JP2000200630A - 圧接端子 - Google Patents

圧接端子

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JP2000200630A
JP2000200630A JP11102869A JP10286999A JP2000200630A JP 2000200630 A JP2000200630 A JP 2000200630A JP 11102869 A JP11102869 A JP 11102869A JP 10286999 A JP10286999 A JP 10286999A JP 2000200630 A JP2000200630 A JP 2000200630A
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Yasushi Saito
寧 齋藤
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AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness System Technologies Research Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧接端子の接続信頼性を向上させる。 【解決手段】 スロット1bが形成された圧接刃1aを
有し、芯線2aと絶縁被覆2bとを有する電線2がスロ
ット1bに先端側から挿入されることにより、絶縁被覆
2bが突き破られつつ芯線2aが圧接刃1aに圧接接続
するようになった圧接端子1であって、圧接刃1aが形
成された両側壁1c,1dが上方に延長され、この各延
長部1e,1fは、相互に抱き合うよう内方に曲げられ
て塑性変形された状態で、両側壁1c,1dを内方に付
勢するばね形状に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接続信頼性が向上
する圧接端子に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に圧接端子1は、図8(a)に示す
ように、スロット1bが形成された前後一対の圧接刃1
aを有し、図8(b)に示すように、芯線2aと絶縁被
覆2bとを有する電線2がスロット1bに先端側(図で
上方)から治具で挿入されることにより、絶縁被覆2b
が突き破られつつ芯線2aが圧接刃1aに圧接して、電
線2と端子1とが接続されるようになっている。
【0003】このとき、図8(b)に示したように、圧
接前の端子1の内幅WTに対して、圧接後の端子の内幅
T1は、芯線2aの圧接による反力で僅かに開くように
なる(WT1>WT)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、圧接後の
端子1の内幅WT1が開くことにより反力が発生し、圧接
刃1aによる芯線2aの圧接が行われる。しかしなが
ら、端子が小型化するなどした場合、この端子により発
生する反力が小さくなり、接続信頼性が悪くなるという
問題がある。
【0005】ここで、圧接後の端子1により発生する反
力を大きくするために、圧接刃1aのスロット1bの幅
を狭くすることが考えられるが、圧接時に芯線2aの素
線切れが発生して、やはり接続信頼性が悪くなるという
問題がある。
【0006】本発明は、上記問題を解消するためになさ
れたもので、接続信頼性が向上する圧接端子を提供する
ことを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の請求
項1は、スロットが形成された圧接刃を有し、芯線と絶
縁被覆とを有する電線がスロットに先端側から挿入され
ることにより、絶縁被覆が突き破られつつ芯線が圧接刃
に圧接接続するようになった圧接端子であって、上記圧
接刃が形成された両側壁が上方に延長され、この各延長
部は、相互に抱き合うよう内方に曲げられて塑性変形さ
れた状態で、両側壁を内方に付勢するばね形状に形成さ
れていることを特徴とする圧接端子を提供するものであ
る。
【0008】請求項1によれば、圧接刃が形成された両
側壁の延長部を相互に抱き合うよう内方に曲げて塑性変
形した状態で、両側壁を内方に付勢するばね形状に形成
することにより、この各延長部の抱き合い部分で両側壁
が外方に開くのが阻止されて、圧接刃による芯線の圧接
力が低下しなくなる。
【0009】また、各延長部の抱き合い部分のばね形状
で両側壁が内方に付勢されることにより、圧接刃による
芯線の圧接力が大きくなると共に、圧接時に圧接刃のス
