JP2004102669A - 紙幣処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】相対的に使用頻度の低い低頻度金種の紙幣の利用効率の向上と、装置全体のコスト効率の向上とを図る。
【解決手段】紙幣出金処理のA期間では、予め収納されている収納紙幣束およびバラ紙幣の繰出し〜集積が並行して行われる。次に、B期間(バラ紙幣の集積終了後)では、収納紙幣束の繰出し〜集積と、低頻度金種のバラ紙幣の束を結束した結束紙幣束の形成と、集積されたバラ紙幣の支払とが並行して行われる。その際、結束紙幣束が集積前に保留可能な保留束数(それ以下の必要な束数)に達した時点で結束出金動作が一時停止され、既に形成された結束紙幣束は集積前の待機状態とされる。次に、C期間(収納紙幣束の集積終了後)では、残りの結束紙幣束の形成(必要な場合)および結束紙幣束の繰出し〜集積が行われる。次に、D期間(結束紙幣束の集積終了後)においては集積された紙幣束(収納紙幣束および結束紙幣束)の支払が行われる。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バラ紙幣と紙幣束とを収納し、バラ紙幣の束を結束して紙幣束を形成できると共に、紙幣出金処理においてバラ紙幣と紙幣束とをそれぞれ繰り出して集積できるように構成された紙幣処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような紙幣処理装置としては例えば、特開2000−177935号公報に記載されたものがある。その紙幣処理装置は、紙幣入出金ユニット、紙幣結束・搬送ユニットおよび束紙幣収納ユニットを備えている。
【0003】
そのうち紙幣入出金ユニットは、金種別のバラ紙幣収納部を有し、入出金口に投入されたバラ紙幣の入金処理と、入出金口へのバラ紙幣の出金処理とを行うように構成されている。また、紙幣結束・搬送ユニットは、紙幣入出金ユニットから搬送されるバラ紙幣を結束して紙幣束を形成すると共に、形成した紙幣束を搬送するように構成されている。そして、束紙幣収納ユニットは、金種別の紙幣束収納庫を有し、そこに紙幣結束・搬送ユニットから搬送される紙幣束を収納するように構成されている。また、この束紙幣収納ユニットは、既に紙幣束収納庫に収納されている紙幣束(収納紙幣束)の束出金口への出金処理を行うように構成されている。
【0004】
そして、この紙幣処理装置は、紙幣入出金ユニットにおけるバラ紙幣の出金処理と、束紙幣収納ユニットにおける収納紙幣束の出金処理とを並行して行うことができるように構成されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−177935号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、紙幣は金種によって流通量や使用頻度が大きく異なり、紙幣束を出金する頻度は一般に万円、千円、5千円、2千円の順に少なくなる。特に、5千円と2千円の紙幣束は出金される機会が非常に少なく、使用状況によっては1日の間に一度も出金されない場合もある。
【0007】
ところが、上記のような従来の紙幣処理装置では、出金に備えて、金種別の紙幣束収納庫に全ての金種の紙幣束を準備しておく必要がある。このため、例えば5千円や2千円の紙幣束を数束ずつ収納庫に準備しておいても、殆ど出金の機会がなくて、活用されないままになり勝ちである。また、例えば5千円や2千円のバラ紙幣が不足状態になった場合、紙幣処理装置内には5千円や2千円の紙幣が十分に(通常、1束につき100枚)存在するにも拘わらず、束の状態であるためにバラ紙幣として融通することができない。
【0008】
このため、相対的に使用頻度の低い金種(低頻度金種)の紙幣の利用効率が非常に悪いという問題がある。また、そのような低頻度金種の紙幣束のために(より使用頻度の高い他の金種の紙幣束と同様の)紙幣束収納庫を設ける必要があるため、紙幣処理装置のコスト効率が悪いという問題もある。
【0009】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、低頻度金種の紙幣の利用効率の向上と、装置全体のコスト効率の向上とを図ることができるような紙幣処理装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、予め結束されている紙幣束を収納紙幣束として収納する紙幣束収納部と、この紙幣束収納部から収納紙幣束を繰り出すための収納紙幣束繰出し手段と、この収納紙幣束繰出し手段によって繰り出された収納紙幣束を集積して取り出しに供するための収納紙幣束集積部と、バラ紙幣を収納するバラ紙幣収納部と、このバラ紙幣収納部からバラ紙幣を繰り出すためのバラ紙幣繰出し手段と、このバラ紙幣繰出し手段によって繰り出されたバラ紙幣を集積して取り出しに供するためのバラ紙幣集積部と、前記バラ紙幣繰出し手段によって繰り出されたバラ紙幣を集積し、集積したバラ紙幣の束を結束して結束紙幣束を形成するためのバラ紙幣結束手段と、このバラ紙幣結束手段によって形成された結束紙幣束を繰り出すための結束紙幣束繰出し手段と、この結束紙幣束繰出し手段によって繰り出された結束紙幣束を集積して取り出しに供するための結束紙幣束集積部と、前記収納紙幣束繰出し手段、前記バラ紙幣繰出し手段、前記バラ紙幣結束手段および前記結束紙幣束繰出し手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記バラ紙幣結束手段による結束紙幣束の形成および前記結束紙幣束繰出し手段による結束紙幣束の繰出しの少なくとも一部を、前記収納紙幣束繰出し手段による収納紙幣束の繰出しと並行して行わせるように構成されている、ことを特徴とする紙幣処理装置である。
