JP2000199388A - 遮蔽体内蔵複層ガラス - Google Patents

遮蔽体内蔵複層ガラス

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JP2000199388A
JP2000199388A JP11000962A JP96299A JP2000199388A JP 2000199388 A JP2000199388 A JP 2000199388A JP 11000962 A JP11000962 A JP 11000962A JP 96299 A JP96299 A JP 96299A JP 2000199388 A JP2000199388 A JP 2000199388A
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Haruya Ueno
晴哉 上野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で操作性の向上を図る。 【解決手段】 上下辺部及び左右側辺部を有するスペー
サ5の両側をガラス板6で挟んで内部が密封された複層
ガラス2を形成し、この複層ガラス2内の前記スペーサ
5で囲まれた空間に昇降可能な遮蔽体4を内蔵し、前記
スペーサ5に前記複層ガラス2の外部から磁力で昇降操
作可能な昇降部材17を設け、前記遮蔽体4の下部に該
遮蔽体4を昇降させる吊紐10の一端を連結し、該吊紐
10の他端を前記スペーサ5の上辺部から側辺部上方の
固定滑車12に導いて前記昇降部材17に設けた動滑車
18と固定滑車13の間に巻回させ、該吊紐10の先端
を前記昇降部材17またはスぺーサ5に固定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遮蔽体内蔵複層ガ
ラスに係り、特に操作性の向上等を図った遮蔽体内蔵複
層ガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】方形枠状にスぺーサを設け、このスぺー
サの両面をガラス板で挟んで内部が密封された複層ガラ
スを形成し、この複層ガラス内に遮蔽体(ブラインドや
スクリーン)を吊設してなる遮蔽体内蔵複層ガラスは、
断熱性および遮蔽性を有するだけでなく、密封された複
層ガラス内に遮蔽体が内蔵されていることから、ブライ
ンドが汚れ難く、例えば浴室等の窓ガラスとして好適で
ある。
【0003】特開平7−91153号公報に、この種の
遮蔽体内蔵複層ガラスの例が開示されている。同公報に
記載の遮蔽体内蔵複層ガラスは、複層ガラス内の上部
に、駆動軸を配し、該駆動軸に吊紐を介してブラインド
(遮蔽体)を吊設し、駆動軸を正・逆転することにより
該吊紐を巻降し・巻上げてブラインドを昇降させるよう
にしたものである。この複層ガラスでは、駆動軸の一端
部に、正転用一方向クラッチ付きピニオンと逆転用一方
向クラッチ付きピニオンを並設し、各ピニオンに噛合す
るラックを、外部から磁力を利用して上下に繰り返し移
動させることにより、駆動軸を回転させてブラインドを
昇降させるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
遮蔽体内蔵複層ガラスでは、複層ガラスの上部に吊紐巻
取り用の駆動軸を回転自在に配置すると共に、駆動軸の
端部に遮蔽体の昇降駆動のためのピニオン、クラッチ、
ラック等の機構部品を幾つも設けているので、構造が複
雑化し、その昇降駆動機構をもガラス板の間のスペース
内に収めようとすると、複層ガラスの厚みが厚くなって
しまうという問題があった。また、外部に配した操作部
材を上下に繰り返し動かすことにより、ラックを介して
駆動軸を回転させるようにしているので、1回の操作量
は小さくて済むものの、何回も繰り返して操作部材を動
かさなくてはならないため、操作性が悪いという問題が