ロットの幅を広くしておいても、圧接後には両側壁が内
方に付勢されてスロット幅が狭くなり接触抵抗が安定す
るので、圧接時に芯線の素線切れが発生しにくくなる。
【0010】請求項2のように、上記各延長部は、電線
を圧接刃で圧接接続するときに、相互に抱き合うよう内
方に曲げられて塑性変形される構成であれば、電線の圧
接工程と延長部の曲げ工程とが同時に行える。
【0011】請求項3のように、上記各延長部には、相
互に抱き合うよう内方に曲げられて塑性変形されたとき
に、相互に係合して両側壁の外方への開きを阻止する凹
凸部が形成されている構成であれば、凹凸部で両側壁の
外方への開きが確実に阻止されるので、長期にわたって
圧接刃による芯線の圧接力が低下しなくなる。
【0012】請求項4のように、上記各延長部は、相互
に抱き合うよう円弧状に内方に曲げられて塑性変形され
る構成であれば、延長部の曲げ加工がスムーズに行え
る。
【0013】上記各延長部は、請求項5のように圧接刃
の真上に位置している構成、又は請求項6のように圧接
刃の前後に位置している構成のいずれでも採用すること
ができる。
【0014】一方、本発明の請求項7は、スロットが形
成された圧接刃を有し、芯線と絶縁被覆とを有する電線
がスロットに先端側から挿入されることにより、絶縁被
覆が突き破られつつ芯線が圧接刃に圧接接続するように
なった圧接端子であって、上記圧接刃が形成された両側
壁に内方向きのフック又はフック穴が形成されると共
に、底壁の底上げ部にフック穴又は外方向きのフックが
形成されて、圧接中の電線による底上げ部の押し下げで
両側壁が内方に撓まされたときに、両側壁のフック又は
フック穴が底上げ部のフック穴又フックに係合されるこ
とを特徴とする圧接端子を提供するものである。
【0015】請求項7によれば、圧接刃が形成された両
側壁に内方向きのフック(又はフック穴)を形成し、底
壁の底上げ部にフック穴(又は外方向きのフック)を形
成して、圧接中に電線で底上げ部が押し下げられると、
両側壁が内方に撓まされることにより、両側壁のフック
(又はフック穴)が底上げ部のフック穴(又フック)に
係合されるから、両側壁が外方に開くのが阻止されて、
圧接刃による芯線の圧接力が低下しなくなる。
【0016】また、フックによるばね作用で両側壁が内
方に付勢されることにより、圧接刃による芯線の圧接力
が大きくなると共に、圧接時に圧接刃のスロットの幅を
広くしておいても、圧接後には両側壁が内方に付勢され
てスロット幅が狭くなり接触抵抗が安定するので、圧接
時に芯線の素線切れが発生しにくくなる。
【0017】請求項8のように、上記フック及びフック
穴は、前後一対の圧接刃の中間に位置している構成であ
れば、フック及びフック穴を1箇所に形成すればよいの
でプレス加工が簡単になる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。なお、従来技術と同一構成・作用の個所
は同一番号を付して詳細な説明は省略する。
【0019】図1〜図5は第1実施形態であり、図1に
示すように、圧接端子1は、従来と同様のスロット1b
を有する前後一対の圧接刃1aを両側壁1c,1dに備
えている。なお、圧接前の端子1の内幅WTは従来と同
じである。また、電線2も従来と同様の芯線2aと絶縁
被覆2bとを備えている。
【0020】図3(a)に示すように、圧接端子1の両
側壁1c,1dは、所定の幅で上方に延長されて、この
延長部1e,1fの延長長さLは、図3(c)に示すよ
うに、相互に抱き合うよう円弧状にほぼ180度程度の
角度まで内方に曲げられるように設定する。
【0021】一方、圧接治具4は、図4(c)にも示す
ように、上記圧接端子1の延長部1e,1fを曲げ加工
するための円弧状曲げ加工部4aと、電線2を押し下げ
る電線押下げ部4cとを備えている。
【0022】上記電線押下げ部4cで電線2を押下げな
がら、同時に曲げ加工部4aで延長部1e,1fを曲げ
加工するときには、曲げ加工部4aの下動ストローク
と、電線押下げ部4cの下動ストロークとが一致しない
ことがあるので、電線押下げ部4cが曲げ加工部4aと
独立して上下動する構成とするのが好ましい。
【0023】そして、図3(a)に示すように、圧接端
子1の両側壁1c,1dの間に電線2を挿入した状態
で、治具4を下降(矢印参照)させると、図3(b)に
示すように、電線2は、電線押下げ部4cで押し下げら
れて各圧接刃1aに圧接接続されるようになると共に、
各曲げ加工部4aで両側壁1c,1dの延長部1e,1
fが相互に抱き合うよう円弧状に内方に曲げられるよう
になる。
【0024】こうして、治具4が所定の下降ストローク
