JP2000208327A - 積層基板によるコイルでの回路構成 - Google Patents

積層基板によるコイルでの回路構成

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JP2000208327A
JP2000208327A JP11007110A JP711099A JP2000208327A JP 2000208327 A JP2000208327 A JP 2000208327A JP 11007110 A JP11007110 A JP 11007110A JP 711099 A JP711099 A JP 711099A JP 2000208327 A JP2000208327 A JP 2000208327A
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electrode
coil
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capacitor
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Katsumi Irie
克実 入江
Kouji Ishitsuki
幸治 石突
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KAISEN BAITAI KENKYUSHO KK
Line Media Research Co Ltd
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KAISEN BAITAI KENKYUSHO KK
Line Media Research Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板上のパターンの作画範囲を少なく
し、容量的な誤差を小さくしたコイルをエッチング等に
より形成させ、LC共振回路やトランス等の構造体を構
成させる。 【解決手段】 多層間で導通体が螺旋状に接続されるよ
うに積層し、電気的なコイルを構成させ静電容量が得ら
れるパターン接続する事で、LC共振回路を構成させ
る。又、電気的なコイルのパターンを2以上用意して互
いに接近させた位置に配置する事でトランス回路を構成
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板の製
造工程により構成できる電気的なコイルとコンデンサに
よる並列又は直列の共振回路の機能及び電気的なトラン
スの機能を持たせた構造の製造方法及び構造体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プリント基板の製造工程によりインダク
タンスや、静電容量を持たせて回路形成する場合、平面
的な作画に依存する方法が採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】平面的な作画により電気的なコイルを形成
させようとした場合、図10に示すように、渦巻き状の
作画になるため、電気的なコイルとしてのインダクタン
スを大きくしようとした場合、巻き数を増やす事になり
平面的な作画の範囲が広くなるので、その他の回路部品
の実装面積が制限される問題があった。
【0005】平面的な作画により電気的なコンデンサと
同等の機能を持つパターンを形成させようとした場合、
静電容量を確保するための電極間の距離がパターンのエ
ッチングの精度に依存するので、この距離が変動した場
合、距離の2乗に反比例した静電容量が得られエッチン
グの誤差が2乗されて静電容量の誤差になる問題があっ
た。
【0006】本発明は、電気的なコンデンサの誤差が発
生しやすい電極間の距離を絶縁物の厚みに依存させる事
により誤差の範囲を小さくし、電気的なコイルを立体的
なソレノイド構造にする事による平面方向での面積に対
するインダクタンスの確保を向上させた多層基板等での
製造方法及び、構造体を提供し電気的なコイルやコンデ
ンサにより構成できるLC共振回路やトランス等を基板
上のパターニングにより製造できるようにする事を目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明では積層基板で電気的なコイルの機能を持た
せる構造にするために、多層間でパターンをソレノイド
形状に類似した形状になるように積層しながら接続す