あった。
【0005】本発明は、前述した課題を解決すべくなさ
れたものであり、簡単な構成で操作性の向上が図れる遮
蔽体内蔵複層ガラスを提供することにある。また、本発
明の目的は、遮蔽体の昇降機構の構成を簡素化すること
により昇降機構をガラス板間のスペースに収めても複層
ガラスの厚みを薄くすることができ、全体のコンパクト
化が図れる遮蔽体内蔵複層ガラスを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のうち、請求項1
記載の遮蔽体内蔵複層ガラスは、上下辺部及び左右側辺
部を有する方形枠状のスペーサの両側をガラス板で挟ん
で内部が密封された複層ガラスを形成し、この複層ガラ
ス内のスペーサで囲まれた空間に昇降可能な遮蔽体を内
蔵し、スペーサの側辺部に複層ガラスの外部から磁力で
昇降操作可能な昇降部材を設け、遮蔽体の下端に該遮蔽
体を昇降させる吊紐の一端を連結し、該吊紐の他端をス
ペーサの上辺部から側辺部上方の固定滑車に導いて昇降
部材に搭載した動滑車と固定滑車の間に巻回させ、該吊
紐の先端を昇降部材またはスぺーサに固定したことを特
徴とする。
【0007】請求項2記載の遮蔽体内蔵複層ガラスは、
上下辺部及び左右側辺部を有する方形枠状のスペーサの
両側をガラス板で挟んで内部が密封された複層ガラスを
形成し、この複層ガラス内のスペーサで囲まれた空間に
昇降可能な遮蔽体を内蔵し、スペーサの側辺部に複層ガ
ラスの外部から昇降操作可能な昇降部材を内蔵し、遮蔽
体の下端に該遮蔽体を昇降させる吊紐の一端を連結し、
該吊紐の他端をスペーサの上辺部から側辺部に導いて昇
降部材に設けた巻取ドラムに巻き付け、該巻取ドラムに
ピニオンを設けると共に、該ピニオンをスペーサの側辺
部に沿って上下方向に設けたラックに噛合させたことを
特徴とする。
【0008】請求項3記載の遮蔽体内蔵複層ガラスは、
上下辺部及び左右側辺部を有するスペーサの両側をガラ
ス板で挟んで内部が密封された複層ガラスを形成し、こ
の複層ガラス内の前記スペーサで囲まれた空間に昇降可
能な遮蔽体を内蔵し、前記スペーサに前記複層ガラスの
外部から磁力で昇降操作可能な昇降部材を設け、前記遮
蔽体の下部に該遮蔽体を昇降させる吊紐の一端を連結
し、該吊紐の他端を前記スペーサの上辺部から側辺部に
導いて前記昇降部材に連結し、該昇降部材に移動を阻止
するストッパを設けたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添
付図面に基づいて詳述する。図1は本発明の実施の形態
である遮蔽体内蔵複層ガラスの要部(ガラス板を取り除
いた状態)を示す概略図であり、(a)は正面図、
(b)は一部省略した側面図、図2は同遮蔽体内蔵複層
ガラスのより具体化した構成を示す図で、(a)は正面
図、(b)は(a)図のIIb−IIb矢視断面図、
(c)は(a)図のIIc−IIc矢視断面図である。
【0010】図2において、1は窓サッシ等に装着され
て利用される遮蔽体内蔵複層ガラスで、基本的には、内
部が密封された複層ガラス2内に遮蔽体4を内蔵して構
成されている。図示例では、遮蔽体4として、折り畳み
自在なプリーツ状の遮蔽体(図4参照)が示されてい
る。複層ガラス2は、上下辺部及び左右側辺部のスペー
サ部材5a,5b,5c,5dを方形枠状に配置して組
み立てたスペーサ(組立体)5の両側(両面)を2枚の
ガラス板6,6で挟み、各辺部のスペーサ部材5a〜5
dとガラス板6の間を図示しない1次シール材でシール
すると共に、両ガラス板6,6の対向周縁部間を2次シ
ール材7でシールすることにより、内部を密封した状態
に形成されたものである。
【0011】図3に方形枠状のスペーサ5の具体的構成
を分解して示す。スペーサ部材5a〜5dは金属製、例
えばアルミニウム合金製の押出形材から構成されてお
り、四隅に配置されたコーナーピース8a,8b,8