まで下降されると、図3(c)に示すように、電線2
は、各電線押下げ部4cで各圧接刃1aに完全に圧接接
続されると共に、各曲げ加工部4aで両側壁1c,1d
の延長部1e,1fが相互に抱き合うよう円弧状に内方
に曲げられて塑性変形されるようになる。
【0025】第1実施形態においては、圧接端子1の両
側壁1c,1dの延長部1e,1fを相互に抱き合うよ
う内方に曲げて塑性変形した状態では、各延長部1e,
1fの抱き合い部分が両側壁1c,1dを内方に付勢す
るばね形状に形成されるようになるので、この各延長部
1e,1fの抱き合い部分で両側壁1c,1dが外方に
開くのが阻止されて、圧接刃1aによる芯線2の圧接力
が低下しなくなって、接続信頼性が向上する。
【0026】また、各延長部1e,1fの抱き合い部分
のばね形状で両側壁1c,1dが内方に付勢されること
により、圧接刃1aによる芯線2の圧接力が大きくなっ
て接触抵抗が安定すると共に、圧接時に圧接刃1aのス
ロット1bの幅を広くしておいても、圧接後には両側壁
1c,1dが内方に付勢されてスロット幅が狭くなり接
触抵抗が安定するので、圧接時に芯線2aの素線切れが
発生しにくくなって、これらの点からも接続信頼性が向
上する。
【0027】また、上記各延長部1e,1fは、治具4
の電線押下げ部4cで電線2を圧接刃1aで圧接接続す
るときに、治具4の曲げ加工部4aで相互に抱き合うよ
う内方に曲げて塑性変形させることができるので、電線
2の圧接工程と延長部1e,1fの曲げ工程とが同時に
行えて生産性が向上する。
【0028】上記各延長部1e,1fは、円弧状の曲げ
加工部4cで、相互に抱き合うよう円弧状に内方に曲げ
て塑性変形させるので、延長部1e,1fの曲げ加工が
スムーズに行える。なお、延長部1e,1fは円弧状に
曲げる必要は必ずしもなく、直角状に曲げるようにして
も良い。
【0029】また、図2に示すように、上記各延長部1
e,1fに、相互に抱き合うよう内方に曲げられて塑性
変形されたときに、相互に係合して両側壁1c,1dの
外方への開きを阻止する凹凸部1g,1hを形成する
と、凹凸部1g,1hの係合で両側壁1c,1dの外方
への開きが確実に阻止されるので、長期にわたって圧接
刃1aによる芯線2aの圧接力が低下しなくなって、接
続信頼性がより向上する。
【0030】上記治具4は、図3に示すように、電線2
を各電線押下げ部4cで押し下げると同時に、各曲げ加
工部4aで各圧接刃1aの真横に位置する両側壁1c,
1dの延長部1e,1fを相互に抱き合うよう円弧状に
内方に曲げるように構成したが、図5に示すように、治
具4の曲げ加工部4a、電線圧接部4b及び電線押下げ
部4cの位置を変えて、各圧接刃1aの真上付近の電線
2を各電線圧接部4bで押し下げて各圧接刃1aに圧接
接続すると共に、各曲げ加工部4aで各圧接刃1aの前
後に位置する両側壁1c,1dの延長部1e,1fを相
互に抱き合うよう円弧状に内方に曲げと同時に、前後の
各延長部1e,1fの曲げ加工部分の前後位置の電線2
を各電線押下げ部4cで押し下げるように構成しても良
い。
【0031】この時、上記圧接治具4の各電線押下げ部
4cは,圧接接続時に、スロット1bの正規の深さまで
電線2を無理やりに挿入するために、スロット1bの幅
よりも僅かに狭く設定する。
【0032】図6及び図7は第2実施形態であり、図6
に示すように、圧接端子1は、従来と同様のスロット1
bを有する前後一対の圧接刃1aを両側壁1c,1dに
備えている。この圧接端子1の底壁1gには、長さ方向
に伸長する逆U字状の底上げ部1hが形成されている。
なお、圧接前の端子1の内幅WTは従来と同じである。
また、電線2も従来と同様の芯線2aと絶縁被覆2bと
を備えている。
【0033】上記両側壁1c,1dの前後一対の圧接刃
1aの中間位置には、内方向きに切り起こされた下向き
のフック1iがそれぞれ形成されると共に、上記底壁1
gの底上げ部1hの両型部には、上記フック1iが係合
可能なフック穴1jがそれぞれ形成されている。
【0034】そして、図7(a)に示すように、圧接端
子1の両側壁1c,1dの間に電線2を挿入しながら、
図7(b)に示すように、治具5を下降(矢印参照)さ
せると、電線2は、治具5で押し下げられて各圧接刃1
aに圧接接続されるようになると共に、その反力で両側
壁1c,1dが外方に撓まされるようになる。
【0035】治具5によって電線2がさらに押し下げら
れると、図7(c)に示すように、電線2により底壁1
gの底上げ部1hが押し下げられて両側壁1c,1dが
内方に撓まされ、両側壁1c,1dの各フック1iが底
