JP2000209838A - 段差付きコイル製造方法、段差付きコイル、リニアモ―タ、ステ―ジ装置、露光装置ならびにデバイス製造方法 - Google Patents

段差付きコイル製造方法、段差付きコイル、リニアモ―タ、ステ―ジ装置、露光装置ならびにデバイス製造方法

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JP2000209838A JP11298171A JP29817199A JP2000209838A JP 2000209838 A JP2000209838 A JP 2000209838A JP 11298171 A JP11298171 A JP 11298171A JP 29817199 A JP29817199 A JP 29817199A JP 2000209838 A JP2000209838 A JP 2000209838A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 段差付きコイルの加工工数を低減してコイル
単体の信頼性を向上でき、さらに分厚いコイルが作製可
能で部品点数や組み立て工数の低減を図ることができる
リニアモータ用段差付きコイルおよびその製造方法を提
供する。 【解決手段】 導体箔fをロール状に巻回してロールコ
イルrを作製し、ワイヤカット加工機のワイヤwでロー
ルコイルrを第1と第2のワイヤ経路p1 、p2に沿っ
て切断することにより、磁石に対面する窪んだ磁石面m
を段差をもって形成する段差付き偏平コイルCbを作製
する。同様にロールコイルrから段差を有しない偏平コ
イルCaを切り出して、この偏平コイルCaの磁石面と
段差付き偏平コイルCbの磁石面mを面一になるように
一部重複して配してユニットコイルを形成して、このユ
ニットコイルを複数隣接配置して、リニアモータ用固定
子を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体露光装置等
のXYステージあるいは高精度加工装置等の精密位置決
めステージの駆動に利用されるリニアモータ等に用いら
れる段差付き偏平コイルおよび段差付き偏平コイルの製
造方法、ならびに該製造方法により製造された段差付き
偏平コイルを用いたリニアモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体露光装置等のXYステージあるい
は高精度加工装置等の精密位置決めステージの駆動に利
用されるリニアモータは、通常、図18に図示するよう
に構成されている。図18において、工作物112等が
搭載されるステージ110は、ベース(不図示)上に固
定されたガイド111上に駆動方向に滑動自在に支持さ
れ、ステージ110の両側に設けられたリニアモータ1
01により駆動方向に駆動されるように構成されてい
る。リニアモータ101の固定子102は、6個のコイ
ル105を固定子枠104に固定して固定子ユニットを
構成し、固定子枠104は、ガイド111に沿ってその
両側に配設され、固定部材(不図示)によりベース(不
図示)に固定されている。また、リニアモータ101の
可動子103は、鉛直方向に着磁された4極の磁石10
6とヨーク108aまたは108bを一体にして、固定
子102のユニットの上下に配置され、固定子102と
非接触の状態でステージ110の両側に固定されてい
る。6個のコイル105は磁極ピッチの1.5倍のピッ
チでステージ110の駆動方向に配置されており、磁極
ピッチは磁束密度の基本波の1/2周期に相当するの
で、6個のコイル105のピッチは磁束密度の基本波の
0.75周期に相当し、電気角では270度または−9
0度である。
【0003】このような構成のリニアモータにおいて、
図示しないセンサによりコイル105と磁石106の相
対位置を検出しながら、270度または−90度づつ離
れた位置にあるコイル105を選択し、そのコイル10
5に順次適当な方向に電流を流して同一方向に駆動する
ように構成されている。電気角が直交するコイルを順次
切り替えるという意味では2相モータである。
【0004】また、図19に図示するような他のリニア
モータも知られている。このリニアモータ201では、
積層鋼板で構成された上下のヨーク204a、204b
を固定子202側に配置し、磁石206のみを可動にし
たものであり、可動部全体の軽量化を図っている。すな
わち、4極の磁石206をガイド111に沿って滑動可
能なステージ110の両側に支持部材207を介して固
定して可動子203とし、そして、上下のヨーク204
a、204bにそれぞれ複数の偏平コイル205を並設
して固定子202を構成し、複数の偏平コイル205と
ヨーク204a、204bを可動子203を上下から挟
むようにしてガイド11の両側に沿って固定してある。
このリニアモータの作用動作は図18に図示するものと
同じである。
【0005】前述した図18および図19に図示するリ
ニアモータの場合、磁石面積の半分しかコイルに対面し
ていないので、磁石面積当たりのアンペアターンを稼ぐ
ことができない。このアンペアターンに関する対策とし
て、図20および図22に図示するようにコイルの一部
を重ねるように重複配置した構成が知られている。
【0006】図20に図示するリニアモータに用いられ
るコイルは、図21に拡大して図示するように、A相コ
イル305aとB相コイル305bが、磁極ピッチの2
倍の長さを基準に互いに一部重なるように90度ずれて
配置されている。なお、A相コイルとB相コイルを単純
に重ねて配置したのでは、コイルの厚み分だけ磁石のエ
アギャップが増えるので、B相コイル305bの磁石と
対面する直線部の磁石面mを凹ませてA相コイル305
aと面一になるようにしてある。
【0007】このB相コイル305bのような段差付き
のコイルを作製するのは、先ず、図示しない芯に対して
巻線cを所定数巻きまわして、A相コイル305aと同
様の単純な偏平コイルを作る。この時、巻線cは固着せ
ず全体の形が崩れない程度に仮固定しておく。次に、こ
の偏平コイルを機械的に折り曲げて段差を形成し、そし
て、巻線cを固着して、段差付きコイルの完成となる。
なお、これらのコイルは、図18に図示するコイル(1
05)のような厚さを有するものにあっては、段差の付
いたB相コイルを作ることができないので、図18に図
示するコイルの略半分の厚さのA相コイル305aと段
差付きB相コイル305bを作製し、図21に図示する
ように90度ずらして配置してユニットコイル305u
としてある。
【0008】図20に図示するリニアモータ301は、
