JPH09285676A - ミシンの針棒ジャンプ機構 - Google Patents

ミシンの針棒ジャンプ機構

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JPH09285676A
JPH09285676A JP12908896A JP12908896A JPH09285676A JP H09285676 A JPH09285676 A JP H09285676A JP 12908896 A JP12908896 A JP 12908896A JP 12908896 A JP12908896 A JP 12908896A JP H09285676 A JPH09285676 A JP H09285676A
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JP
Japan
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jump
needle bar
sewing machine
actuating
drive member
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JP12908896A
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English (en)
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Minoru Sakanobe
稔 坂廼辺
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コスト且つ簡単な構成で、しかもジャンプ
作動機構を隣接する針棒に干渉させることなく高速動作
可能なミシンの針棒ジャンプ機構を提供する。 【解決手段】 このミシンの針棒ジャンプ機構40にお
いては、ジャンプ作動機構46と、ジャンプ作動用アク
チュエータ42と、回動規制部材48とを設け、ジャン
プ作動用アクチュエータ42が、ジャンプ作動信号によ
り駆動されたときには、ジャンプ作動機構46は待機位
置から作動位置に切換え駆動されるときに、回動規制部
材48でその回動範囲が規制されて、オーバーランする
ことなくその作動位置確実に停止するので、ジャンプ作
動機構46に関する回動開始位置や回動終了位置などの
調節作業を不要にできる上、ジャンプ作動機構46が隣
接する針棒と干渉するのを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、針棒を上下動の何
れのタイミングでもジャンプ作動させるようにしたミシ
ンの針棒ジャンプ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、単頭式又は多頭式の刺繍ミシンに
おいては、1つ又は複数のミシン本体部を備えるととも
に、各ミシン本体部に、6本或いは8本の複数の針棒を
並列状に配設した針棒ケースを設けるとともに、各針棒
ケース毎に針棒ジャンプ機構を設け、この針棒ジャンプ
機構を作動させるとともに、針棒ケースを移動駆動する
ことにより、これら複数の針棒から択一的に選択した1
本を上下動させることで、複数色の刺繍糸を用いたカラ
フルな刺繍模様を加工布に形成できるようになってい
る。
【0003】ところで、刺繍糸を糸替えするときだけで
なく、糸切れのときや目飛びさせるときにもその針棒ジ
ャンプ機構を作動させる場合に、上下動している針棒
を、その上下動の何れのタイミングであっても針上位置
に瞬時にジャンプ作動させるようにした針棒ジャンプ機
構が種々提案されている。例えば、特開平3─2421
95号公報には、針棒と平行な基針棒に上下動可能に支
持された昇降体を、主軸の回転により昇降機構を介して
上下駆動し、この昇降体の持出部に枢着した係合子と、
針棒の上端部に取付けた係合部材とが係合することで、
針棒が上下駆動される一方、ジャンプ信号でロータリソ
レノイドが作動したときには、そのロータリソレノイド
の駆動軸に駆動アームを介して連結された上下方向に延
びる操作片が旋回駆動され、この操作片に常に係合して
いる係合子が係合位置から退避位置に回動して、針棒を
その針上位置にジャンプ作動させるようにしたミシンの
