JP2000206708A - レジスト剥離装置 - Google Patents

レジスト剥離装置

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JP2000206708A
JP2000206708A JP1045999A JP1045999A JP2000206708A JP 2000206708 A JP2000206708 A JP 2000206708A JP 1045999 A JP1045999 A JP 1045999A JP 1045999 A JP1045999 A JP 1045999A JP 2000206708 A JP2000206708 A JP 2000206708A
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stripping
resist
storage tank
peeling
liquid
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JP1045999A
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English (en)
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Fumihiro Kiyoto
文博 清遠
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Toyota Industries Corp
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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  • Liquid Crystal (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズルから噴射される剥離液でレジストを剥
離する剥離室を一つしか装備せずに、剥離室を複数備え
たレジスト剥離装置と同等の処理を行うことを可能に
し、レジスト剥離装置の小型化を図る。 【解決手段】 剥離室2内にはガラス基板3を水平に支
持する搬送ローラ4が多数配設され、搬送ローラ4を挟
んで上下両側にシャワーノズル9を備えたパイプ7,8
が配設されている。剥離室2の下方に配設された収容タ
ンク13,14内の剥離液は供給配管16,17、電磁弁18,19
及び配管15を介してパイプ7,8に供給され、回収配管
28及び電磁弁29,30を介して収容タンク13,14に回収さ
れる。収容タンク13,14内の剥離液は供給配管16,17、
フィルタ22,23、分岐配管24,25及び電磁弁26,27を介
して自己循環される。各電磁弁18等は制御装置により収
容タンク13,14の剥離液を交互にシャワーノズル9に供
給するように制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示装置等のフ
ラットパネルディスプレイのパネル基板やIC素子用基
板等の製造工程の一工程であるエッチング工程の際に保
護膜として使用されたレジスト(マスキング材)を基板
から除去する湿式タイプのレジスト剥離装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のレジスト剥離装置として
は、基板を剥離液に浸すディップ式と、基板に剥離液を
噴射するシャワー式(スプレー式)とがある。ディップ
式では図5に示すように、剥離液51が収容された複数
の剥離槽52にガラス基板53を順次浸して、徐々にレ
ジストを溶かして剥離する。
【0003】シャワー式では図6に示すように、ガラス
基板53を水平状態で搬送する搬送ローラ54と、搬送
ローラ54上のガラス基板に向けて剥離液を噴射するノ
ズル55を備えた複数の剥離室56が設けられている。
そして、ガラス基板53は一定方向へ搬送され、各剥離
室56を通過する間にノズル55から噴射される剥離液
