JP2000193828A - 光ファイバ把持装置、光ファイバの被覆除去装置及び方法 - Google Patents

光ファイバ把持装置、光ファイバの被覆除去装置及び方法

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JP2000193828A
JP2000193828A JP37356598A JP37356598A JP2000193828A JP 2000193828 A JP2000193828 A JP 2000193828A JP 37356598 A JP37356598 A JP 37356598A JP 37356598 A JP37356598 A JP 37356598A JP 2000193828 A JP2000193828 A JP 2000193828A
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JP
Japan
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fiber
optical fiber
coating
holding
optical
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JP37356598A
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English (en)
Inventor
Kazuaki Sakai
和明 酒井
Tomomi Moriya
知巳 守屋
Susumu Inoue
享 井上
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバの被覆除去作業を容易にかつ再現
性良く行うことができ、作業時間の短縮を可能にする。 【解決手段】 光ファイバ把持装置100を用いて光フ
ァイバFに円弧部を形成する場合、まず複数本の光ファ
イバFをファイバ把持部材3A,3Bの各第1ファイバ
載置プレート34のファイバ位置決め用溝34aにそれ
ぞれ挿入するとともに、各第2ファイバ載置プレート3
5の矩形溝35a内に挿入し、第1固定用蓋37及び第
2固定用蓋38により光ファイバFを固定する。続い
て、第2ガイド部6により2つの第1ガイド部5の第1
ファイバ整列溝52aに各光ファイバFを挿入する。そ
して、ファイバ把持部材3A,3Bをスライド部材2
A,2Bから取り外し、ファイバ把持部材3A,3Bの
底面同士を連結し、光ファイバFに円弧部を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被覆層を有する光
ファイバを把持する光ファイバ把持装置、及びこの光フ
ァイバ把持装置を備え、被覆層を有する光ファイバの中
間部分の被覆を除去する光ファイバの被覆除去装置及び
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバの技術が進歩した昨今におい
ては、光ファイバを用いて様々な加工を行い、さらなる
機能を有する付加価値の付いた部品を製作することが一
般的となっている。通常光ファイバにはキズを付けるこ
とを防止するために被覆層が施してあるため、光ファイ
バの加工を行う際には、その被覆部分を除去する必要が
ある。
【0003】また、そのような加工は光ファイバの端部
または任意の中間部分に実施されるものであり、そのう
ち中間部分の被覆除去が必要な代表例としては、光ファ
イバを融着してカプラを製作する場合がある。この場合
は、複数本の融着部の光ファイバのクラッド部を完全に
剥き出し状態にして、互いに密着させて融着、延伸を行
わなければならない。
【0004】このような光ファイバの被覆を中途で取り
除く方法としては、刃を用いて被覆層を削り取る方法
と、薬品によって被覆層を溶解する代表的な2つの方法
がある。刃を用いて被覆除去する方法は、ファイバ自体
はそのままにして刃を動かすだけでよいため、作業効率
が非常に良い。ただし、刃を光ファイバに物理的に接触
させるために、光ファイバにキズを付ける可能性があ
る。一方、薬品により被覆層を溶解する手段は物理的な
接触ではないため、光ファイバにキズを与えることはな
いが、薬品を取り扱うことによる安全性を確保しつつ、
光ファイバの中間部分のみを薬品に浸潤させる必要があ
る。
【0005】従来において、薬品によって光ファイバの
被覆除去を行う代表的な方法として、まず光ファイバの
被覆除去長の両端に相当する部分をペンでマークし、そ
の2つのマーク部を結んだ線が水平になるように輪(円
弧)を作り、その根元部分で光ファイバ同士をテープで
止める。そして、例えば水平方向及び垂直方向に移動可
能な保持板を有する2方向移動ステージを用意し、円弧
部が形成された光ファイバを、2つのマーク部を結んだ
線が水平になるようにぶら下げた状態で保持板にテープ
で貼り付ける。そして、保持板を移動させて光ファイバ
のマーク部分を熱濃硫酸等の有機酸に浸すことにより当
該光ファイバの被覆を除去し、続いて保持板を移動させ
て当該光ファイバの被覆除去部をアセトン等の有機溶剤
に浸して洗浄する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、上述したように、いちいち光ファイ
バの2カ所にペンでマークしたり、いちいち光ファイバ
の輪を作ってテープで止める必要があるため、光ファイ
バの被覆除去作業に手間がかかり、作業時間も長くな
る。また、再現性も悪く、被覆除去長が不均一になる。
【0007】本発明の目的は、光ファイバの中間被覆除
去作業を容易にかつ再現性良く行うことができ、作業時
間の短縮を可能にする光ファイバ把持装置、光ファイバ
の被覆除去装置及び方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、被覆除去する光ファイバを把持する光フ
ァイバ把持装置であって、支持台と、この支持台上に対
向配置される、光ファイバを把持するための2つのファ
イバ把持部材と、この2つのファイバ把持部材を支持台
上に着脱自在に結合する第1結合手段と、2つのファイ
バ把持部材の底面同士を、当該各ファイバ把持部材の対
向側端面が同一方向を向くように着脱自在に結合する第
2結合手段とを備えたことを特徴とする光ファイバ把持
装置を提供する。
【0009】以上のように構成した光ファイバ把持装置
においては、第1結合手段により2つのファイバ把持部
材を支持台上に取り付けた状態で、被覆除去する光ファ
イバを2つのファイバ把持部材で把持し、その後2つの
ファイバ把持部材を支持台から取り外し、その2つのフ
ァイバ把持部材の底面同士を、第2結合手段により当該
各ファイバ把持部材の対向側端面が同一方向を向くよう
に結合する。その結果、2つのファイバ把持部材で把持
した光ファイバに円弧部が形成される。このように、2
つのファイバ把持部材で光ファイバを把持し、その後2
つのファイバ把持部材同士を結合するだけで光ファイバ
