JP2000202965A - 農業用フィルム - Google Patents

農業用フィルム

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JP2000202965A JP11003334A JP333499A JP2000202965A JP 2000202965 A JP2000202965 A JP 2000202965A JP 11003334 A JP11003334 A JP 11003334A JP 333499 A JP333499 A JP 333499A JP 2000202965 A JP2000202965 A JP 2000202965A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大型の成形機を用いて広幅に成形する際の成形
安定性に優れ、また強靭性にも優れる農業用フィルムの
提供。 【解決手段】ポリオレフィン系樹脂からなる外層及び内
層と、これら外層及び内層に挟まれた複数の層から成っ
ても良い中間層が順次積層された少なくとも3層以上の
多層構造を有し、該中間層が、シングルサイト触媒を用
いて重合された密度0.860g/cc以上0.915
g/cc以下のエチレン/α−オレフィン共重合体と平
均粒径0.1μm以上10μm以下の無機微粉末とを、
当該共重合体/無機微粉末=98/2〜85/15の重
量比で複合したものからなり、且つ該中間層の厚さのフ
ィルム全体の厚さに対する比率が50%以上であること
を特徴とする農業用フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農業ハウス等の被
覆資材として利用される農業用フィルムに関し、特に、
広幅に成形する際の成形安定性に優れると共に、強靭性
にも優れる農業用フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、国民の健康的な生活を支える
農産物を四季を問わず生産供給するため、プラスチック
フィルムを被覆した農業ハウスやトンネルを利用した施
設園芸が広く行われている。
【0003】このような農業ハウスやトンネルに用いら
れる被覆資材には、風雨等外界の環境に耐えることがで
きるだけの強靭性、太陽光線の透過性、太陽光に含まれ
る紫外線を浴びても強度が低下することのない耐候性、
ハウス内部を冷えにくくする保温性及びハウス内側に水
が結露して曇ることを防ぐ防曇性等の諸性能が要求され
る。
【0004】かかる要求を満足するため、従来より、ポ
リ塩化ビニルやポリエチレン等の強度の高いプラスチッ
クをベースにして、耐候安定剤や長波の赤外線を吸収す
る保温剤、水滴がフィルムに馴染んで広がる防曇剤等の
添加剤を組合せたフィルムが種々提案されてきたが、近
年、シングルサイト触媒を用いることにより強度の高い
ポリマーの分子設計が可能であるという理由から、フィ
ルムにこのシングルサイト触媒を用いて重合したポリエ
チレン系共重合体、特に低密度のエチレン/α−オレフ
ィン共重合体が使用されはじめている。
【0005】このシングルサイト触媒を用いて重合した
エチレン/α−オレフィン共重合体は、特定の無機化合
物と特定比率で混合し、それ単層で(特開平6−336
539号公報)、或いは3層以上の多層構造からなる積
層フィルムの外層及び内層として(特開平8−2765
42号公報)用いることによりフィルムに成形すること
が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】施設園芸を行うための
施設の中でも農業ハウスのような大型の施設に被覆する
農業用フィルムを成形するためには、大型の成形機によ
り幅の広いフィルムを成形する必要がある。
【0007】しかし、上記特開平6−336539号公
報に記載のシングルサイト触媒を用いて重合した低密度
のエチレン/α−オレフィン共重合体を単層で用いたフ
ィルムは、比較的小型の成形機で幅の狭いフィルムを成
形することはできるものの、当該共重合体の溶融特性に
より成形安定性に劣ることから、大型の成形機で幅の広
いフィルムを成形することは困難であり、特に、農業ハ
ウスに用いられる折径1〜2m以上のいわゆる広幅フィ
ルムと称せられている広幅のフィルムを成形することは