によって徐々にレジストが剥離される。各剥離室56の
下方にはタンク57が配設され、各剥離室56のノズル
55から噴射された剥離液はタンク57に回収され、再
循環して使用される。剥離槽52及び剥離室56の数は
4個に限らず2個のものもある。ディップ式及びシャワ
ー式とも剥離液は所定数のガラス基板の処理を行うまで
は再使用される。
【0004】また、特開平7−249602号公報には
図7に示すような薄膜装置が開示されている。この薄膜
装置は膨潤化装置58及び薄膜装置59を備え、ガラス
基板53は膨潤化装置58の膨潤液を通過した後、薄膜
装置59へ搬送される。そして、ノズル55から噴射さ
れる剥離液によりガラス基板53からレジストが剥離さ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ディップ式及びシャワ
ー式とも剥離液は所定数のガラス基板の処理を行うまで
は再使用されるため、剥離槽52及び剥離室56を1個
とすると、完全に溶解しない状態でガラス基板から除去
されたレジストがガラス基板に再付着して次の工程に搬
送されてトラブルを引き起こす。そのため、ディップ式
及びシャワー式ともレジストの半分以上を剥離するため
の粗剥離用と、残ったレジストを完全に剥離するための
本剥離用との少なくとも2個、即ち複数の剥離槽52又
は剥離室56を設ける必要があった。ところが、剥離槽
52又は剥離室56を複数設けるとレジスト剥離装置の
サイズが大きくなるとともに、装置の製造コストの増大
につながる。また、液晶製造工程ではレジスト剥離工程
が複数あり、レジスト剥離装置のサイズが大きくなる
と、装置の設置に必要な床面積もその分増加する。その
結果、レジスト剥離装置が設置されるクリーンルームの
スペースを拡げる必要があり、クリーンルームの建設費
及びクリーンルーム内を清浄に保持するためのランニン
グコストが増大するという問題があった。
【0006】一方、特開平7−249602号公報に開
示された薄膜装置では剥離室は一つであるが、膨潤処理
を行う膨潤化装置58が必要となり、剥離室を2つ設け
たものと同様に装置の設置に必要な床面積が増加する。
【0007】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的はノズルから噴射される剥離液で
レジストを剥離する剥離室を一つしか装備せずに、剥離
室を複数備えたレジスト剥離装置と同等の処理を行うこ
とができレジスト剥離装置の小型化を図ることができる
レジスト剥離装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、一つの剥離室内におい
て支持部上に水平に支承された状態の被洗浄基板に剥離
液をノズルから噴射して前記被洗浄基板上のレジスト被
膜を剥離するレジスト剥離装置であって、前記ノズルか
ら噴射する剥離液を収容する複数の収容タンクと、各収
容タンクのいずれか一つの収容タンクから剥離液を前記
ノズルに選択的に供給する供給手段と、前記供給手段に
より剥離室内に噴射された剥離液をその剥離液を供給し
た収容タンクへ回収する回収手段とを備えた。
【0009】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記各収容タンクはフィルタを備え
た自己循環回路を備え、収容タンク内の剥離液が前記ノ
ズルへ供給されていないときに、収容タンク内の剥離液
を前記自己循環回路で循環させる。
【0010】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、前記供給手段は前記ノ
ズルが設けられた共通配管と各収容タンクとを連結する
とともに途中に電磁弁が設けられた供給配管と、前記剥
離室と各収容タンクとを連結するとともに途中に電磁弁
が設けられた回収配管とを備え、前記各供給配管及び回
収配管に設けられた電磁弁はそれぞれ同じ収容タンクに
対応する電磁弁同士が同じ開閉制御信号で制御され、か
つ一つの収容タンクと対応する電磁弁のみが開放状態と
なるように制御される。
【0011】従って、請求項1に記載の発明では、被洗
