JP2518807B2 - ズボン等のウエスト伸縮構造 - Google Patents
ズボン等のウエスト伸縮構造Info
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Description
形成されたタックをウエスト部分に備えたズボンやスカ
ート等(以下単にズボン等という)のウエスト伸縮構造
に関する。
スト部の寸法は、例えば69cm、72cm、75cm
といったように所定間隔で設定されており、着用者は、
自己のウエストの寸法に近いものを選択して購入し、自
己のウエストの寸法に修正したり、ベルト等によって矯
正して着用している。
る場合には、修正作業が必要であり、手間及び費用を要
するという問題があり、ベルト等によって矯正する場合
には、ウエスト部にシワが生じてテザイン的に好ましく
なく、また、着用した際の快適性にも劣るという問題が
ある。
より、例えば図6に示すように、ズボン等のウエスト部
の横側、或は後ろ側やウエスト部全周を、ゴム等の弾性
材により形成し、この弾性材によってウエスト部を伸縮
させることができるようにしたウエスト伸縮構造があっ
た。
従来のズボン等のウエスト伸縮構造にあっては、着用者
のウエストの寸法に応じてズボン等のウエスト部を伸縮
させることができ、着用に際して快適性を十分に確保す
ることができるものの、ウエスト部の横側等に備えられ
た弾性材が露呈して見栄えが悪く、また、弾性材が縮ん
だ状態では、弾性材の下側の布地にシワが生じて美感を
損ね、デザイン的に良好なものではなかった。
になされたものであり、その目的とするところは、着用
者のウエストの寸法に応じてウエスト部を伸縮させるこ
とができるばかりでなく、デザイン的にも良好なズボン
等のウエスト伸縮構造を、簡単な構造によって提供する
ことである。
めに、本発明の採った手段を、図面に使用する符号を付
して説明すると、「ウエスト部分にタック10を備えた
ズボン等のウエスト伸縮構造であって、一端が前記タッ
ク10の上側の布地12におけるタック10の先端部分
13aから延出する部位に連結され、他端がタック10
の下側の布地11に連結された弾性材30を備え、この
弾性材30と前記上側の布地12におけるタック10の
先端部分13aから延出する部位との少なくとも表側
を、前記下側の布地11によって被覆し、且つ、一端が
前記タック10の下側の布地11におけるタック10の
奥端部分13bに連結され、他端がタック10の上側の
布地12に連結された第二の弾性材31を備え、この第
二の弾性材31と前記下側の布地11におけるタック1
0の奥端部分13bとの少なくとも表側を、前記上側の
布地12によって被覆したことを特徴とするズボン等の
ウエスト伸縮構造」である。
ン等のウエスト伸縮構造は、次のように作用する。
縮構造は、ゴム等の弾性材によってウエスト部20が伸
縮されるようにしたものであり、着用者のウエストの寸
法に応じてウエスト部20が伸縮するため、着用の際の
快適性は十分に確保されることになる。
分14においてなされるため、ウエスト部20が伸縮し
ても、タック10の深さが変更されるだけであり、布地
自体にシワが生じることはなく、美感を何等損なうこと
がない。
分14においてなされることから、例えば腹部が突出し
た体形の者等が着用した場合、この腹部の形状に倣った
ウエスト部20の伸縮によってタック10の深さが変化
することになるため、ズボン等の横側や後ろ側のデザイ
ンが崩れることはなく、この理由からも美感に優れるこ
とになる。
が連結された上側の布地12におけるタック10の先端
部分13aから延出する部位との少なくとも表側は、下
側の布地11によって被覆されているため、弾性材30
等が露呈することはなく、見栄えが良くなる。
におけるタック10の奥端部分13bとの少なくとも表
側は、上側の布地12によって被覆されているため、第
二の弾性材等31が露呈して美感を損なうこともない。
0の奥端部分13bと上側の布地12とに両端が連結さ
れた第二の弾性材31を備えることにより、タック部分
14に不用意にシワが生じたり、タック部分14の余剰
な布地がタック10の外側に不用意にはみ出すことや、
タック部分14が不用意に開くこと等が防止され、さら
に見栄えが良くなる。
構造の実施例を、図面に従って詳細に説明する。
伸縮構造を採用したズボン100の一例を示す。このズ
ボン100は、ウエスト部分に二対のタック10、10
aを備えた所謂ツータックのズボンであり、外側のタッ
ク10aは、通常のタック10aとされているが、内側
のタック10は、本発明のウエスト伸縮構造を採用した
タック10とされている。このウエスト伸縮構造の詳細
を以下に説明する。
て、外側の通常のタック10aと、ウエスト伸縮構造が
採用された内側のタック10との二つのタック10、1
