JP2000192304A - ウエスト調節機能付衣料品 - Google Patents

ウエスト調節機能付衣料品

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JP2000192304A
JP2000192304A JP10366497A JP36649798A JP2000192304A JP 2000192304 A JP2000192304 A JP 2000192304A JP 10366497 A JP10366497 A JP 10366497A JP 36649798 A JP36649798 A JP 36649798A JP 2000192304 A JP2000192304 A JP 2000192304A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数に分離したベルト部の接続部を完全に被
覆して、ベルト部の接続部分の見栄えを向上する。 【解決手段】 脇ポケット10において、前布11と補
助布12を相対移動自在に重ね、前布11上端に前ベル
ト21を、補助布12上端に後ベルト25を縫い付け
る。前ベルト21の挿入端部22を後ベルト25の開口
端縁27から出し入れ自在とし、前ベルト21及び後ベ
ルト25を弾性部材31,32により弾性的に接続す
る。開口端縁27をベルト通し41の長さ方向と傾斜す
る方向に形成し、ベルト通し41により被覆する。これ
により、開口端縁27がベルト通し41によりほぼ完全
に被覆され、外部から見えることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウエスト調節機能付
衣料品に関し、特に、着用者のウエストサイズに合わせ
てウエストベルトのサイズを自動調節できるズボン、ス
カート、ワンピース等のウエストベルトのサイズが特定
されるウエスト調節機能付衣料品の構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の技術として、特開平7−
324205号公報、特開平8−3803号公報、特開
平8−3804号公報、特開平8−113805号公
報、及び特開平8−325811号公報が有る。これら
の技術は、例えば、ズボン等のポケットまたはタック部
分でベルト部を複数、例えば、前後に分割し、分割した
一方のベルト部(第1のベルト部)を他方のベルト部
(第2のベルト部)の内側(裏側)に重ねて配置する。
また、その内側で第1のベルト部を第2のベルト部に弾
性材により連結する。これにより、ズボン等のベルト部
が着用者のウエストに合わせて伸縮する。その結果、ベ
ルト部のウエストサイズを自動的に増減調節でき、か
つ、その見栄えも良好とすることができる。故に、これ
らの技術は、衣料業界で高い評価を得ている。
【0003】一方、上記技術では、第1のベルト部を第
2のベルト部に重ねるため、その重なり部分で外側に位
置する第2のベルト部の開口部の開口端縁が切断線とし
て露出する。故に、特開平8−3803号公報及び特開
平8−113805号公報の技術は、その切断線をベル
ト通しにより被覆(正確には物理的に被覆できない)す
るかの如く隠すことを開示している。これにより、この
開口端縁の切断線部分が認識されないようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記重なり部
分では、第2のベルト部と第1のベルト部とが相対移動
できるように、ベルト通しの縫い代は第2のベルト部に
設ける必要がある。したがって、ベルト通しの縫い代の
確保から、第2のベルト部の端縁、即ち、開口部の開口
端縁をベルト通しの端部と一致させるまで近接した縫製
ができるにすぎない。即ち、ベルト通しにより第2のベ
ルト部の開口部の開口端縁を被覆しようとしても、ベル
ト通しは、その幅方向一端縁が外側のベルト部の開口部
の開口端縁に重なる位置までしか配置できない。
【0005】したがって、ベルト通しの一端縁と前記開
口部の開口端縁がほぼ重なった状態でしか、その開口部
の開口端縁を被覆できず、開口部の開口端縁を完全に被
覆し、外部から開口部の開口端縁を完全に見えないよう
にすることができない。特に、ベルト通しにより開口部
の開口端縁を超えて被覆しようとしても、開口部の開口
端縁を越え、相対変位する両者間に縫い付けを行うこと
になり、ベルト部のウエストサイズの自動調節が不可能
となり、ベルト部のウエストサイズの自動調節ができな
くなる。
【0006】よって、ベルト通しの縫い代を確保し、か
つ、ベルト部の開口部の開口端縁を完全に被覆して、ベ
ルト部の重なり部分の見栄えを向上するための改善が必
要となる。
【0007】そこで、本発明は、複数のベルト部を接続
してウエスト部分を構成するとき、ベルト部の開口部の
開口端縁を完全に被覆して、ベルト部の接続部分の見栄
えを向上できるウエスト調節機能付衣料品の提供を課題
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかるウエス
ト調節機能付衣料品は、ウエスト方向に延びるよう設け
られるベルト部を、ウエスト方向の所定位置で複数に分
離し、分離した一方のベルト部の突出する端部を他方の
ベルト部に設けた開口部に挿入し、かつ、一方のベルト
部の突出する端部を他方のベルト部に設けた開口部に挿
入した状態でウエスト方向に弾性的に接続してなるウエ
スト調節機能付衣料品において、前記他方のベルト部の
開口部の外側面の開口端縁をウエスト方向と直交するベ
ルト通しにより被覆し、かつ、前記他方のベルト部の開
口部の内側面の開口端縁を前記ベルト通しの長さ方向に
傾斜して延びるよう形成したものである。
【0009】したがって、ベルト部の開口端がベルト通
しにより被覆され、ベルト通しによって視認されにくく
なる。
【0010】請求項2にかかるウエスト調節機能付衣料
品は、第1の布部に端部が突出するように固着され、ウ
エスト方向に延びる帯状とした第1のベルト部と、第2
の布部に固着され、前記第1のベルト部に連続して前記
ウエスト方向に延びる帯状とし、前記第1のベルト部の
突出する端部が挿入される開口部を有し、かつ、前記開
口部の外側面の開口端縁が下方に向かって前記ウエスト
方向に対して幅狭とし、また、前記開口部の内側面の開
口端縁が下方に向かって前記ウエスト方向に対して幅広
となるようにした第2のベルト部と、前記ウエスト方向
と直交する帯状とし、その上端部を前記開口部の開口端
縁付近に取付けると共に、その下端部を前記開口部の外
側面の開口端縁付近の下部に対応する前記第2の布部に
取付けて、前記開口部の外側面の開口端縁を覆ったベル
ト通しと、外部から遮蔽された位置で、前記第1のベル
ト部の突出する端部と前記第2のベルト部の内方向側面
に位置する部位とを前記ウエスト方向に弾性的に接続し
た第1の弾性部材とを具備するものである。
【0011】したがって、ベルト部の開口端がベルト通
しにより被覆され、ベルト通しによって視認されにくく
なる。また、前記開口部は正面からみれば略逆三角形状
をなし、開口部上端の所定位置にベルト通しの上端部を
取付けるための取付け代として使用することができる。
また、開口部の下端に対応する第2の布部の上端には、
開口部の開口の傾斜角度に応じて、開口部の上端の取付
け代と同一幅の所定幅が確保でき、第2の布部の上端に
ベルト通しの下端部を取付ける取付け代を確保できる。
【0012】請求項3にかかるウエスト調節機能付衣料
品は、第1の布部に端部が突出するように固着され、ウ
エスト方向に延びる帯状とした第1のベルト部と、第2
の布部に固着され、前記第1のベルト部に連続して前記
ウエスト方向に延びる帯状とし、前記第1のベルト部の
突出する端部が挿入される開口部を有し、かつ、前記開
口部の外側面の開口端縁が下方に向かって前記ウエスト
方向に対して幅狭とし、また、前記開口部の内側面の開
口端縁が下方に向かって前記ウエスト方向に対して幅広
となるようにした第2のベルト部と、前記ウエスト方向
と直交する帯状とし、その上端部を前記開口部の開口端
縁付近に取付けると共に、その下端部を前記開口部の外
側面の開口端縁付近の下部に対応する前記第2の布部に
取付けて、前記開口部の外側面の開口端縁を覆ったベル
ト通しと、外部から遮蔽された位置で、前記第1のベル
ト部の突出する端部と前記第2のベルト部の内方向側面
に位置する部位とを前記ウエスト方向に弾性的に接続し
た第1の弾性部材と、前記第1のベルト部及び前記第2
のベルト部の内方向側面に位置する部位に縫製し、前記
ウエスト方向に伸縮自在とした前記第1のベルト部及び
前記第2のベルト部の内側面側の生地とを具備するもの
である。
【0013】したがって、ベルト部の開口端がベルト通
しにより被覆され、ベルト通しによって視認されにくく
なる。また、第1の弾性部材は第2のベルト部の内方向
側面の生地に縫い付けされ、かつ、生地でそれを隠すこ
とができる。
【0014】請求項4にかかるウエスト調節機能付衣料
品は、第1の布部に端部が突出するように固着され、ウ
エスト方向に延びる帯状をなす第1のベルト部と、第2
の布部に固着され、前記第1のベルト部に連続してウエ
スト方向に延びる帯状とし、前記第1のベルト部の突出
する端部が挿入される開口部を有し、かつ、前記開口部
の外側面の開口端縁が下方に向かって前記ウエスト方向
に対して幅狭とし、また、前記開口部の内側面の開口端
縁が下方に向かって前記ウエスト方向に対して幅広とな
るようにした第2のベルト部と、前記ウエスト方向と直
交する帯状とし、その上端部を前記開口部の開口端縁付
近に取付けると共に、その下端部を前記開口部の外側面
の開口端縁付近の下部に対応する前記第2の布部に取付
けて、前記開口部の外側面の開口端縁を覆ったベルト通
しと、外部から遮蔽された位置で、前記第1のベルト部
の突出する端部と前記第2のベルト部の内方向側面に位
置する部位とを前記ウエスト方向に弾性的に接続した第
1の弾性部材と、前記第2の布部または前記第2のベル
ト部の端部と前記第1のベルト部の内方向側面に位置す
る部位とを前記ウエスト方向に弾性的に接続する第2の
弾性部材とを具備するものである。
【0015】したがって、ベルト部の開口端がベルト通
しにより被覆され、ベルト通しによって視認されにくく
なる。また、第1の弾性部材は第2のベルト部の内方向
側面の生地に縫い付けされ、第2のベルト部の内側面に
のみその影響が現れるのみである。そして、第2の弾性
部材についても第1のベルト部の内方向側面の生地に縫
い付けされ、内側面にのみその影響が現れるのみであ
る。
【0016】請求項5にかかるウエスト調節機能付衣料
品は、第1の布部に端部が突出するように固着され、ウ
エスト方向に延びる帯状をなす第1のベルト部と、第2
の布部に固着され、前記第1のベルト部に連続して前記
ウエスト方向に延びる帯状とし、前記第1のベルト部の
突出する端部が挿入される開口部を有し、かつ、前記開
口部の外側面の開口端縁が下方に向かって前記ウエスト
方向に対して幅狭とし、また、前記開口部の内側面の開
口端縁が下方に向かって前記ウエスト方向に対して幅広
となるようにした第2のベルト部と、前記ウエスト方向
と直交する帯状とし、その上端部を前記開口部の開口端
縁付近に取付けると共に、その下端部を前記開口部の外
