JP3127056B2 - マイクロセンサ - Google Patents

マイクロセンサ

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JP3127056B2 JP04309407A JP30940792A JP3127056B2 JP 3127056 B2 JP3127056 B2 JP 3127056B2 JP 04309407 A JP04309407 A JP 04309407A JP 30940792 A JP30940792 A JP 30940792A JP 3127056 B2 JP3127056 B2 JP 3127056B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,温湿度センサや,ガス
センサとして使用されるマイクロセンサに関し,より詳
細には,上部表面に保護用の薄膜が形成されたシリコン
チップと,カバー部材とを接着剤で接合してなるマイク
ロセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】温湿度や,ガス等を検出するセンサの一
つとしてマイクロセンサが知られている。マイクロセン
サはシリコンチップの同一基板上に温度補償と検出との
2つの機能を具備しており,この温度補償を機能させる
ために外部雰囲気を遮断し,熱伝導のみを得る必要があ
る。このため,接着剤(シール部材)を用いて温度補償
用のセンサ部が設けられたシリコンチップとカバー部材
とを接合する構造が一般的に用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,従来の
マイクロセンサによれば,接着剤によってシリコンチッ
プとカバー部材とを接合してるものの,シリコンチップ
の表面には保護用の薄膜が形成されており,接合層がシ
リコンチップ,薄膜,接着剤,カバー部材とによって形
成されているため,最も接合強度の小さいシリコンチッ
プと薄膜との接合強度が接合層の接合強度となり,シリ
コンチップとカバー部材の接合強度が低下するという問
題点があった。具体的には,図7(a),(b)に示す
ように,上部表面に保護用の薄膜701が形成されたシ
リコンチップ702と,カバー部材703とを接着剤7
04で接合するため,接着剤704の接着力が大きくて
も,シリコンチップ702と薄膜701との接合強度が
小さいと,結果的にカバー部材703とシリコンチップ
702との接合強度が低下する。
【0004】また,シリコンチップとカバー部材の接合
強度が低下し,温度補償用のセンサ部が外部雰囲気に暴
露されると,マイクロセンサの高精度・高信頼性が低下
するという不都合も発生する。
【0005】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て,シリコンチップとカバー部材の接合強度を向上させ
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために,上部表面に保護用の薄膜が形成されたシ
リコンチップと,カバー部材とを接着剤で接合してなる
マイクロセンサにおいて,接着剤を塗布する面の薄膜を
除去し,シリコンチップ,接着剤,カバー部材の順序で
重なる接合層を形成したマイクロセンサを提供するもの
である。
【0007】また,本発明は上記の目的を達成するため
に,上部表面に保護用の薄膜が形成されたシリコンチッ
プと,カバー部材とを接着剤で接合してなるマイクロセ
ンサにおいて,シリコンチップの端部及び端部の側面
と,接着剤と,カバー部材とで形成される接合層を有す
るマイクロセンサを提供するものである。
【0008】また,本発明は上記の目的を達成するため
に,上部表面に保護用の薄膜が形成されたシリコンチッ
プと,カバー部材とを接着剤で接合してなるマイクロセ
ンサにおいて,カバー部材はシリコンチップの側面の一
部或いは全部を覆う蓋形状であり,且つ,シリコンチッ
プの側面と,接着剤と,カバー部材とで形成される接合
層を有するマイクロセンサを提供するものである。
【0009】また,本発明は上記の目的を達成するため
に,上部表面に保護用の薄膜が形成されたシリコンチッ
プと,カバー部材とを接着剤で接合してなるマイクロセ
ンサにおいて,シリコンチップは接着剤を塗布する位置
にエッチングによって形成した溝部を有し,溝部と,接
着剤と,カバー部材とで形成される接合層を有するマイ
クロセンサを提供するものである。
【0010】
【作用】本発明のマイクロセンサ(請求項1)は,接着
剤を塗布する面の薄膜を除去し,シリコンチップとカバ
ー部材とを接着剤で直接接合して接合層を形成する。
【0011】また,本発明のマイクロセンサ(請求項
2)は,シリコンチップの端部及び端部の側面とカバー
