JP2000196073A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JP2000196073A JP2000196073A JP10370756A JP37075698A JP2000196073A JP 2000196073 A JP2000196073 A JP 2000196073A JP 10370756 A JP10370756 A JP 10370756A JP 37075698 A JP37075698 A JP 37075698A JP 2000196073 A JP2000196073 A JP 2000196073A
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Abstract
ロファイルを最適化することを可能にする。 【解決手段】 第1導電型の半導体基板51上にゲート
絶縁膜53を介して形成されたゲート電極54と、この
ゲート電極の両端に対応した領域に形成されソース・ド
レイン領域となる第2導電型の拡散層55とを有する半
導体装置の製造方法において、ゲート電極の少なくとも
側面にハロゲン元素を含有する絶縁膜56を形成する工
程と、この絶縁膜に含まれるハロゲン元素を熱処理によ
ってゲート絶縁膜及び半導体基板の表面領域に導入する
工程とを有する。
Description
方法に関する。
い、MISトランジスタはしだいに微細化してきてお
り、MISトランジスタのゲート絶縁膜も急速に薄膜化
してきている。そのため、極薄のゲート絶縁膜を均一か
つ高信頼性で形成する技術が求められている。
ゲート絶縁膜がトンネル絶縁膜として利用される素子で
は、書き込み及び消去の際に高電界がゲート絶縁膜に印
加される。ゲート絶縁膜に高電界が印加されることによ
り、電界から高いエネルギーを得た電子が絶縁膜を通過
するため、ゲート絶縁膜に対しては高い絶縁破壊耐性が
要求される。
代表されるゲート絶縁膜中にハロゲン元素、特にフッ素
を導入することで、膜質が改善されることが知られてい
る。また、フッ素原子をシリコン/シリコン酸化膜界面
に導入することで、界面準位生成が抑制されることにつ
いても、いくつかのグループから報告されている(例え
ば、Y.Nishioka et al.,IEEE
Electron Device Lett.10,p
p.141−143(1989))。さらに、フッ素原
子をシリコン基板中に導入することで、pn接合の逆方
向リーク電流を抑制できるという報告もある。
としては、ゲート電極中にフッ素をイオン注入し、この
フッ素を熱拡散によってゲート絶縁膜や基板に導入する
方法が知られている。
膜や基板にフッ素を導入する方法では、ゲート電極下の
ゲート絶縁膜や基板中のフッ素濃度、特にトランジスタ
のチャネル長方向のフッ素濃度が均一化したものとな
り、ゲート絶縁膜や基板のフッ素濃度のチャネル長方向
のプロファイルを制御することができない。一般に、界
面準位抑制に最適なフッ素濃度とpn接合の逆方向リー
ク電流抑制に最適なフッ素濃度とは同一ではない、すな
わち、ゲート電極の中央付近に対応した領域とゲート電
極の端部付近に対応した領域とでは最適なフッ素濃度が
異なっている(中央付近のフッ素濃度よりも端部付近の
フッ素濃度を高くした方がよい)。したがって、チャネ
ル長方向のフッ素濃度プロファイルの制御ができない
と、素子全体として信頼性の高い素子を作製することが
困難になるという問題がある。
ゲート電極に導入する場合、原料ガス例えばBF3 ガス
を電気的に分解した後、質量分離によりフッ素イオンを
取り出し、このフッ素イオンをイオン注入することにな
る。しかしながら、通常の生産ラインで使用されている
イオン注入装置では、フッ素イオンを十分に取り出すこ
とができない。したがって、フッ素のイオン注入工程に
長時間を要し、生産性が低下してしまうという問題があ
る。また、フッ素イオンを質量分離すること自体も、フ
ッ素イオンとOH3 +イオンなどとの質量差が僅かである
ことから、困難である。
ッ素等のハロゲン元素をゲート電極からゲート絶縁膜や
基板中に導入する方法では、ゲート絶縁膜や基板のハロ
ゲン元素の濃度プロファイルを制御することができず、
素子全体として信頼性の高い素子を作製することが困難
になるという問題があった。
入によってゲート電極に導入する場合、ハロゲン元素イ
オンを十分に取り出すことができず、イオン注入工程に
長時間を費やすという問題があった。
ものであり、ゲート絶縁膜や基板のハロゲン元素の濃度
プロファイルを最適化することが可能な半導体層装置の
製造方法を提供することを第1の目的とする。
ンを十分に取り出すことができ、イオン注入工程の時間
を短縮することが可能な半導体層装置の製造方法を提供
することを第2の目的とする。
の製造方法は、第1導電型の半導体基板上にゲート絶縁
膜を介して形成されたゲート電極と、このゲート電極の
両端に対応した領域に形成されソース・ドレイン領域と
なる第2導電型の拡散層とを有する半導体装置の製造方
法において、ゲート電極の少なくとも側面にハロゲン元
素を含有する絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜に含
まれるハロゲン元素を熱処理によってゲート絶縁膜及び
半導体基板の表面領域に導入する工程とを有することを
特徴とする(発明Aとする)。
をあげることができる。また、ゲート絶縁膜としては、
代表的にはシリコン酸化膜(SiO2 )をあげることが
できるが、シリコン窒化膜(SiN)やシリコン窒化酸
化膜(SiON)等を用いることも可能である。
