JP2000193533A - サ―ミスタ監視装置 - Google Patents

サ―ミスタ監視装置

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JP2000193533A JP10370104A JP37010498A JP2000193533A JP 2000193533 A JP2000193533 A JP 2000193533A JP 10370104 A JP10370104 A JP 10370104A JP 37010498 A JP37010498 A JP 37010498A JP 2000193533 A JP2000193533 A JP 2000193533A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーミスタの断線や短絡、監視制御部から制
御信号が適正に出力されないことや、サーミスタからの
情報が監視制御部に入力されないことに起因して生じた
異常状態を検出して、サーミスタ監視の信頼性を高め
る。 【解決手段】 並列接続した第1プルアップ抵抗2aと
第2プルアップ抵抗2bの合成抵抗値をサーミスタ3の
プルアップ抵抗値とした高温領域検知状態で検出したサ
ーミスタ3の両端電圧をA/D変換手段8でA/D変換
したA/D値1と、第1プルアップ抵抗2aの抵抗値を
サーミスタ3のプルアップ抵抗値とした低温領域検知状
態で検出したサーミスタ3の両端電圧をA/D変換手段
8でA/D変換したA/D値2との差であるA/D差
が、異常判定値X1よりも小さい場合に、異常状態判定
手段10が異常状態であると判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温度変化に伴って
抵抗値が変化するサーミスタの両端電圧を検出して、サ
ーミスタの温度を監視するサーミスタ監視装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、熱に敏感な抵抗体であるサー
ミスタ(Thermistor:Thermally Sensitive
Resitor )は、温感素子として自動給湯器における湯温
やヒータ等の温度を監視するために用いられている。な
お、負の温度係数を有するNTCサーミスタを一般にサ
ーミスタと呼んでいる。
【0003】サーミスタを用いた温度の監視方法として
は、サーミスタの一側をアースに、他側はプルアップ抵
抗を介して電源に接続し、サーミスタの両端電圧をマイ
コン等で構成した監視装置で監視するものが一般的で、
温度変化に伴うサーミスタの抵抗変化を電圧変化として
検出する監視装置は、その両端電圧に対応するサーミス
タの温度を求めるのである。
【0004】なお、負の温度係数を有するサーミスタ
は、低温領域では抵抗値が大きく、高温領域では抵抗値
が小さくなる性質を有しているため、低温領域ではプル
アップ抵抗の抵抗値を大きく、高温領域ではプルアップ
抵抗の抵抗値を小さくすることが、監視精度の向上に大
きく関わるため、低温領域と高温領域とでプルアップ抵
抗の抵抗値を変化させることが可能なサーミスタ監視装
置も提案されている。
【0005】図3は、上述した如き、従来のプルアップ
抵抗可変型のサーミスタ監視装置30の概略構成を示す
もので、並列に接続される第1プルアップ抵抗31と第
2プルアップ抵抗32を介してサーミスタ33に直流電
源34より給電されると共に、サーミスタ33の非アー
ス側が監視制御部35の入力ポートP1へ入力され、サ
ーミスタ33の非アース側電位を監視制御部35で検知
できるようになっている。
【0006】また、監視制御部35の出力ポートP0か
らは、プルアップ抵抗切換用のオン・オフ信号が出力さ
れており、この信号はNPNディジタルトランジスタ等
で構成されるスイッチング素子36のベースに入力され
る。すなわち、第2プルアップ抵抗32は、スイッチン
グ素子36を介して第1プルアップ抵抗31と並列に接
続されているので、監視制御部35の出力ポートP0が
オフの場合は、第2プルアップ抵抗32へ通電されない
ことから第1プルアップ抵抗31の抵抗値がサーミスタ
33のプルアップ抵抗値となり、監視制御部35の出力
ポートP0がオンの場合は、第1プルアップ抵抗31と
第2プルアップ抵抗32との並列抵抗値がサーミスタ3
3のプルアップ抵抗値となるのである。
【0007】従って、プルアップ抵抗値の高い方が望ま