部材とを接着剤で直接接合して接合層を形成する。
【0012】また,本発明のマイクロセンサ(請求項
3)は,蓋形状のカバー部材でシリコンチップの側面の
一部或いは全部を覆い,シリコンチップの側面とカバー
部材とを接着剤で直接接合して接合層を形成する。
【0013】また,本発明のマイクロセンサ(請求項
4)は,シリコンチップ上の接着剤を塗布する位置にエ
ッチングによって溝部を形成し,シリコンチップの溝部
とカバー部材とを接着剤で直接接合して接合層を形成す
る。
【0014】
【実施例】以下,本発明のマイクロセンサについて,
〔実施例1〕,〔実施例2〕,〔実施例3〕,〔実施例
4〕,〔実施例5〕の順に図面を参照して詳細に説明す
る。
【0015】〔実施例1〕図1は,実施例1のマイクロ
センサのカバー部材101の構成を示し,同図(a)は
接着剤102側から見たカバー部材101の平面図,同
図(b)はA−A断面図を示す。実施例1のマイクロセ
ンサは,温度補償用センサと検出用センサとを有してお
り,図示の如く,カバー部材101は,温度補償用セン
サ部を覆って外部雰囲気と遮断するためのキャビティ1
01aと,外部雰囲気を取り込む検出穴101bが設け
られた検出用センサ部を覆うキャビティ101cとを有
している。
【0016】図2は,実施例1のマイクロセンサの構成
を示す。実施例1のマイクロセンサは,温度補償用セン
サ(図示せず)と検出用センサ(図示せず)とを配設し
たシリコンチップ201とカバー部材101とを接着剤
102で接合して構成されている。このシリコンチップ
201上の上部表面には,保護用の薄膜202が形成さ
れいる。
【0017】ここで,カバー部材101は,同図(a)
に示すように,シリコンチップ202より若干大きくし
てある。従って,カバー部材101をシリコンチップ2
01に重ね合わせて接合させる際に,接着剤102が,
同図(b)のB部拡大図に示すように,シリコンチップ
201の端部及び端部の側面に回り込んで,シリコンチ
ップ201の端部及び端部の側面と,接着剤102と,
カバー部材101とから成る接合層を形成する。
【0018】このような接合層を設けることにより,接
着剤102は薄膜202が介在する水平方向の接合だけ
でなく,薄膜202のない側面からも固定するのでシリ
コンチップ201とカバー部材101の接合強度を向上
させることができる。
【0019】また,実施例1のマイクロセンサは,カバ
ー部材101をシリコンチップ201より大きくするこ
とを除けば,従来のマイクロセンサと構成上の違いはな
いので,従来と同一のプロセスで作成し,簡単に接合強
度の向上を図ることができる。
【0020】前述した実施例1では,カバー部材101
をシリコンチップ201より大きくすることにより,接
着剤102を介してシリコンチップ201の端部の側面
とカバー部材101とを接合したが,シリコンチップ2
01と同一の大きさのカバー部材を用いて,カバー部材
をずらしてシリコンチップ201の端部の側面とカバー
部材とを接合しても同様の効果を得ることができる。
【0021】〔実施例2〕図3(a),(b)は,実施
例2のマイクロセンサの接合層を示す。実施例2のマイ
クロセンサでは,図示の如く,接着剤102を塗布する
面の薄膜202を除去し,シリコンチップ201,接着
剤102,カバー部材101の順序で重なる接合層を形
成している。このような接合層を設けることにより,薄
膜202を介在させることなく固定するのでシリコンチ
ップ201とカバー部材101の接合強度を向上させる
ことができる。
【0022】〔実施例3〕図4は,実施例3のマイクロ
センサの構成を示す。実施例3では,カバー部材101
に代えて,シリコンチップの側面の一部或いは全部を覆
う蓋形状のカバー部材401を用いたものである。接着
剤102は,図示の如く,蓋形状のカバー部材401の
シリコンチップ201と対応する内側の面に塗布されて
いる。従って,シリコンチップ201の側面と,接着剤
102と,カバー部材401とで接合層が形成されてい
る。このような接合層を設けることにより,薄膜202
を介在させることなく固定するのでシリコンチップ20
1とカバー部材401の接合強度を向上させることがで
きる。また,シリコンチップ201の側面と全体を用い
て接着剤102で接着するので,温度補償用センサ(図
示せず)を外部雰囲気から遮断する際のシール性を向上
させることができる。
【0023】〔実施例4〕図5は,実施例4のマイクロ
センサの構成を示す。実施例4では,シリコンチップ5
01の端部の接着剤102を塗布する位置にエッチング
によって溝部502を形成し,カバー部材503の溝部
502と当接する位置に凸部504を設け,溝部50
2,接着剤102,凸部504(即ち,カバー部材50
