JP2000202182A - ミシン - Google Patents

ミシン

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JP2000202182A
JP2000202182A JP11009463A JP946399A JP2000202182A JP 2000202182 A JP2000202182 A JP 2000202182A JP 11009463 A JP11009463 A JP 11009463A JP 946399 A JP946399 A JP 946399A JP 2000202182 A JP2000202182 A JP 2000202182A
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driving
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    • D05B3/00Sewing apparatus or machines with mechanism for lateral movement of the needle or the work or both for making ornamental pattern seams, for sewing buttonholes, for reinforcing openings, or for fastening articles, e.g. buttons, by sewing
    • D05B3/02Sewing apparatus or machines with mechanism for lateral movement of the needle or the work or both for making ornamental pattern seams, for sewing buttonholes, for reinforcing openings, or for fastening articles, e.g. buttons, by sewing with mechanisms for needle-bar movement
    • DTEXTILES; PAPER
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    • D05BSEWING
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    • D05B47/02Manually-controlled tensioning devices

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  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 針棒揺動機構と針棒遮断機構と張力解放機構
とを共通の1つの電動アクチュエータで駆動できるこ
と、その電動アクチュエータの駆動時における負荷を軽
減して駆動モータの小型化を図ること、これによりミシ
ンの小型化や低コスト化を図ること、等である。 【解決手段】 針棒上下動機構2と、針棒揺動機構3
と、針棒遮断機構4と、糸調子機構5と、張力解放機構
6とを設けるとともに、これら針棒揺動機構3と針棒遮
断機構4と張力解放機構6とを共通の1つの駆動モータ
90の駆動力で駆動する駆動機構7を設け、駆動機構7
においては駆動モータ90で揺動用カム93aと遮断用
カム93bとを有する第1カム部材93と、解放用カム
95bを有する第2カム部材95とを駆動するようにし
たので、これら針棒揺動機構3と針棒遮断機構4と張力
解放機構6とを共通の1つの駆動モータ90で独立駆動
的に駆動することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、針棒上下動機構と
針棒揺動機構と針棒の上下駆動を遮断する針棒遮断機構
と糸調子機構と張力解放機構等を備えたミシンに関し、
特にこれら針棒揺動機構と針棒遮断機構と張力解放機構
とを共通の1つの電動アクチュエータ(駆動モータ)で
駆動するようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、直線模様やジグザグ模様を縫製可
能なジグザグミシンにおいては、1対の糸調子皿の一方
を他方へバネ付勢して、糸駒から縫針に至る上糸経路中
の上糸をこれら糸調子皿で挟持することでその上糸に張
力を付与する糸調子機構と、針棒を上下駆動する針棒上
下動機構と、針棒を加工布の送り方向と直交する方向に
揺動させる針棒揺動機構等の縫製装置が設けられてい
る。また、この種のジグザグミシンにおいて、針棒の上
下動を一時的に中断させて飛ばし縫いを行なう場合、或
いは、縫製処理の途中や終了時に上糸と下糸とを糸切り
機構で自動的に切断する場合には、針棒の上下駆動を遮
断する針棒遮断機構と、糸切り時に必要な上糸を繰り出
せるように、糸調子機構を上糸張力解放状態に切換える
