JP2000199099A - プリント基板の電解メッキ用治具 - Google Patents

プリント基板の電解メッキ用治具

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JP2000199099A
JP2000199099A JP10374118A JP37411898A JP2000199099A JP 2000199099 A JP2000199099 A JP 2000199099A JP 10374118 A JP10374118 A JP 10374118A JP 37411898 A JP37411898 A JP 37411898A JP 2000199099 A JP2000199099 A JP 2000199099A
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Masaro Izumi
正郎 和泉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電解メッキ処理において、プリント基板のメ
ッキ品質および洗浄性が高く、装着効率が良い電解メッ
キ用治具を提供する。 【解決手段】 電解メッキ用治具1は、第1支持体11
と第2支持体31と固定具51とから構成される。第1
支持体11の四角形の第1枠部15の中空部に向けて突
出した第1接触部17と、第2支持体31の四角形の第
2枠部35の中空部に向けて突出した第2接触部37と
の間にプリント基板5を挟持するよう、前記第1支持体
11と前記第2支持体31とを固定具51で挟持する。
このとき、枠部やプリント基板5に歪みがある場合で
も、複数の接触部がプリント基板5との接触面積を確保
するため、メッキ品質が高い。また、プリント基板5が
周囲を密接した状態で囲まれないため洗浄性が高い。さ
らに、第1枠部15と第2枠部35の形状から積層する
際の位置が定めやすく、作業効率が良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板の表
面を電解メッキ処理する際に、メッキの対象となるプリ
ント基板を挟持して電解メッキ液に浸すための電解メッ
キ用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、スルーホールを有す
る両面プリント基板を作製する場合には、基板に穿設し
たスルーホールの内壁に、無電解メッキ等にて薄い導電
層を予め形成しておき、その後、プリント基板全体を電
解メッキ液に浸して電解メッキ処理を行うことで、スル
ーホールの内壁に、使用に耐え得る厚い導電層(メッキ
層)を形成するようにしている。
【0003】また、プリント基板の電解メッキ処理は、
電解メッキ液が入れられた電解槽内に、電極板とメッキ
対象となるプリント基板とを入れ、電極板とプリント基
板との間に、プリント基板側を陰極として直流電圧を印
加することにより、電解メッキ液中に電流を流し、その
電流によって、電解メッキ液中の金属イオンを電着物と
してプリント基板の導電層表面に析出させるための処理
である。このことから、プリント基板の電解メッキ処理
を行う際には、プリント基板を保持した状態で電解メッ
キ液に浸し、しかも、プリント基板表面の導電層の電位
が均一となるように電圧を印加することのできる、導電
性材料からなる電解メッキ用治具が使用される。
【0004】そして、こうした電解メッキ用治具として
は、従来より、例えば、特開平4−325696号公報
に記載のように、外形がプリント基板と略同等の大きさ
に形成され、内側にプリント基板の導電層を露出させる
中空部が形成された環状の支持体に、プリント基板を積
層し、プリント基板が支持体から外れることのないよ
う、複数の固定具で、プリント基板を支持体に固定する
ようにしたものが提案されている。
【0005】この提案の電解メッキ用治具は、環状に形
成された一対の支持体の間にプリント基板を挟んで電解
メッキ液に浸すようにした従来の治具が、プリント基板
の周囲が支持体に覆われた状態で保持する構造であるた
め、プリント基板を保持した状態での洗浄性が悪く、電
解メッキ処理の前工程として行う脱脂、水洗等の処理、
及び、後工程として行う水洗処理を、充分に行うことが
できない、といった問題に鑑みなされたものである。
【0006】つまり、上記提案の電解メッキ用治具は、
プリント基板の片面を支持体の表面に当接させ、プリン
ト基板の他方の面には、プリント基板を支持体に固定す
る断面コの字状の固定具の一部のみが接触するようにす
ることで、プリント基板と電解メッキ用治具とが接触す
る部分を少なくし、電解メッキ処理の前後で行う脱脂処
理や水洗処理を良好に行えるようにしたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記提案の電
解メッキ用治具においては、固定具が接触しているプリ
