JP2000187371A - 帯電装置、現像装置および画像形成装置 - Google Patents

帯電装置、現像装置および画像形成装置

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JP2000187371A
JP2000187371A JP11229627A JP22962799A JP2000187371A JP 2000187371 A JP2000187371 A JP 2000187371A JP 11229627 A JP11229627 A JP 11229627A JP 22962799 A JP22962799 A JP 22962799A JP 2000187371 A JP2000187371 A JP 2000187371A
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Akihiko Noda
明彦 野田
Shota Oba
正太 大場
Kazuhiro Hayashi
和廣 林
Yasuo Takayama
康夫 高山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被帯電物に単極性の電荷を付与することがで
きる小型で低コストの帯電装置を提供する。また、この
帯電装置を現像用トナーの帯電装置又はトナー像の転写
装置として用い、像の乱れのない現像装置又は画像形成
装置を提供する。 【解決手段】 絶縁性基体11上に、給電電極12aと
その表面の半導電性部材12bとからなる電荷付与部材
12が形成され、この電荷付与部材と重ならない位置に
絶縁性のスペーサー13を介して電界制御部材14が積
層される。これらの電荷付与部材、スペーサー及び電界
制御部材は無機材料で形成されている。電荷付与部材1
2と電界制御部材14との間には、持続的な放電が生じ
るような電圧が印加され、電界制御部材14と導電性基
体11との間には、所望の極性のイオン又は電子を導電
性基体側に誘導する電界を生じるような電圧が印加され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真装置や静
電記録装置等に用いられる帯電装置及び該帯電装置をト
ナーの帯電に使用した現像装置、さらに該帯電装置を転
写装置として使用した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真装置や静電記録装置
においては、感光体又は像担持体の帯電にコロナ放電装
置が一般的に用いられている。このコロナ放電装置には
コロトロン方式とスコロトロン方式がある。図12はコ
ロトロン方式のコロナ放電装置を示す概略構成図であ
る。このコロナ放電装置は、被帯電体101と対向する
ように張架された放電ワイヤ102と、この周囲を覆う
ように配置された導電性シールド103とで主要部が構
成されている。上記放電ワイヤ102は、線径が数十μ
m程度であり、被帯電体101との間に電源104から
高電圧が印加される。そして、コロナ放電によって放電
ワイヤ102の周囲にイオンを生じさせ、その移動によ
り被帯電体101を帯電させるようになっている。この
ようなコロナ放電装置は、簡単な構造で充分な量の放電
電荷を絶縁性の被帯電体に付与することができる。
【0003】しかし、コロトロン方式の放電装置では、
放電電荷が被帯電体の載った電極側以外にも向かうため
それを防止する必要があることと、放電の安定化のため
に導電性シールド103を設けること等が必要である。
このシールドを放電ワイヤ102に近づけすぎると両者
の間で火花放電が発生してしまうために、両者の間隔を
あまり小さくすることができず、小型化に適していない
という欠点がある。
【0004】また、感光体を帯電する他の装置として、
特開昭50−843号公報、特開昭50−13661号
公報、特開昭64−73367号公報、特開昭58−1
50975号公報、特開平4−51266号公報、4−
249270号公報等に開示されているものがある。特
開昭50−843号公報、特開昭50−13661号公
報、特開昭64−73367号公報に開示されている装
置は、抵抗体であるロールを感光体に接触させ、このロ
ールと感光体との間に電圧を印加し、微小間隙内で持続
的な放電を生じさせて帯電を行なうものである。また、
特開昭58−150975号公報、特開平4−5126
6号公報、4−249270号公報等に開示されている
装置は、高抵抗で導電性のフイルムを感光体に接触さ
せ、感光体との間に電圧を印加して微小間隙内での放電
を起こさせるものである。
【0005】このように接触によって帯電させる方式の
装置は、抵抗体に被帯電体の載った電極を近づけ、その
電極に向かう電界によって放電させて電荷の付与を行う
ものである。このため、放電電界を形成するために両者
の間隙を非常に狭くしなければならず、多くの場合は接
触しているため、放電電極側への異物付着によって帯電
特性を乱してしまう。つまり、感光体上に残留するトナ
ー含有物や紙粉などの付着、又は感光体表面の摩耗によ
って、帯電特性が変化したり、不均一になってしまうと
いう欠点がある。
【0006】一方、トナーを帯電するための装置として
は、特開昭60−83972号公報、特開昭54−17
030号公報、特開昭62−291678、特開昭64
−62675号公報等に開示されるものがある。特開昭
60−83972号公報に開示される装置は、絶縁性の
基板上に複数の電極を並列するように積層し、これをト
ナーの薄層が形成された現像ロールに対向させ、上記電
極間に放電電圧を印加することによって、現像ロール上
のトナーを帯電するものである。
【0007】また、特開昭54−17030号公報、特
開昭62−291678、特開昭64−62675号公
報等に開示される装置は、図13(a),(b)に示す
ように、現像ロール111上のトナー層に電圧を印加し
たロール状の電極112又はブレード状の電極113を
接触させ、微小間隙で生じる放電によってトナーを帯電
するものである。
【0008】しかし、このような帯電装置では、図14
(a),(b)に示すように、電圧が印加された抵抗体
電極をトナー層に接触させ、電極と現像ロールの間で放
電現象を発生させているため、トナーは両者間で発生す
る放電現象の中に存在しており、帯電されたトナ−は所
望の極性に揃わず、いわゆる逆極性トナ−が発生してし
まう。
【0009】この逆極性トナーの発生機構としては、次
のような現象が考えられる。放電にともなう電離により
電子雪崩現象が発生しており、プラスイオンと電子また
はマイナスイオンという相反する極性の電荷が発生す
る。しかも、トナーは、図14に示すように、その放電
領域に存在するためにプラスイオンと電子又はマイナス
イオンの両者ともがトナーに電荷を付与することにな
り、逆極性のトナーが発生する。
【0010】例えば、文献「放電現象」(東京電機大学
出版、本田侃士著、64ページ)に基づいて平行する2
つの電極間に発生している電子とプラスイオンの相対密
度を計算してみると、図15に示すように、プラスイオ
ンは陽極(現像剤担持体)の極近傍にも存在し、トナー
の大きさ(7〜10μm)において、電子の数千倍もあ
ることが示される。また、文献「最近の電子写真現像シ
ステムとトナ−材料の開発・実用化」[日本科学情報
(株)出版部、竹内学、303ページ]に記載された方
法で、トナ−粒子1個1個の極性と帯電量を分布として
計測した結果によれば、逆極性トナ−は20wt%であ
る。さらに、特開昭60−83972号公報に記載の帯
電装置においても同様の問題点がある。