【0011】
この第1の発明によれば、紙幣束による出金処理を行う際、バラ紙幣の束を結束して結束紙幣束を形成することによる処理時間の増大を抑制することができる。これにより、相対的に使用頻度の低い金種(低頻度金種)はバラ紙幣だけを収納しておいて必要に応じて結束するようにしても、実用上、従来と比べて遜色のない速さで紙幣束による出金処理を行うことが可能となる。
【0012】
第2の発明は、第1の発明において、前記制御手段は、前記バラ紙幣集積部へのバラ紙幣の集積終了後に、前記バラ紙幣結束手段および前記結束紙幣束繰出し手段の動作を開始させるように構成されているものである。
【0013】
この第2の発明によれば、結束紙幣束による出金処理が、バラ紙幣の出金処理に影響を与えることがない。
【0014】
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記収納紙幣束集積部と前記結束紙幣束集積部とが紙幣束集積部として一体に設けられると共に、前記紙幣束集積部を外部と連通させる束出金口と、この束出金口を開閉する開閉部材とをさらに備え、前記制御手段はさらに、出金すべき収納紙幣束および結束紙幣束が前記紙幣束集積部に全て集積されてから前記束出金口を開放するよう、前記開閉部材の開閉を制御するものである。
【0015】
この第3の発明によれば、集積された収納紙幣束と結束紙幣束とが束出金口から一括して取り出されるようにして、出金処理の簡明化を図ることができる。
【0016】
第4の発明は、第1又は第2の発明において、前記収納紙幣束集積部と前記結束紙幣束集積部とが紙幣束集積部として一体に設けられ、前記バラ紙幣結束手段および前記結束紙幣束繰出し手段は、前記紙幣束集積部に繰り出される前の結束紙幣束を所定の保留束数だけ保留可能に構成されると共に、前記制御手段は、(イ)前記バラ紙幣結束手段および前記結束紙幣束繰出し手段が、前記保留束数だけ結束紙幣束を保留した時点で動作を停止し、(ロ)前記紙幣束集積部への収納紙幣束の集積終了後に、前記バラ紙幣結束手段および前記結束紙幣束繰出し手段が動作を再開する、ような制御を行うように構成されているものである。
【0017】
この第4の発明によれば、紙幣束集積部における収納紙幣束と結束紙幣束との干渉を防止すると共に、集積される紙幣束の順序を収納紙幣束から結束紙幣束へと金種別に揃えることが可能となる。
【0018】
第5の発明は、第1乃至第4の発明のいずれかにおいて、前記紙幣束収納部は、万円紙幣および千円紙幣の束を金種別に収納し、前記バラ紙幣収納部は、万円紙幣と、5千円紙幣および2千円紙幣の少なくとも一方と、千円紙幣とを金種別に収納するものである。
【0019】
この第5の発明は、具体的な低頻度金種の紙幣として、5千円と2千円の少なくとも一方の紙幣を想定したものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。図1乃至図12は本発明による紙幣処理装置の実施の形態を示す図である。以下、本実施形態の全体構成、各部の具体的構成、基本動作、出金処理、作用効果、および変形例について順次説明する。
【0021】
[全体構成]
まず、本実施形態の紙幣処理装置100の外観が図1に示されている。図1に示す紙幣処理装置100は、紙幣束を処理するための束紙幣処理部P1と、バラ紙幣を処理するためのバラ紙幣処理部P2とが、左右に連結された構造になっている。この紙幣処理装置100は、例えば図13に示す出納システムの一部として用いられる。
【0022】
図13に示す出納システムは、紙幣処理装置100の他に、新券紙幣出金装置102、バラ硬貨処理装置103、包装硬貨出金装置104、現金以外の有価証券類を投入する現外ポスト108などが組み合わされている。また、この出納システムは、システム全体で共有される端末部105、キーボード式操作部106および外部プリンタ107を備えている。なお、端末部105には、表示画面105aおよびIDカードリーダ105bが設けられている。
【0023】
また、例えば紙幣処理装置100を含むシステム全体で共有される制御手段(図示せず)が備えられている。この制御手段は、操作部106からの入力等に基づいて、各装置100〜104の動作や表示画面105aの表示等を制御するようになっている。
【0024】
[各部の具体的構成]
次に、紙幣処理装置100の具体的構成について、束紙幣処理部P1とバラ紙幣処理部P2に大別して説明する。
