JP2008030532A - 枠体付き窓用板状体及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は弾性接着剤を用いて枠体を窓用板状体に接着した構造を有する枠体付き窓用板状体及びその製造方法に関し、製造工程を増加させることなく、かつ弾性接着剤のはみ出しを防止することを課題とする。
【解決手段】枠体13を弾性接着剤18を用いて窓用板状体12に接着した構成の枠体付き窓用板状体10であって、枠体13の本体部13aに窓用板状体12との接触面にその周縁方向に略平行となるよう凹部13cを形成し、この凹部13cの内側面に弾性接着剤18の流れが凹部13cの長手方向となるよう案内する溝部20を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は枠体付き窓用板状体及びその製造方法に係り、特に弾性接着剤を用いて枠体を窓用板状体に接着した構造を有する枠体付き窓用板状体及びその製造方法に関する。
近年、車載される窓用板状体(窓用ガラス)もアッセンブリ化されるようになってきており、窓用板状体の切断及び曲げ等の主要な加工の後に、部品ごとの要求に対応するための各種部材の取り付け加工を実施することが行なわれている。このアッセンブリ化された窓用板状体の一つとして、窓用板状体に枠体を接着剤を用いて固定したものがある。
図6は、車載される枠体付き窓用板状体1の取り付け位置の一例を示している。同図に示す例では、車体5に配設される窓用板状体2の一側縁部に枠体3を配設した構成とされている。
図7は、枠体付き窓用板状体1の車両への実装位置を示す断面図である。枠体付き窓用板状体1は、枠体3を弾性接着剤8を用いて窓用板状体2に固定した構成とされている。枠体3は本体部3aと、この本体部3aから面外方向に延出した脚部3bとにより構成されている。また、本体部3aの窓用板状体2と対向する位置には凹部3cが形成されている。この凹部3cは接着剤溜まりとして機能するものであり、枠体付き窓用板状体1の長手方向となるY方向(図6参照)に長く形成されている。
上記構成とされた枠体付き窓用板状体1は、車体5に固定される。車体5の枠体付き窓用板状体1の取り付け位置にはサッシュ6が配設されており、このサッシュ6の内部空間にはグラスラン7が配設されている。枠体付き窓用板状体1は、枠体3の脚部3bがグラスラン7に保持されることにより車体5に取り付けられる。
図8は、従来の一例である枠体付き窓用板状体1の製造方法を示している。枠体付き窓用板状体1は、枠体3を弾性接着剤8を用いて窓用板状体2に接着することにより製造される。具体的には、前記のように枠体3の本体部3aには接着剤溜まりとして機能する凹部3cが形成されており、この凹部3cに弾性接着剤8を充填する。続いて、弾性接着剤8が充填された枠体3を窓用板状体2に押し付け、弾性接着剤8の硬化処理を行う。これにより、枠体3は窓用板状体2に接着され、よって枠体付き窓用板状体1が製造される。
また、枠体3を窓用板状体2に固定する他の方法としては、例えば特許文献1に開示された方法がある。この特許文献1に開示された方法は、枠体の内部に接着剤溜まりとなる内部通路を形成すると共に、この内部通路と外部とを連通する開口部を予め形成しておく。そして、この枠体を窓用板状体に仮固定した後、開口部から内部通路内に弾性接着剤を充填する。これにより枠体は窓用板状体に固定され、よって枠体付き窓用板状体1が製造される。
米国特許第5527083号公報
しかしながら、図8を用いて説明した従来の枠体3を窓用板状体2に接着する方法では、凹部3cの底部は平坦面(凹凸のない面)とされていた。また、凹部3cの形状は、図中矢印Xで示した幅方向の長さは、図中矢印Yで示した長手方向の長さに比べて短い。更に、弾性接着剤8を凹部3cに充填した状態では、図8に示すように、弾性接着剤8の中央部分が裾部分よりも高くなった状態となっている。