ント基板の片側面ではプリント基板の周囲を覆う構造で
はないため、洗浄性が向上するが、プリント基板と略同
等の大きさに形成した環状の支持体が接触している片側
面では、その周囲が環状の支持体に覆われることにな
り、従来の治具と同様、洗浄性は充分ではなかった。
【0008】一方、品質上の問題として、プリント基板
に形成するメッキ厚は均一であることが望まれ、このよ
うな品質の高いメッキを形成するためにはプリント基板
と電解メッキ用治具との接触面積を大きくすると良い。
ここで、上記提案の電解メッキ用治具のように、プリン
ト基板と略同等の大きさに形成した環状の支持体でプリ
ント基板を支持する構造は、一見接触面積が大きく見え
るが、使用経過により環状の支持体に歪みが生じたり、
あるいはプリント基板に反りがある場合、プリント基板
と電解メッキ用治具とが実際に接触している面積は小さ
くなるという問題があった。
【0009】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、プリント基板を電解メッキ液中で支持し、か
つ、プリント基板表面の導電層に対して電圧を印加する
ための電解メッキ用治具において、プリント基板に形成
するメッキの品質が高く、また、電解メッキ処理の前後
の工程で行う脱脂処理や水洗処理を良好に行うことがで
きるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段および発明の効果】かかる
目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明
は、絶縁基板の表面に導電層を形成したプリント基板を
挟持し、電解メッキ液に浸すことにより、前記プリント
基板の表面を電解メッキするための電解メッキ用治具で
あって、前記プリント基板の板面よりも大きい中空部を
有する環状の第1枠部と、該枠部から前記中空部に向け
て突出され、前記中空部に配置されたプリント基板を片
面から挟持するための複数の第1接触部と、を有する導
電性の第1支持体と、少なくとも該第1支持体の第1枠
部の一部と積層可能に形成された第2枠部と、該第2枠
部から突出され、該第2枠部を前記第1枠部に積層した
際、前記第1枠部の中空部に配置されたプリント基板を
前記第1接触部との間で挟持可能な複数の第2接触部
と、を有する導電性の第2支持体と、前記第1枠部と第
2枠部とを積層した状態で保持するための固定具と、を
備えたことを特徴とする。
【0011】本発明の電解メッキ用治具の使用に際して
は、前記第1支持体の中空部の中心にメッキ処理を行な
うプリント基板を配置し、複数の第1接触部にて該プリ
ント基板を支持する。次に、第1接触部と第2接触部と
の間にプリント基板を挟持するよう第1支持体と第2支
持体とを積層する。プリント基板を挟持した状態での第
1支持体と第2支持体とを固定具にて挟持する。このよ
うにして、電解メッキ用治具に挟持した状態のプリント
基板に対して、脱脂、水洗等の前処理を行い、続いて電
解処理を行うことでメッキ処理が実現する。
【0012】このように、本発明の電解メッキ用治具に
よれば、プリント基板の電解メッキ処理やその前後の処
理を行なう際に、第1支持体の第1枠部から突出した第
1接触部および第2支持体の第2枠部から突出した第2
接触部がプリント基板と接し、第1枠部および第2枠部
がプリント基板と接することが無い。このため、プリン
ト基板が支持体の枠部に密接した状態で周囲を囲まれる
ことがない。したがって、中空部にプリント基板、第1
接触部および第2接触部が占有しない空白部分が形成さ
れ、水洗処理における洗浄水の流路を確保することがで
き、プリント基板を保持した状態での洗浄性が高くな
る。
【0013】また、複数の接触部がプリント基板に接触
するため、支持体に歪みが生じた場合や、プリント基板
に反りがある場合にも各接触部がプリント基板との接触
面積を確保し、かつ、プリント基板の周囲に均等に接触
部を配置するため、メッキ層を良好に形成できる。
【0014】さらに、固定具がプリント基板に直接接触
した状態で固定する構造ではないため、プリント基板の
固定の際、固定具によってプリント基板を傷つけること
がなくなる。請求項2に記載の発明は、請求項1のプリ
ント基板の電解メッキ用治具において、前記第2支持体
を構成する第2枠部を、前記第1支持体の第1枠部と同
形状の中空部を有する環状に形成し、前記複数の第2接
触部を、夫々、該第2枠部から前記中空部に向けて突出
させたことを特徴とする。
【0015】本発明では、第2支持体の第2枠部の形状
が第1支持体の第1枠部と同形状であるため、第1支持
体と第2支持体とを積層する際の両者の位置決定が容易
となる。これにより、プリント基板を挟持する際の作業
が容易となるため、装着効率が向上する。また、特に、
プリント基板を挟持する際の第1支持体と第2支持体の