張力解放機構などが追加的に設けられている。
【0003】この場合、ミシンモータで駆動される主軸
の回転により針棒上下動機構を駆動する一方、針棒揺動
用に設けた専用の駆動モータで針棒揺動機構を介して針
棒を揺動するように構成され、また針棒遮断機構は専用
に設けたソレノイド等の電動アクチュエータで独立的に
駆動され、更に張力解放機構も同様に、専用に設けられ
たソレノイド等の電動アクチュエータで独立的に駆動さ
れるようになっている。即ち、これら針棒揺動機構と針
棒遮断機構と張力解放機構とを夫々個別の駆動モータや
電動アクチュエータで駆動することから、製造コストが
高くなるとともに、これら駆動モータや電動アクチュエ
ータを設けることでミシンが大型化し、組付け作業が複
雑化するという問題がある。
【0004】そこで、最近、針棒揺動機構と針棒遮断機
構とを1つの電動アクチュエータで駆動するなどして、
電動アクチュエータの数を減らすように構成したミシン
が種々提案されている。例えば、実公平2−36455
号公報に記載の「ジグザグミシンの針棒切外し機構」に
おいては、針振りパルスモータを所定回動角度以内で駆
動することで揺動杆を介して針棒を揺動する一方、針振
りパルスモータをこの所定回動角度以上に駆動すること
で、切外しリンクの回動により切外しクラッチ板を作動
させて針棒駆動系の連結を解除し、針棒を切外すように
なっている。
【0005】また、特表昭60−500720号公報に
記載の「ミシン」においては、ミシンの頭部にサーボモ
ータと、相補的輪郭B,C及び輪郭面A1,A2,A3
が形成されサーボモータにより回転駆動されるカムとを
設け、このサーボモータを往復回転駆動することによ
り、これら相補的輪郭B,Cに接する1対のトレーサを
介して針棒を揺動させる一方、このサーボモータの駆動
により輪郭面A1,A2,A3に接するトレーサの移動
を介して針棒の上下動の連結を解除するようになってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記実公平2−364
55号公報に記載の「ジグザグミシンの針棒切外し機
構」、特表昭60−500720号公報に記載の「ミシ
ン」においては、針棒揺動機構と針棒遮断機構とを1つ
の駆動モータでカムを介して駆動することで、電動アク
チュエータの数を減らすようにはなっているが、糸切り
時に必要な上糸を自動的に繰り出せるように、糸調子機
構を上糸張力解放状態に切換える張力解放機構を設ける
場合、この張力解放機構を駆動する為の電動アクチュエ
ータが別途必要となり、更に、この電動アクチュエータ
を駆動する為の出力ポートを余分に設けた1ランク上の
CPU等の制御素子が必要となり、コスト高になるとと
もに、ミシンが大型化するという問題がある。
【0007】本発明の目的は、針棒揺動機構と針棒遮断
機構と張力解放機構とを共通の1つ電動アクチュエータ
(駆動モータ)で駆動できること、その電動アクチュエ
ータの駆動時における負荷を軽減して電動アクチュエー
タの小型化を図ること、これによりミシンの小型化や低
コスト化を図ること、などである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1のミシンは、縫
針を下端に取付けた針棒を上下駆動する針棒上下動機構
を有する縫製手段を備えたミシンにおいて、針棒を所定
方向に揺動させる針棒揺動機構と、針棒上下動機構から
針棒への上下駆動を遮断する針棒遮断機構と、上糸供給
源から縫針に至る上糸経路中の上糸に張力を付与する少
なくとも1つの糸調子機構と、糸調子機構を上糸張力解
放状態に切換える張力解放機構と、針棒揺動機構と針棒
遮断機構と張力解放機構とを共通の1つの電動アクチュ
エータの駆動力で駆動可能にした駆動手段とを備えたも
のである。
【0009】針棒揺動機構により針棒が所定の揺動方向
に揺動され、針棒遮断機構により針棒の上下駆動が遮断
され、上糸に張力を付与する糸調子機構が張力解放機構
により上糸張力解放状態に切換えられる。ここで、これ
ら針棒揺動機構と針棒遮断機構と張力解放機構とは、共
通の1つの電動アクチュエータの駆動力で駆動可能にな
っているので、この電動アクチュエータを駆動すること
により、針棒揺動機構を介して針棒を揺動することでジ
グザグ縫目を形成でき、糸切り時などにおいては針棒遮
断機構と張力解放機構とを駆動して上糸を繰出して糸切
断することができる。
【0010】請求項2のミシンは、請求項1の発明にお
いて、前記電動アクチュエータは駆動モータからなるこ
とを特徴とするものである。即ち、電動アクチュエータ
は駆動モータで構成されるので、駆動系が簡単化するこ
とから、駆動手段の構成の簡単化を図ることができる。
【0011】請求項3のミシンは、請求項2の発明にお
いて、前記駆動モータはステッピングモータからなるこ
とを特徴とするものである。即ち、駆動モータはステッ
ピングモータで構成されるので、駆動モータをオープン
ループ制御できて駆動制御が簡単化するとともに、駆動
制御量の精度が向上し、駆動モータの軽量化や低コスト
化を図ることができる。
