JP2000202714A5 - - Google Patents

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【書類名】 明細書
【発明の名称】 搬送装置及び搬送方法
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ワイヤコンタクトを電気−化学研磨処理装置に搬送する搬送装置において、
複数のワイヤコンタクトからなるワイヤコンタクト群が間隔を置いて取り付けられた可撓性を有する金属薄板が巻回されスプールと、
金属薄板をスプールから電気−化学研磨処理装置に一定の速度で搬送する搬送手段とを備える搬送装置。
【請求項2】 上記スプールは、供給スプールを形成し、
上記電気−化学研磨処理装置から上記金属薄板を巻き取る巻取スプールをさらに備える請求項1記載の搬送装置。
【請求項3】 上記搬送手段は、制御手段と、上記巻取スプールを制御手段の制御の下に駆動する駆動モータと、上記金属薄板の移動速度を検出し、該移動速度を表すパルス信号を制御手段に供給する計測ローラとを備えることを特徴とする請求項2記載の搬送装置。
【請求項4】 更に、上記電気−化学研磨処理装置に搬送するときに上記金属薄板に張力を与える張力付与手段を備える請求項3記載の搬送装置。
【請求項5】 上記各ワイヤコンタクト群における複数のワイヤコンタクトは、互いに接触して一列に配列された状態で上記金属薄板に物理的に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の搬送装置。
【請求項6】 上記各ワイヤコンタクト群における複数のワイヤコンタクトは、互いに空間的に離隔して上記金属薄板に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の搬送装置。
【請求項7】 上記複数のワイヤコンタクトの自由端は、所定の角度に曲げられていることを特徴とする請求項1記載の搬送装置。
【請求項8】 上記複数のワイヤコンタクトの自由端の形状は、直線状であることを特徴とする請求項1記載の搬送装置。
【請求項9】 ワイヤコンタクトを電気−化学研磨処理装置に搬送する搬送方法において、
複数のワイヤコンタクトを複数のワイヤコンタクト群に分ける分類ステップと、
複数のワイヤコンタクト群を、可撓性を有する金属薄板に、その長手方向に沿って間隔を置いて取り付けるステップと、
金属薄板をスプールに巻回するステップと、
スプールから金属薄板を電気−化学研磨処理装置に一定の速度で搬送する搬送ステップとを有する搬送方法。
【請求項10】 上記スプールは、供給スプールを形成し、
上記電気−化学研磨処理装置から上記金属薄板を巻取スプールに巻き取るステップを有する請求項9記載の搬送方法。
【請求項11】 上記搬送ステップは、コントローラの制御の下に、上記巻取スプールを駆動するステップと、
上記金属薄板の移動速度を検出し、該移動速度を表すパルス信号をコントローラに供給するステップとを有することを特徴とする請求項10記載の搬送方法。
【請求項12】 上記電気−化学研磨処理装置に搬送するときに上記金属薄板に張力を与えるステップを有する請求項11記載の搬送方法。
【請求項13】 上記分類ステップ及び上記ワイヤコンタクト群を取り付けるステップでは、各ワイヤコンタクト群の複数のワイヤコンタクトを互いに接触して一列に配列された状態で上記金属薄板に物理的に取り付けることを特徴とする請求項9記載の搬送方法。
【請求項14】 上記分類ステップ及び上記ワイヤコンタクト群を取り付けるステップでは、ワイヤコンタクト群の複数のワイヤコンタクトを、互いに空間的に離隔して上記金属薄板に取り付けることを特徴とする請求項9記載の搬送方法。
【請求項15】 上記複数のワイヤコンタクトの自由端を所定の角度に曲げるステップを有する請求項9記載の搬送方法。
【請求項16】 上記複数のワイヤコンタクトの自由端の形状は、直線状であることを特徴とする請求項9記載の搬送方法。
【請求項17】 ワイヤコンタクトを電気−化学研磨処理装置に搬送する搬送装置において、
複数のワイヤコンタクトが、複数の群として長手方向に間隔を置いて取り付けられた可撓性を有する金属薄板を巻回した供給スプールと、
該供給スプールから金属薄板を電気−化学研磨処理装置に一定の速度で搬送する搬送手段と、
電気−化学研磨処理装置から金属薄板を巻き取る巻取スプールとを備える搬送装置。
