JP2000208875A - 多重量子井戸構造半導体発光素子 - Google Patents

多重量子井戸構造半導体発光素子

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JP2000208875A
JP2000208875A JP715699A JP715699A JP2000208875A JP 2000208875 A JP2000208875 A JP 2000208875A JP 715699 A JP715699 A JP 715699A JP 715699 A JP715699 A JP 715699A JP 2000208875 A JP2000208875 A JP 2000208875A
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Megumi Doumen
恵 堂免
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多重量子井戸構造半導体発光素子に関し、多
重量子井戸活性層の結晶性に影響を与えることなく、ホ
ールの注入効率及び多重量子井戸活性層中におけるホー
ルの分布の均一性を改善する。 【解決手段】 ナイトライド系化合物半導体を用いた多
重量子井戸構造半導体発光素子の多重量子井戸活性層1
を構成する障壁層3のp型不純物濃度を、7×1019
-3以上とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多重量子井戸構造半
導体発光素子に関するものであり、特に、ナイトライド
系化合物半導体からなる短波長半導体レーザにおける正
孔の不均一注入を改善するための多重量子井戸構造及び
その近傍の層の不純物濃度に特徴がある多重量子井戸構
造半導体発光素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、短波長半導体レーザは、光ディス
クやDVD等の光源として用いられているが、光ディス
クの記録密度はレーザ光の波長の二乗に反比例するた
め、より短い波長の半導体レーザが要請されており、現
在商品化されている最短波長の半導体レーザは630〜
650nm近傍に波長を有する赤色半導体レーザであ
り、一昨年発売されたDVDに用いられている。
【0003】しかし、より記録密度を高めるためにはさ
らなる短波長化が必要であり、例えば、光ディスクに動
画を2時間記録するためには波長が400nm近辺の青
色半導体レーザが不可欠となり、そのため、近年では次
世代光ディスク用光源として、青色領域に波長を有する
短波長半導体レーザの開発が盛んになされている。
【0004】この様な青色半導体レーザ用材料として
は、GaN系化合物半導体が注目されており、特に、1
993年末の日亜化学によるGaN高輝度LEDの発表
を境に、ZnSe系でネックになっている信頼性に関し
て耐環境性に優れるGaNが見直され、世界中で研究者
の大きな増加を見ている。
【0005】次いで、1995年12月初めには、同じ
く日亜化学によりパルスレーザ発振の成功が報告されて
以来、急速に研究が進み、現在、室温連続発振(CW発
振)において、7000時間の発振持続時間が報告され
ている。
【0006】この様な従来の短波長半導体レーザは、例
えば、(0001)面を主面とするサファイア基板上
に、低温GaNバッファ層を介して、n型GaNバッフ
ァ層、n型In0.1 Ga0.9 N層、n型Al0.15Ga
0.85Nクラッド層、n型GaN光ガイド層、InGaN
MQW活性層、p型Al0.2 Ga0.8 N層、p型GaN
光ガイド層、p型Al0.15Ga0.85Nクラッド層、及
び、p型GaNコンタクト層をMOVPE法(有機金属
気相成長法)によって順次エピタキシャル成長させたの
ち、ドライ・エッチングによりn型GaNバッファ層の
一部を露出させて、Ti/Auからなるn側電極を設け
ると共に、p型GaNコンタクト層上にはNi/Auか
らなるp側電極を設け、次いで、ドライ・エッチングを
施して共振器面となる一対の平行な端面を形成するもの
であり、この様な構成によってパルスレーザ発振に成功
している(必要ならば、S.Nakamura et
al.,Japanese Journal of A
pplied Physics,vol.35,p.L
74,1996参照)。
【0007】しかし、この様なサファイア基板を用いた
MQW構造短波長半導体レーザの場合、しきい値電流密
