JP2000200982A - 電子機器用蓋装置 - Google Patents

電子機器用蓋装置

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JP2000200982A
JP2000200982A JP10377523A JP37752398A JP2000200982A JP 2000200982 A JP2000200982 A JP 2000200982A JP 10377523 A JP10377523 A JP 10377523A JP 37752398 A JP37752398 A JP 37752398A JP 2000200982 A JP2000200982 A JP 2000200982A
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JP
Japan
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lid
arm
battery
opening
cover
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Application number
JP10377523A
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English (en)
Inventor
Misao Hirano
操 平野
Toshiaki Ueda
俊明 上田
Satoshi Uwakawa
智 宇和川
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓋体の移動中心を連続的に変化させて蓋体の
全体が挿入口から外側へ移動できるようにする。 【解決手段】 カメラ本体12の開口14を開閉する電
池蓋20と、この電池蓋20から延びるアーム片35
b,35cと、を備え、アーム片35b,35cには2
つの支持ピン41a,41b及び42a,42bを設
け、この2つの支持ピン41a,41b及び42a,4
2bをそれぞれ摺動可能に支持する一対の長穴46a,
46b及び47a,47bをアームホルダ34に設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子スチルカメ
ラ、ビデオカメラ、テープレコーダ、ラジオその他の電
子機器において、電池や記録媒体その他の物が着脱可能
に収納される収納部の開口を開閉する電子機器用蓋装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、電子機器用蓋装置として
は、例えば、図15及び図16に示すようなものが知ら
れている。この図15,図16は、電子機器の一例とし
て示す電子スチルカメラの要部を現したものである。こ
の電子スチルカメラ1は、互いに重ね合わされるフロン
トケース2とリアケース3とを有し、両ケース2,3間
には飾り枠4が介在されている。飾り枠4はリアケース
3に固定されている一方、フロントケース2とリアケー
ス3とはヒンジにより連結されて、開閉可能に構成され
ている。
【0003】この電子スチルカメラ1のリアケース3に
は、電源用の電池が収納される電池ホルダ5の挿入口6
を露出させるための開口7が設けられている。この開口
7は、これに見合う形状を有する電池蓋8によって開閉
自在とされている。この電池蓋8は、電池ホルダ5の側
面に設けた軸受部5aに一端が回動自在に支持されたア
ーム片9によってスライド可能に支持されている。この
アーム片9の先部には、図に現れないストッパが設けら
れていて、このストッパによって電池蓋8の脱落が防止
されている。そして、電池蓋8の先端部にはロック爪8
aが設けられており、このロック爪8aを電池ホルダ5
の側面に設けたロック穴5bに係合させることにより、
電池蓋8で開口7をぴったりと閉じた状態に塞ぐことが
できる。
【0004】このような構成を有する電子機器用蓋装置
の開閉動作は、次のようにして行うことができる。ま
ず、開口7を閉じた電池蓋8を、図16において矢印A
で示すように、ケースの側面と平行にスライドさせる。
これにより、電池蓋8のロック爪8aが電池ホルダ5の
ロック穴5bから外れ、電池蓋8が開放可能な状態とな