針棒ジャンプ機構が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、特開
平3─242195号公報に記載のミシンの針棒ジャン
プ機構においては、ロータリソレノイドの駆動軸に駆動
アームを介して操作片を連結し、このロータリソレノイ
ドを駆動させて操作片を旋回駆動し、この操作片に係合
している係合子を回動させて針棒をその針上位置にジャ
ンプ作動させるようにしているので、ロータリソレノイ
ドの駆動軸に取付ける駆動アームの取付け角度を精度良
く調節する調節作業が必要となること、またこの取付け
角度調節が施されている場合でも、操作片を高速で旋回
駆動させたときに、旋回角度が大きいときには、係合子
が惰性でオーバーランすることが有り、旋回した係合子
が隣接する針棒と干渉すること、高価なロータリソレノ
イドを用いるので、針棒ジャンプ機構がコスト高になる
こと、などの問題がある。
【0005】本発明の目的は、低コスト且つ簡単な構成
で、しかもジャンプ作動機構を隣接する針棒に干渉させ
ることなく高速動作可能なミシンの針棒ジャンプ機構を
提供することである。
【課題を解決するための手段】請求項1のミシンの針棒
ジャンプ機構は、ミシン主軸の回転に同期して、針棒と
平行な基針棒に上下動可能に外嵌された駆動部材との連
動連結を介して上下動される針棒を、その針上位置にジ
ャンプ作動させるミシンの針棒ジャンプ機構において、
駆動部材を針棒と連結する連結位置からその連結を解除
する連結解除位置に基針棒の軸心回りに回動させるジャ
ンプ作動機構と、ジャンプ作動信号を受けたときに、駆
動部材が連結解除位置に回動するように、ジャンプ作動
機構を待機位置から作動位置に切換え駆動するジャンプ
作動用アクチュエータと、ジャンプ作動用アクチュエー
タが駆動されたときに、ジャンプ作動機構の回動範囲を
規制する回動規制部材とを備えたものである。
【0006】作用について説明すると、針棒は、ミシン
主軸の回転に同期して、針棒と平行な基針棒に上下動可
能に外嵌された駆動部材との連動連結を介して上下動さ
れる。そして、ジャンプ作動用アクチュエータが、ジャ
ンプ作動信号により駆動されたときには、ジャンプ作動
機構は待機位置から作動位置に切換え駆動され、回動規
制部材でその回動範囲が規制されて、オーバーランする
ことなくその作動位置確実に停止する。これと同時に、
駆動部材が針棒と連結する連結位置からその連結を解除
する連結解除位置に基針棒の軸心回りに回動する。その
結果、駆動部材との連結が解除された針棒はその針上位
置にジャンプ作動する。更に、ジャンプ作動機構の回動
範囲が回動規制部材で規制されることから、ジャンプ作
動機構に関する回動開始位置や回動終了位置などの調節
作業を不要にできる上、ジャンプ作動機構が隣接する針
棒と干渉するのを防止することができる。
【0007】請求項2のミシンの針棒ジャンプ機構は、
請求項1の発明において、前記ジャンプ作動用アクチュ
エータは、直動型のソレノイドアクチュエータである。
作用について説明すると、ジャンプ作動用アクチュエー
タは、直動型のソレノイドアクチュエータで構成される
ので、ジャンプ作動用アクチュエータを安価にでき、針
棒ジャンプ機構を低コスト化することができる。
【0008】請求項3のミシンの針棒ジャンプ機構は、
請求項1又は請求項2の発明において、前記ジャンプ作
動機構は、ミシンフレームに水平揺動可能に枢着された
平面視L形の揺動レバーと、この揺動レバーの先端部に
上下方向向きに固着され、駆動部材の上下動範囲と略等
しい長さを有する作動ロッドとを備えたものである。作
用について説明すると、ジャンプ作動機構においては、
平面視L形の揺動レバーはジャンプ作動用アクチュエー
タの駆動により水平揺動し、この揺動レバーの先端部に
上下方向向きに固着された作動ロッドが旋回駆動され
る。ここで、その作動ロッドは駆動部材の上下動範囲と
略等しい長さを有しているので、駆動部材の上下動位置
が何れであっても、駆動部材をその連結解除位置に確実
に回動でき、針棒をその針上位置に迅速にジャンプ作動
できる。
【0009】請求項4のミシンの針棒ジャンプ機構は、
請求項3の発明において、前記作動ロッドは、パイプ部
材からなるものである。作用について説明すると、作動
ロッドは、パイプ部材からなるので、作動ロッドを軽量
且つ安価にでき、ジャンプ作動機構の高速駆動が可能に
