JP2013234134A - 発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒及びその製造方法、並びに発泡性皮膚外用剤 - Google Patents

発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒及びその製造方法、並びに発泡性皮膚外用剤 Download PDF

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隆行 鹿野
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Abstract

【課題】顆粒の粘性組成物への分散性の調整が容易であり、求める美容効果が発揮される適度な発泡力及び発泡持続性の両立と肌への刺激感の調整に優れ、塗布時の液垂れを防ぎつつ、肌への馴染み感にも優れる発泡性皮膚外用剤、並びにこれに用いる発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒及びその製造方法の提供。
【解決手段】本発明の発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒は、炭酸塩を少なくとも含有する粘性組成物と、使用時に前記粘性組成物と混合され、かつ前記炭酸塩と反応して発泡を生じさせる酸性物質及び水溶性顆粒化剤を少なくとも含有する酸性顆粒と、を組み合わせた発泡性皮膚外用剤における該酸性顆粒として用いられる。
【選択図】なし

Description

本発明は、使用時に混合する2剤型の発泡性皮膚外用剤、並びにこれに用いられる発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒及びその製造方法に関する。
炭酸塩等の塩基性化合物と有機酸等の酸性物質とを水の存在下において混合し、炭酸ガスを発生させる技術は、マッサージ作用、血行促進作用等を期待して、従来から化粧品等の種々の製品に利用されている。
炭酸ガスを利用した化粧品として、例えば、炭酸塩及び増粘剤を含むジェル状の組成物と、酸を含む顆粒とを使用時に混合する2剤型の発泡性皮膚外用剤(化粧用ジェルパック)が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
しかしながら、前記提案では、顆粒の粘性組成物への分散性の調整が容易でないため、求める美容効果が発揮される適度な発泡力及び発泡持続性の両立が難しく、肌への刺激感の調整も困難であるという問題がある。また、増粘剤を多く含むため、前記発泡性皮膚外用剤の粘度が高くなり、液垂れは生じないが、肌への馴染み感に劣るという問題がある。
したがって、顆粒の粘性組成物への分散性の調整が容易であり、求める美容効果が発揮される適度な発泡力及び発泡持続性の両立と肌への刺激感の調整に優れ、塗布時の液垂れを防ぎつつ、肌への馴染み感にも優れる発泡性皮膚外用剤の速やかな提供が強く求められているのが現状である。
特許第4659980号公報 特許第4248878号公報
本発明は、前記従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、顆粒の粘性組成物への分散性の調整が容易であり、求める美容効果が発揮される適度な発泡力及び発泡持続性の両立と肌への刺激感の調整に優れ、塗布時の液垂れを防ぎつつ、肌への馴染み感にも優れる発泡性皮膚外用剤、並びにこれに用いる発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒及びその製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明者らは鋭意検討した結果、以下のような知見を得た。即ち、炭酸塩を少なくとも含有する粘性組成物と、使用時に前記粘性組成物と混合され、かつ前記炭酸塩と反応して発泡を生じさせる酸性物質及び水溶性顆粒化剤を少なくとも含有する酸性顆粒と、を組み合わせた発泡性皮膚外用剤における発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒を用いることにより、顆粒の粘性組成物への分散性の調整が容易であり、求める美容効果が発揮される適度な発泡力及び発泡持続性の両立と肌への刺激感の調整に優れ、塗布時の液垂れを防ぎつつ、肌への馴染み感にも優れる発泡性皮膚外用剤となることを見出した。
本発明は、前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> 炭酸塩を少なくとも含有する粘性組成物と、使用時に前記粘性組成物と混合され、かつ前記炭酸塩と反応して発泡を生じさせる酸性物質及び水溶性顆粒化剤を少なくとも含有する酸性顆粒と、を組み合わせた発泡性皮膚外用剤における該酸性顆粒として用いられることを特徴とする発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒である。
前記<1>に記載の発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒を用いた発泡性皮膚外用剤は、水溶性顆粒化剤を用いるため、顆粒の粘性組成物への分散性及び肌への馴染みの良さに優れる。
<2> 水溶性顆粒化剤が1種類である、前記<1>に記載の発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒である。
