JP2000191429A

JP2000191429A - 発泡性化粧料

Info

Publication number: JP2000191429A
Application number: JP10373522A
Authority: JP
Inventors: Morinobu Fukuda; 守伸福田
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 1998-12-28
Filing date: 1998-12-28
Publication date: 2000-07-11

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】冷感又は温感効果が高く、しかもその効果が
持続する化粧料【解決手段】（Ａ）常温で固体の酸又は水に溶解した
ときに酸性を示す無機物、（Ｂ）炭酸塩、及び（Ｃ）冷
感剤又は温感剤を含有する発泡性化粧料。【効果】冷感又は温感効果が高く、しかもその効果が
持続する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、冷感又は温感効果
が高く、しかもそれが持続する発泡性化粧料に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、化粧料において冷感効果又は温感
効果を得るためには、メントール等の冷感剤や、ポリエ
チレングリコール等の温感剤が使用されている。しか
し、これらにより得られる冷感又は温感効果は十分でな
く、その効果も持続しない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、冷感
又は温感効果が高く、しかもその効果が持続する化粧料
を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明者らは、冷感剤又
は温感剤とともに、常温で固体の酸等と、炭酸塩を組合
わせ、使用時に発泡させれば、冷感又は温感効果が高ま
り、しかもその効果が持続する化粧料が得られること見
出した。

【０００５】すなわち、本発明は、次の成分（Ａ）、
（Ｂ）及び（Ｃ）：（Ａ）常温で固体の酸又は水に溶解したときに酸性を示
す無機物、（Ｂ）炭酸塩、（Ｃ）冷感剤又は温感剤を含
有する発泡性化粧料を提供するものである。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明で用いる成分（Ａ）のう
ち、常温で固体の酸としては、例えば炭素数１０以上の
モノカルボン酸；常温で固体状のアルキルエーテルカル
ボン酸；シュウ酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸等の
ジカルボン酸；乳酸、グリコール酸、酒石酸、クエン
酸、サリチル酸等のヒドロキシ（モノ、ジ、トリ）カル
ボン酸；アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギ
ン、グルタミン等の酸性アミノ酸などが挙げられる。水
に溶解したときに酸性を示す無機物としては、例えば硫
酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウム水和物又は
無水物、塩化亜鉛、カラミン、硫酸亜鉛、ｐ−フェノー
ルスルホン酸亜鉛等が挙げられる。

【０００７】これらのうち、特にクエン酸、コハク酸、
硫酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウム水和物、
無水物が好ましい。

【０００８】本発明で用いる成分（Ｂ）の炭酸塩として
は水和物、無水物のいずれをも使用でき、例えば炭酸水
素ナトリウム、炭酸ナトリウム等が挙げられる。これら
のうち、水和物を用いる場合には、使用時に成分（Ａ）
と混合することにより発泡し、また、無水物を用いる場
合には、予め成分（Ａ）及び（Ｂ）を配合した化粧料を
製造し、使用時に水と混合することにより、発泡する。

【０００９】本発明の化粧料において、成分（Ａ）及び
成分（Ｂ）は、それぞれ全組成中に５〜９５重量％、特
に１０〜５０重量％配合するのが、十分な冷感効果を得
る点で好ましい。また、成分（Ａ）及び（Ｂ）の配合割
合は、酸、塩基の当量比で、１／１０〜１０／１、特に
１／５〜５／１が好ましい。

【００１０】成分（Ａ）及び（Ｂ）の好ましい組合わせ
としては、硫酸アルミニウムカリウムと、炭酸ナトリウ
ム又は炭酸水素ナトリウム；硫酸アルミニウムと炭酸ナ
トリウムなどが挙げられる。

【００１１】本発明で用いる成分（Ｃ）のうち、冷感剤
としては、例えばエタノール、メントール、無臭メント
ール、キシリトール等が挙げられる。温感剤としては、
例えばゼオライト等の無機粉体、ポリエチレングリコー
ル等のポリオールなどが挙げられる。

【００１２】これらは、それぞれ１種以上を用いること
ができ、全組成中に０．０１〜８０重量％、特に０．１
〜６０重量％、更に０．１〜５０重量％配合するのが、
ので好ましい。

【００１３】本発明の化粧料には、更に化粧料に通常用
いられる成分、例えば酸化防止剤、防腐剤、pH調整剤、
香料、着色剤、紫外線吸収剤、収れん剤、抗炎症剤、防
臭剤、薬効成分などを適宜配合できる。

