JP2014224094A - 一剤型皮膚外用剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストで、使用者が取り扱いやすく、ざらつき感や垂れ落ちが無く良好な使用感を有し、炭酸ガスの保持量の高く、且つ優れた血行促進作用を有する一剤型皮膚外用剤を提供すること。
【解決手段】少なくとも、固体状の酸性物質、前記酸性物質と反応して炭酸ガスを発生する固体状の炭酸ガス発生物質及び増粘剤を含有する一剤型皮膚外用剤であって、前記増粘剤は、親水性タンパク質化合物及びその他の増粘剤を併用し、前記皮膚外用剤の使用時に水分を含む液体と混合する一剤型皮膚外用剤。該親水性タンパク質化合物は、カゼイン、コラーゲン、ゼラチン、アルブミン、フィブロイン、エラスチン、ケラチン、セリシンから選ばれる少なくとも1つであることが好ましい。使用形態としては、乳液、クリーム、パック、ピーリング剤等の化粧品又は医薬部外品として使用することが好ましく、パックとして使用することがより好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、少なくとも、固体状の酸性物質、前記酸性物質と反応して炭酸ガスを発生する固体状の炭酸ガス発生物質、及び、増粘剤とを含有し、水分を含む液体と混合して使用する一剤型皮膚外用剤に関する。
従来より、皮膚に対し血行促進作用を有する合成又は天然エキス等が配合された皮膚外用剤が使用されてきた。
これらのエキスは少量の配合では効果が不十分であり、大量の配合では皮膚への刺激が大きすぎる等の理由から、炭酸ガスを含有させて血行促進作用の増進をはかった皮膚外用剤の提案がなされている。これらの多くは、酸性物質と炭酸ガス発生物質の反応により、炭酸ガスを発生させるものであるため、皮膚外用剤の炭酸発生能を長期間保持する観点から二剤のうちの少なくとも一剤を粘性物質とし、使用時にこれらを混合して発泡させる方法が取られていた。上記二剤の形態としては、例えば、水溶液と固体(特許文献1)、いずれもが粘性物質(特許文献2)、固体と粘性物質(特許文献3)を用いること等が提案されている。
二剤型皮膚外用剤は製造のしやすさや保存性の点で優れているが、包装コスト等の製造コストが余計にかかるためコストダウンの観点と、取扱いの簡便性の観点から、全ての成分を一剤に含有する一剤型皮膚外用剤が望まれていた。
ところで、酸性物質と炭酸塩等の炭酸ガス発生物質は水存在下で接触により炭酸ガスを発生するため、二剤型皮膚外用剤では、酸性物質と炭酸塩等を別々の剤に配合することにより、水分をいずれか一方の剤又は二剤共に含有させることができる。これに対し、一剤型皮膚外用剤は、保存安定性を高める観点から剤中に水分を含ませることができないため、固体状の製品として提供される。このため、使用に際して容器内等で前記一剤型皮膚外用剤と水分を含む液体とを混合することにより炭酸ガスの発泡を生じさせる必要がある。
また、炭酸ガスを発生させる皮膚外用剤としては、剤に粘性を持たせることにより炭酸ガスを剤中に保持させるタイプがよく知られているところ、二剤型皮膚外用剤の場合は、そのうちの一剤において増粘剤が水中で予め増粘した状態に調製することができるが、一剤型皮膚外用剤の場合は、上記のとおり剤中に水分を含ませることができないため、増粘剤が水中で予め増粘した状態に調製することができない。そして、増粘剤の溶解に際しては、一定の条件下で行う必要のあるものも多いため、外用剤の供給者が予め一定条件下で水分及び増粘剤を調製した二剤型皮膚外用剤が採用されていた。一方、一剤型皮膚外用剤では、利用者が使用時に水分を混合するため、様々な条件下でも瞬時に水に溶けて、炭酸ガスを保持して炭酸ガスによる十分な効果を得たり垂れ落ちを防止したりするために必要とされる粘性を水分を含む液体の混合直後に生じる皮膚外用剤の実現が求められていた。
更に、二剤型皮膚外用剤にて用いられる量の増粘剤をそのまま配合し、一剤型皮膚外用剤を作製したところ、混合時に皮膚外用剤が水分を含む液体に溶けにくくダマを生じやすい他、皮膚への塗布時にざらつき感を生じたり、十分な粘度が得られずに垂れ落ちたり、密着感が失われ血行促進作用が損なわれる等の問題が生じることが判明した。
特開昭63−310807号公報 特開平05−229933号公報 WO99/24043号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、低コストで、使用者が取り扱いやすく、利用者が様々な条件下で一剤型皮膚外用剤を水分を含む液体混合しても瞬時に溶解して、炭酸ガスの保持量が高く、ざらつき感や垂れ落ちが無く良好な使用感を有し、且つ優れた血行促進作用を有す一剤型皮膚外用剤の提供を目的とする。
