JP2000192077A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

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JP2000192077A
JP2000192077A JP10371299A JP37129998A JP2000192077A JP 2000192077 A JP2000192077 A JP 2000192077A JP 10371299 A JP10371299 A JP 10371299A JP 37129998 A JP37129998 A JP 37129998A JP 2000192077 A JP2000192077 A JP 2000192077A
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ethylene oxide
oil
carbon atoms
weight
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JP10371299A
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Naoyoshi Sonoda
直由 園田
Tsutomu Iwamoto
努 岩本
Toshiya Shimada
俊哉 島田
Meiko Sakaki
銘子 榊
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Lion Corp
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄の主基材として特定のアニオン界面活性
剤を用い、更に、乾燥後のなめらかな感触を得るための
シリコーン誘導体と、従来よりもアルキレンオキサイド
付加モル分布の狭い末端封鎖型ノニオン界面活性剤とを
配合することにより、起泡力を損なうことなく増泡効果
を有し、濯ぎ時にきしみがなくなめらかで且つべたつき
やぬるつきがなく、乾燥後もなめらかで且つしっとりと
した感触のある洗浄剤組成物を提供する。 【解決手段】 ナロー度70重量%のC1123CO(O
CH2CH2)9OCH35重量部、ポリオキシエチレンラ
ウリルエーテル硫酸ナトリウム(平均エチレンオキサイ
ド付加モル数=3)10重量部、トリメチルシリル基末
端ジメチルポリシロキサン(100000cst)2重
量部、椰子油脂肪酸ジエタノールアミド1重量部、香料
0.5重量部、クエン酸(pHを6に調整するための
量)及び精製水(残部)を配合して洗浄剤組成物を調製
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は洗浄剤に関し、特に
毛髪や皮膚等の洗浄に好適な洗浄剤に関する。
【0002】
【従来の技術】毛髪や身体、衣類の洗浄剤に仕上がり効
果を良くするために、シリコーン誘導体を配合すること
が行われているが(特開平5−39212号公報)、起
泡力や乾燥後のなめらかさ等には優れるものの、濯ぎ時
にきしみがひどく、また乾燥後ぱさつく、しっとりしな
い等の問題があった。
【0003】このようなきしみを改善するために、シリ
コーン誘導体にポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を併用
することが行われているが(特開平6−40865号公
報)、濯ぎ時のきしみは改善されるものの、起泡力が弱
くなる傾向があり、また乾燥後のぱさつきは改善されて
いない。
【0004】更に、保湿効果やつっぱり感を防止する効
果を得るために、脂肪酸セッケン、非セッケン系界面活
性剤、シリコーン類及び油類を配合することが行われて
いるが(特開平9−124458号公報)、濯ぎ時のき
しみに関しては解決に至っていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、起泡力を損
なうことなく増泡効果を有し、濯ぎ時にきしみがなくな
めらかで且つべたつきやぬるつきがなく、乾燥後もなめ
らかで且つしっとりとした感触のある洗浄剤組成物を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、洗浄の主基材
として特定のアニオン界面活性剤を用い、更に、乾燥後
のなめらかな感触を得るためのシリコーン誘導体と、特
定の末端封鎖型ノニオン界面活性剤とを配合した洗浄剤
組成物が前記目的を達成することを見出し、本発明を完
成するに至った。
【0007】即ち、本発明は、(A)下記の一般式
(I)及び(II)で表される末端封鎖型ノニオン界面活
性剤の中から選ばれる1種以上、(B)アニオン界面活
性剤及び(C)シリコーン誘導体を必須成分として含有
することを特徴とする洗浄剤組成物に関する。
【0008】 R1CO−(AO)m−(EO)n−OR2 (I)
【0009】 [式中、 R1 :置換基を含んでも良い炭素数6〜22の炭化水素基 R2 :炭素数1〜20のアルキル基又はアルケニル基 AO :炭素数3〜8のオキシアルキレン基から選ばれる1種以上 EO :オキシエチレン基 m :アルキレンオキサイドの平均付加モル数であり、0≦m≦15 n :エチレンオキサイドの平均付加モル数であり、0<n≦40 m+n:2〜50の数 を示し、且つEOの付加モル分布は下記の数式(1)で
表されるナロー度の条件を満たすことが必須である。
【0010】
【数3】
【0011】(式中、i :正の整数 Yi :付加モル数がiのエチレンオキサイド付加体
(mが0でない場合はエチレンオキサイド付加中間体)
の重量% nmax:含有量が最も多いエチレンオキサイド付加体
(mが0でない場合はエチレンオキサイド付加中間体)
の付加モル数であり、正の整数 を示す)]
【0012】 R3CO−[(AO)s ,(EO)t]−OR4 (II)
【0013】 [式中、 R3 :置換基を含んでも良い炭素数6〜22の炭化水素基 R4 :炭素数1〜20のアルキル基又はアルケニル基 AO :炭素数3〜8のオキシアルキレン基から選ばれる1種以上 EO :オキシエチレン基 s :アルキレンオキサイドの平均付加モル数であり、0<s≦15 t :エチレンオキサイドの平均付加モル数であり、0<t≦40 s+t:2〜50の数 を示し、且つAOとEOはランダム付加であり、AOと
EOの混合付加モル分布が下記の数式(2)で表される
ナロー度の条件を満たすことが必須である。
【0014】
【数4】
【0015】(式中、j :保持時間(分) Yj :保持時間がjの成分の重量% vmax:含有量が最も多い成分が、高速液体クロマトグ
ラフィを行った場合に検出される保持時間(分) を示す)]
【0016】また、本発明の洗浄剤組成物において、
(A)成分中の脂肪酸アルキルエステル含有量が2重量
%以下であることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の洗浄剤組成物には必須成
分(A)として上記の一般式(I)及び(II)で表され
る末端封鎖型ノニオン界面活性剤の中から選ばれる1種
以上が含有される。
【0018】上記の一般式(I)で表される末端封鎖型
ノニオン界面活性剤において、R1は6〜22個の炭素
原子を有する炭化水素基であり、10〜16個の炭素原
子を有するアルキル基又はアルケニル基が特に好まし
い。炭化水素基R1 は直鎖であっても分岐鎖であっても
良く、飽和であっても不飽和であっても良く、ヒドロキ
シル基のような置換基を任意に含んでも良い。これらの
中でも、R1 としては、デシル基、ラウリル基、ミリス
チル基、パルミチル基、オレイル基、椰子油脂肪酸由来
のアルキル基、牛脂脂肪酸に由来するアルキル基が好ま
しい。
【0019】一般式(I)におけるR2 は1〜20個の
炭素原子を有するアルキル基又はアルケニル基であり、
好ましくは1〜10個の炭素原子を有するアルキル基又
はアルケニル基、特に好ましくは1〜4個の炭素原子を
有するアルキル基又はアルケニル基である。R2 は直鎖
であっても分岐鎖であっても良く、飽和であっても不飽
和であっても良い。これらの中でも、R2 としては、メ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等が好まし
い。
【0020】AOは炭素数3〜8のオキシアルキレン基
から選ばれる1種以上であり、2種以上の場合、アルキ
レンオキサイドブロック内では各々が複数のブロックに
分かれていても良いし、ランダム付加していても良い。
また、洗浄力、泡性能及び生分解性の点から、炭素数3
〜8のオキシアルキレン基としては炭素数3又は4のオ
キシプロピレン基又はオキシブチレン基が特に好まし
い。
【0021】炭素数3〜8のアルキレンオキサイドの平
均付加モル数mは0〜15の範囲であり、0〜5の範囲
