JP2917477B2 - 糸通し装置付きミシン - Google Patents

糸通し装置付きミシン

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JP2917477B2 JP25822790A JP25822790A JP2917477B2 JP 2917477 B2 JP2917477 B2 JP 2917477B2 JP 25822790 A JP25822790 A JP 25822790A JP 25822790 A JP25822790 A JP 25822790A JP 2917477 B2 JP2917477 B2 JP 2917477B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は糸通し装置付きミシンに関し、特に糸通し装
置の作動時に糸調子器の上糸張力を解放するようにした
ものに関する。
〔従来技術〕
従来、縫製に用いる上糸を縫針の目孔に自動的に通す
ための糸通し装置を備えたミシンが種々提案されてい
る。
例えば、特開昭57−139395号公報には、作動軸を下降
操作したとき、糸通し操作を検出するスイッチによりミ
シンモータが回転してミシン主軸が回転され、針棒の最
上位置でミシンモータの駆動が停止された後、把手の回
動操作により糸通しフックの先端部が縫針の目孔に挿入
され、この糸通しフックに上糸を係合させて把手を逆方
向に回動することにより、上糸を目孔に自動的に通すよ
うにしたミシンの糸通し装置が記載されている。また、
特公昭60−9477号公報には、糸通しボタンを操作したと
き、ミシンモータの駆動によりミシン主軸が回転され、
針棒が最上位置に到達したときにミシンモータの駆動を
停止させた後、糸通し装置で糸通し作業を行なうように
したミシンにおける糸通しのための装置が記載されてい
る。
通常ミシンには、糸駒から天秤に至る上糸に上糸張力
を付与する糸調子器や下端に押え足を取付けた押え棒が
設けられ、この押え棒に作動連結された操作レバーを上
昇回動位置に切換えたときには押え棒が上昇位置に移動
するとともに糸調子器による上糸張力が解放され、一方
縫製時に操作レバーを下降回動位置に切換えたときには
押え棒が下降位置に移動するとともに糸調子器による上
糸張力が上糸に付与されるようになっている。従って、
糸通し装置による糸通しの際、上糸を係合した糸通しフ
ックを目孔から引き抜くときには糸通しフックの移動量
と同量の上糸を糸駒から繰り出すので、糸調子器による
上糸張力を解放した状態つまり押え棒を上昇位置に切換
えた状態で糸通し作業が行なえるように、しかも糸通し
装置が押え足に干渉しないようにするために、糸通し作
業の開始に先だって針棒を最上位置で停止させるように
ミシンモータを制御している。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、特開昭57−139395号公報や特公昭60−9477号
公報に記載の糸通し装置を設けたミシンにおいては、糸
通し作業の開始に先だって針棒を最上位置で停止させる
ようにミシンモータを制御しているが、ミシンモータの
ブレーキによるミシン主軸の停止精度のバラツキや針棒
の最上位置を検出するセンサの検出精度のバラツキなど
により、針棒の停止位置にバラツキが生じて、針棒はそ
の最上位置を越えた位置つまり縫針の目孔が押え足に接
近した位置で停止する場合が生じる。この場合には、糸
通し装置の一部が押え足に干渉するので、押え棒を下降
位置に切換えて糸通し装置を作動することになるが、こ
の場合上糸には張力が付与されており、特に30番以上の
太さの上糸を通すときには糸通しフックが糸通し位置ま
で正常に復帰せず、糸通しできないという問題がある。
また、糸通し装置の一部が押え足に干渉するときに
は、ミシン主軸を手動操作で回動させて針棒を最上位置
へ移動させた後糸通し装置を作動させて糸通し作業が可
能になるが、その都度ミシン主軸を手動操作しなければ
ならず、操作性に劣るという問題がある。
本発明の目的は、押え棒を下降位置に切換えた状態で
糸通し作業ができるような糸通し装置付きミシンを提供
することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る糸通し装置付きミシンは、糸供給源から
天秤を経て縫針の目孔に至る糸供給路のうち糸供給源と
天秤間の上糸に張力を付与する1対の糸調子皿とこれら
糸調子皿の一方を他方に弾性付勢する弾性部材とを有す
る糸調子器と、下端に縫針が取付けられた針棒と、この
針棒を針棒抱きに切離し可能に連結する針棒連結機構
と、下端に押え足が取付けられた押え棒と、この押え棒
を上昇位置と加工布を押圧する下降位置とに亙って切換