3)とで接合層を形成したものである。このような接合
層を設けることにより,薄膜202を介在させることな
く固定するのでシリコンチップ501とカバー部材50
3の接合強度を向上させることができる。尚,詳細は省
略するが溝部502の作成は,センサのエアブリッジを
形成するエッチングの際に同時に行うことができ,特に
特別な工程を追加する必要はない。
【0024】〔実施例5〕図6は,実施例4のマイクロ
センサの構成を示す。実施例4では,シリコンチップ6
01の接着剤102を塗布する全ての位置にエッチング
によって溝部602を形成し,カバー部材603の溝部
602と当接する位置に凸部604を設け,溝部60
2,接着剤102,凸部604(即ち,カバー部材60
3)とで接合層を形成したものである。このような接合
層を設けることにより,薄膜202を介在させることな
く固定するのでシリコンチップ601とカバー部材60
3の接合強度を向上させることができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明のマイクロセ
ンサは,接着剤を塗布する面の薄膜を除去し,シリコン
チップ,接着剤,カバー部材の順序で重なる接合層を形
成したため,シリコンチップとカバー部材の接合強度を
向上させることができる。
【0026】また,本発明のマイクロセンサは,シリコ
ンチップの端部及び端部の側面と,接着剤と,カバー部
材とで形成される接合層を有するため,シリコンチップ
とカバー部材の接合強度を向上させることができる。
【0027】また,本発明のマイクロセンサは,カバー
部材はシリコンチップの側面の一部或いは全部を覆う蓋
形状であり,且つ,シリコンチップの側面と,接着剤
と,カバー部材とで形成される接合層を有するため,シ
リコンチップとカバー部材の接合強度を向上させること
ができる。
【0028】また,本発明のマイクロセンサは,シリコ
ンチップは接着剤を塗布する位置にエッチングによって
形成した溝部を有し,溝部と,接着剤と,カバー部材と
で形成される接合層を有するため,シリコンチップとカ
バー部材の接合強度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のマイクロセンサのカバー部材の構成
を示す説明図である。
【図2】実施例1のマイクロセンサの構成を示す説明図
である。
【図3】実施例2のマイクロセンサの接合層を示す説明
図である。
【図4】実施例3のマイクロセンサの構成を示す説明図
である。
【図5】実施例4のマイクロセンサの構成を示す説明図
である。
【図6】実施例5のマイクロセンサの構成を示す説明図
である。
【図7】従来のマイクロセンサの接合層を示す説明図で
ある。
【符号の説明】 101 カバー部材 102 接着
剤 201 シリコンチップ 202 薄膜 401 蓋形状のカバー部材 501 シリコンチップ 502 溝部 503 カバー部材 504 凸部 601 シリコンチップ 602 溝部 603 カバー部材 604 凸部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部表面に保護用の薄膜が形成されたシ
    リコンチップと,カバー部材とを接着剤で接合してなる
    マイクロセンサにおいて,前記接着剤を塗布する面の薄
    膜を除去し,前記シリコンチップ,接着剤,カバー部材
    の順序で重なる接合層を形成したことを特徴とするマイ
    クロセンサ。
  2. 【請求項2】 上部表面に保護用の薄膜が形成されたシ
    リコンチップと,カバー部材とを接着剤で接合してなる
    マイクロセンサにおいて,前記シリコンチップの端部及
    び端部の側面と,接着剤と,カバー部材とで形成される
    接合層を有することを特徴とするマイクロセンサ。
  3. 【請求項3】 上部表面に保護用の薄膜が形成されたシ
    リコンチップと,カバー部材とを接着剤で接合してなる
    マイクロセンサにおいて,前記カバー部材は前記シリコ
    ンチップの側面の一部或いは全部を覆う蓋形状であり,
    且つ,前記シリコンチップの側面と,接着剤と,カバー
    部材とで形成される接合層を有することを特徴とするマ
    イクロセンサ。
  4. 【請求項4】 上部表面に保護用の薄膜が形成されたシ
    リコンチップと,カバー部材とを接着剤で接合してなる
    マイクロセンサにおいて,前記シリコンチップは前記接
    着剤を塗布する位置にエッチングによって形成した溝部
    を有し,前記溝部と,接着剤と,カバー部材とで形成さ
    れる接合層を有することを特徴とするマイクロセンサ。
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