JP2000198889A - オレフィン系エラストマ―架橋発泡体およびその架橋発泡体用エラストマ―組成物 - Google Patents

オレフィン系エラストマ―架橋発泡体およびその架橋発泡体用エラストマ―組成物

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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】本発明のオレフィン系エラストマー架橋発
泡体は、特定の密度とMFRを有するエチレン・α- オ
レフィン共重合体(A)、特定の密度とMFRを有する
ポリプロピレン(B)[重量比(A)/(B)=70/
30〜98/2]、有機ペルオキシド(C)、架橋助剤
(D)および発泡剤(E)からなり、かつ該成分(A)
と(B)との混合物のMFR(230℃)が0.1〜10g
/10分である組成物を、熱処理して得られる架橋発泡
体である。本発明のオレフィン系エラストマー架橋発泡
体用エラストマー組成物は、上記の組成物である。 【効果】上記発泡体は、高発泡倍率で脱泡による肌荒れ
が無く、柔軟な感触で、しかも永久圧縮歪みが小さく、
かつ、引裂強度特性および耐熱性に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、オレフィン系エラストマ
ー架橋発泡体およびその架橋発泡体用エラストマー組成
物に関し、さらに詳しくは、柔軟な感触でしかも圧縮永
久歪みが小さく、かつ引裂強度特性および耐熱性に優れ
たオレフィン系エラストマー架橋発泡体およびその架橋
発泡体用エラストマー組成物に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】従来より様々な発泡体が工業的に
広く製造、販売されている。発泡体の代表的な例とし
て、加硫ゴムおよび軟質オレフィン系プラスチックの発
泡体が挙げられる。
【0003】しかしながら、従来の加硫ゴムは、柔軟
性、弾性には優れているものの、これらの特性を得るた
めに不可欠な加硫ないし架橋工程が複雑であり、コスト
的にも高くなる。一方、軟質オレフィン系プラスチッ
ク、たとえばエチレン−酢酸ビニル共重合体(EV
A)、低密度ポリエチレン等の熱可塑性樹脂を発泡体成
形に用いることが既に知られている。このような軟質オ
レフィン系プラスチックは、基本的に加硫ゴムに比べ耐
熱性に劣るため、得られる発泡体の用途が大きく制限さ
れたり、溶融時の張力が劣るため、脱泡し易く、発泡倍
率が小さくなり、しかも脱泡による肌荒れが顕著に現れ
るという問題がある。また、EVAでは、酢酸ビニル含
有量が多くなると引裂強度と接着性は向上するものの、
耐摩耗性、表面硬さ、気泡の緻密さが低下するため、こ
れらの物性等のバランスをとるのが難しく、しかもEV
A自身の比重が大きいため、必ずしも低比重の発泡体が
得られないなどの問題がある。
【0004】したがって、高発泡倍率で脱泡による肌荒
れが無く、柔軟な感触で、しかも永久圧縮歪みが小さ
く、かつ、引裂強度特性および耐熱性に優れたオレフィ
ン系エラストマー架橋発泡体およびその架橋発泡体用エ
ラストマー組成物の出現が望まれている。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題を解決しようとするものであって、高発泡倍率で脱
泡による肌荒れが無く、柔軟な感触で、しかも永久圧縮
歪みが小さく、かつ、引裂強度特性および耐熱性に優れ
たオレフィン系エラストマー架橋発泡体およびその架橋
発泡体用エラストマー組成物を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【発明の概要】本発明に係るオレフィン系エラストマー
架橋発泡体は、密度が0.88〜0.92g/cm3
あり、メルトフローレート(ASTM D 1238,190℃、2.16
kg荷重)が0.1〜50g/10分であるエチレン・α
- オレフィン共重合体(A)70〜98重量部、メルト
フローレート(ASTM D 1238,230℃、2.16kg荷重)が
0.5〜50g/10分であるポリプロピレン(B)2
〜30重量部[成分(A)と(B)との合計量は100
重量部とする]、有機ペルオキシド(C)、架橋助剤
(D)、および発泡剤(E)からなり、かつ、前記エチ
レン・α- オレフィン共重合体(A)とポリプロピレン
(B)とからなる混合物のメルトフローレート(ASTM D
1238,230℃、2.16kg荷重)が0.1〜10g/10分
であるオレフィン系エラストマー組成物を、熱処理して
得られる架橋された発泡体であることを特徴としてい
る。
【0007】前記ポリプロピレン(B)としては、プロ
ピレン単独重合体、プロピレンブロック共重合体および
プロピレン・α- オレフィンランダム共重合体からなる
群から選ばれた少なくとも1種のポリプロピレンが用い
られる。
【0008】該プロピレン・α- オレフィンランダム共
重合体を形成するα- オレフィンとしては、エチレン、
1-ブテン、1-ヘキセンおよび1-オクテンからなる群から
選ばれた少なくとも1種のα- オレフィンであることが
好ましい。
【0009】本発明で用いられる前記架橋助剤(D)と
しては、トリアリルイソシアヌレート(TAIC)また
はトリアリルシアヌレート(TAC)が好ましい。ま
た、本発明においては、前記架橋助剤(D)と有機ペル
オキシド(C)との重量比[(D)/(C)]が1/8
〜3/1であることが好ましい。
【0010】前記発泡剤(E)としては、有機または無
機系の熱分解型発泡剤が好ましく用いられる。本発明に
係るオレフィン系エラストマー架橋発泡体用エラストマ
ー組成物は、密度が0.88〜0.92g/cm3 であ
り、メルトフローレート(ASTM D 1238,190℃、2.16kg
荷重)が0.1〜50g/10分であるエチレン・α-
オレフィン共重合体(A)70〜98重量部、メルトフ
ローレート(ASTM D 1238,230℃、2.16kg荷重)が0.