この状態で枠体3を窓用板状体2に圧着すると、弾性接着剤8は窓用板状体2に押圧されて凹部3c内で広がるように流動する。この時の弾性接着剤8の流れを図9を用いて説明する。上記のように、従来の枠体3は凹部3cの底面が平坦面であったため、弾性接着剤8(図9では説明の便宜上、部分的に弾性接着剤8を配設した例を示している)はX方向及びY方向に同一の速度で広がってゆく。これは、弾性接着剤8の図中矢印Y方向に対する流れ抵抗と、図中矢印Y方向に対する流れ抵抗とが略等しいことによる。
このように、弾性接着剤8の流れ抵抗がX方向とY方向で等しい場合、弾性接着剤8は凹部3cの側壁3dに短時間で到達し、そして凹部3cを超えて窓用板状体2と枠体3との間に侵入する。その後も弾性接着剤8は窓用板状体2と枠体3との間を進行し、やがて図7に示すように窓用板状体2と枠体3との境界部から外部にはみ出してしまう(この弾性接着剤8のはみ出した部分をはみ出し部8aという)。
一般に、この窓用板状体2と枠体3との境界部は、窓用板状体2とグラスラン7との間に形成されている間隙部9と一致している。このため、窓用板状体2と枠体3との境界部にはみ出し部8aが存在すると、間隙部9を介して図7に矢印Aで示す方向からはみ出し部8aが視認されてしまう。このようにはみ出し部8aが車体5の外部から視認されることは望ましくなく、よって従来ではこの枠体3を窓用板状体2に接着する工程が終了した後、はみ出し部8aを除去する処理を行っていた。このはみ出し部8aは画一的に発生するものではないため、自動化を図ることもできず、人手により行う必要がある。このため、従来の枠体付き窓用板状体1及びその製造方法では、枠体付き窓用板状体1の製造に多大の工数及び時間を有するという問題点があった。
また、上記の特許文献1に開示された方法では、枠体が窓用板状体に仮止めされるため、開口部を介して接着剤を内部通路に装填する際にはみ出し部が発生するおそれはない。しかしながら、枠体3に内部通路(凹部3cに相当する)と共に外部に連通する開口部を形成する必要があり、また多数の開口部から何度も接着剤を注入するか、たくさんの注入口を備えた注入治具を準備するかの必要があり、更に仮止めを行う工程も必要となる。よって、特許文献1に開示された方法においても、枠体付き窓用板状体の製造に多大の工数及び時間を要してしまう。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、製造工程を増加させることなく、かつ弾性接着剤のはみ出しを防止できる枠体付き窓用板状体及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴とするものである。
請求項1記載の発明は、
窓用板状体と、該窓用板状体と車両の隙間を閉塞する枠体とを備え、
該枠体は該窓用板状体の周縁部に沿って帯状に配設され、該窓用板状体の表面に弾性接着剤によって接着される枠体付き窓用板状体であって、
前記枠体は、少なくとも前記窓用板状体と接着される本体部と、該本体部に連続して前記窓用板状体の面外方向に伸延して形成される脚部を備え、
前記本体部は、前記窓用板状体との接触面に前記窓用板状体の周縁方向に略平行に形成される凹部を備え、
更に、前記凹部の内側面には、前記凹部内における前記弾性接着剤の流れが前記凹部の長手方向となるよう案内する案内部を備え、
前記弾性接着剤が、前記枠体の凹部に配設されて前記窓用板状体の少なくとも一つの表面に接着されることを特徴とするものである。
また、請求項2記載の発明は、
請求項1に記載の枠体付き窓用板状体において、
前記枠体が、前記窓用板状体の車内側面と小口面又は車内側面のみに接着されることを特徴とするものである。
また、請求項3記載の発明は、
請求項1又は2に記載の枠体付き窓用板状体において、
前記案内部は、前記凹部と略平行に形成された溝構造であることを特徴とするものである。
また、請求項4記載の発明は、
