JP2000191644A - ハロピリジン―n―オキシド類の製造方法 - Google Patents

ハロピリジン―n―オキシド類の製造方法

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JP2000191644A
JP2000191644A JP10366462A JP36646298A JP2000191644A JP 2000191644 A JP2000191644 A JP 2000191644A JP 10366462 A JP10366462 A JP 10366462A JP 36646298 A JP36646298 A JP 36646298A JP 2000191644 A JP2000191644 A JP 2000191644A
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Yukio Kitagawa
幸緒 北川
Shigeo Miki
茂男 三木
Chiaki Kamioka
千明 上岡
Tomoki Koshiyama
智樹 越山
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 工業中間体として有用なハロピリジン−N−
オキシド類の、少ない触媒量で、温和な条件で高効率か
つ高収率で製造しうる工業的に優れた製造方法を提供す
る。 【解決手段】 一般式(1) [式中、Rは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、
ハロゲン化アルキル基、アルコキシ基、アリール基、ア
リールオキシ基、アラルキル基、基−COOR又は基
−COORを示す。Rは、水素原子又はアルキ
ル基を示す。R、Rは、同一又は異なって、水素原
子又はアルキル基を示す。Xはハロゲン原子を示す。]
で表されるハロピリジン−N−オキシド類を製造するに
際し、相当するハロピリジン類と過酸化水素を、酢酸及
びシクロヘキセンジカルボン酸類の存在下、反応せしめ
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロピリジン−N
−オキシド類の新規な製造法に関する。かかるハロピリ
ジン−N−オキシド類は、抗菌剤、抗黴剤、防藻剤、医
薬品などの中間体として有用な素材である。
【0002】
【従来の技術】従来知られているハロピリジン−N−オ
キシド類の製造方法としては、原料であるハロピリジン
類を、無触媒若しくは触媒の存在下、過酸化水素と有機
酸から反応系内で発生させた有機過酸を用いて酸化する
ことにより、ハロピリジン−N−オキシド類を製造して
いる。代表的な製造方法として、以下の3つのものが知
られている。
【0003】(a)触媒を用いず、酢酸と過酸化水素か
ら過酢酸を調製して反応を行う方法[例えば、J.Or
g.Chem.,27,1329(1962)。或いは
J.Chem.Soc.,191(1957)] (b)無水マレイン酸、マレイン酸、無水フタル酸、フ
タル酸等の触媒存在下、過酢酸(例えば特開昭60−1
9766)を調製して反応を行う方法。 (c)硫酸、硫酸水素カリウム等の触媒存在下、過酢酸
(例えば特開昭58−174366)を調製して反応を
行う方法。
【0004】ところが、上記(a)の方法では反応収率
が非常に低く、工業的には実施不可能である。又、
(b)及び(c)の方法では、有機過酸を調製するに際
し使用する触媒の量が多く、又、ハロピリジン−N−オ
キシド類の反応収率の点でも工業的には満足のいくもの
ではない。
【0005】更に、(b)及び(c)の方法では、触媒
量が多いため、反応後の触媒の除去に多量の塩基が必要
となり、生産効率の点で問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、工業中間体
として有用なハロピリジン−N−オキシド類の、少ない
触媒量で、温和な条件で高効率かつ高収率で製造しうる
工業的に優れた製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を達成すべく鋭意検討した結果、触媒として特定のシク
ロヘキセンジカルボン酸類の存在下、過酸化水素及び酢
酸から得られる過酢酸を用いてハロピリジン類を酸化し
た場合、従来知られている無水マレイン酸、マレイン酸
等のカルボン酸を触媒として用いる方法と比較して、よ
り少ない触媒量で、高効率且つ高収率でハロピリジン−
N−オキシド類が得られることを見いだし、かかる知見
に基づいて本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明は、一般式(1) [式中、Rは、水素原子、ハロゲン原子、アルキル