5〜50g/10分であるポリプロピレン(B)2〜3
0重量部[成分(A)と(B)との合計量は100重量
部とする]、有機ペルオキシド(C)、架橋助剤
(D)、および発泡剤(E)からなり、かつ、前記エチ
レン・α- オレフィン共重合体(A)とポリプロピレン
(B)とからなる混合物のメルトフローレート(ASTM D
1238,230℃、2.16kg荷重)が0.1〜10g/10分
であることを特徴としている。
【0011】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係るオレフィン系
エラストマー架橋発泡体およびその架橋発泡体用エラス
トマー組成物について具体的に説明する。
【0012】本発明に係るオレフィン系エラストマー架
橋発泡体用エラストマー組成物は、所定温度以上の熱に
より架橋発泡する未架橋未発泡の組成物であり、特定の
エチレン・α- オレフィン共重合体(A)、ポリプロピ
レン(B)、有機ペルオキシド(C)、架橋助剤(D)
および発泡剤(E)からなる。エチレン・α- オレフィン共重合体(A) 本発明で用いられるエチレン・α- オレフィン共重合体
(A)は、エチレンと炭素原子数3〜20のα- オレフ
ィンとからなる非結晶性ないし低結晶性のランダム共重
合体であり、密度(ASTM D 1505)が0.88〜0.92
g/cm3 であって、メルトフローレート(MFR;AS
TM D 1238,190℃、荷重2.16kg)が0.1〜50g/1
0分、好ましくは0.5〜20g/10分である軟質エ
チレン・α- オレフィン共重合体が望ましい。
【0013】エチレンと共重合させるα- オレフィン
は、炭素原子数3〜20のα- オレフィンであり、具体
的には、プロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセ
ン、1-ヘプテン、1-オクテン、1-ノネン、1-デセン、1-
ウンデセン、1-ドデセン、1-ヘキサドデセン、1-オクタ
デセン、1-ノナデセン、1-エイコセン、4-メチル-1- ペ
ンテンなどが挙げられる。これらのうちでも、炭素原子
数3〜10のα- オレフィンが好ましく、特にプロピレ
ン、1-ブテン、1-ヘキセン、1-オクテンが好ましい。こ
れらのα- オレフィンは、単独で、あるいは2種以上組
み合わせて用いられる。
【0014】エチレン・α- オレフィン共重合体(A)
は、エチレンから導かれる単位を85〜93モル%の量
で、炭素原子数3〜20のα- オレフィンから導かれる
単位を7〜15モル%の量で含有していることが望まし
い。
【0015】エチレン・α- オレフィン共重合体(A)
の組成は、通常10mmφの試料管中で約200mgの
ポリエチレンを1mlのヘキサクロロブタジエンに均一
に溶解させた試料の13C−NMRスペクトルを、測定温
度120℃、測定周波数25.05MHz、スペクトル
幅1500Hz、パルス繰返し時間4.2sec.、パルス
幅6μsec.の条件下で測定して決定される。
【0016】また、エチレン・α- オレフィン共重合体
(A)は、これらの単位の他に、本発明の目的を損なわ
ない範囲で、他の重合性モノマーから導かれる単位を含
有していてもよい。
【0017】エチレン・α- オレフィン共重合体(A)
としては、具体的には、エチレン・プロピレンランダム
共重合体、エチレン・1-ブテンランダム共重合体、エチ
レン・プロピレン・1-ブテンランダム共重合体、エチレ
ン・プロピレン・エチリデンノルボルネンランダム共重
合体、エチレン・1-ヘキセンランダム共重合体、エチレ
ン・1-オクテンランダム共重合体などが挙げられる。こ
れらのうちでも、エチレン・プロピレンランダム共重合
体、エチレン・1-ブテンランダム共重合体、エチレン・
1-ヘキセンランダム共重合体、エチレン・1-オクテンラ
ンダム共重合体などが特に好ましく用いられる。これら
の共重合体は、2種以上併用してもよい。
【0018】また、本発明で用いられるエチレン・α-
オレフィン共重合体(A)は、X線回折法により測定さ
れる結晶化度が通常40%以下、好ましくは10〜30
%である。
【0019】上記のようなエチレン・α- オレフィン共
重合体(A)は、バナジウム系触媒、チタン系触媒また
はメタロセン系触媒などを用いる従来公知の方法により
製造することができる。
【0020】エチレン・α- オレフィン共重合体(A)
は、エチレン・α- オレフィン共重合体(A)とポリプ
ロピレン(B)との合計量100重量部に対し、70〜
98重量部、好ましくは80〜95重量部の割合で用い
られる。エチレン・α- オレフィンランダム共重合体
(A)を上記のような割合で用いると、低比重で、柔軟
性、表面硬度、耐摩耗性、引裂強度特性および耐熱性の
バランスに優れた架橋発泡体を調製できる組成物が得ら