度Jthが3.6kA/cm2 程度と、非常に大きいとい
う問題があり、これは基板のサファイアに劈開性がない
ことが一因となる。
【0008】そこで、本出願人等は、基板として劈開性
を有し、且つ、結晶構造が似ているSiC基板を用いて
ナイトライド系MQW構造半導体レーザを構成すること
によってレーザ発振に成功しているので、ここで、図4
を参照して、この様な従来のMQW半導体レーザを説明
する。なお、図4(a)は、本出願人による従来のMQ
W半導体レーザの概略的な斜視図であり、また、図4
(b)は図4(a)において破線の円で示すMQW活性
層近傍の層構造を模式的に示す拡大図である。 図4(a)参照 まず、(0001)面、即ち、c面を主面とする六方晶
の6H−SiCからなるn型SiC基板31上に、有機
金属気相成長法(MOVPE法)を用いて、n型AlG
aNバッファ層32、n型GaN中間層33、n型Al
0.15Ga0.85Nクラッド層34、アンドープGaN光ガ
イド層35、MQW活性層36、アンドープGaN光ガ
イド層39、p型Al0.15Ga0.85Nクラッド層40、
及び、p型GaNコンタクト層41を順次成長させる。
【0009】図4(b)参照 なお、この場合のMQW活性層36は、厚さが、例え
ば、3nmのアンドープIn0.05Ga0.95Nバリア層3
8で分離された厚さが、例えば、4nmのアンドープI
0.15Ga0.85Nウエル層37を、例えば、5層成長さ
せて形成する。
【0010】次いで、n型SiC基板31の裏面にはn
側電極として厚さNi電極42を設けると共に、p型G
aNコンタクト層41上にはp側電極として幅Wが3μ
mのNi電極43を設け、共振器長Lが700μmとな
るように素子分割することによってMQW半導体レーザ
が完成する。
【0011】しかし、この様にSiC基板を用いたMQ
W半導体レーザにおいても、依然としてしきい値電流密
度Jthの高さは問題となる。それは、基板の劈開性の問
題のほかに、GaN系化合物半導体、即ち、ナイトライ
ド系化合物半導体という材料が、光学利得を発生するた
めには、本質的に大きなキャリア密度を必要とするため
である。
【0012】即ち、従来、実用化されている半導体レー
ザは、AlGaAs系やAlInGaAs系等の閃亜鉛
鉱型結晶構造のIII-V族化合物半導体を用いているのに
対して、ナイトライド系化合物半導体は、非常に大きな
禁制帯幅を有する六方晶ウルツ鉱構造であり、閃亜鉛鉱
型結晶材料とは全く異なった物性を有しているためであ
る。
【0013】この様なナイトライド系化合物半導体の物
性上の大きな特徴は、六方晶であり結晶に異方性が存在
すること、禁制帯幅が大きく有効質量が大きいこと、ス
ピン軌道相互作用が小さく、価電子帯に、HH(Hea
vy Hole)、LH(Light Hole)、及
び、CHの3つのバンドが近接して存在することの三つ
が挙げられる。
【0014】この内、有効質量が大きいことが主な原因
で、p側SCH(SeparateConfineme
nnt Heterostructure)層、即ち、
p側光ガイド層から活性層へのホールの注入効率が非常
に悪くなり、特に、活性層が多重量子井戸構造のMQW
活性層である場合、ホールの注入効率の悪さは量子井戸
層(ウエル層)間のホール密度の不均一を生み、レーザ
発振を非効率にすることになるので、この事情を図5及
び図6を参照して説明する。
【0015】図5参照 図5は、MQW半導体レーザの発振時の素子膜厚方向の
ホール密度分布のシミュレーション結果を示す図であ
り、図から明らかなように、多重量子井戸活性層におけ
るホール密度がp側光ガイド層に近いほど大きく、不均
一になっていることが理解される。
【0016】図6参照 図6は、同じくMQW半導体レーザの発振時の素子膜厚
方向の電子密度分布のシミュレーション結果を示す図で
あり、図から明らかなように、n側光ガイド層側から注
入される多重量子井戸活性層における電子密度もp側光
ガイド層に向かうほど大きく不均一になっていることが
理解され、これは上述のホール不均一注入が原因で、電
荷中性条件を満たすために電子がホールに引き寄せられ
る結果である。
【0017】この様に、ホールと電子ともに同様の不均
一が起きていることによって、多重量子井戸構造中にお
ける光学利得の発生を著しく不均一にすることが予想さ
れるので、この事情を図7を参照して説明する。
【0018】図7参照 図7は、上述のナイトライド系化合物半導体を用いたM
QW半導体レーザの多重量子井戸中における光学利得分