側面の開口端縁付近の下部に対応する前記第2の布部に
取付けて、前記開口部の外側面の開口端縁を覆ったベル
ト通しと、外部から遮蔽された位置で、前記第1のベル
ト部の突出する端部と前記第2のベルト部の内方向側面
に位置する部位とを前記ウエスト方向に弾性的に接続し
た第1の弾性部材と、前記第2の布部または前記第2の
ベルト部の端部と前記第1のベルト部の内方向側面に位
置する部位とを前記ウエスト方向に弾性的に接続した第
2の弾性部材と、前記弾性部材の伸縮方向と伸縮方向を
同一とした前記第1のベルト部及び前記第2のベルト部
の内方向側面に位置する部位に縫製し、前記ウエスト方
向に伸縮自在とした前記第1のベルト部及び前記第2の
ベルト部の内側面側の生地とを具備するものである。
【0017】したがって、ベルト部の開口端がベルト通
しにより被覆され、ベルト通しによって視認されにくく
なる。また、第1の弾性部材は第2のベルト部の内方向
側面の生地に縫い付けされ、第2のベルト部の内側面に
のみその影響が現れるのみである。そして、第2の弾性
部材についても第1のベルト部の内方向側面の生地に縫
い付けされ、内側面にのみその影響が現れるのみであ
る。そして、生地でそれを隠すことができる。
【0018】請求項6にかかるウエスト調節機能付衣料
品の前記ベルト通しの上端部は、前記第2のベルト部の
前記開口部の内側面の上部開口端縁付近に取付けたもの
であるから、前記ベルト通しによって開口部の外側面の
開口端縁を完全に覆うことができる。
【0019】請求項7にかかるウエスト調節機能付衣料
品の前記ベルト通しの上端部は、前記第2のベルト部の
前記開口部の外側面の上部開口端縁付近に取付けたもの
であるから、前記ベルト通しによって開口部の外側面の
開口端縁の多くを覆うことができると共に、作業工程の
順序を拘束する要件が少なくなる。
【0020】請求項8にかかるウエスト調節機能付衣料
品の前記第2のベルト部の前記開口部の外側面の開口端
縁は、前記ベルト通しの略対角線方向に延びるよう形成
したものであるから、前記ベルト通しの縫い代を確保し
易い。
【0021】請求項9にかかるウエスト調節機能付衣料
品の前記ウエスト方向に相対移動自在となるように重ね
合わせた第1の布部及び第2の布部は、タックまたはダ
ーツを構成し、タックまたはダーツの折り返し部分に当
て布を接合し、形状を維持させるものであるから、使用
者のウエストに合わせて相対移動してもその見栄えが維
持される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0023】なお、各実施の形態を通じ、同一または対
応する部材乃至部分には同一または対応する符号を付し
てその説明を省略する。
【0024】図1は本発明の実施の形態1にかかるウエ
スト調節機能付衣料品としてのズボン全体を示す側面図
である。図2は本発明の実施の形態1にかかるズボンの
ウエスト調節機構の各部材を分解して示す斜視図であ
る。図3は本発明の実施の形態1にかかるズボンのウエ
スト調節機構の各部材の取付け態様を示す分解斜視図で
ある。図4は本発明の実施の形態1にかかるズボンのウ
エスト調節機構付近を示す斜視図である。図5は本発明
の実施の形態1にかかるズボンのウエスト調節機構の通
常時を表面側から見て示す説明図であり、図4の二点鎖
線で囲む部分を表面側から見た状態を示す。図6は本発
明の実施の形態1にかかるズボンのウエスト調節機構の
通常時を裏面側から見て示す説明図であり、図4の二点
鎖線で囲む部分を裏面側から見た状態を示す。
【0025】図1に示すように、実施の形態1のウエス
ト調節機能付衣料品はズボンに具体化される。このズボ
ンは、所定の裁断、縫製工程を経て、所定形状に仕立て
られる。また、ズボンの脇ポケット10上端側のベルト
部20には、脇ポケット10を利用して、図1中二点鎖
線で囲む部分にウエスト調節機構が設けられている。次
に、この部分を詳細に説明する。
【0026】図2に示すように、ズボンの脇ポケット1
0は、第1の布部としての前布11と、第2の布部とし
ての補助布12とを備えている。脇ポケット10のポケ
ット口13は、脇線14より若干前方に傾斜している。
また、補助布12の後端縁は後布15の前端縁と縫い付
け等により接合されポケット口13における脇線14を
形成する。また、それより下側では、前布11の後端縁
が後布15の前端縁と縫い付け等により縫合され、脇線
14の残りの部分を形成する。補助布12は前布11の
脇ポケット部分の内部に挿入され、ウエスト方向に相対
移動自在となるよう前布11に重ね合わされる。なお、
図示しないが、補助布12の前端縁から下端縁にかけて
袋布が縫い付けられる。また、後布15にはダーツ16
が、前布11にはタック17が設けられている。
【0027】図3乃至図6に示すように、ズボンのウエ
スト部分にはウエスト方向の全長に沿って延びるベルト
部20が設けられる。ベルト部20は、ウエスト方向の
所定位置、即ち、脇ポケット10のポケット口11上端
で分離される。ベルト部20は、第1のベルト部として
の左右一対の前ベルト21と、第2のベルト部としての
後ベルト25より構成される。前ベルト21は、前記前
布11の上端に固着されてウエスト方向に延びる帯状を
なす。即ち、各々の前ベルト21は、所定幅の布地を中
央で表側から裏側へ折返した二重の帯状とされ、その下
端が前布11の上端を挟む形でその上端に縫い付け等に
より固着されている。これにより、前ベルト21は、右
側または左側の脇ポケット10のポケット口13上端か
ら前開き(ファスナー部分)18まで延びている。ま
た、前ベルト21の後端部は、ポケット口13上端から
後方へ所定長突出する挿入端部22とされている。挿入
端部22は、後端が脇線14を超える長さとされ、後方
(後端)に向かって若干幅狭となるテーパ状とされてい
る。挿入端部22の後端は、その長さ方向と直交して裁
断され、上下方向に延びている。挿入端部22は前布1
1に固着されず、フリーな状態とされている。即ち、第
1のベルト部としての左右一対の前ベルト21は、前布
11からなる第1の布部から端部が突出するように固着
され、前記ウエスト方向に延びる帯状となっている。
【0028】一方、後ベルト25は、前記補助布12及
び後布15の上端に固着され、前ベルト21に連続して
ウエスト方向に延びる帯状をなしている。即ち、後ベル
ト25は、前ベルト21と略同一幅の布地を中央で折返
した二重の帯状とされ、その下端が補助布12及び後布
15の上端を挟む形でその上端に縫い付け等により固着
されている。これにより、後ベルト25は、左右の脇ポ
ケット10のポケット口13上端間を周回して延びてい
る。後ベルト25において前ベルト21との接続部分に
は、前ベルト21の先端部である挿入端部22を内側に
摺動自在(出し入れ自在)とする開口部26が設けられ
る。即ち、後ベルト25の布地の両端は、図2に示すよ
うに、表側の半分(図中下半分)が後方に所定角度で傾
斜し、裏側の半分(図中上半分)が前方により大きい所
定角度で傾斜するよう裁断され、補助布12からなる第
2の布部に固着され、前ベルト21からなる第1のベル
ト部に連続してウエスト方向に延びる帯状とし、前ベル
ト21からなる第1のベルト部の突出する端部が挿入さ
れる第2のベルト部の開口部26は、その開口部26の
意匠面となる外側面の開口端縁27が下方に向かってウ
エスト方向に対して幅狭とし、また、開口部26の内側
面(ズボンの内側)の開口端縁28が下方に向かってウ
エスト方向に対して幅広となるようにしたものである。
これにより、図5に示すように、その布地を中央で折返
したときに、後ベルト25の表側の開口端縁27及び開
口端縁28は、下端側が後方へ傾斜して直線的に延びて
いる。かかる後ベルト25の開口端縁27及び開口端縁
28により前記開口部26が構成されている。即ち、開
口部26は、上端に所定幅部分を残し、かつ、下端に向
かって幅狭となる平面逆三角形状または逆台形状をな
す。開口端縁27は、ウエスト方向に対して傾斜する平
面形状、即ち、下端側が後方(前ベルト21の反対側)
に傾斜する平面形状を有している。また、図6に示すよ
うに、後ベルト25の裏側の開口端縁28は、下端側が
前方(前ベルト21側)へ傾斜して直線的に延びてい
る。
【0029】そして、前記前ベルト21の挿入端部22
を前記開口部26の開口端縁27から内部に挿入し、そ
の挿入端部22を開口部26の開口端縁27に挿入し、
その挿入深さが変化するようになっている。これによ
り、前ベルト21及び後ベルト25がウエスト方向に相
対移動自在となっている。ここで、前記後ベルト25の
裏側の生地の下端は、前ベルト21の挿入方向(後方)
と反対方向(前方)に延長される延長部29を構成して
いる。そして、延長部29の下端縁に前記補助布12の
上端部を縫い付け等により固着すると共に、前記延長部
29により前記前ベルト21の下端を移動案内するよう
にしている。延長部29の長さ(ウエスト方向寸法)
は、補助布12の上端を固着するため、補助布12の幅
(ウエスト方向寸法)と略同一とする。
【0030】更に、第1の弾性部材31が、外部から遮
蔽された位置で、前ベルト21の挿入端部22と後ベル
ト25とをウエスト方向に弾性的に接続している。即
ち、第1の弾性部材31の前端部は、前ベルト21の挿
入端部22の後端部に縫い付け31a等により固着され
ている。また、第1の弾性部材31の後端部は、前記後
端部より後方(前ベルト21の挿入端部22の挿入方向
における奥側)に位置する後ベルト25の裏側の生地に
縫い付け31a等により固着されている。
【0031】一方、第2の弾性部材32が、補助布12
の上端部と、その上端部から前ベルト21の挿入方向と
反対方向(前方)に所定間隔離れた位置の前ベルト21
の裏側の生地とを、ウエスト方向に弾性的に接続してい
る。即ち、第2の弾性部材32の前端は、前ベルト21
の裏側の生地に縫い付け32a等により固着され、後端
は、補助布12の上端所定位置に縫い付け等により固着
されている。そして、第2の弾性部材32は、図3に示
すように、補助布12上端から前ベルト21の裏側の生
地の上下略中央まで上方に若干傾斜して延びている。第
2の弾性部材32は、図3では補助布12の上端部中央
に固着されているが、より好ましくは、補助布12の上
端コーナー部に固着する。こうすれば、第2の弾性部材
32が、補助布12上端の前端部(コーナー部)と、補
助布12上端に固着した後ベルト25の延長部29の前
端部とを支持し、それらがフリーな状態となることを防
止する。なお、第1及び第2の弾性部材31,32とし
ては、平ゴムひも等、十分な弾性を有するものであれば
任意のものを使用することができる。
【0032】前記第1及び第2の弾性部材31,32
は、それぞれ、完全に縮んだその本来の状態で前ベルト
21と後ベルト25との間、前ベルト21と補助布12
との間に取付けられる。そして、前ベルト21及び後ベ
ルト25を互いに離間する方向に相対移動したときに、
第1及び第2の弾性部材31,32がそれぞれ伸びる方
向(反対方向)に引張られる。このとき、第1及び第2
の弾性部材31,32が、前ベルト21及び後ベルト2
5のバランスを保った状態で、前ベルト21及び後ベル
ト25をそれぞれ引張る方向に付勢するようになってい
る。