る。次に、同図16において矢印Bで示すように、軸受
部5aを中心にアーム片9を円弧状に回動させる。これ
により、開口部が開かれて電池蓋8が図15に示すよう
な状態に変化し、電池の挿入が可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の電子機器用蓋装置においては、リアケー
ス3の開口7の縁をなす角部7aが存在するため、この
角部7aにより制限されて電池蓋8が角部7aの延長線
Cよりも内側(矢印D方向)に存在すると、電池蓋8が
完全には開かないことになる。そうすると、電池蓋8が
挿入口6の一部を塞ぐことになり、電池等の内容物の挿
入又は取出しが容易に行えないという課題があった。
【0006】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、蓋体の移動中心を連続的に変化させて
蓋体の全体が挿入口から外側へ移動できる構成とするこ
とにより、上記課題を解決することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述したような課題等を
解決し、上記目的を達成するために、本発明の請求項1
記載の電子機器用蓋装置は、機器本体の開口を開閉する
蓋体と、この蓋体から延びるアーム部と、を備え、アー
ム部には2つの支持点を設け、この2つの支持点をそれ
ぞれ摺動可能に支持する一対のガイド部を機器本体側の
部材に設けたことを特徴としている。
【0008】本発明の請求項2に記載の電子機器用蓋装
置は、一対のガイド部は、互いに交差し得る方向に延び
る第1及び第2の長穴からなり、第1の長穴は蓋体に近
い位置でその蓋体が移動する軌跡方向と略交差する方向
に延在し、第2の長穴は蓋体から遠い位置でその蓋体が
移動する軌跡方向と略平行する方向に延在していること
を特徴としている。
【0009】本発明の請求項3に記載の電子機器用蓋装
置は、蓋体には開口を開く方向に付勢する一対のばね片
を設けた捩りコイルばねを装着し、この捩りコイルばね
の一方のばね片を蓋体側に支持すると共に他方のばね片
を機器本体側の部材に2点支持したことを特徴としてい
る。
【0010】本発明の請求項4に記載の電子機器用蓋装
置は、アーム部は、蓋体の移動軌跡の方向と交差する方
向の両端に一対設けたことを特徴としている。
【0011】上述のように構成したことにより、本発明
の請求項1記載の電子機器用蓋装置では、アーム部に設
けた2つの支持点が機器本体側の部材に設けた一対のガ
イド部にガイドされて移動するため、蓋体をスムースに
動かして機器本体の開口部を大きく開閉することができ
る。
【0012】本発明の請求項2に記載の電子機器用蓋装
置では、一対のガイド部の一方をなす第1の長穴にガイ
ドされる第1の支持点は蓋体に近い位置で蓋体が移動す
る軌跡方向と略交差する方向に移動し、他方をなす第2
の長穴にガイドされる第2の支持点は蓋体から遠い位置
で蓋体が移動する軌跡方向と略平行する方向に移動する
ため、開口をぴったり閉じている蓋体を大きく移動させ
て収納部の開口を完全に開くことができる。
【0013】本発明の請求項3に記載の電子機器用蓋装
置では、捩りコイルばねの一方のばね片を機器本体側の
部材に2点支持する構成としたため、捩りコイルばねの
傾きを抑制して、この捩りコイルばねを外れ難くするこ
とができる。
【0014】本発明の請求項4に記載の電子機器用蓋装
置では、蓋体の両端に一対設ける構成としたため、広い
挿入空間を確保することができると共に、蓋装置全体の
剛性を高めることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1〜図14は、本発明の実施の
一例を示すもので、電子機器の一具体例を示す電子スチ
ルカメラの蓋装置に適用したものである。
【0016】即ち、図1は本発明の一実施例に係る電子
スチルカメラの蓋装置である電池蓋装置を開いた状態を
示す斜視図、図2は同じく電池蓋装置を閉じた状態を示
す斜視図、図3はフロントケースから電池蓋装置の電池
蓋を分解した状態を示す斜視図、図4はフロントケース
側を分解した状態を示す斜視図、図5はフロントケース
を分解した状態を示す斜視図、図6は電池蓋装置の正面
側を示す斜視図、図7は電池蓋装置の背面側を示す斜視