えるための操作レバーと、操作レバーに連結され且つ機
枠に回動自在に枢着され操作レバーの上昇位置への移動
に連動して一方の糸調子皿を他方の糸調子皿から離間さ
せる糸解放位置に回動される糸緩めリンクと、針棒と平
行で下端に糸通しフックが取付けられた糸通し棒をその
軸線回りに回動して上糸を糸通しフックに係合させて縫
針の目孔に挿通させる糸通し装置とを備えた糸通し装置
付きミシンにおいて、前記糸通し装置を作動させる糸通
しレバーの操作に連動して針棒連結機構を切り離す針棒
切離し機構と、ミシン主軸に設けられた外周部の一部に
作動部を有するカムと、カムに係合可能に配設された係
合リンクと、この係合リンクを糸緩めリンクに機械的に
連結するリンク系とを有し、前記係合リンクがカムに係
合されカムの作動部により揺動駆動されたときに糸緩め
リンクを糸解放位置に切換える糸解放機構と、少なくと
も電磁アクチュエータを有し前記係合リンクをカムに係
合させる係合手段と、糸通し装置を作動させるための糸
通し準備信号に応じて、前記電磁アクチュエータを駆動
させるとともに係合リンクがカムの作動部で揺動駆動さ
れるまでミシンモータを駆動してミシン主軸を回転させ
る解放制御手段とを備えたものである。
〔作用〕
本発明に係る糸通し装置付きミシンにおいては、操作
レバーを操作して押え棒を下降位置に切換えたとき、操
作レバーに連結され且つ機枠に回動自在に枢着された糸
緩めリンクは1対の糸調子皿を接近させて糸供給源と天
秤間の上糸に張力を付与する張力付与位置に回動する。
この状態で糸通しレバーを操作して糸通し装置を駆動さ
せる操作をしたとき、針棒切離し機構は針棒連結機構を
切り離し、解放制御手段は糸通し装置を作動させるため
の糸通し準備信号に応じて、係合手段の電磁アクチュエ
ータを駆動するとともにミシンモータを駆動し、係合手
段は電磁アクチュエータの駆動により係合リンクをミシ
ン主軸に設けられたカムに係合させる。従って、糸解放
機構はミシン主軸の回転でカムの作動部による係合リン
クの揺動駆動によりリンク系を介して糸緩めリンクを糸
解放位置に切換える。その結果、操作レバーを操作して
押え棒を上昇位置へ移動させたときと同様に一方の糸調
子皿が他方の糸調子皿から離間され、糸調子器による上
糸張力が解放される。その後、糸通し装置が実際に駆動
され、糸通し棒がその軸回りに回動されて糸通しフック
が縫針の目孔を挿通して上糸を係合し、糸通し棒の逆回
動により糸通しフックが上糸を係合した状態で目孔から
抜け出す。このとき、上糸には張力が付与されていない
ので、糸通しフックは何ら支障なく目孔から抜け出して
上糸が目孔に挿通される。
〔発明の効果〕
本発明に係る糸通し装置付きミシンによれば、〔作
用〕の項で説明したように、針棒切離し機構とミシン主
軸に設けられたカムと糸解放機構と係合手段と解放制御
手段とを設け、糸通しに際して針棒切離し機構が針棒連
結機構を切離し、糸通し準備信号を受けたとき、糸緩め
リンクを糸解放位置に切換えて上糸の張力を解放した状
態で糸通し装置による糸通し作業が行なわれるので、押
え棒を下降位置に切換えた状態で針棒の停止位置のバラ
ツキに関係なく糸通し作業を行なうことができ、糸通し
作業の操作性を大幅に向上させることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について図面に基いて説明す
る。本実施例は糸通し機構を備えたミシンに本発明を適
用した場合のものである。
先ず、ミシンMのアーム部1の頭部2に設けられた針
棒上下駆動機構と天秤上下駆動機構とについて、第1図
・第2図に基いて説明する。
頭部2には針棒4と押え棒10とが夫々上下方向に配設
され、この針棒4の下端には縫針5が取付けられ、押え
棒10の下端には押え足11が着脱可能に取付けられてい
る。前記針棒4は針棒支持体7に上下動可能に装着され
ている。押え棒10は図示外の機構により機枠9に装着さ
れ、操作レバー23の操作により上昇位置と下降位置とに
亙って位置切換えされ、下降位置のときには加工布を針
板に押圧するようになっている。
一方、機枠9に回転自在に支持されたミシン主軸(以
下、主軸という)13の斜め上の後方で主軸13と平行に配
設された天秤支え軸14は機枠9に取付けられている。こ
の天秤支え軸14に揺動レバー15の基端部が回動自在に連
結され、この揺動レバー15は基端部から主軸13の左端部
に固着された天秤クランク18の左端面側に延び、天秤ク
ランク18のクランクピン19は揺動レバー15に形成された
細長いカム孔16を挿通して左方へ延びてその左端部には
連結板20が固着されている。更に、連結板20には段付き
ボルト21で針棒クランク22の上端部が回動自在に連結さ
れ、針棒クランク22の下端部は針棒4に摺動可能に外嵌
された針棒抱き24に回動可能に連結されている。