【0012】請求項4のミシンは、請求項2又は3の発
明において、前記駆動手段は、針棒揺動機構と針棒遮断
機構とを駆動する第1カム部材と、張力解放機構を駆動
する第2カム部材とを有し、これら第1カム部材と第2
カム部材とは駆動モータで回転駆動されることを特徴と
するものである。即ち、針棒揺動機構と針棒遮断機構と
を1つの第1カム部材で駆動するので、部品点数が減
り、組付け作業が簡単化し、これらの作動タイミング調
整を不要にできる。また、第1カム部材と第2カム部材
とを別体で構成したので、針棒揺動機構や針棒遮断機構
に接近させた最適な位置に第1カム部材を設けられる一
方、張力解放機構に接近させた最適な位置に第2カム部
材を設けられ、駆動手段を配置する自由度が向上する。
【0013】請求項5のミシンは、請求項4の発明にお
いて、前記第1カム部材は布送り方向と平行な第1枢支
軸を介して回転可能に枢支され、且つ第2カム部材は布
送り方向と平行な第2枢支軸を介して回転可能に枢支さ
れ、第1枢支軸は駆動モータの駆動軸よりも下側に配置
され且つ第2枢支軸は駆動軸よりも上側に配置されたこ
とを特徴とするものである。即ち、第1カム部材を回転
可能に枢支する第1枢支軸と、第2カム部材を回転可能
に枢支する第2枢支軸とを駆動モータの駆動軸と平行に
配置したので、駆動モータによるこれら第1及び第2カ
ム部材の駆動系が簡単化する。また、駆動モータに対し
て第1枢支軸を下側に且つ第2枢支軸を上側に配置した
ので、この駆動手段を設けるミシン頭部を小型化するこ
とができる。
【0014】請求項6のミシンは、請求項5の発明にお
いて、前記第1カム部材に針棒揺動機構を駆動する揺動
用カムと針棒遮断機構を駆動する遮断用カムとが形成さ
れ、第2カム部材に張力解放機構を駆動する解放用カム
が形成されたことを特徴とするものである。即ち、針棒
の下端部を揺動させる針棒揺動機構を比較的下側に設け
る場合が多く、また針棒遮断機構を針棒の高さ方向の中
段部に設ける場合が多く、更に、糸調子機構に接近させ
て比較的高い位置に張力解放機構を設ける場合が多く、
揺動用カムと遮断用カムと形成した第1カム部材を駆動
モータに対して下側に配置し、解放用カムを形成した第
2カム部材を駆動モータに対して上側に配置したので、
これらの機構を駆動する駆動系を簡単化且つコンパクト
化して設けることができる。
【0015】請求項7のミシンは、請求項6の発明にお
いて、前記ステッピングモータの位相角を基準として、
揺動用カムによる針棒揺動期間と、解放用カムによる上
糸張力解放用期間と、遮断用カムによる遮断期間とが直
列状に並ぶように、揺動用カムと解放用カムと遮断用カ
ムが構成されたことを特徴とするものである。即ち、ス
テッピングモータ(駆動モータ)の初期化位置を0°の
位相角とした場合、針棒揺動期間(例えば、30°〜2
40°)と、上糸張力解放用期間(例えば、240°〜
345°)と、遮断期間(例えば、345°〜405
°)とが直列状に設定されるので、これら針揺動と張力
解放と針棒遮断とを相互に干渉することなく個別に作動
させることができ、駆動モータの負荷を分散させること
で駆動モータの小型化を図ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基いて説明する。本実施形態は、針棒上下動機
構、針棒揺動機構などを備えた本縫いミシンに本発明を
適用した場合の一例である。
【0017】図1に示すように、本縫いミシンMの頭部
1には、針棒12を上下に駆動する針棒上下動機構2
と、針棒12を布送り方向と直交する左右方向(所定方
向に相当する)に揺動させる針棒揺動機構3と、針棒1
2の上下駆動を遮断する針棒遮断機構4と、糸駒(図示
略)から針棒12の下端に装着された縫針13に至る上
糸経路中の上糸8に張力を付与する糸調子機構5と、こ
の糸調子機構5を上糸張力解放状態に切換える張力解放
機構6と、これら針棒揺動機構3と針棒遮断機構4と張
力解放機構6とを共通の1つの駆動モータ90(電動ア
クチュエータに相当する)の駆動力で駆動するようにし
た、駆動手段に相当する駆動機構7とが設けられてい
る。
【0018】先ず、針棒上下動機構2について、図1〜
図5に基づいて説明する。前記ミシン頭部1の略中央部
には上下方向向きの針棒台10が配置され、この針棒台
10はその上端部において枢支ピン11により、フレー
ムFから前方に延びる台座Fa(図3参照)に揺動可能
に枢着されている。そして、この針棒台10には針棒1
2が上下動可能に支持され、その下端部に縫針13が着
脱可能に装着されている。一方、図示外のミシンモータ
で回転駆動されるミシン主軸14の先端部に天秤クラン
ク15が固着され、この天秤クランク15の一端部に針
棒クランクロッド16の上端部が回動可能に連結され、
針棒12はこの針棒クランクロッド16の下端部に連結
された針棒抱き17と連結機構18とを介して上下動す
るように連結されている。
【0019】その連結機構18について簡単に説明する
と、針棒抱き17は針棒12に摺動可能に支持され、針
棒12に固着した固定部材19に上下向きの揺動部材2
