JP2000206137A - 被接着体の接着構造 - Google Patents

被接着体の接着構造

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JP2000206137A JP11010454A JP1045499A JP2000206137A JP 2000206137 A JP2000206137 A JP 2000206137A JP 11010454 A JP11010454 A JP 11010454A JP 1045499 A JP1045499 A JP 1045499A JP 2000206137 A JP2000206137 A JP 2000206137A
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克也 小木曽
Shinji Usui
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ケース状被接着体内に接着剤が入り込むことを
防止するとともに、気泡がケース状被接着体からの抜け
を良好に行うことができる被接着体の接着構造を提供す
る。 【解決手段】 パッケージケース3の開口部の周縁の接
着端面には、内側リブ12及び外側リブ13が設けら
れ、両リブ12,13間には、係合溝14が形成されて
いる。キャップ9の接着端面には係入リブ15が係合溝
14内に係入されている。キャップ9をパッケージケー
ス3に対して接着する際に、係合溝14内に接着剤16
が予め塗布された状態で、キャップ9の係入リブ15を
パッケージケース3の係合溝14内に係入される。係入
リブ15の外周面は先端側に行くほど肉厚が小さくなる
ようにテーパー面15aが形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は被接着体の接着構造に係
り、特に、ケース状被接着体内に接着剤の侵入を防止す
ることができる被接着体の接着構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、圧力変化を検出することによって
加速度を検出する加速度センサが利用されている。図5
は、加速度センサにおけるパッケージケースと蓋の接着
構造を示すセンサの断面図を示し、図6はその要部断面
図を示している。
【0003】この加速度センサ1を簡単に説明すると、
図5に示すように回路基板2上には円筒状のパッケージ
ケース3が載置固定されている。そのパッケージケース
3に囲まれた回路基板2の中央部には、通気孔4が透設
されている。その通気孔4を塞ぐようにしてパッケージ
ケース3内にC型のダイアフラム型半導体感圧センサチ
ップ(以下、単にセンサチップという)5が取り付けら
れている。
【0004】センサチップ5は、底部が台形状にくり抜
かれた直方体形状を成しており、くり抜かれた部分は薄
肉部5aとなっている。薄肉部5a上には、シリコン半
導体(PN接合素子)によって構成される拡散歪ゲージ
5bが形成されており、薄肉部5aにおける歪み(すな
わち、薄肉部5aに印加された圧力)を感知し、その圧
力に応じた電気信号を検出信号として出力する。センサ
チップ5の薄肉部5aの下側のくり抜かれた部分は、通
気孔4を介して外気に開放されている。
【0005】また、センサチップ5は、その上面に拡散
歪ゲージ5bとアンプ5cとが同時に作り込まれたモノ
リシック型の半導体チップである。アンプ5cは拡散歪
ゲージ5bから出力される検出信号を増幅し、その検出
信号をボンディングワイヤ6、回路基板2上のプリント
パターン及び外部端子11を介して外部に出力するもの
である。さらに、パッケージケース3内には、適宜な密
度のシリコンゲル8がセンサチップ5を覆うようにして
収納されている。又、前記パッケージケース3の上部開
口部はキャップ9が接着固定されることにより、封止さ
れている。
【0006】このように構成された加速度センサ1に対
して加速度が加わった場合、パッケージケース3内部の
シリコンゲル8を介して、センサチップ5が即座に圧力
を受ける。すると、センサチップ5の薄肉部5aは屈
曲,振動する。このとき、センサチップ5のくり抜かれ
た部分は通気孔4を介して外気に開放されているため、
薄肉部5aの屈曲,振動に伴ってくり抜かれた部分の体
積が変化しても、くり抜かれた部分から薄肉部5a側へ
圧力がかかることはない。薄肉部5a上に形成された拡
