JP2000208519A - 低抵抗膜、アクティブマトリクス基板、電気光学装置並びに電子機器 - Google Patents

低抵抗膜、アクティブマトリクス基板、電気光学装置並びに電子機器

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JP2000208519A
JP2000208519A JP916399A JP916399A JP2000208519A JP 2000208519 A JP2000208519 A JP 2000208519A JP 916399 A JP916399 A JP 916399A JP 916399 A JP916399 A JP 916399A JP 2000208519 A JP2000208519 A JP 2000208519A
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tantalum nitride
film
tantalum
electro
optical device
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Shinsuke Fujikawa
紳介 藤川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱処理による抵抗値の上昇を招かずに密着性
の良い膜構造を通する有する低抵抗膜等を提供する。 【解決手段】 第1の窒化タンタルと、第1の窒化タン
タルとは窒化度の異なる第2の窒化タンタルと、第2の
窒化タンタルとは窒化度の異なる第3の窒化タンタルと
を順次積層した構造を持つ低抵抗膜とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低抵抗膜及び電気
光学装置等に関する。特に、導電性及び密着性に優れた
低抵抗膜等に関する。
【0002】
【従来の技術】低抵抗膜は、例えば、アクティブマトリ
ックス液晶表示装置のスイッチング素子であるMIM
(Metal-Insulator-Metal:金属一絶縁膜一金属)素子
やTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)
素子の駆動用配線や電極材料として使用されている。こ
れはタンタルが陽極酸化可能であり、陽極酸化により形
成される酸化膜(Ta膜)が極めて絶縁性に優れ
ていること、タンタルが耐薬品性(耐食性)等に優れて
いること、さらに上記素子等の製造プロセスヘの適合性
が高いといった長所を有していることによる。
【0003】ここで、低抵抗膜としては、次に示すよう
に各種提案がなされているが(例えば、特開平8−32
5721号公報等)、様々な問題がある。
【0004】まず、タンタル(Ta)単層を縁性基板上
に直接成膜すると、βTaという結晶系をとり、抵抗値
の高い膜となってしまう。また密着性も良くないという
問題がある。
【0005】また、窒化タンタル(TaN)単層の場
合、窒化度を制御し、最適化すれば低抵抗膜ができる
が、その最適化条件下では密着性が不十分であるという
問題がある。
【0006】さらに、酸化タンタルを下地膜とし、その
上に窒化タンタルを積層した構造(TaOx/TaN)
の場合、密着性は良好であり、TaNの窒化度を制御し
最適化することで、低抵抗膜を形成できるが、TaOx
ターゲット中のアルカリ成分がトランジスタ等の性能に
悪影響を及ぼす等の問題がある。
【0007】一方、窒化タンタルを下地膜(上層の膜の
結晶系を誘導する膜)とし、その上にタンタルを積層し
た構造(TaN/Ta)の場合、下地膜上のTaがαT
aという結晶系をとり、低抵抗膜が得られる。密着性
も、Ta単層やTaN単層に比べれば良い。
【0008】このようなことから、従来、低温ポリシリ
コンTFTを用いたLCD等の開発において、ゲート信
号線には試行錯誤の末、TaN+Ta(αTa)という
2層構造を採用していた。理由は密着性の良い低抵抗膜
を必要としていたからであり、ターゲット中のアルカリ
成分が悪影響を及ぼすこともないからである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、TaN
/Ta(αTa)という2層構造の場合、低温ポリシリ
コンTFTLCDのプロセス開発を進めるにあたって、
成膜後300℃程度の熱処理を加えると、抵抗値が上昇
し、膜剥がれが誘発される問題があることがわかった。
抵抗値の上昇は回路の動作を阻害する可能性があり、膜
剥がれは歩留まり低下の一要因となってしまう。
【0010】このゲート配線膜の結晶構造を調べてみる
と、熱処理前後で歪みが生じていることが観察された。
そして、この歪みが、膜剥がれや、抵抗値の上昇をもた
らしていることが判明した。
【0011】本発明は上述した背景の下になされたもの
であり、熱処理による抵抗値の上昇を招かずに密着性の
良い膜構造を通する有する低抵抗膜等を提供することを
課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の低抵抗膜
は、第1の窒化タンタルと、タンタルと、第2の窒化タ
ンタルとを順次積層した構造を持つ。
【0013】本発明のこのような構成によれば、Taを
TaNで挟み込むように積層することで、膜の結晶構造