【0011】一方、放電を用いない小型のトナー帯電方
法としては、トナー層規制部材との摩擦帯電による方法
が良く知られている。トナー層規制部材として剛体を用
いた場合には、トナーとトナー層規制部材との接触確率
が小さく、トナーはあまり帯電されない。これに対し
て、トナーとトナー層規制部材がより接触する方法とし
て、現像ロールに弾性部材からなるブレードを接触さ
せ、現像ロール上に一成分のトナー層を形成すると同時
に、ブレードによりトナーを摩擦帯電し、トナーに電荷
を与える方法がある。
【0012】しかし、このような装置では、すべてのト
ナーを十分に帯電することが難しく、所望の極性とは逆
に帯電した所謂逆極性トナーが存在し、その逆極性トナ
ーにより地かぶりが発生するという欠点を有する。すな
わち、ブレードでの摩擦帯電においては、トナーがブレ
ードと接触する確率が低く、特に微小トナーは摩擦帯電
されずに層形成箇所を通過してしまい、トナーが帯電さ
れないことがある。そこで、摩擦帯電を促進するために
トナー層規制部材のトナーへの圧力を増加することが考
えられるが、摩擦熱によりトナーのバインダー樹脂が溶
け、ブレード詰まりにより白筋が発生するという問題が
生じる。従って、トナー層規制部材を用いた摩擦による
トナー帯電方法では、信頼性を保ちつつ逆極性トナーを
なくすことができない。
【0013】そこで、トナーに対して単極性の電荷を付
与することができる装置として、特開平10−3962
4号公報に記載の技術が提案されている。この装置は、
図16(a)に示すように、現像ロール121との対向
部で電界を生じさせる電荷付与部材122と、該電荷付
与部材122上に絶縁部材123を介して積層され、電
荷付与部材の電位と現像ロールの電位との中間の電位が
付与されることによって前記電界内で生じる放電の電離
領域を制限する電界制御部材124とを有している。さ
らに、電荷付与部材122の背面側には、電荷付与部材
に電位を付与する給電部材125を備えている。また、
図16(b)に示す装置のように、電荷付与部材132
上の絶縁部材133及び電界制御部材134が配置され
た領域の外側に給電部材135を設け、該給電部材13
5により電荷付与部材132に電位を付与する方式もあ
る。
【0014】このような装置では、電荷付与部材に放電
開始電位以上の電位を印加するとともに、電界制御部材
に現像ロールと電荷付与部材との間の電位を印加する。
そして、電荷付与部材と電界制御部材との間で高電界を
発生させて電離状態を形成し、一方、電界制御部材と現
像ロールとの間には弱電界を形成して上記電離状態の高
電界内で発生した所望の極性の電荷のみを現像ロール側
に誘導するものである。これにより、現像ロール上のト
ナーを所望の極性に帯電し、逆極性トナーの発生を防止
することができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図16
(a),(b)に示す従来の帯電装置では、次のような
問題点がある。上記帯電装置では、電荷付与部材と電界
制御部材との間で放電を発生させ、そのうちの単極性電
荷だけを電界制御部材と現像ロールとの間の電界によっ
て現像ロール上のトナーに付与しているが、火花放電を
発生させずに持続的な放電を生じるために、電荷付与部
材と電界制御部材のいずれか一方は、体積抵抗率が10
5 〜1010Ωcm程度の半導電性である必要がある。特
に、高電圧を印加する電荷付与部材が半導電性であるほ
うが被帯電物への火花放電は起こりにくい。このため電
荷付与部材としては、例えば、導電性粉を分散させたS
iゴムやEPDMゴムなどの半導電性を持つ抵抗体が用
いられ、体積抵抗率が上記範囲に、望ましくは106
108 Ωcm程度に設定されている。
【0016】しかし、このような半導電性の抵抗体は、
放電時に電子やイオンが衝突することにより劣化しやす
いという問題がある。このため、帯電電位を長期間にわ
たってほぼ一定に保つことが困難である。
【0017】また電荷付与部材又は電界制御部材の材料
として、上記のような有機物を用い、両部材の間に絶縁
部材を介在させる構成では、電荷付与部材上に絶縁部材
を接着剤により貼着する方法が一般的である。しかし、
この方法では接着剤のはみ出しによって電荷付与部材表
面が塞がれやすいという欠点がある。
【0018】これに対して特開平10−115969号
公報に記載の帯電装置では、図17(a),(b)に示
すように、絶縁基板145上にほぼ平行に配列した電荷
付与部材142と電界制御部材144とが設けられてお
り、電荷付与部材142は、導電性層142aとその表
面を被覆する半導電性層142bとから構成されてい
る。このような帯電装置では、両部材をほぼ平行に配列
することによって、電荷付与部材142の表面が塞がれ
るのを回避できるという利点がある。しかし、この装置
では、電荷付与部材142と電界制御部材144との間
で横方向に流れる電流が多く、被帯電物を十分に帯電す
るために大きな電圧を印加して多くの電流を流さなけれ
ばならない。このため、帯電効率が悪いという問題があ
る。
【0019】本発明は上記のような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、電荷付与部材や電界制御
部材の劣化を防止して長期にわたり安定した帯電を行う
ことができる帯電装置を供給すること、これに加えて帯
電効率が良く、低コスト化および小型化が可能な帯電装
置を供給することである。また、この帯電装置を現像装
置内でトナーの帯電に用いる場合に、逆極性のトナーの
発生を防止して、現像時に画質劣化のない良好なトナー
像が得られる現像装置を提供することである。さらに、
上記帯電装置を画像形成装置内でトナー像の転写装置と
して用いる場合に、長期にわたり安定した画質の画像形
成を可能とする画像形成装置を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、 導電性基体上に形成さ
れた被帯電体層と近接し対向するように配置され、前記
導電性基体との間に電界を生じさせる電荷付与部材と、
該電荷付与部材と前記被帯電体層との間に配置され、
該電荷付与部材の電位と該導電性基体の電位との間の電
位が付与されて、該電荷付与部材と該導電性基体との間
で生じる放電の電離領域を該電荷付与部材付近に制限す
る電離領域制御部材とを有する帯電装置であって、 前
記電荷付与部材は、絶縁性基体上に層状に形成され、
前記電離領域制御部材は、前記絶縁性基体上の前記電荷
付与部材と隣接し重ならない位置に層状に形成された絶
縁体層上に、積層して形成され、 前記絶縁体層の層厚
は、前記電荷付与部材の層厚より大きくなっていること
を特徴とする帯電装置を提供する。
【0021】このような帯電装置では、絶縁性基体上の
電荷付与部材と隣接し重ならない位置に絶縁体層を介し
て電離領域制御部材が形成され、絶縁体層の層厚は電荷
付与部材の層厚より大きく設定されているので、該絶縁
体層により電荷付与部材と電離領域制御部材との間の絶
縁性が保たれ、電荷付与部材と電離領域制御部材間の距
離を小さくしてより低い電圧で使用することが可能とな
る。
【0022】すなわち、電荷付与部材と電離領域制御部
材との間に上記電圧を印加することで、両者間に安定し
た放電が発生する。この放電により電離が起こり、電子
なだれとなって、両者間にプラスイオンと電子又はマイ
ナスイオンが発生する。一方、電離領域制御部材と導電
性基体との間では放電を生じないような弱電界を形成
し、この電界作用によって所望の極性の電荷のみを導電
性基体上の被帯電体層に誘導する。これにより被帯電体
層をほぼ均一に帯電することが可能となる。