図、図8は電池蓋装置のガイドカバー及びロック部材を
分解して示す斜視図、図9は電池蓋装置の電池蓋アーム
及びアームホルダを分解して示す斜視図、図10は電池
蓋アームを分解して示す斜視図、図11〜図14は電池
蓋装置の開閉動作を示す説明図である。
【0017】この電子スチルカメラ10は、画像情報を
記録可能な記録メモリを内蔵すると共に、この記録メモ
リにデジタル信号で記録された画像情報を任意に取り出
して液晶モニタに表示したり、プリンタに接続して電子
写真として出力できるようにしたものである。この電子
スチルカメラ10は、図1及び図2に示すように、レン
ズやストロボ装置等の光学系部品や記録メモリその他の
部品が内蔵されると共に電源用の電池11が着脱可能に
装着されるカメラ本体12と、このカメラ本体12の電
池収納部13に取り付けられると共に電池収納部13の
開口14を開閉する電池蓋装置15等を備えている。
【0018】カメラ本体12は、半割り構造とされたフ
ロントケース16とリアケース17とを備えており、両
ケース16,17の上部中央部に設けた凹部内には、光
学系機構部18が回動可能に両端支持されている。この
光学系機構部18は、対物レンズ18aと図示しない接
眼レンズとストロボ装置の発光部18b等を有してい
る。この光学系機構部18は上下方向へ180°回動可
能とされており、その対物レンズ18aをフロントケー
ス16側にセットすることにより正面側の撮影が可能と
なり、また、180°回動させてリアケース17側に反
転することにより背面側の撮影が可能になっている。
【0019】図3は、リアケース17と光学系機構部1
8とを取り除いて電池蓋装置15の蓋体の一具体例を示
す電池蓋20を取り外した状態を示すものである。この
電池蓋20は、フロントケース16の一方の側面部に設
けた開口14を開閉するもので、フロントケース16の
側面部の形状に見合う形状とされている。即ち、電池蓋
20は、フロントケース16の側面部に対応する側面片
20aと、この側面片20aに連続して前面に張り出さ
れた前面片20bとを有し、両片20a,20bの下部
は下面側に少々張り出されている。
【0020】この電池蓋20の側面片20aには、開閉
釦21の操作部21aが摺動可能に挿入される釦挿通穴
22aと、コード穴カバー23が露出される切欠き22
bとが設けられている。そして、側面片20aの長手方
向両側には、この電池蓋20をアーム部の一具体例を示
す電池蓋アーム24に取り付けるためのねじ穴22cが
設けられている。この電池蓋20の内側にはカバーホル
ダ25が取り付けられている。このカバーホルダ25に
は、電池11の電池コード11aが挿通される切欠き2
5aと、この切欠き25aの側方に穿設された挿通穴2
5bとが設けられている。このカバーホルダ25の挿通
穴25bにはコード穴カバー23の軸部23aが回動自
在に嵌合され、この軸部23aを中心にコード穴カバー
23を回動させることにより、挿通穴25bが開放され
又は閉鎖される。
【0021】また、フロントケース16の内部には、図
4に示すように、電池蓋装置15と、この電池蓋装置1
5のリアケース17側を囲う電池カバー26と、電池蓋
装置15の一部を構成するロック部材27と、三脚固定
部材28等が収納されている。この電池蓋装置15と電
池カバー26とで、電池11を着脱可能に収納する電池
ホルダが構成されている。この電池カバー26は、1本
の段付きねじ29aと複数本の固定ねじ29bとでフロ
ントケース16に締付固定されている。また、三脚固定
部材28は、三脚の固定ねじが螺合されるねじ軸部28
aを有し、このねじ軸部28aをフロントケース16の
下面に設けた挿通穴16aに対向させた状態で複数本の
固定ねじ29cによって締付固定されている。
【0022】フロントケース16は、図5に示すよう
に、外装板30と、この外装板30の内側に装着される
内装板31と、これら外装板30及び内装板31間に介
在されて両板30,31を接着する接着紙32とを備え
ている。そして、内装板31の長手方向の一側には幅方
向に延びる長溝状の凹部31aが設けられていて、この
凹部31aにはグリップ33の基部が装着されている。
このグリップ33の突条部33aは、外装板30の対応
する位置に設けられた長穴30aに嵌合されていると共
