バックレスト側測定ユニット 17 判断ユニット 21 誘電体センサ 22 感圧センサ 23 誘電体センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 恭介 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 Fターム(参考) 3B084 JA02 JA05 JC01 3B088 QA05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着座部における乗員或いは物の存在を検
    知する第1の検出手段と、前記第1の検出手段に基づき
    着座部に乗員が座っているか物が存在するかを判断する
    判断手段とを備えたシートセンサ。
  2. 【請求項2】 前記第1の検出手段は、少なくとも誘電
    体センサと圧力センサとを有することを特徴とする、請
    求項1に記載のシートセンサ。
  3. 【請求項3】 前記第1の検出手段は、少なくとも誘電
    体センサと温度センサとを有することを特徴とする、請
    求項1に記載のシートセンサ。
  4. 【請求項4】 前記判断手段が、前記誘電体センサと圧
    力センサとの検出結果又は前記誘電体センサと温度セン
    サとの検出結果に基づき、着座部の水分付着の有無をも
    判断することを特徴とする、請求項1に記載のシートセ
    ンサ。
  5. 【請求項5】 着座部における乗員の存在及び着座状態
    を検知する第2の検出手段と、背もたれ部における乗員
    の接触状態を検知する第3の検出手段と、着座部と背も
    たれ部とのなす角度を検知する角度検出手段と、前記第
    2の検出手段と前記第3の検出手段と前記角度検出手段
    に基づき乗員の有無及び体格を判断する判断手段とを備
    えたシートセンサ。
  6. 【請求項6】 前記第2の検出手段は、誘電体センサ、
    圧力センサ、温度センサの少なくとも1つを有すること
    を特徴とする、請求項5に記載のシートセンサ。
  7. 【請求項7】 前記第3の検出手段は、誘電体センサ、
    圧力センサ、温度センサの少なくとも1つを有すること
    を特徴とする、請求項5に記載のシートセンサ。
  8. 【請求項8】 前記第2の検出手段が、請求項1に記載
    の第1の検出手段の少なくとも1つを利用していること
    を特徴とする、請求項5に記載のシートセンサ。
  9. 【請求項9】 前記圧力センサが、前記着座部にマトリ
    ックス状に配置された複数の独立した圧力センサエレメ
    ントからなり、前記判断手段は、前記誘電体センサと前
    記圧力センサエレメントの検出結果に基づき、着座部に
    乗員が座っているか物が存在するかを判断すると共に着
    座部に乗員が座っている場合に乗員の体格をも判断する
    ことを特徴とする、請求項2に記載のシートセンサ。
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