JP2000198062A - 研磨装置及び研磨方法 - Google Patents

研磨装置及び研磨方法

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JP2000198062A
JP2000198062A JP31303499A JP31303499A JP2000198062A JP 2000198062 A JP2000198062 A JP 2000198062A JP 31303499 A JP31303499 A JP 31303499A JP 31303499 A JP31303499 A JP 31303499A JP 2000198062 A JP2000198062 A JP 2000198062A
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polishing
polished
slurry
container
particles
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Kyoichi Miyazaki
恭一 宮▲崎▼
一雄 ▲高橋▼
Kazuo Takahashi
Matsuomi Nishimura
松臣 西村
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Canon Inc
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    • B24B37/00Lapping machines or devices; Accessories
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    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B57/00Devices for feeding, applying, grading or recovering grinding, polishing or lapping agents
    • B24B57/02Devices for feeding, applying, grading or recovering grinding, polishing or lapping agents for feeding of fluid, sprayed, pulverised, or liquefied grinding, polishing or lapping agents
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スラリーを供給する場合に大径粒子が被研磨
体へ供給されることを防ぐ。 【解決手段】 大径粒子遮断手段によってスラリー中に
大径粒子が含まれることを遮断し、スラリーを収容する
容器からスラリーを取水管で取水し、大径粒子が含まれ
てないスラリーを取水管から被研磨体へ供給して被研磨
体を研磨する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】近年、半導体デバイスの超微
細化や高段差化が進み、これに伴ってSOI基板、Si、
GeAs、InP等からなる半導体ウエハー、あるいは半導体
集積回路形成過程において表面に絶縁膜あるいは金属膜
を有したウエハー、更にディスプレー用の基板等を高精
度に研磨するための加工手段として化学機械研磨(CM
P)装置が知られている。
【0002】
【従来の技術】ここでは従来のCMP装置について図2
1を用いて説明する。図21は従来のCMP装置を模式的
に表した図で、被研磨体(ウエハー)100が被研磨体
保持手段300によってその被研磨面を下に向けた状態
で保持され、被研磨体100の口径よりも大きな口径の
例えばポリウレタンからなる研磨パッド200を用いて
被研磨体100を研磨する形態である。この研磨パッド
200は、主として表面に凹凸を有しているかあるいは
多孔質である。図21では被研磨体100は、不図示の
駆動手段によって矢印Sが示す方向に回転する。また、
プラテン400に保持された研磨パッド200は、不図
示の駆動手段により矢印Tが示す方向に回転する。そし
て被研磨体100と研磨パッド200とが互いに当接
し、被研磨体100の被研磨面が研磨される。
【0003】このとき研磨剤(スラリー)がスラリー供
給手段500から当接する被研磨体100と研磨パッド
200との間に供給される。スラリーは例えば分散媒で
あるアルカリ水溶液にミクロンオーダーからサブミクロ
ンオーダーのSiO2の微粒子(砥粒)が分散している。そ
してスラリーを被研磨体に供給することで高精度な被研
磨体の研磨が行われる。また図21においてスラリーは
被研磨体100の外側から被研磨体100と研磨パッド
200との間へ供給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した研磨装置を用
いて複数の被研磨体を連続して研磨する場合、高い再現
性を維持することが難しい。詳述すると、研磨される被
研磨体の研磨量が被研磨体毎にばらついたり、あるいは
被研磨体の被研磨面に予期せぬ傷が発生したりする。こ
のような傷は外部からスラリーに混入した塵等や特に砥
粒が凝集して成長した凝集粒子によって生じるものであ
る。
【0005】また凝集粒子は時間がたつにつれてその数
が増える。従来は凝集粒子の量が増えたスラリーを利用
せずに廃棄している。また作業者は凝集粒子の量を頻繁
に監視する必要があり、このことは作業者の負担となっ
ている。
【0006】本発明は、大きな粒子を含まないスラリー
を被研磨体へ供給できる研磨装置および研磨方法を提供
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、被研磨
体を保持する被研磨体保持手段と、研磨ヘッドと、を有
し、前記被研磨体保持手段に保持された前記被研磨体に
スラリーを供給しながら前記研磨ヘッドの研磨面を前記
被研磨体に当接させて前記被研磨体を研磨する研磨装置
において、前記スラリーを収容する容器と、前記容器か
ら前記スラリーを取水する取水管と、前記取水管を出て
前記被研磨体へ供給されるスラリー中に大径粒子が含ま
れることを遮断する大径粒子遮断手段と、を有すること
を特徴とする研磨装置を提供する。
【0008】また本発明は、容器に収容されたスラリー
を被研磨体保持手段に保持された被研磨体へ供給し、研
磨ヘッドが前記被研磨体を研磨する研磨方法において、
容器に収容された前記スラリーを取水管を通して前記被
研磨体へ供給し、前記スラリーのうち、前記取水管を出
て前記被研磨体へ供給されるスラリー中に大径粒子が含
まれることを大径粒子遮断手段によって遮断することを
特徴とする研磨方法を提供する。
【0009】また本発明は、被研磨体を保持する被研磨
体保持手段と、研磨ヘッドと、を有し、前記被研磨体保
持手段に保持された前記被研磨体にスラリーを供給しな
がら前記研磨ヘッドの研磨面を前記被研磨体に当接させ
て前記被研磨体を研磨する研磨装置において、前記スラ
リーを収容する容器と、前記容器から前記スラリーを取
水する取水管と、前記取水管内を流れる前記スラリー中
の凝集粒子を小さな粒子に分離する分離手段とを有する
ことを特徴とする研磨装置を提供する。
【0010】また本発明は、スラリーを被研磨体保持手
段に保持された被研磨体へ供給し、研磨ヘッドが前記被
研磨体を研磨する研磨方法において、容器から取水され
て取水管を一定方向に流れる前記スラリー中の凝集粒子
を分離手段を用いて小さな粒子に分離する工程を有する
ことを特徴とする研磨方法を提供する。
【0011】また本発明は、スラリーを被研磨体保持手
段に保持された被研磨体へ供給し、研磨ヘッドが前記被
研磨体を研磨する研磨方法において、一定方向の流路に
設けられた分離手段を用いて前記流路を流れる前記スラ
リー中の凝集粒子を小さな粒子に分離する工程を有する
ことを特徴とする特徴とする研磨方法を提供する。
【0012】また本発明は、被研磨体を保持するための
被研磨体保持手段と、研磨ヘッドとを有し、前記被研磨
体保持手段に保持された前記被研磨体にスラリーを供給
しながら、前記被研磨体に前記研磨ヘッドの研磨面を当
接させて前記被研磨体を研磨する研磨装置において、前
記スラリーを収容する第1の容器と、前記第1の容器に
収容されている前記スラリー中の凝集粒子を小さな粒子
に分離するための分離手段と、前記第1の容器から前記
スラリーを第2の容器に移送するための移送管と、前記
移送管を通過する前記スラリーから前記凝集粒子を除く
ために前記移送管に設けられたフィルターと、前記第2
の容器に収容されている前記スラリーを前記被研磨体へ
供給するための供給管とを有することを特徴とする研磨
装置を提供する。
【0013】また本発明は、被研磨体保持手段に保持さ
れた被研磨体にスラリーを供給しながら前記被研磨体に
研磨ヘッドの研磨面を当接させて前記被研磨体を研磨す
る工程を有する研磨方法において、第1の容器に収容さ
れたスラリー中の凝集粒子を小さな粒子に分離する工程
と、前記第1の容器に収容された前記スラリーを移送管
を経由して第2の容器へ移送する間に前記スラリーをろ
過して前記凝集粒子を取り除く工程と、前記第2の容器
に収容された前記スラリーを供給管を経由して前記被研
磨体へ供給する工程を有することを特徴とする研磨方法
を提供する。
【0014】また本発明は、上記課題を解決するため
に、被研磨体を保持する被研磨体保持手段と、研磨ヘッ
ドと、を有し、前記被研磨体保持手段に保持された前記
被研磨体にスラリーを供給しながら、前記被研磨体に前
記研磨ヘッドの研磨面を当接させて前記被研磨体を研磨
する研磨装置において、前記スラリーを収容する密閉可
能な容器と、前記容器内に気体を供給する気体供給手段
と、前記スラリーを前記被研磨体へ供給するための供給
管とを有することを特徴とする研磨装置を提供する。
【0015】また本発明は、上記課題を解決するため
に、被研磨体を保持する被研磨体保持手段と、研磨ヘッ
ドと、を有し、前記被研磨体保持手段に保持された前記
被研磨体にスラリーを供給しながら、前記被研磨体に前
記研磨ヘッドの研磨面を当接させて前記被研磨体を研磨
する研磨装置において、前記スラリーを収容する密閉可
能な第1の容器と、前記第1の容器内に気体を供給する
気体供給手段と、前記第1の容器から前記スラリーを第2
の容器に移送するための移送管と、前記第2の容器に収
容されている前記スラリーを前記被研磨体へ供給するた
めの供給管とを有することを特徴とする研磨装置を提供
する。
【0016】また本発明は、上記課題を解決するため
に、被研磨体保持手段に保持された被研磨体にスラリー
を供給しながら前記被研磨体に研磨ヘッドの研磨面を当
接させて前記被研磨体を研磨する工程を有する研磨方法
において、前記スラリーを収容する密閉可能な容器に気
体を送ることで、前記スラリーを供給管を介して前記被
研磨体へ供給することを特徴とする研磨方法を提供す
る。
【0017】また本発明は、上記課題を解決するため
に、被研磨体保持手段に保持された被研磨体にスラリー
を供給しながら前記被研磨体に研磨ヘッドの研磨面を当
接させて前記被研磨体を研磨する工程を有する研磨方法
において、前記スラリーを収容する密閉可能な第1の容
器に気体を送ることで、前記スラリーを第2の容器へ移
送管を介して移送する工程と、前記第2の容器に収容さ
れた前記スラリーを供給管を介して前記被研磨体へ供給
することを特徴とする研磨方法を提供する。
【0018】(作用)本発明により、被研磨体を保持す
る被研磨体保持手段と、研磨ヘッドと、を有し、被研磨
体保持手段に保持された被研磨体にスラリーを供給しな
がら研磨ヘッドの研磨面を被研磨体に当接させて被研磨
体を研磨する研磨装置において、大径粒子遮断手段を有
することを特徴とするので、大径粒子がスラリーととも
に被研磨体に供給されることを防ぐことができる。従っ
て大径粒子による不測の過剰な研磨を防ぐことが出来
る。
【0019】また大径粒子遮断手段として、分離手段を
取水管に設けることで、取水管を通過する大径粒子を小
さな粒子にすることが出来る。
【0020】また大径粒子遮断手段として、フィルター
を取水管に設けることで、取水管を通過する大径粒子を
ろ別することが出来る。
【0021】また大径粒子遮断手段として、密閉可能な
前記容器を用いることで、大径粒子が外部から容器に収
容されているスラリーに混入することを防ぐことが出来
る。
【0022】また、本発明により、一定方向の流路に設
けられた分離手段を用いて前記流路を流れるスラリー中
の凝集粒子の殆どを小さな粒子に分離することが出来
る。
【0023】また容器に収容されているスラリーの殆ど
が取水管に取り込まれ、取水管内を通過する。また取水
管に設けられた分離手段を用いて取水管内を流れるスラ
リー中の凝集粒子を小さな粒子に分離することが出来る
ので被研磨体へ供給されるスラリー中の粒子の殆どを小
さな粒子に分離することができる。
【0024】そして凝集粒子を含まないスラリーを被研
磨体に供給出来るので研磨時に被研磨体に予期せぬ傷が
生じることを防止出来る。
【0025】また本発明により、第1の容器に収容され
たスラリー中の大量の凝集粒子を小さな粒子に分離する
ことが出来る。またフィルターを通すことで分離されな
かった大きな粒子をろ過出来る。また第2の容器に収容
されたスラリー中の小さな粒子を研磨に好ましい粒径の
揃った粒子に成長させることが出来る。そして大きな粒
子を含まない所望の粒径の粒子を含むスラリーを被研磨
体に供給して被研磨体を研磨することが出来る。
【0026】また、本発明により、密閉可能な容器に気
体を圧送することにより前記容器に収容されたスラリー
を外気にさらすことなく供給管を介して被研磨体へ移送
することが出来る。その結果外気中の大きな粒子が容器
内のスラリーに混入することを防ぐことが出来る。
【0027】また容器内に収容されているスラリーが収
容中に外気へ気化することを防ぐことが出来る。
【0028】その結果粒子の拡散状態が安定しているス
ラリーを長時間被研磨体へ供給することが出来る。
【0029】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本発明の第
1の実施の形態に関わる研磨装置は、図1に示すように
被研磨体保持手段と研磨ヘッドと、スラリーを収容する
キャニスター(容器)と、キャニスター内のスラリーを
取水するチューブ(取水管)と、前記チューブにおいて
スラリー中の凝集粒子(大径粒子)を小さな粒子に分離
するための分離手段とを有することを特徴とする。
【0030】キャニスター4内に収容されているスラリ
ーは、三酸化二マンガン等の数マイクロメートル乃至サ
ブミクロンオーダーの砥粒(粒子)を含む液体である。
【0031】粒子の粒径の範囲は0.5〜5μmと、範
囲が広く、この中で大きな粒子とは互いに凝集して成長
した凝集粒子であり、この凝集粒子は分散性が低く、分
散媒(液体)中で拡散しても短時間で沈殿してしまう。
【0032】またキャニスター4に収容されているスラ
リー3を取水するためのチューブ8がキャニスター4に
設けられている。チューブ8の口径は小さく、数ミリメ
ートルオーダーから数センチメートルオーダーである。
【0033】チューブ8の取水口22はキャニスター4
の下方に位置しており、底部に沈殿した凝集粒子を容易
に回収できるだけでなく、キャニスター4内のスラリー
を最後まで取水することが出来る。
【0034】またチューブ8は、ポンプ等の不図示の取
水手段によってスラリーを被研磨体保持手段28に保持
された被研磨体27にへ給することができる。そしてこ
の場合、移送されるスラリーは全てチューブ8を通過す
る。
【0035】また被研磨体27は対向する研磨ヘッド2
4と当接して研磨される。
【0036】またチューブ8を通過するスラリー中の凝
集粒子を小さな粒子に分離するための分離手段がチュー
ブ8に設けられている。
【0037】本実施の形態においてこの分離手段は、凝
集粒子に超音波を照射するための超音波発振手段であ
る。超音波発振手段は、超音波振動子50と発振器13
とから構成されている。強力に超音波を発振する超音波
振動子50の振動面110は、スラリーの流れに対して
直角に超音波を照射できるようにチューブ8の壁に長尺
方向に沿って移送管外部に設けられている。また振動面
110は、チューブ8の壁から数mm程度離間して設け
られている。また発振器13は、音波或いは超音波の周
波数の帯域における振動エネルギーを圧電セラミックア
クチュエータ等の超音波振動子50に与える。発振器1
3が供給する出力は、数10〜数100W/cm2程度
で、周波数は数10KHz〜数MHz、好ましくは20
KHz〜3MHz程度である。
【0038】本実施の形態に係る研磨装置では、被研磨
体へ供給されるスラリーの全てが移送管内を一定方向に
通過する。また移送管に設けられた分離手段を用いて移
送管内を流れるスラリー中の凝集粒子の殆どを小さな粒
子に分離被研磨体へ供給できる。
【0039】その結果、研磨時に被研磨体に予期せぬ傷
が生じることを防止出来る。
【0040】また本実施の形態に係る研磨装置では、口
径の小さなチューブ8に沿って振動面110を設けてい
るため、チューブ8を通過するスラリー全部に至近距離
から強力な超音波を照射できるので、超音波振動子の振
動面を小面積化できたり、或いは超音波発振にかかる出
力を低減できる。
【0041】また本実施の形態に係る研磨装置では、振
動面をチューブ形状にして、他のチューブと連通しスラ
リーを流す流路とする形態としてもよい。言い換えれば
振動面が実質的に移送管の機能を有してもよい。そのよ
うな形態にすることで振動面上を移動する凝集粒子に超