【請求項18】 上記搬送手段は、制御手段と、ユーザの操作に応じた命令を制御手段に入力する入力手段と、上記巻取スプールを制御手段の制御の下に駆動する駆動モータと、上記金属薄板の移動速度を検出し、該移動速度を表すパルス信号を制御手段に供給する計測ローラとを備えることを特徴とする請求項17記載の搬送装置。
【請求項19】 更に、上記電気−化学研磨装置に搬送するときに上記金属薄板に張力を与える張力付与手段を備える請求項18記載の搬送装置。
【請求項20】 上記各ワイヤコンタクト群の複数のワイヤコンタクトは、互いに接触して一列に配列された状態で上記金属薄板に物理的に取り付けられていることを特徴とする請求項17記載の搬送装置。
【請求項21】 上記各ワイヤコンタクト群の複数のワイヤコンタクトは、互いに空間的に離隔して上記金属薄板に取り付けられていることを特徴とする請求項17記載の搬送装置。
【請求項22】 上記複数のワイヤコンタクトの自由端は、所定の角度に曲げられていることを特徴とする請求項17記載の搬送装置。
【請求項23】 上記複数のワイヤコンタクトの自由端の形状は、直線状であることを特徴とする請求項17記載の搬送装置。
【請求項24】 ワイヤコンタクトを電気−化学研磨処理装置に搬送する搬送装置において、
複数のワイヤコンタクトが複数の群として長手方向に間隔を置いて取り付けられた長尺状の金属薄板を電気−化学研磨処理装置に搬入する搬入手段と、
電気−化学研磨処理装置から、金属薄板を搬出する搬出手段とを備える搬送装置。
【請求項25】 上記搬入手段は、駆動ローラと、該駆動ローラに接触したアイドルローラと、駆動ローラを駆動する駆動モータとを備えることを特徴とする請求項24記載の搬送装置。
【請求項26】 上記各ワイヤコンタクト群の複数のワイヤコンタクトは、互いに接触して一列に配列された状態で上記金属薄板に物理的に取り付けられていることを特徴とする請求項24記載の搬送装置。
【請求項27】 上記各ワイヤコンタクト群の複数のワイヤコンタクトは、互いに空間的に離隔して上記金属薄板に取り付けられていることを特徴とする請求項24記載の搬送装置。
【請求項28】 上記複数のワイヤコンタクトの自由端は、所定の角度に曲げられていることを特徴とする請求項24記載の搬送装置。
【請求項29】 上記複数のワイヤコンタクトの自由端の形状は、直線状であることを特徴とする請求項24記載の搬送装置。
【請求項30】 ワイヤコンタクトを電気−化学研磨処理装置に搬送する搬送方法において、
複数のワイヤコンタクトを複数のワイヤコンタクト群に分ける分類ステップと、
複数のワイヤコンタクト群を、尺状金属薄板に、その長手方向に沿って間隔を置いて取り付けるステップと、
金属薄板を電気−化学研磨処理装置に供給する供給ステップと、
該複数のワイヤコンタクトの先端部の研磨後、電気−化学研磨処理装置から長尺状金属薄板を引き出す引出ステップとを有する搬送方法。
【請求項31】 上記供給ステップでは、上記金属薄板を駆動ローラとアイドルローラとの間に挟み、上記駆動ローラを駆動して、上記長尺状の金属薄板を一定速度で供給するステップとを有することを特徴とする請求項30記載の搬送方法。
【請求項32】 上記分類ステップ及び上記ワイヤコンタクト群を取り付けるステップでは、該各ワイヤコンタクト群の複数のワイヤコンタクトを互いに接触して一列に配列された状態で上記金属薄板に物理的に取り付けることを特徴とする請求項30記載の搬送方法。
【請求項33】 上記分類ステップ及び上記ワイヤコンタクト群を取り付けるステップでは、上記各ワイヤコンタクト群の複数のワイヤコンタクトを互いに空間的に離隔して上記金属薄板に取り付けることを特徴とする請求項30記載の搬送方法。
【請求項34】 上記複数のワイヤコンタクトの自由端を所定の角度に曲げるステップを有する請求項30記載の搬送方法。
【請求項35】 上記複数のワイヤコンタクトの自由端の形状は、直線状であることを特徴とする請求項30記載の搬送方法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気的接触子として用いられるワイヤコンタクトを電気−化学研磨処理装置に搬送する搬送装置及び搬送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポジションエンコーダ、スリップリング部材、精密電位差計、センサ等においては、微細なワイヤ、すなわちワイヤコンタクトが電気的接触子として用いられている。このワイヤコンタクトと被接触面とが接触する接触領域の面積を減らすためには、ワイヤコンタクトの先端部に形成されたばり等を取り除くための研磨を行う必要がある。また、このような研磨によりワイヤコンタクトとの接触により被接触面がすり減る範囲を縮減することができる。
