JP2000200831A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2000200831A JP10377123A JP37712398A JP2000200831A JP 2000200831 A JP2000200831 A JP 2000200831A JP 10377123 A JP10377123 A JP 10377123A JP 37712398 A JP37712398 A JP 37712398A JP 2000200831 A JP2000200831 A JP 2000200831A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体基板に形成した溝内へ絶縁膜を埋め込
む際にボイドが発生せず、かつ半導体基板に形成する素
子の特性劣化を防止することが可能なSTI構造の半導
体装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 半導体基板101の表面に溝102を形
成し、その溝内にTEOSガスを分解して生成される絶
縁膜を埋め込んでSTI構造を形成する製造方法におい
て、絶縁膜の埋め込み工程として、TEOSガスを気相
熱分解した第1のTEOSNSG膜114を成長する第
1の成長工程と、TEOSガスを半導体基板101の表
面で表面熱分解した第2のTEOSNSG膜115を成
長する第2の成長工程とを含む。第1のTEOSNSG
膜114で半導体基板101の表面状態に依存しない均
一な膜を形成するとともに溝102のアスペクト比を緩
和し、第2のTEOSNSG膜115で溝102内を埋
め込むことで、ボイドが生じることなく高効率で絶縁膜
を埋め込むことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体基板に形成し
た溝に絶縁膜を埋め込んで素子分離を行う溝埋込素子分
離型半導体装置に関し、特に半導体装置の高集積化に伴
う浅くかつ微小幅の素子分離用溝内への絶縁膜の埋め込
みを好適に行う方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高集積化及び半導体素子の
微細化に伴い、半導体基板に形成される素子間を絶縁分
離するための素子分離構造として、従来のLOCOS型
素子分離構造から、半導体基板に溝を形成し、この溝内
に絶縁膜を埋め込む溝型素子分離構造が採用されてい
る。特に、近年では、素子のさらなる微細化がはかられ
ており、この微細化に伴って溝型素子分離構造において
も、その溝幅の縮小とともに溝深さが低減されている。
例えば、溝幅が0.2μmで溝深さが0.3μm程度の
浅溝埋込素子分離(STI:Shallow Trench Isolatio
n)構造の実用化が図られている。このような浅溝埋込
素子構造の製造方法を、図7を参照して説明する。
【0003】先ず、図7(a)のように、シリコン基板
101の表面に熱酸化によりシリコン酸化膜111を形
成し、さらにその上にシリコン窒化膜112を形成し、
その上にフォトレジスト膜113を形成する。そして、
素子分離領域の前記フォトレジスト膜を選択的に除去し
て開口窓113aを開口する。次いで、前記フォトレジ
ストをマスクにして前記シリコン窒化膜112及びシリ
コン酸化膜111をエッチングしてそれぞれ開口窓11
2a,111aを開口する。そして、前記フォトレジス
ト膜113を除去した後、図7(b)のように、前記シ
リコン窒化膜112をマスクとして前記シリコン基板1
01の表面を所要の深さにまでエッチングし、微細かつ
浅い素子分離用の溝102を形成する。次いで、図7
(c)のように、低圧気相成長法(LPCVD法)によ
ってTEOS(テトラエトキシシラン)を分解して得ら
れるシリコン酸化膜(以下、TEOSNSG膜と称する
(NSG:ノンドープシリケートガラス))131を前
記シリコン基板101の表面上に成長し、このTEOS
NSG膜131によって前記溝102を埋め込む。前記
TEOSNSG膜131は、膜の前駆体の表面移動(表
面マイグレーション)が大きく、比較的良好なステップ
カバレッジが得られるため、溝102内に埋め込む場合
には有効である。しかる上で、図7(d)のように、化
学機械研磨法(CMP法)によって前記TEOSNSG
膜131及びシリコン窒化膜112の一部をエッチング