なる。請求項5のミシンの針棒ジャンプ機構は、請求項
4の発明において、前記揺動レバーは、バネ部材により
待機位置側に付勢されているものである。作用について
説明すると、揺動レバーは、バネ部材により待機位置側
に付勢されているので、ジャンプ作動用アクチュエータ
が駆動されない縫製動作中においては、駆動部材と針棒
とを確実に連結させておくことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面に基づいて説明する。本実施形態は、3台の刺
繍ミシンを備えた多頭型刺繍ミシンに本発明を適用した
場合のものである。この多頭型刺繍ミシンMについて説
明すると、図1に示すように、左右方向に延びるベース
フレーム1の上面の後部側には、左右方向に所定長さを
有する平面視略矩形状のミシン支持板2が配設され、こ
のミシン支持板2の後端部分には、左右方向に延びる支
持フレーム3が立設され、この支持フレーム3に、3つ
のヘッド部4〜6が所定間隔毎に左右方向に並設される
とともに、ミシン支持板2の前端部に位置するベースフ
レーム1には、これらヘッド部4〜6の各々に対応させ
て、ベッドユニットに構成されたシリンダ状のベッド部
7〜9の各後端部が夫々支持され、これらベッド部7〜
9の上面と同一高さになるように、作業用テーブル12
が水平に配設されている。
【0011】即ち、へッド部4とベッド部7とからなる
多針式刺繍ミシンM1と、へッド部5とベッド部8とか
らなる多針式刺繍ミシンM2と、へッド部6とベッド部
9とからなる多針式刺繍ミシンM3とが並設されてい
る。ここで、各ベッド部7〜9上に加工布を押さえる押
え足10は、針棒16の上下動に連動して図示外の押え
足駆動装置により駆動される。これら刺繍ミシンM1〜
M3のヘッド部4〜6の各々の前端部には、針棒ケース
15が左右方向移動可能に夫々支持され、この針棒ケー
ス15には、12本の針棒16が1列状に並設され、上
下1対の支持フレーム15aで上下動可能に支持すると
ともに、12個の天秤18を揺動可能に支持する針棒ケ
ース15が左右方向移動可能に夫々支持され、各針棒ケ
ース15は、図示外の針棒変更モータで駆動される針棒
変更機構により、一斉に左右方向に移動されて、異なる
糸色の刺繍糸を含む針棒に同時に変更可能になってい
る。
【0012】次に、各ヘッド部4〜6の頭部に設けら
れ、基針棒21に外嵌された駆動部材22を昇降駆動さ
せる昇降駆動機構20について、図2〜図5に基づいて
説明する。各ヘッド部4〜6の先端部には、ヘッドフレ
ーム50が取付けられ、このヘッドフレーム50の前端
部には、上下方向向きに配設された基針棒21の上端部
及び下端部が夫々固着されている。この基針棒21に
は、針棒16に取付けられた連結ピン19を介して針棒
16を上下駆動する駆動部材22が上下動可能に外嵌さ
れ、この駆動部材22の下端部に回動可能に枢着された
連結部材23は、基針棒21に上下動可能に外嵌されて
いる。そして、揺動レバー25の後端部は、ヘッドフレ
ーム50に支持された水平方向向きの枢支軸24に揺動
可能に枢支され、この連結部材23は、その揺動レバー
25の前端部に連結されたリンク26に連結されてい
る。
【0013】一方、各ヘッド部4〜6のヘッドフレーム
50を挿通して左右方向向きに配設されたミシン主軸2
7に偏心カム28が固着され、この偏心カム28に外嵌
された偏心レバー29の下端部が揺動レバー25の途中
部に連結されている。これにより、図示外のミシンモー
タの所定回転方向への回転駆動によりミシン主軸27と
偏心カム28とが同時に回転されて、偏心レバー29の
下端部が上下動するので、揺動レバー25に連結された
リンク26を介して、駆動部材22と連結部材23とが
一体的に昇降駆動される。
【0014】ところで、前記駆動部材22の前側の外周
部には、連結ピン19に上側から係合する第1係合突起
部22aと、連結ピン19に下側から係合する第2係合
突起部22bとが形成されている。第1係合突起部22
aには傾斜面22cが形成され、この傾斜面22cによ
り連結ピン19が自動的に駆動部材22に連結されるよ
うになっている。また、駆動部材22の上端部には、駆
動部材22に回動可能に枢支されるバネ受け部材35が
基針棒21に上下動可能に外嵌され、このバネ受け部材
35と駆動部材22とに巻きバネ36が介装され、駆動