基、 ハロゲン化アルキル基、アルコキシ基、アリール
基、アリールオキシ基、アラルキル基、基−COOR
又は基−CONRを示す。Rは、水素原子又は
アルキル基を示す。R、Rは、同一又は異なって、
水素原子又はアルキル基を示す。Xはハロゲン原子を示
す。]で表されるハロピリジン−N−オキシド類を製造
するに際し、一般式(2) [式中、R及びXは、一般式(1)に記載のものと同
義である。]で表されるハロピリジン類と過酸化水素
を、酢酸及び一般式(3)若しくは一般式(4) [式中、Rは、水素原子若しくは炭素数1〜6のアル
キル基を示す。] [式中、Rは、一般式(3)のものと同義である。]
で表されるシクロヘキセンジカルボン酸類の存在下、酸
化反応せしめることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る一般式(1)で表さ
れるハロピリジン−N−オキシド類のRとしては、水
素原子、フッ素、塩素、臭素、ヨード等のハロゲン原
子、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、イソブチル、n−ペンチル、ヘキシル、オク
チル、デシル基等の炭素数1〜12の直鎖もしくは分岐
アルキル基、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチ
ル等の炭素数1〜10のハロゲン化アルキル基、メトキ
シ、エトキシ、n−プロポキシ、n−ブトキシ、n−オ
クチルオキシ基等の炭素数1〜12のアルコキシ基、フ
ェニル、ナフチル基等の炭素数6〜12のアリール基、
フェノキシ、ナフチルオキシ基等の炭素数6〜12のア
リールオキシ基、ベンジル、ナフチルメチル基等の炭素
数7〜18のアラルキル基、基−COOR若しくは基
−CONRが例示され、好ましくは水素原子が挙
げられる。
【0010】基−COORのRとしては、水素原子
又はメチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−
ペンチル、イソプロピル、イソブチル基等の炭素数1〜
12の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基が例示され
る。又、基−CONRのR又はRとしては、
同一又は異なって、水素原子又はメチル、エチル、n−
プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、イソプロピル、
イソブチル基等の炭素数1〜12の直鎖状もしくは分岐
鎖状のアルキル基が例示される。
【0011】又、Xで表されるハロゲン原子として、フ
ッ素、塩素、臭素、ヨードが例示される。
【0012】一般式(1)で表されるハロピリジン−N
−オキシド類において、置換基R及びXの結合位置
は、ピリジン環における2位〜6位のいずれでも差し支
えない。
【0013】一般式(1)で表されるハロピリジン−N
−オキシド類の具体的な化合物としては、モノハロピリ
ジン−N−オキシド類として、例えば、2−フルオロピ
リジン−N−オキシド、2−ヨードピリジン−N−オキ
シド、2−クロロピリジン−N−オキシド、2−ブロモ
ピリジン−N−オキシド、3−クロロピリジン−N−オ
キシド、3−ブロモピリジン−N−オキシド、4−クロ
ロピリジン−N−オキシド、4−ブロモピリジン−N−
オキシド、2−クロロ−3−ピコリン−N−オキシド、
2−クロロ−4−ピコリン−N−オキシド、6−クロロ
−3−ピコリン−N−オキシド、6−クロロ−2−ピコ
リン−N−オキシド等が例示され、ジハロピリジン−N
−オキシド類として、2,3−、2,4−、2,5−、
3,4−、及び3,5−ジハロピリジン−N−オキシド
類が例示される。中でも、フルオロピリジン−N−オキ
シド、ヨードピリジン−N−オキシド、クロロピリジン
−N−オキシド、ブロモピリジン−N−オキシドが好ま
しく、より好ましくは、クロロピリジン−N−オキシ
ド、ブロモピリジン−N−オキシドが、とりわけ、2−
クロロピリジン−N−オキシド、2−ブロモピリジン−
N−オキシドが推奨される。
【0014】又、本発明に係る一般式(2)で表される
ハロピリジン類のR及びXとしては、一般式(1)に
記載のものと同義である。
【0015】一般式(2)で表されるハロピリジンにお
いて、置換基R及びXの結合位置は、ピリジン環にお
ける2位〜6位のいずれでも差し支えない。
【0016】具体的な一般式(2)で表されるハロピリ
ジン類としては、モノハロピリジン類として、例えば、
