JP2000205276A - 転がり軸受 - Google Patents

転がり軸受

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JP2000205276A
JP2000205276A JP11009071A JP907199A JP2000205276A JP 2000205276 A JP2000205276 A JP 2000205276A JP 11009071 A JP11009071 A JP 11009071A JP 907199 A JP907199 A JP 907199A JP 2000205276 A JP2000205276 A JP 2000205276A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
ceramic
outer ring
inner ring
rolling
Prior art date
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Pending
Application number
JP11009071A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoya Hattori
智哉 服部
Kazuhisa Kitamura
和久 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で、高速性,耐食性が優れている上に、
軸受内部で発生した熱を外部へ逃し易い転がり軸受を提
供する。 【解決手段】 この転がり軸受は、内輪1,外輪2,玉3
が全てセラミックで構成された転がり軸受において、内
輪1および玉3を構成するセラミックよりも熱伝導率が
大きいセラミックで外輪1を構成した。したがって、軸
受内部で発生した熱を外輪1から外輪1の外側のハウジ
ング等に逃し易くなって、軸受内部に熱がこもりにくく
なり、軸受の温度上昇を抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、セラミック製の
転がり軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】窒化けい素は、軽量で、高速性,耐食性
などに優れており、かつ、軸受鋼と同等の転がり疲れ寿
命を持つので、転がり軸受用材料として応用が進んでき
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、窒化けい素
は、熱伝導率が軸受鋼に比べて小さいので、高速回転時
に軸受内部で発生した熱を外部へ逃しにくいという欠点
があった。
【0004】そこで、この発明の目的は、軽量で、高速
性,耐食性が優れている上に、軸受内部で発生した熱を
外部へ逃し易い転がり軸受を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の転がり軸受は、内輪,外輪,転動体
が全てセラミックで構成された転がり軸受において、内
輪および転動体の熱伝導率よりも大きい熱伝導率のセラ
ミックで、外輪を構成したことを特徴としている。
【0006】この発明の転がり軸受は、外輪が、内輪お
よび転動体の熱伝導率よりも大きい熱伝導率のセラミッ
クで構成されているので、軸受内部で発生した熱を、上
記外輪から上記外輪の外側のハウジング等に逃し易くな
る。したがって、軸受内部に熱がこもりにくくなり、軸
受の温度上昇を抑制できる。この効果は、例えば、工作
機械主軸用軸受において有用である。
【0007】また、内輪および転動体が、外輪の熱伝導
率よりも小さな熱伝導率のセラミックで構成されている
から、軸受内部で発生した熱が、内輪から軸へ伝わりに
くくなり、軸の温度上昇を抑制できる。
【0008】また、転動体が、セラミック製なので、軸
受鋼製の転動体を採用した場合に比べて、転動体が軽量
になり、回転時に転動体に働く遠心力が小さく、熱が発
生し難くなる。
【0009】また、軌道輪(内輪,外輪),転動体のすべて
をセラミック製としたので、外輪が金属製で転動体と内
輪がセラミック製の従来の転がり軸受に比べて、耐熱性
と耐焼付性を向上でき、剛性を向上でき、軽量化するこ
とができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。
【0011】図1に、この発明の転がり軸受の実施の形
態を示す。この実施の形態は、内輪1,外輪2,転動体と
しての玉3および保持器5からなり、内輪1と外輪2と
玉3が全てセラミックで作製されている。保持器5は、
軸受鋼で作製されている。上記外輪2は、内輪1を構成
するセラミックおよび玉3を構成するセラミックより
も、熱伝導率が大きなセラミックで構成されている。こ
の熱伝導率が大きなセラミックは、例えば、窒化けい素
(Si34)にイットリウム(Y)やネオジウム(Nd)の酸
化物を全体の10%以下の割合で添加して結晶構造を最
適化し、2000℃を超える温度で焼き固めたセラミッ
ク材料とした。このセラミック材料は、熱伝導率が約1
52(W/(m・K))であり、内輪1および玉3を構成す
る窒化けい素(Si34)を主成分とするセラミックの5
倍以上である。
【0012】この実施形態の転がり軸受は、外輪2が、
内輪1および玉3を構成するセラミックよりも熱伝導率
が5倍以上大きなセラミックで構成されているので、軸
受内部で発生した熱を外輪2から外輪2の外側のハウジ
ング等に逃し易くなる。したがって、軸受内部に熱がこ
もりにくくなり、軸受の温度上昇を抑制できる。
【0013】また、内輪1および玉3が、外輪2を構成
するセラミックよりも熱伝導率が小さなセラミックで構
成されているから、軸受内部で発生した熱が、内輪1か
ら軸に伝わりにくくなり、軸の温度上昇を抑制できる。
また、玉3が、セラミック製なので、軸受鋼製の転動体
を採用した場合に比べて、転動体が軽量になり、回転時
に転動体に働く遠心力が小さくなって、熱が発生し難く
なる。したがって、軸受の温度上昇を抑制できる。
【0014】また、軌道輪(内輪1,外輪2),玉3のすべ
てをセラミック製としたので、外輪が金属製(例えば軸
受鋼)で転動体と内輪がセラミック製の従来の転がり軸
受に比べて、耐熱性と耐焼付性を向上でき、剛性を向上
でき、軽量化することができる。
【0015】尚、上記実施形態では、外輪2を、窒化け
い素系セラミックで作製したが、炭化けい素(SiC)系
セラミックや窒化アルミニウム(AlN)系セラミックで
作製してもよい。また、上記実施形態では、内輪1を窒
化けい素系セラミックで作製したが、ジルコニアなどで
作製してもよい。
【0016】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明の転がり軸受は、内輪,外輪,転動体が全てセラミック
で構成された転がり軸受において、内輪および転動体を
構成するセラミックよりも熱伝導率が大きいセラミック
で、外輪を構成した。
【0017】この発明の転がり軸受は、外輪が、内輪お
よび転動体を構成するセラミックよりも熱伝導率が大き
いセラミックで構成されているので、軸受内部で発生し
た熱を、外輪から外輪の外側のハウジング等に逃し易く
なる。したがって、軸受内部に熱がこもりにくくなり、
軸受の温度上昇を抑制できる。
【0018】また、内輪および転動体が、外輪を構成す
るセラミックよりも熱伝導率が小さなセラミックで構成
されているから、軸受内部で発生した熱が、内輪から軸
へ伝わりにくくなり、軸の温度上昇を抑制できる。
【0019】また、転動体がセラミック製なので、軸受
鋼製の転動体を採用した場合に比べて転動体が軽量にな
り、回転時に転動体に働く遠心力が小さく、熱が発生し
難くなる。
【0020】また、軌道輪(内輪,外輪),転動体のすべて
をセラミック製としたので、外輪が金属製で転動体と内
輪がセラミック製の従来の転がり軸受に比べて、耐熱性
と耐焼付性を向上でき、剛性を向上でき、軽量化するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の転がり軸受の実施の形態を示す断
面図である。
【符号の説明】
1…内輪、2…外輪、3…玉、5…保持器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内輪,外輪,転動体が全てセラミックで構
    成された転がり軸受において、 内輪および転動体の熱伝導率よりも大きい熱伝導率のセ
    ラミックで、外輪を構成したことを特徴とする転がり軸
    受。
JP11009071A 1999-01-18 1999-01-18 転がり軸受 Pending JP2000205276A (ja)

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