の円弧部が形成されるので、光ファイバの円弧形成作業
が容易にかつ再現性良く行え、結果として光ファイバの
円弧部の被覆除去に要する時間が短縮される。また、光
ファイバの被覆除去長の精度も向上する。
【0010】上記光ファイバ把持装置において、好まし
くは、ファイバ把持部材は、光ファイバを2つのファイ
バ把持部材の対向方向にずらすことができる程度に当該
光ファイバを固定する第1ファイバ固定手段と、この第
1ファイバ固定手段に隣接して配置され、光ファイバを
2つのファイバ把持部材の対向方向にずらすことができ
ない程度に当該光ファイバを固定する第2ファイバ固定
手段とを有する。
【0011】このような構成においては、まず第1ファ
イバ固定手段のみで光ファイバを固定した状態で、当該
光ファイバを2つのファイバ把持部材の対向方向にずら
すことで2つのファイバ把持部材間における光ファイバ
の張り具合を調整し、その後第2ファイバ固定手段で光
ファイバを強固に確実に固定する。したがって、2つの
ファイバ把持部材同士を結合したときの光ファイバの円
弧部の形状が不安定になることが防止される。
【0012】この場合、例えば、第1ファイバ固定手段
は、上部に形成されたファイバ位置決め用溝に前記光フ
ァイバが整列状態で載置される第1ファイバ載置部と、
前記ファイバ位置決め用溝に整列状態で載置された前記
光ファイバを上方から押さえて固定する第1固定用蓋と
を有し、第2ファイバ固定手段は、第1ファイバ載置部
に隣接して配置され、光ファイバが載置される第2ファ
イバ載置部と、この第2ファイバ載置部上に載置された
光ファイバを上方から押さえて固定する第2固定用蓋と
を有し、第2固定用蓋で光ファイバを押さえたときの当
該第2固定用蓋における当該光ファイバと接触する部分
の底面の高さ位置が、第1固定用蓋で光ファイバを押さ
えたときの当該第1固定用蓋における当該光ファイバと
接触する部分の底面の高さ位置よりも低くなっている。
これにより、第1ファイバ固定手段により光ファイバを
ゆるめに固定し、第2ファイバ固定手段により光ファイ
バをきつめに固定することができる。
【0013】この場合、好ましくは、第2固定用蓋にお
ける光ファイバと接触する部分に弾性体を設ける。これ
により、第2ファイバ固定手段で光ファイバをきつめに
固定したときに、光ファイバが押しつぶされることを防
止する。
【0014】また、好ましくは、ファイバ位置決め用溝
は、第1ファイバ載置部の上部に複数本形成されてい
る。これにより、複数本の光ファイバをまとめて把持す
ることができ、複数本の光ファイバの被覆除去がまとめ
て効率よく行える。
【0015】また、好ましくは、2つのファイバ把持部
材間における複数本の光ファイバの配列ピッチがファイ
バ位置決め用溝の配列ピッチよりも大きくなるように当
該各光ファイバを案内するためのファイバガイド部材を
設ける。これにより、2つのファイバ把持部材同士を結
合した後、各ファイバ把持部材に把持された光ファイバ
の円弧部を容器内に溜められた光ファイバの被覆除去に
使用する液に浸潤させたときに、光ファイバ自体に軸方
向の捻じれあっても、光ファイバ同士が接触することが
防止されるため、これらが擦れることによって光ファイ
バ表面にマイクロクラックが発生することはほとんどな
くなり、光ファイバの品質劣化を回避できる。また、光
ファイバから除去された被覆層はそのまま有機酸に溶け
込むか沈殿するようになり、被覆層が光ファイバ同士間
で付着したまま固化されて光ファイバ同士が接触してし
まうことも防止される。
【0016】この場合、好ましくは、ファイバガイド部
材は、2つのファイバ把持部材の各対向側端部に取り付
けられ、各々ファイバ位置決め用溝の配列ピッチよりも
大きな配列ピッチを持つ第1ファイバ整列用溝が形成さ
れた上下動可能な第1ガイドフレームを含む2つの第1
ガイド部と、2つの第1ガイド部間に配置され、第1フ
ァイバ整列用溝の配列ピッチと等しかそれよりも大きな
配列ピッチを持つ第2ファイバ整列用溝が形成され、か
つその第2ファイバ整列用溝を形成する溝側壁上端の高
さ位置が連続的に異なる上下動可能な第2ガイドフレー
ムを含む第2ガイド部とを有する。
【0017】この場合、まず第2ファイバ整列用溝を形
成する溝側壁上端が高い方の第2ファイバ整列用溝から
順番に光ファイバを挿入していくことで、複数本の光フ
ァイバを当該各第2ファイバ整列用溝に挿入し、続いて
その整列状態にある光ファイバをまとめて第1ファイバ
整列用溝に挿入する。したがって、比較的簡単に2つの
ファイバ把持部材間における複数本の光ファイバの配列
ピッチをファイバ位置決め用溝の配列ピッチよりも大き
くすることができる。
【0018】また、好ましくは、第1結合手段は、ファ
イバ把持部材の底面部及び支持台における当該ファイバ
把持部材の配置位置に対応する位置の上面部の少なくと
も一方に設けられ、他方に引き付けられる磁石であり、
第2結合手段は、2つのファイバ把持部材の少なくとも
一方の底面部に設けられ、他方の底面部に引き付けられ
る磁石である。これにより、第1結合手段及び第2結合
手段の構成が簡単になる。また、第1結合手段及び第2
結合手段を同一の磁石で構成することもでき、この場合
には使用する磁石の数が2つで済む。
【0019】また、上記の目的を達成するため、本発明
は、上述した光ファイバ把持装置と、この光ファイバ把
持装置で把持された光ファイバを、容器内に溜められた
光ファイバの被覆除去に使用する液に浸潤させるための
被覆除去・洗浄装置とを備えた光ファイバの被覆除去装
置であって、被覆除去・洗浄装置は、支持台と、この支
持台に水平方向及び垂直方向に移動可能に設けられ、第
2結合手段により結合状態にされた2つのファイバ把持
部材を、その各対向側端面を下向きにした状態で保持す
るための保持部材とを備えたことを特徴とする光ファイ
バの被覆除去装置を提供する。
【0020】以上のように構成した本発明においては、
上述した光ファイバ把持装置を備えているので、上述し
たように光ファイバの円弧形成作業が容易にかつ再現性
よく行える。また、光ファイバの円弧部の被覆除去を行
うときは、光ファイバを把持した結合状態にある2つの
ファイバ把持部材を保持部材に保持し、その保持部材を
移動させて光ファイバの被覆除去に使用する液に光ファ
イバの円弧部を浸潤させるので、結合状態にある2つの
ファイバ把持部材を手に持って光ファイバの円弧部を当
該液に浸潤させる必要がない。したがって、光ファイバ
の被覆除去作業も容易になり、結果として作業時間が短
縮される。
【0021】上記光ファイバの被覆除去装置において、
好ましくは、被覆除去・洗浄装置は、保持部材に設けら
れ、光ファイバの被覆除去に使用する液の液面までの距
離を検知する距離検知手段をさらに備える。これによ
り、光ファイバの被覆除去に使用する液の液面からの光
ファイバの浸潤量がほぼ一定にすることができるため、
常に所望の被覆除去長が得られる。
【0022】また、好ましくは、被覆除去・洗浄装置