【0033】前記開口部26にはベルト通し41が取付
けられる。即ち、ベルト通し41は、ウエスト方向と直
交する方向(上下方向)に延びる帯状をなし、その上端
部を前記開口部26の上端の所定幅部分に縫い付け等に
より固着している。また、ベルト通し41の下端部は、
前記開口部26の下端に対応する前記補助布12の上端
部に縫い付け等により固着されている。これにより、後
ベルト25の開口27が、ベルト通し41の裏面側でベ
ルト通し41の長さ方向と傾斜して延び、ベルト通し4
1により完全に被覆されるようになっている。
【0034】前記前ベルト21及び後ベルト25の接続
部分の構成、即ち、相対移動自在な前布11及び補助布
12、前ベルト21の挿入端部22、後ベルト25の開
口部26及び延長部28、第1及び第2の弾性部材3
1,32、並びにベルト通し41により、本実施の形態
のズボンのウエスト調節機構が構成されている。
【0035】次に、上記のように構成された実施の形態
1にかかるウエスト調節機能付衣料品としてのズボンの
ウエスト調節機構の作用を説明する。
【0036】図7は本発明の実施の形態1にかかるズボ
ンのウエスト調節機構の伸長時を意匠面である外表面側
から見て示す説明図である。図8は本発明の実施の形態
1にかかるズボンのウエスト調節機構の伸長時を内表面
側である裏面側から見て示す説明図である。
【0037】まず、ズボンの非着用時には、図7及び図
8中に二点鎖線で示すように、第1及び第2の弾性部材
31,32は縮んでおり、自然の状態にある。故に、前
ベルト21の挿入端部22は後ベルト25の開口27か
らその内部にほぼ完全に挿入され、ズボンのウエストは
製造時に決定した規定のサイズにある。
【0038】一方、ズボンを着用すると、図7及び図8
中に実線及び破線で示すように、着用者のウエストサイ
ズに合わせて、ズボンの前ベルト21及び後ベルト25
が、ウエスト方向に互いに離間するよう相対移動する。
これにより、着用者のウエストサイズがズボンの規定サ
イズより大きい分だけ、前ベルト21の挿入端部22が
後ベルト25の開口26から引き出される。これに合わ
せ、脇ポケット部分で重なる前布11及び補助布12
は、前ベルト21及び後ベルト25にそれぞれ固着され
ているため、ウエスト方向に互いに離間するよう相対移
動する。これにより、ズボンのウエスト、ヒップ等のサ
イズが拡大し、着用者のサイズに対応するとともに、着
心地を良好なものに維持する。このとき、ポケット口1
3上端がベルト通し41の前端縁の下端から前方に移動
する。即ち、ポケット口13が脇線14からより前方に
離れた位置に移動する。このようにして、ズボンのウエ
スト調節機構が、ズボンのウエストを着用者のウエスト
サイズに合わせて自動的に調節される。
【0039】また、ベルト部20を構成する前ベルト2
1及び後ベルト25の接続部分では、後ベルト25の開
口部26の開口端縁27が意匠面側に現れることになる
が、その開口端縁27はベルト通し41により被覆さ
れ、そのベルト通し41の裏側に位置することになる。
よって、開口端縁27は自己の弾性力によって開口端縁
27との間に間隔を形成する素材が使用されることはあ
り得ないから、ベルト通し41の幅方向両端からも見え
にくく、通常の状態では開口端縁27が外部から見えて
しまうことはない。その結果、ベルト部20の接続部が
外部から見えてしまい、その見栄えを損なうという不具
合を効果的に防止することができる。即ち、複数に分離
したベルト部20の接続部における端縁である後ベルト
25の開口端縁27をベルト通し41により完全に被覆
し、ベルト部20の重なり部分の見栄えを向上すること
ができる。また、ベルト部20の接続部である後ベルト
25の開口端縁27は、帯状のベルト部用素材を斜めに
裁断して端部縫製処理等するだけで簡単に形成すること
ができるため、作業性を向上し、かつ、製造コストを低
減することができる。
【0040】更に、前記後ベルト25の開口部26は平
面略逆三角形状をなし、その上端に所定幅部分が設けら
れる。よって、開口部26上端の所定幅部分をベルト通
し41の上端部を取付けるための縫い代として使用する
ことができる。また、開口部26の下端に対応する補助
布12の上端には、開口部26の開口27の傾斜角度に
応じて、開口部26の上端の縫い代と同一幅の所定幅部
分が設けられる。よって、かかる補助布12の上端の所
定幅部分をベルト通し41の下端部を取付けるための縫
い代として使用することができる。その結果、ベルト通
し41の上下両端部の縫い代を確保し、ベルト通し41
の上下両端部を開口部26上端及び補助布12上端の所
定位置に容易に位置決めすることができると共に、ベル
ト通し41をベルト部20の接続部に簡単に縫い付け等
により取付けることができる。加えて、ズボンの非着用
時は、ベルト通し41の前端縁とポケット口13が同一
線上に並ぶため、その見栄えが良い。
【0041】そして、第1の弾性部材31は後ベルト2
5の裏側の生地に縫い付け等され、裏側の生地にのみそ
の影響が現れる。その結果、後ベルト25の表側の生地
にその縫い目等が現れたり、表側の生地が歪んだりする
ことがなく、意匠面である表面の生地の美観を損なうこ
とがない。また、第1の弾性部材31により後ベルト2
5の裏側の生地が前ベルト21に接続されて支持され
る。その結果、後ベルト25の裏側の生地の捲れを防止
することができる。例えば、ウエスト部分またはベルト
部20の縫製作業において、後ベルト25の裏側の生地
の捲れを防止することにより、その作業を円滑に行い、
作業性を向上することができる。
【0042】更に、第2の弾性部材32により補助布1
2の上端部が前ベルト21の裏側の生地に接続されて支
持される。このとき、第1及び第2の弾性部材31,3
2の弾性力による付勢方向は反対方向となる。その結
果、第1及び第2の弾性部材31,32により、前ベル
ト21及び後ベルト25のウエスト方向への相対移動を
バランス良く釣り合わせた状態で行うことができる。こ
こで、補助布12は、前布11と相対移動自在とする必
要があるため、前布11に重なる相当な幅の部分が、本
来なら、どこにも縫い付け等して固着されず、フリーな
状態となる。しかし、補助布12の上端部は第2の弾性
部材32により前ベルト21に支持される。その結果、
第2の弾性部材32により補助布12上端の位置を定め
ることができ、補助布12上端がフリーな状態となるこ
とを防止することができる。特に、本実施の形態では、
第2の弾性部材32が前ベルト21から補助布12へ斜
めに延びて補助布12を支持するため、補助布12を上
方から吊り下げた形で支持することになる。その結果、
より効果的に補助布12の位置を定めることができる。
また、ズボンの内側における補助布12の上端部の処理
を第2の弾性部材32を利用して簡単に行うことができ
る。なお、延長部29及び補助布12上端の位置は第2
の弾性部材32を利用して定めることが好ましい。
【0043】加えて、第2の弾性部材32は前ベルト2
1の裏側の生地に縫い付け等され、裏側の生地にのみそ
の影響が現れる。その結果、前ベルト21の表側の生地
にその縫い目等が現れたり、表側の生地が歪んだりする
ことがなく、意匠面である表面の生地の美観を損なうこ
とがない。また、第2の弾性部材32により、前ベルト
21の裏側の生地の捲れを防止することができる。例え
ば、ウエスト部分またはベルト部20の縫製作業におい
て、前ベルト21の裏側の生地の捲れを防止することに
より、その作業を円滑に行い、作業性を向上することが
できる。
【0044】また、延長部29により補助布12の上端
部、即ち、上記のように前布11と重なり、本来はフリ
ーな状態となる部分を支持することができる。その結
果、前布11及び補助布12を接続部分で相対移動自在
とし、かつ、補助布12の上端部の位置を定めてその垂
れ下がり等を防止することができる。また、使用者のズ
ボン着用時に、使用者のウエストに合わせて、第1及び
第2の弾性部材31,32を介して前ベルト21及び後
ベルト25が相対移動するときに、後ベルト25の延長
部29が前ベルト21の下端を案内する。その結果、前
ベルト21及び後ベルト25の相対移動をより円滑に行
うことができる。
【0045】図9は実施の形態2にかかるウエスト調節
機能付衣料品としてのズボン全体を示す側面図である。
図10は実施の形態2にかかるズボンのウエスト調節機
構の各部材の取付け態様を示す分解斜視図である。図1
1は本発明の実施の形態2にかかるズボンのウエスト調
節機構の通常時を表面側から見て示す説明図である。図
12は本発明の実施の形態2にかかるズボンのウエスト
調節機構の通常時を裏面側から見て示す説明図である。
【0046】実施の形態2のウエスト調節機能付衣料品
としてのズボンは、タック17を利用して、図9中二点
鎖線で囲む部分にウエスト調節機構を設けた点を除き、
実施の形態1とほぼ同様の構成である。実施の形態2の
ズボンでは、図9に示すように、前布11に前後2つの
タック17,17が設けられている。図10乃至図12
に示すように、脇ポケット10は前布11、補助布12
及び袋布19より、実施の形態1と同様に構成される。
【0047】一方、実施の形態2のベルト部50は、ウ
エスト方向の所定位置、即ち、前側のタック17上端で
分離される。ベルト部50は、実施の形態1のベルト部
20と同様、第1のベルト部としての左右一対の前ベル
ト51と、第2のベルト部としての後ベルト55より構
成される。前ベルト51及び後ベルト55は、実施の形
態1の前ベルト21及び後ベルト25とほぼ同様の構成
であり、所定幅の布地を中央で表側から裏側へ折返した
二重の帯状とされている。即ち、前ベルト51の後端部
は、実施の形態1の前ベルト21の挿入端部22と同様
の挿入端部52とされている。また、後ベルト55は、
その表面側前端部に、実施の形態1の後ベルト21の開
口部26と同様の開口部56を有し、その端縁の開口端
縁57から前ベルト51の挿入端部52を内部に出し入
れするようになっている。よって、前記開口端縁57
は、下端側が後方に傾斜する。なお、後ベルト55の裏
側の開口端縁58は、ウエスト方向と略直交するよう直
線的に延び、実施の形態1におけるような延長部29は
形成されていない。
【0048】ここで、タック17は、前方に入り込むよ
う三つ折りにされ、三つ折りの中央に位置するタック片
17aと、タック片17aと重なってその内側に位置す
る裏側のタック片17bと、タック片17aと重なって
その外側に位置する表側のタック片17cとを有する。
また、前布11は、タック17よりウエスト方向前側に
位置する前側部11aと、タック17よりウエスト方向
後側に位置する後側部11bとを有する。これにより、
前布11は、前側のタック17を境として、第1の布部
としての前側部11aと第2の布部としての後側部11
bとに分離される。そして、前記前ベルト51が、前布
11の前側部11a上端を挟む形で、その上端に縫い付
け等により固着される。前ベルト51は、前側のタック
17上端から前開き(ファスナー部分)18まで延びて
いる。また、前ベルト51の挿入端部52は、前側のタ
ック17上端から後方へ所定長突出すると共に、前布1
1には固着されず、フリーな状態とされている。
【0049】一方、後ベルト55は、前記前布11の後