針棒4の上端近傍部には針棒爪台25が固着され、この
針棒爪台25にはビス26によりクラッチ爪27が回動可能に
枢支され、このクラッチ爪27に取付けられたクラッチピ
ン28にはビス26に装着された捻じりバネ29の一端が係合
され、クラッチ爪27はその先端が針棒抱き24のクラッチ
溝30に係合するように弾性付勢されている。
針棒抱き24には位置決めストッパ31がビス32で固着さ
れ、この位置決めストッパ31には係止部31aが突出状に
形成されている。
針棒支持体7の上端部には、平面視L字状の支持軸33
の一端部が回動可能に且つ抜け止めされて挿入され、支
持軸33の後端部は機枠9に固着された糸通し支枠34に回
動可能に且つビス35により抜け止めされて挿入されてい
る。更に、支持軸33と針棒爪台25とに引っ張りバネ36が
張架され、針棒爪台25を介して針棒4がが上方に弾性付
勢されている。尚、主軸13の回転による針棒4の最上位
置よりも隙間Sだけ上側の針棒支持体7にストッパ用ビ
ス37が固着されている。
揺動レバー15の前部の上端部には、クランク状に上方
へ延びる天秤17が一体的に形成され、この天秤17の上端
部には糸保持部17aが形成されている。
前記揺動レバー15のカム孔16は、クランクピン19の回
転軸跡と同半径で且つ最上位置付近にあるクランクピン
19が約74゜回転するのを許す円弧孔16aとその円弧孔16a
の両端部から真っ直ぐに延びる短い直孔16bとから構成
されている。
従って、主軸13の回転により天秤クランク18とクラン
クピン19とが主軸13回りに回転すると、揺動レバー15は
天秤支え軸14を揺動中心として上下に往復揺動するとと
もに、天秤17の最上位置が所定期間に亙って保持される
ので、主軸13の回転位相角をパラメータする天秤17の運
動曲線MAは第14図に示すようになる。
このとき、針棒4は第14図に針棒運動曲線MBで示すよ
うに、主軸13の回転に同期して針棒クランク22とクラン
クピン19とを介して上下に往復運動する。尚、第14図に
おける位相角は針棒4の最上位置を0゜としたものであ
る。
次に、頭部2に設けられた糸通し機構110について、
第1図〜第9図に基いて説明する。
針棒支持体7には、針棒4と平行に糸通し棒111がそ
の軸線回りに回動可能に枢支され、この糸通し棒111の
下端には糸通し用フック112が取付けられている。この
糸通し用フック112は、糸通し棒111が回動したときに周
知のリンク機構113により縫針5の目孔6まで揺動可能
になっている。
第4図に示すように、糸通し棒111の上端部には作動
ピン114が糸通し棒111の軸方向と直交する方向に挿通し
て固着され、この作動ピン114は糸通し棒111の下降時に
位置決めストッパ31の係止部31aに当接し、このとき糸
通し用フック112は目孔6と同じ高さ位置となるよう
に、前記位置決めストッパ31が針棒4に取付けられてい
る。更に、糸通し棒111には円筒状の作動杆115が摺動可
能に外嵌されるとともに、作動ピン114と作動杆115の上
端部間に圧縮バネ116が外装されている。この作動杆115
の外周には、第3図に示すように外周に沿った螺線状の
案内溝117が形成され、この案内溝117には作動ピン114
の一端が係合している。更に、作動杆115の上端部には
半径拡大方向に突出した当接部118が形成され、作動杆1
15の外周にはフック部119が形成され、作動杆115はこの
フック部119と針棒支持体7のフック部(図示略)とに
張架された引っ張りバネ120により上方に弾性付勢され
ている。
糸通し支枠34には、糸通し棒111と平行な案内棒121が
固着され、この案内棒121には移動台122が上下動可能に
枢支されている。この移動台122には上下方向に延びる
スリット123が形成され、案内棒121に固着されたピン12
4がこのスリット122を挿通して前方に延びて移動台122
の回転が阻止されている。更に、案内棒121にはその下
端と移動台122の下端とに亙って圧縮バネ125が外装さ
れ、移動台122はこの圧縮バネ125で常に上方に弾性付勢
されている。移動台122の上端部には作動杆115の当接部
118に係合可能な突起部126が形成されている。また、移
動台122の下端部には切離しピン127がクラッチピン28と
平行に取付けられている。
針棒支持体7には案内棒121と平行な揺動軸128がビス
129で固着され、この揺動軸128には切離し板130が回動
可能に枢支され、切離し板130は揺動軸128に外装された
捻じりバネ131により平面視で反時計方向に回動付勢さ
れている。この切離し板130には1対の傾斜面を有し切
離しピン127に係合可能な係合部材132が取付けられ、切
離し板130は切離しピン127と係合部材132との係合を介