研磨して除去、さらに残されたシリコン窒化膜112と
シリコン酸化膜111をエッチング除去する。これによ
り、前記TEOSNSG膜131は前記溝102内にの
み埋め込まれた状態で残され、STI構造が形成され
る。
【0004】ところで、このようなSTI構造の製造に
おいて、素子の微細化に伴って溝102の幅寸法が低減
され、かつこれに伴い溝102のアスペクト比(深さ/
溝幅)が増大されると、図7(c),(d)に破線で示
すように、埋め込まれたTEOSNSG膜中にボイド
(空隙)132が発生してしまう。このようなボイドが
発生すると、後工程での処理液等がボイド132内に侵
入して半導体装置の汚染原因となり、あるいは素子分離
特性が劣化される。このようなボイドの発生を防止する
ために、例えば特開平10−178000号公報では、
TEOSガスとオゾンガスとの混合化を行ってシリコン
酸化膜を成長する際に、TEOSガスとオゾンガスの供
給位置を離しておき、反応室の気相中でのTEOSガス
とオゾンガスとの混合化を抑制し、基板の表面上でTE
OSガスとオゾンガスとを混合化を促進させることで、
TEOS膜のフロー特性を高くでき、溝内へのシリコン
酸化膜の充填性を改善し、ボイドの発生を抑制してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この公報に記載の技術
では、TEOSガスとオゾンガスとを混合化してシリコ
ン酸化膜を成長する場合には有効であるが、図7に示し
た製造方法のように、TEOSガスを分解して得られる
TEOSNSG膜をシリコン基板上に成長する場合に
は、オゾンガスが存在していないために公報の技術をそ
のまま適用することはできない。また、公報に記載の技
術では、TEOSガスとオゾンガスとを基板の表面、す
なわち溝の内面において混合化しているため、半導体装
置の微細化に伴って溝のアスペクト比が大きくなると、
TEOSガスとオゾンガスとを混合化させることなく両
ガスを溝内にまで進入させることが困難であり、そのた
め溝の開口近傍で混合化が発生し、結果として気相中で
の混合化と同様にフロー特性の低いシリコン酸化膜が形
成されてしまい、ボイドを有効に防止することが難しい
ものとなる。
【0006】本発明の目的は、溝内へ埋め込むシリコン
酸化膜におけるボイドの発生を有効に防止するととも
に、半導体基板に形成する素子の特性劣化を防止するこ
とが可能なSTI構造の半導体装置の製造方法を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、半導体基板の
表面に溝を形成する工程と、前記溝内にTEOSガスを
分解して生成される絶縁膜を埋め込む工程とを含む半導
体装置の製造方法において、前記絶縁膜の埋め込み工程
は、前記TEOSガスを気相熱分解した第1の絶縁膜を
前記半導体基板上に成長する第1の成長工程と、前記T
EOSガスを前記半導体基板の表面で表面熱分解した第
2の絶縁膜を前記半導体基板上に成長する第2の成長工
程とで構成されることを特徴としている。ここで、前記
第1の成長工程は、前記TEOSガスを気相熱分解温度
以上の雰囲気で行い、前記第2の成長工程は前記TEO
Sガスを前記気相熱分解温度よりも低温の雰囲気で行
う。すなわち、前記第1の成長工程を高温低圧気相成長
法で行い、前記第2の成長工程を低温高圧気相成長法で
行う。ここで、前記気相熱分解温度は650℃〜750
℃であり、この場合には、前記第1の成長工程は、65
0℃以上の温度範囲で気相熱分解成長を行い、前記第2
の成長工程は580℃以上650℃未満の温度範囲で表
面熱成長を行う。
【0008】また、本発明の製造方法において、前記溝
は、前記半導体基板に形成される半導体装置の素子分離
領域に形成され、前記溝内に埋め込まれた前記絶縁膜に
よって溝型素子分離構造を形成するものとして構成され
る。この場合、前記溝は、アスペクト比(溝深さ/溝
幅)が1.5〜3であることが好ましい。例えば、前記
溝の深さは略0.3μm、溝幅は略0.2μmであり、
前記第1の絶縁膜は0.01〜0.05μmの膜厚に形
成し、前記第2の絶縁膜は前記溝を完全に埋め込む膜厚
に形成する。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1を参照すると、本発明者がTE
OSガスをCVD装置内において分解してシリコン基板