は、光ファイバの被覆除去の指示を行うための指示手段
と、この指示手段で光ファイバの被覆除去が指示される
と、保持部材を光ファイバの被覆除去に使用する液の液
面に向けて移動させるように制御し、距離検知手段で光
ファイバの被覆除去に使用する液の液面までの距離が所
定値になったことが検知されると、保持部材を停止させ
るように制御する制御手段とをさらに備える。これによ
り、結合状態にある2つのファイバ把持部材を保持部材
に保持した状態で、指示手段で光ファイバの被覆除去が
指示されると、当該2つのファイバ把持部材が自動的に
移動し、これらファイバ把持部材に把持された光ファイ
バの円弧部が、光ファイバの被覆除去に使用する液に浸
潤されるため、光ファイバの被覆除去作業がより簡単に
なる。
【0023】さらに、上記の目的を達成するため、本発
明は、上述した光ファイバ把持装置を用意する第1工程
と、2つのファイバ把持部材を支持台にそれぞれ結合し
た状態で、光ファイバを2つのファイバ把持部材に把持
させ、続いて支持台から2つのファイバ把持部材をそれ
ぞれ取り外し、2つのファイバ把持部材の底面同士を、
当該各ファイバ把持部材の対向側端面が同一方向を向く
ように結合することにより、光ファイバの円弧部を形成
する第2工程と、光ファイバの円弧部を有機酸に浸潤さ
せて当該円弧部の被覆を除去し、続いて前記光ファイバ
の被覆除去部を有機溶剤に浸潤させて洗浄する第3工程
とを含むことを特徴とする光ファイバの被覆除去方法を
提供する。このように上述した光ファイバ把持装置を使
用して光ファイバの円弧部を形成することにより、上述
したように光ファイバの円弧形成作業が容易にかつ再現
性よく行えるようになり、光ファイバの被覆除去作業時
間が短縮される。
【0024】上記光ファイバの被覆除去方法において、
好ましくは、第3工程は、上述した被覆除去・洗浄装置
を用意する工程と、第2工程で結合状態にした2つのフ
ァイバ把持部材を、その各対向側端面を下向きにした状
態で保持部材に保持する工程と、その後保持部材を移動
させて2つのファイバ把持部材に把持された光ファイバ
の円弧部を有機酸に浸潤させ、続いて保持部材を移動さ
せて光ファイバの被覆除去部を有機溶剤に浸潤させる工
程とを含む。このように被覆除去・洗浄装置を使用して
光ファイバの円弧部の被覆を除去して洗浄することによ
り、上述したように作業者が結合状態にある2つのファ
イバ把持部材を手に持ったまま光ファイバの被覆除去・
洗浄作業を行う必要がなくなる。
【0025】なお、第2工程においては、複数本の光フ
ァイバを2つのファイバ把持部材に把持させるのが好ま
しい。この場合には、複数本の光ファイバの中間部分の
被覆除去及び洗浄をまとめて行うことができ、光ファイ
バの被覆除去・洗浄作業が効率よく行える。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる光ファイバ
の被覆除去装置の好適な実施形態について図面を参照し
て説明する。
【0027】図1は、本発明に係わる光ファイバの被覆
除去装置の一機器である光ファイバ把持装置の斜視図で
あり、図2はその光ファイバ把持装置の上面図であり、
図3はその光ファイバ把持装置の側面図である。これら
の図において、光ファイバ把持装置100は、直線凸状
のレール1aが設けられた支持台1を備えており、この
支持台1上の一側部側には150mmの目盛1bが付さ
れている。
【0028】支持台1のレール1a上には、鉄などの磁
性体金属で形成された2つのスライド部材2A,2Bが
スライド可能に対向配置されている。スライド部材2A
の上面には2本のピン(図示せず)が設けられ、スライ
ド部材2Bの上面には2つのピン穴(図示せず)が設け
られている。また、各スライド部材2A,2Bは、図示
しない固定手段例えば固定用ネジ等により任意の位置に
固定できるようになっている。
【0029】スライド部材2A,2B上には、例えば直
径が0.25mmの複数本の光ファイバFを把持するた
めのファイバ把持部材3A,3Bが着脱自在に取り付け
られる。このファイバ把持部材3A,3Bも鉄などの磁
性体金属で形成されている。
【0030】図4はファイバ把持部材3Aの斜視図であ
り、図5は図2のV−V線断面図である。図1〜図5に
おいて、ファイバ把持部材3Aは、スライド部材2A上
に取り付けられるベースプレート31Aを有している。
ベースプレート31Aの下面部には、スライド部材2A
に設けられた2本のピン(図示せず)に係合する2つの
ピン穴31h(図9参照)が設けられている。また、ベ
ースプレート31Aの下面部の中央部には、ファイバ把
持部材3Aをスライド部材2Aに着脱自在に結合する第
1結合手段及びファイバ把持部材3A,3B同士を結合
する第2結合手段を構成する磁石32が設けられてい
る。
【0031】ベースプレート31A上にはフレーム33
が取り付けられている。このフレーム33の中央部に
は、後述するファイバ載置プレート34,35が挿入さ
れる溝部が形成され、フレーム33の一側端部には、後
述するL字型の蓋部37a,38aの根元部が挿入され
る切欠部が形成されている。また、フレーム33の他側
端部には、後述する固定具37bのピン41が挿入され
る2つの固定具ピン挿入用切欠部33bが形成されてい
る。この切欠部33bは、後述する固定具37b,38
bのストッパ42を受けるために、下部の径がその上方
の径よりも大きくなっている。
【0032】フレーム33の中央部に形成された溝部に
は、複数本の光ファイバFが載置される第1ファイバ載
置プレート34及び第2ファイバ載置プレート35が並
列に配置されている。図6は、ファイバ把持部材3Aが
スライド部材2A上に対向配置されたときの反対向側
(外側)に位置する第1ファイバ載置プレート34上
に、複数本の光ファイバFが載置されている状態を示す
図である。同図において、第1ファイバ載置プレート3
4の上部には、複数本の光ファイバFが挿入される、断
面V字型の複数個のファイバ位置決め用溝34aが形成
されている。ここで、ファイバ位置決め用溝34aの配
列ピッチは、0.5mm以上であることが好ましい。ま
た、ファイバ位置決め用溝34aの深さは、当該溝34
aに挿入された光ファイバFの最上部が第1ファイバ載
置プレート34の上面に対して突出するような深さとな
っている。
【0033】図7は、ファイバ把持部材3Aがスライド
部材2A上に対向配置されたときの対向側(内側)に位
置する第2ファイバ載置プレート35上に複数本の光フ
ァイバFが載置されている状態を示す図である。同図に
おいて、また、第2ファイバ載置プレート35の上部に
は、複数本の光ファイバFが挿入される矩形の溝35a
が形成されている。この矩形の溝35aの深さは、上記
のファイバ位置決め用溝34aの深さと同様に、当該溝
35aに挿入された光ファイバFの最上部が第2ファイ
バ載置プレート35の上面に対して突出するような深さ
となっている。図7では光ファイバFの最上部位置が第
2ファイバ載置プレート35の上面に一致しているよう