c,8dを介して方形枠状に連結され、それにより、方
形枠状のスペーサ5を構成している。なお、スペーサ部
材5a〜5dやコーナーピース8a〜8dとして、合成
樹脂製の形材を使用してもよい。
【0012】プリーツ状の遮蔽体4は、複層ガラス2内
の方形枠状のスペーサ5で囲まれた空間に配設されてい
る。遮蔽体4の下端には、図4に示すように、プレート
14bを介してウエイトの役目を果たすボトムレール1
5が固定されている。また、遮蔽体4は、上端に取り付
けたプレート14aを上辺部スペーサ部材5aに挿入す
ることで、上辺部スペーサ部材5aによって吊り下げ支
持されている。図4において、10で示すものはプリー
ツ状の遮蔽体4を昇降させるための吊紐である。この吊
紐10は、遮蔽体4のヒダの孔4aに通されており、下
端がボトムレール15に連結されている。
【0013】図1、図2に示すように、吊紐10は、遮
蔽体4の幅寸法に応じて平行に2本設けられている。2
本の吊紐10は、図示のように、下端で連続させてもよ
い。つまり、1本の紐状体の両端を、間隔をおいてボト
ムレール15から上に導き出して、2本の吊紐10とし
てもよい。
【0014】その場合は、ボトムレール15に対して吊
紐10を、その延長方向に移動自在に配設することがで
きる。特に、図1に示すように、ボトムレール15に滑
車等のガイド16を設け、このガイド16を介して吊紐
10の方向を90度変換させるようにすれば、吊紐10
の移動を滑らかになすことができる。従って、吊紐10
の伸び縮み等によって、ボトムレール15が水平より傾
斜した場合にも、一旦ボトムレール15を上端まで持ち
上げて強制的にその動きにより吊紐10を移動させるこ
とで、2本の吊紐10のバランスの崩れを修正すること
ができ、次に遮蔽体4を下降させた際にボトムレール1
5の水平度を保つことができる。2本の吊紐10の他端
(上端)は、上辺部スペーサ部材5aに内蔵した滑車1
1により側辺部スペーサ部材5cに導かれており、さら
に側辺部スペーサ部材5cの上端に配した第1固定滑車
12により、側辺部スペーサ部材5cの下方へ導かれて
いる。
【0015】この側辺部スペーサ部材5cの内部には、
複層ガラス2の外部から磁力で昇降操作可能な昇降部材
17が内蔵されている。この昇降部材17には、ガラス
板6と平行な面内で回転できるよう動滑車18が取り付
けられると共に、磁石21を備えたストッパ兼用の被操
作部材20が揺動可能に取り付けられている。
【0016】そして、側辺部スペーサ部材5cの上部に
下向き姿勢で導き入れられた吊紐10の他端は、昇降部
材17に搭載した動滑車18に巻回されて上向きに方向
転換させられ、その先側が、第1固定滑車12と同軸に
配された第2固定滑車13に巻回されて下向きに方向転
換させられた後、昇降部材17に固着されている。ただ
し、吊紐10の他端側先端部は、動滑車18の昇降代を
確保した状態で昇降部材17に固着されている。昇降部
材17には適当な重量のウエイト19(図9参照)が搭
載されており、吊紐10で昇降する遮蔽体4の重量とバ
ランスするようになっている。
【0017】図5及び図7は昇降部材17の詳細、図6
は動滑車18の取付部の詳細を示している。昇降部材1
7は、側辺部スペーサ部材5cの内部に滑らかに昇降で
きるよう収容されている。昇降部材17の上部は、動滑
車18を収容するケース状に形成され、その内部に動滑
車18が回転可能に軸支されている。そして、図7に示
すように昇降部材17の上端部に開口した孔22に吊紐
10を通して動滑車18に巻回し、第2固定滑車13を
巻回して垂下された吊紐10の先端部が滑車ケース21
に設けた掛止部23に固定されている。
【0018】被操作部材20は昇降部材17の下部に設
けられている。この被操作部材20は、複層ガラス2の
外面に上下移動可能に設けられた外側操作部材24に対