ほとんど不可能であった。
【0008】また、このシングルサイト触媒を用いて重
合した低密度のエチレン/α−オレフィン共重合体より
なるフィルムは柔らかいため、意外にも取り扱い時に表
面が傷つき易いことがわかった。このようなフィルムを
農業ハウスに展張すると、台風等による強風に晒された
場合にフィルムに破れを発生させてしまい、長期間に亘
る使用に耐えられないという問題があった。
【0009】このような問題は、特開平8−27654
2号公報に記載のシングルサイト触媒を用いて重合した
低密度のエチレン/α−オレフィン共重合体を3層以上
の多層構造からなる積層フィルムの外層及び内層として
用いたフィルムにおいても同様に見られる問題であっ
た。
【0010】そこで、本発明は、かかる従来事情に鑑み
なされたもので、大型の成形機を用いて広幅に成形する
際の成形安定性に優れ、また強靭性にも優れる農業用フ
ィルムを提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、シングルサ
イト触媒を用いて重合したポリエチレン系共重合体を使
用したフィルムについて鋭意検討した結果、このシング
ルサイト触媒を用いて重合した低密度のエチレン/α−
オレフィン共重合体を特定の無機微粉末と特定比率で組
合せ、多層構造のフィルムの中間層のみに用いて、その
表裏両面をポリエチレンやエチレン酢酸ビニル共重合体
等、従来から農業用フィルムに使用されているポリオレ
フィン系樹脂(上記のシングルサイト触媒を用いて重合
したエチレン/α−オレフィン共重合体は含まない)で
挟み、更にその中間層の厚さのフィルム全体の厚さに対
する比率を50%以上とすることで、驚くべきことに広
幅成形安定性が良くなり、しかも強靭性が格段に向上す
るようになり、長期間に亘り農業ハウスに使用する際の
耐久性に優れることを発見して本発明に至ったものであ
る。
【0012】本発明において、広幅成形安定性というの
は、インフレ成形法で1〜2m以上(開いた状態で幅2
〜4m以上)のフィルムを成形する際の安定性を意味し
ている。
【0013】即ち、請求項1記載の発明は、ポリオレフ
ィン系樹脂からなる外層及び内層と、これら外層及び内
層に挟まれた複数の層から成っても良い中間層が順次積
層された少なくとも3層以上の多層構造を有し、該中間
層が、シングルサイト触媒を用いて重合された密度0.
860g/cc以上0.915g/cc以下のエチレン
/α−オレフィン共重合体と平均粒径0.1μm以上1
0μm以下の無機微粉末とを、当該共重合体/無機微粉
末=98/2〜85/15の重量比で複合したものから
なり、且つ該中間層の厚さのフィルム全体の厚さに対す
る比率が50%以上であることを特徴とする農業用フィ
ルムである。
【0014】請求項2記載の発明は、上記α−オレフィ
ンは、炭素原子数4〜12のα−オレフィンであること
を特徴とする請求項1記載の農業用フィルムである。
【0015】請求項3記載の発明は、上記エチレン/α
−オレフィン共重合体は、メルトフローレートが0.1
〜5であることを特徴とする請求項1又は2記載の農業
用フィルムである。
【0016】請求項4記載の発明は、上記無機微粉末と
して、屈折率が1.45〜1.55で比表面積が1〜5
00m2/gの範囲のものを使用することを特徴とする
請求項1、2又は3記載の農業用フィルムである。
【0017】請求項5記載の発明は、上記中間層は単層
であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
の農業用フィルムである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0019】本発明に係る農業用フィルムは、ポリオレ
フィン系樹脂からなる外層及び内層と、これら外層及び
内層に挟まれた中間層が順次積層された少なくとも3層
以上の多層構造を有してなる。
【0020】外層及び内層は、ポリエチレン、エチレン
酢酸ビニル共重合体等をベースに耐候安定剤等の各種添
加剤を配合した従来から農業用フィルムに使用されてい
るポリオレフィン系樹脂を用いることができる。
【0021】但し、本発明において、この外層及び内層
を構成するポリオレフィン系樹脂には、後述するシング