音波を強力に照射することが出来る。
【0042】また本実施形態において用いられるスラリ
ーとしては、材質が酸化マンガン、酸化シリコン、酸化
セリウム、酸化アルミニウム、酸化ゼオライト、酸化ク
ロム、酸化鉄、炭化シリコン、炭化ホウ素、カーボン、
アンモニウム塩等の、系が数ミリオーダーからサブミク
ロンオーダーの範囲内で比較的均一である粒子が、水酸
化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、アンモニ
ア水溶液、イソシアヌル酸溶液、Br−CH3OH、イ
ソプロピルアルコール水溶液、塩酸水溶液、等の溶液中
あるいは純水中で分散しているものであり、各微粒子と
溶液との組み合わせは、目的に合わせて選択することが
可能である。例えば、Si表面研磨においては、酸化シ
リコン、酸化セリウム、アンモニウム塩、二酸化マンガ
ン等の微粒子を上記溶液に分散させた研磨剤が、また、
SiO2表面研磨においては、酸化シリコン微粒子を水
酸化カリウム水溶液に分散させた研磨剤が、また、Al
表面基板においては、酸化シリコン微粒子を過酸化水素
を含むアンモニア水溶液に分散させた研磨剤が好適であ
る。又、本実施形態に係る研磨装置によって研磨される
被研磨体は、シリコン、ガリウムヒ素等の半導体ウェハ
ー、あるいは、トランジスタ等の半導体素子を構成する
材料を少なくとも1つ含むウェハー、等を挙げることが
出来る。又その他の被研磨体としては、SOI基板や、
あるいは、ディスプレイ用基板等も被研磨体として挙げ
ることができる。また本実施形態に係る研磨装置によっ
て研磨される被研磨体はオリフラあるいはノッチを有す
る略円形状基板や、実質的に円形基板あるいは実質的に
矩形な基板でもよい。
【0043】また被研磨体の直径はいずれの大きさでも
よいが、6インチ乃至8インチ乃至12インチあるいは
それ以上でもよい。
【0044】上記のように本実施の形態によれば、チュ
ーブ8を出たスラリーの中に大径粒子が含まれることを
防ぐことが出来るので、被研磨体に予期せぬ傷が発生す
ることを防ぐことができる。
【0045】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態に関わる研磨装置は、超音波を発振する振動面
が、チューブを流れるスラリーの流れに対向するように
設けられていることを特徴とする。またその他の点につ
いては第1の実施の形態と同じである。
【0046】図2は本実施の形態に係る研磨装置を模式
的に表した図である。前述したように超音波振動子50
は、チューブ8の間に介在する外壁51中に設けられて
いる。また振動面110は、チューブ8を流れるスラリ
ーに対向するように設けられている。
【0047】超音波振動子50の振動面110は、チュ
ーブ8の入口52から数mm程度離間して設けられてい
る。また振動面110の面積は、チューブ8の入口52
の開口面積よりも大きい。そのため入口52から外壁5
1に流れ込んできたスラリーは、全て振動面110に当
たる。
【0048】そして超音波振動子50は、チューブ8の
入口52とわずかに離間した振動面110との間を通過
するスラリー3の全てに至近距離から超音波を照射出来
るので凝集粒子を効率よく小さな粒子に分離することが
出来る。
【0049】また外壁を通過したスラリーを再びチュー
ブ8を通過させて被研磨体へ供給することができる。
【0050】また本実施の形態に係る研磨装置は、上述
したほかに図3に示すように超音波振動子が発振する超
音波を増幅させるためのホーン5を有することも好まし
い。この場合振動面110とはホーン5の振動面のこと
であり、ホーン5の振動面110をチューブ8の入口の
至近距離に設ける形態が好ましい。
【0051】またこの場合、ホーン5の振動面110の
面積は、入り口の開口面積よりも大きいことが好まし
い。またホーン5の振動面110とチューブ8の入口と
の離間距離は、入口52から出てきたスラリー中の凝集
粒子に超音波を十分に照射できる距離、具体的には数m
m程度の距離である。
【0052】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態に係る研磨装置は、キャニスターに設けられた循
環用配管(取水管)を有し、且つ循環用管を流れるスラ
リー中の粒子を分離する分離手段が該循環用管に設けら
れていることを特徴とする。またその他の点に関しては
第1乃至第2の実施の形態と同じである。
【0053】図4に示すように本発明の第3の実施の形
態に係る研磨装置は、スラリー3をキャニスター4から
取水し、且つキャニスター4へ出水する循環用配管61
を有している。循環用管の取水口9は、キャニスター4
の下方に配置されており、スラリー3中の凝集して沈殿
した粒子を効率よく回収できる。また超音波振動子50
は、循環用配管61に設けられており、その振動面11
0は循環用配管61に沿って長尺方向に設けられてい
る。
【0054】本実施の形態に係る研磨装置は、循環用配
管61を流れるスラリー中の凝集粒子に超音波を照射で
きるので、被研磨体27に供給する前にキャニスター4
内のスラリーの殆どに超音波を照射することが出来る。
そしてキャニスター4内のスラリー3中の凝集粒子の量
を減らすことが出来るのでキャニスター4内のスラリー
3中の粒子の拡散密度を均一に維持出来る。
【0055】また本実施の形態に係る研磨装置では、ス
ラリーが循環用配管61を通過することによって超音波
照射により上昇したスラリーの熱を、放熱できるのでキ
ャニスター4内のスラリー3の温度を一定に維持出来
る。
【0056】また本実施の形態に係る研磨装置は、上述
したように超音波振動子50の振動面110をチューブ
8に沿って設ける他に、図5に示すように、第2の実施
の形態で説明した超音波振動子50の振動面110を、
チューブ8の入口52に対向して設ける形態としてもよ
い。
【0057】また本実施の形態に係る研磨装置は、上述
した形態のほかに、図6に示すように、第2の実施の形
態で説明したホーン5を、超音波振動子50に設け、ホ
ーン5の振動面110をチューブ8の入口とわずかに離
間して対向して配置する形態としてもよい。ホーン5を
設けることで強力な超音波を効率よく凝集粒子に照射し
て小さな粒子に分離することが出来る。
【0058】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態に係る研磨装置は、スラリーを収容するための密
閉可能なキャニスターと、前記キャニスター内に気体を
供給するための気体供給手段とを有することを特徴とす
る。またその他の点については第1乃至第3の実施の形
態と同じである。
【0059】図7に示すように本発明の第4の実施の形
態に係る研磨装置は、粒子分離ユニット1と、被研磨体
27を研磨するための研磨工具ユニット2とから構成さ
れる。
【0060】粒子分離ユニット1は、第1乃至第3の実
施の形態において説明したようにスラリー3を収容する
ためのキャニスター4と、キャニスター4に収容されて
いるスラリー3をキャニスター4から取水して再びキャ
ニスター4へ戻すための循環用配管60、61と、スラ
リー中の凝集粒子を小さな粒子に分離するための分離手
段と、キャニスター4に収容されているスラリー3を被
研磨体27の被研磨面に供給するためのスラリー供給配
管8とを有する。
【0061】また図7に示すように本実施の形態に係る
研磨装置では、キャニスター4が蓋21によって密閉可
能である。そのため外気中の塵等がスラリーに混入する
ことを防止出来る。またスラリー3の気化を防ぐことが
出来る。
【0062】また密閉可能なキャニスター4に気体を供
給する気体供給手段であるチューブ16が設けられてお
り、気体をキャニスター4に供給することが出来る。
【0063】チューブ16には、フィルター17と、流
量計18と圧力計19が設けられている。
【0064】またチューブ16は、工場配管(不図示)
と接続しており、工場配管から供給される気体をキャニ
スター4へ供給する。また、流量計18と圧力計19は
工場配管からキャニスター4へ送られる気体の流量と圧
力を監視し、レギュレーター20はその監視結果をもと
に気体の流量と圧力とを制御する。また気体供給用配管
16の途中に設けられたフィルター15はキャニスター
4の近くに設けられており、工場配管から送られてくる
気体をフィルタリングして無塵のクリーンエアーとし
て、密閉可能なキャニスター4内に送ることが出来る。
【0065】このときの気体は、通常の空気、あるいは
窒素ガス乃至アルゴンガス等の不活性な気体である。
【0066】このようにキャニスター4内に気体を送る
ことでキャニスター4の内部圧力を上昇させ、スラリー
3をスラリー供給配管8へ容易に送ることが出来る。
【0067】また用意されたスラリー3は、例えば砥粒
である酸化セリウムの粒子が中性の水中に10wt.%
分散したものである。このスラリー3には、0.02μ
m程度の粒径の1次粒子から、凝集によって成長した2
次粒子が混在している。この粒子のメジアン径は、0.
02〜数100μmである。
【0068】また循環用配管60にはポンプ10が設け
られている。このポンプ10によりスラリー3を容易に
循環させることが出来る。またポンプ10はスラリー3
を数リットル/分程度の流量で循環用配管60へ送り出
すことが出来る。
【0069】循環用配管61に設けられた超音波振動子
50はホーン5を有しており、循環用配管61を流れる
スラリー中の殆どの凝集粒子を小さな粒子に分離するこ
とが出来る。
【0070】また循環用配管61にはフィルター15が
設けられている。フィルター15は、超音波照射されて
も分離できなかった微量の大きな粒子をフィルタリング
して取り除くことが出来る。そのため大きな粒子を含ま
ないスラリー3を再びキャニスター4へ戻すことができ
る。
【0071】またスラリー供給配管8は、研磨工具ユニ
ット2を構成する研磨ヘッド24の軸25を貫通するス
ラリー供給路29内に連通して内設されており、スラリ
ー供給路29の開口部である小孔26から被研磨体27
の被研磨面へスラリー3を供給できる。また被研磨体2
7の被研磨面に供給されるスラリーの温度は、研磨時間
や研磨性能に悪影響を及ぼさない程度の温度である。研
磨工具ユニット2については後で詳細に説明する。
【0072】また、スラリー供給配管8には、途中にフ
ィルター23が設けられている。フィルター23は、ポ
アサイズ(孔径)の異なる3種類のフィルターから構成
されている。より具体的には、ポアサイズがキャニスタ
ー4側から研磨工具ユニット2にむかうにつれて、1μ
m、0.5μm 、0.2μm、という順で小さくなるよう
にポアサイズの異なる3種類のフィルターが配置されて
いる。その結果スラリー供給配管8を通過するスラリー
中に微量に含まれる大きな粒子を目詰まりさせずにろ過
することが出来る。その結果、被研磨体の研磨面に供給
されるスラリー中の粒子のメジアン径は0.1μmでほ
ぼ単分散である。
【0073】このように本実施の形態に係る研磨装置
は、気体供給手段から供給される気体を利用して密閉可
能なキャニスターからスラリーを外気に触れずに被研磨
体へ供給することが出来る。
【0074】次に研磨工具ユニット2について詳述す
る。
【0075】研磨工具ユニット2は、研磨ヘッド24
と、被研磨体保持手段28と、表面検出装置とを有す
る。
【0076】研磨ヘッド24は、先述したようにスラリ
ー供給路29にスラリー供給配管8を内設している。ス
ラリー供給配管8とスラリー供給路29との間には、ベ
アリング等の保持手段39があり、軸25を中心に自転
する研磨ヘッド24につられてスラリー供給配管8がね
じれることを防ぐ。また研磨ヘッド24は、プラテン3
0において研磨パッド31を脱着自在に保持出来る。研
磨パッド31は研磨面が、下を向くように保持される。
研磨パッド31は、ポリウレタン等の比較的硬質な弾性
部材であり、その研磨面は数μm〜数百μm程度の微細
な孔を有している。
【0077】被研磨体保持手段28は、被研磨体27の
被研磨面を上向きに保持する。被研磨体保持手段28
は、ポリウレタン等を原料とするバッキングフィルム
(不図示)を有しており、被研磨体27の被研磨面の裏
面を固定して保持する。また被研磨体保持手段28は略
輪環状のガイドリング32を有しており、被研磨体27
を周囲から囲むように保持し、被研磨体27が横にずれ
ることを防ぐ。
【0078】被研磨体27は被研磨面に半導体素子を構
成する材料を有した半導体ウエハであり、直径は8イン
チである。
【0079】また研磨ヘッド24に保持された研磨パッ
ド31の直径は、被研磨体28の直径よりも大きく、よ
り具体的には同径以上2倍未満の範囲である。
【0080】研磨ヘッド24と被研磨体保持手段28は
それぞれが第1、第2の駆動手段33、34を有してお
りそれぞれが矢印A、Bに示すように同方向に自転す
る。
【0081】また自転数はそれぞれ数rpm〜数万rp
mの範囲でそれぞれ任意に設定することが可能でたとえ
ばそれぞれの回転数を同回転数としたり、あるいは両回
転数を数rpm程度わずかに異ならせることも出来る。
【0082】研磨ヘッド24は当接手段である第3の駆
動手段35によって上下方向に移動し、研磨パッド31
を被研磨体27に当接させる。また被研磨体27に当接
する研磨パッド31の圧力は不図示の制御手段により制
御出来る。被研磨体27の被研磨面は被研磨体27の自
転と当接する研磨パッド31の自転とによって研磨され
る。
【0083】また上述したように研磨ヘッド24はプラ
テン30に小孔26を有しており、スラリーを研磨パッ
ド31に設けた穴を介して当接する被研磨体27の被研
磨面に均一に供給することが出来る。また研磨中にスラ
リーを研磨パッド31と被研磨体27との間に供給し続
けることができるので、研磨で発生した研磨屑をスラリ
ーとともに外部へ排除することが出来る。
【0084】また被研磨体保持手段28は第4の駆動手
段36を有しており、被研磨体保持手段28は研磨中に
水平方向に揺動(往復運動)できる。揺動の振幅巾の範
囲は、数mm乃至数10mmの範囲であり、1秒あたり
数回乃至数10回の往復運動が行われる。
【0085】また研磨ヘッド24は第5の駆動手段37
を有する。研磨ヘッド24は第5の駆動手段37によっ
て移動し、研磨パッド31と被研磨体27はそれぞれの
中心が同軸上とならないように位置決め出来る。このと
き、研磨パッド31と被研磨体27の各中心間の距離と
被研磨体27の半径との和が研磨パッド31の半径以下
となるように位置決めが行われる。また研磨中は常時被
研磨面全面が研磨パッド31によって覆われる。
【0086】このように被研磨体27の直径に対して同
径以上2倍未満の直径を有する研磨パッド31を使用す
るので被研磨体27の直径が8インチの場合、研磨パッ
ド31の直径は最大16インチ未満、また被研磨体27
の直径が12インチの場合、研磨パッド31の直径は最
大24インチ未満であるため、研磨パッド31を高速に
回転させることが出来る。また研磨パッド31の自転と
被研磨体27の自転を共に同方向且つ同回転数とするこ
とで周速度が被研磨体27の被研磨面全面において一様
となり、被研磨体を全面均一に研磨できる。
【0087】また、研磨工具ユニット2には被研磨体2
7の被研磨面を観察するための検出装置38が設けられ
ている。検出装置38は、研磨パッド31が被研磨体2
7を覆っていないときに被研磨体27の直上へ移動し被
研磨面を観察することができる。
【0088】この検出装置38は、レーザーあるいは白
色光等の光を被研磨面に照射し、反射した光から被研磨
面の表面形状や膜厚分布を測定する。また不図示のパソ
コン等の情報処理手段を検出装置38とつなげることで
被研磨面の表面形状を例えば画像として取り込み、拡大
して観察することが出来るし、あるいは測定した膜厚分
布結果を元に再研磨すべき箇所を特定できる。またある
いは検出装置38と情報処理手段とをつなげることで検
出装置38によって得られるデータを別の被研磨体を研
磨する際の研磨条件の設定に利用することが出来る。
【0089】本発明の研磨装置は、上述したようにホー
ン5を1つ有するほかに2つ以上のホーン5を設けても
よい。この場合、ホーン5の先端11を通過するスラリ
ーの流れを並列に分岐させてそれぞれの流れに対してホ
ーン5を設けてもよいし、あるいは1つの流れに対して
ホーンを直列に配置してもよい。
【0090】また本発明の研磨装置は、気体をキャニス
ター4へ圧送してキャニスター4内の気体の内部圧力を
利用してスラリー3を被研磨体27の被研磨面へ送るほ
かに、取水口22とフィルター23との間のスラリー供
給配管8にポンプを設けてスラリーを容易に被研磨体の
被研磨面へ供給出来る構成にしてもよい。
【0091】また本発明の研磨装置は、上述したように
研磨ヘッド24と被研磨体保持手段28とを同方向に回
転させる他にそれぞれの逆方向に回転させてもよい。ま
た、研磨ヘッド24と被研磨体保持手段28とをそれぞ
れ回転させる他に例えば被研磨体保持手段28を回転さ
せずに研磨ヘッド24のみを回転させることで被研磨体
27を研磨してもよい。この場合被研磨体保持手段28
を回転させるための第2の駆動手段34を設けなくても
よい。またあるいは被研磨体保持手段28を回転させて
研磨ヘッド24を回転させなくてもよい。
【0092】また本発明の研磨装置は、被研磨体保持手
段28に第4の駆動手段36を設けて被研磨体27を揺
動させて研磨する形態の他に、例えば研磨ヘッド24に
第4の駆動手段36を設けてもよく、あるいは被研磨体
保持手段28と研磨ヘッド24のいずれにも揺動手段を
設けてもよい。
【0093】また本発明の研磨装置は、格子状或いは同
心円状、あるいは放射状等のパターン形状を有する溝を
研磨面に有した研磨パッド31を用いてもよく、研磨パ