積層作業が一度に実行でき、装着効率が向上する。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1のプリ
ント基板の電解メッキ用治具において、前記第2支持体
は、前記第2枠部として、前記第1支持体の第1枠部の
一部に積層可能な複数の枠部を備え、前記複数の第2接
触部は、該複数の枠部に夫々突設されると共に、前記固
定具は、該第2枠部を構成する複数の枠部を、夫々、前
記第1枠部に固定可能に構成されていることを特徴とす
る。
【0017】本発明では、第2支持体の第2枠部が第1
支持体の第1枠部の一部に積層可能な形状のため、第1
支持体と第2支持体とを積層する際の両者の位置決定が
容易となり、プリント基板を挟持する作業が容易となる
ため、装着効率が良い。また、請求項2に示すような第
1支持体と同型状の第2支持体と比べ、本発明の第2支
持体は1片の体積が小さく、かつ重量も軽くなるため、
第2支持体の運搬が容易で、かつ作業範囲の縮小が可能
となり、作業効率が向上する。
【0018】請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求
項3のいずれか記載のプリント基板の電解メッキ用治具
において、前記第1枠部と前記第2枠部とを積層した
際、前記第1接触部と前記第2接触部とが、互いに対向
配置されるように、前記各接触部を前記各枠部に突設し
たことを特徴とする。
【0019】本発明では、第1接触部と第2接触部とが
互いに対向配置される構造であるため、第1接触部と第
2接触部とが対向せず交互に配置される構造に比べ、中
空部の空白部分の面積が大きくなる。したがって、プリ
ント基板の水洗処理において、洗浄水の流路を大きく確
保することが可能となり、洗浄効率が高くなる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施例について図1を参
照して説明する。本実施例である電解メッキ用治具1
は、エポキシ樹脂からなりスルーホールを有するプリン
ト基板5の導電層表面をCuメッキするためのものであ
り、図1に示すように、第1支持体11、第2支持体3
1、固定具51から構成される。
【0021】第1支持体11は、プリント基板5の板面
よりも大きい中空部を有する四角形の第1枠部15を有
する。該第1枠部15の各辺には、該中空部に配置され
たプリント基板5の片面に接触するよう、該中空部に向
けて突出した4本の第1接触部17が等間隔で配置され
ており、第1支持体11は計16本の第1接触部17を
有する。該第1接触部17は、導電性金属材料にて第1
枠部15と一体形成されており、かつ、プリント基板5
を挟持するため弾力性を有する。また、第1支持体11
は、第1支持体11と第2支持体31とを積層した状態
での位置を固定するためのL形のガイド部19を下部角
に2箇所有する。また、第1枠部15の上部両端から
は、第1支持体11が吊り下げ可能であるよう断面形状
が逆J字形である受電部21が延設され、第1支持体1
1は外部からの電流の供給を受電部21から受けること
ができる。
【0022】第2支持体31は、前記第1支持体11の
第1枠部15と同形状の中空部を有する四角形に形成す
る第2枠部35を有する。該第2枠部35の各辺には、
該中空部に配置されたプリント基板5の片面に接触する
よう、該中空部に向けて突出した4本の第2接触部37
が等間隔で配置されており、第2支持体31は計16本
の第2接触部37を有する。該第2接触部37は、導電
性金属材料にて第2枠部35と一体形成されており、か
つ、プリント基板5を挟持するため弾力性を有する。
【0023】ここで、前記第1接触部17と前記第2接
触部37とは、プリント基板5を挟持するために前記第
1枠部15と前記第2枠部35とを積層した際、プリン
ト基板5を介して互いに対向配置される位置に形成され
ている。なお、第1支持体11、第2支持体31の表面
のうち、プリント基板5や他の部品と導通をとるべき部
位以外には、不要なメッキ金属の付着を防止するために
樹脂のコーティングが施されている。
【0024】固定具51は、平板を折曲して断面をコ字
形にし、コ字形の両先端部が外側に開いた形状であり、
コ字形の両先端部は、第1支持体11と第2支持体31
とを積層した状態で保持可能な間隔に弾性的に開く構造
であり、非導電性材料(絶縁体)から成る。
【0025】電解メッキ用治具1の使用に際しては、ま
ず、前記第1支持体11の中空部の中心にメッキ処理を
行なうプリント基板5を配置する。この時、プリント基
板5が各第1接触部17に均等に接触するよう該プリン
ト基板5を中空部の中心に配置する。次に、第2支持体
31の下部角を第1支持体11のガイド部19に合わ
せ、第1枠部15と第2枠部35とが積層するよう第1
支持体11と第2支持体31とを重ね合わせる。この
時、プリント基板5は第1接触部17と第2接触部37
との間に挟持されており、この状態で第1支持体11と
第2支持体31とを挟み込むよう第1枠部15の両側面