ルサイト触媒を用いて重合されたエチレン/α−オレフ
ィン共重合体は、主成分としては含まれないものとす
る。
【0022】本発明では、上記外層及び内層に挟まれた
中間層に、シングルサイト触媒を用いて重合されたエチ
レン/α−オレフィン共重合体を用いることを特徴とし
ている。
【0023】このシングルサイト触媒を用いて重合され
たエチレン/α−オレフィン共重合体は、特開昭58−
19309号公報、特開昭59−95292号公報、特
開昭60−35005号公報、特開昭60−35006
号公報、特開昭60−35007号公報、特開昭60−
35008号公報、特開昭60−35009号公報、特
開昭61−130341号公報、特開平3−16308
8号公報、ヨーロッパ特許出願公開第 4,204,436号明細
書、米国特許第 5,055,438号明細書及び国際公開公報W
O91/04257号明細書等に記載されているシング
ルサイト触媒、特にメタロセン/アルモキサン触媒、又
は、例えば、国際公開公報WO92/01723号明細
書等に記載されているようなメタロセン化合物と、メタ
ロセン化合物と反応して安定なイオンとなる化合物から
なる触媒を使用して主成分のエチレンと従成分のα−オ
レフィンとを共重合することにより得られる。
【0024】エチレンとの共重合に用いられるα−オレ
フィンとしては、炭素原子数が4〜12のα−オレフィ
ンを用いることが生産性と物性の観点から好ましく、例
えば、炭素原子数4〜12の1−ブテン、1−ペンテ
ン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−ヘプテン、4−
メチルペンテン−1、4−メチルヘキセン−1、4,4
−ジメチルペンテン−1等が挙げられる。更に炭素原子
数6〜8のものがより好ましい。
【0025】これらα−オレフィン2〜60重量%、好
ましくは5〜50重量%と、エチレン40〜98重量
%、好ましくは50〜95重量%とを共重合させること
が好ましい。
【0026】エチレンとα−オレフィンとの重合方法と
しては、気相法、スラリー法、溶液法、高圧イオン重合
法等を挙げることができる。これらの中では溶液法、高
圧イオン重合法が好ましく用いられる。
【0027】本発明においては、上記シングルサイト触
媒を用いて重合されたエチレン/α−オレフィン共重合
体を単独で又は2種以上を適宜組合せて用いることがで
きる。
【0028】本発明に係るフィルムの中間層に使用され
るこのシングルサイト触媒を用いて重合されたエチレン
/α−オレフィン共重合体は、密度が0.860g/c
c以上0.915g/cc以下の低密度のものが使われ
る。密度がこの範囲を外れると、フィルムの強靭性が不
良となる。更に、密度0.880g/cc以上0.91
0g/cc以下がより好ましい。以後、本発明に用いら
れる共重合体を低密度ポリマーと呼ぶ。
【0029】また、上記共重合体のメルトフローレート
(MFR)は、0.1〜5であることが好ましい。メル
トフローレートがこの範囲外であるとフィルム成形性が
不良となる。更に、0.5〜2.0がより好ましい。
【0030】かかる共重合体には、更に平均粒径0.1
μm以上10μm以下の無機微粉末が配合される。平均
粒径の値がこの範囲を超えると、本発明の効果である強
靭性、成形安定性を十分に満足することができない。ま
た、この無機微粉末は、屈折率が1.45〜1.55
で、比表面積が1〜500m2/gのものが好ましい。
【0031】本発明において好ましく用いられる無機微
粉末としては、例えばシリカ、水酸化マグネシウム、ハ
イドロタルサイト、水酸化アルミニウム、ゼオライト等
の微粉末が挙げられる。
【0032】この無機微粉末を上記共重合体へ配合した
原料をフィルムの中間層に用いることによって、共重合
体の溶融時の粘度を上げ、フィルムを成形する際の成形
安定性を向上し、広幅成形を可能にするという効果があ
り、更に、フィルムに長波の赤外線吸収効果を付与し、
該フィルムを展張した農業ハウス内を冷えにくくして保
温性を向上させる効果も期待できる。
【0033】この無機微粉末の上記共重合体へは、当該
共重合体/無機微粉末=98/2〜85/15の重量比
となるような配合割合とすることが好ましい。無機微粉
末の配合割合がこの範囲よりも小さいと、広幅のフィル
