JP2000193927A - 液晶表示装置およびこれを用いた液晶プロジェクタ表示装置 - Google Patents
液晶表示装置およびこれを用いた液晶プロジェクタ表示装置Info
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Abstract
ジェクタ装置を得る。 【解決手段】光源からの光をレンズ、偏光板を介して液
晶パネルを通過させ、投影するようにした液晶プロジェ
クタ装置において、液晶パネルを構成する2枚の透明基
板をサファイア基板で形成し、サファイア基板上にマト
リクス状に配列した画素と、該画素にビデオ信号を送る
垂直走査回路及び水平走査回路をR面サファイア基板上
にエピタキシャル成長させた単結晶シリコンからなる薄
膜トランジスタで構成する。
Description
を投影するようにした液晶プロジェクタ装置に関し、特
に効率良い冷却構造を有して、極めて耐熱信頼性に優れ
た液晶プロジェクタ装置に関する。
装置の駆動回路として、ポリシリコン薄膜トランジスタ
ーを用いたものがあった(例えば、特開昭61−140
296号、62−299182号公報等参照)。これ
は、石英基板上にマトリックス状に画素を配列し、この
画素にポリシリコンで形成した薄膜トランジスタ(TF
T)スイッチを備えたものであった。そして上記薄膜ト
ランジスタスイッチの読み出しゲートを駆動するための
垂直走査回路、またビデオ信号を各信号線に転送するた
めの水平走査回路を同一の石英基板上に設けたものであ
った。
は、従来はホームシアター用途を中心に使用される液晶
プロジェクタ装置に組み込まれ使用されてきた。また、
その後の発展により、液晶パネルが高精細化し、また、
ランプが高輝度化することにより映写画像が飛躍的に向
上し、パソコン映像をそのまま投影して使用するプレゼ
ンツールへと発展を遂げて来た。
に示すように構成されている。光源1は、メタルハライ
ドランプ・キセノンランプ・UHP等の高輝度ランプ光
源であり、これから投射された光は、球面反射鏡2によ
り反射され、赤外線や紫外線等をカットするフィルタ3
を透過させ、不要な赤外線・紫外線を除去する。その
後、インテグレータレンズ4、集光レンズ5を透過させ
て集光させた後、入射側偏光板6を通し、液晶パネル8
に入射する。液晶パネル8から出射させた光は、出射側
偏光板7を透過後、投影レンズ9により拡大投影され、
前方のスクリーン等に画像が映し出される。
パネル1枚を用いた単板式のものであるが、この単板式
に加え、RGB3原色の光源分解光に対応して、3枚の
液晶パネルを組み込んだ3枚式も一般的に知られてい
る。
応じて透過・反射を行うダイクロイックミラー10、及
び光を合成する合成プリズム11、また、全反射ミラー
12が使用される。そして、ダイクロイックミラー10
によって、光源からの光を赤(R)、緑(G)、青
(B)に分解し、それぞれ個別の液晶パネル8に透過さ
せ、合成プリズム11で合成して投影するようになって
いる。
の液晶画像形成部に偏光板6、7を用いるために、光が
大幅に吸収されてしまうこと、また、装置の小型化を図
るため、1インチ近傍のサイズにまで面積の小型化が図
られた液晶パネル8の画像を数十インチから数百インチ
まで拡大し投影すること、などにより投影された映像の
明るさの低減が避けられない。
ライドランプ、UHPランプ、キセノンランプなどの高
出力のランプが使用されている。しかも、使用用途が、
パソコン映像をそのまま投影して使用するプレゼンツー
ルへと拡大するにつれ、更に小型化、高精細化、高輝度
化が要求が強くなり、ますます高出力のランプが選択さ
れるようになってきている。
は、熱による不都合が重要な課題となっている。
板としては沃素系偏光板を用いるが、これでは耐光性・
耐熱性・耐湿熱性が十分ではないため、特に液晶プロジ