浄基板は一つの剥離室内において支持部上に水平に支承
された状態でノズルから噴射される剥離液によってレジ
ストが剥離される。ノズルから噴射される剥離液は複数
の収容タンクに収容されており、いずれか一つの収容タ
ンクの剥離液が供給手段によって選択的にノズルに供給
される。供給手段により剥離室内に噴射された剥離液
は、その剥離液を供給した収容タンクへ回収手段により
回収される。そして、複数の収容タンクの剥離液が所定
時間ずつ順にノズルに供給される。
【0012】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、各収容タンク内の剥離液が前記ノズ
ルへ供給されていないときには、当該収容タンク内の剥
離液は自己循環回路を循環し、剥離液内に含まれる不完
全溶解状態のレジストがフィルタで捕捉される。捕捉さ
れたレジストはフィルタの定期的な交換又は清掃により
除去される。
【0013】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、各収容タンク内の剥離
液は供給配管及び共通配管を経てノズルに供給され、剥
離室内に噴射された剥離液は回収配管を経て収容タンク
に回収される。各収容タンク内の剥離液は、当該収容タ
ンクと対応する供給配管の電磁弁が開放された状態でノ
ズルに供給される。供給配管の電磁弁が開放されたとき
は当該収容タンクと対応する回収配管の電磁弁も開放さ
れ、ノズルから剥離室内に噴射された剥離液は当該収容
タンクに回収される。同じ収容タンクに対応する電磁弁
同士が同じ開閉制御信号で制御される。また、一つの収
容タンクと対応する電磁弁のみが開放状態となるように
制御される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1〜図3に従って説明する。図1に示すよう
に、レジスト剥離装置1は一つの剥離室2を備えてい
る。剥離室2内には被洗浄基板としてのガラス基板3を
水平に支持する支持部としての搬送ローラ4が多数平行
に配設されている。各搬送ローラ4は図示しない駆動手
段により回転駆動され、かつ回転方向が切換可能に構成
されている。剥離室2にはガラス基板3の搬入口5及び
搬出口6が対向する位置に配設されている。
【0015】剥離室2内には搬送ローラ4の上方及び下
方に共通配管を構成するパイプ7,8が搬送ローラ4と
直交する方向に沿って延設されている。図2に示すよう
に、パイプ7,8はそれぞれ複数本(この実施の形態で
は3本)ずつ配設されている。下方に配設されたパイプ
8はガラス基板3の剥離室2内での移動方向の長さとほ
ぼ同じ長さの範囲に配設され、各パイプ8には分岐パイ
プ8aを介して複数のノズルとしてのシャワーノズル9
が連結されている。上方に配設されたパイプ7は下方に
配設されたパイプ8より長い範囲に配設され、各パイプ
7には複数のシャワーノズル9が所定間隔でそれぞれフ
レキシブルチューブ10を介して連結されている。
【0016】図3(a),(b)に示すように、パイプ
7の下方にはフレキシブルチューブ10の近傍において
パイプ7と直交する状態で水平に往復動されるリンク1
1が、各パイプ7に連結されたフレキシブルチューブ1
0と対応して設けられている。各リンク11にはパイプ
7の配設ピッチと等しい間隔をおいて上下方向に延びる
長孔11aが形成されている。各フレキシブルチューブ
10は長孔11aに沿って摺動可能な係合部12aを備
えた連結部材12が所定位置に固定され、連結部材12
を介してリンク11と連結されている。そして、図示し
ない駆動手段によってリンク11が往復駆動され、各シ
ャワーノズル9がパイプ7の延びる方向と直交する方
向、即ちガラス基板3の移動方向と直交する方向に揺動
されるようになっている。
【0017】剥離室2の下方にはシャワーノズル9から
噴射する剥離液を収容する複数(この実施の形態では2
つ)の収容タンク13,14が配設されている。剥離液
には使用されたレジストに対応した溶液が使用され、両
収容タンク13,14内の剥離液は同じ組成のものが使