の歪みを抑えることができるので、熱処理による抵抗値
の上昇を招かずに密着性の良い膜構造を有する低抵抗膜
が得られる。
【0014】本発明の第2の低抵抗膜は、第1の窒化タ
ンタルとは窒化度の異なる第2の窒化タンタルと、第2
の窒化タンタルとは窒化度の異なる第3の窒化タンタル
とを順次積層した構造を持つ。
【0015】本発明のこのような構成によれば、上記所
定の3層構造とすることで、膜の結晶構造の歪みを抑え
ることができるので、熱処理による抵抗値の上昇を招か
ずに密着性の良い膜構造を有する低抵抗膜が得られる。
尚、中間層にTaNを形成すると、中間層にTaを形成
する場合に比べ熱処理による抵抗率の上昇が抑えられ
る。
【0016】このような導電性及び密着性に優れた第1
及び第2の低抵抗膜は、Taを主材料とした配線膜や電
極膜等の導電膜として利用可能であり、特に、熱処理を
施す回路全般や、応答性の高さが要求される機器におけ
る回路等として適する。また、素子や装置の品質の向上
を図ることができる。
【0017】また,本発明のアクティブマトリクス基板
は、複数の画素電極がマトリクス状に形成されてなり、
各画素電極に接続してスイッチング素子が形成されてな
り、前記スイッチング素子に接続して信号線および走査
線が形成されてなるアクティブマトリクス基板におい
て、前記スイッチング素子は薄膜トランジスタからな
り、前記薄膜トランジスタのゲート電極及び/又は信号
線を、第1の窒化タンタルと、タンタルと、第2の窒化
タンタルとからなる積層膜であることを特徴とする。こ
のような低抵抗膜を配線として用いることにより,低抵
抗化が図れるとともに,熱による剥離,歪みなどを防止
することができる。
【0018】本発明の電気光学装置は、基板上に、タン
タルを主材料とする配線及び/又は電極を具備する装置
において、該タンタルを主材料とする配線及び/又は電
極が、第1の窒化タンタルと、タンタルと、第2の窒化
タンタルとを順次積層した構造を持つ。
【0019】本発明のこのような構成によれば、配線膜
及び/又は電極膜を、TaをTaNで挟み込んだ3層構
造とすることで、上記と同様に膜の結晶構造の歪みを抑
えることができるので、配線膜及び/又は電極膜の密着
性を確保できる。また膜の結晶構造の歪みを抑え、熱処
理による抵抗値の上昇を低減できる。膜の密着性の向上
は、膜の剥がれによる歩留まりの低下を低減する効果が
ある。低抵抗膜は信号伝達の遅延を小さくすることにな
り、設計等の自由度を増す。また同じ抵抗値であっても
配線をより細くすることが可能であり、回路要素の高密
度化の一助となる。さらに、従来プロセスの材料系を変
える必要がないので種々の利点がある。本発明の第2の
装置は、基板上に、Taを主材料とする配線及び又は電
極を具備する装置において、該タンタルを主材料とする
配線及び/又は電極が、第1の窒化タンタルと、第1の
窒化タンタルとは窒化度の異なる第2の窒化タンタル
と、第2の窒化タンタルとは窒化度の異なる第3の窒化
タンタルとを順次積層した構造を持つ。
【0020】本発明のこのような構成によれば、配線膜
及び/又は電極膜を、TaNを窒化度の異なるTaNで
挟み込んだ3層構造とすることで、上記と同様に膜の結
晶構造の歪みを抑えることができるので、配線膜及び/
又は電極膜の密着性を確保できる。また膜の結晶構造の
歪みを抑え、熱処理による抵抗値の上昇を低減できる。
膜の密着性の向上は、膜の剥がれによる歩留まりの低下
を低減する効果がある。低抵抗膜は信号伝達の遅延を小
さくすることになり、設計等の自由度を増す。また同じ
抵抗値であっても配線をより細くすることが可能であ
り、回路要素の高密度化の一助となる。尚、中間層にT
aNを形成すると、中間層にTaを形成する場合に比べ
熱処理による抵抗率の上昇が抑えられる。さらに、従来
プロセスの材料系を変える必要がないので種々の利点が
ある。
【0021】本発明の一態様では、中間層に相当するT
a又はTaNの上下に位置するに窒化タンタルの成膜条
件を同一とすることが好ましい。このような構成によれ
ば、膜の応力バランスがとれるので、膜の剥がれをより
低減する効果がある。
【0022】また、本発明の他の態様では、第1の窒化
タンタル及び第3の窒化タンタルの窒化度を、第2の窒
化タンタルの窒化度より高くすることが好ましい。
【0023】この理由について説明すると、まず、下層
のTaNの窒化度は膜の密着性の点からある程度高くす
る必要がある。具体的には、図1に示すTaNの抵抗率
が極小値を示す点よりも窒化度を高くする必要がある
(窒化度は成膜雰囲気中の窒素割合の増加に伴い大きく
なる)。一方、中間層のTaNの窒化度を下層のTaN
の窒化度よりも高くすることには利点がない。これは、
(1)膜全体の抵抗値を増大させてしまう場合があるこ
と、(2)窒化度が高くなると、エッチング時間が長く
なる傾向があり、また、中間層が膜厚のほとんどを占め
ていることから、膜加工のスループットの点から中間層
の窒化度は低い程良いこと、からである。以上の観点か
ら中間層の窒化度は下層(あるいは上層)の窒化度より
低いほうが良い。下層あるいは上層の窒化度範囲は
at%程度、中間層の窒化度はat%程度とすることが
好ましい。
【0024】本発明の第1又は第2の装置は、複数の走
査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線
