JP2000187750A - 紙幣処理機 - Google Patents

紙幣処理機

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JP2000187750A
JP2000187750A JP10365703A JP36570398A JP2000187750A JP 2000187750 A JP2000187750 A JP 2000187750A JP 10365703 A JP10365703 A JP 10365703A JP 36570398 A JP36570398 A JP 36570398A JP 2000187750 A JP2000187750 A JP 2000187750A
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Laurel Bank Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の束紙幣収納庫を互いに上下方向に重な
るように配置した場合においても、束紙幣の振り分けを
良好に行うことができる紙幣処理機を提供する。 【解決手段】 束紙幣を所定の一の位置から下方に放出
可能な束紙幣放出部125と、束紙幣放出部125が前
記所定の一の位置から下方に放出させた束紙幣を上側か
ら受け入れるとともに該束紙幣をさらに下方に放出可能
な束紙幣受渡部287と、束紙幣収納庫227〜229
の少なくともいずれか一つを、前記所定の一の位置に位
置する束紙幣放出部125から直接または束紙幣受渡部
287を介して放出される束紙幣を受け入れ可能に受入
口242を配置する位置に対し、進退させるよう横方向
に移動させる束紙幣収納庫移動機構288とを具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、束紙幣を金種別に
設けられた複数の束紙幣収納庫に収納させる紙幣処理機
に関する。
【0002】
【従来の技術】所定枚数集積した紙幣を結束して作成し
た束紙幣を金種別に設けられた複数の束紙幣収納庫に収
納させる紙幣処理機としては、既に特開平9−1883
07号公報に開示された紙幣結束機等がある。この紙幣
結束機は、各処理を効率良く行えるように、同一の構成
となる結束機本体部を二つ配置する構成とされている。
そして、各結束機本体部において、紙幣結束部で結束さ
れた束紙幣は、束搬送装置部でその姿勢を変更させられ
ながら搬送され、その金種に応じた束紙幣収納金庫に振
り分けられて収納されるようになっている。この紙幣結
束機は、結束機本体部を機体上下に分けたことによっ
て、機体の横方向におけるスペースのコンパクト化を図
った構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、束紙幣収納庫
の場合、束紙幣を、その長手方向が上下方向あるいは機
体前後方向に沿った体勢で収納させるようにした場合
が、束紙幣収納庫単体では、最も横方向におけるスペー
スをコンパクト化することができることになり、上記し
た紙幣結束機においては、束紙幣を、その長手方向が上
下方向に沿い、かつその厚さ方向が機体前後方向に向く
ような状態で、機体前後方向に重ねるように収納させる
ようになっているため、束紙幣収納庫単体としては、こ
の条件を満足していることになる。しかしながら、上記
束紙幣収納庫では、各束紙幣収納庫を、正面より見て左
右方向に併設した構成となっているため、実際には、そ
れほど横方向における機体のコンパクト化にはつながっ
ておらず、この点でさらに改良の余地があった。このた
め、複数の束紙幣収納庫を互いに上下方向に重なるよう
に配置して、横方向の幅をさらに縮小させることを考え
たが、このように構成した場合における束紙幣の振り分
けを行う具体的構造は従来なかった。本発明は、複数の
束紙幣収納庫を互いに上下方向に重なるように配置した
場合においても、束紙幣の振り分けを良好に行うことが
できる紙幣処理機を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の紙幣処理機は、それぞれ束
紙幣を受け入れる受入口を有する複数の束紙幣収納庫に
束紙幣を振り分け収納させるものであって、前記複数の
束紙幣収納庫を互いに上下方向に重なるように配置する
とともに、束紙幣を前記複数の束紙幣収納庫の上側の所
定の一の位置から下方に放出可能な束紙幣放出部と、前
記束紙幣放出部が前記所定の一の位置から下方に放出さ
せた束紙幣を上側から受け入れるとともに該束紙幣をさ
らに下方に放出可能な束紙幣受渡部と、前記束紙幣収納
庫の少なくともいずれか一つを、前記所定の一の位置に
位置する前記束紙幣放出部から直接または前記束紙幣受
渡部を介して放出される束紙幣を受け入れ可能に受入口
を配置する位置に対し、進退させるよう横方向に移動さ
せる束紙幣収納庫移動機構と、を具備することを特徴と
している。これにより、束紙幣収納庫移動機構で、束紙
幣収納庫の一つを、所定の一の位置に位置する束紙幣放
出部から直接または束紙幣受渡部を介して放出される束
紙幣を受け入れ可能に受入口を配置する位置に進めた状
態で、束紙幣放出部により、束紙幣を所定の一の位置か
ら下方に放出させると、束紙幣を束紙幣収納庫の前記一
つに収納させることになり、他方、束紙幣収納庫移動機
構で、束紙幣収納庫の前記一つを、所定の一の位置に位
置する束紙幣放出部から直接または束紙幣受渡部を介し
て放出される束紙幣を受け入れ可能に受入口を配置する
位置から退けた状態で、束紙幣放出部により、束紙幣を
所定の一の位置から下方に放出させると、束紙幣を束紙
幣収納庫の前記一つには収納させずに、他の束紙幣収納
庫への収納を可能とする。
【0005】本発明の請求項2記載の紙幣処理機は、請
求項1記載のものに関して、前記束紙幣収納庫移動機構
は、前記束紙幣収納庫のすべてを個別に、前記所定の一
の位置に位置する前記束紙幣放出部から直接または前記
束紙幣受渡部を介して放出される束紙幣を受け入れ可能
に受入口を配置する位置に対し、進退させるよう横方向
に移動させることを特徴としている。このように、束紙
幣収納庫移動機構が、束紙幣収納庫のすべてを個別に横
方向に移動させるため、束紙幣放出部の束紙幣放出位置
が、前記所定の一の位置のみで済むことになる。
【0006】本発明の請求項3記載の紙幣処理機は、請
求項1記載のものに関して、前記束紙幣放出部は、前記
所定の一の位置に加えて、前記複数の束紙幣収納庫の上
側の所定の他の位置から束紙幣を下方に放出可能とされ
ており、前記束紙幣収納庫の最上段のものは、位置固定
で、前記束紙幣放出部で前記所定の他の位置から下方に
放出される束紙幣を受け入れ可能とされていて、前記束
紙幣収納庫移動機構は、前記束紙幣収納庫の最上段より
下側のものを、前記所定の一の位置に位置する前記束紙
幣放出部から前記束紙幣受渡部を介して放出される束紙
幣を受け入れ可能に受入口を配置する位置に対し、進退
させるよう横方向に移動させることを特徴としている。
このように、束紙幣放出部を、前記所定の一の位置に加
えて、所定の他の位置から束紙幣を下方に放出可能とす
ることで、束紙幣収納庫の最上段のものは、位置固定
で、束紙幣放出部で前記所定の他の位置から下方に放出
される束紙幣を受け入れ可能にすることができ、その結
果、束紙幣収納庫移動機構は、束紙幣収納庫の最上段よ
り下側のものを横方向に移動させればよく、よって、束
紙幣収納庫移動機構により移動させる束紙幣収納庫の数
を減らすことができる。
【0007】本発明の請求項4記載の紙幣処理機は、請
求項3記載のものに関して、前記束紙幣収納庫が3つ以
上あるとともに、前記束紙幣受渡部が昇降可能とされて
おり、前記束紙幣収納庫の最上段のものは、位置固定
で、前記束紙幣放出部で前記所定の他の位置から下方に
放出される束紙幣を受け入れ可能とされていて、前記束
紙幣収納庫移動機構は、前記束紙幣収納庫の最上段より
下側のものすべてを個別に、前記所定の一の位置に位置
する前記束紙幣放出部から前記束紙幣受渡部を介して放
出される束紙幣を受け入れ可能に受入口を配置する位置
に対し、進退させるよう横方向に移動させることを特徴
としている。このように、束紙幣収納庫の最上段のもの
は、位置固定とされていて、束紙幣収納庫移動機構は、
束紙幣収納庫の最上段より下側のものすべてを個別に横
方向に移動させるようになっているため、束紙幣の収納
作動時以外においては、すべての束紙幣収納庫の位置を
揃えた状態とすることができる。
【0008】本発明の請求項5記載の紙幣処理機は、請
求項3記載のものに関して、前記束紙幣収納庫が3つ以
上あるとともに、前記束紙幣受渡部が昇降可能とされて
おり、前記束紙幣収納庫の最上段のものは、位置固定
で、前記束紙幣放出部で前記所定の他の位置から下方に
放出される束紙幣を受け入れ可能とされていて、前記束
紙幣収納庫移動機構は、前記束紙幣収納庫の最上段のも
のおよび最下段のものを除くものすべてを個別に、前記
所定の一の位置に位置する前記束紙幣放出部から前記束
紙幣受渡部を介して放出される束紙幣を受け入れ可能に
受入口を配置する位置に対し、進退させるよう横方向に
移動させ、さらに、前記束紙幣収納庫の最下段のもの
は、位置固定で、前記束紙幣放出部で前記所定の一の位
置から下方に放出される束紙幣を受け入れた前記束紙幣
受渡部が下降して下方に放出させる束紙幣を受け入れ可
能とされていることを特徴としている。これにより、束
紙幣収納庫の最上段のものおよび最下段のものは、位置
固定とされていて、さらに、束紙幣収納庫移動機構は、
束紙幣収納庫の最上段のものおよび最下段のものを除く
ものを横方向に移動させるようになっているため、束紙
幣収納庫移動機構により移動させる束紙幣収納庫の数を
さらに減らすことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の一の実施の形態の紙幣処
理機を図面を参照して以下に説明する。なお、各図にお
いて矢印で示すX方向が、操作を行うオペレータ側すな
わち機体10の前方(正面側)を示す。また、以下にお
ける前後は機体10における前後であり、左右は、機体
10の前方から機体10を見たときの左右である。
【0010】この実施の形態の紙幣処理機は、バラ紙幣