2−フルオロピリジン、2−ヨードピリジン、2−クロ
ロピリジン、2−ブロモピリジン、3−クロロピリジ
ン、3−ブロモピリジン、4−クロロピリジン、4−ブ
ロモピリジン、2−クロロ−3−ピコリン、2−クロロ
−4−ピコリン、6−クロロ−3−ピコリン、6−クロ
ロ−2−ピコリン等が例示され、ジハロピリジン類とし
て、2,3−、2,4−、2,5−、3,4−、及び
3,5−ジハロピリジン類が例示される。中でも、フル
オロピリジン、ヨードピリジン、クロロピリジン、ブロ
モピリジンが好ましく、より好ましくはクロロピリジ
ン、ブロモピリジンが、とりわけ2−クロロピリジン、
2−ブロモピリジンが推奨される。
【0017】本発明で用いるシクロヘキセンジカルボン
酸類としては、一般式(3)又は一般式(4)で表され
るものである。
【0018】 [式中、Rは、水素原子若しくは炭素数1〜6のアル
キル基を示す。]
【0019】 [式中、Rは、一般式(3)に記載のものと同義であ
る。]
【0020】一般式(3)で表されるシクロヘキセンジ
カルボン酸類のRとしては、水素原子若しくはメチ
ル、エチル、n−プロピル、n−ブチル及びn−ペンチ
ル、n−ヘキシル基等の炭素数1〜6の直鎖状アルキル
基、イソプロピル、イソブチル基等の炭素数3〜6の分
岐鎖状のアルキル基が例示される。又、Rの置換位置
は、3〜6位のいずれでも差し支えない。
【0021】一般式(3)で表されるシクロヘキセンジ
カルボン酸類として具体的には、1−シクロヘキセン−
1,2−ジカルボン酸、4−メチル−1−シクロヘキセ
ン−1,2−ジカルボン酸、4−エチル−1−シクロヘ
キセン−1,2−ジカルボン酸、3−メチル−1−シク
ロヘキセン−1,2−ジカルボン酸、3−エチル−1−
シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸等が例示され、
好ましくは1−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸
が挙げられる。
【0022】一般式(4)で表されるシクロヘキセンカ
ルボン酸類のRとしては、一般式(3)に記載のもの
と同義である。即ち、一般式(3)のシクロヘキセンジ
カルボン酸誘導体の無水物が、一般式(4)に相当す
る。
【0023】一般式(4)で表されるシクロヘキセンジ
カルボン酸類として具体的には、1−シクロヘキセン−
1,2−ジカルボン酸無水物、4−メチル−1−シクロ
ヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物、4−エチル−
1−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物、3
−メチル−1−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸
無水物、3−エチル−1−シクロヘキセン−1,2−ジ
カルボン酸無水物等が例示され、好ましくは1−シクロ
ヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物が挙げられる。
【0024】本発明において、過酢酸を反応系内で生成
する方法としては、酢酸、過酸化水素、一般式(3)又
は一般式(4)で表されるシクロヘキセンジカルボン酸
類及び一般式(2)で表されるハロピリジン類を室温で
混合し、所定の温度まで上げる方法や酢酸、一般式
(3)又は一般式(4)で表されるシクロヘキセンジカ
ルボン酸類及び一般式(2)で表されるピリジン類を室
温で混合し、所定の温度まで上げ、過酸化水素を滴下す
る方法等が例示でき、本発明ではいずれの方法も採用可
能である。
【0025】酢酸は、50%水溶液〜100%氷酢酸を
用いることができ、特に100%氷酢酸が好ましい。特
に限定されるものではないがバッチ生産性を考慮すると
100%氷酢酸が好ましい。
【0026】酢酸の使用量としては、一般式(2)で表
されるハロピリジン類1モルあたり0.5〜2モルが例
示され、好ましくは0.8〜1.5モルが挙げられる。
【0027】過酸化水素は、工業的に入手可能な30〜
60%水溶液が用いられる。特に限定されるものではな
いが取り扱い上危険性のない範囲で高濃度のほうが好ま
しい。
【0028】過酸化水素の使用量としては、一般式
(2)で表されるハロピリジン類1モルあたり0.5〜
5モルが例示され、好ましくは1.2〜2モルが挙げら
れる。
【0029】触媒である一般式(3)又は一般式(4)
で表されるシクロヘキセンジカルボン酸類の使用量とし
ては、一般式(2)で表されるハロピリジン類1モルあ
たり0.05〜0.8モルが例示され、好ましくは0.