る。また、ソレノイド形状に類似させて形成したパター
ンと層間で近接させてパターンを配置することで電気的
なコンデンサを形成し、両者を交流の電気的に接続する
ことで、電気的なコイルとコンデンサによる共振回路を
構成する。又、多層間でパターンをソレノイド形状に類
似した形状になるように積層しながら接続されたコイル
を2以上構成し互いに接近させる事で電気的なトランス
を構成する。
【0008】
【発明の実施の形態】
【0009】図1、図2において、積層構造体の最上部
にある円周状の導電体(1)を複数積層した場合、1層
目の導電体で一方の端を起点(11)として回転方向を
定め、終点側の部分を2層目の同一回転方向での起点側
の部分に接続部(2)を通じて接続する。同様にして2
層目と3層目、3層目と4層目、4層目と5層目を各々
接続させる。上記の接続により1層目から最下層までは
ソレノイド構造となる電気的な接続が得られ、起点(1
1)と終点(12)の間で電気的なコイルの機能を持っ
た構造が構成される。又、図1は接続部(2)に貫通ス
ルホールを利用した場合の例であり、図2は接続部
(2)にブラインドバイヤホールを利用した場合の例で
ある。
【0010】図3において、円周状の導電体(1)と接
続部(2)により構成されたソレノイド構造に対して任
意の位置でコンデンサの機能を持たせるための電極(1
4)を接続し、次の層でコンデンサの機能を持たせるた
めの電極(14)に対して直流の電気的に絶縁された状
態で電極(15)を配置する事で電気的なコンデンサの
機能を持たせた構造を構成させる。これにより電気的な
コイルとコンデンサの並列共振回路が構成される。同様
にして、複数の電気的なコンデンサの機能を持たせた構
造を構成する事により図11と等価の機能を持たせた回
路を構成できる。
【0011】図4において、円周状の導電体(1)と接
続部(2)により構成されたソレノイド構造に対して電
気的なコイルとしての任意の位置でコンデンサの機能を
持たせるための電極(14)を接続し、次の層でコンデ
ンサの機能を持たせるための電極(14)に対して直流
の電気的に絶縁された状態で電極(16)を配置する事
で電気的なコンデンサの機能を持たせた構造を構成す
る。これにより図12に示すような電気的なコイルとコ
ンデンサの直列共振回路が構成される。
【0012】図5は、接続部(2)にブラインドバイヤ
ホールを利用したときの例で、積層基板の平面に対して
垂直方向から見たときの図であり、円周状の導電体
(1)に対する接続部(2)の配置を、円周状の導電体
(1)上に配置した例である。
【0013】図6は、接続部(2)に貫通スルホールを
利用したときの例で、積層基板の平面に対して垂直方向
から見たときの図であり、円周状の導電体(1)に対す
る接続部(2)の配置を、円周状の導電体(1)に対し
て内周側に配置した例である。
【0014】図7は、接続部(2)に貫通スルホールを
利用したときの例で、積層基板の平面に対して垂直方向
から見たときの図であり、円周状の導電体(1)に対す
る接続部(2)の配置を、円周状の導電体(1)に対し
て外周側に配置した例である。
【0015】図8は、接続部(2)に貫通スルホールを
利用したときの例で、積層基板の平面に対して垂直方向
から見たときの図であり、円周状の導電体(1)に対す
る接続部(2)の配置を、円周状の導電体(1)に対し
て外周側と内周側の両方に配置した例である。
【0016】図9は、ブラインドバイヤホールを利用し
て並列共振回路を構成させた場合の構造体をパターンに
対して水平方向から見たときの図であり、円周状の導電
体(1)同士及びコンデンサの電極(14)(15)同
士は絶縁体(5)によってパターンに対して垂直方向に
間隔を取った状態で配置される。
【0017】図13においては、層別に円周状の導電体
(1)を配置して2以上のコイルを構成させた場合の例
であり図15に示すようなトランスの機能を持つ構造と
なる。
【0018】図13においては、同層に円周状の導電体
(1)を配置して2以上のコイルを構成させた場合の例
であり図15に示すようなトランスの機能を持つ構造と
なる。
【0019】図16においては、図14によりトランス
を構成させた例の断面図であり、1次側の円周状の導電
体(20)と2次側の円周状の導電体(21)を挟み込
む配置でパターンに対して直近の位置の基板へ3つの穴
を設け、その穴に対してEIの形状に類似した磁気透過
率のよいフェライト等(23)を取り付けた構造体。
【0020】図17においては、図14によりトランス