101の溝102内にシリコン酸化膜103を埋め込む
際に、そのCVD条件を変化させて成長を行った。すな
わち、TOESガスをCVD装置内において分解する場
合に、CVD条件を、TEOSガスの気相熱分解温度よ
りも高い温度でかつ低圧で成長を行った。ここでは、C
VD装置の温度を690℃、圧力を0.55Torrと
した。このように高温でのCVDを行うと、CVD装置
内でTEOSガスは気相熱分解してシリコン基板上に成
長する。このため、シリコン基板の表面状態の影響が少
ない状態での成長、すなわち下地依存性の低い状態でT
EOSNSG膜が成長される。この条件で、シリコン基
板101に形成した溝にシリコン酸化膜の埋め込みを行
ったところ、図1(a)に示すように、シリコン基板1
01の表面に均一にTEOSNSG膜103が成長した
が、溝102のアスペクト比が高くなると、溝102の
開口部の対向縁部に成長したTEOSNSG膜103が
相互に接触してしまい、溝102内にボイド104が発
生した状態となる。
【0010】一方、CVD条件を、TEOSガスの気相
熱分解温度よりも低い温度でかつ高圧で成長を行った。
ここでは、CVD装置の温度を630℃、圧力を2.0
Torrとした。このように低温でのCVDを行うと、
CVD装置内でTEOSガスはシリコン基板の表面に接
触した際に表面熱分解してシリコン基板上に成長する。
このため、シリコン基板の表面状態の影響が大きい状態
での成長、すなわち下地依存性の高い状態でTEOSN
SG膜が成長される。この条件で、シリコン基板101
に形成した溝102にシリコン酸化膜の埋め込みを行っ
たところ、図1(b)に示すように、溝102のアスペ
クト比が高くなった場合でも、TEOSガスが溝の内面
に接触したときにTEOSNSG膜103が成長される
ため、溝102内にボイドが発生することなく好適な埋
め込みが可能となる。
【0011】しかしながら、この条件では下地依存性が
高いため、図1(c)に示すように、ウェハ状のシリコ
ン基板101Wのように広い面積のシリコン基板に対し
て前記条件でのTEOSNSG膜の成長を行った場合に
は、シリコン基板の表面に存在する異物X等によって、
その領域でのTEOSNSG膜103の成長が抑制され
たスポット状の膜厚むら105が生じ、シリコン基板1
01Wの全面に均一な厚さのTEOSNSG膜103を
成長することができないことが確認された。これは、T
EOSNSG膜の成長初期には、成長の進行が進まない
いわゆるインキュベーションタイムが発生する。このイ
ンキュベーションタイム中に原子核が形成されるが、下
地の表面状態の微妙な違いによりインキュベーションタ
イムが非常に不安定になり、これがウェハ状シリコン基
板101Wの表面上での局部的な膜厚の違いとなって現
れるものと考えられる。このような、TEOSNSG膜
の膜厚が不均一になると、後工程のCMP法でのエッチ
ング研磨において、膜厚の薄い領域においてシリコン基
板の表面が過度にエッチング研磨されることになり、そ
の領域に後工程で形成する半導体素子の特性の劣化、あ
るいは半導体素子の不良が発生する要因となる。
【0012】そこで、本発明においては、溝内に埋め込
む絶縁膜の第1の成長工程として、TEOSガスがCV
D装置の気相中において気相熱分解する条件、すなわち
下地依存性の低い成長条件でシリコン基板上にTEOS
NSG膜をある程度の膜厚まで成長し、次いで、第2の
成長工程として、その上にTEOSガスが基板の表面に
接したことにより表面熱分解する条件、すなわち下地依
存性の高い条件でTEOSNSG膜を重畳して成長す
る。このように本発明では、溝内に埋め込む絶縁膜の第
1の成長工程では、下地依存性が低いために、ウェハ状
シリコン基板の表面一部に異物が存在する等して、表面
状態が異なる部位が存在していたとしても、その影響を
受けることなくウェハ状シリコン基板の全面に均一な膜
厚が成長される。また、このときのTEOSNSG膜の
成長膜厚を適正に制御することで、溝内においてはボイ
ドが発生されることがない状態で成長され、溝のアスペ
クト比を緩和する。また、ウェハ状シリコン基板の異物
が存在する部分では異物を覆い隠す状態に成長される。
ただし、この第1の成長工程では膜成長速度が低く抑え
られるため、この第1の成長工程のみでは膜成長のスル
ープットが低くなる。
【0013】そして、第2の成長工程では、下地依存性
が高いために、シリコン基板の表面上に均一にTEOS