ムを成形する際の成形安定性を十分に満足することがで
きない。また、この範囲よりも大きいとフィルムの強度
や透明性が低下して農業用フィルムとして実用的でな
い。
【0034】無機微粉末は上記共重合体にニーダーや2
軸混練押出機等を用いて溶融混練され、均一に分散され
る。
【0035】その他、中間層を構成する上記共重合体中
には従来の低密度ポリエチレンや高密度ポリエチレン、
エチレン酢酸ビニル共重合体等の低密度ポリマーでない
材料を加えることができる。この場合は本発明の効果を
阻害しないことが必要で、全体の40重量%以下の量と
することが好ましい。更に、耐候安定剤や防曇剤、酸化
防止剤、滑剤、アンチブロッキング剤、保温剤、着色顔
料等を必要に応じ添加することができる。
【0036】かかる中間層は1層のみに限らず、2層以
上の複数層により構成されるようにしても良い。
【0037】上記外層、中間層及び内層からなるフィル
ムを成形するには、共押出インフレーション成形法又は
共押出Tダイ成形法を用いることができる。
【0038】本発明では、中間層の厚さのフィルム全体
の厚さに対する比率が50%以上であることが必要で、
フィルムの各層の厚さは、外層が5〜75μm、中間層
が10〜150μm、内層が5〜75μmの範囲で上記
条件を満足するように設定される。上記した本発明の低
密度ポリマーを中間層に用い且つその厚さのフィルム全
体の厚さに対する比率を50%以上とすることで、強靭
性と広幅に成形する際の成形安定性を両立することが可
能となる。
【0039】成形されたフィルムは、必要に応じてコロ
ナ処理等の表面処理、防曇剤のコート等、長期の防曇性
を付与するための加工を施すことができる。また、農業
ハウスに展張するために切断加工、中継ぎ加工等の加工
も必要に応じて行うことができる。
【0040】これらの加工時やハウス展張時に、低密度
ポリマーが外層や内層に使用されている従来の農業用フ
ィルムの場合には、フィルム表面に傷が付き易く、この
傷付きにより透明性の低下及び強度の低下を起こすこと
がある。しかし、本発明によれば、フィルム表面の傷付
きが生じにくく、長期に亘り好適に使用できるフィルム
が得られる。
【0041】
【実施例】以下に本発明の実施例について挙げるが、本
発明はかかる実施例によって限定されない。
【0042】実施例1 低密度ポリマー(DOW社アフィニティー 1880)
90重量%と、シリカ微粉末(平均粒径3μm)3重量
%と、耐候安定剤(CIBA社チヌビン622)0.5
重量%をニーダーで溶融混練して、200kgの複合材
料を作成した。
【0043】この材料を3樹脂3層共押出インフレーシ
ョン成形機の中間層押出機に供給した。また、外層押出
機にはLLDPE(日本ポリケム社製 ノバテックUA
421)を供給し、内層押出機にはエチレン酢酸ビニル
共重合体(日本ポリケム社製ノバテックHE61)をそ
れぞれ供給した。
【0044】これらの材料を押出機内でそれぞれ溶融混
練して、口径450mmの3層ダイ内で、厚さ構成比が
外層/中間層/内層=1/2/1になるように溶融積層
し、空気で膨らまして冷却固化後、ニップロールで引き
取り、折径2.85m厚さ100μmのチューブ状のフ
ィルムを得た。
【0045】比較例1 実施例1で中間層材料のうち、シリカ微粉末を1重量%
にして同様に複合材料を溶融混練し、同様にフィルムを
作成しようとしたところ、ダイから出て膨らむ過程でフ
ィルムが揺れてニップすると皺が入り平滑なフィルムを
作成することができなかった。
【0046】比較例2 実施例1でシリカ微粉末を除いた材料を中間層に供給し
たところ、溶融して膨らんだ時点でチューブが垂れ下が
り、引き取ることができずフィルムにならなかった。
【0047】比較例3 実施例1と同様に複合材料を溶融混練して3層ダイ内で
積層するときに、厚さ構成比を外層/中間層/内層=1
/1.5/1にし、その他は実施例1と同様にしてフィ
ルムを作成しようとしたところ、安定して成形すること
ができ平滑なフィルムを得た。
【0048】実施例2 実施例1の材料のうち、シリカの代わりにハイドロタル
サイトを15重量%とした以外は実施例1と同様にして
フィルムを成形し、厚さ120μmのフィルムを得た。
【0049】比較例4 実施例2のハイドロタルサイトを20重量%とした以外