磁石のみを可動子とするタイプであり、ユニットコイル
305uを積層ヨーク304(304a、304b)に
対して隣接配置したものを固定子ユニット302とし、
この固定子ユニット302を磁石306の上下から支持
手段(不図示)により支持固定したものであり、固定子
を上下2つに分けることによりコイルのトータル厚さを
稼いでいる。
【0009】また、図22に図示するリニアモータ40
1においては、上記のようなユニットコイル305uの
面一の面同士を貼り合わせてダブルコイルユニット30
5wとし、このダブルコイルユニット305wを駆動方
向に隣接配置し、これらを図18の固定子枠に相当する
不図示の固定手段で結合したものを固定子402として
いる。可動子403は、図18に図示する構成とほぼ同
じであるが、上下のヨーク408a、408bにそれぞ
れ4極の磁石406を貼り付けたものを互いに磁石が対
面するように側板409a、409bで結合して箱状の
可動子403としている。この場合においても一度に分
厚い段差付きコイルを作ることができないので、厚さの
薄いユニットコイル305uを貼り合わせてダブルコイ
ルユニット305wとすることでコイルのトータル厚さ
を稼いでいる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述したようにリニア
モータ等に用いられる段差付きコイルの製造に際して、
コイル折り曲げ方式では、巻線を巻いてコイルを形成
し、これを固着しない状態でコイルを曲げ加工し、その
後に巻線を固着するという工程を要するため、コイルの
製造工程が煩雑になるという欠点があった。
【0011】また、コイルの曲げ加工によって巻線にス
トレスがかかり絶縁の信頼性低下や断線が懸念されると
いう欠点がある。
【0012】さらに、分厚いコイルを曲げることは困難
であるために、分厚いコイルが必要な場合には、薄いコ
イルを個別に曲げてから結合して結線する必要があり、
コイルの個数が増えるとともに、組み立ての工数が増え
るという欠点がある。
【0013】そこで、本発明は、前述した従来技術の有
する未解決の課題に鑑みてなされたものであって、段差
付き偏平コイルの加工工数を低減し、そして、コイル単
体の信頼性を向上させることができ、さらに分厚いコイ
ルを作製可能にすることによる部品点数や組み立て工数
の低減を図ることができるリニアモータ用の段差付き偏
平コイルおよびその製造方法、ならびに該製造方法によ
り製造された段差付き偏平コイルを用いたリニアモータ
を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の段差付きコイル製造方法は、導体箔をロー
ル状に巻回してロールコイルを作成する工程と、該ロー
ルコイルをワイヤカットで段差を形成するように段差付
きコイルを切り出す工程とを有することを特徴とする
前記段差付きコイルの直線部の厚さと段差を形成する屈
曲部の厚さが同じになるように切り出すことが望まし
い。また、前記段差付きコイルの段差部の寸法がコイル
の厚さよりも大きくなるように切り出されていることが
望ましい。
【0015】切り出した段差付きコイルの切断面をエッ
チングすることが望ましい。
【0016】切り出した段差付きコイルの切断面に絶縁
材を形成することが望ましい。また、切り出した段差付
きコイルのうち、他のコイルと対面する箇所に絶縁材を
形成することが望ましい。さらに、前記絶縁材の形成
は、絶縁材の塗布、絶縁性のテープの貼付または絶縁板
の挿入により行うことが好ましい。
【0017】また、本発明の段差付きコイルは、直線部
と段差部を有する段差付きコイルであって、コイルに用
いられる導体は、導体箔を巻回した形状であることを特
徴とする。
【0018】前記段差付きコイルは、導体箔を巻回した
ロールコイルからワイヤカットにより切り出されたこと
が望ましい。
【0019】また、切り出した段差付きコイルの切断面
が、エッチング処理されていることが望ましい。また、
切り出した段差付きコイルの切断面に絶縁材を形成する
ことが望ましい。前記絶縁材の形成は、絶縁材の塗布、
絶縁性のテープの貼付または絶縁板の挿入により行うこ
とが好ましい。
【0020】また、上記の段差付きコイルを有すること
を特徴とするリニアモータも本発明の範疇である。
【0021】前記段差付きコイルを含む少なくとも2つ
のコイルを一部重複するように配置したユニットコイル
を有することが望ましい。
【0022】前記コイルユニットのコイル同士が対面す
る箇所に絶縁材を構成することを特徴とする。
【0023】前記コイルユニットは、ヨークに固定され
ており、コイルとヨーク間に絶縁材が構成されているこ
とが望ましい。
【0024】また、本発明の別のリニアモータは、直線
部と段差部を有する段差付きコイルを含む少なくとも2
つのコイルを一部重複するように配置したユニットコイ
ルと、該ユニットコイルを固定するヨークとを備え、該
ユニットコイルとヨーク間に絶縁材が構成されているこ
とを特徴とする。
【0025】また、本発明の別のリニアモータは、直線
部と段差部を有する段差付きコイルを含む少なくとも2
つのコイルを一部重複するように配置したユニットコイ
ルを備え、該コイルユニットのコイル同士が対面する箇
所に絶縁材を構成する。
【0026】可動子側に磁石を配設し、固定子側に前記
コイルを配設することが望ましい。
【0027】また、上記のリニアモータを有するステー
ジ装置も本発明の範疇に入る。
【0028】さらに、このステージ装置をレチクルステ
ージとウエハステージのうちの少なくとも一方に用いて
いる露光装置も本発明の範疇に入る。
【0029】加えて、この露光装置利用したするデバイ
ス製造方法も本発明の範疇に入る。
【0030】(作用)本発明によれば、段差付き偏平コ
イルと段差を有しない偏平コイルとを一部重複するよう
に配してユニットコイルとし、該ユニットコイルを複数
隣接配置してリニアモータ用固定子を構成する段差付き
偏平コイルを、導体箔をロール状に巻回したロールコイ
ルからワイヤカット等で段差を形成するように切り出し
て作製することにより、従来のようにコイルの曲げ加工
によって作製しないので、偏平コイルの製造工程を簡単
にすることができて加工工数を低減することができ、さ
らに、コイルのストレスをなくすことによる断線等のお
それがなくコイル単体の信頼性やリニアモータの信頼性
を向上させることができる。
【0031】また、コイル厚さの厚い段差付き偏平コイ
ルを製作することが可能となり、これにより部品点数や