NSG膜が成長され、その際には既に溝内には第1の成
長工程のTEOSNSG膜がある程度の膜厚で成長され
ているため、溝のアスペクト比が緩和された状態にあ
り、溝内にボイドが発生することなく溝内へのTEOS
NSG膜の埋め込みが可能となる。その一方でウェハ状
シリコン基板の表面には第1の成長工程で成長されたT
EOSNSG膜が存在しており、このTEOSNSG膜
によって異物の影響が緩和されているため、シリコン基
板の全面に均一な厚さにTEOSNSG膜が成長され
る。これにより、溝内でのボイドの発生を防止するとと
もに、シリコン基板の全面に均一にTOESNSG膜の
成長が可能となる。そのため、その後のCMP工程にお
いても、シリコン基板の表面が部分的に過度にエッチン
グ研磨されることがなく、半導体素子の特性劣化や不良
発生が防止される。また、第2の成長工程では膜成長速
度を高くすることが可能であり、膜成長のスループット
が向上できる。
【0014】ここで、TEOSガスが気相熱分解する温
度は、一般的には650℃〜750℃の範囲であり、第
1の工程は650℃以上の温度で行い、第2の工程は6
50℃よりも低温で行う。また、第1の工程及び第2の
工程における各圧力の上限は、TEOSNSG膜の膜質
を劣化させることがない圧力であり、また、各圧力の下
限はTEOSNSG膜の成長速度が極端に低下されるこ
とがない圧力である。
【0015】図2ないし図4は本発明をMOS型半導体
装置に適用した実施形態を工程順に示す断面図である。
先ず、図2(a)のように、シリコン基板101の表面
を熱処理してシリコン酸化膜111を形成する。さら
に、その上にシリコン窒化膜112を形成し、その上に
フォトレジスト膜113を塗布形成する。そして、図外
のフォトマスクを用いたフォトリソグラフィ技術により
素子分離領域のフォトレジスト膜113を選択的に除去
し、素子分離領域に沿った開口窓113aを開口する。
そして、図2(b)のように、前記フォトレジスト膜1
13をマスクにして前記シリコン窒化膜112及びシリ
コン酸化膜111をエッチングし、開口窓112a,1
11aを開口を形成する。次いで、図2(c)のよう
に、前記フォトレジスト膜113を除去した後、前記シ
リコン窒化膜112をマスクにして前記シリコン基板1
01を選択エッチングし、素子分離溝102を形成す
る。この素子分離溝102は、溝幅が0.18μm〜
0.2μmとし、深さは0.3μm程度とする。なお、
この溝102の寸法では、アスペクト比は略1.5とな
る。
【0016】しかる上で、図3(a)のように、前記シ
リコン基板101をTEOSガスが供給されるCVD装
置にセットする。図6はCVD装置の一例であり、ウェ
ハホルダ202に整列保持された複数枚のシリコンウェ
ハ101Wを封止状態で収納する縦型炉201と、前記
縦型炉の周囲に配置されるヒータ203と、前記縦型炉
201内にTEOSガスを供給するガス供給口204と
を備えている。そして、前記CVD装置において、温度
が690℃、圧力が0.22Torrの条件でTEOS
ガスを気相中で気相熱分解させながらシリコン基板10
1に第1のTEOSNSG膜114を成長する第1の成
長工程を行う。この第1の成長工程では、前記したよう
に第1のTEOSNSG膜の下地依存性が低いために、
シリコン基板101の表面に異物が存在する等して表面
一部にその表面状態が異なる部位が存在していたとして
も、その影響を受けることなくシリコン基板101の全
面に均一な膜厚が成長される。また、このときの第1の
TEOSNSG膜114の膜厚を適正に制御すること
で、溝102内においてはボイドが発生されることがな
い状態に成長され、シリコン基板101上の異物が存在
する部分では異物を覆い隠す状態に成長される。ここで
は、第1のTEOSNSG膜114の膜厚は、100Å
〜500Åの厚さに形成する。この膜厚はシリコン基板
101の表面に存在する異物の状態によって調整される
が、一般的には200Å程度の膜厚にすれば、溝102
内において溝開口部でのTEOSNSG膜の相互の接触
によるボイドが発生することなく溝内に成長され、かつ
溝102のアスペクト比を緩和するとともに、シリコン
基板101上の異物を覆い隠してその表面状態を均一化
するのに十分である。
【0017】次いで、図3(b)のように、前記CVD
装置の条件設定を変化し、温度を630℃、圧力を2.