ッド31の回転数と被研磨体27の回転数とがそれぞれ
数10rpmから数万rpmの範囲で回転する際に、例
えば数rpm程度回転数を異ならせることで研磨パッド
31の溝のパターン形状が被研磨面上に転写されること
を防ぐことが出来る。
【0094】また本発明の研磨装置は、研磨ヘッド24
に不図示の公転駆動手段を設けて研磨パッド31を自転
且つ公転する形態にしても構わない。
【0095】あるいは不図示の公転駆動手段を研磨ヘッ
ド24に設けるほかに被研磨体保持手段28に設けて被
研磨体保持手段28を自転且つ公転させてもよく、ある
いは不図示の公転駆動手段を研磨ヘッド24と被研磨体
保持手段28の両方に設けてもよい。
【0096】或いは研磨ヘッド24と被研磨体保持手段
28のいずれか一方のみに不図示の公転駆動手段を設け
て、他方を回転させない形態にしてもよい。
【0097】また自転方向と公転方向は同方向あるいは
逆方向のどちらでもよいが、互いに逆向きとすることが
高精度の研磨が達成されるので好ましい。
【0098】また自転数と公転数はそれぞれ個別に設定
すればよいが、公転数と自転数とを同回転数あるいは数
rpm程度わずかに異ならせることも高精度の研磨が出
来るので好ましい。
【0099】また本発明の研磨装置は、研磨ヘッド24
が被研磨体保持手段28に対して上方に配置される形態
のほかに下方に配置されて研磨ヘッド24と被研磨体保
持手段28とが互いに対向する形態でもよい。
【0100】また本発明の研磨装置は、スラリー供給配
管8をスラリー供給路29内に内設する形態のほかにス
ラリー供給配管8を研磨ヘッド24の外に設ける形態で
もよい。
【0101】また本発明の研磨装置は、スラリーが小孔
26から容易に被研磨体27に供給されるように穴を設
けた研磨パッド31を用いることも好ましく、あるいは
スラリーが連通しやすい材料、例えば布や大きな連通孔
をもつ部材を研磨パッド31として用いてもよい。
【0102】また本発明の研磨装置は、研磨パッド31
の直径が被研磨体27の直径よりも小さくてもよい。こ
の場合、被研磨体27の一部分を部分研磨することが出
来る。またあるいは研磨パッド31の直径が被研磨体2
7の直径の2倍以上でもよい。
【0103】(第5の実施の形態)本発明の第5の実施
の形態に係る研磨装置は図8に示すようにホーンを有し
た超音波振動子がスラリー供給配管8の間に設けられて
いることを特徴とする。その他については第1乃至第4
の実施の形態と同じである。
【0104】本発明の第5の実施の形態に係る研磨装置
は、再凝集しやすい粒子を再凝集する前に被研磨体27
の被研磨面に供給することができる。
【0105】そのため本実施の形態に係る研磨装置は、
再凝集しやすいMnO2,Mn2O3等の酸化マンガン
の粒子を有するスラリーを用いる場合に特に好ましい。
【0106】また本実施の形態に係る研磨装置では、循
環用配管6とポンプ10とをゆうしている。この循環用
配管6とポンプ10によってキャニスター4内で沈殿し
た粒子を含むスラリーを底部から回収して再びキャニス
ター4内に戻すことが出来る。そしてキャニスター4内
のスラリー中の粒子の拡散密度を均一にすることが出来
る。その結果、スラリー3をホーン5の振動面110に
通過させることで粒子の拡散密度が一定で且つ大きな粒
子を含まないスラリー(つまり高い研磨性能を維持でき
るスラリー)にして被研磨体へ供給することができる。
【0107】また本実施の形態に係る研磨装置は、前記
循環用配管6とポンプ10を用いるかわりに例えばエア
ーバブリング装置を用いてキャニスター4内に収容され
たスラリー3を攪拌してもよい。またあるいは気体供給
用配管16をバブリング手段として用いてもよい。
【0108】(第6の実施の形態)本発明の第6の実施
の形態に係る研磨装置は、図9に示すように複数の粒子
分離ユニット1を並列に配置していることを特徴とす
る。その他の点については第1ないし第5の実施の形態
に関わる研磨装置と同じである。
【0109】図9に示すように複数の粒子分離ユニット
1のキャニスター4は、スラリー供給配管8においてバ
ルブ42によって互いに連結されている。バルブ42は
切り替え可能であり、バルブ42の切り替えによって複
数のキャニスター4の中で選択したキャニスター4内の
スラリー3を被研磨体の被研磨面に送ることが出来る。
また気体供給用配管16も切り替え可能なバルブ43に
よって互いに連結されている。気体供給用配管16もバ
ルブ43の切り替えによって選択されたキャニスター4
へクリーンエアーを供給すことが出来る。
【0110】本発明の第6の実施の形態に係る研磨装置
は、スラリーを継続して被研磨体の被研磨面に供給する
ことが出来るので研磨を中断して大量のスラリーをキャ
ニスターに補充したり、あるいは種類の異なるスラリー
をキャニスターに入れ替えたりする手間を省くことが出
来る。
【0111】(第7の実施の形態)本発明の第7の実施
の形態に関わる研磨装置は、図10に示すように被研磨
体を保持するための被研磨体保持手段と、研磨ヘッド
と、スラリーを収容する第1の容器(1次キャニスタ
ー)と、凝集している粒子(凝集粒子)を小さな粒子に
分離するために第1の容器に設けられた分離手段と、第
1の容器から前記スラリーを第2の容器(2次キャニス
ター)に移送するための移送管(チューブ)と、前記移
送管に設けられたフィルターと、前記第2の容器に収容
されている前記スラリーを前記被研磨体へ供給するため
の供給管(チューブ)とを有することを特徴とする。
【0112】図10に示すように本実施の形態に係る研
磨装置は、スラリー1006を収容するための1次キャ
ニスター1005に分離手段が設けられている。分離手
段は凝集粒子、つまり大径粒子を小さな粒子に分離する
ためのもので本実施の形態では超音波発生手段である。
【0113】またスラリー1006は、砥粒である三酸
化二マンガンの粒子が中性の水(分散媒)中に分散した
ものである。そしてこの粒子の殆どはその粒径が、0.
5〜5μmの範囲であり、凝集粒子が大量に含まれてい
る。そして超音波発生手段7は、この大量の凝集粒子を
小さな粒子に分離することが出来る。
【0114】また1次キャニスター1005に収容され
ているスラリー1006を2次キャニスター1011へ
移送するための移送管(チューブ1008)が1次キャ
ニスター1005と2次キャニスター1011との間に
設けられている。スラリー1006はポンプ或いは第2
の実施の形態で後述する気体圧送手段によりチューブ1
008を介して2次キャニスターへ移送される。このチ
ューブ1008の取水口1013の位置は、凝集粒子等
の大きな粒子が沈降して多く集まる位置よりも高い位置
に位置決めされている。そのため取水口1013から分
離された小さな粒子を選択的に取り込むことができる。
【0115】またチューブ1008にはフィルタ100
9が設けられている。フィルタ1009は3種類のフィ
ルタから構成されており、3種類のフィルタはそれぞれ
孔径が異なる多孔質なフィルタである。そして3種の口
径の異なるフィルタは、1次キャニスター1005に近
い側から2次キャニスター1011に向かう順番に1μ
m、0.5μm、0.2μmと孔径が小さくなるように配置
されている。そしてこのフィルタ1009によりチュー
ブ1008の取水口1013から入った大きな粒子がフ
ィルタリングされ、スラリー1006は2次キャニスタ
ー1011へ移送され、そして収容される。フィルター
の材料としては、ポリテトラフルオロエチレンや、セル
ロースや、セラミックや、あるいはステンレス等であ
る。
【0116】1次キャニスター1005に収容されてい
るスラリー1006中の粒子のうち、超音波照射されて
も残存する凝集粒子は、チューブ1008を経由して2
次キャニスター1011へ移送される間にフィルター1
009によってろ過される。ろ過の結果、粒径が小さ
く、且つ粒度分布が極めて揃った粒子を有するスラリー
1006を得ることが出来る。ろ過された直後のスラリ
ー中の粒子の粒径は、0.1〜0.3μm程度である。
【0117】またチューブ1008の出水口1010
は、2次キャニスター1011内の上部に配置されてお
り1次キャニスター1005から供給されるスラリーは
2次キャニスター1011内に収容されるスラリー10
12の液面に向かって供給される。そのためスラリー1
012の液面付近は常に小さな粒子が分散しており、そ
して小さな粒子は凝集しあって粒径が大きくなると液面
付近から2次キャニスター1011の底部に向かって沈
降する。
【0118】そしてスラリー1012中の小さな粒子を
2次キャニスター1011に収容されている間に再凝集
させて研磨に好ましい粒径の粒子に成長させることが出
来る。再凝集した粒径の粒子は、0.2〜0.6μmの
範囲である。
【0119】また、2次キャニスター1011には2次
キャニスター1011に収容されたスラリー1006を
研磨装置ユニット1060に移送するためのチューブ1
017が設けられている。スラリー1006はポンプ或
いは第8の実施の形態で後述する不図示の移送手段によ
ってチューブ1017を経て被研磨体1023へ供給さ
れる。
【0120】このチューブ1017の取水口1014は
2次キャニスター1011の底部に配置されており、再
凝集した粒子が沈降して大量に集まる位置に配置されて
いる。また取水口1014が2次キャニスター1011
の底部に配置されているので1次キャニスター1005
からスラリーを移送することを止めてもしばらくの間は
スラリー1012を被研磨体へ供給し続けることが出来
る。その結果、スラリーを2次キャニスター1011か
ら被研磨体1023へ供給しつつ同時に1次キャニスタ
ー1005にスラリーを新たに補充することが出来る。
【0121】本実施の形態によれば、第1の容器に設け
られた分離手段によって大量の凝集粒子を小さな粒子に
分離できる。その結果凝集粒子が大量に存在するスラリ
ーを捨てることなく利用することが出来る。
【0122】また本発明は、分離手段を用いても小さな
粒子にならなかった微量の大きな粒子をフィルターによ
って取り除きながら小さな粒子のみが分散するスラリー
を第2の容器に移送し収容できる。そして小さな粒子を
第2の容器中で好ましい粒径の粒子に成長させることが
出来る。
【0123】その結果、研磨傷が発生しない研磨能力の
高いスラリーを被研磨体へ供給することが出来る。
【0124】また本実施の形態によれば、凝集粒子を小
さな粒子にに分離できるならば、超音波発振手段の他に
例えばプロペラ等の攪拌装置を用いてもよいが、上述し
た超音波発振手段は、大量の凝集粒子を一度に小さく分
離出来るので特に好ましい手段である。
【0125】また本実施形態において用いられるスラリ
ーとしては、材質が酸化マンガン、酸化シリコン、酸化
セリウム、酸化アルミニウム、酸化ゼオライト、酸化ク
ロム、酸化鉄、炭化シリコン、炭化ホウ素、カーボン、
アンモニウム塩等の、系が数ミリオーダーからサブミク
ロンオーダーの範囲内で比較的均一である粒子が、水酸
化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、アンモニ
ア水溶液、イソシアヌル酸溶液、Br−CH3OH、イ
ソプロピルアルコール水溶液、塩酸水溶液、等の溶液中
あるいは純水中で分散しているものであり、各微粒子と
溶液との組み合わせは、目的に合わせて選択することが
可能である。例えば、Si表面研磨においては、酸化シ
リコン、酸化セリウム、アンモニウム塩、二酸化マンガ
ン等の微粒子を上記溶液に分散させた研磨剤が、また、
SiO2表面研磨においては、酸化シリコン微粒子を水
酸化カリウム水溶液に分散させた研磨剤が、また、Al
表面基板においては、酸化シリコン微粒子を過酸化水素
を含むアンモニア水溶液に分散させた研磨剤が好適であ
る。又、本実施形態に係る研磨装置によって研磨される
被研磨体は、シリコン、ガリウムヒ素等の半導体ウェハ
ー、あるいは、トランジスタ等の半導体素子を構成する
材料を少なくとも1つ含むウェハー、等を挙げることが
出来る。又その他の被研磨体としては、SOI基板や、
あるいは、ディスプレイ用基板等も被研磨体として挙げ
ることができる。また本実施形態に係る研磨装置によっ
て研磨される被研磨体はオリフラあるいはノッチを有す
る略円形状基板や、実質的に円形基板あるいは実質的に
矩形な基板でもよい。
【0126】また被研磨体の直径はいずれの大きさでも
よいが、6インチ乃至8インチ乃至12インチあるいは
それ以上でもよい。
【0127】上記のように本実施の形態によれば、チュ
ーブ8を出たスラリー中に大径粒子が含まれることを防
ぐことができるので、被研磨体に予期せぬ傷が発生する
ことを防ぐことができる。
【0128】(第8の実施の形態)本発明の第8の実施
の形態に係る研磨装置は、密閉可能な1次キャニスター
に気体を供給するための気体供給手段とを有することを
特徴とする。またその他の点については本発明の第7の
実施の形態と同じである。
【0129】図11に示すようにスラリー1006を収
容するための1次キャニスター1005は、1次キャニ
スター1005内に気体を圧送するための気体供給手段
とつながっている。
【0130】気体供給手段はチューブ1019とフィル
タ1015と流量計1003と圧力計1002とレギュ
レーター1001とからなりたつ。チューブ1019は
工場配管と接続しており、流量計1003と圧力計10
02は工場配管からチューブ1019に送られる気体の
流量と圧力を監視し、レギュレーター1001はその監
視結果をもとに1次キャニスター1005に供給される
気体の流量と圧力とを制御する。またチューブ1019
の途中にはフィルタ1015が設けられている。気体は
フィルタ1015を通り抜けることで塵等が取り除かれ
た清浄な気体となって、1次キャニスター1005内に
供給される。
【0131】このときの気体の成分は、通常の空気、あ
るいは窒素ガス等の酸素を含まない不活性な気体等であ
る。またフィルターとしては多孔質のフィルター、或い
は集塵用電極からなるフィルター等が用いられる。
【0132】また1次キャニスター1005は蓋100
4をして密閉できる。そのため外部の塵等がスラリー1
006に混入することを防ぐことができるだけでなく、
気体供給手段から供給される気体の圧力によって1次キ
ャニスター1005内のスラリー1006を2次キャニ
スター1011へチューブ1008を介して移送するこ
とができる。
【0133】2次キャニスター1011には、チューブ
1008の出水口1010が2次キャニスター1011
内の上方に配置されており、またスラリー1012中の
粒子の再凝集を促すための促進手段である振動発生手段
1018と、2次キャニスター1011を密封するため
の蓋1004と、スラリー1012を研磨ヘッドへ供給
するためのチューブ1017とチューブ1017に設け
られたバルブ1016とが配置されている。
【0134】スラリー1012が2次キャニスタ−10
11に収容されている間、振動発生手段1018は、振
動の振幅や振動数を変化させて粒子同士の接触頻度が上
がる程度に振動をスラリー1012にあたえる。このた
め小さな粒子が再凝集する時間を短縮することができ
る。
【0135】またスラリー1012は、1次キャニスタ
ー1005から2次キャニスター1011に収容される
間、2次キャニスター1011内のスラリー1012の
水嵩が増えるが、バルブ1016を閉じている状態だと
2次キャニスター1011内の気体の体積が圧縮されて
減少し、気体の圧力は高圧になる。そしてバルブ101
6を開くことでスラリー1012は高圧になった気体の
圧力により、取水口1014から取り込まれてチューブ
1017を介して被研磨体へ移送される。またバルブ1
016を調節することによりスラリー1012の流量を
制御できる。
【0136】またチューブ1017にはフィルタ102
0が設けられている。このフィルタ1020によって研
磨装置へ供給されるスラリー1012のうち、被研磨体
1023に予期せぬ研磨傷を与える大きな粒子が除去さ
れる。このとき被研磨体1023に供給されるスラリー
1012中の粒子の粒径の範囲は0.2〜0.6μmで
ある。
【0137】またチューブ1017は、研磨ヘッド10
26の中心軸1034を貫通するスラリー供給路103
5内に配置されおり、スラリーを小孔1029から被研
磨体へ供給することが出来る。
【0138】次に本実施の形態の研磨ヘッド1026と
被研磨体保持手段1024について説明する。研磨ヘッ
ド1026は第2の駆動手段1021を有しており、矢
印Aの方向へ自転する。また研磨ヘッド1026は研磨
パッド1025を保持するためのプラテン1028を有
しており、プラテン1028は小孔1029を有してい
る。この小孔1029はスラリー供給路1035がプラ
テン1028において開口した開口部である。チューブ
1017はスラリー供給路1035に内設されており、
チューブ1017の出水口1036は小孔1029の近
傍にまで届いており、スラリーを小孔1029から研磨
パッド1025を介して被研磨体へ直接排出することが
できる。
【0139】またチューブ1017とスラリー供給路1
035との間には、ベアリング等の不図示のねじれ防止
手段設けられており、研磨ヘッド1026の自転につら
れてチューブ1017が回転することを防ぐことが出来
る。
【0140】また研磨ヘッド1025はプラテン102
8で研磨パッド1025を保持できる。研磨パッド10
25はたとえばその研磨面は数μm〜数百μm程度の微
細な孔を有しておりポリウレタン等の弾性部材から構成
されるものである。
【0141】また研磨ヘッド1026に保持された研磨
パッド1025の直径は被研磨体1023の直径よりも
大きく、より具体的には同径以上2倍未満の範囲であ
る。
【0142】また研磨ヘッド1026は第1の駆動手段
