JP2000204247A - 回路積層材料 - Google Patents

回路積層材料

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JP2000204247A
JP2000204247A JP473899A JP473899A JP2000204247A JP 2000204247 A JP2000204247 A JP 2000204247A JP 473899 A JP473899 A JP 473899A JP 473899 A JP473899 A JP 473899A JP 2000204247 A JP2000204247 A JP 2000204247A
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Takeshi Hashimoto
武司 橋本
Masaharu Kobayashi
正治 小林
Takeshi Sato
健 佐藤
Daisuke Orino
大輔 織野
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Tomoegawa Co Ltd
Original Assignee
Tomoegawa Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント配線に使用するための低
誘電率、低誘電正接で金属への接着性に優れ、フィルム
形成能を有する熱硬化性低誘電樹脂組成物を用いた接着
フィルムおよび樹脂付き金属箔を提供する。 【解決手段】 剥離性フィルムまたは金属箔
の一面に、成分(a)シロキサン変性ポリイミドと、成
分(b)下記式(1−1)又は式(1−2)で示される
化合物、成分(c)マレイミド基を2個以上含有する化
合物および成分(d)特定のジアミン化合物又は両末端
にアミノ基を有するポリシロキサン化合物を含有する熱
硬化性低誘電樹脂組成物を設けたことを特徴とする回路
積層材料。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線に使
用するための低誘電率、低誘電正接で金属への接着性に
優れ、作業時に樹脂の飛び散りがきわめて少ない回路積
層材料に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器等に用いられている多層プリン
ト配線板は、内層にも電気回路を有する配線板である。
この多層プリント配線板は、あらかじめ回路を形成した
内層回路板と外層回路用銅箔とを、プリプレグを間に挟
んで熱圧成形することにより得た内層回路入り多層銅張
積層板の外層に回路を形成して得られる。このプリプレ
グには、従来、ガラスクロス基材エポキシ樹脂プリプレ
グが用いられている。近年、電子機器の信号スピード及
び作動周波数が飛躍的に増加してきているので、高周波
領域で用いられる電子機器、特に小型軽量化を要求され
る電子機器には、微細配線形成のために、耐熱性に優
れ、低誘電率、低誘電正接の薄型の回路積層材料が望ま
れている。低誘電材料を使用した薄型の回路積層材料は
電気信号の伝搬速度を早くすることができるため、より
速いスピードで信号の処理を行うことができる。
【0003】現在、薄型の多層プリント配線板では、3
0〜100μm厚さの薄型ガラスクロス基材エポキシ樹
脂プリプレグを用いているが、クロス目が浮き出しやす
く、さらに内層回路基盤の凹凸がプリプレグ内部で吸収
できず、外層表面に凹凸が現れやすいため、表面の平滑
性が損なわれ、微細配線形成の障害になっている。そこ
で、従来のガラスクロス基材エポキシ樹脂プリプレグを
使用する代わりにガラスクロスを含まない接着フィルム
をプリプレグとして使用する方法、あるいは、予め外層
回路用銅箔の片面に接着剤層を積層した樹脂付き銅箔を
外層回路用銅箔とプリプレグとして使用する方法があ
る。これらの接着フィルム及び樹脂付き銅箔にはフィル
ム形成能を有する樹脂が使用されており、使用できる樹
脂はフィルム形成能を有する樹脂に限られている。。フ
ィルム形成能を有さないと、接着フィルムの搬送、切断
及び積層等の工程において、樹脂の割れや欠落等のトラ
ブルを生じやすく、多層板の層間接続用絶縁材料として
用いた際の熱圧形成時に層間絶縁層が内層回路存在部分
で異常に薄くなったり、層間絶縁抵抗の低下やショート
等のトラブルを生じやすくなる。フィルム形成能を有す
る樹脂としては、熱可塑性ポリイミド接着フィルム(U
SP4,543,295)、高分子量エポキシ樹脂(特
開平4−120135)、アクリロニトリルブタジエン
共重合体/フェノール樹脂(特開平4−29393)、
フェノール樹脂/ブチラール樹脂(特開平4−3636
6)、アクリロニトリルブタジエン共重合体/エポキシ
樹脂(特開平4−41581)などが提案されている
が、これらの樹脂は、誘電率特性に問題があり、より速
いスピードで信号の処理を行うことができない。
【0004】低誘電樹脂としては、フッ素樹脂、ポリフ
ェニレンエーテル樹脂、熱硬化性の1,2−ポリブタジ
エンを主成分とするポリブタジエン樹脂、ポリフェニレ
ンエーテル樹脂100重量部に対し1,2−ポリブタジ
エン樹脂5〜20重量部、架橋性モノマー5〜10重量
部およびラジカル架橋剤を配合した組成物(特開昭61
−83224)などが提案されている。しかしながら、
耐熱性、作業性、非フィルム形成能に劣り、実用上問題
がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、プリ
ント配線に使用するための低誘電率、低誘電正接で金属
への接着性に優れ、フィルム形成能を有する熱硬化性低
誘電樹脂組成物を用いた接着フィルムおよび樹脂付き金
属箔を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、剥離性フィル
ムまたは金属箔の一面に、成分(a)シロキサン変性ポ
リイミドと、成分(b)下記式(1−1)又は(1−
2)で示される化合物、成分(c)マレイミド基を2個
以上含有する化合物および成分(d)下記一般式(2)
で示されるジアミン化合物又は(3)で示される両末端
にアミノ基を有するポリシロキサン化合物を含有する熱
硬化性低誘電樹脂組成物を設けたことを特徴とする回路
積層材料を提供する。本発明における好ましい上記各成
分の配合比は、成分(a)100重量部に対して、成分
(b)、成分(c)及び成分(d)の総和が10〜90
0重量部であり、成分(c)のマレイミド基1モル当量
に対し、成分(b)のアリル基もしくはメチルアリル基
が0.1〜2.0モル当量、成分(d)のアミノ基が
0.1〜2.0モル当量である。
【0007】
【化5】
【0008】H2N−R1−NH2
(2) (ただし、式中R1は2価の脂肪族基、芳香族基、脂環
式基を表す) (ただし、式中のR2は、2価の脂肪族基、芳香族基、
脂環式基を表し、nは1〜8の整数を示す)。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。まず、樹脂組成について説明する。熱硬化性低誘
電樹脂組成物は、成分(a)シロキサン変性ポリイミド
と、成分(b)上記式(1−1)ないし(1−2)で示
される化合物、成分(c)マレイミド基を2個以上含有
する化合物および成分(d)上記式(2)で示されるジ
アミン化合物ないし上記式(3)で示される両末端にア
ミノ基を有する重量平均分子量200〜7,000のポ
リシロキサン化合物から構成される。
【0010】シロキサン変性ポリイミドを使用すること
により、樹脂組成物のフィルム形成能が良くなり、作業
時の樹脂の飛び散りがきわめて少なくなり、プリント配
線板を製造する際、取り扱い性が良くなり、歩留まりが
向上する。また、シロキサン変性ポリイミドの使用は、
単なるポリイミドの使用に比して溶剤溶解性の向上に寄
与し、かつ低誘電化を向上させる効果がある。本発明に
使用されるシロキサン変性ポリイミドは、下記式(4
a)で表される構造単位の少なくとも1種を90〜40
モル%と下記式(4b)で表される構造単位の少なくと
も1種を10〜60モル%とを含有するものが例示され
る。式(4b)で表される構造単位は、シロキサン変性ポ
リイミド中、好ましくは20〜60モル%、さらに好ま
しくは25〜60モル%である。
【0011】