0の上端部が回動可能に枢支され、この揺動部材20の
下端部の係合凸部20aが針棒抱き17の係合凹部17
aに係合するように、巻きバネ21で弾性付勢されてい
る。即ち、ミシンモータでミシン主軸14が回転される
と、天秤クランク15と針棒クランクロッド16とを介
して針棒抱き17が針棒12に摺動しながら上下動する
ときに、連結機構18を介して針棒12が上下に往復駆
動される。
【0020】次に、針棒揺動機構3について、図1〜図
6に基づいて説明する。前記針棒台10の左側に上下方
向向きに配置された揺動レバー31はその高さ方向中段
部において前後方向向きの枢支ピン32により補助フレ
ーム9に回動可能に枢支され、この揺動レバー31の下
端部は針棒台10の下端部に固着した係合リング部材3
3に左側から当接可能になっているとともに、その揺動
レバー31の上端部が後述する第1カム部材93の揺動
用カム93aに左側から当接可能になっている。
【0021】そして、補助フレーム9と針棒台10の下
端部とに張架された引っ張りコイルバネ34のバネ力に
より、揺動レバー31の上端部が揺動用カム93aに押
圧され且つその下端部が係合リング部材33に押圧され
ている。第1カム部材93が正面視にて時計回り又は反
時計回りに回転されるときに、針棒台10は揺動用カム
93aの偏心状カム面に応じた揺動レバー31の揺動を
介して枢支ピン32を揺動中心として揺動する。即ち、
針棒12はこの針棒台10の揺動と同期して揺動される
ようになっている。
【0022】次に、針棒遮断機構4について説明する。
前記針棒台10の左側の略下半部分には、上下方向向き
の回動軸40が回動可能に枢支され、この回動軸40に
は針棒台10の略左半分で且つ略下半部分に対応する大
きさを有する板状の作動板42と駆動レバー43とを一
体形成した遮断板41が回動可能に枢支されている。
【0023】前記駆動レバー43の先端部には係合ピン
44が固着され、この係合ピン44が後述する第1カム
部材93の遮断用カム93bに後方から当接可能になっ
ている。また、その遮断板41はコイルバネ45のバネ
力により平面視にて反時計回りに付勢され、作動板42
は前記揺動部材20の係合突出部20bに後方から係合
可能になっている。即ち、第1カム部材93が時計回り
に回転され、係合ピン44が遮断用カム93bで後方に
移動されるときに遮断板41が平面視にて時計回りに回
動されるので、作動板42に係合する係合突出部20b
を介して揺動部材20の係合凸部20aが針棒抱き17
の係合凹部17aから離脱して、針棒12の上下駆動が
遮断される。
【0024】その結果、針棒12は、針棒台10に取付
けたバネ受け板46に引っ掛けられた引っ張りコイルバ
ネ47のバネ力により、その最上位置に摺動して保持さ
れる(図16参照)。ところで、その針棒12の上下駆
動遮断後において、遮断板41が図4、図5に示す待機
位置に復帰しているときに、針棒抱き17が上昇してく
ることにより、係合凸部20aは針棒抱き17の傾斜案
内面17bを経て係合凹部17aに自動的に係合するよ
うになっている。
【0025】次に、糸調子機構5について、図1、図
3、図7に基づいて説明する。この糸調子機構5とし
て、主糸調子機構5Aと副糸調子機構5Bとが設けられ
ており、先ず主糸調子機構5Aについて説明する。ミシ
ン頭部1の前面に配設された支持板49の上部前面に取
付け板51が固着され、この取付け板51の左端部分が
前方に屈曲された取付け部51aに固定糸調子皿52が
固着されている。更に、この取付け部51aには、左右
方向向きの糸調子軸53と補助軸54との左端部が固着
されている。
【0026】上側の糸調子軸53には、固定糸調子皿5
2に当接する可動糸調子皿55と、段付きリング56
と、1対のリング状バネ受け具57,58と、張力調整
部材59とが嵌合され、これら1対のリング状バネ受け
具57,58の間に圧縮コイルバネ60が介装されてい
る。そして、糸調子軸53の直ぐ後側に配設された糸調
子ダイヤル61には螺旋状のスリット61aが形成さ
れ、張力調整部材59に固着された後向きの調整ピン6
2がこのスリット61aに係合している。ここで、張力
調整部材59は、その下端部を下側の補助軸54に摺動
可能に嵌め込むことで軸回りの回転が阻止されている。
【0027】即ち、糸調子ダイヤル61を正面視にて時
計回りに指で回動させることにより、スリット61aに
係合する調整ピン62を介して張力調整部材59が左方
向に移動するので、圧縮コイルバネ60のバネ力が大き
くなるのと同時に、両糸調子皿52,55による押圧力
が増加し、これら両糸調子皿52,55の間を通過する
上糸8に付与する張力が増加することになる。ここで、
前記段付きリング56の段部に、後述する張力解放機構
6の第1解放レバー75の環状駆動部75aが嵌まり込
んでいる。
【0028】次に、副糸調子機構5Bについて説明する
と、前記支持板49の上面に水平状に固着された主糸調
子機構5Aの後側の取付け板50上には、前後方向向き
のベース板65が固着されるとともに、そのベース板6
5にはベース板65の両端の起こし部65a,65bを
