JP2016160314A - 部材の接着構造、及び、音響構造体 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば特許文献1には、接着剤によって半導体素子が形成された半導体ウェハの表面を支持基板に接着する手法が開示されている。この手法では、半導体ウェハの表面が支持基板に対して押し付けられる領域を、半導体ウェハの表面の中央領域から周縁に向けて徐々に広げることで、接着剤中の気泡を半導体ウェハの表面の周縁から外部に押し出す。
また、気泡混入を抑える従来の接着手法には、毛細管現象を利用して接着剤を二つの部材間の隙間に供給する手法もある。この手法では、注射器を用いて、外部に連通する二つの部材間の隙間の開口部分に接着剤を供給する。
また、毛細管現象を利用して二つの部材間の隙間に接着剤を供給する接着手法では、接着剤を微小な隙間の開口部分に供給する必要があるため、気泡の混入を抑えるためには施工者の熟練した技術が要求される。例えば施工者の技術の熟練度が低いと、接着部位に気泡が多く混入してしまう場合がある。
図1,2に示すように、この実施形態に係る部材の接着構造は、音響構造体1に含まれる。はじめに、音響構造体1について説明する。
各パイプ2は、内部に空洞が形成されると共に空洞を包囲する壁部に開口部3を設けて構成されている。パイプ2の壁部には、パイプ2の長手方向に延びる周壁部4と、パイプ2の長手方向の両端に配される二つの端壁部5と、がある。これら周壁部4及び二つの端壁部5によってパイプ2の空洞が形成されている。
各パイプ2の開口部3は、例えば端壁部5に形成されてもよいが、本実施形態では周壁部4に形成されている。また、複数のパイプ2の長さや太さは、互いに異なっていてもよいが、本実施形態では同一に設定されている。また、本実施形態では、複数のパイプ2の開口部3が、パイプ2の長手方向に関して互いに異なる位置に形成されている。
一部の側壁部材13(第一側壁部材13)は、複数のパイプ2の配列方向に間隔をあけて配列され、一対のパネル部材11,12と共に、各パイプ2の周壁部4を構成する。残部の側壁部材14(第二側壁部材14)は、第一側壁部材13の長手方向の両端に配され、各パイプ2の端壁部5を構成する。本実施形態においては、全てのパイプ2の開口部3が一方のパネル部材11に形成されているが、これに限ることはない。
接着構造は、第二パネル部材12に対向する第一パネル部材11の主面(基準面)11aから窪む凹部20と、凹部20に挿入される第一側壁部材13の凸部30と、を備える。凸部30が凹部20に挿入されて凸部30の先端部が凹部20の底部に接触した状態では、凹部20の内面のうち凹部20の底部から凹部20の開口部に向けて延びる内側面21と、凹部20の内側面21に対向する凸部30の対向面31との間に隙間空間Siが形成され、この隙間空間Siが凹部20の外側空間Soに連通する。また、隙間空間Siにおける凹部20の内側面21と凸部30の対向面31との間隔が、凹部20の底部から開口部に向かうにしたがって大きくなっている。
本実施形態では、凸部30の対向面31が、図3に示す断面において、凸部30の突出方向の先端から基端側に向かうにしたがって、第一側壁部材13の幅方向(図3において左右方向)に直線状に傾斜する傾斜面となっている。本実施形態では、第一側壁部材13がパイプ2の長手方向(図2,3において紙面に直交する方向)に延びているため、凸部30の対向面31は平坦面となる。
これにより、図3に示すように凸部30を凹部20に挿入して凸部30の先端部を凹部20の底部に接触させた状態では、凹部20の内側面21と凸部30の対向面31との間に隙間空間Siを形成し、この隙間空間Siを凹部20の外側空間Soに連通させることができる。また、隙間空間Siにおける凹部20の内側面21と凸部30の対向面31との間隔を、凹部20の底部から開口部に向かうにしたがって広げることができる。
前述した凹部20の内側面21の傾斜角度α1や凸部30の対向面31の傾斜角度β1は、例えば凹部20や第一側壁部材13の幅方向両側で異なっていてもよいが、本実施形態では同じとなっている。すなわち、凹部20や凸部30の断面形状は、例えば左右非対称に形成されてもよいが、本実施形態では左右対称に形成されている。
また、本実施形態における一対のパネル部材11,12と第二側壁部材14との接着構造は、例えば上記した一対のパネル部材11,12と第一側壁部材13との接着構造と同様であってもよいし、例えば第二パネル部材12と第一側壁部材13との接着構造のみと同様であってもよい。
はじめに、第二パネル部材12に対して複数の第一側壁部材13をそれぞれ接着する。この際には、例えば、第二パネル部材12の一方の主面12a(図2参照)上に第一側壁部材13を載置した上で、毛細管現象を利用した従来の接着手法によって、第一側壁部材13を第二パネル部材12に接着すればよい。これにより、第二パネル部材12と第一側壁部材13との接着部位に気泡が残留することを抑制できる。
凹部20の内面には、例えば、接着剤Gの注入量を規定する目印として、小さな切れ込みや、時間経過と共に消えるインク等の規定線(不図示)が形成されてもよい。規定線を形成することで、接着剤Gが凹部20の外側に溢れ出すことをより確実に防止できる。