が好ましく、泡立ちが充分な場合は安定性の点から0〜
3の範囲が好ましい。一方、エチレンオキサイドの平均
付加モル数nは0<n≦40を満たす範囲であり、好ま
しくは3〜40の範囲、より好ましくは5〜30の範囲
である。平均付加モル数nが40を超えると、ハンドリ
ング性が低下し、生分解性も悪化する。更に、m+nは
2〜50の範囲に入る必要がある。m+nが2未満では
エチレンオキサイド(又はアルキレンオキサイド及びエ
チレンオキサイド)の付加していない成分が多く残存
し、洗浄力、濯ぎ性及び臭気に悪影響を及ぼす。また、
m+nが50を超えるとハンドリング性が低下し、生分
解性も悪化する。
【0022】また、一般式(I)で表される末端封鎖型
ノニオン界面活性剤は、エチレンオキサイドの付加モル
分布が上記の数式(1)で表されるナロー度の条件を満
たすことが必須であるが、より好ましいナロー度として
は65重量%以上であり、特に好ましくは70重量%以
上である。上記ナロー度を表す数式(1)は、例えば含
有量の最も多い成分が付加モル数9のエチレンオキサイ
ド付加(中間)体であったとすると(nmax =9)、付
加モル数7〜11の成分が全体の50重量%以上を占め
る(Y7+Y8+Y9+Y10+Y11≧50重量%)という
ことを意味する。この計算にはエチレンオキサイドの付
加していない成分の重量は含まない。即ち、nmax が1
又は2である場合、ナロー度の式は各々(Y1+Y2+Y
3)及び(Y1+Y2+Y3+Y4)になるものとする。
【0023】一般式(I)で表される末端封鎖型ノニオ
ン界面活性剤を具体的に例示すれば、m=0の場合の例
として、デカン酸ポリオキシエチレン(7)メチルエー
テル、ラウリン酸ポリオキシエチレン(12)メチルエ
ーテル、ラウリン酸ポリオキシエチレン(9)エチルエ
ーテル、ラウリン酸ポリオキシエチレン(20)ブチル
エーテル、ミリスチン酸ポリオキシエチレン(15)メ
チルエーテル、パルミチン酸ポリオキシエチレン(1
8)エチルエーテル、椰子油脂肪酸ポリオキシエチレン
(15)メチルエーテル、オレイン酸ポリオキシエチレ
ン(25)メチルエーテル等が、mが0でない場合の例
として、デカン酸ポリオキシプロピレン(2)ポリオキ
シエチレン(10)メチルエーテル、ラウリン酸ポリオ
キシプロピレン(3)ポリオキシエチレン(5)メチル
エーテル、ラウリン酸ポリオキシプロピレン(3)ポリ
オキシエチレン(15)メチルエーテル、ラウリン酸ポ
リオキシブチレン(2)ポリオキシエチレン(10)エ
チルエーテル、ラウリン酸ポリオキシプロピレン(5)
ポリオキシエチレン(20)ブチルエーテル、ミリスチ
ン酸ポリオキシプロピレン(5)ポリオキシエチレン
(10)メチルエーテル、パルミチン酸ポリオキシブチ
レン(4)ポリオキシエチレン(18)エチルエーテ
ル、椰子油脂肪酸ポリオキシプロピレン(2)ポリオキ
シエチレン(5)メチルエーテル、オレイン酸ポリオキ
シプロピレン(7)ポリオキシエチレン(25)メチル
エーテル等が挙げられるが、これらに限定されるもので
はない。
【0024】上記の一般式(II)で表される末端封鎖型
ノニオン界面活性剤において、R3は一般式(I)にお
けるR1 と同様であり、R4 は一般式(I)におけるR
2 と同様である。また、AO及びEOは一般式(I)に
おけるAO及びEOと同様であり、s及びtはsが0で
ないことを除き、一般式(I)におけるm及びnと同様
である。
【0025】また、一般式(II)で表される末端封鎖型
ノニオン界面活性剤では、最終生成物が、上記の数式
(2)で表されるナロー度の条件を満たすことが必須で
あるが、より好ましいナロー度としては65重量%以上
であり、特に好ましくは70重量%以上である。上記ナ
ロー度を表す数式(2)は、実施例に示すクロマト条件
で測定を行った場合に、例えば含有量の最も多い成分が
保持時間10分で検出されたとすると、保持時間が6分
から14分の間に含まれる成分の総量が全体の50重量
%以上を占めるということを意味する。但し、vmax
4分未満である場合、ナロー度の式は0分からvmax
4分までの保持時間を有する成分の総量を表すものとす
る。
【0026】(A)成分である末端封鎖型ノニオン界面
活性剤はいかなる方法で合成又は調製したものでも良
く、その製造方法を特に制限されるものではないが、次
に示す方法で、触媒を用いて、脂肪酸アルキルエステル
にエチレンオキサイド、又はエチレンオキサイド及びア
ルキレンオキサイドを付加重合することが好ましい。
【0027】用いる触媒としては、表面改質された複合
金属酸化物触媒が挙げられ、複合金属酸化物触媒として
は、例えば、まず、下記の一般式(III) で表される化合
物を焼成したMg−Al複合金属酸化物が挙げられる。
【0028】 aMgO・Al23・bH2O (III)
【0029】上記一般式(III) で表される化合物は、水
酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム共沈物などの水
酸化アルミナ・マグネシウムである。一般式(III) にお
いて、aとbは正数であり、特に限定されないが、aは
1〜5、好ましくは2〜4、特に好ましくは2.2〜
3.5とするのが適当であり、bは0〜20、好ましく
は0〜15、特に好ましくは0〜12である。また、一
般式(III) で表される化合物の焼成は200〜1000
℃、好ましくは300〜950℃、特に好ましくは40
0〜800℃で行い、焼成時間は通常30〜400分
間、好ましくは30〜300分間、特に好ましくは60
〜250分間である。尚、焼成温度をこのように限定す
る理由は、200℃よりも低いと、触媒の活性が不充分
になるからであり、1000℃よりも高いと、結晶構造
が変化して、触媒活性が急激に低下するからである。
【0030】特に、複合金属酸化物として水酸化アルミ
ナ・マグネシウムを用いた場合には、大きな触媒表面積
が得られ、脂肪酸アルキルエステルにエチレンオキサイ
ド、又はエチレンオキサイド及びアルキレンオキサイド
を付加重合する際の反応活性が、他の複合金属酸化物に
比べ、非常に高くなる。即ち、複合金属酸化物として、
水酸化アルミナ・マグネシウムを用いることは、所定の
付加重合反応を効率的に達成することを可能とし、且つ
反応後の触媒分離も容易であることから、工業的に優位
である。
【0031】複合金属酸化物触媒としては、次に、金属
イオン添加酸化マグネシウムが挙げられる。金属イオン
添加酸化マグネシウムとしては、Al3+、Ga3+、Zr
4+、Ti4+、In3+、Tl3+、Co3+、Ni3+、S
3+、La3+、Fe3+、Cu2+及びMn2+からなる群よ
り選ばれる1種以上の金属イオンが添加されたものが好
ましい。酸化マグネシウム中に添加する金属イオンの量
は、複合金属酸化物中0.1〜40重量%、好ましくは
0.5〜20重量%の範囲とする。
【0032】金属イオン添加酸化マグネシウムの製造方
法は、特開平1−164437号公報に記載されている
が、以下の方法のように、添加金属イオンを含む水溶液
から、添加金属イオンを析出させて金属イオン添加酸化
マグネシウム粒子を製造することが望ましい。
【0033】1)含浸法:硝酸アルミニウム水溶液のよ
うな添加金属イオンを含む水溶液に、MgO粒子を加
え、混合した後、蒸発乾固→粉砕→焼成の工程を経て、
触媒粒子を得る。
【0034】2)共沈法:硝酸マグネシウム水溶液のよ
うなマグネシウム塩水溶液と、硝酸アルミニウム水溶液
のような添加金属イオンを含む水溶液とを混合し、これ
にアンモニアなどの沈殿剤を加え、水溶液からマグネシ
ウムと添加金属を同時に水酸化物として析出させ、濾過
→乾燥→粉砕→焼成により触媒粒子を製造する。
【0035】3)沈着法:酸化マグネシウム粒子を分散
した分散液に、添加金属イオンを含む水溶液を添加し、
酸化マグネシウム粒子表面に添加金属の水酸化物を析
出、沈着させ、濾過→乾燥→焼成する。
【0036】また、上記共沈法、沈着法等の沈殿法によ
り触媒を製造する場合は、沈殿処理後に触媒スラリー中
に存在する不要陰イオンをイオン交換樹脂で除去するこ
ともでき、これにより濾過後の洗浄工程を省略ないしは
簡略化できる。尚、焼成処理は上記のMg−Al複合金
属酸化物と同様に行うことができる。
【0037】複合金属酸化物触媒としては、更に、下記
の一般式(IV)で表されるハイドロタルサイトの焼成物
が挙げられる。
【0038】 [Mg2+ 1-xAl3+ x(OH)2]x+[(Ap-)x/p・qH2O]x- (IV)
【0039】上記の一般式(IV)において、Ap-は、C
3 2-、SO4 2-、OH-、NO3 -、Fe(CN)6 3-又はC
3COO-である。xは正数であって、特に限定されな
いが、通常、0<x≦0.33、好ましくは0.25≦
x≦0.3とする。また、特に限定されないが、pは1
〜5、好ましくは2〜4、特に好ましくは2.2〜3.