【0003】
米国特許第5,189,278号には、微細な半径を有するワイヤコンタクト又はスプリングの先端部を平滑化する、又は丸みを付ける手法が開示されている。この手法では、ワイヤコンタクト又はスプリングの先端部にレーザビームを照射し、これによりワイヤコンタクト又はスプリングの先端部をある程度溶解させる。この手法は、ワイヤコンタクトの先端部の平滑化に有効な手法であるが、ワイヤコンタクト又はスプリングを溶解させることにより、材料の硬度が低下してしまうという問題がある。さらに、ワイヤコンタクトの先端部にレーザビームを適切に照射するためには、各ワイヤコンタクト又はスプリングを他のワイヤコンタクト又はスプリングから公称距離以上離間させる必要があり、したがってワイヤコンタクトを隣接させて構成されたワイヤコンタクト部材に対しては、この手法は適用できない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
また、米国特許第4,752,367号では、電気−化学研磨処理により金属の表面を平滑化する手法が開示されている。この手法により導電性金属の表面に形成されたばりを除去することができる。しかしながら、微細なワイヤコンタクトは取り扱いが難しく、したがって、微細なワイヤコンタクトに対してこの電気−化学研磨処理を施すことは容易ではない。
【0005】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、微細な径を有するワイヤコンタクトを効果的に研磨するために、ワイヤコンタクトを電気−化学研磨処理装置に搬送する搬送装置及び搬送方法を提供することを目的とする。
【0006】
また、本発明は、ワイヤコンタクトを可撓性を有する金属薄板に取り付けて形成されたワイヤコンタクト集合部材を継続的に電気−化学研磨処理装置に搬送することにより効率的な研磨を実現できる搬送装置及び搬送方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために本発明に係る搬送装置は、ワイヤコンタクトを電気−化学研磨処理装置に搬送する搬送装置であって、複数のワイヤコンタクトからなるワイヤコンタクト群が間隔を置いて取り付けられた可撓性を有する金属薄板が巻回されるスプールと、この金属薄板をスプールから電気−化学研磨処理装置に一定の速度で搬送する搬送手段とを備える。このスプールは、供給スプールを形成し、搬送装置はさらに、電気−化学研磨処理装置から金属薄板を巻き取る巻取スプールを備える。
【0008】
また、本発明に係る搬送方法は、ワイヤコンタクトを電気−化学研磨処理装置に搬送する搬送方法であって、複数のワイヤコンタクトを複数のワイヤコンタクト群に分ける分類ステップと、複数のワイヤコンタクト群を、可撓性を有する金属薄板に、その長手方向に沿って間隔を置いて取り付けるステップと、金属薄板をスプールに巻回するステップと、スプールから金属薄板を電気−化学研磨処理装置に一定の速度で搬送する搬送ステップとを有する。このスプールは、供給スプールからなり、搬送方法は、さらに電気−化学研磨処理装置から金属薄板を巻取スプールに巻き取るステップを有する。
【0009】
また、本発明に係る搬送装置は、複数のワイヤコンタクトが、複数の群として長手方向に間隔を置いて取り付けられた可撓性を有する金属薄板を巻回した供給スプールと、供給スプールから金属薄板を電気−化学研磨処理装置に一定の速度で搬送する搬送手段と、電気−化学研磨処理装置から金属薄板を巻き取る巻取スプールとを備える。
【0010】
また、本発明に係る搬送装置は、ワイヤコンタクトを電気−化学研磨処理装置に搬送するものであり、複数のワイヤコンタクトが複数の群として長手方向に間隔を置いて取り付けられた長尺状の形成された真っ直ぐな金属薄板を電気−化学研磨処理装置に搬入する搬入手段と、電気−化学研磨処理装置から、金属薄板を搬出する搬出手段とを備える。
【0011】
また、本発明に係る搬送方法は、ワイヤコンタクトを電気−化学研磨処理装置に搬送するものであり、複数のワイヤコンタクトを複数のワイヤコンタクト群に分ける分類ステップと、複数のワイヤコンタクト群の複数のワイヤコンタクトを、尺状金属薄板に、その長手方向に沿って間隔を置いて取り付けるステップと、金属薄板を電気−化学研磨処理装置に供給する供給ステップと、ワイヤコンタクトの先端部の研磨後、電気−化学研磨処理装置から金属薄板を引き出す引出ステップとを有する。