組み立て工数の低減を図ることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】<実施形態1>本発明の実施の形
態を図面に基づいて説明する。
【0033】図1は、本発明に基づく段差付き偏平コイ
ルを組み込んだリニアモータの一例を図示する斜視図で
あり、図2ないし図4は段差付き偏平コイルおよび段差
を有しない偏平コイルの製造方法を説明する説明図であ
って、図2は導体箔によりロールコイルを作製する状態
を模式的に図示する斜視図であり、図3はロールコイル
から段差付きB相偏平コイルを製造する工程を図示する
工程図であり、図4は段差を有しないA相偏平コイルを
製造する工程を図示する工程図であり、そして、図5は
段差を有しないA相偏平コイルと段差付きB相偏平コイ
ルにより構成するコイルユニットの斜視図である。
【0034】最初に、コイルの段差を有しないA相偏平
コイルと段差付きB相偏平コイルの製造方法について、
図2ないし図4を参照して説明する。
【0035】先ず、図2に図示するように、両面に絶縁
処理および熱硬化性接着剤塗布処理を施したシート状の
導体箔fを芯sのまわりに所定巻数巻きまわして、ロー
ルコイルとし、そして、このロールコイルrから芯sを
抜いた後、熱を加えて熱硬化性接着剤により各層の導体
箔fを接着させて一体的に固着する。
【0036】そして、段差を有するB相偏平コイルの製
造に際しては、図3の(a)に図示するように、ワイヤ
カット加工機のワイヤwがロールコイルrの側辺に概ね
平行となるように、ロールコイルrをワイヤカット加工
機(不図示)に装着し、図3の(a)に図示するように
設定されている第1のワイヤ経路p1 および第2のワイ
ヤ経路p2 に沿ってワイヤwを順次移動させてロールコ
イルrを切断する。なお、これらのワイヤ経路p1 およ
びp2 は、ロールコイルrの中央部分に窪んだ部分を有
する経路であって、図3の(c)に図示する形状のよう
に偏平コイルの全ての部分の厚さを一定とする偏平コイ
ルCbを得るに適した経路であり、これらの第1および
第2のワイヤ経路p1 、p2 の間隔は偏平コイルの直線
部の厚さt1 に対応する値に設定されている。その後、
図3の(b)に図示するように、第1のワイヤ経路p1
および第2のワイヤ経路p2 に沿ってロールコイルrの
切断を順次繰り返す。
【0037】このようなロールコイルrの切断により、
図3の(c)に図示するように、コイル厚みが一定のB
相偏平コイルCbと、斜線で示すコイル厚みの異なる不
要部分としてのコイル部材Cxとが交互に切り取られ
る。ここで、B相偏平コイルCbにおいて、窪んだ部分
は磁石と対面する面であるので、以下、この面を磁石面
mと称し、この磁石面と反対側の面をヨーク面yと称す
ることにする。このように作製されたB相偏平コイルC
bにおいて、コイルの全ての部分の厚さを一定、すなわ
ち、図3の(c)に示すように、直線部の厚さt1 と屈
曲部厚さt2 を同一にすると、ヨーク面yの直線部の長
さ(以下、単にヨーク面長さという。)ly は磁石面m
の直線部の長さ(以下、単に磁石面長さという。)lm
より大きくなる。したがって、このようなB相偏平コイ
ルCbを切り出すためには前述したような2種類のワイ
ヤの経路p1 、p2 が必要となる。この結果、斜線で示
すコイル部材Cxが不要部分として切り出され、このコ
イル部材Cxは破棄することとなる。また、図3の
(c)に示すように、段差の寸法dは、直線部の厚さt
1以上としないと磁気回路のエアギャップが増えるの
で、段差寸法dは、段差寸法d=コイル直線部の厚さt
1+絶縁層の厚さ+公差分となる程度に設計することが
好ましい。
【0038】ワイヤカットによるロールコイルの切断
後、コイルの切断面をエッチングすることによって、切
断に伴う層間バリや切り子による層間の短絡を除去する
ことができる。さらに、短絡が除去された切断面に対し
て絶縁性の樹脂を塗布する、または絶縁性テープを貼り
付けるなどの絶縁処理を施す。そして、コイルの内周部
に位置する導体箔の巻始め部と外周部に位置する導体箔
の巻終り部にそれぞれ図示しないリード線をはんだ付け
等で付けて、コイルの単体が完成する。
【0039】たとえば、B相扁平コイルCbにおいて
は、切断後にB相偏平コイルCbの切断面に絶縁処理を
施し、B相偏平コイルCbの内周部に位置する導体箔f
の巻始め部fs と外周部に位置する導体箔fの巻終り部
fe にそれぞれ図示しないリード線をはんだ付け等で付
けて、B相偏平コイルCbの単体が完成する。
【0040】ところで、本発明のような2相リニアモー
タでは、2相のコイル(A相扁平コイルCa・B相扁平
コイルCb)の磁石面以外の部分が重なるように配置さ
れるため、コイルの両端のR部分は2つのコイル同士が
対面する。このため、A相扁平コイルCaとB相扁平コ
イルCbが対面する部分の絶縁処理は、AB相間の短絡
を防ぐため、特に必要である。よって、コイルの切断面
に前記絶縁樹脂塗布や絶縁テープ貼り付けを施した上
で、さらに図6のように、0.2mm程度あるいはそれ以上
の厚さの樹脂等の絶縁板15をAB相間に挿入して万全
を期すことが望ましい。つまり、このAB相間に挿入す
る樹脂などの絶縁板15は、AB相間を電気的に絶縁す
るのに十分な厚さ・材料で構成すれば良い。また、コイ
ルの直線部においても、図1のようにヨークと対面する
場合は、同様に、絶縁塗装などに加えて絶縁板16をヨ
ークとコイルの間に設けることが望ましい。このように
段差コイルの場合はコイルの直線部と端のR部とで段差
があるので2種類の絶縁板15、16を分離して設ける
構成となる。
【0041】また、A相偏平コイルの製造においては、
B相偏平コイルCbの製造時と同様に図2に図示するよ
うにロールコイルrを作製し、このロールコイルrを図
4の(a)に図示するようにワイヤカット加工機のワイ
ヤwがロールコイルrの側辺に概ね平行となるように、
ロールコイルrをワイヤカット加工機(不図示)に装着
し、図4の(a)に図示する直線状のワイヤ経路p0 に
沿ってワイヤwを移動させてロールコイルrを切断す
る。隣接するワイヤ経路p0 の間隔はコイルの厚さt0
に対応する値に設定されている。そして、ワイヤwのワ
イヤ経路p0 に沿った切断を順次繰り返すことにより、
図4の(b)および(c)に図示するように、厚さt0
の偏平なA相偏平コイルCaが得られる。なお、A相偏
平コイルCaの厚さt0 は、B相偏平コイルCbの直線
部の厚さt1 に略等しいものとすることが好ましい。そ
して、B相偏平コイルCbと同様に、A相偏平コイルC
aの切断面に絶縁処理を施し、A相偏平コイルCaの内