の入金、収納、回収および出金と、紙幣の結束、結束さ
れた束紙幣の収納および出金等、紙幣に関する各処理を
行うことが可能とされ、銀行等における出納機の一部と
して他の図示しない硬貨処理機等と組み合わされて用い
られるものであり、図1に示すように、その機体10の
上部には正面(前面)からやや上方に向いて、各処理の
操作がオペレータにより入力される操作部11と、処理
のガイドメニュー、処理状態および処理結果等を表示す
る表示部12とが設けられている。
【0011】また、これら操作部11および表示部12
の下側位置には、正面に向いて、結束された束紙幣を機
外に放出するための束紙幣放出口13と、結束枚数に満
たないバラの端数紙幣を機外に繰り出させる端数紙幣繰
出口14とが設けられている。さらに、これら束紙幣放
出口13および端数紙幣繰出口14の下側かつ前側位置
には、上方を向いて、入金するバラ紙幣がオペレータに
よりセットされ、また機内から出金されるバラ紙幣が送
り込まれる紙幣入出金・リジェクト口16と、所定枚数
で結束された各金種の束紙幣が送り込まれる束紙幣出金
口17とが設けられている。
【0012】紙幣入出金・リジェクト口16には、機体
10の内外を開放・遮断するスライド式のスライドシャ
ッタ18が設けられており、束紙幣出金口17にも、機
体10の内外を開放・遮断するスライド式のスライドシ
ャッタ19が設けられていて、端数紙幣繰出口14に
も、機体10の内外を開放・遮断するスライド式のスラ
イドシャッタ20が設けられている。また、束紙幣放出
口13にも、機体10の内外を開放・遮断する揺動式の
開閉シャッタ21が設けられている。
【0013】この紙幣処理機は、大きく分けると、紙幣
入出金・リジェクト口16に投入されたバラ紙幣を入金
させて収納する入金処理を行うとともに、収納したバラ
紙幣を必要に応じて紙幣入出金・リジェクト口16ヘ出
金させる出金処理等のバラ紙幣における各処理を行う紙
幣入出金ユニット23と、該紙幣入出金ユニット23か
ら送り込まれるバラ紙幣を所定枚数集積させ、さらに集
積させた集積紙幣を結束させるとともに、この結束した
束紙幣をその目的に応じた場所に向け振分搬送する紙幣
結束・搬送ユニット24と、該紙幣結束・搬送ユニット
24で結束されて送り込まれる束紙幣を受け取り、金種
別に収納するとともに、収納した束紙幣を必要に応じて
束紙幣出金口17へ出金させる束紙幣収納・出金ユニッ
ト25とから構成されている。なお、紙幣入出金ユニッ
ト23においては、紙幣の搬送方向が上下方向、前後方
向および上下前後の組み合わせ方向のみとされており、
束紙幣収納・出金ユニット25は、束紙幣をその長手方
向を上下方向に沿わせかつその厚さ方向を前後方向に沿
わせた状態で収納させるようになっている。
【0014】ここで、束紙幣収納・出金ユニット25
は、紙幣入出金ユニット23の正面から見て横に並設さ
れていて、紙幣結束・搬送ユニット24は、これら紙幣
入出金ユニット23および束紙幣収納・出金ユニット2
5の上側かつ後部側に配置されている。また、並設され
た紙幣入出金ユニット23および束紙幣収納・出金ユニ
ット25の全体の幅は、紙幣結束・搬送ユニット24の
幅と同じとされている。
【0015】次に、本発明の要部に関わる紙幣結束・搬
送ユニット24の束紙幣搬送・振分部63および束紙幣
収納・出金ユニット25について説明する。まず、紙幣
結束・搬送ユニット24の束紙幣搬送・振分部63につ
いて説明する。 〔束紙幣搬送・振分部〕束紙幣搬送・振分部63は、紙
幣入出金ユニット23から送り込まれた紙幣を所定枚数
集積してこれを結束する図示せぬ紙幣結束部とともに紙
幣結束・搬送ユニット24を構成するもので、紙幣結束
部によって結束された束紙幣および結束されずに送られ
た端数紙幣を目的に応じた位置まで搬送する。
【0016】束紙幣搬送・振分部63は、図2に示すよ
うに、図示せぬ紙幣結束部で結束され、長手方向を左右
方向に沿わせかつ厚さ方向を上下とした姿勢で右方に押
し出された束紙幣S3および結束されず長手方向を左右
方向に沿わせかつ厚さ方向を上下とした姿勢で右方に押
し出された端数紙幣を、それぞれそのままの姿勢で前方
に搬送する第1搬送部120と、該第1搬送部120で
搬送された束紙幣を同じ姿勢のまま左方に搬送する第2
搬送部121と、該第2搬送部121で搬送された束紙
幣を受け取って、その姿勢を略長手方向を前後方向に沿
わせかつ厚さ方向を略上下方向に沿わせるよう変換して
束紙幣放出口13から放出させ、あるいはその姿勢を長
手方向を上下方向に沿わせかつ厚さ方向を前後方向に沿
わせるよう変換し、かつ前後方向に移動して、その収納
する金種に応じて、底板64に設けられた第1投入口1
23、第2投入口124を介して下側の束紙幣収納・出
金ユニット25に放出させるという振り分けを行う束紙
幣振分部(束紙幣放出部)125と、第1搬送部120
で搬送された端数紙幣を、その姿勢を厚さ方向を上下方
向に向けた状態のまま長手方向を前後方向に沿わせるよ
う変換して端数紙幣繰出口14からオペレータにより取
出可能な位置に突出させる端数紙幣搬送部126とを有
している。
【0017】ここで、紙幣結束・搬送ユニット24の底
板64に形成された前側の第1投入口123および後側
の第2投入口124は、それぞれ左右方向が束紙幣の短
手方向長さより若干大きい幅を有するとともに前後方向
が束紙幣の厚さより若干大きい幅を有しており、互いに
左右方向の位置を一致させ前後方向の位置をずらした状
態で配置されている。
【0018】{第1搬送部}第1搬送部120は、水平
配置された束紙幣載置板118と、該束紙幣載置板11
8に沿って前後方向に往復移動自在に設けられた束紙幣
搬出部材127,127とを有している。束紙幣載置板
118は、紙幣結束部によって結束されて右方に押し出
された束紙幣および結束されずに右方に押し出された端
数紙幣の押出先端側の一部を上面に載置させる。束紙幣
搬出部材127,127は、一部が束紙幣載置板118
に載置された束紙幣および端数紙幣を束紙幣載置板11
8上で姿勢は変更せずに前方に押し出し搬送する。
【0019】{第2搬送部}第2搬送部121は、第1
搬送部120の前方側に設けられて左右方向に移動する
搬送部材129と、第1搬送部120の前方側に左右方
向に沿って延在配置された案内部材130と、案内部材
130の左方側に配置されたローラ131とを有してい
る。搬送部材129は、水平配置される長方形状の底板
部133と、該底板部133の右方の端縁部から前後方
向に沿うように鉛直立設される側板部134と、底板部
133の前方の端縁部から左右方向に沿うように鉛直立
設される正板部135とを有する形状をなしており、後
方側と左方側と上方側とが抜けた形状をなしている。
【0020】案内部材130は、左右方向に延びて水平
配置される長方形状の底板部136と、該底板部136
の後方側の端縁部から左右方向に沿うように鉛直立設さ
れる後板部137と、底板部136の左方側に設けられ
該底板部136に連続するとともに該底板部136から
離れるにしたがって上方に位置するよう傾斜する傾斜板
部138とを有している。ローラ131は、案内部材1
30の傾斜板部138の左方に近接配置されており、こ
のローラ131の対向する位置には、該ローラ131に
連れ回る図示しないローラが設けられている。
【0021】そして、搬送部材129は、最も右方の移
動限界の「待機位置」に位置する状態で、第1搬送部1
20から前方に搬送された束紙幣および端数紙幣の右方
側の一部を、底板部133上に載置させることになる。
また、このとき、束紙幣および端数紙幣の左方側の一部
は案内部材130の底板部136上に載置されることに
なる。また、搬送部材129は、この状態から左方に移
動することで束紙幣を側板部134で押圧しながら左方
に移動させる。ここで、この移動中、搬送部材129の
正板部135と案内部材130の後板部137とで束紙
幣の姿勢を維持することになり、搬送部材129が左方
の移動限界位置に至ると、束紙幣は、傾斜板部138に
持ち上げられるとともに、ローラ131および図示しな
いローラに挟持されながら、さらに左方に送り込まれる
ことになる。
【0022】{束紙幣振分部}束紙幣振分部125は、
束紙幣収納・出金ユニット25の上側であって第1投入
口123の真上に位置する第1投入口位置(所定の他の
位置)および第2投入口124の真上に位置する第2投
入口位置(所定の一の位置)のいずれかから下方に束紙
幣を放出可能なものであって、図2に示すように、大き
く分けるとその構成は、第2搬送部121によって搬送
された束紙幣をその中に受け入れるとともに、必要に応
じてこれを繰出可能に構成された第1束紙幣入出ボック
ス140と、該第1束紙幣入出ボックス140を3次元
的に旋回させることを可能とする旋回駆動機構部141
と、第1束紙幣入出ボックス140を前後方向に移動さ
せる移動駆動機構部142とから構成される。
【0023】・第1束紙幣入出ボックス 第1束紙幣入出ボックス140は、束紙幣を、互いの長
手方向同士、短手方向同士および厚さ方向同士をそれぞ
れ合わせた状態で内部に挿入させさらに内部から放出さ
せるもので、図2〜図5に示すように、束紙幣をその中
に取り込む、長手方向における両端が開口する箱状の筐
体部材144を有している。筐体部材144の一端開口
側には、一対の駆動伝達軸145,146がそれぞれの
両端において該筐体部材144に位置固定で回転自在に
支持されている。これら駆動伝達軸145,146は、
開口部からの距離は同じくし、かつ筐体部材144の短
手方向に沿うように互いに平行をなして、筐体部材14
4内の厚み方向の両端位置に配置されている。筐体部材
144の他端開口側には、駆動伝達軸145,146と
平行をなす回転軸147がその両端において該筐体部材
144に位置固定で回転自在に支持されている。この回
転軸147は、筐体部材144の厚さ方向において駆動
伝達軸146と同じ側に配置されている。
【0024】筐体部材144の長手方向における中間位
置および他端開口部側には、短手方向における両側面部
(一側のみ図示)148に、筐体144における厚さ方
向に延びる長穴149,150が厚さ方向における駆動
伝達軸145側に形成されており、中間位置の長穴14