5とするのが適当であり、qは0〜10、好ましくは0
〜8、特に好ましくは0〜5である。ハイドロタルサイ
トは天然品であっても、共沈などで調製した合成品であ
っても良い。尚、焼成処理は上記のMg−Al複合金属
酸化物と同様に行うことができる。
【0040】上記の複合金属酸化物触媒は、金属水酸化
物で表面改質して、改質複合金属酸化物触媒とする。こ
のように表面改質を行うことにより、(A)成分の製造
において、エチレンオキサイドの付加モル分布、又はエ
チレンオキサイド及びアルキレンオキサイドの混合付加
モル分布を狭くして品質の向上を図り、また残存未反応
脂肪酸アルキルエステル量を減らすことができる。
【0041】複合金属酸化物の改質方法は、特開平8−
169861号公報に記載されている。具体的に説明す
ると、前記複合金属酸化物を、アルカリ金属又はアルカ
リ土類金属の金属水酸化物及び/又は金属アルコキシド
で改質した後、反応用触媒として使用する方法と、アル
コキシル化用反応器の中で、原料の脂肪酸アルキルエス
テルに、前記複合金属酸化物と、金属水酸化物及び/又
は金属アルコキシドとを混合し、反応系の中で複合金属
酸化物を表面改質した後、エチレンオキサイド、又はエ
チレンオキサイド及びアルキレンオキサイドを加えて反
応を行う方法とがある。前者の方法は、特に限定されな
いが、複合金属酸化物に金属水酸化物及び/又は金属ア
ルコキシドの水溶液又はアルコール溶液を噴霧した後、
乾燥又は焼成するのが好ましい。また、後者の方法で
は、原料である脂肪酸アルキルエステルへの複合金属酸
化物と金属水酸化物及び/又は金属アルコキシドの添加
順序は特に限定する必要はない。この際、金属水酸化物
及び/又は金属アルコキシドを低級アルコール溶液とし
て添加することも、触媒表面酸点をより均質に、且つよ
り選択的に部分被毒する意味で好ましい。
【0042】金属水酸化物は、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物、水酸化カルシ
ウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属の水酸
化物が好ましい。また、金属アルコキシドとしては、ナ
トリウムアルコキシド、カリウムアルコキシド等のアル
カリ金属のアルコキシド、マグネシウムアルコキシドな
どのアルカリ土類金属のアルコキシドが好ましい。尚、
前記複合金属酸化物の改質に使用する金属水酸化物及び
/又は金属アルコキシドの量は、複合金属酸化物に対し
て0.5〜10重量%、好ましくは1〜5重量%の範囲
とするのが適当である。このように金属水酸化物及び/
又は金属アルコキシドの量を限定するのは、0.5重量
%よりも少ないと、充分な改質効果が得られないからで
あり、10重量%よりも多いと、触媒活性を阻害して、
やはり充分な活性が得られないからである。
【0043】直接挿入反応で(A)成分を製造するため
に用いる出発原料は、脂肪酸アルキルエステル及びエチ
レンオキサイド(又はエチレンオキサイド及びアルキレ
ンオキサイド)である。脂肪酸アルキルエステルは1種
でも2種以上の混合物でも良い。
【0044】(A)成分の製造方法におけるアルコキシ
ル化反応は、通常の操作手段及び反応条件の下で容易に
行うことができる。
【0045】該アルコキシル化反応における反応温度は
80〜230℃、好ましくは120〜200℃、特に好
ましくは120〜180℃の範囲である。このように温
度を規定するのは、80℃よりも低いと、触媒が殆ど活
性を示さないからであり、230℃よりも高いと高価な
装置を必要とする上、着色や反応したアルキレンオキサ
イド鎖の分解が起こるからである。また、反応圧力は、
通常0〜20気圧、好ましくは2〜8気圧、特に好まし
くは2〜6気圧とするのが適当である。このように気圧
を規定するのは、20気圧よりも高いと安全性の確保が
難しくなるからである。
【0046】また、触媒の使用量は、脂肪酸アルキルエ
ステル量に対して0.01〜20重量%、好ましくは
0.05〜10重量%、特に好ましくは0.1〜5重量
%の範囲とするのが適当である。このように使用量を限
定するのは、0.01重量%よりも少ないと、反応が完
結するまで長時間かかるからであり、20重量%よりも
多いと、装置の除熱能力が限界を越え、反応温度を維持
するのが困難になったり、反応後、触媒を除去する際の
製品ロスが増加するからである。
【0047】(A)成分の製造方法の例を挙げると、オ
ートクレーブ中に脂肪酸アルキルエステルと改質複合金
属酸化物触媒を仕込み、脱ガス、脱水処理した後、窒素
雰囲気にして、所定の温度、圧力条件下で、エチレンオ
キサイド、又はエチレンオキサイド及びアルキレンオキ
サイドを導入して反応を行う。また、触媒を分離する方
法は特に限定されないが、反応終了後、反応生成物を冷
却した後、例えば水を加えて低粘度化し、珪藻土、セル
ロース系樹脂、活性白土等の濾過助剤を添加し、触媒を
濾別する方法などがある。
【0048】上記のような触媒を用いた直接挿入反応の
場合、エチレンオキサイドのみを用いることによって上
記の一般式(I)で表される末端封鎖型ノニオン界面活
性剤(m=0の場合)が得られ、脂肪酸アルキルエステ
ルにエチレンオキサイドを付加した後、炭素数3〜8の
アルキレンオキサイドを付加すれば、上記の一般式
(I)で表される末端封鎖型ノニオン界面活性剤(mが
0でない場合)が得られる。一方、エチレンオキサイド
と炭素数3〜8のアルキレンオキサイドとを予め混合し
ておいて脂肪酸アルキルエステルに付加すれば、上記の
一般式(II)で表される末端封鎖型ノニオン界面活性剤
が得られる。
【0049】本発明における(A)成分は、上記のナロ
ー度の条件を満たすことにより、洗浄力、濯ぎ性及び泡
性能が格段に向上するのみならず、直接挿入反応を行っ
た場合には残存する未反応脂肪酸アルキルエステル由来
の臭気が低減する。本発明において、(A)成分中の未
反応脂肪酸アルキルエステル含有量は2重量%以下が好
ましく、より好ましくは1重量%以下である。
【0050】上記のような触媒を用いて直接挿入反応を
行うと、生成物に0.3〜5重量%程度のポリアルキレ
ングリコール(重量平均分子量数万〜数十万)が含まれ
る。ポリアルキレングリコールとしては、エチレンオキ
サイドを付加した場合は、ポリエチレングリコールが含
まれ、エチレンオキサイドとアルキレンオキサイドを付
加した場合は、ポリオキシエチレンポリオキシアルキレ
ンコポリマーなどが含まれる。本発明の洗浄剤組成物の
場合は、上記のポリアルキレングリコールを3重量%以
下にすることが好ましく、2重量%以下にすることがよ
り好ましく、0.1〜2重量%にすることが特に好まし
い。ポリアルキレングリコールは、例えば特開平9−2
62456号公報記載の方法や特開平10−7620号
公報記載の方法等により濾過を行えば、触媒と同時に除
去することができる。
【0051】(A)成分の配合量は組成物中0.1〜2
5重量%であり、好ましくは0.5〜20重量%であ
る。少なすぎると、濯ぎ時のきしみ、乾燥後のぱさつき
を防止する効果が不充分となる。一方、多すぎると液晶
の形成などによりハンドリング性が悪くなったり、泡に
粘性が出すぎ使用感の面で不具合が生じる。
【0052】本発明の洗浄剤組成物には必須成分(B)
としてアニオン界面活性剤が含有される。アニオン界面
活性剤としては、カルボン酸基、スルホン酸基、硫酸エ
ステル基及びリン酸エステル基からなる群より選ばれる
1種以上のアニオン性官能基を極性基として有するアニ
オン界面活性剤が挙げられ、1種を使用しても2種以上
を使用しても良い。
【0053】(B)アニオン界面活性剤は上記の極性基
