JP2000203106A - プリンタシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】プリンタ装置の種類に影響されずにホスト装置
で所望のフォントを使用して安定して印刷する。 【解決手段】ホスト装置１のプリンタコントローラ１５
は、指定されたフォントのフォントファイルがプリンタ
装置２にあるかどうかを確認する。プリンタ装置２に指
定されたフォントのフォントファイルがあるとき、プリ
ンタコントローラ１５は指定されたフォントを指定して
印字データをプリンタ装置に送り印刷させる。プリンタ
装置２に指定されたフォントのフォントファイルがない
とき、プリンタコントローラ１５は印字データを指定さ
れたフォントでイメージに展開してプリンタ装置２に送
り印刷させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、ホスト装置から
転送された印字データをプリンタ装置で印刷するプリン
タシステム、特にプリンタ装置の種類に影響されずにホ
スト装置で所望のフォントを使用して安定して印刷する
ことに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】コンピュータ装置の著しい発達に伴い、
コンピュータ装置を新しい装置に取り替えることが多
い。しかしながらコンピュータ装置を新しくしても、そ
れ以前に使用していたプリンタ装置をそのまま使用する
ことが多い。一方、近年のコンピュータ装置の著しい発
達に伴い、コンピュータ装置で作成した印字データを印
刷するプリンタ装置もコンピュータ装置の内容に追従し
ている。このため、コンピュータ装置を使用している人
もプリンタ装置の内容を把握しておくことは容易ではな
く、コンピュータ装置に接続されたプリンタ装置が最新
のフォントＲＯＭを搭載したプリンタ装置であるか旧式
のプリンタ装置であるかを確認することは容易でなくな
っている。また、文字コード表もプリンタ装置のフォン
トセットではなく、コンピュータ装置のフォントセット
でないと意味を持たなくなってきている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記のようにコンピュ
ータ装置に接続されたプリンタ装置が最新のフォントＲ
ＯＭを搭載したプリンタ装置であるか旧式のプリンタ装
置であるかを確認することは容易でないため、コンピュ
ータ装置から最新のフォントＲＯＭを搭載したプリンタ
装置に合わせて旧式のプリンタ装置に印字データを出力
すると正常に印刷することができず、無駄な排紙をする
ことになってしまう。

【０００４】この発明はかかる短所を改善し、プリンタ
装置の種類に影響されずにホスト装置で所望のフォント
を使用して安定して印刷することができるプリンタシス
テムを提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明に係るプリンタ
システムは、ホスト装置からプリンタ装置に印字データ
を転送して印刷するときに、ホスト装置はプリンタ装置
に指定されたフォントのフォントファイルがあるかどう
かを確認し、プリンタ装置に指定されたフォントのフォ
ントファイルがないときは、印字データをイメージでプ
リンタ装置に転送して印刷させることを特徴とする。

【０００６】この発明に係る第２のプリンタシステム
は、ホスト装置からプリンタ装置に複数の印字データを
転送して印刷するときに、ホスト装置は印字データ毎に
プリンタ装置に指定されたフォントのフォントファイル
があるかどうかを確認し、プリンタ装置に指定されたフ
ォントのフォントファイルがない印字データをイメージ
でプリンタ装置に転送して印刷させることを特徴とす
る。

【０００７】この発明に係る第３のプリンタシステム
は、ホスト装置でプリンタ装置を選択したときに、選択
したプリンタ装置の年度情報を取得し、一定年度以前の
プリンタ装置でホスト装置のフォントファイルがないプ
リンタ装置には印字データをイメージで転送して印刷さ
せることを特徴とする。

【０００８】

【発明の実施の形態】この発明のプリンタシステムはホ
スト装置とプリンタ装置を有する。ホスト装置で作成し
た印字データをプリンタ装置に転送して印刷するとき
に、ホスト装置のプリンタコントローラは、ホスト装置
で指定されたフォントのフォントファイルがプリンタ装
置にあるかどうかを確認する。この確認の結果、プリン
タ装置に指定されたフォントのフォントファイルがある
とき、プリンタコントローラは指定されたフォントの種
類を指定して印字データをプリンタ装置に送る。また、
プリンタ装置に指定されたフォントのフォントファイル
がないとき、プリンタコントローラは印字データを指定
されたフォントでイメージに展開してプリンタ装置に送
る。このようにして、プリンタ装置にホスト装置に対応
したフォントがない場合でも、ホスト装置が所望するフ
ォントそのままで安定して印刷することができる。