9には、回転軸147等と略平行をなすように駆動伝達
軸151が筐体部材144の厚み方向に移動自在かつ回
転自在となるよう配置されている。また、端位置の長穴
150には、回転軸147等と略平行をなすように回転
軸152が筐体部材144の厚み方向に移動自在かつ回
転自在となるように配置されている。
【0025】そして、駆動伝達軸145にはプーリ15
4が固定され、駆動伝達軸151にはプーリ155aが
固定されており、これらの間には無端状の搬送ベルト1
56が張り渡されている。また、駆動伝達軸151には
プーリ155b,155cがプーリ155aの両側に固
定され、回転軸152にはプーリ157a,157bが
固定されており、これらの間には無端状の搬送ベルト1
58,159が張り渡されている。さらに、駆動伝達軸
146にはプーリ160が固定されており、回転軸14
7にはプーリ161が固定されていて、これらの間には
無端状の搬送ベルト162が張り渡されている。
【0026】駆動伝達軸145,146の筐体部材14
4の外に突出する同側の一端には、互いに噛み合うよう
にギア164,165が固定されている。そして、筐体
部材144の外側にはモータ166が取り付けられてお
り、該モータ166の駆動軸にはギア167が固定され
ていて、このギア167が一方のギア164に噛み合わ
されている。そして、モータ166の正逆駆動によって
搬送ベルト156,158,159,162が駆動さ
れ、搬送ベルト156,158,159と搬送ベルト1
62との間への束紙幣の取り込みあるいはこれらの間か
らの束紙幣の繰り出しが可能となっている。
【0027】なお、駆動伝達軸151、回転軸152は
いずれも図示しないバネ材で搬送ベルト162の方向に
付勢されており、これによって、搬送ベルト156,1
58,159と搬送ベルト162とは、これらの間へ取
り込んだ束紙幣の厚さに応じて確実に該束紙幣を保持す
ることができるようになっている。また、搬送ベルト1
58,159は、束紙幣を取り込まない状態において搬
送ベルト162に対し平行をなしており、束紙幣を取り
込んだ状態においても搬送ベルト162に対し平行をな
すことが可能となっている。他方、搬送ベルト156
は、束紙幣を取り込まない状態において搬送ベルト16
2に対し駆動伝達軸145側が離間するように傾斜して
おり、束紙幣を取り込んだ状態において搬送ベルト16
2に対しほぼ平行をなすことが可能となっている。
【0028】また、図4、図5に示すように、筐体部材
144内には、駆動伝達軸145,151に両端が支持
されることにより、搬送ベルト156と略同様に揺動す
るガイド部材169が、搬送ベルト156の搬送ベルト
162側の辺部より若干引込んだ位置に該辺部と略平行
をなすよう設けられている。このガイド部材169は、
取り込まれる束紙幣の搬送ベルト156側の搬送をガイ
ドする。さらに、筐体部材144内には、駆動伝達軸1
51および回転軸152に両端側が支持されることによ
り、搬送ベルト158,159と略同様に揺動するガイ
ド部材170が、搬送ベルト158,159の搬送ベル
ト162側の辺部より若干引込んだ位置にこれら辺部と
略平行をなすよう設けられている。このガイド部材17
0は、取り込まれる束紙幣の搬送ベルト158,159
側の搬送をガイドする。加えて、筐体部材144内に
は、搬送ベルト162の搬送ベルト156,158,1
59側の辺部より若干引込んだ位置に該辺部と略平行を
なすように配置されたガイド部材171が、筐体部材1
44自体に固定されて設けられている。このガイド部材
171は、取り込まれる束紙幣の搬送ベルト162側の
搬送をガイドする。
【0029】そして、ガイド部材170,171によ
り、束紙幣を受け取りあるいは放出する束入出口172
が第1束紙幣入出ボックス140の長手方向の一端に構
成される。なお、筐体部材144内には、搬送ベルト1
56,158,159と搬送ベルト162との間の束紙
幣の有無を検出する束紙幣有無検知センサ173,17
4が設けられている。一方の束紙幣有無検知センサ17
3は、束入出口172の位置における束紙幣の有無を検
出し、他方の束紙幣有無検知センサ174は、束入出口
172より内側位置における束紙幣の有無を検出する。
【0030】・移動駆動機構部 移動駆動機構部142は、図示略の機体フレームとの間
に前後方向に沿うよう設けられる2つのスライドレール
177,178と、これらスライドレール177,17
8によって前後方向に水平移動自在に支持された移動支
持部材179と、該移動支持部材179に一部固定され
るとともに図2に示すように前後に沿って張り渡される
駆動ベルト180と、該駆動ベルト180を正逆駆動す
る図示略のモータとを有しており、該図示略のモータ
が、該駆動ベルト180を正逆駆動することによって、
移動支持部材179を前後方向に移動させる。この移動
支持部材179には、鉛直方向に沿う垂直軸181が支
持されている。
【0031】・旋回駆動機構部 旋回駆動機構部141は、図4に示すように、筐体部材
144を一の側方から囲むように設けられる旋回支持部
材183を有しており、該旋回支持部材183は、上記
垂直軸181に鉛直軸回りに回転自在となるよう支持さ
れている。ここで、垂直軸181には、図6および図7
に示すように、移動支持部材179に対し、旋回支持部
材183を上から見て時計回り方向に付勢するバネ材1
82が設けられており、その一方で、旋回支持部材18
3は、図示略の規制部材によって図6に示す位置以上の
時計回りの旋回が規制されている。旋回支持部材183
は、その下部に設けられたガイドローラ184が機体1
0に対し位置固定のガイド部材185に接触しない状態
において、移動支持部材179が前後方向に移動する
と、図6に示す状態のまま、前後方向に移動する。
【0032】また、旋回支持部材183が図6に示す状
態のまま前方へ移動すると、そのガイドローラ184の
移動範囲内に設けられたガイド部材185がその移動を
規制・ガイドすることになり、これにより、図7に示す
ように旋回支持部材183が垂直軸181を中心として
上方から見て反時計回りに略90度旋回することにな
る。なお、この図7、図2に示す位置が移動支持部材1
79および旋回支持部材183の「待機位置」となる。
旋回支持部材183の両端には、水平軸186がその両
端において回転自在に支持されている。この水平軸18
6は、筐体部材144の長手方向の中間位置であって搬
送ベルト162の内側位置に、駆動伝達軸146等と平
行をなすよう挿通されており、これにより、筐体部材1
44が水平軸186を中心に回転自在に支持される。こ
の水平軸186および筐体部材144には水平軸186
と同軸をなす略半円形状のギア187が、旋回支持部材
183の方向に突出するように固定されている。
【0033】そして、旋回支持部材183にはモータ1
88が取り付けられており、該モータ188の駆動軸に
はギア189が固定されていて、このギア189がギア
187に噛み合わされている。これにより、このモータ
188を正逆駆動することによって第1束紙幣入出ボッ
クス140を水平軸186を中心に回転させるようにな
っている。旋回支持部材183の移動支持部材179に
対し反対側の下部には、2つのローラ190,190が
設けられており、これによって垂直軸181を中心に底
板64(図3〜図5参照)上を円滑に旋回することが可
能となっている。
【0034】図3、図8に示すように、旋回支持部材1
83の水平軸186が設けられる近傍には、該水平軸1
86と平行をなした状態で筐体部材144側に突出する
軸192が設けられており、該軸192には、アーム1
93がその一端部において回転自在に支持されている。
該アーム193の他端部には、端方向に抜けるよう切欠
194が形成されており、該切欠194には、上記した
回転軸152が嵌め合わされている。このアーム193
は、図8の一点鎖線に示すように、第1束紙幣入出ボッ
クス140が水平軸186を中心に束入出口172を上
昇させるように回転すると、軸192と回転軸152と
の距離が短くなり、これによって、回転軸152を図示
しないバネ材の付勢力に抗して、回転軸147から離間
する方向に長穴150の範囲内において押し上げる。つ
まり、第1束紙幣入出ボックス140内の搬送ベルト1
62に対し、回転軸152に張り渡される搬送ベルト1
58,159の束入出口172側を反対側に移動させる
ことによって該束入出口172を広げ、第2搬送部12
1から束紙幣を受け取る際に束紙幣を受け取りやすくす
るのである。
【0035】以上のような紙幣結束・搬送ユニット24
において、紙幣入出金ユニット23から、紙幣結束・搬
送ユニット24に結束させるための紙幣が送り込まれる
と、制御部は、図示せぬ紙幣結束部において該紙幣を所
定枚数集積させた後に結束テープを巻き回して結束させ
る。そして、結束された束紙幣を、図2に示すように、
第1搬送部120の束紙幣搬出部材127,127によ
って前方に搬送させる。この時、紙幣結束部によってそ
の結束が完了した時点で、制御部は、「待機位置」にあ
った束紙幣振分部125の第1束紙幣入出ボックス14
0を、モータ188を駆動することにより、図9に示す
ように、結束された束紙幣を受け取るベく水平軸186
を中心に回転させ、その束入出口172を第2搬送部1
21の方向に向けさせる。
【0036】第1搬送部120によって搬送される束紙
幣は、図2に示す「待機位置」にある第2搬送部121
の搬送部材129上に受け渡され、この束紙幣を受け取
った搬送部材129は、図2に示す位置から図9に示す
ように左方向に水平移動する。すると、束紙幣は、案内
部材130の傾斜板部138で移動方向先端側が上側に
位置するように傾斜させられて押し出され、その押し出
し前方に傾斜が合わせられた第1束紙幣入出ボックス1
40の束入出口172に入り込む。このとき、束入出口
172は、アーム193により、搬送ベルト162およ
びガイド部材171に対し搬送ベルト158,159お
よびガイド部材170が離間させられることで開口量が
大きくされており、その結果、案内部材130で案内さ
れて押し出される束紙幣を良好に受け入れることにな
る。
【0037】そして、第1束紙幣入出ボックス140の
束入出口172への第2搬送部121による束紙幣の挿