【化6】
【0012】(式中Xは、直接結合、−O−、−SO
2−、−CO−、−C(CH32−、−C(CF3
2−、−COOCH2CH2OCO−何れかの結合を示
し、Arは芳香環を有する下記式(5)の構造単位から
選ばれる二価の基を、Rはメチレン基がSiに結合して
いる−CH2OC64−または炭素原子数1〜10のア
ルキレン基を示し、nは1〜20の整数を意味する。)
【0013】
【化7】
【0014】(式中R3、R4、R5及びR6はそれぞれ同
じでも異なっていてもよく、水素原子、炭素原子数1〜
4のアルキル基又はアルコキシ基を示すが、これら全て
の基が同時に水素原子であることはない。) シロキサン変性ポリイミドとしてより好ましくは、下記
式(6a)で表される構造単位の少なくとも1種を90
〜40モル%と、下記式(6b)で表される構造単位の
少なくとも1種を10〜60モル%含有するシロキサン
変性ポリイミドである。式(6b)で表される構造単位は、
式(4b)の場合と同じく、シロキサン変性ポリイミド
中、好ましくは20〜60モル%、さらに好ましくは2
5〜60モル%である。
【0015】
【化8】
【0016】(式中、Xは四価の芳香族基で3,3’,
4,4’−ジフェニルスルホン構造、3,3’,4,
4’−ビフェニル構造、2,3’,3,4’−ビフェニ
ル構造の何れかを、Arは上記式(5)に示される構造
単位から選ばれる二価の基を、Rはメチレン基がSiに
結合している−CH2OC64−または炭素原子数1〜
10のアルキレン基を示し、nは1〜20の整数を意味
する。) シロキサン変性ポリイミドとしては、重量平均分子量が
5,000〜500,000、ガラス転移点温度が150
℃以下、誘電率が3.0以下のものが好ましい。重量平
均分子量が5,000〜300,000、ガラス転移点温
度が140℃以下、誘電率が3.0以下のものがより好
ましく、重量平均分子量が10,000〜300,00
0、ガラス転移点温度が130℃以下、誘電率が3.0
以下のものがさらに好ましい。重量平均分子量が上記範
囲より小さくなると熱安定性が不良になり、耐熱性が低
下し、上記範囲より大きくなると溶融粘度の増大によ
り、樹脂組成物として使用した場合、作業性、接着性が
不良となる。ガラス転移点温度が150℃より高くなる
と溶融温度が高くなり、作業温度の上昇を招いたり、接
着性が不良となったりする。誘電率が3.0を超えると
樹脂組成物の低誘電化の達成は困難となる。また、内回
路を微細化することが困難となる。
【0017】本発明に使用するシロキサン変性ポリイミ
ドは、一般的なポリイミドの製造方法により得ることが
できる。即ち、各繰り返し構造単位に対応するテトラカ
ルボン酸二無水物と、各繰り返し構造単位に対応するジ
アミン又はジイソシアナートとから製造ができる。具体
的には、テトラカルボン酸二無水物としてピロメリト酸
二無水物、3,3‘、4,4’−ジフェニルスルホンテ
トラカルボン酸二無水物、3,3‘,4,4’−ベンゾ
フェノンテトラカルボン酸二無水物、3,3‘,4,
4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,
3‘,3,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水
物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル二
無水物、4,4‘−ビス(3,4−ジカルボキシフェノ
キシ)ジフェニルスルホン二無水物、エチレングリコー
ルビストリメリテート二無水物、2,2−ビス[4−
(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]プロパ
ン二無水物等を、より好ましくは3,3’,4,4’−
ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、3,
3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水
物、2,3’,3,4’−ビフェニルテトラカルボン酸
二無水物を前記の式(5)で表される化合物及び下記式
(8)で表されるシロキサン系化合物及び/又は芳香族
ジアミンとを反応させることにより製造することができ
る。
【0018】 (式中、Rは式(4b)と同義であり、Yはアミノ基又はイ
ソシアナート基を示し、nは1〜20の整数を示す)。
【0019】ポリイミドの製造原料として使用する式
(8)で表されるシロキサン系化合物において、官能基
Yがアミノ基であるジアミン類としては、ビス(3−ア
ミノプロピル)テトラメチルジシロキサン、ビス(10
−アミノデカメチレン)テトラメチルジシロキサン、ア
ミノプロピル末端のジメチルシロキサン4量体、8量
体、ビス(3−アミノフェノキシメチル)テトラメチル
ジシロキサン等が挙げられ、これらを併用することも可
能である。また、式(8)で表される化合物において、
官能基Yがイソシアナート基であるジイソシアナート類
としては、上記に示したジアミン類において、「アミ
ノ」を「イソシアナート」に置き換えたものを挙げるこ
とができる。上記式(8)で表される化合物において、
官能基Yがイソシアナート基であるジイソシアナート類
は、上記に例示した対応するジアミンを常法に従いホス
ゲンと反応させることにより容易に製造することができ
る。
【0020】本発明で使用されるシロキサン変性ポリイ
ミドの製造法をより具体的に示すと、次のとおりであ
る。原料として、テトラカルボン酸二無水物と式(8)
で示すジアミン及び/又は芳香族ジアミンとを使用する
場合、これらを有機溶媒中、必要に応じてトリブチルア
ミン、トリエチルアミン、亜リン酸トリフェニル等の触
媒存在下(反応物の20重量部以下)で、100℃以
上、好ましくは180℃以上に加熱し、直接ポリイミド
を得る方法、テトラカルボン酸二無水物とジアミンとを
有機溶媒中、100℃以下で反応させポリイミドの前駆
体であるポリアミド酸を得た後、必要に応じてp−トル
エンスルホン酸等の脱水触媒(テトラカルボン酸二無水
物の1〜5倍モル)を加え、加熱によりイミド化を行う
ことでポリイミドを得る方法、或いはこのポリアミド酸
を、無水酢酸、無水プロピオン酸、無水安息香酸等の酸
無水物、ジシクロヘキシルカルボジイミド等のカルボジ
イミド化合物等の脱水閉環剤と、必要に応じてピリジ
ン、イソキノリン、イミダゾール、トリエチルアミン等
の閉環触媒(脱水閉環剤及び閉環触媒はテトラカルボン
酸二無水物の2〜10倍モル)を添加して、比較的低温
(室温〜100℃程度)で化学閉環させる方法等があ
る。
【0021】上記の反応に用いる有機溶媒としては、N
−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトア
ミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド、スルホラン、ヘキサメチルリン酸トリアミド、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン等の非プロトン
性極性溶媒、フェノール、クレゾール、キシレノール、
p−クロロフェノール等のフェノール系溶媒等が挙げら
れる。また、必要に応じて、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、メチルエチルケトン、アセトン、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、モノグライム、ジグライム、メチル
セロソルブ、セロソルブアセテート、メタノール、エタ
ノール、イソプロパノール、塩化メチレン、クロロホル
ム、トリクレン、ニトロベンゼン等を先の溶媒に混合し
て用いることも可能である。
【0022】また、原料として、テトラカルボン酸二無
水物とジイソシアナートとを使用する場合には、上記し
たポリイミドを直接得る方法に準じて製造することが可
能である。このときの反応温度は室温以上、特に60℃
以上であることが好ましい。テトラカルボン酸二無水物
とジアミン或いはジイソシアナートとの反応は等モル量
で反応させることにより、高重合度のポリイミドを得る
ことが可能であるが、必要に応じて何れか一方が10モ
ル%以下の範囲で過剰量用いてポリイミドを製造するこ