挿通した左右方向向きの副糸調子軸66が左右方向移動
自在に支持され、この副糸調子軸66の左端部には平面
視略L字状の押え金具67が固着され、副糸調子軸66
はこれに外装された圧縮コイルバネ68により、副糸調
子軸66に固着したバネ受け部材69を介して右方へ弾
性付勢されている。そして、弾性材からなる張力付与板
70の後端部はベース板65に固定され、張力付与板7
0の前端部は押え金具67に係合している。
【0029】そして、常には図3に示すように、圧縮コ
イルバネ68と副糸調子軸66により押え金具67が右
方に付勢され、押え金具67に取付けた調整ビス71に
より張力付与板70をベース板65に押圧することによ
り、これら張力付与板70とベース板65との間を通過
する上糸8に張力が付与されている。ここで、ベース板
65の起こし部65aとバネ受け部材69との間に、後
述する張力解放機構6の第2解放レバー76の駆動部7
6aが嵌まり込んでいる。ここで、糸駒から繰出された
上糸8は、副糸調子機構5Bの張力付与板70とベース
板65との間を経て、更に主糸調子機構5Aの固定糸調
子皿52と可動糸調子皿55との間を経て縫針13の目
孔に供給されている。
【0030】次に、前記主糸調子機構5A及び副糸調子
機構5Bを上糸張力解放状態に切換える張力解放機構6
について、図1、図3、図8に基づいて説明する。略前
後方向に延びる第1解放レバー75は取付け板50の下
側に配設され、その第1解放レバー75の前端部分は略
クランク状に屈曲形成されるとともに、その前端部に形
成された縦向きの環状駆動部75aが段付きリング56
の段部に左方から嵌まり込み、その環状駆動部75aの
後端部が可動糸調子皿55の後端に当接している。そし
て、この第1解放レバー75は、常には、その環状駆動
部75aの略全体が圧縮コイルバネ60のバネ力により
段付きリング56に密接状に当接し、図3に示す張力付
与位置に位置している。
【0031】前記取付け板50の上側に、クランク状の
第2解放レバー76が第1解放レバー75と略平行して
配設され、この第2解放レバー76の後端部の係合部7
6bは第1解放レバー75の後端部の係合部75bと略
同位置に位置し、第2解放レバー76の前端部の駆動部
76aに形成した挿通穴76cに、副糸調子機構5Bの
副糸調子軸66が挿通している。そして、この第2解放
レバー76は、常には、その駆動部76aの略全体が圧
縮コイルバネ68のバネ力により、起こし部65aとバ
ネ受け部材69との間に挟持された図3に示す張力付与
位置に位置している。
【0032】一方、両解放レバー75,76はリンク機
構80を介して揺動されることで、これら主糸調子機構
5Aと副糸調子機構5Bとが夫々上糸張力解放状態に切
換えられる。即ち、前記取付け板50の後端側に、両解
放レバー75,76の係合部75b,76bから左方に
延びる第1レバー81が配設され、この第1レバー81
はその右端部に設けた係合ピン82で係合部75b,7
6bに右方から係合されるとともに、その途中部に固着
した前方向きのピン83を、ベース板65上に設けた支
持金具84に形成された横方向に細長い係合孔(図示
略)に係合することで支持されている。
【0033】この第1レバー81の左端部には、枢支軸
85で補助フレーム9に回動可能に枢支された側面視略
U字状の第2レバー86の後側アーム部86aが回動可
能に連結されている。そして、第2レバー86の前側に
配置された第3レバー87はその左端部において補助フ
レーム9に枢支軸88で回動可能に枢支され、第2レバ
ー86の前側アーム部86bの先端部は、第3レバー8
7の屈曲先端部87aに上側から当接している。即ち、
図8に2点鎖線で示すように、後述する解放用カム95
bに当接する当接部87bを介して第3レバー87が上
側に揺動するので、これらリンク機構80を介して第1
及び第2解放レバー75,76が夫々揺動して、主糸調
子機構5A及び副糸調子機構5Bにおける張力が解放さ
れるようになる。
【0034】次に、駆動機構7について、図1〜図3、
図6に基づいて説明する。ミシン頭部1の高さ方向中段
部に、ステッピングモータからなる駆動モータ90が配
設され、この駆動モータ90の駆動軸に駆動ギヤ91が
固着されている。この駆動軸の下側に前後方向向きの第
1枢支軸92の後端部が補助フレーム9に固着され、こ
の第1枢支軸92に第1カム部材93が回転自在に枢支
されている。そして、この第1カム部材93には、偏心
状の揺動用カム93aと、後方突出状の遮断用カム93
bとが形成されている。
【0035】一方、駆動モータ90の駆動軸の上側に前
後方向向きの第2枢支軸94の後端部が補助フレーム9
に固着され、この第2枢支軸94に第2カム部材95が
回転自在に枢支されている。そして、この第2カム部材
95の外周面には、張力解放不作用部95aと、張力を
解放する解放用カム95bとが隣接して形成されてい
る。そして、駆動ギヤ91は第1カム部材93のギヤ部
93cと、第2カム部材95のギヤ部95cとに噛合さ
れている。ここで、駆動ギヤ91とギヤ部93cとのギ
ヤ比は1:2であり、駆動ギヤ91とギヤ部95cとの