入が束紙幣有無検知センサ173の検出結果から確認さ
れると、制御部は、第1束紙幣入出ボックス140のモ
ータ166を駆動して搬送ベルト156,158,15
9,162をそれぞれの対向側を束入出口172に対し
反対側に移動させる。これにより、これら搬送ベルト1
56,158,159,162で束紙幣の第1束紙幣入
出ボックス140内への取り込みが開始される。そし
て、束紙幣有無検知センサ173で束紙幣が検出され
ず、かつ束紙幣有無検知センサ174で束紙幣が検出さ
れる状態となることにより、束紙幣を完全に第1束紙幣
入出ボックス140内に取り込んだことが確認される
と、制御部は、モータ166の駆動を停止させて、取り
込みを終了させる。そして、取り込んだ束紙幣を保持し
たまま、再びモータ188を駆動して第1束紙幣入出ボ
ックス140を水平軸186を中心に回転させ「待機位
置」となる直立姿勢の状態に戻す。
【0038】そして、その後、制御部は、移動駆動機構
部142の図示略のモータを駆動させることによって、
旋回駆動機構部141とともに第1束紙幣入出ボックス
140を後方に移動させる。すると、図7から図6に示
すように、ガイド部材185に沿ってガイドローラ18
4が走行し、第1束紙幣入出ボックス140を直立状態
のまま、バネ材182の付勢力で、図10に示すように
旋回駆動機構部141に対し前方側に位置するように旋
回させる。このとき、内部の束紙幣は、その姿勢が長手
方向が上下方向に沿いかつ厚さ方向が前後方向に沿うよ
うに変換される。そして、この状態のまま、後方側に設
けられた第1投入口123の真上に位置する第1投入口
位置および第2投入口124の真上に位置する第2投入
口位置のいずれか対応する位置まで移動し、その位置に
て、モータ166を駆動して搬送ベルト156,15
8,159および搬送ベルト162をそれぞれの対向側
を束入出口172方向に移動させる。これにより、これ
ら搬送ベルト156,158,159,162で束紙幣
を第1束紙幣入出ボックス140から繰り出させ、第1
投入口123および第2投入口124のいずれか真下の
ものの中に放出させる。そして、束紙幣有無検知センサ
173,174の検出結果から、束紙幣を完全に第1束
紙幣入出ボックス140から放出させたことが確認され
ると、制御部は、モータ166の駆動を停止させるとと
もに、束紙幣搬送・振分部63を、再び図2に示す「待
機位置」に戻す。これにより束紙幣搬送・振分部63の
搬送振分処理が終了する。
【0039】次に、束紙幣収納・出金ユニットについて
説明する。図11に示すように、束紙幣収納・出金ユニ
ット25は、それぞれ束紙幣を受け入れる受入口242
を有し該受入口242を介して受け入れた束紙幣を収納
するとともに機体10から着脱自在に構成される複数具
体的には3つの金種別の束紙幣収納庫227,228,
229と、第2投入口位置に位置する紙幣結束・搬送ユ
ニット24の第1束紙幣入出ボックス140から第2投
入口124に投入された束紙幣をその姿勢のまま受け取
ってその金種に応じた束紙幣収納庫228,229に振
り分け収納させる束紙幣振分収納部230と、各束紙幣
収納庫227〜229に収納された束紙幣を必要に応じ
て取り込み、図1に示す束紙幣出金口17まで搬送する
束紙幣出金部231とにより構成される。なお、金種別
の束紙幣収納庫227〜229は、それぞれ、束紙幣を
その長手方向を上下方向に沿わせかつ厚さ方向を前後方
向に沿わせた状態で前後方向に重ね合わせて収納するも
ので、この収納形態に合わせて長手方向を前後方向に沿
わせて配置される。また、これら束紙幣収納庫227〜
229は、互いに上下方向に重ね合わせるよう配置され
た状態で紙幣入出金ユニット23の横に並設される。
【0040】〔束紙幣収納庫〕束紙幣収納庫227〜2
29は、図12に示すように、その外郭をなす直方体状
の筐体233を有している。筐体233内の左右には、
前後方向かつ鉛直方向に沿い互いに略平行をなすガイド
板234,235が設けられており、これらガイド板2
34,235の間には、束紙幣S3をその長手方向を上
下方向に沿わせかつ厚さ方向を前後方向に沿わせた状態
で前後方向に重ね合わせて収納させる収納空間236が
形成される。一方のガイド板234の外側には、該ガイ
ド板234に平行をなしかつ水平に延在するガイド軸2
37が筐体233に対し位置固定となるよう配置されて
おり、ガイド軸237には、該ガイド軸237に沿っ
て、前後方向における所定範囲で前後移動可能となるよ
う後板238が収納空間236に一部突出する状態で摺
動自在に支持されている。
【0041】また、ガイド板234の外側には、ガイド
軸237と平行をなして図示せぬ無端状のベルトが配置
されており、該ベルトはその一点が後板238に固定さ
れている。そして、制御部により制御される図示せぬ後
板移動モータの正逆回転でこのベルトが正逆回転し、そ
の一点に固定された後板238をガイド軸237に沿っ
て強制的に前後移動させる。ガイド軸237には、後板
238よりも前側に、該ガイド軸237に沿って前後移
動可能となるよう前板241が収納空間236に一部突
出する状態で摺動自在に支持されている。この前板24
1は、図示せぬバネで後方に付勢されていて、この付勢
力により該後板238等との間で束紙幣S3を挟持可能
となっている。
【0042】筐体233の上面には、後側の移動端に位
置する後板238に対し前側に位置して、紙幣結束・搬
送ユニット24から束紙幣S3が、その長手方向を上下
方向に沿わせかつ厚さ方向を前後方向に沿わせた立位状
態で投入される平面視長方形状の受入口242(図11
参照)が形成されている。このような取込形態に合わせ
て、受入口242は、左右方向が束紙幣の短手方向長さ
より若干大きい幅を有するとともに前後方向が束紙幣の
厚さより若干大きい幅を有している。この受入口242
より投入された束紙幣S3は、ほぼ投入時の立位姿勢の
ままガイド板234,235間に収納され、後側から前
側へ移動する後板238により、ほぼ立位姿勢のまま前
側に移動させられることになる。
【0043】受入口242より所定距離前側には、鉛直
方向に延在する一対の軸部244,244がガイド板2
34,235の両外側位置に位置固定で配置されてお
り、これら軸部244,244には、それぞれ、一対の
略長方形状の面部245,246を有しこれら面部24
5,246を長手方向を鉛直方向に沿わせかつ相互に直
角をなすよう連結させた形状の可動板247,247
が、連結部分において回転自在となるよう支持されてい
る。
【0044】各軸部244,244より所定距離前側に
は、鉛直方向に延在する一対の軸部249,249がガ
イド板234,235の両外側位置に位置固定で配置さ
れており、これら軸部249,249には、それぞれ、
一対の略長方形状の面部250,251を有しこれら面
部250,251を長手方向を鉛直方向に沿わせかつ相
互に直角をなすよう連結させた形状の可動板252,2
52が、連結部分において回転自在となるよう支持され
ている。
【0045】そして、可動板247,247は、一方の
面部245をガイド板234,235に平行に鉛直延在
させかつ軸部244から前方に延出させた状態とし、他
方の面部246を、ガイド板234,235に垂直をな
して鉛直延在する状態で収納空間236内に突出させた
状態が定状態とされており、この状態から面部246の
後方への揺動が規制され、面部246の前方への揺動が
許容されていて、さらに、定状態になる方向に図示せぬ
バネで付勢されている。同様に、可動板252,252
は、一方の面部250をガイド板234,235に平行
に鉛直延在させかつ軸部244から前方に延出させた状
態とし、他方の面部251を、ガイド板234,235
に垂直をなして鉛直延在する状態で収納空間236内に
突出させた状態が定状態とされており、この状態から面
部251の後方への揺動が規制され、面部251の前方
への揺動が許容されていて、さらに、定状態になる方向
に図示せぬバネで付勢されている。
【0046】なお、可動板247,247間の距離およ
び可動板252,252間の距離は、後板238の後側
から前側への移動および前側から後側への移動のいずれ
においても干渉せず許容するようになっている。また、
後板238で搬送される束紙幣の後側から前側への移動
を揺動により許容し前側から後側への移動を規制するよ
うになっている。さらに、可動板252,252は、前
板241をこれら可動板252,252よりも前側に配
置することで、該前板241の前側から後側への移動を
規制するようになっている。ここで、前側の可動板25
2,252は、受入口242から投入され後板238の
移動でガイド板234,235間で案内されて前側に移
動する束紙幣S3を通過させ、通過後に図示せぬバネの
付勢力で定状態に戻ることになる。そして、前側の可動
板252,252は、この状態から後板238が後側に
移動することで、後板238の移動は許容するものの前
板241で付勢されて後退する束紙幣S3の同方向への
通過を規制することになり、その結果、束紙幣S3を前
板241側から受ける付勢力で当接させて支持する。な
お、後側の可動板247,247は、主に受入口242
から取り込まれた束紙幣S3をガイドするために設けら
れている。
【0047】筐体233の前部には、左右方向に沿って
鉛直延在する前側ガイド板254が設けられており、該
前側ガイド板254と筐体233の前面部255との間
には、前面部255から突出する駆動ピン284が左右
方向に移動させられることにより該駆動ピン284と同
様に移動するプッシャ266,267によって、側方
(図12における右方)に形成された繰出口256から
束紙幣S3を繰り出させる束紙幣繰出機構257が設け
られている。ここで、筐体233の前端部の右側には角
を落とすように段部258が形成されており、この段部
258内に繰出口256は形成されている。
【0048】以下で、束紙幣収納庫227〜229の収
納作動について説明する。まず、待機状態において、す
でに収納された束紙幣S3は、前板241と前側の可動
板252,252との間に挟持されており、後板238
は、可動板252,252と可動板247,247との
間に位置している(図12に示す一点鎖線の状態)。ま