【0025】
(1)束紙幣処理部P1
まず、図1、図2、図4、図5および図6を参照して、束紙幣処理部P1の具体的構成について説明する。
【0026】
図2に示すように、束紙幣処理部P1は、当該処理部P1に対して出し入れされる紙幣束Bを垂直方向に移動させるための紙幣束昇降通路2と、予め結束されている紙幣束B(収納紙幣束)を収納する紙幣束収納部3とを備えている。また、この束紙幣処理部P1は、昇降通路2と収納部3との間で紙幣束Bを水平方向に移動させる搬送手段(収納紙幣束繰出し手段)4と、この搬送手段4によって移動される紙幣束Bの金種等を識別する識別部(識別手段)Dとを備えている。
【0027】
また、紙幣束収納部3の上方には、所定枚数のバラ紙幣の束B’を結束帯(帯封)Wで結束して紙幣束Bを形成すると共に、その結束帯Wに所定の印字等を行うための結束印字部5が設けられている。この結束印字部5の後方には、バラ紙幣処理部P2からバラ紙幣の束B’を搬入するための束搬送ユニット6(後述)が進入可能となっている。
【0028】
上記の昇降通路2、収納部3、搬送手段4および結束印字部5は、図1および図2に示す筐体1内に納められており、束搬送ユニット6もこの筐体1(および後述するバラ紙幣処理部P2の筐体1’)内を移動するようになっている。
【0029】
紙幣束昇降通路2は、筐体1の前面側に沿って配置され、内部に紙幣束Bを乗せて昇降する昇降ステージ(紙幣束集積部)20が設けられている。この昇降ステージ20の上面側には、前下がりに傾斜するように揺動可能な傾斜板22が設けられている。昇降通路2の上部は、シャッター(開閉部材)11によって開閉される束出金口10を通じて外部と連通可能となっている。また、昇降通路2の下部は、施錠装置14付きの開閉扉12を前方へ開くことで全体的に開放されると共に、開閉扉12に設けられたシャッター開閉式の束放出口13を通じて部分的に外部と連通可能にもなっている。
【0030】
紙幣束収納部3は、前後方向に一列に配置された3つの束収納庫3a〜3cを有している。これらの束収納庫3a〜3cは、紙幣束Bを金種別に収納する万円束収納庫(万円紙幣束収納部)3bおよび千円束収納庫(千円紙幣束収納部)3cと、紙幣束Bを万円および千円の金種混合状態で一括して収納する一括束収納庫3aとに分けられる。各束収納庫3a〜3cは、独立して着脱可能なカセット式のものであり、それぞれ上端部が開口すると共に、内部にパンタグラフ機構32付きの昇降ステージ30が設けられている。なお、紙幣束収納部3には、更に2つまでの束収納庫3d,3eを任意に増設することも可能である。
【0031】
搬送手段4は、収納部3上から昇降通路2内まで水平に延びる左右一対の搬送ベルト44(図4(a)参照)を有している。各搬送ベルト44は、一対のプーリ40,41同士の間に掛け渡されると共に、外側に4本のピン45が所定間隔で突設されている。各搬送ベルト44に対して、一対のプーリ40,41同士の間(昇降通路2の直後)に第3のプーリ42が配置されている。そして、昇降通路2側の2つのプーリ40,42同士の間を連結するレバー48が、プーリ42の回転軸を中心として上方へ90度揺動可能となっている。これにより、搬送手段4の昇降通路2側部分は、水平な搬送位置から垂直な待避位置へ揺動することで昇降通路2内から待避可能な揺動待避部4aを成している。
【0032】
この搬送手段4と各束収納庫3a〜3c(および3d,3e)との間には、左右に開閉する一対の開閉板34(図4参照)が、それぞれ設けられている。また、搬送手段4の揺動待避部4aと昇降通路2下部との間にも、同じく一対の開閉板34が設けられている。各束収納庫3a〜3c(および3d,3e)に対応する開閉板34同士の間には、それぞれ仕切板36が設けられている。各仕切板36の上端面には、紙幣束Bの通過や斜行を検出するための一対のセンサ37(図4(a))が設けられている。束収納庫3a上の開閉板34と昇降通路2内の開閉板34との間には、上記識別部Dが配置されている。
【0033】
これらの開閉板34、仕切板36および識別部Dと、搬送手段4との間に、紙幣束Bが水平方向に搬送される搬送路Cが形成されている。すなわち、搬送路C内において、搬送ベルト44のピン45によって搬送力を受ける紙幣束Bが、開閉板34等の上を摺動しながら搬送されるようになっている(図4参照)。なお、一対の搬送ベルト44同士の間には、各束収納庫3a〜3c(および3d,3e)上の開閉板34と対向した押圧検知板38が配置されている。
【0034】
ここで、図4および図5を参照して、各束収納庫3a〜3cにおける紙幣束Bの収納および投出がどのようにして行われるかを説明する。なお、図4および図5では、いずれの束収納庫であるかを特定することなく、束収納庫3a〜3cとして説明する。
【0035】