側部11b上端を挟む形で、その上端に縫い付け等によ
り固着され、前ベルト51に連続してウエスト方向に延
びる帯状をなす。これにより、後ベルト55は、左右の
前側のタック17上端間を周回して延びている。ここ
で、前記タック17の中央のタック片17a及び裏側の
タック片17bは、前ベルト51及び後ベルト55のい
ずれにも固着されず、フリーな状態とされている。一
方、タック17の表側のタック片17cは、前ベルト5
1の下端に縫い付け等により固着され、前ベルト51と
共にウエスト方向に一体的に移動する。
【0050】また、タック17の前側のタック片17a
と前開き18(図4参照)との間には、その上端部に、
矩形状の当て布61が設けられる。即ち、当て布61の
幅方向一端縁(後端縁)は、タック片17aのタック幅
の中間程度の位置に縫い付け61a等により固着されて
いる。また、当て布61の前端縁は前開き18に縫い付
け等により固着されている。更に、袋布19が、その後
端縁を補助布12の前端縁に縫い付け等により固着され
ると共に、その前端縁をタック片17bに縫い付け等に
より固着される。この当て布61は、タック17が接続
部の伸張によって延びたときは、タック17を広げ、ま
た、タック17が接続部が元に戻るときには、タック片
17aを元に戻す方向に押し、その形状を維持すること
ができる。しかし、本発明を実施する場合、当て布61
を必ずしも必要としないが、当て布61を具備するもの
においては、その形状が維持され、常に見栄えを良くす
ることができ、クリーニングのプレスも容易になる。
【0051】更に、前ベルト51及び後ベルト55から
なるベルト部50の内方向側面には、前開き18(図4
参照)を除いて、その上端部に、矩形状の生地からなる
裏布60が設けられる。即ち、裏布60は前ベルト51
及び後ベルト55からなるベルト部50の内方向側面に
縫製するものであり、ベルト部50の接合部が伸縮する
ものであるから、全体を伸縮自在な生地で接合する必要
がある。または伸縮自在でない生地を使用する場合に
は、バイアスカットのギャザ付きとし、その縫製につい
ても伸縮自在となる縫目を必要とする。または伸縮自在
でない生地を使用する場合には、バイアスカットのギャ
ザ付きとし、接合部の付近の縫製を若干広く行わないこ
とでも対応できる。当然ながら、全体を伸縮自在な生地
で接合した場合でも、接続部については若干縫製を行わ
ない距離が存在するのが裏布60のストレスを軽減で
き、望ましい。
【0052】なお、本実施の形態で取付けている前ベル
ト51及び後ベルト55からなるベルト部50の内方向
側面に縫製した矩形状の生地からなる裏布60は、前ベ
ルト21及び後ベルト25からなるベルト部20の内方
向側面にも縫製することができる。何れにせよ、第1の
弾性部材31、第2の弾性部材32との縫製した縫目を
隠すことができるから、ベルト部20,50の内方向側
面の見栄えが良くなり、また、着用時の違和感がより軽
減される。
【0053】そして、前記第1の弾性部材31が、実施
の形態1と同様、前端部を前ベルト51の挿入端部52
の後端部に固着すると共に、後端部を後ベルト55の内
部で裏側の生地に固着する。また、実施の形態1と同
様、第2の弾性部材32の前端部が、前ベルト51の内
部で裏側の生地に固着される。更に、第2の弾性部材3
2の後端部は、前記前側のタック17の後側のタック片
17b上端に縫い付け等により固着される。これによ
り、第2の弾性部材32が、タック片17b上端から前
ベルト51の裏側の生地の上下略中央まで上方に若干傾
斜して延びている。なお、第2の弾性部材32の後端部
は、袋布19の上端の前側コーナー部に固着しても良
い。
【0054】後ベルト55の開口部56には、実施の形
態1と同様、ベルト通し41が取付けられ、その開口端
縁57を被覆して外部から遮蔽する。即ち、ベルト通し
41は、その上端部を開口部56の上端の所定幅部分に
縫い付け等により固着している。また、ベルト通し41
の下端部は、開口部56の下端に対応する前記前布11
の後側部11bの上端部に縫い付け等により固着されて
いる。これにより、後ベルト55の開口端縁57が、ベ
ルト通し41の裏面側でベルト通し41の長さ方向の幅
の範囲内で傾斜して延び、ベルト通し41により完全に
被覆され、外部から認識できにくいようになっている。
【0055】次に、上記のように構成された実施の形態
2にかかるウエスト調節機能付衣料品としてのズボンの
ウエスト調節機構の作用を説明する。
【0056】まず、ズボンの非着用時には、実施の形態
1と同様、第1及び第2の弾性部材31,32は完全に
縮んでいる。故に、前ベルト51の挿入端部52は後ベ
ルト55の開口端縁57からその内部にほぼ完全に挿入
され、ズボンのウエストは製造時に決定した規定のサイ
ズにある。このとき、タック片17a及びタック片17
b間に形成されるタック線が、ベルト通し41の前端縁
の下端に位置する。
【0057】一方、ズボンの着用者がズボンを着用する
と、実施の形態1と同様、着用者のウエストサイズに合
わせて、ズボンの前ベルト51及び後ベルト55が相対
移動し、前ベルト51の挿入端部52が後ベルト55の
開口57から引き出される。これに合わせ、タック17
部分で重なる前布11の前側部11a及び後側部11b
は、前ベルト51及び後ベルト55にそれぞれ固着され
ているため、ウエスト方向に互いに離間するよう相対移
動する。このとき、前側部11a及び後側部11b間の
タック片17a,17bがベルト部50に固着されない
フリーな状態にある。故に、タック片17a,17bが
前側部11a及び後側部11bのウエスト方向の相対移
動に伴って各々の幅を狭め、それらの相対移動を許容す
る。また、タック片17cは、前側部11aに固着され
ているため、前側部11aと共に前方に移動する。よっ
て、タック17自体は、タック線を崩すことなく、ベル
ト通し41の前端縁から前方に離間するよう移動する。
その結果、タック17の見栄えを損なうことはない。こ
れにより、ズボンのウエスト、ヒップ等のサイズが拡大
し、着用者のサイズに対応するとともに、着心地を良好
なものに維持する。このようにして、ズボンのウエスト
調節機構が、ズボンのウエストを着用者のウエストサイ
ズに合わせて自動調節する。
【0058】また、前ベルト51及び後ベルト55の接
続部では、後ベルト55の開口端縁57がベルト通し4
1により被覆されている。開口端縁57は、ベルト通し
41の裏側に位置するから、通常の状態では開口端縁5
7が外部から見えることがない。その結果、実施の形態
2も、実施の形態1と同様の効果を奏する。
【0059】更に、実施の形態1と同様、開口部56上
端の所定幅部分と開口部56の下端に対応する後側部1
1bの上端とを、ベルト通し41の上端部及び下端部を
取付けるための縫い代として使用することができる。そ
の結果、実施の形態1と同様の効果を発揮することがで
きる。加えて、ズボンの非着用時は、ベルト通し41の
前端縁とタック17のタック線が同一線上に並ぶため、
その見栄えが良い。
【0060】そして、実施の形態1と同様、第1の弾性
部材31は、後ベルト55の裏側の生地に固着されると
共に、後ベルト25の裏側の生地を前ベルト21に接続
して支持する。その結果、実施の形態1と同様の効果を
発揮することができる。
【0061】更に、第2の弾性部材32は、前ベルト5
1の裏側の生地に固着されると共に、タック片17a,
17bまたは袋布19の上端前側コーナー部を前ベルト
51に接続して支持する。その結果、実施の形態1と同
様の効果を奏することができる。また、実施の形態1と
同様、第1及び第2の弾性部材31,32により、前ベ
ルト51及び後ベルト55のウエスト方向への相対移動
をバランス良く釣り合わせた状態で行うことができる。
また、第2の弾性部材32により、フリーな状態となる
タック片17a,17bまたは袋布19の上端前側コー
ナー部の位置を定めることができる。特に、本実施の形
態では、第2の弾性部材32が前ベルト51からタック
片17a,17bまたは袋布19の上端前側コーナー部
へ斜めに延び、それらを上方から吊り下げた形で支持す
るため、より効果的にそれらの位置を定めることができ
る。また、ズボンの内側におけるタック片17a,17
bまたは袋布19の上端前側コーナー部の処理を第2の
弾性部材32を利用して簡単に行うことができる。
【0062】上記実施の形態のウエスト調節機能付衣料
品によれば、ウエスト方向に延びるよう設けられるベル
ト部20,50を、ウエスト方向の所定位置で複数に分
離し、分離した一方の前ベルト21,51からなるベル
ト部の突出する挿入端部22,52からなる端部を他方
の後ベルト25,55からなるベルト部に設けた開口部
26,56に挿入し、かつ、一方の前ベルト21,51
からなるベルト部の突出する挿入端部22,52からな
る端部を、他方の後ベルト25,55からなるベルト部
に設けた開口部26,56に挿入した状態でウエスト方
向に弾性的に接続してなるウエスト調節機能付衣料品に
おいて、他方の後ベルト25,55からなるベルト部の
開口部26,56の外側面の開口端縁27,57をウエ
スト方向と直交するベルト通し41により被覆し、か
つ、前記他方の後ベルト25,55からなるベルト部の
開口部26,56の内側面の開口端縁27,57をベル
ト通し41の長さ方向に傾斜して延びるよう形成したも
のである。
【0063】したがって、後ベルト25,55からなる
ベルト部の接続部の開口端縁27,57が外部から視認
されて見栄えを損なうという不具合を効果的に防止する
ことができる。即ち、分離した後ベルト25,55から
なるベルト部の接続部における開口部26,56の開口
端縁27,57を完全に被覆して、ベルトの重なり部分
の見栄えが一本のベルト部20,50と認識され、その
見栄えを向上することができる。また、ベルト部20,
50の接続部である開口部26,56は、帯状のベルト
部用素材を斜めに裁断して端部処理等するだけで簡単に
形成することができるため、作業性を向上し、かつ、製
造コストを低減することができる。
【0064】また、上記実施の形態のウエスト調節機能
付衣料品によれば、ウエスト方向に相対移動自在となる
ように重ね合わせた前布11,11aからなる第1の布
部及び補助布12または前布の後側部12aからなる第
2の布部と、前記前布11,11aからなる第1の布部
に端部が突出するように固着され、前記ウエスト方向に
延びる帯状とした前ベルト21,51からなる第1のベ
ルト部と、前記補助布12または前布の後側部12aか
らなる第2の布部に固着され、前記前ベルト21,51
からなる第1のベルト部に連続して前記ウエスト方向に
延びる帯状とし、前記前ベルト21,51からなる第1
のベルト部の突出する挿入端部22,52からなる端部
が挿入される開口部26,56を有し、かつ、前記開口
部26,56の外側面の開口端縁27,57が下方に向
かって前記ウエスト方向に対して幅狭とし、また、前記
開口部26,56の内側面の開口端縁27,57が下方
に向かって前記ウエスト方向に対して幅広となるように
した後ベルト25,55からなる第2のベルト部と、前
記ウエスト方向と直交する帯状とし、その上端部を前記
開口部26,56の開口端縁27,57付近に取付ける
と共に、その下端部を前記開口部26,56の外側面の
