JP2000209333A - 交換機 - Google Patents

交換機

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JP2000209333A
JP2000209333A JP11010054A JP1005499A JP2000209333A JP 2000209333 A JP2000209333 A JP 2000209333A JP 11010054 A JP11010054 A JP 11010054A JP 1005499 A JP1005499 A JP 1005499A JP 2000209333 A JP2000209333 A JP 2000209333A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 災害等の緊急時に全ての回線が使用中であっ
ても新規に回線を捕捉して発信を可能とするとともに、
できるだけ使用中の回線で行われる重要な通信を維持さ
せる交換機を提供する。 【解決手段】 切断優先テーブル32を備え、交換機に
収容される全ての電話機の優先度を記憶する。外線が全
て使用中であるとき電話機から外線捕捉を行うためにシ
ステムデータ33に設定されるダイヤル操作を検出する
と、切断優先テーブル32に格納され優先度の低い電話
機から順に外線通話中のときに、音声発生回路25から
の回線を切断する旨のメッセージを送出させ、電話機か
ら回線切断の了解を問い合わせる。この電話機ではシス
テムデータ33に設定されるダイヤル操作で回線切断の
了解あるいは拒否を通知する。全ての電話機から回線切
断の了解が得られなかったときには切断優先テーブル3
2に格納されている最低優先度の電話機の回線を強制的
に切断して、新規の緊急連絡用の外線を捕捉する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は交換機に係わり、詳
細には災害等の緊急時に全ての回線が使用中であっても
新規に回線を捕捉して発信を可能とする交換機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の交換機では、収容してい
る回線が全て通話中で使用中の場合、たとえ災害等の連
絡用として回線が必要とされる緊急時であっても、新規
に回線を捕捉して緊急連絡用として使用することができ
なかった。そこで、このような緊急時における新規の発
信を可能とする交換機に関する技術が、いくつか提案さ
れている。
【0003】図10は従来提案された交換機の構成の概
要を表わしたものである。この交換機10は、スイッチ
ング装置11を備えており、第1〜第Nの電話機121
〜12Nと公衆網との間の通話路の接続および開放を行
う。交換機10には、収容する端末数に対応した複数の
端末トランク131〜13Nを備えており、第1〜第Nの
電話機121〜12Nが、対応する端末トランク131
13Nを介してスイッチング装置11と接続されてい
る。さらに、交換機10は、公衆網に接続される回線数
に対応した複数の網トランク141〜14Tを有してい
る。このように収容されている電話機121〜12Nから
の発呼、あるいは電話機121〜12Nへの着呼は、呼管
理部15によって行われる。呼管理部15は、システム
データを記憶するデータベース16と、回線の状態を管
理する端末状態管理部17を適宜参照することで、交換
動作の制御を行う。例えば第1の電話機121からの発
呼動作として発信がダイヤルされると、呼管理部15は
その動作を受信した後、データベース16を検索するこ
とで、発信であることを認識するとともに、発信動作を
開始する。そして、端末状態管理部17によって管理さ
れている回線の使用状態を参照して、空き回線を使用し
た発信処理を行う。さらに、第1の電話機121に接続
される端末トランク131と使用する回線の網トランク
の接続を、スイッチング装置11に指示して通話路を接
続する。接続後は、端末状態管理部17に対してその旨
を通知し、回線状態の管理を行わせる。
【0004】ところでデータベース16には、収容する
各端末である各電話機121〜12Nの暗証番号と、これ
に対応した発信優先クラスを属性情報として格納するよ
うにしている。さらに、呼管理部15に、収容する例え
ば第1の電話機121からの発呼時に端末状態管理部1
7によって網への全ての回線が使用中であることが通知
されたときには、この発呼を行った第1の電話機121
から暗証番号を入力させるようにしている。そして、呼
管理部15に再びデータベース16を参照させ、入力さ
れた第1の電話機121に対応して記憶されている発信
優先クラスを検索させる。さらに検索した発信優先クラ
スと他の回線使用中の電話機の発信優先クラスとを比較
して、最下位レベルの回線使用中の電話機が存在してい
るときはこれの通話を強制切断し、その回線を第1の電
話機121の発信用に切り換えるようになっている。こ
のように収容する各電話機に発信優先度を設け、公衆網
への回線が全て使用中の場合、入力された暗証番号に対
応して記憶された発信優先クラスを参照して最下位レベ
ルの電話機の使用回線を強制切断し、これを発呼した電
話機に割り当てるようにしている。
【0005】このような交換機に関する技術は、例えば
特開平1−157656号公報「構内交換電話の発信接
続方式」に開示されている。
【0006】また特開平4−82455号公報「緊急強
制切断接続方式」には、緊急発信対象のダイヤル番号を
予め格納しておく緊急判定メモリと、各電話機を収容す
る端末トランクごとに通話中の呼が強制切断可能である
か否かを示す通話クラス情報を格納する通話クラスメモ
リを備える交換機に関する技術が開示されている。この
ような交換機では、電話機からの発呼時、この呼が緊急
判定メモリに格納されているダイヤル番号であるか否か
を判定し、緊急発信用のダイヤル番号であると判定され
たときには、通話クラスメモリを検索して強制切断可能
な回線を選択する。さらに、この切断に先立って、一定
時間回線使用者に対して緊急事態により強制切断する旨
のメッセージを送出するようにすることも可能である。
【0007】さらに特開平10−70586号公報「多
重通信装置」には、通信帯域に空きがない場合に新たに
通信帯域を確保することで新たな通信コネクションの設
定要求に適応できる交換機に関する技術が開示されてい
る。このような交換機を用いたシステムでは、動画像等
のデータ通信において、コネクション使用者に通知する
ことなく既に通信中のコネクションの通信帯域を通信中
に削減することで新たな通信帯域を確保する。