の交差に対応してマトリックス状に配置された画素電極
及びスイッチング素子とを有する電気光学装置として特
に適する。
【0025】これは、低抵抗膜は、アクティブマトリッ
クス液晶表示装置のスイッチング素子の駆動用配線や電
極材料として多く使用されているからである。
【0026】尚、本発明の第1又は第2の装置は、液晶
装置、EL(エレクトロルミネッセンス)、FED、P
D(プラズマディスプレイ)などの電気光学装置に応用
できる。これらのうち、例えば、低温ポリシリコンTF
T−LCDに特に適する。
【0027】本発明の薄膜トランジスタの製造方法は、
チャンネルとなるシリコン層と、前記シリコン層にゲー
ト絶縁膜を介して対向配置されたゲート電極とを有する
薄膜トランジスタの製造方法であって、前記ゲート電極
及び/又はゲート信号線を、第1の窒化タンタルと、第
2の窒化タンタル又はタンタルと、第3の窒化タンタル
とを順次スパッタリング法により形成する工程を備え
る。
【0028】本発明のこのような構成によれば、窒化度
や、抵抗率、密着性などの膜特性の制御が容易であり、
品質に優れた低抵抗膜を作製できるからである。 本発
明の電子機器は、上記本発明の電気光学装置を備える。
本発明のこのような構成によれば、優れた電気光学装置
を備えた電子機器を作製できる。
【0029】
【発明の実施の形態】次に、本発明を実施の形態を実施
例に基づき説明する。
【0030】第1の実施の形態 Ta系配線膜の形成について説明する。
【0031】まず基板上に最下層のTaN膜をスパック
リング法により形成する。TaNは例えば、成膜雰囲気
中の窒素割合を変化させることにより、図1のような抵
抗率の変化の傾向を示す。窒素割合を高める(膜の窒化
度が高くなる)と抵抗率は極小値を取った後に再び上昇
している。尚、本明細書において、「窒化度」とは、T
aN中のN原子の割合(N/TaN)(原子%)を意味
する。
【0032】本実施例では、TaNの抵抗率が極小値を
示す条件より窒化度の高い条件の膜を形成する。ただし
窒化度が過度に高くなると、エッチングの際に残さ等を
生じる問題があるので、必要にして十分な程度に収める
注意が必要である。
【0033】成膜条件は例えば、温度150℃、圧力1
Pa、Power2kW、Ar流量80scem、窒素
流量10sccmである。TaNの窒化度の制御は圧
力、成膜速度などによっても異なるので必ずしも上記の
条件に制限されるわけではない。膜厚は20〜100n
m程度であり、例えば50nm(500オンク゛ストローム)で
ある。
【0034】次に中間層のTa膜を形成する。
【0035】成膜条件は例えば、温度150℃、圧力1
Pa、Power2kW、Ar流量80sccmであ
る。膜厚は200〜800nm程度であり、例えば40
0nmである。
【0036】続いて最上層のTaN膜を形成する。成膜
条件は最下層のTaN膜の成膜条件と同一である。
【0037】以上の3層を非大気開放で、連続成膜す
る。成膜直後の状態でおよそ1Ω/□程度のシート抵抗
値となった。
【0038】この3層構造の膜を形成した基板を、例え
ば窒素雰囲気下で350℃、3時間程度熱処理してもシ
ート抵抗の上昇率は15%程度に抑えられた。また、熱
処理後に膜剥がれは生じなかった。
【0039】最上層のTaNを形成しない場合には、シ
ート抵抗の上昇率は最大100%に達する。つまり抵抗
値が2倍になる例がある。
【0040】このように最上層のTaNがシート抵抗値
の上昇率低減に大きな効果がある。
【0041】第2の実施の形態 本実施例では、中間層として第1の実施例のようにTa
を形成するのではなく、TaNを形成する場合について
説明する。
【0042】まず基板上に最下層のTaN膜をスパック
リング法により形成する。
【0043】成膜条件は例えば、温度150℃、圧力1
Pa、Power2kW、Ar流量80sccm、窒素
流量10sccmである。TaNの窒化度の制御は圧
力、成膜速度などによっても異なるので必ずしも上記の
条件に制限されるわけではない。膜厚は20〜100n
m程度であり、例えば50nmである。これは第1の実
施例と同一である。
【0044】次に中間層のTaN膜を形成する。本実施
例では中間膜のTaNの窒化度は最下層のTaN膜の窒
化度より小さくなる条件で形成することが好ましい。な
ぜなら窒化度を上げると抵抗率が上昇し、配線膜の抵抗
値が大きくなってしまうからである。
【0045】成膜条件は例えば、温度150℃、圧力1
Pa、Power2kW、Ar流量80sccm、窒素
流量2sccmである。膜厚は200〜800nm程度
であり、例えば400nmである。
【0046】続いて最上層のTaN膜を形成する。成膜
条件は最下層のTaN膜の成膜条件と同−である。
【0047】以上の3層を非大気開放で、連続成膜す
る。成膜直後の状態でおよそ1Ω/□程度のシート抵抗
値となる。尚、最下層及び最上層のTaN膜の窒化度は
50at%、中間層のTaN膜の窒化度は10at%で
あった。
【0048】この3層構造の膜を形成した基板を、例え
ば窒素雰囲気下で350℃、3時間程度熱処理してもシ
ート抵抗の上昇率は10%程度に抑えられる。したがっ
て、中間層にTaを形成する実施例1よりも効果が大き
い。また、熱処理後に膜剥がれは生じなかった。
【0049】第3の実施の形態 (電気光学装置における画像表示領域における構成)図
2において、本実施の形態にかかるアクティブマトリク