を有していれば良く、特に限定されないが、例えば、脂
肪酸セッケン、アルキルエーテルカルボン酸塩、アシル
アラニネートやアシルタウレート、N−アルキルイミノ
ジカルボン酸に代表されるアミノ酸系アニオン界面活性
剤又はその塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキ
ルナフタレンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、アル
キルスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、α−オ
レフィンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエー
テル硫酸塩、アルキルアリルエーテル硫酸塩、アルキル
リン酸塩、アルキルエーテルリン酸塩、アルキルフェニ
ルエーテルリン酸塩、アルキルリン酸エステル塩等が好
適に使用される。これらの中でも、泡立ちが相乗的に良
くなる点で、脂肪酸セッケン、アシルアラニネート、α
−オレフィンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル硫酸塩が特に好ましい。
【0054】(B)成分の配合量としては、通常、組成
物中1〜30重量%、好ましくは2〜25重量%の範囲
から適宜選択される。配合量が1重量%未満では泡立ち
及び洗浄力不足となる。一方、30重量%を超えると着
色が起こる上、濯ぎ時のきしみが大きく、乾燥後もぱさ
つく。
【0055】本発明の洗浄剤組成物には必須成分として
(C)シリコーン誘導体が含有される。本発明において
用いられるシリコーン誘導体としては、トリメチルシリ
ル基末端ジメチルポリシロキサン、シラノール基末端ジ
メチルポリシロキサン、メチルフェニルシリコーン、ア
ミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルコ
ール変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、フ
ッ素変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、メルカ
プト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、脂肪
酸変性シリコーン、シリコーングラフトポリマー、環状
シリコーン、アルキル変性シリコーン等が挙げられる。
これらの中でも、トリメチルシリル基末端ジメチルポリ
シロキサン、シラノール基末端ジメチルポリシロキサ
ン、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーンが
乾燥後のなめらかさ、ぱさつきのなさの点で特に好まし
い。粘度は通常1〜20,000,000cst、好ま
しくは30〜10,000,000cstのものが用い
られるが、これに限定されない。
【0056】(C)成分の配合量は、通常、組成物中
0.1〜10重量%、好ましくは0.2〜5重量%の範
囲である。(C)成分の配合量が0.1重量%未満では
乾燥後のなめらかさがなくなり、10重量%を超えると
ビルドアップし、ごわつくことになる。
【0057】本発明の洗浄剤組成物には、精製水などの
水の他に必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲
で、従来から使用されてきた他の成分を添加しても良
い。添加可能な成分としては、クエン酸などのpH調整
剤、色素、香料、プロピレングリコールなどの保湿剤、
安息香酸塩などの抗菌剤、ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロースなどの粘度調整剤、食塩、芒硝、可溶化剤、タ
ンパク誘導体、動植物抽出エキス、カチオン化セルロー
スなどのカチオン性高分子化合物(コンディショニング
剤)、パール外観付与剤、ハイドロトロープ、防腐剤、
酸化防止剤、紫外線吸収剤、増粘剤、ふけ止め剤、トニ
ック剤等が挙げられる。
【0058】香料としては、脂肪族炭化水素、テルペン
炭化水素、芳香族炭化水素等の炭化水素類、脂肪族アル
コール、テルペンアルコール、芳香族アルコール等のア
ルコール類、脂肪族エーテル、芳香族エーテル等のエー
テル類、脂肪族オキサイド、テルペン類のオキサイド等
のオキサイド類、脂肪族アルデヒド、テルペン系アルデ
ヒド、脂肪族環状アルデヒド、チオアルデヒド、芳香族
アルデヒド等のアルデヒド類、脂肪族ケトン、テルペン
ケトン、脂肪族環状ケトン、非ベンゼン系芳香族ケト
ン、芳香族ケトン等のケトン類、アセタール類、ケター
ル類、フェノール類、フェノールエーテル類、脂肪酸、
テルペン系カルボン酸、脂肪族環状カルボン酸、芳香族
カルボン酸等の酸類、酸アマイド類、脂肪族ラクトン、
大環状ラクトン、テルペン系ラクトン、脂肪族環状ラク
トン、芳香族ラクトン等のラクトン類、脂肪族エステ
ル、フラン系カルボン酸エステル、脂肪族環状カルボン
酸エステル、シクロヘキシルカルボン酸エステル、テル
ペン系カルボン酸エステル、芳香族カルボン酸エステル
等のエステル類、ニトロムスク類、ニトリル、アミン、
ピリジン類、キノリン類、ピロール、インドール等の含
窒素化合物等々の合成香料及び動物、植物からの天然香
料、天然香料及び/又は合成香料を含む調合香料の1種
又は、2種以上を混合し使用することができる。例え
ば、合成香料としては、1996年化学工業日報社刊印
藤元一著「合成香料 化学と商品知識」、1969年M
ONTCLAIR,N.J.刊ステファン・アークタン
ダー(STEFFEN ARCTANDER)著「パヒ
ューム アンド フレーバー ケミカルズ(Perfu
me and Flavor Chemicals)」
等に記載の香料が使用できる。天然香料としては、「香
りの百科」日本香料協会編に記載の香料が使用できる。
【0059】主な香料名を具体的に挙げると、アルデヒ
ドC6〜C12、アニスアルデヒド、アセタールR、アセ
トフェノン、アセチルセドレン、アドキサール、アリル
アミルグリコレート、アリルシクロヘキサンプロピオネ
ート、α−ダマスコン、β−ダマスコン、δ−ダマスコ
ン、アンブロキサン、アミルシンナミックアルデヒド、
アミルシンナミックアルデヒドジメチルアセタール、ア
ミルバレリアネート、アミルサリシレート、イソアミル
アセテート、イソアミルサリシレート、オウランチオー
ル、アセチルオイゲノール、バクダノール、ベンジルア
セテート、ベンジルアルコール、ベンジルサリシレー
ト、ベルガミールアセテート、ボルニルアセテート、ブ
チルブチレート、p−t−ブチルシクロヘキサノール、
p−t−ブチルシクロヘキシルアセテート、o−t−ブ
チルシクロヘキサノール、o−t−ブチルシクロヘキシ
ルアセテート、ベンズアルデヒド、ベンジルフォーメー
ト、カリオフィレン、カシュメラン、カルボン、セドロ
アンバー、セドリルアセテート、セドロール、セレスト
リッド、シンナミックアルコール、シンナミックアルデ
ヒド、シスジャスモン、シトラール、シトラールジメチ
ルアセタール、シトラサール、シトロネラール、シトロ
ネロール、シトロネリルアセテート、シトロネリルフォ
ーメート、シトロネリルニトリル、シクラセット、シク
ラメンアルデヒド、シクラプロップ、キャロン、クマリ
ン、シンナミルアセテート、δ−C6〜C13ラクトン、
ジメチルベンジルカービノール、ジヒドロジャスモン、
ジヒドロリナロール、ジヒドロミルセノール、ジメトー
ル、ジミルセトール、ジフェニルオキサイド、エチルワ
ニリン、オイゲノール、フルイテート、フェンチルアル
コール、フェニルエチルフェニルアセテート、ガラクソ