図4に示す収納時には、まず紙幣束Bが、収納すべき収納庫3a〜3cに対応した開閉板34上まで搬送手段4で搬送される。一方、収納庫3a〜3c内では、昇降ステージ30が、収納する紙幣束Bを受け取る高さまで上昇する(図4(b))。この状態で一対の開閉板34を左右に開いて(図4(a))、当該紙幣束Bを昇降ステージ30(その上に重積している紙幣束B)上に落下させる。その後、一対の開閉板34が閉じられ、昇降ステージ30が所定位置まで降下して、当該紙幣束Bの収納が完了する。
【0036】
次に図5示す投出時には、紙幣束Bを投出すべき収納庫3a〜3c上の開閉板34が左右に開かれ、紙幣束Bを載せた昇降ステージ30が上昇する。このとき、開閉板34の開放に連動して押圧検知板38が降下して、紙幣束Bの上昇高さを規制する。具体的には、押圧検知板38は、最上部の紙幣束Bによって押し上げられると、ステージ30の上昇を停止させるスイッチとして作用する。これにより、最上部の紙幣束Bのみを搬送路C上に出して搬送手段4で一束ずつ搬送することができる。
【0037】
次に、図2に示す結束印字部5は、束搬送ユニット6によって搬送されてきたバラ紙幣の束B’を結束帯Wで結束して紙幣束B(結束紙幣束)を形成するための結束装置5aと、その紙幣束Bの結束帯Wに所定の印字等を行うためのプリンタ(印字手段)5bとを有している。結束装置5aは、バラ紙幣の束B’を挟持する挟持手段50と、挟持された束B’に(ロール53から引き出した)結束帯Wを巻き付けるための旋回アーム52とを有している。そのような結束装置5aとしては、周知のものを用いることが出来る。結束装置5aは、その他、巻き付けられた結束帯Wの端部を接着する接着コテ55と、結束帯Wを1束分ずつ切断するカッター56とを有している。
【0038】
また、結束印字部5には、結束された紙幣束Bを昇降通路2の上部へ繰り出すための上方搬送ベルト(結束紙幣束繰出し手段)58,59が設けられている。そのうち上側の搬送ベルト58に隣接して、紙幣束Bの結束帯Wに金融機関名を印字するための行名スタンプ5cと、損券紙幣を束ねた結束帯Wに損券マークを押印するための損券スタンプ5dとが配置されている。また、各搬送ベルト58,59の挟持手段50に対応する側は、結束帯Wの巻き付け時等に外側に待避する揺動待避部58a,59a(図6参照)を成している。なお、この結束印字部5は、昇降通路2内(ステージ20上)へ繰り出される前の紙幣束B(結束紙幣束)を所定の「保留束数」(例えば4束)だけ保留可能に構成されている。
【0039】
ここで、図2および図6を参照して、束紙幣処理部P1とバラ紙幣処理部P2に共通の上記束搬送ユニット6について説明する。この束搬送ユニット6は、バラ紙幣の束B’を把持する上下一対の把持部6aと、これらの把持部6aを移動させる移動部6b(図2)とを有している。束搬送ユニット6の移動部6bは、把持部6aを、前後方向に進退移動させると共に、束紙幣処理部P1とバラ紙幣処理部P2との間で左右方向に移動させるようになっている。各把持部6aは、図6に示すように、前方へ延びる3本の把持爪60,62,64を有している。そのうち右端の把持爪64は、束紙幣処理部P1における結束印字部5の挟持手段50との干渉を避けるために、後方へ揺動待避可能となっている。
【0040】
(2)バラ紙幣処理部P2
次に、図1、図3および図6を参照して、バラ紙幣処理部P2の具体的構成について説明する。
【0041】
図3に示すように、バラ紙幣処理部P2は、筐体1’内の上部および下部にそれぞれ設けられた入出金処理部7およびバラ紙幣収納部8を備えている。入出金処理部7は、筐体1’の前上部に対応した入金集積部70およびリジェクト集積部71と、筐体1’の上面部に対応した出金集積部(バラ紙幣集積部)75とを有している。入金集積部70およびリジェクト集積部71は、シャッター開閉式の入金口16(図1参照)を通じて外部に開放可能となっている。また、出金集積部75も、シャッター開閉式の出金口18(図1参照)を通じて外部に開放可能となっている。
【0042】
一方、バラ紙幣収納部8は、前後方向に一列に配置された5つのバラ収納庫(バラ紙幣収納部)8a〜8eを有している。これらのバラ収納庫8a〜8eは、バラ紙幣Sを金種別に収納する、万円、5千円、2千円、千円、の各バラ収納庫8b〜8eと、バラ紙幣Sを金種混合状態で一括して収納する一括バラ収納庫8aとに分けられる。各バラ収納庫8a〜8eの上端部には一時保留部84が、下端部には繰出し機構(バラ紙幣繰出し手段)86が、それぞれ設けられている。また、各バラ収納庫8a〜8eの内部には、可動セパレータ80,82が2段ずつ設けられている。
【0043】
入金集積部70には繰出し手段72が設けられ、この繰出し手段72と各バラ収納庫8a〜8eの一時保留部84との間に入金搬送路R1が形成されている。この入金搬送路R1の途中には、入金識別部D1と表裏反転部73とが設けられている。また、各バラ収納庫8a〜8eの繰出し手段86と出金集積部75との間に出金搬送路(バラ紙幣繰出し手段)R2が形成されている。この出金搬送路R2は、途中に出金識別部D2が設けられると共に、出金集積部75の手前で2つのスタッカ76a,76bおよび出金リジェクト箱77へそれぞれ分岐している。入金搬送路R1も、入金識別部D1と表裏反転部73との間でリジェクト集積部71へ分岐している。また、表裏反転部73の下流側で入金搬送路R1から分岐したバイパス搬送路R3が、スタッカ76aの上流側で出金搬送路R2に合流している。