から固定具51を装着する。
【0026】次に、例えば図2に示す如く、電解液61
が入れられた電解槽63に、プリント基板5を挟持した
電解メッキ用治具1を入れ、電解メッキ用治具1の両側
に位置するよう陽極板65を入れる。電解メッキ用治具
1の受電部21に直流電源の負極を、陽極板65に直流
電源の陽極を接続し、直流電圧を印加する。これによ
り、電解メッキ用治具1に挟持されたプリント基板5と
陽極板65とを介して電解液61に電流が流れ、電解液
61中のイオンをプリント基板5に金属(本実施例では
銅)の電着物として析出する。
【0027】このように、本実施例の電解メッキ用治具
1によれば、プリント基板5の電解メッキ処理やその前
後の処理を行なう際に、第1支持体11の第1枠部15
から突出した第1接触部17および第2支持体31の第
2枠部35から突出した第2接触部37がプリント基板
5と接し、第1枠部15および第2枠部35がプリント
基板5と接することが無い。このため、プリント基板5
が第1支持体11の第1枠部15および第2支持体31
の第2枠部35に密接した状態で周囲を囲まれない。し
たがって、中空部にプリント基板5、第1接触部17お
よび第2接触部37が占有しない空白部分が形成され、
水洗処理における洗浄水の流路を確保することができ、
プリント基板5を保持した状態での洗浄性が高くなる。
【0028】更に、プリント基板5を挟持した状態での
第1接触部17と第2接触部37がプリント基板5を介
して互いに対向配置される構造であるため、第1接触部
17と第2接触部37とが対向せず交互に配置される構
造に比べ、中空部の空白部分の面積が大きくなる。した
がって、プリント基板5の水洗処理において、洗浄水の
流路を大きく確保することが可能となり、洗浄効率が高
くなる。
【0029】また、第2支持体31の第2枠部35の形
状が第1支持体11の第1枠部15と同形状であるた
め、第1支持体11と第2支持体31とを積層する際の
両者の位置決定が容易となる。これにより、プリント基
板5を挟持する際の作業が容易となるため、装着効率が
向上する。また、特に、プリント基板5を挟持する際の
第1支持体11と第2支持体31の積層作業が一度に実
行でき、装着効率が向上する。
【0030】一方、複数の第1接触部17および第2接
触部がプリント基板5に接触するため、プリント基板5
に反りがある場合にも各接触部がプリント基板5との接
触面積を確保し、かつ、プリント基板5の周囲に均等に
第1接触部17および第2接触部37が配置されるた
め、プリント基板5に形成される同一面内に於けるメッ
キ厚のムラが少なくなり、品質の高いメッキが実現でき
る。
【0031】さらに、固定具51がプリント基板5に直
接接触した状態で固定する構造ではないことから、プリ
ント基板5の固定の際に固定具51によってプリント基
板5を傷つけることが無い。また、固定具51は絶縁体
であるため、電解処理にて生成されるメッキにより固定
具51が第1支持体11および第2支持体31と接合さ
れることがなく、電解処理後の固定具51の取り外し作
業が容易となり、作業効率が向上する。
【0032】ここで図1に示す電解メッキ用治具1にお
いて、第1接触部17および第2接触部37は、第1枠
部15と第2枠部35と別体構造としてもよい。例え
ば、電流を供給するための導電性の接触部と、プリント
基板5を挟持するための弾力性を有する絶縁体からなる
接触部をそれぞれ設けることも可能であり、これによ
り、プリント基板5の挟持力が大きくなり、脱落の危険
性を小さくすることが出来る。しかし、プリント基板5
の洗浄性向上の面から、一つの挟持用の接触部によるプ
リント基板5の被覆面積は小さいことが望ましく、導電
性と弾力性とを同時に有する複数の接触部を用いること
で一つの接触部の被覆面積を小さくし、複数の接触部に
よる全体の接触面積を大きくすることができ、洗浄性を
向上させつつ、均一なメッキ層の形成が可能となる。
【0033】また、ガイド部19および固定具51は多
数設けることで第1支持体11と第2支持体31とを安
定した固定が実現できるが、例えば、ガイド部19は第
1支持体11の下底部全体に及ぶ横長の形状とすれば1
箇所にでき、また、固定具51は横幅を大きくし第1枠
部15の上部に装着することで1箇所にすることが可能
である。固定具51は少ないほど装着時間が短くなり、
装着効率が向上する。
【0034】さらに、受電部21の形状は逆J字形に限
らず、例えば、第1支持体11から横方向に突設された
棒体でもよく、電流の供給を受けることが可能で、かつ
電解メッキ用治具1を支持できる態様であればよい。次
に、他の実施例として図3を参照して説明する。
【0035】図3に示す電解メッキ用治具1aは、前記
電解メッキ用治具1と比べ、第2支持体31aの形状が
異なる構成である。電解メッキ用治具1aは、第2支持
体31aが、前記第1支持体11の第1枠部15の一辺
に積層可能な形状である2つの第2枠部35aを備え、
