JP4401085B2 - 蓋体装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポケッタブルラジオ、デジタルカメラ等、小型の電子機器に用いる電池蓋等の蓋体の開閉構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
小型の電子機器に用いる、電池蓋等の蓋体を備えた従来の蓋体装置としては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。
【0003】
図7〜図10は、上記従来の蓋体装置を示すものである。これらの図に示すように、この蓋体装置では、樹脂製の蓋体21の一端部裏面に突出する一対の保持足21aが一体形成され、これらの保持足21aが、キャビネット22の中央部に形成した係止溝22aに貫挿されている。そして、閉蓋状態においては、図9に示すように、蓋体21の保持足21aの先端に形成された突起部21bが、キャビネット22の中央部から内側に突出するように形成された保持用リブ22bのアーム保持凸部22cに係合されている。また、この閉蓋状態から蓋体21をA方向にスライドさせて、図10に示すように、蓋体21の突起部21bを、アーム保持凸部22cを乗り越えさせることで、蓋体21を回転させることができるように構成している。
【0004】
また、閉蓋状態においては、キャビネット22の端部に形成したロック孔22dに、蓋体21の他端に形成したロック爪21cが係合しており、蓋体21に植設した駆動リブ21gが電子機器本体20に固定されたプリント基板23上の検出スイッチ24を駆動してON状態となるように構成されている。一方、蓋体21が開けられた状態では、検出スイッチ24を押圧するものがなくなるため、OFF状態となって電子機器本体20が駆動されなくなる。なお、図7における26は電池である。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−97422号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の蓋体装置においては、以下のような課題がある。
【0007】
すなわち、蓋体21の電子機器本体20との結合を保持足21aの樹脂のばね性に頼ったはめこみ方式を利用して行っているため、開扉状態では、蓋体21がぶらぶらして品位が悪い上、強い力を加えると、蓋体21の脱落、破損等がおこり、蓋体21を紛失する危険もあった。この種の蓋体21は、上述したように、検出スイッチ24により蓋体21の開閉状態を検出して電子機器の動作を規制もしくは解除する機能を有する場合が多く、蓋体21の破損、紛失は電子機器の動作不能につながる恐れも内在していた。
【0008】
また、保持足21aの構成上、蓋体21の開扉角度を大きくとることが困難であり、内部の電池26等の出し入れがやり難い欠点もあった。さらに、保持足21aの動作に大きなスペースを必要とし、電子機器の小型化、薄型化に障害となる課題もある。
【0009】
更に、蓋体21の裏面に設けた駆動リブ21gにより検出スイッチ24を押圧することで、蓋体21の開閉状態を検出しているが、蓋体21の厚み方向の回動操作によりON・OFFするため、蓋体21の反りや浮き等の影響により駆動高さが安定せず、検出スイッチ24の動作信頼性に問題があった。
【0010】
本発明は上記欠点や問題などを解決するもので、開閉機構のためのスペースが少なく済み、脱落、破損がなく、内容物の出し入れが容易であり、開閉の品位感が良い上に、開閉の検出スイッチの動作信頼性に優れた蓋体装置を提供することを目的としてなされたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の蓋体装置は、弾性連結部材を介して蓋体部機器本体部に対してスライドさせた状態で開閉自在となるように構成したものである。
【0012】
これにより、電子機器の小型化、薄型化を図ることができながら、信頼性が高く、開閉操作がし易い上、品位に優れた蓋体装置が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の蓋体装置は、機器本体部に有する収納部を覆うように構成された蓋体部と、前記機器本体部に対して前記蓋体部を連結する略薄肉板状で弾性を有する弾性連結部材とを備えた蓋体装置であって、前記弾性連結部材は、一端側が前記蓋体部に固定され、他端側が機器本体部に形成された連結部において閉蓋状態の第1位置から開蓋可能な第2位置までスライド自在に支持されると共に、第1位置では前記機器本体に規制されるものの、第2位