ギヤ比は1:4である。また、第2カム部材95の基準
位置決め凸部95dが補助フレーム9に取付けたストッ
プピン96に当接可能になっている。
【0036】即ち、図9に示すように、第2カム部材9
5の基準位置決め凸部95dがストップピン96に当接
する位置が駆動モータ90の初期状態に設定されてお
り、この初期状態における駆動モータ90の位相角を0
°とすると、揺動用カム93aは第1カム部材93の約
15°の位相角から約120 °の位相角に亙って形成され、
約15°の位相角が右最大揺動位置であり、約67.5°の位
相角が針棒12の中心位置であり、約120 °の位相角が
左最大揺動位置である。また、遮断用カム93bは第1
カム部材93の約172.5 °から約202.5 °に亙って形成
されている。更に、解放用カム95bは第2カム部材9
5の約60°から約86.25 °に亙って形成されている。
【0037】このように、揺動用カム93aにより針棒
揺動機構3を駆動して針棒12を揺動させる左揺動期間
及び右揺動期間と、解放用カム95bにより主糸調子機
構5A及び副糸調子機構5Bを上糸張力解放状態に切換
える張力解放機構6を駆動して上糸8に付与される張力
を解放する上糸張力解放期間と、遮断用カム93bによ
り針棒遮断機構4を駆動して針棒12の上下駆動を遮断
する遮断期間とが、駆動モータ90の位相角「0°」を
基準として直列状に並ぶように構成されている。
【0038】次に、この本縫いミシンMの作用について
説明する。この本縫いミシンMに電源が投入された直後
には、初期化の為に駆動モータ90が駆動されて図1に
示す初期状態が設定された後、駆動モータ90が駆動さ
れて図10に示す約135 °の中心位置が設定される。こ
のとき、第3レバー87の当接部87bは第2カム部材
95の張力解放不作用部95aに当接しているので、主
糸調子機構5A及び副糸調子機構5Bにより上糸8には
張力が付与されている。また、駆動レバー43の係合ピ
ン44が遮断用カム93bに接触していないので、針棒
12は針棒上下動機構2で上下駆動される。
【0039】この状態で縫製処理が実行されたときに
は、針棒12は上下駆動されるとともに、揺動幅に応じ
て駆動モータ90が駆動されて揺動駆動され、最適な張
力が付与された上糸8により加工布に縫目が形成され
る。即ち、図11に針棒12の右最大揺動状態(約30
°)を示し、図12に針棒12の左最大揺動状態(約24
0 °) を示す。一方、縫製終了に伴う糸切断時には、駆
動モータ90が約240 °の位相角となるように駆動され
てから、約405 °まで駆動される。即ち、第2カム部材
95の約60°の位相角から約86.25 °までの上糸張力解
放期間において、第3レバー87の当接部87bが解放
用カム95bに沿って移動することから、前述したよう
にリンク機構80を介して第1解放レバー75と第2解
放レバー76とが夫々左方に揺動される。
【0040】即ち、第2カム部材95が約86.25 °の位
相角に到達して上糸張力解放期間を経たときには、図
8、図13〜図14に示すように、第1レバー81の左
方への移動により、第1解放レバー75が揺動すること
により、その環状駆動部75aの後端部と可動糸調子皿
55の当接位置を支点として、テコの原理により環状駆
動部75aの前端部で段付きリング56が右方に移動さ
れるので、可動糸調子皿55の前端側がその形状により
固定糸調子皿52から開くようになる。これにより、主
糸調子機構5Aにより上糸8に付与されていた張力が解
放されることになる。
【0041】また、第2解放レバー76が揺動すること
により、その駆動部76aの前端部と起こし部65aの
当接位置を支点として、テコの原理により駆動部76a
の後端部でバネ受け部材69が左方に移動するのと同時
に副糸調子軸66が左方に移動するので、図14に示す
ように、張力付与板70も左方に揺動して、副糸調子機
構5Bにより上糸8に付与されていた張力が解放される
ことになる。
【0042】更に、第1カム部材93が約202.5 °の位
相角に到達して遮断期間を経たときには、図15、図1
6に示すように、係合ピン44が遮断用カム93bで後
方に移動されて遮断板41が平面視にて時計回りに回動
され、揺動部材20の係合凸部20aが針棒抱き17の
係合凹部17aから離脱して針棒12の上下駆動が遮断
され、針棒12が引っ張りコイルバネ47により、その
最上位置に摺動して保持される。
【0043】このように、針棒上下動機構2と、針棒揺
動機構3と、針棒遮断機構4と、糸調子機構5と、張力
解放機構6とを設けるとともに、これら針棒揺動機構3
と針棒遮断機構4と張力解放機構6とを共通の1つの駆
動モータ90の駆動力で駆動する駆動機構7を設けたの
で、これら針棒揺動機構3と針棒遮断機構4と張力解放
機構6とを共通の1つの駆動モータ90で独立駆動的に
駆動することができ、また制御装置の出力インターフェ
ースに設ける駆動モータ90の為の出力ポートが1つで
よく、ミシンMの駆動系や制御系の小型化や低コスト
化、更には組付け作業の簡単化を図ることができる。