れる。ポリプロピレン(B) 本発明で用いられるポリプロピレン(B)は、プロピレ
ン単独重合体、プロピレンブロック共重合体およびプロ
ピレン・α- オレフィンランダム共重合体であり、これ
らは1種単独で、あるいは2種以上組み合わせて用いる
ことができる。
【0021】本発明で用いられるプロピレン単独重合体
は、メルトフローレート(MFR;ASTM D 1238,230
℃、2.16kg)が通常0.5〜50g/10分、好ましく
は1〜20g/10分である。
【0022】本発明で用いられるプロピレンブロック共
重合体は、通常プロピレンと、エチレンあるいは炭素原
子数4〜10のα- オレフィンとのブロック共重合体で
あり、メルトフローレート(MFR;ASTM D 1238,230
℃、2.16kg)が通常0.5〜50g/10分、好ましく
は1〜20g/10分である。
【0023】プロピレンとブロック共重合させる炭素原
子数4〜10のα- オレフィンとしては、具体的には、
1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、1-ヘプテン、1-オ
クテン、1-ノネン、1-デセン、4-メチル-1- ペンテンな
どが挙げられる。これらのうちでも、特にエチレン、1-
ブテン、1-ヘキセン、1-オクテンが好ましい。これらの
α- オレフィンは、単独で、あるいは2種以上組み合わ
せて用いられる。
【0024】このようなプロピレンブロック共重合体
は、プロピレンから導かれる単位を80〜95モル%の
量で、エチレン、炭素原子数4〜10のα- オレフィン
から導かれる単位を5〜20モル%の量で含有している
ことが望ましい。
【0025】プロピレンブロック共重合体としては、特
にプロピレン・エチレンブロック共重合体が好ましく用
いられる。本発明で用いられるプロピレン・α- オレフ
ィンランダム共重合体は、プロピレンと、エチレンおよ
び/または炭素原子数4〜20のα- オレフィンとから
なる非結晶性ないし低結晶性のランダム共重合体であ
り、メルトフローレート(MFR;ASTM D 1238,230
℃、荷重2.16kg)が0.5〜50g/10分、好ましく
は1〜20g/10分である軟質プロピレン・α- オレ
フィンランダム共重合体が望ましい。
【0026】プロピレンと共重合させる炭素原子数4〜
20のα- オレフィンとしては、具体的には、1-ブテ
ン、1-ペンテン、1-ヘキセン、1-ヘプテン、1-オクテ
ン、1-ノネン、1-デセン、1-ウンデセン、1-ドデセン、
1-ヘキサドデセン、1-オクタデセン、1-ノナデセン、1-
エイコセン、4-メチル-1- ペンテンなどの炭素原子数
2、4〜20のα- オレフィンが挙げられる。プロピレ
ンと共重合させるα- オレフィンとしては、エチレンお
よび炭素原子数4〜10のα- オレフィンが好ましく、
特にエチレン、1-ブテン、1-ヘキセン、1-オクテンが好
ましい。これらのα-オレフィンは、単独で、あるいは
2種以上組み合わせて用いられる。
【0027】プロピレン・α- オレフィンランダム共重
合体は、プロピレンから導かれる単位を70〜98モル
%の量で、エチレン、炭素原子数4〜20のα- オレフ
ィンから導かれる単位を2〜30モル%の量で含有して
いることが望ましい。
【0028】プロピレン・α- オレフィンランダム共重
合体としては、具体的には、プロピレン・エチレンラン
ダム共重合体、プロピレン・1-ブテンランダム共重合
体、プロピレン・エチレン・1-ブテンランダム共重合
体、プロピレン・エチレン・エチリデンノルボルネンラ
ンダム共重合体、プロピレン・1-ヘキセンランダム共重
合体、プロピレン・1-オクテンランダム共重合体などが
挙げられる。これらのうちでも、プロピレン・エチレン
ランダム共重合体、プロピレン・1-ブテンランダム共重
合体、プロピレン・1-ヘキセンランダム共重合体、プロ
ピレン・1-オクテンランダム共重合体などが特に好まし
く用いられる。これらの共重合体は、2種以上併用して
もよい。
【0029】これらのプロピレン・α- オレフィンラン
ダム共重合体は、DSC法により測定される融点が通常
150℃以下、好ましくは125〜145℃である。本
発明では、上記エチレン・α- オレフィン共重合体
(A)とポリプロピレン(B)とからなる混合物のメル
トフローレート(MFR;ASTM D 1238,230℃、2.16k
g)が0.1〜10g/10分、好ましくは0.5〜1
0g/10分になる、メルトフローレートを有するポリ
プロピレン(B)が用いられる。
【0030】ポリプロピレン(B)は、エチレン・α-
オレフィン共重合体(A)とポリプロピレン(B)との
合計量100重量部に対し、2〜30重量部、好ましく
は5〜20重量部の割合で用いられる。ポリプロピレン
(B)を上記のような割合で用いると、低比重で、柔軟