【０００９】

【実施例】図１はこの発明の一実施例の構成を示すブロ
ック図である。図に示すようにプリンタシステムはホス
ト装置１とプリンタ装置２を有する。ホスト装置１は各
種処理を行う主制御部１１と操作部１２と表示部１３と
フォントファイル１４及びプリンタコントローラ１５を
有する。フォントファイル１４には各種のフォントが格
納されている。プリンタコントローラ１５はプリンタ装
置２と各種コマンドを授受し、印字データ等の各種デー
タをプリンタ装置２に送る。

【００１０】プリンタ装置２は操作部２１と制御部２２
とプリンタエンジン２３及びオプションとしてのフォン
トカード２４を有する。制御部２２はホスト装置１と各
種コマンドや印字データ等を授受するホストインタフェ
ース２５と、装置全体の動作を制御するＣＰＵ２６と、
制御プログラムを格納したＲＯＭ２７と、印字するフォ
ントを格納したフォントＲＯＭ２８と、ＮＶ−ＲＡＭ２
９と、ＣＰＵ２６のワークメモリや印字データの格納に
利用するＲＡＭ３０と、操作部２１からの各種データを
授受するパネルインタフェース３１と、フォントカード
２４からフォントデータを受け取るオプションインタフ
ェース３２と、プリンタエンジン２３と制御信号を授受
し、プリンタエンジン２３にビデオ信号を送るエンジン
インタフェース３３を有する。

【００１１】上記のように構成されたプリンタシステム
において、ホスト装置１で作成した印字データをプリン
タ装置２に転送して印刷するときの動作を図２のフロー
チャートを参照して説明する。

【００１２】ホスト装置１で作成した印字データをプリ
ンタ装置２に転送して印刷するときに、プリンタコント
ローラ１５はホスト装置１で指定されたフォントのフォ
ントファイルがプリンタ装置２のフォントＲＯＭ２８に
あるかどうかを確認する（ステップＳ１）。この確認の
結果、プリンタ装置２のフォントＲＯＭ２８に指定され
たフォントのフォントファイルがあるとき、プリンタコ
ントローラ１５は指定されたフォントの種類を指定して
印字データをプリンタ装置２に送る（ステップＳ２）。
プリンタ装置２のＣＰＵ２６は送られた印字データを指
定されたフォントでプリンタエンジン２３により印刷さ
せる（ステップＳ３）。また、プリンタ装置２のフォン
トＲＯＭ２８に指定されたフォントのフォントファイル
がないとき、プリンタコントローラ１５は印字データを
指定されたフォントでイメージに展開してプリンタ装置
２に送る（ステップＳ４）。プリンタ装置２のＣＰＵ２
６は送られたイメージでプリンタエンジン２３に印刷さ
せる（ステップＳ５）。このようにして、プリンタ装置
２にホスト装置１に対応したフォントがない場合であっ
ても、ホスト装置１が所望するフォントそのままで安定
して印刷することができる。

【００１３】上記実施例はプリンタ装置２にホスト装置
１からプリンタ装置２に１種類のフォントを指定して印
刷する場合について説明したが、複数の印字データを異
なるフォントでそれぞれ印刷する場合の印刷処理を図３
のフローチャートを参照して説明する。

【００１４】ホスト装置１で作成した印字データをプリ
ンタ装置２に転送して印刷するときに、プリンタコント
ローラ１５はプリンタ装置２に転送する印字データのフ
ォントのフォントファイルがプリンタ装置２のフォント
ＲＯＭ２８にあるかどうかを各印字データ毎に確認し
（ステップＳ１１）、この確認の結果、プリンタ装置２
のフォントＲＯＭ２８に指定されたフォントのフォント
ファイルがある印字データはフォント情報とともにプリ
ンタ装置２に送り、指定されたフォントで印刷させる
（ステップＳ１２，Ｓ１３）。また、プリンタ装置２の
フォントＲＯＭ２８に指定されたフォントのフォントフ
ァイルがない印字データは、指定されたフォントでイメ
ージに展開してプリンタ装置２に送り印刷させる（ステ
ップＳ１２，Ｓ１４）。この処理を全ての印字データに
対して繰り返し、所定の印字データを全て印刷したら印
刷処理を終了する（ステップＳ１５）。このようにして
全てのデータをイメージで転送する場合よりも高速で印
刷出力することができる。