本発明者らは、固体状の酸性物質、前記酸性物質と反応して炭酸ガスを発生する固体状の炭酸ガス発生物質及び増粘剤を含有する一剤型皮膚外用剤において、前記増粘剤が親水性タンパク質化合物及びその他の増粘剤を併用することによって、取り扱いが容易且つ使用感も良好になることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、少なくとも、固体状の酸性物質、前記酸性物質と反応して炭酸ガスを発生する固体状の炭酸ガス発生物質及び増粘剤を含有する一剤型皮膚外用剤であって、全皮膚外用剤中、前記増粘剤は、親水性タンパク質化合物及びその他の増粘剤を併用し、使用時に水分を含む液体と混合することを特徴とする。
本発明によれば、低コストで、使用者が取り扱いやすく、良好な使用感及び優れた血行促進作用を有す一剤型皮膚外用剤を提供することができる。更に、本発明の一剤型皮膚外用剤は、従前の知見とは逆に増粘剤を増量したことにより、皮膚に塗布した際のざらつき感を解消でき、炭酸ガス発生による気泡が潰れにくく炭酸ガスの保持量が高いうえ、皮膚に塗布した場合の垂れ落ちもなく、有効成分の吸収促進効果を持続して得ることが可能となる。また、増粘剤に親水性タンパク質化合物及びその他増粘剤を併用することによって、気泡の強度を強くして、泡沫を長期間安定に保つことができ、更に皮膚コンディショニング効果、特に、皮膚のなめらかさ、皮膚のしっとり感、皮膚のうるおい感、皮膚の柔らかさも併せて具備させることができる。
実施例1〜5、比較例1〜4の攪拌前の体積に対する体積の増加率を表す。 実施例6〜7、比較例5〜7の攪拌前の体積に対する体積の増加率を表す。 実施例6〜7、比較例5〜7の使用後の角層水分量(使用前を1としたときの変化率)を表す。
本発明の一剤型皮膚外用剤は、少なくとも、固体状の酸性物質、前記酸性物質と反応して炭酸ガスを発生する固体状の炭酸ガス発生物質及び増粘剤を含有する一剤型皮膚外用剤であって、前記増粘剤は、親水性タンパク質化合物及びその他の増粘剤を併用するものである。
そして、本発明の一剤型皮膚外用剤においては、使用者が、使用時に、前記一剤型皮膚外用剤と水分を含む液体とを混合することにより炭酸ガス発生による発泡を生じせしめ、皮膚に塗布して用いるものである。本発明の皮膚外用剤は、一剤化されたことにより、二剤型のものに比べて低コストで使用者が取り扱いやすいという特徴を有す。以下、一剤型皮膚外用剤、一剤型皮膚外用剤に含まれる各構成成分及びその製法について説明する。
<一剤型皮膚外用剤>
本発明の一剤型皮膚外用剤は、酸性物質と、酸性物質と反応して炭酸ガスを発生する炭酸ガス発生物質、及び増粘剤を含有する。好ましくは、本発明の一剤型皮膚外用剤は実質的に水分を含まない。ここで、実質的に水分を含まないとは、本発明の一剤型皮膚外用剤の保存中に酸性物質と炭酸ガス発生物質とが反応し、炭酸ガスが発生するために必要な量の水分を含まないことを言う。具体的には、本発明の一剤型皮膚外用剤中の水分含有量は15%以下が好ましく、10%以下がより好ましく、8%以下が特に好ましい。また、本発明の一剤型皮膚外用剤は固体状の組成物であることが好ましく、固形状、顆粒状、細粒状、粉末状の形態であることがより好ましく、水分を含む液体との混合のしやすさから、顆粒状、細粒状、粉末状の形態であることが特に好ましい。
<固体状の酸性物質>
本発明に用いる固体状の酸性物質としては、有機酸、無機酸のいずれでもよく、これらの1種又は2種以上が用いられる。また、固体状であればどのような剤形でもよいが、顆粒状、粉末状等の粉状が好ましく、粉末状が特に好ましい。
有機酸としては、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸等の直鎖脂肪酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、フマル酸、マレイン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等のジカルボン酸、グルタミン酸、アスパラギン酸等の酸性アミノ酸、グリコール酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、乳酸、ヒドロキシアクリル酸、α−オキシ酪酸、グリセリン酸、タルトロン酸、サリチル酸、没食子酸、トロパ酸、アスコルビン酸、グルコン酸等のオキシ酸等があげられる。なかでも、安全性、水への溶解性の観点から、クエン酸、アスコルビン酸、リンゴ酸、コハク酸が好ましい。