請求項1又は2に記載の枠体付き窓用板状体において、
前記案内部は、前記凹部に突出形成された突出部であり、該突出部の前記長手方向の長さが、前記凹部の前記長手方向と直交する幅方向の長さに対して長く設定されていることを特徴とするものである。
また、請求項5記載の発明は、
窓用板状体と、該窓用板状体と車両の隙間を閉塞する枠体とを備え、
該枠体は該窓用板状体の周縁部に沿って帯状に配設され、該窓用板状体の表面に弾性接着剤によって接着される枠体付き窓用板状体の製造方法であって、
前記枠体は、少なくとも前記窓用板状体と接着される本体部と、該本体部に連続して前記窓用板状体の面外方向に伸延して形成される脚部を備え、
前記本体部は、前記窓用板状体との接触面に前記窓用板状体の周縁方向に略平行に形成される凹部を備え、
更に、前記凹部の内側面には、前記凹部内における前記弾性接着剤の流れが前記凹部の長手方向となるよう案内する案内部を備え、
前記接着剤が、前記枠体の凹部に凹部の深さDよりも高く盛り上げられて塗布される工程と、前記接着剤が塗布された枠体が前記窓用板状体に当接されて前記接着剤が凹部に沿って展延する工程とを含み
前記枠体が前記窓用板状体の少なくとも一つの表面に接着されることを特徴とするものである。
本発明によれば、枠体の本体部に窓用板状体との接触面に窓用板状体の周縁方向に略平行に形成される凹部を設けると共に、この凹部の内側面に弾性接着剤の流れが凹部の長手方向となるよう案内する案内部を設けたことにより、弾性接着剤のはみ出し方向(凹部の幅方向)の流れ抵抗が凹部の長手方向の流れ抵抗よりも大きくなる。このため、弾性接着剤のはみ出し方向の流れが抑制され、よって弾性接着剤が凹部の外にはみ出すことを防止できる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面と共に説明する。
図1乃至図3は、本発明の一実施例である枠体付き窓用板状体及びその製造方法を説明するための図である。図1は枠体付き窓用板状体10の製造方法を説明するための図であり、図2は枠体付き窓用板状体10を構成する枠体13を示す図であり、更に図3は枠体付き窓用板状体10を車体15に実装した状態を示す図である。
枠体付き窓用板状体10は車載されるものであり、大略すると窓用板状体12(窓用ガラス)と枠体13とにより構成されている。窓用板状体12は例えば強化ガラスであり、枠体13は樹脂成形品である。
枠体13は、窓用板状体12の周縁部に沿って帯状に配設されるものである(図6参照)。この枠体13は、少なくとも窓用板状体12と接着される本体部13aと、この本体部13aに連続して窓用板状体12の面外方向(窓用板状体12の周縁から中心に向かう方向面内方向をいい、この反対方向を面外方向(図1に矢印zで示す方向)という)に伸延するよう形成された脚部13bとを備えた構成とされている。この本体部13aと脚部13bは、樹脂成形により一体的に形成しされている。
また本体部13aは、窓用板状体12と接触する面に凹部13cが形成されている。この凹部13cは接着剤溜まりとして機能するものであり、窓用板状体12の周縁方向に略平行に形成されている。具体的には、凹部13cは枠体13の長手方向となるY方向(図6参照)に長く形成されている。
上記の枠体付き窓用板状体10は、枠体13を弾性接着剤18を用いて窓用板状体12に接着し固定した構成とされている。弾性接着剤18としては、例えばウレタン系の接着剤を用いることができる。このように接着剤として接着後も弾性を有する弾性接着剤18を用いるのは、窓用板状体12(ガラス)と枠体13(樹脂)との熱膨張差を弾性接着剤18で吸収させるためである。
本実施例では、窓用板状体12と枠体13を接着する部位として、窓用板状体12の表面12aと本体部13aとを接着する構成としている。しかしながら、窓用板状体12の表面12aと本体部13aとを接着すると共に、窓用板状体12の小口面12bと本体部13aとを接着する構成としてもよい。