開口端縁27,57付近の下部に対応する前記補助布1
2または前布の後側部12aからなる第2の布部に取付
けて、前記開口部26,56の外側面の開口端縁27,
57を覆ったベルト通し41と、外部から遮蔽された位
置で、前記前ベルト21,51からなる第1のベルト部
の突出する挿入端部22,52からなる端部と前記補助
布12または前布の後側部12aからなる第2のベルト
部の内方向側面に位置する部位とを前記ウエスト方向に
弾性的に接続した第1の弾性部材31とを具備するもの
である。
【0065】したがって、ベルト部20,50の接続部
の開口部26,56が外部から見えて見栄えを損なうと
いう不具合を効果的に防止することができる。即ち、分
離したベルト部20,50の接続部における開口端縁2
7,57を完全に被覆して、ベルト部20,50の重な
り部分の見栄えを向上することができる。また、ベルト
部20,50の接続部である開口部26,56は、帯状
のベルト部用素材を斜めに裁断して端部処理するだけで
簡単に形成することができるため、作業性を向上し、か
つ、製造コストを低減することができる。また、ベルト
通し41の上下両端部の縫い代を確保し、ベルト通し4
1の上下両端部を開口部26,56上端及び第2の布部
上端の所定位置に容易に位置決めすることができると共
に、ベルト通し41をベルト部20,50の接続部に簡
単に縫い付け等により取付けることができる。
【0066】そして、上記実施の形態のウエスト調節機
能付衣料品によれば、ウエスト方向に相対移動自在とな
るように重ね合わせた前布11,11aからなる第1の
布部及び補助布12または前布の後側部12aからなる
第2の布部と、前記第1の布部に端部が突出するように
固着され、前記ウエスト方向に延びる帯状とした前ベル
ト21,51からなる第1のベルト部と、前記補助布1
2または前布の後側部12aからなる第2の布部に固着
され、前記前ベルト21,51からなる第1のベルト部
に連続して前記ウエスト方向に延びる帯状とし、前記前
ベルト21,51からなる第1のベルト部の突出する挿
入端部22,52からなる端部が挿入される開口部2
6,56を有し、かつ、前記開口部26,56の外側面
の開口端縁27,57が下方に向かって前記ウエスト方
向に対して幅狭とし、また、前記開口部26,56の内
側面の開口端縁27,57が下方に向かって前記ウエス
ト方向に対して幅広となるようにした後ベルト25,5
5からなる第2のベルト部と、前記ウエスト方向と直交
する帯状とし、その上端部を前記開口部26,56の開
口端縁27,57付近に取付けると共に、その下端部を
前記開口部26,56の外側面の開口端縁27,57付
近の下部に対応する前記補助布12または前布の後側部
12aからなる第2の布部に取付けて、前記開口部2
6,56の外側面の開口端縁27,57を覆ったベルト
通し41と、外部から遮蔽された位置で、前記第1のベ
ルト部の突出する端部と前記第2のベルト部の内方向側
面に位置する部位とを前記ウエスト方向に弾性的に接続
した第1の弾性部材31と、前記前ベルト21,51か
らなる第1のベルト部及び前記後ベルト25,55から
なる第2のベルト部の内方向側面に位置する部位に縫製
し、前記ウエスト方向に伸縮自在とした前記前ベルト2
1,51からなる第1のベルト部及び前記後ベルト2
5,55からなる第2のベルト部の内側面側の生地60
とを具備するものである。
【0067】したがって、ベルト部20,50の接続部
の開口部26,56が外部から見えてしまい見栄えを損
なうという不具合を効果的に防止することができる。即
ち、分離したベルト部20,50の接続部における開口
端縁27,57を完全に被覆して、ベルト部20,50
の重なり部分の見栄えを向上することができる。また、
ベルト部20,50の接続部である開口部26,56
は、帯状のベルト部用素材を斜めに裁断して端部処理す
るだけで簡単に形成することができるため、作業性を向
上し、かつ、製造コストを低減することができる。ま
た、ベルト通し41の上下両端部の縫い代を確保し、ベ
ルト通し41の上下両端部を開口部26,56上端及び
補助布12または前布の後側部12aからなる第2の布
部上端の所定位置に容易に位置決めすることができると
共に、ベルト通し41をベルト部20,50の接続部に
簡単に縫い付け等により取付けることができる。更に、
後ベルト25,55からなる第2のベルト部の表側の生
地にその縫い目等が現れたり、表側の生地が歪んだりす
ることがなく、意匠面である表面の生地の美観を損なう
ことがない。また、後ベルト25,55からなる第2の
ベルト部の裏側の生地の捲れを防止することができる。
例えば、ウエスト部分またはベルト部20,50の縫製
作業において、後ベルト25,55からなる第2のベル
ト部の裏側の生地の捲れを防止することにより、その作
業を円滑に行い、作業性を向上することができる。
【0068】更に、上記実施の形態のウエスト調節機能
付衣料品によれば、ウエスト方向に相対移動自在となる
ように重ね合わせた前布11,11aからなる第1の布
部及び補助布12または前布の後側部12aからなる第
2の布部と、前記第1の布部に端部が突出するように固
着され、前記ウエスト方向に延びる帯状とした前ベルト
21,51からなる第1のベルト部と、前記第2の布部
に固着され、前記第1のベルト部に連続して前記ウエス
ト方向に延びる帯状とし、前記前ベルト21,51から
なる第1のベルト部の突出する挿入端部22,52から
なる端部が挿入される開口部26,56を有し、かつ、
前記開口部26,56の外側面の開口端縁27,57が
下方に向かって前記ウエスト方向に対して幅狭とし、ま
た、前記開口部26,56の内側面の開口端縁27,5
7が下方に向かって前記ウエスト方向に対して幅広とな
るようにした後ベルト25,55からなる第2のベルト
部と、前記ウエスト方向と直交する帯状とし、その上端
部を前記開口部26,56の開口端縁27,57付近に
取付けると共に、その下端部を前記開口部26,56の
外側面の開口端縁27,57付近の下部に対応する前記
第2の布部に取付けて、前記開口部26,56の外側面
の開口端縁27,57を覆ったベルト通し41と、外部
から遮蔽された位置で、前記第1のベルト部の突出する
端部と前記第2のベルト部の内方向側面に位置する部位
とを前記ウエスト方向に弾性的に接続した第1の弾性部
材31と、前記補助布12または前布の後側部12aか
らなる第2の布部の端部または前記後ベルト25,55
からなる第2のベルト部と前記第1のベルト部の内方向
側面に位置する部位とを前記ウエスト方向に弾性的に接
続する第2の弾性部材32とを具備するものである。
【0069】したがって、ベルト部20,50の接続部
の開口部26,56が外部から見えてしまい見栄えを損
なうという不具合を効果的に防止することができる。即
ち、分離したベルト部20,50の接続部における開口
端縁27,57を完全に被覆して、ベルト部20,50
の重なり部分の見栄えを向上することができる。また、
ベルト部20,50の接続部である開口部26,56
は、帯状のベルト部用素材を斜めに裁断して端部処理す
るだけで簡単に形成することができるため、作業性を向
上し、かつ、製造コストを低減することができる。ま
た、ベルト通し41の上下両端部の縫い代を確保し、ベ
ルト通し41の上下両端部を開口部26,56上端及び
補助布12または前布の後側部12aからなる第2の布
部上端の所定位置に容易に位置決めすることができると
共に、ベルト通し41をベルト部20,50の接続部に
簡単に縫い付け等により取付けることができる。更に、
第1及び第2の弾性部材31,32により、前ベルト2
1,51からなる第1のベルト部及び後ベルト25,5
5からなる第2のベルト部のウエスト方向への相対移動
をバランス良く釣り合わせた状態で行うことができる。
また、第2の弾性部材32により第2の布部の端部の位
置を定めることができ、第1の布部の端部がベルトの長
さに応答することができる。しかも、ウエスト調節機能
付衣料品の内側における第2の布部の端部処理は、第2
の弾性部材32を利用して簡単に行うことができる。
【0070】更にまた、上記実施の形態のウエスト調節
機能付衣料品によれば、ウエスト方向に相対移動自在と
なるように重ね合わせた前布11,11aからなる第1
の布部及び補助布12または前布の後側部12aからな
る第2の布部と、前記第1の布部に端部が突出するよう
に固着され、前記ウエスト方向に延びる帯状とした前ベ
ルト21,51からなる第1のベルト部と、前記第2の
布部に固着され、前記前ベルト21,51からなる第1
のベルト部に連続して前記ウエスト方向に延びる帯状と
し、前記第1のベルト部の突出する挿入端部22,52
からなる端部が挿入される開口部26,56を有し、か
つ、前記開口部26,56の外側面の開口端縁27,5
7が下方に向かって前記ウエスト方向に対して幅狭と
し、また、前記開口部26,56の内側面の開口端縁2
7,57が下方に向かって前記ウエスト方向に対して幅
広となるようにした後ベルト25,55からなる第2の
ベルト部と、前記ウエスト方向と直交する帯状とし、そ
の上端部を前記開口部26,56の開口端縁27,57
付近に取付けると共に、その下端部を前記開口部26,
56の外側面の開口端縁27,57付近の下部に対応す
る前記第2の布部に取付けて、前記開口部26,56の
外側面の開口端縁27,57を覆ったベルト通し41
と、外部から遮蔽された位置で、前記第1のベルト部の
突出する端部と前記後ベルト25,55からなる第2の
ベルト部の内方向側面に位置する部位とを前記ウエスト
方向に弾性的に接続した第1の弾性部材31と、前記第
2の布部の端部または前記後ベルト25,55からなる
第2のベルト部と前記第1のベルト部の内方向側面に位
置する部位とを前記ウエスト方向に弾性的に接続する第
2の弾性部材32と、前記第1のベルト部及び前記後ベ
ルト25,55からなる第2のベルト部の内方向側面に
位置する部位に縫製し、前記ウエスト方向に伸縮自在と
した前記第1のベルト部及び前記後ベルト25,55か
らなる第2のベルト部の内側面側の生地60とを具備す
るものである。
【0071】したがって、ベルト部20,50の接続部
の開口部26,56が外部から見えてしまい見栄えを損
なうという不具合を効果的に防止することができる。即
ち、分離したベルト部20,50の接続部における開口
端縁27,57を完全に被覆して、ベルト部20,50
の重なり部分の見栄えを向上することができる。また、
ベルト部20,50の接続部である開口部26,56
は、帯状のベルト部用素材を斜めに裁断して端部処理す
るだけで簡単に形成することができるため、作業性を向
上し、かつ、製造コストを低減することができる。ま
た、ベルト通し41の上下両端部の縫い代を確保し、ベ
ルト通し41の上下両端部を開口部26,56上端及び
第2の布部上端の所定位置に容易に位置決めすることが
できると共に、ベルト通し41をベルト部20,50の
接続部に簡単に縫い付け等により取付けることができ
る。更に、第1及び第2の弾性部材31,32により、
第1及び第2のベルト部のウエスト方向への相対移動を
バランス良く釣り合わせた状態で行うことができる。ま
た、第2の弾性部材32により第2の布部の端部の位置