【0008】また特開平7−99526号公報「通信制
御方式」には、空き回線がなくても端末からの発信に対
して呼損となる率を削減するようにした交換機に関する
技術が開示されている。このような交換機を用いたシス
テムでは、複数の回線を利用して通信している端末に対
してその全ての回線でなく一部の回線を通信中に端末利
用者の了解を得ることなく強制的に開放することで、新
規の発信が不可になる確立を低減させる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来提案特開平1−157656号公報および特開平
4−82455号公報に開示された技術を用いた交換機
では、回線使用者の了解を得ずに、通信帯域の削減ある
いは回線の開放を行うため、回線使用者がある重要な通
信を行っている場合に不都合が生じてしまうという問題
がある。さらに特開平7-99526号公報に開示され
ている技術では、通信帯域を変化させることが可能なデ
ータ通信への適用を前提としたものであり、通信帯域が
固定されている一般電話回線では通信帯域の一部を削減
することができないという問題がある。さらに、特開平
10−70586号公報に開示されている技術では、回
線使用者が1回線しか使用していない場合には、新規の
発信が行うことができないという問題がある。
【0010】そこで本発明の目的は、災害等の緊急時に
全ての回線が使用中であっても新規に回線を捕捉して発
信を可能とするとともに、できるだけ使用中の回線で行
われる重要な通信を維持させる交換機を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)収容する複数の端末それぞれに対応して各端
末に接続される通信回線の切断の優先度を記憶する切断
優先度記憶手段と、(ロ)端末のいずれか1つから所定
の回線捕捉要求を受信する回線捕捉要求受信手段と、
(ハ)この回線捕捉要求受信手段によって回線捕捉要求
が受信されたとき端末に接続されている通信回線のうち
切断優先度記憶手段に記憶されている端末に対して優先
度の低い順に回線切断要求を送出する回線切断要求手段
と、(ニ)この回線切断要求手段によって送出された回
線切断要求に対応して端末から回線切断の了解が通知さ
れたとき端末に接続されている通信回線を切断する回線
切断手段と、(ホ)この回線切断手段によって切断され
た通信回線を捕捉してこれと回線捕捉要求を送出した端
末を接続する回線捕捉手段とを交換機に具備させる。
【0012】すなわち請求項1記載の発明では、切断優
先度記憶手段を備え、収容する複数の端末それぞれに対
応して各端末に接続される通信回線の切断の優先度を記
憶するようにしている。そして、回線捕捉要求受信手段
で収容する端末のいずれか1つから所定の回線捕捉要求
が受信されたときには、回線切断要求手段で複数の端末
に接続されている通信回線の中から切断優先度記憶手段
に記憶されている端末に対して優先度の低い順に回線切
断要求を送出するようにする。そして、この回線切断要
求に対応して、この端末から回線切断の了解が通知され
たときにはこの端末に接続されている通信回線を回線切
断手段で切断し、回線捕捉手段でこの回線と回線捕捉要
求を送出した端末とを接続するようにしている。
【0013】請求項2記載の発明では、(イ)収容する
複数の端末それぞれに対応して各端末に接続される通信
回線の切断の優先度を記憶する切断優先度記憶手段と、
(ロ)通信回線を介して通信中の端末を記憶する通信中
端末記憶手段と、(ハ)端末のいずれか1つから所定の
回線捕捉要求を受信する回線捕捉要求受信手段と、
(ニ)この回線捕捉要求受信手段によって回線捕捉要求
が受信されたとき端末に接続されている通信回線のうち
切断優先度記憶手段に記憶されている端末に対して優先
度の低い端末順に通信中端末記憶手段に記憶されている
端末とが一致するか否かを判定する判定手段と、(ホ)
この判定手段によって切断優先度記憶手段に記憶されて
いる端末と通信中端末記憶手段に記憶されている端末と
が一致すると判定されたときにこの端末に回線切断要求
を送出する回線切断要求手段と、(ヘ)この回線切断要
求手段によって送出された回線切断要求に対応して端末
から回線切断の了解が通知されたとき端末に接続されて
いる通信回線を切断する回線切断手段と、(ト)この回
線切断手段によって切断された通信回線を捕捉してこれ
と回線捕捉要求を送出した端末を接続する回線捕捉手段
とを交換機に具備させる。
【0014】すなわち請求項2記載の発明では、切断優
先度記憶手段を備え、収容する複数の端末それぞれに対
応して各端末に接続される通信回線の切断の優先度を記
憶するようにしている。さらに通話中端末記憶手段を備
え、通信回線を介して通信中の端末を記憶するようにし
ている。そして、回線捕捉要求受信手段で収容する端末
のいずれか1つから所定の回線捕捉要求が受信されたと
きには、判定手段で複数の端末に接続されている通信回
線の中から切断優先度記憶手段に記憶されている端末に
優先度の低い端末順に通信中端末記憶手段に記憶されて
いる端末とが一致するか否かを判定させる。この判定手
段によって両者が一致していると判定されたときに、こ
の端末に対して回線切断要求を送出するようにする。そ
して、この回線切断要求に対応して、この端末から回線
切断の了解が通知されたときにはこの端末に接続されて
いる通信回線を回線切断手段で切断し、回線捕捉手段で
この回線と回線捕捉要求を送出した端末とを接続するよ
うにしている。
【0015】請求項3記載の発明では、(イ)収容され
る複数の通信回線それぞれに対応してこれら通信回線の
切断の優先度を記憶する切断優先度記憶手段と、(ロ)
収容する複数の端末のいずれか1つから所定の回線捕捉
要求を受信する回線捕捉要求受信手段と、(ハ)この回
線捕捉要求受信手段によって回線捕捉要求が受信された
とき通信回線のうち切断優先度記憶手段に記憶されてい
る通信回線のうち優先度の低い順にこの通信回線に接続
されている端末に対して回線切断要求を送出する回線切
断要求手段と、(ニ)この回線切断要求手段によって送
出された回線切断要求に対応して端末から回線切断の了
解が通知されたとき端末に接続されている通信回線を切
断する回線切断手段と、(ホ)この回線切断手段によっ
て切断された通信回線を捕捉してこれと回線捕捉要求を
送出した端末を接続する回線捕捉手段とを交換機に具備
させる。
【0016】すなわち請求項3記載の発明では、切断優
先度記憶手段を備え、収容する複数の通信回線それぞれ
に対応してこれら通信回線の切断の優先度を記憶するよ