に見えるが、これは後述する第2固定用蓋38をしてい
るためである。なお、矩形の溝35aの代わりに、ファ
イバ位置決め用溝34aと同じような断面V字型の複数
個の溝を形成してもよい。
【0034】図1〜図5に戻り、フレーム33の一側端
部には、ピン36を介して、第1ファイバ固定手段の一
部である第1固定用蓋37及び第2ファイバ固定手段の
一部である第2固定用蓋38がそれぞれ回転自在に取り
付けられている。第1固定用蓋37は、第1ファイバ載
置プレート34のファイバ位置決め用溝34aに挿入さ
れた光ファイバFを上方から押さえて固定するものであ
る。第1固定用蓋37は、根元部分がフレーム33の一
側端部に形成された切欠部(前述)に挿入されるL字型
の蓋部37aと、この蓋部37aの先端部に設けられた
固定具37bとからなっている。この固定具37bは、
蓋部37aの先端部に形成された穴に挿入されたピン4
1を有し、このピン41の先端部にはストッパ42が設
けられ、ピン41の頭部と蓋部37aとの間には、ピン
41を上方に移動させる方向に付勢するバネ43が設け
られている。
【0035】また、図6に示すように、蓋部37aにお
ける光ファイバFと接触する部分には矩形の溝37cが
形成されている。この矩形の溝37cの深さは、蓋部3
7aを図5の矢印方向に回転させてファイバ位置決め用
溝34aに挿入された光ファイバFを上方から押さえ付
けたときに、光ファイバFがファイバ位置決め用溝34
aから抜け出ることなく、かつ光ファイバFをファイバ
把持部材3A,3Bの対向方向にわずかな力(例えば1
〜5gf程度の力)で引っ張ると光ファイバFが損傷す
ることなくずれる、つまり光ファイバFをゆるめに固定
するような深さとなっている。
【0036】このような第1固定用蓋37によりファイ
バ位置決め用溝34aに挿入された光ファイバFを固定
するときは、まず、蓋部37aを図5の矢印方向に回転
させて光ファイバFを上方から押さえ付ける。そして、
バネ43の付勢力に逆らってピン41を下方に押し下
げ、ピン41の先端が固定具ピン挿入用切欠部33bの
大径部に達したら、ピン41を回転させ、当該切欠部3
3bの小径部を形成するフレーム33内部の壁底面にス
トッパ42を引っ掛け、蓋部37aがバネ43の付勢力
で図5の矢印と反対方向に回転しないようにする。
【0037】第2固定用蓋38は、第2ファイバ載置プ
レート35の矩形溝35aに挿入された光ファイバFを
上方から押さえて固定するものである。第2固定用蓋3
8は、L字型の蓋部38aと、この蓋部38aの先端部
に設けられた上記固定具37bと同様の固定具38bと
からなっている。また、図7に示すように、蓋部38a
における光ファイバFと接触する部分には、光ファイバ
Fに対して摩擦係数の高いゴム等の弾性体44が設けら
れており、蓋部38aを回転させて矩形溝35aに挿入
された光ファイバFを上方から押さえ付けたときには、
光ファイバFをファイバ把持部材3A,3Bの対向方向
に多少の力(例えば0.1〜1kgf程度の力)で引っ
張ってもずれない、つまり光ファイバFをきつめに固定
するようになっている。
【0038】ファイバ把持部材3Bは、上述したファイ
バ把持部材3Aとは、スライド部材2B上に取り付けら
れるベースプレート31Bだけが異なり、他の構成は全
く同じである。ベースプレート31Bは、スライド部材
2Bの上面に接するプレート本体部31Baと、スライ
ド部材2Bに対して一側に突出する側方突出部31Bb
とからなっている。プレート本体部31Baの下面部に
は、スライド部材2Bに設けられた2つのピン穴(図示
せず)に係合する2本のピン31p(図9参照)が設け
られている。プレート本体部31Baの下面部の中央部
には、ベースプレート31Aと同様に磁石32が設けら
れている。
【0039】各ファイバ把持部材3A,3Bの内側端部
には、第1ガイド部5,5がそれぞれ取り付けられてい
る。第1ガイド部5は、ファイバ把持部材3A,3Bの
フレーム33に固定されたガイド部本体51を有し、こ
のガイド部本体51の内側端部に形成された溝には、上
部に複数本の光ファイバFを整列するための複数の第1
ファイバ整列用溝52aが形成された第1ガイドフレー
ム52が上下動可能に設けられている。ここで、第1フ
ァイバ整列用溝52aの配列ピッチは、1.5mm以上
であることが好ましい。また、ガイド部本体51の中央
部には、光ファイバFを上方から押さえ付けるためのL
字型のファイバ押さえ部材53が着脱自在に取り付けら
れる。
【0040】また、2つの第1ガイド部5,5間におけ
るレール1a上には、第2ガイド部6がスライド可能に
設けられている。図8は、第2ガイド部6の詳細構成を
示す断面図である。図1〜図3及び図8において、第2
ガイド部6は、レール1a上をスライド可能なガイド部
本体61を有し、このガイド部本体61には溝61aが
形成され、この溝61aには、上部に複数本の光ファイ
バFを整列するための複数の第2ファイバ整列用溝62
aが形成された第2ガイドフレーム62が上下動可能に
設けられている。第2ファイバ整列用溝62aの配列ピ
ッチは、上述した第1ファイバ整列用溝52aの配列ピ
ッチよりもわずかに大きくなっている。また、第2ファ
イバ整列用溝62aを形成する溝側壁上端の高さ位置
は、中央部から端部に向かうに従って連続的に高くなっ
ている。なお、第2ファイバ整列用溝62aは、複数の
丸棒状のピンを上端の高さ位置が異なるように配列して
形成してもよい。
【0041】第2ガイドフレーム62の一端面部には、
ガイド部本体61に対して突出した高さ位置決め用ピン
63が結合されている。また、ガイド部本体61におけ
る高さ位置決め用ピン63と反対側にはストッパ64が
設けられ、このストッパ64の先端は第2ガイドフレー
ム62に接触し、第2ガイドフレーム62を任意の高さ
位置で止めることができるようになっている。
【0042】以上の第1ガイド部5,5及び第2ガイド
部6は、2つのファイバ把持部材3A,3B間における
複数本の光ファイバFの配列ピッチが第1ファイバ載置
プレート34のファイバ位置決め用溝34aの配列ピッ
チよりも大きくなるように案内するファイバガイド部材
を構成するものである。なお、ここでは、第2ファイバ
整列用溝62aの配列ピッチを、第1ファイバ整列用溝
52aの配列ピッチよりもわずかに大きくしたが、第1
ファイバ整列用溝52aの配列ピッチと等しくしてもよ
い。
【0043】以上のように構成したファイバ把持装置1
00において、ファイバ把持部材3A,3Bは、ベース
プレート31A,31Bの下面部に設けられた磁石32
によりスライド部材2A,2B上に着脱自在であるが、
当該磁石32によりファイバ把持部材3A,3B同士も
着脱自在な構造となっている。
【0044】図9は、複数本の光ファイバFを把持した
ファイバ把持部材3A,3B同士を結合した状態を示す
一部断面を含む正面図であり、図10は、図9のX−X
線断面図である。これらの図において、ファイバ把持部