置ではストッパによりスライド位置が規制された連結状態においてたわませうるように構成し、前記蓋体部は、閉蓋状態の第1位置において前記機器本体部に形成した係合部に係合するロック部を形成したロック手段備え、当該ロック手段により前記弾性連結部材の連結による機器本体部への支持とは別に前記蓋体部を閉蓋状態に保持するように構成し、前記蓋体部は、前記ロック手段による係合が離脱された第2位置において、前記弾性連結部材により機器本体部に連結された状態で当該弾性連結部材のたわみにより、機器本体部に対して開閉自在となるように構成したことを特徴としたものであり、略薄肉板状で弾性を有する弾性連結部材を介して蓋体部機器本体部に対して連結するように構成したので、弾性連結部材ならびにこの弾性連結部材を連結する構造に要する容積を極めて薄型、小型に収めることが可能となる上、蓋体部の脱落や破損がなく、弾性連結部材をたわませて開蓋角度を十分大きくとることが可能となり、また、弾性連結部材は弾性を有する板形状であるので、弾性連結部材の幅方向に対してねじり剛性を有して、蓋体部の捩れを適度に抑えてぶらつき感を改善することができる。また、弾性連結部材が略薄肉板状で弾性を有するものであるにもかかわらず、閉蓋時には弾性連結部材による機器本体への支持とは別に、ロック手段により蓋体部を機器本体に対して閉蓋状態に保持するように構成したので、蓋体の保持を確実に行うことができる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の蓋体装置において、機器本体部に蓋体部の姿勢を検出する検出スイッチを設け、弾性連結部材に、第1位置では検出スイッチに当接し、第1位置からスライドされた第2位置では検出スイッチから離反する凸部を設けたことを特徴としたものであり、凸部のスライド動作により検出スイッチを駆動するので、蓋体の反りや浮きなどの影響を受け難くなる。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の蓋体装置において、弾性連結部材は、第2位置において、外力が作用していない自然状態蓋体部が開蓋姿勢となる角度をなすように成形されていることを特徴としたものであり、開蓋操作をすると、弾性連結部材の成形時のばね性により蓋体部が自然に開蓋方向に開けられたり付勢されたりする。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の蓋体装置において、弾性連結部材は平面視して略矩形枠形状とされ、機器本体部に、前記弾性連結部材の矩形枠内に挿入された位置規制部が設けられ、弾性連結部材が第1位置から第2位置側にスライドされた際に、前記位置規制部の端部のストッパ部に、弾性連結部材が当接して、前記第2位置側へのスライド位置が規制されることを特徴としたものであり、弾性連結部材における略矩形枠形状の2つの辺となる箇所を介して蓋体部を機器本体部に対して安定して支持することができるとともに、弾性連結部材が第1位置から第2位置側にスライドされた際には、位置規制部のストッパ部が、弾性連結部材の前記2つの辺の間の部分に当接して、弾性連結部材および蓋体部の位置を安定して規制することができる。
【0017】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れかに記載の蓋体装置において、弾性連結部材の略中央部に薄肉のヒンジ部が形成され、蓋体部の開閉時にヒンジ部がたわむことを特徴としたものであり、弾性連結部材のヒンジ部を介して蓋体部を良好に開閉することができる。
【0018】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れかに記載の蓋体装置において、蓋体部は、蓋体と、この蓋体の表面部を覆う蓋カバーとを有し、これらの蓋体と蓋カバーとにより弾性連結部材の一端側を挟持した状態で固定し、機器本体部は、キャビネットと、このキャビネットに形成した溝部の表面を覆うキャビネットカバーとを有し、前記キャビネットに形成した溝部において、弾性連結部材の他端側をスライド自在に保持していることを特徴としたものであり、弾性連結部材に対して蓋体部を簡単な構造で確実に固定でき、また、機器本体部に弾性連結部材を簡単な構造で確実にスライド自在に支持することができる。