布の説明図であり、p型クラッド層側から第1番目の量
子井戸においてはp型クラッド層からのホールの供給が
多いため、大きな光学利得を有しているが、n型クラッ
ド層側へ向かうにつれて光学利得は減少し、n型クラッ
ド層側の2つの量子井戸においては光学利得を発生しな
いばかりか、光の損失が生じるという従来の閃亜鉛鉱型
結晶構造の半導体を用いたレーザと異なる特性となる。
【0019】この様な光学利得の量子井戸層間の不均一
による光吸収層の発生は、二つの悪影響を与えることに
なり、第一は、光吸収層となっているn側の2つの量子
井戸層においても、図5及び図6から明らかなようにキ
ャリアが高密度に存在するため、発光再結合電流が大き
いことを意味し、p側の3つの量子井戸層がレーザ発振
のしきい値フェルミレベルに達する電流量をn側の2つ
の量子井戸層が増加させる結果となる。
【0020】第二に、n側の2つの量子井戸層が光吸収
層であるために、レーザ発振するために克服すべき内部
ロスが増加し、しきい値フェルミレベルそのものが上昇
してしまうという悪影響が生ずることになる。
【0021】図8参照 図8は、多重量子井戸活性層における量子井戸層の数を
変えて実際に作製したMQW半導体レーザの光出力−電
流特性を示す図であり、この場合、全体の光閉じ込めを
一定にするために膜厚を変化させているが、5層の量子
井戸層からなる活性層を設けたMQW半導体レーザの方
が3層の量子井戸層からなる活性層を設けたMQW半導
体レーザの場合よりしきい値電流密度Jthが高く、且
つ、レーザ発振後の効率も悪いことがわかる。
【0022】これは、半導体レーザの効率は内部量子効
率と内部ロスで決定されるため、n側の2つの量子井戸
層が光吸収層になっていることによって、内部量子効率
及び内部ロスの両者が劣化していることが原因であると
考えられ、したがって、ナイトライド系化合物半導体を
用いたMQW半導体レーザの特性を改善するためには、
しきい値電流密度Jthを低減させることが必要になる
が、そのためには、上述のキャリアの不均一注入を改善
することが有効となる。
【0023】そこで、本出願人は、AlGaNエレクト
ロンブロック層をp型不純物により高濃度ドープするこ
とによってキャリアのオーバーフローが効果的に抑制で
きることを実験的に見出している。この理由は必ずしも
明らかではないが、エレクトロンブロック層の価電子帯
側に深い不純物準位が高濃度に形成され、この不純物準
位を介した不純物伝導(hopping conduc
tion)によって、ホールが効率的に活性層に注入さ
れるため、結果的にキャリアのオーバーフローが抑制さ
れると考えられる(必要ならば、特願平10−2151
47号参照)。この様に、障壁となる層へのp型不純物
の高濃度ドープによって、ホールの注入効率を改善する
ことができるものと考えられる。
【0024】一般に、GaNのキャリア濃度は、600
〜900℃の比較的低温成長においては、不純物濃度が
約5×1019cm-3近傍で最大の約1×1018cm-3
なるにも拘わらず、7×1019cm-3以上、例えば、1
×1020cm-3にすることによって、しきい値電流密度
thが改善されているので、この場合の伝導機構は閃亜
鉛鉱型結晶構造の従来材料とは全く異なったものである
と考えられる。
【0025】即ち、GaNよりさらにドーピングが困難
なAlGaNにおいては1017cm -3程度のホール濃度
しか得られていないが、上述のようにp型不純物を7×
10 19cm-3以上に高濃度ドーピングを行うことによっ
て、禁制帯中に多量のアクセプタ型不純物準位を導入
し、ホッピング伝導或いはトンネリング伝導によってホ
ールの伝導が容易になるものと考えられる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の様なエ
レクトロンブロック層を始めとするp側のAlGaN層
の不純物濃度を高めるだけではホールの注入効率は改善
されるものの、MQW活性層内におけるキャリアの不均
一分布の改善は必ずしも十分ではなく、さらなる改善の
余地があると考えられる。
【0027】そこで、検討するに、一般に、MQW半導
体レーザにおけるキャリアの不均一注入を改善するため
には、多重量子井戸構造におけるウエル層の膜厚を薄く
すること、バリア層の厚さを薄くすること、及び、バリ
ア層の高さを低く、即ち、禁制帯幅を小さくすることが
有効であると考えられる。
【0028】この内、ウエル層の膜厚は、レーザの光学