【0044】また、揺動用カム93aと遮断用カム93
bとを形成した第1カム部材93を、駆動モータ90の
駆動軸よりも下側に設けた第1枢支軸92で枢支すると
ともに、解放用カム95bを形成した第2カム部材95
を、駆動モータ90の駆動軸よりも上側に設けた第2枢
支軸94で枢支するようにしたので、針棒揺動機構3を
比較的下側に設けるとともに、針棒遮断機構4を中段の
高さに設け、また張力解放機構6を糸調子機構5に接近
させて比較的高い位置に設けていることから、これらの
機構3,4,6を駆動する駆動系を簡単化且つコンパク
ト化して設けることができ、ミシン頭部1を小型化する
ことができる。
【0045】更に、初期状態における駆動モータ90の
基準位相角を0°として、揺動用カム93aによる針棒
揺動期間と、解放用カム95bによる上糸張力解放用期
間と、遮断用カム93bによる遮断期間とが直列状に並
ぶように、揺動用カム93aと解放用カム95bと遮断
用カム93bとを構成したので、駆動モータ90の負荷
を分散させることで駆動モータ90の小型化且つ低コス
ト化を図ることができる。
【0046】次に、前記実施形態の変更形態について説
明する。 1〕 前記駆動モータ90の基準位相角を0°として、
遮断期間と上糸張力解放用期間と針棒揺動期間とが直列
状に並ぶように、遮断用カム93bと解放用カム95b
と揺動用カム93aとを構成するようにしてもよい。ま
た、これら遮断期間と上糸張力解放用期間とを並列状に
設けるようにしてもよい。 2〕 前記遮断用カム93bを第2カム部材95に設け
るようにしてもよい。 3〕 また、糸調子機構5として、主糸調子機構5Aだ
けを設けたものであってもよく、ローラの回転角度に応
じて上糸の繰出し量を制御するように構成されたもので
あってもよい。
【0047】4〕 前記駆動モータ90はDCサーボモ
ータなどの位置制御可能な各種のモータを用いることが
可能である。また、前記針棒揺動機構3と針棒遮断機構
4と張力解放機構6とは各種の構成であってもよく、こ
れらの機構を駆動モータ90以外のソレノイド等の電動
アクチュエータで共通に駆動するようにしてもよい。 5〕 更に、本発明の技術思想を逸脱しない範囲で種々
の変更を加えて実施し得ることは勿論であり、刺繍ミシ
ンや刺繍装置を着脱可能に装着できる刺繍縫製可能なミ
シンなど、各種のミシンに本発明を適用し得ることは勿
論である。
【0048】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、縫針を下端に
取付けた針棒を上下駆動する針棒上下動機構を有する縫
製手段を備えたミシンにおいて、針棒揺動機構と、針棒
遮断機構と、糸調子機構と、張力解放機構と、駆動手段
とを設けたので、これら針棒揺動機構と針棒遮断機構と
張力解放機構とを共通の1つの電動アクチュエータの駆
動力で独立駆動的に駆動することができ、またこの電動
アクチュエータの為の出力ポートが1つでよく、ミシン
の駆動系や制御系の小型化や低コスト化、更には組付け
作業の簡単化を図ることができる。
【0049】ここで、前記電動アクチュエータが駆動モ
ータからなる場合には、駆動系を簡単化することがで
き、それ故駆動手段の構成の簡単化を図ることができる
(請求項2)。ここで、前記駆動モータがステッピング
モータからなる場合には、駆動モータをオープンループ
制御できて駆動制御を簡単化でき、駆動制御量の精度を
向上でき、更に駆動モータの軽量化や低コスト化を図る
ことができる(請求項3)。
【0050】ここで、前記駆動手段が、針棒揺動機構と
針棒遮断機構とを駆動する第1カム部材と、張力解放機
構を駆動する第2カム部材とを有し、これら第1カム部
材と第2カム部材とは駆動モータで回転駆動される場合
には、針棒揺動機構と針棒遮断機構とを1つの第1カム
部材で駆動するので、部品点数が減り、組付け作業が簡
単化し、これらの作動タイミング調整を不要にできる。
また、第1カム部材と第2カム部材とを別体で構成して
駆動モータで駆動するので、針棒揺動機構や針棒遮断機
構に接近させた最適な位置に第1カム部材を設けられる
一方、張力解放機構に接近させた最適な位置に第2カム
部材を設けられ、駆動手段を配置する自由度が向上する
(請求項4)。
【0051】ここで、前記第1カム部材は布送り方向と
平行な第1枢支軸を介して回転可能に枢支され、且つ第
2カム部材は布送り方向と平行な第2枢支軸を介して回
転可能に枢支され、第1枢支軸は駆動モータの駆動軸よ
りも下側に配置され且つ第2枢支軸は駆動軸よりも上側
に配置された場合には、これら第1及び第2枢支軸の間
隔を小さくできるとともに、駆動モータによるこれら第
1及び第2カム部材の駆動系が簡単化し、更に駆動手段
を設けるミシン頭部を小型化することができる(請求項
5)。
【0052】ここで、前記第1カム部材に針棒揺動機構
を駆動する揺動用カムと針棒遮断機構を駆動する遮断用
カムとが形成され、第2カム部材に張力解放機構を駆動
する解放用カムが形成された場合には、針棒揺動機構を
比較的下側に設けるとともに、針棒遮断機構を中段の高
さに設け、また張力解放機構を糸調子機構に接近させて