リド、γ−C6〜C13ラクトン、α−ピネン、β−ピネ
ン、リモネン、ミルセン、β−カリオフィレン、ゲラニ
オール、ゲラニルアセテート、ゲラニルフォーメート、
ゲラニルニトリル、ヘディオン、ヘリオナール、ヘリオ
トロピン、cis−3−ヘキセノール、cis−3−ヘ
キセニールアセテート、cis−3−ヘキセニールサリ
シレート、ヘキシルシンナミックアルデヒド、ヘキシル
サリシレート、ヒヤシンスジメチルアセタール、ハイド
ロトロピックアルコール、ヒドロキシシトロネラール、
インドール、イオノン、イソボルニルアセテート、イソ
シクロシトラール、イソEスーパー、イソオイゲノー
ル、イソノニルアセテート、イソブチルキノリン、ジャ
スマール、ジャスモラクトン、ジャスモフィラン、コア
ボン、リグストラール、リリアール、ライムオキサイ
ド、リナロール、リナロールオキサイド、リナリルアセ
テート、リラール、マンザネート、マイヨール、メンサ
ニールアセテート、メンソネート、メチルアンスラニレ
ート、メチルオイゲノール、メントール、α−メチルイ
オノン、β−メチルイオノン、γ−メチルイオノン、メ
チルイソオイゲノール、メチルラベンダーケトン、メチ
ルサリシレート、ミューゲアルデヒド、ムゴール、ムス
クTM−II、ムスク781、ムスクC14、ムスコン、シ
ベトン、シクロペンタデカノン、シクロヘキサデセノ
ン、シクロペンタデカノリド、アンブレッドリド、シク
ロヘキサデカノリド、10−オキサヘキサデカノリド、
11−オキサヘキサデカノリド、12−オキサヘキサデ
カノリド、エチレンブラシレート、エチレンドデカンジ
オエート、オキサヘキサデセン−2−オン、14−メチ
ル−ヘキサデセノリド、14−メチル−ヘキサデカノリ
ド、ムスクケトン、ムスクチベチン、ノピルアルコー
ル、ノピルアセテート、ネリルアセテート、ネロール、
メチルフェニルアセテート、ミラックアルデヒド、ネオ
ベルガメート、オークモスNo.1、オリボン、オキシ
フェニロン、p−クレジールメチルエーテル、ペンタリ
ッド、フェニルエチルアルコール、フェニルエチルアセ
テート、ルバフラン、ダマセノン、ラズベリーケトン、
ジメチルベンジルカービニルアセテート、ジャスマサイ
クレン、メチルナフチルケトン、ローズフェノン、ロー
ズオキサイド、サンダロア、サンデラ、サンタレック
ス、スチラリールアセテート、スチラリールプロピオネ
ート、ターピネオール、ターピニルアセテート、テトラ
ヒドロリナロール、テトラヒドロリナリルアセテート、
テトラヒドロゲラニオール、テトラヒドロゲラニルアセ
テート、トナリッド、トラセオライド、トリプラール、
チモール、ワニリン、ベルドックス、ヤラヤラ、アニス
油、ベイ油、ボアドローズ油、カナンガ油、カルダモン
油、カシア油、シダーウッド油、オレンジ油、マンダリ
ン油、タンジェリン油、バジル油、ナツメグ油、シトロ
ネラ油、クローブ油、コリアンダー油、エレミ油、ユー
カリ油、フェンネル油、ガルバナム油、ゼラニウム油、
ヒバ油、桧油、ジャスミン油、ラバンジン油、ラベンダ
ー油、レモン油、レモングラス油、ライム油、ネロリ
油、オークモス油、オコチア油、パチュリ油、ペパーミ
ント油、ペリラ油、プチグレン油、パイン油、ローズ
油、ローズマリー油、樟脳油、芳油、クラリーセージ
油、サンダルウッド油、スペアミント油、スパイクラベ
ンダー油、スターアニス油、タイム油、トンカ豆チン
キ、テレピン油、ワニラ豆チンキ、ベチバー油、イラン
イラン油、グレープフルーツ油、ゆず油、ベンゾイン、
ペルーバルサム、トルーバルサム、チュベローズ油、ア
ブソリュートオークモス、ファーバルサム、ムスクチン
キ、カストリウムチンキ、シベットチンキ、アンバーグ
リスチンキ等である。
【0060】また、香料の溶剤又は保留剤としてジエチ
ルフタレート、ジプロピレングリコール、ベンジルベン
ゾエート、イソプロピルミリステート、ハーコリン、イ
ソペンタン、オレンジテルペン等を使用することができ
る。
【0061】更に、洗浄性や泡立ちを調整する目的で、
他の界面活性剤を適量添加することができる。好ましく
混合可能な他の界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸
エステル、グリセリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキ
シエチレンアシルエステル、アルキルポリグリコシド、
脂肪酸メチルグリコシドエステル、アルキルメチルグル
カミド、脂肪酸アルカノールアミド等に代表されるノニ
オン界面活性剤や、アミンオキサイド、アルキルベタイ
ン、アルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミ
ドアルキルベタイン、イミダゾリニウムベタイン、アル
キルアミノ酸等に代表される両性又は双性界面活性剤
や、脂肪族アミン及びその第4級アンモニウム塩、芳香
族アミン及びその第4級アンモニウム塩等に代表される
カチオン界面活性剤を好適に挙げることができるが、こ
れらに限定されるものではない。これらの中でも、椰子
油脂肪酸ジエタノールアミドなどに代表される脂肪酸ア
ルカノールアミド、ラウリン酸アミドプロピルベタイ
ン、椰子油脂肪酸アミドプロピルベタイン等に代表され
るアルキルアミドアルキルベタインが好ましい。また、
これらの界面活性剤は、単独で又は適当な2種以上の組
み合わせで使用できる。
【0062】
【実施例】次に実施例により本発明を更に詳細に説明す
るが、本発明はこれらの例によって何ら限定されるもの
ではない。尚、以下の例において「%」は、「重量%」
である。
【0063】実施例で使用した末端封鎖型ノニオン界面
活性剤の製造例を以下に示す。
【0064】製造例1 化学組成が2.5MgO・Al23・nH2O である水
酸化アルミナ・マグネシウム(協和化学工業(株)製、
キョーワード300)25gを、700℃で3時間、窒
素雰囲気下で焼成し、14gの焼成水酸化アルミナ・マ
グネシウムを得た。焼成水酸化アルミナ・マグネシウム
(未改質)触媒1.2g、5%の水酸化カリウムメタノ
ール溶液1.3g、及びラウリン酸メチル350gを4
リットルオートクレーブに仕込み、オートクレーブ内で
触媒の改質を行った。次いで、オートクレーブ内を窒素
で置換した後、昇温を行い、温度を180℃、圧力を3
atmに維持しつつ、エチレンオキサイド648gを導
入し、攪拌しながら反応させた。得られたラウリン酸ポ
リオキシエチレンメチルエーテルの平均エチレンオキサ
イド付加モル数は9.0、ナロー度は70%、ポリエチ
レングリコールの含有量は0.5%であった。更に、反
応液を80℃に冷却し、水120g及び濾過助剤として
活性白土、珪藻土をそれぞれ5g添加した後、触媒を濾
別した。濾過後のポリエチレングリコールの含有量は
0.2%以下であった。これをサンプルAとし、結果を
表1及び表2に示す。ナロー度は得られたラウリン酸ポ
リオキシエチレンメチルエーテルのエチレンオキサイド
付加モル分布を測定して算出した。尚、エチレンオキサ
イド付加モル分布及び未反応脂肪酸エステル含有量、ポ
リエチレングリコール(PEG)の含有量及び重量平均
分子量は以下の方法により測定した。
【0065】(エチレンオキサイド付加モル分布及び未
反応脂肪酸エステル量の測定方法)以下の条件で高速液
体クロマトグラフィ測定を行い、エチレンオキサイド付
加モル分布及び未反応脂肪酸エステル含有量を求めた。 装置 :LC−6A((株)島津製作所製) 検出器 :SPD−10A((株)島津製作所製) 測定波長:220nm カラム :Zorbax C8(直径4.6mm×長さ
0.25m;Du Pont(株)製) 移動相 :アセトニトリル/水=60/40(体積比) 流速 :1mL/min 温度 :20℃