利得特性を大きく左右し、レーザ設計の最重要項目であ
るため、独立に変化させることは難しいという問題があ
り、また、ナイトライド系MQW青色半導体レーザにお
いて、バリア層の禁制帯幅を小さくするということは、
バリア層中のIn組成を増加することを意味することに
なるが、これは歪の増加をもたらし、結晶性が劣化する
ことになるので好ましくない。
【0029】一方、バリア層の膜厚については、ナイト
ライド系化合物半導体を用いたMQW半導体レーザにお
いては、上述のようにキャリアの有効質量が大きいた
め、量子井戸からの波動関数の滲み出しが少なく、且
つ、バンド・ギャップの不均一性のため階段状の光学利
得分布がもともと若干なまっているため、バリア層の膜
厚を薄くすることが最善の手段であると考えられている
が、InGaNバリア層を薄くすると、InGaN層の
成長は下地依存性等があるため、InGaNバリア層或
いはInGaNウエル層の膜厚の不均一化をもたらし、
MQW活性層自体の結晶性を微妙に変化させる虞があ
る。
【0030】なお、しきい値電流密度Jth低下させるた
めに、 MQW活性層を構成するウエル層及びバリア層の少な
くとも一方をn型不純物によって、1×1018〜1×1
22cm-3にドープすること、或いは、 ウエル層にZnを1×1017〜1×1022cm-3、例
えば、1×1019cm-3にドープし、バリア層をノン・
ドープにすること、或いは、 ウエル層にSiを1×1020cm-3とZnを1×10
19cm-3ドープし、バリア層をノン・ドープにすること
が提案されている(必要ならば、特開平10−1296
9号公報参照)。
【0031】しかし、上記の提案におけるの構成の場
合には、n型不純物を高濃度にドープしたものであるの
でホールの伝導及び分布に直接寄与するものではなく、
且つ、〜の場合には、再結合発光の行われるウエル
層を高不純物濃度にしているので、再結合発光の行われ
るウエル層の結晶性の劣化が問題となり、さらに、上記
提案においては、ホッピング伝導或いはトンネリング伝
導に関する認識は全くなく、仮に、Znの高濃度ドープ
によりホールのホッピング伝導或いはトンネリング伝導
が生じていたとしても、それは、ウエル層においてであ
り、ホールに対する電位障壁となるバリア層においてで
はないので、ホールの注入に関しては本質的には従来と
同じ伝導機構であると考えられる。
【0032】したがって、本発明は、多重量子井戸活性
層の結晶性に影響を与えることなく、ホールの注入効率
及び多重量子井戸活性層中におけるホールの分布の均一
性を改善することを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理的構
成の説明図であり、この図1を参照して本発明における
課題を解決するための手段を説明する。なお、図1は多
重量子井戸活性層近傍の層構造を示す図であり、図にお
ける符号5はn側光ガイド層を表す。 図1参照 (1)本発明は、ナイトライド系化合物半導体を用いた
多重量子井戸構造半導体発光素子において、多重量子井
戸活性層1を構成する障壁層3のp型不純物濃度を、7
×1019cm-3以上とすることを特徴とする。
【0034】この様に、多重量子井戸活性層1を構成す
る障壁層3、即ち、バリア層のp型不純物濃度を7×1
19cm-3以上とすることによって、多重量子井戸活性
層1内におけるホールの移動を容易にすることができ、
それによって、多重量子井戸活性層1内におけるホール
の分布を均一にし、ひいては、電子の分布も均一にする
ことができる。なお、この場合の多重量子井戸活性層1
内におけるホールの移動もホッピング伝導或いはトンネ
ル伝導であると考えられ、また、高濃度ドープ層は再結
合発光が実効的に生じない障壁層3であるので、高濃度
ドープに伴う多重量子井戸活性層1の結晶性はあまり問
題とならない。
【0035】(2)また、本発明は、ナイトライド系化
合物半導体を用いた多重量子井戸構造半導体発光素子に
おいて、多重量子井戸活性層1のp側に設けるp側光ガ
イド層4の少なくとも一部のp型不純物濃度を、7×1
19cm-3以上とすることを特徴とする。
【0036】一般に、多重量子井戸活性層1とp側光ガ
イド層4との接合界面、p側光ガイド層4とp側エレク
トロンブロック層との接合界面、或いは、p側光ガイド
層4とp型クラッド層との接合界面には、電子親和力と
禁制帯幅の和の差に起因するノッチが発生し、ホールの
注入に対する電位障壁となるが、p側光ガイド層4、即