に、両板30,31に挟まれて抜け止めされている。
【0023】また、電池蓋装置15は、図6〜図10に
示すように、電池蓋20が取り付けられる電池蓋アーム
24と、フロントケース16に取り付けられるアームホ
ルダ34を備えている。電池蓋アーム24は、アーム部
の一具体例を示すもので、図10に分解して示すよう
に、アームプレート35とロックプレート36とロック
解除レバー37とを有している。
【0024】アームプレート35は、電池蓋20の内面
に対向されるベース片35aと、このベース片35aの
長手方向両側に連続するアーム部である一対のアーム片
35b,35cとを有している。アームプレート35の
ベース片35aは、中途部を一段低くした凹部を有し、
この凹部内にはロック解除レバー37が配置されてい
る。このベース片35aの凹部には、長手方向に延びる
ガイド穴38aとピン穴38bとが設けられている。更
に、ベース片35aの一部を切り起こすことによって2
箇所にバネ受け片39a,39bが設けられている。そ
して、ベース片35aの凹部に通じる壁部には開口部4
0a,40bが設けられ、一方の開口部39bには側方
からロックプレート36が幅方向に所定の隙間を保持し
て挿通されている。
【0025】アームプレート35の一対のアーム片35
b,35cは、図13等に示すように、ベース片35a
に対して略直交する方向であって、且つ互いに平行をな
すよう延在されている。そして、一方のアーム片35b
には、その長手方向の先端部及び中途部に溝付きの支持
点を構成する支持ピン41a,41bが設けられてい
る。また、他方のアーム片35cには、その長手方向の
先端部及び中途部に溝のない支持点を構成する支持ピン
42a,42bが設けられている。これらの支持ピン4
1a,41b及び42a,42bは、その先端部及び中
途部において互いの軸心線を一致させるように配置され
ている。そして、各支持ピン41a,41b及び42
a,42bは、各アーム片35b,35cに設けた嵌合
穴38c,38cに嵌合されてカシメ等の固着手段によ
り固定されている。
【0026】ロックプレート36は細長い薄板状の部材
からなり、その長手方向の一端には軸受穴36aが設け
られ、その中途部には解除穴36bが設けられ、その先
端部にはバネ受け片36cが設けられている。このロッ
クプレート36は軸受穴36a側から開口部40aに挿
通され、凹部内において段付きの支持軸43が軸受穴3
6aに回動自在に挿通されている。この支持軸43に
は、ロック解除レバー37の長手方向の一端に設けたス
リット37aが摺動可能に係合されている。そして、支
持軸43の頭部によってロック解除レバー37の抜け出
しが防止されている。
【0027】このロック解除レバー37は横方向に長い
薄板状の部材からなり、その長手方向の中途部には、一
部を切り起こすことによって釦係合片37bが設けられ
ている。この釦係合片37bには、上述した開閉釦21
が嵌合されて一体化されている。更に、ロック解除レバ
ー37の先端部には嵌合穴37cが設けられていて、こ
の嵌合穴37cにはガイドピン44が嵌合されて固定さ
れている。このガイドピン44は、釦係合片37bと反
対側に突出するよう取り付けられていている。そして、
このガイドピン44は、ロックプレート36の解除穴3
6bを貫通して、アームプレート35のガイド穴38a
に摺動可能に係合されている。
【0028】更に又、ロック解除レバー37のスリット
37a側の端部にはバネ受け片37dが設けられてい
る。このバネ受け片37dには圧縮コイルばね45の一
端が着座され、この圧縮コイルばね45の他端はアーム
プレート35のバネ受け片39bに着座されている。こ
の圧縮コイルばね45のばね力により、ロック解除レバ
ー37は常時他方のアーム片35c側に付勢されてい
る。
【0029】また、ロックプレート36のバネ受け片3
6cには圧縮コイルばね46の一端が着座され、この圧
縮コイルばね46の他端はアームプレート35のバネ受
け片39aに着座されている。この圧縮コイルばね46
のばね力により、ロックプレート36は常時バネ受け片
39aから離れる方向に付勢されている。このロックプ
レート36の解除穴36bはバネ受け片36c側を尖ら
せた三角形をなしており、圧縮コイルばね46のばね力
により付勢されて解除穴36bの斜面部がガイドピン4