ここで、枠体13に形成された凹部13cに注目すると、図2に拡大して示すように、凹部13cの内側面には弾性接着剤18の流れを案内する案内部となる複数の溝部20が形成されている。この溝部20は凹部13cの形成されている方向、即ち枠体13の長手方向(Y方向に)に長く形成されている。
この溝部20の形成は、枠体13の樹脂成形時に同時成形できるものであり、よって溝部20を設けても枠体13の製造工程が複雑化したり、またコストが上昇したりするものではない。尚、本実施例では溝部20の形状は断面三角形状とされており、凹部13cの深さ(図2に矢印Dで示す)は約1.0mmとされており、溝部20の深さ(図2に矢印Hで示す)は約0.5mmとされている。
続いて、枠体付き窓用板状体10の製造方法について説明する。前記のように枠体付き窓用板状体10は、枠体13を弾性接着剤18を用いて窓用板状体12に接着することにより製造される。
枠体付き窓用板状体10を製造するには、先ず図1に示すように、接着剤溜まりとして機能する凹部13cに弾性接着剤18を充填する。弾性接着剤18の充填処理にはディスペンサーを用い、凹部13cに長手方向(Y方向)に沿って充填される。前記ように、本実施例では凹部13cの底面に複数の長手方向に延在する複数の溝部20が形成されている。よって、弾性接着剤18が充填されることにより、弾性接着剤18はこの溝部20の上部に配設された状態となる。
続いて、弾性接着剤18が充填された枠体13を窓用板状体12に押し付け、その後に弾性接着剤18の硬化処理を行う。これにより、枠体13は窓用板状体12に弾性接着剤18により接着され、これにより枠体付き窓用板状体10が製造される。
この枠体13を窓用板状体12に押し付ける際、弾性接着剤18は凹部13c内に充填された状態で中央部分が裾部分よりも高くなった状態であるため、弾性接着剤18は窓用板状体12により押圧されることにより凹部13c内で広がるように流動する。この時の弾性接着剤18の流れを図4を用いて説明する。
本実施例では、枠体13の凹部13cに複数の溝部20が形成されており、この溝部20は凹部13cの長手方向(図中矢印Y方向)に形成されている。凹部13cに溝部20を形成することにより、この凹部13c上で弾性接着剤18が窓用板状体12により押圧された際、弾性接着剤18はこの溝に案内されて移動することとなる。即ち、溝部20は弾性接着剤18の流れ方向を案内する案内部として機能する。
凹部13cに長手方向(Y方向)に延在する溝部20を形成することにより、弾性接着剤18の凹部13c内におけるX方向(凹部13cの幅方向)に対する流れ抵抗と、Y方向(凹部13cの長手方向)に対する流れ抵抗は異なったものとなる。即ち、溝部20は矢印Y方向に延在するよう形成されているため、Y方向に対する弾性接着剤18の流れ抵抗は小さく、これに対してX方向に対しては弾性接着剤18は溝山を越えながら進むために弾性接着剤18の流れ抵抗は大きい。
このように、弾性接着剤18の凹部13c内におけるX方向の流れ抵抗がY方向に比べて小さくなることにより、上記のように窓用板状体12により弾性接着剤18が押圧された際、弾性接着剤18はY方向に流れ易くなる。よって、弾性接着剤18は凹部13cの長手方向に円滑に流れるため、凹部13cがY方向に長く延在しても充填漏れなく確実に弾性接着剤18を凹部13c内に充填することができる。
また、X方向に対しては流れ抵抗がY方向に比べて大きいため、弾性接着剤18はX方向には流れ難くなる。この弾性接着剤18のX方向に対する流れは、弾性接着剤18が窓用板状体12と枠体13との接着部分からはみ出す時の流れ方向である。よって、このX方向に対する弾性接着剤18の流れ抵抗が大きくなり、弾性接着剤18のはみ出し方向(X方向)に対する流れが抑制されることにより、窓用板状体12と枠体13との境界部から弾性接着剤18が外部にはみ出すことを抑制することができる。