0aが形成されており、内側のタック10における下側
の布地11における上端部に、ウエスト部20の前側を
除く略全周を構成する下側のウエスト布地11aが縫い
着けられ、内側のタック10における上側の布地12の
上端部に、ウエスト部10の前側を構成する上側のウエ
スト布地12aが縫い着けられている。ここで、上側の
ウエスト布地12aは、タックの先端部分13aから延
出するものとなっている。そして、上側のウエスト布地
12aにおける前述した延出する部位に、ゴムにより形
成された弾性材30の一端が連結されており、下側のウ
エスト布地11aに弾性材30の他端が連結されてい
る。
ク部分14のウエスト部20を構成する下側のウエスト
布地11aが縫い着けられており、この下側のウエスト
布地11aにおけるタックの奥端部分13bには、第二
の弾性部材31の一端が連結され、上側の布地における
前述した上側のウエスト布地12aには、第二の弾性部
材31の他端が連結されている。
エスト伸縮構造の別の実施例を示す。このウエスト伸縮
構造は、前述の図2に示したウエスト伸縮構造に加え
て、弾性材30と、この弾性材30の一端が連結された
上側のウエスト布地12aにおけるタック10の先端部
分から延出する部位とを被覆する下側のウエスト布地1
1aの端部に、この端部をさらに被覆するベルト通し7
0を備えたものである。このベルト通し70によって、
ウエスト部20の伸縮に伴って相対的に伸縮する上側の
布地と下側の布地との部位が隠され、美感を確保するこ
とができる。
20が最小に縮んだ際に、タック10の最先端部分13
aから外側の通常のタック10aに渡って配設されたも
のとすると、デザイン的に良好となる。また、ベルト通
し70は、ベルトを通すためのものであるが、この表面
に例えばエンブレム等の刺繍を施すると、さらに見栄え
をよくすることができる。
エスト伸縮構造のさらに別の実施例を示す。このウエス
ト伸縮構造は、前述の図2に示したウエスト伸縮構造に
加えて、弾性材30または第二の弾性材31の最大伸び
を抑制する抑制手段として、弾性に劣る材料から形成さ
れた伸び止め材50を備え、この伸び止め材50の両端
を、弾性材30と第二の弾性材31との両方が縮むと弛
んだ状態となるように、弾性材30における下側の布地
11に連結された側の端部と、第二の弾性材31におけ
る上側の布地12に連結された側の端部とに連結したも
のである。
材30または第二の弾性材31が所定以上に不用意に伸
びることが抑制されるため、例えばウエスト部20が所
定以上に伸びてタック10が消滅したり、弾性材30や
第二の弾性材31の一部等が露呈する等して美感を損ね
ることを確実に防止することができる。
の最大伸びを抑制する抑制手段としては、これに限ら
ず、例えば、弾性材30と第二の弾性材31との各々の
両端に個々に伸び止め材50を連結する等、種々のもの
を採用することができる。
ウエスト伸縮構造のさらにまた別の実施例を示す。この
ウエスト伸縮構造は、前述の図2〜4に示したウエスト
伸縮構造において、タック10の奥端部分13bを切断
し、この切断部15に補助布地60を縫い着けて、タッ
ク20がウエスト部20に向かって深くなるようにした
ものである。
は、ウエスト部20の伸縮に際して、タック10の奥端
部分13bが擦れ合い、この部分に毛羽立ちが生じる虞
があるのであるが、前述の如くウエスト部20に向かっ
てタック10が深くなるようにすると、タック10の奥
端部分13bの最も擦れ合い易い部分であるウエスト部
10の近傍において、布地に余裕が生じて擦れ合い難く
なり、毛羽立ちが生じ難くなる。ここで、補助布地60
としてレザー等の滑り易い材質のものを使用すると、擦
れ合いによる毛羽立ちがより一層生じ難くなり都合がよ
い。
をタック10の奥端部分13bに縫い着けることによっ
てタック20がウエスト部20に向かって深くなるよう
にした例を示したが、これに限らず、例えば、タック1
0がウエスト部20に向かって深くなるように、一枚の
布地を折り重ねてタック10を形成しても良い。
ボン100に採用した例を示したが、本発明に係るウエ
スト伸縮構造は、ズボン100に限らず、例えばタック
10を備えたスカートや、複数のプリーツを備えこのプ
リーツの一部をタック10としたプリーツスカート等、
衣服の広汎に採用されるものである。
るズボン等のウエスト伸縮構造は、タックの先端部分側
に弾性材を備え、この弾性材等の少なくとも表側を下側
の布地によって被覆し、且つ、タックの奥端部分側に第
二の弾性部材を備え、この弾性材等の少なくとも表側を
上側の布地によって被覆したものであり、ウエスト部の
伸縮が弾性材によってタック部分においてなされるよう
にすると共に、弾性材等が露呈しないようにし、しか
も、タック部分が不用意に開くこと等を防止するように