材3Aのベースプレート31Aに形成された2つのピン
穴31hにファイバ把持部材3Bのベースプレート31
Bに設けられた2本のピン31pが挿入された状態で、
ベースプレート31A,31Bに設けられた磁石32に
よりこれらの底面同士が結合されている。このとき、フ
ァイバ把持部材3A,3Bの各対向側(内側)端面は同
一方向を向きかつ面一となっている。これにより、ファ
イバ把持部材3A,3Bに把持された複数本の光ファイ
バFに円弧部が形成される。もちろん、この円弧部は、
光ファイバFの所定の曲げ半径が確保されるように形成
される。
【0045】なお、以上のファイバ把持部材3A,3B
においては、ベースプレート31A,31Bの下面部に
磁石32をそれぞれ設けたが、ベースプレート31A,
31Bのいずれか一方のみに磁石を設けるとともに、ス
ライド部材2A,2Bにおけるベースプレート31A,
31Bの他方の配置位置に対応する位置の上面部に磁石
を設けるようにしてもよい。この場合にも、ファイバ把
持部材3A,3Bの底面同士が磁石で連結される。
【0046】図11は、本発明に係わる光ファイバの被
覆除去装置のもう1つの機器である被覆除去・洗浄装置
の上面図であり、図12はその被覆除去・洗浄装置の正
面図であり、図13は被覆除去・洗浄装置の側面図及び
その制御系構成を示す図である。なお、これらの図で
は、前述したファイバ把持装置100のファイバ把持部
材3A,3B同士を連結したもの(以下、連結ファイバ
把持部材3という)を保持した状態を示している。
【0047】被覆除去・洗浄装置200は支持台70を
備えており、この支持台70の前部には、光ファイバF
の軸線方向中間部分の被覆の除去に使用されるファイバ
被覆除去ユニット80と、光ファイバFの被覆除去部の
洗浄に使用されるファイバ洗浄ユニット85とが並列に
配置されている。
【0048】ファイバ被覆除去ユニット80は、有機酸
の1つである熱濃硫酸を貯蔵する容器81と、この容器
81内の熱濃硫酸を加熱するためのヒーター82とを有
している。ファイバ洗浄ユニット85は、有機溶剤であ
るアセトンを貯蔵する2つの容器86a,86bと、こ
の容器86a,86b内のアセトンに振動を与えて光フ
ァイバFの被覆除去部を洗浄する超音波洗浄器87とを
有している。なお、アセトンを貯蔵する容器が2つある
のは、粗洗浄と仕上げ洗浄の2回の洗浄を行うためであ
る。また、超音波洗浄器87を使用するのは、光ファイ
バFの被覆除去部分の洗浄を効果的に行うためである。
【0049】支持台70の後部には左右方向に延びる直
線凸状のレール71が設けられ、このレール71上には
第1スライド部材72が左右方向にスライド可能に設け
られている。支持台70後部には駆動モータ73が設け
られ、この駆動モータ73の回転により図示しないベル
ト等の伝達機構を介して第1スライド部材72が左右方
向にスライドするようになっている。また、駆動モータ
73の回転軸には、駆動モータ73の回転角を検出する
エンコーダ等の回転センサ74が設けられている。
【0050】第1スライド部材72の前部には垂直方向
に延びる直線凸状のレール72aが設けられており、こ
のレール72aには第2スライド部材75が上下方向に
スライド可能に設けられている。第1スライド部材72
には駆動モータ76が設けられ、この駆動モータ76の
回転により図示しないボールネジ等の伝達機構を介して
第2スライド部材75が上下方向にスライドするように
なっている。また、駆動モータ76の回転軸にもエンコ
ーダ等の回転センサ77が設けられている。
【0051】第2スライド部材75の前面には前方に延
びる保持部材78が連結され、この保持部材78の先端
の保持部78aに連結ファイバ把持部材3が保持され
る。この保持手段としては押さえネジ79が用いられ、
保持部78aに形成された挿入用溝に、ファイバ把持部
材3Bのベースプレート31Bの側方突出部31Bbを
挿入し、押さえネジ79により側方突出部31Bbを押
し付けて固定する。なお、連結ファイバ把持部材3の保
持手段としては、特にこれに限らず、ボルト止め等であ
ってもよい。
【0052】また、保持部材78には、容器81内の熱
濃硫酸及び容器86a,86b内のアセトンの液面との
距離を検知する距離センサ91が取り付けられている。
この距離センサ91は、容器81及び86a,86b内
の液の液面との距離を検知することにより、連結ファイ
バ把持部材3に把持された光ファイバFの円弧部が容器
81及び86a,86b内の液にどれだけ浸潤したかど
うかを検知するものである。
【0053】図14は、距離センサ91による光ファイ
バFの浸潤量の検知の仕方を示す図である。同図におい
て、ファイバ把持部材3A,3Bで光ファイバFを把持
して当該ファイバ把持部材3A,3B同士を結合した、
つまり連結ファイバ把持部材3の状態では、当該光ファ
イバFの形状及び寸法はほぼ一定となるため、その連結
ファイバ把持部材3を保持部78aに保持したときに
は、距離センサ91と光ファイバFの円弧部最下部との
距離は常にほぼ一定値Cとなる。このため、距離センサ
91と容器81及び86a,86b内の液の液面との距
離D1を検知することで光ファイバFの当該液に対する
浸潤量D2が分かる。そして、この浸潤量D2を把握す
ることで光ファイバFの被覆除去長D3を管理できる。
【0054】図13に戻り、この距離センサ91及び上
述した位置センサ74,77の検出値は制御装置90に
送られる。この制御装置90には、作業者が光ファイバ
Fの被覆除去の指示を行うための指示手段であるスター
トボタン92からの指示信号も送られる。
【0055】制御装置90は、スタートボタン92から
光ファイバFの被覆除去を行う指示信号が入力される
と、以下のような制御処理を行う。すなわち、連結ファ
イバ把持部材3を保持部78aに保持する位置であるセ
ット位置(図12中のI位置)から容器81の設置位置
に移動させるよう駆動モータ73を制御する。そして、
位置センサ74により連結ファイバ把持部材3が容器8
1の設置位置に達したと判断されると、連結ファイバ把
持部材3に把持された光ファイバFの円弧部が下方に移
動して容器81内の熱濃硫酸に所定量だけ浸潤するよう
駆動モータ76を制御する。そして、距離センサ91に
より光ファイバFの円弧部の浸潤量が所定値になったと
判断されると、所定時間経過後、連結ファイバ把持部材
3が予め決められた高さ位置まで移動するよう駆動モー
タ76を制御する。そして、位置センサ77により連結
ファイバ把持部材3がその高さ位置に達したと判断され
ると、上記と同様にして駆動モータ73,76を制御
し、光ファイバFの円弧部を容器86a内のアセトンに
所定量だけ浸潤させる。続いて、同様にして駆動モータ
73,76を制御し、光ファイバFの円弧部を容器86
b内のアセトンに所定量だけ浸潤させ、その後、駆動モ
ータ73,76を制御し、連結ファイバ把持部材3をセ
ット位置に戻す。
【0056】次に、以上のように構成した光ファイバの
被覆除去装置を用いて光ファイバFの中間部分の被覆を