【0019】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れかに記載の蓋体装置において、ロック手段は、機器本体部における弾性連結部材配設側箇所近傍に係合部として形成された係止溝に係脱可能に、蓋体部における弾性連結部材配設側の一端部に設けられた係止部と、機器本体部における蓋体部の他端部に臨む箇所に係合部として設けられたロック孔に係脱可能に、蓋体部における他端部に設けられたロック爪とから構成され、前記蓋体部を、ロック状態から機器本体に対してスライドさせることにより、前記ロック手段における係止部の係止溝に対する係合とロック爪のロック孔に対する係合が離脱され、弾性連結部材による連結状態で蓋体部が機器本体部に対して開閉自在となるように構成されていることを特徴としたものであり、蓋体部を弾性連結部材と共に第1位置に位置させることで、蓋体部の係止部とロック爪とが機器本体部の係止溝とロック孔とに係合して、蓋体部機器本体部に対して上方にくことがなく、また後方へのスライドを阻止する状態で確実に閉蓋状態に保持することができる一方、蓋体部を弾性連結部材と共に第2位置にスライドさせることで、蓋体部の係止部とロック爪とが機器本体部の係止溝とロック孔とから離脱して自由に開閉動作を行うことができる。
【0020】
以下、本発明の実施の形態にかかる蓋体装置について、図1から図6を用いて説明する。
図1は本発明の実施の形態にかかる蓋体装置の背面図(詳しくは、蓋体装置のキャビネットカバーおよび蓋カバーを取り外した状態を示す背面図)、図2は同蓋体装置の図1のII−II線から見た側面断面図、図3は同蓋体装置の図1のIII−III線から見た側面断面図、図4は同蓋体装置の弾性連結部材および蓋体部をスライドさせた状態を示す側面断面図、図5は同蓋体装置の弾性連結部材および蓋体部をスライドさせた状態を示す背面図(詳しくは、蓋体装置のキャビネットカバーおよび蓋カバーを取り外した状態を示す背面図)、図6は同蓋体装置の蓋体部を開けた状態を示す側面図であり、図2〜図4および図6は背面部を上方側に図示している。
【0021】
図1〜図6における1は機器本体部、10は機器本体部1の背面に開閉自在に取り付けられている蓋体部、15は弾性を有する軟質樹脂で略薄肉板状に一体成形された弾性連結部材であり、蓋体部10は、弾性連結部材15を介して、機器本体部1に対してスライドした状態で開閉可能に取り付けられている。なお、この電子機器の例としては電子媒体録音装置があるが、これに限るものでない。
【0022】
以下、この電子機器の蓋体部10の支持構造などについて詳細に説明する。
機器本体部1には、表キャビネット2と、背面キャビネット3と、背面キャビネット3の表面を覆うように接着されるなどして組み付けられたキャビネットカバー4と、機器本体部1の内部に配設されたプリント基板5と、プリント基板5に取り付けられ、蓋体部10の姿勢を検出する検出スイッチ6とが設けられ、電池7が収納される。
【0023】
蓋体部10は、弾性を有する樹脂で一体成形され、機器本体部1内における電池7の収納箇所を覆う蓋体11と、この蓋体11の表面を覆うように接着されるなどして組み付けられた蓋カバー12とから構成されている。
【0024】
弾性連結部材15は平面視して略矩形枠形状とされ、弾性連結部材15の中央部(後述する固定側辺部15bとスライド側辺部15dとを繋ぐ接続辺部15fの中央部)には、薄肉のヒンジ部15aがそれぞれ2箇所ずつ形成されている。また、弾性連結部材15の片側(固定側辺部15bおよびその近傍部)には、固定用孔15cが複数形成されている。そして、蓋体11の段差部11bから外面側に突出するように一体形成された固定ピン11aに、弾性連結部材15の固定用孔15cを挿入させた状態で、蓋体11の段差部11bと蓋カバー12とにより弾性連結部材15の一端側(固定側辺部15bおよびその近傍部)を挟持した姿勢で固定している。なお、蓋体11の固定ピン11aは、弾性連結部材15を貫通して蓋カバー12からも外部に少し突出している。
【0025】
また、背面キャビネット3の一端側外面には、弾性連結部材15の他端側(スライド側辺部15dおよびその近傍部)を余裕を持ってスライド自在に収納する溝部3aが形成され、この溝部3aにスライド側辺部15dが収納された状態で弾性連結部材15が、背面キャビネット3とキャビネットカバー4とにより挟持された姿勢でB方向に沿って、図1〜図3に示すような第1位置から、図4、図5に示すような第2位置にわたってスライド自在に保持されている。さらに、背面キャビネット3には、弾性連結部材15の矩形枠内に挿入された位置規制部3bが設けられ、弾性連結部材15が第1位置から第2位置側にスライドされた際に、位置規制部3bの先端のストッパ部3cに、弾性連結部材15が当接して、第2位置側へのスライド位置が規制されるように構成されている。
【0026】