周部に位置する導体箔fの巻始め部fs と外周部に位置
する導体箔fの巻終り部fe にそれぞれ図示しないリー
ド線をはんだ付け等で付けて、A相偏平コイルCaの単
体が完成する。
【0042】本実施例において、ワイヤカットを用いた
理由は、メタルソーのような平板状の刃物を用いてロー
ルコイルをカットするのは、B相扁平コイルのように段
差を有するコイルのカットが幾何学的に不可能だからで
ある。また、A相扁平コイルのように平らなコイルであ
れば、導体箔を切り出してコイル厚さに等しい幅ではく
と同じ厚みをもつ扁平な線にしてから巻き回すこともで
きるが、B相コイルのように段差のある形状では、導体
箔を切り出してから巻くという方法も困難であるからで
ある。
【0043】以上のようにそれぞれ作製されたA相偏平
コイルCaとB相偏平コイルCbを、図5に図示するよ
うに、B相偏平コイルCbの窪んだ直線部の磁石面mが
A相偏平コイルCaの直線部の面と面一になるように、
磁極ピッチの2倍の寸法基準で90度ずらして配置し、
これを1ユニットコイルCuとする。
【0044】このように作製された段差を有しないA相
偏平コイルCaと段差付きB相偏平コイルCbから構成
されるユニットコイルCuを組み込んだリニアモータの
一例を図1に図示する。本実施例のリニアモータ1は、
従来技術として前述した図20に図示するリニアモータ
301におけるコイルの製造方法および素線断面形状が
異なっているが、その他の構成、形状およびその作用動
作において同じである。すなわち、図20に図示するリ
ニアモータ301におけるコイルの素線断面は円形であ
るけれども、図1に図示するリニアモータ1における偏
平コイルCa、Cbの素線断面形状は、アスペクト比が
非常に高い長方形に形成されている。
【0045】図1において、工作物12等が搭載される
ステージ10は、ベース(不図示)上に固定されたガイ
ド11上に駆動方向に滑動自在に支持され、ステージ1
0の両側に設けられたリニアモータ1により駆動方向に
駆動されるように構成されており、リニアモータ1の可
動子3は、鉛直方向に着磁された4極の磁石6を支持部
材7を介してステージ10に固定され、また、リニアモ
ータの固定子2は、A相偏平コイルCaと段差付きB相
偏平コイルCbから構成されるユニットコイルCuを積
層ヨーク4(4a、4b)に対して隣接配置したものを
固定子ユニットとし、この固定子ユニットを磁石6の上
下から支持手段(不図示)によりベース(不図示)に固
定したものである。
【0046】このように構成することにより、従来のよ
うにコイル曲げ加工によって段差付きコイルを作製しな
いので、コイルの製造工程を簡単にすることができ、コ
イルにストレスをかけることがないために絶縁の信頼性
低下や断線の心配がなく、コイル単体の信頼性を向上さ
せることができ、コイル曲げ加工に伴なう問題点のうち
コイル個数に起因するもの以外全てを克服することがで
きる。
【0047】なお、本発明においては、A相扁平コイル
Caと段差付きのB相扁平コイルCbとを組合せて用い
ているが、これに限るものではなく、両方とも段差付き
コイルとしても良い。
【0048】<実施形態2>次に、本発明の第2の実施
例について図7を参照して説明する。
【0049】図7に図示するリニアモータ1Aは、図2
2に図示するリニアモータ401におけるダブルコイル
ユニット305wに代えて、図5に図示するユニットコ
イルCuで構成するダブルコイルユニットCwを用いた
ものであり、リニアモータとしての作用動作は同じであ
る。
【0050】すなわち、本実施例では、図5に図示する
ユニットコイルCuの面一のヨーク面同士を貼り合わせ
てダブルコイルユニットCwとし、このダブルコイルユ
ニットCwを駆動方向に隣接配置し、これらを不図示の
固定子枠等の固定手段で結合したものを固定子2とし、
可動子3は、図7の(b)に図示するように、ヨーク上
8aおよびヨーク下8bにそれぞれ4極の磁石6を貼り
付けたものを互いに磁石が対面するように側板9a、9
bで結合して箱状の可動子とし、これをステージ10の
両側に固定している。
【0051】本実施例においても、コイル曲げ加工に伴
なう問題点のうちコイル個数に起因するもの以外全てを
克服することができる。
【0052】なお、本実施例においても、前述した実施
形態と同様に、ワイヤカットによるロールコイルの切断
後、コイルの切断面をエッチングすることによって、切
断に伴う層間バリや切り子による層間の短絡を除去する
ことができる。さらに、短絡が除去された切断面に対し
て絶縁性の樹脂を塗布する、または絶縁性テープを貼り
付けるなどの絶縁処理を施す。そして、コイルの内周部
に位置する導体箔の巻始め部と外周部に位置する導体箔
の巻終り部にそれぞれ図示しないリード線をはんだ付け
等で付けて、コイルの単体が完成する。
【0053】ところで、本発明のようなリニアモータで
は、2相のコイル(A相扁平コイルCa・B相扁平コイ
ルCb)は磁石面以外の部分が重なるように配置される
ため、コイルの両端のR部分は2つのコイル同士が対面
する。このため、A相扁平コイルCaとB相扁平コイル
Cbが対面する部分の絶縁処理は、AB相間の短絡を防
ぐため、特に必要である。よって、コイルの切断面に前
記絶縁樹脂塗布や絶縁テープ貼り付けを施した上で、さ
らに図8のように、0.2mm程度あるいはそれ以上の厚さ
の樹脂等の絶縁板17をAB相間に挿入して万全を期す
ことが望ましい。このAB相間に挿入する樹脂などの絶
縁板17は、AB相間を電気的に絶縁するのに十分な厚
さ・材料で構成する。また、コイルの直線部において
も、図8のようにコイル同士が対面する場合は、同様
に、絶縁塗装などに加えて絶縁板18をコイルとコイル
の間に設けることが望ましい。このように段差コイルの
場合はコイルの直線部と端のR部とで段差があるので2
種類の絶縁板17、18を分離して設ける構成となる。
【0054】<実施形態3>次に、本発明の第3の実施
例について図9および図10を参照して説明する。
【0055】本実施例は、図1に図示する第1の実施例
の変形例であり、第1の実施例では、厚さの薄いユニッ
トコイルCu(図5)を上下のヨーク4a、4bに対し
て隣接配置したものを固定子ユニットとして可動磁石6
の上下から挟み込むように配置しているけれども、本実
施例では、図10に示すように、図5に図示する偏平コ
イルCa、Cbの2倍の厚さでA相偏平コイルCa2 と
B相偏平コイルCb2をロールコイルrから切り出し
て、これらを、90度ずらして配置して、ユニットコイ
ルCu2 として使用するものであり、そして、ヨーク下