うにしている。そして、回線捕捉要求受信手段で収容す
る複数の端末のいずれか1つから所定の回線捕捉要求が
受信されたときには、回線切断要求手段で複数の通信回
線の中から切断優先度記憶手段に記憶されている通信回
線のうち優先度の低い通信回線順にこれに接続されれう
端末に回線切断要求を送出するようにする。そして、こ
の回線切断要求に対応して、この端末から回線切断の了
解が通知されたときにはこの端末に接続されている通信
回線を回線切断手段で切断し、回線捕捉手段でこの回線
と回線捕捉要求を送出した端末とを接続するようにして
いる。
【0017】請求項4記載の発明では、(イ)収容され
る複数の通信回線それぞれに対応してこれら通信回線の
切断の優先度を記憶する切断優先度記憶手段と、(ロ)
通信回線ごとに対応して通信中の端末を記憶する通信中
端末記憶手段と、(ハ)収容する複数の端末のいずれか
1つから所定の回線捕捉要求を受信する回線捕捉要求受
信手段と、(ニ)この回線捕捉要求受信手段によって回
線捕捉要求が受信されたとき通信回線のうち切断優先度
記憶手段に記憶されている通信回線のうち優先度の低い
通信回線順に通信中端末記憶手段に記憶されている通信
回線とが一致するか否かを示す判定手段と、(ホ)この
判定手段によって切断優先度記憶手段に記憶されている
通信回線と通信中端末記憶手段に記憶されている通信回
線とが一致すると判定されたときにこの通信回線に接続
される端末に対して回線切断要求を送出する回線切断要
求手段と、(ヘ)この回線切断要求手段によって送出さ
れた回線切断要求に対応して端末から回線切断の了解が
通知されたとき端末に接続されている通信回線を切断す
る回線切断手段と、(ト)この回線切断手段によって切
断された通信回線を捕捉してこれと回線捕捉要求を送出
した端末を接続する回線捕捉手段とを交換機に具備させ
る。
【0018】すなわち請求項4記載の発明では、切断優
先度記憶手段を備え、収容する複数の通信回線それぞれ
に対応してこれら通信回線の切断の優先度を記憶するよ
うにしている。さらに通話中端末記憶手段を備え、通信
回線ごとに対応して通信中の端末を記憶するようにして
いる。そして、回線捕捉要求受信手段で収容する端末の
いずれか1つから所定の回線捕捉要求が受信されたとき
には、判定手段で複数の通信回線の中から切断優先度記
憶手段に記憶されている通信回線のうち優先度の低い通
信回線順に通信中端末記憶手段に記憶されている通信回
線とが一致するか否かを判定させる。この判定手段によ
って両者が一致していると判定されたときに、この通信
回線に接続されている端末に対して回線切断要求を送出
するようにする。そして、この回線切断要求に対応し
て、この端末から回線切断の了解が通知されたときには
この端末に接続されている通信回線を回線切断手段で切
断し、回線捕捉手段でこの回線と回線捕捉要求を送出し
た端末とを接続するようにしている。
【0019】請求項5記載の発明では、請求項1〜請求
項4記載の交換機で、回線切断手段は端末の全てから回
線切断の拒否が通知されたとき切断優先度記憶手段に記
憶されている最低優先度の端末に接続されている通信回
線を切断することを特徴としている。
【0020】すなわち請求項5記載の発明では、回線切
断手段で全ての端末から回線切断の拒否が通知されたと
きに切断優先度記憶手段に記憶されている最低優先度の
端末に接続されている通信回線を切断するようにしたの
で、収容する通信回線が全て使用中の場合でも確実に通
信回線を捕捉することができ、たとえば災害時における
緊急通話などにも適用することができるようになる。
【0021】請求項6記載の発明では、請求項1〜請求
項5記載の交換機で、回線切断手段は端末から所定の時
間だけ応答がなかったときには予め決められた回線切断
の了解あるいは拒否と判定することを特徴としている。
【0022】すなわち請求項6記載の発明では、回線切
断手段で回線切断要求の送出先である端末から所定の時
間だけ応答がなかったときに予め決められたいずれか一
方に判断させるようにしたので、応答待ちが継続するこ
とを回避して、緊急時における通話でも確実に、かつ迅
速に通信回線の捕捉を行うことができるようになる。
【0023】請求項7記載の発明では、請求項1〜請求
項6記載の交換機で、端末からの回線捕捉要求手段およ
び回線切断の了解および拒否は予め決められた端末のダ
イヤル操作によって通知されることを特徴としている。
【0024】すなわち請求項7記載の発明では、端末か
らのダイヤル操作により各種通知を行うようにしたの
で、付加装置や特別の信号線を付加することなく、通信
回線の捕捉を行う交換機を容易かつ簡素な構成で実現す
ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
【0026】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0027】図1は本発明の一実施例における交換機の
構成の概要を表わしたものである。この交換機20は、
回線インタフェース21と、通信インタフェース22と
を備えている。回線インタフェース21は、図示しない
公衆網と接続するための外線L1〜LQを収容する。回線
インタフェース21と通信インタフェース22とは通話
回線M1〜MQを介して接続されており、これら通話回線
1〜MQは、それぞれ公衆網と接続された外線L1〜LQ
と接続されている。通信インタフェース22は、それぞ
れ内線番号によって識別される第1〜第Nの電話機23
1〜23Nを収容するとともに、通話回線M1〜MQと第1
〜第Nの電話機の回線241〜24Nの接続および切断を
行う。この通信インタフェース22には、音声発生回路
25が接続されており、音声発生回路25によって発生
された音声を外線L1〜LQと接続された回線に流すこと
ができるようになっている。
【0028】図2はこのような第1の電話機231の構
成の概要を表わしたものである。第1の電話機231
構成と、第2〜第Nの電話機232〜23Nの構成とは同
一である。第1の電話機231には、受話器部261と、
表示部271と、各種機能設定ボタン部281と、複数の
ダイヤルボタン291とを備えている。第1の電話機2
1の通話者は、複数のダイヤルボタン291により相手
先の電話番号を指定し、受話器部261を手にとって通
話を行う。その際、表示部271には通話時間や、相手
先の電話番号などの情報が表示されるようになってい
る。一方、機能設定ボタン部281は、再ダイヤルや短
縮ダイヤル、音量調整などの諸機能を発揮することがで
きるようになっている。