用される。第1の収容タンク13内の剥離液は、粗剥
離、即ち剥離室2内に搬入されたガラス基板3に最初に
噴射してレジストを剥離するのに使用される。第2の収
容タンク14内の剥離液は、本剥離、即ち粗剥離終了後
のガラス基板3に噴射してレジストをガラス基板3から
完全に剥離するのに使用される。剥離液は所定枚数のガ
ラス基板3を処理するまで再使用され、かつ粗剥離でガ
ラス基板3から剥離されるレジスト量が多いため、レジ
ストの剥離処理が行われた後は、第1の収容タンク13
内の剥離液中のレジスト濃度が第2の収容タンク14内
の剥離液中のレジスト濃度より高くなる。
【0018】各パイプ7,8はパイプ7,8とともに共
通配管を構成する配管15及び第1の供給配管16を介
して第1の収容タンク13に連結され、配管15及び第
2の供給配管17を介して第2の収容タンク14に連結
されている。各供給配管16,17の途中にはそれぞれ
電磁弁18,19が設けられるとともに、電磁弁18,
19より収容タンク13,14寄りに圧送ポンプ20,
21が設けられている。また、各供給配管16,17に
は電磁弁18,19と圧送ポンプ20,21との間にフ
ィルタ22,23が設けられている。配管15、供給配
管16,17、電磁弁18,19及び圧送ポンプ20,
21により、各収容タンク13,14のいずれか一つの
収容タンクから剥離液をシャワーノズル9に選択的に供
給する供給手段が構成されている。
【0019】各供給配管16,17には電磁弁18,1
9とフィルタ22,23との間に分岐配管24,25が
それぞれ連結され、各分岐配管24,25の途中には電
磁弁26,27が設けられている。供給配管16,1
7、圧送ポンプ20,21、フィルタ22,23、分岐
配管24,25及び電磁弁26,27により自己循環回
路が構成されている。自己循環回路は収容タンク13,
14内の剥離液がシャワーノズル9へ供給されていない
ときに、収容タンク13,14内の剥離液を循環させ
る。
【0020】剥離室2はその底壁がシャワーノズル9か
ら噴射された剥離液を集め易い形状に形成されるととも
に、剥離室2と各収容タンク13,14とを連結する回
収配管28の一端が底壁に接続されている。回収配管2
8は途中で二股に分岐され、各分岐管28a,28bを
介して収容タンク13,14に接続されている。各分岐
管28a,28bの途中にそれぞれ電磁弁29,30が
設けられている。
【0021】前記各電磁弁18,19,26,27,2
9,30は図示しない制御装置に電気的に接続され、制
御装置からの制御信号により開閉制御される。供給配管
16,17に設けられた電磁弁18,19及び回収配管
28に設けられた電磁弁29,30はそれぞれ同じ収容
タンク13,14に対応する電磁弁同士が同じ開閉制御
信号で制御され、かつ一つの収容タンクと対応する電磁
弁のみが開放状態となるように制御される。即ち、電磁
弁18及び電磁弁29が同時に開放状態(励磁状態)又
は閉じた状態(消磁状態)となり、電磁弁19及び電磁
弁30が同時に開放状態(励磁状態)又は閉じた状態
(消磁状態)となり、かつ電磁弁18,29と電磁弁1
9,30とはいずれか一方の組が開放状態となる。ま
た、電磁弁26は電磁弁18が、電磁弁27は電磁弁1
9がそれぞれ閉じた状態のときに開放状態(励磁状態)
となり、電磁弁18又は電磁弁19が開放状態のときに
閉じた状態(消磁状態)となるように制御される各収容
タンク13,14にはそれぞれバルブ31a,32aを
備えた供給管31,32と、バルブ33a,34aを備
えた排出管33,34とが連結されている。排出管34
には第2の収容タンク14内の剥離液を第1の収容タン
ク13に移送する移送配管35が、バルブ34aより収
容タンク14寄りにおいて連結されている。移送配管3
5には圧送ポンプ36及びバルブ37が設けられてい
る。バルブ37は逆止め機能を備えている。また、各収
容タンク13,14には液面計38,39が装備されて
いる。
【0022】次に前記のように構成されたレジスト剥離
装置1の作用を説明する。エッチング工程でエッチング
処理が完了したガラス基板3は搬入口5から1枚ずつ剥