【００１５】次ぎに、図４のブロック図に示すように、
ホスト装置１がネットワーク３を介して複数のプリンタ
装置２ａ，２ｂ，２ｃに接続されている場合の印刷処理
について説明する。ここでプリンタ装置２ｃが最新のプ
リンタ装置であり、最新のホスト装置１のフォントファ
イルに追従しており、その他のプリンタ装置２ａ，２ｂ
はそれより一定年度であるｎ年度前のプリンタ装置であ
り、ホスト装置１のフォントファイルが無いものとす
る。

【００１６】ホスト装置１で印字データを印刷するため
にプリンタ装置を選択すると（ステップＳ２１）、プリ
ンタコントローラ１５は選択されたプリンタ装置の年度
情報を取得して、その年度情報からｎ年度前のプリンタ
装置であるかどうかを判定する（ステップＳ２２，Ｓ２
３）。例えばプリンタ装置２ｃが選択され、最新のプリ
ンタ装置であると判断すると、プリンタコントローラ１
５はフォント情報と印刷データをプリンタ装置２ｃに転
送し、プリンタ装置２ｃにあるフォントで印刷させる
（ステップＳ２４）。また、例えばプリンタ装置２ａが
選択され、その年度情報からｎ年度前のプリンタ装置で
あり、ホスト装置１のフォントファイルが無いと判断す
ると、印刷データを所定のフォントでイメージに展開し
てプリンタ装置２ａに転送して印刷させる（ステップＳ
１５）。このようにしてｎ年度前のプリンタ装置であ
り、ホスト装置１のフォントファイルが無いプリンタ装
置２ａでもホスト装置１が所望するフォントで印刷する
ことができる。

【００１７】

【発明の効果】この発明は以上説明したように、ホスト
装置からプリンタ装置に印字データを転送して印刷する
ときに、ホスト装置はプリンタ装置に指定されたフォン
トのフォントファイルがあるかどうかを確認し、プリン
タ装置に指定されたフォントのフォントファイルがない
ときは、印字データをイメージでプリンタ装置に転送し
て印刷させるから、プリンタ装置にホスト装置に対応し
たフォントがない場合でも、ホスト装置が所望するフォ
ントそのままで安定して印刷することができる。

【００１８】また、ホスト装置からプリンタ装置に複数
の印字データを転送して印刷するときに、プリンタ装置
に指定されたフォントのフォントファイルがない印字デ
ータだけをイメージでプリンタ装置に転送するから、印
刷処理を高速で実行することができる。

【００１９】さらに、ホスト装置でプリンタ装置を選択
したときに、一定年度以前のプリンタ装置でホスト装置
のフォントファイルがないプリンタ装置には印字データ
をイメージで転送して印刷させるから、最新のプリンタ
装置でなくても所望の印刷を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例の構成を示すブロック図であ
る。

【図２】上記実施例の印刷処理を示すフローチャートで
ある。

【図３】他の印刷処理を示すフローチャートである。

【図４】第２の実施例の構成を示すブロック図である。

【図５】第２の実施例の印刷処理を示すフローチャート
である。

【符号の説明】

１ ホスト装置 ２ プリンタ装置 ３ ネットワーク １５ プリンタコントローラ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ホスト装置からプリンタ装置に印字デー
   タを転送して印刷するときに、ホスト装置はプリンタ装
   置に指定されたフォントのフォントファイルがあるかど
   うかを確認し、プリンタ装置に指定されたフォントのフ
   ォントファイルがないときは、印字データをイメージで
   プリンタ装置に転送して印刷させることを特徴とするプ
   リンタシステム。
2. 【請求項２】 ホスト装置からプリンタ装置に複数の印
   字データを転送して印刷するときに、ホスト装置は印字
   データ毎にプリンタ装置に指定されたフォントのフォン
   トファイルがあるかどうかを確認し、プリンタ装置に指
   定されたフォントのフォントファイルがない印字データ
   をイメージでプリンタ装置に転送して印刷させることを
   特徴とするプリンタシステム。
3. 【請求項３】 ホスト装置でプリンタ装置を選択したと
   きに、選択したプリンタ装置の年度情報を取得し、一定
   年度以前のプリンタ装置でホスト装置のフォントファイ
   ルがないプリンタ装置には印字データをイメージで転送
   して印刷させることを特徴とするプリンタシステム。