前記<2>に記載の発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒を用いた発泡性皮膚外用剤は、用いる水溶性顆粒化剤が1種類であるため、発泡力、発泡持続性、及び刺激感の調整を容易に行うことができる。
<3> 酸性物質の酸性顆粒における含有量が10質量%以上である、前記<1>から<2>のいずれかに記載の発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒である。
前記<3>に記載の発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒を用いた発泡性皮膚外用剤は、前記酸性物質の酸性顆粒における含有量が10質量%以上であるため、求める美容効果が発揮される適度な発泡力及び発泡持続性を両立できる。
<4> 酸性物質の酸性顆粒における含有量が40質量%以上である、前記<1>から<3>のいずれかに記載の発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒である。
前記<4>に記載の発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒を用いた発泡性皮膚外用剤は、前記酸性物質の酸性顆粒における含有量が40質量%以上であるため、求める美容効果がさらに発揮される適度な発泡力及び発泡持続性を両立できる。
<5> 酸性物質を2種以上含有する前記<1>から<4>のいずれかに記載の発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒である。
前記<5>に記載の発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒を用いた発泡性皮膚外用剤は、酸性物質を2種以上含有するため、顆粒の粘性組成物への分散性及び肌への馴染みの良さを保持しつつ、肌への刺激感の調整が容易となる。
<6> 酸性物質が、クエン酸、アスコルビン酸、及びコハク酸の少なくともいずれかである前記<1>から<5>のいずれかに記載の発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒である。
<7> 酸性物質が、クエン酸とアスコルビン酸、及びクエン酸とコハク酸のいずれかである前記<1>から<5>のいずれかに記載の発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒である。
前記<7>に記載の発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒を用いた発泡性皮膚外用剤は、クエン酸と、クエン酸よりも刺激の弱いアスコルビン酸又はコハク酸と、を用いるため、発泡性皮膚外用剤の刺激の調整をさらに容易に行うことができる。
<8> クエン酸とアスコルビン酸との質量比(クエン酸:アスコルビン酸)が1:2〜1:15であり、クエン酸とコハク酸との質量比(クエン酸:コハク酸)が1:0.5〜1:5である前記<7>に記載の発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒である。
前記<8>に記載の発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒を用いた発泡性皮膚外用剤は、クエン酸と、クエン酸よりも刺激の弱いアスコルビン酸又はコハク酸と、を前記質量比で用いるため、発泡性皮膚外用剤の刺激の調整を容易に行うことができる。
<9> 水溶性顆粒化剤が、乳糖、デンプン、及びデキストリンの少なくともいずれかである前記<1>から<8>のいずれかに記載の発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒である。
<10> 目開き75μmの篩を通過する粒子の全粒子に占める割合が、50質量%以下である前記<1>から<9>のいずれかに記載の発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒である。
前記<10>に記載の発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒を用いた発泡性皮膚外用剤は、目開き75μmの篩を通過する粒子の全粒子に占める割合が、50質量%以下であるため、顆粒がダマになりにくく均一に分散するため粘性組成物への分散性に優れ、均一な発泡を得られるため皮膚等の塗布部分全体に対して炭酸による求める美容効果を均一に発揮させることができ、また、塗布時の液垂れも防ぐことができる。
<11> 押出造粒により得られる前記<1>から<10>のいずれかに記載の発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒である。
前記<11>に記載の発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒は、押出造粒により得られるため、微粉が少なく、大きい顆粒となる。また、該酸性顆粒は、粘性組成物への分散性に優れるため、該酸性顆粒を用いた発泡性皮膚外用剤は、塗布時の液垂れを防ぐことができる。