性、表面硬度、耐摩耗性、引裂強度特性および耐熱性の
バランスに優れた発泡体を調製できる組成物が得られ
る。有機ペルオキシド(C) 本発明で架橋剤として用いられる有機ペルオキシド
(C)としては、具体的には、ジクミルペルオキシド、
ジ-t- ブチルペルオキシド、2,5-ジメチル-2,5- ジ-(t-
ブチルペルオキシ)ヘキサン、2,5-ジメチル-2,5- ジ-
(t-ブチルペルオキシ)ヘキシン-3、1,3-ビス(t-ブチ
ルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、1,1-ビス(t-ブ
チルペルオキシ)-3,3,5- トリメチルシクロヘキサン、
n-ブチル-4,4-ビス(t-ブチルペルオキシ)バレレー
ト、ベンゾイルペルオキシド、p-クロロベンゾイルペル
オキシド、2,4-ジクロロベンゾイルペルオキシド、t-ブ
チルペルオキシベンゾエート、t-ブチルペルベンゾエー
ト、t-ブチルペルオキシイソプロピルカーボネート、ジ
アセチルペルオキシド、ラウロイルペルオキシド、t-ブ
チルクミルペルオキシドなどが挙げられる。
【0031】本発明においては、有機ペルオキシド
(C)は、エチレン・α- オレフィン共重合体(A)と
ポリプロピレン(B)との合計量100重量部に対し
て、通常0.1〜1.5重量部、好ましくは0.2〜
1.0重量部の割合で用いられる。有機ペルオキシド
(C)を架橋助剤(D)とともに、上記のような割合で
用いると、適度な架橋構造を有する架橋発泡体を得るこ
とができる。架橋助剤(D) 本発明で用いられる架橋助剤(D)としては、具体的に
は、硫黄、p-キノンジオキシム、p,p'- ジベンゾイルキ
ノンジオキシム、N-メチル-N-4- ジニトロソアニリン、
ニトロソベンゼン、ジフェニルグアニジン、トリメチロ
ールプロパン-N,N'-m-フェニレンジマレイミドのような
ペルオキシ架橋用助剤;あるいはジビニルベンゼン、ト
リアリルシアヌレート(TAC)、トリアリルイソシア
ヌレート(TAIC)、エチレングリコールジメタクリ
レート、ジエチレングリコールジメタクリレート、ポリ
エチレングリコールジメタクリレート、トリメチロール
プロパントリメタクリレート、アリルメタクリレート等
の多官能性メタクリレートモノマー、ビニルブチラー
ト、ビニルステアレートのような多官能性ビニルモノマ
ーなどが挙げられる。中でも、トリアリルシアヌレート
(TAC)、トリアリルイソシアヌレート(TAIC)
が好ましい。
【0032】本発明においては、上記のような架橋助剤
(D)は、架橋助剤(D)と有機ペルオキシド(C)と
の重量比[(D)/(C)]が1/10〜5/1、好ま
しくは1/8〜3/1、さらに好ましくは1/5〜2/
1になる量で用いることが望ましい。発泡剤(E) 本発明で用いられる発泡剤(E)としては、具体的に
は、アゾジカルボンアミド(ADCA)、N,N'- ジニト
ロソペンタメチレンテトラミン、4,4'- オキシビス(ベ
ンゼンスルホニルヒドラジド)、ジフェニルスルホン-
3,3'-ジスルホニルヒドラジド、p-トルエンスルホニル
セミカルバジド、トリヒドラジノトリアジンなどの有機
系熱分解型発泡剤、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸水素アンモニウム、炭酸アンモニウムなどの無
機系熱分解型発泡剤が挙げられる。中でも、アゾジカル
ボンアミド(ADCA)、炭酸水素ナトリウムが特に好
ましい。
【0033】本発明においては、発泡剤(E)は、エチ
レン・α- オレフィン共重合体(A)とポリプロピレン
(B)との合計量100重量部に対して、通常3〜20
重量部、好ましくは5〜15重量部の割合で用いられ
る。上記のような割合で発泡剤(E)を用いると、発泡
倍率と独立気泡度の高い発泡成形体を得ることができ
る。発泡剤(E)の使用量は、架橋発泡体の発泡倍率を
考慮して決定される。組成物の調製 本発明に係る未架橋かつ未発泡状態の組成物は、溶融状
態であってもよいし、また、冷却固化したペレットまた
はシートであってもよい。
【0034】本発明に係る組成物のペレットは、たとえ
ば上記のようなエチレン・α- オレフィン共重合体
(A)、ポリプロピレン(B)、有機ペルオキシド
(C)、架橋助剤(D)および発泡剤(E)を上述した
割合でヘンシェルミキサ−等で混合し、バンバリ−ミキ
サー、押出機等の混練機で発泡剤(E)および有機ペル
オキシド(C)が分解しない温度にて溶融可塑化し、均
一に混合分散させて造粒機により調製することができ
る。
【0035】この組成物中に、上記諸成分の他に、必要
に応じて、フィラー、耐熱安定剤、耐候安定剤、難燃
剤、塩酸吸収剤、顔料などの各種添加剤を、本発明の目
的を損なわない範囲で配合することができる。
【0036】また、本発明に係る組成物のシートは、た