比較的高い位置に設ける場合が多いので、これらの機構
を駆動する駆動系を簡単化且つコンパクト化して設ける
ことができる(請求項6)。
【0053】ここで、前記ステッピングモータの位相角
を基準として、揺動用カムによる針棒揺動期間と、解放
用カムによる上糸張力解放用期間と、遮断用カムによる
遮断期間とが直列状に並ぶように、揺動用カムと解放用
カムと遮断用カムが構成された場合には、これら針揺動
と張力解放と針棒遮断とを相互に干渉することなく個別
に作動させることができ、駆動モータの負荷を分散させ
ることで駆動モータの小型化を図ることができる(請求
項7)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る本縫いミシンにおける
ミシン頭部の部分正面図である。
【図2】ミシン頭部の要部拡大部分正面図である。
【図3】本縫いミシンにおけるミシン頭部の部分平面図
である。
【図4】針棒上下動機構及び針棒揺動機構を示す部分正
面図である。
【図5】針棒上下動機構及び針棒揺動機構を示す部分側
面図である。
【図6】第1カム部材の要部縦断正面図である。
【図7】糸調子機構の要部縦断正面図である。
【図8】張力解放機構のリンク機構を示す概略斜視図で
ある。
【図9】駆動モータの位相角における解放用カムと揺動
用カムと遮断用カムによる作動説明図である。
【図10】位相角約135 °の針棒中心位置のときの図1
相当図である。
【図11】位相角約30°の右最大揺動位置のときの図1
相当図である。
【図12】位相角約240 °の左最大揺動位置のときの図
1相当図である。
【図13】位相角約345 °の上糸張力解放期間終了時の
図1相当図である。
【図14】この上糸張力解放期間終了時の図3相当図で
ある。
【図15】位相角約405 °の遮断期間終了時の図1相当
図である。
【図16】針棒遮断時の図5相当図である。
【符号の説明】
M 本縫いミシン 2 針棒上下動機構 3 針棒揺動機構 4 針棒遮断機構 5 糸調子機構 5A 主糸調子機構 5B 副糸調子機構 6 張力解放機構 7 駆動機構 10 針棒台 12 針棒 13 縫針 14 ミシン主軸 31 揺動レバー 52 固定糸調子皿 55 可動糸調子皿 75 第1解放レバー 76 第2解放レバー 80 リンク機構 90 駆動モータ 93 第1カム部材 93a 揺動用カム 93b 遮断用カム 95 第2カム部材 95b 解放用カム

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縫針を下端に取付けた針棒を上下駆動す
    る針棒上下動機構を有する縫製手段を備えたミシンにお
    いて、 前記針棒を所定方向に揺動させる針棒揺動機構と、 前記針棒上下動機構から針棒への上下駆動を遮断する針
    棒遮断機構と、 上糸供給源から縫針に至る上糸経路中の上糸に張力を付
    与する少なくとも1つの糸調子機構と、 前記糸調子機構を上糸張力解放状態に切換える張力解放
    機構と、 前記針棒揺動機構と針棒遮断機構と張力解放機構とを共
    通の1つの電動アクチュエータの駆動力で駆動可能にし
    た駆動手段と、 を備えたことを特徴とするミシン。
  2. 【請求項2】 前記電動アクチュエータは駆動モータか
    らなることを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 【請求項3】 前記駆動モータはステッピングモータか
    らなることを特徴とする請求項2に記載のミシン。
  4. 【請求項4】 前記駆動手段は、針棒揺動機構と針棒遮
    断機構とを駆動する第1カム部材と、張力解放機構を駆
    動する第2カム部材とを有し、これら第1カム部材と第
    2カム部材とは駆動モータで回転駆動されることを特徴
    とする請求項2又は3に記載のミシン。
  5. 【請求項5】 前記第1カム部材は布送り方向と平行な
    第1枢支軸を介して回転可能に枢支され、且つ第2カム
    部材は布送り方向と平行な第2枢支軸を介して回転可能
    に枢支され、第1枢支軸は駆動モータの駆動軸よりも下
    側に配置され且つ第2枢支軸は前記駆動軸よりも上側に
    配置されたことを特徴とする請求項4に記載のミシン。
  6. 【請求項6】 前記第1カム部材に針棒揺動機構を駆動
    する揺動用カムと針棒遮断機構を駆動する遮断用カムと
    が形成され、第2カム部材に張力解放機構を駆動する解
    放用カムが形成されたことを特徴とする請求項5に記載
    のミシン。
  7. 【請求項7】 前記ステッピングモータの位相角を基準
    として、揺動用カムによる針棒揺動期間と、解放用カム
    による上糸張力解放用期間と、遮断用カムによる遮断期
    間とが直列状に並ぶように、揺動用カムと解放用カムと
    遮断用カムが構成されたことを特徴とする請求項6に記
    載のミシン。
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