とも可能である。
【0023】アリル基あるいはメチルアリル基を2個以
上含有する化合物としては、樹脂組成物の硬化後の耐熱
性、誘電率特性の点から、前記式(1−1)ないし式
(1−2)に示す化合物が使用される。これらの化合物
は一般に市販されており、容易に入手することができ
る。
【0024】マレイミド基を2個以上含有する化合物と
しては、いずれのものも使用できるが、電気的信頼性、
溶剤溶解性等の点から、下記式(7−1)ないし式(7
−5)が特に好ましい。これらの化合物は一般に市販さ
れており、容易に入手することができる。又従来公知の
方法により合成することもできる。
【0025】
【化9】
【0026】前記式(2)に示すジアミン化合物として
は、以下のものが使用できる。3,3’−ジアミノビフ
ェニル、3,4’−ジアミノビフェニル、4,4’−ジ
アミノビフェニル、3,3’−ジアミノジフェニルメタ
ン、3,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−
ジアミノジフェニルメタン、2,2−(3,3’−ジア
ミノジフェニル)プロパン、2,2−(3,4’−ジア
ミノジフェニル)プロパン、2,2−(4,4’−ジア
ミノジフェニル)プロパン、2,2−(3,3’−ジア
ミノジフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−
(3,4’−ジアミノジフェニル)ヘキサフルオロプロ
パン、2,2−(4,4’−ジアミノジフェニル)ヘキ
サフルオロプロパン、3,3’−オキシジアニリン、
3,4’−オキシジアニリン、4,4’−オキシジアニ
リン、3,3’−ジアミノジフェニルスルフィド、3,
4’−ジアミノジフェニルスルフィド、4,4’−ジア
ミノジフェニルスルフィド、3,3’−ジアミノジフェ
ニルスルホン、3,4’−ジアミノジフェニルスルホ
ン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、1,3−
ビス[1−(3−アミノフェニル)−1−メチルエチ
ル]ベンゼン、1,3−ビス[1−(4−アミノフェニ
ル)−1−メチルエチル]ベンゼン、1,4−ビス[1
−(3−アミノフェニル]ベンゼン、1,3−ビス(3
−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4−ア
ミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(3−アミノ
フェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノフェ
ノキシ)ベンゼン、3,3’−ビス(3−アミノフェノ
キシ)ジフェニルエーテル、3,3’−ビス(4−アミ
ノフェノキシ)ジフェニルエーテル、3,4’−ビス
(3−アミノフェノキシ)ジフェニルエーテル、3,
4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ジフェニルエーテ
ル、4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)ジフェニ
ルエーテル、4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)
ジフェニルエーテル、1,4−ビス[1−(4−アミノ
フェニル)−1−メチルエチル−ビス(3−アミノフェ
ノキシ)]ビフェニル、3,3’−ビス(4−アミノフ
ェノキシ)ビフェニル、3,4’−ビス(3−アミノフ
ェノキシ)ビフェニル、3,4’−ビス(4−アミノフ
ェノキシ)ビフェニル、4,4’−ビス(3−アミノフ
ェノキシ)ビフェニル、4,4’−ビス(4−アミノフ
ェノキシ)ビフェニル、ビス[4−(3−アミノフェノ
キシ)フェニル]スルホン、ビス[4−(4−アミノフ
ェノキシ)フェニル]スルホン、2,2−ビス[3−
(3−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、2,2
−ビス[3−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロ
パン、2,2−ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フ
ェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(4−アミノフ
ェノキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[3−
(3−アミノフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプ
ロパン、2,2−ビス[3−(4−アミノフェノキシ)
フェニル]ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス[4
−(3−アミノフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロ
プロパン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキ
シ)フェニル]ヘキサフルオロプロパン、9,9−ビス
(3−アミノフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4
−アミノフェニル)フルオレン、メチレンジアミン、ヘ
キサメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン等。式
(2)における好ましいR1の構造としては、ビフェニル
構造、ジフェニルメタン構造、ジフェニルプロパン構
造、ジフェニルヘキサフルオロプロパン構造、ジフェニ
ルエーテル構造、ジフェニルスルフィド構造、ジフェニ
ルスルホン構造、ジフェニルベンゼン構造、ビスフェノ
キシベンゼン構造、ビスフェノキシジフェニルエーテル
構造、ビス(フェニルビスフェノキシ)ビフェニル構
造、ビスフェノキシビフェニル構造、ビス(フェノキシ
フェニル)スルホン構造、ビス(フェノキシフェニル)
プロパン構造、ビス(フェノキシフェニル)ヘキサフル
オロプロパン構造、ジフェニルフルオレン構造、炭素原
子数1〜12のアルキレン基が挙げられる。
【0027】前記式(3)で示す、両末端にアミノ基を
有する、好ましくは重量平均分子量200〜7,000
である、ポリシロキサン化合物としては、例えば、ビス
(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン、ア
ミノプロピル末端のジメチルシロキサン4量体、8量
体、ビス(3−アミノフェノキシメチル)テトラメチル
ジシロキサン等が挙げられ、これらを混合して用いるこ
とも可能である。式(3)における好ましいR2として
は、炭素原子数1〜4のアルキレン基、二価のフェニル
構造、フェノキシ構造が挙げられる。
【0028】熱硬化性低誘電樹脂組成物の配合割合は、
成分(a)100重量部に対して、成分(b)、成分
(c)及び成分(d)の総和が10〜900重量部、好
ましくは50〜900重量部、より好ましくは100〜
900重量部に設定することが好ましい。。成分
(b)、成分(c)及び成分(d)の総和が上記範囲よ
り少なくなると硬化した後、樹脂組成物の耐熱性、特に
Tg、ヤング率の低下が著しくなり、目的の用途に適さ
ない。また、900重量部より多くなると、樹脂組成物
をBステージまで硬化した際に、樹脂組成物自体が脆く
なって樹脂の飛び散りの原因となり易い。
【0029】また、成分(b)と成分(c)の配合割合
は、成分(c)のマレイミド基1モル当量に対する成分
(b)のアリル基またはメチルアリル基を0.1〜2.
0モル当量、好ましくは0.3〜1.8モル当量、より
好ましくは0.5〜1.5モル当量に設定することが好
ましい。アリル基またはメチルアリル基の当量が、上記
範囲の下限より少なくなると、樹脂組成物の硬化後、電
気的な信頼性が悪くなり、上限より多くなると、混合に
際してゲル化するため、接着剤を調製することが困難と
なる。成分(c)と成分(d)の配合割合は、成分
(c)のマレイミド基1モル当量に対する成分(d)の
アミノ基が0.1〜2.0モル当量に、好ましくは0.