素を含む絶縁膜を形成する方法としては、ゲート電極の
少なくとも側面に形成された絶縁膜にハロゲン元素をイ
オン注入する方法、ゲート電極の少なくとも側面に絶縁
膜を形成する際にハロゲン元素を含むガスを成膜雰囲気
に導入する方法、などがあげられる。
側面(ゲート電極の周囲)に形成された絶縁膜からハロ
ゲン元素をゲート絶縁膜及びゲート絶縁膜下の半導体基
板の表面領域に導入するので、ゲート電極の中央付近に
対応した領域よりもゲート電極の端部付近に対応した領
域により多くのハロゲン元素を導入することができる。
すなわち、トランジスタのチャネル長方向において、中
央部よりも端部の方がハロゲン元素の割合が多い濃度プ
ロファイルを得ることができる。したがって、ゲート電
極の端部付近に対応した領域のハロゲン元素濃度を高く
することができることから、pn接合の逆方向リーク電
流を抑制することができるとともに、ゲート電極の端部
付近に対応した領域よりも中央部に対応した領域のハロ
ゲン元素濃度を低くすることができることから、界面準
位の生成も効果的に抑制することができる。
破壊及びストレスリーク電流に関して、その起源及び機
構について詳細に検討した。その結果、ゲート酸化膜の
絶縁破壊機構及びストレスリーク電流の生成機構は、2
種類の共通の機構に支配されていることが明らかになっ
た。第1の機構は、ゲート酸化膜中に注入された電子が
膜中のSi−H結合を切断することによって生じたシリ
コンのダングリングボンド(≡Si・)が原因となるも
のであり、第2の機構は、膜中の弱い歪んだSi−O結
合が切断されて生じたダングリングボンド(≡Si・)
が原因となるものである。
ボンド(≡Si・)に正孔がトラップされてできた3価
のシリコン原子(≡Si+ )が、シリコン基板からゲー
ト電極まで連結した際に、この連結部が電子のリークパ
スとなって絶縁破壊が起こる。一方、ストレスリーク電
流は、ゲート酸化膜のほぼ中心に位置するダングリング
ボンド(≡Si・)が、電子がトンネリングする際の
“飛び石”として作用することによって起こる。従っ
て、ゲート酸化膜厚の膜厚方向の全領域にわたってダン
グリングボンド(≡Si・)が生じないようにすること
が重要である。また、Si−H結合量と弱い歪んだSi
−O結合量は独立に決定されているのではなくて、相互
に比例関係を持って膜中に存在していることもわかっ
た。
Si・)をフッ素等のハロゲン元素で終端させることに
より、信頼性の高いゲート酸化膜を得ることが可能であ
る。ただし、ハロゲン元素の導入量が多すぎると逆にゲ
ート酸化膜の信頼性が低下してしまうため、ダングリン
グボンドを終端させるためのハロゲン元素の濃度につい
ても最適値が存在する。一方、すでに述べたように、p
n接合の逆方向リーク電流を抑制する観点からは、ゲー
ト電極の端部付近に対応した領域のハロゲン元素濃度を
多くすることが好ましい。
対応した領域により多くのハロゲン元素を導入すること
ができるので、pn接合の逆方向リーク電流を抑制でき
ると同時に、ダングリングボンドを終端させるためのハ
ロゲン元素の濃度の最適化も達成することが可能であ
り、ゲート絶縁膜の絶縁破壊耐性の向上とストレス誘起
電流生成耐性の向上も実現することができる。
1導電型の半導体基板上にゲート絶縁膜を介して形成さ
れたゲート電極と、このゲート電極の両端に対応した領
域に形成されソース・ドレイン領域となる第2導電型の
拡散層とを有する半導体装置の製造方法において、ゲー
ト電極にハロゲン元素化合物を導入する工程と、このゲ
ート電極に導入されたハロゲン元素化合物に含まれるハ
ロゲン元素を熱処理によって少なくともゲート絶縁膜に
導入する工程とを有することを特徴とする(発明Bとす
る)。
よってゲート電極に導入することが好ましい。また、前
記ハロゲン元素化合物は、ドナー又はアクセプタとなる
不純物元素とハロゲン元素とを含む化合物であることが
好ましい。さらに、前記ハロゲン元素化合物は、1分子
中に2以上のハロゲン元素が含まれた化合物であること
が好ましい。
元素化合物の形でハロゲン元素が導入される。したがっ
て、イオン注入の際に、ハロゲン元素化合物を分解した
り、質量分離によってフッ素イオンのみを取り出すとい
った処理が不要になり、イオン注入工程を従来よりも短
い時間で行うことができる。また、ゲート電極に導入さ
れたハロゲン元素化合物は、熱処理によってハロゲン元
素単体としてゲート絶縁膜に導入することができる。し
たがって、ゲート絶縁膜の膜質が改善される等、すでに
述べたようにMIS型半導体素子の特性や信頼性を向上
させることができる。
はアクセプタとなる不純物元素とハロゲン元素とを含む
化合物を用いることにより、ソース・ドレイン領域やポ
リシリコンゲートへの不純物の導入も同時に行うことが
可能となる。また、ハロゲン元素化合物として1分子中
に2以上のハロゲン元素が含まれた化合物を用いること
により、効率的にハロゲン元素をゲート電極に導入する
ことができる。
参照して説明する。
係るMISトランジスタの断面構成を示した図である。
領域、53はフッ素を含んだゲート絶縁膜、54はポリ
シリコンからなるゲート電極、55はn型不純物が導入
された拡散層(ソース・ドレイン領域)である。56は
ゲート電極54の側壁の周囲に形成されたフッ素を含む
絶縁膜(例えばCVDシリコン酸化膜等)であり、この
絶縁膜56からの熱拡散によってゲート絶縁膜53中に
フッ素原子が導入される。したがって、ゲート絶縁膜5
3及びゲート絶縁膜53との界面近傍のシリコン基板5
1には、ゲート電極54の中央付近に対応した領域より
もゲート電極54の端部付近に対応した領域により多く