図3は、上記のようにして製造された枠体付き窓用板状体10を車体15に実装した状態を示している。車体15にはサッシュ16が配設されており、このサッシュ16の内部空間にはグラスラン17が配設されている。枠体付き窓用板状体10は、この持用ラバー17に枠体13の脚部13bが保持されることにより車体15に取り付けられる。前記のように、窓用板状体12と枠体13との境界部は、窓用板状体12とグラスラン17との間に形成されている間隙部19と一致しているため、従来のようにはみ出し部8a(図7参照)が存在すると、この間隙部19を介して視認されてしまう。
しかしながら、本実施例に係る枠体付き窓用板状体10は、凹部13c内に溝部20を設けることにより弾性接着剤18のはみ出し方向の流れが抑制され、よってはみ出し部8aが形成されるようなことはない。よって本実施例に係る枠体付き窓用板状体10では、従来必要とされていたはみ出し部8aを除去する(かき取る)処理は不要となり、枠体付き窓用板状体10の製造に要する工数低減及び時間短縮を図ることができる。
図5は、上記した実施例の各種変形例を示している。
図1乃至図4を用いて説明した枠体付き窓用板状体10では、凹部13cの長手方向(Y方向)に連続的な断面三角形状の溝を形成し、これにより弾性接着剤18のX方向に対する流れ抵抗をY方向の流れ抵抗よりも大きくし、窓用板状体12と枠体13との接合境界から弾性接着剤18がはみ出すことを防止する構成としていた。しかしながら、弾性接着剤18のX方向に対する流れ抵抗をY方向の流れ抵抗よりも大きくする構成は、これに限定されるものではなく、次に述べるような種々の構成を採ることが可能である。
図5(A)は、第1変形例に係る枠体付き窓用板状体の枠体13を示している(図では、枠体13のみを示している)。本変形例は、凹部13cの内側面に楕円状溝部21を形成したことを特徴とするものである。
この楕円状溝部21は、そのY方向の長さLyがX方向の長さLxよりも長く設定されている(Ly>Lx)。これにより、弾性接着剤18のX方向に対する流れ抵抗をY方向の流れ抵抗よりも大きくすることができ、第1実施例と同様に弾性接着剤18のはみ出すことを防止することができる。
図5(B)は、第2変形例に係る枠体付き窓用板状体の枠体13を示している。本変形例は、凹部13cの内側面に楔形溝部22を形成したことを特徴とするものである。本実施例では、1対の楔形溝部22を一組とし、これを複数個列設した構成としている。
また、1対の楔形溝部22のY方向の長さLyは、X方向の長さLxよりも長くなるよう設定されている(Ly>Lx)。これにより、弾性接着剤18のX方向に対する流れ抵抗をY方向の流れ抵抗よりも大きくすることができ、第1実施例と同様に弾性接着剤18のはみ出すことを防止することができる。
図5(C)は、第3変形例に係る枠体付き窓用板状体の枠体13を示している。本変形例は、凹部13cの内側面に球面状溝部23を形成したことを特徴とするものである。
この球面状溝部23は、凹部13cの長手方向(Y方向)に延在するよう形成されている。この球面状溝部23を形成する溝山の形状は断面半円形状とされている。このように、球面状溝部23を形成することによっても、弾性接着剤18のX方向に対する流れ抵抗をY方向の流れ抵抗よりも大きくすることができ、第1実施例と同様に弾性接着剤18のはみ出すことを防止することができる。
また、弾性接着剤18のX方向に対する流れ抵抗は、溝部20の高さ、楕円状溝部21の深さや長さLx,Ly、楔形溝部22の深さや長さLx,Ly、球面状溝部23の半径等を変更することにより適宜選定することが可能である。また、上記した各変形例以外の構成とすることも可能である。