1030によって横方向へ移動し、当接手段である第4
の駆動手段によって上下方向に移動することが出来る。
そして研磨ヘッド1026の中心と被研磨体保持手段1
024に保持された被研磨体1023とはそれぞれの中
心が同軸上にならないようにずれた状態で互いに当接す
ることが出来る。被研磨体1023はその被研磨面が上
を向く状態で被研磨体保持手段1024に保持される。
【0143】このとき、研磨ヘッド1025と被研磨体
1023の各中心間の距離と被研磨体1023の半径と
の和は研磨パッド1025の半径以下となるように設定
され、また被研磨面全面が研磨パッド1025によって
覆われた状態で研磨が行われる。
【0144】また被研磨体1023に当接する研磨パッ
ド101025の圧力は研磨ヘッド26に設けられた不
図示の圧力制御手段により制御出来る。
【0145】また被研磨体保持手段1024は、ポリウ
レタン等を原料とするバッキングフィルム(不図示)を
有しており、被研磨体1023の被研磨面の裏面を固定
して保持する。又被研磨体保持手段1024は略輪環状
のガイドリング1027を有しており、被研磨体102
3を周囲から囲むように保持し、被研磨体1023が横
にずれることを防ぐ。
【0146】また被研磨体保持手段1024は第3の駆
動手段1022を有しており、矢印Bに示す方向、つま
り研磨ヘッドの自転方向と同方向に同方向に自転する。
【0147】また被研磨体1023は被研磨面に半導体
素子を構成する材料を有した直径が8インチの半導体ウ
エハである。
【0148】また研磨ヘッド101026と被研磨体保
持手段24のそれぞれの自転数は、数rpm〜数万rp
mの範囲で任意に設定することが可能でたとえばそれぞ
れの回転数を同回転数としたり、あるいは両回転数を数
rpm程度わずかに異ならせることも出来る。
【0149】また被研磨体保持手段1024は、第5の
駆動手段1031により被研磨体保持手段1024が研
磨中に水平方向に揺動することが出来る。研磨中の揺動
の振幅巾の範囲は、数mm乃至数10mmの範囲であ
り、1秒あたり数回乃至数10回の周期で行われる。
【0150】本実施の形態の研磨装置は、上述したよう
にプラテン1028に小孔1029をからスラリーを被
研磨体1023の被研磨面に直接供給できるのでスラリ
ーを効率よく被研磨体へ供給することが出来る。また本
実施の形態の研磨装置は、スラリーを被研磨面内部に供
給できるので研磨屑をスラリーとともに外部へ容易に排
出出来るので研磨傷の発生を防ぐことが出来る。
【0151】また本実施の形態の研磨装置は、被研磨体
1023の直径に対して同径以上2倍未満の直径を有す
る研磨パッド1025を使用するので被研磨体1023
の直径が8インチの場合、研磨パッド1025の直径は
最大16インチ未満、また被研磨体1023の直径が1
2インチの場合、研磨パッドの直径は最大24インチ未
満であり、研磨パッド1025を容易に高速回転させる
ことが出来る。また研磨パッド1025と被研磨体10
23とが同方向且つ同回転数で自転するので被研磨体1
023の全面で周速度が一様になり、被研磨体を平坦に
研磨することが出来る。
【0152】また、本実施の形態の研磨装置は被研磨体
1003の被研磨面を観察するための検出装置1033
を有する。検出装置1033は、研磨パッド1025が
被研磨体1023を覆っていないときに被研磨体102
3の直上へ移動し被研磨面を観察することができる。
【0153】この検出装置1033は、レーザーあるい
は白色光等の光を被研磨面に照射し、反射した光から被
研磨面の膜厚分布を測定したり、あるいは被研磨面の表
面形状を例えば画像として取り込み、拡大して観察する
ことが出来る。
【0154】そして測定された結果は、不図示の処理系
に送られて好ましい研磨条件を再設定する際のデータと
して利用できる。具体的には一枚あたりの研磨工程を終
了させるタイミングを特定するためのデータとして活用
されたり、あるいは複数の被研磨体を連続して研磨する
際に後続する被研磨体をより均一に研磨するためのデー
タとして活用される。
【0155】次に1次キャニスターに収容される粒子の
粒径分布と、フィルタを介して2次キャニスター101
1へ供給される粒子の粒径分布と、2次キャニスター1
011からチューブ1017へ移送される粒子の粒径分
布に関して図12を用いて説明する。
【0156】図12は粒子の粒径分布を模式的に示す図
である。横軸は粒径を表し、矢印が示す方向に向かうほ
ど粒径が大きいことを表す。縦軸は任意の粒径が存在す
る頻度を表し、矢印が向かう方向に向かうほど頻度が大
きいことを表す。線aは、1次キャニスター1005に
収容されたスラリー1006の粒径分布をあらわす。線
aに示すようにスラリー1006の粒径は大きいものか
ら小さいのもまで広い範囲にわたって分布しており、粒
径が揃っていない。
【0157】線bは超音波照射されたスラリー1006
のうち、取水口1013からチューブ1008に取り込
まれて2次キャニスター1011へ供給されるスラリー
1006中の粒径をあらわす。スラリー1006中の粒
子は、線bに示すように超音波が照射されることで大き
な粒子が分離された小さな粒子であり、粒径分布は線a
に比べて単分散に近い。
【0158】線cは2次キャニスター1011からチュ
ーブ1017の取水口1014から取り込まれたスラリ
ー1012中の粒子の粒径分布をあらわす。線cに示す
ように、チューブ1017の取水口1014から取り込
まれたスラリー1012中の粒子は、単分散性がよく、
またその平均粒径が線bに示す平均粒径よりも大きく、
且つ予期せぬ傷を発生させるような粒径のおおきな粒子
は殆どない。
【0159】上述したように本実施の形態に係る研磨装
置は密閉可能な1次キャニスターに気体を送り込むこと
で塵等の大きな粒子を含む外気にスラリーをさらすこと
を防ぎながら2次キャニスターに移送することが出来
る。
【0160】また本実施の形態は、1次キャニスターが
密閉可能であるため、スラリーを構成する液体が沸点の
異なる少なくとも2種以上の分散媒が混合されたもので
あっても沸点の低い分散媒が気化することを防ぐことが
出来る。そのため分散媒の組成を維持することができ
る。得に1次キャニスターにおいて超音波を照射された
スラリーは、その液温が上昇しやすいので、本実施の形
態はスラリーを構成する液体の蒸発を防ぐことが出来る
好ましい形態である。例えばスラリーを構成する液体と
して水とイソプロピルアルコール等の低沸点の液体とが
混合された分散媒を使用する場合において本実施の形態
に係る研磨装置は好ましい形態である。
【0161】なお本実施の形態に係る研磨装置は、上述
したように研磨ヘッド1026と被研磨体保持手段10
24とを同方向に回転させる他にそれぞれの逆方向に回
転させてもよい。また、研磨ヘッド1026と被研磨体
保持手段1024とをそれぞれ回転させる他に例えば被
研磨体保持手段1024を回転させずに研磨ヘッド10
26のみを回転させることで被研磨体1023を研磨し
てもよい。この場合被研磨体保持手段1024を回転さ
せるための第2の駆動手段1021を設けなくてもよ
い。またあるいは被研磨体保持手段1024を回転させ
て研磨ヘッド1026を回転させなくてもよい。
【0162】また本実施の形態に係る研磨装置は、被研
磨体保持手段1024に第5の駆動手段1031を設け
て被研磨体1021を揺動させて研磨する形態の他に、
例えば研磨ヘッド1026に第5の駆動手段1031を
設けてもよく、あるいは被研磨体保持手段1024と研
磨ヘッド1026のいずれにも揺動手段を設けてもよ
い。
【0163】また本実施の形態に係る研磨装置は、研磨
パッド1025の回転数と被研磨体1023の回転数と
がそれぞれ数10rpmから数万rpmの範囲で回転す
る際に、例えば数rpm程度回転数を異ならせることも
好ましい。
【0164】これは格子状或いは同心円状、あるいは放
射状等の溝を研磨面に有した研磨パッド1025を用い
て被研磨体1023を研磨する場合に特に効果的であ
り、研磨パッド1025の溝のパターン形状が被研磨面
上に転写されることを防ぐことが出来る。
【0165】また本実施の形態に係る研磨装置は、研磨
ヘッド1026に不図示の公転駆動手段を設けて研磨パ
ッド1025を自転且つ公転する形態にしても構わな
い。
【0166】あるいは不図示の公転駆動手段を研磨ヘッ
ド1026に設けるほかに被研磨体保持手段1024に
設けて被研磨体保持手段1024を自転且つ公転させて
もよく、あるいは不図示の公転駆動手段を研磨ヘッド1
026と被研磨体保持手段1024の両方に設けてもよ
い。
【0167】或いは研磨ヘッド1026と被研磨体保持
手段1024のいずれか一方のみに不図示の公転駆動手
段を設けて、他方を回転させない形態にしてもよい。
【0168】また自転方向と公転方向は同方向あるいは
逆方向のどちらでもよいが、互いに逆向きとすることが
高精度の研磨が達成されるので好ましい。
【0169】また自転数と公転数はそれぞれ個別に設定
すればよいが、公転数と自転数とが同回転数あるいは数
rpm程度わずかに異ならせることで高精度の研磨が出
来るので好ましい。
【0170】また本実施の形態に係る研磨装置は、研磨
ヘッド1026が被研磨体保持手段1024に対して上
方に配置される形態のほかに下方に配置される形態でも
よい。
【0171】また本実施の形態に係る研磨装置は、研磨
ヘッド1026に設けられた小孔1029からスラリー
を供給するほかに不図示のスラリー供給手段を設けて研
磨パッド1026の外部から被研磨体1023と研磨パ
ッド1025の間に供給してもよい。
【0172】また本実施の形態に係る研磨装置は、研磨
パッド1025に液体を排出させるための穴を設ける以
外に研磨パッド1025として液体を連通させうるよう
な材料、例えば布や大きな連通孔をもつ部材を使用して
もよい。
【0173】また本実施の形態に係る研磨装置は研磨パ
ッド1025の直径が被研磨体1023の直径よりも小
さくてもよい。この場合、部分研磨、つまり被研磨体1
023の一部分を研磨することが出来る。またあるいは
被研磨体1023の直径の2倍以上の直径を有する研磨
パッドを用いて被研磨体1023を研磨することも出来
る。
【0174】(第9の実施の形態)本発明の第9の実施
の形態に係る研磨装置は、図13に示すように2次キャ
ニスターに小さな粒子の再凝集を促すための促進手段で
あるバブル発生手段が設けられていることを特徴とす
る。その他については第8の実施の形態と同じである。
【0175】図13に示すように、バブル発生手段は、
チューブ1037とポンプ1038とから構成される。
【0176】チューブ1037は、2次キャニスター1
011の上部に吸引口1039を配置しており、また2
次キャニスター1011に収容されるスラリー1012
にエアーをバブリング出来る位置、つまり2次キャニス
ター1011の底部に供給口1040を配置している。
ポンプ1038はチューブ1037の吸引口1039か
ら2次キャニスター1011内の気体を吸引し供給口1
040からスラリー1012中へ供給する。供給された
気体はスラリー1012中でバブルとなってスラリー1
012を移動し、小さな粒子が互いに凝集しあう頻度を
高める。
【0177】また2次キャニスター1011は蓋100
4によりスラリー1012を収容する空間を密閉できる
構造であり、バブル発生手段を用いて2次キャニスター
1011に保持された清浄な気体を2次キャニスター1
011から吸引し、そしてスラリー中に供給するという
動作を繰り返すことが出来るので、塵等の不純物が外部
からスラリー中に混入することを防ぐことが出来る。
【0178】またフィルター1041をポンプ1038
から供給口1040までのチューブの途中に設けること
で微量に含まれる粒径のおおきな不要物を積極的に除去
し、より一層気体を長時間にわたって清浄に保つことが
出来る。
【0179】本実施の形態は、2次キャニスター101
1に蓋をすることが出来るのでバブリングによってスラ
リーが気化してその体積が大きく減少するということを
防ぐことが出来る。そして、バブリングを長時間行って
もスラリーの性能を安定に維持出来る。
【0180】(第10の実施の形態)本発明の第10の
実施の形態は図14に示すようにチューブ1017の取
水口1014が出水口1036よりも上方にあり、1次
キャニスターが研磨ヘッドと被研磨体保持手段とが設置
されるフロアの下に設置されることを特徴とする。なお
それ以外は第8の実施の形態と同じである。
【0181】図14は本実施の形態に係る研磨装置を、
クリーンエアーが上から下へ、つまりフロア1042か
らフロア1041を経てフロア1043へ通風するクリ
ーンルーム内に配置した様子を模式的に表した図であ
る。
【0182】図14に示すように2次キャニスター10
11は研磨ヘッド1026と被研磨体保持手段1024
とが設置されるフロア1041よりも高いフロア104
2に設置される。チューブ1008は1次キャニスター
1007が設置されているフロア1043から研磨ヘッ
ド1026と被研磨体保持手段1024とが設置される
フロア1041をぬけて2次キャニスター1011が設
置されるフロア1042までのびている。またフィルタ
ー1009はチューブ1008の出水口1010の近く
にある。
【0183】またチューブ1017の取水口1014が
出水口1036よりも上方にあるので2次キャニスター
1011内を開放して内圧を大気圧と等しくしてもスラ
リー1012を極めて容易に2次キャニスター1011
から出水口1036へ移送できる。
【0184】また1次キャニスター1007は、研磨ヘ
ッド1026と被研磨体保持手段1024とが設置され
るフロア1041よりも低いフロア1043に設置され
る。その結果超音波等の気体供給手段が発する振動が研
磨ヘッド1026と被研磨体保持手段1024とが設置
されるフロア1041に伝わることを防ぐためである。
【0185】また1次キャニスター1007は密閉され
ているので外気の塵がスラリーに入ることがない。その
ため研磨ヘッドと被研磨体保持手段とが設置されるフロ
ア1041の下のフロア1043、つまりクリーンルー
ムの風下側に配置することが出来る。
【0186】また本発明の第10の実施の形態では2次
キャニスター1011に振動発生手段を設ける代わりに
第9の実施の形態で説明したバブル発生手段を用いても
よい。
【0187】またポンプを設けてスラリー1006が下
のフロアに設置された1次キャニスター1007から上
のフロアに設置された2次キャニスター1011へチュ
ーブ1008を介して容易に移送出来るように不図示の
ポンプを用いてもよい。この場合、フィルター1009
は前記ポンプよりも2次キャニスター1011よりも近
い位置に配置されることが好ましく、フィルター100
9はポンプによって移送されたスラリー1006中の大
きな粒子を取り除くことができる。
【0188】(第11の実施の形態)本発明の第11の
実施の形態に係る研磨装置は、図15に示すように被研
磨体1523を保持する被研磨体保持手段1524と、
研磨ヘッド1526と、スラリー1506を収容する密
閉可能なキャニスター(容器)1505と、気体をキャ
ニスター1505内に供給するチューブ(気体供給手
段)1519と、キャニスター1505に収容されてい
るスラリー1506を被研磨体1523へ供給するため
のチューブ(供給管)1517を有することを特徴とす
る。
【0189】スラリー1506とは、酸化シリコンの粒
子が分散媒、つまり液体に安定に分散しているものであ
る。この液体は水とイソプロピルアルコールとの混合溶
液である。またスラリー1506には粒子を分散させる
ための水酸化カリウムが溶解している。なお本実施形態
でいうところの分散とは、粒子が液体中に安定に拡散し
ている状態を意味する。
【0190】図15に示すように、キャニスター150
5は蓋1504によって外気に対して密閉可能である。
またキャニスター1505にはチューブ1519が取り
付けられている。チューブ1519は気体をキャニスタ
ー1505内部に供給できる。供給される気体は窒素で
ある。
【0191】またスラリー1506を被研磨体1523
に供給するための供給管1517がキャニスター150
5に設けられている。蓋1504によって密閉されたキ
ャニスター1505にチューブ1519から気体が供給
されると、キャニスター1505内部の圧力が増し、ス
ラリー1506を供給管1517の取水口1513から
被研磨体1523へ供給することができる。スラリーが
供給された被研磨体1523は、研磨ヘッド1526に
脱着可能に保持される研磨パッド1525と当接して研
磨される。
【0192】本実施の形態によれば、スラリー1506
を外気にさらすことなく大量にキャニスターに収容でき
るので外気中の塵等の大きな粒子、つまり大径粒子がス
ラリー1506に混入することを防ぐことが出来る。そ
の結果大きな粒子を含まないスラリーを長時間被研磨体
1523に供給することができる。
【0193】また本実施の形態によれば、スラリー15
06を外気にさらすことなく大量にキャニスター150
5中に収容できるので収容中にスラリー1506が気化
してその溶媒の体積が減少したり、あるいは溶媒が混合
溶媒である場合、その混合溶媒比率、あるいは溶質濃度
等が気化によって変化することを防ぐことが出来る。そ
の結果スラリー中の粒子が凝集して大きな粒子に成長す
ることを防ぐことが出来るのでスラリーを長時間被研磨
体へ供給出来る。
【0194】また本実施の形態では気体として窒素を用
いる以外にアルゴン等の不活性ガスを用いてもよいしあ
るいは空気を用いてもよい。
【0195】また本実施形態において用いられるスラリ
ーとしては、材質が酸化マンガン、酸化シリコン、酸化