【0029】図1に戻って説明を続ける。このような回
線インタフェース21と通信インタフェース22とは、
制御回路30によって制御される。この制御回路30に
は、通話中の電話機を識別するための内線番号を記憶す
る通話中番号記憶回路31と、緊急通話時に開放する電
話機の優先度が順番に格納されている切断優先テーブル
32とを備えている。さらに、システムデータ33には
緊急時における外線捕捉のための設定情報が予め記憶さ
れており、制御回路30はこれを参照して外線捕捉にお
ける各種処理でこの設定情報を基に判定を行うようにな
っている。
【0030】図3は通話中番号記憶回路31の記憶内容
の概要を表わしたものである。この通話中番号記憶回路
31は、交換機20の通信インタフェース22が収容す
るN個の電話機231〜23Nの収容数分に対応したN個
の第1〜第Nの格納エリアとして記憶エリアを有してい
る。このような通話中番号記憶回路31の記憶エリア3
4の各格納エリアには、通話中の電話機の内線番号が格
納されるようになっている。図3に示す記憶エリアに
は、収容するN個の電話機231〜23Nのうち通話中の
ものについて、第1の格納エリア351には第1の電話
機231が通話中であるとして第1の電話機231の内線
番号が、第2の格納エリア352には第5の電話機235
が通話中であるとして第5の電話機235の内線番号
が、第3の格納エリア353には第2の電話機232が通
話中であるとして第2の電話機232の内線番号が、第
4の格納エリア354には第3の電話機233が通話中で
あるとして第3の電話機233の内線番号が、・・・、
第Nの格納エリア35Nには第Xの電話機23Xが通話中
であるとして第Xの電話機23Xの内線番号が、それぞ
れ格納されている場合を示している。
【0031】図4は切断優先テーブル32の記憶内容の
概要を表わしたものである。この切断優先テーブル32
は、交換機20の通信インタフェース22が収容するN
個の電話機231〜23Nの収容数分に対応したN個の第
1〜第Nの格納エリアとして記憶エリアを有している。
このような切断優先テーブル32の記憶エリア36の各
格納エリアには、収容するN個の電話機231〜23N
緊急時における開放する順番が格納されるようになって
いる。すなわち、切断優先度情報として緊急度時におけ
る優先順位の低い順に、第1の格納エリアから第Nの格
納エリアまで各電話機の内線番号が格納される。図4に
示す記憶エリアには、収容するN個全ての電話機231
〜23Nに対して、第1の格納エリア371には第4の電
話機234が最低優先順位として第4の電話機234の内
線番号が、第2の格納エリア372には第2の電話機2
2が次に優先順位の低いものであるとして第2の電話
機232の内線番号が、第3の格納エリア373には第5
の電話機235がさらに次に優先順位の低いものである
として第5の電話機235の内線番号が、第4の格納エ
リア374には第3の電話機233がその次に優先順位の
低いものであるとして第3の電話機233の内線番号
が、・・・、第Nの格納エリア37Nには第Yの電話機
23Yが最高優先順位のものであるとして第Yの電話機
23Yの内線番号が、それぞれ格納されている場合を示
している。図3に示した通話中番号記憶回路31と異な
り、切断優先テーブル32には収容する全ての電話機の
内線番号がいずれかの格納エリアに格納されることにな
る。
【0032】上述した構成の交換機では、災害等の緊急
時にあっても公衆網と接続された外線を常に捕捉するた
めに、交換機に収容された電話機からダイヤルボタンの
操作により通話者から使用する外線の開放許可の了解を
問い合わせ、その応答を受け付ける。ダイヤルボタン操
作により外線を使用する通話者から外線開放の拒否が受
け付けられると、他の電話機によって使用されている外
線の開放許可を同様にして行う。このようにして全ての
外線の開放が拒否された場合、切断優先テーブルで最低
優先度の電話機が使用している外線を強制的に切断する
ことで緊急時における外線を捕捉することができるよう
になっている。
【0033】このような緊急時における外線の捕捉を可
能とする交換機20の制御回路30は、図示しない中央
処理装置(Central Processing Unit:CPU)を有し
ており、磁気ディスクなどの外部記憶装置あるいはこれ
とは別に設けられた読み出し専用メモリ(Read Only Me
mory:ROM)などの所定の記憶装置に格納されたプロ
グラムに基づいて各種制御を実行できるようになってい
る。制御回路30は、上述した通話中番号記憶回路31
および切断優先テーブル32を参照するとともに、シス
テムデータ33に予め記憶された外線捕捉のための設定
情報に基づいて各種処理の判定を行うようになってい
る。このようなシステムデータ33には、緊急時の外線
捕捉を要求するための特殊ダイヤルとして識別するため
の特殊ダイヤルの内容と、回線開放の是非を了解あるい
は拒否として通知するためのダイヤルボタンの操作内容
と、ダイヤルボタン操作が一定時間ない場合に制御回路
30が判断する内容と、交換機がそのダイヤルボタン操
作を待つ時間とが予め設定できるようになっている。
【0034】図5はこのような制御回路30の緊急時に
おける外線捕捉を行うプログラムの処理内容の概要の前
半を表わしたものである。まず、制御回路30は、通話
中番号記憶回路31の記憶内容に基づいて、空き外線が
あるか否かの判別を行う(ステップS40)。通話中番
号記憶回路31には、上述したように通話中の電話機の
内線番号が記憶されている。ここで、空き回線がないと
判別されたとき(ステップS40:N)には、予め決め
られた特殊ダイヤルの受信を待つ(ステップS41:
N)。この特殊ダイヤルは、緊急事態が発生したとして
本実施例における交換機20が収容する第1〜第Nの電
話機231〜23Nのうち、未使用の電話機から緊急時の
連絡用等のため新規に外線を捕捉するために送出された
ものである。この電話機から送出された特殊ダイヤル
は、対応する電話機の回線および通信インタフェース2
2を介して制御回路30に通知される。このようにして
特殊ダイヤルが制御回路30で受信されたとき(ステッ
プS41:Y)には、制御回路30はシステムデータ3
3を参照する(ステップS42)。そして上述したよう
にシステムデータ33に予め設定されている特殊ダイヤ
ルの内容から、受信した特殊ダイヤルが緊急時における
外線捕捉を指示する特殊ダイヤルであるか否かを判別す
る(ステップS43)。これが緊急時における外線捕捉
用の特殊ダイヤルではないと判別されたとき(ステップ
S43:N)には、再びステップS40に戻って特殊ダ