離室2内に送り込まれ、搬送ローラ4に支承された状態
で剥離室2内を搬送ローラ4の正転及び逆転に伴って往
復移動される。そして、シャワーノズル9から噴射され
る剥離液によってレジストが剥離(除去)された後、搬
出口6から搬出されて、図示しないリンス工程へ送り込
まれる。
【0023】レジスト剥離装置1の運転中、両圧送ポン
プ20,21は連続運転される。制御装置は図示しない
センサからの検出信号に基づいて剥離室2内にガラス基
板3が搬入されたことを検知すると、粗剥離を行うよう
に、即ち第1の収容タンク13内の剥離液をシャワーノ
ズル9へ供給し、第2の収容タンク14内の剥離液が自
己循環されるように各電磁弁18,19,26,27,
29,30に励磁指令信号又は消磁指令信号を出力す
る。そして、収容タンク13内の剥離液は供給配管1
6、圧送ポンプ20、フィルタ22、電磁弁18、配管
15及びパイプ7,8を経てシャワーノズル9から噴射
される。噴射された剥離液は剥離室2の底部に集めら
れ、回収配管28及び電磁弁29を経て収容タンク13
に回収される。粗剥離によりレジスト皮膜の大部分がガ
ラス基板3から剥離される。一方、第2の収容タンク1
4内の剥離液は供給配管17、圧送ポンプ21、フィル
タ23、電磁弁27を経て収容タンク14に戻る自己循
環を行う。
【0024】第1の収容タンク13内の剥離液をシャワ
ーノズル9から所定時間供給した後、制御装置は本剥離
を行うため第2の収容タンク14内の剥離液をシャワー
ノズル9へ供給し、第1の収容タンク13内の剥離液が
自己循環されるように各電磁弁18,19,26,2
7,29,30に励磁指令信号又は消磁指令信号を出力
する。そして、収容タンク14内の剥離液は供給配管1
7、圧送ポンプ21、フィルタ23、電磁弁19、配管
15及びパイプ7,8を経てシャワーノズル9から噴射
される。噴射された剥離液は剥離室2の底部に集めら
れ、回収配管28及び電磁弁30を経て収容タンク14
に回収される。本剥離によりレジストがガラス基板3か
ら完全に剥離される。一方、第1の収容タンク13内の
剥離液は供給配管16、圧送ポンプ20、フィルタ2
2、電磁弁26を経て収容タンク13に戻る自己循環を
行う。
【0025】所定時間本剥離が行われた後、制御装置は
ガラス基板3が搬出口6から搬出され、かつ次のガラス
基板3が搬入口5から剥離室2内に搬入されたことを図
示しないセンサにより検知すると、再び前記と同様にし
て粗剥離を行う状態に電磁弁18等を切り換える。以
下、前記と同様にして順次レジストの剥離処理が行われ
る。粗剥離の時間は本剥離の時間より短く、例えば両者
の比は4:6に設定されているが、粗剥離で大部分のレ
ジストが剥離される。
【0026】レジスト剥離装置1の運転中、パイプ7が
揺動されるとともに、搬送ローラ4の往復回転に伴うガ
ラス基板3の往復移動により、シャワーノズル9から噴
射された剥離液がガラス基板3のレジスト付着面(上
面)に満遍なく当たる。パイプ8から噴射された剥離液
はガラス基板3の上面から剥離されたレジストがガラス
基板3の下面に再付着するのを防止する役割を果たすも
のであるため、上面に比較して剥離液がかかる割合はす
くなくても差し支えない。
【0027】粗剥離及び本剥離の際、レジストは全てが
徐々に溶解されてガラス基板3から剥離(除去)される
のではなく、一部はシャワーノズル9から噴射された剥
離液により塊となってガラス基板3上から剥離する。塊
となって剥離されたレジストは不完全溶解状態でフィル
タ22,23で捕捉され、フィルタ22,23の定期的
な交換又は清掃により除去される。
【0028】各収容タンク13,14内の剥離液に溶解
したレジストの濃度が高くなり過ぎた状態で、剥離液の
交換をせずにそのまま処理を継続すると剥離処理に支障
を来すため、所定枚数のガラス基板3の剥離処理が行わ
れた段階で、各収容タンク13,14内の剥離液が交換
される。剥離液を交換する際は、各圧送ポンプ20,2
1,36が停止された状態でバルブ33aが開放され、
第1の収容タンク13内の剥離液が排出管33から排出