セリウム、酸化アルミニウム、酸化ゼオライト、酸化ク
ロム、酸化鉄、炭化シリコン、炭化ホウ素、カーボン、
アンモニウム塩等の、系が数ミリオーダーからサブミク
ロンオーダーの範囲内で比較的均一である粒子が、水酸
化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、アンモニ
ア水溶液、イソシアヌル酸溶液、Br−CH3OH、イ
ソプロピルアルコール水溶液、塩酸水溶液、等の溶液中
あるいは純水中で分散しているものであり、各微粒子と
溶液との組み合わせは、目的に合わせて選択することが
可能である。例えば、Si表面研磨においては、酸化シ
リコン、酸化セリウム、アンモニウム塩、二酸化マンガ
ン等の微粒子を上記溶液に分散させた研磨剤が、また、
SiO2表面研磨においては、酸化シリコン微粒子を水
酸化カリウム水溶液に分散させた研磨剤が、また、Al
表面基板においては、酸化シリコン微粒子を過酸化水素
を含むアンモニア水溶液に分散させた研磨剤が好適であ
る。又、本実施形態に係る研磨装置によって研磨される
被研磨体は、シリコン、ガリウムヒ素等の半導体ウェハ
ー、あるいは、トランジスタ等の半導体素子を構成する
材料を少なくとも1つ含むウェハー、等を挙げることが
出来る。又その他の被研磨体としては、SOI基板や、
あるいは、ディスプレイ用基板等も被研磨体として挙げ
ることができる。また本実施形態に係る研磨装置によっ
て研磨される被研磨体はオリフラあるいはノッチを有す
る略円形状基板や、実質的に円形基板あるいは実質的に
矩形な基板でもよい。
【0196】また被研磨体の直径はいずれの大きさでも
よいが、6インチ乃至8インチ乃至12インチあるいは
それ以上でもよい。
【0197】上記のように、本実施の形態によれば、チ
ューブ8を出たスラリーの中に大径粒子が含まれること
を防ぐことができるので被研磨体に予期せぬ傷が発生す
ることを防ぐことができる。
【0198】(第12の実施の形態)本発明の第12の
実施の形態に係る研磨装置は、密閉可能なキャニスター
が大気圧よりも低圧の雰囲気内に配置されていることを
特徴とする研磨装置である。またその他の点については
第11の実施の形態と同じである。
【0199】図16は、本実施の形態に係る研磨装置を
模式的に表した図であり、該研磨装置は隔壁1570を
有し、クリーンルーム1572内に設置されている様子
を模式的に表した図である。隔壁1570には排気手段
1573が設けられており、隔壁1570内の気圧をク
リーンルーム1572の気圧よりも低圧にすることが出
来る。
【0200】この隔壁1570内の気圧は大気圧に対し
て若干低圧であるという程度である。
【0201】この隔壁1570内には研磨装置保持手段
1524、研磨ヘッド1525、密閉可能なキャニスタ
ー1507、チューブ1517、1519が設けられて
いる。
【0202】また隔壁1570には出し入れ口1571
が設けられている。出し入れ口1571にはクリーンル
ーム1572と隔壁1570内とを隔てる扉等の開閉手
段が設けられている。この出し入れ口1571を介して
被研磨体1523を研磨装置から出し入れすることが出
来る。
【0203】本実施の形態に係る研磨装置は、隔壁15
70を有しているために研磨時に発生する研磨屑や気化
したスラリー1506の溶媒がクリーンルーム1572
へ漏れ出ることを防ぐことができる。
【0204】またさらに本実施の形態に係る研磨装置
は、排気手段1573を有している。そしてこの排気手
段により研磨時に発生する研磨屑や気化したスラリー1
506の溶媒がクリーンルームへ漏れ出ることを積極的
に防ぐことができる。
【0205】またキャニスター1505は密閉可能であ
る。そのため低圧雰囲気内に設置してもスラリー150
6の溶媒が気化することを防ぐことが出来る。また研磨
時に発生する研磨屑がスラリー1506内に混入するこ
とを防ぐことが出来る。
【0206】本実施の形態に係る研磨装置は、出し入れ
口1571に扉等の開閉手段を設ける他に、実質的に研
磨屑やスラリーが気化した溶媒がクリーンルーム157
2へ漏出することを実質的に防ぐことが出来れば、前記
開閉手段を設けなくてもよいし、或いは出し入れ口15
71をロードロック室として研磨ヘッドが設置されてい
る空間とクリーンルームとを遮断してもよい。
【0207】また本実施の形態に係る研磨装置は、排気
手段1573に研磨屑や気化した溶媒をを回収する回収
手段を設けてもよい。
【0208】(第13の実施の形態)本発明の第13の
実施の形態に係る研磨装置は、被研磨体保持手段と、研
磨ヘッドと、スラリーを収容する密閉可能な第1の容器
(1次キャニスター)と、凝集している粒子(凝集粒
子)を小さな粒子に分離するために第1の容器に設けた
分離手段と、第1の容器に気体を供給する気体供給手段
と、第1の容器から前記スラリーを第2の容器(2次キ
ャニスター)に移送するための移送管(チューブ)と、
前記第2の容器に収容されている前記スラリーを前記被
研磨体へ供給するための供給管(チューブ)とを有する
ことを特徴とする。またその他については第1乃至第2
の実施の形態と同じである。
【0209】図17は、本実施の形態に係る研磨装置を
模式的にあらわした図である。図17に示すように本実
施の形態に係る研磨装置は、被研磨体1523を保持す
るための被研磨体保持手段1524と研磨ヘッド152
5とを有しており、またスラリー1506を収容するた
めの1次キャニスター1505と、1次キャニスター1
505とは別の容器である2次キャニスター1511と
を有している。
【0210】また1次キャニスター1505に収容され
ているスラリー1506を2次キャニスター1511へ
移送するための移送管(チューブ1508)が1次キャ
ニスター1505と2次キャニスター1511との間に
設けられている。
【0211】気体供給手段はチューブ1519とフィル
タ1515と流量計1503と圧力計1502とレギュ
レーター1501とからなりたつ。チューブ1519は
工場配管と接続しており、流量計1503と圧力計15
02は工場配管からチューブ1519に送られる気体の
流量と圧力を監視し、レギュレーター1501はその監
視結果をもとに1次キャニスター1505に供給される
気体の流量と圧力とを制御する。またチューブ1519
の途中にはフィルタ1515が設けられており、気体は
フィルタ1515を通り抜けることで塵等の微粉が取り
除かれた清浄な気体となり、そして1次キャニスター1
505内に供給される。このときの気体は、通常の空
気、あるいは窒素ガス等の酸素を含まない気体等であ
る。またフィルター1515としては多孔質フィルタ
ー、あるいは集塵用電極を用いる。
【0212】またスラリー1506とは、中性の水が砥
粒である三酸化二マンガンの粒子を含んだものである。
粒子の粒径は、0.5〜5μmの範囲であり、この中に
大きな粒子(凝集粒子)が含まれている。この三酸化二
マンガン粒子は中性の液体中で分散性は低く、拡散でき
るものの短時間で再凝集して沈殿しやすいものである。
【0213】1次キャニスター1505には、凝集粒子
を小さな粒子に分離するための分離手段が設けられてい
る。この分離手段とは、凝集粒子に超音波を照射して小
さな粒子に分離する超音波発生手段1507である。
【0214】またスラリー1506を2次キャニスター
1511へ移送するためのチューブ1508は、その取
水口1513が、大きな粒子を取り込まない位置、つま
り大きな粒子が沈降して多く集まる位置よりも高い位置
に位置決めされている。そのため取水口1513は実質
的に小さな粒子を選択的に取り込むことができる。
【0215】またチューブ1508にはフィルタ150
9が設けられている。フィルタ1509は3種類のフィ
ルタから構成されており、3種類のフィルタはそれぞれ
孔径が異なる多孔質なフィルタである。そして3種の孔
径の異なるフィルタは、1次キャニスター1505に近
い側から2次キャニスター1511に向かう順番に1μ
m、0.5μm、0.2μmと孔径が小さくなるように配置
されている。そしてこのフィルタ1509によりチュー
ブ1508の取水口1513から入った微量の大きな粒
子がフィルタリングされ、小さい粒子のみを含むスラリ
ー1506が2次キャニスター1511へ移送され、そ
して収容される。フィルターの材料としては、ポリテト
ラフルオロエチレン、セルロース、セラミック、或いは
ステンレス等である。そしてろ過された直後のスラリー
中の粒子の粒径は、0.1〜0.3μm程度である。
【0216】またチューブ1508の出水口1510
は、2次キャニスター1511内の上部に配置されてお
り1次キャニスター1505から供給されるスラリーは
2次キャニスター1511内に収容されるスラリー15
12の液面に向かって供給される。
【0217】2次キャニスター1511は、スラリー1
512中の小さな粒子を収容中に再凝集させて研磨に好
ましい粒径の粒子に成長させることが出来る。この研磨
に好ましい粒径の粒子は、0.2〜0.6μmの範囲で
あり、予期せぬ傷を被研磨体に与えるほどの大きな粒子
よりも小さい。
【0218】また、2次キャニスター1511には2次
キャニスター1511に収容されたスラリー1506を
被研磨体1523に移送するためのチューブ1517が
設けられている。チューブ1517は、2次キャニスタ
ー1511においてその取水口1514が下方に位置
し、つまり再凝集した粒子が沈降して集まる位置に配置
されており、加えて2次キャニスター1511に収容さ
れているスラリー1512を最後まで取水することが出
来る。2次キャニスター1511には1次キャニスター
1507と同様に蓋1504が設けられており、密閉可
能である。そのため1次キャニスター1507から供給
されるスラリー1506の圧力によってスラリー151
2を被研磨体1523へ供給できる。
【0219】またチューブ1517にはフィルタ152
0が設けられている。このフィルタ1520によって研
磨装置へ供給されるスラリー1512のうち、被研磨体
1523に予期せぬ研磨傷を与える大きな粒子が最終的
に除去される。
【0220】上述したように本実施の形態に関わる研磨
装置は、分離手段によって大量の凝集している粒子を小
さな粒子に分離することが出来る。そのため、大量のお
おきな粒子を取り除く必要がなくなり、スラリーを有効
かつ高品質に維持して使用できる。また、1次キャニス
ターが密閉可能であり、気体を1次キャニスターへ圧送
することでスラリーを移送管を経由して2次キャニスタ
ーへ送ることが出来る。そのためスラリーを外気にさら
すことを防ぐことが出来るので外気中の塵が混入するこ
とを防ぐことが出来る。また超音波照射によって液温が
上昇したスラリーが気化することを防ぐことが出来る。
【0221】次に図17に表した本実施の形態に係る研
磨装置の研磨ヘッドと被研磨体保持手段の構成及び動作
について説明する。
【0222】被研磨体保持手段は、被研磨体1523の
被研磨面が上を向くように保持できる。脱着可能な研磨
パッド1525を有する研磨ヘッド1526が研磨面を
下に向く形態である。
【0223】チューブ1517は、研磨ヘッド1526
の中心軸1534を貫通するスラリー供給路1535内
に配置される。研磨パッド1525を保持するためのプ
ラテン1528は小孔1529を有しており、この小孔
1529はスラリー供給路1535がプラテン1528
において開口した開口部である。チューブ1517はス
ラリー供給路1535に内設されており、チューブ15
17の出水口1536は小孔1529の近傍にまで届い
ており、スラリーを小孔1529から研磨パッド152
5を介して被研磨体へ排出する。またチューブ1517
とスラリー供給路1535との間には、ベアリング等の
不図示の手段があり、回転する研磨ヘッド1526につ
られてチューブ1517が回転することを防ぐ。
【0224】また研磨ヘッド1526は研磨パッド15
25を保持するプラテン1528を有しておりプラテン
1528は小孔1529を有している。研磨パッド15
25はその研磨面は数μm〜数百μm程度の微細な孔を
有しておりポリウレタン等の弾性部材から構成される。
【0225】また、本実施の形態に係る研磨装置には被
研磨体1523の被研磨面を上向きに保持するための被
研磨体保持手段1524がある。
【0226】被研磨体保持手段1524は、ポリウレタ
ン等を原料とするバッキングフィルム(不図示)を有し
ており、被研磨体1523の被研磨面の裏面を固定して
保持する。又被研磨体保持手段1524は略輪環状のガ
イドリング1527を有しており、被研磨体1523を
周囲から囲むように保持し、被研磨体1523が横にず
れることを防ぐ。
【0227】被研磨体1523は被研磨面に半導体素子
を構成する材料を有した直径が8インチの半導体ウエハ
である。
【0228】また研磨ヘッド1526に保持された研磨
パッド1525の直径は被研磨体1523の直径よりも
大きく、より具体的には同径以上2倍未満の範囲であ
る。
【0229】研磨ヘッド1526と被研磨体保持手段1
524とはそれぞれが第2、第3の駆動手段1521、
1522を有しておりそれぞれが矢印A、Bに示すよう
に同方向に自転する。そのため研磨ヘッド1526が保
持する研磨パッド1525と被研磨体保持手段1524
が保持する被研磨体1523とは同方向に自転する。
【0230】また自転数はそれぞれ数rpm〜数万rp
mの範囲で任意に設定することが可能でたとえばそれぞ
れの回転数を同回転数としたり、あるいは両回転数を数
rpm程度わずかに異ならせることも出来る。
【0231】研磨ヘッド1526は当接手段である第4
の駆動手段1532によって上下方向に移動し、研磨パ
ッド1525を被研磨体1523と当接させる。また被
研磨体1523と当接する研磨パッド1525の圧力は
不図示の制御手段により制御出来る。
【0232】また上述したように研磨ヘッド1526は
プラテン1528に小孔1529を有しており、研磨剤
(スラリー)を研磨パッド1525に設けた穴を介して
被研磨体1523の被研磨面に均一に供給する。研磨中
にスラリーを研磨パッド1525と被研磨体1523と
の間に供給し続けるが、その結果研磨時に発生した研磨
屑をスラリーとともに外部へ排除することが出来る。
【0233】被研磨体保持手段1524に設けられた第
5の駆動手段1531により被研磨体保持手段1524
が研磨中に水平方向に揺動し研磨を均一に行う。揺動の
振幅巾の範囲は、数mm乃至数10mmの範囲であり、
1秒あたり数回乃至数10回の周期で行われる。
【0234】また研磨ヘッド1526は第1の駆動手段
1530によって移動することが出来、また研磨パッド
1525と被研磨体1523はそれぞれの中心が同軸上
とならないようにずらした状態で互いに当接する。この
とき、研磨パッド1525と被研磨体1523の各中心
間の距離と被研磨体1523の半径との和が研磨パッド
1525の半径以下であり、研磨中は常時被研磨面全面
が研磨パッド1525によって覆われる。
【0235】このように被研磨体1523の直径に対し
て同径以上2倍未満の直径を有する研磨パッド1525
を使用するので被研磨体1523の直径が8インチの場
合、研磨パッド1525の直径は最大16インチ未満、
また被研磨体1523の直径が12インチの場合、研磨
パッドの直径は最大24インチ未満であるため、研磨パ
ッド1525を高速に回転させることが出来る。また研
磨パッド1525と被研磨体1523とが同方向且つ同
回転数で自転するので被研磨体1523の全面で周速度
が一様になり、被研磨体を平坦に研磨することが出来
る。
【0236】また、本実施の形態に係る研磨装置は、被
研磨体1503の被研磨面を観察するための検出装置1
533を有する。検出装置1533は、研磨パッド15
25が被研磨体1523を覆っていないときに被研磨体
1523の直上へ移動し被研磨面を観察することができ
る。
【0237】この検出装置1533は、レーザーあるい
は白色光等の光を被研磨面に照射し、反射した光から被
研磨面の膜厚分布を測定したり、あるいは被研磨面の表
面形状を例えば画像として取り込み、拡大して観察する
ことが出来る。
【0238】そして測定された結果は、不図示の処理系
に送られて好ましい研磨条件を再設定する際のデータと
して利用できる。具体的には一枚あたりの研磨工程を終
了させるタイミングを特定するためのデータとして活用
されたり、あるいは複数の被研磨体を連続して研磨する
際に後続する被研磨体をより均一に研磨するためのデー
タとして活用される。
【0239】次に1次キャニスターに収容される粒子の
粒径分布と、超音波処理されてチューブ1508に移送
される粒子の粒径分布と、2次キャニスター1511か
らチューブ1517へ移送される粒子の粒径分布に関し
て図18を用いて説明する。
【0240】図18は粒子の粒径分布を模式的に示す図
である。横軸は粒径を表し、矢印が示す方向に向かうほ
ど粒径が大きいことを表す。縦軸は任意の粒径が存在す
る頻度を表し、矢印が向かう方向に向かうほど頻度が大
きいことを表す。線aは、1次キャニスター1505に
収容されたスラリー1506の粒径分布をあらわす。線
aに示すようにスラリー6の粒径は大きいものから小さ
いのもまで広い範囲にわたって分布しており、粒径が揃
っていない。
【0241】線bは超音波照射されたスラリー1506
のうち、取水口1513からチューブ1508に取り込
まれたスラリー1506中の粒径をあらわす。線bに示
すように粒子の粒径は非常に小さく粒径分布は線aに比
べて単分散に近い。しかしながら大きな粒子が若干取水
口1513から取り込まれるので小さな粒子とわずかの
量の大きな粒径の粒子とが混在している。
【0242】線cは2次キャニスター1511からチュ
ーブ1517の取水口1514から取り込まれたスラリ