除去する方法を説明する。この作業を行う前に、あらか
じめ光ファイバ把持装置100を用意し、そのスライド
部材2A,2Bにファイバ把持部材3A,3Bを取り付
けた状態で、支持台1の目盛1bを見ながらファイバ把
持部材3A,3B間の距離が所定値になるようにスライ
ド部材2A,2Bをスライドさせ、図示しない固定手段
でスライド部材2A,2Bをその位置に固定しておく。
【0057】まず、複数本の光ファイバFを支持台1の
長手方向に延ばし、ファイバ把持部材3A,3Bの各第
1ファイバ載置プレート34のファイバ位置決め用溝3
4aにそれぞれ挿入するとともに、各第2ファイバ載置
プレート35の矩形溝35a内に挿入する。そして、第
1固定用蓋37により光ファイバFを固定し、ファイバ
把持部材3A,3B間における光ファイバFの張り具合
を調整する。例えばファイバ把持部材3A,3B間で光
ファイバFがたるんでいる場合には、光ファイバFを外
側に引っ張ってたるみを無くす。
【0058】続いて、第2ガイド部6をファイバ把持部
材3A,3B間のほぼ中央にスライドさせる。そして、
第2ガイドフレーム62の第2ファイバ整列用溝62a
に両端側から中央部に向けて順番に光ファイバFを挿入
していく。このとき、まず両端側の第2ファイバ整列用
溝62aに光ファイバFを挿入しやすい高さ位置まで第
2ガイドフレーム62を上方に移動させ、その位置で当
該第2ファイバ整列用溝62aに光ファイバFを挿入す
る。続いて、隣接する第2ファイバ整列用溝62aに光
ファイバFを挿入しやすい高さ位置まで第2ガイドフレ
ーム62を少しだけ上方に移動させ、その位置で当該第
2ファイバ整列用溝62aに光ファイバFを挿入し、以
下上記の手順を繰り返していく。
【0059】そして、全ての第2ファイバ整列用溝62
aに光ファイバFを挿入したら、第2ガイド部6をファ
イバ把持部材3A側の第1ガイド部5近傍までスライド
させ、第1ガイド部5の第1ガイドフレーム52を上方
に移動させることで、第1ファイバ整列溝52aに全て
の光ファイバFをまとめて挿入する。そして、ファイバ
押さえ部材53をガイド部本体51上に取り付け、光フ
ァイバFを上方から押さえ付ける。
【0060】続いて、第2ガイド部6をファイバ把持部
材3B側の第1ガイド部5近傍までスライドさせ、上記
と同様のことを行う。その後、第2固定用蓋38によっ
て光ファイバFを強固に固定する。
【0061】続いて、ファイバ把持部材3A,3Bをス
ライド部材2A,2Bから取り外し、図9及び図10に
示すように、ファイバ把持部材3A,3Bの底面同士を
連結し、光ファイバFに円弧部を形成する。
【0062】続いて、被覆除去・洗浄装置200を用意
し、その保持部材78の保持部78aに連結ファイバ把
持部材3を保持する。そして、スタートボタン92によ
り光ファイバFの被覆除去を指示すると、制御装置90
の制御により以下の手順が自動的に行われる。
【0063】すなわち、まず、連結ファイバ把持部材3
がセット位置から容器81の設置位置まで移動し、連結
ファイバ把持部材3に把持された光ファイバFの円弧部
が容器81内の熱濃硫酸に所定量浸される。この時、熱
濃硫酸はヒーター82により95度以上に加熱されてい
る。これにより、光ファイバFの円弧部の被覆が所定長
さだけ除去される。その後、連結ファイバ把持部材3が
容器81の設置位置から容器86aの設置位置に移動
し、光ファイバFの円弧部が容器86a内のアセトンに
所定量浸される。これにより、光ファイバFの被覆除去
部が粗洗浄される。その後、連結ファイバ把持部材3が
容器86aの設置位置から容器86bの設置位置に移動
し、光ファイバFの円弧部が容器86b内のアセトンに
所定量浸される。これにより、光ファイバFの被覆除去
部が仕上げ洗浄され、光ファイバF素線の円弧部の被覆
除去が完了する。
【0064】以上のように構成した本実施形態にあって
は、光ファイバFに円弧を形成するのに光ファイバ把持
装置100を使用するようにしたので、光ファイバFの
円弧形成作業が簡単になる。つまり、複数本の光ファイ
バFをファイバ把持部材3A,3Bに把持させ、その状
態でファイバ把持部材3A,3Bをスライド部材2A,
2Bから取り外し、ファイバ把持部材3A,3Bの底面
同士を結合するだけでよく、これにより、いちいち光フ
ァイバFにペンでマークしたり、光ファイバFをテープ
で止める必要がなく、結果として作業時間が短縮され
る。また、光ファイバFの円弧形成が再現性良く行え、
光ファイバFの被覆除去長の精度が向上する。
【0065】また、光ファイバFの円弧部の被覆を除去
し洗浄するのに被覆除去・洗浄装置200を使用するの
で、光ファイバFの被覆除去・洗浄作業も簡単になる。
つまり、光ファイバFを把持した連結ファイバ把持部材
3を保持部78aに保持すれば、後は自動的に連結ファ
イバ把持部材3が容器81及び容器86a,86b内の
液に浸され、光ファイバFの円弧部の被覆除去、その被
覆除去部の粗洗浄・仕上げ洗浄が順次行われるため、こ
の点でも作業時間が短縮される。
【0066】このとき、容器81及び容器86a,86
b内の液の液面との距離を検知する距離センサ91を設
け、液面からの光ファイバFの浸潤量を管理するように
したので、光ファイバFの浸潤量がばらつくことはな
く、常に所望の被覆除去長が得られる。
【0067】また、複数本の光ファイバFをまとめてフ
ァイバ把持部材3A,3Bに把持するようにしたので、
複数本の光ファイバFを一時に被覆除去することが可能
となり、光ファイバFの被覆除去が効率よく行える。
【0068】また、ファイバ把持部材3A,3Bにおい
て、第1固定用蓋37は、光ファイバFをファイバ把持
部材3A,3Bの対向方向にわずかな力で引っ張ったと
きに、光ファイバFがスムーズにずれる程度に当該光フ
ァイバFを固定し、第2固定用蓋38は、光ファイバF
をわずかな力で引っ張っても、光ファイバFがずれず、
しかも損傷することがない程度に当該光ファイバFを固
定する構造となっているので、第1固定用蓋37だけで
光ファイバFをした状態において、ファイバ把持部材3
A,3Bにおける光ファイバFの張り具合を調整でき
る。これにより、ファイバ把持部材3A,3B同士を結
合したときの光ファイバFの状態がばらつくことを確実
に防止できる。また、第2固定用蓋38下部の光ファイ
バFと接触する部分にゴム等の弾性体44を設けたの
で、光ファイバFが押しつぶされることはない。
【0069】さらに、第1ガイド部5,5及び第2ガイ
ド部6を設け、ファイバ把持部材3A,3B間で光ファ
イバFの配列ピッチが大きくなるようにしたので、連結
ファイバ把持部材3に把持された光ファイバFが容器8
1及び容器86a,86b内の液に浸潤されたときに、
光ファイバF自体に多少の軸方向の捻じれあっても、光
ファイバF同士が接触することが防止される。このた
め、光ファイバF同士が擦れることによって光ファイバ
F表面にマイクロクラックが発生するという現象がほと
んどなくなり、光ファイバFの品質劣化を回避できる。