して回動される。このとき、この切離し板130は回動し
てクラッチピン28を前方へ押圧するので、クラッチ爪27
がクラッチ溝30から離間する。
一方、移動台122の上端部には左方へ延びる糸通しレ
バー133が形成され、その先端にはツマミ134が取付けら
れている。移動台122と共に下降する糸通しレバー133の
下降経路に前後方向向きの規制ピン135が配設されてい
る。この規制ピン135が配設されている位置は、糸通し
棒111の下降時に作動ピン114が係止部31aに当接するよ
り速く糸通しレバー133が規制ピン135に当接する位置で
ある。
この規制ピン135は第6図・第7図に示すように、案
内支枠136に摺動可能に支持され且つコイルバネ137によ
り糸通しレバー133の下降経路に突出するように弾性付
勢されている。また、規制ピン135には、ピン138が取付
けられ、揺動自在に枢支された揺動レバー139の一端が
このピン138に係合され、揺動レバー139の他端には誤操
作防止ソレノイド140のプランジャーが連結されてい
る。従って、誤操作防止ソレノイド140の励磁により揺
動レバー139が揺動してピン138を介して規制ピン135が
コイルバネ137のバネ力に抗して後退するので、糸通し
レバー133を下降させることが可能になる。
更に、糸通しレバー133には、制御爪141がピン142に
より揺動可能に且つ下降経路と直交する方向に傾動可能
に枢支されている。また、ミシンMの面板143には、第
8図・第9図に示すように制御爪141がバネ144により付
勢されて係合する制御溝145が形成されている。この制
御溝145は、斜め下方に向かい且つその先で90゜屈曲し
た溝146と、この溝146に連接するとともに斜め上方に向
かい且つ深さが深い規制溝147と、規制溝147に連接し徐
々に深さが浅くなり且つ斜め下方に向かう溝148と、こ
の溝148よりも深さが深駆動且つ連接して垂直に下方に
延びる溝149とを備え、溝149の上端は前記溝146に連接
している。
この制御溝145に制御爪141を係合させた状態で糸通し
レバー133を下降させたとき、制御爪141は、先ず溝146
に沿って下降し、次に規制溝147に進入して一時的に下
降動作が規制される。制御爪141が規制溝147により下降
動作が一時的に規制される位置は、前記規制ピン135の
位置に応じ、同様に、糸通し棒111の下降時に作動ピン1
14が係止部31aに当接する前に、制御爪141が規制溝147
に当接し、下降動作が規制される糸である。即ち、糸通
し用フック112が回動される前に、糸通しレバー133の下
降が規制溝147により一時的に規制される。
次に、糸通しレバー133を一旦上昇させた後、規制溝1
47から溝148に沿って下降させ、更に溝149に沿って下降
できるようになっている。この状態から、逆に溝149に
沿って上昇させると、溝148内に進入することなく、溝1
46の下降開始位置まで戻されるようになっている。
更に、制御爪141が溝146を通過するときにON動作する
糸通しスイッチ150と、制御爪141が溝146、規制溝147、
溝148を通過後、溝149に沿って下降した後に上昇すると
きに、溝146に戻るまでの間であって、溝149を上昇しな
がら通過するときにON動作するリセットスイッチ151と
が設けられている。ここで、糸通しレバー133のツマミ1
34は、案内棒121と平行に面板143に形成されたスリット
152を挿通して面板143の表側に突出している。
次に、糸駒から天秤17に至る上糸Nsに張力を付与する
糸調子器51について、第2図・第10図〜12図に基いて説
明する。尚、この糸調子器51は通常のものと同様の構成
なので簡単に説明する。
前記天秤17の直ぐ右側で且つ針棒クランク22の直ぐ左
側には機枠9の一部である糸道体63が上下方向に配設さ
れ、この糸道体63の上端部分の後端部には糸調子器51の
調節ダイヤル52を支持する支持部材64が一体に形成され
ている。
糸道体63の上端近傍部には左右方向向きに配設された
支軸53の左端部が固着され、この支軸53には左側から1
対の糸調子皿54・55、バネ受け具56、圧縮バネ57、筒状
のバネ受け具58が順次外嵌されており、バネ受け具58の
外周に形成された螺子には受け具58と一体的に左右方向
へ移動して圧縮バネ57のバネ力を変更する作動部材59が
螺合されている。更に、支持部材64に段付きビス60で調
節ダイヤル52が回転可能に取付けられ、この調節ダイヤ
ル52の中心部で前方突出状に形成された偏心カム61が作
動部材59の右端面に当接している。
従って、調節ダイヤル52を第10図にて時計方向へ回転
操作することにより、偏心カム61による作動部材59の左
方への移動で圧縮バネ57のバネ力が大きくなり、1対の