1〜1.5モル当量、より好ましくは0.1〜1.0モ
ル当量に設定する。アミノ基当量が上記範囲の下限より
少なくなると、樹脂組成物の硬化後、誘電特性が悪くな
り、上限より多くなると、混合に際してゲル化するた
め、接着剤を調製することができなくなる。
【0030】成分(a)、成分(b)、成分(c)及び
成分(d)の混合は、それらを溶解する溶媒中で行うこ
ともできる。溶媒としては、例えば、N−メチル−2−
ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、スルホ
ラン、ヘキサメチルリン酸トリアミド、1,3−ジメチ
ル−2−イミダゾリドン、ヘキサン、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、メチルエチルケトン、アセトン、ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2
−ジメトキシメタン、ジエチレングリコールジメチルエ
ーテル、メチルセロソルブ、セロソルブアセテート、メ
タノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノー
ル、酢酸メチル、酢酸エチル、アセトニトリル、塩化メ
チレン、クロロホルム、四塩化炭素、クロロベンゼン、
ジクロロベンゼン、ジクロロエタン、トリクロロエタン
等が挙げられ、これらの中から、各成分が溶解するよう
に種類と量を適宜選択して使用する。
【0031】熱硬化性低誘電樹脂組成物においては、乾
燥時、又は加熱硬化時における反応を促進させるため
に、必要に応じて、ジアザビシクロオクタン、又はメチ
ルエチルケトンパーオキサイド、シクロヘキサンパーオ
キサイド、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノンパー
オキサイド、メチルシクロヘキサノンパーオキサイド、
メチルアセトアセテートパーオキサイド、アセチルアセ
トンパーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオ
キシ)−3,3,5トリメチルヘキサン、1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)−シクロヘキサン、2,2−
ビス(t−ブチルパーオキシ)オクタン、n−ブチル−
4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレート、2,2
−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン、t−ブチルハ
イドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイ
ド、ジ−イソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイ
ド、p−メンタンハイドロパーオキサイド、2,5−ジ
メチルヘキサン−2,5−ジハイドロパーオキサイド、
1,1,3,3−テトラメチルブチルハイドロパーオキサ
イド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルクミ
ルパーオキサイド、ジ−クミルパーオキサイド、α,
α’−ビス(t−ブチルパーオキシ−m−イソプロピ
ル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチ
ルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン、アセチルパーオキ
サイド、イソブチルパーオキサイド、オクタノイルパー
オキサイド、デカノイルパーオキサイド、ベンゾイルパ
ーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、3,5,5−
トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、スクシニック
アシッドパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイル
パーオキサイド、m−トルオイルパーオキサイド、ジ−
イソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エチ
ルヘキシルパーオキシジカーボネート、ジ−n−プロピ
ルパーオキシジカーボネート、ビス−(4−t−ブチル
シクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジ−ミリ
スティルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エトキシ
エチルパーオキシジカーボネート、ジ−メトキシイソプ
ロピルパーオキシジカーボネート、ジ(3−メチル−3
−メトキシブチル)パーオキシジカーボネート、ジ−ア
リルパーオキシジカーボネート、t−ブチルパーオキシ
アセテート、t−ブチルパーオキシイソブチレート、t
−ブチルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシ
ネオデカネート、クミルパーオキシネオデカネート、t
−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサネート、t−ブ
チルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサネート、
t−ブチルパーオキシラウレート、t−ブチルパーオキ
シベンゾエート、ジ−t−ブチルパーオキシイソフタレ
ート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオ
キシ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシマレイン酸、t
−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、クミル
パーオキシオクテート、t−ヘキシルパーオキシネオデ
カネート、t−ヘキシルパーオキシピバレート、t−ブ
チルパーオキシネオヘキサネート、アセチルシクロヘキ
シルスルフォニルパーオキサイド、t−ブチルパーオキ
シアリルカーボネート等の有機過酸化物、1,2−ジメ
チルイミダゾール、1−メチル−2−エチルイミダゾー
ル、2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチル
イミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、2−ヘプ
タデシルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、1
−ベンジル−2−メチルイミダゾール、1−ベンジル−
2−フェニルイミダゾール、1−ベンジル−2−フェニ
ルイミダゾール・トリメリット酸塩、1−ベンジル−2
−エチルイミダゾール、1−ベンジル−2−エチル−5
−メチルイミダゾール、2−エチルイミダゾール、2−
イソプロピルイミダゾール、2−フェニル−4−ベンジ
ルイミダゾール、1−シアノエチル−2−メチルイミダ
ゾール、1−シアノエチル−2−エチル−4−メチルイ
ミダゾール、1−シアノエチル−2−ウンデシルイミダ
ゾール、1−シアノエチル−2−イソプロピルイミダゾ
ール、1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾール、
1−シアノエチル−2−メチルイミダゾリウムトリメリ
テート、1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾリウ
ムトリメリテート、2,4−ジアミノ−6−[2’−メ
チルイミダゾリル−(1’)]−エチル−s−トリアジ
ン、2,4−ジアミノ−6−[2’−エチル−4−メチ
ルイミダゾリル−(1’)]−エチル−s−トリアジ
ン、2,4−ジアミノ−6−[2’−ウンデシルイミダ
ゾリル−(1’)]−エチル−s−トリアジン、2−メ
チルイミダゾリウムイソシアヌール酸付加物、2−フェ
ニルイミダゾリウムイソシアヌール酸付加物、2,4−
ジアミノ−6−[2’−メチルイミダゾリル−
(1’)]−エチル−s−トリアジン−イソシアヌール