ち、p側SCH層の少なくとも一部のp型不純物濃度
を、7×1019cm-3以上とすることによって、ホッピ
ング伝導或いはトンネリング伝導によってノッチの障壁
を通過することが可能になる。
【0037】また、ナイトライド系化合物半導体におい
てはピエゾ効果が大きいため、各隣接する層との間の歪
が圧縮歪/引張歪/圧縮歪/引張歪/・・・と交互に変
わるため、歪の向きの違いによってピエゾ効果による内
部電界が発生し、この内部電界がバンドの曲がり・傾き
に影響を与え、それが電位障壁となってホールの注入に
も影響を与えると考えられるが、ホッピング伝導或いは
トンネリング伝導によってホールの移動が容易になる効
果も期待できる。なお、この場合の「p側光ガイド層4
の少なくとも一部」とは、p側光ガイド層4が薄ければ
全体を高濃度ドーピングしても良いし、或いは、多重量
子井戸活性層1側、または、p型クラッド層側の一部を
高濃度ドーピングしても良いし、或いは、多重量子井戸
活性層1側またはp型クラッド層側がより高濃度になる
ようにグレーデッドにドープしても良いことを意味す
る。
【0038】(3)また、本発明は、上記(1)または
(2)において、多重量子井戸活性層1を構成する井戸
層2を、アンドープ層とすることを特徴とする。
【0039】この様に、再結合発光の生じる多重量子井
戸活性層1を構成する井戸層2をアンドープ層としてい
るの、井戸層2自体の結晶性が劣化することがなく、し
たがって、多重量子井戸活性層1全体の結晶性の劣化が
問題となることはない。
【0040】(4)また、本発明は、上記(1)乃至
(3)のいずれかにおいて、多重量子井戸活性層1とp
側光ガイド層4との間にp型エレクトロンブロック層を
設けるとともに、p型エレクトロンブロック層のp型不
純物濃度を、7×1019cm-3以上とすることを特徴と
する。
【0041】この様に、多重量子井戸活性層1とp側光
ガイド層4との間にp型エレクトロンブロック層を設け
た場合、p型エレクトロンブロック層のp型不純物濃度
を、7×1019cm-3以上とすることによって、p型エ
レクトロンブロック層自体或いはp型エレクトロンブロ
ック層の両側に発生するノッチはホールに対する電子障
壁となっても、ホッピング伝導或いはトンネリング伝導
によってホールの移動が容易になる。
【0042】(5)また、本発明は、上記(1)乃至
(4)のいずれかにおいて、p型不純物として、Mgを
用いたことを特徴とする。
【0043】この様に、p型不純物としてMgを用いる
ことによって、Mg濃度を7×10 19cm-3以上にする
ことによって、不純物準位によるホッピング伝導或いは
トンネリング伝導が可能になり、ホール濃度及びホール
の注入効率を確実に向上することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】ここで、図2を参照して本発明の
第1の実施の形態のMQW半導体レーザを説明する。な
お、図2(a)は、本発明の第1の実施の形態のMQW
半導体レーザの概略的な斜視図であり、また、図2
(b)は図2(a)において破線の円で示すMQW活性
層近傍の層構造を模式的に示す拡大図である。 図2(a)及び(b)参照 まず、(0001)面、即ち、c面を主面とする六方晶
の6H−SiCからなるn型SiC基板11上に、TM
Ga(トリメチルガリウム)、TMAl(トリメチルア
ルミニウム)、アンモニア、ドーパント源としてSiH
4 、及び、キャリアガスとしての水素を成長ガスとして
用いたMOVPE法によって、成長圧力を70〜760
Torr、例えば、100Torrとし、成長温度を8
00〜1200℃、例えば、950℃とした状態で、厚
さ50〜300nm、例えば、50nmのn型AlGa
Nバッファ層12を成長させる。
【0045】引き続いて、TMGa、アンモニア、ドー
パント源としてSiH4 、及び、キャリアガスとして水
素を用いて、成長圧力を70〜760Torr、例え
ば、100Torrとし、成長温度を800〜1200
℃、例えば、920℃とした状態で、厚さ0.1〜2.
0μm、例えば、0.5μmで、キャリア濃度が5×1
17〜1×1019cm-3、例えば、2×1018cm-3
n型GaN中間層13を成長させる。
【0046】引き続いて、TMAl、TMGa、アンモ
ニア、ドーパントとしてSiH4 、及び、キャリアガス
としての水素を用いて、成長圧力を70〜760Tor
r、例えば、100Torrとし、成長温度を800〜
1200℃、例えば、950℃とした状態で、厚さ0.