散歪ゲージ5bは、薄肉部5aの屈曲,振動を感知し、
その薄肉部5aの屈曲,振動による歪み(すなわち、薄
肉部5aに印加された圧力)に応じた電気信号を検出信
号として出力する。
【0007】つまり、拡散歪ゲージ5b(センサチップ
5)の検出信号は、加速度センサ50に印加された加速
度に対応したものになる。そのセンサチップ5の検出信
号は、検出信号はアンプ5cによって増幅され、ボンデ
ィングワイヤ6、プリントパターン及び外部端子11を
介して外部へ出力される。
【0008】ところで、上記のように構成された、従来
の加速度センサ1においては、パッケージケース3の開
口部の周縁の接着端面には、内側リブ12及び外側リブ
13が周方向に沿って設けられており、両リブ12,1
3間には、係合溝14が形成されている。キャップ9の
接着端面には、周方向に亘って形成された係入リブ15
が前記係合溝14内に係入されている。そして、キャッ
プ9をパッケージケース3に対して接着する際に、係合
溝14内に接着剤16が予め塗布された状態で、キャッ
プ9の係入リブ15をパッケージケース3の係合溝14
内に係入し、この状態で、接着固定されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来は、図
6に示すような構成、すなわち、係合溝14は、断面略
コ字状に形成され、係入リブ15も同係合溝14内に遊
嵌するように断面四角状に形成されている。このため、
係入リブ15を係合溝14内に係入すると、係合溝14
内の接着剤16がパッケージケース3内に入り込む場合
がある。この場合、上記加速度センサ1はキャップ9に
て封止されていることから、パッケージケース3内部の
空間S(シリコンゲル8とキャップ9間の空間)内に前
記接着剤16が入り込むと、センサ感度に悪影響を及ぼ
す虞があった。
【0010】又、接着剤16内には、気泡が混入してい
る場合があり、前記空間S内に接着剤16が入ると、そ
の気泡内の湿気が空間Sに入りやすくなる。又、接着剤
16内の気泡がキャップ9とパッケージケース3のリブ
間に閉じ込められた状態で接着剤が硬化すると、気泡の
存在により接着力が低下するとともに、キャップ9とパ
ッケージケース3との密着性(封止性)が悪化し、セン
サの感度やも耐久性に悪影響を及ぼす虞があった。
【0011】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、ケース状被接着体の開
口部周縁に対して蓋状被接着体を接着剤にて接着された
場合、ケース状被接着体内に接着剤が入り込むことを防
止するとともに、気泡がケース状被接着体からの抜けを
良好に行うことができる被接着体の接着構造を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ケース状被接着体と、そのケース状被接着体の開口
部周縁に対して接着剤にて固定された蓋状被接着体の接
着構造において、前記ケース状被接着体の開口部周縁に
設けられた接着端面には開口部周縁に沿って開口部寄り
の第1リブと、第1リブよりも開口部周縁から離間した
第2リブが形成されて、両リブ間に溝部が形成され、蓋
状被接着体の接着端面には前記溝部に係入された係入リ
ブが形成され、同係入リブと前記ケース状被接着体の第
1リブとの間隙は狭くされ、係入リブと第2リブの間隙
は長くされ、前記係入リブの外周面は先端側に行くほど
開口部寄りに配置されている被接着体の接着構造を要旨
とするものである。
【0013】請求項2の発明は、請求項1において、前
記係入リブは、第1リブに対して密嵌されている被接着
体の接着構造を要旨とするものである。請求項3の発明
は、請求項1又は請求項2において、前記第1リブに
は、接着剤の這い上がり防止部が形成されている被接着
体の接着構造を要旨とするものである。
【0014】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
のうちいずれか1項において、前記第2リブの溝部側内
面は、先端部へ行くほど前記係入リブの外周面との離間
距離が大きくなるように形成されている被接着体の接着
構造を要旨とするものである。
【0015】(作用)従って、請求項1に記載の発明に
よれば、蓋状被接着体をケース状被接着体に対し接着す
る場合、予め接着剤が塗布された溝部に対して係入リブ
を溝部内に係入する。このとき、係入リブの外周面は先
端側に行くほど開口部寄りに配置されているため、溝部
内の接着剤は溝部内に係入リブが移動する際にその外周