を構成させた例の断面図であり、1次側の円周状の導電
体(20)と2次側の円周状の導電体(21)との中心
付近の位置に基板へ1つの穴を設け、その穴に対してペ
ースト状の磁気透過率のよいフェライト等を封入した構
造体。
【0021】電気的なコイルを構成させる場合の円周状
の導電体(1)に対する接続部(2)の配置の例を図
5、図6、図7、図8に示す。又、接続部(2)を図
6、図7、図8に示す配置でブラインドバイヤホールを
利用する場合は図13に示すように円周状の導電体
(1)から接続部(2)に対してパターンを引き出す必
要がある。
【0022】図18、図19においては、任意の層に平
行に配列したパターン(32)のうち、端側に配置され
たパターンの一方の端を、接続部(2)により平行に配
列したパターン(32)を一定方向に連続して接続でき
る配置をしたパターン(31)の一方の端へ接続して、
パターン(31)のもう一方の端を、接続部(2)によ
り次の平行に配列したパターン(32)へ接続する。同
様にしてパターン(32)とパターン(31)を交互に
接続する事で、ソレノイド構造となる電気的な接続が得
られ、起点(11)と終点(12)の間で電気的なコイ
ルの機能を持った構造が構成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】電気的なコイルと同等の機能を持つ構造体の実
施例を示す貫通スルホールを利用した絶縁体(5)を除
く立体図。
【図2】電気的なコイルと同等の機能を持つ構造体の実
施例を示すブラインドバイヤホールを利用した絶縁体
(5)を除く立体図。
【図3】電気的なLC並列共振回路と同等の機能を持つ
構造体の実施例を示す接続部(2)をブラインドバイヤ
ホールにした場合の、絶縁体(5)を除く立体図。
【図4】電気的なLC直列共振回路と同等の機能を持つ
構造体の実施例を示す接続部(2)をブラインドバイヤ
ホールにした場合の、絶縁体(5)を除く立体図。
【図5】ブラインドバイヤホールを円周状の導電体
(1)上に配置した時の上面視図。
【図6】貫通スルホールを円周状の導電体(1)の内側
に配置した時の上面視図。
【図7】貫通スルホールを円周状の導電体(1)の外側
に配置した時の上面視図。
【図8】貫通スルホールを円周状の導電体(1)の外側
と内側に配置した時の上面視図。
【図9】並列共振回路と同等なパターンを構成させた場
合のパターンに対して水平方向からの見た時の図。
【図10】平面的な作画によるコイルの図。
【図11】図3の等価回路図。
【図12】図4の等価回路図。
【図13】層別に1次側と2次側の円周状の導電体を配
置してトランスを構成させた場合の、絶縁体(5)を除
く立体図。
【図14】同層に1次側と2次側の円周状の導電体を配
置してトランスを構成させた場合の、絶縁体(5)を除
く立体図。
【図15】図13、図14の等価回路図。
【図16】図14による構造で、電気的なトランスを構
成させ、EIのフェライト等を組み込んだ場合の図。
【図17】図14による構造で、電気的なトランスを構
成させ、コイルの中心付近にペースト状のフェライト等
を封入した場合の図。
【図18】電気的なコイルと同等の機能を持つ構造体を
2層間で、平行に配置されたパターンで実施した例を示
す上面視透視図。
【図19】電気的なコイルと同等の機能を持つ構造体を
2層間で、平行に配置されたパターンで実施した例を示
す、絶縁体(5)を除く立体図。
【図20】電気的なコイルと同等の機能を持つ構造体を
2層間で、平行に配置されたパターンで実施した例を示
す、断面図。
【符号の説明】
1 コイルを構成させる導電体のパターン。 2 貫通スルホール、ブラインドバイヤホール等の導電
体の接続部。 3 貫通スルホールを接続させるためのラウンド。 5 絶縁体。 11 コイルを構成したときの始点。 12 コイルを構成したときの終点。 13 コンデンサを構成したときの電気的取り出し点。 14 コイルに接続される側のコンデンサの電極。 15 並列共振回路の図を説明する為のコイルと絶縁さ
れた側の電極。 16 直列共振回路の図を説明する為のコイルと絶縁さ
れた側の電極。 17 トランスを構成したときの2次側の始点。 18 トランスを構成したときの2次側の終点。 20 トランスを構成したときの1次側のパターン断
面。 21 トランスを構成したときの2次側のパターン断