4に摺接される。
【0030】このような構成を有する電池蓋アーム24
が組み合わされるアームホルダ34は、図9に示すよう
な構成を有している。このアームホルダ34は、2つの
支持点である支持ピン41a,41b(42a,42
b)をそれぞれ摺動可能に支持する一対のガイド部の一
具体例を示す一対の長穴46a,46b(47a,47
b)を有する一対のピン受け片34a,34bと、両ピ
ン受け片34a,34bを連結するブリッジ片34c
と、このアームホルダ34を機器本体側の部材に固定す
る固定片34dとを備えている。一対のピン受け片34
a,34bは、電池蓋アーム24の一対のアーム片35
b,35cと略等しい間隔をあけて、且つ互いに平行と
なって対向するように設けられている。
【0031】この一対のアーム片35b,35にそれぞ
れ設けられた一対の長穴46a,46b及び47a,4
7bは、両アーム片35b,35間において互いに重な
り合うよう同一形状とされていて、互いに交差し得る方
向に延びて逆ハの字状に配置されている。そして、電池
蓋20に近い位置に設けられた第1の長穴46a,47
aは、開口14を開閉するために電池蓋20が移動する
軌跡方向と略交差する方向に直線的に延在されている。
また、電池蓋20から遠い位置に設けられた第2の長穴
46b,47bは、電池蓋20の移動する軌跡方向と略
平行する方向に直線的に延在されている。尚、第1及び
第2の長穴46a,46b及び47a,47bは、円弧
状に延在するよう構成することもできる。
【0032】第1のピン受け片34aの第1の長穴46
aには第1のアーム片35bの内側の支持ピン41aが
摺動可能に係合され、その第2の長穴46bには第1の
アーム片35bの外側の支持ピン41bが摺動可能に係
合される。同様に、第2のピン受け片34bの第1の長
穴47aには第2のアーム片35cの内側の支持ピン4
2aが摺動可能に係合され、その第2の長穴47bには
第2のアーム片35cの外側の支持ピン42bが摺動可
能に係合される。そして、第1のアーム片35bの内側
の支持ピン41aには、第1のピン受け片34aの外側
において止め輪48が係合され、この止め輪48によっ
て電池蓋アーム24の抜け出しが防止されている。
【0033】また、第1のピン受け片34aの内側には
ロック部材27が配置され、このロック部材27は取付
軸50によってアームホルダ34に回動自在に支持され
ている。この取付軸50はロック部材27の一側部を回
動自在に貫通されていて、アームホルダ34に両端支持
されている。この取付軸50には捩りコイルばね51の
コイル部が挿通され、一方のバネ片51aを第1のピン
受け片34aに設けたバネ受け片52aに係合すること
により、他方のバネ片51bのバネ力でロック部材27
の自由端が内側に付勢されている。このロック部材27
の自由端には内側に突出するロック爪27aが設けられ
ており、このロック爪27aによって電池11の飛び出
しが防止されている。
【0034】更に、第1のピン受け片34aの内側に
は、電池蓋20を開放動作させるための捩りコイルばね
53が配置されている。この捩りコイルばね53の一方
のバネ片53aは第1のピン受け片34aに設けたバネ
受け片52bに係合され、他方のバネ片53bは第1の
アーム片35bに係合されている。この捩りコイルばね
53のバネ力によりアームプレート35は、アームホル
ダ34に対して開口14を開く方向へ常に付勢されてい
る。この捩りコイルばね53の一方のバネ片53aは、
第1のピン受け片34aに設けた係止穴とバネ受け片5
2bとの2点で支持するように構成されている。このよ
うに、捩りコイルばね53の一方のバネ片53aを2点
支持することにより、捩りコイルばね53の倒れを防止
することができる。その結果、捩りコイルばね53のバ
ネ力をアームプレート35に有効に作用させてスムース
に動作させることができる。
【0035】また、第2のピン受け片34bの内側に
は、ガイドカバー54が取り付けられている。このガイ
ドカバー54は、挿入される電池11をガイドしてスム
ースな挿入動作を確保することができるもので、摩擦係
数の小さな材料、例えば、ABS樹脂(アクリロニトリ
ル・ブタジエン・スチレン樹脂)によって形成されてい
る。このガイドカバー54には、第1及び第2の長穴4