面により、外方に押圧されるため、接着剤の開口部内へ
の侵入が防止される。又、係入リブの係入により溝部内
の接着剤内の気泡も接着剤とともに係入リブの外周面に
より外方へ押圧されるため、気泡の抜けが良好となる。
【0016】請求項2の発明によれば、前記係入リブ
は、第1リブに対して密嵌されて、接着剤が係入リブと
第1リブ間が狭いため、より開口部内への接着剤の侵入
が防止される。
【0017】請求項3の発明によれば、前記第1リブの
這い上がり防止部により、溝部から這い上がってきた接
着剤はこの部分でトラップ(捕捉)され、開口部内への
侵入が防止される。
【0018】請求項4の発明は、第2リブの溝部側内面
が、先端部へ行くほど係入リブの外周面との離間距離が
大きくなるように形成されていることから、係入リブの
係入により溝部内の接着剤が係入リブの外周面により外
方へ押圧されたとき、第2リブの溝部側内側面に沿って
移動され、気泡の抜けを良好とすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
加速度センサ1に具体化した一実施形態を図面に従って
説明する。
【0020】尚、本実施形態において、従来の構成と同
じ構成部材については同じ符号を付してその詳細な説明
を省略する。図1(a)に、本実施形態の加速度センサ
1の一部切欠斜視図を示す。また、図1(b)に、図1
(a)のA−A線断面図を示す。又、図2は、加速度セ
ンサ1のパッケージケース3と、キャップ9との接合部
分の要部断面図を示している。
【0021】この実施形態は、パッケージケース3の開
口部の周縁の接着端面には、第1リブとしての内側リブ
12及び第2リブとしての外側リブ13が周方向に沿っ
て設けられており、両リブ12,13間には、溝部とし
ての係合溝14が形成されている。なお、前記パッケー
ジケース3は本発明のケース状被接着体に相当し、キャ
ップ9は蓋状被接着体に相当する。
【0022】キャップ9の接着端面には、周方向に亘っ
て形成された係入リブ15が前記係合溝14内に係入さ
れている。そして、キャップ9をパッケージケース3に
対して接着する際に、係合溝14内に接着剤16が予め
塗布された状態で、キャップ9の係入リブ15をパッケ
ージケース3の係合溝14内に係入し、この状態で、接
着固定されている。
【0023】前記係入リブ15の外周面は、先端側に行
くほどパッケージケース3の開口部寄りに配置されてい
る。すなわち、外周面は、先端側に行くほど肉厚が小さ
くなるようにテーパー面15aとされている。又、係入
リブ15は、内側リブ12に対して密嵌されている。す
なわち、係入リブ15の内径は、内側リブ12の外径と
ほぼ同一径とされている。
【0024】又、係入リブ15のテーパー面15aと外
側リブ13内周面間の距離(パッケージケース3の径方
向における距離)は、図2に示すように、最も狭い距離
αである箇所においても、前記内側リブ12との間隙の
距離βよりも長くされている。さらに、係入リブ15の
突出高さは、係合溝14内に係入したとき、係合溝14
の底面に当接する可能な高さとされている。
【0025】そして、前記係入リブ15が係合溝14の
底面に当接した状態において、内側リブ12の端面(図
2において上端面)とキャップ9の内頂面とは近接する
ように内側リブ12の高さを備えている。一方、前記係
入リブ15が係合溝14の底面に当接した状態におい
て、外側リブ13の端面(図2において、上端面)と、
同端面と対向するキャップ9の接合端面間の距離γは、
内側リブ12の端面(図2において上端面)とキャップ
9の内頂面間距離より大きくされている。
【0026】さて、上記のパッケージケース3に対し
て、キャップ9を接着する場合、予め予め接着剤16が
塗布された係合溝14に対して係入リブ15を係合溝1
4内に係入する。このとき、係入リブ15のテーパー面
15aは先端側に行くほど開口部寄りに配置されている
ため、係合溝14内の接着剤16は係合溝14内に係入
リブ15が移動する際にそのテーパー面15aにより、
外方に押圧される。このため、接着剤16のパッケージ
ケース3の開口部内への侵入が防止される。
【0027】又、係入リブ15の係入により係合溝14
内の接着剤16内の気泡も接着剤16とともに係入リブ
15のテーパー面15aにより外方へ押圧されるため、
気泡の抜けが良好となる。
【0028】本実施形態では、下記の特有の効果を奏す
る。 (1) 本実施形態では、パッケージケース3(ケース