部材22はこの巻きバネ36の付勢力により、図2、図
3に示す連結位置となるように、平面視で時計回り方向
に常に弾性付勢されている。
【0015】即ち、駆動部材22がその連結位置で昇降
駆動されるときに、これら両係合突起部22a,22b
に係合することで連結される連結ピン19を介して針棒
16が上下に往復駆動される。次に、針棒16をその針
上位置にジャンプ作動させる針棒ジャンプ機構40につ
いて、図2〜図4に基づいて説明する。
【0016】前記針棒ケース15に収容された12本の
針棒16の各々には、その下端部に縫針22が夫々装着
されるとともに、その高さ方向の略中段部に連結ピン1
9が夫々固着されるとともに、この連結ピン19と針棒
ケース15の下端の支持フレーム15aとの間に圧縮バ
ネ41が外嵌されており、針棒16はこの圧縮バネ41
により常に上方の針上位置に弾性付勢されている。ヘッ
ドフレーム50の左側の側壁50aには、直動形のジャ
ンプ作動用ソレノイド42が取付けられ、そのジャンプ
作動用ソレノイド42の直ぐ右側には、平面視略L字状
の揺動レバー43が枢支ビス44によりヘッドフレーム
50に、図3に実線で示す待機位置と2点鎖線で示す作
動位置とに水平揺動可能に枢支されている。
【0017】その揺動レバー43の一方の第1揺動端部
43aは、ジャンプ作動用ソレノイド42のプランジャ
ー42aに常に当接可能であり、また他方の第2揺動端
部43bには、上下方向向きの作動ロッド45の上端部
が固着されている。ここで、この作動ロッド45は、パ
イプ部材からなり軽量であり、その長さは駆動部材22
の上下動範囲と略等しくなっている。ここで、これら揺
動レバー43と作動ロッド45などからジャンプ作動機
構46が構成されている。そして、この作動ロッド45
は、駆動部材22の略左端部の外周部に左側に一体形成
した突出状の係合部22dに後方から当接可能になって
いる。即ち、駆動部材22が上下に往復移動するときで
も、その係合部22dは常に作動ロッド45に前方から
当接しながら上下動するようになっている。
【0018】ところで、図3に示すように、揺動レバー
43は、引っ張りバネ47により、実線で示す待機位置
に付勢されるとともに、この待機位置から2点鎖線で示
す作動位置に回動したときに、第1揺動端部43aが当
接して、その回動範囲を規制する回動規制部材48がヘ
ッドフレーム50に垂設されている。尚、第1揺動端部
43aが当接する回動規制部材48の外周部には、衝突
音を発生させないようにゴム製のクッション材が巻装さ
れている。
【0019】次に、針棒ジャンプ機構40の作用につい
て説明する。ジャンプ作動用ソレノイド42が駆動され
ないときには、そのプランジャー42aは退入している
ので、引っ張りバネ47で付勢されている揺動レバー4
3は待機位置に切換えられ、駆動部材22は巻きバネ3
6の付勢力により連結位置に切換えられる。このとき、
連結ピン19が駆動部材22の両係合突起部22a,2
2bに係合することで連結される。そして、この状態の
ときに、ミシンモータでミシン主軸27が回転駆動され
ると、昇降駆動機構20を介して連結部材23が上下動
するので、この連結部材23に連結された駆動部材22
と連結ピン19を介して針棒16が上下に往復駆動され
る。即ち、駆動部材22は上下に往復移動する何れの位
置でも、その係合部22dは常に作動ロッド45に前方
から当接しながら上下動するようになっている。
【0020】ところで、ジャンプ作動用ソレノイド42
がジャンプ作動信号で駆動されたときには、そのプラン
ジャー42aが進出駆動されて、揺動レバー43が図3
に2点鎖線で示す作動位置に切換え駆動される。このと
き、この揺動レバー43の第2揺動端部43bに支持さ
れた作動ロッド45が前方に移動するのと同時に、この
作動ロッド45に前方から当接している係合部22dを
介して駆動部材22が、図3に2点鎖線で示すように、
反時計回り方向の連結解除位置まで回動するので、連結
ピン19と駆動部材22の連結が解除され、針棒16は
その圧縮バネ41によりその針上位置にジャンプ作動す
る。
【0021】即ち、作動ロッド45は駆動部材22の上
下動作範囲と略等しい長さであり、針棒16が何れの移
動位置であっても、駆動部材をその連結解除位置に確実
に回動でき、針棒16をその針上位置に迅速にジャンプ
作動できる。ここで、プランジャー42aが高速で進出