また、この蓋体装置には、第1位置では蓋体部10が開くことを阻止し、第2位置では蓋体部10が開くことを許容するロック手段が設けられている。このロック手段は、蓋体11における段差部11bよりもさらに側方に突出する係止部11cと、この係止部11cに係脱可能で、背面キャビネット3の位置規制部3bに形成された係止溝3dと、蓋体11における係止部11cとは反対側の端部に設けられたロック爪11dと、このロック爪11dに側方から係脱自在で、表キャビネット2における端部に設けられたロック孔2aとから構成されている。そして、弾性連結部材15および蓋体部10が第1位置にある際には、図2に示すように、蓋体11の係止部11cが背面キャビネット3の係止溝3dに裏面側より係合して、蓋体部10が機器本体部1に対して浮き上がり方向と後方に移動することを阻止し、また、蓋体11のロック爪11dが表キャビネット2のロック孔2aに側方から係合して、蓋体部10が機器本体部1に対して上方の開方向に回転することを阻止するように構成されている。
【0027】
さらに、弾性連結部材15における一方の接続辺部15fには内側に突出する凸部15gが一体形成されており、この凸部15gは、弾性連結部材15および蓋体部10が第1位置にある場合には、図3に示すように、蓋体部10の姿勢を検出する検出スイッチ6の検出端子に当接している。
【0028】
また、弾性連結部材15は、外力が作用していない自然状態において第2位置である際に、図6に示すように、蓋体部10が開蓋姿勢となる角度をなすように成形されており、この実施の形態では、ヒンジ部15aが開蓋方向に約90度折れ曲がった姿勢に成形されている。
【0029】
以上のように構成された蓋体装置の動作について以下に説明する。
まず、弾性連結部材15および蓋体部10が第1位置にある場合には、閉蓋状態となっており、蓋体11の係止部11cが背面キャビネット3の係止溝3dに係合し、また、蓋体11のロック爪11dが表キャビネット2のロック孔2aに側方から係合している。これにより、蓋体部10が機器本体部1に対して開動することがないだけでなく、蓋体部10が機器本体部1に対して上方に浮くことがなく、また後方へのスライドを阻止するので、蓋体部10の浮きなどがない高品位の状態で確実に閉蓋状態に保持することができる。また、この第1位置にある閉蓋状態では、弾性連結部材15の凸部15gが蓋体部10の姿勢検出用の検出スイッチ6を押し、これにより検出スイッチ6はON状態となって、プリント基板5上の録音回路(図示せず)を動作可能モードにしている。
【0030】
電池7を交換する際には、蓋カバー12から突出する固定ピン11aに指を掛けて、蓋体部10をB1方向(図4参照)に引いてスライドさせる。これにより、検出スイッチ6の検出端子から弾性連結部材15の凸部15gが離脱し、検出スイッチ6がOFF状態となって、録音回路が動作不可モードとなる。そして、この後、蓋体11の係止部11cが背面キャビネット3の係止溝3dから離脱するとともに、蓋体11のロック爪11dが表キャビネット2のロック孔2aから離脱し、弾性連結部材15が背面キャビネット3のストッパ部3cに当接するまでスライドし、弾性連結部材15のヒンジ部15aが背面キャビネット3の外方に出て、蓋体部10が自由に開閉できる状態になる。
【0031】
この状態で、蓋体部10を持ち上げると、ヒンジ部15aをたわませて蓋体部10を180度近くまで開いた姿勢に開放でき、電池7を容易に取り出せる。この場合に、弾性連結部材15は弾性を有する材料(この実施の形態では軟質樹脂)で成形されているため、強度が十分に取れ、開閉操作によって蓋体部10が脱落したり破損したりすることを防止できる。また、弾性連結部材15の幅方向に適度のねじれ剛性を付与できるため、蓋体部10を解放した際に、ねじれてぶらぶらして低品位になることを防止できる。また、弾性連結部材15を用いた構造により、蓋体部10と機器本体1との連結に要するスペースは弾性連結部材15の厚み分を確保すれば十分となり、連結構造として要する容積を極めて薄型、小型に収めることが可能となる。
【0032】
さらに、弾性連結部材15の成形形状を水平とはせず、ヒンジ部15aが開蓋方向に約90度折れ曲がった姿勢に成形されているので、蓋体部10を第2位置までスライドさせると、ヒンジ部15aの成形によるばね性により自然に浮き上がり、電池7の脱着操作を極めて容易に行うことができる。なお、弾性連結部材15としては、軟質樹脂材料により成形された場合を述べたが、これに限るものではなく、金属薄板のばね材料を用いても同様の作用効果を得ることができる。
【0033】