ェクタには、耐光性・耐熱性・耐湿熱性により優れる染
料系偏光板が使用されている(特開平9−22008
号、特開平9−22009号公報等参照)。
の透過率が40%程度しかなく、大半の光を吸収し発熱
してしまい、70℃以上になると特性が維持できないと
いう問題がある。また、液晶パネル8自体も熱には弱
く、60℃以上になると特性に支障を来すという問題が
ある。そこで、液晶プロジェクタ装置では、以下に示す
ように数々の冷却方式が考案されてきた。
冷方式 入射側の偏光板6、液晶パネル8、出射側の偏光板7等
の発熱部、及び光源1、電源部を冷却ファンにより冷却
し、熱を帯びた空気を排気する。
6を液晶パネル8から1〜5mm程度離して設置し、液
晶パネル8に偏光板6の熱が直接伝わるのを防止し、そ
の間に冷却風を流すことにより冷却効率を高める。
して、熱伝導率1W/m・K以上の放熱用ガラス板を設
置し、液晶パネル8の発熱に対する放熱効果を高めると
ともに、冷却風によりゴミが液晶パネル8に付着するこ
とを防止する。
公平6−58474号公報参照)。
却をする。
り偏光方向を揃え、偏光板6に吸収される光の量を減ら
す。
却方法に於いては以下のような課題があった。
に位置する画素電極及びスイッチング素子を形成する透
明基板は、現状では熱伝導率が1.2W/m・K程度と
低い石英ガラスを用いて構成しているため、液晶パネル
8内に蓄積される熱を効率良く逃がすことができないと
いう問題があった。また、最近は、パネルサイズが小さ
くなることにより、単位面積当たりの光量が増加し、更
に、開口率を向上させるために画素毎に入射光を集光し
て透過させるようにマイクロレンズが使用されるように
なったことから、液晶自体に掛かる熱的負荷は更に大き
なものとなって来ている。
リシリコン薄膜トランジスターを用いた液晶表示装置
は、ポリシリコン中の移動度(モビリティ)が遅いこと
から動作スピードが遅く、またポリシリコン中の欠陥に
よりリーク電流が大きいため、消費電力が大きいという
問題点があった。
ついては、以下に示すような問題がある。
騒音とゴミの付着の問題がある。十分な冷却効果を得る
ため、送風量を増やしていくとファンの高速回転、及び
大型化により騒音の問題が生じ、静かな室内でプレゼン
テーションを行ったり、ホームシアターとして使用する
場合には不適当である。
板6を分離独立させることで、液晶パネル8への影響を
低減し、放熱効果を高めることはできるが、やはり効果
には限界がある。また、偏光板6における偏光体の保持
板として使用している青板ガラスまたは白板ガラスも熱
伝導性が悪く、放熱効果が不十分となり、(1)の場合
と同様に、結局冷却ファンの出力アップに頼らざるを得
ず、上記のごとく騒音とゴミ付着の問題を解消すること
は出来なかった。
板を設置した場合、ゴミが付着した時の焦点を外し、映
写面に影響を与えないという効果は得られるが、ガラス
板は熱伝導率が良いものでも2W/m・K以下の物しか
なく、十分な放熱効果は得られなかった。
い、圧力抜き、気泡発生、混入異物及び冷却媒体漏れ等
が生じ、信頼性の点で問題がある。また、液冷機構につ
いても大掛かりなものが必要となり装置全体が大きくな
ってしまうという問題がある。
加した固体冷却方式の場合、液晶プロジェクタ装置全体
のコストが大幅に上昇してしまうだけなく、十分な冷却
効果を得られるには至っていない。
板6で吸収されていた偏光成分を偏光板6の透過偏光軸
に予め変換しておくことにより、発熱量を低減しようと
いうものであるが、やはり約20%の光は吸収され発熱
するため、液晶パネル8が小型化し、単位面積あたりの
ランプの強度が上がれば、冷却効果としては不十分であ
った。
単な構造で充分な冷却効果を得ることはできなかった。
消費電力が少なく、しかも放熱性に優れ、小型化、高精
細化に適した液晶表示装置を得ると共にこれを利用した
