JP2000210776A - 鉄系焼結部材の接合方法 - Google Patents

鉄系焼結部材の接合方法

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JP2000210776A
JP2000210776A JP11012358A JP1235899A JP2000210776A JP 2000210776 A JP2000210776 A JP 2000210776A JP 11012358 A JP11012358 A JP 11012358A JP 1235899 A JP1235899 A JP 1235899A JP 2000210776 A JP2000210776 A JP 2000210776A
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iron
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projection welding
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Masanao Fujita
雅尚 藤田
Masahiro Yoshida
昌弘 吉田
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロジェクション溶接する鉄系焼結部材のブ
ローホール発生、硬化割れ発生、靭性低下を防止する。 【解決手段】 タービンハブ(鉄系焼結部材)14とタ
ービンシェル(鉄系溶製部材)11をプロジェクション
溶接するとともに、プロジェクション溶接の通電終了後
直ちに焼戻し処理する。焼戻し処理する際の加熱は、両
部材11、14間への通電、好ましくは温度制御が容易
なパルス通電により行う。また、プロジェクション溶接
の通電終了と同時に両部材の加圧力を増大させ、溶接部
に発生したブローホールを圧潰して溶接部の組織を緻密
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、鉄系焼結
部材と鉄系溶製部材または鉄系焼結部材との接合方法に
関し、特に鉄系焼結部材のブローホール発生、硬化割れ
発生、靭性低下を防止した鉄系焼結部材の接合方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄系焼結部材と鉄系溶製部材または鉄系
焼結部材との接合方法に関する従来技術としては、例え
ば特開平6−142942号公報に記載されたものがあ
る。この接合方法は、鉄系焼結部材と鉄系溶製部材また
は鉄系焼結部材とをプロジェクション溶接した後、スチ
ーム処理等の酸化皮膜処理手段や塩浴窒化処理等の表面
処理手段によって400〜600℃で加熱処理すること
により、鉄系焼結部材のブローホール発生や靭性低下を
防止するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プロジ
ェクション溶接工程では、一般的に、通電終了後に両部
材の温度が100℃程まで急冷されることから、この急
冷により鉄系焼結部材の溶接熱影響部の硬化割れが発生
すると言う問題があった。
【0004】この出願の発明は、上記問題を解決するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この出願の請求項1の発
明は、鉄系焼結部材と鉄系溶製部材または鉄系焼結部材
との接合方法において、これら両部材をプロジェクショ
ン溶接するとともに、プロジェクション溶接の通電終了
後直ちに焼戻し処理することを特徴とする鉄系焼結部材
の接合方法であり、プロジェクション溶接した鉄系焼結
部材の溶接熱影響部の温度が250℃以上の状態で焼戻
し処理に入るため、鉄系焼結部材の溶接熱影響部の硬化
割れ発生が防止できる。
【0006】この出願の請求項2の発明は、請求項1に
記載の鉄系焼結部材の接合方法であって、焼戻し処理す
る際の加熱を両部材への通電により行うことを特徴とす
る鉄系焼結部材の接合方法であり、プロジェクション溶
接のための設備を用いて焼戻し処理することができるた
め、コストを低く抑えることができる。
【0007】この出願の請求項3の発明は、請求項2に
記載の鉄系焼結部材の接合方法であって、焼戻し処理す
る際の加熱を両部材へのパルス通電により行うことを特
徴とする鉄系焼結部材の接合方法であり、焼戻し処理す
る際の温度制御が容易であるため、焼戻し処理を適確に
行うことができる。
【0008】この出願の請求項4の発明は、請求項1に
記載の鉄系焼結部材の接合方法であって、プロジェクシ
ョン溶接の通電終了後直ちに両部材の加圧力を増大させ
ることを特徴とする鉄系焼結部材の接合方法であり、溶
接部に発生したブローホールが圧壊して溶接部の組織が
緻密となり、接合強度が向上する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この出願の発明の接合方法
について、図を参照して具体的に説明する。
【0010】図1は、車両用自動変速機のトルクコンバ
ータのタービンランナ10のタービンシェル11とター
ビンハブ14とを接合する直前の断面図である。このタ
ービンランナ10は、タービンシェル11、多数のター