応するものであり、外側操作部材24に磁力で吸着され
て昇降操作されるようになっている。
【0019】この被操作部材20は、図5に示すよう
に、下端が1本のピン25で軸支され複層ガラス2の厚
み方向と直交する面内で左右方向に揺動可能とされた本
体26と、図8に示すように、本体26の磁石収容部2
6aに埋め込まれた磁石27とからなる。本体26の上
端の揺動方向両端にはストッパ28が形成され、図5
(a)に二点鎖線で示すように、バネ29で被操作部材
20が垂直に立った中立位置から内方(図中左方)に揺
動させられることにより、片方のストッパ28が、側辺
部スペーサ部材5cの壁に形成した係止孔30に係合し
て、昇降部材17の移動を阻止するようになっている。
なお、被操作部材20の外側への揺動(中立位置から図
中右方への揺動)は、本体26の揺動方向側面に当たる
ストッパ部材31によって阻止されている。
【0020】また、側辺部スペーサ部材5cの側面(ガ
ラス板6を張る面)には、長手方向に延びる溝状の窓
(開口部)33が形成されており、被操作部材20が垂
直に立った中立位置にあるとき、被操作部材20の磁石
収納部26aが、丁度この窓33に沿って上下に移動
し、それにより側辺部スペーサ部材5cに密着するガラ
ス板6の内面に、前記磁石収納部26aの表面が接触す
るようになっている。これは、外側操作部材24と磁石
27の間に作用する磁気吸着力を、両者間の距離を最小
に縮める(ガラス板6の厚みまで縮める)ことで、でき
るだけ大きくするためである。
【0021】この場合、被操作部材20の本体26は、
複層ガラス2の厚さ方向に僅かに移動可能に設けられて
おり、ストッパ28を作用させるときは、被操作部材2
0が窓33の段差(窓33を形成した側辺部スペーサ部
材5cの側壁の厚み)を乗り越えて揺動し、中立位置に
戻るときは、窓33に被操作部材20の磁石収納部26
aが嵌まるようになっている。この複層ガラス2の厚さ
方向の被操作部材20の移動をスムーズに行うために、
被操作部材20の外側面には傾斜面35が設けられてい
る。
【0022】そして、この傾斜面35があることによ
り、ガラス板6の外面で窓33の位置に外側操作部材2
4を置くと、バネ29で揺動させられてストッパ機能を
発揮していた被操作部材20が、磁気吸着力を受けて中
立位置に容易に戻り、一方外側操作部材を離すと、磁気
吸着力の解除により、被操作部材20が容易に窓33の
段差を乗り越えてストッパ係合側に揺動するようになっ
ている。なお、外側操作部材24と被操作部材20は、
互いに磁気吸引力を及ぼす関係であればよく、両方に磁
石を設ける構成以外に、いずれか一方に磁石を設け、他
方に磁性体を設ける構成をとることができる。
【0023】次に作用を説明する。動滑車18を搭載し
た昇降部材17が下端にあるときは、吊紐10が側辺部
スペーサ部材5c内に最大に巻き取られているので、遮
蔽体4が上端位置に持ち上げられている。この状態で、
外側操作部材24を内方(左方)に移動しながらガラス
板6の表面から離すと、バネ29の付勢力で被操作部材
20が内方へ揺動されることにより、ストッパ28が係
止孔29に係合し、昇降部材17の移動が阻止される。
運搬時などは、この位置に昇降部材17を保持すること
で、遮蔽体4の無用の動きを止めることができる。
【0024】次に、ガラス板6の外面で、側辺部スペー
サ部材5cの窓33の位置に外側操作部材を置くと、外
側操作部材24と被操作部材20との間に働く磁気吸引
力によって、被操作部材20が図8に示すように中立位
置に戻され、ストッパ28による係止作用が解除され
る。この状態で外側操作部材24を昇降させると、被操
作部材20を介して昇降部材17が昇降操作され、動滑
車18の上下方向の移動により、吊紐10が緩められた
り引かれたりして、遮蔽体4が昇降する。このとき、遮
蔽体4と昇降部材17は重量的にバランスさせてあるの