<12> 炭酸塩を少なくとも含有する粘性組成物と、使用時に前記粘性組成物と混合され、かつ前記炭酸塩と反応して発泡を生じさせる酸性物質及び水溶性顆粒化剤からなる酸性顆粒と、を組み合わせた発泡性皮膚外用剤における該酸性顆粒として用いられる発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒の製造方法であって、前記酸性顆粒が押出造粒により得られることを特徴とする発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒の製造方法である。
<13> 炭酸塩を少なくとも含有する粘性組成物と、前記炭酸塩と反応して発泡を生じさせる酸性物質及び水溶性顆粒化剤を少なくとも含有し、使用時に前記粘性組成物と混合される酸性顆粒とを組み合わせてなり、前記酸性顆粒が、前記<1>から<11>のいずれかに記載の発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒であることを特徴とする発泡性皮膚外用剤である。
本発明によると、従来における諸問題を解決することができ、顆粒の粘性組成物への分散性の調整が容易であり、求める美容効果が発揮される適度な発泡力及び発泡持続性の両立と肌への刺激感の調整に優れ、塗布時の液垂れを防ぎつつ、肌への馴染み感にも優れる発泡性皮膚外用剤、並びにこれに用いる発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒及びその製造方法を提供することができる。
(発泡性皮膚外用剤)
本発明の発泡性皮膚外用剤は、使用時に混合する2剤型の発泡性皮膚外用剤である。
本発明の発泡性皮膚外用剤は、少なくとも粘性組成物と酸性顆粒とを含む。前記酸性顆粒は、後述する本発明の発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒である。以下、本発明の発泡性皮膚外用剤の説明と併せて、本発明の発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒及びその製造方法について説明する。
<粘性組成物>
前記粘性組成物は、前記発泡性皮膚外用剤の使用時に前記酸性顆粒と混合される。
前記粘性組成物は、少なくとも炭酸塩を含み、水及び増粘剤を含むことが好ましく、更に必要に応じてその他の成分を含む。
−炭酸塩−
前記炭酸塩としては、前記酸性物質と反応して二酸化炭素を発生させる炭酸塩であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、セスキ炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、炭酸水素リチウム、セスキ炭酸リチウム、炭酸セシウム、炭酸水素セシウム、セスキ炭酸セシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、炭酸水素カルシウム、炭酸水酸化マグネシウム、炭酸バリウムなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、程よい発泡力を実現することができる点で、炭酸水素ナトリウムが好ましい。
前記炭酸塩の前記粘性組成物における含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.1質量%以上10質量%以下が好ましく、0.5質量%以上8質量%以下がより好ましく、1質量%以上5質量%以下が特に好ましい。前記配合量が、0.1質量%未満であると、炭酸発生量が少なくなるため、炭酸により得られる効果が十分に発揮されない可能性があり、10質量%を超えると、経時で析出して製品外観が悪くなるだけでなく、調合時の作業が難しくなることがある。
−水−
前記水としては、通常、化粧品、医薬品等に用いられる水であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、蒸留水、膜濾過水、イオン交換水などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記水の前記粘性組成物における含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、30質量%以上が好ましく、50質量%以上98質量%以下がより好ましく、60質量%以上95質量%以下が特に好ましい。前記配合量が、30質量%未満であると、粘性組成物の粘性が高すぎて流動性、柔軟性等に欠けるため、前記酸性顆粒との混合が困難となるだけでなく、皮膚等にも塗布しにくくなる。また、前記粘性組成物中に前記酸性顆粒が均一に行き渡らなくなる結果、皮膚等の塗布部分全体に対して炭酸による充分な効果が得られないことがある。前記配合量が、98質量%を超えると、増粘剤の配合量が相対的に減るため粘度が低くなり、皮膚への塗布時に炭酸ジェルパックが垂れ落ち、製品価値が下がる可能性がある。
−増粘剤−