4bに対しては分厚いユニットコイルCu2 を隣接配置
してあるが、ヨーク上4aにはコイルを配設しないもの
を用い、これらを可動磁石6を上下から挟むように固定
してある。
【0056】A相偏平コイルCa2 およびB相偏平コイ
ルCb2 は、図4および図3にそれぞれ図示するような
コイル切り出し方式において、隣接するワイヤ経路p0
(図4)の間隔およびワイヤ経路p1 とワイヤ経路p2
(図3)の間隔を適宜設定することにより所望の厚さの
コイルを作製することができるので、その厚さの制限が
なく、図10に図示するような分厚いA相偏平コイルC
a2 および分厚い段差付きB相偏平コイルCb2 を作製
することが可能である。
【0057】なお、本実施例においても、前述した実施
形態と同様に、ワイヤカットによるロールコイルの切断
後、コイルの切断面をエッチングすることによって、切
断に伴う層間バリや切り子による層間の短絡を除去する
ことができる。さらに、短絡が除去された切断面に対し
て絶縁性の樹脂を塗布する、または絶縁性テープを貼り
付けるなどの絶縁処理を施す。そして、コイルの内周部
に位置する導体箔の巻始め部と外周部に位置する導体箔
の巻終り部にそれぞれ図示しないリード線をはんだ付け
等で付けて、コイルの単体が完成する。
【0058】ところで、本発明のようなリニアモータで
も、2相のコイル(A相扁平コイルCa・B相扁平コイ
ルCb)は磁石面以外の部分が重なるように配置される
ため、コイルの両端のR部分は2つのコイル同士が対面
する。このため、A相扁平コイルCaとB相扁平コイル
Cbが対面する部分の絶縁処理は、AB相間の短絡を防
ぐため、特に必要である。よって、コイルの切断面に前
記絶縁樹脂塗布や絶縁テープ貼り付けを施した上で、さ
らに図11のように、0.2mm程度あるいはそれ以上の厚
さの樹脂等の絶縁板15をAB相間に挿入して万全を期
すことが望ましい。このAB相間に挿入する樹脂などの
絶縁板15は、AB相間を電気的に絶縁するのに十分な
厚さ・材料で構成する。また、コイルの直線部において
も、図11のようにコイル同士が対面する場合は、同様
に、絶縁塗装などに加えて絶縁板16をコイルとコイル
の間に設けることが望ましい。このように段差コイルの
場合はコイルの直線部と端のR部とで段差があるので2
種類の絶縁板15、16を分離して設ける構成となる。
【0059】本実施例においては、図1に図示する第1
の実施例の奏する効果に加えて、コイルの個数を減少さ
せることができるため、コイル組み立て工数や接続の工
数が低減できるという効果がある。
【0060】<実施形態4>次に、本発明の第4の実施
例について図12を参照して説明する。
【0061】本実施例は、図7に図示する第2の実施例
の変形例である。第2の実施例では、厚さの薄いユニッ
トコイルCuを貼り合わせてダブルコイルユニットCw
とし、このダブルコイルユニットCwを駆動方向に隣接
配置し、これらを固定子枠等の固定手段(不図示)で結
合したものを固定子2としているが、本実施例では、こ
のダブルコイルユニットCwに代えて、図10に図示す
る分厚いユニットコイルCu2 を貼り合わせることなく
単独で使用するものである。その他の構成については、
図7に図示する第2の実施例と同じである。
【0062】本実施例においても、前述したように、A
相偏平コイルCa2 およびB相偏平コイルCb2 は、図
3および図4にそれぞれ図示するようなコイル切り出し
方式において、隣接するワイヤ経路p0 (図4)の間隔
およびワイヤ経路p1 とワイヤ経路p2 (図3)の間隔
を適宜設定することにより所望の厚さのコイルを作製す
ることができるので、その厚さの制限がなく、図10に
図示するような分厚いA相偏平コイルCa2 および分厚
い段差付きB相偏平コイルCb2 を作製することが可能
となる。
【0063】そして、本実施例では、図7に図示する第
2の実施例の奏する効果に加えて、コイルの個数を減少
させることができるため、コイル組み立て工数や接続の
工数が低減できるという効果がある。
【0064】<実施形態5>次に、本発明の第5の実施
例につき説明するに、本実施例の特徴は、段差付きB相
偏平コイルの製造方法にあり、以下、図13を参照して
説明する。
【0065】先ず、図2に関連して前述したように、両
面に絶縁処理および熱硬化性接着剤塗布処理を施したシ
ート状の導体箔fを図示しない芯のまわりに所定数巻き
回して、ロールコイルrとし、そして、このロールコイ
ルrから芯を抜いた後、熱を加えて熱硬化性接着剤によ
り各層の箔を接着させて一体的に固着する。
【0066】そして、図13の(a)に図示するよう
に、ワイヤカット加工機のワイヤwがロールコイルrの
側辺に概ね平行となるように、ロールコイルrをワイヤ
カット加工機(不図示)に装着し、図13の(a)に図
示するように唯1種類のワイヤ経路p5 に沿ってワイヤ
wを移動させてロールコイルrを切断し、その後、隣接
するワイヤ経路p5 の間隔をコイルの直線部の厚さt1
に対応する値に設定して同様に順次繰り返してロールコ
イルrを切断する。これは、図13の(c)に示すよう
に、ヨーク面yのヨーク面長さly と磁石面mの磁石面
長さlm を等しくするようにB相偏平コイルCb3 を設
計することにより可能となる。
【0067】これにより、図13の(c)のように、コ
イルの屈曲部の厚さt2 が直線部の厚さt1 よりやや薄
いB相偏平コイルCb3 のみが切り取られる。この副作
用としては、屈曲部の厚さt2 が直線部の厚さt1 より
やや薄くなるので、その分抵抗が増え、発熱が増えるこ
とになる。その代わりに、図3に図示するような不要部
分Cxがでないので、材料がほとんど全てB相偏平コイ
ルCb3 として使用することができ、破棄すべき部分が
ほとんどなくなる。
【0068】そして、ワイヤカットによるロールコイル
の切断後、コイルの切断面をエッチングすることによっ
て、切断に伴う層間バリや切り子による層間の短絡を除
去することができる。さらに、短絡が除去された切断面
に対して絶縁性の樹脂を塗布する、または絶縁性テープ
を貼り付けるなどの絶縁処理を施す。そして、コイルの
内周部に位置する導体箔の巻始め部と外周部に位置する
導体箔の巻終り部にそれぞれ図示しないリード線をはん
だ付け等で付けて、コイルの単体が完成する。
【0069】たとえば、B相扁平コイルCbにおいて
は、切断後にB相偏平コイルCbの切断面に絶縁処理を
施し、B相偏平コイルCbの内周部に位置する導体箔f
の巻始め部fs と外周部に位置する導体箔fの巻終り部
fe にそれぞれ図示しないリード線をはんだ付け等で付