状被接着体)の開口部周縁に設けられた接着端面には開
口部周縁に沿って内側リブ12(第1リブ)と、外側リ
ブ13(第2リブ)を設け、両リブ12,13間に係合
溝14(溝部)を設けた。そして、キャップ9(蓋状被
接着体)の接着端面には係合溝14に係入された係入リ
ブ15を形成し、係入リブ15とパッケージケース3の
内側リブ12との間隙を狭く(短く)し、係入リブ15
と外側リブ13の間隙を長くした。さらに、係入リブ1
5のテーパー面15aは先端側に行くほど開口部寄りに
配置した。 この結果、キャップ9をパッケージケース
3に対し接着する際、係入リブ15のテーパー面15a
により、係合溝14内の接着剤16が外方に押圧される
ため、接着剤16の開口部内への侵入が防止できる。
又、係入リブ15の係入により係合溝14内の接着剤1
6内の気泡も接着剤16とともに係入リブ15のテーパ
ー面15aにより外方へ押圧されるため、気泡の抜けを
良好にできる。
【0029】(2) 本実施形態では、係入リブ15
を、内側リブ12に対して密嵌した。この結果、接着剤
16が係入リブ15と内側リブ12間が狭いため、より
開口部内への接着剤16の侵入が防止できる。
【0030】(3) 本実施形態では、係入リブ15が
係合溝14の底面に当接した状態において、外側リブ1
3の端面(図2において、上端面)と、同端面と対向す
るキャップ9の接合端面間の距離γを、内側リブ12の
端面(図2において上端面)とキャップ9の内頂面間距
離より大きくした。そして、キャップ9の接着端面とパ
ッケージケース3の接着端面とのγの距離離間した部分
を覆わずに外部に開放した。
【0031】この結果、接着剤16内の気泡がこの外部
に開放した部分に臨んだとき、同気泡は同部分にてこわ
れて、気泡を消失させることができる。 (4) 本実施形態では、加速度センサ1に具体化し
た。この結果、接着剤16が開口部内に侵入が防止で
き、又、接着剤16内の気泡が空間S内に侵入しないた
め、湿気が空間内に入ることがなく、耐久性や、検出感
度特性に悪影響を与えることがない。
【0032】(第2実施形態)次に、本発明を具体化し
た第2実施形態を第1実施形態と異なるところを中心に
説明し、前記第1実施形態と同じ構成部材については同
じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0033】図3は、本実施形態の加速度センサ20の
要部断面図を示している。同図に示すように、この実施
形態では、内側リブ12の先端外周面には切欠コーナー
部12aが形成されている。同切欠コーナー部12aに
より、係入リブ15が係合溝14の底面に当接した際
に、係入リブ15と内側リブ12間の狭い間隙を這い上
がってくる接着剤16を、切欠コーナー部12a、係入
リブ15内周面、キャップ9の内頂面間にて囲まれるス
ペースにて、捕捉し、それ以上開口部内に侵入させない
ようにしている。
【0034】又、外側リブ13の内周面を斜状にカット
したテーパー面13aが形成されている。同デーパー面
13aは、係入リブ15aのテーパー面15と外側リブ
13のテーパー面13aの距離(パッケージケース3の
径方向における離間距離)が、外側リブ13の先端へ行
くほど長くなるようにそのテーパー角度が設定されてい
る。従って、係合溝14内の接着剤16が係入リブ15
が係合溝14内に係入された際に、両テーパー面13
a,15aによって、スムーズに押し出される。又、テ
ーパー面13aにより、接着剤16内の気泡は、円滑に
ガイドされて外側リブ13の先端側に移行し、外部に放
出される。
【0035】本実施形態では、下記の特有の効果を奏す
る。 (1) 本実施形態では、内側リブ12先端外面には、
切欠コーナー部12a(這い上がり防止部)を設けた。
この結果、内側リブ12の切欠コーナー部12aによ
り、係合溝14から這い上がってきた接着剤16はこの
部分でトラップ(捕捉)され、開口部内への侵入が防止
できる。
【0036】(2) 本実施形態では、テーパー面13
aの先端部へ行くほど、係入リブ15のテーパー面15
aとの離間距離が大きくなるように外側リブ13のテー
パー面13aを形成した。この結果、係入リブ15の係
入により係合溝14内の接着剤16が係入リブ15のテ
ーパー面15aにより外方へ押圧されたとき、接着剤1
6内の気泡も外側リブ13のテーパー面13aに沿っ
て、図3において上方へ移動され、気泡の抜けを良好と
することができる。