したものである。
トの寸法に応じてウエスト部を伸縮させることができる
ばかりでなく、デザイン的にも良好なズボン等のウエス
ト伸縮構造を、簡単な構造によって提供することができ
る。
用したズボンの一例を示す正面図である。
例を示す分解斜視図である。
の実施例を示す分解斜視図である。
らに別の実施例を示す分解斜視図である。
らにまた別の実施例を示す分解斜視図である。
ズボンの一例を示す正面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】ウエスト部分にタックを備えたズボン等の
ウエスト伸縮構造であって、 一端が前記タックの上側の布地におけるタックの先端部
分から延出する部位に連結され、他端がタックの下側の
布地に連結された弾性材を備え、 この弾性材と前記上側の布地におけるタックの先端部分
から延出する部位との少なくとも表側を、前記下側の布
地によって被覆し、 且つ、一端が前記タックの下側の布地におけるタックの
奥端部分に連結され、他端がタックの上側の布地に連結
された第二の弾性材を備え、 この第二の弾性材と前記下側の布地におけるタックの奥
端部分との少なくとも表側を、前記上側の布地によって
被覆したことを特徴とするズボン等のウエスト伸縮構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7120893A JP2518807B2 (ja) | 1995-04-22 | 1995-04-22 | ズボン等のウエスト伸縮構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7120893A JP2518807B2 (ja) | 1995-04-22 | 1995-04-22 | ズボン等のウエスト伸縮構造 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6133296A Division JP2518804B2 (ja) | 1994-05-26 | 1994-06-15 | ズボン等のウエスト伸縮構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH083804A JPH083804A (ja) | 1996-01-09 |
JP2518807B2 true JP2518807B2 (ja) | 1996-07-31 |
Family
ID=14797603
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7120893A Expired - Fee Related JP2518807B2 (ja) | 1995-04-22 | 1995-04-22 | ズボン等のウエスト伸縮構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2518807B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1702526A2 (en) | 2000-03-01 | 2006-09-20 | Koji Kato | Hook assembly used for waist-adjusting mechanism of garment and garment having waist-adjusting mechanism |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8555414B2 (en) | 2004-05-06 | 2013-10-15 | Nike, Inc. | Article of apparel utilizing zoned venting and/or other body cooling features or methods |
-
1995
- 1995-04-22 JP JP7120893A patent/JP2518807B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1702526A2 (en) | 2000-03-01 | 2006-09-20 | Koji Kato | Hook assembly used for waist-adjusting mechanism of garment and garment having waist-adjusting mechanism |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH083804A (ja) | 1996-01-09 |
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