面。 22 ペースト状のフェライト等。 23 EI形状のフェライト等。 31 一定方向に接続できる配置をしたパターン。 32 平行に配列したパターン。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層基板の製造過程において円周状の
    導電体(1)と絶縁体(5)を複数にわたって積層し、
    円周状の導電体(1)同士を接続部(2)により連続し
    た状態で接続し電気的な導通部分をソレノイド構造に類
    似させ、電気的なコイルと同等な機能を持たせた構造
    体。
  2. 【請求項2】 2層以上の積層基板の製造過程におい
    て、任意の層に平行に配列したパターン(32)を配置
    して、そのパターンが配置された層以外の層に、そのパ
    ターン(32)を一定方向に連続して接続できる配置を
    したパターン(31)を配置して、各々のパターンを接
    続部(2)により接続し電気的な導通部分をソレノイド
    構造に類似させ、電気的なコイルと同等な機能を持たせ
    た構造体。
  3. 【請求項3】 請求項1又は、請求項2の構造体の、
    ソレノイド構造とした円周状の導電体(1)又は、平行
    に配置されたパターン(32)又は、一定方向に連続て
    接続できる配置のパターン(31)に対して静電容量が
    得られる広さの電極(14)を接続して、静電容量が得
    られる広さの電極(14)から直流の電気的に絶縁され
    た状態で、これに向い合う位置に電極(15)を配置す
    る事で電気的なコンデンサと同等な機能を持たせ、ソレ
    ノイド構造による電気的なコイル機能と交流の電気的に
    接続されるようにする事でLCの並列共振回路の機能を
    持たせた構造体。
  4. 【請求項4】 請求項3の電気的なコンデンサと同等
    な機能を持つ構造体部分を複数にわたってコイルの接続
    部分を変えて配置し複数の共振点を持つLCの共振回路
    の機能を持たせた構造体。
  5. 【請求項5】 請求項1又は、請求項2の構造体の、
    電気的な導通部分によるソレノイド構造の途中又は、終
    端で、静電容量が得られる広さの電極(14)を接続し
    て、静電容量が得られる広さの電極(14)から直流の
    電気的に絶縁された状態で、これに向い合う位置に電極
    (16)を配置する事で電気的なコンデンサと同等な機
    能を持たせ、ソレノイド構造による電気的なコイル機能
    と交流の電気的に接続されるようにする事でLCの直列
    共振回路の機能を持たせた構造体。
  6. 【請求項6】 請求項5のコイル及びコンデンサの直
    列接続された機能を持つ構造体を複数にわたって配置
    し、複数の共振点を持つLCの共振回路の機能を持たせ
    た構造体。
  7. 【請求項7】 円周状の導電体(1)を楕円や、多角
    形等の周回できる形状にした場合や、1層上で1周以上
    の周回する形状にして1以上重なるソレノイド構造にし
    た請求項1及び請求項3及び請求項4及び請求項5及び
    請求項6の構造体。
  8. 【請求項8】 請求項4及び請求項6の構造体の電気
    的なコンデンサと同等な機能を持たせた電極を、電極に
    対して垂直に見た場合に、直近の電気的なコンデンサと
    同等な機能を持たせた電極同士を、多層間で重ならない
    位置で配置し、多層間の電気的なコンデンサと同等な機
    能を持たせた電極同士での電気的な干渉を軽減させた構
    造体。
  9. 【請求項9】 請求項1又は、請求項2と同等な構造
    体を利用して2以上のコイルを構成し両コイルを直流の
    電気的に絶縁した状態で、電気的なトランスと同等な機
    能を持たせた構造体とし、1次側のコイルの磁気による
    影響を大きく受ける位置に2次側のコイルを配置した構
    造体。
  10. 【請求項10】 請求項1の構造体でコイルを構成する
    パターンに対して直近の位置の基板に1以上の穴を設
    け、その穴に対してEI又は、棒の形状に類似した形状
    の磁気透過率のよいフェライト等を組み込んだ構造体。
  11. 【請求項11】 請求項1の構造体でコイルを構成する
    パターンに対して直近の位置の基板に1以上の穴を設
    け、その穴に対してペースト状の磁気透過率のよいフェ
    ライト等を封入した構造体。
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