【0066】(PEG量の測定方法)以下の条件でゲル
濾過クロマトグラフィ測定を行い、PEG含有量を求め
た。 装置 :LC−6A((株)島津製作所製) 検出器 :RID−6A((株)島津製作所製) カラム :アサヒパックGS−310(直径7.6mm
×長さ0.5m;昭和電工(株)製) 移動相 :アセトニトリル/水=45/55(体積比) 流速 :1mL/min 温度 :30℃
【0067】(PEGの重量平均分子量測定方法)以下
の条件でゲル濾過クロマトグラフィ測定を行い、PEG
の重量平均分子量を求めた。 装置 :LC−6A((株)島津製作所製) 検出器 :RID−10A((株)島津製作所製) カラム :アサヒパックGF−510HQ(直径7.6
mm×長さ0.3m;昭和電工(株)製) 移動相 :水 流速 :1mL/min 温度 :30℃
【0068】製造例2 製造例1で得られた焼成水酸化アルミナ・マグネシウム
(未改質)触媒1.2g、40%の水酸化カリウム水溶
液0.12g、及びミリスチン酸メチル350gを4リ
ットルオートクレーブに仕込み、オートクレーブ内で触
媒の改質を行った。次いで、オートクレーブ内を窒素で
置換した後、昇温を行い、温度を180℃、圧力を3a
tmに維持しつつ、エチレンオキサイド956gを導入
し、攪拌しながら反応させた。得られたミリスチン酸ポ
リオキシエチレンメチルエーテルの平均エチレンオキサ
イド付加モル数は15.0、ナロー度は65%、ポリエ
チレングリコールの含有量は1.5%であった。更に、
サンプルAと同様の操作で触媒を濾別したところ、濾過
後のポリエチレングリコールの含有量は0.2%以下で
あった。これをサンプルBとし、結果を表1及び表2に
示す。
【0069】製造例3 前記の水酸化アルミナ・マグネシウム(キョーワード3
00)を窒素雰囲気下、600℃で1時間焼成して得ら
れた焼成水酸化アルミナ・マグネシウム(未改質)触媒
2.2g、0.5規定の水酸化カリウムエタノール溶液
2.9mL、及びラウリン酸メチル350gを4リット
ルオートクレーブに仕込み、オートクレーブ内で触媒の
改質を行った。次いで、オートクレーブ内を窒素で置換
した後、昇温を行い、温度を180℃、圧力を3atm
に維持しつつ、エチレンオキサイド1440gを導入
し、攪拌しながら反応させた。得られたラウリン酸ポリ
オキシエチレンメチルエーテルの平均エチレンオキサイ
ド付加モル数は20.0、ナロー度は65%、ポリエチ
レングリコールの含有量は2.0%であった。更に、サ
ンプルAと同様の操作で触媒を濾別したところ、濾過後
のポリエチレングリコールの含有量は0.2%以下であ
った。これをサンプルCとし、結果を表1及び表2に示
す。
【0070】製造例4 製造例1で得られた焼成水酸化アルミナ・マグネシウム
(未改質)触媒1.4g、40%の水酸化カリウム水溶
液0.14g、及びラウリン酸メチル350gを4リッ
トルオートクレーブに仕込み、オートクレーブ内で触媒
の改質を行った。次いで、オートクレーブ内を窒素で置
換した後、昇温を行い、温度を180℃、圧力を3at
mに維持しつつ、エチレンオキサイド720gを導入
し、攪拌しながら反応させた。この中間体を少量抜き出
して分析したところ、平均エチレンオキサイド付加モル
数は10.0、ナロー度は70%であった。続いて、プ
ロピレンオキサイド95gを導入し、攪拌しながら反応
させた。得られたラウリン酸ポリオキシプロピレンポリ
オキシエチレンメチルエーテルの平均プロピレンオキサ
イド付加モル数は1.0、ポリアルキレングリコールの
含有量は1.1%であった。更に、サンプルAと同様の
操作で触媒を濾別したところ、濾過後のポリアルキレン
グリコールの含有量は0.2%以下であった。これをサ
ンプルDとし、結果を表1及び表2に示す。ナロー度
は、上記したようにラウリン酸ポリオキシプロピレンポ
リオキシエチレンメチルエーテルにおけるエチレンオキ
サイド付加中間体のエチレンオキサイド付加モル分布を
測定して算出した。尚、エチレンオキサイド付加モル分
布及び未反応脂肪酸エステル含有量は製造例1と同様の
高速液体クロマトグラフィ測定を行って算出し、ポリア
ルキレングリコール(PAG)の含有量は製造例1と同
様のゲル濾過クロマトグラフィ測定を行って算出した。
【0071】製造例5 製造例1で得られた焼成水酸化アルミナ・マグネシウム
(未改質)触媒1.4g、40%の水酸化カリウム水溶
液0.14g、及びラウリン酸メチル350gを4リッ
トルオートクレーブに仕込み、オートクレーブ内で触媒
の改質を行った。次いで、オートクレーブ内を窒素で置
換した後、昇温を行い、温度を180℃、圧力を3at
mに維持しつつ、予め混合しておいたエチレンオキサイ
ド1080gとプロピレンオキサイド190gとの混合
物を導入し、攪拌しながら反応させた。得られたラウリ
ン酸ポリオキシプロピレンポリオキシエチレンメチルエ
ーテルは、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイド
とがランダム重合したものであり、平均プロピレンオキ
サイド付加モル数は2.0、平均エチレンオキサイド付
加モル数は15.0、ナロー度は65%、ポリアルキレ
ングリコールの含有量は1.7%であった。更に、サン
プルAと同様の操作で触媒を濾別したところ、濾過後の
ポリアルキレングリコールの含有量は0.2%以下であ
った。これをサンプルEとし、結果を表1及び表2に示
す。ナロー度は、得られたラウリン酸ポリオキシプロピ
レンポリオキシエチレンメチルエーテルについて、製造
例1と同様の高速液体クロマトグラフィ測定を行い、上
記数式(2)に従って算出した。
【0072】製造例6 特開平4−279552号公報記載の方法に準じて調製
したAlイオン添加MgO触媒11gと、ラウリン酸メ
チル350gを4リットルオートクレーブに仕込み、オ
ートクレーブ内を窒素で置換した後、昇温を行い、温度
を180℃、圧力を3atmに維持しつつ、エチレンオ
キサイド648gを導入し、撹拌しながら反応させた。
得られたラウリン酸ポリオキシエチレンメチルエーテル
の平均エチレンオキサイド付加モル数は9.0、ナロー
度は35%、ポリエチレングリコールの含有量は0.4
%であった。これをサンプルFとし、結果を表1及び表
2に示す。
【0073】
【表1】 構造式 ナロー度 サンプルA C1123CO(EO)9OCH3 70% サンプルB C1327CO(EO)15OCH3 65% サンプルC C1123CO(EO)20OCH3 65% サンプルD C1123CO(PO)(EO)10OCH3 70% サンプルE C1123CO[(PO)2 ,(EO)15]OCH3 65% サンプルF C1123CO(EO)9OCH3 35% POはオキシプロピレン基、EOはオキシエチレン基である
【0074】
【表2】 脂肪酸エステル量 PAG(PEG)量 PEG分子量 サンプルA 0% 0.2%以下 約 70000 サンプルB 0% 0.2%以下 約 80000 サンプルC 0% 0.2%以下 約100000 サンプルD 0% 0.2%以下 − サンプルE 0% 0.2%以下 −サンプルF 3% 0.4% 約 70000 PEG分子量は重量平均分子量を指す
【0075】実施例1〜5及び比較例1〜3 表3に示した毛髪用洗浄剤組成物(シャンプー)を調製
し、以下に示す試験方法によりハーフヘッド一対比較試
験を行い、各種性状を評価した。その結果を同表中に示
す。尚、いずれの組成もクエン酸を用いてpH6.0に
調整した。また、表中の配合量は重量%である。
【0076】(pHの測定法)化粧品原料基準の一般試
験法のpH試験法に準拠して、洗浄剤組成物の原液(温