のハロゲン元素が導入されている。57は層間絶縁膜
(CVDシリコン酸化膜等)であり、この層間絶縁膜5
7に設けられたコンタクト孔を介して、ゲート電極54
及びソース・ドレイン領域55にAl配線58が接続さ
れている。
な構造を有するMOSトランジスタの第1の製造方法に
ついて、主としてシリコン酸化膜56からゲート絶縁膜
53及びシリコン基板51にフッ素を導入する工程を中
心に説明する。
cmのp型シリコン基板51上に、反応性イオンエッチ
ングにより素子分離のための溝を形成する。続いて、例
えばLP−TEOS膜を溝に埋め込むことにより、素子
分離領域52を形成する(図2(a))。
酸素ガスと水素ガスの混合ガス中にシリコン基板51を
晒して、シリコン酸化膜を形成する。さらに、例えば9
00℃において、窒素ガスで10%に希釈した一酸化窒
素ガス(NO)或いは一酸化二窒素ガス(N2 O)中に
シリコン酸化膜を晒すことにより、シリコン酸化膜中に
窒素原子が導入されたゲート絶縁膜53を形成する(図
2(b))。
ン膜を全面に堆積し、このポリシリコン膜をパターニン
グしてゲート電極54を形成する。続いて、例えば45
0℃、圧力10mTorr〜1気圧において、窒素ガス
で希釈したSiH4 ガスとNH3 ガスの混合ガスを用い
て、例えば50〜2000ÅのCVDシリコン窒化膜5
6を堆積する。その後、加速電圧10〜50keV、ド
ーズ量1×1013〜1×1016cm-2で、フッ素イオン
を全面に注入する。さらに、例えば300〜850℃の
温度で、1〜60分間、基板を窒素ガス雰囲気中に晒
し、CVDシリコン窒化膜56に注入されたフッ素原子
をp型シリコン基板51及びシリコン絶縁膜53中に導
入する(図2(c))。
の製造工程と同様である。すなわち、例えば加速電圧2
0keV、ドーズ量1×1015cm-2で砒素のイオン注
入を行い、ソース領域・ドレイン領域を形成する。続い
て、化学気相成長法によって全面に層間絶縁膜となるC
VDシリコン酸化膜を堆積し、この層間絶縁膜にコンタ
クト孔を開口する。続いて、スパッタ法によって全面に
Al膜を堆積し、このAl膜を反応性イオンエッチング
によってパターニングすることにより、図1に示したよ
うな構造を有するMOSトランジスタが完成する。
な構造を有するMOSトランジスタの第2の製造方法に
ついて説明する。
cmのp型シリコン基板51上に、反応性イオンエッチ
ングにより素子分離のための溝を形成する。続いて、例
えばLP−TEOS膜を溝に埋め込むことにより、素子
分離領域52を形成する(図3(a))。
酸素ガスと水素ガスの混合ガス中にシリコン基板51を
晒して、シリコン酸化膜を形成する。さらに、例えば9
00℃において、窒素ガスで10%に希釈した一酸化窒
素ガス(NO)或いは一酸化二窒素ガス(N2 O)中に
シリコン酸化膜を晒すことにより、シリコン酸化膜中に
窒素原子が導入されたゲート絶縁膜53を形成する(図
3(b))。
ン膜を全面に堆積し、このポリシリコン膜をパターニン
グしてゲート電極54を形成する。続いて、例えば60
0〜1000℃、圧力10mTorr〜1気圧におい
て、酸素ガスとNF3 ガスの混合ガス中に基板を晒し
て、ゲート電極54の周囲に膜厚10〜200Åのフッ
素を含んだシリコン酸化膜56aを形成する。続いて、
例えば450℃、圧力10mTorr〜1気圧におい
て、窒素ガスで希釈したSiH4 ガスとNH3 ガスの混
合ガスを用いて、例えば50〜2000ÅのCVDシリ
コン窒化膜56bを堆積する。さらに、例えば300〜
850℃の温度で、1〜60分間、基板を窒素ガス雰囲
気中に晒し、シリコン酸化膜56aからフッ素原子をp
型シリコン基板51及びシリコン絶縁膜53中に導入す
る(図3(c))。
ることにより、図1に示したような構造を有するMOS
トランジスタが完成する。
周囲にフッ素を含んだシリコン絶縁膜を形成する方法
は、上述した例に限定されるものではない。例えば、7
50〜1050℃で、酸素ガス及び水素ガスにNF3 な
どのハロゲン化物を添加した混合ガス雰囲気にゲート電
極を晒し、ゲート電極となるポリシリコン膜の表面を酸
化してもよい。また、ポリシリコン膜からなるゲート電
極の周囲に、窒素ガスで希釈したSiH4 ガス及びNH
3 ガスの混合ガス、或いは、酸素ガス、水素ガス及びN
F3 ガスの混合ガスを用いて、フッ素含有シリコン膜を
形成してもよい。さらに、ポリシリコン膜からなるゲー
ト電極の周囲に、SiH4ガスとNF3 ガスの混合ガス
を用いて、フッ素含有シリコン窒化膜を形成してもよ
い。
の側壁にフッ素濃度の異なるシリコン絶縁膜56c〜5
6fを積層させ、これらの積層膜からフッ素をゲート絶
縁膜53及びシリコン基板51に導入するようにしても
よい。フッ素濃度を56cから56fの順に高くするこ
とにより、ゲート電極端部近傍のフッ素プロファイルを
点線で示すように変化させることができる。
ト電極の周囲に形成された絶縁膜からフッ素をゲート絶
縁膜及びゲート絶縁膜との界面近傍のシリコン基板に導
入することにより、ゲート電極の中央付近に対応した領
域よりもゲート電極の端部付近に対応した領域により多
くのハロゲン元素を導入することができる。したがっ
て、絶縁膜中のフッ素濃度或いはフッ素を拡散させる際
の熱処理条件を適当に制御することにより、所望のフッ
素濃度及びフッ素プロファイルを有するゲート絶縁膜及
びチャネル領域の形成を行うことが可能となる。
形態に係るMISトランジスタの製造方法について説明
する。
第1の製造工程例を示した工程断面図である。
〜6Ωcmのn型シリコン基板1を用意し、このn型シ
リコン基板の表面に通常の選択酸化法によって厚さ0.