【0012】
このような搬送装置及び搬送方法では、微細な半径を有するワイヤコンタクトは、可撓性を有する金属薄板上に固定されており、スプールに巻回された金属薄板は、ワイヤコンタクトの先端部に対して継続的に電気−化学研磨処理を行う所定の装置に搬送される。ワイヤコンタクトが取り付けられた金属薄板は、再びスプールに巻回され、最終的な製造工程現場へ移動される。このように、本発明により、微細な径を有するワイヤコンタクトは、電気−化学研磨処理装置に効率的に搬送される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る搬送装置及び搬送方法について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】
本発明において用いる金属薄板1の一部を図1に示す。金属薄板1には、電気的接触子として用いられる微細な半径を有する複数のワイヤコンタクト2をグループ化した複数のワイヤコンタクト群3が取り付けられている。この実施例において、ワイヤコンタクト2は、パラジウム及び銀の合金からなり、各ワイヤコンタクト2の直径は約0.003インチ(0.0762mm)である。ワイヤコンタクト群は、22本のワイヤコンタクト2を互いに隣接させて構成されている。ここで、ワイヤコンタクト2を互いに接触して配列してもよく、あるいは、各ワイヤコンタクト2を互いに空間的に離間させて配列してもよい。各ワイヤコンタクト群は、金属薄板1の取付部4に溶接されて保持されている。この実施例において、取付部4は、強化銅又はニッケルを主体とした合金から形成されている。なお、ワイヤコンタクト2及び取付部4の材料は、上述のものに限定されるものではなく、例えばワイヤコンタクト2をタングステン又はステンレス鋼から形成してもよい。
【0015】
この実施例においては、取付部4は、逆U字状の形状を有し、すなわち、各取付部4は、それぞれ2つのアーム5を備えている。複数のワイヤコンタクト群3は、各アーム5に溶接されており、すなわち、1つの取付部4に対して2つのワイヤコンタクト群3が取り付けられている。
【0016】
また、取付部4は、連結部6を介して、帯状の形状を有する金属スプリングであるバンド部7に取り付けられている。バンド部7には、スプロケット孔8が長手方向に等間隔に開設されている。なお、この説明では、取付部4とバンド部7とを別個の部材としているが、取付部4とバンド部7とを一体に成型してもよい。
【0017】
このように、金属薄板1にワイヤコンタクト群3を取り付け、後述するように、各ワイヤコンタクト2に対し研磨処理を行った後、金属薄板1は、最終工程現場に移動される。最終工程においては、連結部6と取付部4との間に形成されている切取線9を折り曲げ、又は切断することにより、ワイヤコンタクト群3と取付部4がバンド部7から切り離される。なお、この切り離しは、ワイヤコンタクト2を使用するユーザ側の自動組立機により行うようにしてもよい。
【0018】
なお、スプリング状のワイヤコンタクト部材は、様々な形状とすることができ、図1に示し、また、上述した金属薄板1の形状及びワイヤコンタクト群3の構成及び取付の手法などは本発明の実施の形態の一例にすぎない。
【0019】
ワイヤコンタクト群3を構成する一本のワイヤコンタクト2を図2に示す。ワイヤコンタクト2の先端は、角度θ分折り曲げられている。この角度θは、通常70度程度である。なお、ワイヤコンタクト2の先端部にこのような曲げを形成せず、直線状の形状のままワイヤコンタクト2に研磨処理を施し、研磨処理終了後にワイヤコンタクト2に曲げ処理を施すようにしてもよい。
【0020】
図3は、図2に示すワイヤコンタクト2の断面の拡大図である。この図3に示すように、ワイヤコンタクト2の先端部10には、ワイヤコンタクト2の製造工程において形成された先鋭な角11及びばり12が存在している。このような角11及びばり12は、研磨処理等により取り除く必要がある。
【0021】
一方、図4は、電気−化学研磨処理が施された後のワイヤコンタクト2の断面の拡大図である。このように、電気−化学研磨処理により、図3に示す角11及びばり12が除去され、ワイヤコンタクト2の先端部10の外形13が円滑に丸められ
【0022】
図5は、曲げ処理が施されていない直線状の形状を有するワイヤコンタクト14の断面の拡大図である。このような直線状のワイヤコンタクト14により図1に示すワイヤコンタクト群3を構成するようにしてもよい。なお、図5に示すワイヤコンタクト14は、研磨処理が施された後のものであり、したがって、先鋭な角11及びばり12は既に除去されている。この直線状のワイヤコンタクト14は、用途に応じて、あらゆる角度に屈曲可能である。