ス基板の構成について説明する。アクティブマトリクス
基板上にはマトリクス状に複数の画素が形成されてな
り、画素は画素電極20及び画素電極20を制御するた
めのTFT21とからなり、画像信号が供給されるデー
タ線4aが当該TFT21のソースに電気的接続されて
いる。データ線4aに書き込む画像信号S1、S2、
…、Snは、この順に線順次に供給しても構わないし、
相隣接する複数のデータ線4a同士に対して、グループ
毎に供給するようにしても良い。また、TFT21のゲ
ート電極にはパルス的に走査信号G1、G2、…、Gm
が、この順に線順次で印加するように構成されている。
画素電極20は、TFT21のドレインに電気的接続さ
れており、TFT21を一定期間だけそのスイッチを閉
じることにより、データ線4aから供給される画像信号
S1、S2、…、Snを所定のタイミングで書き込む。
【0050】なお,後述するように対向基板とアクティ
ブマトリクス基板との間に液晶が挟持されて電気光学装
置(ここでは液晶装置)が形成されてなり、画素電極2
0を介して液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S
1、S2、…、Snは、対向基板(後述する)に形成さ
れた対向電極(後述する)との間で一定期間保持され
る。液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配
向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示
を可能にする。ここで、保持された画像信号がリークす
るのを防ぐために、画素電極9と対向電極との問に形成
される液晶容量と並列に蓄積容量70を付加する。例え
ば、画素電極20の電圧は、ソース電圧が印加された時
間よりも3桁も長い時間だけ蓄積容量70により保持さ
れる。これにより、保持特性は更に改善され、コントラ
スト比の高い液晶装置が実現できる。尚、このように蓄
積容量70を形成する方法としては、容量を形成するた
めの配線である容量線71を設けても良いし、後述のよ
うに前段の走査線6との問で容量を形成しても良い。
【0051】(電気光学装置における周辺領域における
構成)図3において、アクティブマトリクス基板の構成
を説明するとともに,以下に電気光学装置の一例として
示す液晶装置の構成を示す。
【0052】まず、アクティブマトリクス基板80(以
下,TFTアレイ基板とも言う)は周辺回路として、デー
タ線4aを駆動するデータ線駆動回路101と、走査線
6を駆動する走査線駆動回路104と、複数のデータ線
4aに所定電圧レベルのプリチャージ信号NRSを画像
信号S1、S2、…、Snに先行して夫々供給するプリ
チャージ回路201と、画像信号S1、S2、…、Sn
をサンプリングして複数のデータ線4aに夫々供給する
サンプリング回路301とを備える。
【0053】走査線駆動回路104は、外部制御回路か
ら供給される電源、基準クロックCLY及びその反転ク
ロック等に基づいて、所定タイミングで走査線6に走査
信号G1、G2、…、Gmをパルス的に線順次で印加す
る。
【0054】データ線駆動回路101は、外部制御回路
から供給される電源、基準クロックCLX及びその反転
クロック等に基づいて、走査線駆動回路104が走査信
号G1、G2、…、Gmを印加するタイミングに合わせ
て、画像信号線304夫々について、データ線4a毎に
サンプリング回路駆動信号X1、X2、…、Xnをサン
プリング回路301にサンプリング回路駆動信号線30
6を介して所定タイミングで供給する。
【0055】プリチャージ回路201は、スイッチング
素子として、例えばTFT202を各データ線4a毎に
備えており、プリチャージ信号線204がTFT202
のドレイン又はソース電極に接続されており、プリチャ
ージ回路駆動信号線206がTFT202のゲート電極
に接続されている。そして、動作時には、プリチャージ
信号線204を介して、外部電源からプリチャージ信号
NRSを書き込むために必要な所定電圧の電源が供給さ
れ、プリチャージ回路駆動信号線206を介して、各デ
ータ線4aについて画像信号S1、S2、…、Snに先
行するタイミングでプリチャージ信号NRSを書さ込む
ように、外部制御回路からプリチャージ回路駆動信号N
RGが供給される。プリチャージ回路201は、好まし
くは中間階調レベルの画像信号S1、S2、…、Snに
相当するプリチャージ信号NRS(画像補助信号)を供
給する。
【0056】サンプリング回路301は、TFT302
を各データ線4a毎に備えており、画像信号線304が
TFT302のソース電極に接続されており、サンプリ
ング画路駆動信号線306がTFT302のゲート電極
に接続されている。そして、画像信号線304を介し
て、画像信号S1、S2、…、Snが入力されると、こ
れらをサンプリングする。即ち、サンプリング回路駆動
信号線306を介してデータ線駆動回路101からサン
プリング回路駆動信号X1、X2、…、Xnが入力され
ると、画像信号線304夫々について画像信号S1、S
2、…、Snをデー夕線4aに順次印加する。
【0057】本図では、データ線4aを一本毎に選択す
るように構成されているが、上述したようにデータ線4
aを複数本毎にグループ毎に供給するようにしても良
い。
【0058】(電気光学装置の製造プロセス)図4にお