<固体状の炭酸ガス発生物質>
本発明に用いる前記酸性物質と反応して炭酸ガスを発生する固体状の炭酸ガス発生物質としては、様々なものが特に限定されることなく使用できる。また、固体状であればどのような剤形でもよいが、顆粒状、粉末状等の粉状が好ましく、粉末状が特に好ましい。
前記炭酸ガス発生物質として、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸カリウム、炭酸マグネシウム、セスキ炭酸ナトリウム等の炭酸塩、炭酸水素アンモニウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素リチウム、炭酸水素セシウム、炭酸水素マグネシウム、炭酸水素カルシウム等の炭酸水素塩等が挙げられ、これらの1種又は2種以上が用いられる。これらのうちでも、炭酸水素塩が好ましく使用でき、程よい発泡力を実現することができる点で炭酸水素ナトリウムがより好ましい。
前記固体状の酸性物質及び固体状の炭酸ガス発生物質は、単一の粉末あるいは顆粒状物質であっても良いし、賦形剤、顆粒化剤等の他成分との混合物からなる粉末あるいは顆粒であっても良い。
粉末あるいは顆粒に含有できるその他の成分としては、例えば、乳糖、粉糖、澱粉、デキストリン、キシリトール、D−ソルビトール、ブドウ糖、D−マンニトール、果糖、蔗糖、白糖、尿素等の粉体を、特に制限なく、単独で、あるいは2種以上を併用して用いることができる。
ここで、前記酸性物質及び/又は前記炭酸ガス発生物質とその他成分との混合物を造粒することにより、前記固体状の酸性物質及び/又は前記固体状の炭酸ガス発生物質の顆粒を得る場合、その他成分の含有量としては特に制限はないが、上記顆粒中において80質量%未満とすることが好ましい。その他成分が80質量%を超える含有量で存在する場合、発泡性が低くなるため好ましくない。
前記粉末あるいは顆粒の製造方法は、本実施例に限定されることはなく、乾式破砕造粒法や湿式破砕造粒法、流動層造粒法、高速攪拌造粒法、押し出し造粒法等の常法に従い製造できる。
例えば、マトリックス基剤として、顆粒化剤に低融点化合物を使用する場合は、ビーカー等の容器中で加熱により溶融させた低融点顆粒化剤に前記酸性物質及び/又は前記炭酸ガス発生物質を加えて十分攪拌、混合する。必要に応じてこれに適当な添加剤を加えてもよい。これを室温で徐々に冷やしながら更に攪拌し、固まるまで放置する。ある程度固まってきたら、冷蔵庫等で急速に冷却してもよい。
また、例えば、流動層造粒機に上記材料を投入し、数分間気流で混合し、これに、水を噴霧することにより造粒してもよい。
マトリックス基剤に低融点化合物を用いない場合は、ビーカー等の容器中で顆粒化剤を水又はエタノールのような適当な溶媒に溶解又は分散させ、これに前記酸性物質及び/又は前記炭酸ガス発生物質を溶解又は分散させて十分混合した後にオーブン等で加熱して溶媒を除去し、乾燥させる。完全に固まったら粉砕し、粒の大きさを揃えるために篩過した後、顆粒とする。
前記固体状の酸性物質又は固体状の炭酸ガス発生物質の形状としては、例えば、不規則な形状、平面な形状、多面体形状、球状、しずく状、繊維状、円柱状、微粉状等が特に制限なく採用できる。また、その粒径としては、幅広い範囲のものが、特に制限なく使用できる。特に、取り扱いのしやすさ、粘性組成物との混合のしやすさの点から、粒径分布が1,000μm程度のものがより好ましい。本発明における上記粒径分布は、通常のレーザー回折/散乱法によって求めることができる。
<増粘剤>
本発明に使用される増粘剤としては、化粧料、医薬品分野において用いられ得る水溶性成分であれば特に限定されるものでなく、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、スルホン化セルロース誘導体、アクリレーツ/アクリル酸アルキルクロスポリマー、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリアルキルアクリルアミド/ポリアクリルアミドコポリマー、カルボキシメチルセルロース、カチオン化セルロース、プルロニックをはじめとする親水性合成高分子や、デンプン、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウム、サクシノグリカン、カラギーナン、グアーガム、ローカストビーンガム、セルロース類をはじめとする親水性天然高分子のほか、コンドロイチン硫酸塩、カゼイン、コラーゲン、ゼラチン、アルブミン、フィブロイン、エラスチン、ケラチン、セリシン等の親水性タンパク質化合物、ラポナイト、ベントナイト、スメクタイト等の親水性粘土鉱物等の親水性増粘性化合物が例示される。