上げ部1hの各フック穴1jにそれぞれ係合するように
なる。
【0036】この係合状態で、図7(d)に示すよう
に、治具5を上昇(矢印参照)させても、両側壁1c,
1dの各フック1iが底上げ部1hの各フック穴1jに
それぞれ係合しているから、両側壁1c,1dが係合状
態以上に外方に開くのが阻止される。
【0037】第2実施形態においては、圧接刃1aが形
成された両側壁1c,1dにフック1iを形成し、底壁
1gの底上げ部1hにフック穴1jを形成して、圧接中
に電線2で底上げ部1hが押し下げられると、両側壁1
c,1dが内方に撓まされることにより、両側壁1c,
1dのフック1iが底上げ部1hのフック穴1jに係合
されるから、両側壁1c,1dが外方に開くのが阻止さ
れて、圧接刃1aによる芯線の圧接力が低下しなくな
る。
【0038】また、フック1iによるばね作用で両側壁
1c,1dが内方に付勢されることにより、圧接刃1a
による芯線2aの圧接力が大きくなると共に、圧接時に
圧接刃1aのスロット1bの幅を広くしておいても、圧
接後には両側壁1c,1dが内方に付勢されてスロット
1bの幅が狭くなり接触抵抗が安定するので、圧接時に
芯線2aの素線切れが発生しにくくなり、これらの点か
らも接続信頼性が向上する。
【0039】また、上記フック1i及びフック穴1j
は、前後一対の圧接刃1aの中間に位置しているから、
フック1i及びフック穴1jを各圧接刃1a毎に形成す
る必要がなく、1箇所に形成すればよいのでプレス加工
が簡単になって生産性が向上する。
【0040】第2実施形態では、圧接端子1の両側壁1
c,1dにフック1iを形成し、底壁1gの底上げ部1
hにフック穴1jを形成したが、両側壁1c,1dにフ
ック穴1jを形成し、底壁1gの底上げ部1hにフック
1iを形成しても良い。
【0041】
【発明の効果】以上のように、請求項1の圧接端子は、
圧接刃が形成された両側壁の延長部を相互に抱き合うよ
う内方に曲げて塑性変形した状態で、両側壁を内方に付
勢するばね形状に形成することにより、この各延長部の
抱き合い部分で両側壁が外方に開くのが阻止されて、圧
接刃による芯線の圧接力が低下しなくなって、接続信頼
性が向上する。
【0042】また、各延長部の抱き合い部分のばね形状
で両側壁が内方に付勢されることにより、圧接刃による
芯線の圧接力が大きくなって接触抵抗が安定すると共
に、圧接時に圧接刃のスロットの幅を広くしておいて
も、圧接後には両側壁が内方に付勢されてスロット幅が
狭くなり接触抵抗が安定するので、圧接時に芯線の素線
切れが発生しにくくなって、これらの点からも接続信頼
性が向上する。
【0043】上記各延長部は、電線を圧接刃で圧接接続
するときに、相互に抱き合うよう内方に曲げられて塑性
変形される構成であれば(請求項2)、電線の圧接工程
と延長部の曲げ工程とが同時に行えて生産性が向上す
る。
【0044】上記各延長部には、相互に抱き合うよう内
方に曲げられて塑性変形されたときに、相互に係合して
両側壁の外方への開きを阻止する凹凸部が形成されてい
る構成であれば(請求項3)、凹凸部で両側壁の外方へ
の開きが確実に阻止されるので、長期にわたって圧接刃
による芯線の圧接力が低下しなくなって、接続信頼性が
より向上する。
【0045】上記各延長部は、相互に抱き合うよう円弧
状に内方に曲げられて塑性変形される構成であれば(請
求項4)、延長部の曲げ加工がスムーズに行える。
【0046】一方、請求項7の圧接端子は、圧接刃が形
成された両側壁に内方向きのフック(又はフック穴)を
形成し、底壁の底上げ部にフック穴(又は外方向きのフ
ック)を形成して、圧接中に電線で底上げ部が押し下げ
られると、両側壁が内方に撓まされることにより、両側
壁のフック(又はフック穴)が底上げ部のフック穴(又
フック)に係合されるから、両側壁が外方に開くのが阻
止されて、圧接刃による芯線の圧接力が低下しなくな
る。
【0047】また、フックによるばね作用で両側壁が内
方に付勢されることにより、圧接刃による芯線の圧接力
が大きくなると共に、圧接時に圧接刃のスロットの幅を
広くしておいても、圧接後には両側壁が内方に付勢され
てスロット幅が狭くなり接触抵抗が安定するので、圧接
時に芯線の素線切れが発生しにくくなって、これらの点
からも接続信頼性が向上する。
【0048】上記フック及びフック穴は、前後一対の圧
接刃の中間に位置している構成であれば(請求項8)、
フック及びフック穴を1箇所に形成すればよいのでプレ
ス加工が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の圧接端子の正面断面
図である。