また、検出スイッチ6に対して当接する弾性連結部材15の凸部15gが設けられている箇所は、表面側においてキャビネットカバー4に当接した状態でスライドするため、検出スイッチ6をスライドさせる際の高さが極めて安定し、この結果、万一、蓋体部10が反りや浮き等を生じていた場合でも、検出スイッチ6により蓋体部10の状態を良好に検知でき、信頼性が向上する。ここで、検出スイッチ6の機能としては録音動作時に不用意に電池7を取り出して、録音情報が毀損することを防止するために、開扉前に録音回路を動作不可モードに切り替えることであり、蓋体部10が開放される直前に検出スイッチ6を切断することが要求され、駆動位置の正確さが重要となるため、上記構成が特に有用となる。
【0034】
また、弾性連結部材15における2つの接続辺部15fを介して蓋体部10を機器本体部1に対して安定して支持することができるとともに、弾性連結部材15が第1位置から第2位置側にスライドされた際には、背面キャビネット3の位置規制部3bのストッパ部3cが、弾性連結部材15のスライド側辺部15d、すなわち、弾性連結部材15の2つの接続辺部15fの中間位置に当接するため、弾性連結部材15および蓋体部10の位置を安定して規制することができる。
【0035】
以上のように、上記構成によれば、狭小な隙間に略薄肉板状の弾性連結部材15を配置して連結することで、連結箇所の強度を十分確保することができながら、蓋体部10の開閉動作や、電池7の着脱動作の操作を容易かつ確実に行うことができ、操作品位も良好なものとなる。また、蓋体部10の開閉状態を検出する検出スイッチ6の動作の信頼性も十分となり、ひいてはこの蓋体装置を用いる電子機器の信頼性も向上する。
【0036】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、略薄肉板状で弾性を有する弾性連結部材を介して蓋体部機器本体部に対して連結するように構成したことにより、弾性連結部材ならびにこの弾性連結部材を連結する構造に要する容積を極めて薄型、小型に収めることが可能となって、電子機器の小型化、薄型化に貢献する上、蓋体部の脱落や破損がなくなって信頼性が向上し、弾性連結部材をたわませて開蓋角度を十分大きくとることが可能となって利便性が向上し、また、弾性連結部材は弾性を有する板形状であるので、弾性連結部材の幅方向に対してねじり剛性を有して、蓋体部の捩れを適度に抑えてぶらつき感を改善することができて品質が向上する。また、弾性連結部材が略薄肉板状で弾性を有するものであるにもかかわらず、閉蓋時には弾性連結部材による機器本体への支持とは別に、ロック手段により蓋体部を機器本体に対して閉蓋状態に保持するように構成したので、蓋体の保持を確実に行うことができ、その信頼性が向上する。
【0037】
また、機器本体部に蓋体部の姿勢を検出する検出スイッチを設け、弾性連結部材に、第1位置では検出スイッチに当接し、第1位置からスライドされた第2位置では検出スイッチから離反する凸部を設けたことにより、開蓋前に録音回路を動作不可モードに切り替えるなどの機能を得るための検出スイッチが、蓋体の反りや浮きなどの影響を受け難くなり、これによっても、信頼性が向上する。
【0038】
さらに、弾性連結部材を、蓋体部が自然状態において開蓋姿勢となるような角度をなすように成形することにより、開蓋操作をすると、弾性連結部材の成形時のばね性により蓋体部が自然に開蓋方向に開けられて、利便性が向上する。
【0039】
また、弾性連結部材を平面視して略矩形枠形状に形成し、機器本体部に、弾性連結部材の矩形枠内に挿入された位置規制部を設け、弾性連結部材が第2位置側にスライドされた際に、前記位置規制部の端部のストッパ部に、弾性連結部材が当接してスライド位置が規制されるように構成することで、弾性連結部材により蓋体部を機器本体部に対して安定して支持することができるとともに、弾性連結部材および蓋体部のスライド位置を安定して規制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態にかかる蓋体装置の背面図で、蓋体装置のキャビネットカバーおよび蓋カバーを取り外した状態を示す。
【図2】 同蓋体装置の図1のII−II線から見た側面断面図である。
【図3】 同蓋体装置の図1のIII−III線から見た側面断面図である。
【図4】 同蓋体装置の弾性連結部材および蓋体部をスライドさせた状態を示す側面断面図である。
【図5】 同蓋体装置の弾性連結部材および蓋体部を第2位置にスライドさせた状態を示す背面図であり、蓋体装置のキャビネットカバーおよび蓋カバーを取り外した状態を示す。
【図6】 同蓋体装置の蓋体部を開けた状態を示す側面図である。
【図7】 従来の蓋体装置の蓋体を取り外した状態を示す背面図である。