しい低温領域では、監視制御部35の出力ポートP0を
オフとすることで、第1プルアップ抵抗31の抵抗値を
サーミスタ33のプルアップ抵抗値とし、プルアップ抵
抗値の低い方が望ましい高温領域では、監視制御部35
の出力ポートP0をオンとすることで、第1プルアップ
抵抗31と第2プルアップ抵抗32の合成抵抗値をサー
ミスタ33のプルアップ抵抗値とすることが可能とな
る。このように、計測温度領域に応じた適宜なプルアッ
プ抵抗値を選択することで、低温領域および高温領域の
いずれでも精度の高い監視を行うことができる。
【0008】なお、監視制御部35は、ワンチップ・マ
イクロコンピュータ等を用いて作ることができ、サーミ
スタ33の基本特性や検知温度範囲等に応じて、制御プ
ログラムや制御用データ等をROMに記憶させておけば
よい。このとき、監視制御部35に8ビットのCPUを
使用する場合、監視制御部35の入力ポートP1より入
力されるサーミスタ33の両端電圧をA/D変換して量
子化する時、その分解能は28 =256で、“0”〜
“255”の範囲となる。従って、この“0”〜“25
5”の範囲をサーミスタ33の検出可能な温度範囲(抵
抗変化に伴う電圧値)に割り振ることで、サーミスタ3
3の両端電圧を変換したA/D値と温度情報とが関連付
けられ、サーミスタ33の検出温度を判定することがで
きる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たようなマイクロコンピュータ等で監視制御部を構成し
たサーミスタ監視装置においては、サーミスタの検出温
度が監視範囲を外れた場合には異常と判定できるもの
の、サーミスタが断線もしくは短絡したような場合(監
視制御部の検出電圧が電源電位やアース電位と等レベル
であった場合)には、検出可能な最低温度もしくは最高
温度と誤認する可能性があり、異常判定の確実性に不安
がある。
【0010】その理由は、監視制御部であるマイクロコ
ンピュータでは、一般に、検知レベルに誤差が生ずるこ
とは否めず、8ビットマイコンではA/D値に約3の誤
差が混入するため、サーミスタの断線検知をA/D値2
55付近に、サーミスタの短絡検知をA/D値0付近に
設定していた場合、マイクロコンピュータの読み取り誤
差によって誤検知してしまうのである。
【0011】なお、このような誤検知を防止するために
は、監視可能温度範囲の低域レベルよりもサーミスタの
断線検知レベルを下げたり、或いは、監視可能温度範囲
の高域レベルよりもサーミスタの短絡検知レベルを上げ
たりしなければならず、結果的に、サーミスタの監視可
能温度範囲を狭めなければならない。
【0012】加えて、上記のような従来構成のサーミス
タ監視装置においては、プルアップ抵抗値の可変制御に
用いる出力ポートやサーミスタの電圧検出に用いる入力
ポートが、断線等で開放状態になっていても、これを検
出する術がない。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係るサーミスタ監視装置は、温度変化に
伴って抵抗値が変化するサーミスタの両端電圧を検出し
て、サーミスタの温度を監視するサーミスタ監視装置
(1)において、サーミスタの素子特性に依存して生ず
る高温領域の温度検知に適した抵抗値のプルアップ抵抗
(例えば、第1プルアップ抵抗2aと第2プルアップ抵
抗2bとを並列接続してなる合成抵抗)をサーミスタに
接続した高温領域検知状態と、低温領域の温度検知に適
した抵抗値のプルアップ抵抗(例えば、第1プルアップ
抵抗2a)をサーミスタに接続した低温領域検知状態
と、を切り換え制御可能な検知状態切換手段(例えば、
スイッチ素子6および監視制御部5のプルアップ抵抗切
換制御手段7)と、サーミスタの温度変化を無視し得る
程度の短時間内に高温領域検知状態と低温領域検知状態
とで各々計測したサーミスタの両端電圧の差が、サーミ
スタの素子特性に基づいて予め定めた異常判定値よりも
小さい場合に、サーミスタによる正常な温度検出が行わ
れていない異常状態であると判定する異常状態判定手段
(10)と、を備えるものとした。
【0014】従って、請求項1に係るサーミスタ監視装
置においては、サーミスタの短絡もしくは断線が生じた
場合には、高温領域検知状態での検出電圧も低温領域検
知状態での検出電圧もほぼ同レベルになることから両検
出電圧の差が極めて小さくなるので、この電圧差が所定