いては、アクティブマトリクス基板80を形成するため
のプロセスを説明する。特に,アクティブマトリクス基
板における表示領域と表示領域の周囲に形成される回路
部を説明した周辺回路とをここでは説明する。すなわ
ち、表示領域内のTFT21(NチヤネルTFT)及び
蓄積容量22の製造工程だけでなく、当該製造工程と同
時並行的に形成される周辺領域(すなわち、表示領域内
の上記TFT21に対して上記走査信号又はゲート信号
を印加してこれを駆動するために表示領域周辺にTFT
等が形成されている周辺回路)内にあるTFT(相補型
のTFT60(Nチヤネル)及びTFT61(Pチヤネ
ル))の製造工程も併せて説明するものである。
【0059】図4(1)に示されるように、ガラス基板
31上に絶縁層32を形成し、その上に、アモルファス
のシリコン層を積層する。その後、シリコン層に対して
例えばレーザアニール処理等の加熱処理を施すことによ
り、アモルファスのシリコン層を再結晶させ、結晶性の
ポリシリコン層40(厚さは、例えば500オングスト
ローム)を形成する。この第1工程は、表示領域及び周
辺領域において同様である。
【0060】次に、図4(2)に示されるように、形成
されたポリシリコン層40を上述した半導体層Sを形成
するようにパターニングし、その上に上記ゲート絶縁層
30を積層する。このゲート絶縁層30の厚さは、例え
ば100〜150nm程度である。この第2工程は、表
示領域及び周辺領域において同様である。
【0061】次に、図4(3)に示されるように、表示
領域1のうち、上記接続部16及び下部電極18となる
べき領域以外の領域をポリイミド等のレジスト41でマ
スク処理する。
【0062】一方、周辺領域においては、その全面をレ
ジスト41でマスク処理する。そして、双方の領域にお
けるマスク処理の後、例えば、ドナーとしてのPH
イオンをゲート絶縁層30を介してポリシリコン層
40にドーピングする。このときのドーピング条件は、
例えば、31Pのドーズ量が3e14〜5e14/cm
程度であり、エネルギーとしては、80keV程度が
必要とされる。この第3工程により、上記接続部16及
び下部電極18が形成される。
【0063】次に、図4(4)に示されるように、上記
PH/Hイオンをドーピング後、レジスト41を剥
離し、その後、夫々のTFTにおけるゲート電極8、4
6及び47並びにゲート線6bを形成する。このゲート
電極及びゲート線等の形成は、例えば、レジスト上に当
該ゲート電極等のパターンを形成した後、実施の形態1
又は実施の形態2で説明した3層構造の低抵抗膜をスパ
ッタ又は真空蒸着した後、当該レジストを剥離すること
により行う。
【0064】本実施の形態では、ゲート電極及びゲート
線を、TaN/Ta又はTaN/TaNの3層構造とす
ることで、膜の結晶構造の歪みを抑えることができるの
で、ゲート電極及びゲート線配線の密着性を確保でき
る。また膜の結晶構造の歪みを抑え、熱処理によるゲー
ト電極及びゲート線の抵抗値の上昇を低減できる。膜の
密着性の向上は、膜の剥がれによる歩留まりの低下を低
減する効果がある。低抵抗膜は信号伝達の遅延を小さく
することになり、設計等の自由度を増す。また同じ抵抗
値であっても配線をより細くすることが可能であり、回
路要素の高密度化の一助となる。さらに、従来プロセス
の材料系を変える必要がないので種々の利点がある。
【0065】そして、当該ゲート電極8、46及び47
並びにゲート線6bの形成後、周辺領域内のTFT61
となる領域並びに表示領域1内の下部電極18に相当す
る領域に夫々レジスト42を塗布してマスク処理した
後、再度、PH/Hイオンをドーピングする。この
ときのドーピング条件は、例えば、31Pのドーズ量が
5e1014〜7e×1014/cm程度であり、エ
ネルギーとしては、80eV程度必要とされる。上側電
極へのドーピングは下部電極への注入量に比べて少な
い。以上の第4工程により、TFT21としてのソース
領域10とチヤネル領域14とドレイン領域12とが形
成されると共に、TFT60としてのソース領域43と
チヤネル領域44とドレイン領域45とが形成される。
【0066】次に、図4(5)に示されるように、上記
PH/Hイオンをドーピング後、レジスト42を夫
々剥離し、その後、周辺領域内のTFT60が形成され
ている領域並びに表示領域1の全ての領域にレジスト4
8を夫々塗布してマスク処理した後、アクセプタとして
のB/Hイオンをドーピングする。このときの
ドーピング条件は、例えば、11Bのドーズ量が5e
14/cm以上必要であり、エネルギーとしては、2
5keV〜30keV程度必要とされる。
【0067】以上の第5工程により、TFT61として
のソース領域50とチヤネル領域51とドレイン領域5
2とが形成される。
【0068】最後に図4(6)に示されるように、レジ
スト48を剥離した後、第1層間絶縁層33を積層し、
その後、コンタクトホールC2及びC3並びにTFT6
0及び61の夫々の電極に村応するコンタクトホールと
なる位置を開口し、各電極のパターンをレジストでバタ
ーニングし、その後アルミニウム等の金属を蒸着等する
ことにより、アルミ電極35、53、54及び55並び
にデータ線4aを形成する。
【0069】その後、第2層間絶縁層34を積層してコ
ンタクトホールC1となる位置を開口し、その上の所定