とえば上記のようにして得られた組成物のペレットを押
出機あるいはカレンダー成形機を用いて調製することが
できる。あるいは組成物の諸成分をブラベンダーなどで
混練した後、カレンダーロールでシート状に成形する方
法、プレス成形機でシート化する方法、または押出機を
用いて混練した後Tダイまたは環状ダイを通してシート
化する方法などにより、未架橋かつ未発泡状態の発泡性
シートを調製することができる。オレフィン系エラストマー架橋発泡体の調製 本発明に係るオレフィン系エラストマー架橋発泡体は、
たとえば以下のような方法により調製することができ
る。
【0037】上記のようにして得られた未架橋かつ未発
泡状態の組成物のシートを、160〜175℃の温度に
保持された加圧成形用金型に所定量供給し、次いで、加
圧溶融して架橋反応と発泡剤(E)の分解を行なった
後、加圧成形用金型を開放して組成物を発泡させること
により、架橋発泡体を得ることができる。
【0038】上記加圧成形用金型内での加圧架橋発泡成
形条件としては、金型温度は、発泡剤(E)の分解温度
以上であることが必要であり、また組成物の溶融温度以
上で、かつ、発泡時に溶融粘度が高くなるような温度、
すなわち165〜175℃が好ましい。
【0039】上記加圧成形用金型は、そのキャビティ内
の形状は特に制限はされないが、通常平板が得られるよ
うな形状を有している金型が用いられる。この加圧成形
用金型は、溶融樹脂が外部に漏れないように完全にシー
ルできる構造になっていることが必要である。溶融樹脂
が外部に漏出しない構造になっている型枠を用いてもよ
く、このような型枠としては、内面にテーパーが付いて
いる型枠が樹脂の離型容易性の面から好ましい。
【0040】上記加圧溶融時における加圧力は、通常5
0kg/cm2 以上、好ましくは100〜200kg/
cm2 である。加圧、加熱時間は、加圧成形用金型内に
供給される組成物量により変わるが、組成物が溶融して
165〜175℃に達してから架橋反応と発泡剤(E)
の分解が行なわれる時間が必要である。上記架橋反応と
発泡剤(E)の分解に必要な時間は、温度によっても異
なるが少なくとも10分以上は必要である。
【0041】上記架橋反応と発泡剤(E)の分解が終了
した後、加圧成形用金型を開放すると発泡が生じて架橋
発泡体が得られる。上記加圧成形用金型に供給される未
架橋かつ未発泡状態の組成物として、上記冷却固化した
ペレットまたはシートを用いるオレフィン系エラストマ
ー架橋発泡体の製造方法では、未架橋の発泡性組成物を
ペレットやシートの形状としておくため、保存安定性に
優れ、時間や場所に制約されることがないというメリッ
トがある。
【0042】これに対して、上記加圧成形用金型に供給
される未架橋の発泡性組成物として、上記溶融状態の組
成物を用いる架橋発泡体の製造方法では、ペレット、シ
ートを再加熱して溶融するというような工程を経る必要
がないので、架橋発泡体をより短時間で得ることが可能
となる。
【0043】次に、上記のようにして得られた暖かい架
橋発泡体を、直ちに冷却賦形用金型に移し、加圧して賦
形と冷却を同時に行なって、架橋発泡成形体を得る。上
記架橋発泡体は、架橋しているため粘着性は少ないが、
冷却賦形用金型で賦形を行なうためには、粘着し難い、
離型性の良いプレート等に架橋発泡体(ホットな状態の
発泡体)を載せて冷却賦形用金型に速やかに移す必要が
ある。
【0044】上記冷却賦形用金型は、その内部に水等を
導通させる冷却用パイプが埋設されている。本発明で
は、冷却賦形用金型の構成は特に限定されないが、通
常、上金型と下金型とからなる冷却賦形用金型が用いら
れる。
【0045】上記加圧は、架橋発泡体に形状賦与した後
は、過度に圧力を加える必要はなく、冷却に伴う発泡体
の収縮に応じて追従して加圧することが好ましい。上記
のようにして得られる、本発明に係るオレフィン系エラ
ストマー架橋発泡体は、比重(JIS K 7112)が
0.05〜0.2であり、発泡倍率が8〜15倍であ
り、永久圧縮歪み(JIS K 6301)が30〜60
%であり、引裂強度(BS5131-2.6)が1.5〜
2.5kg/cmである。
【0046】
【発明の効果】本発明に係るオレフィン系エラストマー
架橋発泡体は、適度の架橋構造を有し、高発泡倍率で脱
泡による肌荒れが無く、柔軟な感触で、しかも永久圧縮
歪みが小さく、かつ、引裂強度特性および耐熱性に優れ
ている。
【0047】本発明に係るオレフィン系エラストマー架
橋発泡体用エラストマー組成物は、上記のような効果を
有する、本発明に係るオレフィン系エラストマー架橋発
泡体を提供することができる。
【0048】本発明に係るオレフィン系エラストマー架
橋発泡体は、たとえばウェザーストリップ、サイドシー
ルド等の自動車部品、靴底、サンダル等の履物、電線被