糸調子皿54・55間の上糸Nsに大きな張力が作用し、また
調節ダイヤル52を第10図にて反時計方向へ回転操作する
ことにより、作動部材59の右方への移動で圧縮バネ57の
バネ力が小さくなり、1対の糸調子皿54・55間の上糸Ns
に小さな張力が作用する。
更に、第11図に示すように前記糸調子皿55とバネ受け
具56との間には、糸調子皿55を傾動させて上糸Nsに張力
を作用させないようにするための張力解放レバー62の作
動部62aが設けられるとともに、張力解放レバー62の屈
曲部62bが糸調子皿55の後端部に右側から当接してい
る。従って、張力解放レバー62の駆動部62cを実線で示
す不作動位置から2点鎖線で示す作動位置へ回動させる
ことにより、テコの原理により作動部62aで圧縮バネ57
のバネ力を除去するように作用するとともに、屈曲部62
bにより糸調子皿55はその後端部を支点としてその前端
側が糸調子皿54より離間するようになっている。
次に、操作レバー23を操作して押え棒10を上昇位置に
移動させたとき、糸調子器51により上糸Nsに付与される
張力を解放する糸緩め機構70について、第2図・第10図
〜第12図に基いて説明する。
前記操作レバー23は、頭部2の機枠9に固着した枢支
ピン71に回動可能に枢支され、第10図に実線で示す下降
回動位置とこの位置から反時計方向に約90゜回動させた
2点鎖線で示す上昇回動位置とに亙って切換え可能であ
る。この枢支ピン71には操作レバー23と一体化された作
動カム72が取付けられ、この作動カム72の外周部の一部
に作動カム部72aが形成されている。一方、この操作レ
バー23の位置から上方へ延びる糸緩めリンク73が配設さ
れ、この糸緩めリンク73はその略中段の位置においてピ
ン74で機枠9に回動自在に枢支され、一端が機枠9に取
付けられた引っ張りバネ75で第10図にて常に時計方向に
弾性付勢され、その下端部は作動カム72に常に右方から
押圧している。更に、糸緩めリンク73の上端部分はクラ
ンク状に屈曲され、その上端部には切欠部73aが形成さ
れ、この切欠部73aに前記張力解放レバー62の駆動部62c
の後端部が係合している。従って、操作レバー23が下降
回動位置のときには糸緩めリンク73は実線で示す張力付
与位置に位置しているが、操作レバー23を上昇回動位置
に切換えたときには、作動カム72の作動カム部72aによ
り糸緩めリンク73の下端部が右方へ移動して糸緩めリン
ク73は2点鎖線で示す糸解放位置に回動する。その結
果、切欠部73aに係合している駆動部62cが作動位置へ移
動されるので、前述したように屈曲部62bにより糸調子
皿55はその後端部を支点としてその前端側が糸調子皿54
より離間し、上糸Nsの張力が解放される。
次に、糸通し機構110を作動させるときに、上糸Nsを
目孔6の方へ供給させるために糸緩めリンク73を糸解放
位置に回動させる糸解放機構92を含む糸解放装置91につ
いて、第2図・第10図〜第13図に基いて説明する。
前記天秤支え軸14の右端部の位置に対応する主軸13に
は円形の第1カム93と第2カム94とが近接して固着され
ている。これらのカム93・94の半径は同一であるが、第
1カム93の外周部の一部には約160゜に亙って所定の高
さを有する作動カム部93aが形成されている。
前記両カム93・94の上側の機枠9にはホルダ95がビス
止めされ、このホルダ95の1対の枢支部95aには左右方
向向きの作動ピン96が摺動自在且つ回転可能に枢支さ
れ、この作動ピン96には両カム93・94の何れかに係合す
る側面視略く字状の係合リンク97の基端部が固着されて
いる。この作動ピン96には左側の枢支部95aと係合リン
ク97とに亙って圧縮バネ98が外装されるとともに、係合
リンク97の後方に延びる従動アーム97aとホルダ95とに
引っ張りバネ99が張架されており、係合リンク97は第10
図に示すように右側の枢支部95aに当接する縫製位置と
なるように常に弾性付勢されるとともに、係合リンク97
の斜め前方で下方に延びる係合アーム97bの先端部が第
2カム94に係合するように常に弾性付勢されている。
一方、係合アーム97bを左方へ移動して第1カム93に
係合させるために、ホルダ95には右方向向きに糸解放用
電磁アクチュエータ(厳密には、電磁石)100が取付け
られ、この電磁アクチュエータ100の直ぐ右側のホルダ9
5にはピン101が立設され、このピン101には回動部材102
が回動自在に枢支され、更にこのピン101には圧縮バネ9
8のバネ力より弱いバネ力を有するコイルバネ103が装着
され、回動部材102はその作動部102aが作動ピン96の右
端面に常に当接するよに弾性付勢されている。また回動
部材102には電磁アクチュエータ100の励磁により回動部
材102が第11図に実線で示す復帰位置から2点鎖線で示