を定めることができ、前布11,11aからなる第1の
布部の端部がベルトの長さに応答することができる。し
かも、ウエスト調節機能付衣料品の内側における第2の
布部の端部処理は、第2の弾性部材32を利用して簡単
に行うことができる。加えて、後ベルト25,55から
なる第2のベルト部の表側の生地にその縫い目等が現れ
たり、表側の生地が歪んだりすることがなく、意匠面で
ある表面の生地の美観を損なうことがない。また、後ベ
ルト25,55からなる第2のベルト部の裏側の生地の
捲れを防止することができる。例えば、ウエスト部分ま
たはベルト部の縫製作業において、第2のベルト部の裏
側の生地の捲れを防止することにより、その作業を円滑
に行い、作業性を向上することができる。
【0072】加えて、ベルト通し41の上端部を、開口
部26,56の内側面の上部の開口端縁27,57付近
に取付けたものとするものであるから、縫製する場合の
縫い代の確保が容易であり、その仕上りの縫製が自然と
なるから、見栄えを良くすることができる。また、ベル
ト通し41の上端部を、開口部26,56の外側面の上
部の開口端縁27,57付近に取付けたものであるか
ら、縫製する場合の縫い代の確保が容易であり、その縫
製の順序が厳格にする必要がなくなり、かつ、その仕上
りが自然となるから、見栄えを良くすることができる。
【0073】そして、後ベルト25,55からなる第2
のベルト部の開口部26,56の外側面の開口端縁2
7,57は、ベルト通し41の略対角線方向に延びるよ
う形成したものであるから、ベルト部20,50の接続
部の開口部26,56が外部から視認され難くなり、か
つ、縫い代の確保が容易である。
【0074】更に、後ベルト25,55からなる第2の
ベルト部の開口部26,56の内側面は、前ベルト2
1,51からなる第1のベルト部の突出する端部を包み
込むようにして前記第2の布部の上端部に固着したもの
であるから、前布11,11aからなる第1の布部及び
第2の布部を接続部で相対移動自在とし、かつ、補助布
12または前布の後側部12aからなる第2の布部の端
部の位置を定めてその垂れ下がり等を防止することがで
きる。また、前ベルト21,51からなる第1のベルト
部及び後ベルト25,55からなる第2のベルト部の相
対移動をより円滑に行うことができる。
【0075】ところで、上記各実施の形態はズボンに具
体化され、ポケット口13または前側のタック17を利
用してズボンのウエスト調節機構を設けた。これは、ポ
ケット口13または前側のタック17の上端側には、通
常、ベルト通し41が配置されるからであり、かかるベ
ルト通し41を利用して開口部26,56を被覆するの
に都合が良いからである。しかし、本発明は、ウエスト
調節機構を、それら以外の位置、例えば、後側のタック
17に設けたり、その他のベルト通し41の配置される
部位に設けたり、その他の任意の位置に設けてもよい。
即ち、ベルト部20,50を分離する位置は上記実施の
形態に限定されない。その場合、上記のように、前ベル
ト11,51及び後ベルト15,55の接続部をその部
位に設け、開口17,57をその部位のベルト通し41
で被覆するようにする。これにより、上記と同様の作用
及び効果を奏することができる。また、本発明は、ウエ
スト調整を必要とするウエスト調節機能付衣料品であれ
ば、ズボン以外のウエスト調節機能付衣料品、例えば、
スカート、ショートパンツ、ベルトを有するワンピース
等種々のものに適用することができる。
【0076】したがって、本発明のウエスト方向に相対
移動自在となるように重ね合わせた第1の布部及び第2
の布部は、上記実施の形態のズボン、スカート、ショー
トパンツ、ベルトを有するワンピース等の共通する布ま
たは異種の布の何れでもよく、また、タック17の実施
の形態で示すように、必ずしも、複数に分離されたもの
を意味するものではなく、一枚布の部分をも意味するも
のである。
【0077】また、上記各実施の形態は、ベルト部2
0,50の開口部26,56の開口端縁27,57をベ
ルト通し41で覆う構成と、弾性部材31,32をベル
ト部20,50の裏側の生地に固着する構成の、両方の
構成を具備する。しかし、本発明を実施する場合には、
かかる実施の形態に限定されるものではなく、少なくと
も、弾性部材31のみをベルト部20,50に取付けた
構成または弾性部材31,32の両者をベルト部20,
50に取付けた構成を具備するものであればよい。
【0078】即ち、本発明を実施する場合の、前布11
または前布の前側部11aからなる第1の布部に端部が
突出するように固着され、ウエスト方向に延びる帯状と
した前ベルト21,51からなる第1のベルト部と、補
助布12または前布の後側部11bからなる第2の布部
に固着され、前ベルト21,51からなる第1のベルト
部に連続してウエスト方向に延びる帯状とし、前ベルト
21,51からなる第1のベルト部の突出する端部が挿
入される開口部26,56を有し、かつ、開口部26,
56の外側面の開口端縁27,57が下方に向かってウ
エスト方向に対して幅狭とし、また、開口部26,56
の内側面の開口端縁28,58が下方に向かってウエス
ト方向に対して幅広となるようにした後ベルト25,5
5からなる第2のベルト部は、人のウエスト部分を巻く
ベルト部20,50を複数、少なくとも2以上に分割し
たものであればよく、その分割した数を特定するもので
はない。また、本発明を実施する場合の前ベルト21,
51からなる第1のベルト部と後ベルト25,55から
なる第2のベルト部は、その前後を問うものではなく、
前後を逆にすることもできる。
【0079】特に、上記各実施の形態はズボンに具体化
され、ポケット口13または前側のタック17を利用し
てズボンのウエスト調節機構は、ポケット口13または
タック17またはダーツ16に何れかに1または複数箇
所またはそれらを組合せて設けることができる。殊に、
タック17またはダーツ16に設けたものは、人が予測
しない箇所であり、また、着用時にも気付かれない形態
を維持できる。ポケット口13においても、ほぼそれが
維持されるが、縫製においては、複数の生地の縫合箇所
となることから、作業性から見れば有利である。しか
し、本発明を実施する場合には、基本的に場所を特定す
るものではない。
【0080】また、上記実施の形態では、弾性部材3
1,32の両者をベルト部20,50の構成を具備する
ものであるが、弾性部材32は補助布12または前布の
後側部11bからなる第2の布部に張力を付与するもの
であり、見栄えを尊重するものであるが、省略し、その
ベルト部の延び量の中間値等に設定し、所定の布で固定
してもよい。即ち、外部から遮蔽された位置で、前ベル
ト21,51からなる第1のベルト部の突出する挿入端
部22,52からなる端部と、後ベルト25,55から
なる第2のベルト部の内方向側面に位置する部位とをウ
エスト方向に弾性的に接続した第1の弾性部材31とす
ることができる。
【0081】しかし、弾性部材31,32の両者をベル
ト部20,50の構成を具備するものでは、常に、見栄
えを良くすることができる。即ち、外部から遮蔽された
位置で、前ベルト21,51からなる第1のベルト部の
突出する挿入端部22,52からなる端部と、後ベルト
25,55からなる第2のベルト部の内方向側面に位置
する部位とをウエスト方向に弾性的に接続した第1の弾
性部材31と、補助布12または前布の後側部11bか
らなる第2の布部の端部または後ベルト25,55から
なる第2のベルト部と前ベルト21,51からなる第1
のベルト部の内方向側面に位置する部位とをウエスト方
向に弾性的に接続する第2の弾性部材32とを具備する
と、見栄えを良くすることができる。
【0082】このように、上記実施の形態のように2つ
の弾性部材31,32を設けて、前ベルト21、51及
び後ベルト25,55の相対移動時のバランスをとるこ
ともできるが、第1の弾性部材31のみの構成としても
よい。更に、弾性部材31,32は、ベルト部20,5
0の裏面側の生地に固着する限りにおいて、他の構成を
採用することができる。
【0083】そして、上記第1の構成を具体化する場
合、ベルト部20,50の開口部26,56は、ベルト
通し41の略対角線方向に延びるよう形成することが好
ましい。こうすることにより、縫い代が容易に確保でき
る。しかし、ベルト部20,50の開口部26,56
は、ベルト通し41の長さ方向と傾斜して延びる限りに
おいて、若干の曲線状としたり、非直線状としたり、任
意の形態とすることができる。
【0084】更に、上記実施の形態は、ベルト部20,
50を二重とした例で説明したが、かかる二重のベルト
部は通常、コットンパンツ等に採用される。したがっ
て、通常のウール、合繊等のスラックスの場合のよう
に、ベルト部20,50を一重として実施することもで
きる。例えば、ベルト部20,50を一重とし、その上
端部を若干裏側に折り返し、裏地(芯地)を縫い付けて
二重とし、上記実施の形態と実質的に同様のベルト部と
して実施することもできる。この場合、その芯地は、分
離したベルト部の少なくとも接続部で、ゴムバンド等の
弾性部材31,32に匹敵する十分な弾性を有するもの
を使用する必要が有る。また、挿入端部22,52の形
状も、開口17,57から出し入れ自在な限りにおい
て、上記実施の形態以外の目立ち難い構成とすることが
できる。また、第1及び第2のベルト部をそれぞれ実質
的に一重とし、それらを接続部で単に重ね合わせて、互
いに相対移動自在とすることも可能である。この場合、
第1のベルト部の端部を第2のベルト部の開口となる端
縁から裏面側または内側に重ねて、適宜ウエスト方向に
案内し、それらを相対移動する。
【0085】
【発明の効果】以上のように、請求項1のウエスト調節
機能付衣料品によれば、ウエスト方向に延びるよう設け
られるベルト部を、ウエスト方向の所定位置で複数に分
離し、分離した一方のベルト部の突出する端部を他方の
ベルト部に設けた開口部に挿入し、かつ、一方のベルト
部の突出する端部を他方のベルト部に設けた開口部に挿
入した状態でウエスト方向に弾性的に接続してなるウエ
スト調節機能付衣料品において、前記他方のベルト部の
開口部の外側面の開口端縁をウエスト方向と直交するベ
ルト通しにより被覆し、かつ、前記他方のベルト部の開
口部の内側面の開口端縁を前記ベルト通しの長さ方向に
傾斜して延びるよう形成したものである。
【0086】したがって、ベルト部の接続部の開口端縁
が外部から視認されて見栄えを損なうという不具合を効
果的に防止することができる。即ち、分離したベルト部
の接続部における開口部の開口端縁を完全に被覆して、
ベルト部の重なり部分の見栄え一本のベルト部と認識さ
れ、その見栄えを向上することができる。また、ベルト
部の接続部である開口部は、帯状のベルト部用素材を斜
めに裁断して端部処理等するだけで簡単に形成すること
ができるため、作業性を向上し、かつ、製造コストを低
減することができる。
【0087】請求項2のウエスト調節機能付衣料品によ
れば、ウエスト方向に相対移動自在となるように重ね合
わせた第1の布部及び第2の布部と、前記第1の布部に
端部が突出するように固着され、前記ウエスト方向に延
びる帯状とした第1のベルト部と、前記第2の布部に固
着され、前記第1のベルト部に連続して前記ウエスト方