【0037】(第3実施形態)次に、第3実施形態を第
1実施形態と異なるところを中心に説明し、前記第1実
施形態と同じ構成部材については同じ符号を付してその
詳細な説明を省略する。
【0038】図4は、本実施形態の加速度センサ20の
要部断面図を示している。同図に示すように、この実施
形態では、第1実施形態のデーパー面15aの代わり
に、係入リブ15の外周面を先端側に行くほど肉厚が小
さくなるように階段状の押圧面15bに形成されてい
る。従って、パッケージケース3に対してキャップ9を
接着する際に、係合溝14内の接着剤16をこの押圧面
15bに外方に押圧することができる。
【0039】従って、この実施形態においても、第1実
施形態の(1)及び(2)と同様の作用効果を実現する
ことができる。尚、本発明は次のように具体化すること
ができる。
【0040】(1) 前記第2実施形態では、這い上が
り防止部として内側リブ12の先端外周面には切欠コー
ナー部12aを形成したが、内側リブ12の先端外面の
代わりに這い上がり防止部として、内側リブ12の中央
部外周面に周溝を設けたり、下部外周面に周溝を設けた
りしてもよい。又、切欠コーナー部12a単独に設ける
のではなく、前記中央部外周面の周溝と切欠コーナー部
12aとの組み合わせ、下部外周面の周溝と切欠コーナ
ー部12aとの組合せ、或いは、中央部外周面の周溝と
下部外周面の周溝との組合せであってもよい。又、周溝
は、3個以上あってもよく、周溝の数が増えるほど、接
着剤16の這い上がり防止効果が向上することができ
る。
【0041】(2) 前記テーパー面13a,15aの
代わりに、外方に膨らんだ断面円弧状の面に形成した
り、内方に凹んだ断面円弧状の面に形成してもよい。 (3) 前記実施形態では、加速度センサ1のパッケー
ジケース3とキャップ9の接着構造に具体化したが、他
のセンサやセンサ以外のパッケージ構造に具体化しても
よい。この場合においても、パッケージケース内に接着
剤が侵入することがなく、又、気泡が抜けやすいため、
接着剤の侵入による、或いは、接着剤内の気泡の侵入に
よる悪影響を防止することができる。
【0042】以上、本発明の各実施形態について説明し
たが、上記各実施形態から把握できる請求項以外の技術
的思想について、以下にそれらの効果とともに記載す
る。 1) 請求項3において、這い上がり防止部は、第1リ
ブの先端外面に設けられた切欠コーナ部である被接着体
の接着構造。こうすることにより、切欠コーナー部に
て、接着剤を捕捉でき、接着剤の開口部内への侵入が防
止できる。
【0043】2) 請求項1乃至請求項4のうちいずれ
か1項、又は前記1)の技術的思想において、前記係入
リブの外周面はテーパーに形成されている被接着体の接
着構造。係入リブの外周面をテーパーに形成することに
より、蓋状被接着体をケース状接着体に接着するとき、
溝部内の接着剤を外方に押出し、開口部内に接着剤が侵
入することがなくなる。
【0044】3) 請求項1乃至請求項4のうちいずれ
か1項、或いは前記1)又は2)の技術的思想におい
て、第2リブの高さは、第1リブよりも突出高さが低く
され、第2リブと蓋状被接着体の接着端面間距離は、第
1リブと蓋状被接着体の接着端面間距離よりも長くした
ことを特徴とする被接着体の接着構造。このようにすれ
ば、第2リブと蓋状被接着体の接着端面間距離が、第1
リブと蓋状被接着体の接着端面間距離よりも長くされて
いるため、係入リブに押出された接着剤は、より第2リ
ブ側に押出されやすくなり、開口部内に接着剤が侵入す
ることがなくなる。なお、第2リブ側と蓋状被接着体の
接着端面の対向する部分を覆わずに開放した場合、この
部分で、気泡を消失することができる。
【0045】4) ケース状被接着体は、センサを収納
するパッケージケースである請求項1乃至請求項4のう
ちいずれか1項、或いは前記1)乃至3)のうちいずれ
か1つの技術的思想の被接着体の接着構造。こうするこ
とにより、センサを収納するパッケージケース内に接着
剤が侵入することがないため、接着剤の侵入による、或
いは、接着剤内の気泡の侵入による悪影響を防止するこ
とができる。
【0046】5) 前記4)の技術的思想において、前
記センサは、圧力センサであり、パッケージケース内に
は加速度伝達媒体(8)が封止されている被接着体の接
着構造。こうすることにより、気泡が接着剤から抜け出
るため、気泡の存在により接着力が低下することがな
く、蓋状被接着体とケース状被接着体との密着性(封止