けて、B相偏平コイルCbの単体が完成する。
【0070】ところで、本発明のような2相リニアモー
タでは、2相のコイル(A相扁平コイルCa・B相扁平
コイルCb)の磁石面以外の部分が重なるように配置さ
れるため、コイルの両端のR部分は2つのコイル同士が
対面する。このため、A相扁平コイルCaとB相扁平コ
イルCbが対面する部分の絶縁処理は、AB相間の短絡
を防ぐため、特に必要である。よって、コイルの切断面
に前記絶縁樹脂塗布や絶縁テープ貼り付けを施した上
で、さらに図6のように、0.2mm程度あるいはそれ以上
の厚さの樹脂等の絶縁板をAB相間に挿入して万全を期
すことが望ましい。つまり、このAB相間に挿入する樹
脂などの絶縁板は、AB相間を電気的に絶縁するのに十
分な厚さ・材料で構成すれば良い。また、コイルの直線
部においても、図1のようにヨークと対面する場合は、
同様に、絶縁塗装などに加えて絶縁板をヨークとコイル
の間に設けることが望ましい。このように段差コイルの
場合はコイルの直線部と端のR部とで段差があるので2
種類の絶縁板を分離して設ける構成となる。
【0071】本実施例により製造されるB相偏平コイル
Cb3 は、前述した実施例の全てのリニアモータに適用
可能である。
【0072】そして、本実施例特有の効果としては、材
料の有効利用ができ、材料コストが低減し、また、ワイ
ヤカット加工機におけるワイヤ経路が1種類ですむので
加工コストを低減することができる。また、本実施例に
より作製されるB相偏平コイルCb3 は、隙間なく重ね
ることができるので、薄く切り出したB相偏平コイルC
b3 の磁石面mとヨーク面yを対面させて重ね、等価的
に分厚いコイルとすることができる。図3に図示する方
法で作製されたB相偏平コイルCbの形状では、図7に
図示するようにヨーク面同士を対面させることしかでき
ないので、せいぜい2つしか重ねられないが、本実施例
におけるB相偏平コイルCb3 の形状ではいくつでも重
ねることが可能である。さらに、破棄すべき不要部分が
でないので、破棄物が少なくなり環境に優しい製造方法
である。
【0073】<実施形態6>次に、本発明の第6の実施
例につき説明する。本実施例の特徴は、段差付きB相偏
平コイルの製造方法にあり、以下、図14を参照して説
明する。
【0074】先ず、図2に関連して前述したように、両
面に絶縁処理および熱硬化性接着剤塗布処理を施したシ
ート状の導体箔fを図示しない芯のまわりに所定数巻き
回して、ロールコイルrとし、そして、このロールコイ
ルrから芯を抜いた後、熱を加えて熱硬化性接着剤によ
り各層の箔を接着させて一体的に固着する。
【0075】そして、図14の(a)に図示するよう
に、ワイヤカット加工機のワイヤwがロールコイルrの
側辺に概ね平行となるように、ロールコイルrをワイヤ
カット加工機(不図示)に装着し、図14の(a)に図
示する第1のワイヤ経路p6 および第2のワイヤ経路p
7 に沿ってワイヤwを移動させてロールコイルrを切断
し、その後、同様に順次繰り返してロールコイルrを切
断する。本実施例では、第1のワイヤ経路p6 と第2の
ワイヤ経路p7 は、その切断面がコイル中心軸oに対し
て垂直な面と平行な面だけで構成されるように設定され
ており、各ワイヤ経路の間隔は、コイルの厚さに対応す
る値である。
【0076】これにより、図14の(c)のように、切
断面がコイル中心軸oに対して垂直な面と平行な面だけ
で構成されるB相偏平コイルCb4 と、1個のB相偏平
コイルCb4 あたり4個の不要部分Cyが切り取られ
る。これらの4個の不要部分Cyは使用されずに破棄さ
れる。
【0077】そして、ワイヤカットによるロールコイル
の切断後、コイルの切断面をエッチングすることによっ
て、切断に伴う層間バリや切り子による層間の短絡を除
去することができる。さらに、短絡が除去された切断面
に対して絶縁性の樹脂を塗布する、または絶縁性テープ
を貼り付けるなどの絶縁処理を施す。そして、コイルの
内周部に位置する導体箔の巻始め部と外周部に位置する
導体箔の巻終り部にそれぞれ図示しないリード線をはん
だ付け等で付けて、コイルの単体が完成する。
【0078】たとえば、B相扁平コイルCb4において
は、切断後にB相偏平コイルCb4の切断面に絶縁処理
を施し、B相偏平コイルCb4の内周部に位置する導体
箔fの巻始め部fs と外周部に位置する導体箔fの巻終
り部fe にそれぞれ図示しないリード線をはんだ付け等
で付けて、B相偏平コイルCb4の単体が完成する。
【0079】ところで、本発明のような2相リニアモー
タでは、2相のコイル(A相扁平コイルCa・B相扁平
コイルCb)の磁石面以外の部分が重なるように配置さ
れるため、コイルの両端のR部分は2つのコイル同士が
対面する。このため、A相扁平コイルCaとB相扁平コ
イルCbが対面する部分の絶縁処理は、AB相間の短絡
を防ぐため、特に必要である。よって、コイルの切断面
に前記絶縁樹脂塗布や絶縁テープ貼り付けを施した上
で、さらに図6のように、0.2mm程度あるいはそれ以上
の厚さの樹脂等の絶縁板をAB相間に挿入して万全を期
すことが望ましい。つまり、このAB相間に挿入する樹
脂などの絶縁板は、AB相間を電気的に絶縁するのに十
分な厚さ・材料で構成すれば良い。また、コイルの直線
部においても、図1、図9のようにヨークと対面する場
合は、同様に、絶縁塗装などに加えて絶縁板をヨークと
コイルの間に設けることが望ましい。
【0080】本実施例により製造されたB相偏平コイル
Cb4 は、前述した第1ないし第4の実施例の全てのリ
ニアモータに適用可能である。そして、本実施例により
製造されたB相偏平コイルCb4 は、図3や図13に図
示するB相偏平コイルCb、Cb3 に比べて屈曲部の断
面積が大きいので、全体の抵抗を低減することができ、
発熱も低減できるという特有の効果がある。
【0081】<露光装置の実施形態>次に前述した実施
形態のリニアモータを利用したステージ装置を搭載した
走査型露光装置の実施形態を、図15を用いて説明す
る。
【0082】鏡筒定盤96は床または基盤91からダン
パ98を介して支持されている。また鏡筒定盤96は、
レチクル定盤94を支持すると共に、レチクルステージ
95とウエハステージ93の間に位置する投影光学系9
7を支持している。
【0083】ウエハステージは、床または基盤から支持
されたステージ定盤上に支持され、ウエハを載置して位
置決めを行う。また、レチクルステージは、鏡筒定盤に
支持されたレチクルステージ定盤上に支持され、回路パ
ターンが形成されたレチクルを搭載して移動可能であ