7a,47bに対応する第1及び第2の長穴55a,5
5bが互いに重なり合うように設けられている。更に、
ガイドカバー54には、これを第2のピン受け片34b
に取り付けるための取付爪54aと係合凸部54bとが
設けられている。
【0036】これに対応して第2のピン受け片34bに
は、下係合穴56aと上係合穴56bとが設けられてい
る。この下係合穴56aに取付爪54aを係合すると共
に、上係合穴56bに係合凸部54bを係合することに
より、このガイドカバー54が第2のピン受け片34b
に係合固定されている。
【0037】次に、図1及び図2並びに図11〜図14
等を参照して、この電池蓋装置15の開閉動作について
説明する。まず、図2に示すように、電子チルトカメラ
10の開口14が電池蓋20で閉じられていて、この電
池蓋20を開いて電池収納部13を露出させる場合につ
いて説明する。この場合は、開閉釦21の操作部21a
を動かすことによって実行される。
【0038】電子チルトカメラ10の電池収納部13が
電池蓋20で閉じられている場合には、図11に示すよ
うに、開口14に電池蓋20がぴったりと嵌まり合った
状態にあって、隙間は殆ど生じていない。この状態か
ら、作業者が圧縮コイルばね45のバネ力に抗して開閉
釦21を動かすことにより、ロック解除レバー37がガ
イド穴38a及び支持軸43にガイドされてカメラ本体
12の上面側にスライドする。これにより、ロック解除
レバー37が上面側に移動すると、そのガイドピン44
に解除穴36bの斜面部が圧接されているロックプレー
ト36が、圧縮コイルばね46のバネ力により斜面部に
ガイドされ且つ支持軸43を中心に回動される。これに
より、アームプレート35のロックが解除される。
【0039】その結果、アームホルダ34の第1のピン
受け片34aの内側に設置された捩りコイルばね53の
バネ力により、アームプレート35には図11において
反時計方向に向かう回転力が加えられる。この回転力に
よって第1の支持ピン41a,42aは第1の長穴46
a,47aを電池蓋20側に若干移動し、また、第2の
支持ピン41b,42bは第2の長穴46b,47bを
電池蓋20側に若干移動する。これにより、電池蓋20
及びアームプレート35は、図12に示すような状態に
なる。その結果、アームプレート35が電池収納部13
から若干外側に押し出された状態となり、電池蓋20が
外側に移動しながら開口14から離れて、隙間を拡大す
ることになる。
【0040】更に、捩りコイルばね53のバネ力によ
り、第1の支持ピン41a,42aが第1の長穴46
a,47aを電池蓋20側に大きく移動し、また、第2
の支持ピン41b,42bは第2の長穴46b,47b
を電池蓋20側に大きく移動する。これにより、電池蓋
20及びアームプレート35は、図13に示すような状
態になる。その結果、アームプレート35が電池収納部
13から大きく外側に押し出された状態となる。
【0041】そして、捩りコイルばね53のバネ力によ
り、第1の支持ピン41a,42aが第1の長穴46
a,47aの外端部まで移動し、また、第2の支持ピン
41b,42bが第2の長穴46b,47bの外端部ま
で移動する。これにより、電池蓋20及びアームプレー
ト35は、図14に示すような状態になる。その結果、
アームプレート35が電池収納部13から完全に外側に
押し出された状態となって、電池収納部13の開口14
が大きく開かれる。その結果、図14に示すように、電
池11の挿入操作を楽に行うことができるようになる。
【0042】この場合、電池蓋20の開放操作が終了す
ると、第1の支持ピン41a,42aが第1の長穴46
a,47aの外端部に当接し、また、第2の支持ピン4
1b,42bが第2の長穴46b,47bの外端部に当
接するため、全体として機構的な閉回路を構成すること
になる。従って、アームプレート35は、2つの支持ピ
ン41a,42a及び41b,42bでロックされた状
態になるため、静的荷重に対して強度が高くなり、同等
の板厚で構成された従来の開閉蓋に比べて強度を大幅に
向上サセルことができる。また、2つの支持ピン41
a,42a、41b,42b及び長穴46a,47a、
46b,47bの位置や長さを調整することにより、電
池蓋20の開放位置を自由に設定することができ、この