液晶プロジェクタ装置を得ることを目的とする。
示装置における透明板として熱伝導性の高いサファイア
基板を用いることによって、放熱性を高めるようにした
ものである。
面のうちのいずれかとした第1のサファイア基板上に、
該サファイア基板の特定結晶軸方向に合わせてマトリク
ス状に配列させた画素と、該画素にビデオ信号を送る垂
直走査回路及び水平走査回路とを、それぞれエピタキシ
ャル成長させたシリコンからなる薄膜トランジスタで構
成し、主面をR面、A面、M面、C面のうちのいずれか
とした第2のサファイア基板に透明電極を形成し、これ
らの2枚のサファイア基板をそれぞれの特定結晶軸が透
過すべき偏光の偏光透過軸とほぼ一致するように対向さ
せたことを特徴とする。
特定結晶軸方向と、ほぼ平行又は垂直となるようにマト
リックス状に画素を配列したことを特徴とする。
板を、それぞれの特定結晶軸方向と透過すべき偏光の偏
光透過軸との成す角度が±2°以内となるように配置し
たことを特徴とする。
を透過し、拡大投影するようにして成る液晶プロジェク
タ装置を特徴とする。
は、主面がR面の場合はA軸若しくはC軸投影線方向、
主面がA面の場合はC軸若しくはM軸方向、主面がM面
の場合はC軸若しくはA軸方向、主面がC面の場合はA
軸若しくはM軸方向をそれぞれ特定結晶軸方向とする。
角になるようにマトリクス状に画素そを配列し、またこ
の特定結晶軸方向と透過すべき偏光の偏光透過軸との成
す角度が±2°以内となるようにサファイア基板を配置
して液晶表示装置を構成したことを特徴とする。
光方向が直角に交差するように組み合わせ、その間に液
晶を挟み込む構造となっており、電源オンで液晶材料が
立ち、オフの場合は捻れるという特性を利用し、光を遮
断したり通すというスイッチのような働きをし、画像が
構成される仕組みになっている。上記に説明した本発明
の構成は、サファイア基板の特定軸方位と、画素の配列
方向及び透過すべき偏光の偏光方向とを一致させておく
ことによって、偏光特性に悪影響を及ぼすことを防止で
きるようにしたものである。
説明する。
を構成する入射側の画素電極及びスイッチング素子を形
成する第1のサファイア基板13、及び出射側の対向電
極を形成する第2のサファイア基板14を対向して配置
し、パネル面の両側に偏光板15を配置し、液晶パネル
8を構成した。
のサファイア基板13には、内側に画素電極及びスイッ
チング素子等の画素16がマトリックスパターンに形成
してあり、外側にはマトリックスパターンに合わせて偏
光体15が貼り合わせてある。また、対向側の第2のサ
ファイア基板14の内側には、透明対向電極17を形成
し、外側には透明基板13の外側に貼った偏光体とは直
交するように偏光体15を貼り付けてある。そのように
対向させた第1、第2のサファイア基板13,14の間
に液晶を封入し、液晶パネルを形成する。
ら偏光方向18に整えた偏光20を入射すると、電源が
オンの場合は液晶が直立するため、そのままの偏光方向
で直進するため、出射側の偏光板15で吸収されること
になりブラック表示となる。電源がオフの場合は、液晶
が捻れた状態となるため、偏光方向が90°回転して偏
光方向19となり、出射側の偏光体15を透過するため
液晶表示されることになる。
4は、その主面をR面、A面、M面、C面のうちのいず
れかとしている。そして、角サファイア基板13、14
の特定結晶軸方向(主面がR面の場合はA軸又はC軸投
影線方向、主面がA面の場合はC軸又はM軸方向、主面
がM面の場合はC軸又はA軸方向、主面がC面の場合は
A軸又はM軸方向)と画素16の配列方向、及び透過す
べき偏光の偏光軸方向とをほぼ一致させてある。
特定結晶軸方向と画素16の配列方向をほぼ平行又は直
角とし、さらに第1、第2のサファイア基板13、14
の特定結晶軸方向と透過すべき偏光の偏光軸方向との成
す角度が±2°好ましくは±0.5゜以内となるように