覆、スポーツ用具、グリップ、ガスケット、土木資材、
レジャー用品などの用途に好適である。
【0049】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明は、これら実施例により何ら限定されるものではな
い。
【0050】なお、実施例および比較例で得られた発泡
体について、発泡倍率、永久圧縮歪み、および引裂強度
を下記の方法に従って測定し、また、柔軟な感触および
発泡の均一性は、下記の方法に従って評価した。 (1)発泡倍率 未発泡品の密度980kg/m3 として発泡体の見か
け密度で除した値を発泡倍率とした。 (2)永久圧縮歪み JIS K 6301に従って、50℃×6Hr、圧縮量
50%の条件で永久圧縮歪み試験を行ない、永久圧縮歪
みを求めた。 (3)引裂強度 BS5131-2.6に従って、引張速度10mm/分の
条件で引裂強度試験を行ない、引裂強度を求めた。 (4)柔軟な感触 発泡体表面に手で触れてその感触により、発泡体の柔軟
な感触を次の5段階による評価を行なった。
【0051】<5段階評価> 5:表面が平らで柔軟な感触 4:表面がややざらつくが、柔軟な感触 3:評点2と4の中間 2:表面がざらつき、やや硬い感触 1:表面が荒れ、樹脂ライクな硬い感触 (5)発泡の均一性 発泡の均一性は、発泡体の切断面の状態を肉眼で観察
し、その状態により、次の4段階で評価した。
【0052】<4段階評価> ◎:泡の大きさと形が共に極めて均一 ○:泡の大きさと形が共に均一 △:泡の大きさと形が共にやや不均一 ×:泡の大きさと形が共にばらつきが大きい
【0053】
【製造例1】[長鎖分岐型エチレン・1-ブテン共重合体
の調製] (触媒溶液の調製)充分に窒素置換したガラス製フラス
コにrac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2-メチル-4- フ
ェニルインデニル)}ジルコニウムジクロリドを0.6
3mg入れ、さらにメチルアミノキサンのトルエン溶液
(Al;0.13ミリモル/リットル)1.57ml、
およびトルエン2.43mlを添加することにより触媒
溶液を得た。 (重合)充分に窒素置換した内容積2リットルのステン
レス製オートクレーブにヘキサン912mlおよび1-ブ
テン86mlを挿入し、系内の温度を60℃に昇温し
た。引き続き、トリイソブチルアルミニウム0.9ミリ
モルおよび上記の調製した触媒溶液2.0ml(Zrと
して0.0005ミリモル)をエチレンで圧入すること
により重合を開始した。その後、エチレンのみを連続的
に供給することにより全圧を24.0kg/cm2-Gに
保ち、150℃で30分間重合を行なった。少量のエタ
ノールを系内にパージして重合を停止させた後、未反応
のエチレンをパージした。得られたポリマーを大過剰の
メタノール中に投入することによりポリマーを析出させ
た。このポリマーを濾過により回収し、減圧下で一晩乾
燥し、長鎖分岐型のエチレン・1-ブテン共重合体を得
た。このようにして得られた共重合体は、エチレン含量
が89モル%、1-ブテン含量が11モル%であり、密度
が0.89g/cm3 であり、メルトフローレート(AS
TM D 1238,190℃、荷重2.16kg)が3.6g/10分で
あり、X線回折法により測定した結晶化度が18%であ
り、gη* 値が0.89であり、下記の方法で測定した
溶融張力が1.2gであった。溶融張力の測定方法 エチレン・1-ブテン共重合体ペレットを190℃で溶融
し、ノズル(L=8mm、D=2.095mm)から押
し出されたストランドを引っ張った時の溶融張力を測定
した。
【0054】
【製造例2】[直鎖状エチレン・1-ブテン共重合体の調
製]製造例1で使用したrac-ジメチルシリレン- ビス
{1-(2- メチル-4- フェニルインデニル)} ジルコニウ
ムジクロリドの代わりに、ビス(1,3-ジメチルシクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムジクロリドを用いた以外
は、製造例1と同様にして触媒溶液を調製した。製造例
1において、この触媒溶液を用い、1-ブテンの添加量を
175mlとし、水素を毎時80ml供給しながら、重
合温度90℃、全圧8.0kg/cm2-Gの条件でエチ
レンと1-ブテンとを共重合させた以外は、製造例1と同
様にして、直鎖状エチレン・1-ブテン共重合体を調製し
た。得られた共重合体は、エチレン含量が91モル%で
あり、1-ブテン含量が9モル%であり、密度が0.89
g/cm3 であり、メルトフローレート(ASTM D 123
8,190℃、荷重2.16kg)が3.6g/10分であり、X
線回折法により測定した結晶化度が20%であり、GP
Cにより求めた分子量分布(Mw/Mn)が2.1であ
り、gη* 値が1.00であり、溶融張力が0.5gで