ー1512中の粒子の粒径分布をあらわす。線cに示す
ように、チューブ1517の取水口1514から取り込
まれたスラリー1512中の粒子は、単分散性がよく、
その平均粒径が線bに示す平均粒径よりも大きく、且つ
予期せぬ傷を発生させるような粒径のおおきな粒子は殆
どない。
【0243】また本実施の形態に係る研磨装置は上述し
たほかに凝集しているおおきな粒子を小さな粒子に分離
できるならば、プロペラ等の攪拌装置を用いてもよい
が、上述した超音波発振手段は、大量の凝集している粒
子を一度に小さく分離出来るので特に好ましい手段であ
る。
【0244】また本実施の形態に係る研磨装置におい
て、チューブ1517に不図示のバルブを設けることも
好ましい。バルブを調整することで2次キャニスター1
511内の内圧を調整して被研磨体1523へ供給され
るスラリー1512の流量を調節することが出来る。
【0245】また本実施の形態に係る研磨装置は、不図
示のポンプを用いて2次キャニスター1511内のスラ
リー1512を被研磨体1523へ供給する形態として
もよい。なおその場合、2次キャニスター1511内の
圧力はまわりの雰囲気の圧力と同じでよい。
【0246】また本実施の形態に係る研磨装置は、上述
したように研磨ヘッド1526と被研磨体保持手段15
24とを同方向に回転させる他にそれぞれの逆方向に回
転させてもよい。また、研磨ヘッド1526と被研磨体
保持手段1524とをそれぞれ回転させる他に例えば被
研磨体保持手段1524を回転させずに研磨ヘッド15
26のみを回転させることで被研磨体1523を研磨し
てもよい。この場合被研磨体保持手段1524を回転さ
せるための第2の駆動手段1521を設けなくてもよ
い。またあるいは被研磨体保持手段1524を回転させ
て研磨ヘッド1526を回転させなくてもよい。
【0247】また本実施の形態に係る研磨装置は、被研
磨体保持手段1524に第5の駆動手段1531を設け
て被研磨体1521を揺動させて研磨する形態の他に、
例えば研磨ヘッド1526に第5の駆動手段1531を
設けてもよく、あるいは被研磨体保持手段1524と研
磨ヘッド1526のいずれにも揺動手段を設けてもよ
い。
【0248】また本実施の形態に係る研磨装置は、研磨
パッド1525の回転数と被研磨体1523の回転数と
がそれぞれ数10rpmから数万rpmの範囲で回転す
る際に、例えば数rpm程度回転数を異ならせることも
好ましい。
【0249】これは格子状或いは同心円状、あるいは放
射状等の溝を研磨面に有した研磨パッド15125を用
いて被研磨体1523を研磨する場合に特に効果的であ
り、研磨パッド1525の溝のパターン形状が被研磨面
上に転写されることを防ぐことが出来る。
【0250】また本実施の形態に係る研磨装置は、研磨
ヘッド1526に不図示の公転駆動手段を設けて研磨パ
ッド1525を自転且つ公転する形態にしても構わな
い。
【0251】あるいは不図示の公転駆動手段を研磨ヘッ
ド1526に設けるほかに被研磨体保持手段1524に
設けて被研磨体保持手段1524を自転且つ公転させて
もよく、あるいは不図示の公転駆動手段を研磨ヘッド1
526と被研磨体保持手段1524の両方に設けてもよ
い。
【0252】或いは研磨ヘッド1526と被研磨体保持
手段1524のいずれか一方のみに不図示の公転駆動手
段を設けて、他方を回転させない形態にしてもよい。
【0253】また自転方向と公転方向は同方向あるいは
逆方向のどちらでもよいが、互いに逆向きとすることが
高精度の研磨が達成されるので好ましい。
【0254】また自転数と公転数はそれぞれ個別に設定
すればよいが、公転数と自転数とが同回転数あるいは数
rpm程度わずかに異ならせることで高精度の研磨が出
来るので好ましい。
【0255】また本実施の形態に係る研磨装置は、研磨
ヘッド1526が被研磨体保持手段1524に対して上
方に配置される形態のほかに下方に配置されてもよい。
【0256】また本実施の形態に係る研磨装置は、研磨
ヘッド1526に設けられた小孔1529からスラリー
を供給するほかに不図示のスラリー供給手段を設けて研
磨パッド1526の外部から被研磨体1523と研磨パ
ッド1525の間に供給してもよい。
【0257】また本実施の形態に係る研磨装置は、研磨
パッド1525に液体を排出させるための穴を設ける以
外に研磨パッド1525として液体を連通させうるよう
な材料、例えば布や大きな連通孔をもつ部材を使用して
もよい。
【0258】また本実施の形態に係る研磨装置は、研磨
パッド1525の直径が被研磨体1523の直径よりも
小さくてもよい。この場合、部分研磨が、つまり被研磨
体1523の一部分を研磨することが出来る。またある
いは被研磨体1523の直径の2倍以上の直径を有する
研磨パッドを用いて被研磨体1523を研磨することも
出来る。
【0259】(第14の実施の形態)本発明の第14の
実施の形態に係る研磨装置は、2次キャニスターに収容
されたスラリー中の粒子の再凝集を促進させるための促
進手段を有することを特徴とする。その他については第
3の実施の形態と同じである。
【0260】図19は本発明の第14の実施の形態に関
わる研磨装置を模式的に表した図である。図19に示す
ように2次キャニスター1511には、スラリー151
2中の粒子の凝集を促進するための促進手段である振動
発生手段1518と、スラリー1512を研磨ヘッドへ
供給するためのチューブ1517とが配置される。
【0261】スラリー1512が2次キャニスタ−15
11に収容されている間、振動発生手段1518は、振
動の振幅や振動数を変化させてスラリー1512が対流
をおこさない程度に、そして拡散している粒子同士の接
触頻度が上がる程度に振動をあたえる。その結果本実施
の形態に係る研磨装置では小さな粒子が再凝集する時間
を短縮することができる。
【0262】本実施の形態に係る研磨装置は、上述した
ように小さな粒子が再凝集する時間を短縮するように促
進手段である振動発生手段によってスラリー1512に
振動を与えるが、本発明の促進手段は振動発生手段のほ
かにスラリーにエアーバブルを供給するバブル発生手段
でもよい。
【0263】(第15の実施の形態)本発明の第15の
実施の形態は、2次キャニスター1511内のチューブ
1517の取水口1514が出水口1536よりも上方
にあり、1次キャニスターが研磨ヘッドと被研磨体保持
手段とが設置される位置よりも低い位置に設置されるこ
とを特徴とする。なおそれ以外は第13ないし14の実
施の形態と同じである。
【0264】図20は本発明の第15の実施の形態に係
る研磨装置を、クリーンエアーが上から下へ、つまりフ
ロア1542からフロア1541を経てフロア1543
へ通風する空間内に配置した様子を模式的に表した図で
ある。
【0265】図20に示すように2次キャニスター15
11は研磨ヘッド1526と被研磨体保持手段1524
とが設置されるフロア1541よりも高いフロア154
2に設置される。チューブ1508は1次キャニスター
1507が設置されているフロア1543から研磨ヘッ
ド1526と被研磨体保持手段1524とが設置される
フロア1541をぬけて2次キャニスター1511が設
置されるフロア1542までのびている。またフィルタ
ー1509はチューブ1508の出水口1510の近く
にある。
【0266】そしてチューブ1517の取水口1514
が出水口1536よりも上方にあるので2次キャニスタ
ー1511内を開放して内圧を外気圧と等しくしてもス
ラリー1512を極めて容易に2次キャニスター151
1から出水口1536へ移送できる。
【0267】また1次キャニスター1507は、研磨ヘ
ッド1526と被研磨体保持手段1524とが設置され
るフロア1541よりも低いフロア1543に設置され
る。これは超音波等の振動発生手段が発する振動が研磨
ヘッド1526や被研磨体保持手段1524に伝わるこ
とを防ぐためである。
【0268】また1次キャニスター1507は密閉され
ているので外気の塵がスラリーに入ることを防ぐことが
出来る。そのため研磨ヘッドと被研磨体保持手段とが設
置されるフロア1541の下のフロア1543、つまり
クリーンルームの風下側に配置することが出来る。
【0269】
【発明の効果】本発明により、被研磨体を保持する被研
磨体保持手段と、研磨ヘッドと、を有し、被研磨体保持
手段に保持された被研磨体にスラリーを供給しながら研
磨ヘッドの研磨面を被研磨体に当接させて被研磨体を研
磨する研磨装置において、大径粒子遮断手段を有するこ
とを特徴とするので、大径粒子がスラリーとともに被研
磨体に供給されることを防ぐことができる。従って大径
粒子による不測の過剰な研磨を防ぐことが出来る。
【0270】また大径粒子遮断手段として、分離手段を
取水管に設けることで、取水管を通過する大径粒子を小
さな粒子にすることが出来る。
【0271】また大径粒子遮断手段として、フィルター
を取水管に設けることで、取水管を通過する大径粒子を
ろ別することが出来る。
【0272】また大径粒子遮断手段として、密閉可能な
前記容器を用いることで、大径粒子が外部から容器に収
容されているスラリーに混入することを防ぐことが出来
る。
【0273】また本発明により、一定方向の流路に設け
られた分離手段を用いて前記流路を流れるスラリー中の
凝集粒子の殆どを小さな粒子に分離することが出来る。
【0274】また容器に収容されているスラリーの殆ど
が取水管に取り込まれ、取水管内を通過する。また取水
管に設けられた分離手段を用いて取水管内を流れるスラ
リー中の凝集粒子を小さな粒子に分離することが出来る
ので被研磨体へ供給されるスラリー中の粒子の殆どを小
さな粒子に分離することができる。
【0275】そして凝集粒子を含まないスラリーを被研
磨体に供給出来るので研磨時に被研磨体に予期せぬ傷が
生じることを防止出来る。
【0276】その結果、スラリーの利用効率が向上する
ので製造コストを削減することが出来る。また大きな粒
子を含まない性能の安定したスラリーを継続して供給で
きるので傷が発生しない高精度の研磨が高い歩留まりで
可能となり。製造コストを低減できる。
【0277】また本発明により、第1の容器に収容され
たスラリー中の大量の凝集粒子を小さな粒子に分離する
ことが出来る。またフィルターを通すことで分離されな
かった大きな粒子をろ過出来る。また第2の容器に収容
されたスラリー中の小さな粒子を研磨に好ましい粒径の
揃った粒子に成長させることが出来る。そして大きな粒
子を含まない所望の粒径の粒子を含むスラリーを被研磨
体に供給して被研磨体を研磨することが出来る。
【0278】その結果、スラリーの消費量を減らすこと
が出来る。また歩留まりの高い研磨を行うことが出来る
ので製造コストを削減することが出来る。
【0279】また本発明により、密閉可能な容器に気体
を圧送することにより前記容器に収容されたスラリーを
外気にさらすことなく供給管を介して被研磨体へ移送す
ることが出来る。その結果外気中の大きな粒子が容器内
のスラリーに混入することを防ぐことが出来る。
【0280】また容器内に収容されているスラリーが収
容中に外気へ気化することを防ぐことが出来る。
【0281】その結果粒子の拡散状態が安定しているス
ラリーを長時間被研磨体へ供給することが出来るので凝
集粒子を含まないスラリーを用いて高い歩留まりで被研
磨体を研磨することが出来、製造コストを削減できる。
【0282】その結果スラリーの消費量を減らすことが
出来るので製造コストを削減することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る研磨装置を模
式的に表した図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る研磨装置を模
式的に表した図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る別の研磨装置
を模式的に表した図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る研磨装置を模
式的に表した図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る別の研磨装置
を模式的に表した図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る別の研磨装置
を模式的に表した図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係る研磨装置を模
式的に表した図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態に係る研磨装置を模
式的に表した図である。
【図9】本発明の第6の実施の形態に係る研磨装置の粒
子分離ユニットを模式的に表した図である。
【図10】本発明の第7の実施の形態に係る研磨装置を
模式的に表した図である。
【図11】本発明の第8の実施の形態に係る研磨装置を
模式的に表した図である。
【図12】粒子の粒径分布を表した図である。
【図13】本発明の第9の実施の形態に係る研磨装置を
模式的に表した図である。
【図14】本発明の第10の実施の形態に係る研磨装置
を模式的に表した図である。
【図15】本発明の第11の実施の形態に係る研磨装置
を模式的に表した図である。
【図16】本発明の第12の実施の形態に係る研磨装置
を模式的に表した図である。
【図17】本発明の第13の実施の形態に係る研磨装置
を模式的に表した図である。
【図18】粒子の粒径分布を表した図である。
【図19】本発明の第14の実施の形態に係る研磨装置
を模式的に表した図である。
【図20】本発明の第15の実施の形態に係る研磨装置
を模式的に表した図である。
【図21】従来の研磨装置を模式的に表した図である。
【符号の説明】
1 粒子分離ユニット 2 研磨工具ユニット 3 スラリー 4 キャニスター 5 ホーン 60、61 循環用配管 8 スラリー供給配管 9 取水口 10 ポンプ 11 先端 110 振動面 12 送出口 13 発振器 14 入水口 15、17 フィルター 16 気体供給用配管 18 流量計 19 圧力計 20 レギュレーター 21 蓋 22 取水口 23 フィルター 24 研磨ヘッド 25 軸 26 小孔 27 被研磨体 28 被研磨体保持手段 29 スラリー供給路 30 プラテン 31 研磨パッド 32 ガイドリング 33 第1の駆動手段 34 第2の駆動手段 35 第3の駆動手段 36 第4の駆動手段 37 第5の駆動手段 38 検出装置 39 保持手段 40 スクリュー 41 板 42、43 バルブ 50 超音波振動子 51 外壁 52 入口 1001 レギュレーター 1002 圧力計 1003 流量計 1004 蓋 1005 1次キャニスター 1006、1012 スラリー 1007 超音波発生手段 1008、1017、1019、1037 チューブ 1009、1015、1020、1041 フィルタ 1010、1036 出水口 1011 2次キャニスター 1013、1014 取水口 1016 バルブ 1018 振動発生手段 1021 第2の駆動手段 1022 第3の駆動手段 1023、100 被研磨体 1024、300 被研磨体保持手段 1025、200 研磨パッド 1026 研磨ヘッド 1027 ガイドリング 1028 プラテン 1029 小孔 1030 第1の駆動手段 1031 第5の駆動手段 1032 第4の駆動手段 1033 検出装置 1034 中心軸 1035 スラリー供給路 1038 ポンプ 1039 吸引口 1040 供給口 1041、1042、1043 フロア 500 スラリー供給手段 1501 レギュレーター 1502 圧力計 1503 流量計 1504 蓋 1505 1次キャニスター 1506、1512 スラリー 1507 超音波発生手段 1508、1517、1519 チューブ 1509、1515、1520 フィルタ 1510、1536 出水口 1511 2次キャニスター 1513、1514 取水口 1516 バルブ 1518 振動発生手段 1521 第2の駆動手段 1522 第3の駆動手段 1523、100 被研磨体 1524 、300 被研磨体保持手段 1525、200 研磨パッド 1526 研磨ヘッド 1527 ガイドリング 1528 プラテン 1529 小孔 1530 第1の駆動手段 1531 第5の駆動手段 1532 第4の駆動手段 1533 検出装置 1534 中心軸 1535 スラリー供給路 1541、1542、1543 フロア 500 スラリー供給手段 1560 研磨工具ユニット 1570 隔壁 1571 出し入れ口 1572 クリーンルーム 1573 排気手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/304 622 H01L 21/304 622D

Claims (171)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被研磨体を保持する被研磨体保持手段
    と、研磨ヘッドと、を有し、前記被研磨体保持手段に保
    持された前記被研磨体にスラリーを供給しながら前記研
    磨ヘッドの研磨面を前記被研磨体に当接させて前記被研
    磨体を研磨する研磨装置において、前記スラリーを収容
    する容器と、前記容器から前記スラリーを取水する取水
    管と、前記取水管を出て前記被研磨体へ供給されるスラ
    リー中に大径粒子が含まれることを遮断する大径粒子遮
    断手段と、を有することを特徴とする研磨装置。
  2. 【請求項2】 前記大径粒子遮断手段とは、前記取水管
    に設けられた分離手段であることを特徴とする請求項1
    記載の研磨装置。
  3. 【請求項3】 前記大径粒子遮断手段とは、前記取水管