05〜0.5モルが挙げられる。
【0030】又、一般式(3)又は一般式(4)で表さ
れるシクロヘキセンジカルボン酸類は、1種若しくは2
種以上のものを混合して使用することも可能である。
【0031】反応温度としては、20〜100℃が例示
され、好ましくは50〜90℃が挙げられる。
【0032】本発明において、反応溶媒としては、酢酸
及び過酸化水素が反応溶媒の役割をするため特に要さな
いが、更に、過酸化水素又は過酢酸と反応しない溶媒
(例えば、塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン化
炭化水素)を使用しても差し支えない。
【0033】反応雰囲気は、特に限定されるものではな
く空気雰囲気下で差し支えないが、必要に応じて、窒
素、アルゴン等の不活性雰囲気下でもよい。
【0034】反応温度としては、一般式(2)で表され
るハロピリジン類、一般式(3)若しくは一般式(4)
で表されるシクロヘキセンジカルボン酸類の種類により
異なるため特に限定されないが、通常、1〜12時間が
例示され、好ましくは1〜6時間が挙げられる。
【0035】反応終了後、反応液から生成物であるハロ
ピリジン−N−オキシド類を任意の方法で回収できる。
例えば苛性ソーダ水溶液で中和後、1)水蒸気蒸留でハ
ロピリジン類を除去したり、2)溶媒抽出後、減圧蒸留
でハロピリジン類を留去する方法などが挙げられる。
【0036】更に、必要に応じて、公知の精製手段、例
えば、カラムクロマトグラフィー等の手段により精製し
てもよい。
【0037】以下実施例により、本発明を詳しく説明す
る。
【0038】実施例1 温度計、攪拌機、滴下ロート、冷却管付の200ml丸
底4つ口フラスコに、2−クロロピリジン11.3g
(0.1モル)、酢酸7.2g(0.12モル)、1−
シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物2.28
g(0.015モル)を入れ、70℃まで昇温、同温度
で30%過酸化水素水20.4g(0.18モル)を
0.5時間で滴下した。その後、5.5時間加熱、攪拌
を行った。反応終了後、GC内部標準法で2−クロロピ
リジン反応率、2−クロロピリジン−N−オキシド収率
を算出した結果、反応率88.6%、収率85.4%で
あった。以下、同様にGC内部標準法を用いて、反応率
及び収率を算出した。
【0039】比較例1 1−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物を使
用しない他は実施例1と同様に行なった結果、反応率3
2.3%、収率30.2%であった。
【0040】比較例2 1−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物に替
えて、無水マレイン酸1.47g(0.015モル)を
使用した他は実施例1と同様に行なった結果、反応率6
5.2%、収率62.1%であった。
【0041】比較例3 1−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物に替
えて、無水マレイン酸2.96g(0.03モル)とし
た他は、実施例1と同様に行った結果、反応率69.8
%、収率67.2%であった。
【0042】比較例4 1−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物に替
えて、濃硫酸1.5g(0.015モル)とした他は実
施例1と同様に行った結果、反応率67.3%、収率6
4.7%であった。
【0043】実施例2 1−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物に替
えて、1−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸2.