す回動位置に回動し得るように、電磁アクチュエータ10
0に吸着される吸着壁102bが設けられている。
前記天秤支え軸14の直ぐ上方には電磁アクチュエータ
100に対応する位置から糸道体63に対応する位置に亙っ
て正面視門形の揺動リンク84が左右方向向きに配設さ
れ、この揺動リンク84はその右端部の右側壁85とその左
端部の左側壁87とに天秤支え軸14を挿通させて天秤支え
軸14に回転自在に支持されている。そして、この右側壁
85の後端部には、第11図に示すように右側壁85と従動ア
ーム97aとの距離より幾分短い長さを有するピン104が固
着されている。しかも、このピン104と従動アーム97aの
下端とには第13図に示すように僅かな隙間が設けられて
いる。
一方、左側壁87には上下方向に延びる連結部材105の
上端部がビス106で回動可能に連結され、連結部材105の
下端部は前記糸緩めリンク73に延出されて一体的に設け
た連結アーム107にビス108で回動可能に連結されてい
る。
従って、電磁アクチュエータ100が励磁されたときに
は、回動部材102が復帰位置から回動位置に回動するの
で作動部102aの左方への移動により作動ピン96を介して
係合リンク97が縫製位置から第11図に2点鎖線で示す解
放位置に移動し、係合アーム97bは第10図に2点鎖線で
示すように左方へ移動して第1カム93に係合する。そし
て、この状態で主軸13が回転されると、係合アーム97b
は作動カム部93aにより第13図に2点鎖線で示すように
時計方向に揺動し、従動アーム97aの時計方向への回動
によりピン104を介して揺動リンク84が第12図にて反時
計方向に回動するので、連結部材105の下方への移動に
より連結アーム107が回動して糸緩めリンク73が糸解放
位置に回動する。その結果、張力解放レバー62が不作動
位置から作動位置に回動され、前述したように糸調子皿
55が糸調子皿54から離間して上糸Nsの張力が解放され
る。即ち、係合リンク97の揺動量と糸調子皿55の離間量
とは比例関係である。尚、このときの係合リンク97の揺
動曲線MCを第14図に示す。
次に、ミシンMの制御系は第15図のブロック図に示す
ように構成されている。
縫製運転の起動・停止を指示する起動・停止スイッチ
160、所望の縫製模様を選択するテンキーからなる模様
選択スイッチ161、糸通しレバー133の操作に伴って糸通
し準備信号を出力する糸通しスイッチ150、押え棒10が
上昇位置のときにONとなり下降位置のときにOFFとなる
押え棒10の位置を検出するスイッチ162、糸通し操作の
終了時にONになるリセットスイッチ151、主軸13の回転
位相角を針棒4の最上位置を基準として所定微小位相角
毎にパルス信号を発生するタイミング信号発生器163は
制御装置Cの入出力インターフェイス168に夫々接続さ
れている。更に、入力インターフェイス168には、駆動
回路165介して主軸13を駆動するミシンモータ164が、駆
動回路166を介して糸解放用電磁アクチュエータ100が、
駆動回路167を介して誤操作防止ソレノイド140が夫々接
続されている。
制御装置CはCPU170と、CPU170にデータバスなどのバ
ス169を介して接続された入出力インターフェイス168、
ROM171及びRAM172とから構成されている。ROM171のプロ
グラムメモリには、ミシンM全体を制御する制御プログ
ラム、糸通し準備信号の入力時に電磁アクチュエータ10
0や主軸13を駆動する糸通し制御プログラムなどが格納
されており、縫目模様メモリには複数種類の縫目データ
が格納されている。
次に、糸通し機構110の作用を説明しながら、ミシン
Mの制御装置Cで行なわれる糸通し制御のルーチンにつ
いて、第16図のフローチャートに基いて説明する。尚、
図中Si(i=10、11、12・・・)は各ステップである。
縫針5の目孔6に上糸Nsを通すためにオペレータがツ
マミ134を押下げ操作すると、糸通しレバー133の下降に
より制御爪141が制御溝145を通過する際に糸通しスイッ
チ150がONされてこの制御が開始され、起動・停止スイ
ッチ160がOFFされていて且つ検出スイッチ162もOFFされ
ているときには(S10・S11:Yes)、ミシンモータ164が
駆動されて主軸13が回転され(S12)タイミング信号発
生器163からのタイミング信号に基いて位相角約240゜の
ときに(S13:Yes)、電磁アクチュエータ100が駆動され
(S14)、位相角約360゜のときにミシンモータ164の駆
動が停止される(S16)。即ち、制御爪141が溝146に沿
って下降するのと同時に、糸通しレバー133を介して移
動台122が下降するので切離しピン127が切離し板130の
係合部材132を押下げて切離し板130を揺動させる。一