    に設けられたフィルターであることを特徴とする請求項
    1記載の研磨装置。
  4. 【請求項4】 前記大径粒子遮断手段とは、密閉可能な
    前記容器であることを特徴とする請求項1記載の研磨装
    置。
  5. 【請求項5】 容器に収容されたスラリーを被研磨体保
    持手段に保持された被研磨体へ供給し、研磨ヘッドが前
    記被研磨体を研磨する研磨方法において、容器に収容さ
    れた前記スラリーを取水管を通して前記被研磨体へ供給
    し、前記スラリーのうち、前記取水管を出て前記被研磨
    体へ供給されるスラリー中に大径粒子が含まれることを
    大径粒子遮断手段によって遮断することを特徴とする研
    磨方法。
  6. 【請求項6】 前記大径粒子遮断手段とは、分離手段の
    ことであり、前記取水管を流れる前記スラリー中の大径
    粒子を小さな粒子に分離することを特徴とする請求項5
    記載の研磨方法。
  7. 【請求項7】 前記大径粒子遮断手段とは、前記取水管
    に設けられたフィルターのことであり、前記取水管中の
    大径粒子を前記スラリーから分離することを特徴とする
    請求項5記載の研磨方法。
  8. 【請求項8】 前記大径粒子遮断手段とは、密閉可能な
    前記容器であり、大径粒子が前記容器に収容されるスラ
    リーに混入することを防ぐことを特徴とする請求項5記
    載の研磨方法。
  9. 【請求項9】 被研磨体を保持する被研磨体保持手段
    と、研磨ヘッドと、を有し、前記被研磨体保持手段に保
    持された前記被研磨体にスラリーを供給しながら前記研
    磨ヘッドの研磨面を前記被研磨体に当接させて前記被研
    磨体を研磨する研磨装置において、前記スラリーを収容
    する容器と、前記容器から前記スラリーを取水する取水
    管と、前記取水管内を流れる前記スラリー中の凝集粒子
    を小さな粒子に分離する分離手段とを有することを特徴
    とする研磨装置。
  10. 【請求項10】 前記分離手段は、超音波発生手段であ
    ることを特徴とする請求項9記載の研磨装置。
  11. 【請求項11】 前記超音波発生手段を構成する超音波
    振動子の振動面が前記取水管に沿って長尺方向に設られ
    ていることを特徴とする請求項10記載の研磨装置。
  12. 【請求項12】 前記超音波振動子の振動面は、前記取
    水管を流れる前記スラリーの流れに対向して設けられて
    いることを特徴とする請求項11記載の研磨装置。
  13. 【請求項13】 前記超音波発生手段は超音波振動子が
    発振する超音波を増幅するためのホーンを有することを
    特徴とする請求項10記載の研磨装置。
  14. 【請求項14】 前記ホーンの振動面は、前記取水管を
    流れる前記スラリーの流れに対向して設けられているこ
    とを特徴とする請求項13記載の研磨装置。
  15. 【請求項15】 前記ホーンの振動面は前記取水管の口
    径よりも大きいことを特徴とする請求項13記載の研磨
    装置。
  16. 【請求項16】 前記取水管は、前記スラリーを前記被
    研磨体へ供給するための供給管であることを特徴とする
    請求項9記載の研磨装置。
  17. 【請求項17】 前記供給管の取水口は、前記容器の収
    容空間下部に設けられていることを特徴とする請求項1
    6記載の研磨装置。
  18. 【請求項18】 前記供給管の一部が前記研磨ヘッドに
    内設されていることを特徴とする請求項16記載の研磨
    装置。
  19. 【請求項19】 前記取水管は、前記スラリーを前記容
    器から取水し、且つ前記容器に供給する循環用配管であ
    ることを特徴とする請求項9記載の研磨装置。
  20. 【請求項20】 前記循環用配管の取水口は、前記容器
    の収容空間下部に設けられていることを特徴とする請求
    項19記載の研磨装置。
  21. 【請求項21】 前記容器に収容されている前記スラリ
    ーを前記被研磨体へ供給する供給管を有することを特徴
    とする請求項19記載の研磨装置。
  22. 【請求項22】 前記供給管の一部が前記研磨ヘッドに
    内設されていることを特徴とする請求項21記載の研磨
    装置。
  23. 【請求項23】 前記供給管の取水口は前記容器の収容
    空間内下部に設けられていることを特徴とする請求項2
    1記載の研磨装置。
  24. 【請求項24】 前記取水管は、分離手段を通過した前
    記スラリー中の凝集粒子をろ過して取り除くためのフィ
    ルターを有することを特徴とする請求項9記載の研磨装
    置。
  25. 【請求項25】 前記フィルターは孔径の異なる複数の
    フィルターによって構成されていることを特徴とする請
    求項24記載の研磨装置。
  26. 【請求項26】 前記研磨装置は、複数の前記容器を有
    することを特徴とする請求項9記載の研磨装置。
  27. 【請求項27】 前記容器は密閉可能であることを特徴
    とする請求項9記載の研磨装置。
  28. 【請求項28】 密閉可能な前記容器に気体を供給する
    気体供給手段を有することを特徴とする請求項27記載
    の研磨装置。
  29. 【請求項29】 前記研磨ヘッドは前記被研磨体保持手
    段よりも上に配置されていることを特徴とする請求項9
    記載の研磨装置。
  30. 【請求項30】 前記研磨ヘッドに脱着可能に保持され
    る研磨パッドの直径は前記被研磨体と同径以上乃至研磨
    パッドの直径の2倍未満であることを特徴とする請求項
    9記載の研磨装置。
  31. 【請求項31】 前記研磨ヘッド乃至前記被研磨体保持
    手段の少なくともいずれか一方が自転するための駆動手
    段を有することを特徴とする請求項9記載の研磨装置。
  32. 【請求項32】 前記研磨ヘッド乃至前記被研磨体保持
    手段の少なくともいずれか一方が公転するための駆動手
    段を有することを特徴とする請求項9記載の研磨装置。
  33. 【請求項33】 前記研磨ヘッド乃至前記被研磨体保持
    手段の少なくともいずれか一方が揺動するための駆動手
    段を有することを特徴とする請求項9記載の研磨装置。
  34. 【請求項34】 前記被研磨体の被研磨面全面が前記研
    磨ヘッドに覆われ、且つ前記研磨ヘッドの中心軸と前記
    被研磨体の中心軸とが離間するように、前記研磨ヘッド
    と前記被研磨体保持手段の少なくともいずれか一方を移
    動させる駆動手段を有することを特徴とする請求項9記
    載の研磨装置。
  35. 【請求項35】 スラリーを被研磨体保持手段に保持さ
    れた被研磨体へ供給し、研磨ヘッドが前記被研磨体を研
    磨する研磨方法において、容器から取水されて取水管を
    一定方向に流れる前記スラリー中の凝集粒子を分離手段
    を用いて小さな粒子に分離する工程を有することを特徴
    とする研磨方法。
  36. 【請求項36】 スラリーを被研磨体保持手段に保持さ
    れた被研磨体へ供給し、研磨ヘッドが前記被研磨体を研
    磨する研磨方法において、一定方向の流路に設けられた
    分離手段を用いて前記流路を流れる前記スラリー中の凝
    集粒子を小さな粒子に分離する工程を有することを特徴
    とする特徴とする研磨方法。
  37. 【請求項37】 前記分離手段は、超音波発生手段であ
    ることを特徴とする請求項35乃至36いずれか1項記
    載の研磨方法。
  38. 【請求項38】 前記超音波発生手段を構成する超音波
    振動子の振動面から超音波を前記一定方向に対して直交
    に発振することを特徴とする請求項37記載の研磨方
    法。
  39. 【請求項39】 前記超音波振動子の振動面から超音波
    を前記一定方向に対して対向して発振することを特徴と
    する請求項38記載の研磨方法。
  40. 【請求項40】 前記超音波発生手段は、ホーンを用い
    て超音波振動子が発振する超音波を増幅することを特徴
    とする請求項37記載の研磨方法。
  41. 【請求項41】 前記ホーンの振動面から前記超音波を
    前記一定方向に対して対向して発振することを特徴とす
    る請求項40記載の研磨方法。
  42. 【請求項42】 前記ホーンの振動面は前記取水管の口
    径よりも大きいことを特徴とする請求項40記載の研磨
    方法。
  43. 【請求項43】 前記取水管は前記スラリーを前記被研
    磨体へ供給する供給管であることを特徴とする請求項3
    5記載の研磨方法。
  44. 【請求項44】 前記供給管の取水口は、前記容器の収
    容空間下部から前記スラリーを取水することを特徴とす
    る請求項43記載の研磨方法。
  45. 【請求項45】 前記供給管の一部は前記研磨ヘッドに
    内設されており、前記スラリーを前記研磨ヘッドから前
    記被研磨体へ供給することを特徴とする請求項43記載
    の研磨方法。
  46. 【請求項46】 前記取水管は、前記スラリーを前記容
    器から取水し、且つ前記容器へ供給する循環用配管であ
    り、前記スラリーを前記容器内で循環させて前記凝集粒
    子を前記スラリー中で拡散させることを特徴とする請求
    項35記載の研磨方法。
  47. 【請求項47】 前記循環用配管の取水口は、前記容器
    の収容空間下部から前記スラリーを取水することを特徴
    とする請求項46記載の研磨方法。
  48. 【請求項48】 供給管によって前記容器に収容されて
    いる前記スラリーを前記被研磨体へ供給することを特徴
    とする請求項46記載の研磨方法。
  49. 【請求項49】 前記供給管の一部が前記研磨ヘッドに
    内設されており、前記スラリーを前記研磨ヘッドから前
    記被研磨体へ供給することを特徴とする請求項48記載
    の研磨方法。
  50. 【請求項50】 前記供給管の取水口は前記容器の収容
    空間内下部から前記スラリーを取水することを特徴とす
    る請求項48記載の研磨方法。
  51. 【請求項51】 前記取水管は、フィルターを有し分離
    手段を通過した前記スラリー中の凝集粒子をろ過して取
    り除くことを特徴とする請求項35記載の研磨方法。
  52. 【請求項52】 前記フィルターは孔径の異なる複数の
    フィルターによって構成されていることを特徴とする請
    求項51記載の研磨方法。
  53. 【請求項53】 複数の前記容器を切り替えて前記スラ
    リーを前記被研磨体へ供給することを特徴とする請求項
    35乃至36いずれか1項記載の研磨方法。
  54. 【請求項54】 前記容器は密閉可能であることを特徴
    とする請求項35記載の研磨装置。
  55. 【請求項55】 気体供給手段を用いて密閉可能な前記
    容器に気体を供給し、前記容器に収容されている前記ス
    ラリーを前記被研磨体へ圧送供給することを特徴とする
    請求項54記載の研磨方法。
  56. 【請求項56】 前記被研磨体保持手段よりも上に配置
    された前記研磨ヘッドから前記スラリーを前記被研磨体
    へ滴下することを特徴とする請求項35乃至36いずれ
    か1項記載の研磨方法。
  57. 【請求項57】 前記研磨ヘッドに脱着可能に保持され
    る研磨パッドの直径は前記被研磨体と同径以上乃至研磨
    パッドの直径の2倍未満であることを特徴とする請求項
    35乃至36いずれか1項記載の研磨方法。
  58. 【請求項58】 前記研磨ヘッド乃至前記被研磨体保持
    手段の少なくともいずれか一方が自転することで前記被
    研磨体を研磨することを特徴とする請求項35乃至36
    いずれか1項記載の研磨方法。
  59. 【請求項59】 前記研磨ヘッド乃至前記被研磨体保持
    手段の少なくともいずれか一方が公転することで前記被
    研磨体を研磨することを特徴とする請求項35乃至36
    いずれか1項記載の研磨方法。
  60. 【請求項60】 前記研磨ヘッド乃至前記被研磨体保持
    手段の少なくともいずれか一方が揺動することで前記被
    研磨体を研磨することを特徴とする請求項35乃至36
    いずれか1項記載の研磨方法。
  61. 【請求項61】 前記被研磨体の被研磨面全面が前記研
    磨ヘッドに覆われ、且つ前記研磨ヘッドの中心軸と前記
    被研磨体の中心軸とが離間するように、前記研磨ヘッド
    と前記被研磨体保持手段の少なくともいずれか一方を移
    動させて前記被研磨体を研磨することを特徴とする請求
    項35乃至36いずれか1項記載の研磨方法。
  62. 【請求項62】 前記被研磨体保持手段と前記研磨ヘッ
    ドとが同方向に同回転数で自転することで前記被研磨体
    を研磨することを特徴とする請求項35乃至36いずれ
    か1項記載の研磨方法。
  63. 【請求項63】 前記凝集粒子は、酸化セリウム、酸化
    シリコン、酸化マンガン、酸化アルミニウムの少なくと
    もいずれか1つであることを特徴とする請求項35乃至
    36いずれか1項記載の研磨方法。
  64. 【請求項64】 前記被研磨体の被研磨面は、半導体装
    置を構成する少なくとも1種類以上の元素を有すること
    を特徴とする請求項35乃至36記載の研磨方法。
  65. 【請求項65】 被研磨体を保持するための被研磨体保
    持手段と、研磨ヘッドとを有し、前記被研磨体保持手段
    に保持された前記被研磨体にスラリーを供給しながら、
    前記被研磨体に前記研磨ヘッドの研磨面を当接させて前
    記被研磨体を研磨する研磨装置において、前記スラリー
    を収容する第1の容器と、前記第1の容器に収容されて
    いる前記スラリー中の凝集粒子を小さな粒子に分離する
    ための分離手段と、前記第1の容器から前記スラリーを
    第2の容器に移送するための移送管と、前記移送管を通
    過する前記スラリーから前記凝集粒子を除くために前記
    移送管に設けられたフィルターと、前記第2の容器に収
    容されている前記スラリーを前記被研磨体へ供給するた
    めの供給管とを有することを特徴とする研磨装置。
  66. 【請求項66】 前記供給管にはバルブが設けられてい
    ることを特徴とする請求項65記載の研磨装置。
  67. 【請求項67】 前記分離手段は超音波発振手段である
    ことを特徴とする請求項65記載の研磨装置。
  68. 【請求項68】 前記第2の容器には前記小さな粒子の
    再凝集を促進させるための促進手段が設けられているこ
    とを特徴とする請求項65記載の研磨装置。
  69. 【請求項69】 前記促進手段は振動発生手段であるこ
    とを特徴とする請求項68記載の研磨装置。
  70. 【請求項70】 前記促進手段はバブル発生手段である
    ことを特徴とする請求項68記載の研磨装置。
  71. 【請求項71】 前記供給管は、前記研磨ヘッドの軸内
    に内設されていることを特徴とする請求項65記載の研
    磨装置。
  72. 【請求項72】 前記研磨ヘッドは前記軸を貫通するス
    ラリー供給路を有することを特徴とする請求項71記載
    の研磨装置。
  73. 【請求項73】 前記移送管の出水口は前記第2の容器
    内において前記供給管の取水口よりも上方に配置される
    ことを特徴とする請求項65記載の研磨装置。
  74. 【請求項74】 前記第2の容器の内部気圧は大気圧に
    等しいことを特徴とする請求項65記載の研磨装置。
  75. 【請求項75】 前記供給管の取水口は前記供給管の出
    水口よりも上方に配置されることを特徴とする請求項6
    5記載の研磨装置。
  76. 【請求項76】 前記粒子は酸化マンガン乃至酸化アル
    ミニウム乃至酸化セリウム乃至酸化シリコンのうち少な
    くともいずれか1つであることを特徴とする請求項65
    記載の研磨装置。
  77. 【請求項77】 前記第1の容器は密閉可能であること
    を特徴とする請求項65記載の研磨装置。
  78. 【請求項78】 前記第2の容器は密閉可能であること
    を特徴とする請求項65記載の研磨装置。
  79. 【請求項79】 前記第1の容器内に気体を供給する気
    体供給手段を有することを特徴とする請求項65記載の
    研磨装置。
  80. 【請求項80】 被研磨体保持手段に保持された被研磨
    体にスラリーを供給しながら前記被研磨体に研磨ヘッド
    の研磨面を当接させて前記被研磨体を研磨する工程を有
    する研磨方法において、第1の容器に収容されたスラリ
    ー中の凝集粒子を小さな粒子に分離する工程と、前記第
    1の容器に収容された前記スラリーを移送管を経由して
    第2の容器へ移送する間に前記スラリーをろ過して前記
    凝集粒子を取り除く工程と、前記第2の容器に収容され
    た前記スラリーを供給管を経由して前記被研磨体へ供給
    する工程を有することを特徴とする研磨方法。
  81. 【請求項81】 前記供給管に設けられたバルブを閉め
    て前記第2の容器内の内圧を高めて前記スラリーの流量
    を多くすることを特徴とする請求項80記載の研磨方
    法。
  82. 【請求項82】 前記第2の容器に収容された前記スラ