0Torrとし、第2のTEOSNSG膜115を成長
する第2の成長工程を行う。この条件では、TEOSガ
スは気相中では分解せず、シリコン基板101の表面に
接触した状態で表面熱分解が進行され、第2のTEOS
NSG膜115が成長される。この第2の成長工程で
は、溝102は第1のTEOSNSG膜114によって
アスペクト比が緩和されているため、溝102内にボイ
ドが発生することなく溝102内への第2のTEOSN
SG膜115の埋め込みが可能となる。また、一方で第
2のTEOSNSG膜115は下地依存性が高いが、シ
リコン基板101の表面には第1のTEOSNSG膜1
14が存在しており、この第1のTEOSNSG膜11
4によって異物の影響が無くされるため、シリコン基板
101の全面に均一な厚さに第2のTEOSNSG膜1
15が成長される。これにより、溝102内でのボイド
の発生を防止するとともに、シリコン基板101の全面
に均一に第2のTEOSNSG膜115の成長が可能と
なる。ここで、前記第2のTEOSNSG膜115の膜
厚は、溝102内を第2のTEOSNSG膜115で埋
め込むに必要な厚さであり、ここでは0.2μm程度で
ある。また、この第2のTEOSNSG膜115の膜成
長速度は第1のTEOSNSG膜114の成長速度より
も高いため、膜成長のスループットが向上される。
【0018】次いで、図4(a)のように、前記TEO
SNSG膜115,114の表面に対してCMP研磨を
行う。このCMP研磨は、前記シリコン窒化膜112の
一部残される状態まで行う。このCMP研磨により、シ
リコン基板101上の第2及び第1のTEOSNSG膜
115,114は除去され、これらのTEOSNSG膜
115,114は溝102内にのみ埋め込まれた状態で
残される。また、このとき、TEOSNSG膜115,
114はシリコン基板101の全面にわたって均一な膜
厚に形成されていたため、CMP研磨によっても、シリ
コン基板101の表面上のシリコン窒化膜112やシリ
コン酸化膜111が局部的に過度にエッチング研磨され
ることがなく、平坦性が保持される。次いで、図4
(b)のように、必要に応じて弗酸等によってTEOS
NSG膜115,114の表面をシリコン酸化膜111
の表面よりも低い状態となるようにエッチングした上
で、前記シリコン基板101上のシリコン窒化膜112
をエッチングにより除去し、続いてシリコン酸化膜11
1をエッチングにより除去する。これにより、図4
(c)のように、素子形成領域ではシリコン基板101
の表面が露呈され、素子分離領域のTEOSNSG膜1
14,115との表面が略平坦化されたSTI構造が形
成される。
【0019】しかる上で、図5を参照すると、前記シリ
コン基板101の表面上にシリコン酸化膜と多結晶シリ
コン膜を順次形成し、かつフォトリソグラフィ技術によ
り選択的にエッチングしてゲート絶縁膜121とゲート
電極122を形成する。次いで、素子形成領域に不純物
をイオン注入してソース・ドレイン領域123を形成し
た後、全面にシリコン酸化膜124、BPSG膜125
等からなる積層構造の層間絶縁膜を形成し、この層間絶
縁膜にコンタクトホール126を開口し、かつソース・
ドレインの各電極127を形成してMOSトランジスタ
を形成する。
【0020】このように、本発明においては、シリコン
基板101に形成した溝102内に埋め込む第1のTE
OSNSG膜114の成長条件を高温低圧とすること
で、TEOSガスがCVD装置の気相中において気相熱
分解し、下地依存性の低い絶縁膜として溝102内を含
むシリコン基板101上に均一に形成される。そして、
その上に形成する第2のTEOSNSG膜115の成長
条件を低温高圧とすることで、TEOSガスがシリコン
基板101の表面に接したことにより表面熱分解し、下
地依存性の高い絶縁膜として溝102内を含むシリコン
基板101上、すなわち第1のTEOSNSG膜114
上に形成される。このため、第1のTEOSNSG膜1
14の低い下地依存性によって、シリコン基板101の
表面に異物等が存在していても、その影響を受けること
なくシリコン基板101の全面に均一な膜厚が成長され
る。そして、その上の第2のTEOSNSG膜115
は、高い下地依存性によってシリコン基板101の表面
上に高い成長速度で均一に成長され、その際には、既に
溝102内には第1TEOSNSG膜114がある程度
の膜厚に形成されて溝102のアスペクト比が緩和(低
下)されているため、溝102内にボイドが発生するこ
となく溝内への第2のTEOSNSG膜115の埋め込