度:25±1℃)のpHを測定した。
【0077】(ハーフヘッド一対比較試験)頭髪を左右
に分け、片方に以下に示す組成の標準試料3gを、もう
片方に試験試料3gを施して洗髪し、泡立ち、シャンプ
ー濯ぎ時のきしみ感、乾燥後のなめらかさ及び乾燥後の
ぱさつきを10名の被験者の申告により以下に示す評点
で評価し、10名の評点を加算して算出し、以下に示す
評価基準で表した。
【0078】 ・標準試料組成 ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム 15% (平均エチレンオキサイド付加モル数=3) 椰子油脂肪酸アミドプロピルベタイン 3% カチオン化セルロース 0.3% 椰子油脂肪酸ジエタノールアミド 1.5% 香料A 0.4% クエン酸 pH6.0調整量 精製水 残部
【0079】尚、上記シャンプー用香料Aの組成は以下
の通りである。 レモン油 5% スイートオレンジ油 10% ゼラニウム油 3% ラベンダー油 6% サンダルウッド油 1% リリアール 5% ノピルアセテート 1% リナロール 2% ベンジルベンゾエート 2% ベンジルサリシレート 3% β−イオノン 2% メチルイオノン 3% ヘリオナール 2% ヘディオン 8% イソEスーパー 3% cis−3−ヘキセノール 0.3% リガントラール 0.3% トリプラール 0.4% シクラメンアルデヒド 1.5% ヘキシルシンナミックアルデヒド 6% ベルトフィックス 3% ガラクソリド 5% トナリッド 6% ペンタリッド 1% バクダノール 0.5% カシュメラン 2% ムスクT 1% フルーツベース 3% ローズベース 3% ジャスミンベース 1% ミューゲベース 3% アンバーベース 1% ノナナール 10%ジプロピレングリコール溶液 2% デカナール 10%ジプロピレングリコール溶液 1% メチルノニルアルデヒド 10%ジプロピレングリコール溶液 2% ジプロピレングリコール 残部
【0080】・評点 +3点:標準試料に比較し、非常に良い +2点:標準試料に比較し、良い +1点:標準試料に比較し、やや良い 0点:標準試料に比較し、同等 −1点:標準試料に比較し、やや悪い −2点:標準試料に比較し、悪い −3点:標準試料に比較し、非常に悪い
【0081】・評価基準 ◎:30〜20点 ○:19〜10点 △:9〜−10点 ×:−11〜−30点
【0082】
【表3】 成分及び評価結果 実施例 比較例 1 2 3 4 5 1 2 3 サンプルA 5 サンプルB 0.5 サンプルC 10 サンプルD 15 サンプルE 20 サンプルF 5 10 b−1 5 5 5 5 b−2 5 5 b−3 10 5 10 5 b−4 5 10 b−5 5 c−1 2 2 c−2 3 3 c−3 2 2 c−4 1 c−5 2 c−6 1 d−1 1 3 3 d−2 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 精製水 残部 残部 残部 残部 残部 残部 残部 残部 泡立ち ○ ◎ ◎ ○ ○ △ ○ ○ 濯ぎ時のきしみ感 ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ○ △ △ 乾燥後のなめらかさ ◎ ○ ○ ○ ◎ ○ ○ △ 乾燥後のぱさつき ◎ ○ ○ ○ ◎ △ △ △
【0083】表3中における各成分の記号の内容は以下
の通りである。 (B)成分 b−1:α−オレフィン(炭素数14)スルホン酸ナトリ
ウム b−2:直鎖アルキル(炭素数11〜14)ベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム b−3:ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナト
リウム(平均エチレンオキサイド付加モル数=3) b−4:椰子油脂肪酸−β−アラニンナトリウム b−5:椰子油脂肪酸セッケンカリウム
【0084】(C)成分 c−1:トリメチルシリル基末端ジメチルポリシロキサ
ン(100000cst、東レ・ダウコーニング社製、“SH200オ
イル”) c−2:シラノール基末端ジメチルポリシロキサン(60
000cst、東レ・ダウコーニング社製) c−3:トリメチルシリル基末端ジメチルポリシロキサ
ン(1000万cst/30cst=40/60(重量比)、東レ・ダウ
コーニング社製、“SH200オイル”) c−4:アミノ変性シリコーン(1000cst、東芝シリコ
ーン社製、“XF42-B1989”) c−5:ベタイン変性シリコーン(100cst、ゴールドシ
ュミット社製、“ABIL B9950”) c−6:ポリエーテル変性シリコーン(1050cst、東レ
・ダウコーニング社製、“SH3772M”)
【0085】その他の任意成分 d−1:椰子油脂肪酸ジエタノールアミド d−2:前記のシャンプー用香料A
【0086】実施例6 以下に示す組成のシャンプーを製造した。このシャンプ
ーは泡立ちが良好で、濯ぎ時の感触もきしみがなくなめ
らかで、乾燥後はぱさつかず、しっとりとした感触に優
れていた。
【0087】 (シャンプー成分) サンプルA 5.0% ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム 15.0% (平均エチレンオキサイド付加モル数=3) トリメチルシリル基末端ジメチルポリシロキサン(100000cst) 4.0% ノニオン性エマルジョン (東レ・ダウコーニング社製、“BY22-029”、平均粒子径約0.5μm、 シリコーン分約50%、機械乳化物) ラウリン酸アミドプロピルベタイン 1.0% 椰子油脂肪酸ジエタノールアミド 3.0% 安息香酸ナトリウム 1.0% クエン酸 pH6.0調整量 緑色3号 0.0002% 前記のシャンプー用香料A 0.5% 精製水 残部
【0088】実施例7 以下に示す組成のボディーシャンプーを製造した。この
ボディーシャンプーは泡立ちが良好で、濯ぎ時にさっぱ
りとしているがなめらかで、乾燥後はかさかさせず、し
っとりとした感触に優れていた。
【0089】 (ボディーシャンプー成分) サンプルA 5.0% ラウリン酸カリウム 5.0% ミリスチン酸カリウム 8.0% N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニンナトリウム 2.0% シラノール基末端ジメチルポリシロキサン(100000cst) 3.0% アニオン性マイクロエマルジョン (東芝シリコーン社製、“XS65-B4252”、平均粒子径約30nm、 シリコーン分約40%、乳化重合物) ラウリン酸アミドプロピルベタイン 1.0% ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.5% プロピレングリコール 3.0% ジステアリン酸エチレングリコール 1.5% エデト酸四ナトリウム 0.4% 安息香酸ナトリウム 1.0% 青色403号 0.0001% 香料B 0.4% 精製水 残部
【0090】尚、上記ボディーシャンプー(シトラスタ
イプ)用香料Bの組成は以下の通りである。 ウンデカナール 0.1% アリルアミルグリコレート 0.5% アンブロキサン 1%ジプロピレングリコール溶液 0.5% ベルガモット油 10% cis−3−ヘキセノール 0.2% シトロネロール 10% ジヒドロミルセノール 3% ユーカリ油 0.5% ガラクソリド 50%ジプロピレングリコール溶液 5% ゲラニルニトリル 1% グレープフルーツ油 10% メチルジヒドロジャスモネート 5% ヘリオナール 2% イオノン 1% レモン油 15% リリアール 2% ライム油 2% リラール 2% オレンジ油 8% o−t−ブチルシクロヘキシルアセテート 5% ローズアブソリュート 0.2% フェニルエチルアセテート 1% サンタリノール 1% ターピネオール 1% トナリッド 7% バニリン 10%ジプロピレングリコール溶液 1% ペンタリッド 2% エチレンブラシレート 2% オキサヘキサデセン−2−オン 1% 14−メチルヘキサデセノリド 1%