尚、上記した実施例では、枠体13と窓用板状体12の表面12aのみを弾性接着剤18で接着する構成を示したが、前記のように窓用板状体12の小口面12bと枠体13とを弾性接着剤18で接着する場合には、枠体13の小口面12bと対向する位置(即ち、接着する面)に溝部20,楕円状溝部21,楔形溝部22,球面状溝部23を形成し、弾性接着剤18のはみ出し方向への流れを抑制する構成としてもよい。
図1は、本発明の一実施例である枠体を窓用板状体に接着する方法を説明するための図である。 図2は、本発明の一実施例である枠体付き窓用板状体を構成する枠体を示す一部斜視図である。 図3は、本発明の一実施例である枠体付き窓用板状体を車両に実装した状態を示す断面図である。 図4は、本発明の一実施例である枠体付き窓用板状体の接着時における弾性接着剤の流れを説明するための図である。 図5は、凹部内に形成する各種案内部を説明するための図である。 図6は、窓用板状体に対する枠体の取り付け位置の一例を説明するための図である。 図7は、従来の一例である枠体付き窓用板状体を車両に実装した状態を示す断面図である。 図7は、従来の一実施例である枠体を窓用板状体に接着する方法を説明するための図である。 図9は、従来の枠体を窓用板状体に接着する方法の問題点を説明するための図である。
符号の説明
10 枠体付き窓用板状体
12 窓用板状体
13 枠体
13a 本体部
13b 脚部
13c 凹部
16 サッシュ
17 グラスラン
18 弾性接着剤
19 間隙部
20 溝部
21 楕円状溝部
22 楔形溝部
23 球面状溝部

Claims (5)

  1. 窓用板状体と、該窓用板状体と車両の隙間を閉塞する枠体とを備え、
    該枠体は該窓用板状体の周縁部に沿って帯状に配設され、該窓用板状体の表面に弾性接着剤によって接着される枠体付き窓用板状体であって、
    前記枠体は、少なくとも前記窓用板状体と接着される本体部と、該本体部に連続して前記窓用板状体の面外方向に伸延して形成される脚部を備え、
    前記本体部は、前記窓用板状体との接触面に前記窓用板状体の周縁方向に略平行に形成される凹部を備え、
    更に、前記凹部の内側面には、前記凹部内における前記弾性接着剤の流れが前記凹部の長手方向となるよう案内する案内部を備え、
    前記弾性接着剤が、前記枠体の凹部に配設されて前記窓用板状体の少なくとも一つの表面に接着されることを特徴とする枠体付き窓用板状体。
  2. 前記枠体が、前記窓用板状体の車内側面と小口面又は車内側面のみに接着される請求項1に記載の枠体付き窓用板状体。
  3. 前記案内部は、前記凹部と略平行に形成された溝構造である請求項1又は2に記載の枠体付き窓用板状体。
  4. 前記案内部は、前記凹部に突出形成された突出部であり、該突出部の前記長手方向の長さが、前記凹部の前記長手方向と直交する幅方向の長さに対して長く設定されている請求項1又は2に記載の枠体付き窓用板状体。
  5. 窓用板状体と、該窓用板状体と車両の隙間を閉塞する枠体とを備え、
    該枠体は該窓用板状体の周縁部に沿って帯状に配設され、該窓用板状体の表面に弾性接着剤によって接着される枠体付き窓用板状体の製造方法であって、
    前記枠体は、少なくとも前記窓用板状体と接着される本体部と、該本体部に連続して前記窓用板状体の面外方向に伸延して形成される脚部を備え、
    前記本体部は、前記窓用板状体との接触面に前記窓用板状体の周縁方向に略平行に形成される凹部を備え、
    更に、前記凹部の内側面には、前記凹部内における前記弾性接着剤の流れが前記凹部の長手方向となるよう案内する案内部を備え、
    前記接着剤が、前記枠体の凹部に凹部の深さDよりも高く盛り上げられて塗布される工程と、前記接着剤が塗布された枠体が前記窓用板状体に当接されて前記接着剤が凹部に沿って展延する工程とを含み
    前記枠体が前記窓用板状体の少なくとも一つの表面に接着されることを特徴とする枠体付き窓用板状体の製造方法。
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