【0023】請求項2に記載の発明は、 導電性基体上
に形成された被帯電体層と近接し対向するように配置さ
れ、前記導電性基体との間に電界を生じさせる電荷付与
部材と、該電荷付与部材の電位と前記導電性基体の電位
との間の電位が付与されて、該電荷付与部材と前記導電
性基体との間で生じる放電の電離領域を該電荷付与部材
付近に制限する電離領域制御部材とを有する帯電装置で
あって、 前記電荷付与部材は、絶縁性基体上に層状に
形成され、 前記電離領域制御部材は、前記絶縁性基体
上の前記電荷付与部材と重ならない位置に独立して形成
され、 前記電荷付与部材と前記電離領域制御部材との
間に絶縁性材料からなる隔離部材を有することを特徴と
する帯電装置を提供する。
【0024】このような帯電装置では、絶縁性基体上に
電荷付与部材と電離領域制御部材とが重ならないように
形成され、これらの間に隔離部材が設けられているの
で、電荷付与部材と電離領域制御部材との間の無駄な放
電電流が遮断される。このため、消費電力に対する被帯
電体層への放電効率を向上することが可能となる。さら
に、電荷付与部材、電離領域制御部材及び隔離部材が絶
縁性基体の表面上に形成されるため、寸法誤差が生じに
くく、製造も容易である。このため、簡単な構成で、ほ
ぼ均一な放電を得ることができる。
【0025】また、前記電荷付与部材と前記電離領域制
御部材との間の放電を安定化させるためには、請求項3
に記載したように、前記電荷付与部材と前記電離領域制
御部材とのいずれか一方又は双方が、導電性層を抵抗体
層で被覆したものであることが望ましい。抵抗体層とし
て用いられる半導電性部材は高価であり、製造コストを
引き上げてしまうという難点があるが、上記のように絶
縁性基体上の電荷付与部材と重ならない位置に絶縁体層
を介して電離領域制御部材を形成することにより、半導
電性部材の必要量を減らすことができる。
【0026】請求項4に記載の発明は、請求項1又は請
求項3に記載の帯電装置において、前記電荷付与部材、
前記電離領域制御部材又は前記絶縁体層が無機材料で形
成されているものとする。請求項5に記載の発明は、請
求項2に記載の帯電装置において、前記電荷付与部材、
前記電離領域制御部材又は前記隔離部材が無機材料で形
成されているものとする。これにより、上記部材が放電
時の電子やイオンの衝突により劣化するのを防止するこ
とができ、長期維持性を達成することができる。
【0027】請求項6に記載の発明は、請求項1、請求
項2、請求項3、請求項4又は請求項5に記載の帯電装
置において、 前記導電性基体は、所定幅の無端状周面
を有し、該周面が周回するように駆動されるものであ
り、 前記電荷付与部材及び前記電離領域制御部材は、
前記導電性基体の周面と対向し、該周面の周回進行方向
とほぼ直角方向に長い帯状に形成され、 前記電離領域
制御部材は、前記周面の全幅内の帯電される領域より広
い範囲に形成されているものとする。これにより、電荷
付与部材と電離領域制御部材との間で放電が生じる際
に、帯電装置の周囲の導電体へ電荷が流出するのを防止
することができ、被帯電体の帯電量を安定化することが
できる。
【0028】請求項7に記載の発明は、請求項1、請求
項2、請求項3、請求項4又は請求項5に記載の帯電装
置において、 前記導電性基体は、所定幅の無端状周面
を有し、該周面が周回するように駆動されるものであ
り、 前記電荷付与部材及び前記電離領域制御部材は、
前記導電性基体の周面と対向し、該周面の周回進行方向
とほぼ直角方向に長い帯状に形成され、 前記電荷付与
部材が、導電性層を抵抗体層で被覆したものであり、
前記電離領域制御部材は、導電性層又は導電性層とこれ
を被覆する抵抗体層とで構成され、 前記電荷付与部材
又は前記電離領域制御部材の長手方向に、前記電荷付与
部材の導電性層と前記電離領域制御部材の導電性層との
距離がほぼ一定であることを特徴とする。このような帯
電装置では、電荷付与部材の導電性層と電離領域制御部
材の導電性層との距離が長手方向にほぼ一定に保持され
るので、これらの間で発生する放電が安定化し、被帯電
体層の周回進行方向と直角方向における帯電均一性を確
保することができる。
【0029】請求項8に記載の発明は、請求項1、請求
項3又は請求項4に記載の帯電装置において、 前記導
電性基体は、所定幅の無端状周面を有し、該周面が周回
するように駆動されるものであり、 前記電荷付与部
材、前記電離領域制御部材及び前記絶縁体層は、前記導
電性基体の周面と対向し、該周面の周回進行方向とほぼ
直角方向に長い帯状に形成され、 前記絶縁体層の層厚
は、該絶縁体層の長手方向にほぼ一定の厚さに形成され
ているものとする。このような帯電装置では、絶縁体層
の層厚を長手方向にほぼ一定とすることにより、絶縁体
層上に積層される電離領域制御部材の高さを長手方向に
ほぼ一定にそろえることができる。このため、電荷付与
部材と電離領域制御部材との距離をほぼ一定にすること
ができ、被帯電体層の周回進行方向と直角方向における
帯電均一性を確保することができる。
【0030】請求項9に記載の発明は、 表面に静電電
位の差による潜像が形成された像担持体と対向する位置
に配置され、現像部材の周回移動する無端状周面に形成
された現像剤層からトナーを前記像担持体に転移して前
記潜像を可視化する現像装置において、 前記現像部材
にトナーを供給する無端状周面を備えた現像剤搬送部材
又は前記現像部材の周面と対向して、請求項1から請求
項8までのいずれかに記載の帯電装置が配置され、 前
記現像部材又は前記現像剤搬送部材上に形成されたトナ
ー層を所定の極性に帯電することを特徴とする現像装置
を提供する。
【0031】このような現像装置では、電荷付与部材と
電離領域制御部材との間の放電により電離状態を形成
し、電離領域制御部材と現像部材又は現像剤搬送部材と
の間の電界により上記電離状態の電界内で発生した所望
の極性の電荷のみをトナー層に誘導することができる。
このため、逆極性のトナー粒子の発生が防止され、トナ
ーをほぼ均一に帯電させることができる。さらにトナー
層を形成する層形成部材に、前記帯電装置が一体として
支持される構成とすることにより、帯電装置の設置スペ
ースを節約でき、現像装置の小型化、低コスト化が可能
となる。
【0032】請求項10に記載の発明は、 無端状の周
面に静電電位の差による潜像が形成される像担持体と、
前記像担持体上の潜像を、トナーの付着により可視化
する現像装置と、 前記トナーの付着により形成された
トナー像を、受像体に転写する転写装置とを有する画像
形成装置において、 前記転写装置は、前記像担持体に
前記受像体が当接される位置で、該像担持体と対向する
ように、請求項1から請求項8までのいずれかに記載の
帯電装置を配置したものであることを特徴とする画像形
成装置を提供する。このような画像形成装置では、転写
装置により受像体を長手方向にほぼ均一に帯電すること
ができ、これによって像担持体上のトナー像が安定して
受像体に転写される。このため、長手方向にほぼ均一な
転写画像を得ることができる。
【0033】請求項11に記載の発明は、 請求項10
に記載の画像形成装置において、前記帯電装置の前記電
荷付与部材であって、前記受像体搬送方向における最上
流側にあるものは、前記受像体が前記像担持体と密着す
るニップ部の上流端と対向する位置にあることを特徴と
する。このような画像形成装置では、ニップ部へ進入す
る直前の像担持体上のトナーに対して電界の作用が及ば
なくなり、ニップ部の手前でトナーが受像体に転写され
てしまうことによるトナーの飛び散りを大幅に低減する
ことができる。これにより、トナー像の転写を確実に行