【0091】実施例8 以下に示す組成のメイク落とし剤を製造した。このメイ
ク落とし剤は泡立ちが良好で、濯ぎ時にさっぱりとして
いるがなめらかで、乾燥後はかさかさせず、しっとりと
した感触に優れていた。
【0092】 (メイク落とし剤成分) サンプルB 3.0% ラウリン酸トリエタノールアミン 2.0% ミリスチン酸トリエタノールアミン 7.0% ラウロイルサルコシントリエタノールアミン 1.0% シラノール基末端ジメチルポリシロキサン(100000cst) 3.0% アニオン性エマルジョン (東芝シリコーン社製、“YMR7212”、平均粒子径約300nm、 シリコーン分約30%、乳化重合物) ラウリン酸アミドプロピルベタイン 1.0% ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.5% プロピレングリコール 15.0% イソオクタン酸セチル 4.0% ヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウム 1.0% 安息香酸ナトリウム 1.0% 黄色4号 0.00001% 香料C 0.2% 精製水 残部
【0093】尚、上記メイク落とし用香料Cの組成は以
下の通りである。 デカナール 0.1% バクダノール 1% ベンゾインレジノイド 0.5% ベンジルアセテート 1% フェニルエチルアルコール 4.5% ベルガモット油 5% シトロネロール 3% ゲラニルアセテート 2% ジヒドロミルセノール 1% オイゲノール 0.5% リナロール 5% ガラクソリド 50%ジプロピレングリコール溶液 6% ゲラニオール 3% ゼラニウム油 0.5% ヘリオトロピン 1% α−ヘキシルシンナミックアルデヒド 3% イオノン 3% イソEスーパー 7% ジャスミンアブソリュート 0.3% リリアール 7.9% リラール 4.5% メチルジヒドロジャスモネート 4% メチルイオノン 8% アブソリュートオークモス 0.1% p−t−ブチルシクロヘキシルアセテート 2% フェニルエチルアセテート 3% ローズアブソリュート 0.1% スチラリールアセテート 0.5% ターピネオール 2% テトラヒドロムゴール 6% トナリッド 5% γ−ウンデカラクトン 0.3% アセチルセドレン 3% イランイラン油 0.2% ペンタリッド 3% エチレンブラシレート 1% 14−メチルヘキサデカノリド 1% オキサヘキサデセン−2−オン 1%
【0094】実施例9 以下に示す組成のシャンプーを製造した。このシャンプ
ーは泡立ちが良好で、濯ぎ時の感触もきしみがなくなめ
らかで、乾燥後はぱさつかず、しっとりとした感触に優
れていた。
【0095】 (シャンプー成分) サンプルB 2.0% ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム 15.0% (平均エチレンオキサイド付加モル数=3) アミノ変性シリコーン(1000cst)ノニオン性マイクロエマルジョン 5.0% (東芝シリコーン社製、“UM-110”、平均粒子径約20nm、 シリコーン分約25%、乳化重合物) ラウリン酸アミドプロピルベタイン 1.0% 椰子油脂肪酸ジエタノールアミド 3.0% ジステアリン酸エチレングリコール分散液(20%) 5.0% 安息香酸ナトリウム 1.0% クエン酸 pH6.0調整量 緑色3号 0.0001% 前記シャンプー用香料A 0.5% 精製水 残部
【0096】
【発明の効果】本発明の洗浄剤組成物は、増泡効果があ
り、且つ濯ぎ時にぬるつきやべたつきがなく、さっぱり
した感触を与え、しかもなめらかな感触を合わせ持ち、
また、乾燥後の毛髪や皮膚になめらかでしっとりとした
感触をもたらすことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島田 俊哉 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 榊 銘子 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4H003 AB31 AC12 AC13 AC23 AD04 BA12 DA02 EB08 EB37 EB42 ED02 FA18 FA21 FA23 FA26

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)下記の一般式(I)及び(II)で
    表される末端封鎖型ノニオン界面活性剤の中から選ばれ
    る1種以上、(B)アニオン界面活性剤及び(C)シリ
    コーン誘導体を必須成分として含有することを特徴とす
    る洗浄剤組成物。 R1CO−(AO)m−(EO)n−OR2 (I) [式中、 R1 :置換基を含んでも良い炭素数6〜22の炭化水素基 R2 :炭素数1〜20のアルキル基又はアルケニル基 AO :炭素数3〜8のオキシアルキレン基から選ばれる1種以上 EO :オキシエチレン基 m :アルキレンオキサイドの平均付加モル数であり、0≦m≦15 n :エチレンオキサイドの平均付加モル数であり、0<n≦40 m+n:2〜50の数 を示し、且つEOの付加モル分布は下記の数式(1)で
    表されるナロー度の条件を満たすことが必須である。 【数1】 (式中、i :正の整数 Yi :付加モル数がiのエチレンオキサイド付加体
    (mが0でない場合はエチレンオキサイド付加中間体)
    の重量% nmax:含有量が最も多いエチレンオキサイド付加体
    (mが0でない場合はエチレンオキサイド付加中間体)
    の付加モル数であり、正の整数 を示す)] R3CO−[(AO)s ,(EO)t]−OR4 (II) [式中、 R3 :置換基を含んでも良い炭素数6〜22の炭化水素基 R4 :炭素数1〜20のアルキル基又はアルケニル基 AO :炭素数3〜8のオキシアルキレン基から選ばれる1種以上 EO :オキシエチレン基 s :アルキレンオキサイドの平均付加モル数であり、0<s≦15 t :エチレンオキサイドの平均付加モル数であり、0<t≦40 s+t:2〜50の数 を示し、且つAOとEOはランダム付加であり、AOと
    EOの混合付加モル分布が下記の数式(2)で表される
    ナロー度の条件を満たすことが必須である。 【数2】 (式中、j :保持時間(分) Yj :保持時間がjの成分の重量% vmax:含有量が最も多い成分が、高速液体クロマトグ
    ラフィを行った場合に検出される保持時間(分) を示す)]
  2. 【請求項2】 (A)成分中の脂肪酸アルキルエステル
    含有量が2重量%以下である請求項1に記載の洗浄剤組
    成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2338373A2 (en) 2001-12-28 2011-06-29 Citizen Holdings Co., Ltd. Decorative article having white coating and method for manufacture thereof

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