種の蓋装置における設計自由度を高めることができる。
【0043】また、電池蓋20を閉じる場合には、その
電池蓋20を軽く押してやるだけで簡単に閉じることが
できる。この場合、2つの支持ピン41a,42a、4
1b,42bは、それぞれ長穴46a,47a、46
b,47bにガイドされて、上述した動作と逆になる動
作を実行する。そして、電池蓋20も同様に逆方向に移
動して、図14に示す状態から図13及び図12の状態
を経て図11の状態に変化し、開口14をぴったりと閉
じることになる。
【0044】以上説明したが、本発明は上記実施の例に
限定されるものではなく、例えば、上記実施の例におい
ては、電池11が挿入される電池収納部13を開閉する
電池蓋20の電池蓋装置に適用した例について説明した
が、例えば、記録媒体が出し入れされる収納部の開口そ
の他の物が出し入れされる開口を開閉する電気機器用蓋
装置に適用できるものである。更に、上記実施例では、
アーム部であるアーム片35b,35cを両側の2箇所
に設けた例について説明したが、アーム片は1本のみで
もよく、また3本以上を設ける構成とすることもでき
る。
【0045】また、上記実施例では、アーム片35b,
35cに支持ピン41a,42a、41b,42bを設
けて機器本体側の部材であるアームホルダ34に一対の
長穴46a,47a、46b,47bを設けた例につい
て説明したが、これとは逆にアーム片に長穴を設けてア
ームホルダ34に支持ピンを設ける構成とすることもで
きる。このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範
囲で種々変更できるものである。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の電子機器用蓋装置によれば、アーム部に設けた2
つの支持点を機器本体側の部材に設けた一対のガイド部
でガイドして移動する構成としたため、蓋体をスムース
に動かして機器本体の開口部を大きく開閉することがで
きるという効果を得ることができる。しかも、蓋体の開
閉位置に関する自由度を高めることができると共に、2
つの支持点が一対のガイド部の端部に当接してロックさ
れた状態となるため、静荷重に対する耐久性を高めるこ
とができ、同等の板厚で構成された従来の蓋装置に比べ
て強度を大きくすることができるという効果も得られ
る。
【0047】本発明の請求項2記載の電子機器用蓋装置
によれば、一対のガイド部の一方をなす第1の長穴にガ
イドされる第1の支持点は蓋体に近い位置で蓋体が移動
する軌跡方向と略交差する方向に移動し、他方をなす第
2の長穴にガイドされる第2の支持点は蓋体から遠い位
置で蓋体が移動する軌跡方向と略平行する方向に移動す
る構成としたため、開口をぴったり閉じている蓋体を大
きく移動させて収納部の開口を完全に開くことができる
という効果を得ることができる。
【0048】本発明の請求項3記載の電子機器用蓋装置
によれば、捩りコイルばねの一方のばね片を機器本体側
の部材に2点支持する構成としたため、捩りコイルばね
の傾きを抑制して、この捩りコイルばねを外れ難くする
ことができるという効果を得ることができる。
【0049】本発明の請求項4に記載の電子機器用蓋装
置によれば、蓋体の両端に一対設ける構成としたため、
広い挿入空間を確保することができると共に、蓋装置全
体の剛性を高めることができるという効果を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子機器用蓋装置の一実施例を示すも
ので、電子機器としての電子スチルカメラに適用した電
池蓋装置の電池蓋を開いた状態の斜視図である。
【図2】本発明の電子機器用蓋装置の一実施例を示すも
ので、電子機器としての電子スチルカメラに適用した電
池蓋装置の電池蓋を閉じた状態の斜視図である。
【図3】本発明の電子機器用蓋装置が適用された電子ス
チルカメラのフロントケースに装着された電池蓋装置の
電池蓋を分解して示す斜視図である。
【図4】本発明の電子機器用蓋装置が適用された電子ス
チルカメラのフロントケースに装着された電池蓋装置及
び電池カバー等を分解して示す斜視図である。
【図5】本発明の電子機器用蓋装置が適用された電子ス
チルカメラのフロントケースを分解して示す斜視図であ
る。