構成する。なお、第1のサファイア基板13と第2のサ
ファイア基板14はそれぞれ透過すべき偏光の向きが異
なるため、それぞれに合わせた方向に配置する。
が、サファイア結晶内の複屈折を起因とした旋光を発生
させないようにするためである。例えば、上記範囲以上
の角度となった場合、液晶の表示が乱れ、プロジェクタ
装置から投影する映像に乱れ等の影響が生じる。
R面にした場合、シリコン膜をエピタキシャル成長させ
た場合に単結晶膜(SOS=Si ON SAPPHI
RE)となり、これを用いた薄膜トランジスタの特性が
大きく向上するという長所が得られる。これにより液晶
の表示速度がめざましく向上すると共に、消費電力が減
少する。
合、液晶パネル8を構成する第1、第2のサファイア基
板13、14自体が十分な放熱特性を持つため、偏光板
を別に備える必要がなく、上記第1、第2のサファイア
基板13、14の外面側に直接偏光体15を接合すれば
よい。このようにすれば、第1、第2のサファイア基板
13、14が偏光体15の保持板を兼用することがで
き、光路をコンパクトに出来、低コストの構造とするこ
とができる。
た構造を取れば更に冷却効果は大きくなる。また、第
1、第2のサファイア基板13、14の厚みを2mm以
上の厚みに設定することにより、パネル面の表面に付い
たゴミによる映像品位の低下を、デフォーカスの効果に
より向上させることも出来る。
組み込んだ例を説明する。図1に示すように、光源1
は、メタルハライドランプ・キセノンランプ・UHP等
の高輝度ランプ光源であり、これから投射された光は、
球面反射鏡2により反射され、赤外線や紫外線等をカッ
トするフィルタ3を透過させ、不要な赤外線・紫外線を
除去する。その後、インテグレータレンズ4、集光レン
ズ5を透過させて集光させた後、入射側偏光板6を通
し、液晶パネル8に入射する。液晶パネル8から出射さ
せた光は、出射側偏光板7を透過後、投影レンズ9によ
り拡大投影され、前方のスクリーン等に画像が映し出さ
れる。
用いた単板式のものであるが、他の実施形態としてRG
B3原色の光源分解光に対応して、3枚の液晶パネル8
を組み込んだ3枚式もある。
じて透過・反射を行うダイクロイックミラー10、及び
光を合成する合成プリズム11、また、全反射ミラー1
2が使用される。そして、ダイクロイックミラー10に
よって、光源からの光を赤(R)、緑(G)、青(B)
に分解し、それぞれ個別の液晶パネル8に透過させ、合
成プリズム11で合成して投影するようになっている。
す液晶プロジェクタ装置において、液晶パネル8を構成
する2枚の透明基板を第1、第2のサファイア基板1
3、14で形成したことを特徴とする。そのため、サフ
ァイア基板は熱伝導性が高いことから、液晶パネル部で
の発熱を効率よく放熱することができる。
み合わせた冷却構造を取った場合、石英基板で同構造を
形成した場合と比較して、本発明の液晶プロジェクタ装
置は約10〜15℃の温度低減効果が実現でき、光学系
の光路も約5%の短縮が可能となった。
のサファイア基板13を用いた場合の、液晶表示パネル
の回路構成を示す。図5に示すように、第1のサファイ
ア基板13上にマトリクス状に画素21を配列し、各画
素21には、サファイア基板13上にエピタキシャル成
長させた単結晶シリコンで形成したSOSMOSトラン
ジスタスイッチ22を備えている。さらに、このSOS
MOSトランジスタスイッチ22のゲートを駆動するた
めの垂直走査回路23、およびビデオ信号を順番に各信
号線25に転送するための水平走査回路24を同一サフ
ァイア基板13上に形成している。そして、これら垂直
走査回路23および水平走査回路24において必要なM
OSトランジスターも、SOSMOSトランジスターで
形成されている。
素21およびSOSMOSトランジスタースイッチ22
部分の模式的断面を図6に示す。