するときでも、揺動レバー43の第2揺動端部43bが
回動規制部材48に当接してその回動範囲が規制される
ので、隣接する針棒16に干渉することがない。また、
作動ロッド45はパイプ部材からなるので、作動ロッド
45を軽量にでき、ジャンプ作動機構46の高速駆動が
可能になる。
【0022】そして、針棒16がその針上位置にジャン
プした状態で且つ駆動部材22が連結位置に復帰してい
るときに、駆動部材22が下方からその略最上位置の方
向に上昇するときには、駆動部材22は、第2係合突起
部22bの傾斜面22cに連結ピン19が上側から当接
することで、一時的に連結解除位置に回動するが、巻き
バネ36により直ぐに連結位置に回動復帰し、連結ピン
19は両係合突起部22a,22bに自動的に連結する
ようになっている。
【0023】このように、揺動レバー43と作動ロッド
45などからなるジャンプ作動機構46と、ジャンプ作
動用ソレノイド42と、回動規制部材48とを設け、ジ
ャンプ作動用ソレノイド42が、ジャンプ作動信号によ
り駆動されたときに、揺動レバー43が待機位置から作
動位置に切換え駆動されるときに、針棒16が何れの移
動位置であっても、駆動部材22をその連結解除位置に
確実に回動でき、針棒16をその針上位置に迅速にジャ
ンプ作動できるとともに、揺動レバー43は回動規制部
材48でその回動範囲が規制されて、オーバーランする
ことなくその作動位置に確実に停止するので、揺動レバ
ー43の取付けなどに関する調節作業を不要にできる
上、揺動レバー43が隣接する針棒16と干渉するのを
防止することができる。
【0024】また、直動形のジャンプ作動用ソレノイド
42を用いたので、ジャンプ作動用ソレノイド42を安
価にでき、針棒ジャンプ機構40を低コスト化すること
ができる。更に、作動ロッド45はパイプ部材からなる
ので、作動ロッド45を軽量にでき、ジャンプ作動機構
46の高速駆動が可能になる。また、揺動レバー43
は、引っ張りバネ47により常に待機位置側に付勢され
ているので、ジャンプ作動用ソレノイド42が駆動され
ない縫製動作中においては、駆動部材22と針棒16と
を確実に連結させることができる。加えて、駆動部材2
2に連動連結する連結ピン19を針棒16の中段部に取
付けたので、針棒ジャンプ機構40を針棒16の上下動
範囲内に設けられるので、ヘッド部4〜6の高さ寸法を
小さくすることができる。
【0025】尚、前記針棒ケースは複数本の針棒を円弧
状に並設した湾曲状であってもよく、また針棒ジャンプ
機構は、針棒ケースを設けないで1本の針棒をジャンプ
作動させるものであってもよく、各種のジャンプ作動用
アクチュエータでジャンプ作動機構を介して直接に駆動
部材22を連結解除位置に回動させるように構成するな
ど、前記実施形態に関し、既存の技術や当業者に自明の
技術に基づいて種々の変更を加えることもあり得る。ま
た、単頭式の刺繍ミシンなどの各種のミシンの針棒ジャ
ンプ機構に本発明を適用し得ることは勿論である。
【0026】
【発明の効果】請求項1のミシンの針棒ジャンプ機構に
おいては、ジャンプ作動機構と、ジャンプ作動用アクチ
ュエータと、回動規制部材とを設け、ジャンプ作動用ア
クチュエータが、ジャンプ作動信号により駆動されたと
きには、ジャンプ作動機構は待機位置から作動位置に切
換え駆動されるときに、回動規制部材でその回動範囲が
規制されて、オーバーランすることなくその作動位置確
実に停止するので、ジャンプ作動機構に関する回動開始
位置や回動終了位置などの調節作業を不要にできる上、
ジャンプ作動機構が隣接する針棒と干渉するのを防止す
ることができる。
【0027】請求項2のミシンの針棒ジャンプ機構にお
いては、請求項1と同様の効果を奏するが、ジャンプ作
動用アクチュエータは、直動型のソレノイドアクチュエ
ータで構成されるので、ジャンプ作動用アクチュエータ
を安価にでき、針棒ジャンプ機構を低コスト化すること
ができる。
【0028】請求項3のミシンの針棒ジャンプ機構にお
いては、請求項1又は請求項2と同様の効果を奏する
が、ジャンプ作動機構は、平面視L形の揺動レバーと、
この揺動レバーの先端部に上下方向向きに固着され、駆
動部材の上下動範囲と略等しい長さを有する作動ロッド
とを備えているので、駆動部材の上下動位置が何れであ
っても、ジャンプ作動用アクチュエータの駆動時に、揺
動レバーを水平揺動させることで、作動ロッドを介して