向に延びる帯状とした第2のベルト部と、前記ウエスト
方向と直交する帯状とし、その上端部を前記開口部の開
口端縁付近に取付けると共に、その下端部を前記開口部
の外側面の開口端縁付近の下部に対応する前記第2の布
部に取付けて、前記開口部の外側面の開口端縁を覆った
ベルト通しと、外部から遮蔽された位置で、前記第1の
ベルト部の突出する端部と前記第2のベルト部の内方向
側面に位置する部位とを前記ウエスト方向に弾性的に接
続した第1の弾性部材とを具備し、前記第2のベルト部
は、前記第1のベルト部の突出する端部が挿入される開
口部を有し、かつ、前記開口部の外側面の開口端縁が下
方に向かって前記ウエスト方向に対して幅狭とし、ま
た、前記開口部の内側面の開口端縁が下方に向かって前
記ウエスト方向に対して幅広となるようにしたものであ
る。
【0088】したがって、ベルト部の接続部の開口部が
外部から見えてしまい見栄えを損なうという不具合を効
果的に防止することができる。即ち、分離したベルト部
の接続部における開口端縁を完全に被覆して、ベルト部
の重なり部分の見栄えを向上することができる。また、
ベルト部の接続部分である開口部分は、帯状のベルト部
用素材を斜めに裁断して端部処理するだけで簡単に形成
することができるため、作業性を向上し、かつ、製造コ
ストを低減することができる。また、ベルト通しの上下
両端部の縫い代を確保し、ベルト通しの上下両端部を開
口部上端及び第2の布部上端の所定位置に容易に位置決
めすることができると共に、ベルト通しをベルト部の接
続部分に簡単に縫い付け等により取付けることができ
る。
【0089】請求項3のウエスト調節機能付衣料品によ
れば、ウエスト方向に相対移動自在となるように重ね合
わせた第1の布部及び第2の布部と、前記第1の布部に
端部が突出するように固着され、前記ウエスト方向に延
びる帯状とした第1のベルト部と、前記第2の布部に固
着され、前記第1のベルト部に連続して前記ウエスト方
向に延びる帯状とした第2のベルト部と、前記ウエスト
方向と直交する帯状とし、その上端部を前記開口部の開
口端縁付近に取付けると共に、その下端部を前記開口部
の外側面の開口端縁付近の下部に対応する前記第2の布
部に取付けて、前記開口部の外側面の開口端縁を覆った
ベルト通しと、外部から遮蔽された位置で、前記第1の
ベルト部の突出する端部と前記第2のベルト部の内方向
側面に位置する部位とを前記ウエスト方向に弾性的に接
続した第1の弾性部材と、前記第1のベルト部及び前記
第2のベルト部の内方向側面に位置する部位に縫製し、
前記ウエスト方向に伸縮自在とした前記第1のベルト部
及び前記第2のベルト部の内側面側の生地とを具備し、
前記第2のベルト部は、前記第1のベルト部の突出する
端部が挿入される開口部を有し、かつ、前記開口部の外
側面の開口端縁が下方に向かって前記ウエスト方向に対
して幅狭とし、また、前記開口部の内側面の開口端縁が
下方に向かって前記ウエスト方向に対して幅広となるよ
うにしたものである。
【0090】したがって、ベルト部の接続部の開口部が
外部から見えてしまい見栄えを損なうという不具合を効
果的に防止することができる。即ち、分離したベルト部
の接続部における開口端縁を完全に被覆して、ベルト部
の重なり部分の見栄えを向上することができる。また、
ベルト部の接続部分である開口部分は、帯状のベルト部
用素材を斜めに裁断して端部処理するだけで簡単に形成
することができるため、作業性を向上し、かつ、製造コ
ストを低減することができる。また、ベルト通しの上下
両端部の縫い代を確保し、ベルト通しの上下両端部を開
口部上端及び第2の布部上端の所定位置に容易に位置決
めすることができると共に、ベルト通しをベルト部の接
続部分に簡単に縫い付け等により取付けることができ
る。更に、第2のベルト部の表側の生地にその縫い目等
が現れたり、表側の生地が歪んだりすることがなく、意
匠面である表面の生地の美観を損なうことがない。ま
た、第2のベルト部の裏側の生地の捲れを防止すること
ができる。例えば、ウエスト部分またはベルト部の縫製
作業において、第2のベルト部の裏側の生地の捲れを防
止することにより、その作業を円滑に行い、作業性を向
上することができる。
【0091】請求項4のウエスト調節機能付衣料品によ
れば、ウエスト方向に相対移動自在となるように重ね合
わせた第1の布部及び第2の布部と、前記第1の布部に
端部が突出するように固着され、前記ウエスト方向に延
びる帯状とした第1のベルト部と、前記第2の布部に固
着され、前記第1のベルト部に連続して前記ウエスト方
向に延びる帯状とした第2のベルト部と、前記ウエスト
方向と直交する帯状とし、その上端部を前記開口部の開
口端縁付近に取付けると共に、その下端部を前記開口部
の外側面の開口端縁付近の下部に対応する前記第2の布
部に取付けて、前記開口部の外側面の開口端縁を覆った
ベルト通しと、外部から遮蔽された位置で、前記第1の
ベルト部の突出する端部と前記第2のベルト部の内方向
側面に位置する部位とを前記ウエスト方向に弾性的に接
続した第1の弾性部材と、前記第2の布部の端部または
前記第2のベルト部と前記第1のベルト部の内方向側面
に位置する部位とを前記ウエスト方向に弾性的に接続す
る第2の弾性部材とを具備し、前記第2のベルト部は、
前記第1のベルト部の突出する端部が挿入される開口部
を有し、かつ、前記開口部の外側面の開口端縁が下方に
向かって前記ウエスト方向に対して幅狭とし、また、前
記開口部の内側面の開口端縁が下方に向かって前記ウエ
スト方向に対して幅広となるようにしたものである。
【0092】したがって、ベルト部の接続部の開口部が
外部から見えてしまい見栄えを損なうという不具合を効
果的に防止することができる。即ち、分離したベルト部
の接続部における開口端縁を完全に被覆して、ベルト部
の重なり部分の見栄えを向上することができる。また、
ベルト部の接続部分である開口部分は、帯状のベルト部
用素材を斜めに裁断して端部処理するだけで簡単に形成
することができるため、作業性を向上し、かつ、製造コ
ストを低減することができる。また、ベルト通しの上下
両端部の縫い代を確保し、ベルト通しの上下両端部を開
口部上端及び第2の布部上端の所定位置に容易に位置決
めすることができると共に、ベルト通しをベルト部の接
続部分に簡単に縫い付け等により取付けることができ
る。更に、第1及び第2の弾性部材により、第1及び第
2のベルト部のウエスト方向への相対移動をバランス良
く釣り合わせた状態で行うことができる。また、第2の
弾性部材により第2の布部の端部の位置を定めることが
でき、第1の布部の端部がベルトの長さに応答すること
ができる。しかも、ウエスト調節機能付衣料品の内側に
おける第2の布部の端部処理は、第2の弾性部材を利用
して簡単に行うことができる。
【0093】請求項5のウエスト調節機能付衣料品によ
れば、ウエスト方向に相対移動自在となるように重ね合
わせた第1の布部及び第2の布部と、前記第1の布部に
端部が突出するように固着され、前記ウエスト方向に延
びる帯状をなす第1のベルト部と、前記第2の布部に固
着され、前記第1のベルト部に連続して前記ウエスト方
向に延びる帯状とした第2のベルト部と、前記ウエスト
方向と直交する帯状とし、その上端部を前記開口部の内
側面の開口端縁付近に取付けると共に、その下端部を前
記開口部の外側面の開口端縁付近の下部に対応する前記
第2の布部に取付けて、前記開口部の外側面の開口端縁
を覆ったベルト通しと、外部から遮蔽された位置で、前
記第1のベルト部の突出する端部と前記第2のベルト部
の内方向側面に位置する部位とを前記ウエスト方向に弾
性的に接続した第1の弾性部材と、前記第2の布部の端
部または前記第2のベルト部と前記第1のベルト部の内
方向側面に位置する部位とを前記ウエスト方向に弾性的
に接続した第2の弾性部材と、前記弾性部材の伸縮方向
と伸縮方向を同一とした前記第1のベルト部及び前記第
2のベルト部の内方向側面に位置する部位に縫製し、前
記ウエスト方向に伸縮自在とした前記第1のベルト部及
び前記第2のベルト部の内側面側の生地とを具備し、前
記第2のベルト部は、前記第1のベルト部の突出する端
部が挿入される開口部を有し、かつ、前記開口部の外側
面の開口端縁が下方に向かって前記ウエスト方向に対し
て幅狭とし、また、前記開口部の内側面の開口端縁が下
方に向かって前記ウエスト方向に対して幅広となるよう
にしたものである。
【0094】したがって、ベルト部の接続部の開口部が
外部から見えてしまい見栄えを損なうという不具合を効
果的に防止することができる。即ち、分離したベルト部
の接続部における開口端縁を完全に被覆して、ベルト部
の重なり部分の見栄えを向上することができる。また、
ベルト部の接続部分である開口部分は、帯状のベルト部
用素材を斜めに裁断して端部処理するだけで簡単に形成
することができるため、作業性を向上し、かつ、製造コ
ストを低減することができる。また、ベルト通しの上下
両端部の縫い代を確保し、ベルト通しの上下両端部を開
口部上端及び第2の布部上端の所定位置に容易に位置決
めすることができると共に、ベルト通しをベルト部の接
続部分に簡単に縫い付け等により取付けることができ
る。更に、第2のベルト部の表側の生地にその縫い目等
が現れたり、表側の生地が歪んだりすることがなく、意
匠面である表面の生地の美観を損なうことがない。ま
た、第2のベルト部の裏側の生地の捲れを防止すること
ができる。例えば、ウエスト部分またはベルト部の縫製
作業において、第2のベルト部の裏側の生地の捲れを防
止することにより、その作業を円滑に行い、作業性を向
上することができる。そして、第1及び第2の弾性部材
により、第1及び第2のベルト部のウエスト方向への相
対移動をバランス良く釣り合わせた状態で行うことがで
きる。また、第2の弾性部材により第2の布部の端部の
位置を定めることができ、第1の布部の端部がベルトの
長さに応答することができる。しかも、ウエスト調節機
能付衣料品の内側における第2の布部の端部処理は、第
2の弾性部材を利用して簡単に行うことができる。
【0095】請求項6のウエスト調節機能付衣料品によ
れば、前記ベルト通しの上端部を、前記開口部の内側面
の上部開口端縁付近に取付けたものとするものであるか
ら、請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載の効果に
加えて、縫製する場合の縫い代の確保が容易であり、そ
の仕上りの縫製が自然となるから、見栄えを良くするこ
とができる。
【0096】請求項7のウエスト調節機能付衣料品によ
れば、前記ベルト通しの上端部を、前記開口部の外側面
の上部開口端縁付近に取付けたものであるから、請求項
1乃至請求項5の何れか1つに記載の効果に加えて、縫
製する場合の縫い代の確保が容易であり、その縫製の順
序が厳格にする必要がなくなり、かつ、その仕上りが自
然となるから、見栄えを良くすることができる。
【0097】請求項8のウエスト調節機能付衣料品によ
れば、前記第2のベルト部の前記開口部の外側面の開口
端縁は、前記ベルト通しの略対角線方向に延びるよう形
成したものであるから、請求項1乃至請求項7の何れか
1つに記載の効果に加えて、ベルト部の接続部の開口部
が外部から視認され難くなり、かつ、縫い代の確保が容
易である。