イヤルの受信を待つ。
【0035】一方、緊急時の外線捕捉用の特殊ダイヤル
であると判別されたとき(ステップS43:Y)には、
まず切断優先テーブル32を参照してその時点での最低
優先度の格納エリアに格納されている電話機の内線番号
を読み出す(ステップS44)。そして、さらに通話中
番号記憶回路31の記憶内容を1つずつ読み出して(ス
テップS45)、ステップS44で読み出された電話機
の内線番号があるか否かを判別する(ステップS4
6)。ここで、ステップS44で読み出された電話機の
内線番号が、読み出された通話中番号記憶回路31の格
納エリアに記憶された電話機の内線番号と一致したとき
(ステップS46:Y)には、切断対象の回線が使用中
であることを意味し、音声発生回路25にメッセージの
送出を要求する。そして、これによって発生された緊急
通話のため回線を切断する旨のメッセージをこの使用中
の通信回線と電話機の通話中回線に割り込ませて送出さ
せる(ステップS47)。一方、ステップS44で読み
出された電話機の内線番号が、読み出された通話中番号
記憶回路31の格納エリアに記憶されている電話機の内
線番号と一致しないとき(ステップS46:N)には、
全ての通話中番号記憶回路31の格納エリアに格納され
ている電話機の内線が存在しないと判別されない限り
(ステップS48:N)、次の格納エリアに格納されて
いる電話機の内線番号を読み出す(ステップS45)。
ステップS48で、全ての通話中番号記憶回路31の格
納エリアに格納されている電話機の内線が存在しないと
判別されたとき(ステップS48:Y)には、再び切断
優先テーブル32を参照してその次に優先度の低い格納
エリアに格納されている電話機の内線番号を読み出して
(ステップS44)、同様に切断優先テーブル32に格
納されている内線番号と通話中番号記憶回路31に格納
されている内線番号とが一致する電話機を選び出す。
【0036】図6は制御回路30の緊急時における外線
捕捉を行うプログラムの処理内容の概要の後半を表わし
たものである。図5に示すステップS47で使用中の電
話機の通話回線を切断する旨のメッセージを送出した後
は、この電話機からの応答を待つ。これは、システムデ
ータ33に予め設定された回線開放の是非としてダイヤ
ル操作により了解あるいは拒否が通知される。またメッ
セージの送出先の電話機から応答がない場合は、システ
ムデータ33に予め設定されている待ち時間だけ待ち、
それでも応答がない場合はやはりシステムデータ33に
予め設定されている無応答時の判断内容にしたがって回
線開放の了解あるいは拒否の判断を行う。ステップS4
7でメッセージを送出した電話機のダイヤル操作により
回線の開放の了解が示されたとき(ステップS49:
Y)には、この電話機が使用している通信回線と外線を
切断して、回線を開放する(ステップS50)。一方、
ステップS49で、メッセージを送出した電話機のダイ
ヤル操作により回線の開放の拒否が示されたとき、ある
いは上述したようにシステムデータ33に予め設定され
ている時間だけ無応答で、かつ無応答時の判断内容が
“拒否”であるとき(ステップS49:N)には、全て
の電話機から拒否が通知されない限り(ステップS5
1:N)、再び図5に示すステップS44に戻って、切
断優先テーブル32を参照してさらに次に優先度の低い
の格納エリアに格納されている電話機の内線番号を読み
出す(ステップS44)。
【0037】また、ステップS51で全ての電話機から
拒否が通知されたとき(ステップS51:Y)には、切
断優先テーブル32から最低優先度の電話機の内線番号
を読み出して(ステップS52)、この通話回線を強制
的に切断する(ステップS53)。
【0038】このようにステップS50、ステップS5
3で通話回線が切断された回線が開放され、あるいは図
5に示すステップS40で空き外線があると判別された
とき(ステップS40:Y)には、制御回路30は開放
あるいは空きの通信回線および外線と緊急通話を要求し
て特殊ダイヤルを送出した電話機とを接続する(ステッ
プS54)。そして、この電話機から相手先の電話番号
を受信して外線発信を行い、所望の緊急通話を確立すべ
く通常と同様の所定の通話処理を行った(ステップS5
4)後に、処理を終了する(ステップS55)。
【0039】次に上述した構成の交換機の動作について
説明する。以下では、本実施例における交換機の動作の
内容の理解を容易にするため、交換機20はNが
“4”、すなわち4つの電話機を収容し、Qが“3”、
すなわち公衆網に接続される外線が3本であるものとし
て説明する。したがって、通話中番号記憶回路31およ
び切断優先テーブル32は、ともに第1〜第4の格納エ
リアのみを有することとなる。
【0040】図7は上述した通話中番号記憶回路31の
記憶内容の一例を表わしたものである。図3に示した通
話中番号記憶回路31と同一部分には同一符号を付して
いる。第1の格納エリア351には第1の電話機231
通話中であるものとして第1の電話機231の内線番
号、第2の格納エリア352には第4の電話機234が通
話中であるものとして第4の電話機234の内線番号、
そして第3の格納エリア353には第2の電話機232
通話中であるものとして第2の電話機232の内線番号
がそれぞれ格納されている。第4の格納エリア354
はどの電話機の内線番号も格納されず、無意味のデータ
であることを示すいわゆるNULLデータが格納されて
いる。
【0041】すなわち、第1、第2および第4の電話機
231、232、234は外線通話中である。ここでは、
第1の電話機231と通話回線M1と外線L1、第2の電
話機232と通話回線M2と外線L2、第4の電話機234
と通話回線M3と外線L3とが、それぞれ接続されている
ものとする。このように第1、第2および第4の電話機
231、232、234が通話中であり、以下では通話中
ではない第3の電話機233から緊急時の外線捕捉が要
求されたものとする。
【0042】図8は上述した切断優先テーブル32の記
憶内容の一例を表わしたものである。図6に示した切断
優先テーブル32と同一部分には同一符号を付してい
る。第1の格納エリア371には第3の電話機233が最
低優先順位であるとして第3の電話機233の内線番号
が、第2の格納エリア372には第4の電話機234がそ
の次に優先順位の低いものであるとして第2の電話機2
2の内線番号が、第3の格納エリア373には第2の電
話機232が次に優先順位の低いものであるとして第2
の電話機232の内線番号が、第4の格納エリア374