以上の増粘剤のなかでも、水への溶解性が高いものを用いることが、本発明の一剤型皮膚外用剤をダマを生じず均一に溶解でき、且つ、溶け残り成分に起因する肌のざらつき感を緩和することができるため好ましい。ここで、水への溶解性の良否は、室温程度の水を加え攪拌した際に、皮膚外用剤が瞬時に水に溶けて均一に溶解することによって炭酸ガスを保持するのに十分な粘度を有することや、溶解時にダマを生じないこと等から判断することができる。
このような増粘剤としては、例えば、デンプン、キサンタンガム、サクシノグリカン、カラギーナン、グアーガム、ローカストビーンガム、セルロース類、ガラクタン、アラビアガム、トラガントガム、マンナン、ヒアルロン酸、カードラン、カゼイン、コラーゲン、ゼラチン、アルブミン、フィブロイン、エラスチン、ケラチン、セリシン、アルギン酸塩、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ソーダ、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体等を挙げる事ができる。
増粘剤は、上記したもののうち、1種を選択して、又は、2種以上を併用して使用することができるが、2種以上を併用して使用することが好ましい。特に、親水性タンパク質化合物を、増粘剤の必須成分として含有することが好ましい。本発明において、親水性タンパク質化合物とは、水分を含む液体に可溶なタンパク質化合物のことを言い、本発明においては、単一原料のみでなく、これらの加水分解物、これらを含む天然物やその抽出物も使用できる。親水性タンパク質化合物は発泡助剤としての役割も有し、特に気泡の強度を強くして、泡沫を長期間安定に保つ働きを有する。そのため、親水性タンパク質化合物を必須の増粘剤とし、単独で、あるいは、これと他の増粘剤とを併用することにより、皮膚外用剤の粘度調節の容易性や水への溶解性を向上でき、更に皮膚コンディショニング効果、特に、皮膚のなめらかさ、皮膚のしっとり感、皮膚のうるおい感、皮膚の柔らかさも併せて具備させることができる。親水性タンパク質化合物のなかでもカゼイン、コラーゲン、ゼラチン、アルブミン、フィブロイン、エラスチン、ケラチン、セリシンが好ましく、特にコラーゲン、ゼラチン、アルブミン、フィブロインが好ましく、最も好ましいのはアルブミン、コラーゲンである。
本発明に使用される増粘剤は、水分を含む液体との混合比に応じて適宜設定すれば良いが、全皮膚外用剤中に10〜50質量%で含有されることが好ましく、12〜45質量%であることがより好ましい。上記含有量が少ないと、前記皮膚外用剤と水分を含む液体との混合時に、未溶解成分に起因するざらつき感が生じやすいため、使用感が損なわれる。また、垂れ落ちが生じやすく密着性に欠けるため、十分な血行促進作用を得ることができなくなる。一方、増粘剤含有量が上記範囲を超えて多いと、水への溶解性に劣りダマを発生して肌への塗布時に不快感を生じ、十分な血行促進作用を得ることができなくなる。
上記増粘剤のなかでも、親水性タンパク質化合物の含有量は、全皮膚外用剤中に0.5〜45質量%で含有されることが好ましく、1〜30質量%であることがより好ましく、1〜10質量%で含有されることが特に好ましい。
上記増粘剤において、親水性タンパク質化合物と併用するその他増粘剤は、上記増粘剤の中から任意に選択し、利用できるが、親水性合成高分子又は親水性天然高分子から少なくとも1種類以上を用いることが好ましい。親水性合成高分子又は親水性天然高分子としては、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、スルホン化セルロース誘導体、アクリレーツ/アクリル酸アルキルクロスポリマー、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリアルキルアクリルアミド/ポリアクリルアミドコポリマー、カルボキシメチルセルロース、カチオン化セルロース、プルロニック、デンプン、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウム、サクシノグリカン、カラギーナン、グアーガム、ローカストビーンガム、セルロース類などが挙げられる。上記増粘剤において、その他増粘剤の配合量は適宜設定すれば良いが、全皮膚外用剤中に1質量%以上含有されることが好ましく、5質量%以上含有されることがより好ましく、7質量%以上含有されることが特に好ましい。