酸付加物、2−フェニル−4,5−ジヒドロキシメチル
イミダゾール、2−フェニル−4−ベンジル−5−ヒド
ロキシメチルイミダゾール、4,4’−メチレン−ビス
−(2−エチル−5−メチルイミダゾール)、1−アミ
ノエチル−2−メチルイミダゾール、1−シアノエチル
−2−フェニル−4,5−ジ(シアノエトキシメチル)
イミダゾール、1−ドデシル−2−メチル−3−ベンジ
ルイミダゾリウムクロライド、2−メチルイミダゾール
・ベンゾトリアゾール付加物、1−アミノエチル−2−
エチルイミダゾール、1−(シアノエチルアミノエチ
ル)−2−メチルイミダゾール、N,N’−[2−メチ
ルイミダゾリル−(1)−エチル]−アジポイルジアミ
ド、N,N’−ビス−(2−メチルイミダゾリル−1−
エチル)尿素、N−(2−メチルイミダゾリル−1−エ
チル)尿素、N,N’−[2−メチルイミダゾリル−
(1)−エチル]ドデカンジオイルジアミド、N,N’
−[2−メチルイミダゾリル−(1)−エチル]エイコ
サンジオイルジアミド、1−ベンジル−2−フェニルイ
ミダゾール・塩化水素酸塩等のイミダゾール類、トリフ
ェニルフォスフィン等の反応促進剤を添加することもで
きる。
【0032】熱硬化性低誘電樹脂組成物にシランカップ
リング剤を添加することもできる。また、熱硬化性低誘
電樹脂組成物には、樹脂組成物の流動性を安定させるた
めに、平均粒径1μm以下のフィラーを含ませることが
できる。フィラーの含有率は、全固形分の5〜70重量
%、好ましくは10〜60重量%、より好ましくは20
〜50重量%の範囲に設定される。含有率が上記範囲の
下限よりも低くなると流動性の安定化効果が小さくな
り、上限よりも多くなると積層板の接着強度が低下し、
誘電率が上昇する。フィラーとしては、例えば、シリ
カ、石英粉、アルミナ、炭酸カルシウム、酸化マグネシ
ウム、ダイヤモンド粉、マイカ、フッ素樹脂、ジルコン
粉等が使用される。
【0033】次に、上記の熱硬化性低誘電樹脂組成物を
使用した本発明の接着フィルム及び樹脂付き金属箔につ
いて説明する。本発明の接着フィルムまたは樹脂付き金
属箔を作製するには、上記の樹脂組成物を、金属箔の片
面又は両面に、あるいは、剥離性フィルムの片面に塗布
し、乾燥すればよい。その際、塗布厚さは、5〜100
μm、とりわけ10〜70μmの範囲にあることが好ま
しい。金属箔としては厚さ200μm以下、好ましくは
100μm以下、特に好ましくは36μm以下の銅、白
銅、銀、鉄、42合金、ステンレスが使用できる。厚す
ぎる場合には微細配線形成が困難になるので、上記の範
囲が好ましい。
【0034】本発明の接着フィルムに使用される剥離性
フィルムとしては、厚さ1〜200μm、好ましくは、
10〜100μmの範囲のものを使用し、仮の支持体と
して作用させる。使用に適した剥離性フィルムとして
は、ポリプロピレンフィルム、フッ素樹脂系フィルム、
ポリエチレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム、紙、及び場合によってはそれらにシリコーン樹
脂で剥離性を付与したもの等が挙げられる。これらの剥
離性フィルムは、90゜ピール強度が0.01〜7.0
g/cmの範囲にあることが望ましい。剥離強度が上記
の範囲より小さい場合には接着テープ搬送時に剥離性フ
ィルムが簡単に剥離する等の問題があり、上記の範囲よ
り大きい場合には剥離性フィルムが接着剤層からきれい
に剥がれず、作業性が悪くなる。
【0035】なお、金属箔の片面又は両面に、上記樹脂
組成物を塗布して接着層を形成した樹脂付き金属場合に
は、接着層の上に更に剥離性の保護フィルムを設けても
よい。保護フィルムとしては、上記の剥離性フィルムと
同様のものが使用できる。以下、本発明を実施例に基づ
いてより詳細に説明する。
【0036】
【実施例】(シロキサン変性ポリイミド合成例) 合成例1 2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]
プロパン29.42g(72ミリモル)と前記式(8)
においてY=NH2、R=プロピレン、n=8で表され
るジアミノシロキサン21.45g(28ミリモル)と
3,3’,4,4’−ジフェニルスルホンテトラカルボ
ン酸二無水物35.83g(100ミリモル)及びN−
メチル−2−ピロリドン(以下、「NMP」と記す。)
300mlとを氷温下に導入し、1時間攪拌を続けた。
次いで、この溶液を室温で2時間反応させポリアミド酸
を合成した。得られたポリアミド酸に50mlのトルエ
ンと1.0gのp−トルエンスルホン酸を加え、160
℃に加熱し、反応の進行に伴ってトルエンと共沸してき
た水分を分離しながら、3時間イミド化反応を行った。
その後トルエンを留去し、得られたシロキサン変性ポリ
イミドワニスをメタノール中に注いで、得られた沈殿物
を分離、粉砕、洗浄、乾燥させる工程を経ることによ
り、上記した式で表される各構成単位のモル比が(4
a):(4b)=72:28で示される分子量18,0
00、Tg30℃、誘電率2.8のシロキサン変性ポリ
イミド78.4g(収率94%)を得た。
【0037】得られたシロキサン変性ポリイミドの赤外
吸収スペクトルを測定したところ、1718cm-1及び
1783cm-1に典型的なイミドの吸収が認められた。
【0038】合成例2 2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]
プロパン30.39g(74ミリモル)と前記式(8)
においてY=NH2、R=プロピレン、n=8で表され
るジアミノシロキサン19.94g(26ミリモル)と
3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物29.42g(100ミリモル)及びNMP300
mlを用いて、合成例1と同様の方法で、各構成単位の
モル比が(4a):(4b)=74:26で示される分
子量19,000、Tg45℃、誘電率2.9のシロキ
サン変性ポリイミド72.3g(収率95%)を得た。
得られたシロキサン変性ポリイミドの赤外線吸収スペク
トルを測定したところ、1718cm-1および1783
cm-1に典型的なイミドの吸収が認められた。
【0039】合成例3 2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]
プロパン32.74g(80ミリモル)と前記式(8)
においてY=NH2、R=プロピレン、n=8で表され
るジアミノシロキサン15.54g(20ミリモル)と
2,3’,3,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物29.42g(100ミリモル)及びNMP300
mlを用いて、合成例1と同様の方法で、各構成単位の
モル比が(4a):(4b)=80:20で示される分
子量10,000、Tg60℃、誘電率2.9のシロキ
サン変性ポリイミド69.7g(収率94%)を得た。
得られたシロキサン変性ポリイミドの赤外線吸収スペク
トルを測定したところ、1718cm-1および1783
cm-1に典型的なイミドの吸収が認められた。
【0040】合成例4 2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]
プロパン29.42g(72ミリモル)と前記式(8)
においてY=NH2、R=プロピレン、n=1で表され
るジアミノシロキサン6.96g(28ミリモル)と
2,3’,3,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物35.83g(100ミリモル)及びNMP300
mlを用いて、合成例1と同様の方法で、各構成単位の
モル比が(4a):(4b)=72:28で示される分
子量17,000、Tg30℃、誘電率2.8のシロキ
サン変性ポリイミド69.7g(収率94%)を得た。
得られたシロキサン変性ポリイミドの赤外線吸収スペク
トルを測定したところ、1718cm-1および1783
cm-1に典型的なイミドの吸収が認められた。
【0041】合成例5 2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]
ヘキサフルオロプロパン41.48g(80ミリモル)
と前記式(8)においてY=NH2、R=プロピレン、
n=8で表されるジアミノシロキサン15.54g(2