6μm程度の素子分離絶縁膜2を形成する。続いて、p
型ドーパントを高加速エネルギーで選択的にイオン注入
し、さらに高温で熱処理することでウエル領域3を形成
する(図5(a))。
ート絶縁膜(シリコン酸化膜)4を形成し、さらにゲー
ト電極として厚さ200nmの多結晶シリコン膜5を形
成する(図5(b))。
ャネルMOSFETを形成しようとする領域のゲート部
及びnチャネルMOSFETを形成しようとする領域の
全面をマスクする。続いて、反応性イオンエッチング法
により多結晶シリコン膜をエッチングして、pチャネル
MOSFET領域のゲート電極5aを形成する(図5
(c))。
2 イオン6を例えば加速電圧30keVで5×1014c
m-2イオン注入し、pチャネルMOSFET側に拡散層
領域10aを形成する。このとき、pチャネルMOSF
ETの多結晶シリコン膜及びnチャネルMOSFET領
域の多結晶シリコン膜中にもBF2 イオンが注入される
(図5(d))。
ャネルMOSFETを形成しようとする領域のゲート部
及びpチャネルMOSFETを形成しようとする領域の
全面をマスクする。続いて、反応性イオンエッチング法
により多結晶シリコン膜をエッチングして、nチャネル
MOSFET領域のゲート電極5bを形成する(図6
(e))。
再度pチャネル領域のみレジスト8cでマスクする。続
いて、全面に砒素イオン又はリンイオン7を、例えば加
速電圧30keVで1×1015cm-2イオン注入し、n
チャネルMOSFET側に拡散層領域10bを形成す
る。このとき、nチャネルMOSFET領域の多結晶シ
リコン膜5b中にも上記イオンが注入される(図6
(f))。
極5a及び5bの側壁に、厚さ10nm程度のシリコン
窒化膜からなる側壁絶縁膜12を形成する。この側壁絶
縁膜は、例えば全面に厚さ10nmのシリコン窒化膜を
CVD法により堆積した後、異方性ドライエッチングす
ることによって得られる(図6(g))。
ネルMOSFET領域をマスクし、硼素イオン9を例え
ば加速電圧20keVで3×1015cm-2イオン注入
し、p型のソース・ドレイン拡散層11aを形成する。
このとき、pチャネルMOSFET領域の多結晶シリコ
ン膜5a中にも硼素イオンが注入される。このイオン注
入工程では、上述したBF2 のイオン注入工程の際に、
多結晶シリコン表面及び基板表面がアモルファス化する
ので、硼素イオンの飛程を小さくできる(図6
(h))。
スト8eでマスクし、砒素イオン又はリンイオン7を、
例えば50keVで3×1015cm-2イオン注入し、n
型のソース・ドレイン拡散層11bを形成する。このと
き、nチャネルMOSFET領域の多結晶シリコン膜5
b中にも上記イオンが注入される。レジストマスクを除
去した後、基板を窒素雰囲気中で950℃、1分間熱処
理し、各ゲート電極中のドーパント及びソース・ドレイ
ン拡散層中のドーパントを活性化させる。このとき、各
ゲート電極5a及び5b中にBF2 イオンとして注入さ
れたフッ素は、熱処理によって各ゲート酸化膜4中に拡
散する(図7(i))。
厚さ50nmのチタンナイトライド薄膜をスパッタ法に
より順次堆積する。続いて、窒素雰囲気中、700℃で
1分間の熱処理を行い、チタン薄膜をすべて多結晶シリ
コン(ゲート電極)及びシリコン基板と反応させ、ゲー
ト電極及びソース・ドレイン拡散層領域上にのみチタン
シリサイド膜13を形成する。その後、例えばフッ化水
素酸の水溶液、硫酸と過酸化水素の混合溶液によって、
チタンナイトライド膜13及び絶縁膜上の未反応のチタ
ン薄膜を剥離する(図7(j))。
nmのシリコン酸化膜14をCVD法により堆積した
後、異方性ドライエッチングによりシリコン酸化膜にコ
ンタクトホール15を開口する(図7(k))。
5%ずつ含有する厚さ800nmのアルミニウム膜を形
成した後、これをパターニングしてゲート電極及びソー
ス・ドレイン拡散層に接続される配線16を形成する。
その後、450℃で15分間、水素を10%含む窒素雰
囲気で熱処理する(図7(l))。
入するのに用いたイオン種をBF2としているが、これ
に限定されるものではなく、例えばシリコンのフッ化物
イオン、砒素やリンのフッ化物イオン、或いはフッ素を
含有する砒素やリンの化合物イオンを用いてもよい(以
下の他の製造工程例でも同様)。
の第2の製造工程例を示した工程断面図である。
〜6Ωcmのn型シリコン基板1を用意し、このn型シ
リコン基板の表面に通常の選択酸化法によって厚さ0.