【図8】 同従来の蓋体装置の側面図である。
【図9】 同従来の蓋体装置の側面断面図で、蓋体を閉じた状態を示す。
【図10】 同従来の蓋体装置の側面断面図で、蓋体を開けた状態を示す。
【符号の説明】
1 機器本体部
2 表キャビネット
2a ロック孔
3 背面キャビネット
3a 溝部
3b 位置規制部
3c ストッパ部
3d 係止溝
4 キャビネットカバー
5 プリント基板
6 検出スイッチ
7 電池
10 蓋体部
11 蓋体
11a 固定ピン
11b 段差部
11c 係止部
11d ロック爪
12 蓋カバー
15 弾性連結部材
15a ヒンジ部
15b 固定側辺部
15c 固定用孔
15d スライド側辺部
15f 接続辺部
15g 凸部

Claims (7)

  1. 機器本体部に有する収納部を覆うように構成された蓋体部と、前記機器本体部に対して前記蓋体部を連結する略薄肉板状で弾性を有する弾性連結部材とを備えた蓋体装置であって、
    前記弾性連結部材は、一端側が前記蓋体部に固定され、他端側が機器本体部に形成された連結部において閉蓋状態の第1位置から開蓋可能な第2位置までスライド自在に支持されると共に、第1位置では前記機器本体に規制されるものの、第2位置ではストッパによりスライド位置が規制された連結状態においてたわませうるように構成し、
    前記蓋体部は、閉蓋状態の第1位置において前記機器本体部に形成した係合部に係合するロック部を形成したロック手段備え、当該ロック手段により前記弾性連結部材の連結による機器本体部への支持とは別に前記蓋体部を閉蓋状態に保持するように構成し、
    前記蓋体部は、前記ロック手段による係合が離脱された第2位置において、前記弾性連結部材により機器本体部に連結された状態で当該弾性連結部材のたわみにより、機器本体部に対して開閉自在となるように構成したことを特徴とする蓋体装置。
  2. 機器本体部に蓋体部の姿勢を検出する検出スイッチを設け、
    弾性連結部材に、第1位置では検出スイッチに当接し、第1位置からスライドされた第2位置では検出スイッチから離反する凸部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の蓋体装置。
  3. 弾性連結部材は、第2位置において、外力が作用していない自然状態蓋体部が開蓋姿勢となる角度をなすように成形されていることを特徴とする請求項1または2に記載の蓋体装置。
  4. 弾性連結部材は平面視して略矩形枠形状とされ、機器本体部に、前記弾性連結部材の矩形枠内に挿入された位置規制部が設けられ、弾性連結部材が第1位置から第2位置側にスライドされた際に、前記位置規制部の端部のストッパ部に、弾性連結部材が当接して、前記第2位置側へのスライド位置が規制されることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の蓋体装置。
  5. 弾性連結部材の略中央部に薄肉のヒンジ部が形成され、蓋体部の開閉時にヒンジ部がたわむことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の蓋体装置。
  6. 蓋体部は、蓋体と、この蓋体の表面部を覆う蓋カバーとを有し、これらの蓋体と蓋カバーとにより弾性連結部材の一端側を挟持した状態で固定し、
    機器本体部は、キャビネットと、このキャビネットに形成した溝部の表面を覆うキャビネットカバーとを有し、前記キャビネットに形成した溝部において、弾性連結部材の他端側をスライド自在に保持していることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の蓋体装置。
  7. ロック手段は、
    機器本体部における弾性連結部材配設側箇所近傍に係合部として形成された係止溝に係脱可能に、蓋体部における弾性連結部材配設側の一端部に設けられた係止部と、
    機器本体部における蓋体部の他端部に臨む箇所に係合部として設けられたロック孔に係脱可能に、蓋体部における他端部に設けられたロック爪とから構成され、
    前記蓋体部を、ロック状態から機器本体に対してスライドさせることにより、前記ロック手段における係止部の係止溝に対する係合とロック爪のロック孔に対する係合が離脱され、弾性連結部材による連結状態で蓋体部が機器本体部に対して開閉自在となるように構成したことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の蓋体装置。
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