本実施形態の接着構造では、凸部30を凹部20に挿入した状態で凹部20の内側面21と凸部30の対向面31との間に凹部20の外側空間Soに連通する隙間空間Siが形成される。このため、接着剤Gに気泡が含まれていても、気泡は隙間空間Siを通って凹部20の開口部まで到達できる。すなわち、気泡が第一パネル部材11と第一側壁部材13との接着部位に残留することを抑制できる。
以上により、本実施形態における音響構造体1の組み立てが完了する。
また、凹部20と凸部30との間の隙間空間Siは凹部20及び凸部30の相対的な形状だけを設定することで形成できるため、特許文献1のように部材の変形を利用しなくても、接着部位への気泡の混入を抑制できる。
また、本実施形態の部材の接着構造を有する音響構造体1によれば、これを構成する部材同士の接着部位への気泡の混入を抑制あるいは防止できるため、透明部材からなる音響構造体1の外観意匠を向上することができる。
内側面角部23は、例えば凹部20の底部と開口部の縁部とを直線状に結ぶ仮想平面に対して窪むように形成されてもよいが、図5においては、仮想平面に対して突出するように形成されている。
また、内側面角部23は凹部20を形成する工程において同時に形成できるため、別個に規定線を形成する場合と比較して、第一パネル部材11の製造効率を向上できる。
また、互いに接着される第一パネル部材11及び第一側壁部材13が透明部材であっても、内側面角部23は、別個に規定線を形成する場合と比較して、第一パネル部材11及び第一側壁部材13を接着した後の状態において目立たない。したがって、接着部位に良好な外観意匠を持たせることができる。また、音響構造体1の外観意匠を向上できる。
対向面角部33は、例えば凸部30の先端と凸部30の基端における第一側壁部材13の幅方向端部とを直線状に結ぶ仮想平面に対して窪むように形成されてもよいが、図6においては、仮想平面に対して突出するように形成されている。
同様にして、凸部30の先端部の両側に位置する凸部30の一対の対向面31を各々構成する二つの曲面の曲面半径は、例えば互いに異なっていてもよいが、図7においては同一となっている。また、凸部30の一対の対向面31を構成する二つの曲面の曲率中心は、例えば第一側壁部材13の幅方向にずれて位置してもよいが、図7においては一致している。すなわち、図7では一対の対向面31も一つの曲面によって構成されている。
また、本発明の部材の接着構造は、少なくとも凸部を凹部に挿入した状態で二つの部材を接着する構造に適用することが可能である、すなわち、例えば、凸部の先端部を凹部の底部に接触させずに二つの部材を接着する構造に適用することもできる。この接着構造において、凸部の先端部と凹部の底部との間の隙間は、小さい方が好ましい。
Claims (6)
- 第一部材に形成された凹部と、前記凹部に挿入される第二部材の凸部と、を備え、
前記凹部の内面のうち前記底部から前記凹部の開口部に向けて延びる内側面と、前記凹部の内側面に対向する前記凸部の対向面との間に隙間空間が形成され、
前記隙間空間が、前記凹部の外側空間に連通する部材の接着構造。 - 前記隙間空間における前記内側面と前記対向面との間隔が、前記底部から前記開口部に向かうにしたがって大きくなる請求項1に記載の部材の接着構造。
- 前記凸部の先端部に、先細り状の先鋭部が形成され、
前記底部に、前記先鋭部が係合する係合角部が形成されている請求項1又は請求項2に記載の部材の接着構造。 - 前記内側面のうち前記底部と前記開口部との中途部に、前記内側面の傾斜角度が不連続に変化する内側面角部が形成されている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の部材の接着構造。
- 前記第一部材及び前記第二部材が、透明部材である請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の部材の接着構造。
- 内部に空洞が形成されると共に前記空洞を包囲する壁部に開口部を設けたパイプを複数備え、
複数の前記パイプが、平板状に形成されると共に板厚方向に互いに間隔をあけて配される一対のパネル部材と、一対の前記パネル部材の間に設けられる複数の側壁部材と、によって構成され、
少なくとも一方の前記パネル部材と少なくとも一部の前記側壁部材との接着構造が、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の部材の接着構造である音響構造体。
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JP2015038834A JP2016160314A (ja) | 2015-02-27 | 2015-02-27 | 部材の接着構造、及び、音響構造体 |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07237267A (ja) * | 1994-02-28 | 1995-09-12 | Nippondenso Co Ltd | 樹脂ケースの接着構造 |
JP2000206137A (ja) * | 1999-01-19 | 2000-07-28 | Tokai Rika Co Ltd | 被接着体の接着構造 |
JP2009030430A (ja) * | 2007-06-28 | 2009-02-12 | Yamaha Corp | 吸音パネルおよび音響室並びに室内音響特性調整方法 |
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