【0023】
図6は、本発明を適用した搬送装置の外観を示す図である。この搬送装置により、ワイヤコンタクト群3が取り付けられた金属薄板1は、電気−化学研磨処理装置15に搬送される。
【0024】
ワイヤコンタクト群3が取り付けられた金属薄板1は、頂部フランジ16及び底部フランジ17が形成された供給スプール18に巻回されている。さらに、この供給スプール18は、スピンドル19に取り付けられており、スピンドル19は、供給スプール18を回転可能に支持している。
【0025】
金属薄板1は、まず、この供給スプール18から、スプロケット孔8に嵌合する適切なスプロケットが形成された第1の計測ローラ20に搬送される。なお、第1の計測ローラ20にスプロケットを設ける代わりに、第1の計測ローラ20を軟質ゴムにより形成し、金属薄板1と第1の計測ローラ20との摩擦により第1の計測ローラ20を回転させる構成としてもよい。
【0026】
第1の計測ローラ20の端部は、第1のパルス発生器21に取り付けられており、さらに第1のパルス発生器21は、接続線22を介して、例えばマイクロプロセッサからなるコントローラ23に接続されている。第1の計測ローラ20は、上述のように、金属薄板1の搬送とともに回転し、この回転に基づいて金属薄板1の搬送速度を示す第1のパルス信号を生成し、この第1のパルス信号を接続線22を介してコントローラ23に供給する。
【0027】
続いて、金属薄板1は、ワイヤコンタクト2の先端部10に対して電気−化学研磨処理を行う電気−化学研磨処理装置15に搬送される。
【0028】
電気−化学研磨処理装置15における処理が終了すると、金属薄板1は、電気−化学研磨処理装置15から送出され、第2の計測ローラ24に搬送される。第2の計測ローラ24の端部は、第2のパルス発生器25に接続されている。第2のパルス発生器25は、接続線26を介してコントローラ23に第2のパルス信号を供給する。なお、図示しないが、第2の計測ローラ24にも、スプロケット孔8に嵌合するスプロケットが設けられている。
【0029】
さらに、金属薄板1は、第2の計測ローラ24を通過して、巻取スプール27に巻き取られる。上述のようにして、ワイヤコンタクト群3に対する研磨処理が終了した金属薄板1は、この巻取スプール27に巻き取られる。この巻取スプール27にも、金属薄板1を巻き取る際に金属薄板1をトラッキングするための、頂部フランジ28及び底部フランジ29が形成されている。さらに、巻取スプール27は、スピンドル30に取り付けられ、さらに、スピンドル30は、スピンドル30を回転駆動する巻取モータ31に取り付けられている。この巻取モータ31は、コントローラ23から接続線32を介して供給される制御信号により制御される。
【0030】
金属薄板1を電気−化学研磨処理装置15に搬送する際、金属薄板1に適切な張力を付与するために、この実施例では供給スプール18側のスピンドル19にトルクモータ33を取り付けている。トルクモータ33は、接続線34を介してコントローラ23に接続されており、このコントローラ23により制御されている。また、このようなトルクモータ33に代えて、供給スプール18を制動するブレーキバンド等の機械的な張力付与装置を設け、これにより金属薄板1に適切な張力を付与するようにしてもよい。
【0031】
また、コントローラ23は、キーボード35に接続されており、ユーザは、キーボード35を操作することにより、コントローラ23を介してこの搬送装置の動作を制御することができ、例えば運転を始動させたり、停止させたり、あるいは運転速度を変化させたりすることができる。
【0032】
このように、図6に示す搬送装置により、金属薄板1は、電気−化学研磨処理装置15内に搬送され、この電気−化学研磨処理装置15において、金属薄板1にワイヤコンタクト群3として取り付けられた微細な半径を有するワイヤコンタクト2の先端部10に対し、順次、電気−化学研磨処理が施される。これにより、図4、図5に示すような、先端部が研磨され、先鋭な角11及びばり12が除去されたワイヤコンタクト2、14が形成される。
【0033】
ここで、本発明の変形実施例について図7を用いて説明する。上述の搬送装置は、帯状に連続した金属薄板1を搬送するものであったが、この変形実施例では、図7に示すように、不連続な、比較的短い長尺状の金属薄板40を搬送する搬送装置を説明する。金属薄板40には、上述の実施例と同様、微細な径を有するワイヤコンタクトの集合体であるワイヤコンタクト群41が取り付けられている。詳しくは、ワイヤコンタクト群41は、金属薄板40の取付部42に溶接されている。