55g(0.015モル)とした他は実施例1と同様に
行った結果、反応率87.9%、収率84.0%であっ
た。
【0044】実施例3 30%過酸化水素水に替えて60%過酸化水素水 1
0.2g(0.18モル)とした他は実施例1と同様に
行った結果、反応率 89.1%、収率86.7%であ
った。
【0045】実施例4 2−クロロピリジンに替えて、2−ブロモピリジン1
5.8g(0.1モル)とした他は実施例1と同様に行
った結果、反応率88.2%、収率84.7%であっ
た。
【0046】上記実施例及び比較例から、従来公知の無
水マレイン酸を触媒として用いた反応と比べて、本発明
のシクロヘキセンカルボン酸類を触媒として用いた場合
は、触媒量も少量で、反応収率が非常に高いことがわか
る。
【0047】
【発明の効果】本発明に係るハロピリジン−N−オキシ
ドの製造方法を採用することにより、少量の触媒の存在
下で、高収率で、生産性高くハロピリジン−N−オキシ
ドを製造することが可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 越山 智樹 京都府京都市伏見区葭島矢倉町13番地 新 日本理化株式会社内 Fターム(参考) 4C055 AA17 BA02 BA39 CA01 DA01 FA11 FA31 FA37 4H039 CA62 CC60

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) [式中、Rは、水素原子、ハロゲン原子、アルキル
    基、 ハロゲン化アルキル基、アルコキシ基、アリール
    基、アリールオキシ基、アラルキル基、基−COOR
    又は基−CONRを示す。Rは、水素原子又は
    アルキル基を示す。R、Rは、同一又は異なって、
    水素原子又はアルキル基を示す。Xはハロゲン原子を示
    す。]で表されるハロピリジン−N−オキシド類を製造
    するに際し、一般式(2) [式中、R及びXは、一般式(1)に記載のものと同
    義である。]で表されるハロピリジン類と過酸化水素
    を、酢酸及び一般式(3) [式中、Rは、水素原子若しくは炭素数1〜6のアル
    キル基を示す。]若しくは一般式(4) [式中、Rは、一般式(3)のものと同義である。]
    で表されるシクロヘキセンジカルボン酸類の存在下、酸
    化反応せしめることを特徴とする、一般式(1)で表さ
    れるハロピリジン−N−オキシド類の製造方法。
  2. 【請求項2】 シクロヘキセンジカルボン酸類が、一般
    式(3)におけるR が水素原子である1−シクロヘキ
    セン−1,2−ジカルボン酸であるか、又は一般式
    (4)におけるRが水素原子である1−シクロヘキセ
    ン−1,2−ジカルボン酸無水物である請求項1に記載
    のハロピリジン−N−オキシド類の製造方法。
  3. 【請求項3】 一般式(1)で表されるハロピリジン−
    N−オキシド類が2−クロロピリジン−N−オキシドで
    あり、一般式(2)で表されるハロピリジン類が2−ク
    ロロピリジンである請求項1に記載のハロピリジン−N
    −オキシド類の製造方法。
  4. 【請求項4】 一般式(1)で表されるハロピリジン−
    N−オキシド類が2−ブロモピリジン−N−オキシドで
    あり、一般式(2)で表されるハロピリジン類が2−ブ
    ロモピリジンである請求項1に記載のハロピリジン−N
    −オキシド類の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104262247A (zh) * 2014-09-18 2015-01-07 西安近代化学研究所 一种2,6-二氨基-3,5-二硝基吡啶-1-氧化物的合成方法

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CN104262247A (zh) * 2014-09-18 2015-01-07 西安近代化学研究所 一种2,6-二氨基-3,5-二硝基吡啶-1-氧化物的合成方法

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