うことができ、画質劣化のない良好な画像を得ることが
できる。
【0034】請求項12に記載の発明は、 請求項10
に記載の画像形成装置において、前記帯電装置の前記電
荷付与部材であって、前記受像体搬送方向における最下
流側にあるものは、前記受像体が前記像担持体と密着す
るニップ部の下流端と対向する位置にあることを特徴と
する。このような画像形成装置では、ニップ部の下流側
で受像体に転写されたトナーに電界の作用が及ぶのを防
止することができ、受像体上のトナーの飛び散りを低減
することができる。これにより、転写後のトナー像の画
質劣化を防止することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本願に係る発明の実施の形
態を図に基づいて説明する。図1は請求項9に記載の発
明の第1の実施形態である現像装置を示す概略構成図で
ある。図2はこの現像装置で用いられる帯電装置であっ
て、請求項1、請求項3、請求項4、請求項6、請求項
7又は請求項8に記載の発明の第1の実施形態である帯
電装置を示す概略構成図である。この帯電装置が用いら
れている現像装置2は、電子写真装置又は静電記録装置
における像担持体1にトナーを選択的に転移して、像担
持体1上の静電潜像を可視化するものであり、図1に示
すように、周面にトナーの薄層を担持しながら回転し、
像担持体1と対向する現像領域で像担持体にトナーを転
移させる現像ロール3を備えている。この現像ロール3
には電源4からバイアス電圧が印加され、像担持体との
間に電界を形成して電荷を有するトナーを像担持体に転
移させるものである。したがって、トナーは適切な電荷
を有していることが必要となり、トナーの各粒子が適切
な電荷を保持するように帯電を行なう装置として本実施
形態の帯電装置5が用いられている。
【0036】この帯電装置5は、現像ロール3と近接・
対向するように配設されており、図2(a),(b)に
示すように、絶縁基板11上に形成された給電電極12
aとこれを被覆する半導電性部材(抵抗体層)12bと
からなる電荷付与部材12が、絶縁基板11の長手方向
に長い帯状に設けられている。各電荷付与部材12の間
には、絶縁基板11上に形成された絶縁性材料からなる
スぺーサー13を介して、給電電極14aとこれを被覆
する半導電性部材(抵抗体層)14bとからなる電界制
御部材14が設けられている。また、電荷付与部材12
を構成する給電電極12aと、電界制御部材14を構成
する給電電極14aには、直流電圧を印加する電源1
5,16が接続されている。
【0037】上記電荷付与部材12と電界制御部材14
とは絶縁基板11上においてほぼ一定の間隔で配置され
ており、電界制御部材14と絶縁基板11との間に介在
されるスぺーサー13の厚さは、電荷付与部材12の厚
さより大きくなるように形成されている。このため、電
界制御部材14は絶縁基板11に対して垂直方向に、電
荷付与部材12の位置よりも高い位置に形成されてい
る。上記スペーサー13の厚さは、絶縁基板11の長手
方向にほぼ一定となるように形成されており、電荷付与
部材12を構成する給電電極12aと電界制御部材14
を構成する給電電極14aとの距離が、絶縁基板11の
長手方向にほぼ一定となるように調整されている。また
図2(b)に示すように、帯電制御部材14は絶縁基板
11の長手方向において、電荷付与部材12より広い範
囲に延長して設けられている。
【0038】上記絶縁基板11はセラミックからなり、
上記電荷付与部材12はアルミ、ニッケル等の金属から
なる導電性の給電電極12aに、導電成分を混入したガ
ラスからなる半導電性部材12bを被覆したものであ
る。これらの電荷付与部材12bの厚さは30μmで、
現像ロール3の周方向における幅は50μmであり、放
電部分の全幅5mmの間に10本配置される構成となっ
ている。また、半導電性部材12bの体積抵抗率は約1
6 Ω・cmとなっている。なお、半導電性部材12b
としては、上記材料のほかアモルファスシリコンを用い
ることもできる。上記スぺーサー13はガラスからな
り、上記電界制御部材14は導電性の給電電極14a
に、導電成分を混入したガラスからなる半導電性部材1
4bを被覆したものである。スぺーサー13の厚さは5
0μmであり、電界制御部材14bの厚さは30μm
で、電界制御部材14b間の間隔は100μmとなって
いる。このような帯電装置5は、現像ロール3の軸線方
向のほぼ全域にわたって対向し、図2(a)に示すよう
なほぼ均等な断面を有している。
【0039】上記現像ロール3に印加されているバイア
ス電圧の直流成分は−400Vとなっており、上記電荷
付与部材12及び電界制御部材14には電源15,16
から電圧が印加され、電荷付与部材12の電位は電源1
5,16により−1600Vに、電界制御部材14の電
位は電源16により−700Vに設定されている。
【0040】このような帯電装置5では、電荷付与部材
12と電界制御部材14との間で持続的な放電が生じ、
これらの電極間で電子なだれが生じて、電離によるイオ
ンと電子とが発生する。一方、電界制御部材14と現像
ロール3との間では弱電界が形成され、上記電離により
発生したイオンと電子のうち、マイナスイオンと電子と
が現像ロール3に誘導される。そして、このマイナスイ
オンと電子とが現像ロール3上に薄層となって担持され
ているトナー粒子に付着し、トナーを帯電させる。
【0041】このように帯電装置5から現像ロール3側
に移動する電荷はマイナスのイオンと電子に限られるの
で、現像ロール上のトナー粒子はほとんどすべてがマイ
ナスに帯電され、逆極性に帯電したトナー粒子が現像ロ
ール3上にほとんど存在しない状態となる。このように
適切に帯電されたトナーは、現像領域で像担持体1に転
移される。このとき、十分な電荷を有しているので像担
持体1上の潜像に適切な量のトナーが転移し、良好な画
像が形成される。また、逆極性のトナーが背景部に転移
してかぶりを生じるようなこともない。
【0042】上記のような帯電装置5では、電荷付与部
材12及び電界制御部材14を構成する材料として無機
材料を用いているが、図16に示す従来の帯電装置のよ
うに、一般的には、半導電性部材として有機材料が用い
られる。しかし、有機材料からなる半導電性部材では、
放電時のイオンや電子の衝突により劣化し易いという欠
点があり、このため本実施形態のように無機材料を用い
ることが長期維持性を達成する上で有効である。無機材
料としては、例えばガラス、セラミック、金属なども使
用できるが、半導電性部材としてはアモルファスシリコ
ンやガラス中に導電性物質を混入したものが有効であ
る。
【0043】その際、図16(a)又は図16(b)に
示す従来の帯電装置と同様の構成で、電荷付与部材又は
電界制御部材を無機材料で形成することも考えられる。
しかし、このような構成では、特にガラス系材料を用い
た場合に、焼成後の収縮によって寸法変動が生じ、電界
制御部材の開口幅の制御が困難になるという問題があ
る。さらに、焼成時のダレのために電界制御部材の開口
幅を広く取る必要もある。
【0044】また、図17に示す従来の帯電装置と同様
の構成で、電荷付与部材又は電界制御部材を無機材料で
形成することも考えられる。この場合は、図16
(a),(b)に示す帯電装置と比べて焼成時・冷却時
の膨張、収縮を考慮しなくても位置精度を出せることか
ら製造が容易であるが、やはり焼成時のダレのために両
電極間を十分に離して設置する必要がある。このため、
両電極の間隔が離れてより高い電圧を必要とし、帯電効
率を低下させてしまうという欠点がある。