化粧品(パック等)の技術分野においては、増粘剤の増量は、その伸びや溶解性の低下、カスの発生等の不具合を引き起こすとされており、増粘剤は1質量%未満で使用されることがこの分野では一般的であった。そのため、従前の炭酸パックでも、その使用量は2〜3質量%程度にとどまっていた。これに対し、本発明では、当業者の有す従前の知見とは逆に多くの増粘剤を一剤型皮膚外用剤に含有させることにより、意外にも皮膚に塗布した際のざらつき感を解消でき、更に、炭酸ガス発生による気泡が潰れにくくなって炭酸ガスの保持量が高められ、皮膚に塗布した場合の垂れ落ちもなくなって、有効成分の吸収促進効果を持続して得られることを可能とした。
<その他の成分>
本発明の一剤型皮膚外用剤は、用途や目的に応じ、前記固体状の酸性物質、前記固体状の炭酸ガス発生物質及び増粘剤に加え、その他有効成分、pH調整剤、油脂、香料、着色剤、酸化防止剤、防菌防かび剤、アルコール、多価アルコール、非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、無機塩、滑沢剤、溶剤等の、通常皮膚外用剤に使用される成分の一種以上と共に混合することができる。
以下、本発明の前記皮膚外用剤に含有される、固体状の酸性物質、固体状の炭酸ガス発生物質及び増粘剤以外の成分の代表的なものについて更に説明する。
本発明に使用される有効成分としては、特に限定されることなく、通常化粧品、外用医薬品、医薬部外品等に用いられる薬剤や植物等を目的に応じ使用することができる。代表的なものとして、例えば、グリチルリチン酸又はその誘導体、胎盤抽出物等の美白剤、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等の保湿成分、甘草等の植物成分等が挙げられる。なお、植物成分としては、その全草、葉(葉身、葉柄等)、果実(成熟、未熟等)、種子、花(花弁、子房等)、茎、根茎、根、塊根等を、そのまま、切断、破砕、粉砕、搾取、抽出して用いるか、又はこれら処理されたものを乾燥若しくは粉末化して用いることができる。抽出物は、抽出溶媒として水分を含む場合もあるが、本発明の一剤型皮膚外用剤の保存中に酸性物質と炭酸ガス発生物質とが反応し、炭酸ガスが発生するために必要な量の水分を含まなければ実質的に水分を含むことにはならないため、水分を含む抽出溶媒を使用することもできる。
<皮膚外用剤の使用形態>
本発明の一剤型皮膚外用剤は、剤中に実質的に水分を含まず、使用に際し、手のひらの上あるいは容器内で水分を含む液体と混合することにより発泡を生じさせる。
本発明に使用される水分を含む液体としては、通常、化粧品、医薬品等に用いられる水、一般家庭で使用する水の他、水分を含む液体であれば、特に制限なくあらゆる液体を使用することができる。例えば、水道水、蒸留水、膜濾過水、イオン交換水、海洋深層水の他、日本酒、ワイン等の酒類、豆乳、飲むヨーグルト、アセロラジュース、スポーツ飲料、炭酸水等の飲料、米のとぎ汁等が挙げられる。これらは、単独で使用しても、2種以上を混合して使用してもかまわない。
使用する水分を含む液体の量は、特に限定されることなく広い範囲で使用することが可能であるが、皮膚外用剤に対し重量で1〜10倍量で加えることが好ましく、2〜5倍量加えることが一層好ましい。1倍量を超える液体を加えることにより、迅速に皮膚外用剤を溶解することができ、又、十分な量の炭酸ガスを発生させることができる。一方、液体を10倍量以内で加えることにより、皮膚外用剤の粘度低下による垂れ落ちを防止することができる。
使用する水分を含む液体の温度は、特に限定されることなく広い範囲が使用できるが、予め冷却して使用することが、一剤型皮膚外用剤の有す有効成分の働きが高くなるため特に好ましい。使用できる温度範囲は、塗布時の使用感や使用者の利便性の観点から、室温程度の水や水道水を使用するのが好ましい。
皮膚外用剤を保存する方法としては、水分を遮断し接触しない状態で保存されていれば、特に制限はない。使用される保存容器の形状は、目的に応じて適宜選択でき、カップ状、チューブ状、バッグ状、瓶状、スティック状、ポンプ状、ジャー状、缶詰状等が挙げられる。また、保存容器を構成する材料は、例えば、プラスチック、ガラス、アルミニウム、紙、各種ポリマー等を単独あるいは2種以上選択して用いることができるが、これらに限定されない。