あった。
【0055】
【実施例1】密度(ASTM D 1505)が0.89g/cm
3 、MFR(ASTM D 1238,190℃、2.16kg荷重)が
3.6g/10分、gη*が1.00である直鎖状エチ
レン・1-ブテン共重合体(エチレン含量=91モル%)
90重量部、密度(ASTM D 1505)が0.91g/cm
3 、MFR(ASTM D 1238,230℃、2.16kg荷重)が2
3g/10分であるプロピレン・エチレンブロック共重
合体(エチレン含量=15モル%)10重量部、ジクミ
ルペルオキシド(DCP)0.5重量部、トリアリルイ
ソシアヌレート(TAIC)[商品名 M−60( T
AIC含有量60%))、日本化成(株)製]0.35
重量部( TAIC含量として)、アゾジカアルボンア
ミド7重量部、およびタルク10重量部からなる混合物
を、ロールにより、ロール表面温度110℃で10分間
混練した後、シート状に成形した。
【0056】次いで、得られたシートをプレス金型に充
填し、150kg/cm2 、160℃、12分の条件
で加圧、加熱し、発泡体(厚み=26mm、縦=163
mm、横=210mm)を得た。
【0057】得られた発泡体について、発泡倍率、永久
圧縮歪み、および引裂強度を上記方法に従って測定し、
また、柔軟な感触および発泡の均一性は、上記方法に従
って評価した。その結果を第1表に示す。
【0058】
【実施例2】実施例1において、実施例1で用いたプロ
ピレン・エチレンブロック共重合体10重量部の代わり
に、密度(ASTM D 1505)が0.91g/cm3 、MF
R(ASTM D 1238,230℃、2.16kg荷重)が20g/10
分であるプロピレン単独重合体10重量部を用いた以外
は、実施例1と同様に行なった。結果を第1表に示す。
【0059】
【実施例3】実施例1において、実施例1で用いたプロ
ピレン・エチレンブロック共重合体10重量部の代わり
に、密度(ASTM D 1505)が0.90g/cm3 、MF
R(ASTM D 1238,230℃、2.16kg荷重)が7g/10分
であるプロピレン・エチレンランダム共重合体(プロピ
レン含量96モル%)10重量部を用いた以外は、実施
例1と同様に行なった。結果を第1表に示す。
【0060】
【実施例4】実施例1において、実施例1で用いたプロ
ピレン・エチレンブロック共重合体10重量部の代わり
に、密度(ASTM D 1505)が0.89g/cm3 、MF
R(ASTM D 1238,230℃、2.16kg荷重)が6g/10分
であるプロピレン・1-ブテンランダム共重合体(プロピ
レン含量75モル%)10重量部を用いた以外は、実施
例1と同様に行なった。結果を第1表に示す。
【0061】
【実施例5】実施例1において、実施例1で用いた直鎖
状エチレン・1-ブテン共重合体90重量部の代わりに、
密度(ASTM D 1505)が0.89g/cm3 、MFR(A
STMD 1238,190℃、2.16kg荷重)が3.6g/10分、
gη*が1.00である直鎖状エチレン・1-ブテン共重
合体(エチレン含量91モル%)45重量部と、密度(A
STM D 1505)が0.91g/cm3 、MFR(ASTM D
1238,190℃、2.16kg荷重)が4.0g/10分である
エチレン・1-ヘキセン共重合体(エチレン含量95モル
%)45重量部を用いた以外は、実施例1と同様に行な
った。結果を第1表に示す。
【0062】
【実施例6】実施例1で用いたジクミルペルオキシド
(DCP)およびトリアリルイソシアヌレート(TAI
C)の配合量をそれぞれ0.8重量部、0.1重量部
( TAIC含量として)に変更した以外は、実施例1
と同様に行なった。結果を第1表に示す。
【0063】
【実施例7】実施例1で用いたジクミルペルオキシド
(DCP)およびトリアリルイソシアヌレート(TAI
C)の配合量をそれぞれ0.2重量部、0.6重量部
( TAIC含量として)に変更した以外は、実施例1
と同様に行なった。結果を第1表に示す。
【0064】
【実施例8】実施例1において、実施例1で用いたアゾ
ジカルボンアミドの代わりに、炭酸水素ナトリウム10
重量部を用いた以外は、実施例1と同様に行なった。結
果を第1表に示す。
【0065】
【実施例9】実施例1において、実施例1で用いた直鎖
状エチレン・1-ブテン共重合体の代わりに、密度(ASTM
D 1505)が0.89g/cm3、MFR(ASTM D 123
8,190℃、2.16kg荷重)が3.6g/10分、gη*
0.89である長鎖分岐型エチレン・1-ブテン共重合体
(エチレン含量89モル%)を用いた以外は、実施例1
と同様に行なった。結果を第1表に示す。
【比較例1】実施例1において、実施例1で用いたトリ
アリルイソシアヌレート(TAIC)を使用しなかった