【図6】本発明の電子機器用蓋装置に係る電池蓋アーム
とアームホルダを正面側から見た斜視図である。
【図7】本発明の電子機器用蓋装置に係る電池蓋アーム
とアームホルダを背面側から見た斜視図である。
【図8】本発明の電子機器用蓋装置に係るアームホルダ
からロック部材とガイドカバーを分解して示す斜視図で
ある。
【図9】本発明の電子機器用蓋装置に係る電池蓋アーム
とアームホルダの組立前の状態を示す斜視図である。
【図10】本発明の電子機器用蓋装置に係る電池蓋アー
ムを分解して示す斜視図である。
【図11】本発明の電子機器用蓋装置の開閉動作を説明
するもので、電池蓋が開く前の状態を示す断面図であ
る。
【図12】本発明の電子機器用蓋装置の開閉動作を説明
するもので、電池蓋が少々開いた状態を示す断面図であ
る。
【図13】本発明の電子機器用蓋装置の開閉動作を説明
するもので、電池蓋が大分開いた状態を示す断面図であ
る。
【図14】本発明の電子機器用蓋装置の開閉動作を説明
するもので、電池蓋が完全に開いた状態を示す断面図で
ある。
【図15】従来の電子機器用蓋装置を示すもので、電池
蓋を開く前の状態を示す斜視図である。
【図16】従来の電子機器用蓋装置を示すもので、電池
蓋を開いた後の状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 電子スチルカメラ(電子機器)、 11 電池、
12 カメラ本体、13 電池収納部、 14 開
口、 15 電池蓋装置、 16 フトントケース、
20 電池蓋、 21 開閉釦、 24 電池蓋アー
ム、 27 ロック部材、 34 アームホルダ、 3
5 アームプレート、 35b,35cアーム片(アー
ム部)、 36 ロックプレート、 37 ロック解除
レバー、41a,41b,42a,42b 支持ピン
(支持点)、 45,46 圧縮コイルばね、 46
a,46b,47a,47b 長穴(ガイド部)、 5
1、53 捩りコイルばね
フロントページの続き (72)発明者 宇和川 智 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 4E360 BB05 BC03 GB01 GB95

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器本体の開口を開閉する蓋体と、 当該蓋体から延びるアーム部と、を備え、 上記アーム部には2つの支持点を設け、当該2つの支持
    点をそれぞれ摺動可能に支持する一対のガイド部を上記
    機器本体側の部材に設けたことを特徴とする電子機器用
    蓋装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子機器用蓋装置におい
    て、 上記一対のガイド部は、互いに交差し得る方向に延びる
    第1及び第2の長穴からなり、上記第1の長穴は上記蓋
    体に近い位置で当該蓋体が移動する軌跡方向と略交差す
    る方向に延在し、上記第2の長穴は上記蓋体から遠い位
    置で当該蓋体が移動する軌跡方向と略平行する方向に延
    在していることを特徴とする電子機器用蓋装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電子機器用蓋装置におい
    て、 上記蓋体には上記開口を開く方向に付勢する一対のばね
    片を設けた捩りコイルばねを装着し、当該捩りコイルば
    ねの一方のばね片を蓋体側に支持すると共に他方のばね
    片を上記機器本体側の部材に2点支持したことを特徴と
    する電子機器用蓋装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電子機器用蓋装置におい
    て、 上記アーム部は、上記蓋体の上記移動軌跡の方向と交差
    する方向の両端に一対設けたことを特徴とする電子機器
    用蓋装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112201896A (zh) * 2020-09-29 2021-01-08 深圳市优必选科技股份有限公司 电池安装结构及机器人

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