される。次にバルブ33aが閉じられた後、バルブ37
が開放されるとともに圧送ポンプ36が駆動され、第2
の収容タンク14内の剥離液が移送配管35を介して第
1の収容タンク13へ移送される。第2の収容タンク1
4内の剥離液の移送が完了した後、バルブ37が閉じら
れるとともに圧送ポンプ36が停止される。次にバルブ
32aが開放されて供給管32から新しい剥離液が第2
の収容タンク14に供給され、所定量供給された後にバ
ルブ32aが閉じられる。即ち、粗剥離で使用された剥
離液は廃棄され、本剥離で使用された剥離液が新たな粗
剥離用の剥離液として再使用される。一方、本剥離用の
剥離液には、新しい剥離液が使用される。
【0029】シャワーノズル9から噴射された剥離液
は、一部がガラス基板3に付着した状態で持ち去られる
ため、各収容タンク13,14内の剥離液量が液面計3
8,39により計測され、所定の液量以下になるとレジ
スト剥離装置1の運転が一時停止され、当該収容タンク
13,14に供給管31,32から剥離液が所定量供給
される。
【0030】この実施の形態では以下の効果を有する。 (1) シャワーノズル9を備えた剥離室2を一つと
し、複数の収容タンク13,14のいずれか一つの収容
タンク内の剥離液をシャワーノズル9に選択的に供給す
るとともに、剥離液を当該収容タンクに回収するように
した。従って、剥離室2を一つしか装備せずに、剥離室
2を複数備えたレジスト剥離装置と同等の処理を行うこ
とができ、レジスト剥離装置の小型化とレジスト剥離装
置1の製造コストの低減とが可能になる。また、レジス
ト剥離装置1の設置に必要な床面積が小さくなるため、
レジスト剥離装置1が設置されるクリーンルームのスペ
ースを小さくでき、クリーンルームの建設費及びクリー
ンルーム内を清浄に保持するためのランニングコストを
低減できる。
【0031】(2) 各収容タンク13,14内の剥離
液がシャワーノズル9へ供給されていないときには、当
該収容タンク内の剥離液は自己循環回路を循環し、剥離
液内に含まれる不完全溶解状態のレジストがフィルタ2
2,23で捕捉され、フィルタ22,23の定期的な交
換又は清掃により除去される。従って、同じ枚数のガラ
ス基板3のレジスト剥離処理を行った後に剥離液に溶解
しているレジスト量が、自己循環を行わない装置に比較
して少なくなり、剥離液の寿命を伸ばすことができる。
【0032】(3) 供給配管16,17及び回収配管
28に設けられた電磁弁18,19,29,30はそれ
ぞれ同じ収容タンク13,14に対応する電磁弁18,
29及び電磁弁19,30同士が同じ開閉制御信号で制
御され、かつ一つの収容タンクと対応する電磁弁のみが
開放状態となるように制御される。従って、各収容タン
ク13,14内の剥離液の循環経路の切換制御が簡単に
なる。
【0033】(4) 第1の収容タンク13は常に粗剥
離用の剥離液を収容し、第2の収容タンク14は常に本
剥離用の剥離液を収容する。従って、両収容タンク1
3,14で交互に粗剥離用の剥離液と本剥離用の剥離液
とを収容する構成に比較して、本剥離用の剥離液を収容
する収容タンクが汚れ難くなる。
【0034】(5) 回収配管28を経て収容タンク1
3,14内に回収された後、再び供給配管16,17へ
送り出された剥離液に含まれる不完全溶解状態のレジス
トはフィルタ22,23で捕捉される。従って、シャワ
ーノズル9から噴射される剥離液に不完全溶解状態のレ
ジストが混入することはなく、本剥離処理を受けるガラ
ス基板3に不完全溶解状態のレジストが再付着する虞が
ない。
【0035】なお、実施の形態は前記に限定されるもの
ではなく、例えば、次のように具体化してもよい。 ○ 本剥離用の剥離液を収容する第2の収容タンク14
内の剥離液を粗剥離用の剥離液を収容する第1の収容タ
ンク13へ移送するために専用の圧送ポンプ36を設け
ず、第2の収容タンク14用の圧送ポンプ21を移送用
に使用可能な配管構成とする。例えば、図4に示すよう
に、分岐配管25に収容タンク13に連通する分岐管4
0を連結し、分岐管40の途中に電磁弁40aを設け
る。そして、第2の収容タンク14内の剥離液を第1の