1〜2.0μm、例えば、0.5μmで、キャリア濃度
が1.0×1017〜1.0×1020cm-3、例えば、
1.0×1018cm-3のn型Al0.15Ga0.85Nクラッ
ド層14を成長させる。
【0047】引き続いて、TMGa、アンモニア、及
び、キャリアガスとしての水素を用いて、成長圧力を7
0〜760Torr、例えば、100Torrとし、成
長温度を800〜1200℃、例えば、930℃とした
状態で、厚さ10〜300nm、例えば、100nmの
アンドープGaN光ガイド層15を成長させる。
【0048】引き続いて、TMGa、TMIn(トリメ
チルインジウム)、アンモニア、及び、キャリアガスと
してのN2 を用いて、成長圧力を70〜760Tor
r、例えば、100Torrとし、成長温度を550〜
900℃、例えば、700℃とした状態で、厚さ1nm
〜10nm、例えば、5nmのp+ 型In0.03Ga0.97
Nバリア層18で分離された厚さ3〜10nm、例え
ば、4nmのアンドープIn0.15Ga0.85Nウエル層1
7を2〜10層、例えば、3層成長させてMQW活性層
16を形成する。
【0049】このMQW活性層16の成長に際しては、
ビスシクロペンタジエニルマグネシウムの供給を制御
し、p+ 型In0.03Ga0.97Nバリア層18の不純物濃
度が7×1019cm-3以上、例えば、1×1020cm-3
となり、アンドープIn0.15Ga0.85Nウエル層17の
成長に際しては、ビスシクロペンタジエニルマグネシウ
ムの供給を停止し、実効的にアンドープになるようにす
る必要がある。但し、アンドープIn0.15Ga0.85Nウ
エル層17には残留Mgが不可避的に若干取り込まれる
ことになる。
【0050】引き続いて、TMGa、アンモニア、ビス
シクロペンタジエニルマグネシウム、及び、キャリアガ
スとしてのN2 を用いて、成長圧力を70〜760To
rr、例えば、100Torrとし、成長温度を800
〜1200℃、例えば、1130℃とした状態で、厚さ
10〜300nm、例えば、100nmで、不純物濃度
が7×1019cm-3以上、例えば、1×1020cm-3
+ 型GaN光ガイド層19を成長させる。
【0051】引き続いて、TMAl、TMGa、アンモ
ニア、ビスシクロペンタジエニルマグネシウム、及び、
キャリアガスとしてのN2 を用いて、成長圧力を70〜
760Torr、例えば、100Torrとし、成長温
度を800〜1200℃、例えば、950℃とした状態
で、厚さ0.1〜2.0μm、例えば、0.5μmで、
不純物濃度が1.0×1017〜1.0×1019cm-3
例えば、2.0×10 17cm-3のp型Al0.15Ga0.85
Nクラッド層20を成長させる。
【0052】引き続いて、TMGa、アンモニア、ビス
シクロペンタジエニルマグネシウム、及び、キャリアガ
スとしてのN2 を用いて、成長圧力を70〜760To
rr、例えば、100Torrとし、成長温度を800
〜1200℃、例えば、930℃とした状態で、厚さ
0.1〜2.0μm、例えば、0.5μmで、不純物濃
度が1.0×1017〜1.0×1019cm-3、例えば、
1.0×1017cm-3のp型GaNコンタクト層21を
成長させる。
【0053】次いで、n型SiC基板11の裏面にはn
側電極として厚さ100nmのNi電極22を設けると
共に、p型GaNコンタクト層21上にはp側電極とし
て厚さ100nm、幅Wが3μmのNi電極23を設
け、共振器長Lが700μmとなるように素子分割する
ことによってMQW半導体レーザが完成する。
【0054】この本発明の第1の実施の形態において
は、MQW活性層16を構成するバリア層の不純物濃度
を、従来常識に反してキャリア濃度が飽和する5×10
19cm -3以上の7×1019cm-3以上に高濃度にドープ
することによって、従来とは異なった伝導機構によりキ
ャリアの注入効率が改善され、キャリアの不均一注入を
なくすことが可能になると考えられる
【0055】また、この第1の実施の形態においては、
p側光ガイド層を7×1019cm-3以上の高濃度ドープ
層としているので、p側光ガイド層においてもホッピン
グ伝導或いはトンネリング伝導が生じ、電子親和力と禁
制帯幅の和の差によってMQW活性層16とp+ 型Ga
N光ガイド層19との界面に形成されるホールに対する
電位障壁となるノッチを、不純物準位を介したホッピン
グ伝導或いはトンネル伝導することによってホールを効
率的に注入することが可能になり、注入効率が改善され
ることになる。
【0056】また、各隣接する層との間の歪が圧縮歪/
引張歪/圧縮歪/引張歪/・・・と交互に変わるため、
歪の向きの違いによってピエゾ効果による内部電界が発
生することになるが、ナイトライド系化合物半導体にお
いてはピエゾ効果が大きいため、内部電界が106 V/
cm程度となり、これは、1V/100Åに相当するの
で、この内部電界がバンドの曲がり・傾きに影響を与