は第1の電話機231が最高優先順位であるとして第1
の電話機231の内線番号がそれぞれ格納されている。
【0043】制御回路30は、図7および図8で示した
通話中番号記憶回路31および切断優先テーブル32を
参照するとともに、システムデータ33に予め記憶され
た外線捕捉のための設定情報に基づいて各種処理の判定
を行う。
【0044】図9はこのようなシステムデータ33にお
ける設定内容の概要を表わしたものである。すなわち、
システムデータ33に予め設定され、保持されている設
定内容60は、特殊ダイヤル設定内容611に“AB
C”が格納されている。これは図2に示した電話機のダ
イヤルボタンを“A”、“B”、“C”の順に押下する
という意味である。これにより交換機20に収容される
各電話機から、特殊ダイヤルとして“A”、“B”、
“C”として順に押下することによって、交換機20の
制御回路30ではこれを外線捕捉の要求であると認識す
る。また、回線開放了解通知612は、交換機から使用
外線の開放の了解を問われた場合に、外線使用者がその
了解する場合に行うダイヤル操作内容であり、ここでは
図2に示した電話機のダイヤルボタン“D”を意味す
る。同様に、回線開放許可通知613は、交換機から使
用外線の開放の了解を問われた場合に、外線使用者がそ
の拒否をする場合に行うダイヤル操作内容であり、ここ
では図2に示した電話機のダイヤルボタン“E”を意味
する。応答通知待ち時間614は、交換機から使用外線
の開放の了解を問う場合、外線使用者からその応答がな
い時に待ち合わせを行う時間であり、ここでは所定の時
間Tだけ待つことになる。無応答時判断内容615は、
この時間Tだけ待ち合わせても、外線使用者からその応
答がない場合、制御回路30で判断する内容であり、こ
こでは、時間Tの間に外線使用者から外線開放の許可に
関する応答がない場合、“拒否”と判断することを意味
している。
【0045】このような設定状態において本実施例にお
ける交換機では、まず緊急時の連絡用に第3の電話機2
3の使用者から、システムデータ33に予め記憶され
ている特殊ダイヤル設定内容611に従ったダイヤル操
作“ABC”が行われる。図7に示したように空き外線
がない状態のため(ステップS40:N)、この特殊ダ
イヤルを受信した(ステップS41:Y)本実施例にお
ける交換機20の制御回路30は、システムデータ33
を参照して(ステップS42)、これが外線捕捉用の特
殊ダイヤルであることを認識する(ステップS43:
Y)。そして、図8に示すように切断優先テーブル32
の最低優先度の格納エリアに格納されている第3の電話
機233の内線番号を読み出す(ステップS44)。さ
らに図7に示すように通話中番号記憶回路31の第1の
格納エリアに格納されている第1の電話機231の内線
番号を読み出し(ステップS45)、両者の一致を判別
する(ステップS46)。しかし、両者は一致しないた
め(ステップS46:N)、再び通話中番号記憶回路3
1の次の第2の格納エリアに格納されている第4の電話
機234の内線番号を読み出す(ステップS45)。こ
のようにして通話中番号記憶回路31の全ての格納エリ
アに格納されている電話機の内線番号を読み出して、切
断優先テーブル32から読み出された第3の電話機23
3の内線番号と一致するものがあるまで一致比較され
る。通話中番号記憶回路31の全ての格納エリアに格納
されている電話機の内線番号が第3の電話機233の内
線番号と一致しないと判別されたとき(ステップS4
8:Y)には、再び切断優先テーブル32を参照して次
に優先度の低い第2の格納エリアに格納された第4の電
話機234の内線番号が読み出される(ステップS4
4)。
【0046】この第4の電話機234の内線番号につい
ても同様に通話中番号記憶回路31に記憶されているか
否かの判別が行われるが、図7に示すように第2の格納
エリアに格納されているので(ステップS46:Y)、
第4の電話機234に対して制御回路30は音声発生回
路25に音声メッセージを送出するように指示する。そ
して、第4の電話機234に音声メッセージを通話回線
3と第4の電話機23 4の通話回線に割り込ませ、たと
えば「緊急通話のため回線を切断しても良いでしょうか
?」という旨のメッセージを第4の電話機234の使用
者に送出する(ステップS47)。
【0047】第4の電話機234では、メッセージを聞
いてから、システムデータ33の予め設定された待ち時
間Tの経過前に、これもシステムデータ33で予め設定
されている回線開放拒否通知“E”が押下されたものと
する。
【0048】この第4の電話機234から拒否を通知さ
れた交換機20の制御回路30は、再び切断優先テーブ
ル32を参照して、次に優先度の低い第2の電話機23
2の内線番号を読み出す(ステップS44)。第2の電
話機232の内線番号も通話中番号記憶回路31に記憶
されているので、再び切断許可を問うメッセージを送出
する。第2の電話機232からはシステムデータ33に
予め定められた待ち時間Tを経過しても応答がなかった
ものとすると、やはりシステムデータ33にあらかじめ
定められた無応答時の判断内容に従って“拒否”したも
のと判断される。
【0049】この第2の電話機232の無応答により拒
否と判断した交換機20の制御回路30は、再び切断優
先テーブル32を参照して、次に優先度の低い第1の電
話機231の内線番号を読み出す(ステップS44)。
第1の電話機231の内線番号も通話中番号記憶回路3
1に記憶されているので、再び切断許可を問うメッセー
ジを送出する。第1の電話機231では、メッセージを
聞いてから、システムデータ33の予め設定された待ち
時間Tの経過前に、これもシステムデータ33で予め設
定されている回線開放了解通知“D”が押下されたもの
とすると、第1の電話機231が使用している通話回線
1と外線L1を開放して外線を切断する(ステップS5
0)。続いて、制御回路30は通話回線M1と外線L1
第1の電話機231と接続する(ステップS54)。第
1の電話機231は、この後相手先の電話番号を交換機
にダイヤル操作により通知して外線発信を行うことで、
緊急通話を確立させる(ステップS55)。
【0050】以上説明したように本実施例における交換
機20は、切断優先テーブル32を備え、交換機に収容
される全ての電話機の優先度を記憶するようにしてい
る。このような交換機20が、外線が全て使用中である
とき緊急連絡が必要な電話機から外線捕捉を行うために
システムデータ33に予め設定されているダイヤル操作
を検出すると、切断優先テーブル32に格納され優先度
の低い電話機から順に外線通話中のときに、音声発生回