容器の具体例としては、密閉性、内容物の保存安定性、製造コスト等の点で、内面をポリエチレンテレフタレートでラミネートしたアルミスティック、アルミバッグ等の保存容器、チャック付きスタンドパウチ、内面をポリエチレンテレフタレートでラミネートしたアルミフィルム等で蓋をヒートシールしたポリエチレンテレフタレート製の保存容器等が好ましい。
<皮膚外用剤の用途>
本発明の皮膚外用剤は、皮膚血流量の増加、皮膚のコンディショニング効果を促すものであり、美白、肌質改善、そばかす改善、肌の若返り、肌の引き締め、部分痩せ、皮膚を清浄にする、肌を整える、肌のキメを整える、皮膚をすこやかに保つ、肌荒れを防ぐ、肌をひきしめる、皮膚にうるおいを与える、皮膚の水分,油分を補い保つ、皮膚の柔軟性を保つ、皮膚を保護する、皮膚に乾燥を防ぐ、肌を柔らげる、肌にはりを与える、肌にツヤを与える、肌を滑らかにする、日やけによるシミ・ソバカスを防ぐことを目的とした化粧品だけでなく、肌あれ、あれ性、あせも・しもやけ・ひび・あかぎれ・にきびの予防、油症肌、かみそりまけの予防、日やけによるしみ・そばかすの予防、日やけ・雪やけ後のほてりを防ぐ、肌をひきしめる、肌を清浄にする、肌を整える、皮膚をすこやかに保つ、皮膚にうるおいを与える、皮膚を保護する、皮膚の乾燥を防ぐ等の目的で医薬部外品、薬品等の医薬品のいずれにも好適に使用することができる。使用形態としては乳液、クリーム、パック、ピーリング剤等の化粧品又は医薬部外品として使用することが好ましく、パックとして使用することがより好ましい。
最適な増粘剤量範囲を求めるに先立ち、下記表1に示した参考例1をまず作成し、泡の状態を確認した。これに各種増粘剤及びその他成分を追加して、発泡の状態を観察した。親水性タンパク質化合物としてアルブミンを選択すると、表1に参考例2として記載したように、気泡の強度が特に高まり、泡が潰れにくくなる現象が観察された。アルブミンでない他の増粘剤を追加した場合でも、気泡の強度以外の、溶解性、垂れ、保持可能炭酸量の評価結果については、アルブミンを追加した場合と大きく異ならないと考えられる。
以下、実施例を示して本発明を更に具体的に説明するが、本発明の範囲は、これらの実施例に限定されるものではない。
<実施例1〜5、比較例1〜4>
表2に示した組成に従い、増粘剤を12、15、20、25、45質量%含有した実施例1〜5の一剤型皮膚外用剤、及び、増粘剤を5、6、10、55質量%含有した比較例1〜4の一剤型皮膚外用剤を製造した。
下記要領に従い、上記の実施例及び比較例の一剤型皮膚外用剤の特性を評価した。
<ざらつきの評価>
粉末状の一剤型皮膚外用剤試料と水を1:3(重量比)で容器中にて混合し、その感触を下記基準に基づき評価する。
○ 塗布時及び使用中にざらつき感や不快感を全く受けない。
△ 塗布時に僅かにざらつきを感じるものの、使用中には不快感がない。
× 塗布時及び使用中にざらつき感や不快感がある。
<溶解性の評価>
粉末状の一剤型皮膚外用剤試料と水を1:3(重量比)で容器中にて混合し、攪拌中目視による観察を行い下記基準に基づき評価する。
○ 混合後直ちに粉末が均一に溶解し、ダマを生じない。
△ 混合後直ちに粉末が吸水してゲル化し、一部にダマを生じる。
× 混合後直ちに粉末が吸水してゲル化し、ダマ状となる。
<垂れの評価>
粉末状の一剤型皮膚外用剤試料と水を1:3(重量比)で容器中にて混合し、垂直に立てた人の腕に混合物を塗布して肌上の混合物の垂れ落ち具合を観察し、下記基準に基づき評価する。
○ 塗布後、一定時間経過しても垂れ落ちが生じず、混合物が肌に留まる。
△ 塗布後1分後には垂れ落ちが生じ、混合物の一部は肌に留まらない。
× 塗布後すぐに垂れ落ちて、ほとんど肌に留まらない。
<一剤型皮膚外用剤の炭酸ガス発泡量の評価>
直径約4.8cm、高さ約10.5cmの容量225mLの瓶に水21gを計りとり、これに粉末状の一剤型皮膚外用剤試料7gを加えて、10秒間に20回攪拌した。撹拌前、攪拌直後、1分後、10分後、20分後の体積を測定し、攪拌前の体積に対する体積の増加率を測定した。その結果を、図1に示す。また、20分後の炭酸ガスの体積増加率を、保持可能炭酸量とした。
表3に、上記のざらつき、溶解性、垂れ、及び保持可能炭酸量の各評価結果と、これらの結果から判断できる一剤型皮膚外用剤の総合的な評価結果を示す。