前記増粘剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、カラギーナン、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロースNa、ステアロキシPGヒドロキシエチルセルローススルホン酸Na、アラビアゴム、ガラクタン、寒天、クインスシード、グアガム、トラガントガム、ペクチン、マンナン、小麦澱粉、米澱粉、トウモロコシ澱粉、馬鈴薯澱粉、カードラン、サクシノグルカン、デキストラン、ヒアルロン酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、プルラン、アルブミン、カゼイン、コラーゲン、ゼラチン、フィブロイン、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルエチルセルロース、カルボキシメチルスターチ、クロスカルメロース、結晶セルロース、酢酸セルロース、酢酸フタル酸セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、粉末セルロース、メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、アルファー化澱粉、部分アルファー化澱粉、カルボキシメチル澱粉、デキストリン、メチル澱粉、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メタアクリル酸−アクリル酸エチルコポリマー、メタアクリル酸−メタアクリル酸エチルコポリマー、メタアクリル酸エチル・メタアクリル酸塩化トリメチルアンモニウムエチルコポリマー、メタアクリル酸ジメチルアミノエチル・メタアクリル酸メチルコポリマー、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸、コロイダルアルミナ、ベントナイト、ラポナイト、又はこれらの塩類などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、カラギーナン、キサンタンガムが好ましい。
前記増粘剤の前記粘性組成物における含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.5質量%以上5質量%以下が好ましい。前記増粘剤の含有量が、0.5質量%未満であると、前記粘性組成物の粘度が低くなり、皮膚への塗布時に炭酸ジェルパックが垂れ落ち、製品価値が下がる可能性があり、5質量%を超えると、前記粘性組成物の粘度が高くなり、前記粘性組成物の調製が難しくなるだけでなく、後述する酸性顆粒との混合が難しくなり、商品使用が困難となることがある。
−その他の成分−
前記その他の成分としては、化粧品等に用いられる成分であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、界面活性剤、金属石鹸、pH調整剤、防腐剤、香料、保湿剤、紫外線吸収剤、色素、酸化防止剤、キレート剤、植物抽出物(例えば、松樹皮抽出物、アイスプラント抽出物、大豆抽出物、ジャガイモ抽出物、葛の花抽出物等)、植物粉末(例えば、甘藷若葉末、たまねぎ粉末等)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
−粘性組成物の調製方法−
前記粘性組成物の調製方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記炭酸塩と前記水と前記その他の成分とを混合することにより調製する方法などが挙げられる。
前記粘性組成物の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ジェル状、スラリー状などが挙げられる。これらの中でも、発泡性皮膚外用剤として用いた場合の柔軟性を担保することができる(使用感に優れる)点で、ジェル状が好ましい。
前記粘性組成物の粘度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、ずり速度5rpmで測定した時の粘度は、10,000mPa・s以上500,000mPa・s以下が好ましい。なお、前記粘度は、25℃において、ブルックフィールド型粘度計で測定することにより算出した値である。
<発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒>
本発明の発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒は、前記発泡性皮膚外用剤の使用時に前記粘性組成物と混合される酸性顆粒である。ここで、前記発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒を、単に酸性顆粒と称することがある。前記発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒は、酸性物質及び水溶性顆粒化剤を少なくとも含有する。
−酸性物質−
前記酸性物質としては、前記炭酸塩と反応して二酸化炭素を発生させる酸性物質であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、アスコルビン酸、シュウ酸、マロン酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、フマル酸、マレイン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等のジカルボン酸、グルタミン酸、アスパラギン酸等の酸性アミノ酸、グリコール酸、酒石酸、イタ酒石酸、イソクエン酸、乳酸、ヒドロキシアクリル酸、α−オキシ酪酸、グリセリン酸、タルトロン酸、サリチル酸、没食子酸、トロパ酸、グルコン酸等のオキシ酸、リン酸、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸カリウム、酸性へキサメタリン酸ナトリウム、酸性ヘキサメタリン酸カリウム、酸性ピロリン酸ナトリウム、酸性ピロリン酸カリウム、スルファミン酸などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、既存の発泡力、肌への刺激感を容易に調整することができる点で、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸がより好ましい。
前記酸性物質は、顆粒の粘性組成物への分散性及び肌への馴染みの良さを保持しつつ、肌への刺激感の調整が容易となる点で、2種以上併用することが好ましい。前記酸性物質を2種以上併用する際の組合せとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、クエン酸とアスコルビン酸の組合せ、クエン酸とコハク酸の組合せが好ましい。クエン酸と、クエン酸よりも刺激の弱いアスコルビン酸又はコハク酸とを用いるため、発泡性皮膚外用剤の刺激の調整をさらに容易に行うことができるからである。
前記酸性物質を2種以上併用する際、クエン酸とアスコルビン酸との質量比(クエン酸:アスコルビン酸)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、発泡性皮膚外用剤の刺激の調整を容易に行うことができる点で、1:2〜1:15が好ましい。
前記酸性物質を2種以上併用する際、クエン酸とコハク酸との質量比(クエン酸:コハク酸)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、発泡性皮膚外用剤の刺激の調整を容易に行うことができる点で、1:0.5〜1:5が好ましい。
前記酸性物質の前記酸性顆粒における含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、10質量%以上が好ましく、10質量%以上85質量%以下がより好ましく、40質量%以上75質量%以下が更に好ましく、50質量%超70質量%未満が特に好ましい。前記含有量が、10質量%未満であると、発泡力が弱くなり、発泡持続性が悪くなることがあり、85質量%を超えると、発泡力が強くなり、発泡持続性が悪くなることがある。一方、前記含有量が好ましい範囲であると、発泡力及び発泡持続性に優れる点で有利である。
−水溶性顆粒化剤−
前記水溶性顆粒化剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、乳糖、デンプン、デキストリン、キシリトール、D−ソルビトール、ブドウ糖、D−マンニトール、果糖、蔗糖、白糖、尿素、粉糖などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、乳糖、デンプン、デキストリンが好ましく、発泡力、発泡持続性、及び刺激感の調整を容易に行うことができる点で、前記水溶性顆粒化剤を1種類だけ使用することがより好ましい。なお、前記水溶性顆粒化剤を2種類以上用いる場合は、発泡力及び発泡持続性を調整することが困難となることがある。
前記水溶性顆粒化剤の前記酸性顆粒における含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、15質量%以上90質量%以下が好ましい。前記含有量が、15質量%未満であると、発泡力が強過ぎて、酸と塩基の反応が短時間に終わるため発泡持続性も悪くなることがあり、90質量%を超えると、発泡力が弱い上、発泡持続性もあまり感じられず、求める美容効果が得られないことがある。一方、前記含有量が好ましい範囲であると、発泡力及び発泡持続性に優れる点で有利である。
前記水溶性顆粒化剤の剤形としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、粉体であってもよく、液体であってもよく、前記水溶性顆粒化剤と前記酸性物質とを混合し造粒したものが粉体となればよい。
−発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒の粒子径−
前記発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒の粒子径は、ふるい分け法により測定した試験用ふるいの目開きの大きさで表される。前記発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒の粒子径としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、混合性(分散性)の点で、目開き75μmの篩を通過しない粒子径が好ましく、目開き500μmの篩を通過せず、目開き2,000μmの篩を通過する粒子径がより好ましい。前記粒子径が、目開き75μmの篩を通過する粒子径であると、前記粘性組成物との混合の際にダマ状の固まりになりやすく、不均一となることがあり、発泡速度が増すことで、前記酸性顆粒と粘性組成物とが十分に混ざり合う前に発泡が始まってしまうため、発泡が強くなる部分と全く発泡しない部分とが生じてしまい、扱い辛いだけでなく、皮膚等の塗布部分全体に対し十分な効果を得ることができないことがある。
−発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒の粒度分布−