【0098】請求項9のウエスト調節機能付衣料品によ
れば、前記ウエスト方向に相対移動自在となるように重
ね合わせた第1の布部及び第2の布部は、タックまたは
ダーツを構成し、タックまたはダーツの折り返し部分に
当て布を接合し、形状を維持させるものであるから、使
用者のウエストに合わせて相対移動してもその見栄えが
維持される。また、プレスの前に形状が維持されるか
ら、プレスが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態1にかかるウエス
ト調節機能付衣料品としてのズボン全体を示す側面図で
ある。
【図2】 図2は本発明の実施の形態1にかかるズボン
のウエスト調節機能付衣料品の各部材を分解して示す斜
視図である。
【図3】 図3は本発明の実施の形態1にかかるズボン
のウエスト調節機能付衣料品の各部材の取付け態様を示
す分解斜視図である。
【図4】 図4は本発明の実施の形態1にかかるズボン
のウエスト調節機能付衣料品付近を示す斜視図である。
【図5】 図5は本発明の実施の形態1にかかるズボン
のウエスト調節機能付衣料品の通常時を表面側から見て
示す説明図である。
【図6】 図6は本発明の実施の形態1にかかるズボン
のウエスト調節機能付衣料品の通常時を裏面側から見て
示す説明図である。
【図7】 図7は本発明の実施の形態1にかかるズボン
のウエスト調節機能付衣料品の伸長時を表面側から見て
示す説明図である。
【図8】 図8は本発明の実施の形態1にかかるズボン
のウエスト調節機能付衣料品の伸長時を裏面側から見て
示す説明図である。
【図9】 図9は本発明の実施の形態2にかかるウエス
ト調節機能付衣料品としてのズボン全体を示す側面図で
ある。
【図10】 図10は本発明の実施の形態2にかかるズ
ボンのウエスト調節機能付衣料品の各部材の取付け態様
を示す分解斜視図である。
【図11】 図11は本発明の実施の形態2にかかるズ
ボンのウエスト調節機能付衣料品の通常時を表面側から
見て示す説明図である。
【図12】 図12は本発明の実施の形態2にかかるズ
ボンのウエスト調節機能付衣料品の通常時を裏面側から
見て示す説明図である。
【符号の説明】
11 前布(第1の布部)、12 補助布(第2の布
部)、11a 前布の前側部(第1の布部)、11b
前布の後側部(第2の布部)、20 ベルト部、21
前ベルト(第1のベルト部)、22 挿入端部、25
後ベルト(第2のベルト部)、26 開口部、27 開
口端縁、28 開口端縁、31 第1の弾性部材、32
第2の弾性部材、41 ベルト通し、50 ベルト
部、51 前ベルト(第1のベルト部)、52 挿入端
部、55 後ベルト(第2のベルト部)、56 開口
部、57 開口端縁、58 開口端縁、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A41D 27/00 A41D 27/00 C

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエスト方向に延びるよう設けられるベ
    ルト部を、ウエスト方向の所定位置で複数に分離し、分
    離した一方のベルト部の突出する端部を他方のベルト部
    に設けた開口部に挿入し、かつ、一方のベルト部の突出
    する端部を他方のベルト部に設けた開口部に挿入した状
    態でウエスト方向に弾性的に接続してなる衣料品におい
    て、 前記他方のベルト部の開口部の外側面の開口端縁をウエ
    スト方向と直交するベルト通しにより被覆し、かつ、前
    記他方のベルト部の開口部の内側面の開口端縁を前記ベ
    ルト通しの長さ方向に傾斜して延びるよう形成したこと
    を特徴とするウエスト調節機能付衣料品。
  2. 【請求項2】 ウエスト方向に相対移動自在となるよう
    に重ね合わせた第1の布部及び第2の布部と、 前記第1の布部に端部が突出するように固着され、前記
    ウエスト方向に延びる帯状とした第1のベルト部と、 前記第2の布部に固着され、前記第1のベルト部に連続
    して前記ウエスト方向に延びる帯状とし、前記第1のベ
    ルト部の突出する端部が挿入される開口部を有し、か
    つ、前記開口部の外側面の開口端縁が下方に向かって前
    記ウエスト方向に対して幅狭とし、また、前記開口部の
    内側面の開口端縁が下方に向かって前記ウエスト方向に
    対して幅広となるようにした第2のベルト部と、 前記ウエスト方向と直交する帯状とし、その上端部を前
    記開口部の開口端縁付近に取付けると共に、その下端部
    を前記開口部の外側面の開口端縁付近の下部に対応する
    前記第2の布部に取付けて、前記開口部の外側面の開口
    端縁を覆ったベルト通しと、 外部から遮蔽された位置で、前記第1のベルト部の突出
    する端部と前記第2のベルト部の内方向側面に位置する
    部位とを前記ウエスト方向に弾性的に接続した第1の弾
    性部材とを具備することを特徴とするウエスト調節機能
    付衣料品。
  3. 【請求項3】 ウエスト方向に相対移動自在となるよう
    に重ね合わせた第1の布部及び第2の布部と、 前記第1の布部に端部が突出するように固着され、前記
    ウエスト方向に延びる帯状とした第1のベルト部と、 前記第2の布部に固着され、前記第1のベルト部に連続
    して前記ウエスト方向に延びる帯状とし、前記第1のベ
    ルト部の突出する端部が挿入される開口部を有し、か
    つ、前記開口部の外側面の開口端縁が下方に向かって前
    記ウエスト方向に対して幅狭とし、また、前記開口部の
    内側面の開口端縁が下方に向かって前記ウエスト方向に
    対して幅広となるようにした第2のベルト部と、 前記ウエスト方向と直交する帯状とし、その上端部を前
    記開口部の開口端縁付近に取付けると共に、その下端部
    を前記開口部の外側面の開口端縁付近の下部に対応する
    前記第2の布部に取付けて、前記開口部の外側面の開口
    端縁を覆ったベルト通しと、 外部から遮蔽された位置で、前記第1のベルト部の突出
    する端部と前記第2のベルト部の内方向側面に位置する
    部位とを前記ウエスト方向に弾性的に接続した第1の弾
    性部材と、 前記第1のベルト部及び前記第2のベルト部の内方向側
    面に位置する部位に縫製し、前記ウエスト方向に伸縮自
    在とした前記第1のベルト部及び前記第2のベルト部の
    内側面側の生地とを具備することを特徴とするウエスト
    調節機能付衣料品。
  4. 【請求項4】 ウエスト方向に相対移動自在となるよう
    に重ね合わせた第1の布部及び第2の布部と、 前記第1の布部に端部が突出するように固着され、前記
    ウエスト方向に延びる帯状とした第1のベルト部と、 前記第2の布部に固着され、前記第1のベルト部に連続
    して前記ウエスト方向に延びる帯状とし、前記第1のベ
    ルト部の突出する端部が挿入される開口部を有し、か
    つ、前記開口部の外側面の開口端縁が下方に向かって前
    記ウエスト方向に対して幅狭とし、また、前記開口部の
    内側面の開口端縁が下方に向かって前記ウエスト方向に
    対して幅広となるようにした第2のベルト部と、 前記ウエスト方向と直交する帯状とし、その上端部を前
    記開口部の開口端縁付近に取付けると共に、その下端部
    を前記開口部の外側面の開口端縁付近の下部に対応する
    前記第2の布部に取付けて、前記開口部の外側面の開口
    端縁を覆ったベルト通しと、 外部から遮蔽された位置で、前記第1のベルト部の突出
    する端部と前記第2のベルト部の内方向側面に位置する
    部位とを前記ウエスト方向に弾性的に接続した第1の弾
    性部材と、 前記第2の布部の端部または前記第2のベルト部と前記
    第1のベルト部の内方向側面に位置する部位とを前記ウ
    エスト方向に弾性的に接続する第2の弾性部材とを具備
    することを特徴とするウエスト調節機能付衣料品。
  5. 【請求項5】 ウエスト方向に相対移動自在となるよう
    に重ね合わせた第1の布部及び第2の布部と、 前記第1の布部に端部が突出するように固着され、前記
    ウエスト方向に延びる帯状をなす第1のベルト部と、 前記第2の布部に固着され、前記第1のベルト部に連続
    して前記ウエスト方向に延びる帯状とし、前記第1のベ
    ルト部の突出する端部が挿入される開口部を有し、か
    つ、前記開口部の外側面の開口端縁が下方に向かって前
    記ウエスト方向に対して幅狭とし、また、前記開口部の
    内側面の開口端縁が下方に向かって前記ウエスト方向に
    対して幅広となるようにした第2のベルト部と、 前記ウエスト方向と直交する帯状とし、その上端部を前
    記開口部の開口端縁付近に取付けると共に、その下端部
    を前記開口部の外側面の開口端縁付近の下部に対応する
    前記第2の布部に取付けて、前記開口部の外側面の開口
    端縁を覆ったベルト通しと、 外部から遮蔽された位置で、前記第1のベルト部の突出
    する端部と前記第2のベルト部の内方向側面に位置する
    部位とを前記ウエスト方向に弾性的に接続した第1の弾
    性部材と、 前記第2の布部の端部または前記第2のベルト部と前記
    第1のベルト部の内方向側面に位置する部位とを前記ウ
    エスト方向に弾性的に接続した第2の弾性部材と、 前記弾性部材の伸縮方向と伸縮方向を同一とした前記第
    1のベルト部及び前記第2のベルト部の内方向側面に位
    置する部位に縫製し、前記ウエスト方向に伸縮自在とし
    た前記第1のベルト部及び前記第2のベルト部の内側面
    側の生地とを具備することを特徴とするウエスト調節機
    能付衣料品。
  6. 【請求項6】 前記ベルト通しの上端部は、前記開口部
    の内側面の上部開口端縁付近に取付けたことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載のウエスト
    調節機能付衣料品。
  7. 【請求項7】 前記ベルト通しの上端部は、前記開口部
    の外側面の上部開口端縁付近に取付けたことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載のウエスト
    調節機能付衣料品。
  8. 【請求項8】 前記第2のベルト部の前記開口部の外側
    面の開口端縁は、前記ベルト通しの略対角線方向に延び
    るよう形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項7
    の何れか1つに記載のウエスト調節機能付衣料品。
  9. 【請求項9】 前記ウエスト方向に相対移動自在となる
    ように重ね合わせた第1の布部及び第2の布部は、タッ
    クまたはダーツを構成し、タックまたはダーツの折り返
    し部分に当て布を接合し、形状を維持させることを特徴
    とする請求項1乃至8の何れか1つに記載のウエスト調
    節機能付衣料品。
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