で、小さな操作量で遮蔽体4を昇降させることができる
と共に、適当な位置で外側操作部材を止めれば、その位
置に遮蔽体4を保持することができる。
【0025】この場合、固定滑車12,13と動滑車1
8を用いて吊紐10を一往復半巻回させているため、遮
蔽体4の昇降量を1とすると、外側操作部材24の操作
量はその1/3で済むことになる。従って、操作性の向
上が図れると共に、昇降部材17や外側操作部材24の
移動長さを小さくしてコンパクト化が図れる。
【0026】以上のように、この実施の形態の遮蔽体内
蔵複層ガラス1は、遮蔽体4を昇降させる吊紐10の端
部を、上辺部スペーサ部材5aから側辺部スペーサ部材
5cに導き、側辺部スペーサ部材5cに配した動滑車1
8に巻回した構成としているので、複層ガラス2の上部
に駆動軸を設ける従来のものと違って、構造の簡素化が
図れる。特に、昇降機構の簡素化により、ガラス板6で
挟まれた厚さの薄いスペーサ5内に、昇降機構である動
滑車18付きの昇降部材17を内蔵することができるの
で、全体のコンパクト化を図ることができる。また、固
定滑車12,13と動滑車18を用いて吊紐10を引い
たり緩めたりするようにしているので、操作量が少なく
て済み、操作性の向上が図れる。なお、前記実施の形態
では、第1固定滑車12と第2固定滑車13を同軸に配
置しているが、図9に示すように、別の軸に配置しても
よい。
【0027】図10、図11は本発明の他の実施形態の
遮蔽体内蔵複層ガラスの要部構成を示す。前記実施形態
では、吊紐10を巻回するものとして動滑車を用いてい
たが、この実施形態の遮蔽体内蔵複層ガラス(全体の構
成は図示省略)では、動滑車の代わりに、吊紐10を巻
き取ることのできる巻取ドラム50を用いている。
【0028】即ち、吊紐10の他端(上端)を、滑車1
1および固定滑車12を用いて上辺部スペーサ部材5a
(図1、図2参照)から側辺部スペーサ部材5cに導い
た後、昇降部材17にガラス板6と平行な面内で回転す
るよう搭載した巻取ドラム50に巻き付け、該巻取ドラ
ム50に設けたピニオン52を、側辺部スペーサ部材5
cに沿って上下に延設したラック53に噛合させてい
る。なお、ピニオン52は、巻取ドラム50と一体に回
るものであればよく、図示例のように巻取ドラム50と
別体に製作してキー等で結合してもよいし、巻取ドラム
50の外周等に直接形成してもよい。その他の構成は、
図1〜図8の実施形態の遮蔽体内蔵複層ガラスと同じで
ある。
【0029】この構造の場合、昇降部材17を昇降させ
ると、ラック53に沿ってピニオン52及び巻取ドラム
50が回転し、吊紐10が巻き取られたり巻き戻された
りし、それにより遮蔽体4が昇降する。この場合、昇降
部材17の昇降運動をピニオン52とラック53により
巻取ドラム50の回転運動に変換するように構成されて
いるため、吊紐10の移動量が昇降部材17の移動量と
巻取ドラム50の巻取量の和になり、従って、操作量を
少なくすることができる。
【0030】本実施の形態の遮蔽体内蔵複層ガラスの場
合も、遮蔽体を昇降させる吊紐10の端部を、上辺部ス
ペーサ部材5aから側辺部スペーサ部材5cに導き、側
辺部スペーサ部材5cに配した巻取ドラム50に巻き付
けて、巻取ドラム50の回転をピニオン52とラック5
3で制御するようにしているので、複層ガラス2の上部
に駆動軸を設ける従来のものと違って、構造の簡素化が
図れる。特に、昇降機構の簡素化により、スペーサ5内
に昇降機構である巻取ドラム50、ピニオン52付きの
昇降部材17を内蔵できるので、全体のコンパクト化を
図ることができる。また、昇降部材51の昇降移動によ
るピニオン52とラック53を介した巻取ドラム50の
回転で吊紐10を引いたり緩めたりするようにしている
ので、操作量が少なくて済み、操作も簡単である。
【0031】この場合は、ピニオン52の径に対する巻