前記発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒の粒度分布としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、目開き75μmの篩を通過する粒子の全粒子に占める割合が、50質量%以下であることが好ましく、5質量%以上40質量%以下であることがより好ましく、目開き500μmの篩を通過しない粒子の全粒子に占める割合が、80質量%以下であることが好ましく、50質量%以上80質量%以下がより好ましい。前記粒度分布として、目開き75μmの篩を通過する粒子の全粒子に占める割合が、50質量%を超えると、前記粘性組成物との混合の際にダマ状の固まりになりやすく、不均一となることがあり、発泡速度が増すことで、前記酸性顆粒と粘性組成物とが十分に混ざり合う前に発泡が始まってしまうため、発泡が強くなる部分と全く発泡しない部分とが生じてしまい、扱い辛いだけでなく、十分な効果を得ることができないことがある。
前記発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒の粒度分布は、日本薬局方の粒度分布測定法に基づき測定することができる。具体的には、目開きが75μmの篩、及び目開きが500μmの篩を、多段に積み重ね、最上段(目開きが500μmの篩を有する段)に10gの顆粒を入れ、本体を叩いて篩分けし、酸性顆粒の総質量に対する、目開き500μmの篩上に残った酸性顆粒の質量、目開き75μmの篩上に残った酸性顆粒の質量、及び目開き75μmの篩を通過した酸性顆粒の質量を測定することで、粒度分布を求めることができる。
−発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒の製造方法−
本発明の発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒の製造方法は、炭酸塩を少なくとも含有する粘性組成物と、使用時に前記粘性組成物と混合され、前記炭酸塩と反応して発泡を生じさせる酸性物質を少なくとも含有する酸性顆粒と、を組み合わせた発泡性皮膚外用剤における該酸性顆粒として用いられる発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒の製造方法である。
前記発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、押出造粒により製造する方法が好ましい。
前記発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒の形状としては、特に制限はなく、嵩密度、流動性、成形性に大きな影響を及ぼすため、これらの目的に応じて適宜選択することができ、例えば、不規則な形状、平面的な形状、多面的な形状、球状、しずく状、繊維状、円柱状などが挙げられる。
<発泡性皮膚外用剤の使用形態>
前記発泡性皮膚外用剤の使用形態としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、使用時に、前記粘性組成物と前記酸性顆粒とを混合して発泡させ、皮膚に適用させることにより使用する形態などが挙げられる。
前記発泡性皮膚外用剤における前記粘性組成物と前記酸性顆粒との質量比(粘性組成物:酸性顆粒)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、混合性(分散性)の点で、10:1〜40:1が好ましく、13:1〜26:1が好ましく、18:1〜19:1がより好ましく、26:1.6が更に好ましく、35:1.9が特に好ましい。
前記発泡性皮膚外用剤における前記粘性組成物と前記酸性顆粒との混合方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、スパチュラ、ヘラ、手のひら等を用いて、ガラス、プラスチック等の容器内で混合する方法、手のひら等の皮膚上で混合する方法などが挙げられ、前記酸性顆粒(粉状物)が目視で消えない程度に混合する方法が好ましい。
前記発泡性皮膚外用剤の使用方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、皮膚等に塗布後、1分間〜40分間程度放置して使用する方法などが好ましい。前記発泡性皮膚外用剤をサロン等でなく、家庭で用いる場合には、前記発泡性皮膚外用剤を皮膚等に塗布している間も、立ち歩きや、掃除等の簡単な日常動作を行っていても、前記発泡性皮膚外用剤が垂れ落ちず、皮膚等に留まり続ける点で有利である。
前記発泡性皮膚外用剤における前記粘性組成物及び前記酸性顆粒の保存状態としては、前記粘性組成物と前記酸性顆粒とが接触しない状態で保存されている状態であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記粘性組成物と前記酸性顆粒とが密閉状態で各保存容器内に保存される状態が好ましい。
前記発泡性皮膚外用剤における前記粘性組成物及び前記酸性顆粒の保存容器の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、カップ状、チューブ状、バッグ状、瓶状、スティック状、ポンプ状などが挙げられる。