路25によって発生された回線を切断する旨のメッセー
ジを送出させ、この電話機から回線切断の了解を問い合
わせるようにした。この電話機ではシステムデータ33
に予め設定されているダイヤル操作内容に従ったダイヤ
ル操作で回線切断の了解あるいは拒否を通知するように
する。このようにして回線切断の了解が得られた電話機
の回線を切断して、緊急用の外線捕捉のために使用する
ようにするが、すべての電話機から回線切断の了解が得
られなかったときには切断優先テーブル32に格納され
ている最低優先度の電話機の回線を強制的に切断して、
新規の緊急連絡用の外線を捕捉するようにしている。
【0051】なお本実施例における交換機では、全ての
電話機の通話者から回線の開放が拒否された場合に、最
低優先度の電話機の通話回線をこの電話機の通話者に通
知することなく強制的に回線を切断するようにしていた
が、このときも同様に音声メッセージを送出して、たと
えば「緊急通話のために回線を切断します。」といった
旨のメッセージの送出後一定時間経過した後に回線を切
断するようにしても良い。この場合、図6のステップS
53の後に図1に示す音声発生回路25から通話を切断
する電話機に上述した音声メッセージを送出させるよう
にすれば良い。
【0052】なお本実施例における交換機では、回線開
放の了解を問い合わせるときに音声発生回路25による
音声メッセージを送出するようにしていたが、これに限
定されるものではない。たとえば、交換機に収容される
電話機に内蔵する液晶ディスプレイなどの表示装置に、
その旨のメッセージを表示させるようにしても良い。こ
の場合、図1に示す音声発生回路25のかわりに、交換
機からのメッセージを受信するメッセージ受信部と、こ
のメッセージ受信部で受信されたメッセージを記憶する
メッセージ記憶部と、このメッセージ記憶部で記憶され
たメッセージを表示するメッセージ表示部とを備えるよ
うにすることで実現することができる。
【0053】なお本実施例における交換機では、収容す
る電話機の内線番号により外線捕捉を行うようにしてい
たが、交換機と公衆網を接続する外線により外線捕捉を
行うようにしても良い。すなわち、外線ごとに優先度が
設定された切断優先テーブルを設け、通話中番号記憶回
路には電話機の内線番号はなく使用する外線を記憶する
ようにする。そこで、電話機から外線捕捉が要求された
ときには、この切断優先テーブルに格納された優先度の
低い外線を使用する電話機から順に、通話中番号記憶回
路を参照して切断優先テーブルから読み出した外線が使
用中であるか否かを判別するようにする。そして、これ
が使用中であると判別されたときには、通話中番号記憶
回路からこの外線を使用する電話機に、音声発生回路2
5によって発生された回線を切断する旨のメッセージを
送出させ、この電話機から回線切断の了解を問い合わせ
るようにする。このように、電話機の内線番号に限ら
ず、外線によっても同様の効果を得ることができ、かつ
容易に実現することができる。
【0054】なお本実施例における交換機では、電話機
からのダイヤル操作により交換機に各種通知を行うよう
にしているが、ダイヤルボタンの押下だけに限定される
ことはない。たとえば、高機能電話機に備え付けられて
いるような機能ボタンを割り当てるようにしてもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、収容する複数端末それぞれに対応して各端末
に接続される通信回線の切断の優先度を記憶する切断優
先度記憶手段を備え、優先度の低い順にその通信回線に
接続される端末に回線切断要求により切断の了解を問い
合わせてから、回線の切断を行うようにしたので、重要
な内容の通信を行う端末の通信を切断することを回避す
ることができるようになる。また、端末固定ではなく端
末を使用する通信者の通信内容に応じて、重要な通信を
切断することなく、たとえば緊急を要する場合の通信回
線の捕捉を適切に行うことができるようになる。
【0056】また請求項2記載の発明によれば、請求項
1記載の発明の効果に加えて、通話中端末記憶手段に通
話中の端末を記憶するようにしたので、容易に切断要求
対象となる通話中の端末を選出することができ、処理の
負荷を軽減することができる。
【0057】さらに請求項3記載の発明によれば、収容
する複数の通信回線それぞれに対応してこれら通信回線
の切断の優先度を記憶する切断優先度記憶手段を備え、
優先度の低い順にその通信回線に接続される端末に回線
切断要求により切断の了解を問い合わせてから、回線の
切断を行うようにしたので、重要な内容の通信を行う端
末の通信を切断することを回避することができるように
なる。また、通信回線を使用する通信者の通信内容に応
じて、重要な通信を切断することなく、たとえば緊急を
要する場合の通信回線の捕捉を適切に行うことができる
ようになる。
【0058】さらにまた請求項4記載の発明によれば、
請求項3記載の発明の効果に加えて、通話中端末記憶手
段に通話中の端末を記憶するようにしたので、容易に切
断要求対象となる通話中の端末を選出することができ、
処理の負荷を軽減することができる。
【0059】さらに請求項5記載の発明によれば、回線
切断手段で全ての端末から回線切断の拒否が通知された
ときに切断優先度記憶手段に記憶されている最低優先度
の端末に接続されている通信回線を切断するようにした
ので、収容する通信回線が全て使用中の場合でも確実に
通信回線を捕捉することができ、たとえば災害時におけ
る緊急通話などにも適用することができるようになる。
【0060】さらに請求項6記載の発明によれば、、回
線切断手段で回線切断要求の送出先である端末から所定
の時間だけ応答がなかったときに予め決められたいずれ
か一方に判断させるようにしたので、応答待ちが継続す
ることを回避して、緊急時における通話でも確実に、か
つ迅速に通信回線の捕捉を行うことができるようにな
る。
【0061】さらに請求項7記載の発明によれば、端末
からの回線捕捉要求手段および回線切断の了解および拒
否は予め決められた端末のダイヤル操作によって通知さ
れることを特徴としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における交換機の構成の概要
を示す構成図である。
【図2】本実施例における第1の電話機の構成の概要を
示す説明図である。
【図3】本実施例における通話中番号記憶回路の記憶内
容の概要を示す説明図である。
【図4】本実施例における切断優先テーブルの記憶内容
の概要を示す説明図である。