は実施例2と同様にして厚さ120μmのフィルムを得
た。
【0050】比較例5 実施例1の中間層と外層の材料を入れ替えて同様にフィ
ルムを作成した。
【0051】(評価) 成形安定性:広幅フィルムを成形する過程の成形状態を
目視して評価した。
【0052】透明性:成形フィルムの透明度を目視評価
した。
【0053】傷つき性、耐風性:作成したフィルムを中
継ぎ加工することで、幅6mのフィルムを作成して間口
4.5m、高さ2.5m、長さ15mのパイプハウスに
展張した。展張して1年経過した後、フィルムの状態を
目視観察して、傷付きの状態傷つき性として評価し、破
れの有無を判定し耐風性として評価した。
【0054】以上の結果を表1にまとめて示す。
【0055】
【表1】
【0056】表1に示すように、実施例1,2のフィル
ムは、成形安定性、透明性、傷付き性及び耐風性のいず
れの項目についても良好な結果を示すのに対し、比較例
3のフィルムは、成形安定性、透明性、傷付き性につい
ては良好であるものの、台風が襲来した際の強風により
折り目部分が破れて耐久性に劣ることがわかった。その
他のフィルムは耐風性については良好であるものの、成
形安定性、透明性、傷付き性のいずれかにおいて実施例
1,2のフィルムよりも劣ることがわかる。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、大型の成形機を用いて
広幅に成形する際の成形安定性に優れ、また、強靭性、
耐傷付き性、透明性の要件を全て満足することのできる
優れた農業用フィルムを提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B024 DB07 2B029 EB03 EC02 EC20 4F100 AA02C AA20 AK03A AK03B AK06 AK62C AK63 AK68 AL05C BA01A BA01B BA03 BA08 BA14 DE01C GB01 JA06C JA20C JK01 JL04 JN18C YY00C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオレフィン系樹脂からなる外層及び内
    層と、これら外層及び内層に挟まれた複数の層から成っ
    ても良い中間層が順次積層された少なくとも3層以上の
    多層構造を有し、該中間層が、シングルサイト触媒を用
    いて重合された密度0.860g/cc以上0.915
    g/cc以下のエチレン/α−オレフィン共重合体と平
    均粒径0.1μm以上10μm以下の無機微粉末とを、
    当該共重合体/無機微粉末=98/2〜85/15の重
    量比で複合したものからなり、且つ該中間層の厚さのフ
    ィルム全体の厚さに対する比率が50%以上であること
    を特徴とする農業用フィルム。
  2. 【請求項2】上記α−オレフィンは、炭素原子数4〜1
    2のα−オレフィンであることを特徴とする請求項1記
    載の農業用フィルム。
  3. 【請求項3】上記エチレン/α−オレフィン共重合体
    は、メルトフローレートが0.1〜5であることを特徴
    とする請求項1又は2記載の農業用フィルム。
  4. 【請求項4】上記無機微粉末として、屈折率が1.45
    〜1.55で比表面積が1〜500m2/gの範囲のも
    のを使用することを特徴とする請求項1、2又は3記載
    の農業用フィルム。
  5. 【請求項5】上記中間層は単層であることを特徴とする
    請求項1〜4のいずれかに記載の農業用フィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102077773A (zh) * 2009-11-28 2011-06-01 C.I.化成株式会社 梨皮状农业用聚烯烃类薄膜

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CN102077773A (zh) * 2009-11-28 2011-06-01 C.I.化成株式会社 梨皮状农业用聚烯烃类薄膜

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