増粘剤を5%含む比較例1及び6%含む比較例2の皮膚外用剤については、ざらつき感を有し、垂れ落ちも生じ、混合物中に保持できる炭酸ガスの量も著しく少なかった。また、増粘剤を10%含む比較例3の皮膚外用剤であっても、垂れ落ちを生じた。一方、増粘剤を55%含む比較例4の皮膚外用剤は溶解性が著しく劣り、ゲル化やダマの発生が認められ、混合物中に保持できる炭酸ガスの量もあまり多くなかった。混合物中に保持できる炭酸ガスの量は、図1からみて、実施例4>実施例2、3≒比較例3>実施例5≒比較例4>比較例1、2の順に優れていた。以上の結果を総合的に評価すると、増粘剤を12〜45質量%含む本発明の実施態様である実施例1〜4の皮膚外用剤が、比較例のものに比べて皮膚外用剤として優れることが分かった。
上記検討から明らかなように、本発明の皮膚外用剤は、増粘剤を従前の外用剤に比べ高配合に含有することにより、炭酸ガスの保持性や垂れ落ち性の改善に加えて、ざらつき感の防止という効果を奏する。
<実施例6〜7、比較例5〜7>
表4に示した組成に従い、一剤型皮膚外用剤を製造した。
得られた一剤型皮膚外用剤について、炭酸ガス発泡量(体積増加率、保持可能炭酸量)、皮膚コンディショニング効果(皮膚のなめらかさ、皮膚のしっとり感、皮膚のうるおい感、皮膚の柔らかさ)、角層水分量について評価を実施した。評価の際は、表4の組成に従い調製した一剤型皮膚外用剤と水を1:3(重量比)で容器中にて混合して使用した。
<一剤型皮膚外用剤の炭酸ガス発泡量の評価>
直径約4.8cm、高さ約10.5cmの容量225mLの瓶に水30gを計りとり、これに粉末状の一剤型皮膚外用剤試料10gを加え、10秒間に20回攪拌した。撹拌前、攪拌直後、1分後、10分後、20分後の体積を測定し、攪拌前の体積に対する体積の増加率を測定した。その結果を、図2に示す。また、20分後の炭酸ガスの体積増加率を、保持可能炭酸量とした。
<皮膚コンディショニング効果の評価>
20〜30代女性5名を被験者とし、アンケートにて評価を実施した。評価は以下の要領で行った。被験者の前腕内側を洗顔料で洗浄し、測定室にて15分間安静に過ごした。続いて、上記前腕内側の4cm×4cmの範囲に水と混合した一剤型皮膚外用剤を10分間塗布し、静置した。続いて10分後、塗布した一剤型皮膚外用剤を除去し、水で洗浄した。その後、肌のなめらかさ、肌のしっとり感、肌のうるおい感、皮膚の柔らかさの4項目についてアンケートを実施した。各項目について、比較例7を規準とし、(4点)として表5に示す7段階に点数をつけ、5名の平均値を求めた。
<角層水分量の評価>
角層水分量は、20〜30代女性5名を被験者とし、一剤型皮膚外用剤の使用前後の角層水分量を測定することで評価を実施した。評価は以下の要領で行った。被験者の前腕内側を洗顔料で洗浄し、測定室にて15分間安静に過ごした。その後、前腕内側の4cm×4cmの範囲の角層水分量を皮表角層水分量測定装置(アイ・ビイ・エス株式会社製:SKICON−200EX)で測定し、一剤型皮膚外用剤の使用前の測定値とした。上記皮表角層水分量測定装置は、角層の水分量を電導度で評価したものである。続いて、上記前腕内側に、前腕内側の4cm×4cmの範囲に水と混合した一剤型皮膚外用剤を10分間塗布し、静置した。続いて10分後、塗布した一剤型皮膚外用剤を除去し、水で洗浄した。洗浄後15分経過後、一剤型皮膚外用剤使用後の角層水分量を測定した。得られた結果において、一剤型皮膚外用剤使用前の値を1とし、使用後の変化率を算出した。
実施例6〜7、比較例5〜7について、得られた結果を図2、表6、図3に示す。
図2より、増粘剤として親水性タンパク質化合物及びその他増粘剤を使用した実施例6、7は他の一剤型皮膚外用剤と比べて体積増加率が高く、また、その泡沫を20分後も保持できることが確認できた。これに対し、単独の増粘剤を有する比較例5〜7では、いずれも10分後、20分後の体積増加率は1分後に比べて同等か、あるいは小さくなっており、10分以降泡沫を保持できないことがわかった。
また、表6より、実施例6、7は、いずれも比較例7の一剤型皮膚外用剤に比べて肌のなめらかさ、肌のしっとり感、肌のうるおい感、皮膚の柔らかさのいずれの項目も優れていることがわかった。これに対し、増粘剤として一種類のみを含有する比較例5及び6は、いずれの評価結果も比較例7と同程度であった。
また、図3より、角層水分量を測定した結果、実施例6、7では、いずれも角層水分量が大幅に増加し、比較例5〜7の一剤型皮膚外用剤は、いずれも、使用前後の角層水分量の増加は小さくなったことがわかった。