みが可能となる。これにより、溝102内でのボイドの
発生を防止するとともに、シリコン基板101の全面に
均一にTOESNSG膜114,115の成長が可能と
なる。そのため、その後のCMP工程においても、シリ
コン基板101の表面が部分的に過度にエッチング研磨
されることがなく、シリコン基板101に形成されるM
OSトランジスタの特性劣化や不良発生が防止される。
【0021】ここで、第1の成長工程及び第2の成長工
程のそれぞれの成長温度と圧力は、前記した温度条件を
満たす範囲内で任意に設定できるが、前記したように、
TEOSNSG膜の膜質を劣化させることがないよう
に、かつTEOSNSG膜の成長速度が極端に低下され
てスループットが低下されないように、それぞれ適切な
温度と圧力に設定することが好ましい。また、前記実施
形態におけるそれぞれの値、例えば、溝の寸法及びアス
ペクト比、第1及び第2のTEOSNSG膜の膜厚等は
一例を示したものであり、製造する半導体装置の集積度
や素子サイズ等によって異なる値のものととして形成可
能であることは言うまでもない。特に、第1のTEOS
NSG膜は第2のTEOSNSG膜に比較して膜の成長
速度が低いため、第1のTEOSNSG膜の膜厚を必要
以上に厚く形成することは、スループットの面で好まし
くない。したがって、溝の寸法及びアスペクト比との関
係に基づき、第2のTEOSNSG膜を成長する際にボ
イドが発生することがない膜厚の範囲で極力薄い膜厚に
設定することが好ましい。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、半導体基
板に形成された溝内に絶縁膜を埋め込むための工程とし
て、TEOSガスを気相熱分解した第1の絶縁膜を成長
する第1の成長工程と、TEOSガスを半導体基板の表
面で表面熱分解した第2の絶縁膜を成長する第2の成長
工程を含んでいるので、第1の絶縁膜が有する低い下地
依存性によって半導体基板の表面の影響を受けることな
く溝内及び半導体基板の全面に均一な膜厚が成長でき、
かつこの第1の絶縁膜によって溝のアスペクト比が緩和
され、また第2の絶縁膜が有する高い下地依存性によっ
て半導体基板の表面上に高い成長速度での膜成長が可能
となり、しかもアスペクト比の緩和によって溝内にボイ
ドを生じることなく絶縁膜を埋め込むことが可能とな
る。これにより、ボイドの発生がなく素子分離特性に優
れたSTI構造の半導体装置の製造が実現できるととも
に、その後の製造工程においても、半導体基板の表面が
部分的に過度にエッチング研磨されることがなく、特性
が優れた歩留りのよい半導体装置の製造が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を説明するための図である。
【図2】本発明の実施形態の製造工程断面図のその一で
ある。
【図3】本発明の実施形態の製造工程断面図のその二で
ある。
【図4】本発明の実施形態の製造工程断面図のその三で
ある。
【図5】本発明の実施形態の製造工程断面図のその四で
ある。
【図6】本発明で実施形態で使用するCVD装置の概略
構成図である。
【図7】従来の製造方法の一例を示す工程断面図であ
る。
【符号の説明】
101 シリコン基板 102 溝(素子分離溝) 111 シリコン酸化膜 112 シリコン窒化膜 113 フォトレジスト膜 114 第1のTEOSNSG膜 115 第2のTEOSNSG膜 121 ゲート絶縁膜 122 ゲート電極 123 ソース・ドレイン領域 124 シリコン酸化膜 125 BPSG膜 126 ソース・ドレイン電極 201 縦型炉 203 ヒータ 204 ガス供給口
フロントページの続き Fターム(参考) 5F032 AA34 AA44 AA70 CA17 DA02 DA33 DA53 DA78 5F045 AA03 AA06 AB31 AB32 AB33 AC07 AD09 AD10 AD11 AE19 AE21 AF03 CA05 GH10 5F058 BA20 BD01 BD07 BF02 BF04 BF27 BJ06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の表面に溝を形成する工程
    と、前記溝内にTEOS(テトラエトキシシラン)ガス
    を分解して生成される絶縁膜を埋め込む工程とを含む半
    導体装置の製造方法において、前記絶縁膜の埋め込み工
    程は、前記TEOSガスを気相熱分解した第1の絶縁膜
    を前記半導体基板上に成長する第1の成長工程と、前記