0ミリモル)と2,3’,3,4’−ビフェニルテトラ
カルボン酸二無水物29.42g(100ミリモル)及
びNMP300mlを用いて、合成例1と同様の方法
で、各構成単位のモル比が(4a):(4b)=80:
20で示される分子量10,000、Tg60℃、誘電
率2.9のシロキサン変性ポリイミド81.2g(収率
94%)を得た。得られたシロキサン変性ポリイミドの
赤外吸収スペクトルを測定したところ、1718cm−
1及び1783cm−1に典型的なイミドの吸収が認め
られた。
【0042】(熱硬化性低誘電樹脂組成物作成例) 樹脂組成物作成例1 合成例3で得られたシロキサン変性ポリイミド樹脂10
0重量部、前記式(7−2)で示される化合物69重量
部、前記式(1−1)で示される化合物の内Rがメチル
基である化合物24重量部(マレイミド基1モル当量に
対するメチルアリル基のモル当量は1.0)、前記式
(3)で示される化合物の内R2がプロピレン、nが1
である化合物7重量部(マレイミド基1モル当量に対す
るアミノ基のモル当量は0.25)を、テトラヒドロフ
ラン中に添加して充分に混合、溶解し、固形分率30重
量%の樹脂組成物ワニスを得た。
【0043】樹脂組成物作成例2 前記式(7−2)で示される化合物69重量部を273
重量部に、前記式(1−1)で示される化合物の内Rが
メチル基である化合物24重量部を97重量部に(マレ
イミド基1モル当量に対するメチルアリル基のモル当量
は1.0)、前記式(3)で示される化合物の内R2
プロピレン、nが1である化合物7重量部を30重量部
(マレイミド基1モル当量に対するアミノ基のモル当量
は0.25)に変更した以外は樹脂組成物作成例1と同
様に操作して固形分率30重量%の樹脂組成物ワニスを
得た。
【0044】樹脂組成物作成例3 前記式(7−2)で示される化合物69重量部を616
重量部に、前記式(1−1)で示される化合物の内Rが
メチル基である化合物24重量部を218重量部に(マ
レイミド基1モル当量に対するメチルアリル基のモル当
量は1.0)、前記式(3)で示される化合物の内R2
がプロピレン、nが1である化合物7重量部を60重量
部(マレイミド基1モル当量に対するアミノ基のモル当
量は0.25)に変更した以外は樹脂組成物作成例1と
同様に操作して固形分率30重量%の樹脂組成物ワニス
を得た。
【0045】樹脂組成物作成例4 前記式(7−2)で示される化合物69重量部を306
重量部に、前記式(1−1)で示される化合物の内Rが
メチル基である化合物24重量部を64重量部に(マレ
イミド基1モル当量に対するメチルアリル基のモル当量
は0.5)、前記式(3)で示される化合物の内R2
プロピレン、nが1である化合物7重量部を30重量部
(マレイミド基1モル当量に対するアミノ基のモル当量
は0.25)に変更した以外は樹脂組成物作成例1と同
様に操作して固形分率30重量%の樹脂組成物ワニスを
得た。
【0046】樹脂組成物作成例5 前記式(7−2)で示される化合物69重量部を253
重量部に、前記式(1−1)で示される化合物の内Rが
メチル基である化合物24重量部を117重量部に(マ
レイミド基1モル当量に対するメチルアリル基のモル当
量は1.5)、前記式(3)で示される化合物の内R2
がプロピレン、nが1である化合物7重量部を30重量
部(マレイミド基1モル当量に対するアミノ基のモル当
量は0.25)に変更した以外は樹脂組成物作成例1と
同様に操作して固形分率30重量%の樹脂組成物ワニス
を得た。
【0047】樹脂組成物作成例6 前記式(7−2)で示される化合物69重量部を233
重量部に、前記式(1−1)で示される化合物の内Rが
メチル基である化合物24重量部を155重量部に(マ
レイミド基1モル当量に対するメチルアリル基のモル当
量は1.0)、前記式(3)で示される化合物の内R2
がプロピレン、nが1である化合物7重量部を80重量
部(マレイミド基1モル当量に対するアミノ基のモル当
量は0.25)に変更した以外は樹脂組成物作成例1と
同様に操作して固形分率30重量%の樹脂組成物ワニス
を得た。
【0048】樹脂組成物作成例7 前記式(7−2)で示される化合物69重量部を314
重量部に、前記式(1−1)で示される化合物の内Rが
メチル基である化合物24重量部を39重量部に(マレ
イミド基1モル当量に対するメチルアリル基のモル当量
は1.0)、前記式(3)で示される化合物の内R2
プロピレン、nが1である化合物7重量部を47重量部
(マレイミド基1モル当量に対するアミノ基のモル当量
は0.25)に変更した以外は樹脂組成物作成例1と同
様に操作して固形分率30重量%の樹脂組成物ワニスを
得た。
【0049】樹脂組成物作成例8 前記式(7−2)で示される化合物69重量部を252
重量部に、前記式(1−1)で示される化合物の内Rが
メチル基である化合物24重量部を97重量部に(マレ
イミド基1モル当量に対するメチルアリル基のモル当量
は1.0)、前記式(3)で示される化合物の内R2
プロピレン、nが1である化合物7重量部を51重量部
(マレイミド基1モル当量に対するアミノ基のモル当量
は0.5)に変更した以外は樹脂組成物作成例1と同様
に操作して固形分率30重量%の樹脂組成物ワニスを得
た。
【0050】樹脂組成物作成例9 前記式(7−2)で示される化合物69重量部を300
重量部に、前記式(1−1)で示される化合物の内Rが
メチル基である化合物24重量部を前記式(1−2)で
示される化合物の内Rがメチル基である化合物70重量
部に(マレイミド基1モル当量に対するメチルアリル基
のモル当量は1.0)、前記式(3)で示される化合物
の内R2がプロピレン、nが1である化合物7重量部を
30重量部(マレイミド基1モル当量に対するアミノ基
のモル当量は0.25)に変更した以外は樹脂組成物作
成例1と同様に操作して固形分率30重量%の樹脂組成
物ワニスを得た。
【0051】樹脂組成物作成例10 前記式(7−2)で示される化合物69重量部を307
重量部に、前記式(1−1)で示される化合物の内Rが
メチル基である化合物24重量部を前記式(1−2)で
示される化合物の内Rが水素である化合物63重量部に
(マレイミド基1モル当量に対するメチルアリル基のモ
ル当量は1.0)、前記式(3)で示される化合物の内
2がプロピレン、nが1である化合物7重量部を30
重量部(マレイミド基1モル当量に対するアミノ基のモ
ル当量は0.25)に変更した以外は樹脂組成物作成例
1と同様に操作して固形分率30重量%の樹脂組成物ワ
ニスを得た。
【0052】樹脂組成物作成例11 前記式(7−2)で示される化合物69重量部を278
重量部に、前記式(1)で示される化合物の内Rがメチ
ル基である化合物24重量部を水素である化合物92重
量部に(マレイミド基1モル当量に対するメチルアリル
基のモル当量は1.0)、前記式(3)で示される化合
物の内R2がプロピレン、nが1である化合物7重量部
を30重量部(マレイミド基1モル当量に対するアミノ
基のモル当量は0.25)に変更した以外は樹脂組成物
作成例1と同様に操作して固形分率30重量%の樹脂組
成物ワニスを得た。
【0053】樹脂組成物作成例12 前記式(7−2)で示される化合物69重量部を前記式
(7−1)で示される化合物306重量部に、前記式
(1)で示される化合物の内Rがメチル基である化合物
24重量部を74重量部に(マレイミド基1モル当量に
対するメチルアリル基のモル当量は1.0)、前記式
(3)で示される化合物の内R2がプロピレン、nが1
である化合物7重量部を20重量部(マレイミド基1モ
ル当量に対するアミノ基のモル当量は0.25)に変更
した以外は樹脂組成物作成例1と同様に操作して固形分
率30重量%の樹脂組成物ワニスを得た。
【0054】樹脂組成物作成例13 前記式(7−2)で示される化合物69重量部を前記式
(7−3)で示される化合物289重量部に、前記式
(1)で示される化合物の内Rがメチル基である化合物
24重量部を86重量部に(マレイミド基1モル当量に
対するメチルアリル基のモル当量は1.0)、前記式
(3)で示される化合物の内R2がプロピレン、nが1
である化合物7重量部を25重量部(マレイミド基1モ
ル当量に対するアミノ基のモル当量は0.25)に変更
した以外は樹脂組成物作成例1と同様に操作して固形分
率30重量%の樹脂組成物ワニスを得た。