の領域に画素電極20を蒸着等により形成して図1に示
す画素部及び周辺領域のTFT60及び61が完成す
る。その後は、対向基板(図示せず)に対向電極を形成
し、当該画素電極20と対向電極の間に液晶を充填す等
の処理を経て液晶装置が完成する。
【0070】上記実施の態様では、第3工程において、
ゲート絶縁膜30形成後にPH/Hイオンを注入す
るので、ポリシリコン層40がイオン注入により破損す
ることが少なく、更に高いエネルギーでイオン注入を行
うので短時間で接続部16及び下部電極18を製造する
ことがでさる。
【0071】更にコンタクトホールC1及びC2により
画素電極20との導通を図るのでドレイン領域12と接
続部16と画素電極20とを電気的に確実に接続するこ
とができる。
【0072】(電気光学装置の全体構成)以上のように
構成された電気光学装置(ここでは一例として液晶装
置)の各実施の態様の全体構成を図5及び図6を参照し
て説明する。尚、図5は、TFTアレイ基板80をその上
に形成された各構成要素と共に対向基板83の側から見
た平面図であり、図6は、対向基板83を含めて示す図
3のH−H’断面図である。
【0073】図5において、TFTアレイ基板80の上
には、シール材81がその縁に沿って設けられており、
その内側に並行して、表示領域周辺の非表示領域を囲む
遮光膜(額縁)として、例えば第2遮光膜84と同じ或
いは異なる材料から成る遮光性の第3遮光膜82が設け
られている。シール材81の外側の領域には、データ線
駆動回路101及び実装端子102がTFTアレイ基板8
0の一辺に沿って設けられており、走査線駆動回路10
4が、この一辺に隣接する2辺に沿って設けられてい
る。ゲート線31に供給される走査信号遅延が問題にな
らないのならば、走査線駆動回路104は片側だけでも
良い。また、データ線駆動回路101を画面表示領域の
辺に沿って両側に配列してもよい。例えば奇数列のデー
タ線は画面表示額域の一方の辺に沿って配設されたデー
タ線駆動回路から画像信号を供給し、偶数列のデータ線
は前記画面表示領域の反対側の辺に沿って配設されたデ
ータ線駆動回路から画像信号を供給するようにしてもよ
い。この様にデータ線を櫛歯状に駆動するようにすれ
ば、データ線駆動回路の占有面積を拡張することができ
るため、複雑な向路を構成することが可能となる。更に
TFTアレイ基板80の残る一辺には、画面表示領域の
両側に設けられた走査線駆動回路104間をつなぐため
の複数の配線105が設けられている。また、対向基板
83のコーナー部の少なくとも1箇所においては、TFT
アレイ基板80と対向基板83との間で電気的導通をと
るための導通材106が設けられている。そして、図6
に示すように、図5に示したシール材81とほぼ同じ輪
郭を持つ対向基板83が当該シール材81によりTFTア
レイ基板80に固着されている。
【0074】以上図1から図6を参照して説明した各実
施の形態では、データ線駆動回路101及び走査線駆動
回路104をTFTアレイ基板80の上に設ける代わり
に、例えばTAB(テープオートメイテッドボンディン
グ基板)上に実装された駆動用LSIに、TFTアレイ
基板80の周辺部に設けられた異方性導電フィルムを介
して電気的及び機械的に接続するようにしてもよい。ま
た、対向基板83の投射光が入射する側及びTFTアレ
イ基板80の出射光が出射する側には各々、例えば、T
N(ツイステッドネマティック)モード、STN(スー
パーTN)モード、モード等の動作モードや、ノーマリ
ーホワイトモード/ノーマリーブラックモードの別に応
じて、偏光フィルム、位相差フィルム、偏光板などが所
定の方向で配置される。
【0075】以上説明した各実施の形態における電気光
学装置は、カラー電気光学物質プロジェクタに適用され
るため、3枚の電気光学装置がRGB用のライトバルブ
として各々用いられ、各パネルには各々RGB色分解用
のダイクロイックミラーを介して分解された各色の光が
投射光として各々入射されることになる。従って、各実
施の形態では、対向基板83に、カラーフィルタは設け
られていない。しかしながら、第2遮光膜84の形成さ
れていない画素電極9aに対向する所定領域にRGBの
カラーフィルタをその保護膜と共に、対向基板83上に
形成してもよい。このようにすれば、電気光学物質プロ
ジェクタ以外の直視型や反射型のカラー電気光学物質テ
レビなどのカラー電気光学装置に各実施の形態における
電気光学装置を適用できる。更に、対向基板83上に1
画素1個対応するようにマイクロレンズを形成してもよ
い。このようにすれば、入射光の集光効率を向上するこ
とで、明るい電気光学装置が実現できる。更にまた、対
向基板83上に、何層もの屈折率の相違する干渉層を堆
積することで、光の干渉を利用して、RGB色を作り出
すダイクロイックフィルタを形成してもよい。このダイ
クロイックフィルタ付き対向基板によれば、より明るい
カラー電気光学装置が実現できる。
【0076】また、各画素に設けられるスイッチング素
子としては、正スタガ型又はコプラナー型のポリシリコ
ンTFTであるとして説明したが、逆スタガ型のTFT
やアモルファスシリコンTFT等の他の形式のTFTに
対しても、各実施の形態は有効である。
【0077】更に、電気光学装置の各画素のスイッチン
グ素子として、TFTに変えて、TFD、MIM等の2
端子型非線形素子を用いてもよい。この場合には、走査