収容タンク13へ移送するときは、電磁弁19,27を
閉じ、電磁弁40aを開放した状態で圧送ポンプ21を
駆動する。電磁弁19,27,40aが供給配管17を
流れる剥離液を収容タンク13へ供給するように切り換
える切換手段を構成する。この場合、第2の収容タンク
14内の剥離液を第1の収容タンク13へ移送するため
の専用の圧送ポンプ36が不要となる。なお、分岐管4
0を分岐配管25から分岐する代わりに圧送ポンプ21
より下流側の供給配管17から分岐させてもよい。
【0036】○ 図4に示すように、剥離室2内にその
底部に向かって剥離液を供給するノズル41を設けても
よい。これによって粘度が高くなった処理済液が剥離室
2の底部に残らないように洗い流すことができる。
【0037】○ 剥離液の交換時期を処理枚数で管理す
る代わりに、収容タンク13,14の剥離液中に溶解し
たレジスト濃度を測定し、測定値が所定の値に達した時
点で剥離液の交換を行う。この場合、処理枚数で管理す
る場合に比較して剥離液を有効に使用することができ
る。
【0038】○ 収容タンクを2個設けた場合、一方の
収容タンク13を粗剥離用の剥離液専用とし、他方の収
容タンク14を本剥離用の剥離液専用とする代わりに、
剥離液の交換時期がくる毎にそれまで本剥離用に使用し
ていた収容タンクを粗剥離用とし、他方の収容タンクを
本剥離用とする。この場合、それまで粗剥離用として使
用されていた収容タンク内の剥離液を廃棄して新しい剥
離液を供給するだけで、他方の収容タンク14から一方
の収容タンク13への剥離液の移送が不要になる。
【0039】○ 搬送ローラ4を一方向回転可能とし、
剥離室2内にガラス基板3が搬入された後、搬送ローラ
4の回転速度を微速としてガラス基板3が所定時間剥離
液の噴射を受けながら移動される構成としてもよい。ま
た、搬送ローラ4を一方向回転可能とし、剥離室2内に
ガラス基板3が搬入された後、搬送ローラ4を停止させ
た状態で所定時間ガラス基板3に剥離液を噴射する構成
としてもよい。
【0040】○ 液面計38,39を設けずに、所定枚
数処理する毎に剥離液を各収容タンクに所定量ずつ補給
するようにしてもよい。 ○ 電磁弁18,19,26,27,29,30,40
aに代えて手動バルブを設けてもよい。
【0041】○ 電磁弁18,19,26,27を各供
給配管16,17及び各分岐配管24,25毎に設ける
代わりに、方向切換弁を各供給配管16,17に設け、
圧送ポンプ20,21から送り出される剥離液を配管1
5へ供給する状態と、分岐配管24,25へ供給する状
態とに切り換える構成とする。この場合、剥離液をシャ
ワーノズル9へ供給する状態と、剥離液の自己循環を行
わせる状態との切換が確実になされる。また、電磁弁2
9,30を設ける代わりに、方向切換弁を回収配管28
に設け、剥離室2から回収される剥離液を所望の分岐管
28a,28b側へ供給する状態に切り換えるようにし
てもよい。
【0042】○ フィルタ22,23を設ける位置は圧
送ポンプ20,21の下流側に限らず、上流側に設けて
もよい。 ○ 自己循環回路を省略してもよい。即ち、分岐配管2
4,25及び電磁弁26,27を省略してもよい。
【0043】○ 収容タンクの数は2個に限らず3個以
上であってもよい。前記実施の形態から把握できる請求
項記載以外の発明(技術思想)について、以下にその効
果とともに記載する。
【0044】(1) 請求項1〜請求項3のいずれか一
項に記載の発明において、前記収容タンクは2個設けら
れ、一方の収容タンクは粗剥離用の剥離液専用に使用さ
れ、他方の収容タンクは本剥離用の剥離液専用に使用さ
れる。この場合、両収容タンクが粗剥離用の剥離液と本
剥離用の剥離液とを交互に収容する構成に比較して、本
剥離用の剥離液を収容する収容タンクが汚れ難くなる。
【0045】(2) (1)に記載の発明において、前
記他方の収容タンクの剥離液を前記ノズルに供給する供
給配管の途中に、該供給配管を流れる剥離液を一方の収
容タンクへ供給するように切り換える切換手段が設けら
れている。この場合、専用の圧送ポンプを設けずに、他