え、それが電位障壁となってホールの注入にも影響を与
えると考えられるが、ホッピング伝導或いはトンネリン
グ伝導によって内部電界に起因する電位障壁を越えての
ホールの移動が容易になる効果も期待できる。
【0057】次に、図3を参照して、本発明の第2の実
施の形態を説明する。 図3参照 図3は、本発明の第2の実施の形態のMQW半導体レー
ザの斜視図であり、上記の第1の実施の形態との違い
は、MQW活性層16とp+ 型GaN光ガイド層19と
の間に高不純物濃度のエレクトロンブロック層を設けた
点だけであるので、詳細な説明は省略する。
【0058】まず、上記の第1の実施の形態と全く同様
に、c面を主面とする六方晶の6H−SiCからなるn
型SiC基板11上に、n型AlGaNバッファ層1
2、n型GaN中間層13、n型Al0.15Ga0.85Nク
ラッド層14、アンドープGaN光ガイド層15、及
び、MQW活性層16を順次堆積させる。
【0059】この場合のMQW活性層16も、バリア層
を不純物濃度が7×1019cm-3以上、例えば、1×1
20cm-3のp+ 型In0.03Ga0.97N層とし、ウエル
層をアンドープIn0.15Ga0.85N層とし、ウエル層が
2〜10層、例えば、3層になるように交互に堆積させ
る。
【0060】引き続いて、TMAl、TMGa、アンモ
ニア、ビスシクロペンタジエニルマグネシウム、及び、
キャリアガスとしてのN2 を用いて、成長圧力を70〜
760Torr、例えば、100Torrとし、成長温
度を600〜900℃、例えば、780℃とした状態
で、厚さ5〜30nm、例えば、20nmで、不純物濃
度が7×1019cm-3以上、例えば、1×1020cm-3
のp+ 型Al0.18Ga0. 82Nエレクトロンブロック層2
4を成長させる。
【0061】以降は、再び、上記の第1の実施の形態と
全く同様に、p+ 型GaN光ガイド層19、p型Al
0.15Ga0.85Nクラッド層20、及び、p型GaNコン
タクト層21を順次成長させたのち、n型SiC基板1
1の裏面にはn側電極として厚さ100nmのNi電極
22を設けると共に、p型GaNコンタクト層21上に
はp側電極として厚さ100nm、幅Wが3μmのNi
電極23を設け、共振器長Lが700μmとなるように
素子分割することによってMQW半導体レーザが完成す
る。
【0062】この第2の実施の形態においては、MQW
活性層16とp+ 型GaN光ガイド層19との間に不純
物濃度が7×1019cm-3以上のp+ 型Al0.18Ga
0.82Nエレクトロンブロック層24を設けているので、
単に電子のオーバーフローを低減するだけでなく、本
来、ホールに対して電位障壁となるエレクトロンブロッ
ク層の価電子帯側の障壁をエレクトロンブロック層に形
成された不純物準位を介したホッピング伝導或いはトン
ネル伝導によって通過することによってホールの注入効
率を改善することができ、MQW活性層16のバリア層
を高濃度ドーピングした効果と相まってホール分布の均
一性を改善することができる。
【0063】以上、本発明の各実施の形態を説明してき
たが、本発明は上記の各実施の形態の構成に限られるも
のではなく、各種の変更が可能である。例えば、各実施
の形態においては、MQW活性層16のバリア層及びp
側光ガイド層の双方をp型不純物であるMgによって7
×1019cm-3以上にドープしているが、どちらか一方
のみを高濃度ドープするだけでも良いものである。
【0064】また、上記の各実施の形態においては、p
側光ガイド層の全体を7×1019cm-3以上に均一にド
ープしているが、必ずしもp側光ガイド層の全体を均一
ドープする必要はなく、特に、p側光ガイド層が厚い場
合には、全体を高濃度のドーピングすると結晶性の劣化
をもたらすことになるので、p側光ガイド層の少なくと
も一部、特に、ホールに対する電位障壁となるノッチの
形成されるMQW活性層16に接する側の2〜50nm
またはp型Al0.15Ga0.85Asクラッド層20に接す
る側の2〜50nm、例えば、20nmを7×1019
-3以上、例えば、1×1020cm-3にドーピングする
だけでも良い。
【0065】また、この様な部分的なドーピングはグレ
ーデッドに変化するドーピングでも良いものであり、例
えば、MQW活性層16に接する側を7×1019cm-3
以上、例えば、1×1020cm-3とし、界面から離れる
にしたがって漸減し、p型Al0.15Ga0.85Nクラッド
層20との界面で、1.0×1017〜1.0×1019
-3、例えば、2.0×1017cm-3となるようにして
も良いものである。
【0066】また、上記の各実施の形態の説明において
は、MQW活性層16をn層のバリア層と(n+1)層
のウエル層によって構成しているが、逆に、(n+1)
層のバリア層とn層のウエル層によって構成しても良い
ものである。
【0067】また、上記の各実施の形態においては、多
重量子井戸活性層としてIn0.15Ga0.85N/In0.03