線及びデータ線のうちの一方を対向基板に設けてストラ
イプ状の対向電極とし、他方をスイッチング素子を形成
したアクティブマトリクス基板とし、各TFD素子等を
介して各画素電極に接続するように構成すればよい。或
いは、電気光学装置の各画素にスイッチング素子を設け
ることなく、パッシブマトリクス型の電気光学装置とし
て構成してもよい。いずれの場合にも、表示領域内及び
シール領域内における平坦化により、上述した本発明独
自の効果が得られる。
【0078】(電子機器)次に、以上詳細に説明した液
晶装置100を備えた電子機器の実施の形態について図
7から図9を参照して説明する。
【0079】先ず図7に、このように液晶装置100を
備えた電子機器の概略構成を示す。
【0080】図7において、電子機器は、表示情報出力
源1000、表示情報処理回路1002、駆動回路10
04、液晶装置100、クロック発生回路1008並び
に電源回路1010を備えて構成されている。表示情報
出力源1000は、ROM(Read Only Memory)、RA
M(Random Access Memory)、光ディスク装置などのメ
モリ、画像信号を同調して出力する同調回路等を含み、
クロック発生回路1008からのクロック信号に基づい
て、所定フォーマットの画像信号などの表示情報を表示
情報処理回路1002に出力する。表示情報処理回路1
002は、増幅・極性反転回路、シリアル−パラレル変
換回路、ローテーション回路、ガンマ補正回路、クラン
プ回路等の周知の各種処理回路を含んで構成されてお
り、クロック信号に基づいて入力された表示情報からデ
ジタル信号を順次生成し、クロック信号CLKと共に駆動
回路1004に出力する。駆動回路1004は、液晶装
置100を駆動する。電源回路1010は、上述の各回
路に所定電源を供給する。尚、液晶装置100を構成す
るTFTアレイ基板の上に、駆動回路1004を搭載し
てもよく、これに加えて表示情報処理回路1002を搭
載し6もよい。
【0081】次に図8から図9に、このように構成され
た電子機器の具体例を各々示す。
【0082】図8において、電子機器の一例たる液晶プ
ロジェクタ1100は、上述した駆動回路1004がT
FTアレイ基板上に搭載された液晶装置100を含む液
晶表示モジュールを3個用意し、各々RGB用のライト
バルブ100R、100G及び100Bとして用いたプ
ロジェクタとして構成されている。液晶プロジェクタ1
100では、メタルハライドランプ等の白色光源のラン
プユニット1102から投射光が発せられると、3枚の
ミラー1106及び2枚のダイクロイックミラー110
8によって、RGBの3原色に対応する光成分R、G、
Bに分けられ、各色に対応するライトバルブ100R、
100G及び100Bに各々導かれる。この際特にB光
は、長い光路による光損失を防ぐために、入射レンズ1
122、リレーレンズ1123及び出射レンズ1124
からなるリレーレンズ系1121を介して導かれる。そ
して、ライトバルブ100R、100G及び100Bに
より各々変調された3原色に対応する光成分は、ダイク
ロイックプリズム1112により再度合成された後、投
射レンズ1114を介してスクリーン1120にカラー
画像として投射される。
【0083】図9において、電子機器の他の例たるマル
チメディア対応のラップトップ型のパーソナルコンピュ
ータ(PC)1200は、上述した液晶装置100がト
ップカバーケース内に設けられており、更にCPU、メ
モリ、モデム等を収容すると共にキーボード1202が
組み込まれた本体1204を備えている。
【0084】以上図7から図9を参照して説明した電子
機器の他にも、液晶テレビ、ビューファインダ型又はモ
ニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーショ
ン装置、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、エンジニ
アリング・ワークステーション(EWS)、携帯電話、
テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた装置等
などが図14に示した電子機器の例として挙げられる。
【0085】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、製造効率が高く高品位の画像表示が可能な液晶装置
を備えた各種の電子機器を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 窒化タンタル膜における成膜雰囲気中のN2
の割合(窒化度)と抵抗率との関係を表す図である。
【図2】 アクティブマトリクス基板を構成するマトリ
クス状の複数の画素に設けられた各種素子、配線等の等
価回路である。
【図3】 周辺領域に形成された引き出し配線及び周辺
回路を示す平面図である。
【図4】 アクティブマトリクス基板の製造プロセスを
順を追って示す工程図である。
【図5】 TFTアレイ基板をその上に形成された各構
成要素と共に対向基板の側から見た平面図である。
【図6】 図5のH−H’断面図である。
【図7】 本発明による電子機器の実施の形態の概略構
成を示すブロック図である。
【図8】電子機器の一例として液晶プロジェクタを示す
断面図である。
【図9】電子機器の他の例としてパーソナルコンピュー