6μm程度の素子分離絶縁膜2を形成する。続いて、p
型ドーパントを高加速エネルギーで選択的にイオン注入
し、さらに高温で熱処理することでウエル領域3を形成
する(図8(a))。
ート絶縁膜(シリコン酸化膜)4を形成し、さらにゲー
ト電極として厚さ200nmの多結晶シリコン膜5を形
成する(図8(b))。
を、例えば30keVでドーズ量5×1014cm-2イオ
ン注入する。その後、窒素雰囲気中で例えば850℃、
30分間熱処理を行う。このとき、多結晶シリコン中に
BF2 イオンとして注入されたフッ素は、ゲート酸化膜
4中に熱拡散する(図8(c))。
ャネルMOSFETを形成しようとする領域のゲート部
及びnチャネルMOSFETを形成しようとする領域の
全面をマスクする。続いて、反応性イオンエッチング法
により多結晶シリコン膜をエッチングして、pチャネル
MOSFET領域のゲート電極5aを形成する(図8
(d))。
0keVで5×1014cm-2イオン注入することによ
り、pチャネルMOSFET側に拡散層領域10aを形
成する(図9(e))。
ャネルMOSFETのゲート部及びpチャネルMOSF
ET領域の全面をレジストマスク8bで覆う。続いて、
反応イオンエッチング法により多結晶シリコン膜をエッ
チングして、nチャネルMOSFET領域のゲート電極
5bを形成する(図9(f))。
pチャネル領域のみをレジスト8cでマスクする。続い
て、全面に砒素イオン又はリンイオン7を、例えば加速
電圧30keVで1×1015cm-2イオン注入し、nチ
ャネルMOSFET側に拡散層領域10bを形成する。
このとき、nチャネルMOSFET領域の多結晶シリコ
ン膜5b中にも上記イオンが注入される(図9
(g))。
m程度のシリコン窒化膜からなる側壁絶縁膜12を形成
する(図10(h))。
ャネルMOSFET領域をマスクする。続いて、硼素イ
オン9を、例えば加速電圧20keVで、3×1015c
m-2イオン注入し、p型のソース・ドレイン拡散層11
aを形成する。このとき、pチャネルMOSFET領域
の多結晶シリコン膜5a中にも硼素イオンが注入され
る。このイオン注入工程では、上述したBF2 のイオン
注入工程の際に、多結晶シリコン表面及び基板表面がア
モルファス化するので、硼素イオンの飛程を小さくでき
る(図10(i))。
スト8eでマスクし、続いて砒素イオン又はリンイオン
7を、例えば40keVで、3×1015cm-2イオン注
入し、n型のソース・ドレイン拡散層11bを形成す
る。このとき、nチャネルMOSFET領域の多結晶シ
リコン膜5b中にも上記イオンが注入される。次に、基
板を窒素雰囲気中で950℃、1分間熱処理し、各ゲー
ト電極中のドーパント及び各ソース・ドレイン拡散層中
のドーパントを活性化させる。このとき、各ゲート電極
5a及び5b中にBF2 イオンとして注入されたフッ素
は、熱処理によって各ゲート酸化膜中に拡散する(図1
0(j))。
厚さ50nmのチタンナイトライド薄膜をスパッタ法に
より順次堆積する。続いて、窒素雰囲気中、700℃で
1分間の熱処理を行い、チタン薄膜をすべて多結晶シリ
コン(ゲート電極)及びシリコン基板と反応させ、ゲー
ト電極及びソース・ドレイン拡散層領域上にのみチタン
シリサイド膜13を形成する。その後、例えばフッ化水
素酸の水溶液、硫酸と過酸化水素の混合溶液によって、
チタンナイトライド膜13及び絶縁膜上の未反応のチタ
ン薄膜を剥離する(図11(k))。
nmのシリコン酸化膜14をCVD法により堆積した
後、異方性ドライエッチングによりシリコン酸化膜にコ
ンタクトホール15を開口する(図11(l))。
5%ずつ含有する厚さ800nmのアルミニウム膜を形
成した後、これをパターニングしてゲート電極及びソー
ス・ドレイン拡散層に接続される配線16を形成する。
その後、450℃で15分間、水素を10%含む窒素雰
囲気で熱処理する(図11(m))。
入するのに用いたイオン種をBF2としているが、これ
に限定されるものではなく、例えばシリコンのフッ化物
イオン、砒素やリンのフッ化物イオン、或いはフッ素を
含有する砒素やリンの化合物イオンを用いてもよい。ま
た、pチャネルMOSFET領域の拡散層10aの形成
にBF2 イオンを用いたが、硼素を低加速電圧、例えば
5keVでイオン注入してもよい。この場合、ソース・
ドレイン拡散層から過剰なフッ素がゲート酸化膜中に導
入されないため、高い信頼性のゲート酸化膜を得ること
ができる。
態の第3の製造工程例を示した工程断面図である。
〜6Ωcmのn型シリコン基板1を用意し、このn型シ
リコン基板の表面に通常の選択酸化法によって厚さ0.
6μm程度の素子分離絶縁膜2を形成する。続いて、p
型ドーパントを高加速エネルギーで選択的にイオン注入
し、さらに高温で熱処理することでウエル領域3を形成
する(図12(a))。
ート絶縁膜(シリコン酸化膜)4を形成し、さらにゲー
ト電極として厚さ200nmの多結晶シリコン膜5を形
成する(図12(b))。
て、反応性イオンエッチング法により多結晶シリコン膜
をエッチングし、nチャネル及びpチャネルMOSFE
Tのゲート電極5a及び5bを形成する(図12
(c))。
ば30keVでドーズ量5×1014cm-2イオン注入す
る。その後、窒素雰囲気中において例えば850℃で3