位がR面となるようにして、この主面上にエピタキシャ
ル成長させた単結晶シリコン層26を形成し、この単結
晶シリコン層26に不純物をドープさせて薄膜トランジ
スターを構成する。そして、この上にSiO2 層27で
絶縁したゲート28を備え、全体としてSOSMOSト
ランジスタースイッチ22を構成している。
22の一方は、水平走査回路24よりビデオ信号を転送
される信号線25に接続されている。また、他方はIT
O等で形成された透明電極17(21)に接続されて画
素21を構成している。また、これらの画素21、SO
SMOSトランジスタースイッチ22を形成したサファ
イア基板13に対向するサファイア基板14には透明電
極17を形成し、その間に液晶配向膜29を介在させて
液晶30を挟んだ構造となっている。
SOSMOSトランジスタースイッチ22のゲートが駆
動されると、信号線25から透明電極17(画素21)
にビデオ信号が流れこの画素21が点灯することにな
る。
24、垂直走査回路23に用いるMOSトランジスター
も、上記と同様にサファイア基板13上にエピタキシャ
ル成長させた単結晶シリコン層を薄膜トランジスターと
し、SOSMOSトランジスタースイッチとしてある。
ば、単結晶シリコン層26を薄膜トランジスターとして
いるため、単結晶シリコン層26に欠陥がほとんどない
ことからリーク電流が小さく、電力消費量を小さくでき
る。また、単結晶シリコン層26は電流速度が速いこと
から、動作スピードを速くすることができ、液晶表示装
置としての画像のズレなどをなくすことができる。例え
ば、電子の移動度(モビリティ)を比較したところ、表
1に示すように、単結晶シリコンはポリシリコンに比べ
3倍程度のモビリティを示した。
ア基板13を使用しているため、従来の単結晶シリコン
のC−MOSプロセス技術で簡単に製造することがで
き、さらに1000℃以上の高温プロセスを使うことも
可能であり、半導体の量産ラインが使用できる。
パネルを構成するプロセス、構成を述べたが、多結晶シ
リコン(p−si)TFTの製造工程の高温プロセスに
対しても、全く問題なく使用が可能であり、液晶パネル
を問題なく構成することが可能である。
いて説明する。
3 )の単結晶体であり、Al原子・O原子が配置し結晶
を形成している。また、サファイアは、図7に示すよう
に六方晶系であり、その中心軸がC軸、これに垂直な面
がC面(0001)である。そして、C軸から放射状に
のびるA軸(a1,a2,a3)とそれに垂直な面がA
面(11−20)となる。R面は、図のように、C軸と
一定の角度(約32.383゜)を有して存在し、これ
に垂直な軸がR軸である。また、六方晶の側面がM面で
あり、これに垂直な軸がM軸である。尚、これらの軸及
び面については、X線回折により分析が可能である。
(Edge−defined Film−fed Gr
owth法)により製造した。即ち、高純度のアルミナ
を不活性雰囲気中で溶融し、このアルミナ融液と接する
ように内部にスリットを備えたリボン状のサファイア単
結晶育成用のモリブデンダイを位置させ、アルミナ融液
を毛細管作用によりモリブデンダイ上端部までアルミナ
融液を誘導し、そこで種結晶(シード)と接触させ、次
いでシードを上方に引き上げて単結晶アルミナであるサ
ファイアの育成を行った。この基板素材を引上育成する
に当たっては、シードの主面を育成したい面方位とし、
その成長軸を引き上げ軸としてセットし、引き上げれば
良い。このように引き上げることにより、主面の面方位
を容易に狙った面方位、軸方位として精度良く育成出来
るのである。尚、単結晶サファイアの育成方法は、EF
G法に限らず、チョクラルスキー法等他の方法によって
でも良いが、今回のような角形状の結晶を得たい場合
は、円柱状の結晶形状では効率が悪いため、板状の結晶
を精度良く得られるEFG法が適している。