た、プッシャ266,267は繰出口256側に位置し
ている。この状態から束紙幣S3を収納させる際には、
まず、制御部は後板238を後退させる。
【0049】このように後板238を後退端に位置させ
た状態で受入口242から束紙幣S3を投入させる。そ
して、束紙幣S3の投入が確認されると、制御部は、後
板238を束紙幣S3とともに、後側の可動板247,
247および前側の可動板252,252を順次揺動さ
せつつ通過するまで前進させる。なお、前側の可動板2
52,252を通過する際に後板238は、前進させて
いた束紙幣S3を、その前に可動板252,252に当
接されていた前板241、または該前板241と可動板
252,252との間にすでに収納されていた束紙幣S
3に当接させ、すべて一体に前方にバネの付勢力に抗し
て移動させる。一方、後側の可動板247,247およ
び前側の可動板252,252は、後板238が通過し
た後には、図示せぬバネの付勢力で定状態に戻る。
【0050】そして、制御部は、後板238を前側の可
動板252,252を通過させた後に後退させ、待機位
置に戻す。この後板238の後退で、該後板238とと
もに前板241が図示せぬバネの付勢力で後板238と
の間で挟持していた束紙幣S3とともに後退するが、前
側の可動板252,252は揺動が規制されることにな
り、束紙幣S3は該可動板252,252で後側への移
動が規制されるため、バネの付勢力により可動板25
2,252と前板241とで挟持される。以上により、
収納作動が終了する。
【0051】〔束紙幣振分収納部〕束紙幣振分収納部2
30は、図11および図13に示すように、第2投入口
位置に位置する束紙幣振分部125の第1束紙幣入出ボ
ックス140が下方に放出させた束紙幣を受け取って、
その姿勢を長手方向を上下方向に沿わせかつ厚さ方向を
前後方向に沿わせた状態のまま上側から受け入れるとと
もに該束紙幣をその姿勢のままさらに下方に放出可能で
あって、しかも最下段を除いた束紙幣金種庫227,2
28の後方側に昇降可能に設けられ、第1束紙幣入出ボ
ックス140から受け渡された束紙幣S3を最上段以外
の各束紙幣収納庫228,229に受け渡す束紙幣受渡
部287と、中段の束紙幣収納庫228を、第2投入口
位置に位置する束紙幣振分部125の第1束紙幣入出ボ
ックス140から束紙幣受渡部287を介して放出され
る束紙幣を受け入れ可能にその受入口242を配置する
位置に対し、進退させるよう前後方向(横方向)に移動
させる束紙幣収納庫移動機構288とによって構成され
ている。
【0052】{束紙幣受渡部}束紙幣受渡部287は、
図13に示すように、紙幣結束・搬送ユニット24の第
1束紙幣入出ボックス140とほぼ同様の構成となる第
2束紙幣入出ボックス290を有している。この第2束
紙幣入出ボックス290は、束紙幣を、互いの長手方向
同士、短手方向同士および厚さ方向同士をそれぞれ合わ
せた状態で内部に挿入させさらに内部から放出させるも
ので、束紙幣をその中に取り込む、長手方向における両
端が開口する箱状の筐体部材291を有しており、該筐
体部材291は、長手方向を上下にし厚さ方向を前後方
向にして配置されている。そして、束紙幣受渡部287
は、筐体部材291を上記配置状態で昇降移動可能に支
持する図示せぬスライドレールと、該スライドレールに
沿って筐体部材291を昇降させる昇降駆動部292と
を有している。なお、スライドレールにより、第2束紙
幣入出ボックス290は横方向の移動が規制されており
昇降のみ可能となっている。
【0053】この昇降駆動部292は、上下に配置され
た2つのプーリ293,293とこれらプーリ293,
293間に張り渡される駆動ベルト294とを有してお
り、該駆動ベルト294の一部に第2束紙幣入出ボック
ス290の筐体部材291を係合させている。そして、
プーリ293,293の一方を図示しないモータで正逆
駆動することによって、第2束紙幣入出ボックス290
を昇降移動させるようになっている。
【0054】第2束紙幣入出ボックス290の筐体部材
291内の一端開口側には、一対の駆動伝達軸296,
297がそれぞれの両端において該筐体部材291に位
置固定で回転自在に支持されている。これら駆動伝達軸
296,297は、筐体部材291の短手方向に沿うよ
うに互いに平行をなして、筐体部材291の厚み方向
(前後方向)の両端位置に配置されている。そして、後
方側の駆動伝達軸296は前方側の駆動伝達軸297よ
りも筐体部材291内における奥方に配置されている。
筐体部材291内の他端開口側には、駆動伝達軸29
6,297に平行をなす回転軸298がその両端におい
て該筐体部材291に位置固定で回転自在に支持されて
いる。この回転軸298は、筐体部材291の厚さ方向
において駆動伝達軸296と同じ一端位置に配置されて
いる。
【0055】筐体部材291の長手方向における中間位
置および回転軸298側には、回転軸298等と略平行
をなすように駆動伝達軸299および回転軸300が筐
体部材291の厚み方向に移動自在かつ回転自在に配置
されている。そして、駆動伝達軸297にはプーリ30
1が固定され、駆動伝達軸299には図示せぬプーリが
固定されており、これらの間には無端状の搬送ベルト3
02が張り渡されている。また、駆動伝達軸299には
さらに二つ(一方のみ図示)のプーリ303が固定さ
れ、回転軸300には二つ(一方のみ図示)のプーリ3
04が固定されており、これらの間には無端状の二本
(一方のみ図示)の搬送ベルト305が張り渡されてい
る。さらに、駆動伝達軸296にはプーリ306が固定
されており、回転軸298にはプーリ307が固定され
ていて、これらの間には無端状の搬送ベルト308が張
り渡されている。
【0056】駆動伝達軸296,297は筐体部材29
1の外側に設けられた図示せぬモータの正逆駆動によっ
て回転させられることになり、この回転で搬送ベルト3
02,305,308が駆動され、搬送ベルト302,
305と搬送ベルト308との間への束紙幣の取り込み
あるいは繰り出しが可能となる。なお、駆動伝達軸29
9および回転軸300はいずれも図示しないバネ材で搬
送ベルト308の方向に付勢されており、これによっ
て、搬送ベルト302,305と搬送ベルト308との
間へ取り込んだ束紙幣の厚さに応じて確実に該束紙幣を
保持することができるようになっている。また、搬送ベ
ルト305は、束紙幣を取り込まない状態において搬送
ベルト308に対し平行をなしており、束紙幣を取り込
んだ状態においても搬送ベルト308に対し平行をなす
ことが可能となっている。他方、搬送ベルト302は、
束紙幣を取り込まない状態において搬送ベルト308に
対し駆動伝達軸297側が離間するように傾斜してお
り、束紙幣を取り込んだ状態において搬送ベルト308
に対しほぼ平行をなすことが可能となっている。
【0057】また、筐体部材291内には、駆動伝達軸
297,299に両端が支持されることにより、搬送ベ
ルト302と略同様に揺動するガイド部材309が、搬
送ベルト302の搬送ベルト308側の辺部より若干引
込んだ位置に該辺部と略平行をなすよう設けられてい
る。さらに、筐体部材291内には、駆動伝達軸299
および回転軸300に支持されることにより、搬送ベル
ト305と略同様に揺動するガイド部材310が、搬送
ベルト305の搬送ベルト308側の辺部より若干引込
んだ位置に該辺部と略平行をなすよう設けられている。
加えて、筐体部材291内には、搬送ベルト308の搬
送ベルト302,305側の辺部より若干引込んだ位置
に該辺部と略平行をなすように配置されたガイド部材3
11が、筐体部材291自体に固定されている。このガ
イド部材311は、筐体部材291の上端部まで延出し
ている。
【0058】そして、上側のガイド部材309とガイド
部材311とにより、束紙幣を受け取る受取口313が
第2束紙幣入出ボックス290の長手方向の一端上側に
構成され、他方、ガイド部材310,311により、束
紙幣を繰り出す放出口314が第2束紙幣入出ボックス
290の長手方向の他端下側に構成される。ここで、受
取口313は水平方向における位置を第2投入口124
と一致させている。なお、筐体部材291内には、搬送
ベルト302,305と搬送ベルト308との間の束紙
幣の有無を検出する束紙幣有無検知センサ315,31
6が設けられている。一方の束紙幣有無検知センサ31
5は、放出口314の位置における束紙幣の有無を検出
し、他方の束紙幣有無検知センサ316は、受取口31
3および放出口314の中間位置における束紙幣の有無
を検出する。以上から明らかなように、この第2束紙幣
入出ボックス290が第1束紙幣入出ボックス140に
対しその構成が異なるのは、一方の搬送ベルト308が
短くなっている点と、束紙幣を受け取る受取口313が
上部に、束紙幣を放出する放出口314が下部となって
いる点と、傾動時に回転軸300を移動させる機構が設
けられていない点である。
【0059】この第2束紙幣入出ボックス290が昇降
駆動部292により上昇端位置に位置するとき、該第2
束紙幣入出ボックス290の受取口313が第2投入口
124のすぐ真下に配置されることになる。また、第2
束紙幣入出ボックス290が上昇端位置に位置し、かつ
中段の束紙幣収納庫228が後方移動端位置(後述す
る)に位置するとき、第2束紙幣入出ボックス290の
放出口314は、束紙幣収納庫228の受入口242の
すぐ真上に配置されることになる。さらに、この第2束
紙幣入出ボックス290が昇降駆動部292により下降
端位置に位置するとき、該第2束紙幣入出ボックス29
0の放出口314が下段の束紙幣収納庫229の受入口
242のすぐ真上に配置されることになる。
【0060】{束紙幣収納庫移動機構}図13に示すよ
うに、金種別の束紙幣収納庫227〜229は、その両
側部および下部がそれぞれ一対(片側のみ図示)のガイ
ドフレーム318〜320により支持されており、この
うちの最上段および最下段の束紙幣収納庫227,22
9に応じたガイドフレーム318,320は、図示しな
い機体フレームに固定されている。これにより、最上段
および最下段の束紙幣収納庫227,229は、ガイド
フレーム318,320にセットされることにより、そ