0分間熱処理を行う。このとき、多結晶シリコン膜中に
BF2 イオンとして注入されたフッ素は、ゲート酸化膜
4中に熱拡散する。また、このとき熱処理を行わず、後
の工程でゲート電極の多結晶シリコン中のドーパント及
びソース・ドレイン拡散層のドーパントを活性化するた
めの熱処理と同時に熱拡散を行ってもよい(図12
(d))。
ネルMOSFET領域をマスクする。続いて、砒素イオ
ン或いはリンイオン7を、例えば加速電圧30keVで
1×1015cm-2イオン注入し、nチャネルMOSFE
T側に拡散層領域10bを形成する。このとき、nチャ
ネルMOSFETのゲート電極中にも上記イオンが注入
される(図13(e))。
電極の側壁に厚さ10nm程度のシリコン窒化膜からな
る側壁絶縁膜12を形成する(図13(f))。
ャネルMOSFET領域をマスクする。続いて、硼素イ
オン9を例えば加速10keVで5×1015cm-2イオ
ン注入し、pチャネルMOSFET側に拡散層領域11
aを形成する。このとき、pチャネルMOSFETのゲ
ート電極中にも硼素イオンが注入される(図13
(g))。
レジストマスク8cを用いてpチャネルMOSFET領
域をマスクする。続いて、砒素イオン又はリンイオン7
を、例えば加速電圧30keVで5×1015cm-2イオ
ン注入し、nチャネルMOSFET側に拡散層領域11
bを形成する。このとき、nチャネルMOSFETのゲ
ート電極中にも上記イオンが注入される。次に、レジス
トを剥離した後、基板を窒素雰囲気中で950℃、1分
間熱処理し、各ゲート電極5a及び5b中のドーパント
及び各ソース・ドレイン拡散層中のドーパントを活性化
させる。このとき、各ゲート電極中にBF2 イオンとし
て注入されたフッ素は、熱処理によって各ゲート酸化膜
中に拡散する(図13(h))。
厚さ50nmのチタンナイトライド薄膜をスパッタ法に
より順次堆積する。続いて、窒素雰囲気中、700℃で
1分間の熱処理を行い、チタン薄膜をすべて多結晶シリ
コン(ゲート電極)及びシリコン基板と反応させ、ゲー
ト電極及びソース・ドレイン拡散層領域上にのみチタン
シリサイド膜13を形成する。その後、例えばフッ化水
素酸の水溶液、硫酸と過酸化水素の混合溶液によって、
チタンナイトライド膜13及び絶縁膜上の未反応のチタ
ン薄膜を剥離する(図14(i))。
nmのシリコン酸化膜14をCVD法により堆積した
後、異方性ドライエッチングによりシリコン酸化膜にコ
ンタクトホール15を開口する(図14(j))。
5%ずつ含有する厚さ800nmのアルミニウム膜を形
成した後、これをパターニングしてゲート電極及びソー
ス・ドレイン拡散層に接続される配線16を形成する。
その後、450℃で15分間、水素を10%含む窒素雰
囲気で熱処理する(図14(k))。
態の第4の製造工程例を示した工程断面図である。
〜6Ωcmのn型シリコン基板1を用意し、このn型シ
リコン基板の表面に通常の選択酸化法によって厚さ0.
6μm程度の素子分離絶縁膜2を形成する。続いて、p
型ドーパントを高加速エネルギーで選択的にイオン注入
し、さらに高温で熱処理することでウエル領域3を形成
する。(図15(a))。
ート絶縁膜(シリコン酸化膜)4を形成し、さらにゲー
ト電極として厚さ200nmの多結晶シリコン膜5を形
成する(図15(b))。
ャネルMOSFETを形成しようとする領域をマスク
し、砒素又はリンイオン7をイオン注入する(図15
(c))。このとき、砒素或いはリンイオンはnチャネ
ルMOSFET形成領域の多結晶シリコン膜5にのみ注
入される。
にBF2 イオン6を、例えば30keVでドーズ量5×
1014cm-2イオン注入する。その後、窒素雰囲気中に
おいて、例えば850℃で30分間熱処理を行う。この
とき、多結晶シリコン膜5中にBF2 イオンとして注入
されたフッ素は、ゲート酸化膜中に熱拡散する。また、
このとき熱処理を行わず、後の工程でゲート電極となる
多結晶シリコン膜中のドーパント及びソース・ドレイン
拡散層中のドーパントを活性化する熱処理工程で熱拡散
を行ってもよい(図16(d))。
ネルMOSFET領域をマスクする。続いて、硼素イオ
ン9を例えば加速電圧10keVで3×1015cm-2イ
オン注入する(図16(e))。
し、反応性イオンエッチング法により多結晶シリコン膜
をエッチングし、ゲート電極5a及び5bを形成する
(図16(f))。
度のシリコン窒化膜からなる側壁絶縁膜12を形成する
とともに、pチャネル及びnチャネルMOSFETのそ
れぞれのソース・ドレイン拡散層10a、11a及び1
0b、11bを形成する(図17(g))。
nmのシリコン酸化膜14をCVD法により堆積した
後、異方性ドライエッチングによりシリコン酸化膜にコ
ンタクトホール15を開口する(図17(h))。
5%ずつ含有する厚さ800nmのアルミニウム膜を形
成した後、これをパターニングしてゲート電極及びソー
ス・ドレイン拡散層に接続される配線16を形成する。
その後、450℃で15分間、水素を10%含む窒素雰
囲気で熱処理する(図17(i))。
態の第5の製造工程例を示した工程断面図である。
〜6Ωcmのn型シリコン基板1を用意し、このn型シ
リコン基板の表面に通常の選択酸化法によって厚さ0.