以外は、実施例1と同様に行なった。結果を第1表に示
す。
【比較例2】実施例1において、実施例1で用いた直鎖
状エチレン・1-ブテン共重合体の代わりに、密度(ASTM
D 1505)が0.94g/cm3、MFR(ASTM D 123
8,190℃、2.16kg荷重)が2.5g/10分、であるエ
チレン・酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含量19重量
%)を用いた以外は、実施例1と同様に行なった。結果
を第1表に示す。
【表1】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23:10 53:00) Fターム(参考) 4F074 AA17A AA24 AA25A AA25B AA98 AB05 BA03 BA13 BB02 BB28 CA24 CA29 CC03Y CC04Y CC06Y DA02 DA08 DA36 DA39 DA48 DA50 DA58 4J002 BB051 BB122 BB142 BB152 BP022 EK006 EK036 EK046 EK056 EN048 EQ018 ER018 EU187 EU197 FD146 FD157 FD328 4J026 HA04 HB02 HB03 HE01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】密度が0.88〜0.92g/cm3 であ
    り、メルトフローレート(ASTM D 1238,190℃、2.16kg
    荷重)が0.1〜50g/10分であるエチレン・α-
    オレフィン共重合体(A)70〜98重量部、 メルトフローレート(ASTM D 1238,230℃、2.16kg荷
    重)が0.5〜50g/10分であるポリプロピレン
    (B)2〜30重量部[成分(A)と(B)との合計量
    は100重量部とする]、 有機ペルオキシド(C)、 架橋助剤(D)、および発泡剤(E)からなり、かつ、 前記エチレン・α- オレフィン共重合体(A)とポリプ
    ロピレン(B)とからなる混合物のメルトフローレート
    (ASTM D 1238,230℃、2.16kg荷重)が0.1〜10g
    /10分であるオレフィン系エラストマー組成物を、熱
    処理して得られる架橋された発泡体であることを特徴と
    するオレフィン系エラストマー架橋発泡体。
  2. 【請求項2】前記ポリプロピレン(B)が、プロピレン
    単独重合体、プロピレンブロック共重合体およびプロピ
    レン・α- オレフィンランダム共重合体からなる群から
    選ばれた少なくとも1種のポリプロピレンであることを
    特徴とする請求項1に記載のオレフィン系エラストマー
    架橋発泡体。
  3. 【請求項3】前記架橋助剤(D)と有機ペルオキシド
    (C)との重量比[(D)/(C)]が1/8〜3/1
    であることを特徴とする請求項1に記載のオレフィン系
    エラストマー架橋発泡体。
  4. 【請求項4】密度が0.88〜0.92g/cm3 であ
    り、メルトフローレート(ASTM D 1238,190℃、2.16kg
    荷重)が0.1〜50g/10分であるエチレン・α-
    オレフィン共重合体(A)70〜98重量部、 メルトフローレート(ASTM D 1238,230℃、2.16kg荷
    重)が0.5〜50g/10分であるポリプロピレン
    (B)2〜30重量部[成分(A)と(B)との合計量
    は100重量部とする]、 有機ペルオキシド(C)、 架橋助剤(D)、および発泡剤(E)からなり、かつ、 前記エチレン・α- オレフィン共重合体(A)とポリプ
    ロピレン(B)とからなる混合物のメルトフローレート
    (ASTM D 1238,230℃、2.16kg荷重)が0.1〜10g
    /10分であることを特徴とするオレフィン系エラスト
    マー架橋発泡体用エラストマー組成物。
  5. 【請求項5】前記ポリプロピレン(B)が、プロピレン
    単独重合体、プロピレンブロック共重合体およびプロピ
    レン・α- オレフィンランダム共重合体からなる群から
    選ばれた少なくとも1種のポリプロピレンであることを
    特徴とする請求項4に記載のオレフィン系エラストマー
    架橋発泡体用エラストマー組成物。
  6. 【請求項6】前記架橋助剤(D)と有機ペルオキシド
    (C)との重量比[(D)/(C)]が1/8〜3/1
    であることを特徴とする請求項4に記載のオレフィン系
    エラストマー架橋発泡体用エラストマー組成物。
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