れぞれの前後、左右および上下のすべての方向の位置が
固定されることになる。一方、中段の束紙幣収納庫22
8を支持するガイドフレーム319と機体フレームとの
間には、ガイドフレーム319を前後方向に移動自在と
する一対(片側のみ図示)のスライドレール321が設
けられている。これにより、中段の束紙幣収納庫228
は、ガイドフレーム319にセットされることにより、
その左右および上下方向の位置が固定とされた状態で前
後に所定範囲のみガイドフレーム319と一体に移動可
能となる。
【0061】そして、この中段の束紙幣収納庫228が
セットされるガイドフレーム319の一方には、ラック
ギア323が固定され、さらに機体側には、このラック
ギア323に噛み合うピニオンギア324、該ピニオン
ギア324と同軸上に設けられるベベルギア325、該
ベベルギア325に噛み合うベベルギア326、該ベベ
ルギア326をその駆動軸に固定させるモータ327が
設けられており、このモータ327が正逆駆動されるこ
とによって、ガイドフレーム320と一体に束紙幣収納
庫228を前後方向に所定の範囲だけ移動させるように
なっている。
【0062】ここで、金種別の束紙幣収納庫227〜2
29は、すべて左右方向の幅および高さが同じとされて
おり、また、最下段にセットされる束紙幣収納庫229
は前後方向長さが長く、最上段および中段にセットされ
る二つの束紙幣収納庫227,228は最下段の束紙幣
収納庫229より短い同じ長さとされている。そして、
それぞれ束紙幣収納庫227〜229が対応するガイド
フレーム318〜320にセットされた状態において
は、すべての束紙幣収納庫227〜229が、常に、左
右方向の位置を一致させ、かつ前後方向の位置を重ね合
わせることになる。
【0063】また、それぞれ束紙幣収納庫227〜22
9がガイドフレーム318〜320にセットされ、中段
の束紙幣収納庫228が前進端に位置する状態で、すべ
ての束紙幣収納庫227〜229は、前端部の前後方向
の位置を一致させることになる。さらに、それぞれ束紙
幣収納庫227〜229がガイドフレーム318〜32
0にセットされ、中段の束紙幣収納庫228が後方移動
端に位置する状態で、中段の束紙幣収納庫228と最下
段の束紙幣収納庫229とが後端部の前後方向の位置を
一致させることになる。
【0064】そして、最上段にセットされた束紙幣収納
庫227の受入口242は、常に紙幣結束・搬送ユニッ
ト24の底板64に形成された第1投入口123のすぐ
真下に水平方向における位置を一致させた状態で配置さ
れることになる。これにより、最上段にセットされた束
紙幣収納庫227は、第1投入口位置にある束紙幣振分
部125の第1束紙幣入出ボックス140から下方すな
わち第1投入口123に投入された束紙幣をそのまま受
入口242を介して収納空間236に受け入れ可能とさ
れる。また、最下段にセットされた長い束紙幣収納庫2
29の受入口242は、第2束紙幣入出ボックス290
の放出口314の真下に水平方向における位置を一致さ
せた状態で配置されることになる。ここで、中段にセッ
トされた束紙幣収納庫228が前進端に位置する状態
で、最下段の束紙幣収納庫229は、その後側の部分を
最上段および中段の束紙幣収納庫227,228よりも
後側に突出させることになり、この突出部分に受入口2
42が位置することになる。さらに、中段にセットされ
た束紙幣収納庫228は、後方移動端に位置する状態に
おいて、その受入口242の水平方向における位置を第
2束紙幣入出ボックス290の放出口314と一致させ
ることになる。
【0065】〔束紙幣出金部〕束紙幣出金部231は、
図11に示すように、金種別の束紙幣収納庫227〜2
29にそれぞれ設けられた駆動ピン284,284,2
84を選択的に左右方向に駆動して束紙幣収納庫227
〜229内の束紙幣を一束ずつ繰り出させるとともに、
該繰り出させた束紙幣を自ら収容してスライドレール3
35,335に沿って昇降することにより束紙幣を外部
取り出し可能に束紙幣出金口17に搬送する束紙幣搬送
リフト330と、該束紙幣搬送リフト330を昇降移動
させるリフト駆動機構部331とから構成されている。
ここで、リフト駆動機構部331は、位置固定で上下に
離間して配置されたプーリ393,393と、これらに
張り渡されるとともに束紙幣搬送リフト330に係合す
る駆動ベルト394と、これらプーリ393,393の
一方を正逆駆動する図示しない駆動部とから構成されて
いる。
【0066】以上に述べた束紙幣収納・出金ユニット2
5の結束収納処理について説明する。まず、束紙幣振分
収納部230の収納動作について図13、図14、図1
5に基づき説明する。紙幣結束・搬送ユニット24の紙
幣結束部で作成された束紙幣S3の金種が最上段の束紙
幣収納庫227に収納させるべき金種である場合、制御
部は、束紙幣振分収納部230の各部を図13に示す
「待機位置」のままとして、該束紙幣S3を保持する紙
幣結束・搬送ユニット24の第1束紙幣入出ボックス1
40を、第1投入口123上の第1投入口位置まで移動
させて、長手方向を上下方向に沿わせかつ厚さ方向を前
後方向に沿わせた姿勢で保持する束紙幣S3をそのまま
の姿勢でこの第1投入口123に搬送ベルト156,1
58,159,162の駆動で繰り出させ、第1投入口
123のすぐ真下に位置する最上段の束紙幣収納庫22
7の受入口242に放出させる。これにより、該束紙幣
S3が長手方向を上下方向に沿わせかつ厚さ方向を前後
方向に沿わせた姿勢で最上段の束紙幣収納庫227に収
納されることになる。
【0067】一方、紙幣結束部で結束された束紙幣S3
の金種が中段の束紙幣収納庫228に収納させるべき金
種である場合、制御部は、機械管理における結束収納処
理でありその金種が決められていることから、その結束
処理が開始された時点で、モータ327の駆動により、
中段の束紙幣収納庫228を図13に示す「待機位置」
から後方移動端である図14に示す位置「束紙幣受取位
置」まで移動させ、この位置にて待機させる。制御部
は、第2束紙幣入出ボックス290を、上限の「待機位
置」から移動させず、第1束紙幣入出ボックス140か
ら第2投入口124を介して束紙幣S3が繰り出される
のを待つ状態とする一方で、束紙幣S3を保持する第1
束紙幣入出ボックス140を第2投入口124上の第2
投入口位置に移動させる。そして、該第1束紙幣入出ボ
ックス140の搬送ベルト153,158,159,1
62による繰り出しとタイミングを合わせて、図示しな
い駆動部により第2束紙幣入出ボックス290の搬送ベ
ルト302,305,308をその対向側が上から下に
移動する方向に駆動させて束紙幣S3の取り込みが可能
な状態とする。
【0068】これにより、該第1束紙幣入出ボックス1
40から、長手方向を上下方向に沿わせかつ厚さ方向を
前後方向に沿わせた姿勢のまま束紙幣S3が繰り出され
ると、第2束紙幣入出ボックス290はこれをその姿勢
のまま受け取るとともに搬送ベルト302,305,3
08でその姿勢のまま放出口314から送出し、該放出
口314のすぐ真下に位置する中段の束紙幣収納庫22
8の受入口242に放出させる。これにより、該束紙幣
S3が長手方向を上下方向に沿わせかつ厚さ方向を前後
方向に沿わせた姿勢で中段の束紙幣収納庫228に収納
されることになる。なお、第2束紙幣入出ボックス29
0において束紙幣S3を受け入れたことおよび放出した
ことの確認は、第2束紙幣入出ボックス290に設けら
れた束紙幣有無検知センサ315,316(図13参
照)で行う。そして、受け入れた束紙幣S3の放出が確
認されると制御部は、第2束紙幣入出ボックス290の
搬送ベルト302,305,308の駆動を停止させ
る。
【0069】さらに、紙幣結束部で結束された束紙幣S
3の金種が最下段の束紙幣収納庫229に収納させるべ
き金種である場合、制御部は、中段の束紙幣収納庫22
8を待機位置から移動させることなく、第2束紙幣入出
ボックス290を、上限の「待機位置」から移動させ
ず、第1束紙幣入出ボックス140から第2投入口12
4を介して束紙幣S3が繰り出されるのを待つ状態とす
る一方で、束紙幣S3を保持する第1束紙幣入出ボック
ス140を第2投入口124上の第2投入口位置に移動
させる。そして、該第1束紙幣入出ボックス140の搬
送ベルト153,158,159,162による繰り出
しとタイミングを合わせて、図示しない駆動部により搬
送ベルト302,305,308をその対向側が上から
下に移動する方向に駆動させて束紙幣S3の取り込みが
可能な状態とする。
【0070】そして、第1束紙幣入出ボックス140か
ら長手方向を上下方向に沿わせかつ厚さ方向を前後方向
に沿わせた姿勢のまま束紙幣S3が繰り出されると、第
2束紙幣入出ボックス290は搬送ベルト302,30
5,308の駆動によりこれをその姿勢のまま受け取る
ことになるが、制御部は、下側の束紙幣有無検知センサ
315による束紙幣S3の検出により該束紙幣S3が第
2束紙幣入出ボックス290内に完全に取り込まれたこ
とを確認すると、第2束紙幣入出ボックス290の搬送
ベルト302,305,308の駆動を停止させる。こ
れにより、第2束紙幣入出ボックス290内に束紙幣S
3が保持された状態となる。
【0071】この状態で、制御部は、図15に示すよう
に、昇降駆動部292の駆動により第2束紙幣入出ボッ
クス290を、中段の束紙幣収納庫228と同じ高さと
なる下降端まで移動させた後、再度、第2束紙幣入出ボ
ックス290の搬送ベルト302,305,308を駆
動させて、保持していた束紙幣S3を、長手方向を上下
方向に沿わせかつ厚さ方向を前後方向に沿わせた姿勢の
まま放出口314から送出させ、該放出口314のすぐ
真下に位置する最下段の束紙幣収納庫229の受入口2
42に放出させる。これにより、該束紙幣S3が長手方
向を上下方向に沿わせかつ厚さ方向を前後方向に沿わせ
た姿勢で最下段の束紙幣収納庫229に収納されること
になる。そして、第2束紙幣入出ボックス290におけ
る束紙幣S3の放出が確認されると、制御部は、第2束
紙幣入出ボックス290の搬送ベルト302,305,
308の駆動を停止させる。
【0072】なお、上記のようにして束紙幣S3を収納
させる前に、制御部は、束紙幣収納庫227〜229の