Ga0.97NからなるMQW構造を採用しているが、必要
とする波長に応じて混晶比をAlx Gay In1-x-y
(0≦x<1、0<y≦1)の範囲内で変えても良いも
のであり、且つ、それに伴って、光ガイド層及びクラッ
ド層の混晶比をAla Gab In1-a-b N(0≦a≦
1、0≦b≦1)の範囲内で変えても良い。
【0068】また、上記の各実施の形態においては、M
QW半導体レーザとして説明しているが、半導体レーザ
に限られるものではなく、高輝度発光短波長発光ダイオ
ード等の他の半導体発光素子も対象とするものである。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、ナイトライド系化合物
半導体からなる多重量子井戸構造半導体発光素子の多重
量子井戸活性層を構成するバリア層或いはp側光ガイド
層の少なくとも一方のp型不純物濃度を、従来常識に反
して7×1019cm-3以上としているので、従来と異な
った伝導機構によってホールの不均一注入を改善し、光
学利得の不均一な発生を改善することができるので、そ
れによって、しきい値電流密度Jthが低減され、低消費
電力化が可能になり、また、信頼性が向上するので、光
情報記録装置等の光源としてその高密度化に寄与すると
ころが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のMQW半導体レー
ザの説明図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態のMQW半導体レー
ザの斜視図である。
【図4】従来のMQW半導体レーザの説明図である。
【図5】従来のMQW半導体レーザの発振時のホール密
度分布の説明図である。
【図6】従来のMQW半導体レーザの発振時の電子密度
分布の説明図である。
【図7】従来のMQW半導体レーザの多重量子井戸中の
光学利得分布の説明図である。
【図8】従来のMQW半導体レーザの光出力−電流特性
の説明図である。
【符号の説明】
1 多重量子井戸活性層 2 井戸層 3 障壁層 4 p側光ガイド層 5 n側光ガイド層 11 n型SiC基板 12 n型AlGaNバッファ層 13 n型GaN中間層 14 n型Al0.15Ga0.85Nクラッド層 15 アンドープGaN光ガイド層 16 MQW活性層 17 アンドープIn0.15Ga0.85Nウエル層 18 p+ 型In0.03Ga0.97Nバリア層 19 p+ 型GaN光ガイド層 20 p型Al0.15Ga0.85Nクラッド層 21 p型GaNコンタクト層 22 Ni電極 23 Ni電極 24 p+ 型Al0.18Ga0.82Nエレクトロンブロック
層 31 n型SiC基板 32 n型AlGaNバッファ層 33 n型GaN中間層 34 n型Al0.15Ga0.85Nクラッド層 35 アンドープGaN光ガイド層 36 MQW活性層 37 アンドープIn0.15Ga0.85Nウエル層 38 アンドープIn0.05Ga0.95Nバリア層 39 アンドープGaN光ガイド層 40 p型Al0.15Ga0.85Nクラッド層 41 p型GaNコンタクト層 42 Ni電極 43 Ni電極

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多重量子井戸活性層を構成する障壁層の
    p型不純物濃度を、7×1019cm-3以上とすることを
    特徴とするナイトライド系化合物半導体を用いた多重量
    子井戸構造半導体発光素子。
  2. 【請求項2】 多重量子井戸活性層のp側に設けるp側
    光ガイド層の少なくとも一部のp型不純物濃度を、7×
    1019cm-3以上とすることを特徴とするナイトライド
    系化合物半導体を用いた多重量子井戸構造半導体発光素
    子。
  3. 【請求項3】 上記多重量子井戸活性層を構成する井戸
    層を、アンドープ層とすることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の多重量子井戸構造半導体発光素子。
  4. 【請求項4】 上記多重量子井戸活性層と上記p側光ガ
    イド層との間にp型エレクトロンブロック層を設けると
    ともに、p型エレクトロンブロック層のp型不純物濃度
    を、7×1019cm-3以上とすることを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれか1項に記載の多重量子井戸構造半
    導体発光素子。
  5. 【請求項5】 上記p型不純物として、Mgを用いたこ
    とを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    多重量子井戸構造半導体発光素子。
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