【図5】本実施例における制御回路の外線捕捉処理の内
容の概要の前半を示す流れ図である。
【図6】本実施例における制御回路の外線捕捉処理の内
容の概要の後半を示す流れ図である。
【図7】本実施例における通話中番号記憶回路の記憶内
容の一例を示す説明図である。
【図8】本実施例における切断優先テーブルの記憶内容
の概要を示す説明図である。
【図9】本実施例におけるシステムデータの設定内容の
概要を示す説明図である。
【図10】従来提案された交換機の構成の概要を示す構
成図である。
【符号の説明】
20 交換機 21 回線インタフェース 22 通信インタフェース 231〜23N 第1〜第Nの電話機 241〜24N 第1〜第Nの電話機の回線 25 音声発生回路 30 制御回路 31 通話中番号記憶回路 32 切断優先テーブル 33 システムデータ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収容する複数の端末それぞれに対応して
    各端末に接続される通信回線の切断の優先度を記憶する
    切断優先度記憶手段と、 前記端末のいずれか1つから所定の回線捕捉要求を受信
    する回線捕捉要求受信手段と、 この回線捕捉要求受信手段によって回線捕捉要求が受信
    されたとき前記端末に接続されている通信回線のうち前
    記切断優先度記憶手段に記憶されている端末に対して前
    記優先度の低い順に回線切断要求を送出する回線切断要
    求手段と、 この回線切断要求手段によって送出された回線切断要求
    に対応して前記端末から回線切断の了解が通知されたと
    き前記端末に接続されている通信回線を切断する回線切
    断手段と、 この回線切断手段によって切断された通信回線を捕捉し
    てこれと前記回線捕捉要求を送出した端末を接続する回
    線捕捉手段とを具備することを特徴とする交換機。
  2. 【請求項2】 収容する複数の端末それぞれに対応して
    各端末に接続される通信回線の切断の優先度を記憶する
    切断優先度記憶手段と、 前記通信回線を介して通信中の端末を記憶する通信中端
    末記憶手段と、 前記端末のいずれか1つから所定の回線捕捉要求を受信
    する回線捕捉要求受信手段と、 この回線捕捉要求受信手段によって回線捕捉要求が受信
    されたとき前記端末に接続されている通信回線のうち前
    記切断優先度記憶手段に記憶されている端末に対して前
    記優先度の低い端末順に前記通信中端末記憶手段に記憶
    されている端末とが一致するか否かを判定する判定手段
    と、 この判定手段によって前記切断優先度記憶手段に記憶さ
    れている端末と前記通信中端末記憶手段に記憶されてい
    る端末とが一致すると判定されたときにこの端末に回線
    切断要求を送出する回線切断要求手段と、 この回線切断要求手段によって送出された回線切断要求
    に対応して前記端末から回線切断の了解が通知されたと
    き前記端末に接続されている通信回線を切断する回線切
    断手段と、 この回線切断手段によって切断された通信回線を捕捉し
    てこれと前記回線捕捉要求を送出した端末を接続する回
    線捕捉手段とを具備することを特徴とする交換機。
  3. 【請求項3】 収容される複数の通信回線それぞれに対
    応してこれら通信回線の切断の優先度を記憶する切断優
    先度記憶手段と、 収容する複数の端末のいずれか1つから所定の回線捕捉
    要求を受信する回線捕捉要求受信手段と、 この回線捕捉要求受信手段によって回線捕捉要求が受信
    されたとき前記通信回線のうち前記切断優先度記憶手段
    に記憶されている通信回線のうち優先度の低い順にこの
    通信回線に接続されている端末に対して回線切断要求を
    送出する回線切断要求手段と、 この回線切断要求手段によって送出された回線切断要求
    に対応して前記端末から回線切断の了解が通知されたと
    き前記端末に接続されている通信回線を切断する回線切
    断手段と、 この回線切断手段によって切断された通信回線を捕捉し
    てこれと前記回線捕捉要求を送出した端末を接続する回
    線捕捉手段とを具備することを特徴とする交換機。
  4. 【請求項4】 収容される複数の通信回線それぞれに対
    応してこれら通信回線の切断の優先度を記憶する切断優
    先度記憶手段と、 前記通信回線ごとに対応して通信中の端末を記憶する通
    信中端末記憶手段と、 収容する複数の端末のいずれか1つから所定の回線捕捉
    要求を受信する回線捕捉要求受信手段と、 この回線捕捉要求受信手段によって回線捕捉要求が受信
    されたとき前記通信回線のうち前記切断優先度記憶手段
    に記憶されている通信回線のうち優先度の低い通信回線
    順に前記通信中端末記憶手段に記憶されている通信回線
    とが一致するか否かを示す判定手段と、 この判定手段によって前記切断優先度記憶手段に記憶さ
    れている通信回線と前記通信中端末記憶手段に記憶され
    ている通信回線とが一致すると判定されたときにこの通
    信回線に接続される端末に対して回線切断要求を送出す
    る回線切断要求手段と、 この回線切断要求手段によって送出された回線切断要求
    に対応して前記端末から回線切断の了解が通知されたと
    き前記端末に接続されている通信回線を切断する回線切
    断手段と、 この回線切断手段によって切断された通信回線を捕捉し
    てこれと前記回線捕捉要求を送出した端末を接続する回
    線捕捉手段とを具備することを特徴とする交換機。
  5. 【請求項5】 前記回線切断手段は前記端末の全てから
    回線切断の拒否が通知されたとき前記切断優先度記憶手
    段に記憶されている最低優先度の端末に接続されている
    通信回線を切断することを特徴とする請求項1〜請求項
    4記載の交換機。
  6. 【請求項6】 前記回線切断手段は前記端末から所定の
    時間だけ応答がなかったときには予め決められた回線切
    断の了解あるいは拒否と判定することを特徴とする請求
    項1〜請求項5記載の交換機。
  7. 【請求項7】 前記端末からの回線捕捉要求手段および
    回線切断の了解および拒否は予め決められた端末のダイ
    ヤル操作によって通知されることを特徴とする請求項1
    〜請求項6記載の交換機。
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