【0055】樹脂組成物作成例14 前記式(7−2)で示される化合物69重量部を前記式
(7−4)で示される化合物の内pが1である化合物2
84重量部に、前記式(1)で示される化合物の内Rが
メチル基である化合物24重量部を90重量部に(マレ
イミド基1モル当量に対するメチルアリル基のモル当量
は1.0)、前記式(3)で示される化合物の内R2が
プロピレンnが(ゼロ)である化合物7重量部を26重
量部(マレイミド基1モル当量に対するアミノ基のモル
当量は0.25)に変更した以外は樹脂組成物作成例1
と同様に操作して固形分率30重量%の樹脂組成物ワニ
スを得た。
【0056】樹脂組成物作成例15 前記式(7−2)で示される化合物69重量部を前記式
(7−4)で示される化合物の内pが8である化合物3
36重量部に、前記式(1)で示される化合物の内Rが
メチル基である化合物24重量部を52重量部に(マレ
イミド基1モル当量に対するメチルアリル基のモル当量
は1.0)、前記式(3)で示される化合物の内R2
プロピレン、nが1である化合物7重量部を12重量部
(マレイミド基1モル当量に対するアミノ基のモル当量
は0.25)に変更した以外は樹脂組成物作成例1と同
様に操作して固形分率30重量%の樹脂組成物ワニスを
得た。
【0057】樹脂組成物作成例16 前記式(7−2)で示される化合物69重量部を前記式
(7−5)で示される化合物302重量部に、前記式
(1)で示される化合物の内Rがメチル基である化合物
24重量部を77重量部に(マレイミド基1モル当量に
対するメチルアリル基のモル当量は1.0)、前記式
(3)で示される化合物の内R2がプロピレン、nが1
である化合物7重量部を21重量部(マレイミド基1モ
ル当量に対するアミノ基のモル当量は0.25)に変更
した以外は樹脂組成物作成例1と同様に操作して固形分
率30重量%の樹脂組成物ワニスを得た。
【0058】樹脂組成物作成例17 前記式(7−2)で示される化合物69重量部を231
重量部に、前記式(1)で示される化合物の内Rがメチ
ル基である化合物24重量部を97重量部に(マレイミ
ド基1モル当量に対するメチルアリル基のモル当量は
1.0)、前記式(3)で示される化合物の内R2がプ
ロピレン、nが1である化合物7重量部をnが8である
化合物72重量部(マレイミド基1モル当量に対するア
ミノ基のモル当量は0.25)に変更した以外は樹脂組
成物作成例1と同様に操作して固形分率30重量%の樹
脂組成物ワニスを得た。
【0059】樹脂組成物作成例18 前記式(7−2)で示される化合物69重量部を273
重量部に、前記式(1)で示される化合物の内Rがメチ
ル基である化合物24重量部を97重量部に(マレイミ
ド基1モル当量に対するメチルアリル基のモル当量は
1.0)、前記式(3)で示される化合物の内R2がプ
ロピレン、nが1である化合物7重量部をヘキサメチレ
ンジアミン15重量部(マレイミド基1モル当量に対す
るアミノ基のモル当量は0.25)に変更した以外は樹
脂組成物作成例1と同様に操作して固形分率30重量%
の樹脂組成物ワニスを得た。
【0060】樹脂組成物作成例19 樹脂組成物作成例2で得られた樹脂組成物ワニスにシリ
カフィラー150重量部を分散し樹脂組成物ワニスを得
た。
【0061】樹脂組成物作成例20 樹脂組成物作成例2で得られた樹脂組成物ワニスにシリ
カフィラー300重量部を分散し樹脂組成物ワニスを得
た。
【0062】樹脂組成物作成例21 合成例3で得られたシロキサン変性ポリイミドを合成例
1で得られたシロキサン変性ポリイミドに代え以外は樹
脂組成物作成例2と同様に操作して樹脂組成物ワニスを
得た。
【0063】樹脂組成物作成例22 合成例3で得られたシロキサン変性ポリイミドを合成例
2で得られたシロキサン変性ポリイミドに代え以外は樹
脂組成物作成例2と同様に操作して樹脂組成物ワニスを
得た。
【0064】樹脂組成物作成例23 合成例3で得られたシロキサン変性ポリイミドを合成例
4で得られたシロキサン変性ポリイミドに代え以外は樹
脂組成物作成例2と同様に操作して樹脂組成物ワニスを
得た。
【0065】樹脂組成物作成例24 合成例3で得られたシロキサン変性ポリイミドを合成例
5で得られたシロキサン変性ポリイミドに代え以外は樹
脂組成物作成例2と同様に操作して樹脂組成物ワニスを
得た。
【0066】(実施例) 実施例1〜24 樹脂作成例1〜24で得られた樹脂組成物ワニスを乾燥
後の接着剤層の厚さが60μmになるように厚さ18μ
mの銅箔の片面に塗布し、熱風循環型乾燥機中にて14
0℃で5分間乾燥して、樹脂付き銅箔を作成した。作成
した樹脂付き銅箔は、カッターナイフによる切断時に切
断箇所近傍の樹脂に樹脂割れ及び飛散が無く、取り扱い
性は良好であった。絶縁層の厚さが0.1mm、銅箔厚
さ18μmの両面銅張積層板両面の銅箔をエッチングし
て作成した内層回路板の両面に、得られた樹脂付き銅箔
の樹脂面が内層回路に向き合うようにして重ね、20k
g/cm2の圧力で、200℃で2時間の加熱条件で成
形し、内層回路入り多層銅張積層板を作成した。試験結
果を表1に示す。
【0067】実施例25 樹脂作成例2で得られた樹脂を使用し、厚さ18μmの
銅箔を厚さ18μmの42合金箔に代えた以外は実施例
2と同様に操作して内層回路入り多層銅張積層板を作成
した。試験結果を表1に示す。
【0068】実施例26 樹脂作成例2で得られた樹脂組成物ワニスを乾燥後の接
着剤層の厚さが60μmになるように剥離処理を施した
厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルム片
面に塗布し、熱風循環型乾燥機中にて140℃で5分間
乾燥して、接着フィルムを作成した。作成した接着フィ
ルムは、カッターナイフによる切断時に切断箇所近傍の
樹脂に樹脂割れ及び飛散が無く、取り扱い性は良好であ
った。絶縁層の厚さが0.1mm、銅箔厚さ18μmの
両面銅張積層板の両面の銅箔をエッチングして作成した
内層回路板の両面に、得られた接着フィルムを内層回路
に重ね、さらに最外層に厚さ18μmの銅箔を重ね、2
0kg/cm2の圧力で、200℃で2時間の加熱条件
で成形し、内層回路入り多層銅張積層板を作成した。試
験結果を表1に示す。
【0069】比較例1 合成例3で得られたシロキサン変性ポリイミド樹脂10
0重量部と前記式(7−2)で示される化合物400重
量部を、テトラヒドロフラン中に添加して充分に混合、
溶解し、得られた固形分率30重量%の樹脂組成物を用
いた以外は、実施例1〜24と同様に操作して内層回路
入り多層銅張積層板を作成した。試験結果を表1に示
す。
【0070】比較例2 合成例3で得られたシロキサン変性ポリイミド樹脂10
0重量部、式(9)で示される化合物412重量部、前
記式(1−1)の内Rが水素原子である化合物193重
量部(マレイミド基1モル当量に対するメチルアリル基
のモル当量は1.0)を、テトラヒドロフラン中に添加
して充分に混合、溶解した、固形分率30重量%の樹脂
組成物ワニスを用いた以外は、実施例1〜24と同様に
操作して内層回路入り多層銅張積層板を作成した。試験
結果を表1に示す。
【0071】
【化10】
【0072】比較例3 合成例3で得られたシロキサン変性ポリイミドをアクリ
ロニトリル−ブタジエン共重合体に代えた以外は樹脂組
成物作成例1と同様に操作して樹脂組成物ワニスを用い
て、実施例1〜24と同様に操作して内層回路入り多層
銅張積層板を作成した。試験結果を表1に示す。
【0073】比較例4 前記式(7−2)で示される化合物179重量部と前記
式(4)で示される化合物の内Rが水素原子である化合
物168重量部(マレイミド基1モル当量に対するメチ
ルアリル基のモル当量は1.0)を、テトラヒドロフラ
ン中に添加して充分に混合、溶解し、固形分率30重量
%の樹脂組成物を用いた以外は、実施例1〜24と同様
に操作して内層回路入り多層銅張積層板を作成した。試