方の収容タンク内の本剥離液を一方の収容タンクへ移送
することができる。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜請求項
3に記載の発明によれば、ノズルから噴射される剥離液
でレジストを剥離する剥離室を一つしか装備せずに、剥
離室を複数備えたレジスト剥離装置と同等の処理を行う
ことができレジスト剥離装置の小型化を図ることができ
る。
【0047】請求項2に記載の発明によれば、剥離液内
に含まれる不完全溶解状態のレジストをフィルタで捕捉
して除去することにより、剥離液の寿命を伸ばすことが
できる。
【0048】請求項3に記載の発明によれば、各収容タ
ンク内の剥離液の循環経路の切換制御が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施の形態の概略構成図。
【図2】 ノズルが連結されたパイプの配置を示す模式
平面図。
【図3】 (a)はノズルの揺動機構を示す部分模式正
面図、(b)は同じく側面図。
【図4】 別の実施の形態のレジスト剥離装置の概略構
成図。
【図5】 従来のレジスト剥離装置の模式側面図。
【図6】 別の従来のレジスト剥離装置の模式側面図。
【図7】 別の従来のレジスト剥離装置の模式側面図。
【符号の説明】
1…レジスト剥離装置、2…剥離室、3…被洗浄基板と
してのガラス基板、4…支持部としての搬送ローラ、
7,8…共通配管としてのパイプ、9…ノズルとしての
シャワーノズル、13,14…収容タンク、15…供給
手段を構成する配管、16,17…供給手段及び自己循
環回路を構成する供給配管、18,19…供給手段を構
成する電磁弁、20,21…供給手段及び自己循環回路
を構成する圧送ポンプ、22,23…同じくフィルタ、
24,25…自己循環回路を構成する分岐配管、26,
27…同じく電磁弁、28…回収配管、29,30…電
磁弁。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つの剥離室内において支持部上に水平
    に支承された状態の被洗浄基板に剥離液をノズルから噴
    射して前記被洗浄基板上のレジスト被膜を剥離するレジ
    スト剥離装置であって、 前記ノズルから噴射する剥離液を収容する複数の収容タ
    ンクと、 各収容タンクのいずれか一つの収容タンクから剥離液を
    前記ノズルに選択的に供給する供給手段と、 前記供給手段により剥離室内に噴射された剥離液をその
    剥離液を供給した収容タンクへ回収する回収手段とを備
    えたレジスト剥離装置。
  2. 【請求項2】 前記各収容タンクはフィルタを備えた自
    己循環回路を備え、収容タンク内の剥離液が前記ノズル
    へ供給されていないときに、収容タンク内の剥離液を前
    記自己循環回路で循環させる請求項1に記載のレジスト
    剥離装置。
  3. 【請求項3】 前記供給手段は前記ノズルが設けられた
    共通配管と各収容タンクとを連結するとともに途中に電
    磁弁が設けられた供給配管と、前記剥離室と各収容タン
    クとを連結するとともに途中に電磁弁が設けられた回収
    配管とを備え、前記各供給配管及び回収配管に設けられ
    た電磁弁はそれぞれ同じ収容タンクに対応する電磁弁同
    士が同じ開閉制御信号で制御され、かつ一つの収容タン
    クと対応する電磁弁のみが開放状態となるように制御さ
    れる請求項1又は請求項2に記載のレジスト剥離装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100510350B1 (ko) * 2002-07-19 2005-08-24 나가세 상교오 가부시키가이샤 레지스트 박리 장치
JP2008305980A (ja) * 2007-06-07 2008-12-18 Tokyo Electron Ltd 薬液供給システム及び薬液供給方法並びに記憶媒体

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