【0044】
スタッカ76a,76bの後方には、上記束搬送ユニット6が進入可能となっている。この束搬送ユニット6における一対の把持部6aは、上下2つのスタッカ76a,76bに対応して、移動部6bに対して上下移動できるようにもなっている。また、図6に示すように、各スタッカ76a,76bには、把持部6aの3本の把持爪60,62,64に対応した3条の切欠き部70が形成されている。束搬送ユニット6の一対の把持部6aは、それらの把持爪60,62,64によって、スタッカ76a,76b内に集積されたバラ紙幣の束B’を(切欠き部70を通じて)把持し、後方に引き出すことができるようになっている。
【0045】
なお、バラ紙幣処理部P2のスタッカ76a,76b(図3)、束搬送ユニット6、および束紙幣処理部P1の結束装置5a(図1)は、バラ紙幣繰出し手段86,R2によって繰り出されたバラ紙幣Bを集積し、集積したバラ紙幣の束B’を結束して紙幣束B(結束紙幣束)を形成するための「バラ紙幣結束手段」を構成している。
【0046】
[基本動作]
次に、本実施形態の紙幣処理装置における出金処理に関連した基本動作(制御)の内容について、主に図2および図3を参照して説明する。
【0047】
(1)収納紙幣束の出金動作
これは、束紙幣処理部P1において、紙幣束収納部3に収納されていた紙幣束B(収納紙幣束)を出金して、束出金口10からの取り出しに供するための動作である。
【0048】
具体的には、図2に示す束紙幣処理部P1において、まず出金すべき金種の収納庫3a〜3c(通常は、一括束収納庫3cを除く)から搬送路Cへ紙幣束Bが投出される。その具体的な投出動作は、図5を参照して上述した通りである。搬送路Cへ投出された紙幣束Bは、搬送手段4によって昇降通路2まで搬送され、そこで待機している昇降ステージ20上に集積される。次に、搬送手段4の揺動待避部4aが、搬送位置から待避位置へ揺動して昇降通路2内から待避する。その後、収納紙幣束のみを出金する場合は、ステージ20が出金位置h2まで上昇し、シャッター11が開いて束出金口10を開放することで、紙幣束Bが束出金口10からの取り出し(支払)に供される。
【0049】
(2)結束紙幣束の出金動作
これは、バラ紙幣処理部P2のバラ収納庫8a〜8eに収納されていたバラ紙幣Sを、束紙幣処理部P1において紙幣束B(結束紙幣束)として出金し、束出金口10からの取り出しに供するための動作である。
【0050】
具体的には、まず図3に示すバラ紙幣処理部P2において、出金すべき紙幣束Bに対応する金種のバラ収納庫8a〜8e(通常は、5千円,2千円バラ収納庫8c,8d)からバラ紙幣Sが、繰出し機構86によって1枚ずつ繰り出され、出金搬送路R2に沿って搬送されて行く。出金識別部D2を通過したバラ紙幣Sは(出金リジェクト箱77へ送られるものを除いて)スタッカ76a,76bに集積され、バラ紙幣の束B’として搬送ユニット6で束紙幣処理部P1へ搬送される。
【0051】
図2に示す束紙幣処理部P1へ搬送されたバラ紙幣の束B’は、搬送ユニット6によって結束印字部5に送り込まれる。送り込まれたバラ紙幣の束B’は、結束手段5aによって結束帯Wで結束され、紙幣束B(結束紙幣束)として搬送ベルト58,59で昇降通路2へ繰り出される。その間、結束帯Wには、プリンタ5bによる所定の印字等と行名スタンプ5cによる押印がなされると共に、必要に応じて損券スタンプ5dによる押印がなされる。
【0052】
昇降通路2へ繰り出された紙幣束Bは、受取位置h1で待機している昇降ステージ20上(既に収納紙幣束が集積されている場合は、その上)に集積される。その後、ステージ20が出金位置h2まで降下した後、シャッター11が開いて束出金口10を開放することで、紙幣束Bが束出金口10からの取り出し(支払)に供される。
【0053】
(3)バラ紙幣の出金動作
これは、バラ紙幣処理部P2のバラ収納庫8a〜8eに収納されていたバラ紙幣Sを出金して、出金口18からの取り出しに供するための動作である。
【0054】
具体的には、図3に示すバラ紙幣処理部P2において、まず出金すべき金種のバラ収納庫8a〜8e(通常は、一括バラ収納庫8eを除く)から繰出し手段86によって1枚ずつ繰り出されるバラ紙幣Sは、出金搬送路R2に沿って搬送されて行く。それらのバラ紙幣Sは、出金識別部D2で金種等の識別がなされ、識別不能な出金リジェクト紙幣は出金リジェクト箱77に集積される。それ以外のバラ紙幣Sは、出金集積部75に集積される。出金集積部75に集積された出金紙幣は、シャッターが開いて開放された出金口18を通じて取り出し(支払)に供される。
【0055】
[出金処理]
次に、本実施形態の紙幣処理装置における出金処理(制御)の内容について、図7乃至図12を参照して説明する。図7は、出金処理のロジックを具体例を含むフローチャートにより示し、図8は、出金処理動作の一例をタイムチャートにより時系列的に示している。また、図9乃至図12は、図8のタイムチャートにおけるA〜Dの各期間に対応した、(a)束紙幣処理部と(b)バラ紙幣処理部の動作をそれぞれ示している。