験結果を表1に示す。 表−1 誘電率 ヒ゜ール強度 ハンタ゛耐熱性 飛散性 PCB 実施例1 2.4 1.3 kg/cm 異常なし ハ゛リ無し ショート無 し 実施例2 2.5 1.2 kg/cm 異常なし ハ゛リ無し ショート無 し 実施例3 2.5 1.3 kg/cm 異常なし ハ゛リ無し ショート無 し 実施例4 2.5 1.2 kg/cm 異常なし ハ゛リ無し ショート無 し 実施例5 2.5 1.2 kg/cm 異常なし ハ゛リ無し ショート無 し 実施例6 2.4 1.3 kg/cm 異常なし ハ゛リ無し ショート無 し 実施例7 2.4 1.3 kg/cm 異常なし ハ゛リ無し ショート無 し 実施例8 2.5 1.3 kg/cm 異常なし ハ゛リ無し ショート無 し 実施例9 2.5 1.2 kg/cm 異常なし ハ゛リ無し ショート無 し 実施例10 2.6 1.2 kg/cm 異常なし ハ゛リ無し ショート無 し 実施例11 2.5 1.2 kg/cm 異常なし ハ゛リ無し ショート無 し 実施例12 2.4 1.2 kg/cm 異常なし ハ゛リ無し ショート無 し 実施例13 2.6 1.3 kg/cm 異常なし ハ゛リ無し ショート無 し 実施例14 2.5 1.3 kg/cm 異常なし ハ゛リ無し ショート無 し 実施例15 2.5 1.2 kg/cm 異常なし ハ゛リ無し ショート無 し 実施例16 2.4 1.2 kg/cm 異常なし ハ゛リ無し ショート無 し 実施例17 2.5 1.4 kg/cm 異常なし ハ゛リ無し ショート無 し 実施例18 2.4 1.4 kg/cm 異常なし ハ゛リ無し ショート無 し 実施例19 2.4 1.4 kg/cm 異常なし ハ゛リ無し ショート無 し 実施例20 2.5 1.3 kg/cm 異常なし ハ゛リ無し ショート無 し 実施例21 2.6 1.4 kg/cm 異常なし ハ゛リ無し ショート無 し 実施例22 2.5 1.2 kg/cm 異常なし ハ゛リ無し ショート無 し 表−1(続) 誘電率 ヒ゜ール強度 ハンタ゛耐熱性 飛散性 PC BT 実施例23 2.5 1.2 kg/cm 異常なし ハ゛リ無し ショート無 し 実施例24 2.5 1.3 kg/cm 異常なし ハ゛リ無し ショート無 し 実施例25 2.5 1.2kg/cm 異常なし ハ゛リ無し ショート無し 実施例26 2.5 1.2kg/cm 異常なし ハ゛リ無し ショート無し 比較例1 3.3 1.4 kg/cm 異常なし ハ゛リ無し ショート無 し 比較例2 3.0 1.3 kg/cm 異常なし ハ゛リ無し ショート無 し 比較例3 3.5 1.5 kg/cm 異常なし ハ゛リ無し ショート無 し 比較例4 3.0 1.3 kg/cm 異常なし バリ有り ショート無し (評価方法) 誘電率:JIS C6481(比誘電率および誘電正
接)に準じて行い周波数1MHzの静電容量を測定して
求めた。 ピール強度:JIS C6481(引きはがし強さ)に
準じて測定した。 はんだ耐熱:JIS C6481(はんだ耐熱性)に準じて測定
し、260℃での外観の異常の有無を調べた。 PCBT:積層板の表面にエッチングで線間100μm
のパターンを作成し、そのパターンの上に厚さ0.1m
mのプリプレグを積層し、圧力20kg/cm2、温度
200℃で2時間加熱加圧成形を行い試験体を作成し
た。試験体に5V印加、121℃、2気圧、100%R
H、1000時間の条件でパターン間のショート有無を
調べた。
【0074】
【発明の効果】本発明の熱硬化性低誘電樹脂組成物を用
いた回路積層材料は、低誘電率、耐熱性に優れ、かつ室
温において十分なピール強度を有し、切断時に切断箇所
近傍の樹脂に樹脂割れ及び飛散が無く、取り扱い性は良
好であるため、プリント配線板等の積層用材料として好
適に使用される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 健 静岡県静岡市用宗巴町3番1号 株式会社 巴川製紙所電子材料事業部内 (72)発明者 織野 大輔 静岡県静岡市用宗巴町3番1号 株式会社 巴川製紙所電子材料事業部内 Fターム(参考) 4J002 CM041 CN031 CP091 EJ036 EN038 EN078 EU027 EU196 EX077 EX078 GQ01 GQ05 4J026 AB44 BA07 BA40 CA02 CA04 5E346 AA12 AA15 CC10 EE02 EE06 EE07 GG02 HH01 HH11

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剥離性フィルムまたは金属箔の一面に、
    成分(a)シロキサン変性ポリイミドと、成分(b)下
    記式(1−1)又は式(1−2)で示される化合物、成
    分(c)マレイミド基を2個以上含有する化合物および
    成分(d)下記式(2)で示されるジアミン化合物又は
    下記式(3)で示される両末端にアミノ基を有するポリ
    シロキサン化合物を含有する熱硬化性低誘電樹脂組成物
    を設けたことを特徴とする回路積層材料、 【化1】 2N−R1−NH2 (2) (ただし、式中R1は2価の脂肪族基、芳香族基、脂環
    式基を表す) (ただし、式中のR2は、2価の脂肪族基、芳香族基、
    脂環式基を表し、nは1〜8の整数を示す)。
  2. 【請求項2】 上記各成分が、成分(a)100重量部
    に対して、成分(b)、成分(c)及び成分(d)の総
    和が10〜900重量部であり、成分(c)のマレイミ
    ド基1モル当量に対し、成分(b)のアリル基もしくは
    メチルアリル基が0.1〜2.0モル当量、成分(d)
    のアミノ基が0.1〜2.0モル当量であることを特徴
    とする請求項1記載の回路積層材料、
  3. 【請求項3】 成分(a)のシロキサン変性ポリイミド
    が、下記式(4a)で表される構造単位の少なくとも1
    種を90〜40モル%と下記式(4b)で表される構造
    単位の少なくとも1種を10〜60モル%とを含有する
    ことを特徴とする請求項1記載の回路積層材料、 【化2】 (式中Xは、直接結合、−O−、−SO2−、−CO−、
    −C(CH32−、−C(CF32−、−COOCH2
    CH2OCO−何れかの結合を示し、Arは芳香環を有
    する下記式(5)の構造式から選ばれる二価の基を、R
    はメチレン基がSiに結合している−CH2OC64
    または炭素原子数1〜10のアルキレン基を示し、nは
    1〜20の整数を意味する。)、 【化3】 (式中R3、R4、R5及びR6はそれぞれ同じでも異なっ
    ていてもよく、水素原子、炭素原子数1〜4のアルキル
    基又はアルコキシ基を示すが、これら全ての基が同時に
    水素原子であることはない。)。
  4. 【請求項4】 成分(a)のシロキサン変性ポリイミド
    の誘電率が3.0以下であることを特徴とする請求項1
    記載の回路積層材料。
  5. 【請求項5】 成分(a)のシロキサン変性ポリイミド
    のガラス転移点温度が150℃以下であることを特徴と
    する請求項1記載の回路積層材料。
  6. 【請求項6】 成分(a)のシロキサン変性ポリイミド
    の重量平均分子量が5,000〜500,000であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の回路積層材料。
  7. 【請求項7】 成分(c)のマレイミド基を2個以上含
    有する化合物が、下記式(7−1)ないし(7−5) 【化4】 で示される化合物であることを特徴とする請求項1記載
    の回路積層材料。
  8. 【請求項8】 金属箔の厚さが、10μm〜300μm
    の範囲にあることを特徴とする請求項1から請求項7の
    いずれかに記載の回路積層材料。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項8のいずれかに記載
    の回路積層材料の接着層表面に、剥離性フィルムを設け
    たことを特徴とする回路積層材料。
  10. 【請求項10】 硬化後の低誘電樹脂組成物の誘電率
    が、3.0以下であることを特徴とする請求項1から請
    求項9のいずれかに記載の回路積層材料。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104356388A (zh) * 2014-11-25 2015-02-18 苏州大学 一种阻燃双马来酰亚胺树脂及其制备方法

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