取ドラム50の径の比率に、昇降部材17の移動量に対
する巻取ドラム50の巻取量が比例するため、ピニオン
52の径と巻取ドラム50の径の比率を変えることによ
り、昇降部材17の移動量に対する巻取ドラム50の巻
取量を適宜調節することができる。
【0032】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、本発明は前記実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の
設計変更等が可能である。例えば、遮蔽体としては、前
記実施の形態ではプリーツ状の遮蔽体4を使用したが、
それに限らず、スラットを有するブラインド、ロール式
のもの等であってもよい。また、前記実施の形態では、
滑車11、12、13、18を、それ自体回転する構造
のものとしたが、表面の滑りをよくしたガイドでそれに
代えることも可能である。要は、吊紐10の移動を阻害
せずに、方向を変換してやればよいからである。吊紐1
0としては、例えばワイヤや針金等も適用可能である。
【0033】また、固定滑車12,13と動滑車18の
個数や吊紐10の巻回数は前記実施の形態に限定される
ものではなく、これらの設定により操作量と吊紐10の
移動量の関係を様々に変化させることが可能であり、状
況や複層ガラスの厚み等の条件に応じて設定内容を適宜
選択すればよい。
【0034】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な効果を奏することができる。
【0035】(1)請求項1記載の遮蔽体内蔵複層ガラ
スによれば、方形枠状のスペーサの両側をガラス板で挟
んで内部が密封された複層ガラスを形成し、この複層ガ
ラス内のスペーサで囲まれた空間に昇降可能な遮蔽体を
内蔵し、スペーサの側辺部に複層ガラスの外部から昇降
操作可能な昇降部材を内蔵し、遮蔽体の下端に該遮蔽体
を昇降させる吊紐の一端を連結し、該吊紐の先端をスペ
ーサの上辺部から側辺部上方の固定滑車に導いて前記昇
降部材に設けた動滑車と固定滑車の間に巻回し、該吊紐
の先端を昇降部材またはスぺーサに固定したので、簡単
な構成で昇降部材の操作量を低減することができ、操作
性の向上が図れる。また、昇降機構の構成の簡素化によ
り、昇降機構をガラス板間のスペースに収めても複層ガ
ラスの厚みを薄くすることができ、全体のコンパクト化
が図れる。
【0036】(2)請求項2記載の遮蔽体内蔵複層ガラ
スによれば、方形枠状のスペーサの両側をガラス板で挟
んで内部が密封された複層ガラスを形成し、この複層ガ
ラス内のスペーサで囲まれた空間に昇降可能な遮蔽体を
内蔵し、スペーサの側辺部に複層ガラスの外部から昇降
操作可能な昇降部材を設け、遮蔽体の下端に該遮蔽体を
昇降させる吊紐の一端を連結し、該吊紐の他端をスペー
サの上辺部から側辺部に導いて昇降部材に設けた巻取ド
ラムに巻き付け、該巻取ドラムにピニオンを設けると共
に、該ピニオンを前記スペーサの側辺部に沿って上下方
向に設けたラックに噛合させたので、簡単な構成で昇降
部材の操作量を低減することができ、操作性の向上が図
れる。また、昇降機構の構成の簡素化により、昇降機構
をガラス板間のスペースに収めても複層ガラスの厚みを
薄くすることができ、全体のコンパクト化が図れる。
【0037】(3)請求項3記載の遮蔽体内蔵複層ガラ
スによれば、上下辺部及び左右側辺部を有するスペーサ
の両側をガラス板で挟んで内部が密封された複層ガラス
を形成し、この複層ガラス内の前記スペーサで囲まれた
空間に昇降可能な遮蔽体を内蔵し、前記スペーサに前記
複層ガラスの外部から磁力で昇降操作可能な昇降部材を
設け、前記遮蔽体の下部に該遮蔽体を昇降させる吊紐の
一端を連結し、該吊紐の他端を前記スペーサの上辺部か
ら側辺部に導いて前記昇降部材に連結し、該昇降部材に
移動を阻止するストッパを設けているため、運搬時など