方、主軸13の回転により昇降されているクラッチピン28
を押上げるので、クラッチ爪27がクラッチ溝30から離脱
して針棒4と針棒抱き24との連結が切離される。従っ
て、針棒4は、引っ張りバネ36によりクラッチ爪27がス
トッパ用ビス37に当接するまで上昇する。このときの針
棒4は針棒クランク22による針棒最上位置よりも距離S
だけ高い位置に保持されており、針棒抱き24が最上位置
に到達したときでも、クラッチ爪27がクラッチ溝30に係
合することはない。
ところで、主軸13が位相角約240゜まで回転したと
き、電磁アクチュエータ100に通電されるので、回動部
材102を介して作動ピン96と係合リンクとが解放位置へ
移動され、係合アーム97bが第1カム93に係合する。一
方、主軸13の位相角が約300゜のときに係合リンク97の
揺動が開始され、揺動リンク84、連結部材105、連結ア
ーム107を介して糸緩めリンク73が糸解放位置へ移動
し、位相角320゜以降において張力解放レバー62が作動
位置へ回動するので、糸調子皿55が糸調子皿54から離間
して糸調子器51による上糸張力が解放される。
そして、主軸13が位相角約360゜となって針棒4が最
上位置のとき(S15:Yes)、ミシンモータ164の駆動が停
止され(S16)、誤操作防止ソレノイド140が駆動される
(S17)。従って、揺動レバー139が揺動して規制ピン13
5がコイルバネ137のバネ力に抗して糸通しレバー133の
下降経路から退避するので、糸通しレバー133つまり移
動台122を更に下降させることができる。このとき、制
御爪141が溝146から規制溝147に達すると、制御爪141が
規制溝147に当接して下降操作が一時規制される。ここ
でツマミ134の押圧を緩めて移動台122を幾分上昇させた
とき、制御爪141は規制溝147に沿って上昇後、溝148に
進入し、その後溝149に沿って下降できる。そして、糸
通しレバー133の下降により移動台122の突出部126が作
動杆115の当接部118に当接し、作動杆115を引っ張りバ
ネ120のバネ力に抗して下降させる。このとき、圧縮バ
ネ116、案内溝117及び作動ピン114を介して糸通し棒111
が下降し、同時にリンク機構113及び糸通し用フック112
が下降する。
糸通し棒111の下降により作動ピン114の他端が係止部
31aに当接した状態で針棒4が距離Sだけ下降したと
き、クラッチ爪27が針棒抱き24のクラッチ溝30に係合す
る。勿論、このときまでには主軸13の回転が位相角約36
0゜で停止しているので、針棒4と糸通し棒111との下降
動作が阻止され、その後においては糸通しレバー133の
下降により移動台122及び作動杆115が下降するので、作
動ピン114が案内溝117に沿って回動する。従って,作動
ピン114の回動により糸通し棒111が回動されので、リン
ク機構113を介して糸通し用フック112が回動する。従っ
て、第5図に示すようにこの糸通し用フック112の先端
部が目孔6を挿通した後上糸Nsがこのフック112に係合
されるので、このときにツマミ134の押圧操作を中止す
る。その結果、移動台122及び作動杆115の上昇により案
内溝117が上昇するので、作動ピン114を介して糸通し棒
111と糸通し用フック112とが逆方向に回動し、このフッ
ク112が目孔6から離間する。このとき、糸通し用フッ
ク112に係合された2本の上糸Nsつまり上糸端部側の上
糸Nsと糸駒に連なる上糸Nsとを繰り出す必要がある。即
ち、前述したように、押え棒10が下降位置にあってもこ
のときまでには糸調子器51による上糸張力が解放されて
いるので、糸通し用フック112の離間方向の移動に必要
な上糸Nsは糸駒から自由に繰り出すことができ、糸通し
作業が何ら支障なく行なうことができる。
更に、移動台122、作動杆115、案内溝117及び糸通し
レバー133の上昇により、制御爪141は溝149に沿って上
昇する。このとき、制御爪141はリセットスイッチ151を
押圧するので、このリセットスイッチ151がONされ(S1
8:Yes)、誤操作防止ソレノイド140と電磁アクチュエー
タ100との駆動が夫々停止され(S19、S20)、メインル
ーチンにリターンする。従って、規制ピン135が糸通し
レバー133の下降経路に進出するとともに、係合リンク9
7が縫製位置に移動して第2カム94に係合する。同時
に、張力解放レバー62の不作動位置への復帰により糸調
子器51は上糸Nsに設定された張力を付与する。
以上説明したように、糸通しスイッチ150から糸通し
準備信号を受けたとき、糸緩めリンク73を糸解放位置に
切換えて上糸の張力を解放した状態で糸通し機構110に
よる糸通し作業が行なわれるので、押え棒10を下降位置