また、光ファイバFから除去された被覆層はそのまま熱
濃硫酸に溶け込むか沈殿するようになり、被覆層が光フ
ァイバF同士間で付着したまま固化されることにより光
ファイバF同士が接触してしまうことも防止される。
【0070】このとき、まず第2ガイド部6の第2ファ
イバ整列用溝62aに光ファイバFを1本ずつ挿入し、
その後第1ガイド部5の第1ファイバ整列用溝52aに
複数本の光ファイバFをまとめて挿入するが、第2ファ
イバ整列用溝62aを形成する溝側壁上端の高さ位置が
中央部から端部に向かうに従って連続的に高くなってい
るので、光ファイバFを第2ファイバ整列用溝62aに
端部側から順番に挿入していくことで各光ファイバFの
挿入が容易に行える。
【0071】また、ファイバ把持部材3A,3Bとスラ
イド部材2A,2Bとの結合、ファイバ把持部材3A,
3B同士の結合を磁石32で行うようにしたので、これ
らの結合構造がきわめて簡単ですむ。
【0072】なお、以上説明したファイバ把持装置10
0においては、2つの第1ガイド部5,5及び第2ガイ
ド部6を設ける構成としたが、ファイバ把持部材3A,
3Bのファイバ位置決め用溝34aの配列ピッチが比較
的大きい場合には、それらガイド部は必ずしも設けなく
てもよい。
【0073】また、ファイバ把持部材3A,3Bにおい
て、ファイバ位置決め用溝34aが形成された第1ファ
イバ載置プレ−ト34及び矩形溝35aが形成された第
2ファイバ載置プレ−ト35を並列に配置し、これらの
プレ−ト34及び35を第1固定用蓋37及び第2固定
用蓋38により上方から覆う構成としたが、ファイバ把
持部材3A,3Bで把持される光ファイバFの本数が比
較的少なければ、ファイバ位置決め用溝が形成されたフ
ァイバ載置プレ−トのみを配置し、このファイバ位置決
め用溝に挿入された光ファイバFをきつめに固定するよ
うな構造としてもよい。
【0074】さらに、ファイバ把持部材3A,3Bとス
ライド部材2A,2Bとの連結、ファイバ把持部材3
A,3B同士の連結を同じ磁石32で行うものとした
が、それらの連結手段は、異なる磁石としてもよく、ま
た磁石以外のものであってももちろん構わない。
【0075】また、支持台1にレール1aに設け、この
レール1aにスライド可能に取り付けたスライド部材2
A,2B上にファイバ把持部材3A,3Bを結合するよ
うにしたが、特にこれに限らず、支持台1にファイバ把
持部材3A,3Bを直接着脱自在に連結するような構成
であってもよい。この場合、ファイバ把持部材3A,3
B間の距離を変えることができることが好ましい。
【0076】また、以上説明した被覆除去・洗浄装置2
00においては、連結ファイバ把持部材3を保持した保
持部材78の移動を制御装置90により自動制御するも
のとしたが、本発明は、保持部材78を手動操作で移動
させる場合についても適用できる。
【0077】また、本発明は、被覆除去・洗浄装置20
0を使用せずに、光ファイバFを把持した連結ファイバ
把持部材3を手に持って、光ファイバFの円弧部を有機
酸や有機溶剤に浸潤させて光ファイバFの被覆除去及び
その被覆除去部の洗浄を行う場合についても適用でき
る。その他、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種
々変更可能である。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、光ファイバを把持した
2つのファイバ把持部材の底面同士を、当該各ファイバ
把持部材の対向側端面が同一方向を向くように結合する
ことで、光ファイバに円弧部が形成されるので、光ファ
イバの円弧形成作業が簡単になり、光ファイバの被覆除
去を行うための作業時間が短縮される。また、光ファイ
バの被覆除去を再現性良く行うことができ、光ファイバ
の被覆除去長の精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる光ファイバの被覆除去装置の一
構成であるファイバ把持装置の斜視図である。
【図2】図1に示すファイバ把持装置の上面図である。
【図3】図1に示すファイバ把持装置の側面図である。
【図4】図1に示すファイバ把持部材及び第1ガイド部
の斜視図である。
【図5】図2のV−V線断面図である。
【図6】図2に示す第1ファイバ載置プレートのファイ
バ位置決め用溝に複数本の光ファイバが挿入されている
状態を示す図である。
【図7】図2に示す第2ファイバ載置プレートの矩形溝
に複数本の光ファイバが挿入されている状態を示す図で
ある。
【図8】図2のVIII−VIII線断面図である。
【図9】光ファイバを把持したファイバ把持部材同士を
結合した状態を示す一部断面を含む正面図である。
【図10】図9のX−X線断面図である。
【図11】本発明に係わる光ファイバの被覆除去装置の
他の構成である被覆除去・洗浄装置の上面図である。
【図12】図11に示す被覆除去・洗浄装置の正面図で
ある。
【図13】図11に示す被覆除去・洗浄器の側面図、及
びその制御系を示す構成図である。
【図14】図11に示す距離センサによる光ファイバの
浸潤量の検知の仕方を示す図である。
【符号の説明】
1…支持台、2A,2B…スライド部材、3…連結ファ
イバ把持部材、3A,3B…ファイバ把持部材、5…第
1ガイド部、6…第2ガイド部、31A,31B…ベー
スプレート、32…磁石(第1結合手段、第2結合手
段)、33…フレーム、34…第1ファイバ載置プレー
ト(第1ファイバ固定手段)、34a…ファイバ位置決
め用溝、35…第2ファイバ載置プレート(第2ファイ
バ固定手段)、35a…矩形溝、37…第1固定用蓋
(第1ファイバ固定手段)、38…第2固定用蓋(第2
ファイバ固定手段)、44…弾性体、52…第1ガイド
フレーム、52a…第1ファイバ整列用溝、62…第2
ガイドフレーム、62a…第2ファイバ整列用溝、70
…支持台、78…保持部材、90…制御装置(制御手
段)、91…距離センサ(距離検知手段)、92…スタ
ートボタン(指示手段)、100…光ファイバ把持装
置、200…被覆除去・洗浄装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 享 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 Fターム(参考) 2H038 CA05

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバを把持する光ファイバ把持装
    置であって、 支持台と、 この支持台上に対向配置される、前記光ファイバを把持
    するための2つのファイバ把持部材と、 この2つのファイバ把持部材を前記支持台上に着脱自在
    に結合する第1結合手段と、 前記2つのファイバ把持部材の底面同士を、当該各ファ
    イバ把持部材の対向側端面が同一方向を向くように着脱
    自在に結合する第2結合手段とを備えたことを特徴とす
    る光ファイバ把持装置。