る。レチクルステージ95上に搭載されたレチクルをウ
エハステージ93上のウエハに露光する露光光は、照明
光学系99から発生される。
【0084】なお、ウエハステージ93は、レチクルス
テージ95と同期して走査される。レチクルステージ9
5とウエハステージ93の走査中、両者の位置はそれぞ
れ干渉計によって継続的に検出され、レチクルステージ
95とウエハステージ93の駆動部にそれぞれフィード
バックされる。これによって、両者の走査開始位置を正
確に同期させるとともに、定速走査領域の走査速度を高
精度で制御することができる。投影光学系に対して両者
が走査している間に、ウエハ上にはレチクルパターンが
露光され、回路パターンが転写される。
【0085】本実施形態では、前述の実施形態のリニア
モータをレチクルステージとウエハステージの少なくと
も一方に利用しているため、少ない発熱で、高速・高精
度な露光が可能となる。
【0086】<半導体デバイスの製造方法>次に上記説
明した露光装置を利用した半導体デバイスの製造方法の
実施例を説明する。図16は半導体デバイス(ICやL
SI等の半導体チップ、あるいは液晶パネルやCCD
等)の製造フローを示す。ステップ1(回路設計)では
半導体デバイスの回路設計を行なう。ステップ2(マス
ク製作)では設計した回路パターンを形成したマスクを
製作する。ステップ3(ウエハ製造)ではシリコン等の
材料を用いてウエハを製造する。ステップ4(ウエハプ
ロセス)は前工程と呼ばれ、上記用意したマスクとウエ
ハを用いて、リソグラフィ技術によってウエハ上に実際
の回路を形成する。ステップ5(組み立て)は後工程と
呼ばれ、ステップ14によって作製されたウエハを用い
て半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程
(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程
(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)で
はステップ5で作製された半導体デバイスの動作確認テ
スト、耐久性テスト等の検査を行なう。こうした工程を
経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップS
7)される。
【0087】図17は上記ウエハプロセスの詳細なフロ
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶
縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエハ
上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオ
ン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ1
5(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ス
テップ16(露光)では上記説明した露光装置によって
マスクの回路パターンをウエハに焼付露光する。ステッ
プ17(現像)では露光したウエハを現像する。ステッ
プ18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部
分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッ
チングが済んで不要となったレジストを取り除く。これ
らのステップを繰り返し行なうことによって、ウエハ上
に多重に回路パターンが形成される。本実施例の製造方
法を用いれば、従来は製造が難しかった高集積度の半導
体デバイスを製造することができる。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
段差付き偏平コイルの加工工数を低減することができ、
さらに、コイルのストレスをなくすことによる断線等の
おそれがなくコイル単体の信頼性を向上させることがで
きる。
【0089】また、コイル厚さの厚い段差付き偏平コイ
ルを製作することが可能となり、これにより部品点数お
よび組み立て工数の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明に基づく段差付き偏平コイル
を組み込んだリニアモータの一例を図示する斜視図であ
り、(b)は、リニアモータの一部を省略して示す斜視
図である。
【図2】偏平コイルの製造方法を説明する説明図であっ
て、導体箔によりロールコイルを作製する状態を模式的
に図示する斜視図である。
【図3】段差付き偏平コイルの製造方法を説明する説明
図であって、ロールコイルから段差付きB相偏平コイル
を製造する工程を図示する工程図である。
【図4】段差を有しない偏平コイルの製造方法を説明す
る説明図であって、ロールコイルから段差を有しないA
相偏平コイルを製造する工程を図示する工程図である。
【図5】本発明に基づいて作製したA相偏平コイルと段
差付きB相偏平コイルにより構成するコイルユニットの
斜視図である。
【図6】図1のリニアモータを移動方向から見た側面図
である。
【図7】(a)は、本発明の第2の実施例に基づくリニ
アモータを図示する斜視図であり、(b)は、リニアモ
ータの可動子を分解して示す斜視図である。
【図8】図7のリニアモータを移動方向から見た側面図
である。
【図9】(a)は、本発明の第3の実施例に基づくリニ
アモータを図示する斜視図であり、(b)は、リニアモ
ータの一部を省略して示す斜視図である。
【図10】本発明の第3の実施例に基づくリニアモータ
に使用するユニットコイルの斜視図である。
【図11】図10のリニアモータを移動方向から見た側
面図である。
【図12】本発明の第4の実施例に基づくリニアモータ
を図示する斜視図である。
【図13】本発明の第5の実施例に基づいて、ロールコ
イルから段差付きB相偏平コイルを製造する工程を図示
する工程図である。
【図14】本発明の第6の実施例に基づいて、ロールコ
イルから段差付きB相偏平コイルを製造する工程を図示
する工程図である。
【図15】本発明の露光装置の概略図である。
【図16】本発明のデバイス製造方法のプロセス図であ
る。
【図17】本発明のデバイス製造方法の製造フロー図で
ある。
【図18】(a)は従来のリニアモータの斜視図であ
り、(b)はそのリニアモータの固定子ユニットを分解
して示す斜視図である。
【図19】(a)は従来の他のリニアモータの斜視図で
あり、(b)はそのリニアモータの一部を省略して示す
斜視図である。