の異常判定値よりも小さい場合を、異常状態として判定
することができる。
【0015】また、検知状態切換手段によるプルアップ
抵抗の適正な切換が行われずに高温領域検知状態と低温
領域検知状態とが同じ抵抗値で測定されたり、サーミス
タの両端電圧の検出信号路が断線する等して異常状態判
定手段へサーミスタの両端電圧が適正に入力されなかっ
た場合においても、高温領域検知状態での検出電圧と低
温領域検知状態での検出電圧がほぼ同レベルになること
から両検出電圧の差が極めて小さくなり、この電圧差が
所定の異常判定値よりも小さい場合を、異常状態として
判定することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るサーミスタ監
視装置の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明す
る。
【0017】サーミスタ監視装置1の概略構成を示すも
ので、並列に接続される第1プルアップ抵抗2aと第2
プルアップ抵抗2bを介してサーミスタ3に直流電源4
より給電されると共に、サーミスタ3の非アース側が監
視制御部5の入力ポートP1へ入力され、サーミスタ3
の非アース側電位を監視制御部5で検知できるようにな
っている。
【0018】また、監視制御部5の出力ポートP0から
は、プルアップ抵抗切換用のオン・オフ信号が出力され
ており、この信号はNPNディジタルトランジスタ等で
構成されるスイッチング素子6のベースに入力される。
すなわち、第2プルアップ抵抗2bは、スイッチング素
子6を介して第1プルアップ抵抗2aと並列に接続され
ているので、監視制御部5の出力ポートP0がオフの場
合は、第2プルアップ抵抗2bへ通電されないことから
第1プルアップ抵抗2aの抵抗値がサーミスタ3のプル
アップ抵抗値となり、監視制御部5の出力ポートP0が
オンの場合は、第1プルアップ抵抗2aと第2プルアッ
プ抵抗2bとの並列抵抗値がサーミスタ3のプルアップ
抵抗値となるのである。
【0019】従って、プルアップ抵抗値の高い方が望ま
しい低温領域では、監視制御部5のプルアップ抵抗切換
制御手段7が出力ポートP0をオフとすることで、第1
プルアップ抵抗2aの抵抗値をサーミスタ3のプルアッ
プ抵抗値とし、プルアップ抵抗値の低い方が望ましい高
温領域では、監視制御部5のプルアップ抵抗切換制御手
段7が出力ポートP0をオンとすることで、第1プルア
ップ抵抗2aと第2プルアップ抵抗2bの合成抵抗値を
サーミスタ3のプルアップ抵抗値とすることが可能とな
る。
【0020】すなわち、本実施形態においては、プルア
ップ抵抗切換制御手段7とスイッチング素子6とが協働
することで、「サーミスタ3の素子特性に依存して生ず
る高温領域の温度検知に適した抵抗値のプルアップ抵抗
(第1プルアップ抵抗2aと第2プルアップ抵抗2をの
並列接続した合成抵抗)をサーミスタ3に接続した高温
領域検知状態と、低温領域の温度検知に適した抵抗値の
プルアップ抵抗(第1プルアップ抵抗2a)をサーミス
タ3に接続した低温領域検知状態と、を切り換え制御可
能な検知状態切換手段」として機能するのである。
【0021】また、監視制御部5の入力ポートP1より
入力されるサーミスタ3の両端電圧は、監視制御部5の
A/D変換手段8によってディジタルデータに変換され
た後に、サーミスタ温度判定手段9へ供給されるものと
してあり、このサーミスタ温度判定手段9によって検出
温度が判定されるのものとしてある。なお、本実施形態
においては、A/D変換手段8の分解能を28 =256
とし、サーミスタ3による温度検出範囲(例えば、30
℃〜310℃)とA/D値“0”〜“255”との対応
テーブルを予め記憶させたサーミスタ温度判定手段9に
より、検出されたA/D値に基づくサーミスタ3の検出
温度を判定するのである。
【0022】なお、図1に示す本実施形態のサーミスタ
監視装置1では、サーミスタ温度判定手段9によって判
定されたサーミスタ3の温度は、監視制御部5の出力ポ
ートP2から温度信号として取り出せるものとしてあ
り、この温度信号は、サーミスタ内蔵機器(瞬間湯沸器
など)の温度制御に利用されたり、温度情報の報知に利
用したりする。また、サーミスタ監視装置を独立した装
置としてサーミスタ内蔵機器へ設置するのではなく、サ
ーミスタ監視装置の各種機能をサーミスタ内蔵機器の制
御機能に内包させるような構成としても良い。
【0023】しかして、サーミスタ3による温度検出