【0045】また、上記のような半導電性材料は希少高
価であるため、帯電装置のコストを引き上げてしまう。
これは有機材料を用いた場合も同様であるが、無機材料
においては特に顕著である。
【0046】これに対し、本実施形態の帯電装置5で
は、図2(a)に示すように、帯状の電荷付与部材12
の両側に絶縁性材料からなるスぺーサー13が配置さ
れ、このスぺーサー13の上に電界制御部材14が形成
されているので、最も高価な半導電性材料の必要量を減
らすことができるとともに、スぺーサーにより電荷付与
部材と電界制御部材との絶縁性が保たれるため、両電極
間の距離を小さくしてより低い電圧で使用することがで
きる。また、電荷付与部材12及び電界制御部材14
は、それぞれ導電性の給電電極表面を半導電性部材で被
覆した構成であるので、焼成時のダレ等による寸法変動
を最小限に抑えることができ、帯電均一性を確保するこ
とができる。また図2(b)に示すように、帯電制御部
材14は、長手方向において電荷付与部材12より広い
範囲に延長して設けられているので、帯電装置5の長手
方向における外側へ電界が広がることがなく、電荷が帯
電装置の周囲に流出するのを防止することができる。
【0047】図3は、請求項1、請求項3、請求項4、
請求項6、請求項7又は請求項8に記載の発明の第2の
実施形態である帯電装置を示す概略構成図である。この
帯電装置は、絶縁基板21上に給電電極22aとこれを
被覆する半導電性部材22bとからなる帯状の電荷付与
部材22が設けられており、この電荷付与部材22の両
側の絶縁基板21上に、該電荷付与部材22の厚さより
も厚いスペーサー23が電荷付与部材22に隣接して設
けられている。このスペーサー23の表面には導電性の
電界制御部材24が形成されている。
【0048】上記電界制御部材24には、アルミ、ニッ
ケルなどの金属が用いられているが、このほか導電成分
を混入した導電性ガラスなどを用いることもできる。ま
た、上記帯電装置は、現像ロールの軸線方向のほぼ全域
にわたって対向しており、図3(a)に示すような均等
な断面を有している。なお、この帯電装置の他の構成は
図2に示す帯電装置と同じである。
【0049】このような帯電装置では、電荷付与部材2
2と電界制御部材24との間で持続的な放電が生じ、こ
れらの電極間で電子なだれが生じて電離によるイオンと
電子とが発生する。一方、電界制御部材24と現像ロー
ルとの間では弱電界が形成され、上記電離により発生し
たマイナスイオンと電子とが現像ロール3に誘導され
る。そして、このマイナスイオンと電子とが現像ロール
3上に薄層となって担持されているトナーを帯電させ
る。このような帯電装置でも、図2に示す帯電装置と同
様に、最も高価な半導電性材料の必要量を減らすことが
できるとともに、スぺーサー23により電荷付与部材と
電界制御部材との絶縁性が保たれるため、両電極間の距
離を小さくしてより低い電圧で使用することができる。
【0050】次に、上記実施形態の帯電装置の効果を確
認するために行った実験について説明する。まず、図2
及び図3に示す帯電装置と同様の構成で、半導電性部材
に無機材料を用いた場合と有機材料を用いた場合とで帯
電維持性を比較する実験を行った。この実験では、電界
制御部材に印加する電圧を一定とし、初期の被帯電物の
帯電量が一定となるように電荷付与部材に印加する電圧
条件を調整し、以後同一の電圧条件で被帯電物に流れる
電流が半減するまでの連続帯電時間を測定した。
【0051】その結果、図2及び図3に示す帯電装置に
おいて、電荷付与部材、電界制御部材を構成する半導電
性部材に、有機材料として導電性粉を分散させたEPD
Mゴムを用いた場合は、電流が半減するまでの連続帯電
時間は2〜5時間であった。これは、放電時の電子やイ
オンが有機物に衝突し、各部材が劣化したものと考えら
れる。
【0052】一方、電荷付与部材の半導電性部材にアモ
ルファスシリコン又は導電成分を混入した半導電性ガラ
ス、スペーサーにガラスを用い、さらに図2に示す電界
制御部材に導電性の給電部材を導電成分を混入したガラ
スで被覆した電極、図3に示す電界制御部材にアルミ、
ニッケルなどの金属又は導電成分を混入した導電性ガラ
スを用い、各部材の組み合わせを変えて上記と同様の連
続帯電を行った。その結果、電流が半減するまでの連続
帯電時間は15時間以上であり、40時間の帯電におい
ても半減しない条件があった。
【0053】次に、図2に示す帯電装置と、比較のため
の図16(a)及び図16(b)に示す帯電装置につい
て、それぞれの半導電性部材の使用量を調べた。この実
験において、図16(a)に示す帯電装置は、電荷付与
部材を構成する半導電性部材の厚さを30μm、長手方
向に対して直角方向の電極幅を5mmとし、図16
(b)に示す帯電装置は、電荷付与部材を構成する半導
電性部材の厚さを10μm、電極幅を5mmとした。図
2に示す帯電装置は、電荷付与部材の厚さを30μm、
幅を50μmとし、放電部分の全幅5mmの間に10本
配置する構成とした。このとき、それぞれの半導電性部
材の使用比率は、図16(a)、図16(b)、図2に
示す帯電装置の順に300:100:3となり、図2に
示す帯電装置では最も高価な半導電性材料の使用量を大
幅に減少させることができた。
【0054】次に、上記図2、図3に示す帯電装置、及
び比較のための図16(a)、図16(b)、図17に
示す帯電装置において、電荷付与部材の給電電極と電界
制御部材に導電成分を混入した導電性ガラスを、電荷付
与部材の半導電性部材に導電成分を混入した半導電性ガ
ラスを、スペーサーにガラスを用い、印加電圧に対する
アルミニウムプレートへの流れ込み電流を測定する実験
を行った。この実験では、上記5つのケースを通してス
ペーサーの厚さを50μm、電界制御部材間の距離を1
00μmとした。図4は、これらの帯電装置の電荷付与
部材への印加電圧と対向電極流入電流との関係を示すグ
ラフである。この図に示すように、図2及び図3に示す
帯電装置では、他の帯電装置と比較して帯電能力の点で
全く支障がなく、十分な帯電が可能であることが確認さ
れた。
【0055】次に、図2又は図3に示す帯電装置を収容
した現像装置を用い、さらに現像装置を図1に示すよう
に像担持体に対向させて、10000枚のコピー動作を
行った実験について説明する。この実験では、電荷付与
部材には−1600Vの電位を、電界制御部材には−7
00Vの電位を印加し、1コピー動作ごとに電圧のON
/OFFを行った。電界制御部材と現像ロールとの間隔
は3mmに設定した。その結果、10000枚のコピー
動作の間、トナーの帯電量には逆極性の分布がなく、し
かも帯電量が低下することがなかった。このため、トナ
ーの帯電量の長期維持性を実現することができた。ま
た、このとき用いた帯電装置の現像ロール周方向におけ
る全幅は5mmであり、装置全体を小型化することがで
きた。
【0056】図5は、請求項2、請求項3、請求項5、
請求項6又は請求項7に記載の発明の一実施形態である
帯電装置を示す概略構成図である。この帯電装置は、絶
縁基板81上に給電電極82aとこれを被覆する半導電
性部材82bとからなる帯状の電荷付与部材82が形成
されており、絶縁基板81上の電荷付与部材82と重な
らない位置に、給電電極84aとこれを被覆する半導電
性部材84bとからなる帯状の電界制御部材84が形成
されている。電荷付与部材82と電界制御部材84の間
には、これらの部材に隣接するように絶縁性の隔離部材
83が形成されている。また給電電極82aと給電電極
84aには、それぞれ電圧を印加する電源85、86が
接続されている。
【0057】上記電荷付与部材82を形成する給電電極