前記発泡性皮膚外用剤における前記粘性組成物及び前記酸性顆粒の保存容器の大きさとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記発泡性皮膚外用剤における前記粘性組成物及び前記酸性顆粒の保存容器の材質としては、例えば、プラスチック、ガラス、アルミニウム、紙、各種ポリマーなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記発泡性皮膚外用剤における前記粘性組成物及び前記酸性顆粒の保存容器としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、密閉性、内容物の保存安定性、製造コスト等の点で、内面をポリエチレンテレフタレートでラミネートしたアルミスティック、アルミバック等のポリエチレンテレフタレート製の保存容器;内面をポリエチレンテレフタレートでラミネートしたアルミフィルム等で蓋をヒートシールしたポリエチレンテレフタレート製の保存容器などが好ましい。
<発泡性皮膚外用剤の用途>
本発明の発泡性皮膚外用剤は、適度な発泡力及び発泡持続性の調整が容易であり、液垂れが生じることなく、肌への密着性、洗浄時の洗い流し易さ等に優れ、肌への刺激を容易に調整することができるため、パック等の化粧品、毛髪用剤、洗浄剤、浴用剤等の医薬部外品、薬品等の医薬品のいずれにも用いることができる。
以下に本発明の実施例を説明するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1〜30及び比較例1〜2)
<発泡性皮膚外用剤の製造>
表1〜5に記した組成に従い発泡性皮膚外用剤を製造した。
粘性組成物は、表に記載の増粘剤(カラギーナン(製品名「アクアジェルI−2,L−6」、新田ゼラチン株式会社製)、キサンタンガム(製品名「エコーガム」、DSP五協フード&ケミカル株式会社製))を温水に溶解して室温まで冷却した後、この溶解液に、炭酸塩を水で溶解した溶液を加えて混合し、調製した。
酸性顆粒は、表に記載の酸性物質及び顆粒化剤の全量に対して、3質量%〜5質量%となるよう含水エタノールを添加し、分散させた後、押出造粒機(株式会社畑鐵工所製)にて顆粒状の粒を得た。酸性顆粒の粒度分布は、日本薬局方の粒度分布測定法に基づき測定した。具体的には、目開き75μmの篩、及び目開き500μmの篩を、多段に積み重ね、最上段(目開き500μmの篩を有する段)に10gの顆粒を入れ、本体を叩いて篩分けした。そして、酸性顆粒の総質量に対する、目開き500μmの篩上に残った酸性顆粒の質量、目開き75μmの篩上に残った酸性顆粒の質量、及び目開き75μmの篩を通過した酸性顆粒の質量を測定することで、酸性顆粒の粒度分布を求めた。
なお、発泡性皮膚外用剤における粘性組成物及び酸性顆粒は、使用直前に粘性組成物と酸性顆粒とが目視で均一に混ざるまでヘラで混合した。
(評価)
実施例及び比較例で得られた発泡性皮膚外用剤について、下記に示す試験方法により試験した。結果をそれぞれ表1〜5に示す。なお、評価は全て、20℃〜25℃、湿度40%〜60%の恒温恒湿の一定条件下で実施した。
<顆粒の分散性>
顆粒の分散性の評価として、実施例及び比較例で得られた発泡性皮膚外用剤における酸性顆粒と粘性組成物とを混合した時の顆粒の粘性組成物に対する分散性を、下記評価基準により評価した。
−評価基準−
◎:酸性顆粒と粘性組成物との混合時の分散性が良い
△:酸性顆粒と粘性組成物との混合時の分散性がやや悪い
×:酸性顆粒と粘性組成物との混合時の分散性が悪い(ダマができる)
<発泡力>
発泡量の測定は、以下の手順により行った。実施例で得られた発泡性皮膚外用剤における酸性顆粒と粘性組成物とを混合(15秒間〜20秒間)して、生じた二酸化炭素の発泡量を、自社の集気方法に基づき計測した。ここで、自社の集気方法は、水上置換法を用いて、次のように行った。まず、ナス型フラスコに、粘性組成物と酸性顆粒とをそれぞれ測りとった。次に、このナス型フラスコに連結させた導管を、水で満たした水槽の底部まで沈めた。導管の先から気体が発生するため、この気体を捕集するために、水で満たしたメスシリンダーを導管の先にかぶせた。そして、導管から発生した炭酸ガスの量を、メスシリンダーの目盛りから確認した。
発泡力の評価は、下記評価基準により評価した。なお、下記評価基準に示す「1」〜「3」は、いずれも製品として許容できる範囲のレベルであるが、「2」が最も製品として好ましいレベルである。
−評価基準−
1:発泡力が強い
2:発泡力が程良い
3:発泡力が弱い
<発泡持続性>
発泡持続性の評価として、実施例で得られた発泡性皮膚外用剤における酸性顆粒と粘性組成物とを混合(15秒間〜20秒間)して、混合開始時間から発泡完了までの時間を計測し、下記評価基準により評価した。なお、下記評価基準に示す「1」〜「3」は、いずれも製品として許容できる範囲のレベルであるが、「1」が最も製品として好ましいレベルである。
−評価基準−
1:発泡持続性が10分間以上
2:発泡持続性が2分間以上10分間未満
3:発泡持続性が2分間未満
<液垂れ>
液垂れの評価は、評価パネル5名で行い、実施例及び比較例で得られた発泡性皮膚外用剤を顔に塗布し、20分間放置したときの液垂れの有無を、下記評価基準により評価した。
−評価基準−
◎:液垂れがほとんど起こらない
△:液垂れが少し起こる
×:液垂れがよく起こる
<肌への馴染みの良さ>
肌への馴染みの良さの評価は、評価パネル5名で行い、実施例及び比較例で得られた発泡性皮膚外用剤を顔に塗布し、20分間放置したときの肌への馴染みの良さを、下記評価基準により評価した。