【0056】
まず、図7に例示するように、万円紙幣350枚、5千円紙幣130枚、2千円紙幣110枚および千円紙幣480枚の出金指示があったとすると、(1束につき100枚として)各枚数を100で割った商と余りが、それぞれ出金すべき紙幣束の束数とバラ紙幣の枚数となる。すなわち、図示例では万円紙幣が3束+50枚、5千円紙幣が1束+30枚、2千円紙幣が1束+10枚、千円紙幣が4束+80枚という結果になる。
【0057】
そして、制御手段は、この結果に基づいたバラ紙幣の出金指示を行う(ステップS1)。なお、この出金指示に応じた出金動作については、上記「(3)バラ紙幣の出金動作」の項目にて説明した通りである。一方、紙幣束については、制御手段が、金種ごとの束収納庫の有無に応じて異なる制御を行う(ステップS2)。すなわち、束収納庫の有る金種(この場合は万円および千円)については、収納紙幣束の出金指示を行う(ステップS3)。この出金指示に応じた出金動作については、上記「(1)収納紙幣束の出金動作」の項目にて説明した通りである。
【0058】
一方、束収納庫の無い金種(この場合は5千円および2千円)については、バラ紙幣の集積終了後に(ステップS4)、結束紙幣束の出金指示を行う(ステップS5)。この出金指示に応じた出金動作については、基本的には上記「(2)結束紙幣束の出金動作」の項目にて説明した通りであるが、バラ紙幣および収納紙幣束の出金動作等との関係において、以下のような制御が行われる。
【0059】
すなわち、必要な結束紙幣束の束数が保留束数を超えるときは(ステップS6)、結束印字部5内の結束紙幣束が保留束数に達した時点で(ステップS7)、結束出金動作が一時停止され、既に形成されている結束紙幣束は結束印字部5内で待機状態とされる(ステップS8)。一方、必要な結束紙幣束の束数が保留束数以下のときは(ステップS6)、結束印字部5内の結束紙幣束がその束数に達した時点で(ステップS9)、全ての結束紙幣束が結束印字部5内で待機状態とされる(ステップS10)。
【0060】
その後、昇降ステージ20上への収納紙幣束の集積が終了してから(ステップS11)、結束出金動作が再開(結束紙幣束の集積が開始)される(ステップS12)。そして、必要な束数の集積が終了するまで結束紙幣束の(昇降ステージ20上の収納紙幣束の上への)集積が行われる(ステップS13)。なお、出金すべき紙幣束B(収納紙幣束および結束紙幣束)が昇降ステージ20上に全て集積されてから、シャッター11が開いて束出金口10が開放される。
【0061】
以上のような出金処理(制御)の内容を図8乃至図12を用いて時系列的に例示すると、以下のようになる。
【0062】
まず、図8のA期間においては、収納紙幣束およびバラ紙幣の繰出し〜集積が並行して行われる。すなわち、図9に示すように、束紙幣処理部P1において、出金すべき束収納庫3b,3cから繰り出された収納紙幣束が昇降ステージ20上に集積される。これと並行して、バラ紙幣処理部P2において、出金すべきバラ収納庫8b〜8eから繰り出されたバラ紙幣が出金集積部75に集積される。
【0063】
次に、図8のB期間(バラ紙幣の集積終了後)においては、収納紙幣束の繰出し〜集積、結束紙幣束(の一部)の形成、およびバラ紙幣の支払が並行して行われる。すなわち、図10に示すように、束紙幣処理部P1において、引き続き収納紙幣束の束収納庫3b,3cからの繰出し〜昇降ステージ20上への集積が行われると共に、バラ紙幣処理部P2において、出金口18が開放され、出金集積部75に集積されたバラ紙幣の取り出しが行われる。これと並行して、バラ紙幣処理部P2において、結束紙幣束として出金すべき5千円および/または2千円のバラ収納庫8c,8dから繰り出されたバラ紙幣がスタッカ76a,76bに集積され、束搬送ユニット6によって束紙幣処理部P1へ搬送される。
【0064】
束紙幣処理部P1へ搬送されたバラ紙幣の束は、結束印字部5にて結束紙幣束にされるが、結束紙幣束が保留束数(または必要な束数)に達した時点で結束出金動作が一時停止され、既に形成された結束紙幣束は結束印字部5内で(図2に示す上方搬送ベルト58,59によって昇降通路2の直前まで繰り出された位置を進出限度として)待機させられる。
【0065】
次に、図8のC期間(収納紙幣束の集積終了後)においては、図11に示すように、残りの結束紙幣束の形成(必要な場合のみ)および形成された結束紙幣束の繰出し〜集積が行われる。なお、収納紙幣束の集積終了後、結束紙幣束の集積に備えて昇降ステージ20の上昇が行われる(図10(a))。
【0066】
次に、図8のD期間(結束紙幣束の集積終了後)においては、図12に示すように、紙幣束の支払が行われる。すなわち、束紙幣処理部P1において、出金口10が開放され、昇降ステージ20上に集積された紙幣束(収納紙幣束および結束紙幣束)の取り出しが行われる。
【0067】
[作用効果]
次に、以上のような構成よりなる本実施形態の作用効果について説明する。