複数の第2接触部37aが該第2枠部35aに夫々突設
される構成である。
【0036】また、固定具51は、第2支持体31aを
構成する複数の第2枠部35aを、夫々、前記第1枠部
15に固定可能に構成されている。電解メッキ用治具1
aの使用に際しては、電解メッキ用治具1と比べ、第2
支持体31aの装着方法が異なり、2つのうち一方の第
2支持体31aの下部角を第1支持体11の右下部のガ
イド部19に合わせ、第1枠部15の右側部の一辺と第
2枠部35aとが積層するよう第1支持体11と第2支
持体31aとの位置を定めて重ね合わせる。この時、プ
リント基板5は第1接触部17と第2接触部37aとの
間に挟持されており、この状態で第1支持体11と第2
支持体31aとを挟み込むよう第1枠部15の右側面か
ら固定具51を装着する。他方の第2支持体31aも同
様に第1枠部15の左側部と積層し、プリント基板5を
挟持するよう固定具51を装着する。
【0037】ここで、第2支持体31aの第2枠部35
aが第1支持体11の第1枠部15の一辺に積層可能な
形状のため、第1支持体11と第2支持体31aとを積
層する際の両者の位置決定が容易となり、プリント基板
5を挟持する作業が容易となるため、装着効率が良い。
また、第2支持体31のような一体の構造と比べ、第2
支持体31aは一片の体積が小さく、かつ重量も軽くな
るため、第2支持体31aは運搬が容易となり、かつ作
業範囲の縮小が可能となることから、作業効率が向上す
る。
【0038】一方、図3に示した電解メッキ用治具1a
において、第2支持体31aの形状はI字形であるが、
例えばL字形またはコ字形など、第1支持体11の第1
枠部15の一部に積層可能な形状であればよく、また、
第1接触部17と第2接触部37aとの間にプリント基
板5が挟持可能な形状であればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】電解メッキ用治具の実施例の全体構成を表す斜
視図である。
【図2】実施例の電解メッキ用治具を用いた電解処理を
表す説明図である。
【図3】電解メッキ用治具の他の実施例の全体構成を表
す斜視図である。
【符号の説明】
1…電解メッキ用治具、5…プリント基板、11…第1
支持体、15…第1枠部、17…第1接触部、19…ガ
イド部、21…受電部、31…第2支持体、35…第2
枠部、37…第2接触部、51…固定具、61…電解
液、63…電解槽、65…陽極板。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板の表面に導電層を形成したプリ
    ント基板を挟持し、電解メッキ液に浸すことにより、前
    記プリント基板の表面を電解メッキするための電解メッ
    キ用治具であって、 前記プリント基板の板面よりも大きい中空部を有する環
    状の第1枠部と、該枠部から前記中空部に向けて突出さ
    れ、前記中空部に配置されたプリント基板を片面から挟
    持するための複数の第1接触部と、を有する導電性の第
    1支持体と、 少なくとも該第1支持体の第1枠部の一部と積層可能に
    形成された第2枠部と、該第2枠部から突出され、該第
    2枠部を前記第1枠部に積層した際、前記第1枠部の中
    空部に配置されたプリント基板を前記第1接触部との間
    で挟持可能な複数の第2接触部と、を有する導電性の第
    2支持体と、 前記第1枠部と第2枠部とを積層した状態で保持するた
    めの固定具と、 を備えたことを特徴とするプリント基板の電解メッキ用
    治具。
  2. 【請求項2】 前記第2支持体を構成する第2枠部を、
    前記第1支持体の第1枠部と同形状の中空部を有する環
    状に形成し、前記複数の第2接触部を、夫々、該第2枠
    部から前記中空部に向けて突出させたことを特徴とする
    請求項1記載のプリント基板の電解メッキ用治具。
  3. 【請求項3】 前記第2支持体は、前記第2枠部とし
    て、前記第1支持体の第1枠部の一部に積層可能な複数
    の枠部を備え、前記複数の第2接触部は、該複数の枠部
    に夫々突設されると共に、 前記固定具は、該第2支持体を構成する複数の第2枠部
    を、夫々、前記第1枠部に固定可能に構成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のプリント基板の電解メッ
    キ用治具。
  4. 【請求項4】 前記第1枠部と前記第2枠部とを積層し
    た際、前記第1接触部と前記第2接触部とが、互いに対
    向配置されるように、前記各接触部を前記各枠部に突設
    したことを特徴とする請求項1〜請求項3いずれか記載
    のプリント基板の電解メッキ用治具。
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