6μm程度の素子分離絶縁膜2を形成する。続いて、p
型ドーパントを高加速エネルギーで選択的にイオン注入
し、さらに高温で熱処理することでウエル領域3を形成
する(図18(a))。
ート絶縁膜(シリコン酸化膜)4を形成し、さらにゲー
ト電極として厚さ200nmの多結晶シリコン膜5を形
成する(図18(b))。
ャネルMOSFETを形成しようとする領域をマスク
し、砒素又はリンイオン7をイオン注入する。このと
き、砒素又はリンイオン7はnチャネルMOSFET形
成領域の多結晶シリコン膜5にのみ注入される(図18
(c))。
ストマスク8bを用いてnチャネルMOSFET形成領
域をマスクし、全面に硼素イオン9を例えば3×1015
cm-2イオン注入する(図18(d))。
シリコン膜をエッチングし、nチャネル及びpチャネル
MOSFET領域のゲート電極5a及び5bを形成す
る。続いて、レジストマスク8cでpチャネルMOSF
ET領域のみマスクし、砒素又はリンイオン7をイオン
注入して、n型のソース・ドレイン拡散層10bを形成
する。このとき、nチャネルMOSFET領域のゲート
電極5bにも上記イオンが注入される(図19
(e))。
にBF2 イオン6を、例えば30keVでドーズ量5×
1014cm-2イオン注入する。その後、窒素雰囲気中に
おいて例えば850℃で30分間熱処理を行う。このと
き、各ゲート電極5a及び5bにBF2 イオンとして注
入されたフッ素は、ゲート酸化膜中に熱拡散する。ま
た、このとき熱処理を行わず、後の工程でゲート電極と
なる多結晶シリコン中のドーパント及びソース・ドレイ
ン拡散層のドーパントを活性化する熱処理と同時に熱拡
散を行ってもよい(図19(f))。
程度のシリコン窒化膜からなる側壁絶縁膜12を形成す
る。さらに、pチャネルMOSFET領域にレジストマ
スク8dを形成し、nチャネルMOSFETのソース・
ドレイン拡散層11bを砒素又はリンイオン7のイオン
注入で形成する(図19(g))。
ストマスク8eを形成し、pチャネルMOSFETのソ
ース・ドレイン拡散層11aを硼素イオン9のイオン注
入で形成する(図20(h))。
nmのシリコン酸化膜14をCVD法により堆積した
後、異方性ドライエッチングによりシリコン酸化膜にコ
ンタクトホール15を開口する(図20(i))。
5%ずつ含有する厚さ800nmのアルミニウム膜を形
成した後、これをパターニングしてゲート電極及びソー
ス・ドレイン拡散層に接続される配線16を形成する。
その後、450℃で15分間、水素を10%含む窒素雰
囲気で熱処理する(図20(j))。
例では、nチャネルMOSFETのゲート電極にはp型
不純物(硼素)も含有されることになるが、n型不純物
(リン又は砒素)の濃度がp型不純物の濃度よりも高く
なるようにn型不純物のイオン注入量を調整すればよ
い。
態の第6の製造工程例を示した工程断面図である。
〜6Ωcmのn型シリコン基板1を用意し、このn型シ
リコン基板の表面に通常の選択酸化法によって厚さ0.
6μm程度の素子分離絶縁膜2を形成する。続いて、p
型ドーパントを高加速エネルギーで選択的にイオン注入
し、さらに高温で熱処理することでウエル領域3を形成
する(図21(a))。
ート絶縁膜(シリコン酸化膜)4を形成し、さらにゲー
ト電極として厚さ200nmの多結晶シリコン膜5を形
成する。この多結晶シリコン膜5中には、n型導電性不
純物としてリン又は砒素が含まれている。これは、多結
晶シリコン膜5の形成時にリン又は砒素を含んだ化合物
ガスを添加することによって得られる。例えば、シラン
ガス(SiH4 )にホスフィンガス(PH3 )或いはア
ルシンガス(AsH3 )を混合させ、加熱したシリコン
基板に供給すればよい。また、多結晶シリコン膜を形成
した後にリン又は砒素を添加するようにしてもよい。例
えば、多結晶シリコン膜を堆積した後にオキシ塩化リン
(POCl3 )を用いてリンを拡散させる方法や、イオ
ン注入法によってリンイオンや砒素イオンを導入する方
法を用いればよい(図21(b))。
て、pチャネルMOSFETを形成しようとする領域の
ゲート部及びnチャネルMOSFETを形成しようとす
る領域の全面をマスクする。続いて、反応性イオンエッ
チング法により多結晶シリコン膜をエッチングして、p
チャネルMOSFET領域のゲート電極5aを形成す
る。次に、レジストマスクを除去した後、BF2 イオン
6を例えば加速電圧30keVで5×1014cm-2イオ
ン注入し、pチャネルMOSFET側に拡散層領域10
aを形成する。このとき、pチャネルMOSFETの多
結晶シリコン膜5a中にもBF2 イオンが注入される
(図21(c))。
ャネルMOSFETを形成しようとする領域のゲート部
及びpチャネルMOSFETを形成しようとする領域の
全面をマスクする。続いて、反応性イオンエッチング法
により多結晶シリコン膜をエッチングして、nチャネル
MOSFET領域のゲート電極5bを形成する。続い
て、砒素イオン又はリンイオン7を、例えば加速電圧3
0keVで1×1015cm-2イオン注入し、nチャネル
MOSFET側に拡散層領域10bを形成する。(図2
1(d))。
極5a及び5bの側壁に、厚さ10nm程度のシリコン
窒化膜からなる側壁絶縁膜12を形成する。この側壁絶
縁膜は、例えば全面に厚さ10nmのシリコン窒化膜を
CVD法により堆積した後、異方性ドライエッチングす
ることによって得られる。次に、レジストマスク8bを
用いてnチャネルMOSFET領域をマスクし、硼素イ
オン9を例えば加速電圧20keVで3×1015cm-2
イオン注入し、p型のソース・ドレイン拡散層11aを
形成する。このとき、pチャネルMOSFET領域の多
結晶シリコン膜5a中にも硼素イオンが注入される。こ
のイオン注入工程では、上述したBF2 のイオン注入工
程の際に、多結晶シリコン表面及び基板表面がアモルフ
ァス化するので、硼素イオンの飛程を小さくできる(図
22(e))。
スト8cでマスクし、砒素イオン又はリンイオン7を、
例えば50keVで3×1015cm-2イオン注入し、n
型のソース・ドレイン拡散層11bを形成する。このと
き、nチャネルMOSFET領域の多結晶シリコン膜5
b中にも上記イオンが注入される。レジストマスクを除
去した後、基板を窒素雰囲気中で950℃、1分間熱処
理し、各ゲート電極中のドーパント及びソース・ドレイ
ン拡散層中のドーパントを活性化させる。このとき、各
ゲート電極5a及び5b中にBF2 イオンとして注入さ
れたフッ素は、熱処理によって各ゲート酸化膜4中に拡
散する(図22(f))。
nmのシリコン酸化膜14をCVD法により堆積した
後、異方性ドライエッチングによりシリコン酸化膜にコ
ンタクトホール15を開口する(図22(g))。
5%ずつ含有する厚さ800nmのアルミニウム膜を形
成した後、これをパターニングしてゲート電極及びソー
ス・ドレイン拡散層に接続される配線16を形成する。
その後、450℃で15分間、水素を10%含む窒素雰
囲気で熱処理する(図22(h))。
ャネルMOSFETのゲート電極にはp型不純物(硼
素)も含有されることになるが、n型不純物(リン又は
砒素)の濃度がp型不純物の濃度よりも高くなるように
n型不純物のイオン注入量を調整すればよい。また、p