【0068】
本実施形態によれば、結束印字部5等(バラ紙幣結束手段および結束紙幣束繰出し手段)による結束紙幣束の形成および繰出しの少なくとも一部を、搬送手段4による収納紙幣束の繰出しと並行して行うことで(例えば図8のB期間)、紙幣束Bによる出金処理を行う際、バラ紙幣の束B’を結束して紙幣束B(結束紙幣束)を形成することによる処理時間の増大を抑制することができる。これにより、低頻度金種(5千円および/または2千円)の紙幣はバラ紙幣Sだけを収納しておいて必要に応じて結束するようにしても、実用上、従来と比べて遜色のない速さで紙幣束Bによる出金処理を行うことが可能となる。
【0069】
このため、紙幣出金処理の実用効率を損なうこなく、次のような効果を得ることが可能となる。すなわち、装置内に低頻度金種をバラ紙幣Sだけで収納しておくことで、低頻度金種の紙幣の利用効率を向上させることができる。また、低頻度金種用の束収納倉庫を省略することで装置全体のコスト効率を向上させることができる。
【0070】
次に、本実施形態によれば、出金集積部75へのバラ紙幣Sの集積終了後に結束紙幣束の出金指示が行われ、結束印字部5等(バラ紙幣結束手段および結束紙幣束繰出し手段)の動作が開始されるので、結束紙幣束による出金処理が、バラ紙幣Sの出金処理に影響を与えることがない。
【0071】
また、出金すべき収納紙幣束および結束紙幣束が昇降ステージ20上に全て集積されてからシャッター11が開いて束出金口10を開放することで、集積された収納紙幣束と結束紙幣束とが束出金口10から一括して取り出されるようにして、出金処理の簡明化を図ることができる。
【0072】
さらに、結束印字部5が、保留束数(または、それ以下の必要な束数)だけ結束紙幣束を保留した時点で結束出金動作を一時停止し、収納紙幣束の集積終了後に結束出金動作を再開するようにしたので、紙幣束集積部としての昇降ステージ20上における収納紙幣束と結束紙幣束との干渉を防止すると共に、集積される紙幣束Bの順序を収納紙幣束(万円および/または千円)から結束紙幣束(5千円および/または2千円)へと金種別に揃えることが可能となる。
【0073】
[変形例]
低頻度金種の紙幣として5千円および2千円紙幣を想定し、それらをバラ紙幣Sのみで収納しておく場合について説明したが、低頻度金種の紙幣として5千円または2千円のいずれか一方を想定してもよい。また、新たな金種の紙幣が発行された場合は、その使用頻度に応じて低頻度金種として想定するか否かを決めればよい。さらに、外国通貨の紙幣を対象とすることも可能であり、その場合は通貨ごとの実情等に応じて低頻度金種を想定すればよい。
【0074】
図7乃至図12に示した出金処理の内容はあくまでも例示であり、特に図8のタイムチャートは典型的な例を示すものに過ぎない。例えば、結束紙幣束の形成中(図8の「待機」時点まで)に収納紙幣束の集積が終了した場合は、結束出金動作の一時停止(結束紙幣束の待機)は事実上、不要となる。
【0075】
【発明の効果】
本発明によれば、紙幣束による出金処理を行う際、バラ紙幣の束を結束して結束紙幣束を形成することによる処理時間の増大を抑制することができる。これにより、低頻度金種はバラ紙幣だけを収納しておいて必要に応じて結束するようにしても、実用上、従来と比べて遜色のない速さで紙幣束による出金処理を行うことが可能となる。このため、紙幣出金処理の実用効率を損なうこなく、次のような効果を得ることが可能となる。すなわち、低頻度金種をバラ紙幣だけで収納しておくことで、低頻度金種の紙幣の利用効率を向上させることができる。また、低頻度金種用の紙幣束収納部を省略することで装置全体のコスト効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による紙幣処理装置の一実施形態の外観を示す斜視図。
【図2】図1に示す紙幣処理装置における束紙幣処理部の内部構造を模式的に示す縦断面図。
【図3】図1に示す紙幣処理装置におけるバラ紙幣処理部の内部構造を模式的に示す縦断面図。
【図4】図2に示す束紙幣処理部における紙幣束搬送路の周辺部分(紙幣束収納時)を拡大して示す図であって、(a)は平面図、(b)は縦断面図。
【図5】図2に示す束紙幣処理部における紙幣束搬送路の周辺部分(紙幣束投出時)を拡大して示す図であって、(a)は平面図、(b)は縦断面図。
【図6】図2に示す束紙幣処理部と図3に示すバラ紙幣処理部に共通した束搬送ユニットの把持部の動作を、各処理部の一部との関係で示す平面図。
【図7】図1に示す紙幣処理装置における出金処理のロジックを例示する、フローチャートを含んだ説明図。
【図8】図1に示す紙幣処理装置における出金処理動作の一例を示すタイムチャート。
【図9】図8のタイムチャートのA期間に対応した、(a)束紙幣処理部と(b)バラ紙幣処理部の動作を示す模式的断面図。
【図10】図8のタイムチャートのB期間に対応した、(a)束紙幣処理部と(b)バラ紙幣処理部の動作を示す模式的断面図。
【図11】図8のタイムチャートのC期間に対応した、(a)束紙幣処理部と(b)バラ紙幣処理部の動作を示す模式的断面図。