に遮蔽体を上昇させた位置に保持することができ、遮蔽
体の無用な動きを止めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である遮蔽体内蔵複層ガラ
スの要部構成を示す概略図で、(a)は正面図、(b)
は一部省略側面図である。
【図2】本発明の実施の形態の遮蔽体内蔵複層ガラスの
より具体化した構成を示す図であって、(a)は正面
図、(b)は(a)図のIIb−IIb矢視断面図、
(c)は(a)図のIIc−IIc矢視断面図である。
【図3】同遮蔽体内蔵複層ガラスにおけるスペーサの分
解斜視図である。
【図4】同遮蔽体内蔵複層ガラスにおける遮蔽体の取付
構造を示す斜視図である。
【図5】同遮蔽体内蔵複層ガラスにおける昇降部材の取
付構造を示す正面図である。
【図6】図5(a)のVI−VI矢視断面図である。
【図7】図5(a)のVII−VII矢視断面図であ
る。
【図8】図5(a)のVIII−VIII矢視断面図で
ある。
【図9】本発明の別の実施の形態である遮蔽体内蔵複層
ガラスの正面図である。
【図10】本発明のさらに別の実施の形態である遮蔽体
内蔵複層ガラスの要部構成を示す正面図である。
【図11】図10のXI−XI矢視断面図である。
【符号の説明】
1 遮蔽体内蔵複層ガラス 2 複層ガラス 4 遮蔽体 5 スペーサ 6 ガラス板 10 吊紐 12,13 固定滑車 17 昇降部材 18 動滑車 31 ストッパ 50 巻取ドラム 52 ピニオン 53 ラック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下辺部及び左右側辺部を有するスペー
    サの両側をガラス板で挟んで内部が密封された複層ガラ
    スを形成し、この複層ガラス内の前記スペーサで囲まれ
    た空間に昇降可能な遮蔽体を内蔵し、前記スペーサに前
    記複層ガラスの外部から磁力で昇降操作可能な昇降部材
    を設け、前記遮蔽体の下部に該遮蔽体を昇降させる吊紐
    の一端を連結し、該吊紐の他端を前記スペーサの上辺部
    から側辺部上方の固定滑車に導いて前記昇降部材に設け
    た動滑車と固定滑車の間に巻回させ、該吊紐の先端を前
    記昇降部材またはスぺーサに固定したことを特徴とする
    遮蔽体内蔵複層ガラス。
  2. 【請求項2】 上下辺部及び左右側辺部を有するスペー
    サの両側をガラス板で挟んで内部が密封された複層ガラ
    スを形成し、この複層ガラス内の前記スペーサで囲まれ
    た空間に昇降可能な遮蔽体を内蔵し、前記スペーサに前
    記複層ガラスの外部から磁力で昇降操作可能な昇降部材
    を設け、前記遮蔽体の下部に該遮蔽体を昇降させる吊紐
    の一端を連結し、該吊紐の他端を前記スペーサの上辺部
    から側辺部に導いて前記昇降部材に設けた巻取ドラムに
    巻き付け、該巻取ドラムにピニオンを設けると共に、該
    ピニオンを前記スペーサの側辺部に沿って上下方向に設
    けたラックに噛合させたことを特徴とする遮蔽体内蔵複
    層ガラス。
  3. 【請求項3】 上下辺部及び左右側辺部を有するスペー
    サの両側をガラス板で挟んで内部が密封された複層ガラ
    スを形成し、この複層ガラス内の前記スペーサで囲まれ
    た空間に昇降可能な遮蔽体を内蔵し、前記スペーサに前
    記複層ガラスの外部から磁力で昇降操作可能な昇降部材
    を設け、前記遮蔽体の下部に該遮蔽体を昇降させる吊紐
    の一端を連結し、該吊紐の他端を前記スペーサの上辺部
    から側辺部に導いて前記昇降部材に連結し、該昇降部材
    に移動を阻止するストッパを設けたことを特徴とする遮
    蔽体内蔵複層ガラス。
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