タを示す正面図である。
【符号の説明】
4a…データ線 6…走査線 6b…ゲート線 8…ゲート電極 10…ソース 12…ドレイン 14…チャネル 16…上記接続部 18…下部電極 20…画素電極 21…TFT(Nチャネル) 30…ゲート絶縁層 31…ガラス基板 32…絶縁膜 40…ポリシリコン層 33…第1層間絶縁層 34…第2層間絶縁層 35…アルミ電極 41…レジスト 43…ソース 44…チャネル 45…ドレイン 46…ゲート電極 47…ゲート電極 48…レジスト 50…ソース 51…チャネル 52…ドレイン 53…アルミ電極 54…アルミ電極 55…アルミ電極 60…TFT(Nチャネル) 61…TFT(Pチャネル) S…半導体層 C…コンタクトホール 80…TFTアレイ基板 81…シール材 82…第3遮光膜 83…対向基板 84…第2遮光膜 85…電気光学物質層 70…蓄積容量 71…蓄積容量線 101…データ線駆動回路 103…サンプリング回路 104…走査線駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/786 H01L 29/78 617M 617U

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の窒化タンタルと、タンタルと、第
    2の窒化タンタルとを順次積層した構造を持つことを特
    徴とする低抵抗膜。
  2. 【請求項2】 第1の窒化タンタルと、第1の窒化タン
    タルとは窒化度の異なる第2の窒化タンタルと、第2の
    窒化タンタルとは窒化度の異なる第3の窒化タンタルと
    を順次積層した構造を持つことを特徴とする低抵抗膜。
  3. 【請求項3】 複数の画素電極がマトリクス状に形成さ
    れてなり、各画素電極に接続してスイッチング素子が形
    成されてなり、前記スイッチング素子に接続して信号線
    および走査線が形成されてなるアクティブマトリクス基
    板において、 前記スイッチング素子は薄膜トランジスタからなり、前
    記薄膜トランジスタのゲート電極及び/又は信号線を、
    第1の窒化タンタルと、タンタルと、第2の窒化タンタ
    ルとからなる積層膜であることを特徴とするアクティブ
    マトリクス基板。
  4. 【請求項4】 基板上に、タンタルを主材料とする配線
    及び/又は電極を具備する電気光学装置において、該タ
    ンタルを主材料とする配線及び/又は電極が、第1の窒
    化タンタルと、タンタルと、第2の窒化タンタルとを順
    次積層した構造を持つことを特徴とする電気光学装置。
  5. 【請求項5】 第1の窒化タンタルと第2の窒化タンタ
    ルの成膜条件を同一にして形成した膜であることを特徴
    とする請求項4記載の電気光学装置。
  6. 【請求項6】 基板上に、Taを主材料とする配線及び
    又は電極を具備する電気光学装置において、該タンタル
    を主材料とする配線及び/又は電極が、第1の窒化タン
    タルと、第1の窒化タンタルとは窒化度の異なる第2の
    窒化タンタルと、第2の窒化タンタルとは窒化度の異な
    る第3の窒化タンタルとを順次積層した構造を持つこと
    を特徴とする電気光学装置。
  7. 【請求項7】 第1の窒化タンタルと第3の窒化タンタ
    ルの成膜条件を同一としたことを特徴とする請求項7記
    載の電気光学装置。
  8. 【請求項8】 第1の窒化タンタル及び第3の窒化タン
    タルの窒化度が、第2の窒化タンタルの窒化度より高い
    ことを特徴とする請求項6又は7記載の電気光学装置。
  9. 【請求項9】 請求項3に記載のアクティブマトリクス
    基板と,対向基板とにより形成されてなることを特徴と
    する電気光学装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の電気光学装置を備え
    たことを特徴とする電子機器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7138339B2 (en) 2002-10-04 2006-11-21 Seiko Epson Corporation Method of manufacturing semiconductor device including etching a conductive layer by using a gas including SiCl4 and NF3
US9454028B2 (en) 2000-08-23 2016-09-27 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Portable electronic device

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US9454028B2 (en) 2000-08-23 2016-09-27 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Portable electronic device
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