性)が悪化することがなく、センサの感度やも耐久性に
悪影響を及ぼすことがない。上記実施形態において、シ
リコンゲル8は加速度伝達媒体に相当し、センサチップ
5は圧力センサに相当する。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、請
求項1乃至請求項4に記載の発明によれば、ケース状被
接着体内に接着剤が入り込むことが防止できるととも
に、気泡がケース状被接着体からの抜けを良好に行うこ
とができる。
【0048】請求項2の発明によれば、係入リブは、第
1リブに対して密嵌されて、接着剤が係入リブと第1リ
ブ間が狭くなるため、より開口部内への接着剤の侵入を
防止できる。
【0049】請求項3の発明によれば、前記第1リブの
這い上がり防止部により、溝部から這い上がってきた接
着剤はこの部分でトラップ(捕捉)され、開口部内への
侵入が防止できる。
【0050】請求項4の発明によれば、第2リブの溝部
側内面が、先端部へ行くほど係入リブの外周面との離間
距離が大きくなるように形成されていることから、係入
リブの係入により溝部内の接着剤内の気泡も接着剤とと
もに係入リブの外周面により外方へ押圧されたとき、気
泡の抜けを良好とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明を具体化した第1実施形態の
加速度センサの一部切欠斜視図、(b)は断面図。
【図2】 同じく要部断面図。
【図3】 第2実施形態の要部断面図。
【図4】 第3実施形態の要部断面図。
【図5】 従来の加速度センサにおけるパッケージケー
スと蓋の接着構造を示すセンサの断面図。
【図6】 同じく従来の接着構造を示す要部断面図。
【符号の説明】
1…加速度センサ、3…パッケージケース(ケース状被
接着体を構成する。)、9…キャップ(蓋状被接着体を
構成する。)、12…内側リブ(第1リブを構成す
る。)、13…外側リブ(第2リブを構成する。)、1
3a…テーパー面、14…係合溝(溝部を構成する。) 15…係入リブ、15a…テーパー面、15b…切欠コ
ーナ(這い上がり防止部を構成する。)、16…接着
剤、S…空間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 臼井 進二 愛知県丹羽郡大口町豊田三丁目260番地 株式会社東海理化電機製作所内 Fターム(参考) 2F055 AA40 BB19 CC02 DD05 EE14 FF38 FF49 GG12 GG25

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース状被接着体(3)と、そのケース
    状被接着体(3)の開口部周縁に対して接着剤にて固定
    された蓋状被接着体の接着構造において、 前記ケース状被接着体の開口部周縁に設けられた接着端
    面には開口部周縁に沿って開口部寄りの第1リブ(1
    2)と、第1リブよりも開口部周縁から離間した第2リ
    ブ(13)が形成されて、両リブ間に溝部(14)が形
    成され、 蓋状被接着体の接着端面には前記溝部(14)に係入さ
    れた係入リブ(15)が形成され、 同係入リブ(15)と前記ケース状被接着体(3)の第
    1リブ(12)との間隙は狭くされ、係入リブ(15)
    と第2リブ(13)の間隙は長くされ、 前記係入リブ(15)の外周面は先端側に行くほど開口
    部寄りに配置されていることを特徴とする被接着体の接
    着構造。
  2. 【請求項2】 前記係入リブ(15)は、第1リブ(1
    2)に対して密嵌されている請求項1に記載の被接着体
    の接着構造。
  3. 【請求項3】 前記第1リブ(12)には、接着剤の這
    い上がり防止部(12a)が形成されていることを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載の被接着体の接着構
    造。
  4. 【請求項4】 前記第2リブ(13)の溝部側内面(1
    3a)は、先端部へ行くほど前記係入リブ(15)の外
    周面との離間距離が大きくなるように形成されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか1
    項に記載の被接着体の接着構造。
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