に切換えた状態で針棒4の停止位置のバラツキに関係な
く糸通し作業を行なうことができ、糸通し作業の操作性
を大幅に向上させることができる。
尚、天秤17が最上位置で所定期間停止しない通常の天
秤上下動機構を備えた種々のミシンに本発明を適用し得
ることは勿論である。
尚、糸通しレバー133の下降動作をモータなどにより
行なうようにした電動式の糸通し装置を備えたミシンに
本発明を適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図はミシンの
頭部に組み込まれた糸通し機構の斜視図、第2図はミシ
ンのアーム部と頭部に組み込まれた内部機構の要部斜視
図、第3図は糸通し機構の分解斜視図、第4図は糸通し
機構の部分拡大斜視図、第5図は縫針及び糸通し用フッ
クの部分拡大斜視図、第6図・第7図は規制ピンによる
下降操作の一時規制を説明する部分側面図及び部分正面
図、第8図糸通しレバー近傍を示す部分側面図、第9図
は規制溝による下降操作の一時規制を説明する部分側面
図、第10図は前記内部機構の部分正面図、第11図は内部
機構の部分平面図、第12図は内部機構の左側面図、第13
図は内部機構の右側面図、第14図はミシンの各機構の動
作を示すタイムチャート、第15図はミシンの制御系のブ
ロック図、第16図は糸通し制御のルーチンの概略フロー
チャートである。 M……ミシン、4……針棒、10……押え棒、 13……ミシン主軸、23……操作レバー、 51……糸調子器、54・55……糸調子皿、 57……圧縮バネ、62……張力解放レバー、 72……作動カム、73……糸緩めリンク、 84……揺動リンク、91……糸解放装置、 93……第1カム、97……係合リンク、 100……電磁アクチュエータ、102……回動部材、104…
…ピン、105……連結部材、107……連結アーム、110…
…糸通し機構、111……糸通し棒、112……糸通し用フッ
ク、115……作動杆、121……案内棒、122……移動台、1
33……糸通しレバー、150……糸通しスイッチ、 164……ミシンモータ、170……CPU、 171……ROM、172……RAM、 C……制御装置。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−46197(JP,A) 特開 昭62−60592(JP,A) 特開 昭55−14007(JP,A) 特開 平3−143485(JP,A) 実公 平2−17568(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D05B 87/00 - 87/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】糸供給源から天秤を経て縫針の目孔に至る
    糸供給路のうち糸供給源と天秤間の上糸に張力を付与す
    る1対の糸調子皿とこれら糸調子皿の一方を他方に弾性
    付勢する弾性部材とを有する糸調子器と、下端に縫針が
    取付けられた針棒と、この針棒を針棒抱きに切離し可能
    に連結する針棒連結機構と、下端に押え足が取付けられ
    た押え棒と、この押え棒を上昇位置と加工布を押圧する
    下降位置とに亙って切換えるための操作レバーと、操作
    レバーに連結され且つ機枠に回動自在に枢着され操作レ
    バーの上昇位置への移動に連動して一方の糸調子皿を他
    方の糸調子皿から離間させる糸解放位置に回動される糸
    緩めリンクと、針棒と平行で下端に糸通しフックが取付
    けられた糸通し棒をその軸線回りに回動して上糸を糸通
    しフックに係合させて縫針の目孔に挿通させる糸通し装
    置とを備えた糸通し装置付きミシンにおいて、 前記糸通し装置を作動させる糸通しレバーの操作に連動
    して針棒連結機構を切り離す針棒切離し機構と、 前記ミシン主軸に設けられ外周部の一部に作動部を有す
    るカムと、 前記カムに係合可能に配設された係合リンクと、この係
    合リンクを糸緩めリンクに機械的に連結するリンク系と
    を有し、前記係合リンクがカムに係合されカムの作動部
    により揺動駆動されたときに糸緩めリンクを糸解放位置
    に切換える糸解放機構と、 少なくとも電磁アクチュエータを有し前記係合リンクを
    カムに係合させる係合手段と、 前記糸通し装置を作動させるための糸通し準備信号に応
    じて、前記電磁アクチュエータを駆動させるとともに係
    合リンクがカムの作動部で揺動駆動されるまでミシンモ
    ータを駆動してミシン主軸を回転させる解放制御手段と
    を備えたことを特徴とする糸通し装置付きミシン。
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