【図2】 変形例の圧接端子であり、(a)は曲げ加工
前の正面断面図、(b)は曲げ加工後の正面断面図であ
る。
【図3】 電線の圧接手順であり、(a)は圧接・曲げ
加工前の端子の正面断面図、(b)は圧接・曲げ加工途
中の正面断面図、(c)は圧接・曲げ加工完了時の正面
断面図である。
【図4】 圧接・曲げ加工の第1例であり、(a)は圧
接端子の平面図、(b)は圧接・曲げ加工後の圧接端子
の平面図、(c)は圧接治具の平面図である。
【図5】 圧接・曲げ加工の第2例であり、(a)は圧
接端子の平面図、(b)は圧接・曲げ加工後の圧接端子
の平面図、(c)は圧接治具の平面図である。
【図6】 本発明の第2実施形態の圧接端子の要部斜視
図である。
【図7】 電線の圧接手順であり、(a)は圧接前の端
子の正面断面図、(b)は圧接途中の正面断面図、
(c)はフックとフック穴の係合時の正面断面図、
(d)は圧接完了時の正面断面図である。
【図8】 従来の圧接端子による電線の圧接手順であ
り、(a)は圧接前の正面断面図、(b)は圧接後の正
面断面図である。
【符号の説明】
1 圧接端子 1a 圧接刃 1b スロット 1c,1d 両側壁 1e,1f 延長部 1g 底壁 1h 底上げ部 1i フック 1j フック穴 2 電線 2a 芯線 2b 絶縁被覆 4 治具 4a 曲げ加工部 4c 電線押下げ部 5 治具
フロントページの続き (72)発明者 齋藤 寧 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 5E012 AA14 5E051 HA07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スロットが形成された圧接刃を有し、芯
    線と絶縁被覆とを有する電線がスロットに先端側から挿
    入されることにより、絶縁被覆が突き破られつつ芯線が
    圧接刃に圧接接続するようになった圧接端子であって、 上記圧接刃が形成された両側壁が上方に延長され、この
    各延長部は、相互に抱き合うよう内方に曲げられて塑性
    変形された状態で、両側壁を内方に付勢するばね形状に
    形成されていることを特徴とする圧接端子。
  2. 【請求項2】 上記各延長部は、電線を圧接刃で圧接接
    続するときに、相互に抱き合うよう内方に曲げられて塑
    性変形される請求項1に記載の圧接端子。
  3. 【請求項3】 上記各延長部には、相互に抱き合うよう
    内方に曲げられて塑性変形されたときに、相互に係合し
    て両側壁の外方への開きを阻止する凹凸部が形成されて
    いる請求項1又は請求項2に記載の圧接端子。
  4. 【請求項4】 上記各延長部は、相互に抱き合うよう円
    弧状に内方に曲げられて塑性変形される請求項1〜請求
    項3のいずれかに記載の圧接端子。
  5. 【請求項5】 上記各延長部は、圧接刃の真上に位置し
    ている請求項1〜請求項4のいずれかに記載の圧接端
    子。
  6. 【請求項6】 上記各延長部は、圧接刃の前後に位置し
    ている請求項1〜請求項4のいずれかに記載の圧接端
    子。
  7. 【請求項7】 スロットが形成された圧接刃を有し、芯
    線と絶縁被覆とを有する電線がスロットに先端側から挿
    入されることにより、絶縁被覆が突き破られつつ芯線が
    圧接刃に圧接接続するようになった圧接端子であって、 上記圧接刃が形成された両側壁に内方向きのフック又は
    フック穴が形成されると共に、底壁の底上げ部にフック
    穴又は外方向きのフックが形成されて、圧接中の電線に
    よる底上げ部の押し下げで両側壁が内方に撓まされたと
    きに、両側壁のフック又はフック穴が底上げ部のフック
    穴又フックに係合されることを特徴とする圧接端子。
  8. 【請求項8】 上記フック及びフック穴は、前後一対の
    圧接刃の中間に位置している請求項7に記載の圧接端
    子。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016129387A1 (ja) * 2015-02-13 2016-08-18 株式会社オートネットワーク技術研究所 コネクタ

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WO2016129387A1 (ja) * 2015-02-13 2016-08-18 株式会社オートネットワーク技術研究所 コネクタ

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