は、プルアップ抵抗切換制御手段7およびスイッチング
素子6によってプルアップ抵抗値を異ならしめた高温領
域検知状態と低温領域検知状態とで、各々異なるA/D
値特性曲線が得られることとなり、この特性を図2に示
す。
【0024】すなわち、低いプルアップ抵抗値(第1プ
ルアップ抵抗2aと第2プルアップ抵抗2bとの並列抵
抗値)で検出したサーミスタ3の両端電圧をA/D変換
したA/D値1の特性曲線は、高温領域において傾きが
急となっており、温度変化に対するA/D値の増加量が
多いことから、高温領域で精度の高い温度検出を行うこ
とができ、一方、高いプルアップ抵抗値(第1プルアッ
プ抵抗2aのみの抵抗値)で検出したサーミスタ3の両
端電圧をA/D変換したA/D値2の特性曲線は、低温
領域において傾きが急となっており、温度変化に対する
A/D値の減少量が多いことから、低温領域で精度の高
い温度検出を行うことができる。
【0025】なお、上記のようなプルアップ抵抗切換制
御手段7からのオン・オフ信号によるプルアップ抵抗の
切換制御は、例えば、サーミスタ温度判定手段9による
温度判定が所定の温度になったことに基づいてプルアッ
プ抵抗切換制御手段7へプルアップ抵抗の切換を指令し
て行うものとし、該指令を受けることでプルアップ抵抗
切換制御手段7が出力ポートP0のオンオフを切り換え
てプルアップ抵抗値を変え、A/D変換手段8から入力
されたA/D値に基づく温度判定に際して、サーミスタ
温度判定手段9は、切換制御した特性曲線(A/D値1
もしくはA/D値2の何れか一方)と対応させて、サー
ミスタ3の適正な温度値を判定するものとすれば良い。
【0026】また、図2においては、高温領域検知状態
で全計測温度範囲の測定を行ったA/D値1と、低温領
域検知状態で全計測温度範囲の測定を行ったA/D値2
との差であるA/D差特性曲線も示してある。図2に示
すA/D差の特性曲線において、サーミスタ3による計
測可能な最低温度30℃での値をX1、サーミスタ3に
よる計測可能な最高温度310℃での値をX2とする
と、このサーミスタ3の特性では、X2≧X1で且つ温
度計測範囲(30℃〜310℃)でA/D差は必ずX1
以上であるから、このX1よりも低いA/D差が生ずる
のは、異常状態であると判定することができる。
【0027】上記のような計測異常を判定するべく、本
実施形態においては、監視制御部5に異常状態判定手段
10を設けるものとして有る。すなわち、この異常状態
判定手段10は、サーミスタ3の温度変化を無視し得る
程度の短時間内に高温領域検知状態と低温領域検知状態
とで各々計測したサーミスタ3の両端電圧の差(A/D
差)が、サーミスタ3の素子特性に基づいて予め定めた
異常判定値X1よりも小さい場合に、サーミスタ3によ
る正常な温度検出が行われていない異常状態であると判
定するのである。
【0028】なお、異常状態判定手段10によって判定
できる異常状態とは、サーミスタ3が断線または短絡し
ている状態と、監視制御部5の出力ポートP0や入力ポ
ートP1の開放状態である。
【0029】すなわち、サーミスタ3が断線状態にある
場合、入力ポートP1から入力される電圧は、高温領域
検知状態でも低温領域検知状態でも直流電源4の電圧に
ほぼ等しくなるため、実測されたA/D値1とA/D値
2とのA/D差は0付近となって、X1よりも小さいと
いう条件が満たされ、サーミスタ3による正常な温度検
出が行われていない異常状態と判定することが妥当なの
である。
【0030】また、サーミスタ3が短絡状態にある場
合、入力ポートP1から入力される電圧は、高温領域検
知状態でも低温領域検知状態でも接地電位にほぼ等しく
なるため、実測されたA/D値1とA/D値2とのA/
D差は0付近となって、X1よりも小さいという条件が
満たされ、サーミスタ3による正常な温度検出が行われ
ていない異常状態と判定することが妥当なのである。
【0031】同様に、監視制御部5の出力ポートP0が
開放状態で、スイッチング素子6へオンオフの切換制御
が適正に行われていない場合、高温領域検知状態と低温
領域検知状態との切換制御が適正に行われないため、第
1プルアップ抵抗2aのみのプルアップ抵抗値に固定さ
れることとなり、入力ポートP1からはA/D値1とし
てA/D値2が入力されることで、実測されたA/D値
1とA/D値2とのA/D差は0付近となって、X1よ
りも小さいという条件が満たされ、サーミスタ3による