以上の結果から、補正後の本願発明の一剤型皮膚外用剤は、増粘剤として、親水性タンパク質化合物とその他の増粘剤を併用することにより、気泡の強度を強くして、泡沫を長期間安定に保ち、顕著な皮膚コンディショニング効果を有することがわかった。
[一剤型皮膚外用剤の処方例]
以下に、更に、本発明の一剤型皮膚外用剤の具体的な処方例を示す。
<実施例8>
表7記載の配合割合で各成分を配合し、粉末状の一剤型皮膚外用剤とした。この一剤型皮膚外用剤粉を容器にとり、粉1に対し、重量比で3の水を加えて攪拌したところ、泡状のパック化粧料が得られた。
<実施例9>
表8記載の配合割合で各成分を配合し、粉末状の一剤型皮膚外用剤とした。この一剤型皮膚外用剤粉を容器にとり、粉1に対し、重量比で3の水を加えて攪拌したところ、泡状のパック化粧料が得られた。
<実施例10>
表9記載の配合割合で各成分を配合し、粉末状の一剤型皮膚外用剤とした。この一剤型皮膚外用剤粉を容器にとり、粉1に対し、重量比で1の水を加えて攪拌したところ、泡状のパック化粧料が得られた。
<実施例11>
表10記載の配合割合で各成分を配合し、粉末状の一剤型皮膚外用剤とした。この一剤型皮膚外用剤粉を容器にとり、粉1に対し、重量比で10の水を加えて攪拌したところ、泡状のパック化粧料が得られた。
<実施例12>
表11記載の配合割合で各成分を配合し、粉末状の一剤型皮膚外用剤とした。この一剤型皮膚外用剤粉を容器にとり、粉1に対し、重量比で5の水を加えて攪拌したところ、泡状のパック化粧料が得られた。
<実施例13>
表12記載の配合割合で各成分を配合し、粉末状の一剤型皮膚外用剤とした。この一剤型皮膚外用剤粉を容器にとり、粉1に対し、重量比で3の水を加えて攪拌したところ、泡状のパック化粧料が得られた。
<実施例14>
表13記載の配合割合で各成分を配合し、粉末状の一剤型皮膚外用剤とした。この一剤型皮膚外用剤粉を容器にとり、粉1に対し、重量比で3の水を加えて攪拌したところ、泡状のパック化粧料が得られた。
<実施例15>
表14記載の配合割合で各成分を配合し、粉末状の一剤型皮膚外用剤とした。この一剤型皮膚外用剤粉を容器にとり、粉1に対し、重量比で3の水を加えて攪拌したところ、泡状のパック化粧料が得られた。
<実施例16>
表15記載の配合割合で各成分を配合し、粉末状の一剤型皮膚外用剤とした。この一剤型皮膚外用剤粉を容器にとり、粉1に対し、重量比で1の水を加えて攪拌したところ、泡状のパック化粧料が得られた。
<実施例17>
表16記載の配合割合で各成分を配合し、粉末状の一剤型皮膚外用剤とした。この一剤型皮膚外用剤粉を容器にとり、粉1に対し、重量比で10の水を加えて攪拌したところ、泡状のパック化粧料が得られた。
<実施例18>
表17記載の配合割合で各成分を配合し、粉末状の一剤型皮膚外用剤とした。この一剤型皮膚外用剤粉を容器にとり、粉1に対し、重量比で5の水を加えて攪拌したところ、泡状のパック化粧料が得られた。
<実施例19>
表18記載の配合割合で各成分を配合し、粉末状の一剤型皮膚外用剤とした。この一剤型皮膚外用剤粉を容器にとり、粉1に対し、重量比で3の水を加えて攪拌したところ、泡状のパック化粧料が得られた。
上記処方による一剤型皮膚外用剤は、いずれも水への良好な溶解性を示し、それぞれ炭酸ガス発生によるきめ細かな泡を発生した。各処方による一剤型皮膚外用剤から得られる泡状のパック化粧料を顔面に塗布した場合、数分間の間、垂れ落ち等がなく、血行促進作用が持続して得られた。特に、一剤型皮膚外用剤に対し10倍量の水を加えた実施例9及び17の処方であっても、垂れ落ち等はみられず、パックとして良好に機能することが確認できた。

Claims (2)

  1. 少なくとも、固体状の酸性物質、前記酸性物質と反応して炭酸ガスを発生する固体状の炭酸ガス発生物質及び増粘剤を含有する一剤型皮膚外用剤であって、前記増粘剤は、親水性タンパク質化合物及びその他の増粘剤を併用し、前記皮膚外用剤の使用時に水分を含む液体と混合する一剤型皮膚外用剤。
  2. 親水性タンパク質化合物が、カゼイン、コラーゲン、ゼラチン、アルブミン、フィブロイン、エラスチン、ケラチン、セリシンから選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする請求項1に記載の一剤型皮膚外用剤。
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