ビンブレード12、インナーコア13およびタービンハ
ブ14により構成される。タービンハブ14は、鉄系焼
結材(Fe−0.6C−2.0Cu)を用いて成形され
ており、その外周には接合用フランジ部14aを有して
いる。タービンシェル11は、鉄系溶製材である冷間圧
延鋼板(SPC)を用いて成形されており、その内周に
は接合用フランジ14aの下側に接合される接合用フラ
ンジ部11aを有している。
【0011】この出願の発明に従い、接合用フランジ部
11a、14aの接合は、プロジェクション溶接すると
ともに該プロジェクション溶接後、直ちに焼戻し処理す
ることによって達成される。このプロジェクション溶接
は、図1に示すように、タービンハブ14の接合用フラ
ンジ部14aの下側面に形成した1本の環状突起14b
の先端に接合用フランジ部11aの上面を当接させた状
態で両接合用フランジ部11a、14aを上下から一対
の電極(図示省略)により挟み付け、加圧力3.0トン
(t)を加えつつ130キロアンペア(KA)の電流を
10/60秒間通電することで行った。
【0012】プロジェクション溶接の通電終了と同時に
両部材11、14の加圧力を4.5トンに増大させるこ
とにより、溶接部に発生したブローホールを圧潰し、溶
接部の組織を緻密にした。
【0013】焼戻し処理は、プロジェクション溶接の通
電終了から1.5秒間程そのまま放置することによりタ
ービンハブ14の溶接熱影響部の温度が300℃程にな
るまで冷却し溶融金属を固化した後、プロジェクション
溶接に用いた一対の電極を用いて両部材11、14間に
図2に示すように通電することによって行った。図2に
示すように、焼戻し処理する際の通電は温度制御が容易
なパルス通電であり、最初は電流値40キロアンペアで
の6/60秒間の通電と3/60秒間の非通電を交互に
5回繰り返し、次いで電流値35キロアンペアでの5/
60秒間の通電と5/60秒間の非通電を交互に10回
繰り返し、更に電流値30キロアンペアでの6/60秒
間の通電と4/60秒間の非通電を交互に10回繰り返
し、最後に電流値25キロアンペアでの7/60秒間の
通電と3/60秒間の非通電を交互に10回繰り返すこ
とにより、タービンハブ14の溶接熱影響部の温度を6
00℃まで急上昇させた後冷却速度80℃/秒以下で6
00℃から400℃まで冷却した。
【0014】焼戻し処理後、一対の電極によるフランジ
部11a、14aの挟み付けを解除し、タービンランナ
10を一対の電極間から取り出して放冷した。
【0015】而して、焼戻し処理後のタービンハブ14
の溶接熱影響部の最高硬さとしてHv380が得られ、
強度的にも35Kgf/mmの引張り強度が得られ
た。
【0016】以上、この出願の発明を車両用自動変速機
のトルクコンバータの鉄系溶製材からなるタービンシェ
ルと鉄系焼結材からなるタービンハブの接合に適用した
例について具体的に説明したが、この出願の発明の適用
範囲は、鉄系溶製部材および鉄系焼結部材は、タービン
シェルおよびタービンハブに限定されるものではなく、
更に、この出願の発明は、鉄系焼結部材同志の接合に適
用することができる。
【0017】
【発明の効果】以上に説明したように、この出願の発明
によれば、鉄系焼結部材と鉄系溶製部材または鉄系焼結
部材との接合に当たり、鉄系焼結部材のブローホール発
生、硬化割れ発生、靭性低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明を適用する車両用自動変速機の
トルクコンバータのタービンランナのタービンシェルと
タービンハブを溶接する前の状態を示す断面図である。
【図2】プロジェクション溶接および焼戻し処理におけ
る電流と加圧力を示すタームチャートである。
【符号の説明】
11・・・タービンシェル(鉄系溶製部材) 11a・・・接合用フランジ部 14・・・タービンハブ(鉄系焼結部材) 14a・・・接合用フランジ部 14b・・・環状突起

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄系焼結部材と鉄系溶製部材または鉄系
    焼結部材との接合方法において、これら両部材をプロジ
    ェクション溶接するとともに、プロジェクション溶接の
    通電終了後直ちに焼戻し処理することを特徴とする鉄系
    焼結部材の接合方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の鉄系焼結部材の接合方
    法であって、焼戻し処理する際の加熱を両部材への通電
    により行うことを特徴とする鉄系焼結部材の接合方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の鉄系焼結部材の接合方
    法であって、焼戻し処理する際の加熱を両部材へのパル
    ス通電により行うことを特徴とする鉄系焼結部材の接合
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の鉄系焼結部材の接合方
    法であって、プロジェクション溶接の通電終了後直ちに
    両部材間の加圧力を増大させることを特徴とする鉄系焼
    結部材の接合方法。
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