うち、結束・収納する金種に応じたものの後板238の
みを、図12に示すように、待機時において一点鎖線に
示す「待機位置」から、実線で示すように受入口242
の後方位置に移動させる。このような状態から、結束さ
れた束紙幣S3が、受入口242から図12で示す後板
238と後側の可動板247との間位置に取り込まれる
と、制御部は、後板238を前方に移動させ、取り込ん
だ束紙幣S3を図16に示す位置まで前方に押し出させ
て、既に収納されている束紙幣S3または前板241と
重ね合わせた後、後板238を後退させて、束紙幣S3
を既に収納されている束紙幣S3または前板241と可
動板252,252との間に位置させるとともに、再び
図12の一点鎖線に示す待機位置に戻ってその束紙幣S
3の収納を完了する。なお、次に収納する束紙幣S3が
ある場合には、そのまま図12の実線で示す位置まで移
動して、次の束紙幣S3の取り込みに備える。このよう
にして、束紙幣収納庫227〜229の対応するもの
に、順次束紙幣S3を、長手方向を上下方向に沿わせか
つ厚さ方向を前後方向に沿わせた姿勢で前後方向に重ね
るように収納させる。
【0073】以上のように構成された紙幣処理機によれ
ば、3つの束紙幣収納庫227〜229を互いに上下方
向に重なるように配置するとともに、束紙幣振分部12
5で束紙幣S3を第1投入口位置および第2投入口位置
から選択的に下方に放出可能としており、また、最上段
の束紙幣収納庫227を、位置固定で、束紙幣振分部1
25で第1投入口位置から下方に放出される束紙幣S3
を常に受け入れ可能とし、さらに、中段の束紙幣収納庫
228を、第2投入口位置から下方に放出される束紙幣
を束紙幣受渡部287を介して受け入れ可能に受入口2
42を配置する位置に対し束紙幣収納庫移動機構288
で進退させるようにして、加えて、最下段の束紙幣収納
庫229を、位置固定で、束紙幣振分部125で第2投
入口位置から下方に放出される束紙幣を受け入れた束紙
幣受渡部287が下降して下方に放出させる束紙幣を常
に受け入れ可能としたので以下の効果を奏する。
【0074】束紙幣収納庫移動機構288で、中段の束
紙幣収納庫228を、第2投入口位置に位置する束紙幣
振分部125から束紙幣受渡部287を介して放出され
る束紙幣を受け入れ可能に受入口242を配置する位置
に進めた状態で、束紙幣振分部125により、束紙幣を
第2投入口位置から下方に放出させると、該束紙幣を中
段の束紙幣収納庫228に収納させることになり、他
方、束紙幣収納庫移動機構288で、中段の束紙幣収納
庫228を、第2投入口位置に位置する束紙幣振分部1
25から束紙幣受渡部287を介して放出される束紙幣
を受け入れ可能に受入口242を配置する位置から退け
た状態で、束紙幣振分部125により、束紙幣を第2投
入口位置から下方に放出させると、束紙幣を中段の束紙
幣収納庫228には収納させずに、下段の束紙幣収納庫
229への収納を可能とする。このようにして中段の束
紙幣収納庫228に対する収納を制御することで、三つ
の束紙幣収納庫227〜229を互いに上下方向に重な
るように配置した場合においても、上段の束紙幣収納庫
227で覆われてしまう中段の束紙幣収納庫228に対
する束紙幣の振り分け、および中段の束紙幣収納庫22
8で覆われてしまう下段の束紙幣収納庫229に対する
束紙幣の振り分けを良好に行うことができることにな
る。
【0075】しかも、最上段の束紙幣収納庫227およ
び最下段の束紙幣収納庫229は、位置固定とされてい
て、束紙幣収納庫移動機構288は、中段の束紙幣収納
庫228のみを横方向に移動させるようになっているた
め、束紙幣収納庫移動機構288により移動させる束紙
幣収納庫の数を減らすことができる。したがって、束紙
幣収納庫移動機構288の構成を簡素化することができ
る。
【0076】なお、以上の紙幣処理機は、3つの束紙幣
収納庫227〜229を互いに上下方向に重なるように
配置するとともに、束紙幣振分部125で束紙幣を第1
投入口位置および第2投入口位置から下方に放出可能と
しており、さらに、最上段の束紙幣収納庫227を、位
置固定で、束紙幣振分部125で第1投入口位置から下
方に放出される束紙幣を常に受け入れ可能とし、加え
て、中段の束紙幣収納庫228を、第2投入口位置から
下方に放出される束紙幣を束紙幣受渡部287を介して
受け入れ可能に受入口242を配置する位置に対し束紙
幣収納庫移動機構288で進退させるようにして、さら
に、最下段の束紙幣収納庫229を、位置固定で、束紙
幣振分部125で第2投入口位置から下方に放出される
束紙幣を受け入れた束紙幣受渡部287が下降して下方
に放出させる束紙幣を常に受け入れ可能とした場合を例
にとり説明したが、複数の束紙幣収納庫を互いに上下方
向に重なるように配置するとともに、束紙幣振分部によ
り束紙幣を所定の一の位置から下方に放出可能とし、束
紙幣受渡部により束紙幣振分部が所定の一の位置から下
方に放出させた束紙幣を上側から受け入れるとともに該
束紙幣をさらに下方に放出可能として、さらに、束紙幣
収納庫移動機構により、束紙幣収納庫の少なくともいず
れか一つを、所定の一の位置に位置する束紙幣振分部か
ら直接または束紙幣受渡部を介して放出される束紙幣を
受け入れ可能に受入口を配置する位置に対し、進退させ
るよう横方向に移動させるようにすれば種々の変更が可
能である。
【0077】具体的には、以下のような変更が可能であ
る。 (1) 複数の束紙幣収納庫を互いに上下方向に重なるよう
に配置するとともに、束紙幣振分部により、束紙幣を所
定の一の位置から下方に放出可能とし、束紙幣受渡部に
より、束紙幣振分部が所定の一の位置から下方に放出さ
せた束紙幣を上側から受け入れるとともに該束紙幣をさ
らに下方に放出可能として、さらに、束紙幣収納庫移動
機構により、束紙幣収納庫のすべてを、所定の一の位置
に位置する束紙幣振分部から直接または束紙幣受渡部を
介して放出される束紙幣を受け入れ可能に受入口を配置
する位置に対し、進退させるよう横方向に移動させる。
【0078】このように構成すれば、束紙幣収納庫移動
機構が、束紙幣収納庫のすべてを個別に横方向に移動さ
せるため、束紙幣振分部の束紙幣放出位置が、前記所定
の一の位置のみで済むことになる。したがって、束紙幣
振分部の移動範囲が抑えられるため、その構成を簡素化
することができる。なお、この場合、最上段の束紙幣収
納庫に束紙幣を収納させる際には、束紙幣振分部から束
紙幣収納庫に直接束紙幣を放出させるため、束紙幣受渡
部を、最上段の束紙幣収納庫の進行側から退避させる必
要がある。
【0079】(2) 複数の束紙幣収納庫を互いに上下方向
に重なるように配置するとともに、束紙幣振分部により
束紙幣を所定の一の位置および所定の他の位置から下方
に放出可能とし、また、束紙幣収納庫の最上段のもの
は、位置固定で、束紙幣振分部で所定の他の位置から下
方に放出される束紙幣を受け入れ、さらに、束紙幣受渡
部により、束紙幣振分部が所定の一の位置から下方に放
出させた束紙幣を上側から受け入れるとともに該束紙幣
をさらに下方に放出可能として、加えて、束紙幣収納庫
移動機構により、最上段より下側の束紙幣収納庫を、所
定の一の位置に位置する束紙幣振分部から束紙幣受渡部
を介して放出される束紙幣を受け入れ可能に受入口を配
置する位置に対し、進退させるよう横方向に移動させ
る。
【0080】このように、束紙幣振分部を、所定の一の
位置に加えて、所定の他の位置から束紙幣を下方に放出
可能とすることで、束紙幣収納庫の最上段のものは、位
置固定で、束紙幣振分部で所定の他の位置から下方に放
出される束紙幣を受け入れ可能にすることができ、その
結果、束紙幣収納庫移動機構は、束紙幣収納庫の最上段
より下側のものを横方向に移動させればよく、よって、
束紙幣収納庫移動機構により移動させる束紙幣収納庫の
数を減らすことができる。したがって、束紙幣収納庫移
動機構の構成を簡素化することができる。なお、(1),
(2)の場合、束紙幣収納庫を上下二段のみとすれば、束
紙幣受渡部を昇降移動させる必要はなくなる。
【0081】(3) 3つ以上の束紙幣収納庫を互いに上下
方向に重なるように配置するとともに、束紙幣振分部に
より束紙幣を所定の一の位置および所定の他の位置から
下方に放出可能とし、束紙幣収納庫の最上段のものは、
位置固定で、束紙幣振分部で所定の他の位置から下方に
放出される束紙幣を受け入れ、また、束紙幣受渡部によ
り、束紙幣振分部が所定の一の位置から下方に放出させ
た束紙幣を上側から受け入れるとともに該束紙幣をさら
に下方に放出可能として、さらに、束紙幣収納庫移動機
構により、最上段より下側の束紙幣収納庫のすべてを個
別に、所定の一の位置に位置する束紙幣振分部から束紙
幣受渡部を介して放出される束紙幣を受け入れ可能に受
入口を配置する位置に対し、進退させるよう横方向に移
動させる。
【0082】このように構成すれば、束紙幣収納庫の最
上段のものは、位置固定とされていて、束紙幣収納庫移
動機構は、束紙幣収納庫の最上段より下側のものすべて
を個別に横方向に移動させるようになっているため、束
紙幣の収納作動時以外においては、すべての束紙幣収納
庫の位置を揃えた状態とすることができる。
【0083】(4) 4つ以上の束紙幣収納庫を互いに上下
方向に重なるように配置するとともに、束紙幣振分部に
より束紙幣を所定の一の位置および所定の他の位置から
下方に放出可能とし、束紙幣収納庫の最上段のものは、
位置固定で、束紙幣振分部で所定の他の位置から下方に
放出される束紙幣を受け入れ、また、束紙幣受渡部によ
り、束紙幣振分部が所定の一の位置から下方に放出させ
た束紙幣を上側から受け入れるとともに該束紙幣をさら
に下方に放出可能として、さらに、束紙幣収納庫移動機
構により、最上段および最下段を除く束紙幣収納庫のす
べてを個別に、所定の一の位置に位置する束紙幣振分部
から束紙幣受渡部を介して放出される束紙幣を受け入れ
可能に受入口を配置する位置に対し、進退させるよう横
方向に移動させ、加えて、束紙幣収納庫の最下段のもの
は、位置固定で、束紙幣振分部で所定の一の位置から下
方に放出される束紙幣を受け入れた束紙幣受渡部が下降
して下方に放出させる束紙幣を受け入れ可能とする。
【0084】このように構成すれば、束紙幣収納庫の最