  2. 【請求項2】 前記ファイバ把持部材は、前記光ファイ
    バを前記2つのファイバ把持部材の対向方向にずらすこ
    とができる程度に当該光ファイバを固定する第1ファイ
    バ固定手段と、この第1ファイバ固定手段に隣接して配
    置され、前記光ファイバを前記2つのファイバ把持部材
    の対向方向にずらすことができない程度に当該光ファイ
    バを固定する第2ファイバ固定手段とを有することを特
    徴とする請求項1記載の光ファイバ把持装置。
  3. 【請求項3】 前記第1ファイバ固定手段は、上部に形
    成されたファイバ位置決め用溝に前記光ファイバが整列
    状態で載置される第1ファイバ載置部と、前記ファイバ
    位置決め用溝に整列状態で載置された前記光ファイバを
    上方から押さえて固定する第1固定用蓋とを有し、 前記第2ファイバ固定手段は、前記第1ファイバ載置部
    に隣接して配置され、前記光ファイバが載置される第2
    ファイバ載置部と、この第2ファイバ載置部上に載置さ
    れた前記光ファイバを上方から押さえて固定する第2固
    定用蓋とを有し、 前記第2固定用蓋で前記光ファイバを押さえたときの当
    該第2固定用蓋における当該光ファイバと接触する部分
    の底面の高さ位置が、前記第1固定用蓋で前記光ファイ
    バを押さえたときの当該第1固定用蓋における当該光フ
    ァイバと接触する部分の底面の高さ位置よりも低いこと
    を特徴とする請求項2記載の光ファイバ把持装置。
  4. 【請求項4】 前記第2固定用蓋における前記光ファイ
    バと接触する部分に弾性体を設けたことを特徴とする請
    求項3記載の光ファイバ把持装置。
  5. 【請求項5】 前記ファイバ位置決め用溝は、前記第1
    ファイバ載置部の上部に複数本形成されていることを特
    徴とする請求項3または4記載の光ファイバ把持装置。
  6. 【請求項6】 前記2つのファイバ把持部材間における
    前記複数本の光ファイバの配列ピッチが前記ファイバ位
    置決め用溝の配列ピッチよりも大きくなるように当該各
    光ファイバを案内するためのファイバガイド部材を設け
    たことを特徴とする請求項5記載の光ファイバ把持装
    置。
  7. 【請求項7】 前記ファイバガイド部材は、前記2つの
    ファイバ把持部材の各対向側端部に取り付けられ、各々
    前記ファイバ位置決め用溝の配列ピッチよりも大きな配
    列ピッチを持つ第1ファイバ整列用溝が形成された上下
    動可能な第1ガイドフレームを含む2つの第1ガイド部
    と、前記2つの第1ガイド部間に配置され、前記第1フ
    ァイバ整列用溝の配列ピッチと等しいかそれよりも大き
    な配列ピッチを持つ第2ファイバ整列用溝が形成され、
    かつその第2ファイバ整列用溝を形成する溝側壁上端の
    高さ位置が連続的に異なる上下動可能な第2ガイドフレ
    ームを含む第2ガイド部とを有することを特徴とする請
    求項6記載の光ファイバ把持装置。
  8. 【請求項8】 前記第1結合手段は、前記ファイバ把持
    部材の底面部及び前記支持台における当該ファイバ把持
    部材の配置位置に対応する位置の上面部の少なくとも一
    方に設けられ、他方に引き付けられる磁石であり、前記
    第2結合手段は、前記2つのファイバ把持部材の少なく
    とも一方の底面部に設けられ、他方の底面部に引き付け
    られる磁石であることを特徴とする請求項1〜7のいず
    れか一項記載の光ファイバ把持装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか一項記載の光フ
    ァイバ把持装置と、 この光ファイバ把持装置で把持された前記光ファイバ
    を、容器内に溜められた光ファイバの被覆除去に使用す
    る液に浸潤させるための被覆除去・洗浄装置とを備えた
    光ファイバの被覆除去装置であって、 前記被覆除去・洗浄装置は、支持台と、この支持台に水
    平方向及び垂直方向に移動可能に設けられ、前記第2結
    合手段により結合状態にされた前記2つのファイバ把持
    部材を、その各対向側端面を下向きにした状態で保持す
    るための保持部材とを備えたことを特徴とする光ファイ
    バの被覆除去装置。
  10. 【請求項10】 前記被覆除去・洗浄装置は、前記保持
    部材に設けられ、前記光ファイバの被覆除去に使用する
    液の液面までの距離を検知する距離検知手段をさらに備
    えたことを特徴とする請求項9記載の光ファイバの被覆
    除去装置。
  11. 【請求項11】 前記被覆除去・洗浄装置は、前記光フ
    ァイバの被覆除去の指示を行うための指示手段と、この
    指示手段で前記光ファイバの被覆除去が指示されると、
    前記保持部材を前記光ファイバの被覆除去に使用する液
    に向けて移動させるように制御し、前記距離検知手段で
    前記光ファイバの被覆除去に使用する液の液面までの距
    離が所定値になったことが検知されると、前記保持部材
    を停止させるように制御する制御手段とをさらに備えた
    ことを特徴とする請求項10記載の光ファイバの被覆除
    去装置。
  12. 【請求項12】 請求項1〜8のいずれか一項記載の光
    ファイバ把持装置を用意する第1工程と、 前記2つのファイバ把持部材を前記支持台にそれぞれ結
    合した状態で、光ファイバを前記2つのファイバ把持部
    材に把持させ、続いて前記支持台から前記2つのファイ
    バ把持部材をそれぞれ取り外し、前記2つのファイバ把
    持部材の底面同士を、当該各ファイバ把持部材の対向側
    端面が同一方向を向くように結合することにより、前記
    光ファイバの円弧部を形成する第2工程と、 前記光ファイバの円弧部を有機酸に浸潤させて当該円弧
    部の被覆を除去し、続いて前記光ファイバの被覆除去部
    を有機溶剤に浸潤させて洗浄する第3工程とを含むこと
    を特徴とする光ファイバの被覆除去方法。
  13. 【請求項13】 前記第3工程は、請求項9〜11のい
    ずれか一項記載の被覆除去・洗浄装置を用意する工程
    と、前記第2工程で結合状態にした前記2つのファイバ
    把持部材を、その各対向側端面を下向きにした状態で前
    記保持部材に保持する工程と、その後前記保持部材を移
    動させて前記2つのファイバ把持部材に把持された前記
    光ファイバの円弧部を前記有機酸に浸潤させ、続いて前
    記保持部材を移動させて前記前記光ファイバの被覆除去
    部を前記有機溶剤に浸潤させる工程とを含むことを特徴
    とする請求項12記載の光ファイバの被覆除去方法。
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