チャネルMOSFETのゲート電極にはn型不純物(リ
ン又は砒素)も含有されることになるが、p型不純物
(硼素)の濃度がn型不純物の濃度よりも高くなるよう
にp型不純物のイオン注入量を調整すればよい。
てシリコン熱酸化膜を例にあげたが、これに限定される
ものではなく、窒素を含有するシリコン酸化膜、シリコ
ン窒化膜でもよい。また、熱酸化のみならず、マイクロ
波やレーザーで活性化した酸素を用いて形成された酸化
膜等を用いてもよく、さらに高誘電体膜を用いてもよ
い。
発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣
旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施するこ
とが可能である。
に対応した領域よりもゲート電極の端部付近に対応した
領域により多くのハロゲン元素を導入することができる
ので、pn接合の逆方向リーク電流の抑制及び界面準位
の抑制を効果的に行うことができ、さらに、ゲート絶縁
膜の絶縁破壊耐性の向上やストレス誘起電流生成耐性の
向上もはかることができる。
ゲン元素化合物の形でハロゲン元素を導入することによ
り、イオン注入の際に、ハロゲン元素化合物を分解した
り、質量分離によってフッ素イオンのみを取り出すとい
った処理が不要になり、イオン注入工程を短い時間で行
うことが可能となる。したがって、ゲート絶縁膜の膜質
の改善等、特性や信頼性に優れた半導体素子を生産性よ
く作製することが可能となる。
スタの断面構成を示した図。
スタの第1の製造方法例について示した工程断面図。
スタの第2の製造方法例について示した工程断面図。
スタのその他の製造方法例について示した図。
スタの第1の製造方法例について示した工程断面図。
スタの第1の製造方法例について示した工程断面図。
スタの第1の製造方法例について示した工程断面図。
スタの第2の製造方法例について示した工程断面図。
スタの第2の製造方法例について示した工程断面図。
ジスタの第2の製造方法例について示した工程断面図。
ジスタの第2の製造方法例について示した工程断面図。
ジスタの第3の製造方法例について示した工程断面図。
ジスタの第3の製造方法例について示した工程断面図。
ジスタの第3の製造方法例について示した工程断面図。
ジスタの第4の製造方法例について示した工程断面図。
ジスタの第4の製造方法例について示した工程断面図。
ジスタの第4の製造方法例について示した工程断面図。
ジスタの第5の製造方法例について示した工程断面図。
ジスタの第5の製造方法例について示した工程断面図。
ジスタの第5の製造方法例について示した工程断面図。
ジスタの第6の製造方法例について示した工程断面図。
ジスタの第6の製造方法例について示した工程断面図。
ス・ドレイン領域) 12…側壁絶縁膜 13…シリサイド膜 14、57…層間絶縁膜 15…コンタクトホール 16、58…配線 56、56a〜56f…フッ素を含む絶縁膜
Claims (3)
- 【請求項1】第1導電型の半導体基板上にゲート絶縁膜
を介して形成されたゲート電極と、このゲート電極の両
端に対応した領域に形成されソース・ドレイン領域とな
る第2導電型の拡散層とを有する半導体装置の製造方法
において、ゲート電極の少なくとも側面にハロゲン元素
を含有する絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜に含ま
れるハロゲン元素を熱処理によってゲート絶縁膜及び半
導体基板の表面領域に導入する工程とを有することを特
徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】第1導電型の半導体基板上にゲート絶縁膜
を介して形成されたゲート電極と、このゲート電極の両
端に対応した領域に形成されソース・ドレイン領域とな
る第2導電型の拡散層とを有する半導体装置の製造方法
において、ゲート電極にハロゲン元素化合物を導入する
工程と、このゲート電極に導入されたハロゲン元素化合
物に含まれるハロゲン元素を熱処理によって少なくとも
ゲート絶縁膜に導入する工程とを有することを特徴とす
る半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】前記ハロゲン元素化合物は、ドナー又はア
クセプタとなる不純物元素とハロゲン元素とを含む化合
物であることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37075698A JP3376305B2 (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37075698A JP3376305B2 (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000196073A true JP2000196073A (ja) | 2000-07-14 |
JP3376305B2 JP3376305B2 (ja) | 2003-02-10 |
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JP37075698A Expired - Fee Related JP3376305B2 (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | 半導体装置の製造方法 |
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JP (1) | JP3376305B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7247919B1 (en) | 2000-08-25 | 2007-07-24 | Micron Technology, Inc. | Method and device to reduce gate-induced drain leakage (GIDL) current in thin gate oxides MOSFETs |
JP2016157762A (ja) * | 2015-02-24 | 2016-09-01 | 株式会社東芝 | 半導体装置及びその製造方法 |
-
1998
- 1998-12-25 JP JP37075698A patent/JP3376305B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7247919B1 (en) | 2000-08-25 | 2007-07-24 | Micron Technology, Inc. | Method and device to reduce gate-induced drain leakage (GIDL) current in thin gate oxides MOSFETs |
JP2016157762A (ja) * | 2015-02-24 | 2016-09-01 | 株式会社東芝 | 半導体装置及びその製造方法 |
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