駆動部材をその連結解除位置に確実に回動できる。
【0029】請求項4のミシンの針棒ジャンプ機構にお
いては、請求項3と同様の効果を奏するが、作動ロッド
は、パイプ部材からなるので、作動ロッドを軽量且つ安
価にでき、ジャンプ作動機構の高速駆動が可能になる。
請求項5のミシンの針棒ジャンプ機構においては、請求
項4と同様の効果を奏するが、揺動レバーは、バネ部材
により待機位置側に付勢されているので、ジャンプ作動
用アクチュエータが駆動されない縫製動作中において
は、駆動部材と針棒とを確実に連結させておくことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】多頭型刺繍ミシンの斜視図である。
【図2】針棒ジャンプ機構と昇降駆動機構の概略斜視図
である。
【図3】ヘッド部の頭部の平面図である。
【図4】ヘッド部の頭部の正面図である。
【図5】ヘッド部の頭部の右側面図である。
【符号の説明】
M 多頭型刺繍ミシン 27 ミシン主軸 16 針棒 17 縫針 40 針棒ジャンプ機構 42 ジャンプ作動用ソレノイド 43 揺動レバー 45 作動ロッド 46 ジャンプ作動機構 47 引っ張りバネ 48 回動規制部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシン主軸の回転に同期して、針棒と平
    行な基針棒に上下動可能に外嵌された駆動部材との連動
    連結を介して上下動される針棒を、その針上位置にジャ
    ンプ作動させるミシンの針棒ジャンプ機構において、 前記駆動部材を針棒と連結する連結位置からその連結を
    解除する連結解除位置に基針棒の軸心回りに回動させる
    ジャンプ作動機構と、 ジャンプ作動信号を受けたときに、駆動部材が連結解除
    位置に回動するように、ジャンプ作動機構を待機位置か
    ら作動位置に切換え駆動するジャンプ作動用アクチュエ
    ータと、 前記ジャンプ作動用アクチュエータが駆動されたとき
    に、ジャンプ作動機構の回動範囲を規制する回動規制部
    材と、 を備えたことを特徴とするミシンの針棒ジャンプ機構。
  2. 【請求項2】 前記ジャンプ作動用アクチュエータは、
    直動型のソレノイドアクチュエータであることを特徴と
    する請求項1に記載のミシンの針棒ジャンプ機構。
  3. 【請求項3】 前記ジャンプ作動機構は、ミシンフレー
    ムに水平揺動可能に枢着された平面視L形の揺動レバー
    と、この揺動レバーの先端部に上下方向向きに固着さ
    れ、駆動部材の上下動範囲と略等しい長さを有する作動
    ロッドとを備えたことを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載のミシンの針棒ジャンプ機構。
  4. 【請求項4】 前記作動ロッドは、パイプ部材からなる
    ことを特徴とする請求項3に記載のミシンの針棒ジャン
    プ機構。
  5. 【請求項5】 前記揺動レバーは、バネ部材により待機
    位置側に付勢されていることを特徴とする請求項4に記
    載のミシンの針棒ジャンプ機構。
JP12908896A 1996-04-24 1996-04-24 ミシンの針棒ジャンプ機構 Pending JPH09285676A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101312402B1 (ko) * 2006-11-20 2013-09-27 주식회사 썬스타 자수기의 바늘대 낙하 방지 구조
CN103352336A (zh) * 2013-07-12 2013-10-16 宁波舒普机电科技有限公司 一种多针杆缝纫机
WO2015003515A1 (zh) * 2013-07-12 2015-01-15 宁波舒普机电科技有限公司 用于缝纫机的多针杆模块
CN106906582A (zh) * 2016-11-07 2017-06-30 浙江越隆缝制设备有限公司 减少停针误差的绣花机用换色箱
CN108642737A (zh) * 2018-07-11 2018-10-12 吴江市震宇缝制设备有限公司 一种缝纫机用缝纫针固定装置

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