【図12】図8のタイムチャートのD期間に対応した、(a)束紙幣処理部と(b)バラ紙幣処理部の動作を示す模式的断面図。
【図13】図1に示す紙幣処理装置を組み込んだ出納システムの外観を示す斜視図。
【符号の説明】
100 紙幣処理装置
P1 束紙幣処理部
1 筐体
10 束出金口
11 シャッター(開閉部材)
12 開閉扉
13 束放出口
14 施錠装置
2 紙幣束昇降通路
20 昇降ステージ(紙幣束集積部)
22 傾斜板
3 紙幣束収納部
3a 一括束収納庫
3b 万円束収納庫
3c 千円束収納庫
30 昇降ステージ
34 開閉板
36 仕切板
4 搬送手段(収納紙幣束繰出し手段)
4a 揺動待避部
40,41,42 プーリ
44 搬送ベルト
45 ピン
48 レバー
5 結束印字部
5a 結束装置(バラ紙幣結束手段)
5b プリンタ(印字手段)
58,59 上方搬送ベルト(結束紙幣束繰出し手段)
6 束搬送ユニット(バラ紙幣結束手段)
6a 把持部
6b 移動部
D 識別部(識別手段)
P2 バラ紙幣処理部
1’ 筐体
16 入金口
18 出金口
7 入出金処理部
75 出金集積部(バラ紙幣集積部)
76a,76b スタッカ(バラ紙幣結束手段)
8 バラ紙幣収納部
8a 一括バラ収納庫
8b 万円バラ収納庫
8c 5千円バラ収納庫
8d 2千円バラ収納庫
8e 千円バラ収納庫
86 繰出し機構(バラ紙幣繰出し手段)
D1 入金識別部
D2 出金識別部
R1〜R3 搬送路
R2 出金搬送路(バラ紙幣繰出し手段)
B 紙幣束(結束済)
B’ バラ紙幣の束(未結束)
S バラ紙幣
W 結束帯

Claims (5)

  1. 予め結束されている紙幣束を収納紙幣束として収納する紙幣束収納部と、
    この紙幣束収納部から収納紙幣束を繰り出すための収納紙幣束繰出し手段と、この収納紙幣束繰出し手段によって繰り出された収納紙幣束を集積して取り出しに供するための収納紙幣束集積部と、
    バラ紙幣を収納するバラ紙幣収納部と、
    このバラ紙幣収納部からバラ紙幣を繰り出すためのバラ紙幣繰出し手段と、
    このバラ紙幣繰出し手段によって繰り出されたバラ紙幣を集積して取り出しに供するためのバラ紙幣集積部と、
    前記バラ紙幣繰出し手段によって繰り出されたバラ紙幣を集積し、集積したバラ紙幣の束を結束して結束紙幣束を形成するためのバラ紙幣結束手段と、
    このバラ紙幣結束手段によって形成された結束紙幣束を繰り出すための結束紙幣束繰出し手段と、
    この結束紙幣束繰出し手段によって繰り出された結束紙幣束を集積して取り出しに供するための結束紙幣束集積部と、
    前記収納紙幣束繰出し手段、前記バラ紙幣繰出し手段、前記バラ紙幣結束手段および前記結束紙幣束繰出し手段を制御する制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、前記バラ紙幣結束手段による結束紙幣束の形成および前記結束紙幣束繰出し手段による結束紙幣束の繰出しの少なくとも一部を、前記収納紙幣束繰出し手段による収納紙幣束の繰出しと並行して行わせるように構成されている、ことを特徴とする紙幣処理装置。
  2. 前記制御手段は、前記バラ紙幣集積部へのバラ紙幣の集積終了後に、前記バラ紙幣結束手段および前記結束紙幣束繰出し手段の動作を開始させるように構成されている、ことを特徴とする請求項1記載の紙幣処理装置。
  3. 前記収納紙幣束集積部と前記結束紙幣束集積部とが紙幣束集積部として一体に設けられると共に、
    前記紙幣束集積部を外部と連通させる束出金口と、この束出金口を開閉する開閉部材とをさらに備え、
    前記制御手段はさらに、出金すべき収納紙幣束および結束紙幣束が前記紙幣束集積部に全て集積されてから前記束出金口を開放するよう、前記開閉部材の開閉を制御する、ことを特徴とする請求項1又は2記載の紙幣処理装置。
  4. 前記収納紙幣束集積部と前記結束紙幣束集積部とが紙幣束集積部として一体に設けられ、
    前記バラ紙幣結束手段および前記結束紙幣束繰出し手段は、前記紙幣束集積部に繰り出される前の結束紙幣束を所定の保留束数だけ保留可能に構成されると共に、
    前記制御手段は、
    (イ)前記バラ紙幣結束手段および前記結束紙幣束繰出し手段が、前記保留束数だけ結束紙幣束を保留した時点で動作を停止し、
    (ロ)前記紙幣束集積部への収納紙幣束の集積終了後に、前記バラ紙幣結束手段および前記結束紙幣束繰出し手段が動作を再開する、
    ような制御を行うように構成されている、ことを特徴とする請求項1又は2記載の紙幣処理装置。
  5. 前記紙幣束収納部は、万円紙幣および千円紙幣の束を金種別に収納し、
    前記バラ紙幣収納部は、万円紙幣と、5千円紙幣および2千円紙幣の少なくとも一方と、千円紙幣とを金種別に収納する、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の紙幣処理装置。
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