【００１４】本発明の化粧料は、配合成分を混合するこ
とにより製造され、固体状、粉体状のものとして得られ
る。前記のように、成分（Ｂ）として水和物を用いる場
合には、成分（Ａ）と隔離した２剤式とする。この場
合、成分（Ｃ）及び任意成分は、成分（Ａ）、（Ｂ）の
どちら側に配合しても良い。

【００１５】本発明の化粧料は、非水系で、使用時に２
剤を混合又は使用時に水と混合することにより発泡す
る。この発泡により、物理的な洗浄も可能である。従っ
て、使用時に水を必要としない２剤式の場合には、水な
しで皮膚等を洗浄することもできる。

【００１６】このように、本発明の化粧料は、界面活性
剤を配合しなくても洗浄効果を得ることができるが、本
発明の化粧料を皮膚又は毛髪用洗浄剤として適用する場
合には、更に洗浄成分として、界面活性剤を配合し、よ
り高い洗浄効果を得ることもできる。

【００１７】界面活性剤としては、皮膚・毛髪用洗浄剤
に常用される成分を用いることができ、アルキルエーテ
ル硫酸エステル塩、アルキルアミン塩、アルキルベタイ
ン、アミドベタイン、ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステルが好ましく、特にポリオキシエチレン（１
０〜３０）ソルビタン脂肪酸（Ｃ₁₀〜Ｃ₁₈）エステルが
好ましい。界面活性剤は、１種以上を用いることがで
き、全組成中に１〜４０重量％、特に２〜２０重量％配
合するのが好ましい。

【００１８】

【実施例】実施例１表１に示す組成の発泡性化粧料（洗顔料）を製造した。
各成分はいずれも無水物を使用した。得られた化粧料に
ついて、これを使用したときの温感効果を評価した。結
果を表１に併せて示す。

【００１９】（評価方法）２０〜３０代の女性パネラー
１０名により、各洗顔料２ｇを手にとり、少量の水を加
えて泡立て、顔面に塗布して洗顔したときの温感効果を
官能評価し、以下の基準で示した。 ○：８名以上が温感が持続すると評価した。 △：５〜７名が温感が持続すると評価した。 ×：４名以下が温感が持続すると評価した。

【００２０】

【表１】

【００２１】実施例２表２に示す組成の２剤式の化粧料を、Ａ剤及びＢ剤のそ
れぞれの成分を混合して、製造した。得られた化粧料に
ついて、これを使用したときの冷感効果を評価した。結
果を表２に併せて示す。

【００２２】（評価方法）２０〜３０代の女性パネラー
１０名により、Ａ剤とＢ剤それぞれ１ｇを、使用直前に
手の上で混合し、顔面に塗布したときの冷感効果を官能
評価し、以下の基準で示した。 ○：塗布５分後に１０名が冷涼感を感じた。 △：塗布５分後に１〜９名が冷涼感を感じた。 ×：塗布５分後に１０名が冷涼感を感じない。

【００２３】

【表２】

【００２４】実施例３表３に示す組成の化粧料を、実施例１と同様にして製造
した。各成分はいずれも無水物を使用した。得られた化
粧料２ｇを手にとり、少量の水を加えてなじませ、顔に
塗布したときの冷感効果を実施例２と同様にして評価し
た。結果を表３に併せて示す。

【００２５】

【表３】

【００２６】

【発明の効果】本発明の化粧料は、冷感又は温感効果が
高く、しかもその効果が持続する。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ａ６１Ｋ 7/50 Ａ６１Ｋ 7/50 // Ｃ１１Ｄ 3/04 Ｃ１１Ｄ 3/04 3/10 3/10 3/20 3/20 3/60 3/60 Ｆターム(参考） 4C083 AB311 AB312 AB352 AB432 AB442 AC122 AC132 AC242 AC302 AC472 AD042 AD152 AD202 AD532 BB42 BB51 CC01 CC23 DD08 EE06 4H003 AB03 AC10 BA15 DA02 EA12 EA16 EA27 EB04 EB07 EB36 FA08 FA20 FA21

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】次の成分（Ａ）、（Ｂ）及び（Ｃ）：（Ａ）常温で固体の酸又は水に溶解したときに酸性を示
す無機物、（Ｂ）炭酸塩、（Ｃ）冷感剤又は温感剤を含
有する発泡性化粧料。