82aは、ガラスに銀を混入し焼成したものであり、幅
が50μmとなっている。また半導電性部材82bは、
ガラスにルテニウム等の金属を混入し焼成したものであ
り、幅は50μm、厚さは50μm、電極間の距離は1
00μmとなっている。また電界制御部材84を形成す
る給電電極84a及び半導電性部材84bもこれらと同
じ部材により構成されている。
【0058】上記隔離部材83は、絶縁性ガラスを焼成
したものである。ガラス焼成物の場合にはダレが生じて
実際の断面は山なりとなっている。この隔離部材83は
樹脂等によっても形成可能であり、これにより初期の目
的は達成されるが、放電の維持性についてはガラス焼成
物が優れており、10倍以上の耐久性を有する。ガラス
焼成物は、例えば溶剤中に分散させたガラス混合物を印
刷等の手法により帯状に形成し、その後焼成することに
よって得られる。
【0059】この帯電装置の寸法関係は上記に限るもの
ではないが、給電電極82a、84a同士は火花放電を
発生させない程度に距離が離れており、かつ十分な厚み
で半導電性部材82b、84bにより被覆されているこ
とが必要である。なお、電荷付与部材82と電界制御部
材84とは必ずしも平行な帯状電極である必要はなく、
放電できる近接関係にあればよい。
【0060】このような帯電装置では、電荷付与部材8
2と電界制御部材84との間で持続的な放電が生じ、こ
れらの電極間で電子なだれが生じて電離によるイオンと
電子とが発生する。一方、電界制御部材84と現像ロー
ル(図示せず)との間では弱電界が形成され、上記電離
により発生したマイナスイオンと電子とが現像ロールに
誘導される。そして、このマイナスイオンと電子とが現
像ロール上に薄層となって担持されているトナーを帯電
させる。このような帯電装置では、隔離部材83により
無駄な放電電流が遮断されるため、消費電力に対する現
像ロールへの放電効率がよい。さらに、すべての部材が
絶縁基板81の表面上に接して存在するため、ガラス焼
成による溶解に起因する寸法誤差が生じにくく、かつ製
造が容易である。
【0061】図6は、上記帯電装置とほぼ同じ構成で、
隔離部材の高さを変えた例である。図6(a)、図6
(b)及び図6(c)に示すように、隔離部材93a、
93b、93cは図の順に高さが大きくなるように形成
されている。図6(d)には隔離部材を設けない例が示
されている。また図6(a)、図6(b)及び図6
(c)では、隔離部材93a、93b、93cが電荷付
与部材92と電界制御部材94とに接しているが、必ず
しも接している必要はない。
【0062】図7は、図6に示す帯電装置の電荷付与部
材への印加電圧と対向電極流入電流との関係を示すグラ
フである。対向電極流入電流は、被帯電体に変えてアル
ミプレートを置き、アルミプレートに流入する電流値を
測定した。図7に示すように、すべてのケースでほぼ同
様の電流値が得られているが、隔離部材の高さが高い図
6(c)のケースでは、放電開始電圧がやや高くなって
いる。これは高い隔離部材93cがダレにより電荷付与
部材と電界制御部材の端部を少し覆ったためと考えられ
る。また、前述の図4には、図6(d)に示すケースの
対向電極流入電流を他の帯電装置と比較したグラフが示
されている。図4に示すように、図6(d)のケースは
他のケース(例えば、図2及び図3に示す帯電装置)と
比較して印加電圧に対する放電効率は高くない。
【0063】図8は、電荷付与部材から流れる全電流に
対する対向電極流入電流を示す図である。この図に示す
ように、対向電極流入電流は図6(d)、図6(a)、
図6(b)、図6(c)の順に高くなっている。これ
は、電荷付与部材と電界制御部材との間で放電する電流
が遮られて対向電極に流入し易い部分の放電の割合が増
加したことによる考えられる。同じ対向電極流入電流で
全電流が小さい場合には、より小さい消費電力で必要な
電流が得られることになり、省エネルギー化につなが
る。図4におけるそれぞれのケースの全電流は特に図示
しないが、同じ印加電圧に対して最も全電流が少ないの
は図3のケースで、図6(d)のケースの約3分の2で
あった。結局、図6(b)のケースを例にとれば、印加
電圧に対する対向電極流入電流の効率は他の最も良いケ
ースに比べて3分の1程度であるが、全電流に対する効
率が5倍以上に改善されたことによって、高いエネルギ
ー効率を得ることができた。
【0064】図9は、請求項9に記載の発明の他の実施
形態である現像装置、及びこの現像装置で用いられる帯
電部材を示す概略構成図である。この現像装置は、現像
ロール33と対向して配置される帯電部材35を、現像
ロール33上にトナー層を形成するブレード状部材と兼
用したものである。上記帯電部材35は、金属製の板バ
ネ38と、その表面に接着される板状の弾性部材42と
を備えており、この弾性部材39の先端部が現像ロール
33の表面と圧接するように支持されている。この弾性
部材39の現像ロール33との接触部の下流側には、板
バネ38上に絶縁基体41が形成されており、さらに絶
縁基体上に給電部材42aとこれを被覆する半導電性部
材42bとからなる電荷付与部材42が、長手方向に帯
状に形成されている。絶縁基体41上の電荷付与部材4
2と重ならない範囲には、該電荷付与部材より厚いスペ
ーサー43を介して電界制御部材44が形成されてい
る。
【0065】このような現像装置では、現像ロール33
の回転によりトナーが帯電部材35との圧接部を通過
し、現像ロール33上にトナー層が形成される。このト
ナー層は、上記圧接部の下流側で電界制御部材44との
対向位置を通過し、電荷付与部部材42と電界制御部材
44との間の放電により発生したイオン及び電子のう
ち、マイナスイオンと電子のみが電界制御部材44と現
像ロール33との間に生じる電界によりトナーに誘導さ
れる。
【0066】このような現像装置を用いてトナーの帯電
性能を確認したところ、逆極性のトナーの発生はほとん
どなく、安定した帯電が行われることが確認された。ま
た上記現像装置では、ブレード状部材と兼用した帯電部
材35を用いることにより、トナーの帯電部材の設置ス
ペースを大幅に節約することができ、装置全体の小型
化、低コスト化が可能である。
【0067】図10は、請求項10、請求項11又は請
求項12に記載の発明の一実施形態である画像形成装置
を示す概略構成図である。この画像形成装置は、一様帯
電により像光を照射して表面に帯電電位の差による潜像
を形成する像担持体51と、この像担持体51の周囲
に、像担持体51の表面をほぼ一様に帯電する帯電装置
52と、像担持体51の表面に画像情報に対応する像光
を照射をする露光装置53と、像担持体51上に形成さ
れた潜像をトナーの付着により可視化してトナー像を形
成する現像装置54と、像担持体51上のトナー像を受
像体55上に転写する転写装置56とを備えている。
【0068】上記帯電装置52及び上記転写装置56
は、図2に示す帯電装置5と同様の構成であり、像担持
体51の表面を帯電するための装置、トナー像を受像体
55に転写するための装置として使用するものである。
上記帯電装置52では、電荷付与部材62によりトナー
と同極性の電荷を像担持体51に与え、一方、転写装置
56では、受像体55の背面側(トナーと反対側の面)
から、電荷付与部材67によりトナーと逆極性の電荷を
受像体55に与えるようになっている。また上記転写装
置56では、受像体55の搬送方向における最上流側の
電荷付与部材67の縁部が、受像体55が像担持体51
と密着するニップ部の上流側端部と対向するように配置
されている。さらに、受像体55の搬送方向における最
下流側の電荷付与部材67の縁部が、ニップ部の下流側