【0034】
各金属薄板40は、それぞれ3つのU字状の取付部42を備えている。取付部42は、スプリング状の連結部43を介してバンド部44に連結されている。このバンド部44の長手方向の所定の位置には、スプロケット孔45が開設されている。この実施例では、各金属薄板40は、それぞれ3つの取付部42を備えているが、取付部42の数は任意であり、また、金属薄板40に設ける取付部42の数に応じて、バンド部44の長さを自由に変更してよい。
【0035】
また、図7に示す金属薄板40の材料は、図1に示す金属薄板1と同様のものを用いることができる。
【0036】
金属薄板40は、駆動ローラ46とアイドルローラ47からなる一組の搬入ローラによって、電気−化学研磨処理装置48に搬入される。駆動ローラ46は、モータ49により駆動されており、このモータ49は、図示しないが、例えば図6に示すコントローラ23と同様のコントローラにより制御されている。
【0037】
金属薄板40は、上述のようにして電気−化学研磨処理装置48に搬入され、この電気−化学研磨処理装置48内で、金属薄板40に取り付けられたワイヤコンタクト群41を構成する各ワイヤコンタクトの先端部が研磨される。
【0038】
ワイヤコンタクトの研磨処理が終了すると、金属薄板40は、駆動ローラ50とアイドルローラ51からなる一組の搬出ローラへ搬送される。駆動ローラ50は、モータ52により回転駆動されており、モータ52は、図示しないが、コントローラにより制御されている。
【0039】
続いて金属薄板40は、駆動ローラ50とアイドルローラ51からなる搬出ローラによって、例えばコンベアベルト53等の運搬装置へ搬送される。コンベアベルト53は、モータ54によって駆動されており、モータ54は、図示しないコントローラにより制御されている。
【0040】
なお、駆動ローラ46,50には、それぞれ摩擦又は駆動ピン55,56が設けられている。この駆動ピン55,56は、金属薄板40のバンド部44に開設されたスプロケット45に嵌合し、これにより搬入ローラ及び搬出ローラは、金属薄板40を搬送する。ところで、搬入及び搬出の速度によって金属薄板40が電気−化学研磨処理装置48を通過する速度を絶対的に設定することはできないが、搬入駆動速度と搬出駆動速度は、摩擦駆動ローラを使用することにより一致させることができる。
【0041】
【発明の効果】
本発明に係る搬送装置及び搬送方法では、複数のワイヤコンタクトからなるワイヤコンタクト群が取り付けられた可撓性を有する金属薄板を供給スプールに巻回し、金属薄板をスプールから電気−化学研磨処理装置に一定の速度で搬送し、金属薄板を巻取スプールで巻き取る。また、本発明に係る搬送装置及び搬送方法では、複数のワイヤコンタクトが長手方向に間隔を置いて複数の群として取り付けられた可撓性を有する金属から長尺状に形成された真っ直ぐな金属薄板を電気−化学研磨処理装置に搬入し、この金属薄板を電気−化学研磨処理装置から搬出する。これにより、微細な径を有するワイヤコンタクトに対して電気−化学研磨処理を施すことができる。また、電気−化学研磨処理装置に対してワイヤコンタクト群を効率的に搬入出できるため、大量のワイヤコンタクトの先端部を効率的に研磨することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
ワイヤコンタクトが取り付けられた金属薄板の平面図である。
【図2】
先端部が所定の角度曲げられたワイヤコンタクトを示す図である。
【図3】
研磨処理が施される前のワイヤコンタクトの先端部の断面の拡大図である。
【図4】
研磨処理が施された後のワイヤコンタクトの先端部の断面の拡大図である。
【図5】
研磨処理が施された後の、直線状の形状を有するワイヤコンタクトの先端部の断面の拡大図である。
【図6】
本発明を適用した搬送装置を示す図である。
【図7】
本発明を適用した搬送装置の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 金属薄板、3 ワイヤコンタクト群、15 電気−化学研磨処理装置、18 供給スプール、23 コントローラ、27 巻取スプール、31 巻取モータ、33 トルクモータ
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