    リー中の前記小さな粒子の再凝集を促進手段によって促
    進させることを特徴とする請求項80記載の研磨方法。
  83. 【請求項83】 前記スラリーに振動を与えて前記小さ
    な粒子の再凝集を促進させることを特徴とする請求項8
    2記載の研磨方法。
  84. 【請求項84】 前記スラリーに泡を供給して前記小さ
    な粒子の再凝集を促進させることを特徴とする請求項8
    2記載の研磨方法。
  85. 【請求項85】 前記供給管は、前記研磨ヘッドの軸内
    に内設された前記供給管から前記スラリーを前記被研磨
    体へ供給することを特徴とする請求項80記載の研磨方
    法。
  86. 【請求項86】 前記研磨ヘッドの軸を貫通するスラリ
    ー供給路に配置された前記供給路から前記スラリーを前
    記被研磨体へ供給することを特徴とする請求項80記載
    の研磨方法。
  87. 【請求項87】 前記移送管の出水口は前記第2の容器
    内において前記供給管の取水口よりも上方に配置される
    ことを特徴とする請求項80記載の研磨方法。
  88. 【請求項88】 前記第2の容器内の気圧は大気圧に等
    しいことを特徴とする請求項80記載の研磨方法。
  89. 【請求項89】 前記供給管の取水口は前記供給管の出
    水口よりも上方に配置されることを特徴とする請求項8
    0記載の研磨方法。
  90. 【請求項90】 前記粒子は酸化マンガン乃至酸化アル
    ミニウム乃至酸化セリウム乃至酸化シリコンのうち少な
    くともいずれか1つであることを特徴とする請求項80
    記載の研磨方法。
  91. 【請求項91】 前記第1の容器に収容されている前記
    スラリーに超音波を照射して前記凝集している粒子を前
    記小さな粒子にすることを特徴とする請求項80記載の
    研磨方法。
  92. 【請求項92】 前記第1の容器は密閉可能であること
    を特徴とする請求項80記載の研磨方法。
  93. 【請求項93】 前記第2の容器は密閉可能であること
    を特徴とする請求項80記載の研磨方法。
  94. 【請求項94】 前記第1の容器に気体を供給すること
    を特徴とする請求項80記載の研磨方法。
  95. 【請求項95】 前記スラリーの分散媒は少なくとも2
    種類の液体が混合したものであることを特徴とする請求
    項80記載の研磨方法。
  96. 【請求項96】 前記被研磨体の前記被研磨面は半導体
    素子を形成する材料を少なくとも1種有することを特徴
    とする請求項80記載の研磨方法。
  97. 【請求項97】 前記被研磨体はベアウエハーであるこ
    とを特徴とする請求項80記載の研磨方法。
  98. 【請求項98】 前記被研磨体はSOI基板であること
    を特徴とする請求項80記載の研磨方法。
  99. 【請求項99】 前記被研磨体は矩形基板であることを
    特徴とする請求項80記載の研磨方法。
  100. 【請求項100】 被研磨体を保持する被研磨体保持手
    段と、研磨ヘッドと、を有し、前記被研磨体保持手段に
    保持された前記被研磨体にスラリーを供給しながら、前
    記被研磨体に前記研磨ヘッドの研磨面を当接させて前記
    被研磨体を研磨する研磨装置において、前記スラリーを
    収容する密閉可能な容器と、前記容器内に気体を供給す
    る気体供給手段と、前記スラリーを前記被研磨体へ供給
    するための供給管とを有することを特徴とする研磨装
    置。
  101. 【請求項101】 前記容器は大気圧に対して低い圧力
    の雰囲気中に設けられていることを特徴とする請求項1
    00記載の研磨装置。
  102. 【請求項102】 前記容器に収容されている前記スラ
    リー中の凝集粒子を小さな粒子に分離する分離手段を有
    することを特徴とする請求項100記載の研磨装置。
  103. 【請求項103】 前記分離手段は超音波発振手段であ
    ることを特徴とする請求項102記載の研磨装置。
  104. 【請求項104】 前記容器に収容されている前記スラ
    リーを移送管を介して収容する前記容器とは別の容器を
    有し、前記供給管の取水口が前記別の容器の収容空間内
    に設けられていることを特徴とする請求項100記載の
    研磨装置。
  105. 【請求項105】 前記移送管の出水口は前記別の容器
    内において前記供給管の前記取水口よりも上方に設けら
    れていることを特徴とする請求項104記載の研磨装
    置。
  106. 【請求項106】 前記別の容器は密閉可能であること
    を特徴とする請求項104記載の研磨装置。
  107. 【請求項107】 前記別の容器の内部気圧は大気圧と
    等しいことを特徴とする請求項104記載の研磨装置。
  108. 【請求項108】 前記供給管の取水口は前記移送管の
    出水口よりも上方に設けられていることを特徴とする請
    求項104記載の研磨装置。
  109. 【請求項109】 前記移送管を通過する前記スラリー
    をろ過するためのフィルターが前記移送管に設けられて
    いることを特徴とする請求項104記載の研磨装置。
  110. 【請求項110】 前記別の容器に収容されている前記
    スラリー中の粒子の凝集を促進させる促進手段を有する
    ことを特徴とする請求項104記載の研磨装置。
  111. 【請求項111】 前記促進手段は振動発生手段である
    ことを特徴とする請求項110記載の研磨装置。
  112. 【請求項112】 前記促進手段はバブル発生手段であ
    ることを特徴とする請求項110記載の研磨装置。
  113. 【請求項113】 前記研磨ヘッドは、前記研磨ヘッド
    の軸を貫通するスラリー供給路を有していることを特徴
    とする請求項100記載の研磨装置。
  114. 【請求項114】 前記供給管は、前記スラリー供給路
    内に内設されていることを特徴とする請求項113記載
    の研磨装置。
  115. 【請求項115】 前記供給管にはバルブが設けられて
    いることを特徴とする請求項100記載の研磨装置。
  116. 【請求項116】 被研磨体を保持する被研磨体保持手
    段と、研磨ヘッドと、を有し、前記被研磨体保持手段に
    保持された前記被研磨体にスラリーを供給しながら、前
    記被研磨体に前記研磨ヘッドの研磨面を当接させて前記
    被研磨体を研磨する研磨装置において、前記スラリーを
    収容する密閉可能な第1の容器と、前記第1の容器内に
    気体を供給する気体供給手段と、前記第1の容器から前
    記スラリーを第2の容器に移送するための移送管と、前
    記第2の容器に収容されている前記スラリーを前記被研
    磨体へ供給するための供給管とを有することを特徴とす
    る研磨装置。
  117. 【請求項117】 前記第1の容器は大気圧に対して低
    い圧力の雰囲気中に設けられていることを特徴とする請
    求項116記載の研磨装置。
  118. 【請求項118】 前記第1の容器に収容されている前
    記スラリー中の凝集粒子を小さな粒子に分離する分離手
    段を有することを特徴とする請求項116記載の研磨装
    置。
  119. 【請求項119】 前記分離手段は超音波発振手段であ
    ることを特徴とする請求項118記載の研磨装置。
  120. 【請求項120】 前記移送管の出水口は前記第2の容
    器内において前記供給管の取水口よりも上方に設けられ
    ていることを特徴とする請求項116記載の研磨装置。
  121. 【請求項121】 前記第2の容器は密閉可能であるこ
    とを特徴とする請求項116記載の研磨装置。
  122. 【請求項122】 前記第2の容器の内部気圧は大気圧
    と等しいことを特徴とする請求項116記載の研磨装
    置。
  123. 【請求項123】 前記供給管の取水口は前記移送管の
    出水口よりも上方に設けられていることを特徴とする請
    求項116記載の研磨装置。
  124. 【請求項124】 前記移送管を通過する前記スラリー
    をろ過するためのフィルターが前記移送管に設けられて
    いることを特徴とする請求項116記載の研磨装置。
  125. 【請求項125】 前記第2の容器に収容されている前
    記スラリー中の粒子の凝集を促進させる促進手段を有す
    ることを特徴とする請求項116記載の研磨装置。
  126. 【請求項126】 前記促進手段は振動発生手段である
    ことを特徴とする請求項125記載の研磨装置。
  127. 【請求項127】 前記促進手段はバブル発生手段であ
    ることを特徴とする請求項125記載の研磨装置。
  128. 【請求項128】 前記研磨ヘッドは、前記研磨ヘッド
    の軸を貫通するスラリー供給路を有していることを特徴
    とする請求項116記載の研磨装置。
  129. 【請求項129】 前記供給管は、前記スラリー供給路
    内に内設されていることを特徴とする請求項128記載
    の研磨装置。
  130. 【請求項130】 前記供給管にはバルブが設けられて
    いることを特徴とする請求項116記載の研磨装置。
  131. 【請求項131】 被研磨体保持手段に保持された被研
    磨体にスラリーを供給しながら前記被研磨体に研磨ヘッ
    ドの研磨面を当接させて前記被研磨体を研磨する工程を
    有する研磨方法において、前記スラリーを収容する密閉
    可能な容器に気体を送ることで、前記スラリーを供給管
    を介して前記被研磨体へ供給することを特徴とする研磨
    方法。
  132. 【請求項132】 前記容器は大気圧に対して低い圧力
    の雰囲気中に設けられていることを特徴とする請求項1
    31記載の研磨方法。
  133. 【請求項133】 分離手段を用いて前記容器に収容さ
    れている前記スラリー中の凝集粒子を小さな粒子に分離
    することを特徴とする請求項131記載の研磨方法。
  134. 【請求項134】 前記分離手段は前記凝集粒子に超音
    波を照射する超音波発振手段であることを特徴とする請
    求項133記載の研磨方法。
  135. 【請求項135】 前記容器に収容されている前記スラ
    リーを移送管を介して前記容器とは別の容器へ収容し、
    前記別の容器の収容空間内に設けられている前記供給管
    の取水口から前記スラリーを取水して前記被研磨体へ供
    給することを特徴とする請求項131記載の研磨方法。
  136. 【請求項136】 前記移送管の出水口は前記別の容器
    内において前記供給管の前記取水口よりも上方に設けら
    れていることを特徴とする請求項135記載の研磨方
    法。
  137. 【請求項137】 前記別の容器は密閉可能であること
    を特徴とする請求項135記載の研磨方法。
  138. 【請求項138】 前記別の容器の内部気圧は大気圧と
    等しいことを特徴とする請求項135記載の研磨方法。
  139. 【請求項139】 前記供給管の取水口は前記移送管の
    出水口よりも上方に設けられていることを特徴とする請
    求項135記載の研磨方法。
  140. 【請求項140】 前記移送管に設けているフィルター
    によって前記移送管を通過する前記スラリーをろ過する
    ことを特徴とする請求項135記載の研磨方法。
  141. 【請求項141】 促進手段によって前記別の容器に収
    容されている前記スラリー中の粒子の凝集を促進させる
    ことを特徴とする請求項135記載の研磨方法。
  142. 【請求項142】 前記促進手段は振動発生手段である
    ことを特徴とする請求項141記載の研磨方法。
  143. 【請求項143】 前記促進手段はバブル発生手段であ
    ることを特徴とする請求項141記載の研磨方法。
  144. 【請求項144】 前記研磨ヘッドは、前記研磨ヘッド
    の軸を貫通するスラリー供給路を有しており、前記スラ
    リー供給路に内設されている前記供給管から前記スラリ
    ーを前記被研磨体へ供給することを特徴とする請求項1
    31記載の研磨方法。
  145. 【請求項145】 前記供給管にはバルブが設けられて
    いることを特徴とする請求項131記載の研磨方法。
  146. 【請求項146】 前記スラリー中の粒子は酸化マンガ
    ン乃至酸化アルミニウム乃至酸化セリウム乃至酸化シリ
    コンのうち少なくともいずれか1つであることを特徴と
    する請求項131記載の研磨方法。
  147. 【請求項147】 前記スラリーの液体は少なくとも2
    種類の液体が混合したものであることを特徴とする請求
    項131記載の研磨方法。
  148. 【請求項148】 前記被研磨体の前記被研磨面は半導
    体素子を形成する材料を少なくとも1種有することを特
    徴とする請求項131記載の研磨方法。
  149. 【請求項149】 前記被研磨体はベアウエハーである
    ことを特徴とする請求項131記載の研磨方法。
  150. 【請求項150】 前記被研磨体はSOI基板であるこ
    とを特徴とする請求項131記載の研磨方法。
  151. 【請求項151】 前記被研磨体は矩形基板であること
    を特徴とする請求項131記載の研磨方法。
  152. 【請求項152】 被研磨体保持手段に保持された被研
    磨体にスラリーを供給しながら前記被研磨体に研磨ヘッ
    ドの研磨面を当接させて前記被研磨体を研磨する工程を
    有する研磨方法において、前記スラリーを収容する密閉
    可能な第1の容器に気体を送ることで、前記スラリーを
    第2の容器へ移送管を介して移送する工程と、前記第2
    の容器に収容された前記スラリーを供給管を介して前記
    被研磨体へ供給することを特徴とする研磨方法。
  153. 【請求項153】 前記第1の容器は大気圧に対して低
    い圧力の雰囲気中に設けられていることを特徴とする請
    求項152記載の研磨方法。
  154. 【請求項154】 分離手段を用いて前記第1の容器に
    収容されている前記スラリー中の凝集粒子を小さな粒子
    に分離することを特徴とする請求項152記載の研磨方
    法。
  155. 【請求項155】 前記分離手段は前記凝集粒子に超音
    波を照射する超音波発振手段であることを特徴とする請
    求項154記載の研磨方法。
  156. 【請求項156】 前記移送管の出水口は前記第2の容
    器内において前記供給管の取水口よりも上方に設けられ
    ていることを特徴とする請求項152記載の研磨方法。
  157. 【請求項157】 前記第2の容器は密閉可能であるこ
    とを特徴とする請求項152記載の研磨方法。
  158. 【請求項158】 前記第2の容器の内部気圧は大気圧
    と等しいことを特徴とする請求項152記載の研磨方
    法。
  159. 【請求項159】 前記移送管の取水口は前記移送管の
    出水口よりも上方に設けられていることを特徴とする請
    求項152記載の研磨方法。
  160. 【請求項160】 前記移送管に設けているフィルター
    によって前記移送管を通過する前記スラリーをろ過する
    ことを特徴とする請求項152記載の研磨方法。
  161. 【請求項161】 促進手段によって前記第2の容器に
    収容されている前記スラリー中の粒子の凝集を促進させ
    ることを特徴とする請求項152記載の研磨方法。
  162. 【請求項162】 前記促進手段は振動発生手段である
    ことを特徴とする請求項161記載の研磨方法。
  163. 【請求項163】 前記促進手段はバブル発生手段であ
    ることを特徴とする請求項161記載の研磨方法。
  164. 【請求項164】 前記研磨ヘッドは、前記研磨ヘッド
    の軸を貫通するスラリー供給路を有しており、前記スラ
    リー供給路に内設されている前記供給管から前記スラリ
    ーを前記被研磨体へ供給することを特徴とする請求項1
    52記載の研磨方法。
  165. 【請求項165】 前記供給管にはバルブが設けられて
    いることを特徴とする請求項152記載の研磨方法。
  166. 【請求項166】 前記スラリー中の粒子は酸化マンガ
    ン乃至酸化アルミニウム乃至酸化セリウム乃至酸化シリ
    コンのうち少なくともいずれか1つであることを特徴と
    する請求項152記載の研磨方法。
  167. 【請求項167】 前記スラリーの液体は少なくとも2
    種類の液体が混合したものであることを特徴とする請求
    項152記載の研磨方法。
  168. 【請求項168】 前記被研磨体の前記被研磨面は半導
    体素子を形成する材料を少なくとも1種有することを特
    徴とする請求項152記載の研磨方法。
  169. 【請求項169】 前記被研磨体はベアウエハーである
    ことを特徴とする請求項152記載の研磨方法。
  170. 【請求項170】 前記被研磨体はSOI基板であるこ
    とを特徴とする請求項152記載の研磨方法。
  171. 【請求項171】 前記被研磨体は矩形基板であること
    を特徴とする請求項152記載の研磨方法。
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