端部と対向するように配置されている。
【0069】上記帯電装置52では、電荷付与部材62
と電界制御部材64との間の放電により発生したイオン
と電子のうち、マイナスイオンと電子が電界制御部材6
4と像担持体51との間に形成される電界により像担持
体51に誘導される。そしてこれらのマイナスイオンと
電子により像担持体51が帯電される。また、上記転写
装置56では、電荷付与部材67と電界制御部材69と
の間の放電により発生したイオンと電子のうち、プラス
イオンが電界制御部材69と像担持体51との間に形成
される電界により受像体55側へ誘導される。そして、
このプラスイオンにより受像体55が帯電されて像担持
体上のトナー像が受像体に転写される。
【0070】このような画像形成装置では、帯電装置5
2及び転写装置56の全体の厚みを薄く、かつ横幅を狭
くすることができるので、これらの装置の小型化が可能
である。また、転写装置56では、受像体搬送方向にお
ける最上流側の電荷付与部材67の縁部が、受像体55
が像担持体51と密着するニップ部の上流側端部と対向
するように配置されているので、転写ニップ部に進入す
る直前の像担持体51上のトナーに対しては電界の作用
が及ばなくなり、転写ニップ前にトナーが受像体55に
転写されることによるトナーの飛び散りを大幅に減少さ
せることができる。このため、画質劣化を防止してトナ
ー像の転写を確実に行うことができる。また、受像体搬
送方向における最下流側の電荷付与部材67の縁部が、
受像体55と像担持体51との転写ニップ部の下流側端
部と対向するように配置されているので、トナーの飛び
散りを更にいくらか減少させることができる。
【0071】図11は、請求項10、請求項11又は請
求項12に記載の発明の他の実施形態である画像形成装
置を示す概略構成図である。この画像形成装置は、支持
ロール78により無端移動可能に張架される転写ベルト
77を備えており、像担持体71上に形成されたトナー
像を、転写ベルト77上を搬送される受像体75上に転
写するものである。転写装置76は転写ベルト77を介
して像担持体71の反対側に配置される。また、帯電装
置72は、図10に示す帯電装置52に代えて、図12
に示すようなワイヤーを張架したコロトロンを用いてい
る。なお、この画像形成装置の他の構成は図10に示す
画像形成装置と同じである。
【0072】上記図10及び図11に示す画像形成装置
を用いてプリントテストを行ったところ、転写装置5
6、76により受像体55、75がほぼ均一に帯電さ
れ、受像体上にトナーの飛び散り等のない良好な画像が
得られることが確認された。また、図10に示す画像形
成装置では、帯電装置52により像担持体51がほぼ一
様に帯電され、帯電不良による画質劣化がないことが確
認された。
【0073】なお、先述した実施形態の現像装置および
画像形成装置で用いられる現像剤は、一成分系のトナー
であり、スチレン樹脂、アクリル樹脂もしくはポリエス
テル樹脂等の各種熱可塑性樹脂中に顔料や含金属アゾ染
料等の極性制御剤を分散し、粉砕、分級により3〜20
μm(平均粒径7μm)の大きさにしたものである。ま
た、電荷制御剤が添加され、負極性の電荷が付与されて
いる。電荷制御剤としては、疎水化処理したシリカ、ア
ルミナ、チタン等の粒径0.1μm以下の微粒子が用い
られるが、疎水性シリカがもっとも望ましい。また、ト
ナーの流動性助剤が外添されている。なお、上記実施形
態の画像形成装置で用いられる像担持体としては、セレ
ン系感光体や有機感光体が用いられ、感光体と現像ロー
ルとは接触しても良いし、あるいは100μm〜400
μm程度の間隙をおいて対向させてもよい。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本願に係る発明の
帯電装置では、製造上容易に、電荷付与部材、電離領域
制御部材などの位置精度を制御することができ、均一な
放電を低消費電力で効率よく発生させ、安定した帯電を
行うことができる。また、帯電装置内で最もコストのか
かる半導電性材料の使用量を大幅に減少させることがで
きる。さらに、電荷付与部材、電離領域制御部材、絶縁
体層、隔離部材などを無機材料で形成することにより、
長期に渡って安定した帯電特性を有する小型の帯電装置
を実現することができる。上記帯電装置をトナーの帯電
に利用した現像装置では、逆極性のトナーの発生を防止
して信頼性の高い装置を実現できるとともに、装置の小
型化が可能である。さらに上記帯電装置を転写装置に利
用した画像形成装置では、転写装置を大幅に小型化でき
るとともに、転写時のトナーの飛び散りを防止して高品
質な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項9に記載の発明の一実施形態である現像
装置を示す概略構成図である。
【図2】図1に示す現像装置に用いられる帯電装置であ
って、請求項1、請求項3、請求項4、請求項6、請求
項7又は請求項8に記載の発明の第1の実施形態である
帯電装置を示す概略構成図である。
【図3】請求項1、請求項3、請求項4、請求項6、請
求項7又は請求項8に記載の発明の第2の実施形態であ
る帯電装置を示す概略構成図である。
【図4】図2及び図3に示す帯電装置と比較例の帯電装
置を用いて行なった実験の結果を示す図であって、電荷
付与部材に印加する電圧とプレートへの流入電流との関
係を示す図である。
【図5】請求項2、請求項3、請求項5、請求項6又は
請求項7に記載の発明の一実施形態である帯電装置を示
す概略構成図である。
【図6】図5に示す帯電装置において、隔離部材の高さ
を変えた例を示す概略構成図である。
【図7】図6に示す帯電装置を用いて行なった実験の結
果を示す図であって、電荷付与部材に印加する電圧とプ
レートへの流入電流との関係を示す図である。
【図8】図6に示す帯電装置を用いて行なった実験の結
果を示す図であって、電荷付与部材から流れる全電流と
プレートへの流入電流との関係を示す図である。
【図9】請求項1、請求項3、請求項4、請求項6、請
求項7又は請求項8に記載の発明の第3の実施形態であ
る帯電装置が用いられる現像装置を示す概略構成図であ
る。
【図10】請求項10、請求項11又は請求項12に記
載の発明の第1の実施形態である画像形成装置を示す概
略構成図である。
【図11】請求項10、請求項11又は請求項12に記
載の発明の第2の実施形態である画像形成装置を示す概
略構成図である。
【図12】従来から知られているコロナ放電装置を示す
概略構成図である。
【図13】従来から知られている、トナーの帯電機能を
有する現像装置の例を示す概略構成図である。
【図14】図13に示す現像装置で用いられる帯電装置
の問題点を説明する概略図である。
【図15】図13に示す現像装置で用いられる帯電装置
における電荷付与部材と現像剤担持体との間の電荷密度
を示す図である。
【図16】従来から知られている、電荷付与部材と電界
制御部材とを用いた帯電装置の例を示す概略構成図であ
る。
【図17】従来から知られている、電荷付与部材と電界
制御部材とを用いた帯電装置の他の例を示す概略構成図
である。
【符号の説明】