【図20】(a)は従来の他のリニアモータの斜視図で
あり、(b)はその一部を省略して示すリニアモータの
斜視図である。
【図21】図20に図示する従来のリニアモータに使用
される1ユニットコイルの斜視図である。
【図22】(a)は従来の他のリニアモータの斜視図で
あり、(b)はその固定子と可動子を概略的に示す斜視
図である。
【符号の説明】
1、1A、1B、1C リニアモータ 2 固定子 3 可動子 4(4a、4b) ヨーク 6 磁石 7 支持部材 8(8a、8b) ヨーク 10 ステージ 11 ガイド 12 工作物 15〜18 絶縁板 91 床・基盤 92 ステージ定盤 93 ウエハステージ 94 レチクル定盤 95 レチクルステージ 96 鏡筒定盤 97 投影光学系 98 ダンパ 99 照明光学系 Ca、Ca2 (段差を有しない)A相偏平コイル Cb、Cb2、Cb3、Cb4 (段差付き)B相偏平
コイル Cu、Cu2 ユニットコイル Cw ダブルユニットコイル Cx 不要コイル Cy 不要部分 f 導体箔 fs 巻始め部 fe 巻終り部 r ロールコイル w (ワイヤカット加工機の)ワイヤ m 磁石面 y ヨーク面 lm 磁石面長さ ly ヨーク面長さ t1 コイル直線部厚さ t2 コイル屈曲部厚さ d 段差寸法 p0、p1、p2 ワイヤ(切断)経路

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体箔をロール状に巻回してロールコイ
    ルを作成する工程と、 該ロールコイルをワイヤカットで段差を形成するように
    段差付きコイルを切り出す工程とを有することを特徴と
    する段差付きコイル製造方法。
  2. 【請求項2】 前記段差付きコイルの直線部の厚さと段
    差を形成する屈曲部の厚さが同じになるように切り出す
    ことを特徴とする請求項1記載の段差付きコイル製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記段差付きコイルの段差部の寸法がコ
    イルの厚さよりも大きくなるように切り出されているこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の段差付きコイル
    製造方法。
  4. 【請求項4】 切り出した段差付きコイルの切断面をエ
    ッチング処理することを特徴とする請求項1〜3いずれ
    かに段差付きコイル製造方法。
  5. 【請求項5】 切り出した段差付きコイルの切断面に絶
    縁材を形成することを特徴とする請求項1〜4いずれか
    に記載の段差付きコイル製造方法。
  6. 【請求項6】 切り出した段差付きコイルのうち、他の
    コイルと対面する箇所に絶縁材を形成することを特徴と
    する請求項1〜5いずれかに記載の段差付きコイル製造
    方法。
  7. 【請求項7】 前記絶縁材の形成は、絶縁材の塗布、絶
    縁性のテープの貼付または絶縁板の挿入により行うこと
    を特徴とする請求項5または6記載の段差付きコイル製
    造方法。
  8. 【請求項8】 直線部と段差部を有する段差付きコイル
    であって、コイルに用いられる導体は、導体箔を巻回し
    た形状であることを特徴とする段差付きコイル。
  9. 【請求項9】 前記段差付きコイルは、導体箔を巻回し
    たロールコイルからワイヤカットにより切り出されたこ
    とを特徴とする請求項8に記載の段差付きコイル。
  10. 【請求項10】 切り出した段差付きコイルの切断面
    が、エッチング処理されていることを特徴とする請求項
    9に記載の段差付きコイル。
  11. 【請求項11】 切り出した段差付きコイルの切断面に
    絶縁材を形成することを特徴とする請求項9または10
    に記載の段差付きコイル。
  12. 【請求項12】 前記絶縁材の形成は、絶縁材の塗布、
    絶縁性のテープの貼付または絶縁板の挿入により行うこ
    とを特徴とする請求項11に記載の段差付きコイル。
  13. 【請求項13】 前記導体箔の層間で短絡が起きないよ
    うに絶縁材を形成することを特徴とする請求項8〜12
    いずれかに記載の段差付きコイル。
  14. 【請求項14】 請求項8〜13いずれか記載の段差付
    きコイルを有することを特徴とするリニアモータ。
  15. 【請求項15】 前記段差付きコイルを含む少なくとも
    2つのコイルを一部重複するように配置したユニットコ
    イルを有することを特徴とする請求項14記載のリニア
    モータ。
  16. 【請求項16】 前記コイルユニットのコイル同士が対
    面する箇所に絶縁材を構成することを特徴とする請求項
    15に記載のリニアモータ。
  17. 【請求項17】 前記コイルユニットは、ヨークに固定
    されており、コイルとヨーク間に絶縁材が構成されてい
    ることを特徴とする請求項15または16記載のリニア
    モータ。
  18. 【請求項18】 直線部と段差部を有する段差付きコイ
    ルを含む少なくとも2つのコイルを一部重複するように
    配置したユニットコイルと、 該ユニットコイルを固定するヨークとを備え、 該ユニットコイルとヨーク間に絶縁材が構成されている
    ことを特徴とするリニアモータ。
  19. 【請求項19】 直線部と段差部を有する段差付きコイ
    ルを含む少なくとも2つのコイルを一部重複するように
    配置したユニットコイルを備え、 該コイルユニットのコイル同士が対面する箇所に絶縁材
    を構成することを特徴とするリニアモータ。
  20. 【請求項20】 可動子側に磁石を配設し、固定子側に
    前記コイルを配設したことを特徴とする請求項14〜1
    9いずれかに記載のリニアモータ。
  21. 【請求項21】 請求項14〜20記載のリニアモータ
    を有することを特徴とするステージ装置。
  22. 【請求項22】 請求項21記載のステージ装置をレチ
    クルステージとウエハステージのうちの少なくとも一方
    に用いていることを特徴とする露光装置。
  23. 【請求項23】 請求項22記載の露光装置を用意する
    工程と、該露光装置を用いてレチクル上に形成されたパ
    ターンをウエハ上に転写する工程とを有することを特徴
    とするデバイス製造方法。
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