上段のものおよび最下段のものは、位置固定とされてい
て、さらに、束紙幣収納庫移動機構は、束紙幣収納庫の
最上段のものおよび最下段のものを除くものを横方向に
移動させるようになっているため、束紙幣収納庫移動機
構により移動させる束紙幣収納庫の数を減らすことがで
きる。したがって、束紙幣収納庫移動機構の構成を簡素
化することができる。
【0085】なお、上記においては、束紙幣振分部から
直接または束紙幣受渡部を介して束紙幣収納庫に束紙幣
を収納させるにあたって、束紙幣の姿勢を、その長手方
向を上下方向に沿わせかつその厚さ方向を束紙幣収納庫
の長さ方向に沿わせるようにしているが、束紙幣をその
短手方向を上下方向に沿わせかつその厚さ方向を束紙幣
収納庫の長さ方向に沿わせるような姿勢にしてもよい。
【0086】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の紙幣処理機によれば、束紙幣収納庫移動機構で、
束紙幣収納庫の一つを、所定の一の位置に位置する束紙
幣放出部から直接または束紙幣受渡部を介して放出され
る束紙幣を受け入れ可能に受入口を配置する位置に進め
た状態で、束紙幣放出部により、束紙幣を所定の一の位
置から下方に放出させると、束紙幣を束紙幣収納庫の前
記一つに収納させることになり、他方、束紙幣収納庫移
動機構で、束紙幣収納庫の一つを、所定の一の位置に位
置する束紙幣放出部から直接または束紙幣受渡部を介し
て放出される束紙幣を受け入れ可能に受入口を配置する
位置から退けた状態で、束紙幣放出部により、束紙幣を
所定の一の位置から下方に放出させると、束紙幣を束紙
幣収納庫の前記一つには収納させずに、他の束紙幣収納
庫への収納を可能とする。このようにして各束紙幣収納
庫に対する収納を制御することで、複数の束紙幣収納庫
を互いに上下方向に重なるように配置した場合において
も、束紙幣の振り分けを良好に行うことができることに
なる。
【0087】本発明の請求項2記載の紙幣処理機によれ
ば、束紙幣収納庫移動機構が、束紙幣収納庫のすべてを
個別に横方向に移動させるため、束紙幣放出部の束紙幣
放出位置が、前記所定の一の位置のみで済むことにな
る。したがって、束紙幣放出部の移動範囲が抑えられる
ため、その構成を簡素化することができる。
【0088】本発明の請求項3記載の紙幣処理機によれ
ば、束紙幣放出部を、前記所定の一の位置に加えて、所
定の他の位置から束紙幣を下方に放出可能とすること
で、束紙幣収納庫の最上段のものは、位置固定で、束紙
幣放出部で前記所定の他の位置から下方に放出される束
紙幣を受け入れ可能にすることができ、その結果、束紙
幣収納庫移動機構は、束紙幣収納庫の最上段より下側の
ものを横方向に移動させればよく、よって、束紙幣収納
庫移動機構により移動させる束紙幣収納庫の数を減らす
ことができる。したがって、束紙幣収納庫移動機構の構
成を簡素化することができる。
【0089】本発明の請求項4記載の紙幣処理機によれ
ば、束紙幣収納庫の最上段のものは、位置固定とされて
いて、束紙幣収納庫移動機構は、束紙幣収納庫の最上段
より下側のものすべてを個別に横方向に移動させるよう
になっているため、束紙幣の収納作動時以外において
は、すべての束紙幣収納庫の位置を揃えた状態とするこ
とができる。
【0090】本発明の請求項5記載の紙幣処理機によれ
ば、束紙幣収納庫の最上段のものおよび最下段のもの
は、位置固定とされていて、さらに、束紙幣収納庫移動
機構は、束紙幣収納庫の最上段のものおよび最下段のも
のを除くものを横方向に移動させようになっているた
め、束紙幣収納庫移動機構により移動させる束紙幣収納
庫の数を減らすことができる。したがって、束紙幣収納
庫移動機構の構成を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の紙幣処理機の一の実施の形態の斜視
図。
【図2】 同実施の形態の紙幣結束・搬送ユニットの主
に束紙幣搬送振分部の概略構成を示す斜視図。
【図3】 同実施の形態の束紙幣搬送振分部の束紙幣振
分部において、第1束紙幣入出金ボックスが図2に示す
状態から略90度旋回したときの状態を機体正面から見
た構成図。
【図4】 同実施の形態の束紙幣振分部の概略構成を示
す、図3に示す状態を前提とした断面図。
【図5】 同実施の形態の主に第1束紙幣入出金ボック
スの構成を示す、図3に示す状態を前提とした断面図。
【図6】 同実施の形態の第1束紙幣入出金ボックスが
図3にある状態を前提とした束紙幣振分部の旋回駆動機
構部の概略構成を示す図。
【図7】 同実施の形態の第1束紙幣入出金ボックスが
図6に示す状態から、機体前方(待機位置)に移動した
ときの旋回駆動機構部の状態を示す図。
【図8】 同実施の形態の第1束紙幣入出金ボックスが
所定量回転したときの、搬送ベルトを支持する回転軸の
移動状態を示す図。
【図9】 同実施の形態の束紙幣搬送振分部の結束収納
処理時において、第2搬送部から束紙幣振分部に束紙幣
を受け渡す時の状態を示す動作説明図。
【図10】 同実施の形態の束紙幣搬送振分部の結束収
納処理において、束紙幣振分部が第2搬送部から受け渡
された束紙幣を束紙幣収納・出金ユニットに受け波す状
態を示す動作説明図。
【図11】 同実施の形態の束紙幣収納・出金ユニット
の概略構成を示す斜視図。
【図12】 同実施の形態の束紙幣収納・出金ユニット
の束紙幣収納庫の概略構成を示す平断面図。
【図13】 同実施の形態の金種別束紙幣収納庫と束紙
幣振分収納部との配置構成を示す構成図。
【図14】 同実施の形態の結束収納処理において、束
紙幣振分部の第1束紙幣入出ボックス〜第2束紙幣入出
ボックス〜束紙幣収納庫への束紙幣の流れの一状態を示
す動作説明図。
【図15】 同実施の形態の結束収納処理において、束
紙幣振分部の第1束紙幣入出ボックス〜第2束紙幣入出
ボックス〜束紙幣収納庫への束紙幣の流れの別の状態を
示す動作説明図。
【図16】 同実施の形態の結束収納処理において、束
紙幣収納庫への束紙幣の収納時の一状態を示す動作説明
図。
【符号の説明】
125 束紙幣振分部(束紙幣放出部) 227,228,229 束紙幣収納庫 242 受入口 287 束紙幣受渡部 288 束紙幣収納庫移動機構 S3 束紙幣

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ束紙幣を受け入れる受入口を有
    する複数の束紙幣収納庫に束紙幣を振り分け収納させる
    紙幣処理機において、 前記複数の束紙幣収納庫を互いに上下方向に重なるよう
    に配置するとともに、 束紙幣を前記複数の束紙幣収納庫の上側の所定の一の位
    置から下方に放出可能な束紙幣放出部と、 前記束紙幣放出部が前記所定の一の位置から下方に放出
    させた束紙幣を上側から受け入れるとともに該束紙幣を
    さらに下方に放出可能な束紙幣受渡部と、 前記束紙幣収納庫の少なくともいずれか一つを、前記所
    定の一の位置に位置する前記束紙幣放出部から直接また
    は前記束紙幣受渡部を介して放出される束紙幣を受け入
    れ可能に受入口を配置する位置に対し、進退させるよう
    横方向に移動させる束紙幣収納庫移動機構と、を具備す
    ることを特徴とする紙幣処理機。
  2. 【請求項2】 前記束紙幣収納庫移動機構は、前記束紙
    幣収納庫のすべてを個別に、前記所定の一の位置に位置
    する前記束紙幣放出部から直接または前記束紙幣受渡部
    を介して放出される束紙幣を受け入れ可能に受入口を配
    置する位置に対し、進退させるよう横方向に移動させる
    ことを特徴とする請求項1記載の紙幣処理機。
  3. 【請求項3】 前記束紙幣放出部は、前記所定の一の位
    置に加えて、前記複数の束紙幣収納庫の上側の所定の他
    の位置から束紙幣を下方に放出可能とされており、 前記束紙幣収納庫の最上段のものは、位置固定で、前記
    束紙幣放出部で前記所定の他の位置から下方に放出され
    る束紙幣を受け入れ可能とされていて、 前記束紙幣収納庫移動機構は、前記束紙幣収納庫の最上
    段より下側のものを、前記所定の一の位置に位置する前
    記束紙幣放出部から前記束紙幣受渡部を介して放出され
    る束紙幣を受け入れ可能に受入口を配置する位置に対
    し、進退させるよう横方向に移動させることを特徴とす
    る請求項1記載の紙幣処理機。
  4. 【請求項4】 前記束紙幣収納庫が3つ以上あるととも
    に、 前記束紙幣受渡部が昇降可能とされており、 前記束紙幣収納庫の最上段のものは、位置固定で、前記
    束紙幣放出部で前記所定の他の位置から下方に放出され
    る束紙幣を受け入れ可能とされていて、 前記束紙幣収納庫移動機構は、前記束紙幣収納庫の最上
    段より下側のものすべてを個別に、前記所定の一の位置
    に位置する前記束紙幣放出部から前記束紙幣受渡部を介
    して放出される束紙幣を受け入れ可能に受入口を配置す
    る位置に対し、進退させるよう横方向に移動させること
    を特徴とする請求項3記載の紙幣処理機。
  5. 【請求項5】 前記束紙幣収納庫が3つ以上あるととも
    に、 前記束紙幣受渡部が昇降可能とされており、 前記束紙幣収納庫の最上段のものは、位置固定で、前記
    束紙幣放出部で前記所定の他の位置から下方に放出され
    る束紙幣を受け入れ可能とされていて、 前記束紙幣収納庫移動機構は、前記束紙幣収納庫の最上
    段のものおよび最下段のものを除くものすべてを個別
    に、前記所定の一の位置に位置する前記束紙幣放出部か
    ら前記束紙幣受渡部を介して放出される束紙幣を受け入
    れ可能に受入口を配置する位置に対し、進退させるよう
    横方向に移動させ、 さらに、前記束紙幣収納庫の最下段のものは、位置固定
    で、前記束紙幣放出部で前記所定の一の位置から下方に
    放出される束紙幣を受け入れた前記束紙幣受渡部が下降
    して下方に放出させる束紙幣を受け入れ可能とされてい
    ることを特徴とする請求項3記載の紙幣処理機。
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