1 像担持体 2 現像装置 3 現像ロール 4 電源 5 帯電装置 11,21 絶縁基板 12,22 電荷付与部材 13,23 スぺーサー 14,24 電界制御部材 15,16,25,26 電源 31 像担持体 33 現像ロール 35 帯電部材 38 板バネ 39 弾性部材 41 絶縁基体 42 電荷付与部材 43 スぺーサー 44 電界制御部材 51,71 像担持体 52,72 帯電装置 53,73 露光装置 54,74 現像装置 55,75 受像体 56,76 転写装置 62,67 電荷付与部材 64,69 電界制御部材 77 転写ベルト 78 支持ロール 81 絶縁基板 82、92 電荷付与部材 83 隔離部材 84、94 電界制御部材 85、86 電源 93a、93b、93c、93d 隔離部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 和廣 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 高山 康夫 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性基体上に形成された被帯電体層
    と近接し対向するように配置され、前記導電性基体との
    間に電界を生じさせる電荷付与部材と、 該電荷付与部材と前記被帯電体層との間に配置され、該
    電荷付与部材の電位と該導電性基体の電位との間の電位
    が付与されて、該電荷付与部材と該導電性基体との間で
    生じる放電の電離領域を該電荷付与部材付近に制限する
    電離領域制御部材とを有する帯電装置であって、 前記電荷付与部材は、絶縁性基体上に層状に形成され、 前記電離領域制御部材は、前記絶縁性基体上の前記電荷
    付与部材と隣接し重ならない位置に層状に形成された絶
    縁体層上に、積層して形成され、 前記絶縁体層の層厚は、前記電荷付与部材の層厚より大
    きくなっていることを特徴とする帯電装置。
  2. 【請求項2】 導電性基体上に形成された被帯電体層
    と近接し対向するように配置され、前記導電性基体との
    間に電界を生じさせる電荷付与部材と、 該電荷付与部材の電位と前記導電性基体の電位との間の
    電位が付与されて、該電荷付与部材と前記導電性基体と
    の間で生じる放電の電離領域を該電荷付与部材付近に制
    限する電離領域制御部材とを有する帯電装置であって、 前記電荷付与部材は、絶縁性基体上に層状に形成され、 前記電離領域制御部材は、前記絶縁性基体上の前記電荷
    付与部材と重ならない位置に独立して形成され、 前記電荷付与部材と前記電離領域制御部材との間に絶縁
    性材料からなる隔離部材を有することを特徴とする帯電
    装置。
  3. 【請求項3】 前記電荷付与部材と前記電離領域制御
    部材とのいずれか一方又は双方が、導電性層を抵抗体層
    で被覆したものであることを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載の帯電装置。
  4. 【請求項4】 前記電荷付与部材、前記電離領域制御
    部材又は前記絶縁体層が無機材料で形成されていること
    を特徴とする請求項1又は請求項3に記載の帯電装置。
  5. 【請求項5】 前記電荷付与部材、前記電離領域制御
    部材又は前記隔離部材が無機材料で形成されていること
    を特徴とする請求項2に記載の帯電装置。
  6. 【請求項6】 前記導電性基体は、所定幅の無端状
    周面を有し、該周面が周回するように駆動されるもので
    あり、 前記電荷付与部材及び前記電離領域制御部材は、前記導
    電性基体の周面と対向し、該周面の周回進行方向とほぼ
    直角方向に長い帯状に形成され、 前記電離領域制御部材は、前記周面の全幅内の帯電され
    る領域より広い範囲に形成されていることを特徴とする
    請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5
    に記載の帯電装置。
  7. 【請求項7】 前記導電性基体は、所定幅の無端状
    周面を有し、該周面が周回するように駆動されるもので
    あり、 前記電荷付与部材及び前記電離領域制御部材は、前記導
    電性基体の周面と対向し、該周面の周回進行方向とほぼ
    直角方向に長い帯状に形成され、 前記電荷付与部材が、導電性層を抵抗体層で被覆したも
    のであり、 前記電離領域制御部材は、導電性層又は導電性層とこれ
    を被覆する抵抗体層とで構成され、 前記電荷付与部材又は前記電離領域制御部材の長手方向
    に、前記電荷付与部材の導電性層と前記電離領域制御部
    材の導電性層との距離がほぼ一定であることを特徴とす
    る請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項
    5に記載の帯電装置。
  8. 【請求項8】 前記導電性基体は、所定幅の無端状周
    面を有し、該周面が周回するように駆動されるものであ
    り、 前記電荷付与部材、前記電離領域制御部材及び前記絶縁
    体層は、前記導電性基体の周面と対向し、該周面の周回
    進行方向とほぼ直角方向に長い帯状に形成され、 前記絶縁体層の層厚は、該絶縁体層の長手方向にほぼ一
    定の厚さに形成されていることを特徴とする請求項1、
    請求項3又は請求項4に記載の帯電装置。
  9. 【請求項9】 表面に静電電位の差による潜像が形成
    された像担持体と対向する位置に配置され、現像部材の
    周回移動する無端状周面に形成された現像剤層からトナ
    ーを前記像担持体に転移して前記潜像を可視化する現像
    装置において、 前記現像部材にトナーを供給する無端状周面を備えた現
    像剤搬送部材又は前記現像部材の周面と対向して、請求
    項1から請求項8までのいずれかに記載の帯電装置が配
    置され、 前記現像部材又は前記現像剤搬送部材上に形成されたト
    ナー層を所定の極性に帯電することを特徴とする現像装
    置。
  10. 【請求項10】 無端状の周面に静電電位の差による
    潜像が形成される像担持体と、 前記像担持体上の潜像を、トナーの付着により可視化す
    る現像装置と、 前記トナーの付着により形成されたトナー像を、受像体
    に転写する転写装置とを有する画像形成装置において、 前記転写装置は、前記像担持体に前記受像体が当接され
    る位置で、該像担持体と対向するように、請求項1から
    請求項8までのいずれかに記載の帯電装置を配置したも
    のであることを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の画像形成装置に
    おいて、 前記帯電装置の前記電荷付与部材であって、前記受像体
    搬送方向における最上流側にあるものは、前記受像体が
    前記像担持体と密着するニップ部の上流端と対向する位
    置にあることを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の画像形成装置に
    おいて、 前記帯電装置の前記電荷付与部材であって、前記受像体
    搬送方向における最下流側にあるものは、前記受像体が
    前記像担持体と密着するニップ部の下流端と対向する位
    置にあることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8577262B2 (en) 2009-09-24 2013-11-05 Fuji Xerox Co., Ltd. Charging device, cartridge for image forming apparatus, and image forming apparatus

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