を、ダイヤモンドホイール等により所定の形状に研削加
工を行った後、ダイヤモンド砥粒を用いラッピング加工
を行う。
コロイド粒子(コロイダルシリカ)を分散させた液を研
磨液として供給しながら、単結晶サファイアと研磨布を
相対的に摺動させて精密研磨(CMP)を行う。このよ
うにして研磨を行うことにより、新たに歪を生じさせず
に上記研削及びラッピング加工で生じた破壊層を除去す
ることができ、透過性に優れ、基板として用いる場合で
も良好な平滑な面が出来上がる。
明材料である石英ガラス・BK−7(ホヤガラス(株)
商品名) ・青板ガラス(フロートガラス)との特性値の
比較を表2に示す。
が圧倒的に熱伝導率に優れ、放熱性に優れることが解
る。また、高強度であるため、他の材料と比較して薄く
設計することが可能となり、全体としてコンパクトな光
学系の設計が可能となる。
面、A面、M面、C面のうちのいずれかとした第1のサ
ファイア基板上に、該サファイア基板の特定結晶軸方向
に合わせてマトリクス状に配列させた画素と、該画素に
ビデオ信号を送る垂直走査回路及び水平走査回路とを、
それぞれエピタキシャル成長させたシリコンからなる薄
膜トランジスタで構成し、主面をR面、A面、M面、C
面のうちのいずれかとした第2のサファイア基板に透明
電極を形成し、これらの2枚のサファイア基板をそれぞ
れの特定結晶軸が透過すべき偏光の偏光透過軸とほぼ一
致するように対向させて液晶表示装置を構成したことに
よって、放熱効果が向上し、高輝度で小型化した液晶表
示装置を発熱による特性劣化という問題なしに実現する
ことが出来る。
上記のように制御する事で、偏光特性を忠実に透過し、
投影できるプロジェクタ装置が実現できる。
に配列した画素、および垂直、水平走査回路をSOS
(シリコン・オン・サファイア)薄膜トランジスタで形
成してアクティブマトリクス方式の液晶表示装置を構成
したことによって、動作スピードが速く、消費電力を低
くでき、しかも通常の半導体プロセスが使えることから
量産が可能であるなど、さまざまな効果を持った液晶表
示装置を得ることができる。
による投影画像の大幅な高輝度化・高精細化が可能とな
り、更に装置の小型化にも貢献できる。
概略図である。
概略図である。
る。
る。
OSトランジスタースイッチ部分の模式的断面図であ
る。
Claims (4)
- 【請求項1】主面をR面、A面、M面、C面のうちのい
ずれかとした第1のサファイア基板上に、該サファイア
基板の特定結晶軸方向に合わせてマトリクス状に配列さ
せた画素と、該画素にビデオ信号を送る垂直走査回路及
び水平走査回路とを、それぞれエピタキシャル成長させ
たシリコンからなる薄膜トランジスタで構成し、主面を
R面、A面、M面、C面のうちのいずれかとした第2の
サファイア基板に透明電極を形成し、これらの2枚のサ
ファイア基板をそれぞれの特定結晶軸が透過すべき偏光
の偏光透過軸とほぼ一致するように対向させてなること
を特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項2】上記第1のサファイア基板における特定結
晶軸方向とほぼ平行又は直角になるように、マトリクス
状に画素を配列したことを特徴とする請求項1記載の液
晶表示装置。 - 【請求項3】上記第1及び第2のサファイア基板を、そ
れぞれの特定結晶軸方向と透過すべき偏光の偏光透過軸
との成す角度が±2°以内となるように配置したことを
特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。 - 【請求項4】請求項1乃至3記載の液晶表示装置に光を
透過し、拡大投影するようにして成る液晶プロジェクタ
装置。
Priority Applications (9)
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