−評価基準−
◎:肌への馴染みが良い
△:肌への馴染みがやや悪い
×:肌への馴染みが悪い(ざらつき感など)
<刺激感>
刺激感の評価は、評価パネル5名で行い、実施例及び比較例で得られた発泡性皮膚外用剤を顔に塗布し、20分間放置したときの肌への刺激感を、下記評価基準により評価した。なお、下記評価基準に示す「1」〜「3」は、いずれも製品として許容できる範囲のレベルであるが、「2」が最も製品として好ましいレベルである。
−評価基準−
1:刺激が強い
2:刺激が程良い
3:刺激が弱い
Figure 2013234134
表1より、酸性顆粒に水溶性顆粒化剤を含有させた発泡性皮膚外用剤は、顆粒の分散性、液垂れ及び肌への馴染み感に優れることがわかった。
Figure 2013234134
表2より、1種類の水溶性顆粒化剤を用いた発泡性皮膚外用剤は、発泡力、発泡持続性、及び刺激感の調整を容易に行うことができることがわかった。
Figure 2013234134
表3より、酸性物質の酸性顆粒における含有量が10質量%以上である発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒を用いた発泡性皮膚外用剤は、より求める美容効果が発揮される適度な発泡力及び発泡持続性を両立できることがわかった。また、酸性物質の酸性顆粒における含有量が40質量%以上である発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒を用いた発泡性皮膚外用剤は、更に求める美容効果が発揮される適度な発泡力及び発泡持続性を両立できることがわかった。
Figure 2013234134
Figure 2013234134
表4より、酸性物質を2種以上含有する酸性顆粒を用いた発泡性皮膚外用剤は、顆粒の分散性及び肌への馴染みの良さを保持しつつ、肌への刺激感の調整が容易となることがわかった。
Figure 2013234134
表5より、目開き75μmの篩を通過する粒子の全粒子に占める割合が、50質量%以下である発泡性皮膚外用剤は、顆粒の分散性に優れ、塗布時の液垂れを防ぐことができることがわかった。
以上より、本発明の発泡性皮膚外用剤は、顆粒の粘性組成物への分散性の調整が容易であり、求める美容効果が発揮される適度な発泡力及び発泡持続性の両立と肌への刺激感の調整に優れ、塗布時の液垂れを防ぎつつ、肌への馴染み感にも優れることがわかった。
本発明の発泡性皮膚外用剤は、顆粒の粘性組成物への分散性の調整が容易であり、求める美容効果が発揮される適度な発泡力及び発泡持続性の両立と肌への刺激感の調整に優れ、塗布時の液垂れを防ぎつつ、肌への馴染み感にも優れるため、化粧水、乳液、クリーム、パック剤、ピーリング剤等のスキンケアに関する基礎化粧品として好適に使用することができる。

Claims (7)

  1. 炭酸塩を少なくとも含有する粘性組成物と、
    使用時に前記粘性組成物と混合され、かつ前記炭酸塩と反応して発泡を生じさせる酸性物質及び水溶性顆粒化剤を少なくとも含有する酸性顆粒と、
    を組み合わせた発泡性皮膚外用剤における該酸性顆粒として用いられることを特徴とする発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒。
  2. 水溶性顆粒化剤が1種類である、請求項1に記載の発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒。
  3. 酸性物質の酸性顆粒における含有量が10質量%以上である、請求項1から2のいずれかに記載の発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒。
  4. 目開き75μmの篩を通過する粒子の全粒子に占める割合が、50質量%以下である、請求項1から3のいずれかに記載の発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒。
  5. 押出造粒により得られる請求項1から4のいずれかに記載の発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒。
  6. 炭酸塩を少なくとも含有する粘性組成物と、
    使用時に前記粘性組成物と混合され、かつ前記炭酸塩と反応して発泡を生じさせる酸性物質及び水溶性顆粒化剤からなる酸性顆粒と、
    を組み合わせた発泡性皮膚外用剤における該酸性顆粒として用いられる発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒の製造方法であって、
    前記酸性顆粒が押出造粒により得られることを特徴とする発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒の製造方法。
  7. 炭酸塩を少なくとも含有する粘性組成物と、
    前記炭酸塩と反応して発泡を生じさせる酸性物質及び水溶性顆粒化剤を少なくとも含有し、使用時に前記粘性組成物と混合される酸性顆粒と、を組み合わせてなり、
    前記酸性顆粒が、請求項1から5のいずれかに記載の発泡性皮膚外用剤用酸性顆粒であることを特徴とする発泡性皮膚外用剤。
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