正常な温度検出が行われていない異常状態と判定するこ
とが妥当なのである。
【0032】また、監視制御部5の入力ポートP1が開
放状態で、サーミスタ3の両端電圧が適正に入力されな
い場合、高温領域検知状態でも低温領域検知状態でも同
じ電位レベルとなって、実測されたA/D値1とA/D
値2とのA/D差は0付近となって、X1よりも小さい
という条件が満たされ、サーミスタ3による正常な温度
検出が行われていない異常状態と判定することが妥当な
のである。
【0033】なお、本実施形態における異常状態判定手
段10は、例えば、サーミスタ温度判定手段9が温度判
定する毎にA/D差の供給を受けることで、このA/D
差が異常判定値であるX1よりも小さいか否かを判定
し、異常状態であると判定した場合にのみ、出力ポート
P3から異常状態検出信号を出力するものとしてある。
そして、サーミスタ内蔵機器の制御機能部がサーミスタ
監視装置1からの異常状態検出信号を受けることで、異
常発生の報知や動作制限制御などの適宜な処理を行うの
である。
【0034】また、異常状態判定手段10は、サーミス
タ温度判定手段9による温度判定を行う毎に状態検出を
行うものに限らず、独自のタイミングで異常判定動作を
行うようにしても良く、異常状態判定に際してのみ、直
接プルアップ抵抗切換制御手段7によるプルアップ抵抗
の切換動作を実行させたり、A/D変換手段8から直接
A/D値1とA/D値2を受けて、A/D差を演算して
異常判定を行うような構成としても良い。ようするに、
異常状態判定手段は、異常状態の判定を行うために必要
となる高温領域検知状態と低温領域検知状態とで各々計
測したサーミスタ3の両端電圧の差をいかにして取得す
るかは特に限定されるものではない。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係るサ
ーミスタ監視装置によれば、サーミスタの短絡もしくは
断線が生じた場合や、検知状態切換手段によるプルアッ
プ抵抗の適正な切換が行われずに高温領域検知状態と低
温領域検知状態とが同じ抵抗値で測定されたり、サーミ
スタの両端電圧の検出信号路が断線する等して異常状態
判定手段へサーミスタの両端電圧が適正に入力されなか
った場合には、高温領域検知状態での検出電圧も低温領
域検知状態での検出電圧もほぼ同レベルになることから
両検出電圧の差が極めて小さくなるので、この電圧差が
所定の異常判定値よりも小さい場合を、異常状態として
判定することができ、サーミスタ監視装置の信頼性が極
めて高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るサーミスタ監視装置の概略
機能ブロック図である。
【図2】高温領域検知状態(プルアップ抵抗値が低い)
でのA/D値1と、低温領域検知状態(プルアップ抵抗
値が高い)でのA/D値2と、A/D値1とA/D値2
の差であるA/D差の各特性曲線を示す特性線図であ
る。
【図3】従来のサーミスタ監視装置の概略機能ブロック
図である。
【符号の説明】
1 サーミスタ監視装置 2a 第1プルアップ抵抗 2b 第2プルアップ抵抗 5 監視制御部 6 スイッチ素子 7 プルアップ抵抗切換制御手段 10 異常状態判定手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度変化に伴って抵抗値が変化するサー
    ミスタの両端電圧を検出して、サーミスタの温度を監視
    するサーミスタ監視装置において、 サーミスタの素子特性に依存して生ずる高温領域の温度
    検知に適した抵抗値のプルアップ抵抗をサーミスタに接
    続した高温領域検知状態と、低温領域の温度検知に適し
    た抵抗値のプルアップ抵抗をサーミスタに接続した低温
    領域検知状態と、を切り換え制御可能な検知状態切換手
    段と、 サーミスタの温度変化を無視し得る程度の短時間内に高
    温領域検知状態と低温領域検知状態とで各々計測したサ
    ーミスタの両端電圧の差が、サーミスタの素子特性に基
    づいて予め定めた異常判定値よりも小さい場合に、サー
    ミスタによる正常な温度検出が行われていない異常状態
    であると判定する異常状態判定手段と、 を備えるものとしたことを特徴とするサーミスタ監視装
    置。
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