    TEOSガスを前記半導体基板の表面で表面熱分解した
    第2の絶縁膜を前記半導体基板上に成長する第2の成長
    工程とで構成されることを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の成長工程は、前記TEOSガ
    スを気相熱分解温度以上の雰囲気で行い、前記第2の成
    長工程は前記TEOSガスを前記気相熱分解温度よりも
    低温の雰囲気で行う請求項1に記載の半導体装置の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の成長工程を高温低圧気相成長
    法で行い、前記第2の成長工程を低温高圧気相成長法で
    行う請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記気相熱分解温度は、650℃〜75
    0℃である請求項2又は3に記載の半導体装置の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記第1の成長工程は、650℃以上の
    温度範囲で気相熱分解成長を行い、前記第2の成長工程
    は580℃以上650℃未満の温度範囲で表面熱分解成
    長を行う請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記溝は、前記半導体基板に形成される
    半導体装置の素子分離領域に形成され、前記溝内に埋め
    込まれた前記絶縁膜によって溝型素子分離構造を形成す
    る請求項1ないし5のいずれかに記載の半導体装置の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 前記溝は、アスペクト比(溝深さ/溝
    幅)が1.5〜3である請求項6に記載の半導体装置の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 前記溝の深さは略0.3μm、溝幅は略
    0.2μmであり、前記第1の絶縁膜は0.01〜0.
    05μmの膜厚に形成し、前記第2の絶縁膜は前記溝を
    完全に埋め込む膜厚に形成する請求項7に記載の半導体
    装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 半導体基板にシリコン酸化膜、シリコン
    窒化膜を順次形成し、かつその上にレジストを形成する
    工程と、前記レジストをパターニングして素子分離領域
    に開口窓を開口する工程と、前記レジストの開口窓を透
    して前記シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜をエッチン
    グ除去する工程と、前記レジストを除去した後、前記シ
    リコン窒化膜をマスクにして前記半導体基板に溝を形成
    する工程と、TEOSガスを高温低圧条件で気相熱分解
    し、得られる第1のTEOSNSG(NSG:ノンドー
    プシリケートガラス)膜を前記半導体基板の表面に薄く
    成長する第1の成長工程と、前記TEOSガスを低温高
    圧条件で前記半導体基板の表面で表面熱分解して得られ
    る第2のTEOSNSG膜を前記溝の深さよりも厚い膜
    厚となるように前記第1のTEOSNSG膜の表面上に
    成長する第2の成長工程と、前記シリコン基板の表面上
    の前記第2及び第1のTEOSNSG膜を化学機械的に
    研磨して除去し、前記溝内にのみ前記第1及び第2のT
    EOSNSG膜を残す工程とを含むことを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100422949B1 (ko) * 2001-12-31 2004-03-12 주식회사 하이닉스반도체 소자분리막 형성 방법
JP2009182270A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Toshiba Corp 半導体装置及びその製造方法

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KR100422949B1 (ko) * 2001-12-31 2004-03-12 주식회사 하이닉스반도체 소자분리막 형성 방법
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